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技術 流量計測装置

出願人 パナソニックIPマネジメント株式会社
発明者 北野裕介横畑光男
出願日 2015年11月20日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2015-227744
公開日 2017年6月1日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2017-096708
状態 特許登録済
技術分野 体積流量の測定(I)
主要キーワード 固有特徴 絶対流量 立ち上り特性 流量状態 特徴コード 中央演算回路 ガス流量変化 超音波伝播経路
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年6月1日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

器具判別精度を向上させる。

解決手段

流量計測装置は、流路に流れる流体の流量を一定時間間隔計測する流量計測手段と、計測された流量から器具の特徴を示す複数の器具特徴流量を抽出する器具特徴抽出手段と、特定の器具の特徴的な流量状態を器具固有特徴流量として複数保持している器具固有特徴情報保持手段と、器具特徴抽出手段が抽出した複数の器具特徴流量と、器具固有特徴情報保持手段に保持されている器具固有の複数の器具固有特徴流量とを比較して、特定の器具を判別する器具判別手段とを備える。器具特徴抽出手段は、計測される流量が所定範囲の流量で第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第1特徴流量として保存し、第1特徴流量を抽出した後、所定範囲の流量で第2所定回数連続しないが、再び第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第2特徴流量として保存する。

概要

背景

流体配管系における流体の流量の変化を検出し、流体を使用している器具判別するガスメータ装置がある(例えば特許文献1)。ガス器具としては、ファンヒータガステーブル給湯器床暖房等さまざまなものがあるが、点火時等のガス流量変化の特徴がそれぞれ異なるため、その流量変化の特徴を捉えることにより、使用中のガス器具を判別することができる。

概要

器具判別精度を向上させる。流量計測装置は、流路に流れる流体の流量を一定時間間隔計測する流量計測手段と、計測された流量から器具の特徴を示す複数の器具特徴流量を抽出する器具特徴抽出手段と、特定の器具の特徴的な流量状態を器具固有特徴流量として複数保持している器具固有特徴情報保持手段と、器具特徴抽出手段が抽出した複数の器具特徴流量と、器具固有特徴情報保持手段に保持されている器具固有の複数の器具固有特徴流量とを比較して、特定の器具を判別する器具判別手段とを備える。器具特徴抽出手段は、計測される流量が所定範囲の流量で第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第1特徴流量として保存し、第1特徴流量を抽出した後、所定範囲の流量で第2所定回数連続しないが、再び第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第2特徴流量として保存する。

目的

本発明は、手動操作着火状態によるばらつきを吸収し、器具判別精度の向上を図ることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

流路に流れる流体の流量を一定時間間隔計測する流量計測手段と、前記流量計測手段によって計測された流量から器具の特徴を示す複数の器具特徴流量を抽出する器具特徴抽出手段と、特定の器具の特徴的な流量状態を器具固有特徴流量として複数保持している器具固有特徴情報保持手段と、前記器具特徴抽出手段が抽出した複数の前記器具特徴流量と、前記器具固有特徴情報保持手段に保持されている器具固有の複数の器具固有特徴流量とを比較して、前記特定の器具を判別する器具判別手段と、を備え、前記器具特徴抽出手段は、前記流量計測手段によって計測される流量が所定範囲の流量で第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第1特徴流量として保存し、前記器具特徴抽出手段は、前記第1特徴流量を抽出した後、前記所定範囲の流量で第2所定回数連続しないが、再び前記第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第2特徴流量として保存する、流量計測装置

請求項2

前記第2所定回数は前記第1所定回数よりも多く、前記器具特徴抽出手段は、前記流量計測手段によって計測される流量が前記所定範囲の流量で前記第2所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を前記第2特徴流量として保存する、請求項1に記載の流量計測装置。

