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技術 インクジェット印刷装置

出願人 理想科学工業株式会社
発明者 松永克彦田中篤
出願日 2015年12月16日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2015-244833
公開日 2017年6月22日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-109361
状態 特許登録済
技術分野 プリンタの字間スペース及びラインスペース 電動機の停止 インクジェット(インク供給、その他)
主要キーワード シャトルユニット 油圧昇降機構 移動終了後 後端近傍 パス分 減速加速度 段階数 矩形枠
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

印刷物生産性の低下を抑えつつ、印刷画質の低下を抑えることができるインクジェット印刷装置を提供する。

解決手段

制御部5は、主走査駆動モータ24によりインクジェットヘッド31を主走査方向に移動させつつインクジェットヘッド31からインク印刷媒体吐出する動作と、副走査駆動モータ12によりシャトルユニット4を副走査方向に移動させる動作とを交互に繰り返して印刷媒体に画像を形成させる。制御部5は、シャトルユニット4を停止させる際に複数段階ブレーキ制御を行い、そのうちの2段階目以降のブレーキ制御において、シャトルユニット4の振動の方向とブレーキ時の慣性の力とが逆方向になるタイミングでブレーキをかける。

概要

背景

走査方向に移動可能なインクジェットヘッドを搭載したシャトルユニットと、シャトルユニットを副走査方向に移動させる機構とを備えるインクジェット印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。

このようなインクジェット印刷装置では、インクジェットヘッドを主走査方向に移動させつつインクジェットヘッドからインク印刷媒体吐出して印刷する1パス分印刷動作を行い、その後、シャトルユニットを副走査方向に移動させる。これを繰り返すことで、印刷媒体に画像が形成される。

このように印刷を行う際、シャトルユニットを副走査方向に移動させたときに、シャトルユニットに振動が発生する。シャトルユニットの移動終了後に振動が残った状態で、次の1パス分の印刷動作を行うと、振動の影響でインクの吐出方向が乱れ印刷画質が低下するおそれがある。

これに対し、シャトルユニットの移動終了後、振動が収まるのを待つための待機時間が設けられる。これにより、シャトルユニットの振動による印刷画質の低下を抑えることができる。

概要

印刷物生産性の低下を抑えつつ、印刷画質の低下を抑えることができるインクジェット印刷装置を提供する。制御部5は、主走査駆動モータ24によりインクジェットヘッド31を主走査方向に移動させつつインクジェットヘッド31からインクを印刷媒体へ吐出する動作と、副走査駆動モータ12によりシャトルユニット4を副走査方向に移動させる動作とを交互に繰り返して印刷媒体に画像を形成させる。制御部5は、シャトルユニット4を停止させる際に複数段階ブレーキ制御を行い、そのうちの2段階目以降のブレーキ制御において、シャトルユニット4の振動の方向とブレーキ時の慣性の力とが逆方向になるタイミングでブレーキをかける。

目的

本発明は上記に鑑みてなされたもので、印刷物の生産性の低下を抑えつつ、印刷画質の低下を抑えることができるインクジェット印刷装置を提供する

効果

実績

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牽制数
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請求項1

インクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを主走査方向に移動させる主走査駆動部とを有するシャトルユニットと、前記シャトルユニットを副走査方向へ移動させる副走査駆動部と、前記主走査駆動部により前記インクジェットヘッドを主走査方向に移動させつつ前記インクジェットヘッドからインク印刷媒体吐出する動作と、前記副走査駆動部により前記シャトルユニットを副走査方向に移動させる動作とを交互に繰り返して印刷媒体に画像を形成させる制御部とを備え、前記制御部は、前記シャトルユニットを停止させる際に複数段階ブレーキ制御を行い、そのうちの2段階目以降のブレーキ制御において、前記シャトルユニットの振動の方向とブレーキ時の慣性の力とが互いに逆方向になるタイミングでブレーキをかけることを特徴とするインクジェット印刷装置

請求項2

前記制御部は、前記シャトルユニットの移動距離に応じた段階数のブレーキ制御で前記シャトルユニットを停止させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置。

