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技術 吸収性物品

出願人 株式会社リブドゥコーポレーション
発明者 高橋勇樹大川幸森浦理丸畠和也
出願日 2015年12月9日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2015-239964
公開日 2017年6月15日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-104254
状態 未登録
技術分野 吸収性物品とその支持具
主要キーワード 切断予定部位 両シート部材 略長円状 下層シート 上層シート 三次元状 略ストライプ状 略帯状
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重要な関連分野

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図面 (11)

課題

吸収シート長手方向の端部から高吸収性材料脱落することを防止する。

解決手段

吸収性物品1は、透液性トップシート21と、吸収シート22と、撥液性または不透液性バックシート23とを備える。吸収シート22は、トップシート21とバックシート23との間に配置される。吸収シート22は、上層シート221と、粒状または繊維状の高吸収性材料222と、下層シート223とを備える。下層シート223は、上層シート221とバックシート23との間に配置される。高吸収性材料222は、上層シート221と下層シート223との間に配置される。吸収シート22の長手方向の両端縁部において、上層シート221と下層シート223とが圧着により互いに固定される。これにより、吸収シート22の長手方向の端部から高吸収性材料222が脱落することを防止することができる。

概要

背景

従来より、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品では、特許文献1に示すように、トップシートバックシートとの間の吸収体として、パルプ等の繊維材料の内部に高吸収性樹脂等の機能性粉粒体三次元状分散配置させ、被覆シートにより被覆したものが使用されている。当該吸収体は、例えば、複数の被覆シートが連続した長尺状の被覆シート連続体上に、複数の繊維材料を互いに離間させて配置し、当該複数の繊維材料を被覆シート連続体により被覆した後、複数の繊維材料の間にて被覆シート連続体を切断することにより形成される。

一方、使い捨ておむつの内側に取り付けられて使用される軽失禁用吸収パッド等の吸収性物品では、特許文献2ないし特許文献4に示されるように、2枚の不織布等のシート部材の間に、高吸収性樹脂等の粒子を挟んで固定した吸収シートが利用されている。当該吸収シートは、例えば、長尺状のシート部材上に高吸収性樹脂等の粒子を連続的に供給し、当該粒子上から長尺状の他のシート部材を重ね、両シート部材側端部を接合した後に所定の長さに切断することにより形成される。

特許文献2では、両シート部材を切断した後に、一方のシート部材上から切断部(すなわち、吸収シートの長手方向の端部)に発泡剤を付与することにより、吸収シートの長手方向の端部から、高吸収性樹脂等の粒子が外部に脱落することを抑制する技術が提案されている。また、特許文献3では、両シート部材の切断予定部位に、一方のシート部材上から超吸収性材料移動防止剤を塗布した後に、両シート部材を切断する技術が提案されている。特許文献4では、両シート部材の切断と、切断部への超吸収性材料移動防止剤の塗布とを同時に行う技術が提案されている。特許文献4では、超吸収性材料移動防止剤として、軟化点が50〜300℃の熱可塑性ポリマー等が利用される。

概要

吸収シートの長手方向の端部から高吸収性材料が脱落することを防止する。吸収性物品1は、透液性のトップシート21と、吸収シート22と、撥液性または不透液性のバックシート23とを備える。吸収シート22は、トップシート21とバックシート23との間に配置される。吸収シート22は、上層シート221と、粒状または繊維状の高吸収性材料222と、下層シート223とを備える。下層シート223は、上層シート221とバックシート23との間に配置される。高吸収性材料222は、上層シート221と下層シート223との間に配置される。吸収シート22の長手方向の両端縁部において、上層シート221と下層シート223とが圧着により互いに固定される。これにより、吸収シート22の長手方向の端部から高吸収性材料222が脱落することを防止することができる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、透液性トップシートと、撥液性または不透液性バックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収シートと、を備え、前記吸収シートが、上層シートと、前記上層シートと前記バックシートとの間に配置される下層シートと、前記上層シートと前記下層シートとの間に固定された粒状または繊維状の高吸収性材料と、を備え、前記吸収シートの長手方向の両端縁部において、前記上層シートと前記下層シートとが圧着により互いに固定されることを特徴とする吸収性物品。

請求項2

請求項1に記載の吸収性物品であって、前記上層シートと前記下層シートとの圧着がエンボス加工によることを特徴とする吸収性物品。

請求項3

請求項2に記載の吸収性物品であって、前記上層シートと前記下層シートとの圧着が、加熱を伴うエンボス加工によることを特徴とする吸収性物品。

請求項4

請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記上層シートおよび前記下層シートのうち一方のシートが他方のシートよりも熱融着繊維含有率が高く、前記一方のシートを加熱しつつ前記他方のシートへと押圧することにより、前記上層シートと前記下層シートとが圧着されることを特徴とする吸収性物品。

請求項5

請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記吸収シートが、それぞれが前記吸収シートの前記長手方向に直線状に延びる複数の第1領域と、それぞれが前記吸収シートの前記長手方向に直線状に延び、幅方向において前記複数の第1領域と交互に配置される複数の第2領域と、を備え、前記複数の第1領域のそれぞれにおいて、前記上層シートと前記下層シートとの間に前記高吸収性材料が固定され、前記複数の第2領域のそれぞれにおいて、前記上層シートと前記下層シートとの間に前記高吸収性材料が存在せず、前記上層シートと前記下層シートとが互いに固定されることを特徴とする吸収性物品。

