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技術 オリーヴ枝エキス、オリーヴ樹皮エキス及びその製造方法

出願人 小豆島ヘルシーランド株式会社
発明者 柳生敏宏岸本憲人岩田佳奈
出願日 2015年12月1日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2015-234469
公開日 2017年6月8日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2017-099325
状態 特許登録済
技術分野 食品の着色及び栄養改善 植物物質含有医薬
主要キーワード 茎エキス マンモス ジャンボ ブランコ 総ポリフェノール量 総ポリフェノール含量 北半球 フォーリン
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年6月8日)のものです。
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図面 (6)

課題

オリーヴの枝または樹皮原料としたときの、高濃度ポリフェノールを含有するオリーヴ枝エキスおよびオリーヴ樹皮エキスの製造方法を提供する。

解決手段

本発明のオリーヴ枝エキスの製造方法は、乾燥したオリーヴの枝を粉砕する第1工程と、粉砕したオリーヴの枝から抽出溶媒を用いてオリーヴ枝エキスを抽出する第2工程とを含み、第2工程において、抽出溶媒は水および/またはアルコールを含み、かつ70℃以上で抽出する方法であり、この方法によって、オリーヴの枝から、高濃度のポリフェノールを含有するオリーヴ枝エキスを製造することができる。

概要

背景

オリーヴは、地中海沿岸原産地とするモクセイ科の植物であり、古くから食用および搾油用として栽培されている植物である。12月の熟したオリーヴ果実は15〜30%程度の油分を含み、この時期のオリーヴ果実からオリーヴ油が搾油される。こうして得られるオリーヴ果実およびオリーヴ油には、動脈硬化胃潰瘍便秘の軽減、骨の強化老化の防止および美肌作用等、様々な優れた効果があることが知られている。

また、オリーヴ葉は、オリーヴ果実に比して遥かに高い含有率ビタミンAを有し、また、酸化防止剤であるビタミンEならびに抗炎症作用、消臭および抗菌作用を有するクロロフィル等を豊富に含んでいることが知られている。

さらに、オリーヴの実や葉はポリフェノールを含有しており、その健康増進作用等についても注目されている。特に、オリーヴ葉に含まれるポリフェノールの一種であるオレウロペインは、非常に高い抗酸化力を有し、各種疾病の予防および改善の効果が確認されている。

そして、オリーヴ葉エキスを抽出する方法として、たとえば特許文献1には、オリーヴ葉を乾燥し、粉砕した後、水、クエン酸を含有する水、あるいはペプチドを含有する水を抽出媒体として抽出することによりオレウロペインを含むオリーヴ葉抽出エキスを製造する方法が開示されている。

概要

オリーヴの枝または樹皮原料としたときの、高濃度のポリフェノールを含有するオリーヴ枝エキスおよびオリーヴ樹皮エキスの製造方法を提供する。 本発明のオリーヴ枝エキスの製造方法は、乾燥したオリーヴの枝を粉砕する第1工程と、粉砕したオリーヴの枝から抽出溶媒を用いてオリーヴ枝エキスを抽出する第2工程とを含み、第2工程において、抽出溶媒は水および/またはアルコールを含み、かつ70℃以上で抽出する方法であり、この方法によって、オリーヴの枝から、高濃度のポリフェノールを含有するオリーヴ枝エキスを製造することができる。 1

目的

本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、オリーヴの枝または樹皮を原料としたときの、高濃度のポリフェノールを含有するオリーヴ枝エキスおよびオリーヴ樹皮エキスの製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

乾燥したオリーヴの枝を粉砕する第1工程と、前記粉砕したオリーヴの枝から抽出溶媒を用いてオリーヴ枝エキスを抽出する第2工程とを含み、前記第2工程において、前記抽出溶媒は水および/またはアルコールを含み、かつ70℃以上で抽出する、オリーヴ枝エキスの製造方法。

