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技術 液体ブロー成形方法

出願人 株式会社吉野工業所
発明者 奥山雄一塩川満
出願日 2015年11月27日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2015-232351
公開日 2017年6月1日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2017-094686
状態 特許登録済
技術分野 一体成形容器 プラスチック等のブロー成形,熱成形
主要キーワード 途中形状 液体入り容器 ストローク端位置 閉塞キャップ 縮小変形 開通状態 加圧エアー 本体ブロック
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

均質混合状態に維持することが困難な2種類の液体を含む内容液を収容する液体入り容器成形に適用可能な液体ブロー成形方法を提供する。

解決手段

有底筒状プリフォーム2から内容液Lを収容した液体入り容器60を成形する液体ブロー成形方法であって、第1加圧源32に第1液L1を充填するとともに第2加圧源35に第2液L2を充填する充填工程と、第1加圧源32と第2加圧源35とを同時に作動させ、第1加圧源32により所定圧力にまで加圧された第1液L1と第2加圧源35により所定圧力にまで加圧された第2液L2とをプリフォーム2に同時に供給して該プリフォーム2を液体ブロー成形する成形工程と、を有することを特徴とする液体ブロー成形方法。

概要

背景

ポリプロピレン(PP)製のボトルポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトルに代表されるような樹脂製の容器は、飲料、化粧品薬品洗剤シャンプー等のトイレタリーなどの様々な液体内容液として収容する用途に使用されている。このような容器は、上記したような熱可塑性を有する樹脂材料によって有底筒状に形成されたプリフォームブロー成形することにより製造されるのが一般的である。

プリフォームを容器に成形するブロー成形としては、プリフォームの内部に供給する加圧媒体として加圧した液体を用いるようにした液体ブロー成形が知られている。

例えば特許文献1には、予め延伸性発現する温度にまで加熱しておいたプリフォームをブロー成形用金型にセットし、このプリフォームの内部にノズルを通して所定の圧力にまで加圧された液体を供給することにより、プリフォームを金型のキャビティに沿った所定形状の容器に成形するようにした液体ブロー成形方法が記載されている。このような液体ブロー成形方法によれば、プリフォームに供給する液体として飲料等の最終的に製品として容器に収容される内容液を使用することにより、容器の成形と当該容器への内容液の充填とを同時に行って、内容液を収容した液体入り容器を容易に成形することができるので、成形後の容器への内容液の充填工程を省略して、その生産工程や生産ライン(装置)の構成を簡略化することができる。

概要

均質混合状態に維持することが困難な2種類の液体を含む内容液を収容する液体入り容器の成形に適用可能な液体ブロー成形方法を提供する。有底筒状のプリフォーム2から内容液Lを収容した液体入り容器60を成形する液体ブロー成形方法であって、第1加圧源32に第1液L1を充填するとともに第2加圧源35に第2液L2を充填する充填工程と、第1加圧源32と第2加圧源35とを同時に作動させ、第1加圧源32により所定圧力にまで加圧された第1液L1と第2加圧源35により所定圧力にまで加圧された第2液L2とをプリフォーム2に同時に供給して該プリフォーム2を液体ブロー成形する成形工程と、を有することを特徴とする液体ブロー成形方法。

目的

本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、均質な混合状態に維持することが困難な2種類の液体を含む内容液を収容する液体入り容器の成形に適用可能な液体ブロー成形方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

有底筒状プリフォームから内容液を収容した液体入り容器成形する液体ブロー成形方法であって、第1加圧源に第1液を充填するとともに第2加圧源に第2液を充填する充填工程と、前記第1加圧源と前記第2加圧源とを同時に作動させ、前記第1加圧源により所定圧力にまで加圧された前記第1液と前記第2加圧源により所定圧力にまで加圧された前記第2液とを前記プリフォームに同時に供給して該プリフォームを液体ブロー成形する成形工程と、を有することを特徴とする液体ブロー成形方法。

請求項2

前記成形工程の後に、成形後の容器の内部から所定量の液体を吸い出すサックバック工程を有する、請求項1に記載の液体ブロー成形方法。

請求項3

前記サックバック工程において前記容器から吸い出した液体を、次のプリフォームに対する成形工程の前に該プリフォームの内部に所定圧力で供給する前供給工程を有する、請求項2に記載の液体ブロー成形方法。

