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技術 エアバッグ装置

出願人 芦森工業株式会社
発明者 関野忠昭山内景太吉田勇志
出願日 2015年12月10日 (5年2ヶ月経過) 出願番号 2015-241009
公開日 2017年6月15日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2017-105331
状態 特許登録済
技術分野 エアバッグ
主要キーワード 天面形状 込プレート 弾性変形後 各対角線 弾性変形前 突出箇所 設計精度 トルク管理
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (18)

課題

それぞれの部品精度を高くすることなくインフレータを適切に組み付けることができるエアバッグ装置を提供する。

解決手段

エアバッグが取り付けられる取付面を有し、エアバッグが取付面に取り付けられた状態で、インフレータの中心軸が取付面に直交するようにインフレータを支持する取付プレートと、取付プレートに固定される弾性変形可能な保持部材と、を備え、取付プレートは、インフレータの一部を収容する収容部を備え、保持部材は、インフレータの側面より径方向外方において取付プレートに固定される固定部と、第1端部が固定部に連接され、第1端部から中心軸方向天面側延出された脚部と、脚部の第2端部から側面より径方向内方に延出された腕部と、を備え、保持部材は、固定部が取付プレートに固定された状態で、インフレータの一部に当接しつつ弾性変形することによりインフレータを収容部に保持するように構成される。

概要

背景

円柱形状のインフレータを備えたエアバッグ装置において、従来、当該インフレータを支持するブラケット取付プレート)に支持させるために、インフレータ自体にフランジを設け、フランジを介して取付プレートに締結部材等によって取り付けていた。これに対して、インフレータにフランジを取り付ける手間を省き、インフレータを取付プレートに支持させるための構造について設計自由度を増やすために、フランジが設けられていないインフレータを取付プレートに支持させる構成が提案されている。

例えば、下記特許文献1の構成では、インフレータを収容する収容部が形成されるリテーナ(取付プレート)に、インフレータの側面および天面を押さえ押え部が固定されている。この押え部によって、インフレータがリテーナの収容部に支持される。

概要

それぞれの部品精度を高くすることなくインフレータを適切に組み付けることができるエアバッグ装置を提供する。エアバッグが取り付けられる取付面を有し、エアバッグが取付面に取り付けられた状態で、インフレータの中心軸が取付面に直交するようにインフレータを支持する取付プレートと、取付プレートに固定される弾性変形可能な保持部材と、を備え、取付プレートは、インフレータの一部を収容する収容部を備え、保持部材は、インフレータの側面より径方向外方において取付プレートに固定される固定部と、第1端部が固定部に連接され、第1端部から中心軸方向天面側延出された脚部と、脚部の第2端部から側面より径方向内方に延出された腕部と、を備え、保持部材は、固定部が取付プレートに固定された状態で、インフレータの一部に当接しつつ弾性変形することによりインフレータを収容部に保持するように構成される。

目的

本発明は、以上のような課題を解決すべくなされたものであり、それぞれの部品精度を高くすることなくインフレータを適切に組み付けることができるエアバッグ装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

開口を有するエアバッグと、円柱形状を有するインフレータと、前記エアバッグが取り付けられる取付面を有し、前記エアバッグが前記取付面に取り付けられた状態で、前記インフレータの中心軸が前記取付面に直交するように前記インフレータを支持することにより、前記インフレータの少なくとも一部が前記開口を通じて前記エアバッグ内に挿通された状態となるように構成された取付プレートと、前記取付プレートに固定される弾性変形可能な保持部材と、を備え、前記取付プレートは、前記インフレータの一部を収容する収容部を備え、前記インフレータは、前記収容部に近接配置される底面と、前記底面に対向する天面と、前記底面および前記天面との間に連接される側面と、を備え、前記保持部材は、前記インフレータの前記側面より径方向外方において前記取付プレートに固定される固定部と、第1端部および第2端部を有し、前記第1端部が前記固定部に連接され、前記第1端部から中心軸方向天面側延出された脚部と、前記脚部の第2端部から前記側面より径方向内方に延出された腕部と、を備え、前記保持部材は、前記固定部が前記取付プレートに固定された状態で、前記インフレータの一部に当接しつつ弾性変形することにより前記インフレータを前記収容部に保持するように構成される、エアバッグ装置

請求項2

前記腕部は、少なくとも一部が前記インフレータの前記天面に向けて突出しており、前記固定部が前記取付プレートに固定された状態で、前記突出箇所が前記天面に当接するように構成されている、請求項1に記載のエアバッグ装置。

請求項3

前記突出箇所は、前記天面と面接触するように平面状に形成されている、請求項2に記載のエアバッグ装置。

請求項4

前記脚部は、少なくとも2つ設けられ、前記腕部は、前記脚部同士を連結するように構成される、請求項1から3の何れかに記載のエアバッグ装置。

請求項5

前記インフレータの前記天面は、作動時に所定の曲面形状を有するように中心軸方向外方に膨張するよう構成され、前記腕部は、前記所定の曲面形状の形成に影響を与えない長さを有する、請求項4に記載のエアバッグ装置。

請求項6

前記脚部は、少なくとも2つ設けられ、前記固定部は、前記脚部のそれぞれに、互いに独立して設けられる、請求項1から5の何れかに記載のエアバッグ装置。

請求項7

前記脚部は、少なくとも2つ設けられ、かつ、前記固定部は、前記脚部のそれぞれに設けられ、前記保持部材は、前記腕部が前記インフレータの前記天面に当接することにより、前記脚部に前記インフレータの径方向内方への力を生じさせ、前記固定部が前記取付プレートに固定された状態で、前記脚部が前記側面に当接するよう構成されている、請求項1から6の何れかに記載のエアバッグ装置。

技術分野

0001

本発明は、エアバッグ装置に関する。

背景技術

0002

円柱形状のインフレータを備えたエアバッグ装置において、従来、当該インフレータを支持するブラケット取付プレート)に支持させるために、インフレータ自体にフランジを設け、フランジを介して取付プレートに締結部材等によって取り付けていた。これに対して、インフレータにフランジを取り付ける手間を省き、インフレータを取付プレートに支持させるための構造について設計自由度を増やすために、フランジが設けられていないインフレータを取付プレートに支持させる構成が提案されている。

0003

例えば、下記特許文献1の構成では、インフレータを収容する収容部が形成されるリテーナ(取付プレート)に、インフレータの側面および天面を押さえ押え部が固定されている。この押え部によって、インフレータがリテーナの収容部に支持される。

