図面 (/)

技術 茎数計測システム、及び、それを用いた農作管理システム

出願人 ヤンマー株式会社
発明者 宮本宗徳
出願日 2015年12月8日 (4年3ヶ月経過) 出願番号 2015-239621
公開日 2017年6月15日 (2年9ヶ月経過) 公開番号 2017-104037
状態 特許登録済
技術分野 収穫機本体(6)(機枠、駆動) 植物の栽培
主要キーワード 配備箇所 後方区域 区画割り 真下向き 設定区域 選択区画 一定ピッチ毎 計測板
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年6月15日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

株中のの本数を簡易且つ高精度に測定する。

解決手段

穀稈を刈り取る刈取部を備えたコンバイン101側に撮像部112が配備され、刈取部で穀稈を刈り取った後の刈株を撮像部112で上方側から撮像するように構成されているとともに、撮像部112で撮像した画像情報から刈株中の茎の本数を計測する計測部117が備えられている。

概要

背景

この種の技術としては、生育診断作業の際に、圃場生育途中の株中のの本数を生育診断機で計測するものがある。計測した茎の本数は、収穫までの施肥支援計画病害虫に対する防除支援計画、収穫時期予測等を求めるのに利用されている(下記特許文献1参照)。
また、植立穀稈を刈り取る刈取部と刈り取った刈取穀稈脱穀する脱穀部とを備えたコンバイン農作業機の一例)の刈取作業の際に、刈取部で刈り取る前の植立穀稈の株中の茎の本数をコンバインの計測部で計測するものもある。計測した茎の本数は、次年度施肥量を設定する肥培管理に利用されている(下記特許文献2参照)。

概要

株中の茎の本数を簡易且つ高精度に測定する。穀稈を刈り取る刈取部を備えたコンバイン101側に撮像部112が配備され、刈取部で穀稈を刈り取った後の刈株を撮像部112で上方側から撮像するように構成されているとともに、撮像部112で撮像した画像情報から刈株中の茎の本数を計測する計測部117が備えられている。

目的

本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであって、その主たる課題は、株中の茎の本数を簡易且つ高精度に計測することができる茎数計測システム、及び、それを用いた農作管理システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

穀稈を刈り取る刈取部を備えた農作業機側撮像部が配備され、前記刈取部で穀稈を刈り取った後の刈株を前記撮像部で上方側から撮像するように構成されているとともに、前記撮像部で撮像した画像情報から刈株中のの本数を計測する計測部が備えられている茎数計測システム

請求項2

前記計測部は、がつく有効な茎と、未熟な無効な茎とを判別し、少なくとも有効な茎の本数を計測するように構成されている請求項1記載の茎数計測システム。

請求項3

前記撮像部で撮像した画像情報から前記刈取部の刈取状態を判定する刈取判定部が更に備えられている請求項1又は2記載の茎数計測システム。

請求項4

前記撮像部は、隣接する複数の刈株を含む撮像対象領域を撮像するように構成され、前記計測部は、前記撮像部で撮像した前記撮像対象領域の画像情報から、前記茎の本数に加えて、隣接する複数の刈株の間隔、又は、単位面積当たりの刈株の数を計測するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の茎数計測システム。

請求項5

請求項1〜4のいずれか1項に記載の茎数計測システムによる計測位置を示す位置情報と、前記茎数計測システムによる前記計測位置での計測結果を示す計測情報と、前記計測位置での穀粒収穫量を示す収穫量情報とを取得する情報取得部と、これらの情報を関連付けて格納する管理用データベースが備えられている農作管理システム。

