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図面 (2)

課題

脱硫処理後の処理後スラグスラグの再利用等を含む、溶銑脱硫処理を効率的かつ短時間で行う方法の提供。

解決手段

溶銑鍋9から処理前スラグをスラグシュート4に掻き出すとともにリサイクルピット6から処理後スラグをリサイクルシュート7に掻き出す工程、スラグシュートを処理前スラグピット5の近傍、リサイクルシュート7を溶銑鍋の近傍に移動する工程、スラグシュートから処理前スラグを処理前スラグピットに投棄するとともにリサイクルシュートから処理後スラグを溶銑鍋に投入する工程、溶銑鍋内で溶銑を脱硫処理する工程、脱硫処理工程の途中にスラグシュートを溶銑鍋の近傍、リサイクルシュートをリサイクルピットの近傍に移動する工程、溶銑鍋から処理後スラグをスラグシュートに掻き出す工程、スラグシュートから処理後スラグをリサイクルピットに投入する工程、溶銑鍋から脱硫処理後の溶銑を次工程に搬送する工程からなる処理方法

概要

背景

従来、溶銑鍋脱硫剤を添加して脱硫する際に、処理サイクルを工夫して効率良く溶銑の処理を行うことができるようにする技術が開発されている。

例えば、特許文献1(特許第4728716号公報、特に、段落0018〜0034、図1及び図4を参照。)に記載の溶銑処理においては、台車4、5と溶銑鍋14、15等を備え、台車4及び溶銑鍋14等を用いた脱硫処理等を次の工程で行っている。
(1)溶銑が入っている溶銑鍋14を位置Aにおいてクレーン6により台車4に載せる。
(2)台車4を脱硫位置Bまで移動させて脱硫処理を行う。
(3)台車4を排滓位置Cまで移動させて排滓装置2によって処理後スラグを掻き出す。
(4)台車4を位置Aまで移動させ、溶銑鍋14をクレーン6により転炉(次工程)へ移動させる。
そして、台車5及び溶銑鍋15等を用いた脱硫処理等を、台車4及び溶銑鍋14を用いた脱硫処理とはずれたタイミングで上記(1)〜(4)と同様の工程で行っている。
そうすることによって、各装置を効率良く稼働させるように工夫している。

また、特許文献2(特許第4933032号公報、特に、段落0017〜0022、図2及び図3を参照。)に記載の溶銑処理においては、スラグ回収3や溶銑鍋4等を備え、溶銑の脱硫処理等を次の工程で行っている。
なお、除滓場1にスラグ回収容器としてのスラグ回収鍋3が配置されている。
(A)溶銑が入っている溶銑鍋4の上方に、フォークリフト6を使用してスラグ回収鍋3を移動する。
(B)溶銑鍋4内の溶銑中高温脱硫スラグSと脱硫剤9を投入して脱硫処理を行う。
(C)脱硫処理が終了し、溶銑及び脱硫スラグSを収容した状態の溶銑鍋4をトラックやクレーンなどの運搬手段5で除滓場1まで搬送する。
(D)溶銑鍋4内の高温状態の脱硫スラグSをスラグ回収鍋3に掻き出す。(掻き出された高温状態の脱硫スラグSが(B)の工程において次に処理される溶銑中に投入される。)
このようにして、掻き出された高温状態の脱硫スラグSを次の工程で再利用している。

しかし、特許文献1記載の溶銑処理では、掻き出した処理後スラグを再利用しておらず、溶銑鍋14、15を台車4、5やクレーン6によって移動させてスラグの掻き出し等を行っているため、処理後スラグが無駄になる上に、スラグの掻き出しに時間がかかるという問題があった。
また、特許文献2記載の溶銑処理では、脱硫スラグSを再利用しているものの、スラグ回収鍋3や溶銑鍋4をトラックやクレーンなどの運搬手段5やフォークリフト6を使用して移動させてスラグの掻き出しや投入を行っているため、それらの処理に時間がかかるという問題があった。
さらに、特許文献1、2記載の溶銑処理では、高炉から出銑された溶銑から処理前スラグを掻き出して廃棄する工程を効率的に行うための工夫は何らなされていない。

