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技術 発泡パレット

出願人 トーホー工業株式会社
発明者 西山禎一小田徹楠田真太郎
出願日 2016年4月27日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2016-089261
公開日 2017年6月15日 (4年5ヶ月経過) 公開番号 2017-105532
状態 特許登録済
技術分野 パレット
主要キーワード 管理スペース 発砲スチロール製 許容重量 幅広溝 短手方向幅 矩形面 各補強材 金属製パレット
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年6月15日)のものです。
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図面 (14)

課題

低価格であり、非常に軽量で作業性が良く、且つ充分な強度を有する発泡パレットを提供する。

解決手段

発泡パレット1は、パレット本体2と、補強材3とを備え、パレット本体2は、発泡合成樹脂より成形されて所定の厚みを有する平面視で矩形状の積載面21と、積載面21の下面側に設けられる複数の桁体22とを有し、積載面21の上面には、補強材3を埋め込むための凹溝21aが形成される。この構成により、従来にない新しいタイプのものであり、低価格であり、非常に軽量で作業性が良く、且つ充分な強度を有する発泡パレット1を実現できる。

概要

背景

従来から、フォークリフトによって荷物運搬する際の荷台として、各種のパレットが広く一般に使用されている。

具体的には、物流現場などにおけるフォークリフトによる荷物の運搬時には、パレットの載置面に荷物を積載し、パレットの側面のフォーク差し込み口にフォークリフトのフォークを差し込み、所定高さ位置まで揚上する。そして、フォークリフトを運転して目的地までパレットを搬送した後に、フォークを下降させ、パレットを目的地に置いた後に、フォーク差し込み口からフォークを抜き取っている。

現在一般的に使用されているパレットは、木製、プラスチック製、金属製(鉄合金)や紙製パレットである。そして、パレットの構造に関しては多くの文献が開示されており、紙製パレットとして、紙製桁部材補助機能クッション機能とを付加したものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、木製パレットとして、荷物の積み降ろしが容易にでき、かつ耐久性に優れたものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。

概要

低価格であり、非常に軽量で作業性が良く、且つ充分な強度を有する発泡パレットを提供する。発泡パレット1は、パレット本体2と、補強材3とを備え、パレット本体2は、発泡合成樹脂より成形されて所定の厚みを有する平面視で矩形状の積載面21と、積載面21の下面側に設けられる複数の桁体22とを有し、積載面21の上面には、補強材3を埋め込むための凹溝21aが形成される。この構成により、従来にない新しいタイプのものであり、低価格であり、非常に軽量で作業性が良く、且つ充分な強度を有する発泡パレット1を実現できる。

目的

本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、低価格であり、非常に軽量で作業性が良く、且つ充分な強度を有する発泡パレットを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

パレット本体と、補強材とを備え、前記パレット本体は、発泡合成樹脂より成形されて所定の厚みを有する平面視で矩形状の積載面と、前記積載面の下面側に設けられる複数の桁体とから成り、前記積載面の上面には、前記補強材を埋め込むための凹溝が形成される、ことを特徴とする発泡パレット。

請求項2

前記補強材は、細長板形状であり、前記凹溝は、前記補強材が埋め込まれる形状を有し、且つ前記桁体の間に差し込まれるフォークリフトフォーク差し込み方向と略直交する方向に複数並列で形成される、ことを特徴とする請求項1記載の発泡パレット。

請求項3

前記補強材は、細長い板形状であり、直交する方向で互いに上下方向から嵌合するための凹形状の嵌合部が、その長手方向の一側面に沿って、所定の間隔で複数形成され、前記凹溝は、前記補強材が埋め込まれる形状を有し、且つ前記積載面の上面にマトリクス状に配置される、ことを特徴とする請求項1記載の発泡パレット。

請求項4

前記補強材は、平板形状であり、前記凹溝は、前記補強材を埋め込むことができる平板状の溝となる、ことを特徴とする請求項1記載の発泡パレット。

請求項5

前記凹溝の深さは、前記積載面の厚みと等しい、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発泡パレット。

