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技術 ワイヤハーネス固定具およびそれを用いたワイヤハーネスの固定構造

出願人 株式会社オートネットワーク技術研究所住友電装株式会社住友電気工業株式会社
発明者 山口裕司
出願日 2015年12月4日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2015-238019
公開日 2017年6月8日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2017-103994
状態 未査定
技術分野 クランプ・クリップ 挿入ピン・リベット 屋内配線の据付
主要キーワード 取付用凹所 オプション機器用 固定用クランプ ブロック形 係止用爪 車両仕様 保護プレート バンド挿通孔
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (5)

課題

第一のワイヤハーネス固定用クランプの形状の変更を必要とすることなく、車両に配索された第一のワイヤハーネスに第二のワイヤハーネスを簡便かつ安定して固定することができる、新規な構造のワイヤハーネス固定具およびそれを用いたワイヤハーネスの固定構造を提供すること。

解決手段

第二のワイヤハーネス62の表面に載置される基部12と、基部12から延出して第二のワイヤハーネス62へ巻き付けられる帯状ベルト部16とを備え、基部12には、ベルト部16が挿通係止される結束用挿通孔28と、第一のワイヤハーネス40に取り付けられた固定用クランプ42の結束バンド部50が挿通係止される連結用挿通孔32が設けられているようにした。

概要

背景

従来から、自動車用ワイヤハーネスでは、例えば、標準仕様で使用される第一のワイヤハーネスに対して車両のグレード購入後のユーザニーズによりオプション的に使用される第二のワイヤハーネスが並設されている場合や、幹線として使用される第一のワイヤハーネスから支線として分岐された第二のワイヤハーネスが並設されている場合がある。さらに、バッテリと各種電装機器間を繋ぐ第一のワイヤハーネスに対して、大容量のデータを伝送する光ケーブル等からなる第二のワイヤハーネスが並設される場合がある。

ところで、オプション機器用や支線として設けられた第二のワイヤハーネスは、車両仕様等により用いられない場合もあり、第二のワイヤハーネスの未使用時には、第二のワイヤハーネスを並設された第一のワイヤハーネスに固定することが行われている。また、光ケーブル等からなる第二のワイヤハーネスも、車両の適所固定用クランプ等により固定的に配設された第一のワイヤハーネスに対して固定することが行われている。このような第二のワイヤハーネスを第一のワイヤハーネスへ固定する手段として、例えば、特開平10−174259号公報(特許文献1)等に記載されているように、第一のワイヤハーネスを車両に固定するために結束バンド部により第一のワイヤハーネスに結束固定された固定用クランプに対して、第二のワイヤハーネスを保持する保持部を突設させ、かかる保持部に第二のワイヤハーネスを保持して固定するものが、広く採用されている。

ところが、このような従来構造の固定手段は、第二のワイヤハーネスを固定するために、第一のワイヤハーネスを車両に固定する固定用クランプ自体を特別な構造に変更する必要がある。それゆえ、第一のワイヤハーネスに使用される固定用クランプを複数種類準備してそれらを場所に応じて使い分ける必要があり、作業性が悪化すると共に、コストアップが避けられないという問題を内在していた。

かかる問題を回避するために、単に第二のワイヤハーネスを第一のワイヤハーネスにビニールテープ等により結束固定することも考えられるが、作業が煩雑で時間がかかると共に、オプション用の第二のワイヤハーネスの使用が必要となった場合等、第一のワイヤハーネスから第二のワイヤハーネスを離脱させる作業も煩雑となることから、有効な対策とは言い難かった。

概要

第一のワイヤハーネスの固定用クランプの形状の変更を必要とすることなく、車両に配索された第一のワイヤハーネスに第二のワイヤハーネスを簡便かつ安定して固定することができる、新規な構造のワイヤハーネス固定具およびそれを用いたワイヤハーネスの固定構造を提供すること。第二のワイヤハーネス62の表面に載置される基部12と、基部12から延出して第二のワイヤハーネス62へ巻き付けられる帯状ベルト部16とを備え、基部12には、ベルト部16が挿通係止される結束用挿通孔28と、第一のワイヤハーネス40に取り付けられた固定用クランプ42の結束バンド部50が挿通係止される連結用挿通孔32が設けられているようにした。

