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技術 盛土構造体及び盛土構造体の施工方法

出願人 三菱ケミカルインフラテック株式会社
発明者 明永卓也
出願日 2015年11月26日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2015-231110
公開日 2017年6月1日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2017-096032
状態 特許登録済
技術分野 根切り,山留め,盛土,斜面の安定 擁壁
主要キーワード ネット枠 下部垂直 内側ネット 発砲樹脂 上下方向幅 発泡樹脂ブロック 高強度ポリエステル繊維 発泡スチロールブロック
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (12)

課題

内部の保水性、給水性又は排水性が改善され、不陸を抑制することも可能な盛土構造体を提供する。

解決手段

複数の発泡樹脂ブロック4が積み重ねられて垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の法面と、前記階段状の法面を覆って垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の不織布層1と、ネット5及びネット5の内側に充填された土又は土砂を備えるとともに、不織布層1の水平面に設置される植生ポット10と、を備える、盛土構造体100とする。

概要

背景

特許文献1に開示されているように、発泡樹脂ブロックを用いて階段状の法面を構成するとともに、当該法面を緑化するために、当該法面の水平方向及び垂直方向植生ポットを複数配置する方法が知られている。ここで、特許文献1では、植生ポットのネットを法面の垂直面に連結部を介して連結することで、植生ポットと法面の垂直面との間の隙間を解消している。

概要

内部の保水性、給水性又は排水性が改善され、不陸を抑制することも可能な盛土構造体を提供する。複数の発泡樹脂ブロック4が積み重ねられて垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の法面と、前記階段状の法面を覆って垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の不織布層1と、ネット5及びネット5の内側に充填された土又は土砂を備えるとともに、不織布層1の水平面に設置される植生ポット10と、を備える、盛土構造体100とする。

目的

本発明は、内部の保水性、給水性又は排水性が改善され、不陸を抑制することも可能な盛土構造体及びその施工方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

複数の発泡樹脂ブロック積み重ねられて垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の法面と、前記階段状の法面を覆って垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の不織布層と、ネット及び該ネットの内側に充填された土又は土砂を備えるとともに、前記不織布層の水平面に設置される植生ポットと、を備える、盛土構造体

請求項2

前記植生ポットが前記不織布層の垂直面に対して離隔して設置されており、前記植生ポットと前記不織布層との間に、砕石層砂層土層及び土砂層から選ばれる1種以上の層を備える、請求項1に記載の盛土構造体。

請求項3

固定部材が前記不織布層の水平面を貫通して前記法面の前記水平面に固定されており、該固定部材に前記植生ポットの前記ネットが固定されている、請求項1又は2に記載の盛土構造体。

請求項4

前記ネットは、帯状の前側ネット、帯状の後側ネット、及び、前記前側ネットと前記後側ネットとを接続するジグザグ状内側ネットを備え、前記内側ネットは前側及び後側にジグザグ頂点を有し、前記ジグザグの前側の頂点において、前記前側ネットと前記内側ネットとが、前側連結材を介して連結され、前記ジグザグの後側の頂点において、前記後側ネットと前記内側ネットとが、後側連結材を介して連結されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の盛土構造体。

請求項5

前記法面の前記水平面に固定部材が固定されており、該固定部材に前記後側ネット及び/又は前記内側ネットが固定されている、請求項4に記載の盛土構造体。

請求項6

複数の発泡樹脂ブロックを積み重ねることにより、垂直面及び水平面を有する階段状の法面を形成する、法面形成工程と、前記階段状の法面を不織布で覆うことにより、垂直面及び水平面を有する階段状の不織布層を形成する、不織布層形成工程と、ネットと該ネットの内側に充填された土又は土砂とを備える植生ポットを、前記不織布層の水平面に設置する、植生ポット設置工程と、を備える、盛土構造体の施工方法

請求項7

前記植生ポット設置工程において、前記植生ポットを、前記不織布層の垂直面に対して離隔するように設置し、前記不織布層の垂直面と前記植生ポットとの間に形成された隙間に、砕石、砂、土及び土砂から選ばれる1種以上を充填する、請求項6に記載の盛土構造体の施工方法。

請求項8

前記植生ポット設置工程が、前記不織布層の水平面を貫通させて前記法面の水平面に固定部材を固定する、固定部材設置工程と、前記固定部材に前記ネットを固定する、ネット固定工程と、前記ネットの内側に土又は土砂を充填して植生ポットとする、充填工程と、を備える、請求項6又は7に記載の盛土構造体の施工方法。

請求項9

前記ネットは、帯状の前側ネット、帯状の後側ネット、及び、前記前側ネットと前記後側ネットとを接続するジグザグ状の内側ネットを備え、前記内側ネットは前側及び後側にジグザグの頂点を有し、前記ジグザグの前側の頂点において、前記前側ネットと前記内側ネットとが、前側連結材を介して連結され、前記ジグザグの後側の頂点において、前記後側ネットと前記内側ネットとが、後側連結材を介して連結されている、請求項6〜8のいずれか1項に記載の盛土構造体の施工方法。