技術分野

0001

本発明は、インクジェットヘッドからインク吐出して印刷するインクジェット印刷装置に関する。

背景技術

0002

走査方向に移動可能なインクジェットヘッドを搭載したシャトルユニットと、シャトルユニットを副走査方向に移動させる機構とを備えるインクジェット印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。

0003

このようなインクジェット印刷装置では、インクジェットヘッドを主走査方向に移動させつつインクジェットヘッドからインクを印刷媒体に吐出して印刷する1パス分印刷動作を行い、その後、シャトルユニットを副走査方向に移動させる。これを繰り返すことで、印刷媒体に画像が形成される。

0004

このように印刷を行う際、シャトルユニットを副走査方向に移動させたときに、シャトルユニットに振動が発生する。シャトルユニットの移動終了後に振動が残った状態で、次の1パス分の印刷動作を行うと、振動の影響でインクの吐出方向が乱れ印刷画質が低下するおそれがある。

0005

これに対し、シャトルユニットの移動終了後、振動が収まるのを待つための待機時間が設けられる。これにより、シャトルユニットの振動による印刷画質の低下を抑えることができる。

先行技術

0006

特開2008−279727号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、上述のようにシャトルユニットの移動終了後に待機時間を設けて振動が収まるのを待つことで、次の1パス分の印刷動作を開始するまでの時間が長くなる。このため、印刷開始から終了までの時間が長くなるので、印刷物生産性が低下する。

0008

本発明は上記に鑑みてなされたもので、印刷物の生産性の低下を抑えつつ、印刷画質の低下を抑えることができるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴は、インクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを主走査方向に移動させる主走査駆動部とを有するシャトルユニットと、前記シャトルユニットを副走査方向へ移動させる副走査駆動部と、前記主走査駆動部により前記インクジェットヘッドを主走査方向に移動させつつ前記インクジェットヘッドからインクを印刷媒体へ吐出する動作と、前記副走査駆動部により前記シャトルユニットを副走査方向に移動させる動作とを交互に繰り返して印刷媒体に画像を形成させる制御部とを備え、前記制御部は、前記シャトルユニットを停止させる際に複数段階ブレーキ制御を行い、そのうちの2段階目以降のブレーキ制御において、前記シャトルユニットの振動の方向とブレーキ時の慣性の力とが逆方向になるタイミングでブレーキをかけることにある。

0010

本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴は、前記制御部は、前記シャトルユニットの移動距離に応じた段階数のブレーキ制御で前記シャトルユニットを停止させることにある。

発明の効果

0011

本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴によれば、制御部は、シャトルユニットを停止させる際に複数段階のブレーキ制御を行う。制御部は、そのうちの2段階目以降のブレーキ制御において、シャトルユニットの振動の方向とブレーキ時の慣性の力とが逆方向になるタイミングでブレーキをかける。これにより、シャトルユニットの振動が収束するまでの時間を短縮できる。この結果、次の1パス分の印刷動作を開始するまでの時間を短縮することができるので、印刷媒体への印刷開始から終了までの時間を短縮できる。したがって、本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴によれば、印刷物の生産性の低下を抑えつつ、シャトルユニットの振動による印刷画質の低下を抑えることができる。

0012

本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴によれば、制御部は、シャトルユニットの移動距離に応じた段階数のブレーキ制御でシャトルユニットを停止させる。これにより、シャトルユニットの移動距離ごとの振動の傾向に応じた制御により、シャトルユニットの振動が収束するまでの時間を短縮できる。

図面の簡単な説明

0013

第1実施形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成を示す斜視図である。
図1に示すインクジェット印刷装置の要部正面図である。
図1に示すインクジェット印刷装置の制御ブロック図である。
第1実施形態におけるブレーキ制御が2段階である場合のシャトルユニットの移動時の動作を説明するためのフローチャートである。
シャトルユニットの移動速度および振動の推移の一例を示す図である。
シャトルユニットの振動を打ち消す原理の説明図である。
比較例におけるシャトルユニットの移動速度および振動の推移を示す図である。
第2実施形態におけるシャトルユニットの移動速度制御の一例の説明図である。
第2実施形態におけるシャトルユニットの移動時の動作を説明するためのフローチャートである。

