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技術 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置及び端末装置

出願人 株式会社荏原製作所
発明者 大山敦
出願日 2015年11月25日 (5年9ヶ月経過) 出願番号 2015-230043
公開日 2017年6月1日 (4年3ヶ月経過) 公開番号 2017-097666
状態 特許登録済
技術分野 制御系の試験・監視 容積形ポンプの制御
主要キーワード 修繕作業 モータ入力電流 修繕費用 各判定項目 故障発生直前 盤内温度 点検担当者 想定内
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年6月1日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (13)

課題

利用者通信回線回線使用費用の負担を強いることなく、被監視装置監視する。

解決手段

被監視装置から、機種識別情報状態履歴情報近距離無線通信により受信し、機種識別情報と状態履歴情報を送信する端末装置1と、端末装置1から機種識別情報と状態履歴情報を受信する情報処理装置2と、機種識別情報と、当該機種が正常な状態のときの状態履歴情報である正常状態履歴情報とを関連付けて蓄積する記憶装置3と、を備える情報処理システムである。情報処理装置2は、ある被監視装置についての機種識別情報と状態履歴情報を端末装置1から受信した場合、当該機種識別情報に関連付けられて記憶装置3に蓄積されている正常状態履歴情報と当該受信した状態履歴情報とを比較して、当該被監視装置の運転状態が正常か否か判定し、判定結果を端末装置1へ送信する。端末装置1は、情報処理装置2から判定結果を受信し、受信した判定結果を表示する。

概要

背景

集合住宅などに設置されている給水装置は、利用者の利便性を考慮して故障停止が発生しないよう、最大限の設計的な考慮がされている。例えば、ポンプ装置複数台設置し、交互に運転または切替て運転などを行うことにより、給水機能が停止することなく、保守活動を行えるように設計されている。

このような構成をした場合でも、ポンプ装置あるいは当該ポンプ装置とともに使用される周辺装置故障発生という事態看過できない。このため、ポンプ装置あるいは周辺装置の故障突発的に起こった場合には、補修修繕作業が発生し、利用者に急な補修修繕費用の負担を強いることになる。

このような事象を回避するために、通信回線を使った遠隔監視システムを導入し、遠隔監視装置が常時、ポンプ監視する場合がある(例えば、特許文献1参照)。

概要

利用者に通信回線の回線使用費用の負担を強いることなく、被監視装置を監視する。被監視装置から、機種識別情報状態履歴情報近距離無線通信により受信し、機種識別情報と状態履歴情報を送信する端末装置1と、端末装置1から機種識別情報と状態履歴情報を受信する情報処理装置2と、機種識別情報と、当該機種が正常な状態のときの状態履歴情報である正常状態履歴情報とを関連付けて蓄積する記憶装置3と、を備える情報処理システムである。情報処理装置2は、ある被監視装置についての機種識別情報と状態履歴情報を端末装置1から受信した場合、当該機種識別情報に関連付けられて記憶装置3に蓄積されている正常状態履歴情報と当該受信した状態履歴情報とを比較して、当該被監視装置の運転状態が正常か否か判定し、判定結果を端末装置1へ送信する。端末装置1は、情報処理装置2から判定結果を受信し、受信した判定結果を表示する。

目的

本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、利用者に費用の負担を強いることなく、監視の対象となる被監視装置を監視することを可能とする情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置及び端末装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

利用者被監視装置から、当該被監視装置の機種識別する機種識別情報と当該被監視装置の状態の履歴を示す状態履歴情報近距離無線通信により受信し、当該受信した機種識別情報と状態履歴情報を送信する事業者端末装置と、前記事業者端末装置から前記機種識別情報と前記状態履歴情報を受信する事業者情報処理装置と、被監視装置の機種を識別する機種識別情報と、当該機種が正常な状態のときの状態履歴情報である正常状態履歴情報とを関連付けて蓄積する事業者記憶装置と、を備え、前記事業者情報処理装置は、ある被監視装置についての機種識別情報と状態履歴情報を前記事業者端末装置から受信した場合、当該機種識別情報に関連付けられて前記事業者記憶装置に蓄積されている正常状態履歴情報と当該受信した状態履歴情報とを比較して、当該被監視装置の運転状態が正常か否か判定し、判定結果を前記事業者端末装置へ送信し、前記事業者端末装置は、前記事業者情報処理装置から前記判定結果を受信し、前記受信した判定結果を表示する情報処理システム

請求項2

前記事業者情報処理装置は、当該被監視装置の運転状態が正常であると判定した場合、当該状態履歴情報を正常状態履歴情報として当該機種識別情報と関連付けて前記事業者記憶装置に記憶させる請求項1に記載の情報処理システム。

請求項3

前記状態履歴情報は、前記被監視装置の運転状態の履歴を示す運転状態履歴情報を含む請求項1または2に記載の情報処理システム。

請求項4

前記状態履歴情報は、前記被監視装置に設けられた計測器によって計測された計測値の履歴を示す計測値履歴情報を含む請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理システム。

請求項5

前記事業者記憶装置には、故障事象毎に前記被監視装置の故障発生前の状態履歴情報が蓄積されており、前記事業者情報処理装置は、故障事象毎に、前記事業者記憶装置に蓄積された前記故障発生前の状態履歴情報を統計学的に処理し、故障発生前に特有状態変化を決定し、前記事業者情報処理装置は、前記ある被監視装置の状態履歴情報と、前記事業者記憶装置に記憶された、当該被監視装置と同じ機種の正常状態履歴情報とを比較して、前記ある被監視装置の状態履歴情報に前記故障発生前に特有の状態変化があるか否か判定する請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理システム。

請求項6

前記事業者情報処理装置は、前記故障発生前に特有の状態変化に関する情報及び/または故障事象に関する情報を前記事業者端末装置に送信し、前記事業者端末装置は、前記故障発生前に特有の状態変化に関する情報及び/または故障事象に関する情報を受信して表示する請求項5に記載の情報処理システム。

請求項7

前記事業者記憶装置には、前記被監視装置の機種毎に、前記機種識別情報、前記故障発生前に特有の状態変化、補修作業内容及び/または交換すべき部品が関連付けられて記憶されており、前記事業者情報処理装置は、前記事業者記憶装置を参照して、前記決定された故障発生前に特有の状態変化と当該被監視装置の機種を識別する機種識別情報とに関連付けられた補修作業内容及び/または交換すべき部品を前記事業者記憶装置から抽出し、前記事業者端末装置に前記補修作業内容及び/または交換すべき部品に関する情報を送信し、前記事業者端末装置は、前記補修作業内容及び/または交換すべき部品を前記事業者情報処理装置から受信して表示する請求項5または6に記載の情報処理システム。

請求項8

前記事業者記憶装置には、故障部品それぞれについて、当該故障部品を識別する故障部品識別情報と当該故障部品に対する作業項目が関連付けられて記憶されており、前記事業者端末装置は、故障した前記被監視装置の故障部品の入力を操作者から受け付け、受け付けた故障部品を識別する故障部品識別情報を送信し、前記事業者情報処理装置は、前記事業者記憶装置を参照して、受信した故障部品識別情報に対応する作業項目を取得し、前記被監視装置の故障発生前の状態履歴情報から、当該故障発生前に特有の状態変化を抽出し、前記抽出された状態変化について正常か否かを判別する判別条件を決定し、前記状態変化と前記判別条件と前記作業項目を前記事業者端末装置へ送信し、前記事業者端末装置は、前記状態変化と前記判別条件と前記作業項目を前記事業者情報処理装置から受信し、前記状態変化と前記判別条件と前記作業項目とを関連付けて蓄積し、ある状態履歴情報をある被監視装置から受信した場合、当該状態履歴情報について前記蓄積された状態変化が対応する前記判別条件を満たすか否か判定し、当該判別条件を満たす場合、当該状態変化と当該判別条件の組に対応する前記作業項目を表示する請求項5または6に記載の情報処理システム。