技術分野

0001

本発明は、穀稈の株中のの本数(以下、茎数略称する場合がある。)を計測する茎数計測システム、及び、それを用いた農作管理システムに関する。

背景技術

0002

この種の技術としては、生育診断作業の際に、圃場生育途中の株中の茎の本数を生育診断機で計測するものがある。計測した茎の本数は、収穫までの施肥支援計画病害虫に対する防除支援計画、収穫時期予測等を求めるのに利用されている(下記特許文献1参照)。
また、植立穀稈を刈り取る刈取部と刈り取った刈取穀稈を脱穀する脱穀部とを備えたコンバイン農作業機の一例)の刈取作業の際に、刈取部で刈り取る前の植立穀稈の株中の茎の本数をコンバインの計測部で計測するものもある。計測した茎の本数は、次年度施肥量を設定する肥培管理に利用されている(下記特許文献2参照)。

先行技術

0003

特開2002−149744号公報
特開2005−211045号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、この茎の本数は、植付本数に強く関連するため、今年度の実績から次年度の植付本数(1株当たりの苗の本数)を設定する植付本数管理等にも利用することが考えられる。この植付本数管理にて次年度の植付本数を適切なものとすれば、収穫量の増大という農作者にとって大きなメリット生むことが期待される。そのためには、管理の基礎となる茎の本数の計測を簡易且つ高精度に行うことが求められる。

0005

ところが、特許文献1記載の技術では、茎の本数を計測するのに、農作業機による農作業とは別に生育診断機を用いた生育診断作業が必要となるので、作業工数が増えて手間がかかる問題がある。
しかも、計測対象とする生育途中の株中の茎にはや葉がついているため、その穂や葉によって茎が隠れ易い状態にある。更に、生育途中の株中の茎は先端側が垂れているため、横方側からは勿論のこと、上方側から見た場合でも、茎が相互に重なり易い状態にある。そのため、生育途中の株中の茎の本数を計測する特許文献1記載の技術では、茎の本数の計測精度が低くなる重大な問題がある。

0006

他方、特許文献2記載の技術では、コンバインによる刈取作業の際に茎の本数を計測するので、作業工数を増やさずに茎の本数の計測を簡易に行える。しかしながら、計測対象とする刈り取り前の植立穀稈の株中の茎も、上述した生育途中の株中の茎と同様、穂や葉によって隠れ易く、更に、相互に重なり易い状態にあるので、茎の本数の計測精度が低くなる重大な問題が残る。

0007

本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであって、その主たる課題は、株中の茎の本数を簡易且つ高精度に計測することができる茎数計測システム、及び、それを用いた農作管理システムを提供する点にある。

課題を解決するための手段

0008

本発明の第1特徴構成は、茎数計測システムに関し、
穀稈を刈り取る刈取部を備えた農作業機側撮像部が配備され、
前記刈取部で穀稈を刈り取った後の刈株を前記撮像部で上方側から撮像するように構成されているとともに、
前記撮像部で撮像した画像情報から刈株中の茎の本数を計測する計測部が備えられている点にある。

0009

つまり、この構成によれば、農作業機による刈取作業の際に、刈取部で穀稈を刈り取った後の刈株を農作業機側に配備された撮像部で上方側から撮像し、この撮像した画像情報から計測部で1株当たりの刈株中の茎の本数を計測する。
ここで、刈株は、茎が短く切り揃えられている関係から、上方側から見た場合に穂や葉に茎が隠れることや茎どうしが重なることが少ない状態にある。
本構成によれば、計測部で茎の本数を計測するための画像情報が、上方側から見た刈株の画像情報であり、上述したように、穂や葉に茎が隠れることや茎どうしが重なることが少ない画像情報であるので、その分、茎の本数の計測を高精度に行うことができる。
また、農作業機による刈取作業の際に刈株から茎の本数を計測するので、刈取作業とは別の作業を必要とせず、茎の本数の計測を簡易に行うことができる。更に、時間経過による茎枯れ等の茎の本数の計測に不利な形態変化が刈株に生じる前に茎の本数を計測することができ、刈株の経時的変化による計測精度の低下も確実に回避することができる。

