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技術 農業用設備、及びこれを用いた農業用ハウス

出願人 パナソニックIPマネジメント株式会社
発明者 濱塚太一谷澤孝欣青山さつき児玉尚史小泉豪章岩野洋河野武志
出願日 2015年12月10日 (5年10ヶ月経過) 出願番号 2015-241434
公開日 2017年6月15日 (4年4ヶ月経過) 公開番号 2017-104062
状態 特許登録済
技術分野 温室
主要キーワード 振れ止 側カーテン 外フレーム 最下端位置 巻取り量 網状部材 上端同士 巻ずれ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年6月15日)のものです。
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図面 (14)

課題

カーテン巻ずれを抑制し、カーテンをスムーズに開閉することが可能な農業用設備、及びこれを用いた農業用ハウスを提供する。

解決手段

農業用設備1は、複数のフレーム2と、カーテン3と、駆動装置4と、振れ止め装置5とを備えている。複数のフレーム2の各々は、一対の支柱部21、及び一対の支柱部21の上端同士を連結する連結部22を有する逆U字状に形成されている。カーテン3は、フレーム2が囲む面と交差する方向に離れて立てられる複数のフレーム2の外側に配置され、下端部30が複数のフレーム2に沿って移動する。駆動装置4は、カーテン3の下端部30に取り付けられる巻取軸31を回転させる。振れ止め装置5は、巻取軸31を水平に保つ。

概要

背景

従来、開閉可能なカーテンを備えた農業用ハウスビニールハウス)がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の農業用ハウスでは、カーテンの下縁に設けられた巻取軸を回転させて、巻取軸にカーテンを巻き取ることでカーテンを開け、巻取軸からカーテンを繰り出すことでカーテンを閉じている。

概要

カーテンの巻ずれを抑制し、カーテンをスムーズに開閉することが可能な農業用設備、及びこれを用いた農業用ハウスを提供する。農業用設備1は、複数のフレーム2と、カーテン3と、駆動装置4と、振れ止め装置5とを備えている。複数のフレーム2の各々は、一対の支柱部21、及び一対の支柱部21の上端同士を連結する連結部22を有する逆U字状に形成されている。カーテン3は、フレーム2が囲む面と交差する方向に離れて立てられる複数のフレーム2の外側に配置され、下端部30が複数のフレーム2に沿って移動する。駆動装置4は、カーテン3の下端部30に取り付けられる巻取軸31を回転させる。振れ止め装置5は、巻取軸31を水平に保つ。

目的

本発明は、上記事由に鑑みてなされており、その目的は、カーテンの巻ずれを抑制し、カーテンをスムーズに開閉することが可能な農業用設備、及びこれを用いた農業用ハウスを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

一対の支柱部、及び前記一対の支柱部の上端同士を連結する連結部を有する逆U字状に形成された複数のフレームと、前記フレームが囲む面と交差する方向に離れて立てられる前記複数のフレームの外側に配置され、下端部が前記複数のフレームに沿って移動するカーテンと、前記カーテンの前記下端部に取り付けられる巻取軸を回転させる駆動装置と、前記巻取軸を水平に保つ振れ止め装置とを備えることを特徴とする農業用設備

請求項2

前記駆動装置は、前記巻取軸の軸方向の一端側に設けられ、前記振れ止め装置は、前記巻取軸の軸方向の他端側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の農業用設備。

請求項3

前記振れ止め装置は、であることを特徴とする請求項2に記載の農業用設備。

請求項4

前記振れ止め装置は、前記巻取軸に巻取可能な帯状部材であり、前記帯状部材は、上端部が、前記巻取軸に取り付けられ、下端部が、前記巻取軸よりも下側において前記フレームに対して固定されていることを特徴とする請求項2に記載の農業用設備。

請求項5

前記カーテンの前記下端部の移動範囲における最下端位置は、前記連結部の下端と地面との間の位置であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の農業用設備。

請求項6

前記支柱部に沿って下端部が移動する側カーテンをさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の農業用設備。

