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図面 (2)

課題

イサダオイルの製造方法を提供すること。

解決手段

イサダオイルの製造方法は、ツノナシオキアミ原料から有機溶媒を用いてイサダオイルを抽出することを含む。

概要

背景

オキアミ南極水域等に群をなして生息する小さなエビ甲殻類であり、重要なタンパク質源であると共に、オキアミオイルに含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)等のω−3脂肪酸リン脂質、ならびにアスタキサンチンの成分が、健康または美容の観点から注目されるようになってきている。

例えば、特許文献1はナンキョクオキアミからオキアミオイルを製造する方法について記載しており、特許文献2はオキアミを発酵処理した後、圧搾分別浮上させるアスタキサンチン含有色素油の製造方法について記載している。

特許文献3および4は甲殻類、特にはオキアミ目に属する甲殻類またはその部分を、湿重量の5〜50%に相当する量の圧搾液を得るように圧搾して得られる圧搾液を加熱し、脂質成分を含む固形分と水溶性成分を含む水分とを固液分離することを特徴とする、甲殻類に含まれる脂質の濃縮方法および脂質の製造方法についてそれぞれ記載している。

概要

イサダオイルの製造方法を提供すること。イサダオイルの製造方法は、ツノナシオキアミの原料から有機溶媒を用いてイサダオイルを抽出することを含む。

目的

本発明の目的は、イサダオイルおよびイサダオイルの製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

イサダオイルの製造方法であって、ツノナシオキアミ原料から、有機溶媒を用いてイサダオイルを抽出することを含む方法。

請求項2

前記ツノナシオキアミの原料が、ツノナシオキアミをタンパク質分解酵素処理した後にろ過して得られた固形残渣である請求項1に記載の方法。

請求項3

請求項1または2に記載の方法により得られた精製イサダオイル。

請求項4

以下の(1)〜(4)の少なくとも一つを満足する、精製イサダオイル。(1)アスタキサンチン含有量が1000ppm以上である。(2)8−HEPEの割合が0.1重量%以上である。(3) ω−3脂肪酸の割合が40重量%以上である。(4)過酸化物価が0.1mEq/kg以下である。

請求項5

イサダオイル中のアスタキサンチン含有量が1000ppm以上である精製イサダオイル。

請求項6

イサダオイル中の8−HEPEの割合が0.1重量%以上である精製イサダオイル。

請求項7

アスタキサンチン含有量が1000ppm以上であり、8−HEPEの割合が0.1重量%以上であり、ω−3脂肪酸の割合が40重量%以上である、精製イサダオイル。

技術分野

0001

本発明は、イサダオイルおよびその製造方法に関する。

背景技術

0002

オキアミ南極水域等に群をなして生息する小さなエビ甲殻類であり、重要なタンパク質源であると共に、オキアミオイルに含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)等のω−3脂肪酸リン脂質、ならびにアスタキサンチンの成分が、健康または美容の観点から注目されるようになってきている。

0003

例えば、特許文献1はナンキョクオキアミからオキアミオイルを製造する方法について記載しており、特許文献2はオキアミを発酵処理した後、圧搾分別浮上させるアスタキサンチン含有色素油の製造方法について記載している。

0004

特許文献3および4は甲殻類、特にはオキアミ目に属する甲殻類またはその部分を、湿重量の5〜50%に相当する量の圧搾液を得るように圧搾して得られる圧搾液を加熱し、脂質成分を含む固形分と水溶性成分を含む水分とを固液分離することを特徴とする、甲殻類に含まれる脂質の濃縮方法および脂質の製造方法についてそれぞれ記載している。

先行技術

0005

特許第5357362号
特許第4001275号
WO2010/035949
WO2010/035750

発明が解決しようとする課題

0006

オキアミとしてはナンキョクオキアミ(Euphausia sperba)およびツノナシオキアミ(Euphausia pacifica、太平洋オキアミまたはイサダとも言う)が挙げられるが、現在までツノナシオキアミから抽出したイサダオイルは得られていない。

0007

本発明の目的は、イサダオイルおよびイサダオイルの製造方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0008

本発明者らは、上記の目的を達成すべく、オキアミ原料を利用して、アスタキサンチン、8−ヒドロキシエイコサペンタエンサン(8−HEPE)、およびEPAおよびDHAのω−3脂肪酸を期せずして高い含有量で含むイサダオイルを製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。

