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技術 エキスパンションジョイントカバー装置

出願人 理研軽金属工業株式会社
発明者 高柳岳
出願日 2015年12月24日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2015-251769
公開日 2017年6月29日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-115425
状態 特許登録済
技術分野 建築環境
主要キーワード 滑動支 受レール 滑性部材 上向きコ字形 滑動部材 ジョイントカバー 滑動面 案内傾斜面
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (14)

課題

ジョイントカバーが高さ方向に移動した場合でも、スムーズな摺動や部材の破損防止を実現でき、地震等による大きな変位にも対応可能なエキスパンションジョイントカバー装置を提供する。

解決手段

一方の躯体側に取り付けられて、ジョイントカバー11をX方向に移動可能に支持するX方向摺動支持手段と、他方の躯体42側に取り付けられて、ジョイントカバー11をY方向に移動可能に支持するY方向摺動支持手段30と、を備え、Y方向摺動支持手段30は、ジョイントカバー11に係合する抜け止め部32bを備えた受レール部32と、ジョイントカバー11の後端面11cに対向する滑動支持部33と、を備え、滑動支持部33は、X方向に対して垂直な滑動面33aを備えるとともに、Y方向に延在している。

概要

背景

この種の装置として、例えば特許文献1には、レール部材を構成する導入縁部の所定高さ位置に、スライダー係止縁部側に案内する案内傾斜面部を設けるとともに、係止縁部の上端に、前記案内傾斜面部に対応する高さ位置で前記導入縁部側に向けて突出する抜け止め縁部を設ける一方、スライダーを構成する延成縁部の下端連成されてレール部材の受縁部に支承される摺動縁部を、その支承状態で前記抜け止め縁部と上下で対向させるようにした構成が記載されている。この特許文献1記載の構成では、レール部材の受縁部上には、上面にフッ素樹脂コーティング等の滑性面を形成した薄板状の滑性部材被着されており、該滑性部材の滑性作用によって、スライダーの摺動が容易となるようにしている。

概要

ジョイントカバーが高さ方向に移動した場合でも、スムーズな摺動や部材の破損防止を実現でき、地震等による大きな変位にも対応可能なエキスパンションジョイントカバー装置を提供する。一方の躯体側に取り付けられて、ジョイントカバー11をX方向に移動可能に支持するX方向摺動支持手段と、他方の躯体42側に取り付けられて、ジョイントカバー11をY方向に移動可能に支持するY方向摺動支持手段30と、を備え、Y方向摺動支持手段30は、ジョイントカバー11に係合する抜け止め部32bを備えた受レール部32と、ジョイントカバー11の後端面11cに対向する滑動支持部33と、を備え、滑動支持部33は、X方向に対して垂直な滑動面33aを備えるとともに、Y方向に延在している。

目的

本発明は、ジョイントカバーが高さ方向に移動した場合でも、スムーズな摺動や部材の破損防止を実現でき、地震等による大きな変位にも対応可能なエキスパンションジョイントカバー装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

2つの躯体間の間隙を覆うエキスパンションジョイントカバー装置であって、前記間隙を覆うジョイントカバーと、一方の躯体側に取り付けられて、前記ジョイントカバーを前記間隙の幅方向に移動可能に支持するX方向摺動支持手段と、他方の躯体側に取り付けられて、前記ジョイントカバーを前記間隙の長手方向に移動可能に支持するY方向摺動支持手段と、を備え、前記Y方向摺動支持手段は、前記ジョイントカバーに係合する抜け止め部を備えた受レール部と、前記ジョイントカバーの端面に対向する滑動支持部と、を備え、前記滑動支持部は、前記間隙の幅方向に対して垂直な滑動面を備えるとともに、前記間隙の長手方向に延在していることを特徴とする、エキスパンションジョイントカバー装置。

請求項2

前記ジョイントカバーは、前記間隙の長手方向に間隔を設けて固定された複数の補強材を備えることを特徴とする、請求項1記載のエキスパンションジョイントカバー装置。

請求項3

前記滑動面、又は、前記滑動面に対向する前記ジョイントカバーの端面に、樹脂製の滑動部材を取り付けたことを特徴とする、請求項1又は2記載のエキスパンションジョイントカバー装置。