請求項6

前記凹溝の内側面には、上下方向に延びる凸部が所定間隔で複数形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の発泡パレット。

請求項7

前記積載面と前記桁体とは発泡合成樹脂により一体成形される、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発泡パレット。

請求項8

前記積載面と前記桁体とは発泡合成樹脂を用いた別体で形成され、互いに嵌合するための嵌合構造を有する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発泡パレット。

請求項9

前記積載面と前記桁体とは別体で形成され、互いに嵌合するための嵌合構造を有する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発泡パレット。

請求項10

前記桁体は、その長手方向の長さが前記積載面の一側面と同じである板形状であり、当該積載面の一側面と平行で、且つ前記積載面の下面の左右両端側、及びその中央部に並設される、ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の発泡パレット。

請求項11

前記桁体は、その長手方向の長さが前記積載面の一側面より短くなり、前記積載面の下面の四隅側、これら四隅の間、及び当該積載面の下面の中心部にそれぞれ設けられる、ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の発泡パレット。

請求項12

前記凹溝の長手方向の両端部には、前記凹溝より幅広となる幅広溝が形成される、ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の発泡パレット。

請求項13

前記補強材は、木材、樹脂材又は金属材である、ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の発泡パレット。

請求項14

前記桁体の下面側には、肉抜きのための複数の凹部が形成される、ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の発泡パレット。

請求項15

前記積載面の上面には、積載物の底面の形状・大きさに合わせた窪み溝がさらに形成される、ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の発泡パレット。

請求項16

発泡パレットに用いるアングルであって、前記発泡パレットは、少なくとも、発泡合成樹脂より成形されて所定の厚みを有する平面視で矩形状の積載面と、前記積載面の下面側に設けられる複数の桁体とを備え、前記アングルは、2の矩形面が直角を成した垂直断面L型形状を有し、前記積載面の下面側の縁部であって、前記桁体の間に配置される、ことを特徴とする発泡パレットに用いるアングル。

技術分野

0001

本発明は、フォークリフトなどを用いた荷物運搬に使用され、発泡スチロールなどの発泡合成樹脂を用いた発泡パレットに関する。

背景技術

0002

従来から、フォークリフトによって荷物を運搬する際の荷台として、各種のパレットが広く一般に使用されている。

0003

具体的には、物流現場などにおけるフォークリフトによる荷物の運搬時には、パレットの載置面に荷物を積載し、パレットの側面のフォーク差し込み口にフォークリフトのフォークを差し込み、所定高さ位置まで揚上する。そして、フォークリフトを運転して目的地までパレットを搬送した後に、フォークを下降させ、パレットを目的地に置いた後に、フォーク差し込み口からフォークを抜き取っている。

0004

現在一般的に使用されているパレットは、木製、プラスチック製、金属製(鉄合金)や紙製パレットである。そして、パレットの構造に関しては多くの文献が開示されており、紙製パレットとして、紙製桁部材補助機能クッション機能とを付加したものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、木製パレットとして、荷物の積み降ろしが容易にでき、かつ耐久性に優れたものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。

先行技術

0005

特開平7−187188号公報
特開2013−43674号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、現在使用されているパレットの多くは、軽量とはいっても比較的重量があり(例えば木製パレットは10kg以上など)、このため人手による取り扱いが困難で、作業性が悪いという問題がある。

0007

また、木製パレットや金属製パレットは、材料費など製造コストが高くなり、紙製パレットは重量物を載せるための充分な強度を有していない。さらに、従来のパレットは、容積を取るために管理スペースを要し、また、廃棄処理に困るという問題もある。

0008

本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、低価格であり、非常に軽量で作業性が良く、且つ充分な強度を有する発泡パレットを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