請求項6

請求項5に記載の吸収性物品であって、前記吸収シートの前記長手方向の前記両端縁部のうち各第1領域に前記長手方向に隣接する部位の前記上層シートと前記下層シートとの固定強度が、前記吸収シートの前記長手方向の前記両端縁部の間の部位における各第2領域の前記上層シートと前記下層シートとの固定強度よりも小さいことを特徴とする吸収性物品。

請求項7

請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記吸収シートの前記長手方向の前記両端縁部のうち、前記長手方向に隣接して前記高吸収性材料が存在する領域のみにおいて、前記上層シートと前記下層シートとが圧着により互いに固定されることを特徴とする吸収性物品。

請求項8

請求項1ないし7のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記吸収シートは、長尺状の連続吸収シート部材に前記長手方向において一定の間隔で設定された境界部にて、前記上層シートと前記下層シートとの圧着による固定が行われた後、前記境界部が切断されることにより形成されることを特徴とする吸収性物品。

請求項9

請求項1ないし8のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記吸収シートと同様の構造を有し、前記吸収シートと前記バックシートとの間に配置される他の吸収シートをさらに備え、前記吸収シートの前記長手方向の両端縁部における前記上層シートと前記下層シートとの圧着、前記他の吸収シートの前記長手方向の両端縁部における前記他の吸収シートの上層シートと下層シートとの圧着、および、前記吸収シートの前記下層シートと前記他の吸収シートの前記上層シートとの圧着が同時に行われていることを特徴とする吸収性物品。

技術分野

0001

本発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品に関する。

背景技術

0002

従来より、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品では、特許文献1に示すように、トップシートバックシートとの間の吸収体として、パルプ等の繊維材料の内部に高吸収性樹脂等の機能性粉粒体三次元状分散配置させ、被覆シートにより被覆したものが使用されている。当該吸収体は、例えば、複数の被覆シートが連続した長尺状の被覆シート連続体上に、複数の繊維材料を互いに離間させて配置し、当該複数の繊維材料を被覆シート連続体により被覆した後、複数の繊維材料の間にて被覆シート連続体を切断することにより形成される。

0003

一方、使い捨ておむつの内側に取り付けられて使用される軽失禁用吸収パッド等の吸収性物品では、特許文献2ないし特許文献4に示されるように、2枚の不織布等のシート部材の間に、高吸収性樹脂等の粒子を挟んで固定した吸収シートが利用されている。当該吸収シートは、例えば、長尺状のシート部材上に高吸収性樹脂等の粒子を連続的に供給し、当該粒子上から長尺状の他のシート部材を重ね、両シート部材側端部を接合した後に所定の長さに切断することにより形成される。

0004

特許文献2では、両シート部材を切断した後に、一方のシート部材上から切断部(すなわち、吸収シートの長手方向の端部)に発泡剤を付与することにより、吸収シートの長手方向の端部から、高吸収性樹脂等の粒子が外部に脱落することを抑制する技術が提案されている。また、特許文献3では、両シート部材の切断予定部位に、一方のシート部材上から超吸収性材料移動防止剤を塗布した後に、両シート部材を切断する技術が提案されている。特許文献4では、両シート部材の切断と、切断部への超吸収性材料移動防止剤の塗布とを同時に行う技術が提案されている。特許文献4では、超吸収性材料移動防止剤として、軟化点が50〜300℃の熱可塑性ポリマー等が利用される。

先行技術

0005

特開2001−276118号公報
特表2002−541979号公報
特表2002−513635号公報
特表2002−519146号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、上述のような吸収シートを製造する場合、特許文献2ないし特許文献4のように、一方のシート部材上から発泡剤や超吸収性材料移動防止剤を塗布すると、発泡剤や超吸収性材料移動防止剤は両シート部材間に十分に付与されないおそれがある。この場合、両シート部材の接着が不十分になり、高吸収性樹脂の粒子が吸収シートの長手方向の端部から脱落するおそれがある。また、特許文献2の製造方法では、切断後の吸収シートの長手方向の端部に、位置精度良く発泡剤を塗布することは容易ではない。特許文献4の製造方法では、両シート部材の切断と同時に付与可能な超吸収性材料移動防止剤の量は比較的少ないため、両シート部材の接着はさらに不十分になるおそれがある。

0007

本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、吸収シートの長手方向の端部から高吸収性材料が脱落することを防止することを目的としている。

課題を解決するための手段

0008

請求項1に記載の発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、透液性のトップシートと、撥液性または不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収シートとを備え、前記吸収シートが、上層シートと、前記上層シートと前記バックシートとの間に配置される下層シートと、前記上層シートと前記下層シートとの間に固定された粒状または繊維状の高吸収性材料とを備え、前記吸収シートの長手方向の両端縁部において、前記上層シートと前記下層シートとが圧着により互いに固定される。

0009

請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品であって、前記上層シートと前記下層シートとの圧着がエンボス加工による。