請求項4

前記X方向摺動支持手段は、前記ジョイントカバーの側面に対向するスライド支持部と、を備え、前記スライド支持部は、前記間隙の長手方向に対して垂直なスライド面を備えるとともに、前記間隙の幅方向に延在していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエキスパンションジョイントカバー装置。

請求項5

前記スライド面、又は、前記スライド面に対向する前記ジョイントカバーの側面に、樹脂製の滑動部材を取り付けたことを特徴とする、請求項4記載のエキスパンションジョイントカバー装置。

技術分野

0001

この発明は、躯体間の隙間部を覆うエキスパンションジョイントカバー装置に関する。

背景技術

0002

この種の装置として、例えば特許文献1には、レール部材を構成する導入縁部の所定高さ位置に、スライダー係止縁部側に案内する案内傾斜面部を設けるとともに、係止縁部の上端に、前記案内傾斜面部に対応する高さ位置で前記導入縁部側に向けて突出する抜け止め縁部を設ける一方、スライダーを構成する延成縁部の下端連成されてレール部材の受縁部に支承される摺動縁部を、その支承状態で前記抜け止め縁部と上下で対向させるようにした構成が記載されている。この特許文献1記載の構成では、レール部材の受縁部上には、上面にフッ素樹脂コーティング等の滑性面を形成した薄板状の滑性部材被着されており、該滑性部材の滑性作用によって、スライダーの摺動が容易となるようにしている。

先行技術

0003

特許第5416648号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、上記した特許文献1記載の構造では、高さ方向に摺動縁部が移動すると、ガタつきにより摺動縁部がレール部材に接触したり引掛ったりして欠損が生じたり摺動がスムーズにいかなかったりといった問題が生じる。

0005

そこで、本発明は、ジョイントカバーが高さ方向に移動した場合でも、スムーズな摺動や部材の破損防止を実現でき、地震等による大きな変位にも対応可能なエキスパンションジョイントカバー装置を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。

0007

請求項1記載の発明は、2つの躯体間の間隙を覆うエキスパンションジョイントカバー装置であって、前記間隙を覆うジョイントカバーと、一方の躯体側に取り付けられて、前記ジョイントカバーを前記間隙の幅方向に移動可能に支持するX方向摺動支持手段と、他方の躯体側に取り付けられて、前記ジョイントカバーを前記間隙の長手方向に移動可能に支持するY方向摺動支持手段と、を備え、前記Y方向摺動支持手段は、前記ジョイントカバーに係合する抜け止め部を備えた受レール部と、前記ジョイントカバーの端面に対向する滑動支持部と、を備え、前記滑動支持部は、前記間隙の幅方向に対して垂直な滑動面を備えるとともに、前記間隙の長手方向に延在していることを特徴とする。

0008

請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記ジョイントカバーは、前記間隙の長手方向に間隔を設けて固定された複数の補強材を備えることを特徴とする。

0009

請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2に記載の発明の特徴点に加え、前記滑動面、又は、前記滑動面に対向する前記ジョイントカバーの端面に、樹脂製の滑動部材を取り付けたことを特徴とする。

0010

請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、前記X方向摺動支持手段は、前記ジョイントカバーの側面に対向するスライド支持部と、を備え、前記スライド支持部は、前記間隙の長手方向に対して垂直なスライド面を備えるとともに、前記間隙の幅方向に延在していることを特徴とする。

0011

請求項5に記載の発明は、上記した請求項4記載の発明の特徴点に加え、前記スライド面、又は、前記スライド面に対向する前記ジョイントカバーの側面に、樹脂製の滑動部材を取り付けたことを特徴とする。