請求項4

前記成形工程において、前記第1加圧源と前記第2加圧源とを同一の駆動源により駆動して同時に作動させる、請求項1〜3の何れか1項に記載の液体ブロー成形方法。

技術分野

0001

本発明は、有底筒状プリフォームから内容液を収容した液体入り容器成形する液体ブロー成形方法に関し、特に、内容液として第1液と第2液とを混合した混合液を収容する液体入り容器を成形する液体ブロー成形方法に関する。

背景技術

0002

ポリプロピレン(PP)製のボトルポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトルに代表されるような樹脂製の容器は、飲料、化粧品薬品洗剤シャンプー等のトイレタリーなどの様々な液体を内容液として収容する用途に使用されている。このような容器は、上記したような熱可塑性を有する樹脂材料によって有底筒状に形成されたプリフォームをブロー成形することにより製造されるのが一般的である。

0003

プリフォームを容器に成形するブロー成形としては、プリフォームの内部に供給する加圧媒体として加圧した液体を用いるようにした液体ブロー成形が知られている。

0004

例えば特許文献1には、予め延伸性発現する温度にまで加熱しておいたプリフォームをブロー成形用金型にセットし、このプリフォームの内部にノズルを通して所定の圧力にまで加圧された液体を供給することにより、プリフォームを金型のキャビティに沿った所定形状の容器に成形するようにした液体ブロー成形方法が記載されている。このような液体ブロー成形方法によれば、プリフォームに供給する液体として飲料等の最終的に製品として容器に収容される内容液を使用することにより、容器の成形と当該容器への内容液の充填とを同時に行って、内容液を収容した液体入り容器を容易に成形することができるので、成形後の容器への内容液の充填工程を省略して、その生産工程や生産ライン(装置)の構成を簡略化することができる。

先行技術

0005

特開2013−208834号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上記従来の液体ブロー成形方法では、例えば、油分を主成分とした液体と水分を主成分とした液体とを混合した調味用ドレッシングなどの均質混合状態に維持することが困難な液体を収容する容器に対しては、当該液体を均質な混合状態に維持したままノズルを通してプリフォーム内に供給することが難しいことから、その適用が困難であるという問題点があった。

0007

本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、均質な混合状態に維持することが困難な2種類の液体を含む内容液を収容する液体入り容器の成形に適用可能な液体ブロー成形方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明の液体ブロー成形方法は、有底筒状のプリフォームから内容液を収容した液体入り容器を成形する液体ブロー成形方法であって、第1加圧源に第1液を充填するとともに第2加圧源に第2液を充填する充填工程と、前記第1加圧源と前記第2加圧源とを同時に作動させ、前記第1加圧源により所定圧力にまで加圧された前記第1液と前記第2加圧源により所定圧力にまで加圧された前記第2液とを前記プリフォームに同時に供給して該プリフォームを液体ブロー成形する成形工程と、を有することを特徴とする。

0009

本発明の液体ブロー成形方法は、上記構成において、前記成形工程の後に、成形後の容器の内部から所定量の液体を吸い出すサックバック工程を有するのが好ましい。

0010

本発明の液体ブロー成形方法は、上記構成において、前記サックバック工程において前記容器から吸い出した液体を、次のプリフォームに対する成形工程の前に該プリフォームの内部に所定圧力で供給する前供給工程を有するのが好ましい。

0011

本発明の液体ブロー成形方法は、上記構成において、前記成形工程において、前記第1加圧源と前記第2加圧源とを同一の駆動源により駆動して同時に作動させるのが好ましい。

発明の効果

0012

本発明によれば、均質な混合状態に維持することが困難な2種類の液体を含む内容液を収容する液体入り容器の成形に適用可能な液体ブロー成形方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0013