請求項2

前記抽出溶媒に対するオリーヴの枝の添加枝量が20重量%以上である、請求項1に記載のオリーヴ枝エキスの製造方法。

請求項3

前記抽出溶媒が10〜50%のアルコールを含む、請求項1または2に記載のオリーヴ枝エキスの製造方法。

請求項4

前記オリーヴの品種は、ルッカ(Lucca)、ミッション(Mission)、ネバディロ・ブランコ(Nevadillo Blanco)及びマンザニロ(Manzanillo)からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のオリーヴ枝エキスの製造方法。

請求項5

前記オリーヴの枝がオリーヴの樹皮である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のオリーヴ枝エキスの製造方法。

請求項6

請求項1〜5のいずれか1項に記載のオリーヴ枝エキスの製造方法により製造されたことを特徴とするオリーヴ枝エキス。

技術分野

0001

本発明は、オリーヴの枝または樹皮主原料とする、高濃度ポリフェノールを含有し機能性に優れたオリーヴ枝エキス、オリーヴ樹皮エキス及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

オリーヴは、地中海沿岸原産地とするモクセイ科の植物であり、古くから食用および搾油用として栽培されている植物である。12月の熟したオリーヴ果実は15〜30%程度の油分を含み、この時期のオリーヴ果実からオリーヴ油が搾油される。こうして得られるオリーヴ果実およびオリーヴ油には、動脈硬化胃潰瘍便秘の軽減、骨の強化老化の防止および美肌作用等、様々な優れた効果があることが知られている。

0003

また、オリーヴ葉は、オリーヴ果実に比して遥かに高い含有率ビタミンAを有し、また、酸化防止剤であるビタミンEならびに抗炎症作用、消臭および抗菌作用を有するクロロフィル等を豊富に含んでいることが知られている。

0004

さらに、オリーヴの実や葉はポリフェノールを含有しており、その健康増進作用等についても注目されている。特に、オリーヴ葉に含まれるポリフェノールの一種であるオレウロペインは、非常に高い抗酸化力を有し、各種疾病の予防および改善の効果が確認されている。

0005

そして、オリーヴ葉エキスを抽出する方法として、たとえば特許文献1には、オリーヴ葉を乾燥し、粉砕した後、水、クエン酸を含有する水、あるいはペプチドを含有する水を抽出媒体として抽出することによりオレウロペインを含むオリーヴ葉抽出エキスを製造する方法が開示されている。

先行技術

0006

特開2011-125301号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、特許文献1に開示された方法は、渋み苦みの低減に注視したものであって、いかにして高濃度のポリフェノールを抽出するかとの観点から抽出条件等について最適なものを開示するものではない。また、特許文献1には、オリーヴの枝または樹皮を原料としたときの最適な条件は全く記載されていない。

0008

本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、オリーヴの枝または樹皮を原料としたときの、高濃度のポリフェノールを含有するオリーヴ枝エキスおよびオリーヴ樹皮エキスの製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明者らは、オリーヴの枝から抽出したエキスにも、オリーヴ葉エキスおよびオリーヴ果実エキスに含まれるオレウロペインおよびヒドロキシチロソールなどのポリフェノールが多く含まれることを見出した。また、本発明者らは、オリーヴの枝および樹皮から抽出したエキスに、オリーヴ枝および樹皮特有のポリフェノールが含まれることを見出した。そこで、本発明者らは、オリーヴの枝および樹皮を原料として用いて高濃度のポリフェノールを含有するオリーヴ枝エキスおよびオリーヴ樹皮エキスを抽出するための最適な条件について検討し、本発明を完成させた。

0010

上記課題を解決するために、本発明は、乾燥したオリーヴの枝を粉砕する第1工程と、粉砕したオリーヴの枝から抽出溶媒を用いてオリーヴ枝エキスを抽出する第2工程とを含み、第2工程において、抽出溶媒は水および/またはアルコールを含み、かつ70℃以上で抽出する、オリーヴ枝エキスの製造方法を提供する。