請求項7

前記フレームに取り付けられ、水を放出する水放出部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の農業用設備。

請求項8

前記水放出部は、噴霧を行う噴霧装置を含むことを特徴とする請求項7に記載の農業用設備。

請求項9

前記水放出部は、散水を行う散水装置を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の農業用設備。

請求項10

請求項1〜9のいずれか1項に記載の農業用設備と、前記農業用設備の前記複数のフレームを、前記複数のフレームとの間に隙間を空けて覆う被覆材を有するハウス本体とを備えることを特徴とする農業用ハウス

技術分野

0001

本発明は、農業用設備、及びこれを用いた農業用ハウスに関する。

背景技術

0002

従来、開閉可能なカーテンを備えた農業用ハウス(ビニールハウス)がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の農業用ハウスでは、カーテンの下縁に設けられた巻取軸を回転させて、巻取軸にカーテンを巻き取ることでカーテンを開け、巻取軸からカーテンを繰り出すことでカーテンを閉じている。

先行技術

0003

特開平11−299365号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1に記載の構成において、巻取軸にカーテンを巻き取る際に、巻取軸の軸方向において、カーテンの巻取り量が異なるために巻ずれが発生し、カーテンのスムーズな開閉が困難となるおそれがあった。

0005

本発明は、上記事由に鑑みてなされており、その目的は、カーテンの巻ずれを抑制し、カーテンをスムーズに開閉することが可能な農業用設備、及びこれを用いた農業用ハウスを提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明の農業用設備は、一対の支柱部、及び前記一対の支柱部の上端同士を連結する連結部を有する逆U字状に形成された複数のフレームと、前記フレームが囲む面と交差する方向に離れて立てられる前記複数のフレームの外側に配置され、下端部が前記複数のフレームに沿って移動するカーテンと、前記カーテンの前記下端部に取り付けられる巻取軸を回転させる駆動装置と、前記巻取軸を水平に保つ振れ止め装置とを備えることを特徴とする。

0007

本発明の農業用ハウスは、上記の農業用設備と、前記農業用設備の前記複数のフレームを、前記複数のフレームとの間に隙間を空けて覆う被覆材を有するハウス本体とを備えることを特徴とする。

発明の効果

0008

本発明の農業用設備、及びこれを用いた農業用ハウスでは、カーテンの巻ずれを抑制し、カーテンをスムーズに開閉することができるという効果がある。

図面の簡単な説明

0009

実施形態に係る農業用設備の斜視図である。
実施形態に係る農業用設備の結合部材の正面図である。
実施形態に係る農業用設備の結合部材の別構成の正面図である。
実施形態に係る農業用設備の結合部材の別構成の正面図である。
実施形態に係る農業用設備の駆動装置の外観図である。
実施形態に係る農業用設備の噴霧装置の側面図である。
実施形態に係る農業用設備の散水装置の斜視図である。
比較例に係る農業用設備の側面図である。
実施形態に係る農業用設備の側面図である。
実施形態に係る農業用ハウスの斜視図である。
実施形態に係る農業用ハウスの正面図である。
実施形態に係る農業用設備の第1変形例の斜視図である。
図13Aは、実施形態の農業用設備の第2変形例において、巻取軸に帯状部材を巻き取った状態の側面図である。図13Bは、実施形態に係る農業用設備の第2変形例において、巻取軸から帯状部材が繰り出された状態の側面図である。

実施例

0010

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態は、一般に農業用設備、及びこれを用いた農業用ハウスに関し、より詳細には農作物栽培に用いられる農業用設備、及びこれを用いた農業用ハウスに関する。なお、以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、構成要素の寸法比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。