0009

すなわち、本発明は以下の通りである。

0010

項1.イサダオイルの製造方法であって、ツノナシオキアミの原料から、有機溶媒を用いてイサダオイルを抽出することを含む方法。
項2.前記ツノナシオキアミの原料が、ツノナシオキアミをタンパク質分解酵素処理した後にろ過して得られた固形残渣である項1に記載の方法。
項3.項1または2に記載の方法により得られた精製イサダオイル。
項4.以下の(1)〜(4)の少なくとも一つを満足する、精製イサダオイル。
(1)アスタキサンチン含有量が1000ppm以上である。
(2)8−HEPEの割合が0.1重量%以上である。
(3) ω−3脂肪酸の割合が40重量%以上である。
(4)過酸化物価が0.1mEq/kg以下である。
項5.イサダオイル中のアスタキサンチン含有量が1000ppm以上である精製イサダオイル。
項6.イサダオイル中の8−HEPEの割合が0.1重量%以上である精製イサダオイル。
項7.アスタキサンチン含有量が1000ppm以上であり、8−HEPEの割合が0.1重量%以上であり、ω−3脂肪酸の割合が40重量%以上である、精製イサダオイル。

発明の効果

0011

本発明によれば、ツノナシオキアミの残渣という廃棄物を利用することでイサダオイルが得られ、経済的かつ環境に優しい方法でイサダオイルを得ることができる。

0012

また、得られたイサダオイルはアスタキサンチン含有量、8−ヒドロキシエイコサペンタエンサン、およびω−3脂肪酸の割合が高く、かつ過酸化物価が低いため、医薬品(医薬部外品含む)、栄養機能食品特定保健用食品、一般食品(健康食品含む)等に有用に用いられ得る。

図面の簡単な説明

0013

本発明のイサダオイルの製造方法の一例を示すフローチャート

0014

本発明は、イサダオイルの製造方法であって、ツノナシオキアミ(Euphausia pacifica)の原料から、有機溶媒を用いてイサダオイルを抽出することを含む方法を包含する。

0015

ツノナシオキアミの原料としては、捕獲された直後や冷蔵または冷凍保存したツノナシオキアミの生原料、乾燥ツノナシオキアミ、およびツノナシオキアミを他の目的で加工処理した後の残渣等が挙げられる。 ツノナシオキアミは三など日本の周辺海域漁獲され、市販のものが入手可能である。

0016

一つの実施形態では、ツノナシオキアミの原料は、ツノナシオキアミをタンパク質分解酵素処理後にろ過して得られた固形残渣である。ツノナシオキアミの加工後に生じた残渣を原料としてイサダオイルを製造すれば、廃棄物の利用となるため、経済的かつ環境に優しい。

0017

ここで、ツキナシオキアミ原料からのイサダオイルの製造方法について説明する。

0018

まず、ツノナシオキアミからタンパク質を含むエキスを分離して、残渣を得るまでの工程を説明する。

0019

図1に示されているように、捕獲された直後かまたは冷蔵もしくは冷凍で保存しておいたツノナシオキアミを、ホモジネートまたはプレス機等の粉砕装置にて細かく粉砕する(工程10)。粉砕条件は特に限定されないが、例えば室温で200〜300rpm、30〜60分間程度行う。

0020

次に、粉砕物に水およびタンパク質分解酵素を加え、粉砕物を酵素分解する(工程11)。タンパク質分解酵素は例えばアルカリ性プロテアーゼ、ペプチターゼ等であってよく、室温よりも高い温度、好ましくは35〜60℃で1〜5時間酵素分解する。

0021

次に、得られた酵素分解液をろ過し、固形成分(固相)と液体成分(液相)とを分離する(工程12)。ろ過は、フィルタープレス遠心分離機等のろ過装置によって行うことができる。ろ過条件は特に限定されないが、例えばフィルタープレスを用いる場合、ろ過面積29.6m2、ろ過圧力4kg/cm2・Gで、60〜120分間程度処理する。

0022

分離された液相には水溶性のタンパク質やアミノ酸豊富に含まれており、これを必要に応じてさらに精製および濃縮し、オキアミエキスとして商業利用することができる(工程13)。

0023

次に、ろ過により液相とろ別された残りの固形残渣からのイサダオイルを得るまでの工程を説明する。

0024

酵素処理後にろ過して得られた固形残渣から、有機溶媒を用いてイサダオイルを抽出する(工程14)。

0025

抽出に用いる有機溶媒としては、適当な有機溶媒、例えばメタノールエタノールプロパノールイソプロパノールブタノールプロピレングリコールブチレングリコール等のアルコール類酢酸メチル酢酸エチルアセトンクロロホルムトルエンペンタンヘキサンシクロヘキサン等を単独あるいは2種以上を組み合わせて用いることができ、好ましくはエタノールを用いる。

0026

次に、濾過後の精製物を、エバポレーター等で濃縮し、エタノールを除去し(工程15)、最終的にイサダオイルを得る。

0027

上記の製造方法により得られたイサダオイル(以下、精製イサダオイルとも称する)は、イサダオイル中の各成分の含量が以下の(1)〜(4)の少なくとも一つの条件を満足する点で、ナンキョクオキアミから得られたオキアミオイル等の他のオイルとは相違している。
(1)アスタキサンチン含有量が1000ppm以上である。
(2)8−HEPEの割合が0.1重量%以上である。
(3) ω−3脂肪酸の割合が40重量%以上である。
(4)過酸化物価が0.1mEq/kg以下である。

