図面 (/)

技術 数値制御装置

出願人 ファナック株式会社
発明者 長山進江頭彰前田英朗
出願日 2015年12月3日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2015-236283
公開日 2017年6月8日 (3年11ヶ月経過) 公開番号 2017-102766
状態 特許登録済
技術分野 数値制御 工作機械の自動制御
主要キーワード グラフィック座標 円弧動作 選択工具 実行ブロック 動作シミュレーション 評価手法 影響範囲 加工シミュレーション
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年6月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (12)

課題

サイクル指令引数工具経路との関係を表示可能とする数値制御装置を提供する。

解決手段

数値制御装置100は、サイクル指令を含む加工プログラムの入力を受け付ける加工プログラム作成部101、加工プログラムに基づいて複数の工具経路を作成する工具経路作成部103、加工プログラム及び複数の工具経路を表示する表示部109、サイクル指令の引数と複数の工具経路との関係を情報テーブル107に記録する対応関係管理部105を含む。対応関係管理部105は、複数の工具経路の1つである選択工具経路の選択を受け付け、情報テーブル107を参照して選択工具経路に対応するサイクル指令の引数を特定する。表示部109は、加工プログラムのうち、特定された引数を他とは異なる形態で表示する。

概要

背景

入力された加工プログラムに従って工作機械を制御する数値制御装置が広く知られている。加工プログラムでは、EIAISOコードのGxx(xは数値)コードを用いて直線、円弧動作等を実現できる。例えば、加工プログラム中
G00 X1. Y1.
等の記述を行うことにより、工具座標x1,y1に動かす指令等を出力することができる。

また近年は、工具に複雑な動作をさせることが可能なサイクル指令が実現されている。サイクル指令を出力するには、例えば加工プログラム中に
Gxxxx(xは数値) P1 Q2.45 H100.…
等の記述を行う。ここでGxxxxの後に指定された引数の値によって、工具の動きが決定される。

数値制御装置は、入力された加工プログラムによって工具がどのように動くかをシミュレーションし、その結果すなわち工具経路画面上に表示する機能を有している。ユーザは加工プログラムを作成する際、加工プログラムと、シミュレーション結果とを比較しながら、所望の工具の動きを得るために加工プログラムを修正するなどの作業を行う。

ところが、サイクル指令のような複雑な指令においては、どの引数を変えれば工具経路を望みどおりに変更できるか、加工プログラムを見ただけで直ぐに把握することが難しい。そこで、ユーザは、取扱説明書を参照するなどして、どの引数を変更すれば所望の結果を得られるかを判断して、引数の修正作業を行っていた。

この点に関する先行技術として、特許文献1及び2がある。特許文献1には、EIA/ISOコードを用いて作成された加工プログラムのシミュレーションを行って工具経路を描画すること、描画された工具経路の一部を選択すると、加工プログラムのうち選択された工具経路に対応する部分を修正可能とすることが記載されている。

特許文献2には、編集中の加工プログラムのうち、カーソルが位置している部分に対応する工具経路の色を他の経路とは異なる色で描画することが記載されている。

概要

サイクル指令の引数と工具経路との関係を表示可能とする数値制御装置を提供する。数値制御装置100は、サイクル指令を含む加工プログラムの入力を受け付ける加工プログラム作成部101、加工プログラムに基づいて複数の工具経路を作成する工具経路作成部103、加工プログラム及び複数の工具経路を表示する表示部109、サイクル指令の引数と複数の工具経路との関係を情報テーブル107に記録する対応関係管理部105を含む。対応関係管理部105は、複数の工具経路の1つである選択工具経路の選択を受け付け、情報テーブル107を参照して選択工具経路に対応するサイクル指令の引数を特定する。表示部109は、加工プログラムのうち、特定された引数を他とは異なる形態で表示する。

目的

本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、サイクル指令の引数と工具経路との関係を表示可能とする数値制御装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