請求項10

前記法面の前記水平面に固定部材を固定し、該固定部材に前記後側ネット及び/又は前記内側ネットを固定する、請求項9に記載の盛土構造体の施工方法。

技術分野

0001

本発明は盛土構造体及び盛土構造体の施工方法に関する。

背景技術

0002

特許文献1に開示されているように、発泡樹脂ブロックを用いて階段状の法面を構成するとともに、当該法面を緑化するために、当該法面の水平方向及び垂直方向植生ポットを複数配置する方法が知られている。ここで、特許文献1では、植生ポットのネットを法面の垂直面に連結部を介して連結することで、植生ポットと法面の垂直面との間の隙間を解消している。

先行技術

0003

特開2014−109159号公報

発明が解決しようとする課題

0004

通常、発泡樹脂ブロックは透水性がほとんどなく、また植生ポット中の土や土砂は後述の不織布に比べて透水性が低い。そのため、特許文献1に開示されたように、垂直方向に一部重なるように植生ポットが配置された場合、降雨時等において、垂直方向に重なっている植生ポット部分には、水が十分に行きわたり難い。すなわち、植生ポットの内部全体に水を適切に供給(給水)することが難しいため、植生ポットの内部全体に適切な水分を保持(保水)することができず、植物の育成に影響が出る場合がある。また、仮に長期間の降雨等によって植生ポットの内部に浸水しすぎた場合、植生ポットの内部から外部へと効率的に水を除去(排水)することができず、植生ポットが崩れやすくなるといった問題がある。加えて、仮に、発泡樹脂ブロックの隙間に水が浸入した場合においても、当該水を外部に排水することは困難であるため、発泡樹脂ブロック同士のずれが発生する等の虞もある。

0005

さらに、特許文献1に開示されたように植生ポットと発泡樹脂ブロックの垂直面との間の隙間を解消した場合、植生ポットの内部に充填された土がネットから漏れ出て発泡樹脂ブロックの隙間(上下に隣接する発泡樹脂ブロックの界面)に入り込み、発泡樹脂ブロックを押し上げて、不陸の原因となる虞がある。

0006

そこで、本発明は、内部の保水性、給水性又は排水性が改善され、不陸を抑制することも可能な盛土構造体及びその施工方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を採る。すなわち、
第1の本発明は、複数の発泡樹脂ブロックが積み重ねられて垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の法面と、階段状の法面を覆って垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の不織布層と、ネット及び該ネットの内側に充填された土又は土砂を備えるとともに、不織布層の水平面に設置される植生ポットと、を備える、盛土構造体である。

0008

第1の本発明において、植生ポットが不織布層の垂直面に対して離隔して設置されており、植生ポットと不織布層との間に、砕石層砂層土層及び土砂層から選ばれる1種以上の層を備えていてもよい。

0009

第1の本発明において、固定部材が不織布層の水平面を貫通して法面の水平面に固定されており、該固定部材に植生ポットのネットが固定されていることが好ましい。

0010

第1の本発明において、植生ポットを構成するネットは、帯状の前側ネット、帯状の後側ネット、及び、前側ネットと後側ネットとを接続するジグザグ状内側ネットを備え、内側ネットは前側及び後側にジグザグ頂点を有し、ジグザグの前側の頂点において、前側ネットと内側ネットとが、前側連結材を介して連結され、ジグザグの後側の頂点において、後側ネットと内側ネットとが、後側連結材を介して連結されていることが好ましい。

0011

ネットがこのような形態である場合、上述の固定部材に後側ネット及び/又は内側ネットが固定されていることが好ましい。

0012

第2の本発明は、複数の発泡樹脂ブロックを積み重ねることにより、垂直面及び水平面を有する階段状の法面を形成する、法面形成工程と、階段状の法面を不織布で覆うことにより、垂直面及び水平面を有する階段状の不織布層を形成する、不織布層形成工程と、ネットと該ネットの内側に充填された土又は土砂とを備える植生ポットを、不織布層の水平面に設置する、植生ポット設置工程と、を備える、盛土構造体の施工方法である。

0013

第2の本発明に係る植生ポット設置工程において、植生ポットを、不織布層の垂直面に対して離隔するように設置し、不織布層の垂直面と植生ポットとの間に形成された隙間に、砕石、砂、土及び土砂から選ばれる1種以上を充填してもよい。

0014

第2の本発明において、植生ポット設置工程が、不織布層の水平面を貫通させて法面の水平面に固定部材を固定する、固定部材設置工程と、固定部材にネットを固定する、ネット固定工程と、ネットの内側に土又は土砂を充填して植生ポットとする、充填工程と、を備えることが好ましい。

0015

第2の本発明において、植生ポットを構成するネットは、帯状の前側ネット、帯状の後側ネット、及び、前側ネットと後側ネットとを接続するジグザグ状の内側ネットを備え、内側ネットは前側及び後側にジグザグの頂点を有し、ジグザグの前側の頂点において、前側ネットと内側ネットとが、前側連結材を介して連結され、ジグザグの後側の頂点において、後側ネットと内側ネットとが、後側連結材を介して連結されていることが好ましい。

