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図面 (3)

課題

装置全体としてコンパクト化が可能な金属溶解装置を提供すること。

解決手段

この金属溶解装置は、溶湯を内部に貯留するるつぼ20と、るつぼ20内の溶湯を撹拌する撹拌部30と、るつぼ20を加熱する加熱部40とを備える。撹拌部30は、るつぼ20の中央部にて上下方向に沿って配置された筒状部材32と、筒状部材32の上端部と接続されて水平方向に沿って配置された板状部材31と、筒状部材32内の溶湯に対して旋回上昇流を発生させる旋回上昇流発生部33,M1とを含む。板状部材31の外縁と、るつぼ20の内壁面との間には環状隙間Zが形成される。単一のるつぼ20の内部が昇温室及び溶解室として使用され得る。従って、昇温室と溶解室とが個別に設けられる形態と比べて、装置全体としてコンパクト化を図ることができる。

概要

背景

従来より、アルミニウム合金等の金属材料を各種鋳造製品の製造に使用するために溶解する金属溶解装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この文献に記載の装置は、溶湯を加熱するための昇温室と、投入された金属材料を渦流によって浸漬溶解する溶解室渦室)と、を備える。循環ポンプを利用して、昇温室内の溶湯を溶解室に供給し、溶解室から排出された溶湯を昇温室に戻すようになっている。

記文献に記載の装置では、昇温室と溶解室とが個別に設けられている。従って、装置全体を構成するために、昇温室を設けるためのスペースと溶解室を設けるためのスペースとが個別に必要となり、この結果、装置全体が大型化するという問題があった。

本発明は上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、装置全体としてコンパクト化が可能な金属溶解装置を提供することである。

概要

装置全体としてコンパクト化が可能な金属溶解装置を提供すること。この金属溶解装置は、溶湯を内部に貯留するるつぼ20と、るつぼ20内の溶湯を撹拌する撹拌部30と、るつぼ20を加熱する加熱部40とを備える。撹拌部30は、るつぼ20の中央部にて上下方向に沿って配置された筒状部材32と、筒状部材32の上端部と接続されて水平方向に沿って配置された板状部材31と、筒状部材32内の溶湯に対して旋回上昇流を発生させる旋回上昇流発生部33,M1とを含む。板状部材31の外縁と、るつぼ20の内壁面との間には環状隙間Zが形成される。単一のるつぼ20の内部が昇温室及び溶解室として使用され得る。従って、昇温室と溶解室とが個別に設けられる形態と比べて、装置全体としてコンパクト化をることができる。

目的

本発明は上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、装置全体としてコンパクト化が可能な金属溶解装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

上部が開口すると共に、金属材料を溶解するための溶湯を内部に貯留するるつぼと、前記るつぼの内部に貯留された溶湯を撹拌して前記るつぼの内部にて溶湯の流れを発生させる撹拌部と、前記るつぼを加熱する加熱部と、を備えた、金属溶解装置

請求項2

請求項1に記載の金属溶解装置において、前記撹拌部は、前記るつぼを上方からみたときの前記るつぼの中央部において、前記るつぼの内部に貯留された溶湯中にて上下方向に沿って配置された筒状部材と、前記筒状部材の内部に位置する溶湯に対して旋回しながら上昇する旋回上昇流を発生させる旋回上昇流発生部と、を備えた、金属溶解装置。

請求項3

請求項2に記載の金属溶解装置において、前記撹拌部は、前記筒状部材の上端部と接続され、前記るつぼの内部に貯留された溶湯中にて水平方向に沿って配置された板状部材を備え、前記板状部材の外縁と前記るつぼの内壁面との間には隙間が形成された、金属溶解装置。

請求項4

請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の金属溶解装置であって、前記るつぼを内部に収容する炉体を備え、前記加熱部は、前記るつぼの外壁と、前記炉体の側壁及び底壁とで画定される燃焼室内にて燃料ガス燃焼させて前記るつぼを加熱するバーナと、前記るつぼの開口と、前記炉体の上壁とで画定される上部空間内に放出される、前記金属材料内に含まれる油成分に由来する油煙を、前記燃焼室に導く油煙導入部と、を備えた、金属溶解装置。