0010

本発明の第2特徴構成は、前記計測部は、穂がつく有効な茎と、未熟な無効な茎とを判別し、少なくとも有効な茎の本数を計測するように構成されている点にある。
ここで、「穂がつく有効な茎」は、穀粒が適切に収穫される茎である。この有効な茎の本数は、有効茎数と呼称される場合があり、また、穂数同義で用いられることもある。他方、「未熟な無効な茎」は、穀粒が適切に収穫されない茎であり、例えば、長さの短い遅れ穂がつく茎や全く穂がつかない茎等が該当する。

0011

上記構成によれば、穂がつく有効な茎と、未熟な無効な茎とを判別し、少なくとも有効な茎の本数を計測するので、収穫量に直接に影響する指標となる有効な茎の本数の計測を簡易且つ高精度に行うことができる。
また、有効な茎の本数に加えて、未熟な無効の茎の本数を計測することも可能である。この場合には、例えば、無効な茎の存在率や絶対数等を把握することができ、有効な茎の本数とは別の観点から分析を行うこともできる。

0012

本発明の第3特徴構成は、前記撮像部で撮像した画像情報から前記刈取部の刈取状態を判定する刈取判定部が更に備えられている点にある。
ここで、「刈取部の刈取状態」とは、刈取部の刈取機能に関する状態であり、例えば、刈取部で使用中の刈刃の状態(劣化の程度や破損の有無等)や刈刃の高さ位置等が該当する。

0013

撮像部で撮像した画像情報は、上方側から撮像した刈株の画像情報であり、この刈株の画像情報には刈取部の刈取状態が現れる刈跡が含まれている。上記構成によれば、このように刈跡が含まれた画像情報から刈取判定部により刈取部の刈取状態を判定するので、農作業機による刈取作業と別の作業を必要とせず、刈取部の刈取状態の判定を簡易に行うことができる。

0014

本発明の第4特徴構成は、前記撮像部は、隣接する複数の刈株を含む撮像対象領域を撮像するように構成され、
前記計測部は、前記撮像部で撮像した前記撮像対象領域の画像情報から、前記茎の本数に加えて、隣接する複数の刈株の間隔、又は、単位面積当たりの刈株の数を計測するように構成されている点にある。

0015

隣接する複数の株の間隔は、株間条間等と呼称されて苗の植付状態を示す指標となる。また、単位面積当たりの株数は、植栽密度等と呼称されて苗の植付状態や播種状態を示す指標となる。そのため、これらの情報は、今年度の農作の評価や次年度の計画に有効に活用できるものとなる。
本構成によれば、隣接する複数の刈株を含む撮像対象領域を撮像部で撮像し、この撮像対象領域の画像情報から、茎の本数に加えて、隣接する複数の刈株の間隔、又は、単位面積当たりの刈株の数を計測部で計測するので、上述したような有効な情報を簡易に得ることができる。

0016

本発明の第5特徴構成は、農作管理システムに関し、第1〜4特徴構成のいずれかに記載の茎数計測システムによる計測位置を示す位置情報と、前記茎数計測システムによる前記計測位置での計測結果を示す計測情報と、前記計測位置での穀粒の収穫量を示す収穫量情報とを取得する情報取得部と、これらの情報を関連付けて格納する管理用データベースが備えられている点にある。

0017

上記構成によれば、茎数計測システムによる計測位置を示す位置情報と、茎数計測システムによる計測位置での計測結果を示す計測情報としての茎の本数を示す情報と、計測位置での穀粒の収穫量を示す収穫量情報とを情報取得部で取得し、これらの情報を関連付けて管理用データベースに格納する。そのため、農作者は、位置毎での茎の本数と収穫量との関係を分析して、今年度の農作の評価や次年度の計画の立案を行うことが可能となる。
更に、茎数計測システムによる計測位置での計測結果を示す計測情報として、茎の本数を示す情報に加えて、株の間隔を示す情報や単位面積当たりの株数を示す情報を関連付けて管理用データベースに格納することができ、その場合には、農作者は、位置毎での茎の本数と収穫量と株の間隔や単位面積当たりの株数との関係を分析して、今年度の農作の評価や次年度の計画の立案を多面的に行うことが可能となる。