目的

本発明は、上述の事情背景に為されたものであって、その解決課題は、第一のワイヤハーネスの固定用クランプの形状の変更を必要とすることなく、車両に配索された第一のワイヤハーネスに第二のワイヤハーネスを簡便かつ安定して固定することができる、新規な構造のワイヤハーネス固定具およびそれを用いたワイヤハーネスの固定構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

結束バンド部を有する固定用クランプが取り付けられた第一のワイヤハーネスに対して、第二のワイヤハーネスを固定するワイヤハーネス固定具であって、前記第二のワイヤハーネスの表面に載置される基部と、前記基部から延出して前記第二のワイヤハーネスへ巻き付けられる帯状ベルト部とを備え、前記基部には、前記ベルト部が挿通係止される結束用挿通孔と、前記第一のワイヤハーネスに取り付けられた前記固定用クランプの前記結束バンド部が挿通係止される連結用挿通孔が設けられていることを特徴とするワイヤハーネス固定具。

請求項2

前記ベルト部が、前記基部に対して着脱可能とされている請求項1に記載のワイヤハーネス固定具。

請求項3

結束バンド部を有する固定用クランプが取り付けられた第一のワイヤハーネスに対して、第二のワイヤハーネスを固定するワイヤハーネスの固定構造であって、前記第二のワイヤハーネスに対して、請求項1または2に記載のワイヤハーネス固定具を取り付ける一方、前記第一のワイヤハーネスに取り付けられた前記固定用クランプの前記結束バンド部を、前記ワイヤハーネス固定具の前記連結用挿通孔に挿通係止して前記第二のワイヤハーネスを前記第一のワイヤハーネスに対して固定したことを特徴とするワイヤハーネスの固定構造。

請求項4

前記第二のワイヤハーネスに複数の前記ワイヤハーネス固定具が取り付けられている一方、前記複数のワイヤハーネス固定具間に保護プレートが渡し掛けられており、前記保護プレートが前記第二のワイヤハーネスと前記基部の間で挟持されている請求項3に記載のワイヤハーネスの固定構造。

技術分野

0001

本発明は、車両に配設された第一のワイヤハーネスに対して、並設された第二のワイヤハーネスを固定するために用いられるワイヤハーネス固定具およびそれを用いたワイヤハーネスの固定構造に関するものである。

背景技術

0002

従来から、自動車用のワイヤハーネスでは、例えば、標準仕様で使用される第一のワイヤハーネスに対して車両のグレード購入後のユーザニーズによりオプション的に使用される第二のワイヤハーネスが並設されている場合や、幹線として使用される第一のワイヤハーネスから支線として分岐された第二のワイヤハーネスが並設されている場合がある。さらに、バッテリと各種電装機器間を繋ぐ第一のワイヤハーネスに対して、大容量のデータを伝送する光ケーブル等からなる第二のワイヤハーネスが並設される場合がある。

0003

ところで、オプション機器用や支線として設けられた第二のワイヤハーネスは、車両仕様等により用いられない場合もあり、第二のワイヤハーネスの未使用時には、第二のワイヤハーネスを並設された第一のワイヤハーネスに固定することが行われている。また、光ケーブル等からなる第二のワイヤハーネスも、車両の適所固定用クランプ等により固定的に配設された第一のワイヤハーネスに対して固定することが行われている。このような第二のワイヤハーネスを第一のワイヤハーネスへ固定する手段として、例えば、特開平10−174259号公報(特許文献1)等に記載されているように、第一のワイヤハーネスを車両に固定するために結束バンド部により第一のワイヤハーネスに結束固定された固定用クランプに対して、第二のワイヤハーネスを保持する保持部を突設させ、かかる保持部に第二のワイヤハーネスを保持して固定するものが、広く採用されている。