請求項5

請求項4に記載の金属溶解装置であって、前記金属材料を前記るつぼの内部に貯留された溶湯に投入するための投入部を備え、前記投入部は、前記投入部にて待機中の前記金属材料が、前記油煙導入部によって前記油煙が前記上部空間から前記燃焼室へ移動する経路の途中に位置するように、構成された、金属溶解装置。

技術分野

0001

本発明は、金属溶解装置に関する。

背景技術

0002

従来より、アルミニウム合金等の金属材料を各種鋳造製品の製造に使用するために溶解する金属溶解装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この文献に記載の装置は、溶湯を加熱するための昇温室と、投入された金属材料を渦流によって浸漬溶解する溶解室渦室)と、を備える。循環ポンプを利用して、昇温室内の溶湯を溶解室に供給し、溶解室から排出された溶湯を昇温室に戻すようになっている。

0003

記文献に記載の装置では、昇温室と溶解室とが個別に設けられている。従って、装置全体を構成するために、昇温室を設けるためのスペースと溶解室を設けるためのスペースとが個別に必要となり、この結果、装置全体が大型化するという問題があった。

0004

本発明は上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、装置全体としてコンパクト化が可能な金属溶解装置を提供することである。

先行技術

0005

WO2015/050208号公報

0006

本発明に係る金属溶解装置は、上部が開口すると共に、金属材料を溶解するための溶湯を内部に貯留するるつぼと、前記るつぼの内部に貯留された溶湯を撹拌して前記るつぼの内部にて溶湯の流れを発生させる撹拌部と、前記るつぼを加熱する加熱部と、を備える。

0007

これによれば、るつぼが加熱部によって加熱されるので、るつぼの内部が昇温室として機能する。加えて、るつぼの内部に貯留された溶湯が撹拌部によって撹拌されるので、るつぼの内部が溶解室(渦室)としても機能する。即ち、単一のるつぼの内部が昇温室及び溶解室として使用され得る。従って、昇温室と溶解室とが個別に設けられる上記文献に記載の装置と比べて、装置全体としてコンパクト化を図ることができる。

0008

本発明に係る金属溶解装置では、前記撹拌部は、前記るつぼを上方からみたときの前記るつぼの中央部において、前記るつぼの内部に貯留された溶湯中にて上下方向に沿って配置された筒状部材と、前記筒状部材の内部に位置する溶湯に対して旋回しながら上昇する旋回上昇流を発生させる旋回上昇流発生部と、を備えることが好適である。

0009

これによれば、るつぼ内部の下部に位置する溶湯が、筒状部材の下端部から筒状部材の内部に導入される。筒状部材の内部に導入された溶湯は、筒状部材の内部にて旋回しながら上昇していき、筒状部材の上端部を介して筒状部材の外部へ排出される。筒状部材の外部に排出された、るつぼ内部の上部に位置する溶湯は、るつぼの内壁面に沿って下降していき、るつぼ内部の下部に戻る。るつぼ内部の下部に戻った溶湯は再び、筒状部材の下端部から筒状部材の内部に導入される。この結果、るつぼの内部に貯留された溶湯の全体が均一に循環され易くなる。

0010

本発明に係る金属溶解装置では、前記撹拌部は、前記筒状部材の上端部と接続され、前記るつぼの内部に貯留された溶湯中にて水平方向に沿って配置された板状部材を備え、前記板状部材の外縁と前記るつぼの内壁面との間には隙間が形成されることが好適である。