本発明の一実施の形態である液体ブロー成形方法に用いられる液体ブロー成形装置の一例を示す説明図である。
充填工程を行っている状態の液体ブロー成形装置を示す説明図である。
前供給工程を行っている状態の液体ブロー成形装置を示す説明図である。
成形工程を行っている状態の液体ブロー成形装置を示す説明図である。
成形工程が完了した状態の液体ブロー成形装置を示す説明図である。
サックバック工程を行っている状態の液体ブロー成形装置を示す説明図である。
液体ブロー成形を完了した状態の液体ブロー成形装置を示す説明図である。

実施例

0014

以下、図面を参照して本発明をより具体的に例示説明する。

0015

本発明の液体ブロー成形方法は、有底筒状のプリフォームから内容液を収容した液体入り容器を成形する液体ブロー成形方法であって、第1加圧源に第1液を充填するとともに第2加圧源に第2液を充填する充填工程と、第1加圧源と第2加圧源とを同時に作動させ、第1加圧源により所定圧力にまで加圧された第1液と第2加圧源により所定圧力にまで加圧された第2液とをプリフォームに同時に供給して該プリフォームを液体ブロー成形する成形工程と、を有することを特徴とするものである。すなわち、本発明の液体ブロー成形方法は、成形後の液体入り容器に収容される内容液が第1液と第2液とを混合した混合液である場合において、第1液と第2液とを別々の加圧源から同時にプリフォームに供給して液体ブロー成形を行うようにしたものである。このような本発明の液体ブロー成形方法は、第1液と第2液とを混合した内容液を収容した液体入り容器の製造方法とも言えるものであり、例えば図1に示す構成の液体ブロー成形装置1を用いて実施することができる。

0016

図1に示す液体ブロー成形装置1は、プリフォーム2を液体ブロー成形することにより、内部に内容液を収容した液体入り容器に成形するものである。なお、液体ブロー成形とは、プリフォーム2に供給する加圧媒体(加圧流体)として、エアブロー成形の際に用いられる加圧エアー替えて、加圧した液体を用いて行うブロー成形のことである。

0017

プリフォーム2に供給される液体L、つまり成形後の液体入り容器に収容される内容液Lとしては、例えば、油分を主成分とした第1液L1と、水分を主成分として第1液L1に対して容易に分離する性質を有する第2液L2とを混合した調味用ドレッシングなど、第1液L1と第2液L2とを混合した混合液が用いられる。このような液体Lは均質な混合状態に維持することが困難なものであるが、本発明の液体ブロー成形方法によれば、当該液体Lを用いてプリフォーム2を液体入り容器に容易に成形することができる。

0018

なお、液体(内容液)Lとしては、調味用ドレッシングに限らず、均質な混合状態に維持することが困難なものであれば、例えば化粧品や飲料等の種々の液体を用いることができる。

0019

プリフォーム2としては、例えばポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱可塑性を有する樹脂材料によって、開口端となる円筒状の口部2aと、口部2aに連なるとともに下端閉塞された円筒状の胴部2bとを有する有底筒状に形成されたものが用いられる。なお、図中においては、便宜上、胴部2bをその肉厚を省略して記載している。

0020

プリフォーム2としては、上記形状のものに限らず、有底筒状であれば、成形後の容器の形状等に応じて種々の形状のものを用いることができる。

0021

詳細は図示しないが、口部2aの外壁面には、成形後の液体入り容器の口部2aに閉塞キャップ(不図示)を打栓(アンダーカット係合)によって装着するための係合突起が設けられている。なお、口部2aの外壁面に係合突起に替えて雄ネジを設けて閉塞キャップを口部2aにねじ結合により装着する構成とすることもできる。

0022

液体ブロー成形装置1は、ブロー成形用の金型10を有している。この金型10は、例えばボトル形状などの容器の最終形状に対応した形状のキャビティ11を有している。キャビティ11は金型10の上面において上方に向けて開口している。プリフォーム2は、胴部2bが金型10のキャビティ11の内部に配置されるとともに口部2aが金型10から上方に突出した状態となって金型10に装着される。

0023

詳細は図示しないが、金型10は左右に型開きすることができるようになっており、プリフォーム2を液体入り容器に成形した後に金型10を左右に開くことで、当該液体入り容器を金型10から取り出すことができる。