請求項9

前記事業者情報処理装置は、過去に故障した同機種の複数の状態履歴情報から、前記抽出された状態変化が観測される状態履歴情報を抽出し、抽出した状態履歴情報を用いて前記判別条件を決定する請求項8に記載の情報処理システム。

請求項10

被監視装置の機種を識別する機種識別情報と、当該機種が正常な状態のときの状態履歴情報である正常状態履歴情報とを関連付けて蓄積する事業者記憶装置を参照する情報処理方法であって、事業者端末装置が、利用者の被監視装置から、当該被監視装置の機種を識別する機種識別情報と当該被監視装置の状態の履歴を示す状態履歴情報を近距離無線通信により受信し、当該受信した機種識別情報と状態履歴情報を送信するステップと、事業者情報処理装置が、ある被監視装置についての機種識別情報と状態履歴情報を前記事業者端末装置から受信した場合、当該機種識別情報に関連付けられて前記事業者記憶装置に蓄積されている正常状態履歴情報と当該受信した状態履歴情報とを比較して、当該被監視装置の運転状態が正常か否か判定し、判定結果を前記事業者端末装置へ送信するステップと、前記事業者端末装置が、前記事業者情報処理装置から前記判定結果を受信し、前記受信した判定結果を表示するステップと、を有する情報処理方法。

請求項11

事業者端末装置から、被監視装置の機種を識別する機種識別情報と前記被監視装置の状態の履歴を示す状態履歴情報を受信する通信部と、前記通信部がある被監視装置についての機種識別情報と状態履歴情報を受信した場合、当該機種識別情報に関連付けられて事業者記憶装置に蓄積されている正常状態履歴情報と当該受信した状態履歴情報とを比較して、当該被監視装置の運転状態が正常か否か判定し、判定結果を前記事業者端末装置へ送信するための処理を実行するプロセッサと、を備える情報処理装置

請求項12

被監視装置の機種を識別する機種識別情報と、当該機種が正常な状態のときの状態履歴情報である正常状態履歴情報とを関連付けて蓄積する記憶装置を参照可能な端末装置であって、利用者の被監視装置から、当該被監視装置の機種を識別する機種識別情報と当該被監視装置の状態の履歴を示す状態履歴情報を近距離無線通信により受信する通信部と、ある被監視装置についての機種識別情報と状態履歴情報を当該被監視装置から受信した場合、当該機種識別情報に関連付けられて記憶装置に蓄積されている正常状態履歴情報と当該受信した状態履歴情報とを比較して、当該被監視装置の運転状態が正常か否か判定するプロセッサと、前記プロセッサの判定により得られた判定結果を表示する表示部と、を備える端末装置。

技術分野

0001

本発明は、情報処理システム情報処理方法情報処理装置及び端末装置に関する。

背景技術

0002

集合住宅などに設置されている給水装置は、利用者の利便性を考慮して故障停止が発生しないよう、最大限の設計的な考慮がされている。例えば、ポンプ装置複数台設置し、交互に運転または切替て運転などを行うことにより、給水機能が停止することなく、保守活動を行えるように設計されている。

0003

このような構成をした場合でも、ポンプ装置あるいは当該ポンプ装置とともに使用される周辺装置故障発生という事態看過できない。このため、ポンプ装置あるいは周辺装置の故障突発的に起こった場合には、補修修繕作業が発生し、利用者に急な補修修繕費用の負担を強いることになる。

0004

このような事象を回避するために、通信回線を使った遠隔監視システムを導入し、遠隔監視装置が常時、ポンプ監視する場合がある(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0005

特開2008−19763号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、このような遠隔監視システムは、故障発生自体はごく稀な事象であるにも関わらず、利用者に通信回線の回線使用費用の負担を強いることになるため、費用対効果が悪く普及させるのが難しいという問題があった。

0007

本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、利用者に費用の負担を強いることなく、監視の対象となる被監視装置を監視することを可能とする情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置及び端末装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明の第1の態様に係る情報処理システムは、利用者の被監視装置から、当該被監視装置の機種識別する機種識別情報と当該被監視装置の状態の履歴を示す状態履歴情報近距離無線通信により受信し、当該受信した機種識別情報と状態履歴情報を送信する事業者端末装置と、前記事業者端末装置から前記機種識別情報と前記状態履歴情報を受信する事業者情報処理装置と、被監視装置の機種を識別する機種識別情報と、当該機種が正常な状態のときの状態履歴情報である正常状態履歴情報とを関連付けて蓄積する事業者記憶装置と、を備え、前記事業者情報処理装置は、ある被監視装置についての機種識別情報と状態履歴情報を前記事業者端末装置から受信した場合、当該機種識別情報に関連付けられて前記事業者記憶装置に蓄積されている正常状態履歴情報と当該受信した状態履歴情報とを比較して、当該被監視装置の運転状態が正常か否か判定し、判定結果を前記端末装置へ送信し、前記事業者端末装置は、前記事業者情報処理装置から前記判定結果を受信し、前記受信した判定結果を表示する。

0009

これにより、事業者端末装置に被監視装置の運転状態が正常か否かの判定結果が表示されるので、事業者端末装置を操作するサービス員は、被監視装置の運転状態が正常か否か確認することができる。この情報処理システムによれば、利用者は通信回線の契約をしなくてもよいので、利用者に通信回線の回線使用費用の負担を強いることなく、監視の対象となる被監視装置を監視することができる。

0010

本発明の第2の態様に係る情報処理システムは、上記第1の態様に係る情報処理システムであって、前記事業者情報処理装置は、当該被監視装置の運転状態が正常であると判定した場合、当該状態履歴情報を正常状態履歴情報として当該機種識別情報と関連付けて前記事業者記憶装置に記憶させる。

0011

これにより、被監視装置の運転状態が正常であると判定された場合、当該状態履歴情報を正常状態履歴情報として当該機種識別情報に関連付けて事業者記憶装置に記憶されるので、機種毎に、運転状態が正常なときの状態履歴情報が蓄積されていく。これにより、次に同じ機種について判定する場合には、状態履歴情報を、これらの蓄積されたより多くの正常状態履歴情報と比較することができるので、判定精度を向上させることができる。

0012

本発明の第3の態様に係る情報処理システムは、上記第1または2の態様に係る情報処理システムであって、前記状態履歴情報は、前記被監視装置の運転状態の履歴を示す運転状態履歴情報を含む。

0013

これにより、運転状態履歴情報を用いて被監視装置の運転状態が正常か否か判定できる。

0014

本発明の第4の態様に係る情報処理システムは、上記第1から3のいずれかの態様に係る情報処理システムであって、前記状態履歴情報は、前記被監視装置に設けられた計測器によって計測された計測値の履歴を示す計測値履歴情報を含む。

0015

これにより、計測値履歴情報を用いて被監視装置の運転状態が正常か否か判定できる。

0016

本発明の第5の態様に係る情報処理システムは、上記第1から4のいずれかの態様に係る情報処理システムであって、前記事業者記憶装置には、故障事象毎に前記被監視装置の故障発生前の状態履歴情報が蓄積されており、前記事業者情報処理装置は、故障事象毎に、前記事業者記憶装置に蓄積された前記故障発生前の状態履歴情報を統計学的に処理し、故障発生前に特有状態変化を決定し、前記事業者情報処理装置は、前記ある被監視装置の状態履歴情報と、前記事業者記憶装置に記憶された、当該被監視装置と同じ機種の正常状態履歴情報とを比較して、前記ある被監視装置の状態履歴情報に前記故障発生前に特有の状態変化があるか否か判定する。

0017

これにより、将来の故障事象(イベント)の発生を予測することができる。事業者記憶装置に、故障事象毎に、被監視装置の故障発生前の状態履歴情報が随時蓄積されていくことで、故障発生前に特有の正しい状態変化の検出精度を向上させることができる。