0011

また、本発明は、上記オリーヴ枝エキスの製造方法において、抽出溶媒に対するオリーヴの枝の添加枝量が20重量%以上である、オリーヴ枝エキスの製造方法を提供する。

0012

また、本発明は、上記オリーヴ枝エキスの製造方法において、抽出溶媒が10〜50%のアルコールを含む、オリーヴ枝エキスの製造方法を提供する。

0013

また、本発明は、上記オリーヴ枝エキスの製造方法において、オリーヴの品種が、ルッカ(Lucca)、ミッション(Mission)、ネバディロ・ブランコ(Nevadillo Blanco)及びマンザニロ(Manzanillo)からなる群より選択される少なくとも1つである、オリーヴ枝エキスの製造方法を提供する。

0014

また、本発明は、上記オリーヴ枝エキスの製造方法において、オリーヴの枝がオリーヴの樹皮である、オリーヴ枝エキスの製造方法を提供する。

0015

また、本発明は、上記オリーヴ枝エキスの製造方法のいずれかにより製造されたオリーヴ枝エキスを提供する。

発明の効果

0016

本発明によれば、高濃度のポリフェノールを含有するオリーヴ枝エキス、オリーヴ樹皮エキス及びその製造方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0017

種々の抽出溶媒を用いて抽出したオリーヴ枝エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)およびオレウロペイン含量(mg/100g)を示すグラフ
種々のオリーヴ枝の品種から抽出したオリーヴ枝エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)およびオレウロペイン含量(mg/100g)を示すグラフ。
種々の抽出温度で抽出したオリーヴ枝エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)およびオレウロペイン含量(mg/100g)を示すグラフ。
種々の抽出時間で抽出したオリーヴ枝エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)およびオレウロペイン含量(mg/100g)を示すグラフ。
種々の添加枝量で抽出したオリーヴ枝エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)およびオレウロペイン含量(mg/100g)を示すグラフ。

0018

本発明は、オリーヴ枝エキスの製造方法を提供する。オリーヴ枝エキスは、オリーヴの枝から抽出されたエキスであり、オレウロペイン及びヒドロキシチロソールなどのポリフェノールを含有する。なお、本明細書において「オリーヴ枝」には、オリーヴの木の枝、および樹皮などが含まれる。すなわち、本明細書において「オリーヴ枝エキス」には、オリーヴ枝エキス、オリーヴ茎エキスおよびオリーヴ樹皮エキスなどが含まれる。オレウロペイン及びヒドロキシチロソールは、抗酸化力を有するフェノール化合物として知られ、抗酸化力による各種疾病の予防や改善の効果が確認されている。

0019

本発明のオリーヴ枝エキスの製造方法は、乾燥したオリーヴ枝を粉砕する第1工程と、粉砕したオリーヴ枝から抽出溶媒を用いてオリーヴ枝エキスを抽出する第2工程とを含む。

0020

第1工程は、乾燥したオリーヴ枝を粉砕する工程である。本明細書において「粉砕する」とは、物理的に破砕することによって対象物のサイズを小さくすること、たとえば微小な粒、小片または粉末などに物理的に破砕することをいう。オリーヴ枝を乾燥させる方法及び粉砕する方法には、特に限定されず、任意の方法を用いることができる。

