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技術 薬剤分配システム及び服薬管理用ケース

出願人 株式会社Windy三島光産株式会社株式会社松尾製作所
発明者 中村行延中利明谷口史樹木寺啓二東島敦弘関冨勇治阿久津一史市川幹也
出願日 2015年11月20日 (5年5ヶ月経過) 出願番号 2015-227273
公開日 2017年6月1日 (3年11ヶ月経過) 公開番号 2017-093708
状態 特許登録済
技術分野 医療品保存・内服装置
主要キーワード 閉塞シート 分配パイプ 平面格子状 区画画像 閉塞機構 プラスチック製ケース 弾性管 各区画毎
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年6月1日)のものです。
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図面 (10)

目的

各一回服用分薬剤患者が容易に服薬管理できる「薬剤カレンダー」を自動的に作成することができる薬剤分配ステム、及びこの薬剤分配システムで不良品等を排除しつつ使用可能な服薬管理用ケースを提供する。

構成

複数の錠剤シート保管する薬剤保管部と、患者の各一回服用分を各々収容できる各区画を備えた服薬管理用ケースと、患者の一回服用分に対応する薬剤を順次薬剤保管部から取り出す取出手段と、前記取出手段により順次取り出された各一回服用分を順次服薬管理用ケース中の各区画内に移動させる移動手段と、を備えた薬剤分配システム及び位置決め用マーク等を備えた服薬管理用ケースである。

概要

背景

従来より、図8に示すように、各患者処方箋のデータに基づいてPTPシートから必要な錠剤コンピュータ制御で自動的に除包し取り出す錠剤除包装置を備え、この錠剤除包装置により複数種類のPTPシートから取り出された各一包分(各一回服用分)を構成する複数の錠剤を、分包機(包装装置)に供給し、各一回服用分ずつ包装する分包システムが提案されている(特許文献1)。

概要

各一回服用分の薬剤を患者が容易に服薬管理できる「薬剤カレンダー」を自動的に作成することができる薬剤分配システム、及びこの薬剤分配システムで不良品等を排除しつつ使用可能な服薬管理用ケースを提供する。複数の錠剤シート保管する薬剤保管部と、患者の各一回服用分を各々収容できる各区画を備えた服薬管理用ケースと、患者の一回服用分に対応する薬剤を順次薬剤保管部から取り出す取出手段と、前記取出手段により順次取り出された各一回服用分を順次服薬管理用ケース中の各区画内に移動させる移動手段と、を備えた薬剤分配システム及び位置決め用マーク等を備えた服薬管理用ケースである。

目的

本発明はこのような従来技術の問題点に着目して為されたものであって、各一回服用分の薬剤を所定期間、患者が飲み忘れなく容易に服薬管理することができる「薬剤カレンダー」を自動的に且つ効率的に作成することができる薬剤分配システム、及びこのような薬剤分配システムで使用されるのに適した服薬管理用ケースを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

未使用の錠剤シート(「錠剤」はカプセル剤を含む)及び/又は状の錠剤を保管する薬剤保管部と、患者が一回に服用すべき一回服用分を構成する複数種類及び/又は複数個の錠剤をそれぞれ配置可能な各区画が縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ、及び横又は縦方向に少なくとも、昼及び夕の3個ずつ並べられて成る、患者が持ち運び可能な服薬管理ケースであって、前記各区画はそれぞれ薬剤を出し入れするための開口部を有している服薬管理用ケースと、患者の処方箋データに基づいて、当該患者の各一回服用分に対応する薬剤を、順次、前記薬剤保管部から取り出す取出手段と、前記取出手段により順次取り出された各一回服用分を、それぞれ、順次、前記服薬管理用ケース中の各区画内に移動させる移動手段と、を備えた薬剤分配ステム

請求項2

前記取出手段は、前記取り出す過程で前記薬剤保管部に保管された錠剤シートから内部の錠剤を除包し、この除包して得られた裸状の錠剤から成る各一回服用分を、順次、前記移動手段に供給するものである請求項1に記載の薬剤分配システム。

請求項3

前記服薬管理用ケースは、前記各区画の上方に開口部が備えられ、前記各区画は仕切部材により平面格子状に互いに仕切られて成る又は前記各区画はそれぞれ凹部状に形成されて成るものであり、前記移動手段は、前記取出手段により取り出された各一回服用分を、順次、自らの内部に取り込み、自らの全部又は一部を前記服薬管理用ケース中の未だ一回服用分が配置されていない区画の上に移動させ、前記一回服用分を前記区画の上方から前記開口部を介して前記区画内に落下又は移動させるものである請求項1又は2に記載の薬剤分配システム。

請求項4

前記一回服用分が内部に移動され配置された後の前記区画の開口部を、前記一回服用分の薬剤が外部に出ないように閉塞する閉塞手段をさらに備えた請求項1から3までのいずれかに記載の薬剤分配システム。

請求項5

前記服薬管理用ケース中の区画に一回服用分の薬剤が収容された後、当該区画内の画像を取得する区画画像得手段と、前記区画画像取得手段により取得された区画内の画像から、当該区画内に配置された薬剤の数及び形状又は銘柄に関する情報を取得する薬剤認識手段と、前記薬剤認識手段からの情報と各患者が服用すべき各一回服用分の薬剤の情報とに基づいて、前記区画内に配置された薬剤の適否を判定する判定手段と、を備えた請求項1から4までのいずれかに記載の薬剤分配システム。

請求項6

前記服薬管理ケースの各区画内の少なくとも薬剤が配置される部分が、黒色又は錠剤とのコントラストが大きな色となるように構成されている請求項5に記載の薬剤分配システム。

請求項7

前記服薬管理用ケースには、少なくとも3箇所に、前記薬剤認識手段による画像認識のための位置決め用マークが表示されており、前記薬剤認識手段は、前記服薬管理用ケース中の前記位置決め用マークの位置に基づいて、各区画が前記服薬管理用ケース中のどの区画かを特定するものである請求項5又は6に記載の薬剤分配システム。

請求項8

前記服薬管理用ケースには、少なくとも3箇所に、前記薬剤認識手段による画像認識のための位置決め用マークが表示されており、前記服薬管理用ケースに表示された前記位置決め用マークを検知するマーク検知手段(前記薬剤認識手段で実現されるものであってもよい)と、前記マーク検知手段による検知結果に基づいて、前記服薬管理用ケースに前記位置決め用マークが表示されていないと判定されるときは前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段と、を備えた請求項5又は6に記載の薬剤分配システム。

請求項9

前記服薬管理用ケースには所定のバーコードが表示されており、前記バーコードを読み取るバーコード読取手段と、前記バーコード読取手段による読取結果に基づいて、前記服薬管理用ケースに前記バーコードが表示されていないと判定されるときは前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段と、を備えた請求項1から6までのいずれかに記載の薬剤分配システム。

請求項10

前記服薬管理用ケースには所定の情報を記録したICタグが備えられており、前記ICタグに記録された情報を読み取るICタグ読取手段と、前記ICタグ読取手段による読取結果に基づいて、前記服薬管理用ケースに前記ICタグが備えられていないと判定されるときは前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段と、を備えた請求項1から6までのいずれかに記載の薬剤分配システム。

請求項11

前記服薬管理用ケースには、その少なくとも1箇所に、前記服薬管理用ケースの前記移動手段に対する位置決め用の凹部、穴、凸部又は切欠きが備えられており、前記服薬管理用ケースに備えられた前記位置決め用の凹部、穴、凸部又は切欠きを検知する凹部等検知手段と、前記凹部等検知手段による検知結果に基づいて、前記服薬管理用ケースに前記位置決め用の凹部、穴、凸部又は切欠きが備えられていないと判定されるときは前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段と、を備えた請求項1から6までのいずれかに記載の薬剤分配システム。

