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課題
解決手段
概要
背景
バックプレーンに好適なコネクタは、しばしば、それらの環境に特化される。バックプレーンコネクタは、高信号周波数を有するデータチャネルを支持しつつ、合理的に高密度(時折、1インチあたりのピン数(pins per inch)と称される)を有する必要がある。これらの相反する要件は、特にチャネルが(NRZ符号化で)20Gbps以上のデータ速度を支持しなければならない用途のためのバックプレーンコネクタを設計することを困難にする。
直角、ミッドプレーン、およびメザニン式コネクタを含む様々なコネクタの構成が可能であるが、このようなコネクタの1つの共通の用途として、直交ミッドプレーン用途が既知である。本願は、ドーターカードが、主基板と比べて、直交配向される観念に関する。かつて、このような用途において、ドーターカードと主基板との間の接続を構築する助けとなるようにミッドプレーン基板の使用を必要とした。例えば、ドーターカードが直角コネクタを有し、主基板が直角コネクタを有し、主基板およびドーターカードは、主基板の2つの面がドーターカードに対して90度回転されるように配向されることが可能であった。ミッドプレーン回路基板は、主基板およびドーターカードの両方から90度で位置付けられ、ミッドプレーンは、ミッドプレーンの両側にヘッダーコネクタを含むことが可能であった。したがって、対応するヘッダーは、ドーターカードと主基板との間の接続を構築する助けとなるように対応する直角コネクタに係合することが可能であった。当該技術分野では既知のように、ヘッダー内の端子は、電気がミッドプレーン基板を適切に通過できるように、ミッドプレーン基板上の同じビアを共有することが可能であった。
特定の用途においてミッドプレーン基板が望ましくないことが確認されている。ある問題は、ミッドプレーン基板の存在が、得られる装置内の空気流の管理をより複雑にすることである。別の問題は、第1の直角コネクタ、ヘッダー、ミッドプレーン基板、他のヘッダー、および第2の直角コネクタを通るインピーダンスを一定に維持することが困難であることである。したがって、得られるインピーダンスの断絶は、チャネルにおける著しい損失を招く傾向にあった。インピーダンスの断絶を低下させつつ必要な配向変更を構築する助けとなるアダプタを使用する1つの解決法が使用されており、このような設計例は、2012年4月23日出願の米国特許出願第13/503,516号に開示されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。しかしながら、特定の用途において、さらなる改善が必要であると認識されるであろう。
概要
特定の用途においてミッドプレーン基板が望ましくないことが確認されている。第1の直角コネクタ、ヘッダー、ミッドプレーン基板、他のヘッダー、および第2の直角コネクタを通るインピーダンスを一定に維持することが困難であることである。本発明は、インピーダンスを維持する助けとなるように提供される。取り付け部と比較して、コネクタは、2つの異なる軸を中心とした90度回転を含む嵌合側を提供するように構成される。したがって、このコネクタは、第1の回路基板上に取り付けられると、第2の回路基板上に取り付けられる直角コネクタへの直接嵌合に好適であり、前記第2の回路基板は、前記第1の回路基板に対して90度の角度で存在する。このコネクタは、嵌合側に位置付けられた接点71、72を部分的に遮蔽するU字形遮蔽体105を支持するシュラウドを含み得る。
目的
ある問題は、ミッドプレーン基板の存在が、得られる装置内の空気流の管理をより複雑にすることである
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
コネクタであって、並列に位置付けられ、各々が取り付け側および嵌合側を有する複数のウェーハであって、各ウェーハが第1の信号端子対および第2の信号端子対を含み、グランド端子が前記第1の対と第2の対との間に位置付けられ、前記信号端子対の端子の各々が、尾部、本体、および接点を有し、前記端子の本体が垂直配列で配列されて、前記グランド端子の本体が前記2つの信号端子対の本体間にあるようにし、各信号端子対の接点が嵌合側において水平配列であり、各ウェーハが、前記グランド端子に電気的に接続される遮蔽体をさらに含む、複数のウェーハと、該ウェーハの嵌合側に位置付けられるシュラウドであって、絶縁性であり、並列配置になっている前記信号端子対の接点を支持する、シュラウドと、該シュラウドを通って延在する複数のU字形遮蔽体であって、該U字形遮蔽体の各々がそれぞれの接点対を部分的に遮蔽するように構成され、前記シュラウドが前記U字形遮蔽体をグランド遮蔽体に接続する導電性要素を含む、複数のU字形遮蔽体と、を備える、コネクタ。