0028

アスタキサンチンは、抗酸化美肌眼精疲労回復アレルギー症状緩和作用等の効果が報告されているカロテノイド一種である。

0029

8−HEPEは抗炎症性作用や抗肥満作用が報告されているエイコサペンタエンサンの誘導体である。

0030

ω−3脂肪酸としてはα−リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、およびエイコサペンタエン酸(EPA)が挙げられるが、精製イサダオイル中のEPAの割合は好ましくは20重量%以上であり、DHAの割合は好ましくは10重量%以上である。

0031

一つの実施形態において、本発明の精製イサダオイル中のアスタキサンチン含有量が1000ppm以上である。別の実施形態において、本発明の精製イサダオイル中の8−HEPEの割合が0.1重量%以上である。さらに別の実施形態において、本発明の精製イサダオイル中のアスタキサンチン含有量が1000ppm以上であり、かつ8−HEPEの割合が0.1重量%以上である。また別の実施形態において、本発明の精製イサダオイル中のアスタキサンチン含有量が1000ppm以上であり、8−HEPEの割合が0.1重量%以上であり、かつω−3脂肪酸の割合が40重量%以上である。これらの実施形態において、過酸化物価が0.1mEq/kg以下であることが好ましい。

0032

特に好ましくは、本発明の製造方法により得られた精製イサダオイルは上記の(1)〜(4)のすべてを満足する。

0033

また別の一実施形態において、精製イサダオイル中のトランス脂肪酸の濃度は0.2重量%以下である。

0034

さらに別の一実施形態において、精製イサダオイル中のリン脂質は20重量%以下である。

0035

本発明の製造方法は、ツノナシオキアミの加工後に生じた固形残渣を原料としているため、廃棄物の利用となり、経済的かつ環境に優しい点で有益である。

0036

本発明の製造方法により得られる精製イサダオイルは、アスタキサンチン含有量、8−HEPE、およびω−3脂肪酸のうちの少なくとも一つを豊富に含み、かつ過酸化物価が低いため、医薬品(医薬部外品含む)、栄養機能食品、特定保健用食品、一般食品(健康食品含む)等に有用に用いられ得る。

0037

なお、図1の製造方法の例では、ツノナシオキアミからタンパク質を含むエキスを分離した残渣からイサダオイルを抽出したが、本願発明者らは、ツノナシオキアミの生原料や乾燥ツノナシオキアミからイサダオイルを抽出しても、アスタキサンチンや8−HEPEが高含量のイサダオイルが得られることを確認している。

0038

明細書中引用されているすべての特許出願および文献の開示は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれるものとする。

0039

以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。

0040

実施例1イサダオイルの製造方法
冷凍で保存しておいたツノナシオキアミのブロックを、市販の粉砕装置にて細かく粉砕した。次に、粉砕物に水およびタンパク質分解酵素(アルカリ性プロテアーゼ、ペプチターゼ)を加え、粉砕物を酵素分解した。酵素反応温度は40〜50℃で、反応時間は1−2時間行った。

0041

次に、得られた酵素分解液をフィルタープレスを用いてろ過面積29.6m2、ろ過圧力4kg/cm2・Gで、60〜120分間程度処理した。

0042

分離された液相は、必要に応じてさらに精製および濃縮し、オキアミエキスとして商業利用することができる。

0043

次に、上記ろ過により液相とろ別された残りの固形残渣から精製イサダオイルを得る工程を説明する。

0044

酵素処理後にろ過して得られた固形残渣重量に対し、8倍量のエタノールを加え、室温にて1時間攪拌した。抽出後の懸濁液をろ紙(No.2)により濾過した。濾過後の精製物を濃縮エバポール、および10Lエバポレーターを用いて濃縮し、エタノールを除去し、精製イサダオイルを得た。

0045

実施例2イサダオイルの成分の分析
実施例1で得られたイサダオイルの成分を、ナンキョクオキアミのオイルであるコーヨークリルEx(ケミカル株式会社)の成分と比較した。結果を表1に示す。割合は重量%を示す。イサダオイルは実施例1の方法で異なるロットの2つのサンプルを作製し、分析した。

0046

分析の結果、本発明の製造方法により得られたイサダオイルは、ナンキョクオキアミオイルであるコーヨークリルExと比較して、アスタキサンチン、8−HEPE、およびω−3脂肪酸(EPAおよびDHAを含む)の含有量が高く、リン脂質と過酸化物価の含有量が低いことが判明した。

0047

本発明の製造方法により得られた精製イサダオイル中には、1000ppm以上という高含有量のアスタキサンチンが含まれており、これはナンキョクオキアミオイルと比較して5倍超という予想をはるかに超える値であった。また、8−HEPEも高含量に精製されていた。ω−3脂肪酸の含有量も精製イサダオイル中の半分近くを占め、ナンキョクオキアミのオイルよりも高い含有量であった。リン脂質の含有量もイサダオイルではナンキョクオキアミオイルの3分の1以下であった。

実施例

0048

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