0011

(実施形態)
図1に本実施形態の農業用設備1の斜視図を示す。まず、本実施形態の農業用設備1の概要について説明する。

0012

本実施形態の農業用設備1は、ハウス本体8(図10参照)の内部において、植物の育成場である圃場囲うように設けられる。

0013

本実施形態の農業用設備1は、複数のフレーム2と、カーテン3と、駆動装置4と、振れ止め装置5とを備えている。複数のフレーム2の各々は、一対の支柱部21、及び一対の支柱部21の上端同士を連結する連結部22を有する逆U字状に形成されている。カーテン3は、フレーム2が囲む面と交差する方向に離れて立てられる複数のフレーム2の外側に配置され、下端部30が複数のフレーム2に沿って移動する。駆動装置4は、カーテン3の下端部30に取り付けられる巻取軸31を回転させる。振れ止め装置5は、巻取軸31を水平に保つ。

0014

駆動装置4は、巻取軸31の軸方向の一端側に設けられ、振れ止め装置5は、巻取軸31の軸方向の他端側に設けられることが望ましい。振れ止め装置5は、51であることが望ましい。カーテン3の下端部30の移動範囲における最下端位置は、連結部22の下端と地面との間であることが望ましい。

0015

また、本実施形態の農業用設備1は、支柱部21に沿って下端部60が移動する側カーテン6をさらに備えることが望ましい。また、農業用設備1は、フレーム2に取り付けられ水を放出する水放出部7をさらに備えることが望ましい。水放出部7は、噴霧を行う噴霧装置71を含むことが望ましい。また、水放出部7は、散水を行う散水装置73を含むことが望ましい。

0016

本実施形態の農業用設備1は、カーテン3を巻き取る巻取軸31が振れ止め装置5によって水平に保たれるので、カーテン3の巻ずれが抑制され、カーテン3をスムーズに開閉することができる。

0017

以下に、本実施形態の農業用設備1の詳細について説明する。なお、以下では、農業用設備1が組み立てられた状態で説明する。また、以下では、図1に示したX軸方向(農業用設備1の幅方向)、Y軸方向(農業用設備1の奥行方向)、Z軸方向(農業用設備1の高さ方向)を用いて説明する。

0018

本実施形態の農業用設備1は、複数のフレーム2、カーテン3、駆動装置4、振れ止め装置5、側カーテン6、及び水放出部7を備えている。

0019

フレーム2は、例えばアルミニウム等の金属パイプで構成されており、農業用設備1の構造材としての機能を有する。フレーム2は、Y軸方向から見た外形が逆U字状となるように形成されており、下端部が地面に埋め込まれた状態で立てられている。

0020

フレーム2は、一対の支柱部21と、一対の支柱部21を繋ぐ連結部22とを有している。一対の支柱部21は、それぞれZ軸方向に沿った形状であり、X軸方向に互いに離れている。連結部22は、X軸方向の略中央部を頂部20とする弧状に形成されており、一対の支柱部21の上端部同士を繋ぐ。すなわち、フレーム2は、一対の支柱部21と連結部22とで逆U字状となるように形成されており、フレーム2が囲む面が、X−Z平面と平行となるように立てられている。ここでいう「逆U字状」とは、X軸方向において連結部22が上向きに凸となるように形成され頂部20を有する形状であればよく、連結部22の形状が弧状に限らず、例えば2本の直線が交差する山形状に形成されていてもよい。なお、フレーム2は、一体物(1本の金属パイプ)でもよいし、複数本の金属パイプの組み合わせでもよい。

0021

農業用設備1は、複数のフレーム2を備えており、複数のフレーム2がY軸方向に沿って所定の間隔で並べられている。複数のフレーム2同士は、第1連結フレーム23、及び一対の第2連結フレーム24で連結されている。第1連結フレーム23は、Y軸方向に沿って設けられており、複数のフレーム2各々の頂部20と機械的に結合されることで、複数のフレーム2同士を連結している。第2連結フレーム24は、Y軸方向に沿って設けられており、複数のフレーム2各々の支柱部21の上端部と機械的に結合されることで、複数のフレーム2同士を連結している。第2連結フレーム24は、フレーム2の内側に設けられている。第2連結フレーム24とフレーム2との結合には、例えば図2図4それぞれに示す結合部材25A,25B,25Cのいずれかが採用される。