発明の効果

0012

請求項1に記載の発明は上記の通りであり、一方の躯体側に取り付けられて、前記ジョイントカバーを前記間隙の幅方向に移動可能に支持するX方向摺動支持手段と、他方の躯体側に取り付けられて、前記ジョイントカバーを前記間隙の長手方向に移動可能に支持するY方向摺動支持手段と、を備えるので、間隙の幅方向のみならず、間隙の長手方向への変位にも対応することができる。よって、例えばジョイントカバーの両側に壁がある場合に、2つの躯体が相対的に間隙の長手方向へと変位した場合でも、ジョイントカバーが壁に当たることを防止でき、壁の破損を防止できる。

0013

また、前記Y方向摺動支持手段は、前記ジョイントカバーに係合する抜け止め部を備えた受レール部と、前記ジョイントカバーの端面に対向する滑動支持部と、を備え、前記滑動支持部は、前記間隙の幅方向に対して垂直な滑動面を備えるとともに、前記間隙の長手方向に延在している。このような構成によれば、2つの躯体が相対的に間隙の長手方向へと変位した場合でも、受レール部によってジョイントカバーの摺動をガイドすることができる。また、ジョイントカバーが高さ方向にガタついたとしても、ジョイントカバーの端面が必ず滑動面に対向するので、ジョイントカバーが滑動面の上を滑ってスムーズに摺動する。よって、ジョイントカバーの引っ掛かりが防止されてスムーズな摺動や部材の破損防止を実現でき、地震等による大きな変位にも対応することができる。

0014

また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、前記ジョイントカバーは、前記間隙の長手方向に間隔を設けて固定された複数の補強材を備えるので、間隙の幅方向へジョイントカバーの強度が増す。

0015

また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、前記滑動面、又は、前記滑動面に対向する前記ジョイントカバーの端面に、樹脂製の滑動部材を取り付けたので、摩擦係数の高い金属同士の接触を防止して滑りを良くするとともに、変位時の緩衝材として働き、よりスムーズにジョイントカバーを摺動させることができる。

0016

また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、前記X方向摺動支持手段は、前記ジョイントカバーの側面に対向するスライド支持部と、を備え、前記スライド支持部は、前記間隙の長手方向に対して垂直なスライド面を備えるとともに、前記間隙の幅方向に延在している。このような構成によれば、2つの躯体が相対的に間隙の幅方向へと変位した場合でも、ジョイントカバーの摺動を安定的にガイドすることができる。また、ジョイントカバーが高さ方向に移動した場合でも、ジョイントカバーの側面が必ずスライド面に対向するので、ジョイントカバーがスライド面の上を滑ってスムーズに摺動する。よって、ジョイントカバーの引っ掛かりが防止されてスムーズな摺動や部材の破損防止を実現でき、地震等による大きな変位にも対応することができる。

0017

また、請求項5に記載の発明は上記の通りであり、前記スライド面、又は、前記スライド面に対向する前記ジョイントカバーの側面に、樹脂製の滑動部材を取り付けたので、摩擦係数の高い金属同士の接触を防止して滑りを良くするとともに、変位時の緩衝材として働き、よりスムーズにジョイントカバーを摺動させることができる。

図面の簡単な説明

0018

エキスパンションジョイントカバー装置の側面図である。
エキスパンションジョイントカバー装置の平面図である。
ジョイントカバーを裏側から見た図である。
(a)Y方向摺動支持手段付近の一部拡大図、(b)Y方向摺動支持手段付近の組み付け方法を示す一部拡大図である。
(a)A−A線端面図、(b)B−B線端面図、(c)C−C線端面図である。
間隙を狭める方向に2つの躯体が変位した状態の図である。
間隙を広げる方向に2つの躯体が変位した状態の図である。
躯体がY方向に変位した状態の図である。
躯体がY方向(図8の逆方向)に変位した状態の図である。
変形例1に係るエキスパンションジョイントカバー装置の側面図である。
変形例2に係るエキスパンションジョイントカバー装置の(a)側面図、(b)D−D線端面図である。
変形例3に係るエキスパンションジョイントカバー装置の側面図である。
変形例3に係るエキスパンションジョイントカバー装置のY方向摺動支持手段付近の一部拡大図である。