先行技術

0004

特開2001−301560号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、このような構成においては、インフレータをリテーナの収容部にガタつきなく支持させるためには、インフレータとリテーナおよび押え部との設計精度を高くする(言い換えると、組み付け誤差を小さくする)必要がある。例えばインフレータの外径に対してリテーナまたは押え部の内径が大きくなれば、ガタつきが生じるため、これを防止するために、インフレータの外径に対してリテーナまたは押え部の内径を予め小さめに設計することが考えられる。しかし、このようにすると、組み付けが困難になったり、組み付け後においてリテーナまたは押え部がインフレータを過度押圧した状態となったりする。インフレータがリテーナまたは押え部により過度に押圧されると、インフレータの正常な作動を担保できなくなるおそれがある。

0006

本発明は、以上のような課題を解決すべくなされたものであり、それぞれの部品精度を高くすることなくインフレータを適切に組み付けることができるエアバッグ装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明の一態様に係るエアバッグ装置は、開口を有するエアバッグと、円柱形状を有するインフレータと、前記エアバッグが取り付けられる取付面を有し、前記エアバッグが前記取付面に取り付けられた状態で、前記インフレータの中心軸が前記取付面に直交するように前記インフレータを支持することにより、前記インフレータの少なくとも一部が前記開口を通じて前記エアバッグ内に挿通された状態となるように構成された取付プレートと、前記取付プレートに固定される弾性変形可能な保持部材と、を備え、前記取付プレートは、前記インフレータの一部を収容する収容部を備え、前記インフレータは、前記収容部に近接配置される底面と、前記底面に対向する天面と、前記底面および前記天面との間に連接される側面と、を備え、前記保持部材は、前記インフレータの前記側面より径方向外方において前記取付プレートに固定される固定部と、第1端部および第2端部を有し、前記第1端部が前記固定部に連接され、前記第1端部から中心軸方向天面側延出された脚部と、前記脚部の第2端部から前記側面より径方向内方に延出された腕部と、を備え、前記保持部材は、前記固定部が前記取付プレートに固定された状態で、前記インフレータの一部に当接しつつ弾性変形することにより前記インフレータを前記収容部に保持するように構成される。

0008

上記構成によれば、インフレータの底面が取付プレートの収容部に支持された状態で保持部材が取付プレートに固定されることにより、保持部材が弾性変形する。この保持部材の弾性変形により生じた弾性力復元力)により、インフレータが収容部に保持される。したがって、保持部材および取付プレートとインフレータとの間で組み付け時のガタが生じることを防止しつつ保持部材がインフレータを過度に押圧することを抑制することができる。これにより、それぞれの部品精度を高くすることなくインフレータを適切に組み付けることができる。

0009

前記腕部は、少なくとも一部が前記インフレータの前記天面に向けて突出しており、前記固定部が前記取付プレートに固定された状態で、前記突出箇所が前記天面に当接するように構成されていてもよい。これによれば、保持部材の弾性変形により、保持部材の腕部に設けられた突出箇所がインフレータの天面を押圧し、インフレータが保持部材の腕部と取付プレートの収容部との間で挟持される。この際、保持部材の弾性変形により、腕部の突出箇所と収容部の底面との間の長さと、インフレータの中心軸方向長さとの誤差が是正される。したがって、インフレータ組み付け時における上下方向(インフレータの中心軸方向)のガタつきを有効に防止することができる。

0010

前記突出箇所は、前記天面と面接触するように平面状に形成されてもよい。これによれば、当接時に保持部材がインフレータの天面に面接触するため、インフレータへの当接による局所的な押圧力の上昇をより抑えることができる。

0011

前記脚部は、少なくとも2つ設けられ、前記腕部は、前記脚部同士を連結するように構成されていてもよい。少なくとも2つの脚部が腕部によって連結されることにより、保持部材が弾性変形することにより生じる弾性力をインフレータの保持に有効に作用させることができる。

0012

前記インフレータの前記天面は、作動時に所定の曲面形状を有するように中心軸方向外方に膨張するよう構成され、前記腕部は、前記所定の曲面形状の形成に影響を与えない長さを有していてもよい。これにより、インフレータが作動した際に、インフレータの天面形状が変化しても、保持部材の腕部が当該天面形状の変化に影響を与えることを防止することができる。したがって、インフレータの正常な作動を確保することができるとともに、インフレータの作動時および作動後においても保持部材によるインフレータの保持を継続することができる。

0013

前記脚部は、少なくとも2つ設けられ、前記固定部は、前記脚部のそれぞれに、互いに独立して設けられていてもよい。固定部間が連結されていないことにより、保持部材を取付プレートに固定する際に保持部材を弾性変形し易くさせることができる。したがって、組み付け作業を容易にすることができる。

0014

前記脚部は、少なくとも2つ設けられ、かつ、前記固定部は、前記脚部のそれぞれに設けられ、前記保持部材は、前記腕部が前記インフレータの前記天面に当接することにより、前記脚部に前記インフレータの径方向内方への力を生じさせ、前記固定部が前記取付プレートに固定された状態で、前記脚部が前記側面に当接するよう構成されていてもよい。これによれば、保持部材の弾性変形により、保持部材の腕部がインフレータの天面に当接し、それにより、保持部材の脚部がインフレータの径方向内方へ移動する力が生じる。この力により、保持部材の脚部とインフレータの側面とが当接し、この当接によって、各脚部がインフレータの側面を押圧する弾性力が保持部材に生じる。インフレータが取付プレートに固定された保持部材の脚部間で挟持される。この際、保持部材の弾性変形により、脚部とインフレータの中心軸との間の距離と、インフレータの脚部が当接される箇所における半径との誤差が是正される。したがって、インフレータ組み付け時における上下方向および左右方向(インフレータの径方向)のガタつきを有効に防止することができる。

発明の効果

0015

一態様によれば、それぞれの部品精度を高くすることなくインフレータを適切に組み付けることができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0016