0004

ところが、このような従来構造の固定手段は、第二のワイヤハーネスを固定するために、第一のワイヤハーネスを車両に固定する固定用クランプ自体を特別な構造に変更する必要がある。それゆえ、第一のワイヤハーネスに使用される固定用クランプを複数種類準備してそれらを場所に応じて使い分ける必要があり、作業性が悪化すると共に、コストアップが避けられないという問題を内在していた。

0005

かかる問題を回避するために、単に第二のワイヤハーネスを第一のワイヤハーネスにビニールテープ等により結束固定することも考えられるが、作業が煩雑で時間がかかると共に、オプション用の第二のワイヤハーネスの使用が必要となった場合等、第一のワイヤハーネスから第二のワイヤハーネスを離脱させる作業も煩雑となることから、有効な対策とは言い難かった。

先行技術

0006

特開平10−174259号公報

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は、上述の事情背景に為されたものであって、その解決課題は、第一のワイヤハーネスの固定用クランプの形状の変更を必要とすることなく、車両に配索された第一のワイヤハーネスに第二のワイヤハーネスを簡便かつ安定して固定することができる、新規な構造のワイヤハーネス固定具およびそれを用いたワイヤハーネスの固定構造を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

ワイヤハーネス固定具に関する本発明の第一の態様は、結束バンド部を有する固定用クランプが取り付けられた第一のワイヤハーネスに対して、第二のワイヤハーネスを固定するワイヤハーネス固定具であって、前記第二のワイヤハーネスの表面に載置される基部と、前記基部から延出して前記第二のワイヤハーネスへ巻き付けられる帯状ベルト部とを備え、前記基部には、前記ベルト部が挿通係止される結束用挿通孔と、前記第一のワイヤハーネスに取り付けられた前記固定用クランプの前記結束バンド部が挿通係止される連結用挿通孔が設けられていることを特徴とする。

0009

本態様によれば、ワイヤハーネス固定具の基部を第二のワイヤハーネスの表面に載置すると共に、ベルト部を第二のワイヤハーネスに巻き付けて結束用挿通孔に挿通させることで、ワイヤハーネス固定具を第二のワイヤハーネスに固定することができる。その上で、第一のワイヤハーネスを車体側の適所に固定するために、既に第一のワイヤハーネスに取り付けられている固定用クランプの結束バンド部を、ワイヤハーネス固定具の連結用挿通孔に挿通係止することで、第二のワイヤハーネスをワイヤハーネス固定具を介して第一のワイヤハーネスに連結固定することができるのである。要するに、本態様によれば、第二のワイヤハーネスに固定されたワイヤハーネス固定具が、連結用挿通孔を備えており、第一のワイヤハーネスに既に取り付けられた固定用クランプの結束バンド部を利用して、当該結束バンド部をワイヤハーネス固定具の連結用挿通孔に挿通係止するだけで、第二のワイヤハーネスを第一のワイヤハーネスに対して連結固定することができるのである。

0010

これにより、第一のワイヤハーネスに取り付けられる固定用クランプとして、従来の如き第二のワイヤハーネスを保持する特別な構造を有するものを含めて複数種類準備する必要が無く、第一のワイヤハーネスの固定用には汎用的な固定用クランプのみを用いることが可能となり、作業性の向上や製造コストの低減を図ることができる。

0011

しかも、第二のワイヤハーネスに取り付けられたワイヤハーネス固定具の第一のワイヤハーネスへの固定は、既に第一のワイヤハーネスに取り付けられている固定用クランプの結束バント部を利用して、かかる結束バンド部をワイヤハーネス固定具の連結用挿通孔に挿通係止させるのみでよいことから、さらなるコストの削減や、作業性の向上を図ることができる。加えて、第二のワイヤハーネスの使用が不要になった場合等には、ワイヤハーネス固定具の連結用挿通孔に挿通された固定用クランプの結束バンド部を切断する簡単な作業のみで容易に離脱させることができる。