0011

これによれば、るつぼの内部に貯留された溶湯中にて、筒状部材の上端部から水平方向に沿って連続するように、板状部材の上面(水平面)を底面とする溶湯の深さが小さい浅瀬部が形成される。従って、筒状部材の上端部から旋回しながら排出される溶湯は、浅瀬部に移動し、浅瀬部に移動した後もなお水平面内にて旋回しながら板状部材の外縁(従って、るつぼの内壁面)に向けて広がっていく。そして、板状部材の外縁に達した溶湯は、板状部材の外縁とるつぼの内壁面との間に形成された隙間を通り、その後、るつぼの内壁面に沿って下降していく。

0012

この構成は、「アルミ切粉等の金属粉圧縮して固形化して得られるブリケットのような未乾燥状態塊状金属材料であって、浅瀬部に投入した際にその全体が浸漬しない程度の大きさに成形されたもの」を浅瀬部に投入する場合に適用されることが好ましい。即ち、このような塊状金属材料は、浅瀬部に投入されると、その上部が溶湯の湯面から露出した状態で、溶湯によって溶解して体積を徐々に小さくしながら、水平面内を旋回する溶湯の流れに沿って浅瀬部を移動していく。この過程にて、塊状金属材料における溶湯から露出した部分からは、金属材料に付着していた切削油などの油水分由来する油煙及び水蒸気が放出され得る。従って、塊状金属材料を投入する前に乾燥処理を施すことなく、塊状金属材料から油水分を安全に除去することができる。

0013

体積を減少させながら浅瀬部を移動していく塊状金属材料は、やがて前記隙間に到達し、前記隙間を通過可能な大きさに体積が減少するまで前記隙間の近傍に留まる。そして、前記隙間を通過可能な大きさまで体積が減少すると、塊状金属材料は前記隙間を通り、その後、るつぼの内部を循環する溶湯の流れに沿って、るつぼの内壁面に沿って下降していく。

0014

本発明に係る金属溶解装置では、前記るつぼを内部に収容する炉体を備え、前記加熱部は、前記るつぼの外壁と、前記炉体の側壁及び底壁とで画定される燃焼室内にて燃料ガス燃焼させて前記るつぼを加熱するバーナと、前記るつぼの開口と、前記炉体の上壁とで画定される上部空間内に放出される、前記金属材料内に含まれる油成分に由来する油煙を、前記燃焼室に導く油煙導入部と、を備えることが好適である。

0015

これによれば、金属材料に付着していた切削油などの油水分に由来する油煙を燃焼室に導いて、燃焼室に導かれた油煙を、燃料ガスと同様にバーナで燃焼(二次燃焼)させることができる。従って、油煙をバーナの燃料として再利用できるので、エネルギー効率が高まる。加えて、油煙を完全燃焼させて無害化できる。

0016

本発明に係る金属溶解装置では、前記金属材料を前記るつぼの内部に貯留された溶湯に投入するための投入部を備え、前記投入部は、前記投入部にて待機中の前記金属材料が、前記油煙導入部によって前記油煙が前記上部空間から前記燃焼室へ移動する経路の途中に位置するように、構成されることが好適である。これによれば、投入部にて待機中の金属材料に対して、投入前の時点で予備的な乾燥処理を行うことができる。

図面の簡単な説明

0017

図1は、本発明に係る金属溶解装置の実施形態の概略構成を模式的に示す主要断面図である。
図2は、図1の2−2線に対応する断面図である。

実施例

0018

以下、本発明に係る金属溶解装置の実施形態(以下、「本実施形態」と呼ぶ)について図1及び図2を参照しながら説明する。本実施形態は、アルミニウム合金等の金属材料を溶湯により溶解するために使用される。溶解された金属材料は、その後、各種鋳造製品の製造に使用される。

0019

(構成)
図1及び図2に示すように、本実施形態は、炉体10と、炉体10の内部に収容されるるつぼ20と、るつぼ20内の溶湯を撹拌する撹拌部30と、るつぼ20を加熱する加熱部40と、溶解すべき金属材料を待機させるための投入部50と、を備える。