図1は本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置の概略構成を示す斜視図である。
図2図1に示すエアバッグ装置のII−II断面図である。
図3図1に示すエアバッグ装置の分解斜視図である。
図4図2に示すエアバッグ装置の断面図において保持部材固定前の状態を示す図である。
図5は本発明の実施の形態2に係るエアバッグ装置の概略構成を示す斜視図である。
図6図5に示すエアバッグ装置のVI−VI断面図である。
図7図5に示すエアバッグ装置の分解斜視図である。
図8図6に示すエアバッグ装置の断面図において保持部材固定前の状態を示す図である。
図9図6に示すエアバッグ装置の断面図においてインフレータ作動後の状態を示す図である。
図10は本発明の実施の形態3に係るエアバッグ装置に適用される保持部材の斜視図である。
図11は本発明の実施の形態4に係るエアバッグ装置の概略構成を示す斜視図である。
図12図11に示すエアバッグ装置のXII−XII断面図である。
図13図11に示すエアバッグ装置に適用される保持部材の斜視図である。
図14は本発明の実施の形態5に係るエアバッグ装置の概略構成を示す斜視図である。
図15図14に示すエアバッグ装置に適用される保持部材を示す斜視図である。
図16は本発明の実施の形態6に係るエアバッグ装置に適用される保持部材の概略構成例を示す側面図である。
図17はインフレータの天面に当接する保持部材の他の例を示す側面図である。

実施例

0017

以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。

0018

[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置の概略構成を示す斜視図であり、図2図1に示すエアバッグ装置のII−II断面図である。また、図3図1に示すエアバッグ装置の分解斜視図である。図1から図3に示すように、本実施の形態におけるエアバッグ装置1Aは、開口2aを有するエアバッグ2と、円柱形状を有するインフレータ3と、エアバッグ2が取り付けられる取付面4aを有し、エアバッグ2が取り付けられる取付プレート4と、を備えている。なお、エアバッグ2は、袋状の部材であり、図1においてはエアバッグ2が畳まれた状態における外形破線で示し、図2および図3においてはエアバッグ2の開口2aおよび複数のボルト挿通孔2b(後述)が形成されるエアバッグ2の一部のみを示している。

0019

インフレータ3は、円柱形状の側面33と、その両端に互いに対向する天面31および底面32とを備えている。側面33にはエアバッグ2を膨張展開させるガス噴出させる複数のガス噴出孔34が形成されている。本実施の形態においては、側面33の中心軸方向天面31側の一部が側面33の最大径よりも短い径を有し、当該箇所に複数のガス噴出孔34が形成されている。インフレータ3内部にはガス発生剤が収容されている。図示しないが、インフレータ3の底面32の中央部には信号伝送用コネクタが接続され、当該コネクタを通じて伝送される外部からの電気信号に応じてガス発生剤が燃焼する。ガス発生剤が燃焼することによりガスが発生し、当該ガスが複数のガス噴出孔34から噴出される。

0020

取付プレート4は、インフレータ3の一部を収容する収容部4bを備えている。本実施の形態において、取付プレート4は、中央部がインフレータ3の側面33および底面32の形状に合わせてエアバッグ2の取付面4aの反対面側に凹んだ形状を有しており、この凹み部分が収容部4bとして構成される。

0021

インフレータ3は、中心軸(天面31および底面32の中心点同士を結ぶ軸線)が取付面4aに直交するように収容部4bによって支持される。インフレータ3の底面32が収容部4bに近接配置される。この状態で、エアバッグ2が取付面4aに取り付けられると、インフレータ3の少なくとも一部がエアバッグ2の開口2aを通じてエアバッグ2内に挿通された状態となる。本実施の形態においては、ガス噴出孔34がエアバッグ2内に位置するように、天面31と、側面33の一部とがエアバッグ内に挿通された状態となっている。これにより、ガス噴出孔34からガスが噴出した場合に、エアバッグ2が膨張展開する。

0022

エアバッグ2は、取付面4aに締結部材等を用いて取り付けられる。本実施の形態において、取付面4aには、収容部4bの周方向に均等に4つの取付孔4cが設けられている。言い換えると、4つの取付孔4cは、当該4つの取付孔4cを頂点として正方形状となり、かつ、各対角線中点がインフレータ3の中心軸に一致するように形成されている。これに対応して、エアバッグ2にも4つのボルト挿通孔2bが形成されている。各ボルト挿通孔2bおよび各取付孔4cにそれぞれボルト5aが挿通される。取付面4aの反対面側から突出した4つのボルト5aにそれぞれナット5cが締結されることにより、エアバッグ2が取付プレート4に固定される。4つのボルト5aは1枚のプレート部材5bに予め固定されている。言い換えると、エアバッグ2は、4つのボルト5aがプレート部材5bに固定された挟込プレート5を用いて取付プレート4に取り付けられる。

0023

エアバッグ装置1Aは、インフレータ3を取付プレート4の収容部4bにおいて保持させるための保持部材6Aを備えている。保持部材6Aは、弾性変形可能に構成され、取付プレート4に固定される。

0024

保持部材6Aは、インフレータ3の側面33より径方向外方において取付プレート4に固定される固定部61と、第1端部および第2端部を有し、第1端部が固定部61に連接され、第1端部から中心軸方向天面側(側面33に沿って天面31側)に延出された脚部62Aと、脚部62Aの第2端部から側面33より径方向内方に延出された腕部63Aと、を備えている。本実施の形態において、固定部61および脚部62Aは、それぞれ2つ設けられ、腕部63Aは、2つの脚部62A同士を連結するように構成されている。保持部材6Aは、一枚の金属プレートを折り曲げ加工することにより形成される。

0025

本実施の形態において、保持部材6Aは、固定部61においてエアバッグ2を取付プレート4に取り付ける挟込プレート5によってエアバッグ2とともに固定される。このため、保持部材6Aの固定部61には、それぞれ、挟込プレート5のボルト5aが挿通される取付孔64が設けられる。

0026

ここで、本実施の形態におけるエアバッグ装置1Aの組み立て順を説明する。まず、エアバッグ2に設けられた4つのボルト挿通孔2bに、挟込プレート5に設けられた4つのボルト5aをエアバッグ2の内方から挿通し、エアバッグ2を所定形状に折り畳む。その後、折り畳まれたエアバッグ2の開口2aに保持部材6Aおよびインフレータ3を挿通する。このとき、保持部材6Aの2つの固定部61は、エアバッグ2の外側(挟込プレート5の当接面とは反対面側)において4つのボルト挿通孔2bのうちの2つのボルト挿通孔2bに対応する位置に位置する。これにより、固定部61にそれぞれ設けられた取付孔64に、挟込プレート5に設けられた4つのボルト5aのうちの2つのボルト5aが挿通される。保持部材6Aの2つの取付孔64に挿通される2つのボルト5aは、挟込プレート5に設けられた4つのボルト5aを頂点とする正方形の対角線上にある2つのボルト5aとなる。