図面の簡単な説明

0018

茎数計測システム及び農作管理システムの全体構成図
圃場で収穫作業中の農作業車の側面図
圃場で収穫作業中の農作業車を模式的に示す水平投影
撮像部で撮像した画像情報を模式的に示す図
表示部の表示画面を示す図

実施例

0019

本発明に係る茎数計測システム100及び農作管理システム200の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、茎数計測システム100と農作管理システム200の全体構成を示している。 茎数計測システム100は、1株当たりの茎数を計測するシステムであり、例えば、同図1に示すように、農作業機側に各種の処理部を配備して構成することができる。
また、農作管理システム200は、茎数計測システム100の計測情報を含む農作に関する情報を管理するシステムであり、例えば、農作業機との間で情報の受け渡しが可能なコンピュータ等の管理装置を有して農作業機側とは異なる箇所で構成することができる。
以下、茎数計測システム100と農作管理システム200の詳細について順に説明する。

0020

<茎数計測システム100>
まず、図2を参照して農作業機の概要から説明する。図2は、農作業機の一例として、刈取機能と脱穀機能とを有したコンバイン101が圃場1にて収穫作業を実施している状態を示している。
図2に示すように、このコンバイン101には、左右一対クローラ走行装置102を備えた機台103が備えられ、この機台103の前方側に、走行に伴って圃場1の植立穀稈2を刈刃装置104で切断して株元側から刈り取り、刈り取った刈取穀稈を機体後方側に搬送する刈取部105が備えられている。
また、コンバイン101の機台103の上には、運転座席や各種の操作レバーやハンドルを備えた操縦部106と、エンジン(図示省略)と、刈取部105から搬送されてきた刈取穀稈を機体後方側に搬送しながら脱穀処理する脱穀部107と、脱穀された穀粒を貯留するグレンタンク108と、脱穀部107から搬送されてきた脱穀後の排藁排藁カッター109で細断して排藁排出口110から排出する排藁処理部111等が備えられている。

0021

つまり、このコンバイン101は、刈取作業と脱穀・貯留作業を兼ねた収穫作業において、走行に伴って植立穀稈2を機体前部の刈取部105で刈り取り、刈取部105で刈り取った刈取穀稈を機体前後中間部の脱穀部107に送って脱穀し、脱穀部107で脱穀した穀粒をグレンタンク108に投入して貯留するとともに、脱穀後の排藁を機体後部の排藁処理部111で細断処理して圃場1に排出するように構成されている。図中の3は、穀稈を刈り取った後の刈株である。

0022

次に、コンバイン101側に配備された茎数計測システム100の各処理部について説明する。
図1に示すように、このコンバイン101には、茎数計測システム100の処理部として、刈取部105で穀稈を刈り取った後の刈株3(図2図4参照)を上方側から撮像する撮像部112と、穀粒の収穫量を検出する収穫量検出部113と、収穫穀粒に含まれる水分量を検出する水分量検出部114と、コンバイン101の位置を検出する位置検出部115等が備えられている。
また、コンバイン101の制御部116には、茎数計測システム100の処理部として、撮像部112で撮像した画像情報ID(図4参照)から少なくとも茎数を計測する計測部117と、撮像部112で撮像した画像情報IDから刈取部105の刈取状態を判定する刈取判定部118等が備えられている。
更に、コンバイン101には、茎数計測システム100の処理部として、通信部119が備えられているとともに、この通信部119を介して農作管理システム200から取得した情報やコンバイン101側で取得した各種の情報を表示するモニタ等の表示部120が備えられている。表示部120は、コンバイン101の操縦部106に備えられている。
なお、計測部117と刈取判定部118は、コンバイン101とは別の箇所に構成されていてもよい。また、通信部119による農作管理システム200との通信は、インターネット回線を利用した通信方式直接通信方式等の各種の通信方式を採用することができる。