0012

ワイヤハーネス固定具に関する本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のワイヤハーネス固定具において、前記ベルト部が、前記基部に対して着脱可能とされているものである。

0013

本態様によれば、ベルト部が基部に対して着脱可能とされていることから、ベルト部を第二のワイヤハーネスの径に応じた任意の長さで切断したものを用いることができ、ベルト部の材料の無駄を省くことが可能となる。

0014

ワイヤハーネスの固定構造に関する本発明の第一の態様は、結束バンド部を有する固定用クランプが取り付けられた第一のワイヤハーネスに対して、第二のワイヤハーネスを固定するワイヤハーネスの固定構造であって、前記第二のワイヤハーネスに対して、前記第一または第二の態様に記載のワイヤハーネス固定具を取り付ける一方、前記第一のワイヤハーネスに取り付けられた前記固定用クランプの前記結束バンド部を、前記ワイヤハーネス固定具の前記連結用挿通孔に挿通係止して前記第二のワイヤハーネスを前記第一のワイヤハーネスに対して固定したことを特徴とする。

0015

本態様によれば、ワイヤハーネス固定具にかかる本発明の第一または第二の態様に記載のワイヤハーネス固定具が、第二のワイヤハーネスに取り付けられていることから、第一のワイヤハーネスを車体側に固定するために第一のワイヤハーネスに既に取り付けられている固定用クランプの結束バンド部を利用して、かかる結束バンド部をワイヤハーネス固定具の連結用挿通孔に挿通係止するだけで、第二のワイヤハーネスを第一のワイヤハーネスに対して、簡便かつ安定して固定することができる。これにより、第一のワイヤハーネスに取り付けられる固定用クランプとして、従来の如き第二のワイヤハーネスを保持する特別な構造を有するものを含めて複数種類準備する必要が無く、第一のワイヤハーネスの固定用には汎用的な固定用クランプのみを用いることが可能となり、作業性の向上や製造コストの低減を図ることができる。

0016

ワイヤハーネスの固定構造に関する本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のワイヤハーネスの固定構造において、前記第二のワイヤハーネスに複数の前記ワイヤハーネス固定具が取り付けられている一方、前記複数のワイヤハーネス固定具間に保護プレートが渡し掛けられており、前記保護プレートが前記第二のワイヤハーネスと前記基部の間で挟持されているものである。

0017

本態様によれば、複数のワイヤハーネス固定具間に保護プレートが渡し掛けられており、保護プレートが第二のワイヤハーネスと基部の間で挟持されていることから、第二のワイヤハーネスにおいて、ワイヤハーネス固定具の間を延出する部分を有利に保護できると共に、第二のワイヤハーネスの剛性を確保して、第一のワイヤハーネスに対する第二のワイヤハーネスの固定状態を安定して保持することができる。

発明の効果

0018

本発明によれば、既に第一のワイヤハーネスに取り付けられている固定用クランプの結束バンド部を、ワイヤハーネス固定具の連結用挿通孔に挿通係止することで、第二のワイヤハーネスをワイヤハーネス固定具を介して第一のワイヤハーネスに連結固定できる。これにより、第一のワイヤハーネスに取り付けられる固定用クランプとして、従来の如き第二のワイヤハーネスを保持する特別な構造を有するものを含めて複数種類準備する必要が無く、第一のワイヤハーネスの固定用には汎用的な固定用クランプのみを用いることができ、作業性の向上や製造コストの低減を図ることができる。しかも、ワイヤハーネス固定具の第一のワイヤハーネスへの固定は、既に第一のワイヤハーネスに取り付けられている固定用クランプの結束バント部をワイヤハーネス固定具の連結用挿通孔に挿通係止させるのみでよいことから、さらなるコストの削減、作業性の向上を図ることができる。加えて、第二のワイヤハーネスが不要になった場合等には、ワイヤハーネス固定具の連結用挿通孔に挿通された固定用クランプの結束バンド部を切断するだけで容易に離脱できる。