0020

炉体10は、大略的には、底壁11と、側壁12と、上壁13を有し、内部に収容されたるつぼ20の全体を覆っている。底壁11、側壁12、及び上壁13は耐熱材料で構成されている。本例では、底壁11と側壁12とが一体に設けられ、上壁13が側壁12に対して着脱自在に設けられている。上壁13が着脱自在となっているため、るつぼ20のメンテナンス(るつぼ20それ自体の交換を含む)等の作業が行い易くなっている。

0021

底壁11の内面には台座18が設けられており、台座18の上にるつぼ20が、上部が開口するように配置されている。るつぼ20の外壁と、底壁11及び側壁12とにより、燃焼室S1が画定されている。また、るつぼ20の開口と、上壁13とにより、上部空間S2が画定されている。

0022

側壁12及び上壁13の一部には、燃焼室S1と外部とを連通する排気通路14が形成されている。排気通路14の途中には、二次空気を排気通路14内に導入するための通路15が設けられている。排気通路14は、通路16を介して上部空間S2とも連通している。また、上部空間S2と、燃焼室S1とは、通路17を介して連通している。

0023

るつぼ20は、上部が開口すると共に上下方向(鉛直方向)に沿って配置された湯呑状の耐熱容器であり、その内部に高温の溶湯が貯留される。本例では、るつぼ20は、上下方向に延びる軸心に関して回転対称の形状を呈している。

0024

るつぼ20の開口を構成する上端面の一部が、上端面の他の部分より低くなっており、この部分が溶湯の取出口21として使用される。取出口21には、22の一端が接続されている。樋22は、取出口21から僅かに下向きに傾斜しながら排気通路14の内部を横断し、樋22の他端は、側壁12の一部に設けられた開口を介して外部に露呈している。また、取出口21の近傍には、るつぼ20に投入された金属材料が溶融する前に直ちに取出口21から流出するのを防止するための障壁23が、上壁13に対して固定されている。

0025

撹拌部30は、板状部材31と、筒状部材32と、撹拌棒33と、モータM1を有する。板状部材31は、上面視にてドーナツ状の平板である。板状部材31は、所定の吊り下げ治具等を利用して上壁13から吊り下げされ、るつぼ20に対して同軸的に且つ相対移動不能に固定されている。板状部材31は、取出口21の高さより所定量だけ低い位置にて水平方向に沿って配置されている。板状部材31の外周縁と、るつぼ20の内壁面との間には、環状隙間Zが形成されている。

0026

筒状部材32は、円筒状部材である。筒状部材32は、その上端部が板状部材31の内周縁と全周に亘って接続・固定され、るつぼ20に対して同軸的且つ相対移動不能に固定されている。筒状部材32は、板状部材31の内周縁から下方に向けて上下方向(鉛直方向)に沿って配置されている。筒状部材32の下端部は、るつぼ20の底部の内壁面と接触している。筒状部材32の下端部には、筒状部材32の外部の溶湯を筒状部材32の内部に導入するための導入口32a(本例では、周方向に等間隔で4箇所)が形成されている。

0027

撹拌棒33は、先端部(下端部)にスクリュ33aが設けられた棒状部材である。撹拌棒33は、上壁13に対して軸方向に相対移動不能、且つ軸回り方向に回転可能に設けられ、るつぼ20に対して同軸的に配置されている。撹拌棒33は、上下方向(鉛直方向)に沿って配置され、スクリュ33aを含むその略下半分が筒状部材32の内部に位置している。ここで、スクリュ33aを備えた撹拌棒33と、モータM1とが、本発明の「旋回上昇流発生部」に対応している。

0028

モータM1は、上壁13に固定されており、撹拌棒33を所定の第1回転方向軸回り回転駆動するようになっている。撹拌棒33が所定の第1回転方向に回転すると、筒状部材32の内部に位置する溶湯に対して旋回しながら上昇する流れ(旋回上昇流)が発生するようになっている。

