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技術 基板切替装置及びそれを用いた制御装置

出願人 株式会社日立ハイテクノロジーズ
発明者 酒田輝昭菅谷祐二山田勉
出願日 2015年11月26日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2015-230561
公開日 2017年6月1日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2017-097697
状態 未査定
技術分野 入出力制御 計算機・構造 データの入出力機構(インターフェイス) 情報転送方式
主要キーワード アラーム警報 シリアル配線 自己診断制御 挿入状況 産業用制御システム 汎用コネクタ モニタ画 入出力基板
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図面 (20)

課題

制御装置などにシリアル通信を適用する場合でも、基板間を省配線で接続でき、かつ高信頼が要求される制御装置を低コストに実現可能な仕組みを提供する。

解決手段

バックプレーン上に複数のコネクタを配置し、それぞれのコネクタに基板を挿入して構成された基板切替装置であって、コネクタは、複数のコネクタと、第1の切替用コネクタと、第2の切替用コネクタを含み、複数のコネクタと第1の切替用コネクタの間はシリアル接続線によりそれぞれ接続され、第1の切替用コネクタと第2の切替用コネクタとの間はシリアル配線群により接続されており、第1の切替用コネクタと第2の切替用コネクタは同じ端子構成を有し、第1の切替用コネクタが出力する第1の状態信号を第2の切替用コネクタに接続し、第2の切替用コネクタが出力する第2の状態信号を第1の切替用コネクタに接続することを特徴とする。

概要

背景

一般に、産業用制御システム少量多品種生産用途毎に機能が異なっていることが多い。そのため、システム製品毎に専用に制御装置を開発するよりも効率的な方法として、装置間で一定の共通性を持たせ、システム毎に異なる機能のみを個別モジュールとして設計し、モジュールを組み合わせて装置を実装する方法を採用することがある。

このような産業用制御システムで使用される制御装置では、例えば共通のバックプレーンを定義し、バックプレーンに複数の汎用コネクタを配置してコネクタ間を接続した構成を標準的に採用しておき、各コネクタに個々のシステム機能を実装した基板を挿入してシステム全体を構築する仕組みが知られており、広く長期的に使用されている。

従来のバックプレーンを用いたシステムでは、コネクタ間をパラレルバスで接続するのが一般的であった。しかしパラレルバス上を流れる信号の周波数を高めていくにつれて、同じバスの信号間でのわずかな配線長の違いに起因するスキューが大きくなり、これによって起こるタイミングのずれが誤動作につながってしまい、このスキューをシステム内で吸収するのが困難になってきている。

このような背景から、近年、パラレルバスに変わって、対となる差動信号を使って通信を実現する高速シリアル通信方式が複数規格化され、製品化されている。そのため、バックプレーンなどの基板間接続にも高速シリアル通信を採用することが考えられる。

例えば特許文献1には、高速シリアル通信で基板間を接続する例として、「システムボード上のチップセットと、前記チップセットに形成されたレジスタ群と、外部記憶媒体が記憶する情報を入力するためのスロットと、前記スロットと前記チップセットとの間に挿入されたレーン配線切り替え手段と、リンク初期化により成立したリンクのリンク数レーン数とが一致しなかった場合に、前記レーン配線切り替え手段を介して前記スロットと前記チップセットとの間のレーン配線を切り替え、レーンと接続されていなかった接続端子にレーンの一部を接続すると共に、接続後に、再度、リンクの初期化を実行する、前記チップセットに形成された制御手段とを備える情報処理装置。」が記載されている。

概要

制御装置などにシリアル通信を適用する場合でも、基板間を省配線で接続でき、かつ高信頼が要求される制御装置を低コストに実現可能な仕組みを提供する。バックプレーン上に複数のコネクタを配置し、それぞれのコネクタに基板を挿入して構成された基板切替装置であって、コネクタは、複数のコネクタと、第1の切替用コネクタと、第2の切替用コネクタを含み、複数のコネクタと第1の切替用コネクタの間はシリアル接続線によりそれぞれ接続され、第1の切替用コネクタと第2の切替用コネクタとの間はシリアル配線群により接続されており、第1の切替用コネクタと第2の切替用コネクタは同じ端子構成を有し、第1の切替用コネクタが出力する第1の状態信号を第2の切替用コネクタに接続し、第2の切替用コネクタが出力する第2の状態信号を第1の切替用コネクタに接続することを特徴とする。

目的

本発明では、制御装置などにシリアル通信を適用する場合でも、基板間を省配線で接続でき、かつ高信頼が要求される制御装置を低コストに実現可能な仕組みを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

バックプレーン上に複数のコネクタを配置し、それぞれのコネクタに基板を挿入して構成された基板切替装置であって、前記コネクタは、複数のコネクタと、第1の切替用コネクタと、第2の切替用コネクタを含み、前記複数のコネクタと前記第1の切替用コネクタの間はシリアル接続線によりそれぞれ接続され、第1の切替用コネクタと第2の切替用コネクタとの間はシリアル配線群により接続されており、前記第1の切替用コネクタと前記第2の切替用コネクタは同じ端子構成を有し、前記第1の切替用コネクタが出力する第1の状態信号を前記第2の切替用コネクタに接続し、前記第2の切替用コネクタが出力する第2の状態信号を前記第1の切替用コネクタに接続することを特徴とする基板切替装置。

請求項2

請求項1に記載の基板切替装置において、前記第1の切替用コネクタの出力端子から出力する第1の状態信号を前記第2の切替用コネクタの入力端子に接続し、前記第2の切替用コネクタの出力端子から出力する第2の状態信号を前記第1の切替用コネクタの入力端子に接続し、該状態信号を接続した以外の前記第1の切替用コネクタの端子と前記第2の切替用コネクタの端子の同位置の端子同士が接続されることを特徴とする基板切替装置。

請求項3

請求項2に記載の基板切替装置において、前記第1の切替用コネクタの出力端子は前記第1の状態信号の値によって閾値電圧を超えた場合に信号を出力し、前記第1の切替用コネクタの入力端子は前記第1の状態信号の値によって閾値電圧を超えた場合に信号を出力しないことを特徴とする基板切替装置。

請求項4

請求項2に記載の基板切替装置において、前記第1の切替用コネクタと前記第1の状態信号と前記第2の状態信号を接続する半導体集積回路を有し、前記第1の状態信号が故障を示したときは前記第2の切替用コネクタを選択し、前記第2の状態信号が故障を示したときは前記第1の切替用コネクタを選択する機能を有することを特徴とする基板切替装置。