上記課題を解決するため、本発明は、パレット本体と、補強材とを備え、前記パレット本体は、発泡合成樹脂より成形されて所定の厚みを有する平面視で矩形状の積載面と、前記積載面の下面側に設けられる複数の桁体とから成り、前記積載面の上面には、前記補強材を埋め込むための凹溝が形成される、ことを特徴とする発泡パレットである。

0010

この発泡パレットにおいて、前記補強材は、細長板形状であり、前記凹溝は、前記補強材が埋め込まれる形状を有し、且つ前記桁体の間に差し込まれるフォークリフトのフォークの差し込み方向と略直交する方向に複数並列で形成されることが好ましい。

0011

この発泡パレットにおいて、前記補強材は、細長い板形状であり、直交する方向で互いに上下方向から嵌合するための凹形状の嵌合部が、その長手方向の一側面に沿って、所定の間隔で複数形成され、前記凹溝は、前記補強材が埋め込まれる形状を有し、且つ前記積載面の上面にマトリクス状に配置されることが好ましい。

0012

この発泡パレットにおいて、前記補強材は、平板形状であり、前記凹溝は、前記補強材を埋め込むことができる平板状の溝となることが好ましい。

0013

この発泡パレットにおいて、前記凹溝の深さは、前記積載面の厚みと等しいことが好ましい。

0014

この発泡パレットにおいて、前記凹溝の内側面には、上下方向に延びる凸部が所定間隔で複数形成されていることが好ましい。

0015

この発泡パレットにおいて、前記積載面と前記桁体とは発泡合成樹脂により一体成形されることが好ましい。

0016

この発泡パレットにおいて、前記積載面と前記桁体とは発泡合成樹脂を用いた別体で形成され、互いに嵌合するための嵌合構造を有することが好ましい。

0017

この発泡パレットにおいて、前記積載面と前記桁体とは別体で形成され、互いに嵌合するための嵌合構造を有することが好ましい。

0018

この発泡パレットにおいて、前記桁体は、その長手方向の長さが前記積載面の一側面と同じである板形状であり、当該積載面の一側面と平行で、且つ前記積載面の下面の左右両端側、及びその中央部に並設されることが好ましい。

0019

この発泡パレットにおいて、前記桁体は、その長手方向の長さが前記積載面の一側面より短くなり、前記積載面の下面の四隅側、これら四隅の間、及び当該積載面の下面の中心部にそれぞれ設けられることが好ましい。

0020

この発泡パレットにおいて、前記凹溝の長手方向の両端部には、前記凹溝より幅広となる幅広溝が形成されることが好ましい。

0021

この発泡パレットにおいて、前記補強材は、木材、樹脂材又は金属材であることが好ましい。

0022

この発泡パレットにおいて、前記桁体の下面側には、肉抜きのための複数の凹部が形成されることが好ましい。

0023

この発泡パレットにおいて、前記積載面の上面には、積載物の底面の形状・大きさに合わせた窪み溝がさらに形成されることが好ましい。

0024

また、上記課題を解決するため、本発明は、発泡パレットに用いるアングルであって、前記発泡パレットは、少なくとも、発泡合成樹脂より成形されて所定の厚みを有する平面視で矩形状の積載面と、前記積載面の下面側に設けられる複数の桁体とを備え、前記アングルは、2の矩形面が直角を成した垂直断面L型形状を有し、前記積載面の下面側の縁部であって、前記桁体の間に配置される、ことを特徴とする。

発明の効果

0025

本発明に係る発泡パレットは、パレット本体と、補強材とを備え、パレット本体は、発泡合成樹脂より成形されて所定の厚みを有する平面視で矩形状の積載面と、積載面の下面側に設けられる複数の桁体とから成る。また、積載面の上面には、補強材を埋め込むための凹溝が形成される。この構成により、本願発明は、低価格であり、非常に軽量で作業性が良く、且つ充分な強度を有する発泡パレットとなる。

