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技術 操作装置

出願人 株式会社ユーシン
発明者 武田勝弘濱田太山下弘朗
出願日 2015年11月18日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2015-225706
公開日 2017年6月1日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2017-097962
状態 特許登録済
技術分野 押釦スイッチ スイッチのケース,表示,鎖錠
主要キーワード 起動電波 薄肉形 ターミナルベース 前側表面 標示面 複数開口 プッシュノブ 導光経路
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年6月1日)のものです。
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図面 (10)

課題

操作部の照明が可能であって、かつ、意匠性が高く、高級感のある操作装置を提供する。

解決手段

操作装置100は、透光性を備える部材で構成され押圧操作される操作ノブ14と、操作ノブ14が固定され、操作ノブ14の押圧操作方向進退移動可能なスライダ8と、スライダ8を進退移動可能に内部に保持するケース1と、ケース1に収容された光源と、光源から発せられた光を導く第1導光領域8a及び第2導光領域8bと、操作ノブ14と第1導光領域8a及び第2導光領域8bとの間に設けられ、操作ノブ14の透光性よりも光の透過性が低い透光性を備えた加飾部材13とを備える。

概要

背景

車両のスイッチとして用いられる押圧操作が可能な操作部には、合成樹脂が用いられ、スイッチ操作部の意匠性を向上するため、樹脂塗装を施したり、水圧転写フィルム等により加飾したりする技術が知られている。
しかし、このように加飾された従来のスイッチ操作部は、高級感や本物感が乏しいものであった。

一方、合成樹脂への加飾を用いずに、高級感や本物感を高めた部材は従来から存在している。しかし、例えば、特許文献1に開示されているように、車両に用いられる操作装置は、操作ポジションユーザー標示するための標示部に照明が用いられる。また、夜間等に視認性を向上させるための照明が用いられる。このように、車両に用いられる操作装置には、照明構造が必要であるが、合成樹脂への加飾を用いずに高級感や本物感を高めた従来の部材に対しては、照明構造を付与することが難しかった。

概要

操作部の照明が可能であって、かつ、意匠性が高く、高級感のある操作装置を提供する。操作装置100は、透光性を備える部材で構成され押圧操作される操作ノブ14と、操作ノブ14が固定され、操作ノブ14の押圧操作方向進退移動可能なスライダ8と、スライダ8を進退移動可能に内部に保持するケース1と、ケース1に収容された光源と、光源から発せられた光を導く第1導光領域8a及び第2導光領域8bと、操作ノブ14と第1導光領域8a及び第2導光領域8bとの間に設けられ、操作ノブ14の透光性よりも光の透過性が低い透光性を備えた加飾部材13とを備える。

目的

本発明の課題は、操作部の照明が可能であって、かつ、意匠性が高く、高級感のある操作装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

透光性を備える部材で構成され押圧操作される操作ノブと、前記操作ノブが固定され、前記操作ノブの押圧操作方向進退移動可能なスライダと、前記スライダを進退移動可能に内部に保持するケースと、前記ケースに収容された光源と、前記光源から発せられた光を導く導光領域と、前記操作ノブと前記導光領域との間に設けられ、前記操作ノブの透光性よりも低い透光性を備えた加飾部材と、を備える操作装置

請求項2

前記加飾部材は、板状の部材であり、前記操作ノブは有底筒状に形成され、その底面に文字及び図形の少なくとも一方が表示されていること、を特徴とする請求項1に記載の操作装置。

請求項3

前記スライダは、前記光源から発せられた光が通過する導光領域を有し、前記導光領域と前記操作ノブとの間に、前記光源からの光の透過量を調整して前記加飾部材に伝えるフィルタを備えること、を特徴とする請求項2に記載の操作装置。

請求項4

前記光源は、ユーザーが選択した操作モードを標示するための光を発する標示用光源を有しており、一部が前記スライダの導光領域内に収容され、前記スライダから露出する部位の表面に遮光部を有し、前記標示用光源から発せられた光を導く標示用導光体をさらに備えること、を特徴とする請求項3に記載の操作装置。

請求項5

前記光源は、ユーザーの視認性を向上させるための光を発する視認向上用光源をさらに有し、前記視認向上用光源から発せられた光を前記加飾部材の全面に導光する視認向上用第1光学部材と、前記標示用導光体の周囲に配置され、前記視認向上用光源から発せられた光を前記加飾部材の特定箇所に導光する視認向上用第2光学部材と、をさらに備えること、を特徴とする請求項4に記載の操作装置。