実施例

0019

本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。

0020

本実施形態に係るエキスパンションジョイントカバー装置10は、図1に示すような2つの躯体(一方の躯体41及び他方の躯体42)間に設けられる。一方の躯体41と他方の躯体42とは、互いに相対する壁面41a,42aを備えており、この壁面41a,42aの間に間隙50が形成されている。エキスパンションジョイントカバー装置10は、この間隙50を覆うように設置される。本実施形態においては、図1に示すように、一方の躯体41の床面41eと他方の躯体42の床面42bとが互いに同じ高さに設定されており、この2つの床面41e,42bの間にエキスパンションジョイントカバー装置10が設けられている。

0021

なお、一方の躯体41の床面41eの両側には、側壁部41dが立ち上がっている。また、一方の躯体41の床面41eの間隙50側には、傾斜面41cが連続して設けられており、この傾斜面41cの更に間隙50側には、平坦面41bが連続して設けられている。なお、傾斜面41cは、間隙50側が低くなるように傾斜している。また、平坦面41bは、床面41eよりもやや低い位置に水平面を形成している。

0022

本実施形態に係るエキスパンションジョイントカバー装置10は、図1及び図2に示すように、間隙50を覆うジョイントカバー11と、一方の躯体41に取り付けられてジョイントカバー11を間隙50の幅方向(X方向)に移動可能に支持するX方向摺動支持手段20と、他方の躯体42に取り付けられてジョイントカバー11を間隙50の長手方向(Y方向)に移動可能に支持するY方向摺動支持手段30と、ジョイントカバー11の下方に配置される止水シート35と、を備える。

0023

ジョイントカバー11は、図3に示すような板状部材であり、2つの躯体間に架設される。このジョイントカバー11をX方向に見たときに、先端面11aは一方の躯体41側に臨み、後端面11cは他方の躯体42側に臨むようになっている。

0024

このジョイントカバー11の横幅は、一方の躯体41の床面41eの幅とほぼ等しく形成されている。言い換えると、このジョイントカバー11の横幅は、一方の躯体41に設けられた一対の側壁部41dの間の距離とほぼ等しく形成されている。このため、ジョイントカバー11が一方の躯体41の床面41eの上に配置されると、ジョイントカバー11の両側に側壁部41dが立ち上がった状態となる。なお、複数のジョイントカバー11を間隙50の幅方向に並設し、これらのジョイントカバー11を合わせた横幅が一方の躯体41の床面41eの幅とほぼ等しくなるようにしてもよい。

0025

このジョイントカバー11は、カバー材12と、仕上材13と、先端部材14と、補強材15と、レール材16と、後端見切材17と、側部見切材18と、を備える。

0026

カバー材12は、ジョイントカバー11の表面を覆う金属製の板材である。ジョイントカバー11の大きさによっては、カバー材12をY方向に複数連設して使用してもよい。

0027

仕上材13は、図4等に示すように、カバー材12の表面を覆うものである。本実施形態においてはシート状の仕上材13を使用している。

0028

先端部材14は、ジョイントカバー11の先端面11a側に、Y方向に通しで設けられる部材である。この先端部材14は、カバー材12の裏面にネジなどの固定具によって固定される。この先端部材14の下面は、図1等に示すように、一方の躯体41の平坦面41bに接触しており、摺動可能に下方から支持されている。この先端部材14は、平坦面41b及び傾斜面41cの上を摺動可能となっている。

0029

補強材15は、図3に示すように、カバー材12のX方向の長さとほぼ等しい長さの金属製の長尺材である。この補強材15は、図5に示すように、カバー材12の裏面に取り付けられ、下方に向けてリブ状に突出するようになっている。この補強材15は、Y方向に間隔を設けて複数固定される。この補強材15の一端部は、図1に示すように、一方の躯体41の平坦面41bに載置される。また、この補強材15の他端部は、図4に示すように、下地金具31(後述)の上面に載置される。

0030

レール材16は、ジョイントカバー11の後端面11c側において、カバー材12の裏面に取り付けられる長尺金属製部材である。このレール材16は、長手方向がY方向となるように取り付けられ、ジョイントカバー11の全長に渡って設けられる。このレール材16の断面は、図4に示すように内側(一方の躯体41側)に向けてコ字形に開口した形状となっており、後述する受レール部32に係合可能となっている。