請求項2
前記導電性要素が、前記シュラウドに位置付けられる挿入部である、請求項1に記載のコネクタ。
請求項3
前記遮蔽体およびグランド端子が各々、前記シュラウドに係合するように構成される、請求項1に記載のコネクタ。
請求項4
前記遮蔽体およびグランド端子の両方が、前記U字形遮蔽体に電気的に接続される、請求項3に記載のコネクタ。
請求項5
前記挿入部が、前記遮蔽体およびグランド端子を前記U字形遮蔽体に電気的に接続する、請求項4に記載のコネクタ。
請求項6
前記グランド端子が接点を有しない、請求項1に記載のコネクタ。
請求項7
前記グランド端子が、前記遮蔽体を介して前記U字形遮蔽体に電気的に接続され、前記グランド端子が、前記挿入部に直接電気的に接続しない、請求項6に記載のコネクタ。
請求項8
前記グランド端子と前記U字形遮蔽体との間の電気経路が少なくとも前記遮蔽体および前記挿入部を通過するように、前記遮蔽体が前記挿入部に電気的に接続される、請求項6に記載のコネクタ。
請求項9
コネクタであって、並列に位置付けられ、各々が取り付け側および嵌合側を有する複数のウェーハであって、各ウェーハが第1の信号端子対および第2の信号端子対を含み、グランド端子が前記第1の対と第2の対との間に位置付けられ、前記信号端子対の端子の各々が、尾部、本体、および接点を有し、前記端子の本体が垂直配列で配列されて、前記グランド端子の本体が前記2つの信号端子対の本体間にあるようにし、各信号端子対の接点が嵌合側において水平配列であり、各ウェーハが、前記グランド端子に電気的に接続される遮蔽体をさらに含む、複数のウェーハと、該ウェーハの嵌合側に位置付けられるシュラウドであって、絶縁性であり、第1および第2の凹部を画定し、シュラウド壁が2つの凹部間に位置付けられる、シュラウドと、前記シュラウド壁に位置付けられ、前記第1の凹部に位置付けられ、前記シュラウド壁を通って延在するそれぞれの接点対を部分的に遮蔽するように構成される複数のU字形遮蔽体と、を備える、コネクタ。
請求項10
挿入部が前記第2の凹部に位置付けられ、前記挿入部が前記遮蔽体を前記U字形遮蔽体の1つに電気的に接続するように構成される、請求項9に記載のコネクタ。
請求項11
前記U字形遮蔽体がシュラウド壁を通って延在し、前記挿入部に係合するように構成される、請求項10に記載のコネクタ。
請求項12
前記U字形遮蔽体が、それぞれの接点対の3つの側を覆うように構成される、請求項9に記載のコネクタ。
技術分野
背景技術
0003
バックプレーンに好適なコネクタは、しばしば、それらの環境に特化される。バックプレーンコネクタは、高信号周波数を有するデータチャネルを支持しつつ、合理的に高密度(時折、1インチあたりのピン数(pins per inch)と称される)を有する必要がある。これらの相反する要件は、特にチャネルが(NRZ符号化で)20Gbps以上のデータ速度を支持しなければならない用途のためのバックプレーンコネクタを設計することを困難にする。
0004
直角、ミッドプレーン、およびメザニン式コネクタを含む様々なコネクタの構成が可能であるが、このようなコネクタの1つの共通の用途として、直交ミッドプレーン用途が既知である。本願は、ドーターカードが、主基板と比べて、直交配向される観念に関する。かつて、このような用途において、ドーターカードと主基板との間の接続を構築する助けとなるようにミッドプレーン基板の使用を必要とした。例えば、ドーターカードが直角コネクタを有し、主基板が直角コネクタを有し、主基板およびドーターカードは、主基板の2つの面がドーターカードに対して90度回転されるように配向されることが可能であった。ミッドプレーン回路基板は、主基板およびドーターカードの両方から90度で位置付けられ、ミッドプレーンは、ミッドプレーンの両側にヘッダーコネクタを含むことが可能であった。したがって、対応するヘッダーは、ドーターカードと主基板との間の接続を構築する助けとなるように対応する直角コネクタに係合することが可能であった。当該技術分野では既知のように、ヘッダー内の端子は、電気がミッドプレーン基板を適切に通過できるように、ミッドプレーン基板上の同じビアを共有することが可能であった。