0022

図2に示す結合部材25Aは、いわゆるUボルトであり、U字状に形成された軸部251と、軸部251が通される一対の孔を有するプレート252と、軸部251に結合される一対のナット253とを備えている。結合部材25Aは、フレーム2と第2連結フレーム24とを、軸部251とプレート252とで挟み込むようにして結合する。

0023

図3に示す結合部材25Bは、U字状に形成された板状の本体部254と、本体部254の開口を塞ぐ閉塞部255とを備えている。本体部254は、一対の対向壁256にU字状の切欠き257が形成されている。結合部材25Bは、対向壁256に沿うように本体部254に通されたフレーム2と、切欠き256に通された第2連結フレーム24とを交差させた状態で保持する。

0024

図4に示す結合部材25Cは、なまし番線のような結束線針金)であり、フレーム2と第2連結フレーム24とを束ねるようにして結合している。

0025

カーテン3は、例えば樹脂製のフィルム状部材(例えばポリオレフィンフィルム)、網状部材等で構成されており、透光率が例えば65〜75%程度の減光機能を有している。カーテン3は、巻上げ式のカーテン3であり、フレーム2の外側に設けられている。カーテン3は、Y軸方向における両端のフレーム2に跨るように配置されており、X軸方向の略中央部がフレーム2の頂部20に固定され、X軸方向の両端部(下端部30)それぞれが巻取軸31が取り付けられている。ここでいうカーテン3の下端部30とは、X軸方向におけるカーテン3の端部であり、巻取軸31に対して固定されている部分である。巻取軸31は、円柱状に形成されており、Y軸方向を軸方向とし、カーテン3を巻取可能に構成されている。

0026

フレーム2は、カーテン3が移動するときのガイドとしての機能を有しており、カーテン3の下端部30は、フレーム2に沿って移動する。具体的には、カーテン3は、巻取軸31に巻き取られることで下端部30がフレーム2に沿ってフレーム2の頂部20に向かって移動(上昇)する。また、カーテン3は、巻取軸31から繰り出されることで下端部30がフレーム2に沿って下向きに移動する。これにより、カーテン3が開閉し、フレーム2を覆う面積増減して農業用設備1内に照射される光の量を調節することができる。

0027

なお、本実施形態のカーテン3は、1つの部材(フィルム)でフレーム2の頂部20からX軸方向の一方側を開閉する第1カーテン3aと、X軸方向の他方側を開閉する第2カーテン3bとを構成しているが、この構成に限らない。例えば、第1カーテン3aと第2カーテン3bとが別体に構成されていてもよい。また、カーテン3は、複数のフレーム2の全てに跨っている必要はなく、複数のフレーム2のうち少なくとも2本以上に跨って設けられていればよい。

0028

巻取軸31は、軸方向の一端部に、巻取軸31を回転させる駆動装置4が設けられ、軸方向の他端部に、巻取軸31を水平に保つ振れ止め装置5が設けられている。

0029

図5に駆動装置4の外観図を示す。駆動装置4は、モータ41、減速機42、及び駆動軸43を備えている。モータ41及び減速機42は、筐体44内に設けられている。モータ41は、外部電源からの電源供給によって出力軸を回転させる。減速機42は、モータ41の出力軸の回転数を所定の回転数に低減させて駆動軸43を回転させる。駆動軸43は、Y軸方向を軸方向とし、巻取軸31と機械的に結合されている。すなわち、駆動軸43は、巻取軸31と同軸となるように、巻取軸31に固定されている。駆動装置4は、モータ41の出力軸の回転方向に応じて駆動軸43を正転させることにより、巻取軸31にカーテン3を巻き取らせるように巻取軸31を回転させる。駆動装置4は、駆動軸43を逆転させることにより、巻取軸31からカーテン3を繰り出させるように巻取軸31を回転させる。また、駆動装置4は、減速機42があるため、モータ41の停止時に駆動軸43が回転しないように静止する。