0018

本発明の第6の態様に係る情報処理システムは、上記第5の態様に係る情報処理システムであって、前記事業者情報処理装置は、前記故障発生前に特有の状態変化に関する情報及び/または故障事象に関する情報を前記事業者端末装置に送信し、前記事業者端末装置は、前記故障発生前に特有の状態変化に関する情報及び/または故障事象に関する情報を受信して表示する。

0019

これにより、事業者端末装置を保持するサービス員が故障発生前に特有の状態変化及び/または将来予測される故障を認識できるため、現地のサービス員の判断を補助することができる。

0020

本発明の第7の態様に係る情報処理システムは、上記第5または6の態様に係る情報処理システムであって、前記事業者記憶装置には、前記被監視装置の機種毎に、前記機種識別情報、前記故障発生前に特有の状態変化、補修作業内容及び/または交換すべき部品が関連付けられて記憶されており、前記事業者情報処理装置は、前記事業者記憶装置を参照して、前記決定された故障発生前に特有の状態変化と当該被監視装置の機種を識別する機種識別情報とに関連付けられた補修作業内容及び/または交換すべき部品を前記事業者記憶装置から抽出し、前記事業者端末装置に前記補修作業内容及び/または交換すべき部品に関する情報を送信し、前記事業者端末装置は、前記補修作業内容及び/または交換すべき部品を前記事業者情報処理装置から受信して表示する。

0021

これにより、事業者端末装置を保持するサービス員が被監視装置の利用者に最適な保守作業を提供するために必要な情報を提供することができるので、ポンプ装置が故障に至る前に補修計画立案することができる。

0022

本発明の第8の態様に係る情報処理システムは、上記第5または6の態様に係る情報処理システムであって、前記事業者記憶装置には、故障部品それぞれについて、当該故障部品を識別する故障部品識別情報と当該故障部品に対する作業項目が関連付けられて記憶されており、前記事業者端末装置は、故障した前記被監視装置の故障部品の入力を操作者から受け付け、受け付けた故障部品を識別する故障部品識別情報を送信し、前記事業者情報処理装置は、前記事業者記憶装置を参照して、受信した故障部品識別情報に対応する作業項目を取得し、前記被監視装置の故障発生前の状態履歴情報から、当該故障発生前に特有の状態変化を抽出し、前記抽出された状態変化について正常か否かを判別する判別条件を決定し、前記状態変化と前記判別条件と前記作業項目を前記事業者端末装置へ送信し、前記事業者端末装置は、前記状態変化と前記判別条件と前記作業項目を前記事業者情報処理装置から受信し、前記状態変化と前記判別条件と前記作業項目とを関連付けて蓄積し、ある状態履歴情報をある被監視装置から受信した場合、当該状態履歴情報について前記蓄積された状態変化が対応する前記判別条件を満たすか否か判定し、当該判別条件を満たす場合、当該状態変化と当該判別条件の組に対応する前記作業項目を表示する。

0023

これにより、事業者端末装置は状態変化が判別条件を満たす場合に、その状態変化に対応する故障部位に適した作業項目を表示することができるので、この表示を見た事業者のサービス員は被監視装置が故障に至る前に補修計画を立案することができる。

0024

本発明の第9の態様に係る情報処理システムは、上記第8の態様に係る情報処理システムであって、前記事業者情報処理装置は、過去に故障した同機種の複数の状態履歴情報から、前記抽出された状態変化が観測される状態履歴情報を抽出し、抽出した状態履歴情報を用いて前記判別条件を決定する。

0025

これにより、故障の予知精度を向上させることができるので、事業者端末装置を保持するサービス員は、保守作業に対する日程計画妥当性を改善することができるので、被監視装置の利用者に最適な保守計画及び/または予算建てを提案することができる。

0026

本発明の第10の態様に係る情報処理方法は、被監視装置の機種を識別する機種識別情報と、当該機種が正常な状態のときの状態履歴情報である正常状態履歴情報とを関連付けて蓄積する事業者記憶装置を参照する情報処理方法であって、事業者端末装置が、利用者の被監視装置から、当該被監視装置の機種を識別する機種識別情報と当該被監視装置の状態の履歴を示す状態履歴情報を近距離無線通信により受信し、当該受信した機種識別情報と状態履歴情報を送信するステップと、事業者情報処理装置が、ある被監視装置についての機種識別情報と状態履歴情報を前記事業者端末装置から受信した場合、当該機種識別情報に関連付けられて前記記憶装置に蓄積されている正常状態履歴情報と当該受信した状態履歴情報とを比較して、当該被監視装置の運転状態が正常か否か判定し、判定結果を前記事業者端末装置へ送信するステップと、前記事業者端末装置が、前記事業者情報処理装置から前記判定結果を受信し、前記受信した判定結果を表示するステップと、を有する。

0027

これにより、事業者端末装置に被監視装置の運転状態が正常か否かの判定結果が表示されるので、事業者端末装置を操作するサービス員は、被監視装置の運転状態が正常か否か確認することができる。この情報処理方法によれば、利用者は通信回線の契約をしなくてもよいので、利用者に通信回線の回線使用費用の負担を強いることなく、監視の対象となる被監視装置を監視することができる。

0028

本発明の第11の態様に係る情報処理装置は、事業者端末装置から、被監視装置の機種を識別する機種識別情報と前記被監視装置の状態の履歴を示す状態履歴情報を受信する通信部と、前記通信部がある被監視装置についての機種識別情報と状態履歴情報を受信した場合、当該機種識別情報に関連付けられて事業者記憶装置に蓄積されている正常状態履歴情報と当該受信した状態履歴情報とを比較して、当該被監視装置の運転状態が正常か否か判定し、判定結果を前記事業者端末装置へ送信するための処理を実行するプロセッサと、を備える。

0029

これにより、事業者端末装置に被監視装置の運転状態が正常か否かの判定結果が表示されるので、事業者端末装置を操作するサービス員は、被監視装置の運転状態が正常か否か確認することができる。この情報処理装置によれば、利用者は通信回線の契約をしなくてもよいので、利用者に通信回線の回線使用費用の負担を強いることなく、監視の対象となる被監視装置を監視することができる。

0030

本発明の第12の態様に係る端末装置は、被監視装置の機種を識別する機種識別情報と、当該機種が正常な状態のときの状態履歴情報である正常状態履歴情報とを関連付けて蓄積する記憶装置を参照可能な端末装置であって、利用者の被監視装置から、当該被監視装置の機種を識別する機種識別情報と当該被監視装置の状態の履歴を示す状態履歴情報を近距離無線通信により受信する通信部と、ある被監視装置についての機種識別情報と状態履歴情報を当該被監視装置から受信した場合、当該機種識別情報に関連付けられて記憶装置に蓄積されている正常状態履歴情報と当該受信した状態履歴情報とを比較して、当該被監視装置の運転状態が正常か否か判定するプロセッサと、前記プロセッサの判定により得られた判定結果を表示する表示部と、を備える。

0031

これにより、事業者端末装置に被監視装置の運転状態が正常か否かの判定結果が表示されるので、事業者端末装置を操作するサービス員は、被監視装置の運転状態が正常か否か確認することができる。この本発明の一態様によれば、利用者は通信回線の契約をしなくてもよいので、利用者に通信回線の回線使用費用の負担を強いることなく、監視の対象となる被監視装置を監視することができる。

発明の効果

0032

本発明の一態様によれば、事業者端末装置に被監視装置の運転状態が正常か否かの判定結果が表示されるので、事業者端末装置を操作するサービス員は、被監視装置の運転状態が正常か否か確認することができる。この本発明の一態様によれば、利用者は通信回線の契約をしなくてもよいので、利用者に通信回線の回線使用費用の負担を強いることなく、監視の対象となる被監視装置を監視することができる。