0010

請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の吸収性物品であって、前記上層シートと前記下層シートとの圧着が、加熱を伴うエンボス加工による。

0011

請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記上層シートおよび前記下層シートのうち一方のシートが他方のシートよりも熱融着繊維含有率が高く、前記一方のシートを加熱しつつ前記他方のシートへと押圧することにより、前記上層シートと前記下層シートとが圧着される。

0012

請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記吸収シートが、それぞれが前記吸収シートの前記長手方向に直線状に延びる複数の第1領域と、それぞれが前記吸収シートの前記長手方向に直線状に延び、幅方向において前記複数の第1領域と交互に配置される複数の第2領域とを備え、前記複数の第1領域のそれぞれにおいて、前記上層シートと前記下層シートとの間に前記高吸収性材料が固定され、前記複数の第2領域のそれぞれにおいて、前記上層シートと前記下層シートとの間に前記高吸収性材料が存在せず、前記上層シートと前記下層シートとが互いに固定される。

0013

請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の吸収性物品であって、前記吸収シートの前記長手方向の前記両端縁部のうち各第1領域に前記長手方向に隣接する部位の前記上層シートと前記下層シートとの固定強度が、前記吸収シートの前記長手方向の前記両端縁部の間の部位における各第2領域の前記上層シートと前記下層シートとの固定強度よりも小さい。

0014

請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記吸収シートの前記長手方向の前記両端縁部のうち、前記長手方向に隣接して前記高吸収性材料が存在する領域のみにおいて、前記上層シートと前記下層シートとが圧着により互いに固定される。

0015

請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記吸収シートは、長尺状の連続吸収シート部材に前記長手方向において一定の間隔で設定された境界部にて、前記上層シートと前記下層シートとの圧着による固定が行われた後、前記境界部が切断されることにより形成される。

0016

請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記吸収シートと同様の構造を有し、前記吸収シートと前記バックシートとの間に配置される他の吸収シートをさらに備え、前記吸収シートの前記長手方向の両端縁部における前記上層シートと前記下層シートとの圧着、前記他の吸収シートの前記長手方向の両端縁部における前記他の吸収シートの上層シートと下層シートとの圧着、および、前記吸収シートの前記下層シートと前記他の吸収シートの前記上層シートとの圧着が同時に行われている。

発明の効果

0017

本発明では、吸収シートの長手方向の端部から高吸収性材料が脱落することを防止することができる。

図面の簡単な説明

0018

第1の実施の形態に係る吸収性物品の平面図である。
吸収性物品の断面図である。
吸収性物品の断面図である。
吸収シートの平面図である。
吸収シートの製造の様子を示す図である。
吸収シートの平面図である。
第2の実施の形態に係る吸収性物品の断面図である。
吸収性物品の断面図である。
吸収性物品の平面図である。
吸収性物品の平面図である。

実施例

0019

図1は、本発明の第1の実施の形態に係る吸収性物品1の平面図である。図2は、吸収性物品1を図1中のII−IIの位置にて長手方向(すなわち、図1中における上下方向)に垂直な面で切断した断面を拡大して示す図である。図3は、吸収性物品1を図1中のIII−IIIの位置にて幅方向(すなわち、図1中における左右方向)に垂直な面で切断した断面図である。図2および図3では、実際よりも上下方向の大きさ(すなわち、厚さ)を大きく描いている。

0020

吸収性物品1は、着用者からの排泄物を受ける。吸収性物品1は、例えば、着用者が着用する外装物品である使い捨ておむつの内側に取り付けられて使用される軽失禁用の吸収パッドであり、着用者からの尿等の液状の排泄物を受ける。図1では、着用者に接する面(以下、「上面」という。)を手前側にして吸収性物品1を描いている。

0021

図1ないし図3に示すように、吸収性物品1は、透液性のトップシート21と、撥液性または不透液性のバックシート23と、吸収シート22とを備える。吸収シート22は、トップシート21とバックシート23との間に配置されるシート状部材である。図1では、図の理解を容易にするために、吸収シート22の輪郭を太い破線にて描く。また、図2および図3では、実際には接触している吸収性物品1の構成の一部を、上下方向に離間させて描く。図1に示す例では、吸収性物品1の平面視における形状は、長手方向の長さが幅方向の幅よりも大きい略長円状である。トップシート21の外縁部とバックシート23の外縁部とは、全周に亘って接合される。図1では、トップシート21とバックシート23との接合部に平行斜線を付す。当該接合部では、トップシート21とバックシート23とは、例えば、接着剤により接着されてもよく、圧着されてもよい。

0022

トップシート21は、透液性のシート材料であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収シート22へと移動させる。トップシート21としては、例えば、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維ポリプロピレンポリエチレンポリエステルポリアミドナイロン等)にて形成された透液性の不織布(ポイントボンド不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布等)が利用される。なお、トップシート21として、セルロースレーヨンコットン等の親水性繊維により形成された不織布(例えば、スパンレース不織布)が利用されてもよい。

0023

吸収シート22は、上層シート221と、高吸収性材料222と、下層シート223とを備える。下層シート223は、上層シート221とバックシート23との間に配置される。