0029

加熱部40は、バーナ41と、ファン42と、モータM2を有する。バーナ41は、側壁12の一部にて燃焼室S1に面するように設けられている。バーナ41は、図示しない燃料ガス導入管及び空気導入管を介して外部から導入される燃料ガス及び空気を利用して、燃焼室S1内にて燃料ガスを燃焼させるようになっている。この燃料ガスの燃焼熱により、るつぼ20が加熱される。

0030

ファン42は、上部空間S2と燃焼室S1とを繋ぐ通路17の途中に設けられている。ファン42は、モータM2により所定の第2回転方向に回転駆動されるようになっている。ファン42が所定の第2回転方向に回転すると、通路17内のガスに対して上部空間S2側から燃焼室S1側へ移動する流れが発生するようになっている。ここで、ファン42と、モータM2と、通路17とが、本発明の「油煙導入部」に対応している。

0031

投入部50は、投入シュート51と、羽根車52とを有する。投入シュート51は、上壁13に固定されている。投入シュート51の内部には、入口部51aと出口部51bとを両端とする金属材料が移動するための通路が形成されている。羽根車52は、この通路の途中位置にてこの通路を塞ぐように回転自在に設けられている。羽根車52は、手動で回転駆動されてもよいし、モータ等を利用した電動で回転駆動されてもよい。

0032

入口部51aから投入された金属材料は、羽根車52の位置で一旦待機させられる。そして、待機中の金属材料は、羽根車52の回転角度に応じた分だけ出口部51bに向けて排出される。排出された金属材料は、出口部51bから、るつぼ20の開口を介してるつぼ20内の溶湯に投入されるようになっている。

0033

投入シュート51内に位置する羽根車52は、上部空間S2と燃焼室S1とを繋ぐ通路17の途中にも位置している。従って、羽根車52の位置で待機中の金属材料は、通路17の途中にも位置している。

0034

上述したモータM1、モータM2、及び、バーナ41は、図1に示すコンピュータによって制御されるようになっている。即ち、撹拌棒33の回転速度、ファン42の回転速度、及び、バーナ41の火力は、コンピュータによって状況に応じて適切に調整・制御されるようになっている。

0035

(作動)
以下、上記のように構成された本実施形態の作動について説明する。本実施形態の作動中は、撹拌棒33の回転速度、ファン42の回転速度、及び、バーナ41の火力が、コンピュータによって制御される。

0036

本実施形態の作動の際、るつぼ20に貯留される溶湯の液面は、通常、取出口21の高さと略一致するように自然に調整される。即ち、投入された金属材料の溶解によって溶湯の体積が増加することで溶湯の液面の高さが取出口21の高さを超えると、溶湯が取出口21から樋22を介して外部へ排出される。この結果、溶湯の液面の高さが取出口21の高さまで自然に戻ろうとする。

0037

換言すれば、投入された金属材料の量に応じた分だけ溶湯を取出口21から取り出すことができる。取り出された溶湯(即ち、溶解した金属材料)は、各種鋳造製品の製造に使用される。

0038

上述のように、板状部材31は、取出口21の高さより所定量だけ低い位置にて水平方向に沿って配置されている。また、筒状部材32は、板状部材31の内周縁から下方に向けて配置されている。従って、るつぼ20に貯留される溶湯の液面が取出口21の高さと略一致している状態では、板状部材31及び筒状部材32は、溶湯の液面の下(即ち、溶湯中)に位置している。

0039

この結果、るつぼ20内部に貯留された溶湯中にて、筒状部材32の上端部(従って、板状部材31の内周縁)から水平方向に沿って連続するように、板状部材31の上面(水平面)を底面とする溶湯の深さが小さい「浅瀬部」が形成される。

0040

モータM1によって撹拌棒33(従って、スクリュ33a)が所定の第1回転方向に回転すると、上述のように、筒状部材32の内部に位置する溶湯に対して旋回上昇流が発生する。

0041

係る旋回上昇流が発生すると、るつぼ20内の下部に位置する溶湯が、筒状部材32の下端部の導入口32aを介して筒状部材32の内部に導入される。筒状部材32の内部に導入された溶湯は、筒状部材32の内部にて旋回しながら上昇していき、筒状部材32の上端部から旋回しながら排出される。