請求項6

前記光源が設けられたプリント基板を有し、前記プリント基板に電気的に接続されて前記ケース内に収容されており、ユーザーが所持する携帯機を作動させる起動電波を送信するリング状のコイルアンテナをさらに備えており、前記視認向上用第1光学部材及び前記視認向上用第2光学部材は、前記加飾部材と前記コイルアンテナとに囲まれた空間に配置されていること、を特徴とする請求項5に記載の操作装置。

請求項7

前記加飾部材は、貝殻スライスした板状の部材であること、を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の操作装置。

技術分野

0001

本発明は、操作装置に関するものである。

背景技術

0002

車両のスイッチとして用いられる押圧操作が可能な操作部には、合成樹脂が用いられ、スイッチ操作部の意匠性を向上するため、樹脂塗装を施したり、水圧転写フィルム等により加飾したりする技術が知られている。
しかし、このように加飾された従来のスイッチ操作部は、高級感や本物感が乏しいものであった。

0003

一方、合成樹脂への加飾を用いずに、高級感や本物感を高めた部材は従来から存在している。しかし、例えば、特許文献1に開示されているように、車両に用いられる操作装置は、操作ポジションユーザー標示するための標示部に照明が用いられる。また、夜間等に視認性を向上させるための照明が用いられる。このように、車両に用いられる操作装置には、照明構造が必要であるが、合成樹脂への加飾を用いずに高級感や本物感を高めた従来の部材に対しては、照明構造を付与することが難しかった。

先行技術

0004

特開2014−167261号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明の課題は、操作部の照明が可能であって、かつ、意匠性が高く、高級感のある操作装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、透光性を備える部材で構成され押圧操作される操作ノブ(14)と、前記操作ノブ(14)が固定され、前記操作ノブ(14)の押圧操作方向進退移動可能なスライダ(8)と、前記スライダ(8)を進退移動可能に内部に保持するケース(1)と、前記ケース(1)に収容された光源(3a,3b)と、前記光源(3a,3b)から発せられた光を導く導光領域(8a,8b)と、前記操作ノブ(14)と前記導光領域(8a,8b)との間に設けられ、前記操作ノブ(14)の透光性よりも低い透光性を備えた加飾部材(13)と、を備える操作装置(100)である。

0007

請求項2の発明は、前記加飾部材(13)は、板状の部材であり、前記操作ノブ(14)は有底筒状に形成され、その底面に文字(14b)及び図形の少なくとも一方が表示されていること、を特徴とする請求項1に記載の操作装置(100)である。

0008

請求項3の発明は、前記スライダ(8)は、前記光源(3a,3b)から発せられた光が通過する導光領域(8a,8b)を有し、前記導光領域(8a,8b)と前記操作ノブ(14)との間に、前記光源(3a,3b)からの光の透過量を調整して前記加飾部材(13)に伝えるフィルタ(12)を備えること、を特徴とする請求項2に記載の操作装置(100)である。

0009

請求項4の発明は、前記光源(3a,3b)は、ユーザーが選択した操作モードを標示するための光を発する標示用光源(3a)を有しており、一部が前記スライダ(8)の導光領域(8a)内に収容され、前記スライダ(8)から露出する部位の表面に遮光部(9f)を有し、前記標示用光源(3a)から発せられた光を導く標示用導光体(9)をさらに備えること、を特徴とする請求項3に記載の操作装置(100)である。

0010

請求項5の発明は、前記光源(3a,3b)は、ユーザーの視認性を向上させるための光を発する視認向上用光源(3b)をさらに有し、前記視認向上用光源(3b)から発せられた光を前記加飾部材(13)の全面に導光する視認向上用第1光学部材(11)と、前記標示用導光体(9)の周囲に配置され、前記視認向上用光源(3b)から発せられた光を前記加飾部材(13)の特定箇所に導光する視認向上用第2光学部材(10)と、をさらに備えること、を特徴とする請求項4に記載の操作装置(100)である。

0011

請求項6の発明は、前記光源が設けられたプリント基板(3)を有し、前記プリント基板(3)に電気的に接続されて前記ケース(1)内に収容されており、ユーザーが所持する携帯機を作動させる起動電波を送信するリング状のコイルアンテナ(7a)をさらに備えており、前記視認向上用第1光学部材(11)及び前記視認向上用第2光学部材(10)は、前記加飾部材(13)と前記コイルアンテナ(7a)とに囲まれた空間に配置されていること、を特徴とする請求項5に記載の操作装置(100)である。