0024

上層シート221および下層シート223は、透液性のシート材料である。上層シート221および下層シート223としては、例えば、透液性の不織布(スパンレース不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布等)が利用される。例えば、上層シート221および下層シート223はそれぞれ、スパンレース不織布およびエアスルー不織布である。あるいは、上層シート221および下層シート223は共に、エアスルー不織布またはスパンボンド不織布であってもよい。上層シート221および下層シート223の材料の組み合わせは、様々に変更されてよい。上層シート221の透液性は、例えば、下層シート223の透液性よりも高い。

0025

高吸収性材料222は、例えば、粒状のSAP(Super Absorbent Polymer)、または、繊維状のSAF(Super Absorbent Fiber)である。図2および図3に示す例では、高吸収性材料222はSAPである。図2および図3では、高吸収性材料222の粒子を実際よりも大きく描く。高吸収性材料222は、上層シート221と下層シート223との間に固定される。吸収シート22は、トップシート21を透過した液体を吸収して保持する。具体的には、吸収シート22の高吸収性材料222が、当該液体を吸収して膨潤することにより、当該液体を吸収シート22内に固定する。

0026

バックシート23は、撥液性または不透液性のシート部材であり、バックシート23に到達した排泄物の水分等が、吸収性物品1の外部にしみ出すことを防止する。バックシート23としては、例えば、撥液性または不透液性の不織布やプラスチックフィルム、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用される。バックシート23に利用される不織布は、例えば、疎水性繊維にて形成されたスパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布であり、必要に応じて撥液処理が施される。バックシート23にプラスチックフィルムが利用される場合、吸収性物品1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。

0027

図4は、吸収シート22の平面図である。図4では、上層シート221と下層シート223とが互いに固定される接合部251,252にそれぞれ平行斜線を付す。後述する図6においても同様である。以下の説明では、接合部251,252の区別を容易にするために、接合部251,252をそれぞれ「第1接合部251」および「第2接合部252」という。図4に示すように、吸収シート22では、2つの第1接合部251と、複数(例えば、4つ)の第2接合部252とが設けられる。

0028

図4に示す例では、2つの第1接合部251が、吸収シート22の長手方向の両端縁部に位置する。各第1接合部251は、吸収シート22の幅方向に長い略矩形状の部位である。各第1接合部251の長手方向の長さは、例えば、5mm〜50mmである。各第1接合部251は、吸収シート22の幅方向の略全長に亘って設けられる。各第1接合部251では、上層シート221と下層シート223とが圧着により互いに直接的に固定される。好ましくは、第1接合部251における上層シート221と下層シート223との圧着は、エンボス加工による。さらに好ましくは、第1接合部251における上層シート221と下層シート223との圧着は、加熱を伴うエンボス加工による。

0029

上層シート221と下層シート223との圧着が加熱を伴って行われる場合、例えば、上層シート221および下層シート223のうち、一方のシートが、他方のシートよりも熱融着繊維の含有率が高い。吸収シート22が製造される際には、当該一方のシートを加熱しつつ他方のシートへと押圧することにより、上層シート221と下層シート223とが圧着される。上記熱融着繊維としては、例えば、融点が約120℃であるポリエチレンが利用される。

0030

図4に示す例では、下層シート223の熱融着繊維の含有率が、上層シート221の熱融着繊維の含有率よりも高い。熱融着繊維の含有率が高い不織布は、熱融着繊維の含有率が低い不織布に比べて、尿等の液体を繰り返し受ける場合に透液性が低下することがある。したがって、透液性を高く維持することが好ましい上層シート221ではなく、下層シート223の熱融着繊維の含有率を高くすることがより好ましい。なお、上層シート221および下層シート223の熱融着繊維の含有率は、およそ同じであってもよい。

0031

図4に示す例では、4つの第2接合部252が、吸収シート22の幅方向に互いに離間しつつ配列される。各第2接合部252は、吸収シート22の長手方向に直線状に延びる略帯状(すなわち、略矩形状)の部位である。各第2接合部252は、吸収シート22の長手方向の略全長に亘って設けられる。4つの第2接合部252は、互いに略平行に配置される。幅方向の両側において最も外側に位置する2つの第2接合部252は、吸収シート22の幅方向の両端縁部に位置する。吸収シート22の長手方向の両端縁部ではそれぞれ、第1接合部251と4つの第2接合部252とが重なる。図4では、第1接合部251と第2接合部252とが重なる部位(以下、「重接合部254」とも呼ぶ。)に2種類の平行斜線を重ねて付す。

0032

吸収シート22では、複数の第2接合部252のそれぞれにおいて、上層シート221と下層シート223とが圧着により互いに固定される。好ましくは、第1接合部251における上層シート221と下層シート223との圧着は、エンボス加工による。さらに好ましくは、第1接合部251における上層シート221と下層シート223との圧着は、加熱を伴うエンボス加工による。

0033

図2および図4に示すように、複数の第2接合部252の間には、複数の高吸収性材料固定部253が配置される。複数の高吸収性材料固定部253ではそれぞれ、上層シート221と下層シート223との間に高吸収性材料222が固定される。複数の第2接合部252と、複数の高吸収性材料固定部253とは、吸収シート22の幅方向において交互に配置される。図2および図4に示す例では、3つの高吸収性材料固定部253が、吸収シート22の幅方向に互いに離間しつつ配列される。3つの高吸収性材料固定部253は、互いに略平行に配置される。