概要

脱硫処理後の処理後スラグスラグの再利用等を含む、溶銑の脱硫処理を効率的かつ短時間で行う方法の提供。溶銑鍋9から処理前スラグをスラグシュート4に掻き出すとともにリサイクルピット6から処理後スラグをリサイクルシュート7に掻き出す工程、スラグシュートを処理前スラグピット5の近傍、リサイクルシュート7を溶銑鍋の近傍に移動する工程、スラグシュートから処理前スラグを処理前スラグピットに投棄するとともにリサイクルシュートから処理後スラグを溶銑鍋に投入する工程、溶銑鍋内で溶銑を脱硫処理する工程、脱硫処理工程の途中にスラグシュートを溶銑鍋の近傍、リサイクルシュートをリサイクルピットの近傍に移動する工程、溶銑鍋から処理後スラグをスラグシュートに掻き出す工程、スラグシュートから処理後スラグをリサイクルピットに投入する工程、溶銑鍋から脱硫処理後の溶銑を次工程に搬送する工程からなる処理方法

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

溶銑鍋投入された脱硫処理前溶銑から処理前スラグスラグシュートに掻き出すとともに、リサイクルピットから処理後スラグをリサイクルシュートに掻き出す工程と、前記スラグシュートを処理前スラグピットの近傍に移動するとともに、前記リサイクルシュートを前記溶銑鍋の近傍に移動する工程と、前記スラグシュートから前記処理前スラグを前記処理前スラグピットに投棄するとともに、前記リサイクルシュートから前記処理後スラグを前記溶銑鍋に投入する工程と、前記溶銑鍋内で前記溶銑を脱硫処理する工程と、前記脱硫処理する工程の途中において前記スラグシュートを前記溶銑鍋の近傍に移動するとともに、前記リサイクルシュートを前記リサイクルピットの近傍に移動する工程と、前記溶銑鍋から処理後スラグを前記スラグシュートに掻き出す工程と、前記スラグシュートから前記処理後スラグを前記リサイクルピットに投入する工程と、前記溶銑鍋から脱硫処理後の溶銑を次工程に搬送する工程からなる溶銑処理方法

請求項2

スラグシュートと、リサイクルシュートと、排滓機と、溶銑鍋と、処理前スラグピットと、処理後スラグ移動手段と、リサイクルピットを備え、前記スラグシュートは、前記溶銑鍋に投入された脱硫処理前の溶銑から前記排滓機によって掻き出される処理前スラグ又は前記溶銑鍋内で脱硫処理された溶銑から前記排滓機によって掻き出される処理後スラグを受け入れることができるスラグ受け入れ位置と、前記処理前スラグを前記処理前スラグピットに投棄することができる処理前スラグ投棄位置と、前記処理後スラグを前記リサイクルピットに投入することができる処理後スラグ投入位置位置付け可能なスラグ台車に載置され、前記リサイクルシュートは、前記スラグシュートが前記スラグ受け入れ位置に位置付けられている時に、前記リサイクルピットから前記処理後スラグ移動手段によって掻き出される処理後スラグを受け入れることができる位置に位置付け可能、かつ、前記スラグシュートが前記処理前スラグ投棄位置に位置付けられている時に、前記処理後スラグを前記溶銑鍋に投入することができる位置に位置付け可能なリサイクル台車に載置されていることを特徴とする溶銑処理装置

技術分野

0001

本発明は、溶銑処理方法及び溶銑処理装置に関するものであり、特に、脱硫処理前において溶銑鍋から処理前スラグ掻き出した後に処理後スラグを溶銑鍋に投入し、脱硫処理後において溶銑鍋から処理後スラグを掻き出す技術に関する。

背景技術

0002

従来、溶銑鍋に脱硫剤を添加して脱硫する際に、処理サイクルを工夫して効率良く溶銑の処理を行うことができるようにする技術が開発されている。

0003

例えば、特許文献1(特許第4728716号公報、特に、段落0018〜0034、図1及び図4を参照。)に記載の溶銑処理においては、台車4、5と溶銑鍋14、15等を備え、台車4及び溶銑鍋14等を用いた脱硫処理等を次の工程で行っている。
(1)溶銑が入っている溶銑鍋14を位置Aにおいてクレーン6により台車4に載せる。
(2)台車4を脱硫位置Bまで移動させて脱硫処理を行う。
(3)台車4を排滓位置Cまで移動させて排滓装置2によって処理後スラグを掻き出す。
(4)台車4を位置Aまで移動させ、溶銑鍋14をクレーン6により転炉(次工程)へ移動させる。
そして、台車5及び溶銑鍋15等を用いた脱硫処理等を、台車4及び溶銑鍋14を用いた脱硫処理とはずれたタイミングで上記(1)〜(4)と同様の工程で行っている。
そうすることによって、各装置を効率良く稼働させるように工夫している。