0027

その後、取付プレート4の各ボルト挿通孔4cにそれぞれボルト5aを挿通してインフレータ3の底面32を収容部4bに収容する。その上で、ナット5cをボルト5bに挿通して締結する。これにより、取付プレート4から近い順に、エアバッグ2、保持部材6Aおよび挟込プレート5が重ねられた状態で取り付けられる。2つの腕部63Aは、各固定部61が取付プレート4に固定された状態でインフレータ3の中心軸に対して回転対称となる。

0028

エアバッグ2と保持部材6Aとが共通の締結部材(ボルト5a)等によって取付プレート4に固定されることにより、保持部材6Aが取付プレート4に堅固に固定されているかどうかの管理(締結固定トルク管理)を、エアバッグ2を取付プレート4へ固定するときの締結固定のトルク管理と一括して行うことができる。したがって、保持部材6Aを備えたエアバッグ装置1Aにおける管理工程の数を、従来のエアバッグ装置1Aから増やさなくて済む。

0029

なお、エアバッグ2および保持部材6Aの取付方法は、これに限られない。例えば保持部材6Aは、エアバッグ2とは別に取付プレート4に固定されてもよい。また、締結部材としてボルトおよびナット以外の構成を採用してもよい。

0030

保持部材6Aは、固定部61が取付プレート4に固定された状態で、インフレータ3の一部に当接しつつ弾性変形することによりインフレータ3を収容部4bに保持するように構成される。

0031

図4図2に示すエアバッグ装置の断面図において保持部材固定前の状態を示す図である。本実施の形態において、保持部材固定前(弾性変形前)の保持部材6Aの脚部62Aの中心軸方向長さは、取付プレート4の保持部材固定部(取付面4a)とインフレータ3の天面31との中心軸方向距離よりも短くなっており、腕部63Aは、中心軸方向において天面31から離れる方向に突出した形状を有している。言い換えると、保持部材6Aの腕部63Aは、各脚部62Aの第2端部(腕部接続側端部)からインフレータ3の径方向中心部に向かうに従ってインフレータ3の天面31から離間するように延びている。このため、図4に示すように、保持部材6A、エアバッグ2および挟込プレート5を取付プレート4に配置した状態(ナット5cが締結される前の状態)では、固定部61が取付プレート4に当接せず、腕部63Aがインフレータ3の天面31に当接する。すなわち、ナット5cが締結される前の状態では、固定部61と取付プレート4の取付面4aとの間には空隙が生じる。

0032

この後、ナット5cを挟込プレート5のボルト5aに締め付けていくと腕部63Aのインフレータ当接箇所を起点として保持部材6Aが弾性変形する。具体的には、主に腕部63Aの中央部(インフレータ3の径方向中心部付近)が天面31から離れる方向に弾性変形する。さらにボルト5aを締め付け、図2に示すように、取付プレート4に保持部材6Aの固定部61が当接し(空隙がなくなり)、締結が完了した状態で、この弾性変形により保持部材6Aがインフレータ3を押圧する弾性力(復元力)を生じた状態で取付プレート4に固定される。図4には固定後(弾性変形後)における保持部材6Aの腕部63Aが破線で示されている。

0033

このように、上記構成によれば、インフレータ3の底面32が取付プレート4の収容部4bに支持された状態で保持部材6Aが取付プレート4に固定されることにより、保持部材6Aが弾性変形する。この保持部材6Aの弾性変形により生じた弾性力により、インフレータ3が収容部4bに保持される。この際、保持部材6Aの弾性変形により、腕部63Aの突出箇所と収容部4bの底面との間の長さと、インフレータ3の中心軸方向長さ(高さ)との誤差が是正される。したがって、保持部材6Aおよび取付プレート4とインフレータ3との間で組み付け時のガタが生じることを防止しつつ保持部材6Aがインフレータ3を過度に押圧することを抑制することができる。これにより、それぞれの部品精度を高くすることなくインフレータ3を適切に組み付けることができる。さらに、本実施の形態においては、保持部材6Aの2つの脚部62Aが腕部63Aによって連結されることにより、保持部材6Aが弾性変形することにより生じる弾性力をインフレータ3を保持するために有効に作用させることができる。

0034

また、当該弾性変形により生じた弾性力は、固定部61を取付プレート4から離間させる方向に作用する。このため、ボルト5aとナット5cとの締結を大きな締結トルクを加えることなく強固にし、緩みを防止することができる。言い換えると、ボルト5aとナット5cとの締結に関して、保持部材6A自体が弾性変形することにより、ボルト5aのねじ山とナット5cのねじ山との間の面圧を上げることができ、スプリングワッシャを挿通した場合と同様の効果を得ることができる。したがって、この点でもインフレータ3への負荷を低減することができる。

0035

本実施の形態において、保持部材6Aは、腕部63Aがインフレータ3の天面31に当接することにより、脚部62Aにインフレータ3の径方向内方への力を生じさせ、固定部61が取付プレート4に固定された状態で、脚部62Aが側面33に当接するよう構成されている。このためのより具体的な構成として、固定部61は、2つの脚部62Aのそれぞれに互いに独立して設けられている。言い換えると、2つの固定部61は、弾性変形しない形状の部材のみで連結されてはいない。これにより、保持部材6Aを取付プレート4に固定する際に保持部材6Aを弾性変形し易くさせることができる。したがって、組み付け作業を容易にすることができる。

0036

このような構成を有することにより、図4に示すナット5cの締結前の状態からナット5cをボルト5aに締め付けていくと腕部63Aのインフレータ当接箇所を支点として保持部材6Aの2つの脚部62Aが互いに近づく方向に変形しようとする力が生じる。この力により、保持部材6Aの脚部62Aとインフレータ3の側面33とが当接し、この当接によって、各脚部62Aがインフレータ3の側面33を押圧する弾性力が保持部材6Aに生じる。この結果、インフレータ3が取付プレート4に固定された保持部材6Aの脚部62A間で挟持される。この際、保持部材6Aの弾性変形により、脚部62Aとインフレータ3の中心軸との間の距離と、インフレータ3の脚部62Aが当接される箇所における半径との誤差が是正される。したがって、インフレータ3が保持部材6Aの腕部63Aと取付プレート4との間で挟持されることにより、インフレータ組み付け時における上下方向(インフレータ3の中心軸方向)のガタつきを有効に防止することができるとともに、インフレータ3が保持部材6Aの脚部62A間で挟持されることにより、インフレータ組み付け時における左右方向(インフレータ3の径方向)のガタつきを有効に防止することができる。