0034

各高吸収性材料固定部253は、吸収シート22の長手方向に直線状に延びる略帯状(すなわち、略矩形状)の部位である。各高吸収性材料固定部253は、吸収シート22の2つの第1接合部251の間の領域において、長手方向の略全長に亘って設けられる。すなわち、複数の高吸収性材料固定部253および複数の第2接合部252は略ストライプ状に配置され、各高吸収性材料固定部253は、第1接合部251および第2接合部252により、その周囲を全周に亘って囲まれる。高吸収性材料固定部253の幅は、例えば、第2接合部252の幅よりも大きい。

0035

各高吸収性材料固定部253では、下層シート223の上面および上層シート221の下面の少なくとも一方に塗布された接着剤により、高吸収性材料222が上層シート221および下層シート223の少なくとも一方に固定される。

0036

なお、吸収シート22の製造工程において、例えば、当該接着剤が下層シート223の上面および上層シート221の下面の全面に亘って塗布されてもよい。この場合、第1接合部251および第2接合部252においても、上層シート221と下層シート223との間に接着剤は存在する。ただし、上層シート221と下層シート223との間に存在する当該接着剤は少量であり、上層シート221と下層シート223との固定にはあまり寄与しない。したがって、第1接合部251において上層シート221と下層シート223との間に接着剤が存在する場合であっても、上層シート221および下層シート223は、上述のように、主に圧着により固定される。第2接合部252においても同様である。

0037

各第2接合部252において、上層シート221と下層シート223との間に高吸収性材料222は実質的に存在しない。換言すれば、各第2接合部252では、上層シート221と下層シート223との間に高吸収性材料222が全く存在しない、または、高吸収性材料固定部253と比べて高吸収性材料222が実質的には存在しないとみなせる程度の僅かな密度にて存在する。

0038

上述の高吸収性材料固定部253および第2接合部252を「第1領域」および「第2領域」と呼ぶと、吸収シート22では、複数の第2領域が、吸収シート22の幅方向において複数の第1領域と交互に配置される。そして、複数の第1領域のそれぞれにおいて、上層シート221と下層シート223との間に高吸収性材料222が固定される。また、複数の第2領域において、上層シート221と下層シート223との間に高吸収性材料222が存在せず、上層シート221と下層シート223とが互いに直接的に固定される。

0039

上述の各第1接合部251では、第2接合部252と同様に、上層シート221と下層シート223との間に高吸収性材料222は実質的に存在しない。換言すれば、各第1接合部251では、上層シート221と下層シート223との間に高吸収性材料222が全く存在しない、または、高吸収性材料固定部253と比べて高吸収性材料222が実質的には存在しないとみなせる程度の僅かな密度にて存在する。なお、吸収シート22の製造方法によっては、第1接合部251には、高吸収性材料固定部253と同程度の密度にて高吸収性材料222が存在する場合もある。

0040

吸収シート22の長手方向の両端縁部のうち、各高吸収性材料固定部253に長手方向に隣接する部位における上層シート221と下層シート223との固定強度は、吸収シート22の長手方向の両端縁部の間の部位における各第2接合部252の上層シート221と下層シート223との固定強度よりも小さい。換言すれば、第1接合部251のうち重接合部254を除く部位における上層シート221と下層シート223との固定強度は、第2接合部252のうち重接合部254を除く部位における上層シート221と下層シート223との固定強度よりも小さい。上記固定強度は、例えば、上層シート221と下層シート223とを所定の方向に引っ張って剥離させる際の剥離開始時における引っ張り強度(すなわち、剥離強度)である。

0041

以上に説明したように、吸収性物品1は、透液性のトップシート21と、吸収シート22と、撥液性または不透液性のバックシート23とを備える。吸収シート22は、トップシート21とバックシート23との間に配置される。吸収シート22は、上層シート221と、粒状または繊維状の高吸収性材料222と、下層シート223とを備える。下層シート223は、上層シート221とバックシート23との間に配置される。高吸収性材料222は、上層シート221と下層シート223との間に配置される。吸収シート22の長手方向の両端縁部において、上層シート221と下層シート223とが圧着により互いに固定される。

0042

吸収シート22では、上層シートと下層シートとを接着剤等により接着する場合に比べて、吸収シート22の長手方向の両端縁部(すなわち、第1接合部251)において、上層シート221と下層シート223とを強固に固定することができる。これにより、吸収シート22の長手方向の端部から高吸収性材料222が脱落することを防止することができる。また、吸収シート22の長手方向の両端部を薄くすることができるため、吸収性物品1の着用感を向上することができる。さらに、尿等を吸収して膨潤した高吸収性材料222が、吸収シート22の長手方向の端部から漏出することを抑制することができる。その結果、尿等の液体を受けた後の吸収性物品1において、着用感の低下を抑制することができる。

0043

上述のように、吸収シート22の長手方向の両端縁部における上層シート221と下層シート223との圧着は、エンボス加工による。これにより、第1接合部251において、上層シート221と下層シート223とを容易に、かつ、強固に固定することができる。また、上層シート221と下層シート223との当該圧着は、加熱を伴うエンボス加工による。これにより、第1接合部251において、上層シート221と下層シート223とをさらに強固に固定することができる。