実施例

0014

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。

0015

以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。

0016

(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1に示すインクジェット印刷装置の要部正面図である。図3は、図1に示すインクジェット印刷装置の制御ブロック図である。なお、以下の説明において、図1の矢印で示す上下左右前後を上下左右前後方向とする。

0017

図1図3に示すように、第1実施形態に係るインクジェット印刷装置1は、シャトルベースユニット2と、フラットベッドユニット3と、シャトルユニット4と、制御部5とを備える。

0018

シャトルベースユニット2は、シャトルユニット4を支持するとともに、前後方向(副走査方向)にシャトルユニット4を移動させる。シャトルベースユニット2は、架台部11と、副走査駆動モータ(請求項の副走査駆動部に相当)12とを備える。

0019

架台部11は、シャトルユニット4を支持する。架台部11は、矩形枠状に形成されている。架台部11の左右の枠上には、前後方向に延びる副走査駆動ガイド13A,13Bがそれぞれ形成されている。副走査駆動ガイド13A,13Bは、前後方向に移動するシャトルユニット4をガイドする。

0020

副走査駆動モータ12は、シャトルユニット4を前後方向に移動させる。

0021

フラットベッドユニット3は、建材等からなる印刷媒体15を支持する。フラットベッドユニット3は、シャトルベースユニット2の架台部11の内側に配置されている。フラットベッドユニット3は、載置台16と、複数の脚部17と、昇降駆動部18とを備える。

0022

載置台16は、印刷媒体15が載置される台である。印刷媒体15が載置される載置台16の上面は、水平面になっている。

0023

脚部17は、載置台16を支持する。脚部17は、伸縮可能に構成されている。これにより、載置台16が昇降可能になっている。

0024

昇降駆動部18は、載置台16を昇降させる。昇降駆動部18は、油圧昇降機構等からなる。

0025

シャトルユニット4は、印刷媒体15に画像を印刷する。シャトルユニット4は、筐体21と、ヘッドユニット22と、主走査駆動ガイド23A,23Bと、主走査駆動モータ(請求項の主走査駆動部に相当)24と、振動センサ25とを備える。

0026

筐体21は、ヘッドユニット22および主走査駆動ガイド23A,23Bを収容している。筐体21は、フラットベッドユニット3を左右方向に跨ぐ門型に形成されている。筐体21は、その左右の脚部26A,26Bが、シャトルベースユニット2の架台部11に支持され、副走査駆動ガイド13A,13Bに沿って移動可能になっている。筐体21の脚部26A,26B間の水平部27は、ヘッドユニット22から印刷媒体15へインクを吐出するため、下側が開口されている。

0027

ヘッドユニット22は、4つのインクジェットヘッド31を有する。4つのインクジェットヘッド31は、左右方向に並列して配置されている。インクジェットヘッド31は、その下面であるノズル面に開口する、前後方向に沿って配置された複数のノズル(図示せず)を有し、ノズルからインクを印刷媒体15へ吐出する。4つのインクジェットヘッド31は、それぞれ異なる色(例えば、シアンブラックマゼンタイエロー)のインクを吐出する。ヘッドユニット22は、筐体21内に配置され、左右方向(主走査方向)に移動可能になっている。

0028

主走査駆動ガイド23A,23Bは、左右方向に移動するヘッドユニット22をガイドする。主走査駆動ガイド23A,23Bは、筐体21内において、脚部26A,26B間に水平に架け渡されている。

0029

主走査駆動モータ24は、ヘッドユニット22を左右方向に移動させる。

0030

振動センサ25は、シャトルユニット4の振動を検知する。

0031

制御部5は、インクジェット印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部5は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。

0032

制御部5は、ヘッドユニット22を主走査方向に移動させつつインクジェットヘッド31からインクを印刷媒体15へ吐出させて1パス分の印刷を行い、その後、シャトルユニット4を前側へ移動させる。制御部5は、この1パス分の印刷動作とシャトルユニット4の移動とを交互に繰り返すことにより、印刷媒体15に画像を形成させる。