0021

本発明に使用し得るオリーヴ枝の品種には、たとえば、ルッカ(Lucca)、ミッション(Mission)、ネバディロ・ブランコ(Nevadillo Blanco)、マンザニロ(Manzanillo)、アメレンケ(Amellenque)、アルキナ(Arbequina)、アスコラーナ・テレナ(Ascolana Terena)、アスコラノ(Ascolano)、アザパ(Azapa)、バーネア(Barnea)、バロウニ(Barouni)、ビアコリッラ(Biancolilla)、ビーデル・ハマン(Bidh El Hamman)、ブランケッタ(Blanqueta)、カイエ・ブラン(Caillet Blane)、カロレア(Carolea)、カヨンヌ(Cayonne)、ケムラリ(Chemilali)、チトーニ(Chitoni)、チプレッシーノ(Cipressino)、コラティーナ(Coratina)、コルカブラ(Cornicabra)、コレッジョラ(Correggiola)、クッコ(Cucco)、ギガンテ・ディ・チェリニョーラ(Gigante di Cerignola)、フラントイオ(Frantoio)、グラッポロ(Glappolo)、ゴルダル(Gordal)、ハーディーズ・マンモス(Hardy's Mammoth)、オヒブランカ(Hojiblanca)、イトラーナ(Itrana)、ジャンボカラマタ(Jumbo Kalamata)、カラマタ(Kalamata)、コロイキ(Koroneiki)、レッチーノ(Leccino)、レッチオ・デル・コルノ(Leccio del Corno)、リャニ(Liani)、ルッケス(Lucques)、マンザニリャ(Manzanilla)、マウリーノ(Maurino)、ミシェレンケ(Michellenque)、モロイオロ(Moraiolo)、ナバリ・モハサン(Nabali Mohassan)、ナブ・タムリ(Nab Tamri)、ネグラル(Negral)、ノッチェラーラ・デル・ベリチェ(Nocellara del Belice)、オブリザ(Obliza)、オブロンガ(Oblonga)、パラゴン(Paragon)、ペンドリーノ(Pendolino)、ピクアル(Picual)、レッディング・ピショリン(Redding picholine)、レドゥナ(Redounan)、ソウリン(Saurin大葉)、ソウリン(Saurin中葉)、ソウリン(Saurin小葉)、セビラノ(Sevillano)、ソラニ(Sorani)、サウス・オーストラリアン・ベルダル(South Australian Verdale)、セント・キャサリン(St. Catherin)、タジャスカ(Taggiasca)、タンシェ(Tanche)、ティニイ・オイル・カラマタ(Tiny Oil Kalamata)、ツナーティ(Tsunati)、ベルダル(Verdale)、ワッガ・ベルダル(Wagga Verdale)、サルサ(Zarza)、オリーヴェール及びFS17などが含まれる。本発明において、オリーヴ枝は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。

0022

オリーヴ枝の採取時期は、特に限定されないが、たとえば、日本のような北半球にある地域においては、オリーヴ果実が多量の油分を含有するようになる12月頃が好ましく、また、オリーヴ果実が完熟して収穫を終えた後が好ましい。

0023

第2工程は、粉砕したオリーヴ枝から抽出溶媒を用いてオリーヴ枝エキスを抽出する工程である。抽出溶媒は、水および/またはアルコールを含む。アルコールには、たとえばメタノールエタノールイソプロピルアルコールブタノールグリセリンエチレングリコールプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール及びポリエチレングリコールなどが含まれる。抽出溶媒は、水であってもよく、100%アルコールであってもよく、または水で希釈したアルコールであってもよい。抽出溶媒は、10〜50%のアルコールを含んでもよい。抽出溶媒は、1種類のみのアルコールを含んでもよいし、2種類以上のアルコールを含んでもよい。また、抽出溶媒は、水およびアルコール以外の成分を含んでもよく、たとえば日本酒および焼酎などのアルコール飲料であってもよい。抽出溶媒は、たとえば、水、エタノールもしくは1,3-ブチレングリコールまたはこれらの組み合わせであってもよい。

0024

第2工程において、抽出温度は70℃以上である。70℃以上で抽出することにより、後述する実施例で示されるように、ポリフェノール含量が高いオリーヴ枝エキスを得ることができる。抽出温度は、好ましくは80℃以上、より好ましくは90℃以上であってもよい。また、抽出温度の上限は特に限定されないが、たとえば100℃以下であることができる。

0025

抽出溶媒に対するオリーヴ枝の添加枝量は、特に限定されないが、たとえば20重量%以上であってもよく、好ましくは30重量%以上である。また、添加枝量の上限は特に限定されないが、たとえば50重量%以下であることができる。このような添加枝量であれば、後述する実施例で示されるように、ポリフェノール含量が高いオリーヴ枝エキスを得ることができる。