0024

金型10の上方には、プリフォーム2の内部に液体Lを供給するためのノズルユニット20が設けられている。ノズルユニット20は本体ブロック21を有し、この本体ブロック21は金型10に対して上下方向に相対移動自在となっている。本体ブロック21の下端には支持ブロック21aが設けられ、この支持ブロック21aにより支持されて本体ブロック21の下端にはブローノズル22が装着されている。ブローノズル22は略円筒状に形成されており、本体ブロック21が下方側のストローク端にまで下降したときに金型10に装着されたプリフォーム2の口部2aに上方側から係合する。また、ブローノズル22の上面には、下方に向かうに連れ縮径状に傾斜する円錐面状シール面22aが設けられている。

0025

本体ブロック21の内部には上下方向に延びる供給路23が設けられている。この供給路23はブローノズル22に第1液L1や第2液L2を供給するための流路であり、その下端においてブローノズル22に連通している。また、本体ブロック21には、供給路23の上端に連通する供給ポート24及び供給路23の中間部分に連通するサックバック用ポート25が設けられている。

0026

供給路23の内部にはブローノズル22を開閉するためのシール体26が配置されている。シール体26はノズルユニット20に上下方向に移動自在に設けられた軸体27の下端に固定され、供給路23の内部で上下方向に移動自在となっている。シール体26は円柱状に形成され、その下端面外周縁部はテーパー状の当接面26aとなっている。当接面26aは、ブローノズル22のシール面22aと同一の傾斜角度を有しており、シール体26が下方側のストローク端位置である閉位置にまで移動するとシール面22aに密着するようになっている。したがって、シール体26が閉位置となると、当該シール体26によってブローノズル22が閉塞され、ブローノズル22と供給路23との間の連通が遮断される。一方、シール体26が閉位置から上方に向けて移動すると、ブローノズル22は開かれて供給路23と連通される。

0027

図示するように、液体ブロー成形装置1は延伸ロッド28を備えた構成とすることもできる。この場合、プリフォーム2を延伸ロッド28により軸方向に延伸させつつ口部2aから供給される加圧した液体Lにより径方向に延伸させる二軸延伸ブロー成形を行うことができる。なお、液体ブロー成形装置1は、延伸ロッド28を備えない構成とすることもできる。

0028

供給ポート24には第1配管P1により第1液体供給部30が接続されている。第1液体供給部30は、第1タンク31と第1タンク31の下流側に接続された第1加圧源32とを有している。第1タンク31は、第1液L1を収容するとともに第1液L1を所定温度にまで加熱して当該温度に保持することができる構成としてもよい。第1加圧源32は、第1タンク31に収容されている第1液L1を吸引することができるとともに吸引した第1液L1を所定圧力にまで加圧し、供給ポート24を介して供給路23に供給することができる。

0029

第1配管P1には、第1液体供給部30と供給ポート24との間の分岐部において第2配管P2が分岐状に接続され、この第2配管P2には第2液体供給部33が接続されている。第2液体供給部33は、第2タンク34と第2タンク34の下流側に接続された第2加圧源35とを有している。第2タンク34は第2液L2を収容している。第2加圧源35は、第2タンク34に収容されている第2液L2を吸引することができるとともに吸引した第2液L2を所定圧力にまで加圧し、第2配管P2、第1配管P1及び供給ポート24を介して供給路23に供給することができる。

0030

図示する場合では、第1加圧源32及び第2加圧源35は、それぞれプランジャーポンプにより構成され、同一の駆動源Dにより駆動されて同時に作動するように構成されている。

0031

なお、第1加圧源32及び第2加圧源35は、それぞれプランジャーポンプに限らず、第1タンク31に収容されている第1液L1または第2タンク34に収容されている第2液L2を所定圧力にまで加圧して供給路23に供給することができるものであれば他の構成の加圧源により構成することもできる。また、第1加圧源32及び第2加圧源35としては、それぞれ内容液Lに占める第1液L1と第2液L2との割合に応じて、当該割合に適したサイズのものが用いられる。例えば、図示する場合では、第1加圧源32として第2加圧源35よりも大きいサイズのプランジャーが用いられている。