請求項3

流路に流れる流体の流量を一定時間間隔で計測する流量計測手段と、前記流量計測手段によって計測された流量の一定時間毎差分値演算する演算手段と、前記差分値の大きさに応じた複数の差分値の区分と各区分を表すコードが対応付けられた流量区分表を保持する流量区分表保持手段と、前記演算手段によって演算された差分値を前記流量区分表に基づき前記コードに変換する差分値変換手段と、前記差分値変換手段によって一定時間毎に得られたコードから器具の特徴を示す器具特徴コード列を生成する処理、および前記流量計測手段によって計測された流量から器具の特徴を示す複数の器具特徴流量を抽出する処理の少なくとも一方を実行する器具特徴抽出手段と、特定の器具の特徴的な流量状態を、器具固有特徴コード列および複数の器具固有特徴流量の少なくとも一方として、複数保持している器具固有特徴情報保持手段と、前記器具特徴抽出手段が抽出した前記器具特徴コード列と前記器具固有特徴情報保持手段に保持されている器具固有の器具固有特徴コード列との比較、および複数の前記器具特徴流量と複数の器具固有特徴流量との比較の少なくとも一方を行い、前記特定の器具を判別する器具判別手段と、を備え、前記器具特徴抽出手段は、前記差分値変換手段によって得られたコードのうち、所定範囲のコードが第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第1特徴流量として保存し、前記器具特徴抽出手段は、前記第1特徴流量を抽出した後、前記所定範囲のコードで第2所定回数連続しないが、再び前記第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第2特徴流量として保存する、流量計測装置。

請求項4

前記第2所定回数は前記第1所定回数よりも多く、前記器具特徴抽出手段は、前記差分値変換手段によって得られたコードのうち、前記所定範囲のコードが前記第2所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を前記第2特徴流量として保存する、請求項3に記載の流量計測装置。

技術分野

0001

本発明は、流体の流量の変化を検出することにより、流体を使用している器具判別する技術に関する。

背景技術

0002

流体配管系における流体の流量の変化を検出し、流体を使用している器具を判別するガスメータ装置がある(例えば特許文献1)。ガス器具としては、ファンヒータガステーブル給湯器床暖房等さまざまなものがあるが、点火時等のガス流量変化の特徴がそれぞれ異なるため、その流量変化の特徴を捉えることにより、使用中のガス器具を判別することができる。

先行技術

0003

特開2011−95200号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ガス器具の使用時は、そのときの手動操作着火状態により、同じ器具でも流量の変化の仕方にばらつきがでるが、そのような場合でも精度よく器具を判別できることが望ましい。特許文献1が開示する装置では、例えば、安定流量や中間安定流量から器具動作途中の特徴を示す流量を取得することによって、器具使用時の手動操作や着火状態によるばらつきを吸収し、器具判別精度の向上を図っている。このようなガス器具の判別においては、さらなる精度の向上が求められている。

0005

本発明は、手動操作や着火状態によるばらつきを吸収し、器具判別精度の向上を図ることを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本明細書にかかる例示的な流量計測装置は、流路に流れる流体の流量を一定時間間隔計測する流量計測手段と、前記流量計測手段によって計測された流量から器具の特徴を示す複数の器具特徴流量を抽出する器具特徴抽出手段と、特定の器具の特徴的な流量状態を器具固有特徴流量として複数保持している器具固有特徴情報保持手段と、前記器具特徴抽出手段が抽出した複数の前記器具特徴流量と、前記器具固有特徴情報保持手段に保持されている器具固有の複数の器具固有特徴流量とを比較して、前記特定の器具を判別する器具判別手段とを備え、前記器具特徴抽出手段は、前記流量計測手段によって計測される流量が所定範囲の流量で第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第1特徴流量として保存し、前記器具特徴抽出手段は、前記第1特徴流量を抽出した後、前記所定範囲の流量で第2所定回数連続しないが、再び前記第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第2特徴流量として保存する。

発明の効果

0007

本発明の流量計測装置によれば、手動操作や着火状態によるばらつきを吸収し、器具判別精度を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0008

本発明の実施の形態における流量計測装置のブロック図である。
本発明の実施の形態における流量計測手段の概略構成図である。
本発明の実施の形態における流量区分表を示す図である。
本発明の実施の形態における流量区分表を用いたコード変換の例を示す図である。
本発明の実施の形態におけるガス器具使用時の流量特性を示す図である。
本発明の実施の形態におけるガス器具使用時のコードの推移を示す図である。
本発明の実施の形態における流量区分表を用いたコード変換の例を示す図である。
本発明の実施の形態におけるガス器具使用時の流量特性を示す図である。
本発明の実施の形態におけるガス器具使用時のコードの推移を示す図である。
本発明の実施の形態における流量計測装置を示す図である。