0026

本発明は、上述したオリーヴ枝エキスの製造方法により製造されたオリーヴ枝エキスをも提供する。本発明のオリーヴ枝エキスは、本発明のオリーヴ枝エキスの製造方法によって製造されることにより、従来よりも高濃度のポリフェノールを含有する。したがって、本発明のオリーヴ枝エキスは、高い抗酸化力を有するため、この抗酸化力を利用した各種の医薬食品および化粧品などに利用することができる。

0027

本発明のオリーヴ枝エキスの100g当たりの総ポリフェノール含量は、たとえば、100mg以上、好ましくは200mg以上、より好ましくは300mg以上である。本発明のオリーヴ枝エキスの100g当たりのオレウロペイン含量は、30mg以上、好ましくは50mg以上、より好ましくは100mg以上である。

0028

測定方法
総ポリフェノール含量の測定に際しては、Folin-Ciocalteu法を用いた。これは、フォーリン試薬フェノール試薬)がフェノール性水酸基により還元されて呈色することを利用する方法である。また、オレウロペイン含量の測定に際しては、HPLC分析を行った。これは、所謂高速液体クロマトグラフィー法であり、固定相移動相とからなる系の中、特定の物質を分離する方法である。

0029

抗酸化力の測定に際しては、ORAC(Oxygen Radical Absorbance Capacity,活性酸素吸収能力)を調べた(参考文献=Wu, X. et al., J.Agric.Food Chem.,m 2004, 52, 4026-4037。1μmolのTroloxが示す活性を単位とした)。

0030

〔オリーヴ枝エキス〕
(抽出溶媒)
乾燥させて粉砕したオリーヴ枝から、抽出溶媒として水、10%1,3-ブチレングリコール(BG)、30%BG、50%BG、80%BG、10%エタノール(EtOH)、30%EtOH、50%EtOHおよび100%EtOHを用いてオリーヴ枝エキスを抽出した。オリーヴ枝の品種はミッション(Mission)を用いた。オリーヴ枝は、抽出溶媒に対して10重量%添加し、抽出温度50〜60℃で3時間抽出した。得られたオリーヴ枝エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)およびオレウロペイン含量(mg/100g)を測定し、表1および図1に示した。

0031

その結果、抽出溶媒として水、1,3-ブチレングリコールおよびエタノールのいずれを用いた場合でも、総ポリフェノール含量およびオレウロペイン含量が高いオリーヴ枝エキスを抽出できることが分かった。また、抽出溶媒として1,3-ブチレングリコールまたはエタノールを用いる場合には、10%〜50%の1,3-ブチレングリコールまたはエタノールを用いたときに総ポリフェノール含量およびオレウロペイン含量がより高かった。

0032

0033

(オリーヴ枝の品種)
乾燥させて粉砕したオリーヴ枝から、抽出溶媒として30%1,3-ブチレングリコールを用いてオリーヴ枝エキスを抽出した。オリーヴ枝の品種はミッション(Mission)、ルッカ(Lucca)、ネバディロ・ブランコ(Nevadillo Blanco)およびマンザニロ(Manzanillo)を用いた。オリーヴ枝は、抽出溶媒に対して10重量%添加し、抽出温度50〜60℃で3時間抽出した。得られたオリーヴ枝エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)およびオレウロペイン含量(mg/100g)を測定し、図2に示した。

0034

その結果、ミッション(Mission)、ルッカ(Lucca)、ネバディロ・ブランコ(Nevadillo Blanco)およびマンザニロ(Manzanillo)のいずれの品種についても、総ポリフェノール含量が高いオリーヴ枝エキスを抽出できることが分かった。