0004

また、特許文献2(特許第4933032号公報、特に、段落0017〜0022、図2及び図3を参照。)に記載の溶銑処理においては、スラグ回収3や溶銑鍋4等を備え、溶銑の脱硫処理等を次の工程で行っている。
なお、除滓場1にスラグ回収容器としてのスラグ回収鍋3が配置されている。
(A)溶銑が入っている溶銑鍋4の上方に、フォークリフト6を使用してスラグ回収鍋3を移動する。
(B)溶銑鍋4内の溶銑中高温脱硫スラグSと脱硫剤9を投入して脱硫処理を行う。
(C)脱硫処理が終了し、溶銑及び脱硫スラグSを収容した状態の溶銑鍋4をトラックやクレーンなどの運搬手段5で除滓場1まで搬送する。
(D)溶銑鍋4内の高温状態の脱硫スラグSをスラグ回収鍋3に掻き出す。(掻き出された高温状態の脱硫スラグSが(B)の工程において次に処理される溶銑中に投入される。)
このようにして、掻き出された高温状態の脱硫スラグSを次の工程で再利用している。

0005

しかし、特許文献1記載の溶銑処理では、掻き出した処理後スラグを再利用しておらず、溶銑鍋14、15を台車4、5やクレーン6によって移動させてスラグの掻き出し等を行っているため、処理後スラグが無駄になる上に、スラグの掻き出しに時間がかかるという問題があった。
また、特許文献2記載の溶銑処理では、脱硫スラグSを再利用しているものの、スラグ回収鍋3や溶銑鍋4をトラックやクレーンなどの運搬手段5やフォークリフト6を使用して移動させてスラグの掻き出しや投入を行っているため、それらの処理に時間がかかるという問題があった。
さらに、特許文献1、2記載の溶銑処理では、高炉から出銑された溶銑から処理前スラグを掻き出して廃棄する工程を効率的に行うための工夫は何らなされていない。

先行技術

0006

特許第4728716号公報
特許第4933032号公報

発明が解決しようとする課題

0007

本発明の課題は、脱硫処理後の処理後スラグを再利用するとともに、溶銑鍋の運搬手段による移動をできる限り少なくして、溶銑の脱硫処理を効率的かつ短時間で行えるようにすること、処理前スラグの掻き出しや廃棄も含めた溶銑処理の工程を最適化すること、及びそのような溶銑処理工程を実施するための装置を得ることである。

課題を解決するための手段

0008

請求項1に係る発明の溶銑処理方法は、溶銑鍋に投入された脱硫処理前の溶銑から処理前スラグをスラグシュートに掻き出すとともに、リサイクルピットから処理後スラグをリサイクルシュートに掻き出す工程と、前記スラグシュートを処理前スラグピットの近傍に移動するとともに、前記リサイクルシュートを前記溶銑鍋の近傍に移動する工程と、前記スラグシュートから前記処理前スラグを前記処理前スラグピットに投棄するとともに、前記リサイクルシュートから前記処理後スラグを前記溶銑鍋に投入する工程と、前記溶銑鍋内で前記溶銑を脱硫処理する工程と、前記脱硫処理する工程の途中において前記スラグシュートを前記溶銑鍋の近傍に移動するとともに、前記リサイクルシュートを前記リサイクルピットの近傍に移動する工程と、前記溶銑鍋から処理後スラグを前記スラグシュートに掻き出す工程と、前記スラグシュートから前記処理後スラグを前記リサイクルピットに投入する工程と、前記溶銑鍋から脱硫処理後の溶銑を次工程に搬送する工程からなることを特徴とする。

0009

請求項2に係る発明の溶銑処理装置は、スラグシュートと、リサイクルシュートと、排滓機と、溶銑鍋と、処理前スラグピットと、処理後スラグ移動手段と、リサイクルピットを備え、
前記スラグシュートは、前記溶銑鍋に投入された脱硫処理前の溶銑から前記排滓機によって掻き出される処理前スラグ又は前記溶銑鍋内で脱硫処理された溶銑から前記排滓機によって掻き出される処理後スラグを受け入れることができるスラグ受け入れ位置と、前記処理前スラグを前記処理前スラグピットに投棄することができる処理前スラグ投棄位置と、前記処理後スラグを前記リサイクルピットに投入することができる処理後スラグ投入位置位置付け可能なスラグ台車に載置され、
前記リサイクルシュートは、前記スラグシュートが前記スラグ受け入れ位置に位置付けられている時に、前記リサイクルピットから前記処理後スラグ移動手段によって掻き出される処理後スラグを受け入れることができる位置に位置付け可能、かつ、前記スラグシュートが前記処理前スラグ投棄位置に位置付けられている時に、前記処理後スラグを前記溶銑鍋に投入することができる位置に位置付け可能なリサイクル台車に載置されていることを特徴とする。

