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技術 インキ補充器具

出願人 株式会社パイロットコーポレーション
発明者 栗田哲宏
出願日 2015年12月26日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2015-255469
公開日 2017年6月29日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-114101
状態 特許登録済
技術分野 ペン・筆 繰出さない鉛筆・鉄筆・白墨
主要キーワード 側方被覆 押圧圧縮 空気進入 姿勢バランス 置換流 略軸対称 軸筒部材 置換作用
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年6月29日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

インキ補充時間を短縮化することができるインキ補充器具を提供すること。

解決手段

本発明は、インキを含浸状態保持可能なペン先と、先端部において前記ペン先を突出状態に保持する軸筒部材と、前記軸筒部材内に設けられ、前記ペン先との間でインキ流通可能なインキ保持体と、を有するインキペンに対してインキを補充するためのインキ補充器具であって、ペン先を受容可能なペン先用開口部を有するインキ補充本体部と、前記ペン先用開口部を開閉可能に塞ぐキャップ部材と、を備え、前記キャップ部材は、インキペンの後端側が嵌入される保持穴と、前記保持穴と対向する側に設けられ平坦面によって支持可能な底部と、を有しており、前記キャップ部材が前記底部によって略水平面上に載置される時、前記保持穴に後端側が嵌入されるインキペンは略鉛直姿勢に維持されるようになっていることを特徴とするインキ補充器具である。

概要

背景

インキを含浸状態保持可能なペン先と、先端部において前記ペン先を突出状態に保持する軸筒部材と、前記軸筒部材内に設けられ前記ペン先との間でインキ流通可能なインキ保持体と、を有するインキペンは、従来からよく知られている。例えば、インキとして油性インキを採用し、低コストでの商品化を実現したものが複数ある、

このようなインキペンは、廉価であるので、使い捨てされることが一般的である。しかしながら、環境保護(省資源)に対する消費者の意識の高まりを受けて、インキ補充についての検討がなされてきた。

従来のインキ補充器具の典型例が、特許文献1に記載されている。特許文献1の図1を、図6として引用する。特許文献1に記載されている通り、従来は、インキ補充用具が略水平面上に載置され、インキペン(マーキングペン)のペン先が鉛直下方向き姿勢インキ補充体に対して挿入されている。

概要

インキ補充時間を短縮化することができるインキ補充器具を提供すること。 本発明は、インキを含浸状態に保持可能なペン先と、先端部において前記ペン先を突出状態に保持する軸筒部材と、前記軸筒部材内に設けられ、前記ペン先との間でインキ流通可能なインキ保持体と、を有するインキペンに対してインキを補充するためのインキ補充器具であって、ペン先を受容可能なペン先用開口部を有するインキ補充本体部と、前記ペン先用開口部を開閉可能に塞ぐキャップ部材と、を備え、前記キャップ部材は、インキペンの後端側が嵌入される保持穴と、前記保持穴と対向する側に設けられ平坦面によって支持可能な底部と、を有しており、前記キャップ部材が前記底部によって略水平面上に載置される時、前記保持穴に後端側が嵌入されるインキペンは略鉛直姿勢に維持されるようになっていることを特徴とするインキ補充器具である。

目的

本発明は、以上のような知見に鑑みてなされたもので、その目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

インキを含浸状態保持可能なペン先と、先端部において前記ペン先を突出状態に保持する軸筒部材と、前記軸筒部材内に設けられ、前記ペン先との間でインキ流通可能なインキ保持体と、を有するインキペンに対してインキを補充するためのインキ補充器具であって、ペン先を受容可能なペン先用開口部を有するインキ補充本体部と、前記ペン先用開口部を開閉可能に塞ぐキャップ部材と、を備え、前記キャップ部材は、インキペンの後端側が嵌入される保持穴と、前記保持穴と対向する側に設けられ平坦面によって支持可能な底部と、を有しており、前記キャップ部材が前記底部によって略水平面上に載置される時、前記保持穴に後端側が嵌入されるインキペンは略鉛直姿勢に維持されるようになっていることを特徴とするインキ補充器具。