図面の簡単な説明

0033

本実施形態に係る情報処理システムSの利用の一態様を示す模式図である。
本実施形態に係る情報処理システムSの構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係るポンプ装置Pの構成の一例を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係る端末装置1の構成の一例を示す概略ブロック図である。
端末装置1における判定項目判定条件推奨/案内する項目の一例である。
端末装置1の処理の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係る情報処理装置2の構成の一例を示す概略ブロック図である。
ポンプを異常であると判定する第1の例である。
ポンプを異常であると判定する第2の例である。
故障解析を説明するための第1の例である。
故障解析を説明するための第2の例である。
情報処理装置2の処理の一例を示すフローチャートである。

実施例

0034

以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、監視の対象となる被監視装置は、一例としてポンプ装置Pであるものとして以下説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの利用の一態様を示す模式図である。図1(A)は、サービス員SMの端末装置(事業者端末装置)1で状態履歴情報を回収して遠隔地にある情報処理装置(事業者情報処理装置)2で分析することを説明する模式図である。
利用者URが利用するポンプ装置Pは、近距離無線通信の無線通信モジュールを有している。本実施形態では、近距離無線通信は一例としてWi−Fi(登録商標)(以下、無線LANという)であるものとして以下説明する。ポンプ装置Pは、当該ポンプ装置Pの状態の履歴を示す状態履歴情報を所定の時間間隔記憶媒体(ここでは一例として内部のメモリ)に蓄積する。なお、状態履歴情報を蓄積するのは、内部のメモリではなく、外部の記憶媒体でもよい。

0035

図1(A)に示すように、ポンプ装置Pは、当該ポンプ装置Pの機種を識別する機種識別情報と、当該ポンプ装置Pの状態の履歴を示す状態履歴情報を、保守点検を行うサービス員SMが使用する端末装置1に無線LANにより送信する。この状態履歴情報は、当該ポンプ装置Pの運転状態(例えば、運転、停止など)の履歴を示す運転状態履歴情報と、当該ポンプ装置Pに設けられた計測器によって計測された計測値(例えば、ポンプ圧力、ポンプ表面温度モータ入力電流モータ電力モータ温度、及び/または制御盤内の温度など)の履歴を示す計測値履歴情報とを含む。また、この状態履歴情報は、例えば、前回、サービス員SMが保守点検のために訪問した時から今回訪問した時までの履歴情報であってもよいし、予め決められた長さの期間(例えば、直近6ヶ月)の履歴情報であってもよい。

0036

端末装置1は、利用者URのポンプ装置Pから無線LANにより、機種識別情報と状態履歴情報を受信し、受信した機種識別情報と状態履歴情報を、携帯電話回線ネットワークを介して情報処理装置2へ送信する。
情報処理装置2は、端末装置1からこの状態履歴情報を受信し、受信した状態履歴情報
を用いてポンプ装置Pの状態を分析する。このようにして、回収された状態履歴情報は即時に分析される。情報処理装置2は、分析の結果、ポンプ装置Pが正常だと判断した場合、受信した状態履歴情報を、当該機種が正常な状態のときの状態履歴情報である正常状態履歴情報として機種識別情報と関連付けて記憶装置(事業者記憶装置)3に記憶させる。これにより、記憶装置3には、機種毎に、正常状態履歴情報が蓄積されていく。

0037

図1(B)は、分析結果を情報処理装置2に表示してサービス員SMが分析結果について説明することを示す模式図である。図1(B)に示すように、情報処理装置2は、分析結果を携帯電話回線ネットワークを介して端末装置1へ送信する。端末装置1は、情報処理装置2から分析結果を受信して、受信した分析結果を表示する。分析結果は、例えば、ポンプ部の分解点検の推奨または案内、ポンプ周辺部の分解点検の推奨または案内、ベアリング交換の推奨または案内、配管周りの分解点検の推奨または案内などに関する情報である。サービス員SMは、端末装置1に表示された分析結果を参照しつつ、例えばポンプ装置Pの利用者URにこの分析結果を見せながら、その場で利用者URに対して、ポンプ装置Pの状態の報告点検修理または部品の交換の提案を行うことができる。

0038

このように、サービス員SMが保守点検のために、ポンプ装置Pのある現場に行った際に、端末装置1が当該ポンプ装置Pの状態履歴情報を回収して、即時に情報処理装置2で分析し、当該現場で端末装置1にこの分析結果を表示する。これにより、サービス員SMが保守点検のために、ポンプ装置Pのある現場に行った際に、ポンプ装置Pの利用者URに対して、端末装置1に表示された分析結果を参照しながら、その場で利用者URに対して、ポンプ装置Pの状態の報告、修理または部品の交換の提案を行うことができる。

0039

続いて、本実施形態に係る情報処理システムSの構成について図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理システムSの構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように、情報処理システムSは、ポンプ装置P−1、P−2、P−3、…、P−(N−2)、P−(N−1)、P−N(Nは正の整数)と、端末装置1−1、…、1−M(Mは正の整数)と、情報処理装置2と、記憶装置3とを備える。ポンプ装置P−1、P−2、P−3と、端末装置1−1は、無線LANで通信可能である。ポンプ装置P−(N−2)、P−(N−1)、P−Nと、端末装置1−1は、無線LANで通信可能である。端末装置1−1、…、1−Mは、携帯電話回線ネットワークCNを介して、情報処理装置2に接続されている。情報処理装置2は、ローカルネットワークLNを介して記憶装置3に接続されている。端末装置1−1、…、1−Mは、例えば、携帯電話タブレット端末ノートパソコンなどのいずれかである。情報処理装置2は例えば、サーバである。なお、携帯電話回線ネットワークCNに基地局などが含まれており、端末装置1−1、…、1−Mは、基地局と携帯電話用無線通信規格に従って無線通信し、基地局が情報を中継するが、その詳細は省略する。

0040

以下、ポンプ装置P−1、P−2、P−3、…、P−(N−2)、P−(N−1)、P−Nを総称して、ポンプ装置Pという。また、端末装置1−1、…、1−Mを総称して、端末装置1という。

0041

続いて、以上の構成を有する情報処理システムの基本的な動作について説明する。
端末装置1は、利用者の被監視装置であるポンプ装置Pから、当該ポンプ装置Pの機種を識別する機種識別情報と、当該ポンプ装置Pの状態の履歴を示す状態履歴情報を近距離無線通信(本実施形態では一例として無線LAN)により受信し、当該受信した機種識別情報と状態履歴情報を送信する。
情報処理装置2は、端末装置1から機種識別情報と状態履歴情報を受信する。
記憶装置3は、被監視装置の機種を識別する機種識別情報と、当該機種が正常な状態のときの状態履歴情報である正常状態履歴情報とを関連付けて蓄積する。

0042

情報処理装置2は、あるポンプ装置Pについての機種識別情報と状態履歴情報を端末装置1から受信した場合、当該機種識別情報に関連付けられて前記記憶装置に蓄積されている正常状態履歴情報と当該受信した状態履歴情報とを比較して、当該ポンプ装置Pの運転状態が正常か否か判定し、判定結果を端末装置1へ送信する。情報処理装置2は、当該ポンプ装置Pの運転状態が正常であると判定した場合、当該状態履歴情報を正常状態履歴情報として当該機種識別情報に関連付けて記憶装置3に記憶させる。
端末装置1は、情報処理装置2から判定結果を受信し、受信した判定結果を表示する。