請求項5

請求項1に記載の基板切替装置を含む制御装置において、前記第1の切替用コネクタに第1の基板を挿入し、前記第2の切替用コネクタに第2の基板を挿入し、前記第1の基板に故障が発生し前記第1の状態信号が故障を示した時は前記第2の基板で動作し、前記第2の基板に故障が発生し前記第2の状態信号が故障を示した時は前記第1の基板で動作することを特徴とする制御装置。

請求項6

請求項5に記載の制御装置において、前記第1の基板が前記第2の基板よりも優先して選択され、前記第1の切替用コネクタに挿入されている前記第1の基板が故障もしくは前記第1の基板が前記第1の切替用コネクタに挿入されていない場合は前記第2の切替用コネクタに挿入されている前記第2の基板が選択されるが、それ以外の場合は前記第1の基板が選択されることを特徴とする制御装置。

請求項7

請求項5に記載の制御装置において、前記第1の切替用コネクタに挿入されている前記第1の基板が選択されて正常動作中に、前記第1の基板が故障した場合は前記第2の切替用コネクタに挿入されている前記第2の基板が選択され、故障した前記第1の基板が正常な第三の基板に交換されても前記第2の基板が選択されたままで、前記第2の基板が故障した場合は前記第三の基板が選択される機能を有することを特徴とする制御装置。

請求項8

請求項1に記載の基板切替装置において、前記第1の切替用コネクタと前記第2の切替用コネクタとの間で信号を比較するための接続を追加し、前記第1の切替用コネクタに挿入する基板には信号の比較照合を行う半導体集積回路を有することを特徴とする基板切替装置。

請求項9

請求項1に記載の基板切替装置において、前記第1の切替用コネクタおよび第2の切替用コネクタ以外のコネクタは、前記第1の切替用コネクタおよび第2の切替用コネクタよりも外側に配置されることを特徴とする基板切替装置。

請求項10

第1の切替用コネクタと、前記第1の切替用コネクタ以外の複数のコネクタと、前記第1の切替用コネクタが出力する状態信号と前記複数の切替用コネクタと接続し前記第1の切替用コネクタが出力する状態信号を入力する半導体集積回路を有することを特徴とする基板切替装置。

請求項11

第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板を接続する接続ケーブルを有し、前記第1の基板と前記第2の基板の選択は請求項6もしくは請求項7の基板切替装置によって行われることを特徴とする制御装置。

請求項12

第1の切替用コネクタと、前記第1の切替用コネクタ以外の複数のコネクタを有し、前記第1の切替用コネクタは前記複数のコネクタより最も端の位置に配置されることを特徴とする基板切替装置。

請求項13

バックプレーン上に複数のコネクタを配置し、それぞれのコネクタに基板を挿入して構成された制御装置であって、前記コネクタは、複数のコネクタと、第1の切替用コネクタと、第2の切替用コネクタを含み、前記複数のコネクタと前記第1の切替用コネクタの間はシリアル接続線によりそれぞれ接続され、第1の切替用コネクタと第2の切替用コネクタとの間はシリアル配線群により接続されており、前記複数のコネクタ間における通信は、前記第1の切替用コネクタまたは前記第2の切替用コネクタのいずれか一方を介して行われ、前記通信に使用中の前記第1または第2の切替用コネクタにおける異常の際に、前記通信に未使用の前記第2または第1の切替用コネクタに切り替えて通信を続行することを特徴とする制御装置。

請求項14

請求項13に記載の制御装置であって、第1の切替用コネクタと第2の切替用コネクタとの間はシリアル配線群により接続されることにより、前記第1の切替用コネクタは、前記複数のコネクタからの通信を前記第2の切替用コネクタに転送し、また前記第2の切替用コネクタからの通信を前記複数のコネクタに転送するとともに、前記複数のコネクタに送る通信を、前記第1の切替用コネクタからの通信と前記第2の切替用コネクタからの通信のいずれかを選択する機能を有することを特徴とする制御装置。

請求項15

請求項14に記載の制御装置であって、前記通信のいずれかを選択する機能は、第1の切替用コネクタおよび第2の切替用コネクタと、これらに挿入された基板における異常判定の結果を受けて選択を行うことを特徴とする制御装置。

請求項16

請求項13から請求項15のいずれか1項に記載の制御装置であって、当該制御装置は、筐体内に収納されるとともに、筐体表面モニタ画面には前記第1の切替用コネクタおよび前記第2の切替用コネクタにおける前記基板の挿入の状態、および第1の切替用コネクタおよび第2の切替用コネクタに挿入された基板における異常の有無が表示されていることを特徴とする制御装置。

技術分野

0001

本発明は、基板切替装置及びそれを用いた制御装置に関する。

背景技術

0002

一般に、産業用制御システム少量多品種生産用途毎に機能が異なっていることが多い。そのため、システム製品毎に専用に制御装置を開発するよりも効率的な方法として、装置間で一定の共通性を持たせ、システム毎に異なる機能のみを個別モジュールとして設計し、モジュールを組み合わせて装置を実装する方法を採用することがある。

0003

このような産業用制御システムで使用される制御装置では、例えば共通のバックプレーンを定義し、バックプレーンに複数の汎用コネクタを配置してコネクタ間を接続した構成を標準的に採用しておき、各コネクタに個々のシステム機能を実装した基板を挿入してシステム全体を構築する仕組みが知られており、広く長期的に使用されている。

0004

従来のバックプレーンを用いたシステムでは、コネクタ間をパラレルバスで接続するのが一般的であった。しかしパラレルバス上を流れる信号の周波数を高めていくにつれて、同じバスの信号間でのわずかな配線長の違いに起因するスキューが大きくなり、これによって起こるタイミングのずれが誤動作につながってしまい、このスキューをシステム内で吸収するのが困難になってきている。

0005

このような背景から、近年、パラレルバスに変わって、対となる差動信号を使って通信を実現する高速シリアル通信方式が複数規格化され、製品化されている。そのため、バックプレーンなどの基板間接続にも高速シリアル通信を採用することが考えられる。

0006

例えば特許文献1には、高速シリアル通信で基板間を接続する例として、「システムボード上のチップセットと、前記チップセットに形成されたレジスタ群と、外部記憶媒体が記憶する情報を入力するためのスロットと、前記スロットと前記チップセットとの間に挿入されたレーン配線切り替え手段と、リンク初期化により成立したリンクのリンク数レーン数とが一致しなかった場合に、前記レーン配線切り替え手段を介して前記スロットと前記チップセットとの間のレーン配線を切り替え、レーンと接続されていなかった接続端子にレーンの一部を接続すると共に、接続後に、再度、リンクの初期化を実行する、前記チップセットに形成された制御手段とを備える情報処理装置。」が記載されている。