0023

撮像部112は、下方側を撮像可能な状態でコンバイン101に取付けられたカメラ等から構成されている。図3は、コンバイン101と刈取り前の植立穀稈2と刈株3との関係を模式的に示す水平投影図であり、同図3を参照し、撮像部112で撮像対象とする刈株3の設定、及び、撮像部112の配備箇所について説明を加える。

0024

(撮像対象とする刈株の設定)
撮像部112は、刈刃装置104の刈幅Wの範囲において刈刃装置104の後縁線X1よりも機体後方側に存在する刈株3を撮像対象の刈株3に設定することができる。
また、刈株3がクローラ走行装置102で踏み付けられると株姿が乱れるため、このような刈株3を撮像したとしても、後処理となる計測部117での計測処理や刈取判定部118での判定処理の精度が低くなる虞がある。そこで、クローラ走行装置102で踏み付けられていない刈株3を撮像すべく、クローラ走行装置102の直下区域及びその後方区域からなる踏み付け区域Pf(図中のグレー部分)中に存在する刈株3以外の刈株3を撮像対象に設定することができる。なお、コンバイン101が、クローラ走行装置102を備えたクローラ式ではなく、複数の車輪を備えたホイール式である場合には、車輪の直下区域及びその後方区域が踏み付け区域Pfとなる。

0025

更に、排藁排出口110から排出された排藁が刈株3の上に落下すると刈株3中の茎が排藁で隠れるため、この場合も、計測部117での計測処理や刈取判定部118での判定処理の精度が低くなる虞がある。そこで、排藁排出口110から排出される排藁が重なっていない刈株3を撮像すべく、排藁排出口110の前縁線X2よりも機体後方側に存在する刈株3以外の刈株3を撮像対象に設定することができる。

0026

これらの観点から、本実施形態では、刈刃装置104の刈幅Wの範囲において、刈刃装置104の後縁線X1よりも機体後方側、且つ、排藁排出口110の前縁線X2よりも機体前方側で、踏み付け区域Pfを除く設定区域Pc(図中の点線斜線部分)中に存在する刈株3を撮像対象に設定し、計測に適した刈株3を撮像する。このうち、刈刃装置104からある程度離れることで刈取作業に伴う塵埃の影響の少ない踏み付け区域Pfどうしの間の位置で、しかも、クローラ走行装置102で踏み付けられた部分が全く存在しない機体左右幅方向の中央側に位置する刈株3を撮像対象に設定するのが特に好ましい。

0027

(撮像部112の配備箇所)
撮像部112の配備箇所は、撮像対象とする刈株3を撮像できればコンバイン101側の如何なる箇所であってもよい。撮像対象とする刈株3を真上から真下向きに撮像するのが茎数計測に最も適した画像情報IDを取得できることから、撮像部112の配備箇所は、コンバイン101における撮像時点で撮像対象とする刈株3の真上又はその近傍に位置する箇所に設定するのが好ましい。
本実施形態では、撮像時点において踏み付け区域Pfどうしの間の位置で機体左右幅方向の中央側に位置する刈株3の真上又はその近傍に位置する箇所として、図2図3に示すように、コンバイン101の底面側におけるクローラ走行装置102どうしの間で機体左右幅方向の中央側の部位に撮像部112を配備している。

0028

このように、この茎数計測システム100は、撮像部112で撮像対象とする刈株3、及び、撮像部112の配備箇所を適切に設定することで、後処理となる計測部117での高精度な茎数計測を実現している。

0029

図4は、撮像部112で撮像した画像情報IDの例であり、同図4を参照して、撮像部112の具体的な撮像領域について説明を加える。
撮像部112の撮像領域は、少なくとも撮像対象とする刈株3を含む領域であれば、各種の領域を設定することができ、後述する計測部117での計測項目に応じて適宜に設定すればよい。
例えば、計測部117での計測項目が、1つの刈株3から計測可能なものであれば、図4(a)に示すように、1つの刈株3を含む領域を撮像領域に設定することができる。
他方、計測部117での計測項目が、機体前後方向や機体左右幅方向で隣接する複数の刈株3から計測可能なものであれば、図4(b)に示すように、機体前後方向や機体左右幅方向で隣接する複数の刈株3を含む領域を撮像領域に設定することができる。