請求項12

患者が一回に服用すべき一回服用分を構成する複数種類及び/又は複数個の錠剤(「錠剤」はカプセル剤を含む)をそれぞれ配置可能な各区画が縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ、及び横又は縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個ずつ並べられて成り、患者が持ち運び可能であり、前記各区画はそれぞれ薬剤を出し入れするための開口部を有している服薬管理用ケースであって、未使用の錠剤シート及び/又は裸状の錠剤を保管する薬剤保管部と、患者の処方箋データに基づいて、当該患者の一回服用分に対応する薬剤を、前記薬剤保管部から順次取り出す取出手段と、前記取出手段により順次取り出された一回服用分を、順次、前記各区画内に移動させる移動手段と、前記服薬管理用ケースに、画像認識の際に各区画を他の区画と区別して認識するための位置決め用マークが表示されていることを検知するマーク検知手段と、前記マーク検知手段による検知結果に基づいて前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段とを備えた薬剤分配システムにおいて使用され、少なくとも3箇所に、前記位置決め用マークが表示されている、服薬管理用ケース。

請求項13

患者が一回に服用すべき一回服用分を構成する複数種類及び/又は複数個の錠剤(「錠剤」はカプセル剤を含む)をそれぞれ配置可能な各区画が縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ、及び横又は縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個ずつ並べられて成り、患者が持ち運び可能であり、前記各区画はそれぞれ薬剤を出し入れするための開口部を有している服薬管理用ケースであって、未使用の錠剤シート及び/又は裸状の錠剤を保管する薬剤保管部と、患者の処方箋データに基づいて、当該患者の一回服用分に対応する薬剤を、前記薬剤保管部から順次取り出す取出手段と、前記取出手段により順次取り出された一回服用分を、順次、前記各区画内に移動させる移動手段と、前記服薬管理用ケースに表示された所定のバーコードを読み取るバーコード読取手段と、前記バーコード読取手段による読取結果に基づいて前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段とを備えた薬剤分配システムにおいて使用され、少なくとも1箇所に、所定のバーコードが表示されている、服薬管理用ケース。

請求項14

患者が一回に服用すべき一回服用分を構成する複数種類及び/又は複数個の錠剤(「錠剤」はカプセル剤を含む)をそれぞれ配置可能な各区画が縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ、及び横又は縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個ずつ並べられて成り、患者が持ち運び可能であり、前記各区画はそれぞれ薬剤を出し入れするための開口部を有している服薬管理用ケースであって、未使用の錠剤シート及び/又は裸状の錠剤を保管する薬剤保管部と、患者の処方箋データに基づいて、当該患者の一回服用分に対応する薬剤を、前記薬剤保管部から順次取り出す取出手段と、前記取出手段により順次取り出された一回服用分を、順次、前記服薬管理用ケース中の各区画内に移動させる移動手段と、前記服薬管理用ケースに備えられたICタグに記録された情報を読み取るICタグ読取手段と、前記ICタグ読取手段による読取結果に基づいて前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段とを備えた薬剤分配システムにおいて使用され、所定の情報を記録したICタグが備えられている、服薬管理用ケース。

請求項15

患者が一回に服用すべき一回服用分を構成する複数種類及び/又は複数個の錠剤(「錠剤」はカプセル剤を含む)をそれぞれ配置可能な各区画が縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ、及び横又は縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個ずつ並べられて成り、患者が持ち運び可能であり、前記各区画はそれぞれ薬剤を出し入れするための開口部を有している服薬管理用ケースであって、未使用の錠剤シート及び/又は裸状の錠剤を保管する薬剤保管部と、患者の処方箋データに基づいて、当該患者の一回服用分に対応する薬剤を、前記薬剤保管部から順次取り出す取出手段と、前記取出手段により順次取り出された一回服用分を、順次、前記各区画内に移動させる移動手段と、前記服薬管理用ケースに前記移動手段に対する位置決め用の凹部、穴、凸部又は切欠きが備えられていることを検知する凹部等検知手段と、前記凹部等検知手段による検知結果に基づいて前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段とを備えた薬剤分配システムにおいて使用され、少なくとも1箇所に、前記位置決め用の凹部、穴、凸部又は切欠きが備えられている、服薬管理用ケース。

技術分野

0001

本発明は患者毎日昼夕(又は朝昼夕夜)の服薬を各一回服用分毎に容易に管理することができる「お薬カレンダー」(服薬管理ケース中に各一回服用分を所定数個別に収容させたもの)、及びこのような「お薬カレンダー」を自動的且つ効率的に作成するための薬剤分配ステムに関する。

背景技術

0002

従来より、図8に示すように、各患者の処方箋のデータに基づいてPTPシートから必要な錠剤コンピュータ制御で自動的に除包し取り出す錠剤除包装置を備え、この錠剤除包装置により複数種類のPTPシートから取り出された各一包分(各一回服用分)を構成する複数の錠剤を、分包機(包装装置)に供給し、各一回服用分ずつ包装する分包システムが提案されている(特許文献1)。

先行技術

0003

特開2014−121523号公報
特開2002−282337号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、このような複数種類のPTPシートから各患者に必要な各一回服用分毎の薬剤を取り出して各一回服用分ずつそれぞれ包装するという分包システムは、一般の調剤薬局にとっては一包化の過程が自動化されるため便利ではあるがシステムの価格が高く導入が難しい、患者にとっては一包化されている点で便利ではあるが毎日の朝昼夕の3回(又は朝昼夕夜の4回)の服薬管理が難しく飲み忘れが生じてしまうことを解決できないという問題があった。

0005

他方、従来より、図9に示すような服薬管理用ケース(お薬カレンダー用のケース)が提案又は市販されている。この服薬管理用ケースは、例えば、図9に示すように、各一回服用分の薬剤(状の錠剤が包装され一包化された一回服用分でもよいし、一回服用分に対応するだけの分量に切断された各PTPシートに入れられた状態の薬剤などから成る一回服用分でもよい)を収容可能な各区画ポケット)が縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ及び横又は縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個(又は朝、昼、夕及び夜の4個)ずつ並べられ平面が図示のようにユーザーから見て縦方向(上下方向)に配置されるケース(硬いプラスチック製ケースでもよいし、柔らかい布製や樹脂フィルム製のケースでもよい)である。

0006

しかしながら、このような服薬管理用ケースを使用するお薬カレンダーは、患者の服薬管理には便利であるが、各区画に各一回服用分をそれぞれ入れる手作業が煩雑であるなどの問題があった。

0007

本発明はこのような従来技術の問題点に着目して為されたものであって、各一回服用分の薬剤を所定期間、患者が飲み忘れなく容易に服薬管理することができる「薬剤カレンダー」を自動的に且つ効率的に作成することができる薬剤分配システム、及びこのような薬剤分配システムで使用されるのに適した服薬管理用ケースを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

以上のような課題を解決するための本発明による薬剤分配システムは、未使用の錠剤シート(「錠剤」はカプセル剤を含む)及び/又は裸状の錠剤を保管する薬剤保管部と、患者が一回に服用すべき一回服用分を構成する複数種類及び/又は複数個の錠剤をそれぞれ配置可能な各区画が縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ、及び横又は縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個ずつ並べられて成る、患者が持ち運び可能な服薬管理用ケースであって、前記各区画はそれぞれ薬剤を出し入れするための開口部を有している服薬管理用ケースと、患者の処方箋データに基づいて、当該患者の各一回服用分に対応する薬剤を、順次、前記薬剤保管部から取り出す取出手段と、前記取出手段により順次取り出された各一回服用分を、それぞれ、順次、前記服薬管理用ケース中の各区画内に移動させる移動手段と、を備えたものである。

0009

また、本発明による薬剤分配システムにおいて、前記取出手段は、前記取り出す過程で前記薬剤保管部に保管された錠剤シートから内部の錠剤を除包し、この除包して得られた裸状の錠剤から成る各一回服用分を、順次、前記移動手段に供給するものであってもよい。

0010

また、本発明による薬剤分配システムにおいて、前記服薬管理用ケースは、前記各区画の上方に開口部が備えられ、前記各区画は仕切部材により平面格子状に互いに仕切られて成る又は前記各区画はそれぞれ凹部状に形成されて成るものであり、前記移動手段は、前記取出手段により取り出された各一回服用分を、順次、自らの内部に取り込み、自らの全部又は一部を前記服薬管理用ケース中の未だ一回服用分が配置されていない区画の上に移動させ、前記一回服用分を前記区画の上方から前記開口部を介して前記区画内に落下又は移動させるものであってもよい。