0016

ネットがこのような形態である場合、上述の固定部材に後側ネット及び/又は内側ネットを固定することが好ましい。

発明の効果

0017

本発明に係る盛土構造体においては、発泡樹脂ブロックと植生ポットとの間に形成された不織布層によって、盛土構造体内部の透水性を確保することができる。これにより、盛土構造体の内部の保水性、給水性又は排水性が改善される。また、植生ポットから漏れ出した土を不織布層によって捕捉できるため、発泡樹脂ブロックの隙間への土の侵入を抑制できる。このように、本発明によれば、内部の保水性、給水性又は排水性が改善され、不陸が抑えられた盛土構造体及びその施工方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0018

第1実施形態に係る本発明の盛土構造体100について説明するための概略図である。
不織布層の一例について説明するための概略図である。
ネットの一例について説明するための概略図である。
第2実施形態に係る本発明の盛土構造体200について説明するための概略図である。
第3実施形態に係る本発明の盛土構造体300について説明するための概略図である。
第4実施形態に係る本発明の盛土構造体400について説明するための概略図である。
盛土構造体100の施工方法を説明するための概略図である。
盛土構造体200の施工方法を説明するための概略図である。
盛土構造体300の施工方法を説明するための概略図である。
盛土構造体400の施工方法を説明するための概略図である。
ネットの変形例を説明するための概略図である。

実施例

0019

1.盛土構造体
1.1.第1実施形態
図1に第1実施形態に係る本発明の盛土構造体100を概略的に示す。図1に示すように、盛土構造体100は、複数の発泡樹脂ブロック4が積み重ねられて垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の法面と、階段状の法面を覆って垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の不織布層1と、ネット5及び該ネット5の内側に充填された土又は土砂を備えるとともに、不織布層1の水平面に設置される植生ポット10と、を備えている。

0020

1.1.1.発泡樹脂ブロック4
盛土構造体100において発泡樹脂ブロック4は、垂直面及び水平面を有するものであって、軽量盛土を構成するブロックとして従来から用いられてきたものを、特に限定されることなく用いることができる。例えば、発泡スチロールブロック等が挙げられる。発泡樹脂ブロック4は垂直面及び水平面を有していればよく、その大きさは特に限定されるものではない。盛土構造体の設計に合わせて適宜決定すればよい。尚、発泡樹脂ブロック4自体は公知であり、例えば、JSP社製「スチダイアブロック」として市販されている。

0021

1.1.2.不織布層1
盛土構造体100において不織布層1は、上記の発泡樹脂ブロック4の階段状の垂直面及び水平面を覆っており、それに伴い、不織布層1自体も垂直面及び水平面を有する階段状である。不織布層1は不織布が階段状に折り曲げられた層であってもよいし、不織布を適当な大きさに調整することにより、折り曲げ部を有さない層としてもよい。不織布層は、水平方向に一連とされていてもよいし、垂直方向に一連とされていてもよいが、本発明においては、不織布層1は法面の上段から下段に向かって一連とされていることが好ましい。これにより、盛土構造体100の上段から下段に向かって連続的な透水性を確保できる。

0022

不織布層1の例として、図2に、不織布層1a、1b、1cを示す。図2(A)に示すように、不織布層1は1枚の不織布1’からなる層1aであってもよいし、図2(B)に示すように複数枚の不織布1’が重ねられた複層構成の層1bであってもよい。さらに、図2(C)に示すように、一の不織布1’と他の不織布1’との間に何らかの機能層1xが設けられたような層1cであってもよい。

0023

不織布層1を構成する不織布は、盛土構造体100に適用された場合において、透水性が高く、長期的に目詰まりを生じず、材料の強度が高く、また化学的変質に対して安定な材料を選定する。特に、植生ポットに充填される土又は土砂よりも高い透水性、排水能力を確保できるものを選定する。また、曲げ易さ等の施工性を考慮した場合は、薄い不織布を用いることが好ましい。

0024

不織布層1を構成する不織布の材質は、特に限定されるものではないが、樹脂により構成されたものが好ましい。樹脂の具体例としては、ポリオレフィンポリエステルが挙げられ、特にポリプロピレンが好ましい。このような樹脂からなる繊維を絡み合わせる等して不織布を構成することで、強度や化学的変質に対してより安定な不織布層1を構成できる。また、不織布層1としては、良好な引張補強効果、排水性の点から、ポリプロピレン不織布と高強度ポリエステル繊維一体化したものも、好ましく使用できる。

0025

不織布層1を構成する不織布の厚さは特に限定されるものではないが、図2(A)、(B)のように不織布のみよって構成された不織布層1a、1bとする場合は、1枚あたりの不織布1’の厚さを1mm以上30mm以下とすることが好ましい。下限がより好ましくは2mm、上限がより好ましくは10mm、さらに好ましくは5mmである。不織布が薄過ぎると、不織布が面方向に十分な透水性を有さず、盛土構造体100において十分な保水性、給水性又は排水性を確保できなかったり、発泡樹脂ブロックの隙間に土や土砂が入り込むことによって不陸が発生する場合がある。また、不織布が厚過ぎると、法面に沿って階段状に折り曲げることが困難となり、施工性に劣る。