先行技術

0007

特開2013−200616号公報

発明が解決しようとする課題

0008

ところで、従来の高速シリアル通信で基板間を接続する技術について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。

0009

特許文献1の例では高速シリアル通信のレーン状態を判定して二つのレーンを切り替える構成となっているが、そのためにセレクタデコーダを用意し、それぞれのレーンに配線を接続する必要があるため、配線長が多くなりコストがかかるという問題があった。

0010

また、特許文献1で示される構成をバックプレーンに実装する場合、バックプレーン上に配置したセレクタ/デコーダが故障した場合、バックプレーンに挿入した全ての基板を取り外してバックプレーンを交換しなければならなくなる点が問題となった。

0011

そこで本発明では、制御装置などにシリアル通信を適用する場合でも、基板間を省配線で接続でき、かつ高信頼が要求される制御装置を低コストに実現可能な仕組みを提供する。

課題を解決するための手段

0012

上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、バックプレーン上に複数のコネクタを配置し、それぞれのコネクタに基板を挿入して構成された基板切替装置であって、コネクタは、複数のコネクタと、第1の切替用コネクタと、第2の切替用コネクタを含み、複数のコネクタと第1の切替用コネクタの間はシリアル接続線によりそれぞれ接続され、第1の切替用コネクタと第2の切替用コネクタとの間はシリアル配線群により接続されており、第1の切替用コネクタと第2の切替用コネクタは同じ端子構成を有し、第1の切替用コネクタが出力する第1の状態信号を第2の切替用コネクタに接続し、第2の切替用コネクタが出力する第2の状態信号を第1の切替用コネクタに接続することを特徴とする。

0013

また本発明においては、バックプレーン上に複数のコネクタを配置し、それぞれのコネクタに基板を挿入して構成された制御装置であって、コネクタは、複数のコネクタと、第1の切替用コネクタと、第2の切替用コネクタを含み、複数のコネクタと第1の切替用コネクタの間はシリアル接続線によりそれぞれ接続され、第1の切替用コネクタと第2の切替用コネクタとの間はシリアル配線群により接続されており、複数のコネクタ間における通信は、第1の切替用コネクタまたは第2の切替用コネクタのいずれか一方を介して行われ、通信に使用中の第1または第2の切替用コネクタにおける異常の際に、通信に未使用の第2または第1の切替用コネクタに切り替えて通信を続行することを特徴とする。

発明の効果

0014

本発明によれば、シリアル通信で基板間を接続して構成するような場合でも、接続部分を高信頼化した制御装置を省配線で低コストに実現できる。また、高い信頼性を必要としない制御装置の構成に追加設計する形で高信頼構成を実現できるため、開発コストの削減が可能になる。

0015

上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。

図面の簡単な説明

0016

本発明の実施例1に係る基板切替装置に内蔵されるバックプレーンを表す一例を示す図。
図1のバックプレーンにおける切替用コネクタ2と切替用コネクタ3の具体的な接続方法の一例を示す図。
図2に示した切替用コネクタの詳細な構成方法の一例を示す図。
図2の切替用コネクタの詳細な構成方法の一例を示す図。
スイッチ基板に搭載するFPGA内部の回路構成の一例を示す図。
スイッチ基板に搭載するFPGA内部の回路構成の一例を示す図。
2枚のスイッチ基板421、422のいずれかを選択するための選択手段の一例を示す図。
図6に示したスイッチ基板選択論理表201を実現する論理回路の一例を示す図。
図6のスイッチ基板選択論理実現するフローチャートの一例を示す図。
CPUとFPGAを主たる構成として基板構成した例を示す図。
マイクロコントローラを主たる構成として基板構成した例を示す図。
FPGAと自己診断制御ICを有するスイッチ基板により構成した例を示す図。
本発明における制御装置の構成例の全体図の一例を示す図。
実施例2に係るスイッチ基板選択論理表の一例を示す図。
図11に示したスイッチ基板選択論理表を実現する論理回路の一例を示す図。
図11および図12で示したスイッチ基板選択論理を用いた、スイッチ基板切替のフローチャートの一例を示す図。
実施例3に係る制御装置に内蔵されるバックプレーン構成の一例を示す図。
図14に示したスイッチ基板423の構成の一例を示す図。
実施例4に係る基板切替装置に内蔵されるバックプレーンを表す一例を示す図。
実施例5に係る基板切替装置に内蔵されるバックプレーンを表す一例を示す図。
実施例6に係る基板切替装置を用いた制御装置に内蔵される基板の接続構成の一例を示す図。
実施例7に係る基板切替装置に内蔵されるバックプレーンを表す一例を示す図。
実施例8に係る基板切替装置を用いた制御装置の一例を示す図。
実施例8に係る制御装置を適用した制御システムの一例を示す図。
実施例9に係る制御装置を適用した制御システムの一例を示す図。
実施例10に係る制御装置を収納する盤構成を示す図。

0017

以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。

0018

図1から図10を用いて、本発明の実施例1に係る基板切替装置及びそれを用いた制御装置を示す。

0019

図1は、本発明の実施例1に係る基板切替装置に内蔵されるバックプレーンを表す一例を示したものである。

0020

このバックプレーン1は、例えば制御盤などの盤内に固定配置されており、シリアル通信で相互に接続する基板を挿入するコネクタ21、22、23、24を備えている。

0021

また、Point−To−Point接続のシリアル通信において1対多の接続を実現するスイッチ基板を挿入するため、バックプレーン1は切替用コネクタ2、3を備えている。これにより切替用コネクタ2、3は、各コネクタ21、22、23、24に挿入された基板間での1対多の通信が可能となるように接続先を順次切り替える。なお切替用コネクタ2、3は、常時はその一方に挿入された基板により1対多の接続を実現しており、その故障時に待機側の切替用コネクタに挿入された基板に切り替えて1対多の接続を継続実行させるために備えられている。

0022

スイッチ基板を挿入する切替用コネクタ2は、シリアル接続線41、42、43、44によって、各コネクタ21、22、23、24と接続されている。なお図1においてシリアル接続線41、42、43、44は単線で表示しているが、実際には往復用の各線の他に、さらに差動伝送用の往復用の各線を備えるため合計4線で構成されている。