0005
特定の用途においてミッドプレーン基板が望ましくないことが確認されている。ある問題は、ミッドプレーン基板の存在が、得られる装置内の空気流の管理をより複雑にすることである。別の問題は、第1の直角コネクタ、ヘッダー、ミッドプレーン基板、他のヘッダー、および第2の直角コネクタを通るインピーダンスを一定に維持することが困難であることである。したがって、得られるインピーダンスの断絶は、チャネルにおける著しい損失を招く傾向にあった。インピーダンスの断絶を低下させつつ必要な配向変更を構築する助けとなるアダプタを使用する1つの解決法が使用されており、このような設計例は、2012年4月23日出願の米国特許出願第13/503,516号に開示されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。しかしながら、特定の用途において、さらなる改善が必要であると認識されるであろう。
課題を解決するための手段
0006
2次コネクタを必要とすることなく、2つの直角コネクタが互いに直接嵌合されるバックプレーンコネクタシステムが開示される。直角コネクタのうちの1つは、嵌合側で90度回転させるエッジ結合(edged−coupled)配列を有する端子を含む。シュラウドは、望ましい電気性能を提供する助けとなり、インピーダンス、および配列で90度回転させる接点を有する直角コネクタの嵌合側におけるクロストークレベルを維持する助けとなるように提供される。
0007
一実施形態において、コネクタは、複数のウェーハを含み、各ウェーハは、第1の信号端子対および第2の信号端子対を含み、グランド端子が第1の対と第2の対との間に位置付けられ、信号端子対の端子の各々が、尾部、本体、および接点を有し、端子の尾部が、ウェーハ内に配置され、一列に配置され、端子の本体がエッジ結合され、第1の配列で配列されて、グランド端子の本体が2つの信号端子対の本体の間にあるようにし、各信号端子対の接点が遷移を存在させて、接点が第1の配列とは90度異なる第2の配列でエッジ結合されるようにする。各ウェーハは、グランド端子に電気的に接続される遮蔽体およびウェーハの嵌合側に位置付けられるシュラウドを含み得る。シュラウドは、絶縁性であり、第2の配列で接点を支持する開口部を含み、支持U字形遮蔽体をさらに含む。U字形遮蔽体は、グランド端子に電気的に接続されるそれぞれの接点対を部分的に遮蔽するように構成され得る。挿入部は、シュラウド内に位置付けられ、この挿入部は、U字形遮蔽体をグランド端子および遮蔽体のうちの少なくとも1つに電気的に接続する助けとなり得る。
図面の簡単な説明
0008
本発明は、一例として示されるものであり、同様の符号が類似の要素を示す添付の図面において限定されるものではない。
0009
あるコネクタの一実施形態を示す斜視図である。
図1に描写される実施形態を示す簡略版の斜視図である。
図2に描写される実施形態を示す斜視部分分解図である。
線4−4に沿う、図2に描写される実施形態を示す断面の斜視図である。
線5−5に沿う、図2に描写される実施形態を示す断面の斜視図である。
図5に描写される実施形態を示す斜視拡大図である。
図6に描写される実施形態を示す斜視概略図である。
2つの隣接するウェーハの実施形態を示す部分斜視図である。
図8に描写されるウェーハのうちの1つを示す拡大斜視図である。
ウェーハの実施形態を示す斜視図である。
図10に描写される実施形態を示す概略斜視図である。
図11に描写される実施形態を示す別の斜視図である。
図11に描写される実施形態を示す拡大斜視図である。
差動対を提供するように構成される2つの端子の実施形態を示す遷移領域の斜視図である。
図14に描写される2つの端子を示す上面図である。
図15に描写される実施形態を示す正面図である。
図15に描写される実施形態を示す斜視図である。
U字形遮蔽体も示す挿入部に挿入されるウェーハの実施形態を示す斜視図である。
図18に描写される実施形態を示す拡大斜視図である。
線20−20に沿う、図18に描写される実施形態を示す断面の斜視図である。
図20に描写される実施形態を示す別の斜視図である。
分解された配置での挿入部およびシュラウドの実施形態を示す斜視図である。
図22に描写される実施形態を示す別の斜視図である。
シュラウドに部分的に組み立てられた挿入部の実施形態を示す断面の斜視図である。
挿入部およびシュラウド内に挿入されるウェーハの実施形態を示す断面の概略斜視図である。