サイクル指令を含む加工プログラムの入力を受け付ける加工プログラム作成部と、前記加工プログラムに基づいて複数の工具経路を作成する工具経路作成部と、前記加工プログラム及び前記複数の工具経路を表示する表示部と、を含む数値制御装置であって、前記サイクル指令の引数と、前記複数の工具経路と、の関係を情報テーブルに記録する対応関係管理部をさらに含み、前記対応関係管理部は、前記複数の工具経路の1つである選択工具経路の選択を受け付け、前記情報テーブルを参照して、前記選択工具経路に対応する前記サイクル指令の引数を特定し、前記表示部は、前記加工プログラムのうち、前記特定された引数を他とは異なる形態で表示することを特徴とする数値制御装置。

請求項2

前記対応関係管理部は、前記情報テーブルを参照して、前記特定された引数に対応する全ての前記工具経路を特定し、前記表示部は、前記複数の工具経路のうち、前記特定された工具経路を他とは異なる形態で表示することを特徴とする請求項1記載の数値制御装置。

請求項3

サイクル指令を含む加工プログラムの入力を受け付ける加工プログラム作成部と、前記加工プログラムに基づいて複数の工具経路を作成する工具経路作成部と、前記加工プログラム及び前記複数の工具経路を表示する表示部と、を含む数値制御装置であって、前記サイクル指令の引数と、前記複数の工具経路と、の関係を情報テーブルに記録する対応関係管理部をさらに含み、前記対応関係管理部は、前記サイクル指令の引数の1つの選択を受け付け、前記情報テーブルを参照して、前記選択された引数に対応する全ての前記工具経路を特定し、前記表示部は、前記複数の工具経路のうち、前記特定された工具経路を他とは異なる形態で表示することを特徴とする数値制御装置。

技術分野

0001

本発明は、数値制御装置に関し、特にサイクル指令引数工具経路との関係を表示可能とする数値制御装置に関する。

背景技術

0002

入力された加工プログラムに従って工作機械を制御する数値制御装置が広く知られている。加工プログラムでは、EIAISOコードのGxx(xは数値)コードを用いて直線、円弧動作等を実現できる。例えば、加工プログラム中
G00 X1. Y1.
等の記述を行うことにより、工具座標x1,y1に動かす指令等を出力することができる。

0003

また近年は、工具に複雑な動作をさせることが可能なサイクル指令が実現されている。サイクル指令を出力するには、例えば加工プログラム中に
Gxxxx(xは数値) P1 Q2.45 H100.…
等の記述を行う。ここでGxxxxの後に指定された引数の値によって、工具の動きが決定される。

0004

数値制御装置は、入力された加工プログラムによって工具がどのように動くかをシミュレーションし、その結果すなわち工具経路を画面上に表示する機能を有している。ユーザは加工プログラムを作成する際、加工プログラムと、シミュレーション結果とを比較しながら、所望の工具の動きを得るために加工プログラムを修正するなどの作業を行う。

0005

ところが、サイクル指令のような複雑な指令においては、どの引数を変えれば工具経路を望みどおりに変更できるか、加工プログラムを見ただけで直ぐに把握することが難しい。そこで、ユーザは、取扱説明書を参照するなどして、どの引数を変更すれば所望の結果を得られるかを判断して、引数の修正作業を行っていた。

0006

この点に関する先行技術として、特許文献1及び2がある。特許文献1には、EIA/ISOコードを用いて作成された加工プログラムのシミュレーションを行って工具経路を描画すること、描画された工具経路の一部を選択すると、加工プログラムのうち選択された工具経路に対応する部分を修正可能とすることが記載されている。

0007

特許文献2には、編集中の加工プログラムのうち、カーソルが位置している部分に対応する工具経路の色を他の経路とは異なる色で描画することが記載されている。

先行技術

0008

特開昭61−170807号公報
特開平6−202906号公報

発明が解決しようとする課題

0009

しかしながら、特許文献1及び2記載の技術では、加工プログラムがサイクル指令の場合に、選択した工具経路とサイクル指令の引数との関係を知ることができない。従って、サイクル指令のどの引数を変更すれば工具経路を望みどおりに変更できるかが把握できないという問題があった。

0010

本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、サイクル指令の引数と工具経路との関係を表示可能とする数値制御装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