0042

筒状部材32の上端部から旋回しながら排出される溶湯は、「浅瀬部」に移動し、「浅瀬部」に移動した後もなお水平面内にて旋回しながら板状部材31の外周縁(従って、るつぼ20の内壁面)に向けて広がっていく。そして、板状部材31の外周縁に達した溶湯は、環状隙間Zを通り、その後、るつぼ20の内壁面に沿って下降していき、るつぼ20内の下部に戻る。るつぼ20内の下部に戻った溶湯は再び、筒状部材32の下端部から筒状部材32の内部に導入される。この結果、るつぼ20の内部に貯留された溶湯の全体が均一に循環される。

0043

このようにるつぼ20内で循環する溶湯の温度は、バーナ41の火力を調整することによって、適切な高温に維持・調整される。また、モータM2によりファン42が所定の第2回転方向に回転駆動される。これにより、上部空間S2内のガスが燃焼室S1側へ導入される。

0044

るつぼ20内に投入される金属材料の量は、投入シュート51の羽根車52の回転角度を制御することによって調整される。本実施形態では、金属材料は、投入シュート51の出口部51bを介して「浅瀬部」に投入される。

0045

本実施形態では、「アルミ切粉等の金属粉を圧縮して固形化して得られるブリケットのような未乾燥状態の塊状金属材料であって、「浅瀬部」に投入した際にその全体が浸漬しない程度の大きさに成形されたもの」が、「浅瀬部」に投入される。換言すれば、板状部材31と取出口21との高低差が、塊状金属材料の当初のサイズを超えないように設定されている。なお、塊状の金属材料を投入するのは、切粉状の金属材料と比べて表面積を小さくでき、酸化され難いからである。

0046

このような塊状金属材料が「浅瀬部」に投入されると、その上部が溶湯の湯面から露出した状態で、溶湯によって溶解して体積を徐々に小さくしながら、水平面内を旋回する溶湯の流れに沿って「浅瀬部」を移動していく。この過程にて、塊状金属材料における溶湯から露出した部分からは、金属材料に付着していた切削油などの油水分に由来する油煙及び水蒸気が放出される。従って、塊状金属材料を投入する前に乾燥処理を施すことなく、塊状金属材料から油水分を安全に除去することができる。

0047

体積を減少させながら「浅瀬部」を移動していく塊状金属材料は、やがて環状隙間Zに到達し、環状隙間Zを通過可能な大きさに体積が減少するまで環状隙間Zの近傍に留まる。即ち、環状隙間Zの幅が、塊状金属材料の当初のサイズを超えないように設定されている。そして、環状隙間Zを通過可能な大きさまで体積が減少すると、塊状金属材料は、環状隙間Zを通り、その後、るつぼ20内を循環する溶湯の流れに沿って、るつぼ20の内壁面に沿って下降していく。下降した塊状金属材料は、るつぼ20内の下部で完全に溶解し、溶湯の一部となって筒状部材32の下端部から筒状部材32の内部に導入され、るつぼ20内を循環する。

0048

上述のように、塊状金属材料から発生した油煙は、上部空間S2に放出される。上部空間S2に放出された油煙は、ファン42の回転によって、通路17を介して燃焼室S1内に導入される。燃焼室S1に導入された油煙は、燃料ガスと同様にバーナ41で燃焼(二次燃焼)させられる。従って、油煙をバーナ41の燃料として再利用できるので、エネルギー効率が高まる。

0049

燃焼室S1内での燃焼によって発生した排ガスは、排気通路14を介して外部に排出される。また、通路15を介して常温の二次空気が排気通路14内に導入される。常温の二次空気を排気通路14内に導入するのは、排ガスの温度を急冷させて、上述した油煙の燃焼に由来して発生し得るダイオキシン等の有害物質を外部に放出しないようにするためである。