0011

また、本発明による薬剤分配システムにおいては、さらに、前記一回服用分が内部に移動され配置(収容)された後の前記区画の開口部を、前記一回服用分の薬剤が外部に出ないように閉塞する閉塞手段を備えるようにしてもよい。

0012

また、本発明による薬剤分配システムは、前記服薬管理用ケース中の区画に一回服用分の薬剤が収容された後、当該区画内の画像を取得する区画画像得手段と、前記区画画像取得手段により取得された区画内の画像から、当該区画内に配置された薬剤の数及び形状又は銘柄に関する情報を取得する薬剤認識手段と、前記薬剤認識手段からの情報と各患者が服用すべき各一回服用分の薬剤の情報(処方箋情報などから得られる情報)とに基づいて、前記区画内に配置された薬剤の適否を判定する判定手段とを備えたものであってもよい。

0013

また、本発明による薬剤分配システムにおいては、前記服薬管理ケースの各区画内の少なくとも薬剤が配置される部分が、黒色又は錠剤とのコントラストが大きな色となるように構成されていてもよい。

0014

また、本発明による薬剤分配システムは、前記服薬管理用ケースの少なくとも3箇所に、前記薬剤認識手段による画像認識のための位置決め用マークが表示されており、前記薬剤認識手段は、前記服薬管理用ケース中の前記位置決め用マークの位置に基づいて、各区画が前記服薬管理用ケース中のどの区画かを特定するものであってもよい。

0015

また、本発明による薬剤分配システムは、前記服薬管理用ケースの少なくとも3箇所に、前記薬剤認識手段による画像認識のための位置決め用マークが表示されており、前記服薬管理用ケースに表示された前記位置決め用マークを検知するマーク検知手段(前記薬剤認識手段で兼用されるものであってもよい)と、前記マーク検知手段による検知結果に基づいて、前記服薬管理用ケースに前記位置決め用マークが表示されていないと判定されるときは前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段とを備えたものであってもよい。

0016

また、本発明による薬剤分配システムは、前記服薬管理用ケースに所定のバーコードが表示されており、前記バーコードを読み取るバーコード読取手段と、前記バーコード読取手段による読取結果に基づいて、前記服薬管理用ケースに前記バーコードが表示されていないと判定されるときは前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段とを備えたものであってもよい。

0017

また、本発明による薬剤分配システムは、前記服薬管理用ケースに所定の情報を記録したICタグが備えられており、前記ICタグに記録された情報を読み取るICタグ読取手段と、前記ICタグ読取手段による読取結果に基づいて、前記服薬管理用ケースに前記ICタグが備えられていないと判定されるときは前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段とを備えたものであってもよい。

0018

また、本発明による薬剤分配システムは、前記服薬管理用ケースの少なくとも1箇所に、前記服薬管理用ケースを前記移動手段に対して位置決めするための凹部、穴、凸部又は切欠きが備えられており、前記服薬管理用ケースに備えられた前記位置決め用の凹部、穴、凸部又は切欠きを検知する凹部等検知手段と、前記凹部等検知手段による検知結果に基づいて、前記服薬管理用ケースに前記位置決め用の凹部、穴、凸部又は切欠きが備えられていないと判定されるときは前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段とを備えたものであってもよい。

0019

また、本発明による薬剤分配システムで使用され又は作成されるのに適した服薬管理用ケースは、患者が一回に服用すべき一回服用分を構成する複数種類及び/又は複数個の錠剤(「錠剤」はカプセル剤を含む)をそれぞれ配置可能な各区画が縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ、及び横又は縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個ずつ並べられて成り、患者が持ち運び可能であり、前記各区画はそれぞれ薬剤を出し入れするための開口部を有している服薬管理用ケースであって、未使用の錠剤シート及び/又は裸状の錠剤を保管する薬剤保管部と、患者の処方箋データに基づいて、当該患者の一回服用分に対応する薬剤を、前記薬剤保管部から順次取り出す取出手段と、前記取出手段により順次取り出された一回服用分を、順次、前記各区画内に移動させる移動手段と、前記服薬管理用ケースに、画像認識の際に各区画を他の区画と区別して認識するための位置決め用マークが表示されていることを検知するマーク検知手段と、前記マーク検知手段による検知結果に基づいて前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段とを備えた薬剤分配システムにおいて使用され、少なくとも3箇所に、前記位置決め用マークが表示されているものである。

0020

また、本発明による薬剤分配システムで使用され又は作成されるのに適した服薬管理用ケースは、患者が一回に服用すべき一回服用分を構成する複数種類及び/又は複数個の錠剤(「錠剤」はカプセル剤を含む)をそれぞれ配置可能な各区画が縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ、及び横又は縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個ずつ並べられて成り、患者が持ち運び可能であり、前記各区画はそれぞれ薬剤を出し入れするための開口部を有している服薬管理用ケースであって、未使用の錠剤シート及び/又は裸状の錠剤を保管する薬剤保管部と、患者の処方箋データに基づいて、当該患者の一回服用分に対応する薬剤を、前記薬剤保管部から順次取り出す取出手段と、前記取出手段により順次取り出された一回服用分を、順次、前記各区画内に移動させる移動手段と、前記服薬管理用ケースに表示された所定のバーコードを読み取るバーコード読取手段と、前記バーコード読取手段による読取結果に基づいて前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段とを備えた薬剤分配システムにおいて使用され、少なくとも1箇所に所定のバーコードが表示されているものである。

0021

また、本発明による薬剤分配システムで使用され又は作成されるのに適した服薬管理用ケースは、患者が一回に服用すべき一回服用分を構成する複数種類及び/又は複数個の錠剤(「錠剤」はカプセル剤を含む)をそれぞれ配置可能な各区画が縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ、及び横又は縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個ずつ並べられて成り、患者が持ち運び可能であり、前記各区画はそれぞれ薬剤を出し入れするための開口部を有している服薬管理用ケースであって、未使用の錠剤シート及び/又は裸状の錠剤を保管する薬剤保管部と、患者の処方箋データに基づいて、当該患者の一回服用分に対応する薬剤を、前記薬剤保管部から順次取り出す取出手段と、前記取出手段により順次取り出された一回服用分を、順次、前記服薬管理用ケース中の各区画内に移動させる移動手段と、前記服薬管理用ケースに備えられたICタグに記録された情報を読み取るICタグ読取手段と、前記ICタグ読取手段による読取結果に基づいて前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段とを備えた薬剤分配システムにおいて使用され、所定の情報を記録したICタグが備えられているものである。

0022

さらに、本発明による薬剤分配システムで使用され又は作成されるのに適した服薬管理用ケースは、患者が一回に服用すべき一回服用分を構成する複数種類及び/又は複数個の錠剤(「錠剤」はカプセル剤を含む)をそれぞれ配置可能な各区画が縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ、及び横又は縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個ずつ並べられて成り、患者が持ち運び可能であり、前記各区画はそれぞれ薬剤を出し入れするための開口部を有している服薬管理用ケースであって、未使用の錠剤シート及び/又は裸状の錠剤を保管する薬剤保管部と、患者の処方箋データに基づいて、当該患者の一回服用分に対応する薬剤を、前記薬剤保管部から順次取り出す取出手段と、前記取出手段により順次取り出された一回服用分を、順次、前記各区画内に移動させる移動手段と、前記服薬管理用ケースに、前記服薬管理用ケースの前記移動手段に対する位置決め用の凹部、穴、凸部又は切欠きが備えられていることを検知する凹部等検知手段と、前記凹部等検知手段による検知結果に基づいて前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする制御手段とを備えた薬剤分配システムにおいて使用され、少なくとも1箇所に、前記位置決め用の凹部、穴、凸部又は切欠きが備えられ(形成され又は外付けされ)ているものである。