図25に描写される実施形態を示すさらなる概略斜視図であるが、シュラウドは省略されている。
実施例
0010
以下の詳細な説明は、例示的な実施形態を説明するものであり、明確に開示される組み合わせに限定されることを意図しない。よって、別途示されない限り、本明細書に開示される特徴は、簡略化の目的のため別途示されなかったさらなる組み合わせを形成するようにともに組み合わされ得る。
0011
本明細書は、ドーターカードと主基板との間の直接接続を可能にするのに好適なコネクタを提供するように使用され得る多くの特徴を示す。有用な1つの特徴は、嵌合界面に提供される配列での90度の捻じりまたは回転である。コネクタの本体において、ウェーハは、垂直エッジ結合様式で差動対を支持し、差動対の本体が第1の平面に配列される一方で、接点は、依然としてエッジ結合されているが、第1の平面に直交する第2の平面に配列される。これは、第1の平面にあり、かつ第1の仮想線に沿って延在する第1の配列121(例えば、垂直配列)から、第2の平面にあり、かつ第2の仮想線に沿って延在する第2の配列122(例えば、水平配列)へのエッジ結合の有益な継続を提供する。第1の配列121と第2の配列122との間は、最初に本体を折り畳み、その後、接点が適切に配列され得るように端子に角度を付ける遷移領域123である。この点については以下にさらに記載される。典型的には、バックプレーンコネクタに好適であろう程度に小型の嵌合界面でこのような配向変更を行うことは困難である。しかしながら、出願人らは、打抜きされ形成された接点を有する端子を使用すること、および垂直配列から水平配列に移行しながら(支持回路基板に対して垂直および水平配列である)望ましい電気性能を提供するように、端子の配向を変えるように使用される特徴が慎重に制御される(および潜在的にある程度互いに鏡像である)ことを確実にすることが可能であると判断した。
0012
嵌合界面が小型であるという性質および信号端子遷移を(90度回転を提供するように)垂直配置から水平配置にさせる必要性のため、従来のグランド端子接点のための空間が存在しない。したがって、グランド端子80は、それらの間に直接電気的接続を提供するようにU字形遮蔽体105に係合し得る接点を有しない(U字形遮蔽体105が嵌合コネクタのグランド端子接点に係合することが理解されている)。通常、高データ速度で機能することが想定されているシステムにおいて、このような省略は、嵌合コネクタ間のグランド端子における中断が実質的なリフレクションを引き起こすため、コネクタシステムが機能することを阻止するであろう。このようなシステム中断の発生を阻止するため、挿入部30は、シュラウド20内に設置される。挿入部30は、グランド端子80をU字形遮蔽体105に電気的に接続する助けとなる導電性表面36を含む。挿入部30は、グランド端子80をU字形遮蔽体に直接接続することができ、そうでなければ、遮蔽体がグランド端子に電気的に接続される間に、挿入部は、遮蔽体をU字形遮蔽体に接続することができる。したがって、挿入部は、接続が直接的なものでない場合(例えば、1つ以上の中間構成要素を通過する)であっても、グランド端子とU字形遮蔽体との間に電気的接続を提供する。
0013
図を再び参照して、回路基板5に取り付けられたウェーハセット50の周辺に延在するシュラウド20を含むコネクタ10が描写されている。シュラウドは、第1の凹部22および第2の凹部23を含む。第1の凹部22は、嵌合コネクタに係合するように構成される。第2の凹部23は、ウェーハセット50に係合するように構成される。シュラウド壁26は、2つの凹部22、23を分ける。ウェーハセット50の配列を制御する助けとなるように、シュラウドは、ウェーハの部分に係合して適切な配列がウェーハセット50とシュラウド20との間になされることを確実にするように構成される配列溝21aを含む肩部21を任意に含んでもよい。
0014