図面の簡単な説明

0019

本発明の一実施形態としてのワイヤハーネス固定具を示す正面図((a)分解図、(b)組付図)。
第一のワイヤハーネスに取り付けられた固定用クランプに対して、第二のワイヤハーネスに取り付けられた本実施形態のワイヤハーネス固定具が固定されているワイヤハーネスの固定構造を示す正面図((a)固定前、(b)固定後)。
図2に示すワイヤハーネスの固定構造の別の態様を示す正面図。
図2に示すワイヤハーネスの固定構造の平面図。

実施例

0020

以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。

0021

先ず、図1〜2に、本発明の一実施形態としてのワイヤハーネス固定具10を示す。図1に示されているように、ワイヤハーネス固定具10は、後述する第二のワイヤハーネス62の表面に載置される基部12と、基部12の一方の端部14から延出して後述する第二のワイヤハーネス62へ巻き付けられる帯状のベルト部16と、を備えて構成されている。ここで、基部12とベルト部16はそれぞれ別体成形されており、基部12にベルト部16が組み付けられることにより、本実施形態のワイヤハーネス固定具10が形成されるようになっている。かかる基部12とベルト部16はいずれも合成樹脂材料で一体的に成形されて構成されている。なお、以下の説明において、上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方、前方とは、図1中の紙面に直交する上方、後方とは、図1中の紙面に直交する下方、左方とは、図1中の左方、右方とは、図1中の右方を言うものとする。

0022

図1に示されているように、基部12は略矩形ブロック形状とされており、上部には、ベルト部16の基端部18が挿入係止される取付用凹所20が、一方の端部14側に開口すると共に他方の端部22側に向かって延び出すように形成されている。かかる取付用凹所20の内面には、抜止用爪部24が内方に向かって突設されている。また、基部12の上下方向の中央部には、ベルト部16の先端部26が挿通係止される結束用挿通孔28が、左右方向(図1中、左右方向)に向かって延び出すと共に基部12の両方の端部14,22側に開口するように形成されている。かかる結束用挿通孔28の内面には、ベルト部16の先端部26が基部12の他方の端部22側から抜け出すことを防止する係止用爪部30が内方に向かって突設されている。さらに、基部12の下部には、後述する第一のワイヤハーネス40に取り付けられた固定用クランプ42の結束バンド部50が挿通係止される連結用挿通孔32が、左右方向(図1中、左右方向)に向かって延び出すと共に基部12の両方の端部14,22側に開口するように形成されている。かかる結束用挿通孔28の内面には、後述する結束バンド部50が基部12の他方の端部22側から抜け出すことを防止する係止用爪部30が内方に向かって突設されている。

0023

一方、ベルト部16は、左右方向(図1中、左右方向)に向かって延びる帯形状とされており、上下方向(図1中、上下方向)に対して湾曲変形可能となっている。ベルト部16の基端部18側の裏面34には、基部12の取付用凹所20に設けられた抜止用爪部24に係止可能とされた係止突起36aが、ベルト部16の延出方向で互いに所定距離を隔てて複数並設されている。加えて、ベルト部16の先端部26側の裏面34には、基部12の結束用挿通孔28に設けられた係止用爪部30に係止可能とされた係止突起36bが、ベルト部16の延出方向で互いに所定距離を隔てて複数並設されている。