0030

駆動装置4は、第1滑車45、及び一対の第2滑車46を備えており、ガイドフレーム26に沿って移動自在に構成されている。図1に示すように、ガイドフレーム26は、フレーム2と同様の形状、すなわち逆U字状に形成されている。ガイドフレーム26は、複数のフレーム2が並ぶ構造物に対して、Y軸方向の一端側から離れて立てられている。また、ガイドフレーム26は、この構造物の一端であるフレーム2と、第1連結フレーム23、及び第3連結フレーム27により結合されている。

0031

第1滑車45、及び一対の第2滑車46は、筐体44に取り付けられている。第1滑車45と一対の第2滑車46とは、ガイドフレーム26を挟み込むように配置されている。第1滑車45は、駆動軸43と同軸となるように配置されており、ガイドフレーム26の外側に配置されている。一対の第2滑車46は、ガイドフレーム26の内側においてガイドフレーム26の軸方向に並ぶように配置されている。第1滑車45と一対の第2滑車46とは、駆動軸43とは別に自由に回転する。

0032

駆動装置4は、巻取軸31へのカーテン3の巻き取り、巻取軸31からのカーテン3の繰り出しに応じて、ガイドフレーム26に沿って移動する。具体的には、カーテン3は、その下端部30に設けられた巻取軸31、及び巻取軸31に設けられた駆動装置4等の重量により、フレーム2に沿って下向きに張られた状態となる。そして、巻取軸31がカーテン3を巻き取る向きに回転した場合、駆動装置4は、巻取軸31とともにガイドフレーム26に沿って上昇する。また、巻取軸31がカーテン3を繰り出す向きに回転した場合、駆動装置4は、自重によりガイドフレーム26に沿って下降する。なお、ガイドフレーム26とフレーム2とを結合する第3連結フレーム27は、第1滑車45、及び一対の第2滑車46と干渉しないように、駆動装置4の移動範囲における最下端位置の下側に配置されている。

0033

振れ止め装置5は、巻取軸31において駆動装置4とは反対側の端部に設けられている。振れ止め装置5は、錘51で構成されており、自重により巻取軸31に対して下向きの力を作用させる。すなわち、振れ止め装置5は、フレーム2に沿ってカーテン3を下に引っ張る向きの力を作用させる。

0034

側カーテン6は、Y軸方向における両端のフレーム2間にわたって設けられている。側カーテン6は、例えば樹脂製のフィルム状部材、網状部材等で構成されており、減光機能を有する。カーテン3は、主にフレーム2の連結部22を覆うのに対し、側カーテン6は、フレーム2の支柱部21を覆い、日や夕日等の高度が低い太陽から農業用設備1内に照射される光の量を調節する。また、側カーテン6は、農業用設備1内における風通しを制御する機能も有する。

0035

側カーテン6は、上端部が支柱部21の上端部に固定されており、カーテン3の下端部30が最下端位置にある状態で、カーテン3の一部と重なるように配置されている(図1の第2カーテン3b参照)。また、側カーテン6の透光率は、カーテン3の透光率よりも低い。側カーテン6の下端部60には巻取軸61が取り付けられている。側カーテン6は、巻取軸61に巻き取られて下端部60がフレーム2の支柱部21に沿って上昇することで開けられ、巻取軸61から繰り出されて下端部60がフレーム2の支柱部21に沿って下降することで閉じられる。巻取軸61は、巻取軸31と同様に、Y軸方向の一端部に駆動装置4aが設けられ、Y軸方向の他端部に振れ止め装置5aが設けられている。なお、駆動装置4a、振れ止め装置5aそれぞれの構成は、駆動装置4、振れ止め装置5と同様の構成であるので説明を省略する。また、本実施形態では、駆動装置4と駆動装置4aとは、同一のガイドフレーム26に沿って移動するように構成されているが、互いに異なるガイドフレーム26に沿って移動するように構成されていてもよい。