0026

図2(A)、(B)のような不織布層1a、1bにおいて、不織布1’の単位面積当たりの質量は好ましくは200g/m2以上1000g/m2以下、より好ましくは250g/m2以上500g/m2以下である。不織布の単位面積当たりの質量が小さ過ぎると、不織布の強度が劣る傾向にある。一方、当該質量が大き過ぎると、不織布が過剰に緻密となって、十分な透水性を確保できない場合がある。

0027

図2(A)、(B)のような不織布層1a、1bは、盛土構造体100のように植生ポット10による拘束圧がかかった状態において大きな透水性能を有していることが好ましい。具体的には、温度20℃、拘束圧100kPaの場合に、不織布層の面方向透水性能が0.01cm2/s以上であることが好ましい。より好ましくは0.05cm2/s以上、さらに好ましくは0.1cm2/s以上、特に好ましくは0.2cm2/s以上である。尚、不織布層(不織布)の面方向透水性能は、ISO12958に従って測定することができる。

0028

図2(A)、(B)のような不織布層1a、1bを構成し得る不織布としては、三菱樹脂インフラテック社製「ダイヤベース」を好適に用いることができる。

0029

一方、図2(C)のように機能層1xを設ける場合は、不織布の厚みを薄くすることができ、例えば1mm未満とすることも可能である。機能層1xとしては、例えばエンボス加工された樹脂板を採用することができる。すなわち、面方向通水性を有する凹凸の樹脂板を不織布と不織布との間に配置してなる板状排水材を用いて不織布層1cを構成することができる。この場合、不織布によって不織布層1c内に土砂が流入することを防止できる一方、樹脂板によって複合体の内部における面方向の透水性能を確保することができる。
樹脂板の材質は、特に限定されるものではないが、硬質塩化ビニルであることが好ましい。不織布の材質も、特に限定されるものではないが、樹脂により構成されたものが好ましく、ポリオレフィンやポリエステルが挙げられ、特にポリエステルが好ましい。樹脂板と不織布を組み合わせて不織布層1を構成することで、強度や化学的変質に対してより安定な不織布層1とすることができる。

0030

図2(C)のような不織布層1cを構成し得る板状排水材としては、三菱樹脂インフラテック社製「ダイヤドレーン」を好適に用いることができる。

0031

1.1.3.植生ポット10
植生ポット10は上方に開口したもので、開口の内側に土又は土砂が充填されている。具体的には、植生ポット10は、ネット5及び該ネット5の内側に充填された土又は土砂を備えており、上記した不織布層1の水平面に設置されている。植生ポット自体は従来公知のものをいずれも採用可能である。以下、好ましい形態を説明する。

0032

(ネット5)
植生ポット10において、ネット5は、植生ポット5の内壁の少なくとも一部(好ましくは全部)を構成している。ネット5の形態は特に限定されるものではないが、図3に示すようなものが好ましい。図3に示すように、好ましい形態のネット5は、帯状の前側ネット5x、帯状の後側ネット5y、及び、前側ネット5xと後側ネット5yとを接続するジグザグ状の内側ネット5zを備え、内側ネット5zは前側及び後側にジグザグの頂点7x、7yを有し、ジグザグの前側の頂点7xにおいて、前側ネット5xと内側ネット5zとが、前側連結材6xを介して連結され、ジグザグの後側の頂点7yにおいて、後側ネット5yと内側ネット5zとが、後側連結材6yを介して連結されている。図3(B)に示すように、前側ネット5xと内側ネット5zとが互い違いとなるように、前側ネット5xの間隙に内側ネット5zの前側頂点7xを挿入したうえで、ここに前側連結材6xを差し込むことで、前側ネット5xと内側ネット5zとを容易に連結することができる。後側ネット5yと内側ネット5zとの連結についても同様である。図3に示すような各ネット5x、5y、5zは、例えば、高密度ポリエチレンやポリプロピレン等によって構成することができる。このようなネット5によれば、各ネット5x、5y、5zにより画定されるネット枠によって植生ポットの内壁を構成することができる。すなわち、当該ネット枠内に土又は土砂を充填することで、植生ポットを構成できる。また、植生ポットの内側には、(保水性)緑化マットを配置してもよい。

0033

図3に示したようなネット5は意匠登録第1446947号として公知であり、例えば、三菱樹脂インフラテック社製「テンサー」として市販されている。

0034

1.1.4.その他
盛土構造体100において、植生ポット10は不織布層1の水平面に載置されているだけでもよいし、何らかの固定部材を介して発泡樹脂ブロック4に固定されていてもよい。特に、固定部材を介して発泡樹脂ブロック4に固定されていることが好ましい。固定部材の形状や設置箇所は特に限定されるものではない。好ましい形態については下記第3実施形態において詳述する。

0035

また、図1に示すように、盛土構造体100において、最下部の植生ポット10aの下部前面(下部垂直面)は土で覆われていることが好ましい。意図しない侵食を防ぐためである。

