図面 (/)

技術 地図画像表示装置、地図画像表示方法及び地図画像表示プログラム

出願人 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
発明者 高山真司
出願日 2015年12月24日 (3年10ヶ月経過) 出願番号 2015-252374
公開日 2017年6月29日 (2年4ヶ月経過) 公開番号 2017-117228
状態 特許登録済
技術分野 イメージ処理・作成 教示用装置 航行(Navigation) 表示装置の制御、回路
主要キーワード 表示画像生成ステップ ストック画像 ポータブルナビゲーションシステム ストック情報 描画物 ベース地図 ガイダンス画像 進行距離
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年6月29日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

表示画面に表示される地図画像の一部の領域に別の画像が重畳される際に、当該領域の地図画像を半透過表示させると共に、表示画面に表示される表示画像全体として適切な情報量となるように、描画内容を適切に調整する。

解決手段

表示制御部は、少なくとも一部に地図画像IMが透過する半透過領域TRを含む重ね表示画像ISを、地図画像IMの重ね表示領域SRに重畳して表示画像IDを生成して表示部に表示させる。表示制御部は、半透過領域TRでは、地図画像IMを構成するオブジェクトオブジェクト種別に応じて、第1種オブジェクトは、重ね表示画像ISを透過して表示される透過表示、第2種オブジェクトは、非表示、第3種オブジェクトは、オブジェクトと重ね表示領域との重複の状態、及び予め定められた表示条件に応じて、透過表示又は非表示、となるように制御する。

概要

背景

例えばナビゲーションシステム等では表示装置地図画像が表示されるが、地図画像の一部の領域の上に、特に強調してユーザーに知らせたい情報、例えば特定の場所の拡大図などの付加画像重畳して表示される場合がある。この際、この付加画像の背景透過率がゼロであると、その部分の地図画像が全く見えなくなってしまい、利便性が低下する場合がある。反対に、付加画像の背景を透明にすると、付加画像の背景を透過した地図画像が目立ってしまい、付加画像が表す情報の視認性が低下するおそれがある。ここで、付加画像の背景を例えば50%程度の透過率とすれば、地図画像の鮮明度を低下させて付加画像の視認性も確保しつつ、地図画像が全く見えなくなることも抑制できる。特開2007−207118号公報(特許文献1)には、半透過フィルタを利用して輝度を低下させ、画像の一部分を半透明化する技術が開示されている。

但し、特許文献1では、付加画像の下に描画されている画像(地図画像など)における描画物は、半透過フィルタを掛ける前後で増減してはいない。付加画像の背景が半透明であると、付加画像を重畳する前の画像(地図画像など)も見えるため、付加画像の重畳によって、表示装置に表示される画像(表示画像)の全体としては、情報量が増加することになる。付加画像が重畳される前の表示画像には、付加画像が重畳される時点において付加画像に比べて重要性が低い情報も含まれている。従って、付加画像が重畳される際に、表示画像の全体として適切な情報量となるように、描画内容が調整されることが好ましい。

概要

表示画面に表示される地画像の一部の領域に別の画像が重畳される際に、当該領域の地画像を半透過表示させると共に、表示画面に表示される表示画像全体として適切な情報量となるように、描画内容を適切に調整する。表示制御部は、少なくとも一部に地画像IMが透過する半透過領域TRを含む重ね表示画像ISを、地画像IMの重ね表示領域SRに重畳して表示画像IDを生成して表示部に表示させる。表示制御部は、半透過領域TRでは、地画像IMを構成するオブジェクトオブジェクト種別に応じて、第1種オブジェクトは、重ね表示画像ISを透過して表示される透過表示、第2種オブジェクトは、非表示、第3種オブジェクトは、オブジェクトと重ね表示領域との重複の状態、及び予め定められた表示条件に応じて、透過表示又は非表示、となるように制御する。

目的

また、前記表示条件は、前記第3種オブジェクトの表示領域の中心(X)が前記重ね表示領域(SR)の外に存在することである

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

表示装置表示画面に表示画像として少なくとも地図画像を表示させる地図画像表示装置であって、前記表示装置を制御して、前記表示画像を前記表示画面に表示させる表示制御部を備え、前記表示制御部は、前記地図画像の一部の領域である重ね表示領域に、重ね表示画像を重畳して前記表示画像を生成し、前記重ね表示画像は、少なくとも一部に前記地図画像が透過する半透過領域を含み、前記地図画像は、当該地図画像を構成するオブジェクトとして、それぞれ異なるオブジェクト種別である第1種オブジェクト、第2種オブジェクト、第3種オブジェクトの少なくとも3種のオブジェクトを有し、前記表示制御部は、前記半透過領域では、それぞれの前記オブジェクト種別に応じて、前記第1種オブジェクトは、前記重ね表示画像を透過して表示される透過表示、前記第2種オブジェクトは、非表示、前記第3種オブジェクトは、オブジェクトの一部が前記重ね表示領域と重複し、予め定められた表示条件を満たす場合に前記透過表示、オブジェクトの一部が前記重ね表示領域と重複し、前記表示条件を満たさない場合及びオブジェクトの全部が前記重ね表示領域と重複する場合に非表示、となるように制御する、地図画像表示装置。

請求項2

前記表示条件は、前記第3種オブジェクトの表示領域と、前記重ね表示領域との重なりの程度を規定した条件である請求項1に記載の地図画像表示装置。

請求項3

前記表示条件は、前記第3種オブジェクトの表示領域の中心が前記重ね表示領域の外に存在することである請求項1又は2に記載の地図画像表示装置。

請求項4

前記第1種オブジェクトは、前記地図画像に含まれる道路と、当該道路以外の領域の属性を表す背景と、目的地までの案内経路が設定されている場合における当該案内経路と、を含む、請求項1から3の何れか一項に記載の地図画像表示装置。

請求項5

前記第3種オブジェクトは、オブジェクトの全体が表示されなければ、当該オブジェクトが表す内容を伝達できない場合があるオブジェクトである請求項1から4の何れか一項に記載の地図画像表示装置。

請求項6

それぞれのオブジェクトに対する前記オブジェクト種別は、前記重ね表示画像の内容に応じて設定され、文字を含むオブジェクトは、前記重ね表示画像が文字情報を含む画像である場合には、前記第2種オブジェクトに設定される請求項1から5の何れか一項に記載の地図画像表示装置。