発明の効果

0023

本発明によれば、前記取出手段が薬剤収容部から患者の一回服用分の薬剤を順次それぞれ取り出し、前記移動手段が前記取り出された一回服用分を順次、前記服薬管理用ケース中の各区画に移動、配置するようにしたので、患者が自らの服薬を容易に管理でき且つ全体を容易に持ち運ぶことができる「お薬カレンダー」(各一回服用分の薬剤が、曜日及び朝昼夕毎に容易に管理できるように、服薬管理用ケースの全ての各区画内に配置・収容されている、お薬カレンダー)を、自動的かつ効率的に作成することができる。

0024

また、本発明において、前記取出手段が、前記取り出しの過程で前記薬剤保管部に保管された各錠剤シートから内部の各錠剤を除包するようにし(前記取出手段がそのような除包手段を含むようにし)、前記除包して得られた裸状の錠剤から成る各一回服用分を順次前記移動手段に供給するようにしたときは、裸状の錠剤から成る各一回服用分が前記服薬管理用ケースの各区画内にそれぞれ配置されるので、患者は毎回の服薬をより容易に行うことができる。

0025

また、本発明において、前記服薬管理用ケースを各区画の上方に開口部が備えられたものとして構成し、前記移動手段を各一回服用分を順次、前記服薬管理用ケース中の各区画の上方から前記開口部を介して各区画内に落下又は移動させるものとしたときは、前記取出手段が取り出した各一回服用分を前記服薬管理用ケースの各区画内へ移動し配置する動作を、極めて効率的に行えるようになる。

0026

また、本発明において、前記一回服用分が内部に移動され配置(収容)された後に前記閉塞手段が前記一回服用分が配置された区画をフィルムシートなどで閉塞するようにしたときは、「お薬カレンダー」の各区画内の薬剤が外部に容易に飛び出したり脱落したりするおそれが無くなるので、患者の利便性を高めることができる。

0027

また、本発明において、前記区画画像取得手段が前記服薬管理用ケース中の区画内に一回服用分が収容された後の当該区画内の画像を取得し、前記薬剤認識手段が前記区画内の画像から当該区画内の薬剤の数及び形状又は銘柄を取得し、前記判定手段が前記取得された前記各区画内の薬剤の数及び形状又は銘柄と各患者が服用すべき一回服用分の薬剤の情報(患者の処方箋などから得られる情報)とに基づいて、前記区画内に配置された薬剤の適否を各区画毎に判定するようにしたときは、前記取出手段及び移動手段による一回服用分の前記区画内への移動及び配置動作が適正に行われたかどうかをコンピュータで効率的に且つ正確に検査することができ、これによりその後に行われる薬剤師による正式な監査を有効に支援することができる。

0028

また、本発明において、前記服薬管理ケースの各区画の少なくとも薬剤が配置される部分を、黒色などの、錠剤とのコントラストが大きな色となるように形成したときは、前記区画画像取得手段による前記服薬管理ケース中の各区画内の鮮明な画像の取得が可能になり、前記薬剤認識手段による前記画像から前記各区画内の薬剤の数及び形状又は銘柄の正確な取得が可能になる。

0029

また、本発明において、前記服薬管理用ケースの複数箇所に、前記服薬管理用ケースの位置決め用マークを表示するようにしたときは、前記移動手段による各一回服用分の前記各区画内への移動及び配置を、前記位置決め用マークを基準にして正確に行えるようになる。また、前記服薬管理用ケースの複数箇所に、前記服薬管理用ケースの位置決め用マーク(各区画の位置決め用マーク)を表示するようにしたときは、前記薬剤認識手段が各区画内の薬剤の数及び形状又は銘柄などの情報を取得する際に、前記服薬管理用ケースの位置決め用マークを各区画の位置を特定するためのマークとして利用して、当該の区画が前記服薬管理用ケースの各区画中のどの区画かを容易に特定できるようになる。

0030

また、本発明において、前記服薬管理用ケースの複数箇所に、前記服薬管理用ケースの位置決め用マークを表示するようにし、前記制御手段が、前記服薬管理用ケースに前記位置決めマークが表示されていないと判定したときは、前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする場合は、「前記位置決めマークが表示されていない服薬管理用ケースが装置にセットされたときでも各一回服用分が前記各区画内に移動、配置されてしまい、その結果、前記各区画内への各一回服用分の移動、配置が不正確に行われてしまうという不都合」を、防止することができる。また本発明において、前記服薬管理用ケースの複数箇所に、前記服薬管理用ケースの位置決め用マークを表示するようにし、前記制御手段が、前記位置決めマークが表示されていないと判定したときは前記薬剤認識手段を作動させないようにする場合は、「前記位置決めマークが表示されていない服薬管理用ケースが装置にセットされたときでも前記各区画の位置が正確に特定できないまま各区画内の薬剤の数及び形状又は銘柄等の適正性が不完全に検査されてしまうという不都合」を、防止することができる。

0031

また、本発明において、前記服薬管理用ケースに所定のバーコードを表示するようにし、前記制御手段が、服薬管理用ケースに前記バーコードが表示されていないと判定したときは前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする場合は、「前記バーコードが表示されていない服薬管理用ケースが装置にセットされたときでも各一回服用分が前記服薬管理用ケース中の各区画内に移動、配置するようにシステムが作動してしまい各区画への各一回服用分の移動、配置が不正確に行われてしまうという不都合」を、防止することができる。

0032

また、本発明において、前記服薬管理用ケースに所定の情報を記録したICタグを備える(取り付ける)ようにし、前記制御手段が、服薬管理用ケースに前記ICタグが配置されていないと判定したときは前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする場合は、「前記ICタグが備えられていない服薬管理用ケースが装置にセットされたときでも各一回服用分が前記各区画内に移動、配置されてしまい、その結果、前記各区画内への各一回服用分の移動、配置が不正確に行われてしまうという不都合」を、防止することができる。

0033

また、本発明において、前記服薬管理用ケースに前記服薬管理用ケースの前記移動手段に対する位置決め用の凹部、穴、凸部又は切欠きを備える(例えば形成し又は外付けする)ようにし、前記制御手段が、前記服薬管理用ケースに前記位置決め用の凹部、穴、凸部又は切欠きが備えられていないと判定したときは前記取出手段又は前記移動手段を作動させないようにする場合は、「前記位置決め用の凹部、穴、凸部又は切欠きが備えられていない服薬管理用ケースが装置にセットされたときでも各一回服用分が前記各区画内に移動、配置されてしまい、その結果、前記各区画内への各一回服用分の移動、配置が不正確に行われてしまうという不都合」を、防止することができる。

図面の簡単な説明

0034

本発明の実施形態1に係る、調剤薬局に設置される薬剤分配システムの全体構成を示す概略図である。
本実施形態1に含まれる服薬管理用ケースを示す斜視図である。
本実施形態1の動作を説明するための図である。
本発明の実施形態4で使用される服薬管理用ケースを示す平面図である。
本発明の実施形態5を説明するための図である。
本発明の実施形態6を説明するための図である。
本発明の実施形態7を説明するための図である。
従来より提案されている薬剤分包システムを示す図である。
従来より提案されている服薬管理用ケースの一例を示す図である。

実施例

0035

〔第1の実施形態〕
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る、調剤薬局に設置される薬剤分配システムの全体構成を示す概略図、図2図1の服薬管理用ケースを示す斜視図である。

0036

図1において、1は患者の処方箋情報を読み取る処方箋読取部(スキャナ及び文字認識装置)、2は前記処方箋読取部1からの情報に基づいて当該患者の一回服用分に対応する薬剤の情報を取得するなどの動作を行う、パコソンなどで構成される制御部、3は複数銘柄のPTPシート4を各銘柄毎に別々に複数枚ずつ収容・保管しておく薬剤保管部、5は前記制御部2からの情報に基づいて前記薬剤保管部3中の複数のPTPシート4から前記患者の一回服用分に対応する複数銘柄の錠剤を順次取り出す取出除包部である。前記取出除包部5は、前記薬剤保管部3から、対応する銘柄のPTPシート4を順次引き出して除包し中身の裸状の錠剤4aを取り出す機構により構成されている。なお複数の種類(銘柄)のPTPシートをそれぞれ複数枚ずつ保管する箱の中から患者の一回服用分に対応する銘柄の1枚のPTPシートを引き出す機構、及び当該引き出した1枚のPTPシート中の一つのドーム状凸部(ポケット)を上方から押し出し除包して中身の裸状の錠剤を取り出す機構は、いずれも従来より公知(例えば特許文献1参照)であるので詳細な説明は省略する。