本発明の一実施の形態にかかる数値制御装置は、サイクル指令を含む加工プログラムの入力を受け付ける加工プログラム作成部と、前記加工プログラムに基づいて複数の工具経路を作成する工具経路作成部と、前記加工プログラム及び前記複数の工具経路を表示する表示部と、を含む数値制御装置であって、前記サイクル指令の引数と、前記複数の工具経路と、の関係を情報テーブルに記録する対応関係管理部をさらに含み、前記対応関係管理部は、前記複数の工具経路の1つである選択工具経路の選択を受け付け、前記情報テーブルを参照して、前記選択工具経路に対応する前記サイクル指令の引数を特定し、前記表示部は、前記加工プログラムのうち、前記特定された引数を他とは異なる形態で表示することを特徴とするものである。

0012

他の実施の形態にかかる数値制御装置において、前記対応関係管理部は、前記情報テーブルを参照して、前記特定された引数に対応する全ての前記工具経路を特定し、前記表示部は、前記複数の工具経路のうち、前記特定された工具経路を他とは異なる形態で表示することを特徴とする。

0013

他の実施の形態にかかる数値制御装置は、サイクル指令を含む加工プログラムの入力を受け付ける加工プログラム作成部と、前記加工プログラムに基づいて複数の工具経路を作成する工具経路作成部と、前記加工プログラム及び前記複数の工具経路を表示する表示部と、を含む数値制御装置であって、前記サイクル指令の引数と、前記複数の工具経路と、の関係を情報テーブルに記録する対応関係管理部をさらに含み、前記対応関係管理部は、前記サイクル指令の引数の1つの選択を受け付け、前記情報テーブルを参照して、前記選択された引数に対応する全ての前記工具経路を特定し、前記表示部は、前記複数の工具経路のうち、前記特定された工具経路を他とは異なる形態で表示することを特徴とするものである。

発明の効果

0014

本発明により、サイクル指令の引数と工具経路との関係を表示可能とする数値制御装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0015

数値制御装置100における工具経路及び加工プログラムの引数の表示例を示す図である。
情報テーブル107の作成処理を示す図である。
選択工具経路の特定手法を示す図である。
実施例1にかかる数値制御装置100の動作を示すフローチャートである。
情報テーブル107の作成処理を示すフローチャートである。
座標変換処理を示すフローチャートである。
引数Aの特定処理を示すフローチャートである。
描画処理を示すフローチャートである。
実施例2にかかる数値制御装置100の動作を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態にかかる数値制御装置100の構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態にかかる数値制御装置100の構成を示すブロック図である。

実施例

0016

以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図10は、本発明の実施の形態にかかる数値制御装置100の典型的なハードウェア構成を示すブロック図である。また、図11は、数値制御装置100の機能構成を示すブロック図である。数値制御装置100では、図10に示すCPUがプログラムに従って所定の処理を実行することにより、図11に示す機能部を論理的に実現される。

0017

図11に示すように、数値制御装置100は、加工プログラム作成部101、工具経路作成部103、対応関係管理部105、情報テーブル107及び表示部109を有する。

0018

加工ブログラム作成部101は、数値制御装置100上で加工プログラムを入力、編集する機能を提供する。加工プログラムの例を図2(右上)に示す。

0019

工具経路作成部103は、加工ブログラム作成部101で作成された加工プログラムに基づき、工具の動作シミュレーションを行って工具経路を作成し、表示部109に工具経路を描画させる処理を行う。工具経路の例を図2(左上)に示す。

0020

対応関係管理部105は、加工ブログラム作成部101で作成された加工プログラム内のサイクル指令の引数と、工具経路作成部103で作成された工具経路との対応関係を、情報テーブル107に記録する処理を行う。また、工具経路選択の受付と、情報テーブルを参照して選択された工具経路に対応するサイクル指令の引数を特定する処理を行う。あるいは、引数選択の受付と、情報テーブルを参照して選択された引数に対応する全ての工具経路を特定する処理を行う。

0021

情報テーブル107は、加工ブログラム作成部101で作成された加工プログラム内のサイクル指令の引数と、工具経路作成部103で作成された工具経路との対応関係を格納する。情報テーブル107の例を図2(下)に示す。