0023

また、切替用コネクタ2と3は、シリアル配線群60によって相互に接続されている。詳細を後述するが、シリアル配線群60は切替用コネクタ2から切替用コネクタ3にシリアル接続線41、42、43、44からの信号を送るための往用のシリアル配線群と、切替用コネクタ3からの信号を切替用コネクタ2を介してシリアル接続線41、42、43、44に送るための復用のシリアル配線群とで構成されている。さらに、切替用コネクタ2と3の間では、切替用コネクタ2が出力する状態信号51が切替用コネクタ3に入力され、切替用コネクタ3が出力する状態信号52が切替用コネクタ2に入力される。この状態信号51、52により、通常は切替用コネクタ2が常用、切替用コネクタ3が待機用に設定されており、切替用コネクタ2側の異常により切替用コネクタ3側を常用に切り替える。

0024

図2は、図1のバックプレーンにおける切替用コネクタ2と切替用コネクタ3の具体的な接続方法の一例を示したものである。なお図2には、前記した合計4線で構成された配線のうち往復用の2線のみによる配線接続関係を記載しており、往用配線には記号aを付与し、復用配線には記号bを付与して表記している。したがって、差動伝送用の配線を含めるとさらに往復2線を含めた合計4線が図2上に配列されていることになる。

0025

図2の配線関係はおおむね以下のようである。この構成によれば、バックプレーン1上で切替用コネクタ2の左側から配線されたシリアル接続線41a、42a、43a、44a、41b、42b、43b、44bが、切替用コネクタ2内で迂回して端子70a、71a、72a、73a、70b、71b、72b、73bにそれぞれ接続され、そのままシリアル配線61a、62a、63a、64a、61b、62b、63b、64bとなって切替用コネクタ3内で迂回して端子74a、75a、76a、77a、74b、75b、76b、77bに接続される。

0026

また、切替用コネクタ2の端子78は出力端子で、切替用コネクタ2に挿入されるスイッチ基板の状態に基づいて値が決まる状態信号51を切替用コネクタ3の端子81に出力する。同様に切替用コネクタ3の端子80も出力端子で、切替用コネクタ3に挿入されるスイッチ基板の状態に基づいて値が決まる状態信号52を切替用コネクタ2の端子79に出力する。

0027

このようなコネクタと端子の配置にすることにより、各切替用コネクタ2、3に挿入するスイッチ基板の構成を変える必要が無く、同一のスイッチ基板を両方の切替用コネクタに挿入できる構成となる。

0028

図3は、図2に示した切替用コネクタの詳細な構成方法の一例を示したものである。

0029

図3に示した切替用コネクタ2は、図2に示した切替用コネクタ2と比較して、切替用コネクタ2内の記号aを付与した往用配線側の端子70a、71a、72a、73aに信号転送用のダイオード素子D70a、D71a、D72a、D73aを配置している。また図3に示した切替用コネクタ3は、図2に示した切替用コネクタ3と比較して、切替用コネクタ3内の記号aを付与した往用配線側の端子74a、75a、76a、77aに信号転送用のダイオード素子D74a、D75a、D76a、D77aを配置している。

0030

さらに図3に示した切替用コネクタ2は、図2に示した切替用コネクタ2と比較して、切替用コネクタ2内の記号bを付与した復用配線側の端子70b、71b、72b、73bに信号切替用の2つの並列ダイオード素子D70b1とD70b2、D71b1とD71b2、D72b1とD72b2、D73b1とD73b2をそれぞれ配置している。図3に示した切替用コネクタ3は、図2に示した切替用コネクタ3と比較して、切替用コネクタ3内の記号bを付与した復用配線側の端子74b、75b、76b、77bに信号切替用の2つの並列ダイオード素子D74b1とD74b2、D75b1とD75b2、D76b1とD76b2、D77b1とD77b2をそれぞれ配置している。

0031

なお図3に示す上記回路構成の切替用コネクタ2と切替用コネクタ3は、標準化のために同一回路構成とされており、そのため特に待機用に機能する切替用コネクタ3の一部には、待機時に使用されない回路構成を含んでいる。

0032

またこの回路において、切替用コネクタ2の端子78の出力51は切替用コネクタ3の端子81に伝送されるとともに、切替用コネクタ2内の復用配線側の端子70b、71b、72b、73bに設けられた信号切替用の2つの並列ダイオード素子D70b1とD70b2、D71b1とD71b2、D72b1とD72b2、D73b1とD73b2の切替信号として使用される。また切替用コネクタ3の端子80の出力52は切替用コネクタ2の端子79に伝送されるとともに、切替用コネクタ3内の復用配線側の端子74b、75b、76b、77bに設けられた信号切替用の2つの並列ダイオード素子D74b1とD74b2、D75b1とD75b2、D76b1とD76b2、D77b1とD77b2の切替信号として使用される。

0033

これらのダイオード素子について、黒色で示したダイオード素子D70a、D71a、D72a、D73aと、D74a、D75a、D76a、D77aと、D70b2、D71b2、D72b2、D73b2と、D74b2、D75b2、D76b2、D77b2は、ある一定の閾値電圧以上になるまで三角形が示す向きへ電流が流れない特性を持っている。また白色で示したダイオード素子D70b1、D71b1、D72b1、D73b1と、D74b1、D75b1、D76b1、D77b1は、黒色で示したダイオードと逆で、ある一定の閾値電圧以上になると三角形が示す向きへ電流が流れなくなる特性を持つ。

0034

この結果図3の例では、切替用コネクタ2に挿入されるスイッチ基板が通常動作中は端子78には低電圧の信号51が流れるが、スイッチ基板に故障が発生した場合は端子78から閾値電圧を超えた信号51が流れる。つまり、切替用コネクタ2に接続されるスイッチ基板が通常動作中は、白色で示したダイオード素子側の端子70b、71b、72b、73b側が通電状態となって切替用コネクタ2側がシリアル接続線41b、42b、43b、44bと接続状態になり、切替用コネクタ2で折り返す復路が形成される。また切替用コネクタ2に接続されるスイッチ基板に故障が発生すると、切替用コネクタ3の白色で示したダイオード素子側の端子74b、75b、76b、77bが通電状態となって切替用コネクタ3側がシリアル接続線41b、42b、43b、44bと接続状態になり、切替用コネクタ3で折り返す復路が形成される。

0035

図4は、図2の切替用コネクタの詳細な構成方法の一例を示したものであって、切替用コネクタ2、3に、コネクタカバー付きのスイッチ基板421、422をそれぞれ挿入した場合の一例を示す斜視図である。なおこの図では往復用接続線を特に区別していないので記号a、bを付与していない。