0044

吸収シート22では、上層シート221および下層シート223のうち一方のシートが他方のシートよりも熱融着繊維の含有率が高く、当該一方のシートを加熱しつつ他方のシートへと押圧することにより、上層シート221と下層シート223とが圧着される。これにより、第1接合部251において、上記一方のシートに含まれる熱融着繊維が適切に溶融するため、上層シート221と下層シート223とを、より一層強固に固定することができる。

0045

上述のように、吸収シート22は、複数の高吸収性材料固定部253(すなわち、第1領域)と、複数の第2接合部252(すなわち、第2領域)とを備える。複数の高吸収性材料固定部253のそれぞれは、吸収シート22の長手方向に直線状に延びる。複数の第2接合部252のそれぞれも、吸収シート22の長手方向に直線状に延びる。複数の第2接合部252は、幅方向において複数の高吸収性材料固定部253と交互に配置される。複数の高吸収性材料固定部253のそれぞれにおいて、上層シート221と下層シート223との間に高吸収性材料222が固定される。複数の第2接合部252のそれぞれにおいて、上層シート221と下層シート223との間に高吸収性材料222は存在せず、上層シート221と下層シート223とが互いに固定される。

0046

このように、複数の高吸収性材料固定部253を略ストライプ状に配置することにより、着用者からの尿等を吸収して膨潤した高吸収性材料222が、吸収シート22の中央部において略全面に亘って拡がってゲルブロック(すなわち、膨潤した高吸収性材料等により、後続の尿等が吸収シートにしみ込むことが阻害され、高吸収性材料上に溜まる現象)が生じることを抑制することができる。その結果、ゲルブロックによりトップシート21へと戻された尿等が、着用者の肌に付着することを抑制することができる。換言すれば、ゲルブロックによる液戻りを抑制することができる。

0047

上述のように、吸収シート22の長手方向の両端縁部のうち、高吸収性材料固定部253に長手方向に隣接する部位の上層シート221と下層シート223との固定強度が、吸収シート22の長手方向の両端縁部の間の部位における第2接合部252の上層シート221と下層シート223との固定強度よりも小さい。

0048

このため、着用者からの多量の尿等を吸収して高吸収性材料222が大きく膨潤した際に、膨潤した高吸収性材料222により、第2接合部252において上層シート221と下層シート223とが剥離されるよりも前に、吸収シート22の長手方向の両端縁部(すなわち、第1接合部251)において上層シート221と下層シート223とが剥離される。これにより、第2接合部252における上層シート221と下層シート223との剥離を抑制することができる。その結果、膨潤した高吸収性材料222が吸収シート22の長手方向の端部から漏出する可能性はあるが、吸収シート22の中央部におけるゲルブロックの発生は、より一層抑制することができる。

0049

上述の吸収シート22は、様々な方法により製造されてよい。例えば、図5に示す例では、まず、複数の下層シート223が連続する長尺状の連続下層シート823と、複数の上層シート221が連続する長尺状の連続上層シート821との間において、複数の高吸収性材料固定部253に対応する領域に高吸収性材料222が固定された連続吸収シート部材820が形成される。連続吸収シート部材820は、製造途上の複数の吸収シート22が長手方向に連続する長尺状の部材である。

0050

連続吸収シート部材820では、上述の第2接合部252に対応する部位において、連続上層シート821と連続下層シート823とが接合されている。当該接合は、例えば、加熱を伴うエンボス加工により行われ、第2接合部252に対応する部位には、例えば、長手方向および幅方向に対して傾斜する複数の直線が長手方向に配列されたエンボスパターンが形成される。当該エンボスパターンは、様々に変更されてよい。また、上述の第1接合部251に対応する部位では、連続上層シート821と連続下層シート823とは、接合されていない。連続吸収シート部材820は、図5中の右側から左側へと搬送される。

0051

続いて、製造装置9の圧着部91により、連続吸収シート部材820に長手方向において一定の間隔(すなわち、吸収シート22の長手方向の長さに等しい間隔)で設定された境界部827にて、連続上層シート821と連続下層シート823との圧着による固定が行われる。境界部827は、長手方向に連続する2つの吸収シート22において長手方向に隣接する2つの第1接合部251に対応する。圧着部91では、上述のように、連続上層シート821および連続下層シート823に対し、加熱を伴うエンボス加工が施される。圧着部91において当該熱エンボス加工に使用されるヒートシールブロックには、格子状の凸部パターンが設けられる。このため、境界部827(すなわち、吸収シート22の第1接合部251)に形成されるエンボスパターンも格子状である。第1接合部251に設けられるエンボスパターンは、様々な形状(例えば、ストライプ状やフラット(すなわち、平面)状)に変更されてよい。

0052

境界部827における連続上層シート821と連続下層シート823との固定が終了すると、切断部92により、境界部827が切断される。具体的には、連続吸収シート部材820の全幅に亘って幅方向に延びる切断刃921により、境界部827の長手方向の略中央において、互いに固定された連続上層シート821および連続下層シート823が切断される。これにより、上述の吸収シート22が形成される。