実施例

0009

まず、本願発明者らがなした発明は以下のとおりである。

0010

本願の第1の発明にかかる流量計測装置は、流路に流れる流体の流量を一定時間間隔で計測する流量計測手段と、流量計測手段によって計測された流量から器具の特徴を示す複数の器具特徴流量を抽出する器具特徴抽出手段と、特定の器具の特徴的な流量状態を器具固有特徴流量として複数保持している器具固有特徴情報保持手段と、器具特徴抽出手段が抽出した複数の器具特徴流量と、器具固有特徴情報保持手段に保持されている器具固有の複数の器具固有特徴流量とを比較して、特定の器具を判別する器具判別手段とを備え、器具特徴抽出手段は、流量計測手段によって計測される流量が所定範囲の流量で第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第1特徴流量として保存し、器具特徴抽出手段は、第1特徴流量を抽出した後、所定範囲の流量で第2所定回数連続しないが、再び第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第2特徴流量として保存する。

0011

本願の第2の発明にかかる流量計測装置において、第2所定回数は第1所定回数よりも多く、器具特徴抽出手段は、流量計測手段によって計測される流量が所定範囲の流量で第2所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を第2特徴流量として保存する。

0012

本願の第3の発明にかかる流量計測装置は、流路に流れる流体の流量を一定時間間隔で計測する流量計測手段と、流量計測手段によって計測された流量の一定時間毎差分値演算する演算手段と、差分値の大きさに応じた複数の差分値の区分と各区分を表すコードが対応付けられた流量区分表を保持する流量区分表保持手段と、演算手段によって演算された差分値を流量区分表に基づきコードに変換する差分値変換手段と、差分値変換手段によって一定時間毎に得られたコードから器具の特徴を示す器具特徴コード列を生成する処理、および流量計測手段によって計測された流量から器具の特徴を示す複数の器具特徴流量を抽出する処理の少なくとも一方を実行する器具特徴抽出手段と、特定の器具の特徴的な流量状態を、器具固有特徴コード列および複数の器具固有特徴流量の少なくとも一方として、複数保持している器具固有特徴情報保持手段と、器具特徴抽出手段が抽出した器具特徴コード列と器具固有特徴情報保持手段に保持されている器具固有の器具固有特徴コード列との比較、および複数の器具特徴流量と複数の器具固有特徴流量との比較の少なくとも一方を行い、特定の器具を判別する器具判別手段とを備え、器具特徴抽出手段は、差分値変換手段によって得られたコードのうち、所定範囲のコードが第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第1特徴流量として保存し、器具特徴抽出手段は、第1特徴流量を抽出した後、所定範囲のコードで第2所定回数連続しないが、再び第1所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を器具特徴流量の第2特徴流量として保存する。

0013

本願の第4の発明にかかる流量計測装置において、第2所定回数は第1所定回数よりも多く、器具特徴抽出手段は、差分値変換手段によって得られたコードのうち、所定範囲のコードが第2所定回数連続した場合に、その回数分の流量の平均値を第2特徴流量として保存する。

0014

以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施の形態における流量計測装置を説明する。以下に説明する実施の形態では、流量計測装置の例として、ガスメータを挙げ、その処理を説明する。図面において、同じ構成要素には同じ参照符号を付し、既に説明した構成要素については再度の説明を省略する。なお、本発明は、以下で説明する実施の形態によって限定されることはない。

0015

図1は、本発明の実施の形態におけるガスメータ100のブロック図である。ガスメータ100は、ガス流路102と、流量計測手段104と、計測流量情報記憶手段106と、演算手段108と、流量区分表保持手段110と、差分値変換手段112と、器具特徴抽出手段214と、器具判別手段116と、器具固有特徴情報保持手段218とを備える。さらにガスメータ100は、ガス流路102に配置され、緊急時などにガス遮断する遮断手段122を含む。