請求項2

前記インキ補充本体部は、略軸対称外観形状を有しており、前記キャップ部材も、略軸対称の外観形状を有しており、前記キャップ部材が前記底部によって略水平面上に載置され、インキペンの後端側が前記保持穴に嵌入されると共に当該インキペンの前記ペン先が前記インキ補充本体部の前記ペン先用開口部に受容される時、前記インキ補充本体部と前記キャップ部材とは、互いに同心状の位置関係となることを特徴とする請求項1に記載のインキ補充器具。

請求項3

前記インキ補充本体部の最大外径は、前記キャップ部材の最大外径に対して、105%以下であることを特徴とする請求項2に記載のインキ補充器具。

請求項4

前記保持穴は、円筒状であり、前記底部は、平面視において円形であり、前記底部の直径は、前記保持穴の直径の3倍以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインキ補充器具。

請求項5

前記底部の直径は、当該底部から前記保持穴の底面までの高さよりも大きいことを特徴とする請求項4に記載のインキ補充器具。

請求項6

前記保持穴の深さは、前記保持穴の直径よりも大きいことを特徴とする請求項4または5に記載のインキ補充器具。

請求項7

前記底部の平面視での面積は、前記保持穴の断面面積の9倍以上であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインキ補充器具。

請求項8

前記キャップ部材は、3g〜20gの重量を有しており、前記インキ補充本体部は、10g〜100gの重量を有していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインキ補充器具。

技術分野

0001

本発明は、インキを含浸状態保持可能なペン先と、先端部において前記ペン先を突出状態に保持する軸筒部材と、前記軸筒部材内に設けられ、前記ペン先との間でインキ流通可能なインキ保持体と、を有するインキペンに対してインキを補充するためのインキ補充器具に関している。

背景技術

0002

インキを含浸状態に保持可能なペン先と、先端部において前記ペン先を突出状態に保持する軸筒部材と、前記軸筒部材内に設けられ前記ペン先との間でインキ流通可能なインキ保持体と、を有するインキペンは、従来からよく知られている。例えば、インキとして油性インキを採用し、低コストでの商品化を実現したものが複数ある、

0003

このようなインキペンは、廉価であるので、使い捨てされることが一般的である。しかしながら、環境保護(省資源)に対する消費者の意識の高まりを受けて、インキ補充についての検討がなされてきた。

0004

従来のインキ補充器具の典型例が、特許文献1に記載されている。特許文献1の図1を、図6として引用する。特許文献1に記載されている通り、従来は、インキ補充用具が略水平面上に載置され、インキペン(マーキングペン)のペン先が鉛直下方向き姿勢インキ補充体に対して挿入されている。

先行技術

0005

特許第4848544号公報

発明が解決しようとする課題

0006

特許文献1に記載されたインキ補充器具では、補充されるインキは、重力対抗しながら補充されていく。従って、インキ補充の速度が遅い。このようなインキ補充形式を、倒立インキ補充形式と呼ぶことにする。

0007

本件発明者は、実際に、注入量1.4gの細身丸芯タイプの市販のインキペンについて、78%のインキ(1.09g)を消費した後、倒立インキ補充形式によるインキ補充量を測定した。この結果、10分後:6%(0.08g)、1時間後:19%(0.26g)、2時間後:25%(0.36g)、12時間後:28%(0.39g)、という結果であった。

0008

本発明は、以上のような知見に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、インキ補充時間を短縮化することができるインキ補充器具を提供することである。