0053

このように、吸収シート22は、長尺状の連続吸収シート部材820に長手方向において一定の間隔で設定された境界部827にて、上層シート221と下層シート223との圧着による固定が行われた後、境界部827が切断されることにより形成される。これにより、長手方向の両端縁部(すなわち、第1接合部251)において上層シート221と下層シート223とが圧着により互いに固定された吸収シート22を、容易に製造することができる。

0054

吸収シート22の製造方法は、様々に変更されてよい。例えば、連続吸収シート部材820の各境界部827において、連続上層シート821および連続下層シート823の圧着による固定と、連続上層シート821および連続下層シート823の切断とが、ほぼ同時に行われてもよい。また、例えば、連続吸収シート部材820の各境界部827において、連続上層シート821および連続下層シート823の切断が行われた後、切断された各境界部827(すなわち、吸収シート22の各第1接合部251)において、上層シート221および下層シート223の圧着による固定が行われてもよい。いずれの場合であっても、長手方向の両端縁部(すなわち、第1接合部251)において上層シート221と下層シート223とが圧着により互いに固定された吸収シート22を、容易に製造することができる。

0055

上述の吸収シート22の長手方向の両端縁部では、上層シート221および下層シート223が幅方向の全幅に亘って圧着により互いに固定されるが、必ずしも、上層シート221と下層シート223との固定は、幅方向の全幅に亘って行われる必要はない。例えば、図6に示す例では、吸収シート22の長手方向の両端縁部のうち、長手方向に隣接して高吸収性材料222が存在する領域のみにおいて、上層シート221と下層シート223とが圧着により互いに固定される。

0056

すなわち、吸収シート22の長手方向の両端部では、高吸収性材料固定部253と長手方向に隣接する部位のみにおいて上層シート221と下層シート223とが圧着により互いに固定される。また、吸収シート22の長手方向の両端部において、高吸収性材料固定部253と長手方向に隣接しない部位では、上層シート221と下層シート223とは互いに固定されない。換言すれば、吸収シート22の長手方向の両端部において、第1接合部251は、幅方向に断続的に配置される複数の接合領域255を含む。

0057

これにより、吸収シート22の長手方向の両端部において、上層シート221と下層シート223との幅方向の圧着長を短くすることができる。その結果、吸収シート22の形成を簡素化することができ、吸収性物品1を容易に製造することができる。

0058

次に、本発明の第2の実施の形態に係る吸収性物品1aについて説明する。図7は、吸収性物品1aの幅方向に垂直な面で切断した断面図であり、図3に対応する。吸収性物品1aは、他の吸収シート22aをさらに備える点を除き、図1ないし図3に示す吸収性物品1と同様である。以下の説明では、吸収性物品1の各構成に対応する吸収性物品1aの構成に同符号を付す。

0059

図7に示すように、吸収シート22aは、吸収シート22の下側に配置される。以下の説明では、吸収シート22,22aを容易に区別するために、吸収シート22,22aをそれぞれ「上部吸収シート22」および「下部吸収シート22a」とも呼ぶ。また、上部吸収シート22および下部吸収シート22aをまとめて、「吸収シート積層体」とも呼ぶ。下部吸収シート22aは、上部吸収シート22とバックシート23との間に配置される。

0060

下部吸収シート22aは、上部吸収シート22と同様の構造を有する。具体的には、下部吸収シート22aは、上層シート221aと、高吸収性材料222aと、下層シート223aとを備える。下層シート223aは、上層シート221aとバックシート23との間に配置される。高吸収性材料222aは、粒状または繊維状であり、上層シート221aと下層シート223aとの間に固定される。下部吸収シート22aの長手方向の両端縁部(すなわち、第1接合部251)において、上層シート221aと下層シート223aとは圧着により互いに固定される。

0061

下部吸収シート22aは、複数の高吸収性材料固定部253と、複数の第2接合部252とを備える(図4参照)。複数の高吸収性材料固定部253および複数の第2接合部252はそれぞれ、下部吸収シート22aの長手方向に直線状に延びる。複数の第2接合部252は、幅方向において複数の高吸収性材料固定部253と交互に配置される。複数の高吸収性材料固定部253のそれぞれにおいて、上層シート221aと下層シート223aとの間に高吸収性材料222aが固定される。複数の第2接合部252のそれぞれにおいて、上層シート221aと下層シート223aとの間に高吸収性材料222aは実質的に存在せず、上層シート221aと下層シート223aとが互いに固定される。

0062

吸収性物品1aでは、上部吸収シート22の長手方向の両端縁部(すなわち、第1接合部251)と、下部吸収シート22aの長手方向の両端縁部(すなわち、第1接合部251)とが、圧着により互いに固定される。上部吸収シート22と下部吸収シート22aとの固定は、上部吸収シート22の長手方向の両端縁部において上層シート221と下層シート223とが非固定であり、かつ、下部吸収シート22aの長手方向の両端縁部において上層シート221aと下層シート223aとが非固定の状態で行われる。