0033

制御部5は、シャトルユニット4の移動時において、シャトルユニット4を停止させる際に複数段階のブレーキ制御を行う。この際、制御部5は、2段階目以降のブレーキ制御において、シャトルユニット4の振動の方向とブレーキ時の慣性の力とが互いに逆方向になるタイミングでブレーキをかける。

0034

次に、インクジェット印刷装置1の動作について説明する。

0035

インクジェット印刷装置1で印刷を行う際、印刷動作の開始に先立って、印刷媒体15が載置台16上に載置される。その後、外部のパーソナルコンピュータからインクジェット印刷装置1に印刷ジョブが入力されると、制御部5は、載置台16の高さ調整を行う。具体的には、制御部5は、印刷媒体15の種類(厚さ)に応じて、インクジェットヘッド31と印刷媒体15との間の距離であるヘッドギャップを調整するため、昇降駆動部18を制御して載置台16の高さを調整する。ここで、制御部5は、印刷ジョブに含まれる設定情報に基づき、印刷媒体15の種類を判断する。

0036

次いで、制御部5は、副走査駆動モータ12を制御してシャトルユニット4を印刷媒体15の後端近傍印刷開始位置へ移動させる。

0037

次いで、制御部5は、主走査駆動モータ24によりヘッドユニット22を主走査方向に移動させつつ、インクジェットヘッド31からインクを印刷媒体15へ吐出させて1パス分の印刷を行う。

0038

次いで、制御部5は、副走査駆動モータ12によりシャトルユニット4を1ピッチ分だけ前側へ移動させる。

0039

この後、制御部5は、1パス分の印刷動作とシャトルユニット4の1ピッチ分の移動とを交互に繰り返すよう制御する。最後の1パス分の印刷動作が終了すると、印刷媒体15への画像形成が終了し、一連の動作が終了となる。

0040

次に、シャトルユニット4の移動時の動作について説明する。

0041

ここでは、シャトルユニット4を停止させる際のブレーキ制御が2段階である場合について説明する。図4は、ブレーキ制御が2段階である場合のシャトルユニット4の移動時の動作を説明するためのフローチャートである。図4のフローチャートの処理は、1パス分の印刷動作が終了したことにより開始となる。

0042

図4のステップS1において、制御部5は、副走査駆動モータ12を制御してシャトルユニット4の移動を開始させる。そして、制御部5は、図5に示すように、移動開始のタイミングである時刻t0から、シャトルユニット4を所定の加速度加速させる。加速の際、シャトルユニット4に振動が発生する。

0043

次いで、図4のステップS2において、制御部5は、シャトルユニット4が所定の速度V1に到達したか否かを判断する。シャトルユニット4が速度V1に到達していないと判断した場合(ステップS2:NO)、制御部5は、ステップS2を繰り返す。

0044

シャトルユニット4が速度V1に到達したと判断した場合(ステップS2:YES)、ステップS3において、制御部5は、図5に示すように、その時刻t1から速度V1でのシャトルユニット4の等速移動を開始するよう副走査駆動モータ12を制御する。

0045

次いで、図4のステップS4において、制御部5は、予め設定された1段階目のブレーキ制御の開始タイミングになったか否かを判断する。1段階目のブレーキ制御の開始タイミングになっていないと判断した場合(ステップS4:NO)、制御部5は、ステップS4を繰り返す。

0046

1段階目のブレーキ制御の開始タイミングになったと判断した場合(ステップS4:YES)、ステップS5において、制御部5は、1段階目のブレーキ制御を行う。

0047

具体的には、制御部5は、図5に示すように、1段階目のブレーキ制御の開始タイミングである時刻t2において、副走査駆動モータ12を制御して速度V1からの減速を開始させ、所定の減速加速度で所定の速度V2までシャトルユニット4を減速させる。シャトルユニット4が速度V2まで減速すると、制御部5は、速度V2でのシャトルユニット4の等速移動を開始するよう副走査駆動モータ12を制御する。

0048

ここで、1段階目のブレーキ制御による急減速により、図6に示すように、シャトルユニット4に移動方向(前方向)への慣性の力が作用する。これにより、シャトルユニット4に慣性の力による振動が加わる。