描写されるように、ウェーハセット50は、互いに対してオフセットされるように構成される2つのウェーハ51および52を含む。認識され得るように、ウェーハセットは、2つ以上のウェーハであり得、しばしば、4つ以上のウェーハである。オフセット構成は必要ではないが、隣接するウェーハのオフセットの性質は、良好な電気的分離を提供しつつ、有用なより小型の端子配置を可能にする。描写されるように、各ウェーハ51、52は、複数のエッジ結合された信号端子70を支持する絶縁フレーム51a、52aを有し、信号端子の差動対は、例えば、端子70aおよび端子70bを含むであろう。このフレームは、各差動対が望ましい様式で機能するように、望ましい様式で個別の端子70を調整する助けとなるインピーダンス間隙61を含み得る。端子70は、従来の材料で形成され得、端子のサイズ(厚さおよび幅)は、システムの所望のインピーダンス(例えば、システムが85または100ohmsに調整されているかどうか)に依存して様々であり得る。認識され得るように、ウェーハにおいて、差動対は各々、それらがウェーハのどこに位置付けられているかに依存して異なる長さであり得る(ウェーハの最上部のところの端子は、ウェーハの底部のところの端子よりも長いであろう)。信号端子70は各々、接点71、72、本体73、74、および尾部75を含む。認識され得るように、信号端子70の本体は、平均的な幅を有し、グランド端子80は、それぞれのウェーハによって提供される差動対を形成する2つの垂直に配置された信号端子の間に位置付けられ、グランド端子の幅は、信号端子の幅よりも広い。
0015
一実施形態において、遮蔽体90は、ウェーハ51、52の1つの側に提供され、遮蔽体90は、隣接するウェーハの端子対の間の分離を提供する助けとなり、遮蔽体90が、グランド端子開口部84に係合するフィンガ95を用いてグランド端子80を共有する(commons)ため、遮蔽体90はまた、同じウェーハの端子間のクロストークを低減する助けとなる。さらに性能を改善するためには、(上述のように)隣接するウェーハの信号端子がオフセットされ得る。認識され得るように、遮蔽体90は、回転した縁部93によって提供される遮蔽体切り込み部96を含み、フィンガ95および遮蔽体切り込み部96は、グランド端子80の本体83に並んで配列される。したがって、切り込み部96は、グランド端子80のインピーダンスを管理する助けとなり得る。(以下に論じられるように)遮蔽体90は、挿入部30に係合するように構成された接触部分91、91’を含む。描写されるように、最上部のグランド端子80は、遮蔽体90を越えて延在し、これは、構造的見地から有益であるが、必須ではない。
0016
差動対を形成する信号端子70の各々は、接点71、72を含み、差動対を構成する接点71は、(本体73、74の様に)エッジ結合されるように構成されるが、接点71、72は、本体73、74よりもより離れた距離で互いに離間されている。水平に配列される接点71は、絶縁シュラウド20内に位置付けられる(接点71は、シュラウド壁26内の信号チャネル28を通って延在する)。認識され得るように、このように小型の構成で接点を配置させるだけでは、クロストーク、特により速いデータ速度の見地から、問題となるであろう。クロストークを最小限にするために、U字形遮蔽体105は、接点71に隣接するシュラウド壁26のU字形チャネル29内に挿入され得る。U字形遮蔽体105は、好適な合金(銅合金など)で形成され得、嵌合コネクタの嵌合端子(図示されず)を接続するように意図される。認識され得るように、U字形遮蔽体105は、シュラウド壁26の両側に延在する。
0017
上述のように、嵌合界面が小型であるという性質のため、グランド端子80は、係合部分81を有するが、U字形遮蔽体105に係合し得る接点を有さず、それらの間に直接電気的接続を提供するようにならない。U字形遮蔽体105とグランド端子80との間に電気的接続を提供するために、挿入部30が提供される。挿入部30は、挿入成形される基部31を含むが、基部31は、導電性領域36を中に位置付けさせ、導電性領域は、電気的に導電性である。導電性領域36は、絶縁樹脂と、導電性であるか、または好適なめっき加工プロセスを通して導電性にされ得るかのいずれかの樹脂を用いる2ショット成形を行うことによって提供され得る。当然ながら、単一の樹脂よりも選択的に適用され得るめっき加工も使用され得、めっき加工が望ましい場所に位置付けられてもよい。さらには、所望の場合、当業者は、所望の絶縁および導電性部分を提供するように樹脂に挿入成形され得る端子を設計することができる。したがって、挿入部30を形成する方法は、限定されることを意図しない。複雑な形状になりやすいことを考慮すると、導電性またはめっき可能のいずれかである第2の樹脂を用いる2ショット成形プロセスが最も効果的な構成であると予想される。
0018
グランド端子80の係合部分81は、挿入部30上の導電性領域36に直接係合することができる。あるいは、フィンガ95を介して遮蔽体90に電気的に接続されるグランド端子80は、導電性領域36への任意の直接接続を省略することができる。代わりに、遮蔽体90は、接触部分91を用いて導電性領域36に係合し得る。導電性領域36がU字形遮蔽体105に電気的に接続されると、グランド端子80は、1つまたは2つの中間構造体を介してU字形遮蔽体105に電気的に接続され得る。