発明の効果

0010

請求項1に係る発明の溶銑処理方法によれば、処理後スラグを再利用するので処理後スラグを有効活用することができ、効率的な脱硫処理が可能となる。
また、高炉から出銑された溶銑から処理前スラグを掻き出し、脱硫処理を行い、次工程に送るまでの処理工程を以下のように最適化しているので、その処理時間を大幅に短縮することができる。
(1)溶銑鍋に投入された脱硫処理前の溶銑から処理前スラグをスラグシュートに掻き出すとともに、リサイクルピットから処理後スラグをリサイクルシュートに掻き出すので、これらの処理を同時並行して行うことができる。
(2)スラグシュートを処理前スラグピットの近傍に移動するとともに、リサイクルシュートを溶銑鍋の近傍に移動するので、これらの処理を同時並行して行うことができる。
(3)スラグシュートから処理前スラグを処理前スラグピットに投棄するとともに、リサイクルシュートから処理後スラグを溶銑鍋に投入するので、これらの処理を同時並行して行うことができる。
(4)脱硫処理する工程の途中において、スラグシュートを溶銑鍋の近傍に移動するとともに、リサイクルシュートをリサイクルピットの近傍に移動するので、これらの処理を同時並行して行うことができる。

0011

請求項2に係る発明の溶銑処理装置によれば、スラグシュートが、溶銑鍋から掻き出される処理前スラグ又は処理後スラグを受け入れることができるスラグ受け入れ位置と、処理前スラグを処理前スラグピットに投棄することができる処理前スラグ投棄位置と、処理後スラグをリサイクルピットに投入することができる処理後スラグ投入位置に位置付け可能なスラグ台車に載置されるとともに、リサイクルシュートが、スラグシュートがスラグ受け入れ位置に位置付けられている時に、リサイクルピットから掻き出される処理後スラグを受け入れることができる位置に位置付け可能、かつ、スラグシュートが処理前スラグ投棄位置に位置付けられている時に、処理後スラグを溶銑鍋に投入することができる位置に位置付け可能なリサイクル台車に載置されているので、請求項1に係る発明の溶銑処理方法を容易に実施することができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0012

実施例の溶銑処理装置を用いて溶銑処理を実施する工程を示す図。

0013

以下、実施例によって本発明の実施形態を説明する。

0014

図1(a)に示すように、2本のレール1上にスラグ台車2とリサイクル台車3が連結状態で載置されており、レール1上を左右に一体的に移動できるようになっている。
また、スラグ台車2の上にはスラグシュート4が傾動自在に載置されており、スラグシュート4内に掻き出された処理前スラグを処理前スラグピット5に投棄することができ、スラグシュート4内に掻き出された処理後スラグをリサイクルピット6に投入することができるようになっている。
さらに、リサイクル台車3の上にはリサイクルシュート7が上下動自在、水平面内で90度回動自在かつ90度回転した状態で傾動自在に載置されている。
そして、低位置においては処理後スラグ移動手段8を作動させることによって、リサイクルピット6内の処理後スラグを受け入れることができ、高位置においては90度回転した状態で傾動させることによって、リサイクルシュート7内の処理後スラグを溶銑鍋9に投入することができるようになっている。

0015

溶銑鍋9は、高炉から出銑された溶銑が入れられた状態で、適宜の移動手段によって鍋傾動装置10の上に載置されている。
そして、脱硫処理前及び脱硫処理後において、溶銑鍋9をスラグシュート4側に傾動させ、排滓機11によって、それぞれ処理前スラグ及び処理後スラグをスラグシュート4に掻き出すことができるようになっている。
さらに、溶銑鍋9は、処理後スラグがスラグシュート4に掻き出された後、適宜の移動手段によって後処理工程を行う装置へ移送されるようになっている。