図面の簡単な説明

0026

(a)本発明の実施の形態1に係る発泡パレットの組立前の斜視図、(b)同上発泡パレットの組立後の斜視図である。
(a)同上発泡パレットを成すパレット本体の正面図、(b)同上パレット本体の上面図、(c)同上パレット本体の左側面図、(d)同上パレット本体の下面図、(e)同上パレット本体のA−A線断面図、(f)同上パレット本体のB−B線断面図、(g)同上パレット本体のC−C線断面図である。
同上パレット本体の図2Dにおける拡大図である。
(a)同上発泡パレットの分解の際の斜視図、(b)同上パレット本体の斜視図、(c)同上パレット本体の使用後の斜視図である。
同上発泡パレットの実験データを示す図である。
(a)及び(b)発砲スチロール製のパレットを用いて荷物を運搬した際の使用状態を示す写真図、(c)及び(d)同上パレットを用いて荷物を運搬した際の使用状態を示す写真図である。
同上パレット本体の製造方法を説明するための図である。
上実施の形態1の変形例1に係る発泡パレットを組み立てる前の状態を示した斜視図である。
同上実施の形態1の変形例2に係る発泡パレットを組み立てる前の状態を示した斜視図である。
(a)同上実施の形態1の変形例3に係る発泡パレットを組み立てる前の状態を示した斜視図、(b)同上発泡パレットを組み立てた場合の斜視図である。
(a)本発明の実施の形態1の変形例4に係る発泡パレットの組立前の斜視図、(b)同上発泡パレットの組立後の斜視図である。
(a)本発明の実施の形態2に係る発泡パレットの斜視図、(b)凹溝を有する発泡パレットの斜視図である。
(a)本発明の実施の形態3に係る発泡パレットに用いるアングルを装着する前の斜視図、(b)同上発泡パレットにアングルを装着した場合の斜視図、(c)同上アングルの正面図、(d)同上アングルの側面図である。

実施例

0027

(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る発泡パレットについて図1乃至図7を参照して説明する。最初に、図1を参照して、本実施の形態1に係る発泡パレット1の全体構成に関して説明する。図1は、発泡パレット1の組み立て前後の状態を示す図である。発泡パレット1は、物流の現場などにおいてフォークリフトを用いた荷物の管理・運搬に使用されるものであり、パレット本体2及び補強材3を備える。

0028

ここで、パレット本体2は、発泡合成樹脂で成型されている。この発泡合成樹脂は、例えばポリスチレンポリエチレンポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂であり、本実施の形態1に係るパレット本体2は例えばEPS(expanded polystyrene)パネルで成型されている。

0029

パレット本体2は、図1及び図2に示すように、荷物が積載される積載面21と、積載面21の下面に形成される複数(本実施の形態1では3本)の桁体22と、が一体成形されている。このため、部品点数製造工数を低減し、コストダウンを図ることができる。

0030

パレット本体2の積載面21は、所定の肉厚(例えば40mm)を有し、平面視で矩形形状(正方形状)であり、例えば、縦幅1100mm×横幅1100mm×厚さ40mmである。なお、パレット本体2の形状は、平面視で多角形状を含む各種の形状から選択可能である。

0031

パレット本体2の桁体22は、積載面21の高さを嵩上げする支持部材であり、その長手方向の長さが積載面21の一側面と同じ(1100mm)である板形状であり、例えば長手幅1100mm×短手幅207.5mm×厚み90mm(左右側の2本)、又は長手幅1100mm×短手幅285mm×厚み90mm(中央部)となる。桁体22は、図1に示すように、フォークリフトのフォークを2方差しとすべく、積載面21の一側面(右側面又は左側面)と平行で、且つ積載面21の下面の左右両端側、及びその中央部に、フォークの差し込み方向に沿って、並列されている。