0016

ガスメータ100は、上流側においてガス管路19に接続されるとともに、下流側にてガステーブル、ファンヒータ、床暖房等の種々のガス器具13、14、15に接続されている。

0017

流量計測手段104は例えば超音波流量計である。超音波流量計は、流路102に流れる流体としてのガスに対し、一定時間間隔で超音波を発射してその流量を計測する。図2は、流量計測手段104の概略構成図である。流量計測手段104は、ガス流路102に連通する矩形断面を持つ計測流路30を有する。計測流路30の相対向する流路壁の上流側と下流側には、一対の超音波送受信器31、32が配置されている。これらの超音波送受信器31、32は、超音波伝播経路が計測流路30を流動するガス流を斜めに横切るように設定され、交互に超音波を送受信させることによって、ガス流に対して順方向と逆方向に超音波の伝搬を行う。なお、ガス流の方向は図2中の矢印によって示されている。

0018

このとき、超音波送受信器31、32間の距離、すなわち測定距離をL、ガス流に対する超音波伝播経路の角度をφ、超音波送受信器31、32の上流から下流へ超音波伝播時間をt1、下流から上流への超音波伝播時間をt2、音速をCとすると、流速Vは以下の式により求められる。

0019

超音波送受信器31から送信された超音波が超音波送受信器32に到達するまでの伝搬時間t1は、下式にて示される。
t1 = L /(C+Vcosφ) (1)

0020

また、超音波送受信器32から送信された超音波が超音波送受信器31に到達するまでの伝搬時間t2は、下式にて示される。
t2 = L /(C−Vcosφ) (2)

0021

式(1)と式(2)から流体の音速Cを消去すると、下式が得られる。
V =( L /(2cosφ)) × ((1/t1)−(1/t2)) (3)

0022

この流速Vと計測流路30の断面積とからガス流の瞬時流量を算出する。瞬時流量の計測の時間間隔は任意である。例えば、0.5秒間隔でもよいし、1秒間隔や2秒間隔でもよい。

0023

計測流量情報記憶手段106は、流量計測手段104で計測された計測流量値と、当該計測流量値を計測した計測時間とが対応付けられて記述された対象データを記憶する。

0024

演算手段108は、流量計測手段104によって計測されたガスの流量の、前述した超音波発射間隔に相当する一定時間毎の差分値を演算する。例えば、所定タイミングの流量(絶対流量)が90L/h(リットル毎時)であり、次のタイミングでの流量が120L/hである場合、このときの差分値は、120−90=30L/hとして演算される。

0025

流量区分表保持手段110は、例えば図3に示すような、差分値の大きさに応じた複数の差分値の区分と、各区分を表すコードが対応付けられた流量区分表110aを保持する。流量区分表110aは、計測された差分値の絶対値を所定の区分に区分けし、当該区分を表す所定のコードに変換する変換テーブルの役割を果たす。流量区分表110aの区分の数は特に限定されないが、図3では一例として16コードに区分されたものを記載している。尚、流量がゼロと判断される領域を挙げたが、実際の装置では計測される流量が、多少のばらつきを有するため完全にゼロとなることはあまりない。したがって、流量がゼロとなるのはほぼゼロ、実質的にゼロとなったときも含む。

0026

また、各区分の範囲については、それぞれ異なる流量間隔を有して細分化されている。例えばコード1から5までは10L/hとし、コード6からBまでは25L/hとし、コードCからDまでは50L/hとし、コードEは100L/hとするといったように、流量の差分値の小さいほうを細分化している。差分値の小さい領域では器具の種類が多いため、間隔を小さくすることにより、判別精度を上げることができる。なお、コードのAからFについては、10から15を16進数表記したものであるので、コードを数値として大小比較を行うことができる。

0027

差分値変換手段112は、演算手段108によって演算された差分値を、流量区分表110aに基づき、(超音波発射の)一定時間毎の差分値が分類される区分を表すコードに変換する。