0043

これにより、端末装置1にポンプ装置Pの運転状態が正常か否かの判定結果が表示されるので、端末装置1を操作するサービス員は、ポンプ装置Pの運転状態が正常か否か確認することができる。この情報処理システムSによれば、利用者は通信回線の契約をしなくてもよいので、利用者に通信回線の回線使用費用の負担を強いることなく、監視の対象となる被監視装置を監視することができる。また、ポンプ装置Pの運転状態が正常であると判定された場合、当該状態履歴情報を正常状態履歴情報として当該機種識別情報に関連付けて記憶装置3に記憶されるので、機種毎に、運転状態が正常なときの状態履歴情報が蓄積されていく。これにより、次に同じ機種について判定する場合には、状態履歴情報を、これらの蓄積された多くの正常状態履歴情報と比較することができるので、判定精度を向上させることができる。

0044

続いて、本実施形態に係るポンプ装置Pの構成について図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るポンプ装置Pの構成の一例を示す概略ブロック図である。図3に示すように、ポンプ装置Pは、モータ101と、モータ101の回転軸に連結されたポンプ102と、モータ101に接続され且つ商用電源ACに接続されたモータ制御部103とを備える。

0045

モータ制御部103は、商用電源ACから交流電圧を所望の周波数且つ所望の振幅の交流電圧に変換し、変換後の交流電圧をモータ101に供給する。モータ101は、この交流電圧で回転軸を回転させる。これにより、この回転軸に連結されたポンプ102が駆動し、水が汲み上げられる。

0046

更に、ポンプ装置Pは、モータ制御部103と接続されたインタフェース(I/F)104と、インタフェース(I/F)104に接続された電流計測器105と、インタフェース(I/F)104に接続された温度計測器温度センサ)106とを備える。電流計測器105は、例えば、CT(Current Transformer)であり、モータ入力電流を計測し、計測された計測値を示す信号をインタフェース(I/F)104に出力する。同様に、温度計測器106は、モータ101の温度(例えば、モータ101のコイルの温度)を計測し、計測された計測値を示す信号をインタフェース(I/F)104に出力する。

0047

更に、ポンプ装置Pは、商用電源ACに接続された変圧器107と、変圧器107及びインタフェース(I/F)104に接続されたCPU108とを備える。変圧器107は例えば二巻線変圧器であり、商用電源ACの電圧を所望の電圧に変換し、変換後の電圧をCPU108へ供給する。これにより、CPU108は、変圧器107から供給された電圧で駆動する。

0048

更に、ポンプ装置Pは、CPU108に接続されたメモリ109と、CPU108に接続された通信モジュール110と、通信モジュール110に接続されたアンテナ111とを備える。メモリ109は、情報を一次的に記憶する。例えば、CPU108は、ポンプ装置P(具体的にはポンプ102)の運転状態(例えば、運転、停止など)をメモリ109に随時記憶させる。これにより、メモリ109に、ポンプ装置Pの運転状態の履歴を示す運転状態履歴情報が蓄積される。また、例えば、CPU108は、モータ入力電流、モータコイル温度などの計測値をメモリ109に随時記憶させる。これにより、メモリ109に、これらの計測値の履歴を示す計測値履歴情報が蓄積される。また、CPU108は、運転している間、メモリ109内の運転積算時間を更新していく。これにより、メモリ109に、運転積算時間が記憶される。また、CPU108は、ポンプ102を起動する毎に、メモリ109に記憶されているポンプ102の起動回数を更新するか、及び/または、ポンプ102を停止する毎に、メモリ109に記憶されているポンプ102の停止回数を更新する。これにより、メモリ109に、ポンプ102の起動回数及び/または停止回数が記憶される。

0049

通信モジュール110は、例えば無線LANの通信モジュールであり、CPU108の指令に従って、メモリ109に蓄積された状態履歴情報を含む信号をアンテナ111から送信させる。これにより、状態履歴情報が端末装置1へ送信される。ここで、運転状態履歴情報、計測値履歴情報、運転積算時間、ポンプ102の起動回数及び/または停止回数を含む。

0050

なお、ポンプ装置Pには、他にも、ポンプ圧力、ポンプ表面温度、モータ電力、モータ制御部103内温度(以下、盤内温度ともいう)を計測する計測器がそれぞれ設けられているが、説明を省略する。

0051

図4は、本実施形態に係る端末装置1の構成の一例を示す概略ブロック図である。図4に示すように、端末装置1は、記憶部11と、メモリ12と、入力部13と、表示部14と、CPU(Central Processing Unit)15と、第1の通信部16と、第2の通信部17を備える。これらの各構成は互いにバスで接続されている。

0052

記憶部11は、CPU15が読み出して実行するためのプログラムが記憶されている。
メモリ12は、一次的に情報を記憶する。
入力部13は、サービス員からの入力を受け付け、受け付けた入力を示す入力信号をCPU15へ出力する。入力部13は、表示部14と一体となったタッチパネルでもよい。
表示部14は、CPU15の指令に従って情報を表示する。
CPU15は、プロセッサの一例であり、記憶部11に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより処理部として機能する。

0053

第1の通信部16は、例えば、無線LANの無線通信モジュールであり、ポンプ装置Pと無線LANで通信する。例えば、第1の通信部16は、ポンプ装置Pから無線LANを介して送信された信号を受信し、受信した信号を復調及び複合して得られた信号をCPU15へ出力する。これにより、CPU15は、ポンプ装置Pの状態履歴情報を取得することができる。

0054

第2の通信部17は、携帯電話回線ネットワークCN用の無線通信モジュールであり、情報処理装置2と通信する。例えば、第2の通信部17は、CPU15の指令に従って、状態履歴情報を含む信号を携帯電話の無線通信を用いて情報処理装置2へ送信する。

0055

以上の構成を有する端末装置1の動作について、図5を参照しつつ図6を用いて説明する。図5は、端末装置1における判定項目、判定条件、推奨または案内する項目の一例である。図5に示すように、判定項目、判定条件、及び推奨または案内する項目(作業項目)が関連付けられたテーブルT1が記憶部11に記憶されている。図6は、端末装置1の処理の一例を示すフローチャートである。前提として、ポンプ装置Pが設置された場所に、端末装置1を保持するサービス員が訪問したときを想定する。

0056

(ステップS101)まず、CPU15は、ポンプ装置Pから無線LANを介して、当該ポンプ装置Pの機種を識別する機種識別情報と、当該ポンプ装置Pの状態の履歴を示す状態履歴情報を収集する。

0057

(ステップS102)次に、CPU15は、判定項目及び判定条件を記憶部11から読み出す。

0058

(ステップS103)次に、CPU15は、各判定項目について判定条件を満たすか否か判定する。

0059

(ステップS104)次に、CPU15は例えば、各判定項目について判定条件を満たす場合には、判定項目に関連付けられた作業項目を表示部14に表示する。

0060

例えば、図5に示すように、CPU15は、ポンプ装置Pから取得した運転積算時間を用いて、ポンプ102の運転積算時間が、例えば2万時間毎に、ポンプ周動部の分解点検を作業項目として表示部14に表示する。
また図5に示すように、CPU15は、ポンプ装置Pから取得したポンプ起動回数または停止回数を用いて、ポンプ起動回数または停止回数が、例えば20万回毎に、ベアリング交換を作業項目として表示部14に表示する。

0061

また図5に示すように、CPU15は、ポンプ装置Pから取得した直近のモータ入力電流の履歴から、直近の平均モータ入力電流を算出する。また、CPU15は、記憶装置3に記憶されている過去のモータ入力電流の履歴から、定常時の平均モータ入力電流を算出する。CPU15は例えば、直近の平均モータ入力電流が、定常時の平均モータ入力電流より30%以上上昇していた場合、配管周り及びポンプ部分解点検を作業項目として表示部14に表示する。

0062

また図5に示すように、CPU15は、ポンプ装置Pから取得した直近のモータ温度の履歴から、直近の平均モータ温度を算出する。また、CPU15は、記憶装置3に記憶されている過去のモータ温度の履歴から、定常時の平均モータ温度を算出する。CPU15は例えば、直近の平均モータ温度が、定常時の平均モータ温度より20%以上上昇していた場合、ポンプ部分解点検を作業項目として表示部14に表示する。