請求項7

表示装置の表示画面に表示画像として少なくとも地図画像を表示させる地図画像表示方法であって、表示制御部が、前記地図画像の一部の領域である重ね表示領域に、重ね表示画像を重畳して前記表示画像を生成する表示画像生成ステップと、前記表示制御部が、前記表示装置を制御して前記表示画像を前記表示画面に表示させる画像表示ステップと、を備え、前記重ね表示画像は、少なくとも一部に前記地図画像が透過する半透過領域を含み、前記地図画像は、当該地図画像を構成するオブジェクトとして、それぞれ異なるオブジェクト種別である第1種オブジェクト、第2種オブジェクト、第3種オブジェクトの少なくとも3種のオブジェクトを有し、前記表示画像生成ステップでは、前記半透過領域におけるそれぞれの前記オブジェクト種別に応じて、前記第1種オブジェクトは、前記重ね表示画像を透過して表示される透過表示、前記第2種オブジェクトは、非表示、前記第3種オブジェクトは、オブジェクトの一部が前記重ね表示領域と重複し、予め定められた表示条件を満たす場合に前記透過表示、オブジェクトの一部が前記重ね表示領域と重複し、前記表示条件を満たさない場合及びオブジェクトの全部が前記重ね表示領域と重複する場合に非表示、となるように表示形式を設定して前記表示画像を生成する、地図画像表示方法。

請求項8

表示装置の表示画面に表示画像として少なくとも地図画像を表示させる地図画像表示プログラムであって、表示制御部が、前記地図画像の一部の領域である重ね表示領域に、重ね表示画像を重畳して前記表示画像を生成する表示画像生成機能と、前記表示制御部が、前記表示装置を制御して前記表示画像を前記表示画面に表示させる画像表示機能と、をコンピュータに実行させ、前記重ね表示画像は、少なくとも一部に前記地図画像が透過する半透過領域を含み、前記地図画像は、当該地図画像を構成するオブジェクトとして、それぞれ異なるオブジェクト種別である第1種オブジェクト、第2種オブジェクト、第3種オブジェクトの少なくとも3種のオブジェクトを有し、前記表示画像生成機能では、前記半透過領域におけるそれぞれの前記オブジェクト種別に応じて、前記第1種オブジェクトは、前記重ね表示画像を透過して表示される透過表示、前記第2種オブジェクトは、非表示、前記第3種オブジェクトは、オブジェクトの一部が前記重ね表示領域と重複し、予め定められた表示条件を満たす場合に前記透過表示、オブジェクトの一部が前記重ね表示領域と重複し、前記表示条件を満たさない場合及びオブジェクトの全部が前記重ね表示領域と重複する場合に非表示、となるように表示形式を設定して前記表示画像を生成する、地図画像表示プログラム。

技術分野

0001

本発明は、表示装置表示画面に表示画像として少なくとも地図画像を表示させる地図画像表示装置に関する。

背景技術

0002

例えばナビゲーションシステム等では表示装置に地図画像が表示されるが、地図画像の一部の領域の上に、特に強調してユーザーに知らせたい情報、例えば特定の場所の拡大図などの付加画像重畳して表示される場合がある。この際、この付加画像の背景透過率がゼロであると、その部分の地図画像が全く見えなくなってしまい、利便性が低下する場合がある。反対に、付加画像の背景を透明にすると、付加画像の背景を透過した地図画像が目立ってしまい、付加画像が表す情報の視認性が低下するおそれがある。ここで、付加画像の背景を例えば50%程度の透過率とすれば、地図画像の鮮明度を低下させて付加画像の視認性も確保しつつ、地図画像が全く見えなくなることも抑制できる。特開2007−207118号公報(特許文献1)には、半透過フィルタを利用して輝度を低下させ、画像の一部分を半透明化する技術が開示されている。

0003

但し、特許文献1では、付加画像の下に描画されている画像(地図画像など)における描画物は、半透過フィルタを掛ける前後で増減してはいない。付加画像の背景が半透明であると、付加画像を重畳する前の画像(地図画像など)も見えるため、付加画像の重畳によって、表示装置に表示される画像(表示画像)の全体としては、情報量が増加することになる。付加画像が重畳される前の表示画像には、付加画像が重畳される時点において付加画像に比べて重要性が低い情報も含まれている。従って、付加画像が重畳される際に、表示画像の全体として適切な情報量となるように、描画内容が調整されることが好ましい。

先行技術

0004

特開2007−207118号公報

発明が解決しようとする課題

0005

そこで、表示画面に表示される地図画像の一部の領域に別の画像が重畳される際に、当該領域の地図画像を半透過表示させると共に、表示画面に表示される表示画像全体として適切な情報量となるように、描画内容を適切に調整することが望まれる。

課題を解決するための手段

0006

上記に鑑みた、表示装置の表示画面に表示画像として少なくとも地図画像を表示させる地図画像表示装置は、1つの態様として、
前記表示装置を制御して、前記表示画像を前記表示画面に表示させる表示制御部を備え、
前記表示制御部は、前記地図画像の一部の領域である重ね表示領域に、重ね表示画像を重畳して前記表示画像を生成し、
前記重ね表示画像は、少なくとも一部に前記地図画像が透過する半透過領域を含み、
前記地図画像は、当該地図画像を構成するオブジェクトとして、それぞれ異なるオブジェクト種別である第1種オブジェクト、第2種オブジェクト、第3種オブジェクトの少なくとも3種のオブジェクトを有し、
前記表示制御部は、前記半透過領域では、それぞれの前記オブジェクト種別に応じて、
前記第1種オブジェクトは、前記重ね表示画像を透過して表示される透過表示、
前記第2種オブジェクトは、非表示、
前記第3種オブジェクトは、オブジェクトの一部が前記重ね表示領域と重複し、予め定められた表示条件を満たす場合に前記透過表示、オブジェクトの一部が前記重ね表示領域と重複し、前記表示条件を満たさない場合及びオブジェクトの全部が前記重ね表示領域と重複する場合に非表示、となるように制御する。

0007

地図画像に含まれるオブジェクトには、相対的に表示の重要性が高い情報を表すものと、相対的に表示の重要性が低い情報を表すものとがある。そのような表示の重要性の程度は、オブジェクト種別によって分類することができる。重ね表示画像は、地図画像に重畳される画像であるから、重畳される時点において、少なくとも重ね表示領域に含まれる他のオブジェクトよりも、表示の重要性が高い場合が多い。本構成によれば、オブジェクト種別に応じて、重ね表示画像と重複して表示されるオブジェクトの量を調整することができる。その結果、重ね表示画像の視認性が高くなる。一方、重ね表示画像と重複する領域においても、地図画像に含まれるオブジェクトの一部は表示されるので、地図画像の情報量が大きく低下することも抑制される。従って、ユーザーは、重ね表示画像が示す情報を適切に取得することができると共に、重ね表示領域においても地図画像から有用な情報を取得することができる。このように、本構成によれば、表示画面に表示される地図画像の一部の領域に別の画像が重畳される際に、当該領域の地図画像を半透過表示させると共に、表示画面に表示される表示画像全体として適切な情報量となるように、描画内容を適切に調整することができる。