0016

次に、実施例における溶銑処理の工程を図1(a)〜(d)を用いて説明する。
(1)高炉から出銑された溶銑が入れられた溶銑鍋9を鍋傾動装置10の上に載置する。
(2)スラグ台車2とリサイクル台車3を、スラグシュート4が溶銑鍋9の近傍、リサイクルシュート7が低い位置で処理後スラグ移動手段8の近傍となるように位置付けた状態で、鍋傾動装置10を作動させ、溶銑鍋9をスラグシュート4側に傾動させ、排滓機11によって、溶銑鍋9の表面付近に浮いている処理前スラグをスラグシュート4に掻き出す。
(3)前回の脱硫処理で発生し、リサイクルピット6内に投入されている処理後スラグを処理後スラグ移動手段8で掻き上げる。
(4)掻き上げた処理後スラグをリサイクルシュート7に移す。
なお、(2)の工程と(3)及び(4)の工程は並行して行われ、排滓機11は処理前スラグの掻き出しが終了したら待機位置に戻る。
(5)スラグ台車2とリサイクル台車3を、スラグシュート4が処理前スラグピット5の近傍、リサイクルシュート7が低い位置で溶銑鍋9の近傍となるように移動させる。
(6)リサイクル台車3の昇降部を上昇させ、リサイクルシュート7を高い位置とする。
(7)リサイクル台車3の回動部を90度回転させ、リサイクルシュート7の長手方向が溶銑鍋9側を向くようにする。同時に回動部をリサイクル台車3に対して固定する(リサイクルシュート7を傾動させた時に倒れないようにするため)。
(8)リサイクル台車3の傾動部を作動させ、リサイクルシュート7の溶銑鍋9側が低くなるようにして、リサイクルシュート7から処理後スラグを溶銑鍋9に投入する。
(9)スラグ台車2の傾動部を作動させ、スラグシュート4の処理前スラグピット5側が低くなるようにして、スラグシュート4から処理前スラグを処理前スラグピット5に投入する。
なお、(9)の工程は、(6)〜(8)の工程が行われている間のいずれかの時点で並行して行われる。
また、処理前スラグピット5に投入された処理前スラグは適当なタイミングで処理前スラグピット5が溢れる前に工場外の処理場へ移送される。
(10)リサイクル台車3の傾動部を作動させ、リサイクルシュート7の上面がほぼ水平となるようにした後、リサイクル台車3の回動部を逆方向に90度回転させ、リサイクルシュート7の長手方向がスラグシュート4側を向くようにする。
なお、この時点で回動部とリサイクル台車3との固定は解除される。
(11)リサイクル台車3の昇降部を下降させ、リサイクルシュート7を低い位置とする。
なお、(10)及び(11)の工程の間に、溶銑鍋9には脱硫装置から新たに脱硫剤が投入され脱硫処理が開始される。
(12)スラグ台車2とリサイクル台車3を、スラグシュート4が溶銑鍋9の近傍、リサイクルシュート7が処理後スラグ移動手段8の近傍となるように移動させる。
(13)脱硫処理終了後、鍋傾動装置10を作動させ、溶銑鍋9をスラグシュート4側に傾動させ、排滓機11を待機位置から動作位置にセットし、溶銑鍋9の表面付近に浮いている処理後スラグをスラグシュート4に掻き出す。
(14)スラグ台車2の傾動部を作動させ、スラグシュート4のリサイクルピット6側が低くなるようにして、スラグシュート4から処理後スラグをリサイクルピット6に投入する。
(15)処理後スラグが掻き出されたら鍋傾動装置10を作動させ、溶銑鍋9を元に戻す。
その後、適宜の搬送手段により溶銑鍋9を転炉(次工程)へ移送する。
なお、(14)の工程と(15)の工程は並行して行われる。
そして、(14)と(15)の工程が終了したら、(1)の工程に戻って次サイクルの溶銑処理が行われる。(1)〜(15)の工程は1サイクル30〜40分程度である。