0019
描写される挿入部30は、シュラウド20の第2の凹部23内に位置付けられ、信号端子が挿入部を通って延在するための経路を提供する挿入チャネル34を含む。上述のように、挿入チャネル34の部分は、遮蔽体90(およびそのように構成された場合グランド端子80)をU字形遮蔽体105に結合するように動作可能な導電性領域36を有する。導電性領域36は、信号端子に接触しない。描写される挿入部30は、U字形遮蔽体105に係合するノッチ39(U字形であり得る)および遮蔽体90の接触部分91に係合する係合面37を含む。導電性領域36は、ノッチ39内および係合面37上に延在し得、したがって、一実施形態において、ノッチ39および係合面37の少なくとも一部は、導電性領域36の一部である。
0020
描写されるように、接点71(水平配列である)は、挿入部30内の挿入チャネル34を通って延在し、挿入部30に接触することなくシュラウド壁26の信号チャネル28によって支持される。したがって、シュラウド20は、接点71の位置を制御する助けとなり、それらが確実な様式で嵌合コネクタに係合することができるようにする。U字形遮蔽体105は、U字形遮蔽体105が3つの側で接点71を少なくとも部分的に包囲するように、U字形チャネル29内に位置付けられる。認識され得、いずれかの箇所で論じられ得るように、水平に配列される接点の隣接する列は、ピンフィールドの密度を維持しつつ所望の電気性能を提供するようにオフセットされる。
0021
認識され得るように、信号品位を保ちつつ垂直配列から水平配列に遷移させることは、容易なことではない。描写される実施形態は、第1の方向に(第1の平面内に存在した)端子70aの本体73の最上部を折り畳むが第2の方向に(第1および反対の第2の方向)端子70bの本体74の底部を折り畳む、鏡像形成動作を使用する。形成動作は、平行だが垂直および水平の両方にオフセットする第1の水平レッジ76aおよび第2の水平レッジ76bを提供する。角度を付けたレッジ77aは、端子70aを第2の平面まで下降させ、接点71aは、第2の配列122(例えば、水平配列)で第2の平面に沿って延在する。角度を付けたレッジ77bは、端子70bを第2の平面まで上昇させ、接点71bは、第2の配列122で第2の平面に沿って延在する。したがって、差動対を形成する端子は、最上部の端子が左下に折り畳まれ、底部の端子が右上に折り畳まれる遷移領域123を有する(例えば、差動対を形成する端子は、遷移領域123を通って反対側に形成される)。当然ながら、最上部および底部の端子の第1の形態は、描写されているものの反対の方向に折り畳まれ得る(例えば、最上部の端子は、左の代わりに右に折り畳まれ得、底部の端子は、右の代わりに左に折り畳まれ得る)。
0022
上の本開示から認識され得るように、一実施形態において、グランド端子からU字形遮蔽体への最も直接的な電気経路は、グランド端子から遮蔽体、その後導電性領域、その後U字形遮蔽体へのものである。限られた数の嵌合サイクルのため、このような構成が、インピーダンスの大きな変化を伴う問題を回避しつつ、導電性媒体の各々の間に確実な低抵抗性電気的接続を提供する必要があることが想定される。したがって、描写される実施形態は、嵌合側を取り付け側と比較すると、2つの異なる軸を中心とした90度の回転を提供することができる。
0023
よって、さらに認識され得るように、一実施形態において、複数の信号端子対は、コネクタによって支持され、対の各々は、エッジ結合された(垂直配列であり得る)第1の配列で配置される。信号端子の各々は、接点を含み、グランド端子は、各信号端子対の間に位置付けられ、グランド端子および信号端子は、第1の配列(例えば、第1の平面)で配置される。シュラウドには、第1の凹部が提供され、シュラウドは、接点を支持する。各信号端子対の接点は、第1の凹部においてエッジ結合された第2の配列で配置され得る。認識され得るように、第1の配列は、第2の配列とは90度異なり得る。U字形遮蔽体は、シュラウドによって支持され、グランド端子に電気的に接続されるが、U字形遮蔽体およびグランド端子は、直接物理的に接触していない。一実施形態において、シュラウドは、グランド端子とU字形遮蔽体との間の電気的接続を提供する助けとなる挿入部を支持する。