0063

これにより、表示部14に作業項目が表示されるので、ポンプ装置Pが設置された場所にいるサービス員は、作業項目をもれなく実施することができる。

0064

(ステップS105)次に、CPU15は、収集データすなわち機種識別情報と状態履歴情報を情報処理装置2へ送信する。

0065

以上、本実施形態に係る端末装置1は、判定項目、当該判定項目の判別条件、当該判別条件を満たす場合の作業項目が関連づけられて記憶された記憶部11を備える。更に端末装置1は、被監視装置から、当該被監視装置の状態の履歴を示す状態履歴情報を近距離無線通信により受信する第1の通信部16を備える。更に端末装置1は、情報を表示する表示部を備える。更に端末装置1は、第1の通信部16がある状態履歴情報を受信した場合、記憶部11を参照して、当該状態履歴情報が判定項目それぞれにおける判別条件を満たすか否か判定し、判別条件を満たす場合、記憶部11において当該判別条件に関連付けられた作業項目を表示部14に表示させるプロセッサを備える。

0066

これにより、表示部14に作業項目が表示されるので、表示を見た現地のサービス員は、作業項目をもれなく実施することができる。
なお、記憶部11には、更に判定項目と関連付けられて、現地のサービス員が作業に使用すべき工具及び/または消耗部材、及び/または作業内容(例えばベアリング交換の具体的な作業内容)が記憶されていてもよい。そして、CPU15は、作業項目だけでなく、現地のサービス員が作業に使用すべき工具及び/または消耗部材、及び/または作業内容を表示部14に表示してもよい。これにより、現地のサービス員が判断のもれなく作業内容を理解することができる。

0067

図7は、本実施形態に係る情報処理装置2の構成の一例を示す概略ブロック図である。図7に示すように、情報処理装置2は、記憶部21と、メモリ22と、入力部23と、表示部24と、CPU25と、通信部26と、を備える。これらの各構成は互いにバスで接続されている。

0068

記憶部21は、CPU25が読み出して実行するためのプログラムが記憶されている。
メモリ22は、一次的に情報を記憶する。
入力部23は、情報処理装置2の操作者からの入力を受け付け、受け付けた入力を示す入力信号をCPU25へ出力する。
表示部24は、CPU25の指令に従って情報を表示する。
CPU25は、プロセッサの一例であり、記憶部21に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより処理部として機能する。
通信部26は、携帯電話回線ネットワークCN用の通信モジュールであり、端末装置1と通信する。例えば、通信部26は、状態履歴情報を含む信号を受信する。

0069

以上の構成を有する情報処理装置2の動作について、図8〜11を参照しつつ図12を用いて説明する。図8は、ポンプを異常であると判定する第1の例である。図8(A)は、正常時のポンプ102の運転状態の時系列変化の一例を示すグラフである。図8(B)は、異常時のポンプ102の運転状態の時系列変化の一例を示す図である。図9は、ポンプを異常であると判定する第2の例である。図9(A)は、正常時の単位時間あたりのポンプ起動回数の時系列変化の一例を示すグラフである。図9(B)は、異常時の単位時間あたりのポンプ起動回数の時系列変化の一例を示すグラフである。図10は、故障解析を説明するための第1の例である。図10(A)は、正常時のモータ温度の時系列変化の第1の例を示すグラフである。図10(B)は、異常時のモータ温度の時系列変化の第1の例を示すグラフである。図11は、故障解析を説明するための第2の例である。図11(A)は、正常時のモータ温度の時系列変化の第2の例を示すグラフである。図11(B)は、異常時のモータ温度の時系列変化の第2の例を示すグラフである。図12は、情報処理装置2の処理の一例を示すフローチャートである。

0070

(ステップS201)まず、CPU25は、収集データすなわち機種識別情報と状態履歴情報(運転履歴情報と計測値履歴情報を含む)を端末装置1から取得する。

0071

(ステップS202)次に、CPU25は、状態履歴情報について、データ解析を行う。例えば、CPU25は、ポンプ装置Pの状態履歴情報と、記憶装置3に記憶された、当該被監視装置と同じ機種の正常状態履歴情報とを比較して、ポンプ装置Pの状態履歴情報に故障発生前に特有の状態変化があるか否か判定する。故障発生前に特有の状態変化がある場合、CPU25は例えば、この故障発生前に特有の状態変化に関する情報及び/または故障事象に関する情報を端末装置1に送信してもよい。そして端末装置1は、故障発生前に特有の状態変化に関する情報及び/または故障事象に関する情報を受信して表示してもよい。これにより、現地のサービス員が故障発生前に特有の状態変化及び/または将来予測される故障を認識できるため、現地のサービス員の判断を補助することができる。

0072

ここで、故障発生前に特有の状態変化の決定方法について説明する。端末装置1が故障事象毎に、被監視装置の故障発生前の状態履歴情報を送信してもよい。そして、情報処理装置2は、故障事象毎に、記憶装置3に被監視装置の故障発生前の状態履歴情報を蓄積させていく。これにより、記憶装置3には、故障事象毎に、被監視装置の故障発生前の状態履歴情報が蓄積されている。

0073

情報処理装置2のCPU25は、故障事象毎に、故障発生前の状態履歴情報を統計学的に処理し、故障発生前に特有の状態変化を決定する。具体的には例えば、CPU25は、複数の故障発生前の状態履歴情報について、パラメータ(例えば、モータ温度上昇レート)が急変する分岐点を抽出し、その分岐点前後のパラメータ(例えば、モータ温度上昇レート)を比較して、例えば平均値に予め決められた割合以上の差がある場合(あるいは統計的に優位な差がある場合)には、当該状態変化(例えば、モータ温度上昇レートの上昇)を故障発生前に特有の状態変化に決定する。これにより、将来の故障事象(イベント)の発生を予測することができる。記憶装置3に、故障事象毎に、被監視装置の故障発生前の状態履歴情報が随時蓄積されていくことで、故障発生前に特有の正しい状態変化の検出精度を向上させることができる。

0074

また、記憶装置3には、過去の故障について、機種識別情報、故障発生前に特有の状態変化、補修作業内容、交換すべき部品などが関連付けられて記憶されている。また、故障部品が更に関連付けられて記憶されていてもよい。この場合、CPU25は例えば、記憶装置3を参照して、CPU25は例えば、決定された故障発生前に特有の状態変化とポンプ装置Pの機種を識別する機種識別情報とに関連付けられた補修作業内容及び/または交換すべき部品を記憶装置3から抽出し、端末装置1に補修作業内容及び/または交換すべき部品に関する情報を送信するための制御を実行する。
これにより、現地のサービス員がポンプ装置Pの利用者に最適な保守作業を提供するために必要な情報を提供することができるので、ポンプ装置Pが故障に至る前に補修計画を立案することができる。

0075

(ステップS203)そして、CPU25は、データ解析の結果に基づいて、ポンプの運転状態が正常であるか否か判定する。

0076

例えば、記憶装置3に記憶されている正常時の運転履歴情報では、図8(A)に示すように、1回のポンプ運転が4時間程度、継続していたものと仮定する。その一方で、収集した直近の運転履歴情報では、図8(B)に示すように、短時間にポンプ起動と停止を繰返していたものとする。ここで、正常時の運転履歴情報は、後述するステップS204の処理により、機種毎に記憶装置3に蓄積されている。
この場合、CPU25は、閾値時間より短いポンプ運転の継続時間を、予め決められた閾値回数繰返した場合には、ポンプ102の運転状態が正常でない(すなわち異常である)と判定する。ここで閾値時間は、過去の平均のポンプ運転の継続時間に基づいて決定されてもよい。例えば、閾値時間は、過去の平均のポンプ運転の継続時間の半分の時間であってもよい。