0037

また、本実施の形態においては、保持部材6Aが一枚の金属プレートを折り曲げ加工することにより形成されるため、弾性変形可能な保持部材6Aを低コストで容易に形成することができる。

0038

なお、本実施の形態においては、固定部61に形成されるボルト5a挿通用の取付孔64が、保持部材6Aの固定時におけるインフレータ3の径方向に沿って長手方向を有する長孔形状を有している。これにより、ナット5cの締め付け時における脚部62Aの弾性力によるインフレータ3の径方向の移動が許容される。したがって、2つの脚部62Aが互いに近づく方向に弾性変形しようとする弾性力をインフレータ3に適切に作用させた状態で保持部材6Aを取付プレート4に固定することができる。

0039

また、本実施の形態においては、上述したように、インフレータ3のガス噴出孔34が側面33の最大径より短い径を有する部分に形成されている。このため、保持部材6Aが取付プレート4に固定された状態で、インフレータ3のガス噴出孔34が形成された部分と、保持部材6Aの脚部62Aとの間には空隙が形成されている。したがって、保持部材6Aが取付プレート4に固定された状態でもガス噴出孔34からのガスの噴出を妨げない。なお、場合によっては、脚部62Aのガス噴出孔34に対向する箇所に、ガス噴出孔34から噴出されるガスを通過させるための切り欠きまたは通風孔が設けられてもよい。

0040

[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図5は本発明の実施の形態2に係るエアバッグ装置の概略構成を示す斜視図であり、図6図5に示すエアバッグ装置のVI−VI断面図である。また、図7図5に示すエアバッグ装置の分解斜視図である。実施の形態2において実施の形態1と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。

0041

図5から図7に示すように、本実施の形態におけるエアバッグ装置1Bが実施の形態1におけるエアバッグ装置1Aと異なる点は、腕部63Bの少なくとも一部が、インフレータ3の天面31に向けて突出しており、固定部61が取付プレート4に固定された状態で、当該突出箇所が天面31に当接するように構成されていることである。本実施の形態において、保持部材6Bの腕部63Bは、各脚部62Bの第2端部(腕部接続側端部)からインフレータ3の径方向中心部に向かうに従ってインフレータ3の天面31に近接するように延びる傾斜部分63aと、傾斜部分63a間を連結する連結部分63bとを含んでいる。連結部分63bは、平面状に形成されている。本実施の形態における保持部材6Bも実施の形態1と同様に、一枚の金属プレートを折り曲げ加工することにより形成される。

0042

図8図6に示すエアバッグ装置の断面図において保持部材固定前の状態を示す図である。図8に示すように、本実施の形態において、弾性変形前の脚部62Bの中心軸方向長さは、取付プレート4の保持部材固定部(取付面4a)とインフレータ3の天面31との中心軸方向距離以上であり、かつ弾性変形前における固定部61(脚部62Bの第1端部)と連結部分63bとの間の中心軸方向距離は、取付プレート4の保持部材固定部(取付面4a)とインフレータ3の天面31との中心軸方向距離より短くなっている。

0043

このため、保持部材6B、エアバッグ2および挟込プレート5を取付プレート4に配置した状態(ナット5cが締結される前の状態)では、固定部61が取付プレート4に当接せず、腕部63Bのうちの連結部分63bがインフレータ3の天面31に当接する。

0044

この後、ナット5cを挟込プレート5のボルト5aに締め付けていくと腕部63Bのインフレータ当接箇所である連結部分63bと傾斜部分63aとの接続部(折り曲げ加工部)を起点として保持部材6Bが弾性変形する。具体的には、主に傾斜部分63aの連結部分63bに対する傾斜角が小さくなるように弾性変形する。さらにボルト5aを締め付け、図6に示すように、取付プレート4に保持部材6Bの固定部61が当接し、締結が完了した状態で、この弾性変形により保持部材6Bがインフレータ3を押圧する弾性力(復元力)を生じた状態で取付プレート4に固定される。

0045

上記構成によれば、保持部材6Bの弾性変形により、保持部材6Bの腕部63Bに設けられた突出箇所がインフレータ3の天面31を押圧し、インフレータ3が保持部材6Bの腕部63Bと取付プレート4の収容部4bとの間で挟持される。この際、保持部材6Bの弾性変形により、腕部63Bの突出箇所と収容部4bの底面との間の長さと、インフレータ3の中心軸方向長さ(高さ)との誤差が是正される。したがって、インフレータ組み付け時における上下方向(インフレータ3の中心軸方向)のガタつきを有効に防止することができる。

0046

また、インフレータ3の当接箇所となる連結部分63bが天面31に面接触するように平面状に形成されている。すなわち、連結部分63がインフレータ3の天面31に平行に配置される。これにより、保持部材6Bがインフレータ3に面接触するため、インフレータ3への当接による局所的な押圧力の上昇をより抑えることができる。特に、後述するように、インフレータ3の天面31はインフレータ3の作動時に膨張変形可能な程度に他の箇所よりも比較的低い強度を有している。このため、インフレータ3の天面31への保持部材6Bの当接箇所を面接触とすることにより、インフレータ3の天面31への押圧力を分散させつつ、インフレータ3を有効に保持するための弾性力を保持部材6Bに発生させることができる。

0047

さらに、本実施の形態においても、保持部材6Bは、腕部63Bがインフレータ3の天面31に当接することにより、脚部62Bにインフレータ3の径方向内方への力を生じさせ、固定部61が取付プレート4に固定された状態で、脚部62Bが側面33に当接するよう構成されている。本実施の形態においても、固定部61に形成されるボルト5a挿通用の取付孔64が、保持部材6Bの固定時におけるインフレータ3の径方向に沿って長手方向を有する長孔形状を有している。これにより、図8に示すナット5cの締結前の状態からナット5cをボルト5aに締め付けていくと腕部63Bのインフレータ当接箇所を支点として保持部材6Bの2つの脚部62Bが互いに近づく方向に変形しようとする力が生じる。この力により、保持部材6Bの脚部62Bとインフレータ3の側面33とが当接し、この当接によって、保持部材6Bが弾性変形し、各脚部62Bがインフレータ3の側面33を押圧する弾性力が生じる。この際、保持部材6Bの弾性変形により、脚部62Bとインフレータ3の中心軸との間の距離と、インフレータ3の脚部62Bが当接される箇所における半径との誤差が是正される。したがって、インフレータ3が保持部材6Bの脚部62B間で挟持されることにより、インフレータ組み付け時における左右方向(インフレータ3の径方向)のガタつきを有効に防止することができる。