0049

次いで、ステップS6において、制御部5は、2段階目のブレーキ制御を行う。ここで、制御部5は、振動センサ25で検知されたシャトルユニット4の振動の方向を考慮して、2段階目のブレーキ制御の開始タイミングを決定する。具体的には、制御部5は、振動センサ25で検知された振動の方向とブレーキ時に発生する慣性の力とが逆方向になるタイミングでブレーキをかけ、速度V2からの減速を開始させる。

0050

ブレーキ時に発生する慣性の力の方向は前方向であるため、2段階目のブレーキ制御の開始タイミングは、シャトルユニット4の振動の方向が後方向のときになる。図5に示すように、このようなタイミングである時刻t3において、制御部5は、速度V2からの減速を開始させる。このとき、図6に示すように、シャトルユニット4には、振動の方向と逆方向の慣性の力が作用する。これにより、図5に示すように、シャトルユニット4の振動が慣性の力により打ち消される。なお、図5上段に示した振動の波形図において、+が前方向、−が後方向を示す。

0051

速度V2からの減速を開始させた後、制御部5は、シャトルユニット4を減速させつつ、所定位置で停止するよう副走査駆動モータ12を制御する。これにより、シャトルユニット4の移動が終了となる。

0052

シャトルユニット4が停止した時刻t4の後の時刻t5において、次の1パス分の印刷動作が開始される。このとき、シャトルユニット4の振動は収束している。これにより、次の1パス分の印刷動作において、シャトルユニット4の振動による印刷画質の低下を抑えることができる。

0053

ここで、比較例として、シャトルユニット4を1段階のみのブレーキ制御で停止させる場合のシャトルユニット4の移動速度および振動の推移を図7に示す。

0054

図7の例において、時刻t2でシャトルユニット4が速度V1から減速し始めるところまでは、上述した図5の例と同様である。時刻t2で減速開始した後、シャトルユニット4は、所定の減速加速度で減速し、時刻t6において所定位置で停止する。この後、振動が収まるのを待つための所定の待機時間経過後の時刻t7において、次の1パス分の印刷動作が開始される。

0055

図7の例では、シャトルユニット4の振動が自然に収まるのを待つため、シャトルユニット4の移動を開始してから次の1パス分の印刷動作を開始するまでの時間(時刻t0〜t7)が、図5の例におけるその時間(時刻t0〜t5)よりも長くなる。すなわち、図5の例では、図7の例に比べて、次の1パス分の印刷動作を早く開始できる。したがって、図5の例では、図7の例に比べて、印刷媒体15への印刷開始から終了までの時間を短縮できる。

0056

ここで、上述したシャトルユニット4の移動時の動作の説明では、2段階のブレーキ制御を行う場合について説明したが、ブレーキ制御の段階数は2段階に限らない。

0057

例えば、2段階目のブレーキ制御後に所定値以上の振幅が振動センサ25で検知された場合に、3段階目のブレーキ制御を行うようにしてもよい。この3段階目のブレーキ制御においても、制御部5は、2段階目のブレーキ制御と同様に、シャトルユニット4の振動の方向とブレーキ時の慣性の力とが逆方向になるタイミングでブレーキをかけるよう副走査駆動モータ12を制御する。同様のブレーキ制御をさらに繰り返すようにしてもよい。

0058

以上説明したように、インクジェット印刷装置1では、制御部5は、シャトルユニット4を停止させる際に複数段階のブレーキ制御を行う。この際、制御部5は、2段階目以降のブレーキ制御において、シャトルユニット4の振動の方向とブレーキ時の慣性の力とが互いに逆方向になるタイミングでブレーキをかける。これにより、シャトルユニット4の振動が収束するまでの時間を短縮できる。この結果、次の1パス分の印刷動作を開始するまでの時間を短縮することができるので、印刷媒体15への印刷開始から終了までの時間を短縮できる。したがって、インクジェット印刷装置1によれば、印刷物の生産性の低下を抑えつつ、シャトルユニット4の振動による印刷画質の低下を抑えることができる。