0012

請求項7の発明は、前記加飾部材(13)は、貝殻スライスした板状の部材であること、を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の操作装置(100)である。

発明の効果

0013

本発明によれば、操作部の照明が可能であって、かつ、意匠性が高く、高級感のある操作装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明による操作装置100の実施形態を示す斜視図である。
操作装置100の分解斜視図である。
操作装置100の正面図である。
図3中の矢印A−Aの位置で切断した断面図である。
図3中の矢印B−Bの位置で切断した断面図である。
図4中の範囲Cを拡大して示した図である。
標示用導光体9を拡大して示した斜視図である。
操作ノブ14と加飾部材13とフィルタ12とを取り外した状態の操作装置100の正面図である。
光源の発光状態による見え方を説明するための操作装置100の正面図である。

実施例

0015

以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。

0016

(実施形態)
図1は、本発明による操作装置100の実施形態を示す斜視図である。
図2は、操作装置100の分解斜視図である。
図3は、操作装置100の正面図である。
図4は、図3中の矢印A−Aの位置で切断した断面図である。
図5は、図3中の矢印B−Bの位置で切断した断面図である。
なお、図1から図5を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
さらに、以下の説明では、図4中の左側を前、右側を後として説明を行うが、この向きは、説明の便宜上用いるものであり、実際の使用状況をこの向きに限定するものではない。

0017

本実施形態の操作装置100は、例えば、車両のインストルメントパネルに設置され、スマートイグニッションシステムを搭載した車両のエンジンスタートストップスイッチである。なお、本発明は、車両のエンジンスタート・ストップスイッチに用いる場合に限らず、例えば、ヒーターコントロール操作装置プッシュノブに用いてもよいし、車両以外の機器に用いてもよい。
図1図2図4、及び、図5に示すように、本実施形態の操作装置100は、ケース1の内部に、ターミナルベース2と、プリント基板3と、ネジ4と、ラバーコンタクト5と、カバー6と、ボビン7と、スライダ8と、標示用導光体9と、視認向上用第2光学部材10と、視認向上用第1光学部材11と、フィルタ12と、加飾部材13と、操作ノブ14とを備え、操作装置100の前端部にベゼル15を備えている。

0018

ケース1は、略円筒形状に形成されており、スライダ8を前後方向で進退移動可能に内部に保持している。ケース1の内部には、スライダ8の進退移動をガイドするガイド部1a,1bが複数形成されている。また、ケース1には、係合部1cが複数箇所設けられている。

0019

ターミナルベース2は、後端側に矩形筒状コネクタ2aを有している。このコネクタ2aには、複数本の金属製の接続端子2bが設けられている。また、ターミナルベース2は、複数の爪部2cを備えており、この爪部2cがケース1の係合部1cに係合することにより、ターミナルベース2は、ケース1の後側から固定されている。

0020

プリント基板3は、ケース1とターミナルベース2との間に配置されており、ネジ4を用いてターミナルベース2に対して固定された状態で、ケース1内に収容されている。プリント基板3には、端子挿入孔3cが複数開口されており、ターミナルベース2の接続端子2bが挿入されて、半田付けされている。
また、プリント基板3の前側面には、LEDにより構成された光源が複数設けられている。具体的には、標示用光源3aと、視認向上用光源3bとが設けられている。
標示用光源3aは、ユーザーが選択した操作モードを標示するための光、すなわちインジケータとしての光を発する。
視認向上用光源3bは、ユーザーの視認性を向上させるための光、すなわち、照明光を発する。このユーザーの視認性を向上させるための光とは、例えば、夜間照明等を例に挙げることができるが、夜間に限らず、必要に応じて光を発するようにしてもよい。
また、プリント基板3には、ラバーコンタクト5の位置決め用位置決め孔部3dが2箇所設けられている。

0021

ラバーコンタクト5は、プリント基板3とケース1との間に配置されており、後方に突出した位置決めボス部5bがプリント基板3の位置決め孔部3dに嵌合している。
ラバーコンタクト5は、ドーム状に形成された接点部5aを2つ備えている。この接点部5aの後側面には、導電部が形成されており、スライダ8が後方へ押下されることにより、この接点部5aが後方に押下されると、接点部5aの導電部とプリント基板3上の接点部とが接触して、スイッチ操作が行われる。なお、接点部5aの表面はラバーのみであり、プリント基板3と対向する裏面の一部にのみ導電部が形成されている。