0036

盛土構造体100において、不織布層1の上端及び下端の位置は特に限定されるものではない。盛土構造体100において、不織布層1の上端及び下端は盛土構造体内部に埋設されていてもよいし、盛土構造体外部に露出していてもよい。不織布層1全体が構造体内部に埋設されていても、外部に露出していても、盛土構造体内部の透水性を確保できる。結果として、盛土構造体100の内部の保水性、給水性又は排水性を改善することができ、発泡樹脂ブロック4の不陸を抑えることもできる。

0037

以上の通り、盛土構造体100によれば、発泡樹脂ブロック4と植生ポット10との間に形成された不織布層1によって、盛土構造体内部の透水性を確保することができる。これにより、盛土構造体100の内部の保水性、給水性又は排水性が改善される。それにより、例えば、植生ポット10の緑化を促進したり、法面の長期安定化が期待できるものと考えられる。また、植生ポット10から漏れ出した土を不織布層1によって捕捉できるため、発泡樹脂ブロック4の隙間への土の侵入を抑制でき、発泡樹脂ブロック4の不陸を抑制できる。

0038

1.2.第2実施形態
図4に第2実施形態に係る本発明の盛土構造体200を概略的に示す。図4において、盛土構造体100と同様の構成については同一符号を付し、適宜説明を省略する。図4に示すように、盛土構造体200は、複数の発泡樹脂ブロック4が積み重ねられて垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の法面と、階段状の法面を覆って垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の不織布層1と、ネット5及び該ネット5の内側に充填された土又は土砂を備えるとともに、不織布層1の水平面に設置される植生ポット10と、を備えている。加えて、盛土構造体200は、植生ポット10が不織布層1の垂直面に対して離隔して設置されており、植生ポット10と不織布層1との間に、砕石層、砂層、土層及び土砂層から選ばれる1種以上の層2(以下、「砕石層等2」という場合がある。)が設けられている。

0039

盛土構造体200において、植生ポット10と不織布層1の垂直面との間の間隔は、砕石層等2を設置可能な程度の隙間であればよい。例えば、1cm以上10cm以下の間隔とすることが好ましい。より好ましくは2cm以上5cm以下である。

0040

盛土構造体200においては、砕石層等2を設けることによって、例えば、盛土構造体の垂直方向の透水性をさらに向上させることができる。すなわち、盛土構造体200において、砕石層等2は、植生ポット10よりも透水性に優れた層であってもよい。具体的には、砕石層等2は、植生ポット10中に充填された土又は土砂よりも大きな、粒子或いは塊を含む層であることが好ましい。砕石層等2の透水係数(JIS A1218に準拠)は、0.001〜0.01cm/sであることが好ましい。一方で、法面の緑化の点からは、砕石層等2は、植生ポット10に使用する土又は土砂と同等のものを含む層であることも好ましい。

0041

盛土構造体200においては、法面が不織布層1によって覆われているため、仮に砕石層等2を設けたとしても、砕石層等2中の土等を不織布層1で捕捉することができる。よって、砕石層等2から発泡樹脂ブロック4の隙間に土等が入り込むことを防止でき、発泡樹脂ブロック4の不陸を抑えることができる。

0042

尚、盛土構造体200においては、植生ポット10a、10b及び10cのすべてについて、不織布層1との間の隙間に砕石層等2を設けるものとして説明したが、砕石層等2は一部の植生ポットと不織布層との間にのみ設けてもよい。

0043

1.3.第3実施形態
図5に第3実施形態に係る本発明の盛土構造体300を概略的に示す。図5において、盛土構造体100と同様の構成については同一符号を付し、適宜説明を省略する。図5に示すように、盛土構造体300は、複数の発泡樹脂ブロック4が積み重ねられて垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の法面と、階段状の法面を覆って垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の不織布層1と、ネット5及び該ネット5の内側に充填された土又は土砂を備えるとともに、不織布層1の水平面に設置される植生ポット10と、を備えている。加えて、盛土構造体300は、固定部材3が不織布層1の水平面を貫通して法面の水平面に固定されており、当該固定部材3に植生ポット10のネット5が固定されている。

0044

盛土構造体300において、固定部材3は、植生ポット10と法面の水平面(及び不織布層1の水平面)とを固定する棒状体であり、ある程度の剛性・柔軟性・強度等を備えている必要がある。この観点から、固定部材3は金属又はプラスチックからなることが好ましい。金属としては、鉄、ステンレス鋼チタンアルミニウム等が挙げられる。プラスチックとしては、ポリプロピレン、ポリエチレンポリ塩化ビニルABS樹脂ポリカーボネート繊維強化プラスチック等が挙げられる。

0045

固定部材3は、例えば、ネット5を掛止することによって植生ポット10を固定する。例えば、ネット5が図2に示すような形態である場合、固定部材3に後側ネット5y及び/又は内側ネット5zを掛止することによって固定することが可能である。

0046

固定部材3は、例えば、不織布層1の水平面を貫通して法面に到達するように、不織布層1の水平面から垂直方向下方へと打ち込むことによって、法面の水平面に容易に固定できる。この際、固定部材3は、ネット5の高さ(図5紙面上下方向幅)の半分以上の長さが、不織布層1の水平面から上方に突出していることが好ましい。この突出部分によって、ネット5を適切に掛止することができる。