0037

また図1において、6は前記取出除包部5により取り出された複数個の裸状の錠剤4aを順次受け入れて自らの底蓋6a上に集めるホッパーである。前記ホッパー6の底蓋6aは、前記制御部2からの信号に基づいて所定のタイミングで開閉して自らの中央部分に開口部を形成可能な開閉機構(図示省略。例えば複数枚のシャッター羽根円形状に組み合わせて成る絞り開閉シャッターなどから成る開閉機構)を備えている。

0038

また図1において、7は、前記制御部2からの出力に基づいて、前記ホッパー6の底蓋6a上に集められた一回服用分を構成する複数個の裸状の錠剤4aを、前記底蓋6aの中央部分が開閉機構により開かれたタイミングで自らの容器(上方が開口部となっている容器)7a内に受け入れ、後記の服薬管理用ケース9中の各区画9aのいずれかの上まで移動する移動部、7bは、前記ホッパー6から落下・移動した裸状の錠剤4aが前記容器7a内において配置される底蓋であって、前記制御部2からの信号に基づいて所定のタイミングで中央部分が開閉する開閉機構(図示省略。例えば複数枚のシャッター羽根を円形状に組み合わせて成る絞り開閉シャッターなどから成る開閉機構)を備えた底蓋、8は前記移動部7を服薬管理用ケース9中の各区画9aの上まで順次移動させる移動機構である(なお、前記移動機構の構成については、対象物把持したアームで対象物を複数の場所に自在に駆動する産業用ロボットなど、公知の技術で容易に実現可能であるので説明を省略する)。

0039

また図1において、9は、患者が毎日・毎回の服薬管理を行い易いように、各一回服用分毎の複数銘柄(複数種類)及び複数個の薬剤を、それぞれ別々の区画(収容部)内に配置可能な服薬管理用ケースである。すなわち、前記服薬管理用ケース9は、図2に示すように、患者の一回服用分を構成する複数銘柄及び複数個の裸状の錠剤4aをそれぞれ配置可能な各区画9aが、例えば図示横方向に1週間分の7個ずつ及び図示縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個ずつ並ぶように、平面略格子状に配置される仕切板11a,11bにより仕切られることにより形成されている。前記服薬管理用ケース9は患者が容易に持ち運び可能(調剤薬局から持ち帰り可能)なサイズ及び重量に形成されている。また前記服薬管理用ケース9の各区画9aの上方は錠剤を出し入れ可能な開口部となっている。

0040

また図2に示すように、前記服薬管理用ケース9には、患者が服薬管理し易いように、図示上方部分12aには月、火、水・・・などの1週間の曜日を示す文字が表示され、図示左側部分12bには朝、昼、夕などの1日の中での服薬時間帯を示す文字が表示されている。

0041

また、図1において、15は前記服薬管理用ケース9の各区画9aの全てに一回服用分がそれぞれ移動配置されたとき、前記各区画9a内の画像(前記服薬管理用ケース9全体の画像でもよい)を取得して前記制御部2に送信するカメラである(なお前記カメラ15は、後述するように、位置決め用マーク13a〜13c、バーコード、及び、位置決め用の凹部26a,26b、凹部、切欠き、穴又は凸部などを撮像、認識するためなどの目的でも使用される場合がある)。また、図1において、16は前記制御部2からの信号に基づいて音、振動又は画像などから成る所定のアラームを発生するアラーム発生部、17は複数種類(複数銘柄)の薬剤毎にその形状(各銘柄を示す刻印の形状を含む)や色などの情報を記録しておく薬剤データベース、18は前記服薬管理用ケース9の各区画9aの上方の開口部を内部の薬剤が排出されないように閉塞する閉塞機構である。

0042

なお、本実施形態1において、前記服薬管理ケース9の各区画9aの底部(裸状の錠剤4aが配置される部分)は、裸状の錠剤4aとのコントラストが大きな色、例えば黒色に形成(着色等)されており、これにより、前記カメラ15が取得する画像から各裸状の錠剤4aの数及び形状(各銘柄を示す刻印の形状などを含む)を正確に認識できるようにしている。

0043

前記制御部2は、前記カメラ15から受信した服薬管理用ケース9の画像(各区画内の画像)から、公知の画像認識技術により服薬管理用ケース9中の各区画9a内に配置された複数の裸状の錠剤4aの数及び形状又は銘柄(裸状の錠剤の表面に形成された、錠剤の銘柄を示す刻印)などの情報を取得する。そして、前記制御部2は、前記取得した各区画9a内に配置された複数の裸状の錠剤4aの数及び形状又は銘柄などの情報と、前記処方箋読取部1からの処方箋情報及び薬剤データベース17からの情報から得られる当該患者の一回服用分の薬剤の数及び形状又は銘柄などの情報とを比較し、もし両者が一致しないときは、前記アラーム発生部16を制御して所定のアラームを発生させる。

0044

他方、制御部2は、前記比較の結果、前記服薬管理用ケース9中の各区画9a内の一回服用分の薬剤の数や形状又は銘柄などの情報と処方箋情報から得られる一回服用分の薬剤の数や形状又は銘柄などの情報とが一致するときは、前記服薬管理用ケース9の各区画9a内に一回服用分の薬剤が適正に配置されていると判断し、前記閉塞機構18を制御して、前記服薬管理用ケース9の各区画9aの上方の開口部の全てを、内部の薬剤が出ないように閉塞させる。これにより、服薬管理用ケース34中の各区画35aから内部の薬剤が容易に外部に出てしまうことが防止される。

0045

この場合の前記閉塞機構18による閉塞は、例えば所定の閉塞用シート又はフィルムを前記服薬管理用ケース9の全ての各区画9aの上方に一度に付着させ又は貼り付けることなどの方法により、行われる(なお、前記閉塞機構18の構成については、例えば食品を収容した多数個トレイの上に順次ラップフィルムを自動的に付着させて行く産業用ロボットなど、従来より公知の技術で実現可能なので説明を省略する)。この場合の閉塞のために使用される閉塞用シートとしては、例えばパラフィン紙グラシン紙、又は食品用ラップフィルムなど様々な素材のシート又はフィルムを使用できる。また、前記閉塞用シートは、患者が指などで各区画9a毎に穴を容易に開けて内部の一回服用分の薬剤を取り出せるようなものであってもよい。また、このような閉塞シートとして、各区画9aの開口部に対応する各位置に、患者が薬剤取出し用の穴を容易に開けられるミシン目(又は切れ目)を予め形成したシートを使用するようにしてもよい。

0046

また本実施形態1においては、図2に示すように、前記服薬管理用ケース9の平面側の3箇所、例えば3つの各隅又はその近傍にそれぞれ、位置決め用マーク13a〜13cが印刷又は刻印等の方法により表示されている。この位置決め用マーク13a〜13cは、前記カメラ15により撮像した服薬管理用ケース9の画像が制御部2に送られることにより、制御部2が認識する。前記制御部2は、認識した前記位置決め用マーク13a〜13cの位置に基づいて、前記服薬管理用ケース9とその中の各区画9a同士の相互の位置関係を特定し、前記移動部7が正確に各区画9aの上まで移動するように、前記移動機構8を制御する。また、前記制御部2は、前記服薬管理用ケース9の画像中の位置決め用マーク13a〜13cの各位置に基づいて、前記服薬管理用ケース9中の各区画9aの相互の位置関係を特定し、この特定に基づき、各区画9a中に配置された裸状の錠剤4aの数、色又は形状(刻印の形状等を含む)が適正かどうかを、各区画9a毎に正確に判定する。