0022

表示部109は、加工プログラム作成部101や工具経路作成部103の指示により、加工プログラムや工具経路を表示デバイス上に描画する。また、対応関係管理部105で特定された工具経路またはサイクル指令の引数を他とは異なる形態で表示する。

0023

<実施例1>
実施例1にかかる数値制御装置100は、描画された工具経路の一部がカーソルで選択されたとき、その工具経路に関連するサイクル指令の引数を、他の引数とは異なる形態で表示する。また、選択された工具経路以外に、その引数に関連する工具経路があれば、当該工具経路を他の工具経路とは異なる形で表示する。

0024

図4のフローチャートを参照して、実施例1にかかる数値制御装置100の動作について説明する。
S101:
加工プログラム作成部101は、加工プログラムの入力を受け付ける。加工シミュレーションの実行が開始される。

0025

S102:
工具経路作成部103は、加工プログラム作成部101で作成された加工プログラムを読み込んで、工具経路を計算する。工具経路作成部103は、サイクル指令の引数に基づいて、各工具経路の終点座標を決定していく。なお、工具経路の計算処理自体は公知であるので、ここでは詳細な説明は省略する。

0026

対応関係管理部105が、工具経路の終点座標と、その終点座標を決定するために使われたサイクル指令の引数と、実行ブロックNo.を対応付けて、情報テーブル107に記録する。ここで、実行ブロックNo.とは、複数の工具経路の組み合わせによって一連の工具経路が構成されている場合に、当該複数の工具経路を個々に識別するためのユニークな番号である(図2参照)。なお、情報テーブル107の作成処理については、後に図5を用いて再度説明する。

0027

S103:
工具経路作成部103は、表示部109に、S102で計算した工具経路を描画させる。

0028

S104:
工具経路作成部103は、S103で描画した工具経路を構成する1つの工具経路を選択するための操作が画面上で行われたことを検出したなら、S105に遷移する。典型的には、工具経路作成部103は、ユーザが画面上に表示されたポインタを操作して画面上の位置Pを指示したことを検出する。

0029

S105:
工具経路作成部103は、S104でユーザが指示した画面上の位置Pのグラフィック座標系上の座標を取得する。工具経路作成部103は、位置Pのグラフィック座標系上の座標を、ワーク座標系上の座標に変換する。これにより、画面上でユーザが指示した位置Pと、工具経路との位置関係を評価できるようになる。なお、この座標変換処理については、後に図6を用いて再度説明する。

0030

S106:
対応関係管理部105は、情報テーブル107を参照し、位置Pと一致する工具経路を選択工具経路として特定する。典型的には、位置Pの座標と、情報テーブル107に格納された工具経路それぞれとの距離Dを計算し、距離Dが所定の許容量以下である場合に、その工具経路を選択工具経路として特定できる。そして、対応関係管理部105は、選択工具経路を決定するために使用されたサイクル指令の引数Aを、情報テーブル107に基づいて特定する。なお、この引数の特定処理については、後に図7及び図3を用いて再度説明する。

0031

S107:
加工プログラム作成部101は、S106で特定された引数Aを他の引数とは異なる表示形態として、加工プログラムを表示部109に表示させる。典型的には、引数Aについては、他とは異なる色、大きさ、太さ、フォント等で表示させることができる。

0032

図1(右)に表示例を示す。この例において、背景グレイで表示された「G1120」から始まる指令がサイクル指令である。ここでは、引数Aにあたる「U1.0」が、他の文字とは異なり太字で表示されている。

0033

S108:
さらに、対応関係管理部105は、情報テーブル107を参照し、引数Aに関係する工具経路を全て抽出する。すなわち、S106で特定した引数Aを含む全てのレコードを、情報テーブル107から選択する。

0034

工具経路作成部103は、ここで抽出された工具経路を他の工具経路とは異なる表示形態として、表示部109に表示させる。典型的には、選択工具経路と、S108で抽出された工具経路については、他とは異なる色、太さ等で表示させることができる。