0047

固定部材3を法面の水平面に固定する場合、固定部材3と不織布層1の垂直面との間に若干の隙間を設けることが好ましい。後述するように、ハンマー等を用いた施工性が向上するためである。

0048

このように、法面の水平面に固定された固定部材3によって植生ポット10を固定する形態とすることで、後述するように、植生ポット10を臨機応変位置決めしながら設置することができる。また、盛土構造体300において、固定部材3は不織布層1を貫通して設けられているため、不織布層1を固定する部材として兼用することができる。

0049

1.4.第4実施形態
図6に第4実施形態に係る本発明の盛土構造体400を概略的に示す。図6において、盛土構造体100と同様の構成については同一符号を付し、適宜説明を省略する。図6に示すように、盛土構造体400は、複数の発泡樹脂ブロック4が積み重ねられて垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の法面と、階段状の法面を覆って垂直面及び水平面が繰り返されてなる階段状の不織布層1と、ネット5及び該ネット5の内側に充填された土又は土砂を備えるとともに、不織布層1の水平面に設置される植生ポット10と、を備えている。加えて、盛土構造体400は、法面のうちの一部がコンクリート版40によって構成されている。法面の一部にコンクリート版40を備えることにより、発泡樹脂ブロック4を積層する際に生じる不陸や段差コンクリート自重によりなじませて解消しやすく、発泡樹脂ブロック4の水平目地のずれが生じた場合にも調整が可能となり、荷重分散を効果的に行い発泡樹脂ブロック4への応力集中を防ぐことが容易といった利点がある。盛土構造体400においては、当該コンクリート版40の水平面の上方に設置される植生ポット10cが、固定部材43を介して、コンクリート版40よりも上方に設置された発泡樹脂ブロック4cの水平面に固定されている。

0050

固定部材43は、発泡樹脂ブロック4cの水平面に打ち込まれる第1の部分と、第1の部分の上端から盛土構造体の前面に延びる第2の部分と、第2の部分の前面側先端から下方に延びるとともに植生ポット10cを固定する第3の部分とから構成されており、全体として折り返し状とされている。固定部材43は、例えば、固定部材3を折り曲げることによって容易に作製できる。

0051

盛土構造体400においては、コンクリート版40の存在により、固定部材3を発泡樹脂ブロック4bの水平面へと打ち込むことができない。そのため、棒状の固定部材3に替えて、折り返し状の固定部材43を用いることで、ネット5c、ひいては植生ポット10cを、固定部材43を介して、発泡樹脂ブロック10cにより構成される法面の水平面に適切に固定することができる。このように、法面の水平面に固定された固定部材43によって植生ポット10cを固定する形態とすることで、植生ポット10cを臨機応変に位置決めしながら設置することができる。

0052

尚、図6には表れていないが、固定部材43の第1の部分によって、発泡樹脂ブロック4cにより構成される法面の水平面に、不織布層1を固定することもできる。

0053

2.盛土構造体の施工方法
2.1.第1実施形態
図7を参照しつつ、第1実施形態に係る本発明の盛土構造体100の施工方法(施工方法S100)について説明する。図7(A)〜(F)に示すように、施工方法S100は、複数の発泡樹脂ブロック4a、4b、4cを積み重ねることにより、垂直面及び水平面を有する階段状の法面を形成する、法面形成工程(S1)と、階段状の法面を不織布で覆うことにより、垂直面及び水平面を有する階段状の不織布層1を形成する、不織布層形成工程(S2)と、ネットとネットの内側に充填された土又は土砂とを備える植生ポット10a、10b、10cを、不織布層1の水平面に設置する、植生ポット設置工程(S3)とを備えている。

0054

2.1.1.法面形成工程(S1)
S1は、複数の発泡樹脂ブロック4a、4b、4cを積み重ねることにより、垂直面及び水平面を有する階段状の法面を形成する工程である。法面形成工程自体は公知の方法により実施可能であり、説明は省略する。図7(A)に示すように、S1を経て、階段状の法面が形成される。

0055

2.1.2.不織布層形成工程(S2)
S2は、階段状の法面を不織布で覆うことにより、垂直面及び水平面を有する階段状の不織布層1を形成する工程である。S2は、不織布層1を形成可能であれば具体的な手順は特に限定されるものではない。

0056

例えば、図7(B)に示すように、不織布の捲回体ロール1r)を用意する。当該ロール1rの巻き出し部分を法面の最上段に適宜固定しつつ、ロール1rを当該最上段から転がり落とすようにして、法面の上部から下部へと不織布を展開することで、不織布で法面を容易に覆うことができる。尚、図7(C)に示すように、法面の垂直面と水平面との交差部分において不織布はある程度撓んでいてもよい。この場合、撓み量を考慮して、不織布の巻き出し量を調整する。すなわち、下記S3において植生ポット10を設置することで不織布の撓みが徐々に解消され、不織布の上端位置が徐々に下がる(図7(D)〜(F)参照)ことを考慮して、S2においては不織布の上端が最上段の発泡樹脂ブロック4cの最前側よりも後ろ側となるように、不織布の長さにある程度の余裕を持たせるとよい。