0077

また例えば、記憶装置3に記憶されている正常時の運転履歴情報では、図9(A)に示すように、1時間あたりのポンプ起動回数が5〜8回程度であったものと仮定する。その一方で、収集した直近の運転履歴情報では、図9(B)に示すように、1時間あたりのポンプ102の起動回数が、時間t1を境に急増したものとする。
この場合、CPU25は例えば、正常時の運転履歴情報における1時間あたりのポンプ起動回数の最大値を閾値Thに決定し、直近の運転履歴情報における1時間あたりのポンプ起動回数がこの閾値Thを超えた場合には、ポンプ装置Pの運転状態が正常でない(すなわち異常である)と判定する。

0078

(ステップS204)ステップS203においてポンプの運転状態が正常であると判定された場合、CPU25は、取得した収集データ(すなわち状態履歴情報)を、正常状態履歴情報(正常時のデータともいう)として当該記憶装置3に格納する。

0079

(ステップS205)次に、CPU25は、端末装置1へ、判定結果(ここではポンプ正常という判定結果)を送信するための制御を行う。その後、処理がステップS215及びステップS216へ進む。

0080

(ステップS206)ステップS203においてポンプの運転状態が正常でないと判定された場合、この異常の前例情報があるか否か判定する。

0081

(ステップS207)ステップS206において異常の前例情報があると判定された場合、CPU25は、異常内容、改修作業計画作業指示書情報及び部品交換費用積算を記憶装置3から抽出する。

0082

ここで、前例がある異常については、記憶装置3に、前例の異常内容、判定条件、前例の異常内容に対応する改修作業計画、前例の異常内容に対応する作業指示書情報、及び前例の異常内容に対応する部品交換費用積算が関連付けられて記憶されている。

0083

例えば、図8(B)に示す異常の場合、閾値時間より短いポンプ運転の継続時間を、予め決められた閾値回数繰返した場合には、ポンプ配管部の水漏れが想定される。この事態の前例がある場合には、記憶装置3には、予め、「ポンプ配管部の水漏れ」という異常内容、「閾値時間より短いポンプ運転の継続時間を、予め決められた閾値回数繰返した場合」という判定条件、「ポンプ配管部の水漏れ」に対応する改修作業計画、「ポンプ配管部の水漏れ」に対応する作業指示書情報、「ポンプ配管部の水漏れ」に対応する部品交換費用積算が関連付けられて記憶されている。

0084

例えば、図8(B)に示す以上の場合には、閾値時間より短いポンプ運転の継続時間を、予め決められた閾値回数繰り返すので、ステップS209において、CPU25は、「閾値時間より短いポンプ運転の継続時間を、予め決められた閾値回数繰返した場合」という条件に対応する前例情報のレコードを記憶装置3内で検索し、前例情報のレコードがあった場合(ステップS206 YES)、このレコードに含まれる異常内容、改修作業計画、作業指示書情報及び部品交換費用積算を記憶装置3から抽出する。

0085

例えば、図9(B)に示す異常の場合、正常時の運転履歴情報における1時間あたりのポンプ起動回数の最大値を閾値Thとして、この閾値Thを超えた場合には、ポンプ配管部の水漏れが想定される。この事態の前例がある場合には、記憶装置3には、予め、「ポンプ配管部の水漏れ」という異常内容、「正常時の運転履歴情報における1時間あたりのポンプ起動回数の最大値を超えた場合」という判定条件、「ポンプ配管部の水漏れ」に対応する改修作業計画、「ポンプ配管部の水漏れ」に対応する作業指示書情報、「ポンプ配管部の水漏れ」に対応する部品交換費用積算が関連付けられて記憶されている。

0086

例えば、図9(B)に示す異常の場合には、閾値時間より短いポンプ運転の継続時間を、予め決められた閾値回数繰り返すので、ステップS209において、CPU25は、「閾値時間より短いポンプ運転の継続時間を、予め決められた閾値回数繰返した場合」という条件に対応する前例情報のレコードを記憶装置3内で検索し、前例情報のレコードがあった場合(ステップS206 YES)、このレコードに含まれる異常内容、改修作業計画、作業指示書情報及び部品交換費用積算を記憶装置3から抽出する。

0087

(ステップS208)次に、CPU25は、端末装置1へ、判定結果を送信するための制御を行う。ここでは判定結果には、ポンプ異常という判定内容の他に、異常内容、改修作業計画、作業指示書情報及び部品交換費用積算が含まれる。その後、処理がステップS215及びステップS216へ進む。

0088

(ステップS209)ステップS209において異常の前例情報がないと判定された場合、CPU25は、予め決められた規則に従って引取調査の要否を判定し、予め決められた規則に従って故障想定内容を纏める処理を実行する。

0089

ステップS209の後に、CPU25は、ステップS210と、ステップS211〜214を並行して実行する。
(ステップS210)CPU25は、端末装置1へ、判定結果を送信するための制御を行う。ここでは判定結果には、ポンプ異常という判定内容が含まれる。その後、処理がステップS215へ進む。

0090

(ステップS211)CPU25は、ポンプ装置1の製造会社に異常が発生した旨とその詳細情報伝送するための処理を実行する。

0091

(ステップS212)CPU25は、端末装置1に故障部品(例えば、ベアリング)を要求する。端末装置1は、この要求に応じて、サービス員に故障部品を調べるように促す情報を表示するとともに、その故障部品を入力するよう促す情報を表示する。そして、端末装置1は、サービス員から故障部品が入力された場合、この故障部品を識別する故障部品識別情報を情報処理装置2へ送信する。CPU25は、このようにして、故障部品を取得する。ここで記憶装置3には、故障部品それぞれについて、当該故障部品を識別する故障部品識別情報と当該故障部品に対する作業項目が関連付けられて記憶されている。CPU25は、記憶装置3を参照して、取得した故障部品に対応する作業項目を取得する。

0092

(ステップS213)CPU25は、故障解析を実施する。例えば、ベアリング故障が発生した場合の例について説明する。図10(A)には、正常時のポンプ運転状態の時系列変化を示すL1とモータ温度の時系列変化を示すL2と、が示されている。それに対し、図10(B)には、ベアリング故障発生直前のポンプ運転状態の時系列変化を示すL3とモータ温度の時系列変化を示すL4が示されている。図10(B)に示すように、正常時と比べて、故障発生直前では、モータ温度上昇レートに大幅な増加が見られる。しかし、上昇した温度は、モータ温度上限値以下であり、モータ設計上では異常ではない。つまり、モータ温度上昇レートを分析すれば、ベアリング故障の予知が可能である。

0093

図10の例では、ステップS213において、CPU25は、モータ温度上昇レートを含む予め決められた複数の状態変化それぞれについて、同じ機種の正常時の状態履歴情報と、今回発生した異常時の状態履歴情報とを比較する。その際、正常時の状態履歴情報から設定される当該状態変化の正常範囲に、今回発生した異常時の状態履歴情報から得られる状態変化が入らない場合には、この状態変化を用いることによって、異常または故障が予測できる。よって、この場合、CPU25は、当該状態変化を判定項目に設定する。

0094

次に、CPU25は、過去に故障した同機種の複数の状態履歴情報から、抽出された状態変化が観測される状態履歴情報を抽出する。例えば、図10(B)の例の場合、CPU25は、過去に故障した同機種の複数の状態履歴情報から、図10(B)のように、モータ温度上限値未満の範囲で、モータ温度上昇レートが通常時より高くなっている状態履歴情報を抽出する。そして、CPU25は、この抽出した状態履歴情報を用いて、モータ温度上限値未満の範囲で、モータ温度上昇レートが通常時より高くなっている状態履歴情報を判別する判別条件を決定する。具体的には例えば、CPU25は、抽出した状態履歴情報のいずれについても、少なくとも通常時よりも20%以上モータ温度上昇レートが上昇しているのであれば、通常時のモータ温度上昇レートより20%以上の上昇を判別条件に決定してもよい。