0022

カバー6は、操作装置100の後端部を覆う蓋として設けられており、3箇所の爪部6aがターミナルベース2の不図示の係合部に係合することにより、ターミナルベース2に対して固定されている。

0023

ボビン7は、リング状に形成されており、外周にリング状のコイルアンテナ7aを備えている。なお、図2では、コイルアンテナ7aを省略して示している。
コイルアンテナ7aは、プリント基板3に電気的に接続されており、ボビン7とともにケース1内に収容されている。コイルアンテナ7aは、ユーザーが所持する携帯機を作動させる起動電波を送信する。

0024

スライダ8は、その前側に操作ノブ14が固定されており、操作ノブ14の押圧操作方向である前後方向に進退移動可能な状態で、ケース1内に保持されている。
スライダ8には、光源から発せられた光を導く導光領域として、第1導光領域8aと第2導光領域8bとが設けられている。

0025

第1導光領域8aは、標示用光源3aが発したインジケータとしての光が通過する領域であり、本実施形態では、この第1導光領域8aの全領域に標示用導光体9を配置している。したがって、標示用光源3aが発した光は、全て第1導光領域8aに設けられた標示用導光体9によって前方へ導かれる。

0026

第2導光領域8bは、視認向上用光源3bが発したユーザーの視認性を向上させるための光が通過する領域であり、本実施形態では、この第2導光領域8bの一部領域に視認向上用第2光学部材10を配置している。したがって、視認向上用光源3bが発した光は、その一部が視認向上用第2光学部材10によって前方へ導かれ、残る光は、第2導光領域8bの空間内を通過して前方へ進む。

0027

標示用導光体9は、例えば、メタクリルアクリル)樹脂やポリカーボネイト樹脂等のような透光性の高い樹脂により形成されており、フィルタ12の直後から標示用光源3aの近傍まで略直方体形状で延在している。標示用導光体9は、鍔部9eよりも後方の部分である挿入部9c(図7参照)が第1導光領域8a内に挿入されている。標示用導光体9の前方部9dは、視認向上用第2光学部材10及び視認向上用第1光学部材11を貫通して配置されており、その前端部9bは、フィルタ12の直後に配置されている。標示用導光体9は、標示用光源3aが発したインジケータとしての光を後端部9aから受け入れ、フィルタ12の直後において前端部9bから出射させる。
標示用光源3aには、LEDを用いていることから、その光は、直進性が高く、標示用導光体9の前端部9bからそのまま出射させると、利用者が視認可能な角度範囲が狭くなってしまう。そこで、視認可能な角度範囲を広げるために、前端部9bには、微細凹凸形状を設け、光拡散作用を付与している。なお、本実施形態では標示用導光体9を略直方体形状で形成しているが、略円柱形状等の他の形状であってもかまわない。標示用導光体9のより詳しい説明は、後述する。

0028

視認向上用第2光学部材10は、標示用導光体9と同様に、例えば、メタクリル(アクリル)樹脂やポリカーボネイト樹脂等のような透光性の高い樹脂により形成されており、視認向上用光源3bからフィルタ12の直後まで、一部が曲線状の導光経路を構成している。視認向上用第2光学部材10は、後端部10aが視認向上用光源3bに対向する位置に配置され、前方の部位が標示用導光体9の周囲を囲むように配置され、前端部10bがフィルタ12の直後に配置されている。視認向上用第2光学部材10は、視認向上用光源3bから発せられた光を加飾部材13の特定箇所に導光する。なお、視認向上用第2光学部材10のより詳しい説明は、後述する。

0029

視認向上用第1光学部材11は、標示用導光体9と同様に、例えば、メタクリル(アクリル)樹脂やポリカーボネイト樹脂等のような透光性の高い樹脂により形成されている。視認向上用第1光学部材11は、フィルタ12の後側の略全面に亘って配置されており、視認向上用光源3bから発せられた光を加飾部材13の全面に均一に出射する。そのために、視認向上用第1光学部材11は、前面側及び後面側に、断面形状が楔形状に形成された複数の凹凸形状が設けられており、フレネルレンズと同様な作用を有している。なお、この凹凸形状の大きさや形状が場所により異なっているのは、加飾部材13を均一に照射するためである。
視認向上用第1光学部材11は、その後端部11aが、スライダ8の第2導光領域8bの開口寸法内に収まるように、前側部分よりも小さく形成されている。視認向上用第1光学部材11は、この面積が加飾部材13よりも小さい後端部11aから取り入れた光を、加飾部材13の全面に略均一に照射する。