0036

スイッチ基板421、422には、シリアル通信制御を行う半導体としてここではFPGA101、FPGA102をそれぞれ用いている。スイッチ基板421のFPGA101は、切替用コネクタ2の端子70、71、72、73とシリアル配線で接続し、端子78、79と状態信号51、52で接続する。スイッチ基板43のFPGA102も同様に、切替用コネクタ3の端子74、75、76、77とシリアル配線で接続し、端子80、81と状態信号55、56で接続する。

0037

図5a図5bは、図4にしたスイッチ基板に搭載するFPGA内部の回路構成の一例を示す図である。図5a図5bに示したFPGA101は、外部端子601、602に状態信号51、52を受け、外部端子604、605、606、607を切替用コネクタ2の端子70、71、72、73と接続している。なおこの図では、外部端子604、605が記号aを附して示した往用の端子とし、外部端子606、607が記号bを附して示した復用の端子として記述している。

0038

FPGA101内には、シリアル通信処理回路621と、スイッチ基板選択信号620と、セレクタ612、613、614、615などの機能を備えている。図5aは、切替用コネクタ2側を選択している状態のFPGA101を示したものであり、FPGA101内部のシリアル通信処理回路621は、セレクタ612、613、614、615を介して、端子604、605、606、607と接続している。スイッチ基板選択回路622は、端子602から入力される状態信号の値によってスイッチ基板選択信号620の値を決定する回路であり、図5aの例では各セレクタ612、613、614、615をここでは左側に設定することで、シリアル通信処理回路621が端子604、605、606、607と接続できるようにしている。

0039

図5bは、FPGA101において、ここでは端子602から入力される状態信号の値によってスイッチ基板選択信号620の値を各セレクタ612、613、614、615を右側に設定することで、シリアル通信処理回路621が端子604、605、606、607と接続しないようにした場合の例を示している。

0040

図5bにおいて、端子604、605はFPGA101の入力端子(往用端子)であり、セレクタ612、613を右側に設定することで外部から入力信号をFPGA101内に取り込まないようにしている。一方、端子606、607は出力端子(復用端子)であり、セレクタ614、615を右側に設定することでスイッチ基板選択回路621からFPGA101外に出力しないようにするが、ここではFPGA101の端子603に接続されていたスリーステートバッファ611の出力をセレクタ614、615にも接続する構成とすることで端子606、607の出力がハイインピーダンス状態となり、FPGA101の出力をスイッチ基板から電気的に切り離した状態にしている。

0041

図6は、実施例1における制御装置に内蔵されるバックプレーン1において、2つの切替用コネクタ2、3に挿入した2枚のスイッチ基板421、422のいずれかを選択するための選択手段の一例を示したものである。

0042

このスイッチ基板選択論理表201では、2つのスイッチ基板をそれぞれスイッチ基板A、スイッチ基板Bとし、スイッチ基板Aを切替用コネクタ2に挿入し、スイッチ基板Bを切替用コネクタ3に挿入し、スイッチ基板Aをメイン、スイッチ基板Bをリザーブという扱いとしている。

0043

スイッチ基板選択論理表201における番号1から9は、スイッチ基板の挿入状態及び正常異常状態各組み合わせにおいて、メインに定めるスイッチ基板をどれにするかを定めた表であり、右端の有効の欄がメインに選択するスイッチ基板を示している。

0044

まず、各スイッチ基板が挿入され、かつ正常状態にあるときは、スイッチ基板Aを有効と選択して制御装置を動作させるものとし、この状態はスイッチ基板選択論理表201のNo.1に相当する。スイッチ基板Aが挿入され正常動作している状態のNo.2、No.3では、スイッチ基板Aを有効とする。なおNo.2はスイッチ基板Bが挿入されているが故障した状態、No.3はスイッチ基板Bが挿入されていない状態を表している。

0045

これに対し、スイッチ基板Aが挿入されているが故障状態であるNo.4、No.5、No.6では、スイッチ基板Bが正常に動作しているNo.4においてはスイッチ基板Bを選択するが、スイッチ基板Bが故障状態もしくは挿入されていないNo.5、No.6では、メインであるスイッチ基板Aを選択する。

0046

また、スイッチ基板Aが挿入されていないNo.7、No.8、No.9では、スイッチ基板Bが正常に動作しているNo.7においてはスイッチ基板Bを選択するが、スイッチ基板Bが故障状態もしくは挿入されていないNo.8、No.9では、メインであるスイッチ基板Aを選択する。

0047

図7は、図6に示したスイッチ基板選択論理表201を実現する論理回路の一例である。スイッチ基板Aが切替用コネクタに挿入されている状態を1、挿入されずに空いている状態を0として示す基板接続信号31、スイッチ基板Aが正常動作している状態を0、故障が発生した状態を1として示す基板接続信号32、スイッチ基板Bが切替用コネクタに挿入されている状態を1、挿入されずに空いている状態を0として示す基板接続信号33、スイッチ基板Bが正常動作している状態を0、故障が発生した状態を1として示す基板接続信号34をそれぞれANDゲート131、信号の否定(丸印)を含むANDゲート132、ORゲート133で図7のように接続すると、結果として図7のスイッチ基板選択論理表201を実現することができる。この場合に、値が0の時にスイッチ基板Aを選択し、値が1の時にスイッチ基板Bを選択するスイッチ基板選択信号181が得られる。

0048

図8は、図6および図7で示したスイッチ基板選択論理を用いた、スイッチ基板Aをメインとして優先的に選択する場合のスイッチ基板切替のフローチャートの一例を示したものである。

0049

フローとして処理するときには、最初の処理ステップS01にてスイッチ基板Aとスイッチ基板Bを本発明の制御装置に内蔵されるバックプレーンに挿入し、処理ステップS02にて制御装置を起動させる。この例ではスイッチ基板Aをメインとして優先するシステムとなっているため、処理ステップS03にて選択論理によりスイッチ基板Aが有効となり、処理ステップS04にてスイッチ基板Aを有効にしたまま稼働状態となり、処理ステップS05にてスイッチ基板Aが故障しているかどうかの判定を行い、故障していない場合は処理ステップS04の稼働状態が続く。

0050

しかし処理ステップS05にてスイッチ基板Aに故障が発生すると、処理ステップS06にて図6で示した選択論理によりスイッチ基板Bが有効となり、処理ステップS07にてスイッチ基板Aが故障状態のまま稼働を継続する。

0051

処理ステップS08にてスイッチ基板Aが正常な基板に交換されない間は処理ステップS07の稼働状態が継続するが、処理ステップS08にてスイッチ基板Aの交換が完了すると、処理ステップS03に戻って図6で示した選択論理によりスイッチ基板Aが有効となり、再び処理ステップS04以降の動作を継続する。