0095

このように、CPU25は、過去に故障した同機種の複数の状態履歴情報から、抽出された状態変化が観測される状態履歴情報を抽出し、抽出した状態履歴情報を用いて判別条件を決定する。
これにより、これまで事業者が事前に予測できなかった、故障と上記抽出された状態変化の因果関係を新たに発見することができる。このため、故障の予知精度を向上させることができるので、事業者のサービス員は、保守作業に対する日程計画の妥当性を改善することができるので、ポンプ装置Pの利用者に最適な保守計画及び/または予算建てを提案することができる。

0096

(ステップS214)CPU25は、ステップS212で取得した故障部品から、作業項目(推奨または案内する項目)を設定する。例えば、故障部品が「ベアリング」の場合、CPU25は、記憶装置3を参照して「ベアリングの交換」を作業項目(推奨または案内する項目)に設定する。そして、CPU25は、ステップS213で設定された判定項目、判定条件、及び設定した作業項目を含む情報を端末装置1に送信するための制御を行う。そして、端末装置1は、記憶部11に記憶されている図5のテーブルT1に、これらの情報を追記する。これにより、端末装置1は、追記した判定項目について、追記した判定条件に該当する場合には、追記した作業項目を表示することができる。

0097

これにより、これまで事業者が事前に予測できなかった新たに発見された故障と状態変化の因果関係を端末装置1の判定項目として随時追加することができる。これより以降同じような状態変化の傾向があった場合には、端末装置1は、将来、故障する可能性がある部品の交換の案内を作業項目として表示することができ、事業者のサービス員は故障する前に部品の交換等を提案することができる。

0098

また、例えば、温度計測器(温度センサ)106の断線故障が発生した場合の例について説明する。図11(A)には、正常時のポンプ運転状態の時系列変化を示すL5とモータ温度の時系列変化を示すL6と、が示されている。それに対し、図11(B)には、ベ温度計測器(温度センサ)106の故障発生直前のポンプ運転状態の時系列変化を示すL7とモータ温度の時系列変化を示すL8が示されている。図11(B)に示すように、正常時と比べて、故障発生直前では、モータ温度上昇レートに大幅な減少が見られる。しかし、上昇した温度は、モータ温度上限値以下であり、モータ設計上では異常ではない。つまり、モータ温度上昇レートを分析すれば、温度計測器(温度センサ)106の故障の予知が可能である。この場合には、CPU25は、端末装置1のテーブルT1に、この判定についてレコードを追加するための制御を行う。

0099

(ステップS215)CPU25は、記憶装置3に判定結果を格納する。

0100

このように、記憶装置3には、故障部品それぞれについて、当該故障部品を識別する故障部品識別情報と当該故障部品に対する作業項目が関連付けられて記憶されている。端末装置1は、故障した被監視装置の故障部品の入力を操作者から受け付け、受け付けた故障部品を識別する故障部品識別情報を情報処理装置2へ送信する。
CPU25は、記憶装置3を参照して、受信した故障部品識別情報に対応する作業項目を取得する。CPU25は、被監視装置の故障発生前の状態履歴情報と、記憶装置3に記憶された、当該故障した被監視装置と機種が同じ正常状態履歴情報とを比較して、状態変化を抽出する。CPU25は、抽出された状態変化について正常か否かを判別する判別条件を決定する。そしてCPU25は、状態変化と判別条件と作業項目を端末装置1へ送信するための制御を行う。

0101

端末装置1は、状態変化と判別条件と作業項目を受信し、状態変化と判別条件と作業項目とを関連付けて蓄積し、ある状態履歴情報を受信した場合、当該状態履歴情報について上記蓄積された状態変化が対応する判別条件を満たすか否か判定し、当該判別条件を満たす場合、当該状態変化と当該判別条件の組に対応する当該判別条件に対応する作業項目を表示する。
これにより、状態変化が判別条件を満たす場合に、その状態変化に対応する故障部位に適した作業項目を表示することができるので、被監視装置が故障に至る前に補修計画を立案することができる。

0102

また、本実施形態に係る情報処理システムSを活用することにより、従来、定期点検時点検担当者の人的スキルノウハウに一任されていた状態診断を一定の水準に平滑することができる。また、作業担当の違いによる判断レベルの違いから発生する補修後寿命の不安定さを是正することができる。また、必要のない部品の交換、必要のない点検、必要のない補修を行わなくなるので、費用を削減することができるとともに、補修作業にて発生する廃棄物を削減することができ、環境面の改善を期待できる。更に、ポンプ装置Pの運転を維持した状態でも、点検時に利用者へ提示する状態報告数値的な裏付けを持ったものにすることができる。

0103

なお、ステップS213の故障解析の後に、前例情報を更新してもよい。具体的には例えば、CPU25は、新たな前例情報のレコードとして、ステップS212で取得した異常内容と、当該設定された当該判定条件との組を記憶装置3に追記してもよい。また、このレコードに、改修作業計画、作業指示書情報及び部品交換費用積算が情報処理装置2の操作者によって追記されてもよい。このようにして、前例情報がない場合に、前例情報が追記されることにより、その後に、同様の異常があったときに、この追加された前例情報を用いて、改修作業計画、作業指示書情報及び部品交換費用積算などを端末装置1に表示することができる。よって、その後に、同様の異常があったときに、サービス員は、端末装置1に表示された情報を参照することにより、現場で即座に適切な改修作業計画、作業内容、部品交換費などを利用者に提案することができる。

0104

また、CPU25は、故障直前のデータについて、更に判定条件に該当する状態変化が見つかってから、どのくらいの期間経った後に故障したのかを抽出し、前例情報の該当するレコードに新たに残り寿命期間の項目を設けて、追記してもよい。そして、CPU25は、これ以降、これと同じ判定条件に該当する場合には、あとどのくらいの期間で故障するのかを前例情報から抽出し、端末装置1へ送信するための制御を実行してもよい。そして、端末装置1は、該当する部品について、あとどのくらいの期間で故障するのかという情報を表示してもよい。これにより、この情報に応じて、端末装置1を使用するサービス員は、保守点検の間隔を長くしたり、短くしたりすることができるので、対象とするポンプ装置に応じて、保守点検の間隔を調節することができる。また、当初の定期検査実施間隔延長したり、定期検査の頻度を変更したりといった被検査装置毎に個別の検査基準を決定することができる。このため、事業者のサービス員は、従来の遠隔監視装置を設置した場合に見られる過度な点検及び設備投資をすること無く、設備の状態に見合った点検プログラムを提案する事ができる。

0105

なお、本実施形態では、ポンプ装置Pと端末装置1間の通信は無線LANとしたが、これに限らず、他の近距離無線通信であってもよい。また、情報処理装置2と記憶装置3は、ローカルネットワークLNで接続されたが、これに限らず、グローバルネットワークであってもよい。また、端末装置1は、情報処理装置2の機能を有していてもよいし、情報処理装置2及び記憶装置3の機能を有していてもよい。

0106

以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。

0107

1、1−1、…、1−M:端末装置(事業者端末装置)、11:記憶部、12:メモリ、13:入力部、14:表示部、15:CPU、16:第1の通信部、17:第2の通信部、2:情報処理装置(事業者情報処理装置)、21:記憶部、22:メモリ、23:入力部、24:表示部、25:通信部、26:CPU、3:記憶装置(事業者記憶装置)、CN:携帯電話回線ネットワーク、LN:ローカルネットワーク、P、P−1、P−2、P−3、…、P−(N−2)、P−(N−1)、P−N:ポンプ装置、AC:商用電源、101:モータ、102:ポンプ、103:モータ制御部、104:インタフェース(I/F)、105:電流計測器、106:温度計測器(温度センサ)、107:変圧器、108:CPU、109:メモリ、110:通信モジュール、111:アンテナ

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