0057

或いは、法面の最上段にロール1rを設置し、ロール1rの巻き出し部分を下段に向かって引き出す(巻き出す)ようにして、法面の上部から下部へと不織布を覆うこともできる。この場合、捲き出し後の不織布の上端が、最上段のロール1rに繋がったまま(法面の最上段にロール1rが残ったまま)施工を進めることも可能であり、施工状況に応じて、不織布を追加で巻き出したり、或いは、捲き戻したりすることもできる。

0058

もちろん、不織布を法面の下段から上段へと広げることで、法面を不織布で覆うこともできるし、不織布を法面の左右方向(図7の奥手前方向)に広げることで、法面を不織布で覆うこともできる。ただし、施工性の観点からは、ロール1rを用意して、ロール1rを転がり落とす、或いは、捲き出すことによって、法面を不織布で覆うことが好ましい。

0059

2.1.3.植生ポット設置工程(S3)
S3は、ネットとネットの内側に充填された土又は土砂とを備える植生ポット10a、10b、10cを、不織布層1の水平面に設置する工程である(図7(D)〜(F))。植生ポット10の設置については、不織布層1の水平面上に単に載置するだけでもよいし、何らかの固定部材によって強固に固定してもよい。特に、後述するように固定部材3を利用して強固に固定することが好ましい。或いは、この方法以外にも、従来公知の方法にて植生ポット10を不織布層1の水平面に設置することができる。

0060

以上の通り、施工方法S100により、盛土構造体100を容易に施工することができる(図7(F))。

0061

2.2.第2実施形態
第2実施形態に係る本発明の盛土構造体200の施工方法(施工方法S200)について説明する。施工方法S200において、法面形成工程や不織布層形成工程は、上述したS1、S2と同様とすることができる。

0062

図8(A)、(B)に示すように、施工方法S200は、植生ポット設置工程(S3)において、植生ポット10を、不織布層1の垂直面に対して離隔するように設置し、不織布層1の垂直面と植生ポット10との間に形成された隙間に、砕石、砂、土及び土砂から選ばれる1種以上を充填する点に特徴を有する。砕石等の充填は従来公知の方法によればよい。

0063

このようなS3を法面の下段側から上段側に向かって繰り返すことで、法面の下段側から上段側のいずれにおいても、不織布層1と植生ポット10との間に砕石層等2を形成することができる。

0064

以上の通り、施工方法S100を応用した施工方法S200により、盛土構造体200を容易に施工することができる(図8(C))。

0065

2.3.第3実施形態
第3実施形態に係る本発明の盛土構造体300の施工方法(施工方法300)について説明する。施工方法300において、法面形成工程や不織布層形成工程は、上述したS1、S2と同様とすることができる。

0066

図9に示すように、施工方法300においては、植生ポット設置工程(S3)が、不織布層1の水平面を貫通させて法面の水平面に固定部材3を固定する、固定部材設置工程(S3−1)と、固定部材3に植生ポット10のネット5を固定する、ネット固定工程(S3−2)と、ネット5の内側に土又は土砂を充填して植生ポット10とする、充填工程(S3−3)とを備えている点に特徴を有する。

0067

2.3.1.固定部材設置工程(S3−1)
S3−1は、不織布層1の水平面を貫通させて法面の水平面に固定部材3を固定する工程である。上述の通り、固定部材3は棒状体であり、ハンマー等で打ち込むことで、不織布層1及び発泡樹脂ブロック4を容易に貫通させることができる(図9(A))。これにより、固定部材3を法面の水平面に強固に固定することができる。尚、上述の通り、固定部材3と不織布層1との間に隙間を設けることが好ましい。固定部材3をハンマー等で打ち込む際、不織布層1や発泡樹脂ブロック4にハンマーを誤って叩き付けることなく、固定部材3を所定の深さまで容易に打ち込むことができるためである。

0068

2.3.2.ネット固定工程(S3−2)
S3−2は、固定部材3に植生ポット10のネット5を固定する工程である。例えば、上述のS−1において、不織布層1の垂直面に沿って上方に延在するように固定部材10を設置した場合、S3−2においては、不織布層1の水平面から上方に突出した固定部材3にネット5を掛止させることで(図3に示すようなネット5の場合は、上方に突出した固定部材3のさらに上方からネット5を挿し込むように掛止させることで)、固定部材3にネット5を固定することができる(図9(B))。ここで、図3に示すようなネット5を用いる場合は、ネット5の後側ネット5y及び/又は内側ネット5zを固定部材3に固定することが好ましい。施工性に優れるためである。ただし、固定部材3にネット5を固定する形態としては、ネット5を固定部材3に掛止する形態以外に、ネット5を固定部材3に結び付ける形態等としてもよい。尚、固定部材3を引き抜き、再度打設することで、固定部材3の設置位置を臨機応変に変更可能である。

0069

2.3.3.充填工程(S3−3)
S3−3は、ネット5の内側に土又は土砂を充填して植生ポット10とする工程である(図9(C)、(D))。ネット5の内側に土又は土砂を充填する方法は、従来公知の方法によればよい。