0035

図1(左)に表示例を示す。この例において、ここでは、選択工具経路及びS108で抽出された工具経路が、他の工具経路とは異なり太線で表示されている。なお、この表示処理については、後に図8を用いて再度説明する。

0036

次に、図5を用いて、S102の情報テーブル107の作成処理についてさらに詳しく説明する。
S201:
工具経路作成部103は、加工プログラム作成部101で作成された加工プログラムを読み込み、構文解析する。

0037

S202:
解析の結果、加工プログラムにサイクル指令が含まれることが分かった場合、S203に遷移する。一方、サイクル指令が存在しない場合は処理を終了する。例えば、図5に示す加工プログラムには、「G1120」で始まるサイクル指令が含まれている。

0038

S203:
工具経路作成部103は、公知の手法を用いて、サイクル指令に基づき一連の工具経路を作成する。この処理において、工具経路作成部103は、サイクル指令の引数に基づいて、個々の工具経路の終点座標を決定していく。

0039

例えば、図5に示す加工プログラムによれば、「G1120」に続く引数と、「G145x」(xは数値)に続く形状データに基づき、個々の工具経路の終点座標を計算することができる。そして、計算された一連の終点座標を繋ぐ線分を描画することで、一連の工具経路を描画することができる。ここで、工具経路作成部103は、個々の工具経路に実行ブロックNo.を割り当てる。

0040

S204:
対応関係管理部105が、工具経路の終点座標と、その終点座標を決定するために使われたサイクル指令の引数と、実行ブロックNo.を対応付けて、情報テーブル107に記録する。例えば、図5に示す情報テーブル107には、実行ブロックNo.が「52」である工具経路は、終点座標が引数「U」により決定され、その座標値は「X52,Z52」であることが記録されている。

0041

S205:
工具経路作成部103は、サイクル指令に基づいて作成すべき全ての工具経路を作成したなら、処理を終了する。一方、未だ作成していない工具経路があるならば、S203に戻って処理を継続する。

0042

次に、図6を用いて、S104乃至S105の座標変換処理についてさらに詳しく説明する。
S301:
工具経路作成部103は、画面上で1つの工具経路を選択するため、ポインタによる指示等が画面上で行われたことを検出したなら、S302に遷移する。

0043

S302:
工具経路作成部103は、S301でユーザが指示した画面上の位置Pのグラフィック座標系上の座標を取得する。グラフィック座標系とは、モデル化された工具経路を数値制御装置100が画面表示するために用いる座標系である。

0044

S303:
工具経路作成部103は、位置Pのグラフィック座標系上の座標を、ワーク座標系上の座標値に変換する。ワーク座標系とは、工作機械の加工対象であるワークの物理的な形状を表現するための座標系である。典型的には、工具経路作成部103は、所定の変換行列を使用することにより、グラフィック座標系とワーク座標系とを相互に変換することができる。

0045

次に、図7及び図3を用いて、S106の引数Aの特定処理についてさらに詳しく説明する。
S401:
初期状態では、選択工具経路は発見されていない。

0046

S402:
対応関係管理部105は、情報テーブル107を参照し、実行ブロックNo.、引数、終点座標を含むレコードを1つ読みだす。

0047

S403:
対応関係管理部105は、読みだした実行ブロックNo.の工具経路と、点Pとの距離を評価する。

0048

図3は、この評価手法概念を示す図である。ここで、終点(Xn,Zn)は、S402で読み出したレコードに含まれる終点座標である。始点(Xn−1,Zn−1)は、1回前のループで読み出したレコードに含まれていた終点座標である(S402乃至S405の処理はループ処理である)。この始点と終点を結んだ線分が、この実行ブロックNo.の工具経路である。

0049

この線分で示される工具経路と、点Pと、の距離が所定の許容量以下である場合、対応関係管理部105は、ユーザがこの工具経路を指示したものと判断する。対応関係管理部105は、この工具経路を選択工具経路として特定し、S404に遷移する。その他の場合はS405に遷移する。