0048

ここで、インフレータ3の天面31は、インフレータ3の作動時(ガス発生剤の燃焼時)に所定の曲面形状を有するように中心軸方向外方に膨張するよう構成されている。一方、腕部63Bは、インフレータ3の天面31における所定の曲面形状の形成に影響を与えない長さを有している。

0049

図9図6に示すエアバッグ装置の断面図においてインフレータ作動後の状態を示す図である。図6に示すように、インフレータ3の作動前においては、天面31は平面状に形成されている。インフレータ3が作動すると、図9に示すように、天面31は、中心軸方向外方に膨張するような曲面形状となる。このとき、天面31が膨張するように変形することで腕部63bを押圧し、保持部材6Bを変形させる。言い換えれば、保持部材6Bは、天面31の変形に追従してインフレータ3の膨張方向と同じ方向に変形する。具体的には、連結部分63bが脚部62Bの第2端部(腕部接続側端部)より中心軸方向外方に変形する。また、連結部分63b自体も中心軸方向外方に曲面を形成するように変形し得る。変形後の保持部材6Bは、それまでの弾性力を失ってもよい(塑性変形してもよい)。

0050

これにより、インフレータ3が作動した際に、インフレータ3の天面31の形状が変化しても、保持部材6Bの腕部63Bが当該天面31の形状の変化に影響を与えることを防止することができる。したがって、インフレータ3の正常な作動を確保することができるとともに、インフレータ3の作動時および作動後においても保持部材6Bによるインフレータ3の保持を継続することができる。

0051

なお、腕部63Bにおける「所定の曲面形状の形成に影響を与えない長さ」とは、インフレータ3の天面31の形状変化に追従可能な長さ(有効長)を意味する。例えば後述する変形例における局所的な屈曲形状がある場合(図17(a))等、天面31の形状変化に追従し難い箇所の長さを除いた長さが当該有効長となる。

0052

なお、実施の形態1のように、腕部63Aが中心軸方向において天面31から離れる方向に突出した形状を有している場合には、腕部63Aの長さを天面31における所定の曲面形状の形成に影響を与えない長さとすることにより、天面31の形状変化に伴って腕部63Aが変形しなくても保持部材6Aの腕部63Aが天面31の形状の変化に影響を与えることを防止することができる。

0053

[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図10は本発明の実施の形態3に係るエアバッグ装置に適用される保持部材の斜視図である。実施の形態3において実施の形態2と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。

0054

図10に示すように、本実施の形態における保持部材6Cが実施の形態2における保持部材6Bと異なる点は、固定部61Cおよび脚部62Cがそれぞれ4つ設けられ、腕部63Cが4つの脚部62Cを互いに連結して1つの保持部材6Cを形成していることである。本実施の形態においても、腕部63Cは、固定部61Cが取付プレート4に固定された状態で、インフレータ3の中心軸に対して回転対称となるように構成されている。腕部63Cは、4つの脚部62Cに接続される4つの傾斜部分63aと中央部に位置する1つの連結部分63bを有し、隣り合う傾斜部分63aの延出方向が直交するように構成されている。

0055

腕部63Cが回転対称形状であることにより、保持部材6Cの弾性変形によるインフレータ3への押圧を均等化することができる。また、本保持部材6Cが適用されたエアバッグ装置を車両に搭載した状態で車両が多方向に振動した場合にも、インフレータ3が取付プレート4にしっかりと保持され、当該インフレータ3のガタつきを防止することができる。さらに、脚部62Cの数が増えることにより、インフレータ3への押圧をより均等化することができる。なお、本実施の形態においては、4つの脚部62Cを有する保持部材6Cについて説明したが、回転対称形状を有する脚部の数は、実施の形態1および2のように2つでもよいし、3つでもよいし、5つ以上でもよい。

0056

[実施の形態4]
次に、本発明の実施の形態4について説明する。図11は本発明の実施の形態4に係るエアバッグ装置の概略構成を示す斜視図であり、図12図11に示すエアバッグ装置のXII−XII断面図である。また、図13図11に示すエアバッグ装置に適用される保持部材の斜視図である。実施の形態4において実施の形態2と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。

0057

図11から図13に示すように、本実施の形態におけるエアバッグ装置1Dが実施の形態2におけるエアバッグ装置1Bと異なる点は、保持部材6Dが、基端部が腕部63Dの中間部に接続され、先端部が、固定部61が取付プレート4に固定された状態で、収容部4bの内周面とインフレータ3の側面33との間に挿入される挿入片65を備えていることである。本実施の形態において、挿入片65は、連結部分63bの中央部から腕部63Dの延出方向に対して直交する方向に延びる径方向延出部65aと、径方向延出部65aの径方向外端部から中心軸方向取付プレート4側に延びる軸方向延出部65bとを有している。挿入片65は、中心軸を中心として互いに対向する位置に2つ設けられている。

0058

これによれば、インフレータ3の側面33が保持部材6Dの脚部62Dだけでなく、挿入片65によっても保持される。したがって、インフレータ3をより安定的に保持することができる。

0059

なお、本実施の形態において、軸方向延出部65bには、基端部(径方向延出部接続側)に対して先端部がインフレータ3の径方向内方に位置するように段差部65cが設けられている。さらに、段差部65cは、固定部61が取付プレート4に固定された状態で、収容部4bの内周面とインフレータ3の側面33との間に位置するように構成されている。インフレータ3の側面33の収容部4bの内周面に対向する部分が側面33の最大径よりも短い径を有しており、当該箇所に段差部65cが位置するように構成されている。

0060

これにより、収容部4bの径とインフレータ3の底面32の径との誤差がある程度生じても挿入片65が両者の間に挟み込まれることにより、両者のガタつきを有効に抑制することができる。

0061

さらに、軸方向延出部65bの段差部65cより先端側は、先端に向かうに従って径方向外方に位置するように傾斜している。径方向延出部65aは、腕部63Dの傾斜部分63aと同様に傾斜している。このため、保持部材6Dの取付プレート4への固定時に、挿入片65も保持部材6Dと同様に弾性変形する。挿入片65の弾性変形により、軸方向延出部65bにインフレータ3の径方向内方への弾性力が生じた場合に、軸方向延出部65bの段差部65cより先端側の全域がインフレータ3の側面33に面接触し易くなる。したがって、挿入片65に生じる弾性力をインフレータ3の保持に有効に作用させることができる。