0059

(第2実施形態)
次に、上述した実施形態のシャトルユニット4の移動時の動作を変更した第2実施形態について説明する。

0060

第2実施形態では、制御部5は、シャトルユニット4の1ピッチ分の移動距離に応じた段階数のブレーキ制御でシャトルユニット4を停止させる。ここで、1ピッチ分の移動距離は、副走査方向の印刷解像度に応じて設定されるものである。

0061

第2実施形態では、1ピッチ分の移動距離ごとに、シャトルユニット4を移動させてブレーキ制御を行いつつ振動センサ25により振動を検知する実験により、ブレーキ制御の段階数および各段階のブレーキ制御内容が事前に決定されている。ブレーキ制御の段階数および各段階のブレーキ制御内容は、シャトルユニット4の振動を収束させるとともにシャトルユニット4を所定位置で停止させることができるように決定される。各段階のブレーキ制御内容は、ブレーキ制御の開始タイミング、ブレーキ後の減速加速度、および減速終了後の移動速度である。

0062

例えば、図8のような3段階のブレーキ制御において、1段階目のブレーキ制御内容は、速度V1からの減速を開始するタイミングである時刻t11、時刻t11に開始される減速時の減速加速度、および減速が終了した時刻t11からの速度V2である。同様に、2段階目のブレーキ制御内容は、速度V2からの減速を開始するタイミングである時刻t12、時刻t12に開始される減速時の減速加速度、および減速が終了した時刻t12からの速度V3である。3段階目のブレーキ制御内容は、速度V3からの減速を開始するタイミングである時刻t13、時刻t13に開始される減速時の減速加速度、および減速が終了した時刻t13からの移動速度であるゼロである。

0063

各段階のブレーキ制御の開始タイミングは、第1実施形態と同様に、シャトルユニット4の振動の方向とブレーキ時の慣性の力とが互いに逆方向になるタイミングになるように決定されている。

0064

制御部5は、事前に決定された1ピッチ分の移動距離ごと(副走査方向の印刷解像度ごと)のブレーキ制御の段階数および各段階のブレーキ制御内容を記憶している。

0065

次に、第2実施形態におけるシャトルユニット4の移動時の動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。

0066

図9のステップS11〜S13の処理は、前述した図4のステップS1〜S3の処理と同様である。

0067

ステップS13に続いて、ステップS14において、制御部5は、ブレーキ制御の段階を示す変数nに「1」を設定する。

0068

次いで、ステップS15において、制御部5は、今回の印刷における1ピッチ分の移動距離に応じたn段階目のブレーキ制御の開始タイミングになったか否かを判断する。n段階目のブレーキ制御の開始タイミングになっていないと判断した場合(ステップS15:NO)、制御部5は、ステップS15を繰り返す。

0069

n段階目のブレーキ制御の開始タイミングになったと判断した場合(ステップS15:YES)、ステップS16において、制御部5は、今回の印刷における1ピッチ分の移動距離に応じたn段階目のブレーキ制御内容にしたがって、副走査駆動モータ12を制御する。

0070

次いで、ステップS17において、制御部5は、変数nが、最後の段階であることを示す「N」であるか否かを判断する。

0071

n=Nではないと判断した場合(ステップS17:NO)、ステップS18において、制御部5は、変数nに「1」を加算する。この後、制御部5は、ステップS15に戻る。

0072

n=Nであると制御部5が判断した場合(ステップS17:YES)、シャトルユニット4の1ピッチ分の移動が終了している。これにより、一連の動作が終了となる。

0073

以上説明したように、第2実施形態では、制御部5は、シャトルユニット4の移動距離に応じた段階数のブレーキ制御でシャトルユニット4を停止させる。これにより、シャトルユニット4の移動距離ごとの振動の傾向に応じた制御により、シャトルユニット4の振動が収束するまでの時間を短縮できる。

0074

本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合せてもよい。

0075

1インクジェット印刷装置
2シャトルベースユニット
3フラットベッドユニット
4シャトルユニット
5 制御部
12副走査駆動モータ
13A,13B 副走査駆動ガイド
15印刷媒体
22ヘッドユニット
23A,23B主走査駆動ガイド
24 主走査駆動モータ
25振動センサ
31 インクジェットヘッド

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