0050

S404:
対応関係管理部105は、S403で発見された選択工具経路の実行ブロックNo.と引数を加工プログラム作成部101に出力する。

0051

S405:
対応関係管理部105は、情報ブロック107の全てのレコードの読み出しと評価が終了したか否か判断する。終了したなら処理を終了する。終了していない場合、S402に戻り前回のループで読み出したレコードの次のレコードを読み出す。

0052

次に、図8を用いて、S108の描画処理についてさらに詳しく説明する。
S501:
対応関係管理部105は、情報テーブル107を参照し、実行ブロックNo.、引数、終点座標を含むレコードを1つ読みだす。

0053

S502:
対応関係管理部105は、S501で読み出したレコードの「引数」が、引数Aと一致するか否かを判断する。一致する場合、S503に遷移する。一致しない場合はS505に遷移する。

0054

S503乃至S504:
工具経路作成部103は、S502で一致すると判断された工具経路を、表示部109に描画させるための指令を作成する。ここで、工具経路作成部103は、当該工具経路については、他とは異なる色、太さ等で表示させることができる。

0055

S505:
対応関係管理部105は、情報ブロック107の全てのレコードの読み出しと評価が終了したか否か判断する。終了したなら処理を終了する。終了していない場合、S501に戻り、前回のループで読み出したレコードの次のレコードを読み出す。

0056

本実施例によれば、数値制御装置100は、ユーザが画面上で指示した工具経路を決定するために使用されたサイクル指令中の引数を、他とは異なる形態で表示する。これにより、ユーザは、工具経路とサイクル指令の引数との関係を容易に把握できる。

0057

また、本実施例によれば、数値制御装置100は、ユーザが画面上で指示した工具経路を決定するために使用されたサイクル指令中の引数に関連する他の工具経路を、他とは異なる形態で表示する。これにより、ユーザは、サイクル指令の引数を変更した場合の影響範囲を容易に把握できる。

0058

<実施例2>
実施例2にかかる数値制御装置100は、加工プログラム中のサイクル指令の引数がカーソルで選択されたとき、その引数に関連する工具経路を、他の工具経路とは異なる形態で表示する。

0059

図9のフローチャートを参照して、実施例2にかかる数値制御装置100の動作について説明する。
S101乃至103:
実施例1と同様に、加工プログラム作成部101は、加工プログラムの入力を受け付ける。工具経路作成部103は、加工プログラム作成部101で作成された加工プログラムを読み込んで、工具経路を計算する。そして、対応関係管理部105が、工具経路の終点座標と、その終点座標を決定するために使われたサイクル指令の引数と、実行ブロックNo.を対応付けて、情報テーブル107に記録する。工具経路作成部103は、表示部109に、計算した工具経路を描画させる。

0060

S604:
加工プログラム作成部101は、加工プログラム中の引数を選択する操作が画面上で行われたことを検出したなら、S605に遷移する。典型的には、加工プログラム作成部101は、ユーザが画面上に表示されたポインタを操作して引数Aを指示したことを検出する。

0061

S605:
実施例1のS108と同様に、対応関係管理部105は、情報テーブル107を参照し、引数Aに関係する工具経路を全て抽出する。すなわち、S106で特定した引数Aを含む全てのレコードを、情報テーブル107から選択する。工具経路作成部103は、ここで抽出された工具経路を他の工具経路とは異なる表示形態として、表示部109に表示させる。

0062

本実施例によれば、数値制御装置100は、ユーザが画面上で指示した引数に関連する工具経路を、他とは異なる形態で表示する。これにより、ユーザは、サイクル指令の引数と工具経路との関係を容易に把握できる。また、サイクル指令の引数を変更した場合の影響範囲を容易に把握できる。

0063

なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素の置換、省略、付加、順序入れ替え等の変更を施すことが可能である。例えば、実施例1では、数値制御装置100が、選択工具経路に対応する引数Aの表示形態を変える処理と、引数Aに関連する工具経路の表示形態を変える処理と、を両方行う例を示した。しかし、本実施形態はこれに限定されず、数値制御装置100は、選択工具経路に対応する引数Aの表示形態を変える処理のみを実行してもよい。

0064

100数値制御装置
101加工プログラム作成部
103工具経路作成部
105対応関係管理部
107 情報テーブル
109 表示部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