0062

なお、これに代えて、径方向延出部65aが連結部分63bと同一平面に形成され(連結部分63bに対して傾斜せず)、少なくとも保持部材6Dの固定部61が取付プレート4に取り付けられる(ナット5cの締め付けが完了する)まで軸方向延出部65bが収容部4bの底面に当接しない構造であってもよい。

0063

本実施の形態において、挿入片65は、脚部62D(および腕部63D)より狭い幅を有している。これにより、挿入片65を収容部4bの内周面とインフレータ3の側面33との間に容易に挿入させることができる。なお、これに代えて、挿入片65の幅が脚部62Dの幅と同じでもよいし、脚部62Dの幅より広くてもよい。

0064

本実施の形態において、挿入片65は全体がほぼ同じ厚みを有しているが、これに限られず、例えば、段差部65cより先端側の領域が先端に向かうに従って厚みが徐々に薄くなるように構成されてもよい。

0065

また、挿入片65の数は、2つに限られず、1つでも3つ以上でもよい。

0066

[実施の形態5]
次に、本発明の実施の形態5について説明する。図14は本発明の実施の形態5に係るエアバッグ装置の概略構成を示す斜視図であり、図15図14に示すエアバッグ装置に適用される保持部材を示す斜視図である。実施の形態5において実施の形態2と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。

0067

図14および図15に示すように、本実施の形態におけるエアバッグ装置1Eが実施の形態2におけるエアバッグ装置1Bと異なる点は、保持部材6Eの腕部63Eが、2つの脚部62Eを連結するものではないことである。すなわち、本実施の形態におけるエアバッグ装置1Eには、固定部61、脚部62Eおよび腕部63Eをそれぞれ1つずつ備えた保持部材6Eが独立して2つ設けられている。

0068

本実施の形態において、腕部63Eは、脚部62Eの第2端部(腕部接続側端部)からインフレータ3の径方向中心部に向かうに従ってインフレータ3の天面31に近接するように延びるように形成されている。すなわち、本実施の形態における腕部63Eは、実施の形態2における腕部63Bの傾斜部分63aを有し、連結部分63bを有しない構成ともいえる。このような構成により、腕部63Eは、インフレータ3の天面31に向けて突出した形状を有している。

0069

したがって、本実施の形態においても、実施の形態2と同様に、腕部63Eの突出箇所が天面31に当接し、各保持部材6Eが弾性変形することにより、各保持部材6Eの腕部63Eに設けられた突出箇所がインフレータ3の天面31を押圧し、インフレータ3が保持部材6Eの腕部63Eと取付プレート4の収容部4bとの間で挟持される。したがって、インフレータ組み付け時における上下方向(インフレータ3の中心軸方向)のガタつきを有効に防止することができる。

0070

さらに、本実施の形態においても、保持部材6Eは、腕部63Eがインフレータ3の天面31に当接することにより、脚部62Eにインフレータ3の径方向内方への弾性力を生じさせ、固定部61が取付プレート4に固定された状態で、脚部62Eが側面33に当接するよう構成されている。これにより、インフレータ3が2つの保持部材6Eの脚部62E間で挟持されることにより、インフレータ組み付け時における左右方向(インフレータ3の径方向)のガタつきを有効に防止することができる。なお、本実施の形態においても、固定部61に形成されるボルト5a挿通用の取付孔64が、保持部材6Eの固定時におけるインフレータ3の径方向に沿って長手方向を有する長孔形状を有している。

0071

また、本実施の形態において、保持部材6Eの突出箇所となる腕部63Eの先端部(径方向内方側端部)は、インフレータ3の天面31に面接触するように平面状に形成されている。すなわち、腕部63Eの先端部がインフレータ3の天面31に平行に配置される。これにより、実施の形態2と同様に、保持部材6Eがインフレータ3に面接触するため、インフレータ3への当接による局所的な押圧力の上昇をより抑えることができる。

0072

なお、本実施の形態においては、2つの保持部材6Eがインフレータ3を保持するのに用いられる構成について説明したが、これに限られず、1つまたは3つ以上の保持部材6Eを用いてインフレータ3を保持するように構成してもよい。2つ以上の保持部材6Eを用いてインフレータ3を保持する場合には、実施の形態3と同様に、腕部63Eが回転対称に配置されることにより、保持部材6Eの弾性変形によるインフレータ3への押圧を均等化することができる。

0073

[実施の形態6]
次に、本発明の実施の形態6について説明する。図16(a)および図16(b)はそれぞれ本発明の実施の形態6に係るエアバッグ装置に適用される保持部材の概略構成例を示す側面図である。実施の形態6において実施の形態5と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。

0074

図16(a)および図16(b)に示すように、本実施の形態における保持部材6F,6Gが実施の形態5における保持部材6Eと異なる点は、インフレータ3に当接する箇所が腕部63G,63Fではなく、脚部62G,62Fの一部であることである。より詳しくは、各脚部62G,62Fは、少なくとも一部がインフレータ3の側面33に向けて突出しており、固定部61が取付プレート4に固定された状態で、当該突出箇所が側面33に当接するように構成されている。

0075

まず、図16(a)に示す例について説明する。本例における保持部材6Fの脚部62Fには、インフレータ3の側面33に向けて突出するように局所的に屈曲した屈曲部66が設けられている。本例においては、互いに同じ形状を有する2つの保持部材6Fがインフレータ3の中心軸を挟んで径方向に対向配置される。したがって、2つの屈曲部66がインフレータ3の側面33に当接する中心軸方向位置(高さ)はほぼ同じ位置となる。

0076

また、図16(a)の左図に示すように、取付プレート4に取り付ける前の状態(弾性変形前の状態)において、脚部62Fは、屈曲部66を除く全域にわたってほぼ直線状に形成されている。この弾性変形前の状態において、互いに同じ形状を有する2つの保持部材6Fにおける各固定部61が取付プレート4に取り付けられたときの屈曲部66間の距離は、インフレータ3の当該屈曲部66が当接する箇所における径より短くなっている。

0077

このため、固定部61を取付プレート4に固定すると、図16(a)の右図に示すように、屈曲部66におけるインフレータ3との当接箇所を起点として保持部材6Fが弾性変形する。より具体的には、屈曲部66を中心に脚部62Fがインフレータ3の径方向外方に移動するように弾性変形する。そして、屈曲部66が弾性変形前の状態に戻ろうとする弾性力(復元力)により、屈曲部66がインフレータ3の側面33を押圧する。

0078

これによれば、保持部材6Fの弾性変形により、保持部材6Fの脚部62Fに設けられた突出箇所(屈曲部66)がインフレータ3の側面33を押圧し、インフレータ3が保持部材6Fの2つの脚部62Fの間で挟持される。したがって、インフレータ組み付け時における左右方向のガタつきを有効に防止することができる。