0032

3本の桁体22の間であり、且つ積載面21と地面との間には、図1に示すように、フォークリフトのフォークが差し込まれるフォーク差し込み部23が形成される。フォーク差し込み部23は、フォークの差し込み方向の両側に開放しており、本実施の形態1ではいわゆる2方差しのパレットを構成し、フォーク差し込み部23にフォークリフトのフォークを差し込むことで、積載面21に載せられた荷物が運搬・昇降される。なお、図2(d)に示すように、桁体22は、その下面側において肉抜き(軽量化)のための凹部22aが複数形成される。また、桁体22の下面に、フォークリフトを用いた複数回の運搬による発泡スチロールの劣化ごみの発生を防止するため、硬化性樹脂、木材、金属などから成るカバー部を取り付けることもできる。

0033

パレット本体2の積載面21の上面には、補強材3が埋め込まれる形状を有し、且つ桁体22の間に差し込まれるフォークリフトのフォークの差し込み方向(若しくは桁体22)と略直交する方向で複数(本実施の形態1では6か所)の凹溝21aが並設されている。この凹溝21aに補強材3を埋め込むことにより、発泡パレット1の左右方向の強度を上げることができ、また補強材3は凹溝21aから容易に着脱可能であるために非常に扱いがよい。なお、補強材3は、図1に示す場合、細長い板形状を有する木材を用いているが、その他、所定強度以上の細長い樹脂材や金属材を用いることもできる。

0034

凹溝21aの深さは、パレット本体2の積載面21の肉厚(及び補強材3の高さ)と同じであり、図2(d)に示すように、凹溝21aは積載面21を上下方向に貫通する貫通孔21bを形成する。この構成により、フォークリフトを用いて積載面21に載置された荷物を運搬する際に、フォークリフトのフォークが補強材3に直接接触し、補強材3を介して発泡パレット1の左右方向の強度を所定以上に保つことが可能となる。その結果、発泡パレット1が軋みにくくなり、荷物の重量を受けて破断しにくくなる。そして、発泡パレット1は、例えば、フォークリフトを用いて積載量1.2tの荷物を、20km/hの速さで運搬できる強度を有する。

0035

凹溝21aの内側面には、図2(b)や図3の拡大図に示すように、上下方向に延びる凸部21cが所定間隔で複数形成されている。これにより、凹溝21aに嵌め込まれた補強材3が凸部21cに係止されて、補強材3が凹溝21aから脱落することを防止できる。例えば、凹溝21aの短手方向幅Y1が17mmならば、凸部21c間の幅Y2は14mmとなる。なお、補強材3の脱落を防止するために粘着テープを用いることもできる。

0036

図2(b)に示すように、追う溝21aの長手方向の両端部には、追う溝21aより幅広となる幅広溝21dが形成される。これにより、補強材3を凹溝21aから着脱する際に指を幅広溝21dに入れることができ、作業性を向上できる。

0037

次に、発泡パレット1の使用後の状態を、図4を参照して説明する。最初に、図4(a),(b)に示すように、各補強材3を凹溝21aから取り出して分別する。そして、図4(c)に示すように、パレット本体2を、凹溝21aに沿って裁断することができ、この結果、使用後において発泡パレット1の容積を減容してから容易に廃棄処理できる。

0038

次に、発泡パレット1の重量に関して述べる。発泡パレット1を構成する発泡合成樹脂のパレット本体2は約1kgであり、複数の木材である補強材3の合計は1kg程度であり、この結果、発泡パレット1の重量をおおよそ2kg前後にできる。これは、従来の木製パレット約10kgと比較しても飛躍的に軽量化できており、作業性を向上できる。

0039

次に、発泡パレット1を用いた曲げ実験データを図5の表4に示す。ここでは、実験データとして、比較のために(A)発泡倍率60倍の発泡スチロール製のパレット、(B)発泡倍率40倍の発泡スチロール製のパレット、(C)発泡倍率20倍の発泡スチロール製のパレットを用いる。また、本実施の形態1に係る発泡パレット1として、(D)発泡倍率60倍のパレット本体2と補強材3として樹脂材を用いたパレット、及び(E)発泡倍率60倍のパレット本体2と補強材3として木材を用いたパレットを用いた。