課題を解決するための手段

0009

本発明は、インキを含浸状態に保持可能なペン先と、先端部において前記ペン先を突出状態に保持する軸筒部材と、前記軸筒部材内に設けられ、前記ペン先との間でインキ流通可能なインキ保持体と、を有するインキペンに対してインキを補充するためのインキ補充器具であって、ペン先を受容可能なペン先用開口部を有するインキ補充本体部と、前記ペン先用開口部を開閉可能に塞ぐキャップ部材と、を備え、前記キャップ部材は、インキペンの後端側が嵌入される保持穴と、前記保持穴と対向する側に設けられ平坦面によって支持可能な底部と、を有しており、前記キャップ部材が前記底部によって略水平面上に載置される時、前記保持穴に後端側が嵌入されるインキペンは略鉛直姿勢に維持されるようになっていることを特徴とするインキ補充器具である。

0010

本発明のインキ補充器具は、インキペンのペン先を鉛直上方向きの姿勢としてインキ補充することが予定されている。このような姿勢で補充されるインキは、重力に応援されながら補充されていくため、インキ補充の速度が高い(速い)。このようなインキ補充形式を、正立インキ補充形式と呼ぶことにする。また、本発明によれば、キャップ部材がその底部によって略水平面上に載置された状態において、キャップ部材の保持穴にインキペンの後端側を嵌入することで当該インキペンを略鉛直姿勢に維持することができるため、正立インキ補充形式によるインキ補充をより容易に実施することができる。

0011

具体的な形態として、前記インキ補充本体部は、略軸対称外観形状を有しており、前記キャップ部材も、略軸対称の外観形状を有しており、前記キャップ部材が前記底部によって略水平面上に載置され、インキペンの後端側が前記保持穴に嵌入されると共に当該インキペンの前記ペン先が前記インキ補充本体部の前記ペン先用開口部に受容される時、前記インキ補充本体部と前記キャップ部材とは、互いに同心状の位置関係となることが好ましい。このように略軸対称の形態が採用される場合、正立インキ補充形式によるインキ補充時の姿勢バランスがよく、インキペンが倒れてしまうことを抑制できる。特に、インキ補充本体部の最大外径が、キャップ部材の最大外径に対して105%以下であれば、正立インキ補充形式によるインキ補充時の安定性が高い。

0012

更に具体的には、例えば、前記保持穴は、円筒状であり、前記底部は、平面視において円形であり、前記底部の直径は、前記保持穴の直径の3倍以上であることが好ましい。この場合、前記底部の直径は、当該底部から前記保持穴の底面までの高さよりも大きいことが好ましい。更にこの場合、前記保持穴の深さは、前記保持穴の直径よりも大きいことが好ましい。
円形が採用されなくても、前記底部の平面視での面積が、前記保持穴の断面面積の9倍以上であれば、正立インキ補充形式によるインキ補充時の安定性が高くて好ましい。

0013

また、前記キャップ部材は、3g〜20gの重量を有しており、前記インキ補充本体部は、10g〜100gの重量を有している時、正立インキ補充形式によるインキ補充時の安定性が高くて好ましい。

発明の効果

0014

本発明によれば、インキペンのペン先を鉛直上方向きの姿勢としてインキ補充されるため、インキ補充の速度が高い(速い)。特に本発明によれば、キャップ部材がその底部によって略水平面上に載置された状態において、キャップ部材の保持穴にインキペンの後端側を嵌入することで当該インキペンを略鉛直姿勢に維持することができるため、正立インキ補充形式によるインキ補充をより容易に実施することができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明の一実施の形態におけるインキ補充器具の概略断面図である。
図1のインキ補充器具の要部拡大図である。
図1のインキ補充器具を用いて正立インキ補充形式によるインキ補充を実施している時の状態を示す概略断面図である。
本発明の第2の実施の形態におけるインキ補充器具の概略断面図である。
図4のインキ補充器具を用いて正立インキ補充形式によるインキ補充を実施している時の状態を示す概略断面図である。
従来のインキ補充器具の典型例を示す概略図(特許文献1の図1)である。