0008

地図画像表示装置、地図画像表示方法、及び地図画像表示プログラムのさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。

図面の簡単な説明

0009

ナビゲーションシステムのシステム構成を模式的に示すブロック図
データベースレイヤ構造の一例を示す説明図
地図画像のレイヤ構造の一例を示す説明図
重ね地図画像を地図画像に重畳する例を示す説明図
オブジェクトが整理されていない表示画像の一例を示す図
オブジェクトが整理された表示画像の一例を示す図
施設アイコン画像の表示条件の一例を示す説明図
施設名称画像の表示条件の一例を示す説明図
オブジェクトの表示形態を決定する手順の一例を示すフローチャート

実施例

0010

以下、地図画像表示装置の実施形態を、車両用のナビゲーションシステムに適用した形態を例として説明する。但し、このナビゲーションシステムは車両に固定的に搭載されたいわゆる車載ナビゲーションシステムに限らず、任意に移動可能なポータブルナビゲーションシステムであってもよい。また、携帯電話機や、デジタルカメラ、PDA(Personal Digital(Data) Assistant)等のポータブル機器アプリケーションとして搭載されたナビゲーションシステムであってもよい。

0011

図1のブロック図は、表示装置20に表示画像ID(図3等参照)として少なくとも地図画像IM図3等参照)を表示させる地図画像表示装置としてのナビゲーションシステム10のシステム構成を模式的に示している。本実施形態において、ナビゲーションシステム10は、マイクロコンピュータやDSP(Digital Signal Processor)などの演算処理装置中核部材とする演算処理部1を中核として構成されている。演算処理部1は、マイクロコンピュータなどの演算処理装置をはじめ、メモリディスク装置などの記憶媒体周辺回路などのハードウェアと、当該ハードウェア上で用いられるプログラムパラメータなどのソフトウェアとの協働によって、ナビゲーションシステム10としての種々の機能を実現させる。即ち、地図画像表示プログラムは、演算処理部1の中核部材であるコンピュータ(マイクロコンピュータ)に種々の機能を実現させる。尚、図1は、ナビゲーションシステム10を構成する全ての記憶媒体や周辺回路などを図示しているものではない。

0012

演算処理部1には、ロケーション演算部2、ナビゲーション演算部3、グラフィックコントローラ4などの機能部が、ハードウェアとソフトウェアとの協働によって構築されている。ロケーション演算部2は、ナビゲーションシステム10の現在の位置を示す自位置を特定する機能部である。詳細は後述するが、ロケーション演算部2は、カメラ11、GPS受信機12、方位センサ13、速度センサ14から自位置情報を取得する自位置情報取得処理、並びに、自位置情報に基づいて自位置を特定する自位置特定処理を実行する。ナビゲーション演算部3は、少なくとも自位置の周辺地図情報地図データベース(地図DB)8から取得する地図情報取得処理、並びに目的地等が設定されている場合には目的地までの経路案内処理を実行する機能部である。

0013

表示制御部として機能するグラフィックコントローラ4は、表示装置20を制御して、表示画像IDを表示させる。グラフィックコントローラ4は、ナビゲーション演算部3と協働し、自位置情報及び地図情報に基づく地図画像IMを生成して、表示装置20に当該地図画像IMを表示させる。グラフィックコントローラ4は、表示装置20の仕様に応じて画像データ(例えば地図画像IM)を出力する。図1に示すように、本実施形態では、グラフィックコントローラ4は、表示画像生成部5と、出力I/F部6とを有している。表示画像生成部5は、表示装置20の表示部21(表示画面)に表示させるための表示画像IDを生成する機能部である。出力I/F部6は、表示装置20の仕様に応じて画像データ(表示画像ID)を出力し、表示装置20の表示部21に表示画像IDを表示させる。

0014

表示装置20は、例えばタッチパネル等を有した表示入力装置として構成されていてもよい。この場合、図1破線で示すように、ナビゲーションシステム10は、さらに操作入力部22や操作入力受付部7を有していると好適である。タッチパネルは、表示部21(表示画面)として機能すると共に、ユーザーにより操作される操作入力部22として機能する。例えば、タッチパネルには、ユーザーが操作可能なボタンアイコン)が、画像として規定の座標に配置される。当該画像(ボタン、アイコン等)に対してユーザーが入力操作を行うと、当該画像(ボタン、アイコン等)に対応した指示(指令)が操作入力受付部7に受け付けられる。その指示は、操作入力受付部7からナビゲーション演算部3やグラフィックコントローラ4に伝達され、当該指示に応じた処理が実行される。

0015

ロケーション演算部2は、GPS(Global Positioning System)による測量やデッドレコニング(Dead-Reckoning)による自律制御を利用して自位置を演算して取得する。GPSによる測量は、GPS受信機12を用いて行われる。また、自律制御は、方位センサ13によって検出される進行方位や、速度センサ14(距離センサ)によって検出される進行速度や進行距離(速度と時間との乗算により求まる)に基づいて行われる。さらに、ロケーション演算部2は、路面に描かれた道路標示や、建物・標識等の立体物などの地物をカメラ11による撮影画像から画像認識して自位置の精度を向上させることもできる。

0016

尚、“自位置”は、ナビゲーションシステム10において定義され、ナビゲーションシステム10による案内を受けるユーザーが認知でき、案内結果を好適に利用できる位置である。例えば、ナビゲーションシステム10が車両に固定的に搭載された車載ナビゲーションシステムであり、ユーザーが当該車両の搭乗者である場合には、“自位置”は、ナビゲーションシステム10の位置であり、当該車両の位置であり、ユーザーの位置である。ナビゲーションシステム10が、ポータブルナビゲーションシステムである場合には、“自位置”は、少なくともナビゲーションシステム10の位置であり、当該ポータブルナビゲーションシステムを携帯するユーザーの位置である。また、ポータブルナビゲーションシステムが、車両に持ち込まれている場合には、当然ながら、“自位置”に当該車両の位置が含まれる。携帯電話機や、デジタルカメラ、PDA等のポータブル機器にアプリケーションとして搭載されたナビゲーションシステムの“自位置”も、ポータブルナビゲーションシステムと同様である。