0024

このような構造とされた基部12とベルト部16によって、本実施形態のワイヤハーネス固定具10が構成されている。より詳細には、基部12の取付用凹所20に対してベルト部16の基端部18を挿入することにより、ベルト部16の基端部18の係止突起36aの1つが基部12の取付用凹所20の抜止用爪部24に係止される。これにより、基部12に対してベルト部16の基端部18が取り付けられて、本実施形態のワイヤハーネス固定具10が完成されるようになっている。なお、ベルト部16の係止突起36aと基部12の抜止用爪部24の係止は、例えばベルト部16と取付用凹所20間の隙間からマイナスドライバーを差し込むことにより解除することが可能であることから、ベルト部16は基部12に対して着脱可能とされている。それゆえ、第二のワイヤハーネス62の径に応じた任意の長さで切断したものをベルト部16として用いることができ、従来のように第二のワイヤハーネス62の径が小さかった時にベルト部16の先端部26を切断することが不要となることから、ベルト部16の材料の無駄を省くことが可能となっている。

0025

図2(a)に示されているように、第一のワイヤハーネス40に対して公知の固定用クランプ42が取り付けられ、車体44側の適所に固定されている。より詳細には、公知の固定用クランプ42は、第一のワイヤハーネス40の表面に載置される基部46と、基部46の一方の端部48から延出して第一のワイヤハーネス40へ巻き付けられる帯状の結束バンド部50と、固定用クランプ42を車体44側の適所に固定するクランプ部52と、を備えて構成されている。そして、第一のワイヤハーネス40の表面に基部46を載置して第一のワイヤハーネス40に結束バンド部50を巻き付けた後、結束バンド部50の先端部を基部46に設けられたバンド挿通孔54に挿通することにより、結束バンド部50を解除不能に締め付けて係止することができるようになっているのである。次に、第一のワイヤハーネス40に取り付けられた固定用クランプ42のクランプ部52を車体44の適所に設けられた取付穴56に嵌め込むことにより、皿部58が車体44へ当接すると共に一対の係止羽60,60が取付穴56に対する抜け止めとなって、第一のワイヤハーネス40が車体44側の適所に固定されるようになっている。一方、第二のワイヤハーネス62には本実施形態のワイヤハーネス固定具10が取り付けられている。より詳細には、第二のワイヤハーネス62の表面に基部12を載置して第二のワイヤハーネス62にベルト部16を巻き付けた後、ベルト部16の先端部26を基部12に設けられた結束用挿通孔28に挿通することにより、ベルト部16を解除不能に締め付けて係止することができるようになっているのである。

0026

次に、図2(b)に示されているように、第一のワイヤハーネス40に取り付けられた固定用クランプ42の結束バンド部50を、第二のワイヤハーネス62に取り付けられたワイヤハーネス固定具10の連結用挿通孔32に対して基部12の他方の端部22側から挿通する。これにより、結束バンド部50が連結用挿通孔32に対して解除不能に係止されて、ワイヤハーネス固定具10により第二のワイヤハーネス62が第一のワイヤハーネス40に対して固定されて、本発明の一実施形態としてのワイヤハーネスの固定構造64が実現されるようになっているのである。なお、ここでは、理解を容易にするため、車体44およびバンド挿通孔54と第一および第二のワイヤハーネス40、62は仮想線で記載されている。

0027

要するに、第二のワイヤハーネス62に取り付けられたワイヤハーネス固定具10が連結用挿通孔32を備えていることから、第一のワイヤハーネス40に取り付けられた固定用クランプ42の結束バンド部50を利用して、当該結束バンド部50をワイヤハーネス固定具10の連結用挿通孔32に挿通係止することにより、第二のワイヤハーネス62を第一のワイヤハーネス40に対して連結固定することができるのである。これにより、第一のワイヤハーネス40に取り付けられる固定用クランプ42を、従来の如き第二のワイヤハーネス62を保持する特別な構造を有するものを含めて複数種類準備する必要が無いことから、第一のワイヤハーネス40に取り付けられる固定用クランプ42として汎用品を用いることが可能となり、作業性の向上や製造コストの低減を図ることができる。しかも、かかる固定用クランプ42に対するワイヤハーネス固定具10の固定は、固定用クランプ42の結束バンド部50をワイヤハーネス固定具10の連結用挿通孔32に挿通係止させるだけできることから、さらなるコストの削減や、作業性の向上を図ることができる。加えて、第二のワイヤハーネス62が不要になった場合等には、ワイヤハーネス固定具10の連結用挿通孔32に挿通された固定用クランプ42の結束バンド部50を切断する簡単な作業のみで容易に離脱させることができる。