実施例

0016

以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態におけるインキ補充器具の概略断面図であり、図2は、図1のインキ補充器具の要部拡大図であり、図3は、図1のインキ補充器具を用いて正立インキ補充形式によるインキ補充を実施している時の状態を示す概略断面図である。
図1乃至図3に示すように、本実施の形態におけるインキ補充器具10は、インキを含浸状態に保持可能なペン先21と、先端部においてペン先21を突出状態に保持する軸筒部材22と、軸筒部材22内に設けられペン先21との間でインキ流通可能なインキ保持体23と、を有するインキペン20に対してインキを補充するためのインキ補充器具である。

0017

本実施の形態におけるインキ補充器具10は、インキが液体状態貯留されるインキ容器本体部11と、インキ容器本体部11から延出するように設けられた2本の管状インキ連通部材12と、管状インキ連通部材12の延出側端部12eを覆うように設けられた中詰部材13と、中詰部材13を覆うと共にペン先用開口部14rを有する被覆部14と、ペン先用開口部14rを開閉可能に塞ぐキャップ部材40と、を備えている。

0018

インキ容器本体部11は、平坦面によって支持可能な円環状の底部11cを有しており、インキ連通部材12は、インキ容器本体部11の上面側から底部11cに対して略垂直な方向に延出するように設けられている。ペン先用開口部14rは、管状インキ連通部材12の延出側端部12eの更に上方側に位置している。

0019

本実施の形態では、ペン先用開口部14rは、管状インキ連通部材12の延出側端部12eの上方側0.8cmの高さに位置している。もっとも、本件発明者による知見によれば、ペン先用開口部14rの好ましい位置は、管状インキ連通部材12の延出側端部12eの上方側0.3〜2.0cmの範囲の高さであればよい。

0020

また、本実施の形態では、管状インキ連通部材12の内径は、各2.5mmである。もっとも、本件発明者による知見によれば、インキ補充時に中詰部材13からペン先用開口部14rを介してインキが落下する(ボタ落ちする)ことが無いためには、管状インキ連通部材12の内径は、1mm〜7mmの範囲から選択されればよい。

0021

また、本実施の形態では、管状インキ連通部材12の長さは、各15mmである。また、本実施の形態では、管状インキ連通部材12は2本であって、互いに略平行に、軸線に対して略対称に9mmの間隔を空けて設けられている。このような実施の形態によれば、インキと空気との置換作用がより効果的に促される。1本の管状インキ連通部材12がインキ供給を担っている状態であれば、他の1本の管状インキ連通部材12が空気進入経路として機能することが、本件発明者による実験結果から知見されている。

0022

また、本実施の形態の中詰部材13は、略円筒形状の中綿であり、被覆部14は、中詰部材13の側方を取り囲む側方被覆部14sと、中詰部材13の下方を覆う下被覆部14bと、中詰部材13の上方を覆う上被覆部14uと、を有している。ペン先用開口部14rは、上被覆部14uに設けられている。側方被覆部14sと下被覆部14bとは、本実施の形態では、管状インキ連通部材12の下端部と一体化されている。そして、側方被覆部14sと上被覆部14uとが、インキ容器本体部11の上面側の筒状部11aに固定されており、キャップ部材40は、インキ容器本体部11の当該筒状部11aの外面側に対して螺合される螺合部40cを有している。

0023

一方、キャップ部材40は、上面側に設けられインキペン20の後端側24が嵌入される保持穴44と、保持穴44と対向する下面側に設けられ平坦面によって支持可能な底部40bと、を有しており、キャップ部材40が底部40bによって略水平面上に載置される時、保持穴44に後端側24が嵌入されるインキペン20は略鉛直姿勢に維持されるようになっている(図3参照)。