0017

ナビゲーションシステム10が有する地図データベース8は、光ディスク装置磁気ディスク装置SSD(Solid State Drive)などによって実現される。図1では、地図データベース8がナビゲーションシステム10の所在地に設置されている形態を例示しているが、情報センター等の遠隔地に地図データベース8が設置されていてもよい。この場合、ナビゲーションシステム10(ナビゲーション演算部3等)は、通信等によって地図情報を取得する。本実施形態において、地図データベース8は、図2に示すように、レイヤ構造を有して構築されている。本実施形態では、道路ネットワークレイヤM1、道路形状レイヤM2、施設情報レイヤM3が地図データベース8に格納されている例を示している。

0018

道路ネットワークレイヤM1は、道路間の接続情報道路ネットワーク情報)を示すレイヤである。具体的には、緯度及び経度表現された地図上の位置情報を有する多数のノードNの情報と、2つのノードNを連結して道路を構成する多数のリンクKの情報とを有して構成されている。また、各リンクKは、そのリンク情報として、道路の種別高速道路有料道路国道、県道等の種別)やリンク長さ等の情報を有している。本実施形態において、道路ネットワークレイヤM1の情報は、後述する道路形状レイヤM2等に関連付けられるが、画像情報を持たない情報である。

0019

道路形状レイヤM2は、道路ネットワークレイヤM1に関連付けられて地図データベース8に格納され、道路の形状を示すレイヤである。具体的には、2つのノードNの間(リンクK上)に配置されて緯度及び経度で表現された地図上の位置情報を有する多数の道路形状補完点Sの情報や道路幅の情報等(道路形状情報)を有して構成されている。これらの道路ネットワークレイヤM1及び道路形状レイヤM2に格納された情報により、基礎的な地図情報(基礎地図情報)が構成され、ベース地図画像が生成される。

0020

施設情報レイヤM3は、例えば、飲食店や、駐車場ガソリンスタンドコンビニエンスストア病院、学校等の施設をアイコンや略称等によって示す画像(施設情報)によって構成されている。施設情報レイヤM3は、道路ネットワークレイヤM1及び道路形状レイヤM2に関連付けられて、地図データベース8に格納されている。施設情報レイヤM3は、道路ネットワークレイヤM1及び道路形状レイヤM2が基礎的な地図情報(基礎地図情報)であるのに対して、付加情報と称することができる。

0021

図示は、省略するが、付加情報には、施設情報の他に、例えば、地物情報と称されるものもある。地物情報とは、道路上や道路周辺に設けられた各種の地物の情報であり、地物には、道路の路面に設けられた道路標示が含まれている。このような道路標示に係る地物としては、例えば、横断歩道停止線、各車線の進行方向を指定する進行方向別通行区分標示直進矢印、右折矢印等)、交差点形状標示(十字マーク、T字マーク等)、道路に沿って車線を分ける区画線実線、破線、二重線等)、速度表示ゼブラゾーン等の各種のペイント標示が含まれる。尚、地物情報が格納される地物としては、このような道路標示のほか、信号機、標識、陸橋トンネル等の各種の地物も含めることができる。

0022

ナビゲーションシステム10は、例えば、交差点において道路標示や道路標識を画像情報として地図画像に重畳させてユーザーを案内することもできる。また、地物情報は、少なくとも地物が存在する位置についての位置情報を含んでいる。上述したように、ロケーション演算部2は、路面に描かれた道路標示や、建物・標識等の立体物などの地物をカメラ11による撮影画像から画像認識して自位置の精度を向上させることもできる。

0023

また、付加情報には、施設情報や地物情報などのように、地図データベース8に予め格納されている情報の他、逐次変化する道路状況や、天候の情報等も含めることもできる。本実施形態では、道路状況や天候等の情報を含めて、交通情報と称する。地図データベース8に予め格納されている道路ネットワーク情報、道路形状レイヤ情報、施設情報、地物情報などは、データベースの更新等がなければ基本的に変動しないストック情報ストック地図情報)である。交通情報は、状況に応じて変動するフロー情報(フロー地図情報)である。

0024

例えば、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)などの交通情報システムから提供される道路の混雑情報通行規制情報などの交通情報を付加情報とすることができる。これらの交通情報は、交通情報画像として地図画像IMに付加される。ナビゲーションシステム10は、電波ビーコン光ビーコンFM多重放送などによって発信される交通情報を、これらの受信機を介して取得する。本実施形態では、このような受信機を総称して、交通情報受信部15として図1に例示している。

0025

フロー情報には、ナビゲーション演算部3による演算結果に基づく案内情報も含まれる。例えば、ユーザーによって設定された出発地から目的地までの案内経路、地図上での自車位置などの情報である。例えば、案内経路は、道路に沿った線状の画像(案内経路画像)として地図画像IMに付加され、自車位置は、自車位置アイコン画像として地図画像IMに付加される。

0026

これらのフロー情報は、フロー画像として、ストック情報を示すストック画像に重畳され、1つの地図画像として表示装置20の表示部21に表示される。具体的には、道路形状レイヤM2、施設情報レイヤM3などに、交通情報や案内情報を示す画像レイヤが重ね合わされて、表示部21に表示される地図画像IM(表示画像ID)が形成される。

0027

図3は、レイヤの重ね合わせによって地図画像IMを生成する例を示している。道路形状レイヤM2を中核としたベース地図画像に、施設情報レイヤM3の施設アイコン画像、案内情報レイヤM4の案内経路画像や自車位置アイコン画像、交通情報レイヤM5の交通情報画像が重畳されて表示画像IDとしての地図画像IMが生成される。これら各レイヤに含まれ、表示画像IDの中で各情報を示す画像を本実施形態ではオブジェクトOJと称する。例えば、ベース地図画像における道路形状画像は、オブジェクトOJの一種である。また、施設アイコン画像、案内経路画像、自車位置アイコン画像、交通情報画像や、施設の略称等を文字によって表す施設名称画像も、オブジェクトOJの一種である。

0028

図3に示す施設アイコン画像は、駐車場やレストラン(飲食店)を例示している。また、案内情報レイヤM4における線状のオブジェクトOJは案内経路画像であり、三角形と円とを組み合わせたオブジェクトOJは自車位置アイコン画像である。交通情報レイヤM5における線状のオブジェクトOJは、地図画像IMとして合成された状態で当該オブジェクトOJが沿う道路の混雑情報を表している。例えば、実線部分は長い停車状態を含むような激しい渋滞区間、長い破線は停車低速走行とを繰り返し通過時間が長くなっている渋滞区間、短い破線は車の流れが悪くなっている区間を表している。