0070

尚、図3に示すようなネット5を設置する際は、折り畳まれたネット5を徐々に展開しながら、固定部材3に順次掛止させていくことも可能である。例えば、折り畳まれたネット5を途中まで展開して一の固定部材3に掛止し(S3−2)、展開により形成されたネット5の開口に土又は土砂を充填して植生ポットとし(S3−3)、引き続き、ネット5を展開して上記一の固定部材3の隣の固定部材3に掛止し(S3−2)、展開により形成されたネット5の開口に土又は土砂を充填し(S3−3)、以下これらを繰り返すことも可能である。また、施工方法S300において、S3−1〜S3−3を同時並行で行ってもよい。

0071

以上の通り、施工方法S100において、S1及びS2の後、上述のS3−1〜S3−3を繰り返すことにより、盛土構造体300を容易に施工することができる(図9(E))。

0072

2.4.第4実施形態
第4実施形態に係る本発明の盛土構造体400の施工方法(施工方法400)について説明する。施工方法400において、法面形成工程や不織布層形成工程は、上述したS1、S2と同様とすることができる。ただし、法面形成工程において、発砲樹脂ブロック4bの上面にコンクリート版40を設置し、その上に、発砲樹脂ブロック4cを積み上げることで、法面の垂直面及び水平面の一部をコンクリート版40で構成するものとする。コンクリート版40の設置方法について従来公知の方法によればよい。

0073

図10に示すように、施工方法S400においては、植生ポット設置工程において、まず、S3−1〜S3−3と同様の方法等によって、植生ポット10bまで設置する。ここで、図10に示すように、施工方法S400においては、コンクリート版40の存在により、固定部材3を発泡樹脂ブロック4bの水平面へと打ち込むことができない。そのため、植生ポット10cを設置するにあたっては、棒状の固定部材3に替えて、折り返し状の固定部材43を用いる点に特徴がある。

0074

施工方法S400では、固定部材43の第1の部分を発泡樹脂ブロック4cの水平面にハンマー等で打ち込む(図10(A))。その後、或いは、打ち込みと並行して、ネット5cを固定部材43の第3の部分に掛止することで、ネット5cを不織布層1の水平面に設置しつつ、固定部材43を介して、発泡樹脂ブロック10cの水平面に適切に固定することができる(図10(B))。その後、或いは、打ち込みや掛止と並行してネット5cの内側に土又は土砂を充填することで(図10(C))、植生ポット10cとすることができる(図10(D))。このように、法面の水平面に固定部材43を固定し、当該固定部材43に植生ポット10cを固定する形態とすることで、植生ポット10cを臨機応変に位置決めしながら設置することができる。

0075

以上の通り、施工方法S100と施工方法S300とを応用しつつ、固定部材43を利用することで、コンクリート版40が形成された法面に対しても、植生ポット10cを適切に固定することができ、盛土構造体400を容易に施工することができる。

0076

以上、本発明に係る盛土構造体や盛土構造体の施工方法について説明したが、本発明の形態は上記説明の形態に限定されるものではない。

0077

例えば、上記説明では、盛土構造体200〜400をそれぞれ個別に説明したが、本発明に係る盛土構造体は、上記の盛土構造体200〜400が組み合わされたような形態であってもよい。

0078

また、上記説明では、植生ポットを構成するネットとしてネット5を具体的に示したが、ネットの形態はこの形態に限定されない。植生ポットの内壁の少なくとも一部を構成するネットであればどのような形態であってもよい。例えば、図11(A)に示すような筒状のネット15であってもよい。或いは、図11(B)に示すような一本の帯状のネット25であってもよい。ただし、植生ポットの内壁をネットのみで構成することができ、盛土構造体の施工時の作業性にも優れることから、図3に示すようなネット5x、5y、5z等を備えたネット5とすることが好ましい。

0079

また、上記説明では、盛土構造体300において、植生ポット10の後側が、固定部材3を介して、法面の水平面に固定される形態について説明したが、固定部材3の位置はこれに限定されるものではない。例えば、上方の植生ポット10の前側が、固定部材3を介して、下方の植生ポットに充填された土又は土砂に固定される形態としてもよい。好ましくは、植生ポット10の前側及び後側の双方を固定する。この場合、植生ポット10の前側及び後側の双方を固定した後に、上記S3−3の充填工程を行うことが好ましい。

0080

本発明によれば、発泡樹脂ブロックを利用した法面に植生ポットを形成した盛土構造体において、当該盛土構造体の内部の保水性、給水性又は排水性を改善することができる。例えば、植生ポットの緑化を促進することができるものと考えられる。

0081

1 不織布層
1’ 不織布
1x機能層
2砕石層等
3 棒状の固定部材
43 折り曲げ状の固定部材
4(4a、4b、4c)発泡樹脂ブロック
5(5a、5b、5c)ネット
5x 前側ネット
5y 後側ネット
5z内側ネット
6x 前側連結材
6y 後側連結材
7x 前側の頂点
7y 後側の頂点
100、200、300、400 盛土構造体

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