0052

同様に、処理ステップS04の稼働状態から処理ステップS09にてスイッチ基板Bに故障が発生すると、処理ステップS10にて図6で示した選択論理によりスイッチ基板Aが有効となり、処理ステップS11にてスイッチ基板Bが故障状態のまま稼働を継続する。

0053

処理ステップS12にてスイッチ基板Bが正常な基板に交換されない間は処理ステップS11の稼働状態が継続するが、処理ステップS12にてスイッチ基板Bの交換が完了すると、処理ステップS03に戻って図6で示した選択論理によりスイッチ基板Aが有効となり、再び処理ステップS04以降の動作を継続する。

0054

図9a図9b図9cは、本発明の制御装置において、システムの機能を実現する基板構成の一例を示したものである。図9aはCPU311とFPGA312を主たる構成として基板構成した例であり、CPU311を有するCPU基板401とする。この場合には、CPU311で制御装置の全体処理を行い、FPGA312を介して適切なインタフェースに変換し、シリアル接続線41によってCPU基板401以外の別の基板と接続して処理を行う。

0055

図9bはマイクロコントローラ313を主たる構成として基板構成した例であり、マイクロコントローラ313を有するI/O基板411とする。I/O制御IC314、315、316に外部の入出力機器信号を接続し、シリアル通信制御IC317をI/O基板411以外の別の基板と接続して処理を行う。

0056

図9cは、FPGA101と自己診断制御IC318を有するスイッチ基板421であり、スイッチ基板421以外の各基板と接続するシリアル接続線41、42、43、44をFPGA101で処理する一方、FPGA診断データ320を自己診断制御IC318に出力する。自己診断制御IC318は、FPGA診断データ320を解析して故障の発生を検出したらスイッチ基板421に故障が発生したことを状態信号51から出力する一方で、別のスイッチ基板に故障が発生したことを状態信号52を介して受信する構成となっている。

0057

図10は、本発明における制御装置の構成例の全体図の一例を示したものであり、図1で示したバックプレーン1に図9a図9b図9cで示したCPU基板401、I/O基板411、412、413、スイッチ基板421、422を挿入している。

0058

このうち、スイッチ基板421は、スイッチ基板421を挿入している切替用コネクタ2のシリアル接続線41、42、43、44によって、それぞれコネクタ21に挿入されているCPU基板401、コネクタ22に挿入されているI/O基板411、コネクタ23に挿入されているI/O基板412、コネクタ24に挿入されているI/O基板413と接続している。またスイッチ基板422を挿入している切替用コネクタ3は、状態信号51、52およびシリアル配線群60で切替用コネクタ2と接続している。

0059

このような構成を採ることで、図10に示した制御装置では、システムの全体処理を行うCPU基板と入出力基板を、スイッチ基板を介することでシリアル接続によって接続することができる。

0060

更に、全基板のシリアル接続を統括しているスイッチ基板が故障したとしても、スイッチ基板を挿入している切替用コネクタに接続しているもう一つのスイッチ基板に切り替えてシステムの動作を続けることができる。

0061

また更に、本発明の第1の切替用コネクタと第2の切替用コネクタを接続する構成を採ることで、2つのコネクタを選択する回路をバックプレーン上に設ける必要が無く、また、選択する回路を設ける構成と比較してコネクタの配線数を削減することが可能になる。

0062

なお、この実施例1では基板を挿入するコネクタとしてピンタイプのコネクタの図で説明したが、カードエッジタイプのコネクタを使用しても同様に実装することができる。

0063

次に、図11から図13を用いて、本発明の実施例2について説明する。

0064

図11は、本発明の基板切替装置を用いた制御装置に内蔵されるバックプレーンにおいて、2つの切替用コネクタ2、3に挿入した2枚のスイッチ基板421、422のいずれかを選択するための選択手段の一例を示したものであり、実施例1の図6に示したスイッチ基板選択論理表201に対応する。図6論理表と比較すると、現在有効である基板を追加した点が異なっている。

0065

このスイッチ基板選択論理表202では、スイッチ基板Aをメイン、スイッチ基板Bをリザーブといった扱いはせず、現在どちらのスイッチ基板が有効かという情報を考慮して次に有効にする基板を選択する。

0066

図11のスイッチ基板選択論理表202における番号1から18は、スイッチ基板の挿入状態及び正常異常状態の各組み合わせにおいて、次にメインに定めるスイッチ基板をどれにするかを定めた表であり、右端の有効の欄が次にメインに選択するスイッチ基板を示している。

0067

No.1からNo.9は、現在スイッチ基板Aが有効である場合において、スイッチ基板Aおよびスイッチ基板Bの接続状態と稼働状態によって次に有効とするスイッチ基板を選択するケースであり、これらの選択結果は実施例1の図6に示したスイッチ基板選択論理表201のNo.1からNo.9と同等になる。

0068

No.10からNo.18は、現在スイッチ基板Bが有効である場合において、スイッチ基板Aおよびスイッチ基板Bの接続状態と稼働状態によって次に有効とするスイッチ基板を選択するケースである。No.10からNo.18の各ケースについて以下に詳述する。

0069

スイッチ基板Aおよびスイッチ基板Bが共に挿入され正常動作している状態のNo.10では、現在スイッチ基板Bが有効であることから、次の状態でもスイッチ基板Bをそのまま有効とする。

0070

現在スイッチ基板Bが有効であった状態から、スイッチ基板Bが故障した状態となったNo.11およびスイッチ基板Bが挿入されていない状態となったNo.12では、正常に動作しているスイッチ基板Aを有効にする。

0071

No.13からNo.18については、現在スイッチ基板Bが有効であった状態から、スイッチ基板Aが正常動作しないNo.13、No.14、No.15およびスイッチ基板Aが挿入されていないNo.16、No.17、No.18についていずれもスイッチ基板Aを選択せず、スイッチ基板Bが有効になったままになる。

0072

図12は、図11に示したスイッチ基板選択論理表202を実現する論理回路の一例である。

0073

図12の論理回路には、スイッチ基板Aが切替用コネクタに挿入されている状態を1、挿入されずに空いている状態を0として示す基板接続信号31、スイッチ基板Aが正常動作している状態を0、故障が発生した状態を1として示す基板接続信号32、スイッチ基板Bが切替用コネクタに挿入されている状態を1、挿入されずに空いている状態を0として示す基板接続信号33、スイッチ基板Bが正常動作している状態を0、故障が発生した状態を1として示す基板接続信号34と、値が0の時にスイッチ基板Aを選択し、値が1の時にスイッチ基板Bを選択するスイッチ選択信号182を保持するフリップフロップ147がある。