0036

本実施形態において、水放出部7は、ミストの噴霧を行う噴霧装置71と、散水を行う散水装置73とを備えている。なお、水放出部7は、噴霧装置71と散水装置73との一方のみを備えた構成であってもよい。

0037

図6に噴霧装置71の概略構成図を示す。噴霧装置71は、配水部711とノズル712とを備えており、農業用設備1の内部空間に圃場の上方から霧状の水を放出する。すなわち、噴霧装置71は、ミストを散布する装置である。噴霧装置71は、ミストを散布することで、農業用設備1内の加湿、温度低下を図る。このミストの粒径は、10μm以上かつ100μm以下であることが望ましい。

0038

配水部711は、管状部材(例えばパイプ)を備える。配水部711は、複数のフレーム2間にわたりY軸方向に沿って設けられており、給水装置(例えば給水タンク水道設備等)から供給された水が流れる。ノズル712は、配水部に取り付けられており、配水部711に流れる水をミストにして放出(噴霧)する。ノズル712は、配水部711においてY軸方向に所定間隔で複数設けられており、X−Y平面に沿った4方向にミストを放出する。

0039

噴霧装置71は、取付部材72によりフレーム2の連結部22に取り付けられている。取付部材72は、例えば結束バンドであり、配水部711と連結部22とを束ねている。これにより、噴霧装置71は、複数のフレーム2間に架け渡されるようにして取り付けられている。本実施形態では、噴霧装置71は、X軸方向に離れた2つの直線状部分を有している。この直線状部分は、2つに限らず、1つあるいは3つ以上であってもよい。

0040

図7に散水装置73の概略構成図を示す。散水装置73は、配水部731と散水部732とを備えており、農業用設備1内に散水する、具体的には圃場に潅水する装置である。

0041

配水部731は、管状部材(例えばパイプ、チューブ等)で構成されている。配水部731は、複数のフレーム2間にわたりY軸方向沿って設けられており、給水装置(例えば給水タンク、水道設備等)から供給された水が流れる。散水部732は、配水部731に形成された孔であり、Y軸方向に離れて複数形成されている。給水装置から配水部731に給水すると、配水部731に流れる水が散水部732から放出される。

0042

散水装置73は、取付部材74によりフレーム2の支柱部21に取り付けられている。取付部材74は、固定部741とアーム742と保持部743とを備えている。固定部741は、断面がC字状に形成されており、フレーム2の支柱部21を握るようにして支柱部21に固定されている。保持部743は、断面がC字状に形成されており、内側に通された配水部731を下から支えるように保持している。アーム742は、L字状に形成されており、一端が固定部741の胴体と結合し、他端が保持部743の胴体と結合している。本実施形態では、農業用設備1は、散水装置73を2つ備えており、一対の支柱部21それぞれに取り付けられている。

0043

次に、上記構成を備えた本実施形態の農業用設備1の効果について説明する。

0044

本実施形態のカーテン3は、下端部30に巻取軸31が取り付けられた巻上げ式のカーテン3であり、巻取軸31の軸方向の一端側に巻取軸31を回転させる駆動装置4が設けられ、他端側に振れ止め装置5が設けられている。この振れ止め装置5による作用効果について、図8に示す比較例を用いて説明する。

0045

図8に示す比較例の農業用設備101は、巻取軸31に振れ止め装置5が設けられていない。巻取軸31は、一端側に設けられた駆動装置4によって回転させられるので、巻取軸31がカーテン3を巻き取る際に、巻取軸31がカーテン3に作用させる張力が巻取軸31の一端側と他端側とで異なる。巻取軸31は、巻取軸31の軸方向において、駆動装置4が設けられた巻取軸31の一端側がカーテン3に作用させる張力は、巻取軸31の他端側がカーテン3に作用させる張力よりも強い。言い換えれば、巻取軸31は、巻取軸31の軸方向において、駆動装置4と反対側がカーテン3に作用させる張力は弱い。したがって、巻取軸31において、駆動装置4とは反対側では、カーテン3が緩く巻き取られ、巻取軸31の1回転あたりのカーテン3の巻取り量が多くなるおそれがある。すなわち、巻取軸31の軸方向において、カーテン3の巻取り量が異なるために巻ずれが生じるおそれがある。これにより、図8に示すように、巻取軸31は、駆動装置4が設けられた一端側より、駆動装置4とは反対側の他端側が高くなるように傾斜し、カーテン3のスムーズな開閉が困難となるおそれがある。