0050

上述のように、羽根車52の位置で待機中の金属材料は、通路17の途中にも位置している。従って、待機中の金属材料は、通路17を通過する高温の油煙に晒される。この結果、待機中の金属材料に対して、溶湯への投入前の時点で予備的な乾燥処理を行うことができる。

0051

(作用・効果)
以上、本実施形態によれば、るつぼ20がバーナ41の火力によって加熱されるので、るつぼ20の内部が「昇温室」として機能する。加えて、るつぼ20の内部に貯留された溶湯が撹拌棒33のスクリュ33aによって撹拌されるので、るつぼ20の内部が「溶解室」としても機能する。即ち、単一のるつぼ20の内部が「昇温室」及び「溶解室」として使用され得る。従って、「昇温室」と「溶解室」とが個別に設けられる「背景技術の欄で記載した文献に記載の装置」と比べて、装置全体としてコンパクト化を図ることができる。

0052

また、本実施形態によれば、浅瀬部に投入された塊状金属材料は、その上部が溶湯の湯面から露出した状態で、溶湯によって溶解して体積を徐々に小さくしながら、水平面内を旋回する溶湯の流れに沿って浅瀬部を移動していく。この過程にて、塊状金属材料における溶湯から露出した部分からは、金属材料に付着していた切削油などの油水分に由来する油煙及び水蒸気が放出され得る。従って、塊状金属材料を投入する前に乾燥処理を施すことなく、塊状金属材料から油水分を安全に除去することができる。

0053

また、本実施形態によれば、金属材料内に含まれる油成分に由来する油煙を燃焼室S1に導いて、燃焼室S1に導かれた油煙を、燃料ガスと同様にバーナ41で燃焼(二次燃焼)させることができる。従って、油煙をバーナ41の燃料として再利用できるので、エネルギー効率が高まる。加えて、油煙を完全燃焼させて無害化できる。

0054

また、本実施形態によれば、投入シュート51の羽根車52の位置で待機中の金属材料は、高温の油煙が上部空間S2から燃焼室S1へ移動する通路17の途中に位置している。従って、羽根車52の位置で待機中の金属材料に対して、投入前の時点で予備的な乾燥処理を行うことができる。

0055

本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。

0056

上記の実施形態では、投入される金属材料として、アルミのブリケットのような非鉄金属塊状材料が使用されているが、鉄のブリケットのような鉄の塊状材料が使用されてもよい。また、投入される金属材料として、非鉄金属又は鉄の切粉材料が使用されてもよい。投入される金属材料として切粉材料が使用される場合、溶湯に投入された直後から切粉材料の全体が溶湯に浸漬し得るので、乾燥処理が施された後の切粉材料が使用されることが好適である。

0057

また、上記実施形態では、板状部材31が設けられることによって「浅瀬部」が形成されているが、「浅瀬部」が形成されていなくてもよい。この場合、投入される金属材料としてブリケットのような塊状材料が使用される場合であっても、溶湯に投入された直後から塊状材料の全体が溶湯に浸漬し得るので、乾燥処理が施された後の塊状材料が使用されることが好適である。

0058

また、上記実施形態では、板状部材31の外周縁と、るつぼ20の内壁面との間に、環状隙間Zが形成されているが、環状ではない(即ち、周方向の全周に亘って連続していない)隙間が形成されていてもよい。

0059

また、上記実施形態では、るつぼ20を収容する炉体10が設けられているが、炉体10が設けられていなくてもよい。即ち、るつぼ20全体が外部に露呈していてもよい。この場合、るつぼ20の外壁の近傍にバーナが載置され、バーナによってるつぼ20が加熱され得る。バーナの燃焼によって発生した排ガスはそのまま外部に放出される。

0060

10…炉体、11…底壁、12…側壁、13…上壁、20…るつぼ、30…撹拌部、31…板状部材、32…筒状部材、33…撹拌棒、33a…スクリュ、40…加熱部、41…バーナ、42…ファン、50…投入部、51…投入シュート、52…羽根車、M1,M2…モータ

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