0028

器具特徴抽出手段214は、差分値変換手段112によって得られた一定時間毎のコードの集合に基づき、実際の計測により得られたコードの列である計測コード列から器具の特徴を示す抽出コード列を生成する。この計測コード列は、流体の流量変化を擬似的に表現する。器具特徴抽出手段214は、器具の特徴を示す抽出コード列を必要に応じて図示せぬメモリに記録する。また、器具特徴抽出手段214は、流量計測手段104によって計測されたガスの流量を監視し、流量の推移から例えばファンヒータの緩点火流量のように器具の特徴を示す複数の器具特徴流量を抽出し、必要に応じて図示せぬメモリに記録する。

0029

器具判別手段116は、器具特徴抽出手段214によって抽出された抽出コード列ならびに器具特徴流量に基づき、流体としてのガスを使用しているガス器具を判別する。器具固有特徴情報保持手段218は、ガス器具固有の特徴コード列を示す器具固有特徴コード列と、ガス器具固有の複数の器具特徴流量とを、ガス器具ごとに予め記憶している。器具判別手段116は、抽出コード列と器具固有特徴情報保持手段218に記憶された器具固有特徴コード列との比較、および/または計測されたガス流量と器具固有特徴情報保持手段218に記憶された器具特徴流量との比較を行い、その類似関係等からガスを使用するガス器具を判別する。

0030

以上のように構成された流量計測装置における器具の特徴抽出処理について説明する。

0031

まず、流量計測手段104によって一定時間間隔(例えば0.5秒など)をおいて計測される流量(絶対流量)Q(n)と前回計測された流量Q(n−1)は、計測流量情報記憶手段106に一旦記憶される。その後、流量Q(n)と流量Q(n−1)との差である差分値ΔQ(n)=Q(n)−Q(n−1)を演算手段108で演算する。

0032

差分値変換手段112は、図3の流量区分表110aを参照し、演算手段108によって演算された差分値ΔQ(n)の絶対値を、一定時間毎の差分値が分類される区分を表すコードである区分コードに変換する。図4はこのような流量区分表を用いた変換の一例を示している。図5はガス器具使用時の流量特性を示す図であり、図6はガス器具使用時のコードの推移を示す図である。

0033

図1のガス器具13、14、15のいずれかに相当するガス器具A(例えばファンヒータ)が起動を開始し、ガス流量が発生すると、計測される流量は、図4の「流量値」、図5グラフで示されるように、流量Q(n)=0から流量Q(n)≠0となり、ガス使用量に応じて流量が変化する。流量計測手段104による流量の計測と同時に、演算手段108が差分値を演算し、区分コードへの変換が差分値変換手段112によって行われる。差分値を変換した区分コードを図4の「コード」列に示している。

0034

器具特徴抽出手段214は、差分値変換手段112によって変換されたコードが、所定範囲内(例えばコード1以上コード2以下)に、第1所定回数(例えば3回以上5回以下)連続した場合に、その時の流量の平均値を算出し、中間安定流量として保存する。図4に示す例において、コード1および2のコードが、3回から5回連続する部分は、時間3から時間5が当てはまり、時間3の流量54L/hと時間4の流量50L/hと時間5の流量52L/hとの平均値52L/hを中間安定流量として保存する。

0035

また、器具特徴抽出手段214は、差分値変換手段112によって変換されたコードが、所定範囲内(例えばコード1以上コード2以下)に、第2所定回数(例えば6回)連続した場合に、その時の流量の平均値を算出し、安定流量として保存する。図4に示す例において、コード1および2のコードが6回連続する部分は、時間11から時間16が当てはまる。時間11の流量180L/h、時間12の流量184L/h、時間13の流量182L/h、時間14の流量180L/h、時間15の流量180L/h、時間16の流量184L/hの平均値181.67L/hを安定流量として保存する。

0036

図5のグラフからわかるように、保存された中間安定流量は緩点火流量(グラフの変化点Iから変化点II間)に相当し、安定流量は点火直後の安定した流量(グラフの変化点III以降)に相当し、十分に器具特徴流量が抽出されていることがわかる。

0037

また、器具特徴抽出手段214は、図6に示したコードの推移を示すグラフを見ると分かるように、コードの山谷がそれぞれ図5の変化点I、IIおよびIIIを表していることから、コードの山谷のピーク値を抽出すると、コード列[0511134333111111]から[05141]が抽出され、器具特徴コード列として格納される。