0047

また、本実施形態1において、前記制御部2は、前記カメラ15から送信された画像から前記位置決め用マーク13a〜13cを認識できないときは、前記服薬管理用ケース9中に前記位置決め用マーク13a〜13cが表示されていない(前記服薬管理用ケース9が不良品又は非正規品である)と判定し、この判定に基づいて、前記取出除包部5、前記移動部7又は前記移動機構8などの作動を停止させる。

0048

次に本実施形態1の動作を図1〜3を参照して説明する。今、患者が調剤薬局に処方箋を持ち込んで調剤依頼したとすると、調剤薬局側では、処方箋読取部1(図1参照)が当該処方箋を読み取り、この読み取られた処方箋情報が制御部2に送られる。制御部2は、この処方箋情報と前記薬剤データベース17からの情報とに基づき、患者の一回服用分の薬剤の銘柄及び個数などの情報を取得する。また、これと共に、制御部2は、前記カメラ15からの画像情報に基づいて、本実施形態1の装置にセットされている服薬管理用ケース9に前記位置決め用マーク13a〜13cが適正に表示されているかどうかを判定する。制御部2は、もし前記セットされている服薬管理用ケース9に位置決め用マーク13a〜13cが表示されていないと判定したときは、前記取出除包部5、前記移動部7又は前記移動機構8などの作動を停止させ、以後の動作を停止する。

0049

他方、制御部2が服薬管理用ケース9に位置決め用マーク13a〜13cが表示されていると判定した場合、制御部2は、前記の処方箋情報から取得された当該患者の一回服用分の薬剤の銘柄及び個数等の情報に基づき、前記取出除包部5を制御して前記一回服用分の薬剤を取り出させる。具体的には、取出除包部5は、図3(a)に示すように、前記薬剤保管部3から対応するPTPシート4中の1枚を引き出し(このようなPTPシートの引き出し機構は公知である)、この引き出したPTPシート4中の1つの薬剤を、例えば上方から1つのドーム状凸部(ポケット)の中身を押し出す方法などにより除包し(このようなPTPシートから中身の錠剤を押し出して除包する機構は公知である)、この除包して得られた裸状の錠剤4aを、図示下方のホッパー6内に落下させる。前記取出除包部5は、以上と同じ動作を、当該一回服用分を構成する全ての錠剤4aを取り出すまで、繰り返す。これにより、一回服用分を構成する全ての錠剤4aが、ホッパー6の底蓋6a上に集められる(図3(a)に示す例では、計5個の錠剤4aが一回服用分として、前記底蓋6a上に配置されている)。

0050

次に、制御部2は、ホッパー6の底蓋6aに備えられた開閉機構(図示省略)を制御して前記底蓋6aの中央部分を開口させる(図3(b)の符号6cで示す開口部を参照)。すると、前記底蓋6a上に集められていた一回服用分を構成する計5個の錠剤4aの全てが、前記開口部6cから、下方の移動部7の容器7a内に落下する(図3(b)参照)。

0051

次に、制御部2は、移動機構8を制御して、前記一回服用分(図3(b)に示す例では計5個の錠剤4a)が容器7a内に落下し配置された移動部7を、服薬管理用ケース9の未だ一回服用分が配置されていない区画9aの上に移動させる(図3(b)の破線で示す矢印A参照)。その後、制御部2は、前記移動部7の容器7aの底蓋7bの開閉機構(図示省略)を制御してその中央部分を開口させる(図3(b)の7c’で示す開口部を参照)。これにより、前記移動部7の容器7aの底蓋7b上に配置されていた一回服用分が、前記開口部7c’を介して、服薬管理用ケース9の区画9a内に落下・移動し、前記区画9a内に配置・収容される(図3(b)の符号4a’参照)。前記の取出除包部5、移動機構8及び移動部7は、以上と同じ動作を、前記服薬管理用ケース9の全ての各区画9a内にそれぞれ一回服用分が配置されるまで、繰り返す。これにより、服薬管理用ケース9の全ての各区画9a内に一回服用分が配置される。

0052

次に、制御部2は、このようにして全ての区画9a内に一回服用分が配置された服薬管理用ケース9の画像をカメラ15から受信し、この画像に基づいて、前述のように、前記服薬管理用ケース9中の各区画9a内の一回服用分の薬剤の数や形状等の情報と処方箋情報から得られる一回服用分の薬剤の数や形状等の情報を比較し、一致するときは、前記服薬管理用ケース9の各区画9a内に一回服用分の薬剤が適正に配置されたと判定し、前記閉塞機構18を制御して、前記服薬管理用ケース9の各区画9aの上方の開口部の全てを、内部の薬剤が出ないように閉塞させる。他方、制御部2は、前記服薬管理用ケース9中の各区画9a内の一回服用分の薬剤の数や形状等の情報と処方箋情報から得られる一回服用分の薬剤の数や形状等の情報とが一致しないときは、前記区画9a内への一回服用分の移動・配置が適正に行われなかったと判定し、前記アラーム発生部16を制御してアラームを発生させる。

0053

以上に説明したように、本実施形態1においては、制御部2が、前記取出除包部5を制御して、薬剤収容部3から患者の各一回服用分を順次、除包しつつ取り出し、除包後の裸状の錠剤4aから成る一回服用分をホッパー6に集めた後、前記移動部7に落下・移動させ、この移動部7内の一回服用分を、順次、前記服薬管理用ケース9中の各区画9a内に移動させて落下・配置させる。そして、前記制御部2は、前記服薬管理用ケース9中の各区画9aの全てについて上記処理が終了した後、前記閉塞機構18を制御して前記各一回服用分が配置された各区画9aの開口部をフィルムやシートなどで閉塞するようにしている。よって、本実施形態1によれば、前記各区画9a内の全てに一回服用分の薬剤がそれぞれ配置・収容されているため患者が自らの毎回の服薬を容易に管理でき、前記各区画9a内の薬剤が外部に出てしまうことがなく、且つ容易に持ち運ぶことができる「お薬剤カレンダー」(前記服薬管理用ケース9の全ての各区画9a内に一回服用分の薬剤がそれぞれ配置されているもの)を、自動的かつ効率的に作成することができる。

0054

また、本実施形態1においては、特に、前記取出除包部5が、前記薬剤保管部3に保管された複数のPTPシート中の1枚を引き出して内部の錠剤を除包して裸状の錠剤4aとして取り出すようにし、この裸状の錠剤4aを前記服薬管理用ケース9の各区画9a内に配置するようにしたので、患者は毎回の服薬をより容易に行うことができる。

0055

また、本実施形態1においては、前記服薬管理用ケース9の各区画9aの上方が開口され、前記移動部7内の一回服用分の薬剤を、前記各区画9aの上方から前記開口部を介して各区画9a内に落下させるようにしたので、前記取出除包部5により取り出された各一回服用分の前記服薬管理用ケース9の各区画9a内への移動及び配置を、極めて効率的に行えるようになる。

0056

また、本実施形態1においては、前記カメラ15が前記服薬管理用ケース9中の各区画9aの全てに一回服用分が収容された後の各区画9aの画像を取得して制御部2に送信するようにし、前記制御部2側では、前記送信された画像から前記各区画9a内の薬剤の数及び形状又は銘柄等の情報を取得し、この情報と処方箋情報から得られた各一回服用分の薬剤の数及び形状又は銘柄等の情報とを比較することにより、前記各区画9a内に配置・収容された薬剤の適否を各区画9a毎に判定できるようにした。よって、本実施形態1では、前記取出除包部5及び移動部7による各一回服用分の前記各区画9aへの移動及び配置が適正に行われたかどうかをコンピュータで効率的に且つ正確に検査することができ、これによりその後に行われる薬剤師による正式な監査を有効に支援することができる。

0057

また、本実施形態1においては、前記服薬管理ケース9の各区画9aの裸状の錠剤4aが配置される底面を黒色(又は裸状の錠剤4aとのコントラストが大きい色)に形成したので、前記カメラ15による前記服薬管理ケース9中の各区画9a内の鮮明な画像の取得が可能になり、前記制御部2による前記画像から前記各区画9a内の裸状の錠剤の数及び形状又は銘柄を正確に取得できるようになる。