0032

サックバック用ポート25にはサックバック用配管P3によりサックバック用プランジャー36が接続されている。サックバック用プランジャー36は、ブローノズル22、供給路23、サックバック用ポート25及びサックバック用配管P3を介して成形後の容器の内部から所定量の液体Lを吸い出すことができるとともに、上記と反対の作動及び経路で当該吸い出した液体Lをプリフォーム2に向けて供給することができる。

0033

第1タンク31と第1加圧源32との間には第1開閉弁37が設けられ、第1加圧源32と分岐部との間には第2開閉弁38が設けられている。また、第2タンク34と第2加圧源35との間には第3開閉弁39が設けられ、第2加圧源35と分岐部との間には第4開閉弁40が設けられている。さらに、第1配管P1の供給ポート24の近傍には合流開閉弁41が設けられ、サックバック用ポート25とサックバック用プランジャー36との間にはサックバック用開閉弁42が設けられている。これらの開閉弁37〜42は、それぞれ電磁弁により構成され、開閉動作することにより対応する配管P1、P2、P3を遮断状態開通状態とに切り替えることができる。また、これらの開閉弁37〜42は、それぞれ図示しない制御手段等によって所定のタイミングで開閉制御される。

0034

さらに、第1配管P1には圧力計43が設けられ、この圧力計43の計測データは図示しない制御手段に入力される。

0035

図示しない制御手段は、第1液体供給部30、第2液体供給部33、サックバック用プランジャー36等にも接続されており、当該制御手段により液体ブロー成形装置1の作動が統合的に制御される。

0036

次に、このような構成の液体ブロー成形装置1を用いてプリフォーム2から所定形状の容器の内部に内容液が収容されてなる液体入り容器を成形する方法(本発明の液体ブロー成形方法)について説明する。

0037

まず、予めヒーター等の加熱手段(不図示)を用いて延伸性を発現する程度の所定の温度(例えば80℃〜150℃)にまで加熱しておいたプリフォーム2をブロー成形用の金型10に装着し、型締めする。そして、ノズルユニット20を下降させ、ブローノズル22をプリフォーム2の口部2aに係合させる。

0038

次に、充填工程が行われる。充填工程においては、図2に示すように、シール体26を閉じた状態のまま、第1開閉弁37を開き、第2開閉弁38を閉じた状態として第1加圧源32を引き動作させることにより、第1タンク31に収容されている第1液L1を第1加圧源32に吸引させて当該第1加圧源32に第1液L1を充填させる。また、第3開閉弁39を開き、第4開閉弁40を閉じた状態として第2加圧源35を引き動作させることにより、第2タンク34に収容されている第2液L2を第2加圧源35に吸引させて当該第2加圧源35に第2液を充填させる。このとき、合流開閉弁41、サックバック用開閉弁42及びシール体26は閉じた状態とされる。そして、この状態で液体ブロー成形が行われるまで液体ブロー成形装置1は待機状態とされる。

0039

本発明の液体ブロー成形方法は、上記待機状態の後、後述する成形工程を行う前に、前供給工程を行う構成とすることができる。前供給工程においては、図3に示すように、第1開閉弁37、第2開閉弁38、第3開閉弁39、第4開閉弁40及び合流開閉弁41を閉じ、シール体26とサックバック用開閉弁42とを開いた状態でサックバック用プランジャー36を作動させることにより、当該サックバック用プランジャー36に充填されている液体Lがサックバック用配管P3、サックバック用ポート25、供給路23及びブローノズル22を介してプリフォーム2に所定圧力で供給される。サックバック用プランジャー36からプリフォーム2に所定圧力で液体Lが供給されることにより、当該プリフォーム2は液体Lによって途中形状にまで液体ブロー成形される。なお、本実施の形態においては、前供給工程において、第1開閉弁37、第2開閉弁38、第3開閉弁39、第4開閉弁40及び合流開閉弁41を閉じるようにしているが、少なくとも合流開閉弁41を閉じていればよい。