0046

一方、図9に示すように、本実施形態の農業用設備1は、巻取軸31の軸方向の一端側に駆動装置4が設けられ、他端側に振れ止め装置5として錘51が設けられている。この錘51の重量により、巻取軸31は、駆動装置4とは反対側においてカーテン3に作用させる張力が強くなる。したがって、巻取軸31の軸方向の一端側と他端側とにおいて、カーテン3に作用させる張力の差が低減し、巻取軸31が水平に保たれる。これにより、巻取軸31の軸方向において、カーテン3の巻取り量がほぼ等しくなり、カーテン3の巻ずれの発生が抑制され、カーテン3のスムーズな開閉を行うことが可能となる。

0047

また、カーテン3と同様に、側カーテン6についても、下端部60に取り付けられた巻取軸61に振れ止め装置5aが設けられているので、側カーテン6の開閉もスムーズに行うことが可能となる。

0048

また、本実施形態では、図2図4に示すように、複数のフレーム2同士を連結する第2連結フレーム24は、フレーム2の内側に設けられている。さらに、フレーム2と第2連結フレーム24とを結合する結合部材25A,25B,25Cは、フレーム2から外側方向への突出量が小さくなるように(例えば突出量が1cm以下)構成されている。これにより、カーテン3の下端部30の移動中にカーテン3が引っ掛かることなくフレーム2の外側に沿ってカーテン3の下端部30を移動させやすくなり、カーテン3をよりスムーズに開閉させることが可能となる。

0049

また、本実施形態のカーテン3は、フレーム2の頂部20に固定され、下端部30が移動することで開閉するように構成されているが、この構成に限らない。例えば、カーテン3の下端部30がフレーム2に対して固定され、上端部がフレーム2に沿って移動することでカーテン3が開閉するように構成されていてもよい。

0050

また、本実施形態では、巻取軸31の軸方向の一方側にのみ駆動装置4が設けられているが、巻取軸31の軸方向の両側に駆動装置4が設けられていてもよい。この場合、巻取軸31の軸方向の両側の駆動装置4で同期して巻取軸31を回転させることが好ましい。これにより、巻取軸31の軸方向において、巻取軸31がカーテン3に作用させる張力の差が低減され、巻ずれの発生が抑制されるので、カーテン3のスムーズな開閉を行うことができる。

0051

また、図10に示すように、本実施形態の農業用設備1は、ハウス本体8の内部に設けられている。本実施形態の農業用ハウス10は、農業用設備1と、農業用設備1の複数のフレーム2を、複数のフレーム2との間に隙間を空けて覆う被覆材8を有するハウス本体8とを備える。

0052

ハウス本体8は、構造材としての機能を有する複数の外フレーム81と、複数の外フレーム81によって保持される被覆材82とを備えている。

0053

外フレーム81は、例えばアルミニウム等の金属パイプで構成されており、Y軸方向から見た外形が逆U字状に形成されている。外フレーム81は、農業用設備1のフレーム2よりも大きく形成されており、フレーム2から離れてフレーム2を覆うように配置されている。そして、複数の外フレーム81は、Y軸方向に沿って所定の間隔で並べて立てられている。なお、図10では、複数の外フレーム81のうち、Y軸方向の一端側及び他端側の外フレーム81のみ図示し、他の外フレーム81の図示を省略している。