0024

そして、図1乃至図3に示すように、インキ容器本体部11は、略軸対称の外観形状を有しており、キャップ部材40も、略軸対称の外観形状を有しており、キャップ部材40が底部40bによって略水平面上に載置され、インキペン20の後端側24が保持穴44に嵌入されると共に当該インキペン20のペン先21がインキ容器本体部10(インキ補充本体部)のペン先用開口部14rに受容される時(図3参照)、インキ容器本体部10とキャップ部材40とは、互いに同心状の位置関係となるようになっている。
インキ容器本体部11は、上方の小径の筒状部11aと、下方の大径の略円筒部11bと、両者の間のテーパ状の推移部11tと、を有しており、略円筒部11bの最大直径は、70mmであり、インキ容器本体部11の高さは、64mmである。

0025

キャップ部材40は、螺合部40cの外側にスカート部40sを有していて、当該スカート部40sは、保持穴44の上端縁から下方にラッパ状(大まかには切頭円錐形状)に大径になっていき底部40bに至っている。本実施の形態では、保持穴44は円筒状であり、底部40bは平面視において円形であり、底部40bの直径は68mmであり、保持穴44の直径は15mmである。このように、本件発明者の知見によれば、底部40bの直径が保持穴44の直径の3倍以上であることが好ましい。更に、底部40bから保持穴44の底面までの高さは44mmである。このように、本件発明者の知見によれば、底部40bから保持穴44の底面までの高さが底部40bの直径よりも大きいことが好ましい。また、保持穴44の深さは、16mmである。このように、本件発明者の知見によれば、保持穴44の深さが保持穴44の直径よりも大きいことが好ましい。なお、円形が採用されない場合においても、本件発明者の知見によれば、底部40bの平面視での面積が保持穴44の断面面積の9倍以上であれば、正立インキ補充形式によるインキ補充時の安定性が高くて好ましい。
その他、キャップ部材40は、10gの重量を有しており、インキ容器本体部11は、60gのインキを含めて、80gの重量を有している。

0026

さて、図3に示すように、本実施の形態のインキ補充器具10は、インキペン20のペン先21を鉛直上方向きの姿勢としてインキ補充することが予定されている。このような姿勢で補充されるインキは、重力に応援されながら補充されていくため、インキ補充の速度が高い(速い)。
また、本実施の形態によれば、管状インキ連通部材12がインキを高効率にインキ容器本体部11から中詰部材13へと移動させる。このことによっても、インキ補充の速度が高められている。

0027

また、本実施の形態によれば、インキペン20のペン先21を鉛直上方向きの姿勢としてペン先用開口部14rに挿入させたインキ補充状態について、管状インキ連通部材12が略鉛直姿勢となることに加えて、ペン先用開口部14rが管状インキ連通部材12の延出側端部12eの下方側0.8cmに予め調整されているため、より一層好適なインキ補充状態を実現している。この0.8cmという数値は、インキの種類や性質によって、0.3cm〜2.0cmの範囲内で変更され得る。

0028

本件発明者は、本実施の形態のインキ補充器具を用いて、インキ注入量3.8gの市販のインキペンについて、78%のインキ(2.97g)を消費した後、正立インキ補充形式によるインキ補充量を測定した。この結果、10分後:13%(0.49g)、1時間後:62%(2.37g)、2時間後:96%(3.66g)、12時間後:98%(3.71g)、という結果であった。

0029

なお、本実施の形態において対象としたインキペン20は、ペン先21までの長さが133mmで、インキ補充時のインキ容器本体部11の上端までの長さが115mmであったが、後者の長さについて、60mm〜125mmまで対応可能であることも確認された。