0079

図16(b)に示す例における保持部材6Gの脚部62Gは、図16(b)の左図に示す弾性変形前の状態において、固定部61から中心軸方向に向かうに従ってインフレータ3の径方向内方に位置するように傾斜した形状を有している。本例においても、互いに同じ形状を有する2つの保持部材6Gがインフレータ3の中心軸を挟んで径方向に対向配置される。弾性変形前の状態において、互いに同じ形状を有する2つの保持部材6Gにおける各固定部61が取付プレート4に取り付けられたときの脚部62Gにおけるインフレータ3の側面33に対向する箇所のうちの少なくとも一部間の距離は、インフレータ3の当該脚部62Gの一部に対向する側面33における径より短くなっている。

0080

このため、固定部61を取付プレート4に固定すると、図16(b)の右図に示すように、脚部62Gの腕部63G側の一部がインフレータ3の側面33に当接し、当該当接箇所を起点として保持部材6Gが弾性変形する。より具体的には、脚部62Gの第2端部(腕部接続側端部)間の距離が広がるように弾性変形する。そして、脚部62Gが弾性変形前の状態に戻ろうとする弾性力(復元力)により、脚部62Gのインフレータ3への当接箇所がインフレータ3の側面33を押圧する。したがって、本例でも図16(a)の例と同様に、インフレータ組み付け時における左右方向のガタつきを有効に防止することができる。

0081

なお、本実施の形態において、腕部63F,63Gは、インフレータ3の天面31に当接しない例を示したが、脚部62F,62Gの弾性変形によって、腕部63F,63Gがインフレータ3の天面31に当接するように構成されてもよい。これにより、インフレータ組み付け時における左右方向のガタつきだけでなく上下方向のガタつきも有効に防止することができる。

0082

また、本実施の形態においては、実施の形態5と同様に、腕部63F,63Gが連結されていない(2つの保持部材6F,6Gを有する)構成を例示したが、実施の形態1から4に示したような、腕部63F,63Gが連結された構成としてもよい。また、脚部62F,62Gの数も2つに限られず、3つ以上でもよい。

0083

また、本実施の形態において、腕部63F,63Gがインフレータ3の側面33に当接する中心軸方向位置が対向配置された複数の腕部63F,63G間でほぼ同じ位置となるような構成について説明したが、複数の腕部間でインフレータ3の側面33に当接する中心軸方向位置が異なるような構成としてもよい。例えば、図16(a)に示す例において、屈曲部66が一方の腕部63Fでは、第1端部(固定部接続側端部)側に寄っており、他方の腕部63Fでは、第2端部(腕部接続側端部)側に寄っていてもよい。

0084

[その他の変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。例えば、複数の上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。

0085

また、上記実施の形態において、いくつかの保持部材6x(x=A,…,G)の構造を例示したが、これらの例に限られず、取付プレート4に固定された保持部材が弾性変形により生じる弾性力によってインフレータ3を収容部4bに保持可能な構成であればよい。例えば、インフレータ3の天面31に当接することにより弾性変形を生じる保持部材として、上記実施の形態1から5のような構成を例示したが、これらの構成以外にも、以下のような構成をさらに例示できる。

0086

図17(a)および図17(b)はそれぞれインフレータの天面に当接する保持部材の他の例を示す側面図である。図17(a)に示す例において、保持部材6Hは、2つの脚部62Hを連結する腕部63Hに、インフレータ3の天面31に向けて突出するように局所的に屈曲した屈曲部66が設けられている。本例においても、実施の形態1等と同様に、保持部材6H、エアバッグ2および挟込プレート5を取付プレート4に配置した状態(ナット5cが締結される前の状態)では、固定部61が取付プレート4に当接せず、腕部63Hに設けられた屈曲部66がインフレータ3の天面31に当接する。

0087

ナット5cを締め付けることにより、図16(a)に示す例においてインフレータ3の側面33に対して脚部62Fに生じる弾性変形が、本例においては、インフレータ3の天面31に対して腕部63Hに生じる。これによって、保持部材6Hには、実施の形態1等と同様の弾性力が生じ、インフレータ3を保持することができる。

0088

図17(b)に示す例において、保持部材6Iは、2つの脚部62Iを連結する腕部63Iが、全体にわたって、インフレータ3の天面31に向けて突出するように湾曲した形状を有している。本例においても、実施の形態2で示したような腕部63Bの中央部がインフレータ3の天面31に当接する。これによって、保持部材6Iにも、同様の弾性力が生じ、インフレータ3を保持することができる。

0089

また、上記実施の形態においては、複数の脚部62x(x=A,…,G)の第1端部(固定部接続側端部)同士が連結されずに独立している構成について説明したが、当該第1端部同士が連結された構成としてもよい。例えば、実施の形態1における保持部材6Aと挟込プレート5のプレート部材5bとが溶接または一体成形等により一体的に構成されてもよい。

0090

また、上記実施の形態1から5においては保持部材6y(y=A,…,E)がインフレータ3の天面31だけでなく側面33にも当接することにより、インフレータ3の上下方向(中心軸方向)および左右方向(径方向)の何れも保持する構成について説明したが、例えば脚部62y間の距離とインフレータ3の径との製造誤差を小さくすることができる場合には、保持部材6yが天面31にのみ当接する構成としてもよい。

0091

また、上記実施の形態における保持部材6xは、ほぼ全体が弾性変形可能に構成されているが、これに限られず、一部に弾性変形し難い形状を有してもよい。例えば、脚部62xの形状は、インフレータ3の側面33の曲面に沿った曲面形状を有していてもよい。また、脚部を円筒状に形成してもよい。この場合、当該円筒状の脚部の内部にインフレータ3が収容される構造としてもよい。

0092

なお、上記実施の形態における保持部材6xは、例えば運転席用エアバッグ装置または助手席用エアバッグ装置等の円柱形状のインフレータ3を備えるエアバッグ装置に適用可能である。

0093

本発明のエアバッグ装置は、それぞれの部品精度を高くすることなくインフレータを適切に組み付けるために有用である。

0094

1A,1B,1D,1Eエアバッグ装置
2エアバッグ
2a 開口
3インフレータ
4取付プレート
4a取付面
4b 収容部
6A〜6I保持部材
31 天面
32 底面
33 側面
61,61C 固定部
62A〜62I 脚部
63A〜63I 腕部
65 挿入片

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