0029

表示制御部としてのグラフィックコントローラ4は、生成した表示画像IDを表示装置20の表示部21に表示させる。ここで、グラフィックコントローラ4は、さらに、図4に示すように、地図画像IMの一部の領域である重ね表示領域SRに、重ね表示画像ISを重畳して表示画像IDを生成することができる。図4では、重ね表示画像ISとして、交差点における通行区分を表すアロガイダンス画像を例示している。

0030

図5は、重ね表示画像ISが重畳された表示画像IDの他の例を示している。図5では、重ね表示画像ISとして、案内経路に沿って進路を変更する(右折する)交差点の拡大図を例示している。図4では、地図画像IMに重ね表示画像ISを重ねる構成の理解を容易にするために、重ね表示画像ISの全領域が非透過領域NTRである形態を例示している。このため、図4では、重ね表示領域SRの中の地図画像IMの全てが、重ね表示画像ISによって隠される。一方、図5に例示する形態では、重ね表示画像ISは、少なくとも一部に地図画像IMが透過する半透過領域TRを含んでいる。このため、図5に例示する形態では、重ね表示領域SRの中でも半透過領域TRに属する領域では、地図画像IMが透過している。

0031

図5に示す例では、拡大表示されている場所の名称や、当該場所までの距離を示す見出しが、重ね表示画像ISの上端及び下端帯状の領域“R2”に設けられ、重ね表示画像ISの中央部の領域“R1”に当該場所の拡大図が示されている。図5に示す例では、“見出し”の部分は、非透過領域NTRに設定され、“拡大図”の部分は、半透過領域TRに設定されている。図4に示す例においても、符号“R2”の領域は“見出し”であり、符号“R1”の部分は情報の本体部(拡大図或いは案内表示図)である。尚、重ね表示画像ISが図4に例示するようにアローガイダンス画像の場合も、符号“R1”で示す領域を半透過領域TRとしてもよい。

0032

ところで、図4に示すように、重ね表示領域SRの全ての領域が非透過領域NTRの場合は、地図画像IMの多くの領域が隠されてしまい、地図画像IMの情報量が少なくなる。一方、図5に示すように、地図画像IMにおける重ね表示領域SR内に多くのオブジェクトOJが含まれる場合には、重ね表示画像ISが読み取りにくくなる。このため、重ね表示画像ISを地図画像IMに重畳させて、重ね表示画像ISが表す情報をユーザーに報知する効果が低減されてしまう。そこで、本実施形態では、重ね表示画像ISの少なくとも一部の領域(ここでは“R1”)に半透過領域TRを設けると共に、重ね表示領域SRにおける地図画像IMの情報量(オブジェクトOJの数)を調整している。

0033

図3等を参照して上述したように、地図画像IMは複数の種類のオブジェクトOJを有している。本実施形態において、地図画像IMは、当該地図画像IMを構成するオブジェクトOJとして、それぞれ異なるオブジェクト種別である第1種オブジェクト、第2種オブジェクト、第3種オブジェクトの少なくとも3種のオブジェクトOJを有している。各オブジェクト種別の具体的な区別については後述するが、グラフィックコントローラ4は、半透過領域TRでは、それぞれのオブジェクト種別に応じて表示形態を異ならせている。

0034

第1種オブジェクトは、半透過領域TRにおいて重ね表示画像ISを透過して表示される透過表示となるように表示形態が制御される。第2種オブジェクトは、半透過領域TRにおいて非表示となるように表示形態が制御される。第3種オブジェクトは、予め規定された表示条件に応じて、透過表示又は非表示となるように表示形態が制御される。具体的には、第3種オブジェクトは、半透過領域TRにおいてオブジェクトOJの一部が重ね表示領域SRと重複し、予め定められた表示条件を満たす場合には、半透過領域TRにおいて透過表示、オブジェクトOJの一部が重ね表示領域SRと重複し、且つ表示条件を満たさない場合、及びオブジェクトOJの全部が重ね表示領域SRと重複する場合には、半透過領域TRにおいて非表示、となるように表示形態が制御される。

0035

図6は、このような表示形態の制御を経て生成され、表示される表示画像IDを例示している。図5との比較により明らかなように、図6に示す例では、重ね表示領域SRにおける地図画像IMの情報量(オブジェクトOJの数)が整理されている。これにより、ユーザーは、重ね表示画像ISから適切に情報を取得することができると共に、重ね表示領域SRを含めた地図画像IMから有用な情報を読み取ることができる。

0036

ここで、オブジェクト種別の区別について説明する。本実施形態において、第1種オブジェクトは、地図画像IMに含まれる道路と、当該道路以外の領域の属性を表す背景と、目的地までの案内経路が設定されている場合における当該案内経路と、を含む。地図画像IMに含まれる道路、及び当該道路以外の領域の属性を表す背景は、上述したベース地図画像を構成するオブジェクトOJであり、本実施形態では、道路形状画像を例示している。また、本実施形態において、案内経路のオブジェクトOJは、上述した案内経路画像及び自車位置アイコン画像である。即ち、第1オブジェクトは、基礎地図情報(ストック情報)及び、ナビゲーションシステム10の中核となる経路案内機能に密接に関連するフロー情報(フロー地図情報)に関するオブジェクトOJが設定されている。

0037

本実施形態において、第2種オブジェクトは、交通情報画像を構成するオブジェクトOJである。交通情報画像が表す交通情報は、付加情報且つフロー情報(フロー地図情報)であるから、重ね表示画像ISを表示する際には、ユーザーにとっての重要度は高くはない。従って、重ね表示画像ISの重畳によって表示画像IDが煩雑にならないように、重要性や緊急性が相対的に低いオブジェクトOJが第2種オブジェクトに設定されている。

0038

また、第3種オブジェクトは、施設アイコン画像や施設名称画像を構成するオブジェクトOJである。施設情報は、ユーザーにとって目印となる情報であるから、表示画像IDが煩雑にならない範囲で、重ね表示画像ISが重畳された場合にも表示画像IDに表示されていると好ましい。但し、重ね表示領域SRと地図画像IMとの境界では、オブジェクトOJの視認性が低下することがある。このため、第3種オブジェクトは、視認性を考慮した表示条件に応じて、選択的に透過表示又は非表示となるように表示形態が制御される。例えば、第3種オブジェクトは、オブジェクトOJの全体が表示されなければ、当該オブジェクトOJが表す内容を伝達できない場合があるオブジェクトOJであると好適である。