0031

後端見切材17は、ジョイントカバー11の後端面11c側において、カバー材12の端部に取り付けられる長尺の金属製部材である。本実施形態においては、図4に示すような断面逆L字形の部材を使用している。この後端見切材17は、後述する滑動面33aに臨む垂直面を備える。この垂直面には、図4に示すように、ネジなどの固定具を使用して、硬質の樹脂製の滑動部材34が取り付けられている。この滑動部材34は、摩擦係数の高い金属同士の接触を防止して滑りを良くするとともに、変位時の緩衝材として働くものである。この滑動部材34を取り付けた垂直面は、ジョイントカバー11の後端面11cであり、X方向に対して垂直となっている。なお、本実施形態においては、滑動部材34を後端見切材17の垂直面に取り付けているが、これに代えて、またはこれに加えて、滑動部材34を滑動面33aに取り付けてもよい。

0032

側部見切材18は、ジョイントカバー11の側面11bにおいて、カバー材12の端部に取り付けられる長尺の金属製部材である。本実施形態においては、図5に示すような断面逆L字形の部材を使用している。この側部見切材18は、後述するスライド面21aに臨む垂直面を備える。この垂直面は、ジョイントカバー11の側面11bであり、Y方向に対して垂直となっている。

0033

X方向摺動支持手段20は、図1及び図5に示すように、一方の躯体41の側壁部41dに取り付けられるスライド支持部21を備える。スライド支持部21は、ステンレス製の板状部材であり、側壁部41dを保護するために設けられる。このスライド支持部21は、側壁部41dの下端付近幅木状に取り付けられる。スライド支持部21の取り付けには、ネジなどの固定具が使用される。

0034

このスライド支持部21は、一方の躯体41をX方向に見たときに、平坦面41bから床面41eの途中までの範囲に延設されている。スライド支持部21の下端縁は、平坦面41b、傾斜面41c、床面41eの上面に沿うように形成されている。また、スライド支持部21の表面は、Y方向に対して垂直なスライド面21aを形成している。このスライド面21aは、図5(b)及び(c)等に示すように、X方向に延在している。このため、平坦面41b、傾斜面41c、床面41eの上面に沿ってジョイントカバー11がX方向に移動したときに、ジョイントカバー11の側面11bにスライド面21aが対向し、スライド面21aに沿ってジョイントカバー11がスムーズに摺動するようになっている。

0035

また、このスライド面21aには、図5(b)に示すように、ネジなどの固定具を使用して、硬質の樹脂製の滑動部材34が取り付けられている。この滑動部材34は、摩擦係数の高い金属同士の接触を防止して滑りを良くするとともに、変位時の緩衝材として働くものである。なお、本実施形態においては、滑動部材34をスライド面21aに取り付けているが、これに代えて、またはこれに加えて、滑動部材34をジョイントカバー11の側面11bに取り付けてもよい。

0036

Y方向摺動支持手段30は、図1図2及び図4に示すように、下地金具31と、受レール部32と、滑動支持部33と、を備える。

0037

下地金具31は、逆L字形に他方の躯体42の壁面42aに取り付けられる金具である。この下地金具31は、受レール部32及びジョイントカバー11を下方から支持するための長尺材である。この下地金具31は、受レール部32の全長を下方から支持できる長さで設けられており、他方の躯体42の壁面42aにボルトなどの固定具を使用して取り付けられる。

0038

受レール部32は、上方に向けて開口した断面略C字形の金属製の長尺材である。この受レール部32は、下地金具31の上部にボルトなどの固定具を使用して取り付けられる。この受レール部32は、図4に示すように、第1立ち上がり部32aと第2立ち上がり部32cとが互いに平行に垂直上方に立ち上がり形成されている。なお、一方の躯体41に近い方が第1立ち上がり部32aであり、一方の躯体41に遠い方が第2立ち上がり部32cである。第1立ち上がり部32aの先端は内方屈折されて抜け止め部32bを形成しており、第2立ち上がり部32cの先端は内方に屈折されて支持固定部32dを形成している。