0030

更に、本実施の形態によれば、中詰部材13が被覆部14(14u、14b、14s)によって覆われており、インキペン20のペン先21を鉛直上方向きの姿勢としてペン先用開口部14rに挿入させた状態で、被覆部14の上被覆部14uがインキペン20の軸筒部材22の先端と気密状態に当接するようになっている(図3参照)。そして、予め中詰部材13の密度を調整しておくことによって、インキペン20のペン先21を鉛直上方向きの姿勢としてペン先用開口部14rに挿入させた状態でも、中詰部材13からインキが漏れ出てしまうことが抑制されている。具体的には、管状インキ連通部材12の延出側端部12eの近傍領域において中詰部材13の密度が高められている。このような局所的な密度調整は、均一な密度の中詰部材13に対して管状インキ連通部材12を押し込み、中詰部材13を局所的に押圧圧縮することで得られる。管状インキ連通部材12の延出側端部12eの近傍領域において中詰部材13の密度が高い領域にインキが滞留すると、管状インキ連通部材12の連通作用が阻害され、すなわち、インキないし空気の移動が滞る。このことにより、インキが漏れ出ることが抑制される。

0031

また、管状インキ連通部材12の内径や断面積が大き過ぎないため、インキ補充時に、中詰部材13からペン先用開口部14rを介してインキが落下する(ボタ落ちする)ことが無い。

0032

また、キャップ部材40は、インキ容器本体部11に対して螺合されるようになっているため、インキの揮発等を防ぐ上で効果的である。

0033

更に、本実施の形態によれば、キャップ部材40がその底部40bによって略水平面上に載置された状態において、キャップ部材40の保持穴44にインキペン20の後端側24を嵌入することで当該インキペン20を略鉛直姿勢に維持することができるため、正立インキ補充形式によるインキ補充をより容易に実施することができる。

0034

特に、キャップ部材40及びインキ容器本体部11が共に略軸対称の形態を有していて正立インキ補充時に互いに同心状の位置関係となることにより、インキペン20が倒れてしまうことが抑制される。また、本件発明者による知見によれば、インキ補充本体部11の最大外径がキャップ部材40の最大外径に対して105%以下であれば、正立インキ補充形式によるインキ補充時の安定性が高い(本実施の形態では、70/68=103%)。

0035

更に、本実施の形態によれば、底部40bの直径(68mm)が保持穴44の直径(15mm)の3倍以上であることも、インキ補充時の姿勢安定性に貢献する。また、底部40bから保持穴44の底面までの高さ(44mm)が底部40bの直径(68mm)よりも小さいことも、インキ補充時の姿勢安定性に貢献する。また、保持穴44の深さ(16mm)が保持穴44の直径(15mm)よりも大きいことも、インキ補充時の姿勢安定性に貢献する。その他、キャップ部材40の重量が10gであるのに対して、インキ容器本体部11の重量が80gに留まっていることも、インキ補充時の姿勢安定性に貢献する。本件発明者による知見によれば、インキ容器本体部11の重量は100gまでであれば、十分なインキ補充時の姿勢安定性を得ることができる。

0036

続いて、図4は、本発明の第2の実施の形態におけるインキ補充器具の概略断面図であり、図5は、図4のインキ補充器具を用いて正立インキ補充形式によるインキ補充を実施している時の状態を示す概略断面図である。図4及び図5に示す本実施の形態では、図1乃至図3に示した実施の形態に対して、管状インキ連通部材の本数が1本だけであるため、インキと空気との置換流通を促すべく、管状インキ連通部材112の上端近傍に空気進入促進孔112hが設けられている。

0037

その他、本実施の形態によれば、図1乃至図3に示した実施の形態と略同様の作用効果を得ることができる。

0038

10インキ補充器具
11インキ容器本体部(インキ補充本体部)
11a 筒状部
11b略円筒部
11c 底部
11t推移部
12、112 管状インキ連通部材
12e延出側端部
12h空気進入促進孔
13 中詰部材
14被覆部
14rペン先用開口部
14s側方被覆部
14u 上被覆部
14b 下被覆部
20 インキペン
21ペン先
22軸筒部材
23インキ保持体
24後端部
40キャップ部材
40b 底部
40c螺合部
40sスカート部
44 保持穴

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