0039

ここで、第3種オブジェクトの表示条件について、図7図8を参照して説明する。1つの態様として、表示条件は、第3種オブジェクト(OJ)の表示領域と、重ね表示領域SRとの重なりの程度を規定した条件である。例えば、図7に示すように、施設アイコン画像上に、重ね表示領域SRと地図画像IMとの境界Bが存在する場合、施設アイコン画像は、重ね表示領域SRと重複する重複部OVと、重ね表示領域SRと重複しない非重複部NOVとを有する。施設アイコン画像の全体の面積に対する重複部OVの面積の割合は、“OV/(OV+NOV)”で表される。この割合を“オブジェクトOJの表示領域と、重ね表示領域SRとの重なりの程度”と規定することができる。そして、この割合が予め規定された“重なりしきい値Th”未満(例えば50%未満)であることを条件として、当該オブジェクトOJの表示形態が選択されると好適である。本実施形態では、当該“重なりの程度”が50%未満である場合に、当該オブジェクトOJの表示形態は、半透過領域TRにおいて透過表示となる。

0040

図8に示すように、施設名称画像上に重ね表示領域SRと地図画像IMとの境界Bが存在する場合も同様である。文字の背景となる透明部分も含めて施設名称画像を構成する画像領域は、重ね表示領域SRと重複する重複部OVと、重ね表示領域SRと重複しない非重複部NOVとにより構成される。施設アイコン画像と同様に、施設名称画像を構成する画像領域の全体の面積に対する重複部OVの面積の割合は、“OV/(OV+NOV)”で表される。従って、施設名称画像においても、この割合を“オブジェクトOJの表示領域と、重ね表示領域SRとの重なりの程度”と規定することができる。グラフィックコントローラ4は、施設アイコン画像と同様に、この割合が“重なりしきい値Th”未満(例えば50%未満)であることを条件として、当該オブジェクトOJの表示形態を選択することができる。

0041

第3種オブジェクトの表示条件は、“第3種オブジェクトの表示領域の中心が重ね表示領域SRの外に存在すること”とすることもできる。即ち、図7及び図8に例示するように、オブジェクトOJの中心Xが重ね表示領域SRの外に存在する場合には、当該オブジェクトOJの表示形態は、半透過領域TRにおいて透過表示となる。尚、この中心Xは、幾何学的な中心や重心であってもよいが、視認性等が考慮された任意の位置に設定されていてもよい。従って、“中心X”は、“予め規定された基準点”ということもできる。

0042

図9のフローチャートは、重ね表示領域SRに一部でも存在するオブジェクトOJの表示形態を決定する手順の一例を示している。以下、このフローチャートについて説明する。まず、グラフィックコントローラ4は、「重ね表示画像ISに半透過領域TRが存在するか否か」を判定する(#1)。半透過領域TRが存在しない場合には、オブジェクトOJの表示形態を制御する必要がないため、グラフィックコントローラ4は、全てのオブジェクトOJを描画するように制御する(#2)。尚、ステップ#1は、表示画像IDを生成する表示画像生成ステップ#4(表示画像生成機能)に相当し、ステップ#2は、表示装置20を制御して表示画像IDを表示部21に表示させる画像表示ステップ#5(画像表示ステップ機能)に相当する。

0043

ステップ#1において「半透過領域TRが存在する」と判定された場合には、変数“n”に重ね表示領域SRの中にオブジェクトOJの一部でも存在するオブジェクトOJの総数が設定されると共に、表示形態の判定対象のオブジェクトOJが1つ選択される(#3)。以下、“i”をオブジェクトOJの判定順を示す番号として、“i”が“n”に達するまでオブジェクトOJ(i)の表示形態の判定が繰り返し実行される(表示判定ループ#10:#11〜#17)。

0044

表示判定ループ#10では、はじめに「判定対象のオブジェクトOJ(i)が第1種オブジェクトであるか否か」が判定される(#11)。当該オブジェクトOJ(i)が第1種オブジェクトであった場合には、当該オブジェクトOJ(i)が描画される(#12)。当該オブジェクトOJ(i)と半透過領域TRとが重複する領域では、当該オブジェクトOJ(i)に重ね表示画像ISの半透過領域TRが被さるため、当該オブジェクトOJ(i)は透過表示により表示されることになる。また、当該オブジェクトOJ(i)と半透過領域TRとが重複しない領域では、当該オブジェクトOJ(i)は通常の表示形態で表示されることになる。図6に示すように、全体が半透過領域TRに含まれる道路形状画像のオブジェクト“OJ1”は、半透過表示により表示されている。重ね表示画像IS(半透過領域TR)と地図画像IMとに跨がったオブジェクトOJ、例えば案内経路画像のオブジェクト“OJ2”や、オブジェクト“OJ2”が通る道路等のオブジェクト“OJ1”とは別の道路形状画像のオブジェクトOJは、半透過領域TRと重複する部分は透過表示により表示され、半透過領域TRと重複しない部分は通常の表示形態で表示されている。

0045

ステップ#11で、判定対象のオブジェクトOJ(i)が第2種オブジェクト又は第3種オブジェクトであると判定された場合には、次に、「当該オブジェクトOJ(i)が第2種オブジェクトであるか第3種オブジェクトであるか」が判定される(#13)。当該オブジェクトOJ(i)が第3種オブジェクトであると判定された場合には、図6及び図7を参照して上述したように、「表示条件を満足するか否か」が判定される。図9では、「中心Xが重ね表示領域SRの外か否か」を判定する形態を例示している(#14)。但し、ステップ#14は、上述したように、オブジェクトOJの表示領域と重ね表示領域SRとの重なりの程度を表示条件としてもよい。判定対象のオブジェクトOJ(i)の中心Xが重ね表示領域SRの外であると判定された場合(オブジェクトOJ(i)が表示条件を満足すると判定された場合)には、当該オブジェクトOJ(i)が描画される(#12)。

0046

図6に示すように、施設アイコン画像のオブジェクト“OJ3”や、施設名称画像のオブジェクト“OJ4”は、表示条件を満足している。従って、これらのオブジェクト“OJ3,OJ4”は、半透過領域TRと重複する部分は透過表示により表示され、半透過領域TRと重複しない部分は通常の表示形態で表示されている。一方、表示条件を満たさない施設アイコン画像や施設名称画像のオブジェクト“OJ5〜OJ14”(図5参照)は、表示されていない。即ち、第3種オブジェクトは、オブジェクトOJの一部が重ね表示領域SRと重複し、表示条件を満たす場合には、半透過領域TRにおいて透過表示により表示される。また、第3種オブジェクトは、オブジェクトOJの一部が重ね表示領域SRと重複し、表示条件を満たさない場合及びオブジェクトOJの全部が重ね表示領域SRと重複する場合には、非表示となるように制御される。