0035

(抽出温度)
乾燥させて粉砕したオリーヴ枝から、抽出溶媒として30%1,3-ブチレングリコールを用いてオリーヴ枝エキスを抽出した。オリーヴ枝の品種はミッション(Mission)を用いた。オリーヴ枝は、抽出溶媒に対して10重量%添加し、抽出温度を30℃〜100℃の範囲で段階的に変えて、3時間抽出した。得られたオリーヴ枝エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)、熱量(cal)当たりの総ポリフェノール量(mg/熱量cal)およびオレウロペイン含量(mg/100g)を測定し、表2および図3に示した。

0036

その結果、抽出温度が70℃以上のとき、総ポリフェノール含量およびオレウロペイン含量が高いオリーヴ枝エキスを抽出できることが分かった。また、抽出温度が80℃以上、好ましくは90℃以上のとき、総ポリフェノール含量がより高いオリーヴ枝エキスを抽出できることが分かった。

0037

0038

(抽出時間)
乾燥させて粉砕したオリーヴ枝から、抽出溶媒として30%1,3-ブチレングリコールを用いてオリーヴ枝エキスを抽出した。オリーヴ枝の品種はミッション(Mission)を用いた。オリーヴ枝は、抽出溶媒に対して10重量%添加し、抽出温度50〜60℃で抽出した。抽出時間は、0.5時間、1時間、2時間、3時間および5時間とした。得られたオリーヴ枝エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)、抽出時間当たりの総ポリフェノール量(mg/時間)およびオレウロペイン含量(mg/100g)を測定し、表3および図4に示した。

0039

その結果、抽出時間が長いほど総ポリフェノール含量は高くなるが、抽出時間あたりの総ポリフェノール量は少なくなることが分かった。

0040

0041

(添加枝量)
乾燥させて粉砕したオリーヴ枝から、抽出溶媒として30%1,3-ブチレングリコールを用いてオリーヴ枝エキスを抽出した。オリーヴ枝の品種はミッション(Mission)を用いた。オリーヴ枝は、抽出溶媒に対して5、10、20、30、40または44重量%添加し、抽出温度50〜60℃で3時間抽出した。得られたオリーヴ枝エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)、添加枝量(g)当たりの総ポリフェノール量(mg/添加枝g)およびオレウロペイン含量(mg/100g)を測定し、表4および図5に示した。

0042

その結果、添加枝量が30重量%以上のとき、総ポリフェノール含量およびオレウロペイン含量が高いオリーヴ枝エキスを抽出できることが分かった。

0043

0044

(抽出条件の比較)
乾燥させて粉砕したオリーヴ枝から、抽出溶媒として30%1,3-ブチレングリコールを用いて、2種類の抽出条件にてオリーヴ枝エキスを抽出した。オリーヴ枝の品種はミッション(Mission)を用いた。抽出条件1(比較例)では、オリーヴ枝は、抽出溶媒に対して10重量%添加し、50〜60℃で3時間抽出した。抽出条件2(実施例)では、オリーヴ枝は、抽出溶媒に対して30重量%添加し、80〜90℃で2時間抽出した。得られたオリーヴ枝エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)、オレウロペイン含量(mg/100g)および抗酸化力を測定し、表5に示した。

0045

その結果、抽出条件1と比較して、抽出条件2では、総ポリフェノール含量、オレウロペイン含量および抗酸化力が顕著に高いオリーヴ枝エキスが得られることが示された。

0046

0047

〔オリーヴ樹皮エキス〕
(抽出溶媒)
乾燥させて粉砕したオリーヴ樹皮から、抽出溶媒として水、30%1,3-ブチレングリコール(BG)および50%エタノール(EtOH)を用いてオリーヴ樹皮エキスを抽出した。オリーヴ樹皮の品種はミッション(Mission)を用いた。オリーヴ樹皮は、抽出溶媒に対して10重量%添加し、抽出温度50〜60℃で5時間抽出した。得られたオリーヴ樹皮エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)を測定し、表6に示した。

0048

その結果、抽出溶媒として水、1,3-ブチレングリコールおよびエタノールのいずれを用いた場合でも、総ポリフェノール含量が高いオリーヴ樹皮エキスを抽出できることが分かった。