0040

実験の結果、図5の41〜43に示すように、単に発泡スチロール製のパレットの発泡倍率を変えても許容重量に大きな改善は見られず、発泡スチロール製のパレットではフォークリフトを用いた荷物の運搬に使用できないことが分かる。一方、本実施の形態1に係る(D)及び(E)の発泡パレット1では、44,45に示すように、フォークリフトを用いた荷物の運搬に使用され得る許容重量(特に木材を補強材3として使用した(E))を有していることが確認できた。

0041

次に、本実施の形態1に係る発泡パレット1の具体的な使用例に関して、図6に示す写真を参照して説明する。

0042

図6(a),(b)に示すように、発泡合成樹脂製のパレット5を用いる場合には、重量物を載置しながらフォークリフトで運搬すると、重量物の荷重に耐えることができずに破壊してしまう。一方、図6(c),(d)に示すように、木材の補強材3を用いた発泡パレット1を用いる場合、重量物1.2tを載置しても、フォークリフトの運搬中の振動によっても発泡パレット1が破断することがなく、強度を保っていることが確認できた。なお、図6(c)に示すように荷物にストレッチフィルムを巻くことで荷物の安定性を増加できる。

0043

次に、本実施の形態1に係る発泡パレット1のパレット本体2の製造方法に関して、図7を参照して説明する。

0044

パレット本体2の製造装置6は、パレット本体2の形状に合わせた雄型60及び雌型61が開閉可能に構成される金型から成る。この金型は比較的安価となる。雄型60は、全体として開閉方向に沿って凸状に形成された凸状部を有し、パレット本体2の上面の凹溝21aなどの溝形状に合わせた別部材たるコマ62が取り付けられる。なお、このコマ62は、他の形状のコマに変更、及びその位置を変更することが可能となっている。雌型61は、全体では雄型60を開閉方向に沿って差し入れ可能に形成された凹状部を有し、フォークの差し込み口の形状が形成されている。なお、雄型60及び雌型61の壁面には、多数の蒸気孔が形成されている。

0045

そして、最初に、金型である雄型60及び雌型61を閉じることにより形成される成形空間に、発泡性合成樹脂粒子充填する。次に、蒸気室蒸気を供給して金型を温めると共に、蒸気孔を介して蒸気を成形空間内に供給し、発泡性合成樹脂粒子を加熱してパレット本体2の発泡成形をする。その後、金型を冷却し、金型を開放する。そして、最後に、成形されたパレット本体2を金型から離型して外部に取り出す。

0046

以上の説明のように、本実施の形態1に係る発泡パレット1は、パレット本体2と、補強材3とを備え、パレット本体2は、発泡合成樹脂より成形されて所定の厚みを有する平面視で矩形状の積載面21と、積載面21の下面側に設けられる複数の桁体22とを有し、積載面21の上面には、補強材3を埋め込むための凹溝21aが形成される。具体的には、積載面21と桁体22とは発泡合成樹脂により一体成形されてパレット本体2を成して、補強材3は、細長い板形状の木材であり、凹溝21aは、補強材3が埋め込まれる形状を有し、且つ桁体22の間に差し込まれるフォークリフトのフォークの差し込み方向と略直交する方向に複数並列で形成される。

0047

この構成により、発泡パレット1は、従来にない新しいタイプのものであり、低価格であり、非常に軽量で作業性が良く、且つ重量物を積載できる充分な強度を有するパレットとなる。

0048

より具体的には、発泡パレット1は、発泡合成樹脂より成形されたパレット本体2と、木材の補強材3から成るために、部品点数や製造工数を低減し、コストダウンを図ることができる。また、パレット本体2は、発泡合成樹脂で成型されているため、非常に軽量(例えば2kg)で作業性が極めて良い。また、補強材3の凹溝21aへの取り付け・取り外しが非常に容易である。