0040

サックバック用プランジャー36に充填されている液体Lつまり前供給工程においてサックバック用プランジャー36からプリフォーム2に供給される液体Lは、後述するサックバック工程において成形後の容器の内部から吸い出した液体Lである。このように、第1加圧源32や第2加圧源35とは別系統のサックバック用プランジャー36を用いて成形後の容器の内部から吸い出した液体Lを、前供給工程においてプリフォーム2の内部に供給する構成とすることにより、成形工程の後にサックバック工程を行う構成とした場合に、第1液L1と第2液L2とが混合された液体Lがサックバック工程によって第1加圧源32や第2加圧源35に混入することを防止して、成形後の容器に収容される内容液Lの第1液と第2液との混合割合を正確に規定の割合にすることができる。

0041

前供給工程においては、サックバック用プランジャー36の内部に充填されている全ての液体Lがプリフォーム2に向けて押し出される。これにより、サックバック用プランジャー36の内部に充填された液体Lが、前供給工程においてプリフォーム2に供給されるまでの待機中に第1液L1と第2液L2とに分離した状態となっても、サックバック用プランジャー36の内部に充填されている全ての液体Lをプリフォーム2に向けて押し出すことで当該プリフォーム2に規定の割合で第1液L1と第2液L2を供給することができる。

0042

前供給工程が完了すると、前供給工程に続けて成形工程が行われる。成形工程においては、図4に示すように、シール体26を開いた状態のまま、第1開閉弁37、第3開閉弁39、サックバック用開閉弁42を閉じ、第2開閉弁38、第4開閉弁40及び合流開閉弁41を開き、この状態で第1加圧源32と第2加圧源35とを駆動源Dによって同時に作動させる。これにより、第1加圧源32により所定圧力にまで加圧された第1液L1と第2加圧源35により所定圧力にまで加圧された第2液L2とを所定の割合で合流、混合した液体Lを、供給ポート24、供給路23及びブローノズル22を通してプリフォーム2の内部に供給して当該プリフォーム2を液体Lで液体ブロー成形することができる。この成形工程においては、プリフォーム2はキャビティ11に沿った所定形状の容器50にまで液体ブロー成形される。なお、圧力計43で計測される液体Lの圧力は、液体ブロー成形されている当該プリフォーム2の内部の圧力よりも高い圧力である。

0043

なお、延伸ロッド28を設けた構成の場合には、前供給工程及び成形工程において延伸ロッド28を下方に移動させて当該延伸ロッド28によりプリフォーム2を縦方向へ延伸させる。

0044

液体ブロー成形によりプリフォーム2が容器50に成形されると、図5に示すように、シール体26、第1開閉弁37、第3開閉弁39を開いたまま、第2開閉弁38、第4開閉弁40及び合流開閉弁41を閉じ、この状態で第1加圧源32及び第2加圧源35を引き動作させる。これにより、次のプリフォーム2の成形工程に備えた充填工程が行われ、第1加圧源32に第1液L1が充填され、第2加圧源35に第2液L2が充填される。なお、充填工程は、図2に示すように、新たなプリフォーム2がセットされた後、前供給工程が行われる前に行う構成とするなど、成形工程の前であれば種々のタイミングで行う構成とすることができる。
こともできる。

0045

本発明の液体ブロー成形方法は、成形工程が完了した後、サックバック工程を行う構成とすることができる。図6に示すように、サックバック工程では、第1開閉弁37、第2開閉弁38、第3開閉弁39、第4開閉弁40及び合流開閉弁41を閉じ、シール体26とサックバック用開閉弁42とを開いた状態でサックバック用プランジャー36を前供給工程とは逆方向に引き動作させる。これにより、成形工程で所定形状に形成された容器50の内部から所定量の液体Lを吸い出すことができる(サックバック)。なお、本実施の形態においては、サックバック工程において、第1開閉弁37、第2開閉弁38、第3開閉弁39、第4開閉弁40及び合流開閉弁41を閉じるようにしているが、少なくとも合流開閉弁41を閉じていればよい。

0046

サックバック工程において容器50から吸い出した液体Lは、ブローノズル22、供給路23、サックバック用ポート25及びサックバック用配管P3を介してサックバック用プランジャー36に充填される。このようにサックバック用プランジャー36に充填された液体Lは、前述のように、次に容器に成形されるプリフォーム2に対する前供給工程において当該プリフォーム2に充填される。