0054

被覆材82は、例えば樹脂製のフィルム状部材(例えばポリオレフィンフィルム)等で構成されており、カーテン3、及び側カーテン6よりも高い透光性を有する。被覆材82は、複数の外フレーム81全体を覆うように設けられており、ハウス本体8の屋根821、側壁822、妻壁823として機能する。また、妻壁823には、出入口824が設けられている。

0055

図11に示すように、本実施形態の農業用ハウス10は、複数の外フレーム81に保持された被覆材82が、農業用設備1と隙間を空けて農業用設備1を覆っている。これにより、被覆材82とカーテン3とが干渉することが抑制され、カーテン3をスムーズに開閉させることが可能となる。

0056

また、本実施形態の農業用設備1は、既存のハウス本体8内に設けることが可能である。したがって、既存のハウス本体8が、カーテン3、水放出部7等の取付けに対応していない構造であっても、本実施形態の農業用設備1を設けることで、カーテン3、水放出部7等を用いた植物の育成環境を形成することができる。

0057

なお、本実施形態の農業用ハウス10は、農業用設備1とハウス本体8とで構成されているが、ハウス本体8は必須の構成ではなく農業用設備1のみで構成されていてもよい。

0058

次に、農業用設備1の変形例について説明する。

0059

<第1変形例>
図12に、本変形例の農業用設備1Aの概略構成図を示す。本変形例の農業用設備1Aにおいて、カーテン3Aの下端部30の移動範囲における最下端位置は、フレーム2の連結部22の下端と地面との間の位置である。

0060

本変形例の農業用設備1Aは、側カーテン6を備えておらず、カーテン3Aが側カーテン6の機能を兼ねている。本変形例のカーテン3Aは、下端部30の移動範囲における最下端位置は、地面近くに設定されており、フレーム2の支柱部21も覆うことが可能に構成されている。これにより、側カーテン6を省略することができるので、農業用設備1Aの構成を簡略化することができる。

0061

<第2変形例>
図13A、図13Bに本変形例の農業用設備1の概略構成図を示す。本変形例の農業用設備1において、振れ止め装置5は、巻取軸31に巻取可能な帯状部材52である。帯状部材52は、上端部53が巻取軸31に取り付けられ、下端部54が巻取軸31よりも下側においてフレーム2に対して固定されている。

0062

本実施形態の帯状部材52は、カーテン3と同様に樹脂製のフィルム状部材(例えばポリオレフィンフィルム)、網状部材等で構成されており、巻取軸31に対して駆動装置4とは反対側の端部に設けられている。帯状部材52は、Y軸方向を幅方向とし、上端部53が巻取軸31に取り付けられ、下端部54が固定軸55に取り付けられている。固定軸55は、Y軸方向を軸方向として、複数のフレーム2の支柱部21に固定されている。また、帯状部材52は、フレーム2に沿って張られた状態となるように、巻取軸31に対してカーテン3とは反対向きに巻き取られている。すなわち、巻取軸31がカーテン3を巻き取る向きに回転した場合、帯状部材52は巻取軸31から繰り出され、巻取軸31がカーテン3を繰り出す向きに回転した場合、帯状部材52は巻取軸31に巻き取られる。

0063

上記構成により、巻取軸31がカーテン3を巻き取る際に、巻取軸31における駆動装置4とは反対側の端部が、駆動装置4側の端部よりも高くならないように帯状部材52により規制され、巻取軸31が水平に保たれる。これにより、巻取軸31の軸方向において、カーテン3の巻取り量がほぼ等しくなり、カーテン3の巻ずれの発生が抑制され、カーテン3のスムーズな開閉を行うことが可能となる。

0064

なお、上述した実施形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんのことである。

0065

1農業用設備
10農業用ハウス
2フレーム
21支柱部
22 連結部
3カーテン
30下端部
31巻取軸
4駆動装置
5振れ止め装置
51錘
52帯状部材
53上端部
54 下端部
6側カーテン
60 下端部
7 水放出部
71噴霧装置
73散水装置
8ハウス本体
82 被覆材

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