0074

基板接続信号31、32、33、34をそれぞれ信号の否定(丸印)を含むANDゲート141、142、143、144、145、ORゲート146、フリップフロップ147で図12のように接続することで、結果として図11のスイッチ基板選択論理表202を実現するスイッチ選択信号182が得られる。

0075

図13は、図11および図12で示したスイッチ基板選択論理を用いた、スイッチ基板切替のフローチャートの一例を示したものである。

0076

処理ステップS21にてスイッチ基板Aとスイッチ基板Bを本発明の制御装置に内蔵されるバックプレーンに挿入し、処理ステップS22にて制御装置を起動させる。

0077

この例では制御装置が最初に起動したときにどちらかのスイッチ基板を選択するため、処理ステップS23において、スイッチ基板Aを選択して有効にした場合は処理ステップS24に遷移してスイッチ基板Aを有効にしたまま稼働状態となり、処理ステップS25にてスイッチ基板Aが故障しているかどうかの判定を行い、故障していない場合は処理ステップS24の稼働状態が続く。

0078

しかし処理ステップS25にてスイッチ基板Aに故障が発生すると、処理ステップS26にて図11で示した選択論理によりスイッチ基板Bが有効となり、処理ステップS27にてスイッチ基板Aが故障状態のまま稼働を継続する。

0079

処理ステップS28にてスイッチ基板Aが正常な基板に交換されない間は処理ステップS27の稼働状態が継続するが、処理ステップS28にてスイッチ基板Aの交換が完了すると、処理ステップS29にて図11で示した選択論理に従ってスイッチ基板Bが有効のままとなり、処理ステップS30に遷移して稼働を継続する。

0080

処理ステップS30の稼働状態から処理ステップS31にてスイッチ基板Bに故障が発生すると、処理ステップS32にて図11で示した選択論理によりスイッチ基板Aが有効となり、処理ステップS33にてスイッチ基板Bが故障状態のまま稼働状態が続く。

0081

処理ステップS34にてスイッチ基板Bが正常な基板に交換されない間は処理ステップS33の稼働状態が継続するが、処理ステップS34にてスイッチ基板Bの交換が完了すると、処理ステップS35にて図11で示した選択論理に従ってスイッチ基板Aが有効のままとなり、処理ステップS24に遷移して稼働を継続する。

0082

このように、二組あるコネクタおよび基板の一方を常に優先するのではなく、最後に動作を継続していた方を優先する選択方式を実装することで、システムを故障状態から正常状態に切り替えるための時間を短縮したり、切替時間を不要にしたりすることが可能となる。

0083

次に、図14から図15を用いて、本発明の実施例3について説明する。

0084

図14は、本発明の制御装置に内蔵されるバックプレーン構成の一例を示したものであり、実施例1の図10と比較して、切替用コネクタ6、7、スイッチ基板423、424、シリアル配線群67の部分が異なっている。

0085

シリアル配線群67は、図10のシリアル配線群60と比較して2倍の本数がある。

0086

図15は、図14に示したスイッチ基板423の構成の一例であり、シリアル配線群111(たとえば図2のシリアル接続線41a、42a、43a、44a)からの信号がシリアル通信スイッチIC425を介して照合データ信号112となり、シリアル配線群113(たとえば図2のシリアル接続線61b、62b、63b、64b)からの信号がシリアル通信スイッチIC426を介して照合データ信号114となる。

0087

照合用データ信号112、114は比較照合IC427にて比較照合処理が行われ、状態信号51として別のスイッチ基板に出力する一方で、別のスイッチ基板に故障が発生したことを、状態信号52を介して受信する構成となっている。

0088

このように、スイッチ基板にシリアル通信データの比較照合機能を搭載することで、どの通信データにどのような種類の故障が発生したなど、障害の原因の詳細を知ることが可能となり、それに基づいてスイッチ基板の切替制御を実施する機能を実現することが可能になる。

0089

次に、図16を用いて、本発明の実施例4について説明する。

0090

図16は、本発明の基板切替装置を用いた制御装置に内蔵されるバックプレーン構成の一例を示したものであり、実施例1の図1と比較して、切替用コネクタ2、3をバックプレーン1の中央に配置し、コネクタ21、22、23、24をそれぞれ切替用コネクタ2、3よりも外側に配置した構成にした部分が異なっている。

0091

このように、切替用コネクタをバックプレーン1の中央に近い位置に配置することで、各コネクタと切替用コネクタ間を接続するシリアル接続線41、42、43、44の配線長の差が小さくなるため、各コネクタに挿入する各基板と切替用コネクタに挿入するスイッチ基板との間で送受信する信号の遅延時間の差を小さくすることができ、これによって信号の遅延の影響によるシステムの誤動作や故障を防ぐことが容易になる。

0092

次に、図17を用いて、本発明の実施例5について説明する。

0093

図17は、本発明の基板切替装置を用いた制御装置に内蔵されるバックプレーン構成の一例を示したものであり、実施例1の図1と比較して、切替用コネクタ3を取り除き、シリアル通信スイッチ制御IC490をバックプレーン1上に実装した点が異なっている。

0094

シリアル通信スイッチ制御IC490は、各コネクタ21、22、23、24から、シリアル接続線41、42、43、44と同等のシリアル接続線46、47、48、49で接続し、更に切替用コネクタ2から状態信号51を受信する。

0095

シリアル通信スイッチ制御IC490は、切替用コネクタ2に挿入されるスイッチ基板が正常に動作している間は制御を行わないが、スイッチ基板に故障が発生して状態信号57から故障状態の信号を受信すると、シリアル通信スイッチ制御IC490がスイッチ基板の代わりにシリアル通信のスイッチ制御を行なって、コネクタ21、22、23、24間を接続する。

0096

このような構成を採ることで、メインのスイッチ基板の代わりにもう一枚のリザーブ用のスイッチ基板を設けなくとも、別の手段によってシリアル通信のスイッチ機能バックアップを容易かつ低コストに実装することが可能になる。

0097

次に、図18を用いて、本発明の本発明の実施例6について説明する。

0098

図18は、本発明の基板切替装置を用いた制御装置に内蔵される基板の接続構成の一例を示したものである。

0099

CPU基板402は、シリアル通信ケーブル495を介してスイッチ基板428と接続しており、シリアル通信ケーブル495は実施例1の図1に示したシリアル配線41と同等の接続を実現している。またスイッチ基板428は、シリアル通信ケーブル496を介してスイッチ基板429と接続しており、シリアル通信ケーブル496は、実施例1の図1に示したシリアル配線群60および状態信号51、52と同等の接続を実現している。