0049

さらに、発泡パレット1は、補強材3がフォークリフトのフォークの差し込み方向に直交するように積載面21の凹溝21aに嵌め込まれるために、フォークリフトの運搬中に際しても重量物を積載できる充分な強度を有する。

0050

またさらに、発泡パレット1のパレット本体2は、発泡合成樹脂で成型されているために、その使用後においては凹溝21aに沿って容易に裁断して廃棄でき、容積を取ることがない。

0051

(変形例1)
本実施の形態1の変形例1について図8を参照して説明する。本変形例1に係る発泡パレット7においては、補強材71がコンクリートパネル(いわゆるコンパネ)やベニヤ板などの平板形状となる。この補強材71は、例えば、縦幅1000mm×横幅1000mm×厚み12mmである。一方、パレット本体72に設けられる凹溝72aは、平板形状である補強材3を埋め込むことができる平板状の溝となる。この構成においても、上記実施の形態1を同様の作用効果を奏することができると共に、補強材71の着脱の際の手間を軽減できる。

0052

(変形例2)
本実施の形態1の変形例2について図9を参照して説明する。本変形例2に係る発泡パレット8においては、パレット本体80を成す積載面81と桁体82とは発泡合成樹脂を用いた別体で形成され、互いに嵌合するための嵌合構造を有する。すなわち、積載面81の下面には凹溝81aが形成され、桁体82の上面には凸条82aが形成されている。また、この桁体82は、その長手方向の長さが積載面81の一側面と同じとなる。桁体82は、図9に示すように、フォークリフトのフォークを2方差しとすべく、積載面81の一側面(右側面又は左側面)と平行で、且つ積載面81の下面の左右両端側、及びその中央部に、フォークの差し込み方向に沿って、並列されている。この構成においても、上記実施の形態1を同様の作用効果を奏することができると共に、保管時に要するスペースを減少し、顧客の要望でパレット本体80の構成をカスタマイズすることが可能となる。

0053

なお、本変形例2に用いる桁体82を発泡合成樹脂製として説明したが、これに限定されるものではなく、他の部材、例えば木材や樹脂材を用いることで、フォークリフトを用いた複数回の運搬による下面の劣化や屑ごみの発生を防止できる。

0054

(変形例3)
本実施の形態1の変形例3について図10を参照して説明する。本変形例3に係る発泡パレット9においては、パレット本体90を成す積載面91と桁体92とは発泡合成樹脂を用いた別体で形成され、互いに嵌合するための嵌合構造を有する。すなわち、積載面91の下面には凹溝91aが形成され、桁体92の上面には凸条(図示せず)が形成されている。また、図10(b)に示すように、桁体92は、フォークリフトのフォークを4方差しとすべく、その長手方向の長さが積載面91の一側面より短くなり、積載面91の下面の四隅側、これら四隅の間、及び積載面91の下面の中心部にそれぞれ設けられる。なお、積載面91の下面の中心部に埋め込まれる桁体92は、カム構造などを有している。この構成においても、上記実施の形態1を同様の作用効果を奏することができると共に、保管時に要するスペースを減少し、顧客の要望でパレット本体90の構成をカスタマイズすることが可能となる。また、パレットの4つの側面からフォークを差し込み可能な4方差しタイプのパレットとなる。

0055

なお、本変形例3に用いる桁体92を発泡合成樹脂製として説明したが、これに限定されるものではなく、他の部材、例えば木材や樹脂材を用いることで、フォークリフトを用いた複数回の運搬による下面の劣化や屑ごみの発生を防止できる。