0030

図1戻り、計測部117は、画像情報IDを処理して計測情報を取得するプログラムからなり、画像情報IDから刈株3中の茎数を計測する茎数計測処理部117aと、画像情報から隣接する複数の刈株3の間隔を計測する間隔計測処理部117bと、画像情報から単位面積当たりの刈株3の数を計測する密度計測処理部117cが備えられている。

0031

茎数計測処理部117aは、次の処理を実行する。
図4(a)に示すように、画像情報IDに対してエッジ検出等の抽出処理を施し、1つの刈株3中に存在する多数の茎の各々を抽出する。
次に、茎数計測処理部117aは、抽出した茎の各々の直径寸法(外形寸法の一例)を計測し、その計測直径寸法Aと設定直径寸法Acとを比較する。そして、計測直径寸法Aが設定直径寸法Ac以上であった茎を穂がつく有効な茎4aとし、計測直径寸法Aが設定直径寸法Ac未満であった茎を未熟な無効な茎4bと判別する。
続いて、有効な茎4aと判別した茎の本数(つまり、有効茎数)を計測して茎数情報を生成する。
なお、茎数計測処理部117aは、有効な茎4aの本数と無効な茎4bの本数とを別々に計測して茎数情報を生成してもよい。茎数計測処理部117aは、図4(b)に示す画像情報IDについても同様の処理を実行し、1又は複数の刈株3の茎数情報を計測する。

0032

間隔計測処理部117bは、次の処理を実行する。
図4(b)に示すように、隣接する複数の刈株3を含む撮像領域の画像情報IDから各刈株3の中心点3cを抽出する。
次に、計測部117は、機体前後方向(図中の上下方向)で隣接する刈株3の中心点3c間の距離L1を計測して第1間隔情報(株間に対応する情報)を生成するとともに、機体左右幅方向(図中の左右方向)で隣接する刈株3の中心点3c間の距離L2を計測して第2間隔情報(条間に対応する情報)を生成する。

0033

密度計測処理部117cは、図4(b)に示すように、画像情報IDから各刈株3を抽出して刈株数(図の例では4株)を計測し、計測した刈株数を撮像領域に対応して予め設定された面積で除して密度情報を生成する。

0034

刈取判定部118は、画像情報IDを処理して刈取部105に関する判定情報を生成するプログラムからなり、次の処理を実行する。
まず、画像情報IDに対してエッジ検出等の抽出処理を施し、刈株3中に存在する多数の茎の切断部の輪郭線を個別に抽出する。
次に、例えば、当該輪郭線と円形状とを比較し、形状ズレ量が設定値未満であれば、刈取状態の一例である刈刃の状態を「良好」と判定し、他方、輪郭線が引き千切られた形状等となって形状ズレ量が設定値以上であれば、刈取状態の一例である刈刃状態を「不良」と判定して刈取判定情報を生成する。この他、刈取判定部118は、刈取状態の一例である刈高さの適否を判定して刈取判定情報を生成するようにしてもよい。

0035

画像情報ID、収穫量情報、水分量情報等の情報は、撮像部112、収穫量検出部113、水分量検出部114等により、株間に対応するピッチ区画に対応するピッチ等の一定ピッチ毎、又は、連続的に取得される。そして、コンバイン101の制御部116は、これらの取得した情報を位置検出部115にて検出したコンバイン101の位置に対応付けて、計測位置毎にて、茎数情報、刈取判定情報、収穫量情報、水分量情報等を生成するように構成されている。
なお、収穫量検出部113、水分量検出部114、位置検出部115は、公知の各種の構成を採用することができる。
例えば、収穫量検出部113は、グレンタンク108への投入時の穀粒の計測板への衝突力を検出するセンサやグレンタンク108内の穀粒の貯留重量を検出するセンサ等から構成することができる。水分量検出部114は、電気容量の変化や電気抵抗から水分量を検出するセンサ等から構成することができる。位置検出部115は、全地球測位システム(GPS)を利用した位置センサ速度センサ等から構成することができる。