0058

また、本実施形態1においては、前記服薬管理用ケース9の複数箇所に、位置決め用マーク13a〜13c(前記移動機構8に対する位置決め用マークとしても機能できるもの)を表示するようにしたので、前記移動部7による各一回服用分の前記各区画9aへの移動及び配置を、前記位置決め用マーク13a〜13cを基準にして正確に行えるようになる。また、本実施形態1では、前記服薬管理用ケース9の複数箇所に、前記位置決め用マーク13a〜13c(前記服薬管理用ケース9内における各区画9a相互間の位置関係を特定するための位置決め用マークとして機能できるもの)を表示するようにしたので、制御部2は、各区画9a内の薬剤の数及び形状又は銘柄などの情報を取得する際に、前記服薬管理用ケース9の位置決め用マーク13a〜13cを各区画9aの位置を特定するためのマークとして利用することにより、当該の各区画9aが前記服薬管理用ケース9中のどの区画かを容易に特定できるようになる。

0059

また、本実施形態1においては、前記服薬管理用ケース9の複数箇所に、前記服薬管理用ケースの位置決め用マーク13a〜13cを表示するようにし、もし服薬管理用ケース9に前記位置決め用マーク13a〜13cが表示されていない場合は、前記制御部2が前記取出除包部5、前記移動部7又は前記移動機構8などを作動させないようにした。これにより、本実施形態1では、「前記位置決めマーク13a〜13cが表示されていない不良品又は非正規品の服薬管理用ケースが装置にセットされたときでも各一回服用分が前記ケースの各区画内に移動・配置されてしまい、その結果、前記ケースの各区画内への一回服用分の移動・配置が不正確に行われてしまうという不都合」が、防止されるようになる。また本実施形態1においては、前記服薬管理用ケース9の複数箇所に、前記位置決め用マーク13a〜13cを表示するようにし、もし服薬管理用ケース9に前記位置決め用マーク13a〜13cが表示されていない場合は、前記制御部2が前記カメラ15からの画像に基づく前記各区画9a内の薬剤の数及び形状等の認識処理、及び/又はこれに基づく前記各区画9a内の薬剤の数及び形状等の適正性の判定を行わないようにした。これにより、本実施形態1では、「前記位置決めマーク13a〜13cが表示されていない不良品又は非正規品の服薬管理用ケースが配置されたときでも前記各区画の位置が正確に特定できないまま各区画内の薬剤の数及び形状又は銘柄等が不完全に検査されてしまうという不都合」が、防止されるようになる。

0060

〔第2の実施形態〕
次に本発明の実施形態2に係る薬剤分配システムについて説明する。本実施形態2は前記実施形態1と基本的構成が同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。

0061

本実施形態2では、前記実施形態1に関して図2に示した服薬管理用ケース9の任意の箇所に、所定のバーコード(図示省略)が表示されている。前記制御部2は、本実施形態2のシステムに服薬管理用ケースがセットされたとき、前記服薬管理用ケースの上方に配置されたバーコードリーダー部(図示省略)を制御して、前記バーコードを読み取らせ、この読み取られた情報を受信する。その後、前記制御部2は、前記バーコードからの読み取り情報を、予め自らに記録しておいた正規の情報と照合し、合致していれば、前記の取出除包部5、移動部7及び移動機構8などを作動させる。他方、合致していない場合は、前記の取出除包部5、移動部7及び移動機構8などを作動させないようにする。これにより、本実施形態2では、「前記バーコードが表示されていない不良品又は非正規品の服薬管理用ケースが装置にセットされたときでも各一回服用分が前記ケースの各区画内に移動・配置されてしまい、その結果、前記ケースの各区画内への一回服用分の移動・配置が不正確に行われてしまうという不都合」が、防止されるようになる。なお、本実施形態2では、前記バーコードリーダー部を使用しないで、制御部2がカメラ15(図1参照)で取得した画像からバーコード情報を読み取るようにしてもよい。以上に述べたこと以外の構成及び作用効果は前記実施形態1と同様である。

0062

〔第3の実施形態〕
次に本発明の実施形態3に係る薬剤分配システムについて説明する。本実施形態3は前記実施形態1,2と基本的構成が同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。

0063

本実施形態3では、前記実施形態1に関して図2で示された服薬管理用ケース9の任意の箇所に、所定の情報が記録されたICタグ(図示省略)が取り付けられている。制御部2は、本実施形態2のシステムに服薬管理用ケースがセットされたとき、前記服薬管理用ケースの近傍に配置されたICタグリーダー部(図示省略)を制御して、前記ICタグに記録された情報を読み取らせ、読み取った情報を送信させる。その後、前記制御部2は、前記ICタグに記録された情報を、予め自らに記録しておいた正規の情報と照合し、合致していれば、前記の取出除包部5、移動部7及び移動機構8などを作動させる。他方、合致していない場合は、前記の取出除包部5、移動部7及び移動機構8などを作動させないようにする。これにより、本実施形態3では、「前記ICタグが取り付けられていない不良品又は非正規品の服薬管理用ケースが装置にセットされたときでも各一回服用分が前記ケースの各区画内に移動・配置されてしまい、その結果、前記ケースの各区画内への一回服用分の移動・配置が不正確に行われてしまうという不都合」が、防止されるようになる。以上に述べたこと以外の構成及び作用効果は前記実施形態1,2と同様である。

0064

〔第4の実施形態〕
次に本発明の実施形態4に係る薬剤分配システムについて説明する。本実施形態4は前記実施形態1〜3と基本的構成が同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。

0065

本実施形態4では、「お薬カレンダー」(各区画内に各一回服用分の薬剤を配置し上方の開口を閉塞した状態のもの)を患者に交付するために使用する服薬管理用ケースの構成が、前記実施形態1などと異なっている。すなわち、本実施形態4における服薬管理用ケース21は、図4に示すように、図示縦方向に1週間の各曜日に対応する計7個の行、及び図示横方向に朝昼夕3回の2回分の計6個と中央の1個の計7個の列から成る格子状に各区画21aが配置されている。このように、本実施形態4では、服薬管理用ケース21中の各区画21aが合計で2週間分、含まれている(なお、図4では、服薬管理用ケース21はあくまで見本として示しているだけであるため、前記各区画内に配置されている錠剤の個数は各区画21a毎にバラついたままで表示している)。よって、本実施形態4によるときは、患者は、1つの服薬管理用ケース21を使用することで、2週間という長期間、容易に服薬管理を行うことができるようになる。以上に述べたこと以外の構成及び作用効果は前記実施形態1〜3と同様である。

0066

〔第5の実施形態〕
次に本発明の実施形態5に係る薬剤分配システムについて説明する。本実施形態5は前記実施形態1〜4と基本的構成が同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。

0067

本実施形態5では、図5(a)に示すように、一回服用分がそれぞれ配置される各区画25aを備えた服薬管理用ケース25の縁部の2箇所に、それぞれ位置決め用の凹部(又は切欠き)26a,26bが形成され、さらにその近傍の2箇所に位置決め用の穴(貫通穴でもよい)26c,26dが形成されている。他方、この服薬管理用ケース25が載置される本実施形態5に係る装置の架台27(この架台27は図1の移動機構8に対して予め位置決めされている)には、前記凹部(又は切欠き)26a,26bが配置されるべき位置にそれぞれポール28a,28bが立設・固定されている。また、前記架台27には、前記穴(貫通穴)26c,26dが配置されるべき位置にそれぞれ前記穴26c,26dが入る突起28c,28dが設けられている。

0068

したがって、前記服薬管理用ケース25を架台27にセット(載置)する場合、ユーザー(薬剤師)は、図5(b)に示すように、前記服薬管理用ケース25を、前記各凹部(又は切欠き)26a,26bの中に前記各ポール28a,28bがそれぞれ挿入されるように、また前記各穴(貫通穴)26c,26dの下方に前記各突起28c,28dがそれぞれ入り込むように、配置する。これにより、前記服薬管理用ケース25が前記架台27及び移動機構8に対して正確に位置決めされ、その結果、前記移動部7及び移動機構8による各一回服用分の薬剤の前記服薬管理用ケース25の各区画25a内への移動・配置が極めて正確に行われるようになる。