0039

第1立ち上がり部32a及び抜け止め部32bは、ジョイントカバー11のレール材16を引っ掛けて係合させるためのものである。図4(a)に示すように抜け止め部32bにレール材16を引っ掛けると、抜け止め部32bの上面でレール材16がY方向に摺動可能に支持されるとともに、ジョイントカバー11が上方に移動しても、レール材16が抜け止め部32bから脱落しないように形成されている。

0040

第2立ち上がり部32c及び支持固定部32dは、滑動支持部33を取り付けるための部位である。

0041

滑動支持部33は、断面略コ字形の金属製の長尺材である。この滑動支持部33は、支持固定部32dの上面にネジなどの固定具を使用して取り付けられる。

0042

上記した受レール部32と滑動支持部33とは、ほぼ同じ長さとなっており、Y方向に見てジョイントカバー11よりも長く設定されている。これにより、ジョイントカバー11のY方向への摺動を支持可能となっている。

0043

また、滑動支持部33は、X方向に対して垂直な滑動面33aを備えている。この滑動面33aはY方向に延在しているため、受レール部32に沿ってジョイントカバー11がY方向に移動したときに、ジョイントカバー11の後端面11cに滑動面33aが対向し、滑動面33aに沿ってジョイントカバー11がスムーズに摺動するようになっている。

0044

なお、この滑動支持部33を受レール部32に取り付けると、受レール部32の上部開口が狭められる。これにより、受レール部32に係合したジョイントカバー11のレール材16が脱落しないようになっている。このため、組み付け時には下記の手順でY方向摺動支持手段30にジョイントカバー11を取り付ける。

0045

すなわち、図4(b)に示すように、まず下地金具31の上面に受レール部32を取り付ける。次に、受レール部32にジョイントカバー11のレール材16を係合させる。最後に、滑動支持部33を受レール部32に取り付ける。このように、滑動支持部33を取り付けることによって受レール部32の開口を狭めて、ジョイントカバー11の脱落を防止している。また、滑動支持部33によってジョイントカバー11のガタつきが抑制されるので、スムーズにジョイントカバー11を摺動させることができる。

0046

上記したようなエキスパンションジョイントカバー装置10によれば、ジョイントカバー11がX方向にもY方向にも移動できるので、地震等による大きな変位が発生しても対応することができる。

0047

すなわち、X方向への変位が発生した場合には、図6及び図7に示すように、一方の躯体41の平坦面41b、傾斜面41c、床面41eの上面に沿ってジョイントカバー11が移動し、ジョイントカバー11の側面11bがX方向摺動支持手段20によって支持されて、ジョイントカバー11が摺動する。

0048

具体的には、図6に示すように、2つの躯体の接近するような変位の場合には、ジョイントカバー11の先端部材14が傾斜面41cに乗り上げるように誘導される。このとき、Y方向に通しの先端部材14を備えているので、Y方向に間隔を設けている補強材15の先端が傾斜面41cに当たることがなく、スムーズに摺動できる。

0049

また、図7に示すように、2つの躯体が離れるような変位の場合には、ジョイントカバー11の先端部材14が平坦面41bに沿って間隙50の方向へ摺動する。
また、Y方向への変位が発生した場合には、図8及び図9に示すように、ジョイントカバー11がY方向摺動支持手段30に沿って摺動する。

0050

以上説明したように、本実施形態によれば、一方の躯体41側に取り付けられて、ジョイントカバー11をX方向に移動可能に支持するX方向摺動支持手段20と、他方の躯体42側に取り付けられて、ジョイントカバー11をY方向に移動可能に支持するY方向摺動支持手段30と、を備えるので、X方向のみならず、Y方向への変位にも対応することができる。よって、例えばジョイントカバー11の両側に側壁部41dがある場合にY方向への変位が発生した場合でも、ジョイントカバー11が側壁部41dに当たることを防止でき、側壁部41dの破損を防止できる。