0100

このような構成を採ることで、制御装置を実現するための基板の枚数が少ない場合など、バックプレーンを使用しなくとも本発明で示した切替機構を実現することができ、バックプレーンやコネクタを使用しないで済むために低コスト化が可能になる。

0101

次に、図19を用いて、本発明の本発明の実施例7について説明する。

0102

図19は、本発明の基板切替装置を用いた制御装置に内蔵されるバックプレーン構成の一例を示したものであり、実施例1の図1と比較すると、バックプレーン1をバックプレーン11と12に分割し、バックプレーン11には切替用コネクタ2とコネクタ21、22、23、24を搭載し、バックプレーン12には切替用コネクタ3を搭載する。バックプレーン11とバックプレーン12は、必要に応じて別途接続する。

0103

このように、切替用コネクタを予めバックプレーンの端に配置する設計としておくことで、スイッチ基板の切替機構を必要としない制御装置をバックプレーン11の構成で実装し、スイッチ基板の切替機構を必要とする高信頼な制御装置についてはバックプレーン11に切替用コネクタ3を追加するだけで実装することが可能になる。

0104

係る構成とすることにより、高い信頼性が要求される装置が必要な場合でも、高信頼設計のために多大な開発コストおよび部品コストを費やすことなく実装することが可能になる。

0105

次に、図20図21を用いて、本本発明の本発明の実施例8ついて説明する。

0106

図20の制御装置501は、CPU基板401、I/O基板411、412、413、スイッチ基板421、422をバックプレーン上に接続して筐体に格納した状態を表している。

0107

図21は、この制御装置501を用いた制御システムの一例である走査電子顕微鏡の実装例を示したものである。走査電子顕微鏡502に対し、制御装置501からコンデンサレンズ511へ制御信号を出力して電子銃515から検査物514に電子ビーム照射する。制御装置501は走査偏光器513を制御しながら、電子ビームの照射結果を電子検出器512から受信して画像化する。

0108

検査物514から得られる画像が微細になればなるほど画像データのサイズが大きくなって処理に時間がかかるが、長時間の処理中に制御装置501内で故障が発生したとしても、本発明のスイッチ基板の切替機構により、故障したスイッチ基板からもう一方のスイッチ基板に切り替わって処理を継続することができる。

0109

このように、本発明の切替機構を実装することで、処理に多大な時間が必要な制御装置を高信頼に実現することが可能となる。

0110

次に、図22を用いて、本発明の本発明の実施例9について説明する。

0111

図22は、実施例8の図20で示した制御装置501を用いた制御システムの一例である検体検査装置の実装例を示したものである。

0112

検体検査装置503において、投入部から投入された検体ライン1を通過する間に本発明の制御装置501によって制御される処理ユニット1、処理ユニット2、処理ユニット3で順番に処理される。その後収納部1を経てライン2を通過する間に分析装置分析され、分析終了後に収納部2に収納される。

0113

検体を詳細に検査しようとして精度を高めるほど処理ユニットの数が増えて時間がかかるが、多くの処理中に制御装置501内で故障が発生したとしても、本発明のスイッチ基板の切替機構により、故障したスイッチ基板からもう一方のスイッチ基板に切り替わって処理を継続することができる。
このように、本発明の切替機構を実装することで、多くの処理が必要な制御装置を高信頼に実現することが可能になる。

0114

図23を用いて制御装置を実装した制御盤の構成を示した実施例10について説明する。この場合に、制御盤は先に述べた走査電子顕微鏡の制御装置を実装した盤、検体検査装置の制御装置を実装した盤を含め、一般的な制御装置への適用が可能である。

0115

図23の盤1000の構成によれば、盤上部1000Aは使用者によるキーボード1001などからの各種の入力と、使用者に運転状況などを画像出力するモニタ画面1003、その他内部異常の際のアラーム警報などを行うランプ表示部1002などのGUI部を形成している。また盤下部1000Bは扉1004内に図20に示す制御装置500の筐体を収納している。

0116

本発明においては、モニタ画面1003に図6あるいは、図11の情報が表示されることで、現在のスイッチ基板の使用状況が使用者に可視化表示される。表示内容としてはスイッチ基板の切替用コネクタへの挿入状況及びスイッチ基板の正常、異常の区別を含んだものとされるのがよい。また内部異常の際のアラーム警報などを行うランプ表示部1002には、スイッチ基板異常時の検知信号51、52に応じて音声報知とともに強制的なランプ表示を行わせるのがよい。

0117

なお図6図11の各ケースは、論理上想定し得るものを表記したものであって、実際問題としては異常検知時には上記アラームやモニタ画面1003への表示を通じて、検査要請を行い、あるいはスイッチ基板の交換を促すために、片方が異常状態のまま長期間運転が継続されるというものではない。但し本発明によれば係る状態でも正常動作が期待できる。

実施例

0118

なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。

0119

1、11:バックプレーン
2、3:切替用コネクタ
21、22、23、24:コネクタ
31、33:基板接続信号
32、34:基板故障信号
41、42、43、44:シリアル接続線
51、52:状態信号
60:シリアル配線群
61、62、63、64:シリアル配線
70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81:端子
101、102:FPGA
201、202:スイッチ基板選択論理表
311:CPU
313:マイクロコントローラ
314、315、316:I/O制御IC
317:シリアル通信制御IC
318:自己診断制御IC
401、402:CPU基板
411、412、413:I/O基板
421、422、423、424、428、429:スイッチ基板
501:制御装置
502:走査電子顕微鏡
503:検体検査装置
1000:盤

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    【課題】本発明は防塵コンピュータデスクを開示した。【解決手段】デスクトップを含み、前記デスクトップの中には第一スライド溝が設置され、前記第一スライド溝の中には本棚がスライドできるように設置され、前記本... 詳細

  • 富士通クライアントコンピューティング株式会社の「 情報処理システムおよび中継装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】情報処理システムの正常性を確保する。【解決手段】第1情報処理装置2Aの更新制御部40Aは、中継装置3に設けられた電源制御マイコン302のファームウェアを更新する。第1情報処理装置2Aの再起動通... 詳細

  • 濱州方新電脳有限公司の「 パソコンの物貯蔵ボックス」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】本発明はパソコンの物貯蔵ボックスを開示した。【解決手段】物貯蔵ボックスとメインフレームとを含み、二つの前記物貯蔵ボックスの中にはそれぞれ一つの物貯蔵溝が設置され、二つの前記物貯蔵溝の内部にはそ... 詳細

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