0030

図4及び図5に示すように、上述の視認向上用第1光学部材11及び視認向上用第2光学部材10は、加飾部材13とコイルアンテナ7aとに囲まれた空間に配置されている。コイルアンテナ7aは、通信特性を良好にするために、ケース1内においてできる限り外周側に配置する必要があり、したがって、視認向上用第1光学部材11及び視認向上用第2光学部材10は、このコイルアンテナ7aと干渉しないように、その内側に配置されている。

0031

フィルタ12は、加飾部材13の後面に沿って配置されており、スライダ8の第1導光領域8a及び第2導光領域8bと操作ノブ14との間にあって、光源からの光の透過量及び色彩を調整して加飾部材に伝える。フィルタ12は、光源からの光を透過し、かつ、輝度を調整、すなわち適切な輝度に減光し、かつ、光を適度に拡散して、加飾部材13の全面に光を均一にして伝える。本実施形態のフィルタ12は、厚さ0.5mmのポリカーボネイト樹脂に、透過量を減らすためのシルク印刷を施して作製している。よって、例えば光が強く照射される部位、弱くしか照射されない部位に応じて、シルク印刷の濃淡を変更することによって、フィルタ12全面の光の透過量を均一にすることもできる。また、シルク印刷のインクに青色や赤色を用いることで、LED発光色(例えば白色)から青色や赤色の発光色が加飾部材13に照射される構成とすることもできる。

0032

加飾部材13は、スライダ8の第1導光領域8a及び第2導光領域8bと操作ノブ14との間に設けられた板状の部材である。本実施形態の加飾部材13は、貝殻をスライスした板状の部材である。加飾部材13は、操作ノブ14の透光性よりも光の透過性が低い透光性を備えており、半透明の状態となっている。加飾部材13として用いる材料の条件として、昼間の外光では、その表面が照らされて、加飾部材13の奥が透け見えるようなことがなく、かつ、夜間の照明時には、加飾部材13の部材の模様を含めて、照明光が透過できることが挙げられる。したがって、そのような条件を満たすものであれば、加飾部材13に用いることが可能であり、貝殻に限らず、例えば、木材を薄くスライスしたものであってもよいし、自然素材に限らず、人工的に作製したものであってもよい。
なお、貝殻をスライスした本実施形態の加飾部材13は、上述の条件を全て満たしており、非常に意匠性が高く、高級感及び本物感の高い素材である。

0033

操作ノブ14は、透光性を備える部材で構成されており、利用者によって押圧操作される部材である。本実施形態の操作ノブ14は、透明のポリカーボネイト樹脂により形成され、傷つき防止のために表面にクリア塗装を施している。
操作ノブ14は、利用者によって直接触れられることから、衝撃による割れ防止の観点から、メタクリル(アクリル)樹脂を用いずにポリカーボネイト樹脂を用いて構成したが、ガラス等、他の材料を用いて構成してもよい。
操作ノブ14は、係合部14aがスライダ8の爪部8cに係合することにより、スライダ8に対して一体となって固定されている。よって、操作ノブ14を利用者が押圧操作すると、操作ノブ14とスライダ8とは、一体となって前後方向で進退移動することができる。
操作ノブ14は、後側に開口した有底筒状に形成され、この後側の底面にシンボル14bが印刷により表示されている。本実施形態のシンボル14bは、「START」、「STOP」、「ENGINE」の文字により構成されているが、文字に限らず、図形であってもよいし、文字と図形とを組み合わせたものであってもよい。シンボル14bは、透明の操作ノブ14に設けられているので、照明が点灯しているか否かに関わらず、操作ノブ14を透して視認可能である。
操作ノブ14は、押下されると後方に移動するが、利用者が操作をやめて操作ノブ14を押圧する力が取り除かれると、ラバーコンタクト5の接点部5aの復元力により、図4及び図5初期位置に自動的に復帰する。なお、この初期位置は、ケース1に設けられた不図示の当接部にスライダ8の不図示の当接部が当接して位置決めされている。

0034

ベゼル15は、略リング状に形成されており、係合部15aがケース1の爪部1dに係合することにより、ケース1の前端部に固定されている。ベゼル15は、ケース1の前端部、及び、ケース1と操作ノブ14との間の隙間を隠し、外観を装飾することを主な目的として設けられている。