0036

<農作管理システム200>
図1に示すように、農作管理システム200の制御部201には、茎数計測システム100から情報を取得する情報取得部202と、圃場1に関する地図情報作物種等の作物情報等を記憶する記憶部203と、出力情報等の情報を作成する情報作成部204が備えられている。
また、この農作管理システム200には、情報を格納する管理用データベース205と、出力情報等を表示するモニタ等の表示部206と、通信部207等が備えられている。

0037

農作管理システム200の情報取得部202は、通信部207を用いた茎数計測システム100との通信により、計測位置毎の計測情報として、茎数情報、第1間隔情報、第2間隔情報、密度情報を取得するとともに、計測位置毎の付加情報として、収穫量情報、水分量情報、位置情報等を取得する。

0038

管理用データベース205は、情報取得部202で取得した計測位置毎の計測情報と付加情報とを関連付けて格納する。つまり、管理用データベース205には、茎数情報、第1間隔情報、第2間隔情報、密度情報、収穫量情報、水分量情報等が計測位置毎に関連付けて格納される。

0039

情報作成部204は、記憶部203に記憶された地図情報や作物情報と、管理用データベース205に格納された計測位置毎の計測情報と付加情報とを関連付けた出力情報を作成する。

0040

そして、農作管理システム200は、情報作成部204で作成された出力情報を表示部206にて表示する。また、この農作管理システム200は、情報作成部204で作成した出力情報を、通信部207を用いた茎数計測システム100との通信を介して、茎数計測システム100の表示部120にて表示することも可能に構成されている。

0041

図5は、表示部206に表示される表示画面の一例を示す図である。この例では、多数の区画に区画割りした圃場1を示す地図表示g1が表示画面中の左側欄に表示されるとともに、地図表示g1中の選択区画(地図表示g1中のグレー部分)に対応した区画毎区画情報を示す表g2が表示画面中の右側欄に表示されるようになっている。当該表g2には、当該区画の名称識別符号の一例)、作物種、茎数、植栽密度、条間、株間、収穫量、水分量等が含まれている。
そのため、農作管理システム200の使用者は、当該区画毎の作物種、茎数、植栽密度、条間、株間、収穫量、水分量等を多面的に分析し、次年度の農作の計画を綿密に検討することができる。特に、茎数、植栽密度、条間、株間等の収穫量への影響の大きな指標が正確に把握できるので、植付本数管理や播種管理を適切に行え、次年度以降の収穫量の増大に繋げることが可能となる。

0042

〔別実施形態〕
(1)前述の実施形態では、農作管理システム200をコンバイン101側とは異なる箇所に構成する場合を例に示したが、茎数計測システム100とともにコンバイン101側に構成してもよく、どの箇所に構成するかは使用状況等に応じて適宜に選択すればよい。

0043

(2)前述の実施形態では、茎数計測システム100の撮像部112をコンバイン101に取り付けられたカメラ等で構成する場合を例に示したが、操縦者が持ち込んだスマートフォンタブレット等のカメラ付き携帯情報端末等で構成してもよい。

0044

(3)前述の実施形態では、茎数計測システム100の撮像部112が配備される農作業機として、刈取機能と脱穀機能を有したコンバイン101を例に示したが、バインダー等の脱穀機能までは有しない簡易型の刈取機等であってもよい。

0045

100茎数計測システム
101農作業機
105 刈取部
112撮像部
117計測部
118 刈取判定部
200 農作管理システム
201情報取得部
202 管理用データベース

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