0049

0050

(添加樹皮量)
乾燥させて粉砕したオリーヴ樹皮から、抽出溶媒として30%1,3-ブチレングリコール(BG)を用いてオリーヴ樹皮エキスを抽出した。オリーヴ樹皮の品種はミッション(Mission)を用いた。オリーヴ樹皮は、抽出溶媒に対して5、10、20または30重量%添加し、抽出温度50〜60℃で5時間抽出した。得られたオリーヴ樹皮エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)および添加樹皮量(g)当たりの総ポリフェノール量(mg/添加樹皮g)を測定し、表7に示した。

0051

その結果、添加樹皮量が20重量%以上のとき、総ポリフェノール含量が高いオリーヴ樹皮エキスを抽出できることが分かった。

0052

0053

(抽出温度)
乾燥させて粉砕したオリーヴ樹皮から、抽出溶媒として30%1,3-ブチレングリコールを用いてオリーヴ樹皮エキスを抽出した。オリーヴ樹皮の品種はミッション(Mission)を用いた。オリーヴ樹皮は、抽出溶媒に対して10重量%添加し、抽出温度を40〜90℃の範囲で段階的に変えて、5時間抽出した。得られたオリーヴ樹皮エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)および熱量(cal)当たりの総ポリフェノール量(mg/熱量cal)を測定し、表8に示した。

0054

その結果、抽出温度が70℃以上のとき、総ポリフェノール含量が高いオリーヴ樹皮エキスを抽出できることが分かった。

0055

0056

(抽出時間)
乾燥させて粉砕したオリーヴ樹皮から、抽出溶媒として30%1,3-ブチレングリコールを用いてオリーヴ樹皮エキスを抽出した。オリーヴ樹皮の品種はミッション(Mission)を用いた。オリーヴ樹皮は、抽出溶媒に対して10重量%添加し、抽出温度50〜60℃で抽出した。抽出時間は、0.5時間、1時間、2時間、3時間および5時間とした。得られたオリーヴ樹皮エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)および抽出時間当たりの総ポリフェノール量(mg/時間)を測定し、表9に示した。

0057

その結果、抽出時間が長いほど総ポリフェノール含量は高くなるが、抽出時間あたりの総ポリフェノール量は少なくなることが分かった。

0058

0059

最適条件での抽出溶媒の比較)
以上の結果から導き出した最適条件にて、オリーヴ樹皮から各種の抽出溶媒を用いてオリーヴ樹皮エキスを抽出した。抽出溶媒には、水、30%1,3-ブチレングリコールおよび50%エタノールを用いた。抽出温度は70〜80℃とし、抽出時間は5時間とし、樹皮の添加量は抽出溶媒に対して20重量%とした。得られたオリーヴ樹皮エキスの総ポリフェノール含量(mg/100g)を測定し、表10に示した。

0060

その結果、抽出溶媒として30%1,3-ブチレングリコールを用いたときに総ポリフェノール含量が最も高かった。

0061

0062

(抽出条件の比較)
乾燥させて粉砕したオリーヴ樹皮から、抽出溶媒として30%1,3-ブチレングリコールを用いて、2種類の抽出条件にてオリーヴ樹皮エキスを抽出した。オリーヴ樹皮の品種はミッション(Mission)を用いた。抽出条件3(比較例)では、オリーヴ樹皮は、抽出溶媒に対して10重量%添加し、50〜60℃で5時間抽出した。抽出条件4(実施例)では、オリーヴ樹皮は、抽出溶媒に対して20重量%添加し、70〜80℃で5時間抽出した。得られたオリーヴ樹皮エキスの抗酸化力を測定し、表11に示した。

0063

その結果、抽出条件3と比較して、抽出条件4では、抗酸化力が顕著に高いオリーヴ樹皮エキスが得られることが示された。

0064

実施例

0065

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。

0066

本発明のオリーヴ枝エキスは、高濃度のポリフェノールを含有し、高い抗酸化力を有するため、医薬、食品および化粧品などに好適に利用することができる。

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