0035

上述した構成によって、本実施形態の操作装置100は、貝殻をスライスして形成した加飾部材13を用いて高級感及び本物感があって意匠性の高い装置としながら、適切な照明及び標示を行えるように構成されている。以下、操作装置100の照明及び標示に関して、より具体的に説明する。

0036

操作装置100は、視認向上用光源3bのON時(照明ON時)に視認向上用光源3bからの光は、第2導光領域8bの空間を通過して視認向上用第1光学部材11により加飾部材13の略全面に到達する光と、第2導光領域8bに配置された視認向上用第2光学部材10により加飾部材13の特定の領域に到達する光とにより、加飾部材13の全面から透過して利用者によって視認される。シンボル14bは、透明に形成された操作ノブ14の裏面に形成されているので、加飾部材13をバックにして、前面から視認される。
ここで、本実施形態の操作装置100には、標示用導光体9をさらに設けているので、単純に後方から加飾部材13に向けて全体を照明しただけでは、視認向上用光源3bの光と標示用光源3aの光とが混ざってしまったり、視認向上用光源3bの光が均一に加飾部材13を照明できずに不均一になってしまったりする。

0037

図6は、図4中の範囲Cを拡大して示した図である。
図7は、標示用導光体9を拡大して示した斜視図である。
加飾部材13は、半透明で光透過性が高く、近接して面する部材は、透けて見えてしまうため、加飾部材13及びフィルタ12と対向するスライダ8の前側部分は、加飾部材13及びフィルタ12から距離を空けて配置しており、加飾部材13及びフィルタ12の近傍には、標示用導光体9と、視認向上用第2光学部材10と、視認向上用第1光学部材11との3つの光学部材を配置している。
ここで、単純に3つの光学部材を近くに配置しただけでは、標示用光源3aと視認向上用光源3bとが同時に点灯した場合に、各光が本来予定していない光学部材に入射してしまって混ざってしまう。また、一方の光源のみが点灯する場合であっても、本来予定しない光学部材への光の入射によって、発光させたくない部位が光って見えてしまうおそれもある。
このような場合によく取られる手法として、樹脂製の遮光部を標示用導光体に沿って標示面まで延ばす手法がある。しかし、本実施形態の加飾部材13は、貝殻を薄くスライスした半透明の板状部材であるため、近接して面する部材は透けて見えてしまう。

0038

そこで、本実施形態では、図6及び図7に示すように、標示用導光体9のスライダ8から露出する前側の部位の表面に薄肉の遮光部9fを形成している。遮光部9fは、鍔部9eの前面部分にも設けられており、標示用導光体9内を進む光が前端部9b以外から漏れないようにしている。
遮光部9fを設けることにより、各光源からの光が混じることなく、それぞれの光源からの光が、適切に必要な部位に到達できる。なお、遮光部9fは、薄肉に形成されているので、照明不使用時に遮光部が透けて見えることもない。

0039

遮光部9fを薄肉形成するためには、例えば、以下の製造方法が考えられ、これらの中から適宜選択して用いるとよい。
製造方法1:塗装
塗装により遮光部9fを形成する利点は、形成作業が容易であり、また、形状の自由度があることから、遮光部9fを形成する部位の形状が複雑であっても遮光部を形成できることである。
本実施形態では、塗装を用いて遮光部9fを形成した。

0040

製造方法2:シート貼り付け
シート貼り付けにより遮光部9fを形成する利点は、形成作業が容易であり、また、反射効率落ちないので輝度が低下しない点である。

0041

製造方法3:蒸着又はスパッタリング
蒸着又はスパッタリングにより遮光部9fを形成する利点は、メッキ調とすると反射効率が上がり輝度を向上でき、標示用導光体9自体が反射体となり照明の輝度低下を防止できる点である。

0042

製造方法4:熱収縮チューブ
熱収縮チューブにより遮光部9fを形成する利点は、形成作業が容易であり、形状の自由度も高く、また、安価である点である。

0043

製造方法5:水圧転写又は真空成形
水圧転写又は真空成形により遮光部9fを形成する利点は、形状の自由度が高い点である。

0044

製造方法6:不連続蒸着
不連続蒸着により遮光部9fを形成する利点は、蒸着又はスパッタリングの利点と同様な点に加えて、電気を通さないためノイズ等、通信性能に影響を及ぼさない。