0038

ガス器具毎の個別の立ち上り特性である器具固有の中間安定流量、安定流量および器具特徴コード列を予め器具固有特徴情報保持手段218に記憶しておき、使用されたガス器具の中間安定流量、安定流量および器具特徴コード列を比較、判定することにより、使用されたガス器具が複数の登録済器具のうちのいずれかであるのか、あるいは新規器具であるのかを判別することができる。

0039

例えば、器具固有特徴情報保持手段218には、特定のファンヒータとして、中間安定流量45〜60L/h、安定流量170〜190L/h、器具特徴コード列[05141]という情報が予め記憶されている場合、上記の検出結果はこの情報の内容と一致するため、使用している器具はその特定のファンヒータであることを判別することができる。

0040

次に、安定流量を取得できなかった場合にガス器具を判別する方法を説明する。ガス器具の使用状況によっては、同一器具でも点火までの時間が異なることもある。また、流量の揺れにより安定流量を取得できるまで安定している流量が続かず、安定流量が取得できずに、中間安定流量が複数検出されることも考えられる。そのような場合でも、ガス器具を精度良く判別できることが望ましい。

0041

図7は、流量区分表を用いたコード変換の別の例を示す図である。図8はこの例におけるガス器具使用時の流量特性を示す図であり、図9はこの例におけるガス器具使用時のコードの推移を示す図である。

0042

ガス器具A(例えばファンヒータ)が起動を開始し、ガス流量が発生すると、計測される流量は、図7の「流量値」、図8のグラフで示されるように、流量Q(n)=0から流量Q(n)≠0となり、ガス使用量に応じて流量が変化する。流量計測手段104による流量の計測と同時に、演算手段108が差分値を演算し、区分コードへの変換が差分値変換手段112によって行われる。差分値を変換した区分コードを図7の「コード」列に示している。

0043

器具特徴抽出手段214は、差分値変換手段112によって変換されたコードが、所定範囲内(例えばコード1以上コード2以下)に、第1所定回数(例えば3回以上5回以下)連続した場合に、その時の流量の平均値を算出し、中間安定流量として保存する。図7に示す例において、コード1および2のコードが、3回から5回連続する部分は、時間3から時間5が当てはまり、時間3の流量52L/hと時間4の流量46L/hと時間5の流量50L/hとの平均値49.33L/hを中間安定流量として保存する。

0044

次に、コード1および2のコードが3回から5回連続する部分として、時間11から時間13が検出されるが、コード1および2のコードが6回連続する部分は検出されない。すなわち、この例では、流量の揺れにより安定流量が検出できずに、中間安定流量が2回検出されることになる。

0045

このように、安定流量が検出されず中間安定流量が2回検出された場合、器具特徴抽出手段214は、中間安定流量として2回目に検出された部分(時間11から時間13)の流量の平均値を算出し、安定流量として保存する。図7に示す例においては、時間11の流量178L/hと時間12の流量180L/hと時間13の流量176L/hとの平均値178L/hを安定流量として保存する。

0046

また、器具特徴抽出手段214は、コード列[0511134333111321]のうち、安定流量として保存した時間13までのコードを用い、山谷のピーク値[05141]を抽出し、器具特徴コード列として格納される。この器具特徴コード列[05141]は、図4から図6を用いて説明した例における器具特徴コード列[05141]と同じであり、中間安定流量として2回目に検出された部分を安定流量として処理することで、器具を正しく判別することができる。

0047

例えば、器具固有特徴情報保持手段218には、特定のファンヒータとして、中間安定流量45〜60L/h、安定流量170〜190L/h、器具特徴コード列[05141]という情報が予め記憶されており、上記の検出結果はこの情報の内容と一致するため、使用している器具はその特定のファンヒータであることを判別することができる。

0048

以上のように、本実施の形態においては、手動操作や着火状態によるばらつきがあっても器具動作途中の特徴を示す流量および安定時の特徴を示す流量を特定することが可能となり、精度のよい器具判別が可能となる。