0047

所定量の液体Lの吸い出しが完了すると、容器50は、所定量の液体Lが吸い出されることによりその内容量が減少し、キャビティ11との間に隙間を生じた縮小変形状態となり、その内部は大気圧よりも低い負圧状態となる。

0048

サックバック工程が完了すると、図7に示すように、シール体26が閉じられるとともに延伸ロッド28が液体Lから引き抜かれて液体ブロー成形が完了する。これにより、容器50に所定量の内容液Lを収容した液体入り容器60が完成することなる。

0049

シール体26を閉じた後、液体入り容器60の口部60aを大気開放することによって、液体入り容器60に収容される内容液Lの液面の位置つまり液体入り容器60に収容される内容液Lの量を適切な量に設定して、液体入り容器60の内部に所定のヘッドスペースHを生じさせることができる。

0050

詳細は図示しないが、液体入り容器60が完成すると、液体入り容器60の口部60aにキャップが装着され、次いで金型10が開かれて完成した液体入り容器60が金型10から取り出される。なお、液体入り容器60を金型から取り出した後にキャップを装着してもよい。

0051

このように、本発明の液体ブロー成形方法では、第1液L1と第2液L2とを別々の加圧源32、35から同時にプリフォーム2の内部に供給して液体ブロー成形を行うようにしている。これにより、内容液Lとして、油分を主成分とした第1液L1と水分を主成分として第1液L1に対して容易に分離する性質を有する第2液L2とを混合した調味用ドレッシングなど、第1液L1と第2液L2とを混合状態に維持しておくことが困難な液体Lを用いるようにしても、第1液L1と第2液L2とを別々の系統で規定の割合で所定量ずつプリフォーム2に供給することができる。したがって、第1液L1と第2液L2とが規定の割合で混合された内容液Lを収容する液体入り容器60を、液体ブロー成形によって容易に製造することが可能となる。

0052

また、本実施の形態のように、成形工程の後にサックバック工程を行うことにより、延伸ロッドを使用しない成形方法の場合であっても、液体入り容器60の内部に所定のヘッドスペースHを容易に生じさせることができる。なお、延伸ロッドを使用する成形方法の場合は、当該サックバック工程を用いず、液体Lが満量充填されている成形後の液体入り容器60の内部から延伸ロッドを引き抜くことにより、液体入り容器60の内部に引き抜かれた延伸ロッドの体積分のヘッドスペースを生じさせるようにしてもよい。

0053

本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。

0054

例えば、前記実施の形態では、図1に示す構成の液体ブロー成形装置1を用いて本発明の液体ブロー成形方法を行う場合を示したが、他の構成の液体ブロー成形装置等を用いて本発明の液体ブロー成形方法を行うこともできる。

0055

また、前記実施の形態では、充填工程及び成形工程に加えて前供給工程やサックバック工程を行うようにしているが、これらの工程を行わない構成とすることもできる。

0056

さらに、前記実施の形態では、第1配管P1に、第1液体供給部30と供給ポート24との間において第2配管P2を分岐状に接続した構成とすることにより、液体ブロー成形の際に、第1配管P1において第1液L1と第2液L2とを合流(混合)させるようにしているが、これに限らず、第2配管P2を第1配管P1とは別のポートにおいてノズルユニット20の供給路23に接続する構成として、液体ブロー成形の際に、供給路23において第1液L1と第2液L2とを合流(混合)させる構成とすることもできる。

0057

1液体ブロー成形装置
2プリフォーム
2a 口部
2b胴部
10金型
11キャビティ
20ノズルユニット
21本体ブロック
21a支持ブロック
22ブローノズル
22aシール面
23供給路
24供給ポート
25サックバック用ポート
26シール体
26a 当接面
27軸体
28延伸ロッド
30 第1液体供給部
31 第1タンク
32 第1加圧源
33 第2液体供給部
34 第2タンク
35 第2加圧源
36 サックバック用プランジャー
37 第1開閉弁
38 第2開閉弁
39 第3開閉弁
40 第4開閉弁
41合流開閉弁
42 サックバック用開閉弁
43圧力計
50容器
60液体入り容器
L 液体(内容液)
L1 第1液
L2 第2液
P1 第1配管
P2 第2配管
P3 サックバック用配管
D 駆動源

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