0045

図8は、操作ノブ14と加飾部材13とフィルタ12とを取り外した状態の操作装置100の正面図である。
なお、図8中には、視認向上用第1光学部材11よりも後側にある第2導光領域8bを破線併記している。
本実施形態の操作装置100は、エンジンスタートスイッチに適用するものである。したがって、操作装置100内には、操作ノブ14及びスライダ8、プリント基板3の他に、利用者の所持する携帯機(リモコン等)と通信を行うためのコイルアンテナ7aを有するボビン7や、利用者に操作状態を標示する標示用導光体9等、多くの部品が収容されている。これら各種部品が収容されていることにより、視認向上用光源3bが発したユーザーの視認性を向上させるための光が通過することができる領域は、制限されてしまう。

0046

具体的には、図8に示すように、本実施形態では、視認向上用光源3bの発する光が伝わる空間であるスライダに形成された第2導光領域8bを正面から見たときの面積が、他の部品の制約のために操作ノブ14の面積よりも小さい。そのため、第2導光領域8bから遠い部分である図8中に示した領域Dの輝度が、他の部分より低く、そのままでは、加飾部材13の全面を均一に照明することができない。そこで、本実施形態では、視認向上用第1光学部材11を設けることにより、領域Dを含めた全面に均一に光を導光している。

0047

また、上述したように、標示用導光体9に遮光部9fを設けたため、スライダ8の第2導光領域8bを通過した視認向上用光源3bからの光が、標示用導光体9の遮光部9fにより遮られ、そのままでは、図8中に示した領域Eの輝度が低くなってしまう。そこで、本実施形態では、標示用導光体9の遮光部9fによって遮られる特定箇所(領域E)に視認向上用光源3bからの光を回りこませて導光する視認向上用第2光学部材10を設け、領域Eの輝度を高くして、加飾部材13の全体が均一に発光しているように見せている。

0048

次に、図3及び図9を用いて、操作装置100における操作ノブ14の見え方について説明する。
図9は、光源の発光状態による見え方を説明するための操作装置100の正面図である。
先に示した図3は、視認向上用光源3bをOFFとしたときの正面図を示している。また、図9は、視認向上用光源3bをONとした状態と、視認向上用光源3bをOFFとした状態との双方の説明に用いるものとする。

0049

視認向上用光源3bのOFF時には、加飾部材13により遮られるため、操作装置100の内側は見えない。よって、透明な操作ノブ14の裏にシンボル14bが見えて、その背後に加飾部材の前側表面が見える。加飾部材13は、照明OFF時には、外光に照らされた意匠面(前面)が視認されて、貝殻の美しい模様を見せることができる。
標示用導光体9は、加飾部材13より後側にあるため、標示用光源3aのOFF時には見えないので、視認向上用光源3bがOFFであれば図3のような見え方となるが、視認向上用光源3bがONであると、標示用導光体9に対応する領域Fが発光せずに、図9中の領域Fが暗く見えることとなる。

0050

視認向上用光源3bのON時には、加飾部材13は、視認向上用光源3bの光を透過して、加飾部材13の全面が発光する。加飾部材13の全面を均一に照明するために、フィルタ12と、視認向上用第1光学部材11と、視認向上用第2光学部材10とが有効に作用する。このとき、シンボル14bは、操作ノブ14の後面に印刷されているので、シンボル14bの部分は光が透過せず、シンボル14b以外が光る。

0051

標示用光源3aがON時には、標示用光源3aからの光は、加飾部材13を透過する。したがって、図9中の領域Fが発光する。
なお、標示用光源3aと視認向上用光源3bとの発光色を互いに異なる色としておくことにより、視認向上用光源3bのON/OFFどちらの場合でも、標示用光源3aによる光を視認できる。

0052

上述した見え方をまとめると、下記の4通りとなる。
(見え方1)
標示用光源3aがOFF、視認向上用光源3bがOFFの状態で、図3の見え方。
(見え方2)
標示用光源3aがON、視認向上用光源3bがOFFの状態で、図9の領域Fのみ発光する見え方。
(見え方3)
標示用光源3aがON、視認向上用光源3bがONの状態で、図9の領域Fと操作ノブ14の全面との両方が発光する見え方。
(見え方4)
標示用光源3aがOFF、視認向上用光源3bがONの状態で、図9の領域Fが暗く見え、操作ノブ14の全面が発光する見え方。