0047

ステップ#13において第2種オブジェクトであると判定された場合には、グラフィックコントローラ4は、当該オブジェクトOJ(i)に対してマスク処理を施して表示する(#15)。このマスク処理は、重ね表示領域SR又は重ね表示領域SRにおける半透過領域TRに対して行われる。このマスク処理によって、当該オブジェクト(i)は、半透過領域TRと重複する部分は非表示となり、半透過領域TRと重複しない部分は通常の表示形態で表示される。図5及び図6に示すように、交通情報画像のオブジェクト“OJ14”は、重ね表示領域SRの内側と外側とに跨がって配置されたオブジェクトOJである。当該オブジェクト“OJ14”は、図6に示すように、半透過領域TRと重複する部分は非表示となり、半透過領域TRと重複しない部分は通常の表示形態で表示される。例示は省略するが、全体が半透過領域TR又は重ね表示領域SRと重複する第2種オブジェクトは、全体が非表示となる。

0048

当該オブジェクト(i)の描画が完了すると、次に判定されるオブジェクトOJ(i+1)のために、マスク処理用のマスク解除される(#16)。そして、判定対象のオブジェクトOJが更新される(#17)。表示判定ループ#10(ステップ#11〜ステップ#17)は、判定対象のオブジェクトOJの数(n)に対応する回数(n回)繰り返される。尚、表示判定ループ#10の中で、ステップ#11、ステップ#13、ステップ#14、ステップ#16、ステップ#17は、表示画像IDを生成する表示画像生成ステップ#4(表示画像生成機能)に相当する。また、ステップ#12は、表示装置20を制御して表示画像IDを表示画面に表示させる画像表示ステップ#5(画像表示ステップ機能)に相当する。また、ステップ#15の処理の内、マスク処理(マスク機能)は、表示画像生成ステップ#4(表示画像生成機能)に相当し、その後の描画処理描画機能)は、画像表示ステップ#5(画像表示ステップ機能)に相当する。

0049

尚、上記においては、重ね表示画像ISとして、アローガイダンス表示交差点拡大図を例示した。しかし、重ね表示画像ISは、種々の画像を適用することができる。例えば、道路上の障害物の存在や、前方の渋滞、急な気象の変化等を知らせる情報の画像であってもよい。また、上述したように表示装置20がタッチパネル等を備えて表示入力装置として構成されている場合には、重ね表示画像ISは、ユーザーによる操作を受け付ける画像(ボタン、アイコン等)であってもよい。例えば、重ね表示画像ISは、ナビゲーションシステム10に目的地を設定するための設定画面の画像や、ユーザーが所望の機能を呼び出すためのメニュー画面の画像、オーディオ操作画面の画像であってもよい。

0050

〔実施形態の概要
以下、上記において説明した地図画像表示装置(10)の概要について簡単に説明する。

0051

表示装置(20)の表示画面(21)に表示画像(ID)として少なくとも地図画像(IM)を表示させる地図画像表示装置(10)は、1つの態様として、
前記表示装置(20)を制御して、前記表示画像(ID)を前記表示画面(21)に表示させる表示制御部(4)を備え、
前記表示制御部(4)は、前記地図画像(IM)の一部の領域である重ね表示領域(SR)に、重ね表示画像(IS)を重畳して前記表示画像(ID)を生成し、
前記重ね表示画像(IS)は、少なくとも一部に前記地図画像(IM)が透過する半透過領域(TR)を含み、
前記地図画像(IM)は、当該地図画像(IM)を構成するオブジェクト(OJ)として、それぞれ異なるオブジェクト種別である第1種オブジェクト、第2種オブジェクト、第3種オブジェクトの少なくとも3種のオブジェクト(OJ)を有し、
前記表示制御部(4)は、前記半透過領域(TR)では、それぞれの前記オブジェクト種別に応じて、
前記第1種オブジェクトは、前記重ね表示画像(IS)を透過して表示される透過表示、
前記第2種オブジェクトは、非表示、
前記第3種オブジェクトは、オブジェクト(OJ)の一部が前記重ね表示領域(SR)と重複し、予め定められた表示条件を満たす場合に前記透過表示、オブジェクト(OJ)の一部が前記重ね表示領域(SR)と重複し、前記表示条件を満たさない場合及びオブジェクト(OJ)の全部が前記重ね表示領域(SR)と重複する場合に非表示、となるように制御する。

0052

地図画像(IM)に含まれるオブジェクト(OJ)には、相対的に表示の重要性が高い情報を表すものと、相対的に表示の重要性が低い情報を表すものとがある。そのような表示の重要性の程度は、オブジェクト種別によって分類することができる。重ね表示画像(IS)は、地図画像(IM)に重畳される画像であるから、重畳される時点において、少なくとも重ね表示領域に含まれる他のオブジェクト(OJ)よりも、表示の重要性が高い場合が多い。本構成によれば、オブジェクト種別に応じて、重ね表示画像(IS)と重複して表示されるオブジェクト(OJ)を調整することができる。その結果、重ね表示画像(IS)の視認性が高くなる。一方、重ね表示画像(IS)と重複する領域においても、地図画像(IM)に含まれるオブジェクト(OJ)の一部は表示されるので、地図画像(IM)の情報量が大きく低下することも抑制される。従って、ユーザーは、重ね表示画像(IS)が示す情報を適切に取得することができると共に、重ね表示領域(SR)においても地図画像(IM)から有用な情報を取得することができる。このように、本構成によれば、表示画面(21)に表示される地図画像(IM)の一部の領域(SR)に別の画像(IS)が重畳される際に、当該領域(SR)の地図画像(IM)を半透過表示させると共に、表示画面(21)に表示される表示画像(ID)全体として適切な情報量となるように、描画内容を適切に調整することができる。

0053

ここで、前記表示条件は、前記第3種オブジェクトの表示領域と、前記重ね表示領域(SR)との重なりの程度を規定した条件であると好適である。第3種オブジェクトの表示領域の内、重ね表示領域(SR)との重なりの程度に応じて、当該オブジェクト(OJ)の視認性や、当該オブジェクト(OJ)が重ね表示画像(IS)の視認性に与える影響も変動する。従って、当該重なりの程度を表示条件として、第3種オブジェクトを表示するか否かが定まると好適である。

0054

また、前記表示条件は、前記第3種オブジェクトの表示領域の中心(X)が前記重ね表示領域(SR)の外に存在することであると好適である。中心(X)が重ね表示領域(SR)の内側にあると、第3種オブジェクトの表示領域の内の比較的大きい領域が重ね表示画像(IS)と重複し、当該オブジェクト(OJ)の視認性が低下する。従って、本表示条件を適用すれば、視認性の低下が少ないオブジェクト(OJ)を選択して表示させることができる。尚、この中心(X)は、幾何学的な中心や重心であってもよいが、視認性等が考慮された任意の位置に設定されていてもよい。従って、“中心(X)”は、“予め規定された基準点”ということもできる。