0049

なお、中間安定流量および安定流量の算出方法として所定範囲のコードが連続したときの流量の平均値を示したが、所定範囲のコードとなる1つ前の流量を加えて平均値を算出してもよい。

0050

なお、上述の例では、コードを用いてガス器具の特徴を抽出したが、コードを用いずにガス流量の値からガス器具の特徴を抽出してもよい。例えば、器具特徴抽出手段214は、流量の差分値ΔQが、所定範囲内(例えば0L/h以上20L/h以下の範囲内)に、第1所定回数(例えば3回以上5回以下)連続した場合に、その時の流量の平均値を算出し、中間安定流量として保存してもよい。図4に示す例において、0L/h以上20L/h以下となる差分値ΔQが、3回から5回連続する部分は、時間3から時間5が当てはまり、時間3の流量54L/hと時間4の流量50L/hと時間5の流量52L/hとの平均値52L/hを中間安定流量として保存する。

0051

また、器具特徴抽出手段214は、流量の差分値ΔQが、所定範囲内(例えば0L/h以上20L/h以下の範囲内)に、第2所定回数(例えば6回)連続した場合に、その時の流量の平均値を算出し、安定流量として保存する。図4に示す例において、0L/h以上20L/h以下となる差分値ΔQが6回連続する部分は、時間11から時間16が当てはまる。時間11の流量180L/h、時間12の流量184L/h、時間13の流量182L/h、時間14の流量180L/h、時間15の流量180L/h、時間16の流量184L/hの平均値181.67L/hを安定流量として保存する。

0052

また、図7に示す例において、0L/h以上20L/h以下となる差分値ΔQが、3回から5回連続する部分は、時間3から時間5が当てはまり、時間3の流量52L/hと時間4の流量46L/hと時間5の流量50L/hとの平均値49.33L/hを中間安定流量として保存する。

0053

次に、0L/h以上20L/h以下となる差分値ΔQが3回から5回連続する部分として、時間11から時間13が検出されるが、0L/h以上20L/h以下となる差分値ΔQが6回連続する部分は検出されない。このように、安定流量が検出されず中間安定流量が2回検出された場合、器具特徴抽出手段214は、中間安定流量として2回目に検出された部分(時間11から時間13)の流量の平均値を算出し、安定流量として保存する。図7に示す例においては、時間11の流量178L/hと時間12の流量180L/hと時間13の流量176L/hとの平均値178L/hを安定流量として保存する。

0054

このように、コードを用いずにガス流量の値からガス器具の特徴を抽出してもよく、手動操作や着火状態によるばらつきがあっても器具動作途中の特徴を示す流量および安定時の特徴を示す流量を特定することが可能となり、精度の良い器具判別が可能となる。

0055

図10は、ガスメータ100のハードウェア構成例を示す図である。ガスメータ100は、中央演算回路(CPU)210と、メモリ220と、流量計測手段104と、遮断手段122とを有している。

0056

CPU210は、メモリ220に格納されたコンピュータプログラム230を実行する。コンピュータプログラム230は、上述した各種処理が記述されている。CPU210は、図1に示した演算手段108、差分値変換手段112、器具特徴抽出手段214、器具判別手段116の各種処理を実行する。メモリ220は、CPU210によって制御され、計測流量情報記憶手段106、流量区分表保持手段110、器具固有特徴情報保持手段218として動作する。このように、CPU210とメモリ220を用いて上述した各種処理を実行し、精度良く器具を判別することができる。

0057

以上、本発明の実施の形態を説明した。上述の実施の形態の説明は、本発明の例示であり、本発明を限定するものではない。また、上述の実施の形態で説明した各構成要素を適宜組み合わせた実施の形態も可能である。本発明は、特許請求の範囲またはその均等の範囲において、改変、置き換え、付加および省略などが可能である。

0058

本発明は、流体を使用している器具を判別する技術分野において特に有用である。

0059

13、14、15ガス器具
19ガス管路
100ガスメータ
102ガス流路
104流量計測手段
106計測流量情報記憶手段
108演算手段
110流量区分表保持手段
112差分値変換手段
116器具判別手段
122遮断手段
214器具特徴抽出手段
218 器具固有特徴情報保持手段

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