0051

また、Y方向摺動支持手段30は、ジョイントカバー11に係合する抜け止め部32bを備えた受レール部32と、ジョイントカバー11の後端面11cに対向する滑動支持部33と、を備え、滑動支持部33は、X方向に対して垂直な滑動面33aを備えるとともに、Y方向に延在している。このような構成によれば、2つの躯体が相対的にY方向へと変位した場合でも、受レール部32によってジョイントカバー11の摺動をガイドすることができる。また、ジョイントカバー11が高さ方向にガタついたとしても、ジョイントカバー11の後端面11cが必ず滑動面33aに対向するので、ジョイントカバー11が滑動面33aの上を滑ってスムーズに摺動する。よって、ジョイントカバー11の引っ掛かりが防止されてスムーズな摺動や部材の破損防止を実現でき、地震等による大きな変位にも対応することができる。
また、ジョイントカバー11は、Y方向に間隔を設けて固定された補強材15を備えるので、X方向へジョイントカバー11の強度が増す。

0052

また、滑動面33a、又は、滑動面33aに対向するジョイントカバー11の後端面11cに、樹脂製の滑動部材34を取り付けたので、よりスムーズにジョイントカバー11を摺動させることができる。

0053

また、X方向摺動支持手段20は、ジョイントカバー11の側面11bに対向するスライド支持部21と、を備え、スライド支持部21は、Y方向に対して垂直なスライド面21aを備えるとともに、X方向に延在している。このような構成によれば、2つの躯体が相対的にX方向へと変位した場合でも、ジョイントカバー11の摺動を安定的にガイドすることができる。また、ジョイントカバー11が高さ方向に移動した場合でも、ジョイントカバー11の側面11bが必ずスライド面21aに対向するので、ジョイントカバー11がスライド面21aの上を滑ってスムーズに摺動する。よって、ジョイントカバー11の引っ掛かりが防止されてスムーズな摺動や部材の破損防止を実現でき、地震等による大きな変位にも対応することができる。

0054

また、スライド面21a、又は、スライド面21aに対向するジョイントカバー11の側面11bに、樹脂製の滑動部材34を取り付けたので、よりスムーズにジョイントカバー11を摺動させることができる。

0055

なお、上記した実施形態においては、2つの床面41e,42bの間にエキスパンションジョイントカバー装置10を配置したが、これに限らず、例えば図10に示すように、一方の躯体41の床面41eに他方の躯体42の壁面42aが臨むような構造において、この一方の躯体41の床面41eと他方の躯体42の壁面42aとの間にエキスパンションジョイントカバー装置10を配置してもよい。

0056

また、上記した実施形態においては、シート状の仕上材13を使用する例について説明したが、これに限らず、例えば石やタイルを使用した仕上材13でカバー材12の表面を覆ってもよい。この場合、例えば図11に示すように、カバー材12の断面形状が上向きに開口したコ字形となるように形成し、このカバー材12の内部に仕上材13を配置してもよい。このように上向きコ字形のカバー材12を使用する場合、側部見切材18を省略して、カバー材12の側面11bがスライド面21aに臨むようにしてもよい。また、補強材15を使用する場合には、カバー材12の内部(上面)に補強材15を取り付けてもよい。

0057

また、図12及び図13に示すように、仕上材13を使用しなくてもよい。例えば、カバー材12に縞鋼板を使用し、カバー材12が仕上材13を兼ねるようにしてもよい。

0058

10エキスパンションジョイントカバー装置
11ジョイントカバー
11a 先端面
11b 側面
11c後端面
12カバー材
13仕上材
14先端部材
15補強材
16レール材
17 後端見切材
18 側部見切材
20 X方向摺動支持手段
21スライド支持部
21aスライド面
30 Y方向摺動支持手段
31下地金具
32受レール部
32a 第1立ち上がり部
32b 抜け止め部
32c 第2立ち上がり部
32d支持固定部
33滑動支持部
33a滑動面
34滑動部材
35止水シート
41 一方の躯体
41a 壁面
41b平坦面
41c 傾斜面
41d側壁部
41e 床面
42 他方の躯体
42a 壁面
42b 床面
50 間隙

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