0063

例えば、上部吸収シート22の上層シート221および下層シート223、並びに、下部吸収シート22aの上層シート221aおよび下層シート223aが互いに固定されていない状態で、上部吸収シート22および下部吸収シート22aが上下方向に積層され、製造装置9の圧着部91(図5参照)により、上層シート221、下層シート223、上層シート221aおよび下層シート223aが、上部吸収シート22および下部吸収シート22aの長手方向の両端縁部において同時に挟まれて圧着される。

0064

当該圧着は、好ましくはエンボス加工により行われ、より好ましくは、加熱を伴うエンボス加工により行われる。当該エンボス加工が行われる場合、上部吸収シート22の第1接合部251におけるエンボスパターンと、下部吸収シート22aの第1接合部251におけるエンボスパターンとが、およそ一致する。

0065

このように、吸収性物品1aの製造では、上部吸収シート22と下部吸収シート22aとが固定される際に、上部吸収シート22の長手方向の両端縁部における上層シート221と下層シート223との圧着、下部吸収シート22aの長手方向の両端縁部における上層シート221aと下層シート223aとの圧着、および、上部吸収シート22の下層シート223と下部吸収シート22aの上層シート221aとの圧着が、同時に行われる。これにより、吸収シート積層体(すなわち、上下方向に積層された上部吸収シート22および下部吸収シート22a)を容易に形成することができる。また、上部吸収シート22と下部吸収シート22aとが互いに固定されることにより、吸収シート積層体における吸収シート間のずれを抑制することができる。

0066

上述の吸収性物品1,1aでは、様々な変更が可能である。

0067

例えば、吸収シート22では、第1接合部251における上層シート221と下層シート223との圧着は、加熱を伴わないエンボスにより行われてもよく、エンボス以外の方法により行われてもよい。上層シート221と下層シート223との圧着がエンボス以外の方法により行われる場合、当該圧着は、加熱を伴っていてもよく、加熱を伴っていなくてもよい。例えば、上層シート221と下層シート223とは、ヒートシール、または、超音波シールにより圧着されてもよい。吸収シート22aにおいても同様である。

0068

また、吸収シート22では、第2接合部252における上層シート221と下層シート223との圧着は、加熱を伴わないエンボスにより行われてもよく、エンボス以外の方法により行われてもよい。上層シート221と下層シート223との圧着がエンボス以外の方法により行われる場合、当該圧着は、加熱を伴っていてもよく、加熱を伴っていなくてもよい。例えば、上層シート221と下層シート223とは、ヒートシール、または、超音波シールにより圧着されてもよい。また、第2接合部252では、上層シート221と下層シート223とが、圧着以外の方法により互いに固定されてもよい。吸収シート22aにおいても同様である。

0069

上述の吸収シート22では、複数の高吸収性材料固定部253が略ストライプ状に配置されるが、複数の高吸収性材料固定部253の配置、および、各高吸収性材料固定部253の形状は、様々に変更されてよい。例えば、それぞれが平面視において略円形の複数の高吸収性材料固定部253が、2つの第1接合部251の間にマトリクス状に配置されてもよい。また、例えば、吸収シート22において、2つの第1接合部251および幅方向の両端縁部を除く領域(すなわち、全周縁部を除く領域)全体に亘って、高吸収性材料222が配置されてもよい。吸収シート22aにおいても同様である。

0070

上述の例では、吸収性物品1,1aに設けられる吸収シートの数は1または2であったが、3以上であってもよい。例えば、図8に示す吸収性物品1bのように、上下方向に積層された4つの吸収シート22が、トップシート21とバックシート23との間に設けられてもよい。4つの吸収シート22は、例えば、互いに同様の構造を有する。4つの吸収シート22のうち、上側の2つの吸収シート22は、図7に示す上部吸収シート22および下部吸収シート22aと同様に、長手方向の両端縁部にて圧着により互いに固定される。また、下側の2つの吸収シート22も同様に、長手方向の両端縁部にて圧着により互いに固定される。

0071

図1に示す吸収性物品1では、吸収シート22の長手方向の長さが、トップシート21およびバックシート23の長手方向の長さとほぼ同じであってもよい。この場合、例えば、図9に示すように、吸収シート22の長手方向の両端縁部において、トップシート21およびバックシート23と共に、吸収シート22の上層シート221および下層シート223(図3参照)が圧着により固定されてもよい。図9では、トップシート21およびバックシート23が圧着により固定される部位に平行斜線を付す(図10においても同様)。また、図10に示すように、吸収性物品1の長手方向の両端縁部では、吸収シート22の幅方向の両側において、吸収シート22の長手方向の両端縁部における圧着と同様に、トップシート21とバックシート23とが圧着により固定されてもよい。図7および図8に示す吸収性物品1a,1bにおいても同様である。

0072

吸収性物品1,1a,1bの平面視における形状は、様々に変更されてよい。例えば、吸収性物品1,1a,1bの平面視における形状は、長手方向の両端部の幅が長手方向の中央部の幅よりも大きい略砂時計状であってもよい。

0073

上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。

0074

1,1a,1b吸収性物品
21トップシート
22 (上部)吸収シート
22a 下部吸収シート
23バックシート
221,221a上層シート
222,222a高吸収性材料
223,223a下層シート
251 第1接合部
252 第2接合部
253 高吸収性材料固定部
820 連続吸収シート部材
821 連続上層シート
823 連続下層シート
827境界部

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