0055

また、前記第1種オブジェクトは、前記地図画像に含まれる道路と、当該道路以外の領域の属性を表す背景と、目的地までの案内経路が設定されている場合における当該案内経路と、を含むと好適である。経路案内において密接に関連する画像が第1種オブジェクトとして設定されることで、重ね表示画像(IS)が重畳された場合でも、経路案内に際して必要な情報をユーザーに提供することができる。

0056

また、前記第3種オブジェクトは、オブジェクト(OJ)の全体が表示されなければ、当該オブジェクト(OJ)が表す内容を伝達できない場合があるオブジェクト(OJ)であると好適である。第3種オブジェクトは、オブジェクト(OJ)の一部が重ね表示領域(SR)と重複し、表示条件を満たさない場合には、非表示となる。表示条件を満たさないと、オブジェクト(OJ)が表す内容を伝達できない場合があるのであれば、当該オブジェクト(OJ)が非表示となっても大きな問題はなく、非表示とすることにより、重ね表示画像(IS)の視認性を向上させることができる。従って、上記のように第3種オブジェクトが設定されると好適である。

0057

また、それぞれのオブジェクト(OJ)に対する前記オブジェクト種別は、前記重ね表示画像(IS)の内容に応じて設定され、文字を含むオブジェクト(OJ)は、前記重ね表示画像(IS)が文字情報を含む画像である場合には、前記第2種オブジェクトに設定されると好適である。文字を含むオブジェクト(OJ)と文字を含む重ね表示画像(IS)とが重複すると、両画像が表す情報が混じり合って、両画像に表される情報が正しくユーザーに伝達されにくくなるおそれがある。従って、重ね表示画像(IS)が文字を含む場合、文字を含むオブジェクト(OJ)が第2種オブジェクトに設定されて、両画像が重なって表示されないように構成されていると好適である。

0058

上述した地図画像表示装置(10)の種々の技術的特徴は、地図画像表示方法や地図画像表示プログラムにも適用可能である。以下にその代表的な態様を例示する。例えば、地図画像表示方法は、上述した地図画像表示装置(10)の特徴を備えた各種のステップを有することができる。また、地図画像表示プログラムは、上述した地図画像表示装置(10)の特徴を備えた各種の機能をコンピュータに実現させることが可能である。当然ながらこれらの地図画像表示方法及び地図画像表示プログラムも、上述した地図画像表示装置(10)の作用効果を奏することができる。さらに、地図画像表示装置(10)の好適な態様として例示した種々の付加的特徴を、これら地図画像表示方法や地図画像表示プログラムに組み込むことも可能であり、当該方法及び当該プログラムはそれぞれの付加的特徴に対応する作用効果も奏することができる。

0059

1つの好適な態様として、表示装置(20)の表示画面(21)に表示画像(ID)として少なくとも地図画像(IM)を表示させる地図画像表示方法は、
表示制御部(4)が、前記地図画像(IM)の一部の領域である重ね表示領域(SR)に、重ね表示画像(IS)を重畳して前記表示画像(ID)を生成する表示画像生成ステップ(#4)と、
前記表示制御部(4)が、前記表示装置(20)を制御して前記表示画像(ID)を前記表示画面(21)に表示させる画像表示ステップ(#5)と、を備え、
前記重ね表示画像(IS)は、少なくとも一部に前記地図画像(IM)が透過する半透過領域(TR)を含み、
前記地図画像(IM)は、当該地図画像(IM)を構成するオブジェクト(OJ)として、それぞれ異なるオブジェクト種別である第1種オブジェクト、第2種オブジェクト、第3種オブジェクトの少なくとも3種のオブジェクトを有し、
前記表示画像生成ステップ(#4)では、前記半透過領域(TR)におけるそれぞれの前記オブジェクト種別に応じて、
前記第1種オブジェクトは、前記重ね表示画像(IS)を透過して表示される透過表示、
前記第2種オブジェクトは、非表示、
前記第3種オブジェクトは、オブジェクト(OJ)の一部が前記重ね表示領域(SR)と重複し、予め定められた表示条件を満たす場合に前記透過表示、オブジェクト(OJ)の一部が前記重ね表示領域(SR)と重複し、前記表示条件を満たさない場合及びオブジェクト(OJ)の全部が前記重ね表示領域(SR)と重複する場合に非表示、となるように表示形式を設定して前記表示画像(ID)を生成する。

0060

また、1つの好適な態様として、表示装置(20)の表示画面(21)に表示画像(ID)として少なくとも地図画像(IM)を表示させる地図画像表示プログラムは、
表示制御部(4)が、前記地図画像(IM)の一部の領域である重ね表示領域(SR)に、重ね表示画像(IS)を重畳して前記表示画像(ID)を生成する表示画像生成機能(#4)と、
前記表示制御部(4)が、前記表示装置(20)を制御して前記表示画像(ID)を前記表示画面(21)に表示させる画像表示機能(#5)と、をコンピュータに実行させ、
前記重ね表示画像(IS)は、少なくとも一部に前記地図画像(IM)が透過する半透過領域(TR)を含み、
前記地図画像(IM)は、当該地図画像(IM)を構成するオブジェクト(OJ)として、それぞれ異なるオブジェクト種別である第1種オブジェクト、第2種オブジェクト、第3種オブジェクトの少なくとも3種のオブジェクトを有し、
前記表示画像生成機能(#4)では、前記半透過領域(TR)におけるそれぞれの前記オブジェクト種別に応じて、
前記第1種オブジェクトは、前記重ね表示画像(IS)を透過して表示される透過表示、
前記第2種オブジェクトは、非表示、
前記第3種オブジェクトは、オブジェクト(OJ)の一部が前記重ね表示領域(SR)と重複し、予め定められた表示条件を満たす場合に前記透過表示、オブジェクト(OJ)の一部が前記重ね表示領域(SR)と重複し、前記表示条件を満たさない場合及びオブジェクト(OJ)の全部が前記重ね表示領域(SR)と重複する場合に非表示、となるように表示形式を設定して前記表示画像(ID)を生成する。

0061

4 :グラフィックコントローラ(表示制御部)
10 :ナビゲーションシステム(地図画像表示装置)
20 :表示装置
21 :表示部(表示画面)
IM:地図画像
ID :表示画像
IS :重ね表示画像
OJ :オブジェクト
SR :重ね表示領域
TR :半透過領域
X :中心

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