0028

次に、図3〜4を用いて、本実施形態のワイヤハーネスの固定構造64の別の態様について詳述するが、上記実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、上記実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。なお、ここでは、理解を容易にするため、図3では車体44およびバンド挿通孔54と第一および第二のワイヤハーネス40、62が、また図4では第一のワイヤハーネス40および結束クランプ部50が、仮想線で記載されている。かかるワイヤハーネスの固定構造66では、複数のワイヤハーネス固定具10間に保護プレート68が渡し掛けられている点に関して、上記実施形態と異なる実施形態を示すものである。より詳細には、図4に示されているように、第一のワイヤハーネス40に複数の固定用クランプ42が取り付けられており、かかる複数の固定用クランプ42の結束バンド部50に対してそれぞれ、第二のワイヤハーネス62に取り付けられたワイヤハーネス固定具10の連結用挿通孔32に挿通係止されて固定されている。そして、保護プレート68が、第二のワイヤハーネス62とワイヤハーネス固定具10の基部12の間で挟持された状態(図3参照)で、複数のワイヤハーネス固定具10間に渡し掛けられている(図4参照)。それゆえ保護プレート68によって、ワイヤハーネス固定具10の間を延出する第二のワイヤハーネス62を有利に保護できると共に、第二のワイヤハーネス62の剛性を確保して、第一のワイヤハーネス40に対する第二のワイヤハーネス62の固定状態を安定して保持することができるようになっている。また、ワイヤハーネス固定具10の基部12の上面の中央部には略半球状の突起70が突設されており、かかる突起70が保護プレート68の長手方向に離隔した所定の位置に設けられた平面視で略円形状凹所72に嵌合することにより、一層安定して保護プレート68が第二のワイヤハーネス62とワイヤハーネス固定具10の基部12の間で保持できるようになっている。さらに、保護プレート68の凹所72間が凹所72よりも狭幅の溝部74によって連結されていることから、突起70を容易に凹所72にガイドすることが可能となっている。なお、本実施形態は上記実施形態に保護プレート68を追加しただけであることから、上記実施形態と同様の効果を有する。すなわち、第一のワイヤハーネス40に取り付けられる固定用クランプ42として汎用品を用いることが可能であり、作業性の向上や製造コストの低減を図ることができると共に、固定用クランプ42の結束バンド部50をワイヤハーネス固定具10の連結用挿通孔32に挿通係止させるだけできることから、さらなるコストの削減や、作業性の向上を図ることができるのである。

0029

以上、本発明の実施形態について説明してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでない。例えば、上記実施形態では、基部12とベルト部16はそれぞれ別体成形されており、基部12にベルト部16が組み付けられることにより、本実施形態のワイヤハーネス固定具10が形成されるようになっていたが、基部12にベルト部16が一体形成されていてもよい。また、上記実施形態では、保護プレート68に凹所72や溝部74が形成されていたが、かかる構造は必ずしも必要なものではない。さらに、周知の構造を用い、ベルト部16は結束用挿通孔28に解除可能に係止されてもよく、結束バンド50は連結用挿通孔32に対して解除可能に係止されてもよい。これにより、ワイヤハーネス固定具10や固定用クランプ42の巻き直し等が可能となる。

0030

10:ワイヤハーネス固定具、12:基部、16:ベルト部、28:結束用挿通孔、32:連結用挿通孔、40:第一のワイヤハーネス、42:固定用クランプ、50:結束バンド部、62:第二のワイヤハーネス、64,66:ワイヤハーネスの固定構造、68:保護プレート

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