実施例

0017

実施例の変形例を列記する。
(1)実施例においては、スラグ台車2とリサイクル台車3が連結され、レール1上を左右に一体的に移動できるようになっているが、スラグ台車2とリサイクル台車3は、必ずしも連結されていなくても良く、レール上を移動するものでなくても良い。
要するに、スラグシュート4が、スラグ台車2によって、溶銑鍋9から排滓機11によって掻き出される処理前スラグ又は処理後スラグを受け入れることができるスラグ受け入れ位置と、処理前スラグを処理前スラグピット5に投棄することができる処理前スラグ投棄位置と、処理後スラグをリサイクルピット6に投入することができる処理後スラグ投入位置に位置付け可能であるとともに、リサイクルシュート7が、リサイクル台車3によって、スラグシュート4がスラグ受け入れ位置に位置付けられている時に、リサイクルピット6から処理後スラグ移動手段8によって掻き出される処理後スラグを受け入れることができる位置に位置付け可能、かつ、スラグシュート4が処理前スラグ投棄位置に位置付けられている時に、処理後スラグを溶銑鍋9に投入することができる位置に位置付け可能であれば良い。
(2)実施例においては、リサイクル台車3の上でリサイクルシュート7が上下動自在、水平面内で90度回動自在かつ90度回転した状態で傾動自在となるように、リサイクル台車3には昇降部、回動部及び傾動部が設けられているが、リサイクル台車3には昇降部を設けず、溶銑鍋9を載置する台に昇降部を設けて溶銑鍋9を上下動自在としても良い。
その場合、溶銑鍋9が低い位置においてリサイクルシュート7から処理後スラグを投入でき、溶銑鍋9が高い位置においてスラグシュート4に、処理前スラグ及び処理後スラグを掻き出せるようにすることとなる。
(3)実施例においては、リサイクル台車3の上でリサイクルシュート7が上下動自在、水平面内で90度回動自在かつ90度回転した状態で傾動自在となるように、リサイクル台車3には昇降部、回動部及び傾動部が設けられているが、リサイクル台車3に昇降部を設けず、リサイクルシュート7、溶銑鍋9ともに上下動自在でなくても良い。
その場合、スラグシュート4、溶銑鍋9、リサイクルシュート7の順で設置位置を高くして、リサイクルシュート7から溶銑鍋9に処理後スラグを投入でき、溶銑鍋9からスラグシュート4に処理前スラグ及び処理後スラグを掻き出せるようにすれば良い。
そうすると、スラグシュート4とリサイクルシュート7、ひいてはリサイクルピット6とリサイクルシュート7の設置位置の高低差が大きくなるので、処理後スラグ移動手段8は、リサイクルピット6内に投入されている処理後スラグを掻き上げると同時にリサイクルシュート7以上の高さまで持ち上げられるようにすることが必要となる。
(4)実施例においては、リサイクル台車3の上でリサイクルシュート7が上下動自在、水平面内で90度回動自在かつ90度回転した状態で傾動自在となるように、リサイクル台車3には昇降部、回動部及び傾動部が設けられているが、リサイクル台車3に回動部は設けなくても良い。
その場合、リサイクルシュート7に溶銑鍋9に向かって延びる延出部を設け、リサイクルシュート7を傾けた時、延出部の先端が溶銑鍋9の上縁上方より内側に位置するようにすると良い。
また、十分な長さの延出部を設けることができない場合には、リサイクルシュート7を傾けた時、延出部の先端が溶銑鍋9の上縁上方より内側に位置するように、リサイクルシュート7又は溶銑鍋9を移動できるようにしても良い。
リサイクルシュート7又は溶銑鍋9の移動手段としては、a.リサイクル台車3全体を溶銑鍋9側に移動させる、b.リサイクル台車3上、昇降部上、又は傾動部上にリサイクルシュート7を溶銑鍋9側に移動させる移動部を設ける、c.溶銑鍋9を載置する台に溶銑鍋9をリサイクルシュート7側に移動させる移動部を設ける、の3通りがある。
(5)実施例においては、溶銑鍋9は鍋傾動装置10の上に載置され、脱硫処理前及び脱硫処理後において、溶銑鍋9をスラグシュート4側に傾動させて、それぞれ処理前スラグ及び処理後スラグをスラグシュート4に掻き出すようになっているが、排滓機11が溶銑鍋9内のスラグを持ち上げる機能を有していれば、鍋傾動装置10は必ずしも必要ない。
(6)実施例においては、回動部を90度回転させた時に、回動部をリサイクル台車3に対して固定しているが、傾動部をリサイクル台車3に対して固定したり、リサイクルシュート7、回動部又は傾動部にカウンターウェイトを設けたりして、リサイクルシュート7の転倒を防止しても良い。
また、回動部や傾動部の自重が十分にあって、リサイクルシュート7を傾動させた時に溶銑鍋9側に倒れる心配がなければ、格別の対策を施す必要はない。

0018

1レール2スラグ台車3リサイクル台車
4スラグシュート5 処理前スラグピット
6 リサイクルピット7 リサイクルシュート
8 処理後スラグ移動手段 9溶銑鍋
10鍋傾動装置11排滓機

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