0056

(変形例4)
本実施の形態1の変形例4について図11を参照して説明する。本変形例4に係る発泡パレット10において、凹溝21aは、補強材3aが埋め込まれる形状を有し、且つ積載面21の上面にマトリクス状(行の凹溝21aと列の凹溝21aが直交)に配置される。また、図11(a)に示すように、補強材3aは細長い板形状であり、直交する方向で互いに上下方向から嵌合するための凹形状の嵌合部3bが、その長手方向の一側面に沿って、所定の間隔で複数形成されている。この構成においても、上記実施の形態1を同様の作用効果を奏することができると共に、特に、上記変形例3や図11に示すようなフォークリフトのフォークを4方差しとした発泡パレット10において有効な構造となる。

0057

(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る発泡パレットに関して図12を参照して説明する。この発泡パレット11は、発泡合成樹脂より成形されたパレット本体12を備える。このパレット本体12は、所定の厚みを有して平面視で矩形状となる積載面13と、積載面の下面側に設けられる複数の桁体14とから成り、図12(a)に示すように、積載面13の上面には、積載物の底面の形状・大きさに合わせた窪み溝13aが形成される。なお、この窪み溝13aの形状は多様であり、例えば積載物が箱状体であるならばその底面に合わせた上面視で矩形状の溝、積載物がドラム缶である場合には上面視で円形状の溝となる。

0058

また、図12(b)に示すように、積載面13の上面には、補強材を埋め込むための凹溝13bが窪み溝13aと併せて形成されても良い。これらの構成においては、上記実施の形態1を同様の作用効果を奏することができると共に、積載物の運搬時におけるズレを防止して、フォークリフトを用いて安定した状態で荷物を運搬することができる。また、木材や樹脂性のパレットなどでは積載面に簡単に溝は作れないが、発泡合成樹脂のパレット本体12では比較的容易に窪み溝13aを形成でき、発泡合成樹脂の特性を有効に活用できる。

0059

(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る発泡パレットに用いるアングルに関して図13を参照して説明する。図13に示す発泡パレット15は、パレット本体を成す積載面15aと桁体15bとが例えば発泡倍率60倍の発泡合成樹脂を用いて一体成形されている。この桁体15bは、フォークリフトのフォークを4方差しとすべく、その各辺の長さが積載面15aの一側面より短く、積載面15aの下面の四隅側、これら四隅の間、及び積載面15aの下面の中心部にそれぞれ設けられている。なお、積載面15aの上面には、下面の桁体15bに対応する位置にハッチング模様15cが形成されている。

0060

本実施の形態3では、輸送中に、発泡パレット15に載置された積載物を固定するために外側からバンド(例えばPP(polypropylene)バンド)が掛けられる。そして、図13(a),(b)に示すように、アングル16が積載面15aの下面側の縁部であって、桁体15bの間に接着・配置されている。このアングル16は、紙製、プラスチック製や金属製などであり、図13(c),(d)に示すように、同形状の2の矩形面16a,16bが直角を成した垂直断面L型形状を有し、所定の長さで一方向に延びている。なお、アングル16は、いわゆる山型鋼の形状を有しており、等辺山形鋼又は不等辺山形鋼どちらの形状でも良い。

0061

この構成により、本実施の形態3においては、発泡パレット15及びPPバンドを用いて、積載物の運搬時などにおけるズレを防止して、より安定した状態で積載物を運搬することができる。また、アングル16を用いることで、PPバンドが発泡パレット15の積載面15aの下面側の縁部に直接接触することを防ぎ、発泡パレット15の劣化や屑ごみの発生を確実に防止できる。

0062

なお、本発明は、上記実施の形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。また、上記実施の形態においては発泡パレット1の構造をフォークリフトによる荷物の運搬に適用する例を説明したが、他の発泡合成樹脂製の構造物にも適用できることは言うまでもない。

0063

1,7,8,9,10,11,15発泡パレット
2,12,72,80,90 パレット本体
3,3a,71補強材
3b 嵌合部
6製造装置
13a 窪み溝
16アングル
16a,16b矩形面
21,81,91,13,15a積載面
21a,72a,81a,91a,13b凹溝
21b貫通孔
21c 凸部
21d幅広溝
22,82,92,14,15b桁体
82a 凸条

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