0053

なお、本実施形態では、上記した(見え方4)のように図9の領域Fが暗く見える見え方が存在する構成で説明したが、プリント基板3上の標示用光源3aが配置する領域に、視認向上用光源3bと同じ色で発光して照射光が標示用導光体9に入射する視認向上用光源3b’(図示せず)を追加し、かつ、視認向上用光源3bのON/OFFに連動して視認向上用光源3b’も発光するように制御することにより、視認向上用光源3bが発光する時は領域Fも視認向上用光源3b’によって同色に発光し、領域Fが暗く見えることがない構成とすることもできる。なお、視認向上用光源3b’はLEDを追加してもよいし、標示用光源3aと視認向上用光源3b’を兼ねる多色発光LEDを用いてもよい。

0054

以上説明したように、本実施形態の操作装置100は、透光性を備える部材で構成され操作ノブ14と、操作ノブ14の透光性よりも光の透過性が低い透光性を備えた加飾部材13とを組み合わせたので、光源から光が発せられない状態では加飾部材13のみが視認されて、加飾部材13を通して装置外から装置内部が見えることがない。また、光源から光が発せられた状態では、加飾部材13を透過した光がユーザーに視認される。よって、視認向上用光源3bによる照明がONとOFFとのいずれの状態においても、意匠性が高く、高級感のある操作装置を提供することができる。

0055

また、本実施形態の操作装置100は、操作ノブ14の底面にシンボル14bを表示したので、照明OFF時には加飾部材13を背後にシンボルを視認でき、照明ON時には加飾部材13を透過した光がシンボル14bの印字部分のみ遮られて、シンボル14bをはっきりと視認することができる。

0056

さらに、本実施形態の操作装置100は、光源からの光の透過量及び色彩を調整して加飾部材13に伝えるフィルタ12を備える。貝殻をスライスした加飾部材13は、物理的・化学的耐性が比較的弱く、直に調光処理を施せない。しかし、フィルタ12を別途設けることにより、照明OFF時は加飾部材13の視認性を向上させることができ、照明ON時は加飾部材13を透過する光の輝度が均一となるように調整することが容易となる。
また、光源の発光色を変更することなく、フィルタ12の印刷色を変更するだけで、加飾部材13に照射される光の色彩を調整することができる。

0057

さらにまた、本実施形態の操作装置100は、スライダ8から露出する部位の表面に薄肉の遮光部9fを有し、標示用光源3aから発せられた光を導く標示用導光体9を備えるので、照明不使用時に標示用導光体9の遮光部9fがユーザーに視認されてしまうことがなく、また、標示用光源3aからの光を必要な位置にだけ導くことができる。

0058

また、本実施形態の操作装置100は、視認向上用第1光学部材11と、視認向上用第2光学部材10とを設けたので、標示用光源3aと、視認向上用光源3bとの双方を配置した本実施形態のような構成であっても、これら異なる光源からの光が互いに混ざって照明されるというおそれがなく、加飾部材13の全面を均一に照明することができる。また、視認向上用光源3bからの光が遮光部9fによって遮られて一部が暗くなってしまうことも防止できる。

0059

さらに、本実施形態の操作装置100は、視認向上用第1光学部材11及び視認向上用第2光学部材10が、加飾部材13とコイルアンテナ7aとに囲まれた空間に配置されているので、導光用の空間が狭くなっていても、各光学部材の作用により加飾部材13を均一に照明でき、照明のON/OFFいずれの場合においても意匠性を高めることができる。

0060

さらにまた、本実施形態の操作装置100は、加飾部材13が貝殻をスライスした板状部材で形成されているので、照明のON/OFFいずれの場合においても意匠性が高く、高級感、本物感のある装置とすることができる。

0061

1ケース
1aガイド部
1b ガイド部
1c係合部
1d 爪部
2ターミナルベース
2aコネクタ
2b接続端子
2c 爪部
3プリント基板
3a標示用光源
3b視認向上用光源
3c端子挿入孔
3d位置決め孔部
4ネジ
5ラバーコンタクト
5a接点部
5b位置決めボス部
6カバー
6a 爪部
7ボビン
7aコイルアンテナ
8スライダ
8a 第1導光領域
8b 第2導光領域
8c 爪部
9 標示用導光体
9a後端部
9b前端部
9c 挿入部
9d 前方部
9e 鍔部
9f遮光部
10 視認向上用第2光学部材
10a 後端部
10b 前端部
11 視認向上用第1光学部材
11a 後端部
12フィルタ
13加飾部材
14操作ノブ
14a 係合部
14bシンボル
15ベゼル
15a 係合部
100 操作装置

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