0069

また、本実施形態5では、前記各ポール28a,28b及び突起28a,28dが設けられた所定位置に前記服薬管理用ケース25の各凹部(又は切欠き)26a,26b及び各穴26c,26dが配置されているかどうかを検知する凹部等検知部(図示省略。例えば光センサ又はカメラ15などの画像センサなどで構成される)が備えられている。前記制御部2は、前記凹部等検知部からの出力に基づいて、前記各所定位置に前記服薬管理用ケース25の各凹部(又は切欠き)26a,26b及び各穴26c,26dが適正に配置されていると判定したときは、前記の取出除包部5、移動部7及び移動機構8などを作動させる。他方、前記制御部2は、前記凹部等検知部からの出力に基づいて、前記各所定位置に前記服薬管理用ケース25の各凹部(又は切欠き)26a,26b及び各穴26c,26dが適正に配置されていないと判定したときは、前記の取出除包部5、移動部7及び移動機構8などを作動させないようにする。これにより、本実施形態4では、「前記凹部(又は切欠き)26a,26b及び前記穴26c,26dが備えられていない不良品又は非正規品の服薬管理用ケースが装置にセットされたときでも各一回服用分が前記ケースの各区画内に移動・配置されてしまい、その結果、前記ケースの各区画内への一回服用分の移動・配置が不正確に行われてしまうという不都合」が、防止されるようになる。

0070

なお、本実施形態5では、前記服薬管理用ケース25を前記架台27及び移動機構8に対して正確に位置決めするため、及び前記制御部2が不良品又は非正規品の服薬管理用ケースが装置にセットされているかどうかを検知するための構成として、前記服薬管理用ケース25の縁部などの位置に前記凹部(又は切欠き)26a,26b及び/前記穴26c,26dを備える構成を採用したが、本発明では、これに代えて、服薬管理用ケースの縁部などの位置に所定の凸部を形成する(これと同時に服薬管理用ケース25を載せる架台27の側には前記凸部を受ける凹部を備えておく)という構成を採用するようにしてもよい。以上に述べたこと以外の構成及び作用効果は前記実施形態1〜4と同様である。

0071

〔第6の実施形態〕
次に本発明の実施形態6に係る薬剤分配システムを図6を参照して説明する。本実施形態6は前記実施形態1〜5と基本的構成が同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。

0072

図6(a)において、32はホッパー31(図1の6参照)の下方に配置される分配パイプである。この分配パイプ32は、前記ホッパー31の下側開口部31aから自重により落下する複数個の錠剤4aを、分配パイプ32の上端部側の導入口32aから順次受け入れ、自らの内部を下降・通過させた後、下端部側の排出口32bから服薬管理用ケース34中の各区画35a内に順次、排出、供給するものである。前記分配パイプ32は、例えばゴムホースなどのような可とう性を有する管により構成されている。前記分配パイプ32の下端部(排出口32b)は、移動機構(図1の8参照)により、服薬管理用ケース34に備えられた全ての各区画35aの上方に、順次、移動される(図6(a)の矢印A,B,Cなど参照)。

0073

本実施形態6では、制御部2は、前記取出除包部5(図1参照)がPTPシート4から各一回服用分に含まれる錠剤4aを取り出す前に、前記分配パイプ32の下端部(排出口32b)を、移動機構8(図1参照)により、服薬管理用ケース34中の所定の各区画35aの上方まで移動(水平移動)させる。そうすると、図6(a)の符号32に示すように、前記分配パイプ32の上端の導入口32aは前記ホッパー31の下側開口部31aに対向近接するように配置されたまま、前記分配パイプ32の下端部側の排出口32b及びその近傍部分だけが前記服薬管理用ケース34の区画35a上に対向配置される。その上で、制御部2は、前記取出除包部5を作動させて、PTPシート4から一回服用分に含まれる各錠剤4aを順次除包しつつ取り出し、順次、ホッパー31内に落下させる。すると、このホッパー31内に落下した裸状の錠剤4aは、順次、自重によりホッパー31の底部(開口部31a)から分配パイプ32内を下降・通過し、分配パイプ32の下端部の排出口32bから服薬管理用ケース34中の前記各区画35a内に落下・移動する。制御部2は、以上の動作を、前記服薬管理用ケース34中の全ての区画35aについて、順次繰り返す(図6の矢印A,B,C、符号32,32’,32’’、及び符号35,35a’,35a’’などを参照)。これにより、前記服薬管理用ケース34中の全ての区画35a内に、一回服用分の薬剤がそれぞれ配置される。

0074

その後、制御部2は、前述のようにして全ての区画35aに各一回服用分の薬剤が配置されると、前記閉塞機構18(図1参照)を制御して、前記服薬管理用ケース34中の全ての区画35aの上方の開口部に対して閉塞シートを付着又は貼り付ける。これにより、服薬管理用ケース34中の全ての区画35aが塞がれ、各区画35aから内部の薬剤が出てしまうことが防止される。

0075

なお、本実施形態6では、前記分配パイプ32の下端部(排出口32bの近傍部分)の外周面側に、図6(b)に拡大して示すような跳ね防止板33を備えるようにしている。前記跳ね防止板33は、服薬管理用ケース34の各凹状の区画35aの上方に対向するように(例えば略リング状に)形成されている。この跳ね防止板33により、図6(c)に示すように、前記分配パイプ32の下端の排出口32bから前記服薬管理用ケース34の各凹状区画35a内に落下した錠剤4aが前記区画35aから上斜め方向に飛び跳ねて前記区画35aの外に跳び出してしまうことが防止される(図6(c)の矢印α及びβを参照)。以上に説明したこと以外の構成及び作用効果については、前記実施形態1〜5と同様である。

0076

〔第7の実施形態〕
次に本発明の実施形態7に係る薬剤分配システムについて説明する。本実施形態7は前記実施形態6と基本的構成が同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。

0077

本実施形態7では、前記実施形態6で説明した図6の分配パイプ32(可能とう性はあるが伸縮性のないパイプ)に代えて、図7に示すように、蛇腹管又は弾性管などのような可とう性及び伸縮性を有する管から成る分配パイプ42を採用している。このような分配パイプ42を使用する場合は、前記移動機構8が前記分配パイプ42の下端部の排出口42bを服薬管理用ケース44の各区画45a上に順次移動させると、図6の符号42,42’,及び42’’に示すように、前記分配パイプ42の上端の導入口42aは前記ホッパー41の下側開口部41aに対向近接するように配置されたまま、前記分配パイプ42中の下端の排出口42b及びその近傍部分だけがスムーズに前記各区画45a,45a’,45a’’の上を順次移動(水平移動)するようになる(図6の矢印A,B,C参照)。以上に述べたこと以外の構成及び動作については前記実施形態6と同様であるので説明を省略する。

0078

以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は前記の各実施形態1〜7として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記各実施形態1〜7においてはいずれも、服薬管理用ケースとして、各区画が1週間分又は2週間分の列又は行及び朝昼夕の行又は列を有する略格子状に配置され且つ各区画が患者から見て水平方向に配置された服薬管理用ケース9,21,25,34,44を使用したが、本発明ではこれに限られるものではなく、例えば図9で示すように各区画(各一回服用分の薬剤が配置される部分としての凹部又はポケットなどの各区画)が患者から見て縦方向(上下方向)に配置された服薬管理用ケースを使用するようにしてもよい。このような服薬管理用ケースを使用する場合でも、移動機構を患者から見て縦方向に略格子状に移動させるように構成し、閉塞機構を各区画毎に開口部を閉塞シートなどで閉塞するように構成することにより本発明を実現することができる。また、前記実施形態1〜7においてはいずれも、服薬管理用ケースとして、各一回服用分の薬剤を配置する各区画が一方向に朝、昼及び夕の3個ずつ並ぶものを示したが、本発明では、各一回服用分の薬剤を配置する各区画が一方向に朝、昼、夕及び夜の4個ずつ並ぶものであってもよい。なお、前記実施形態1などでは前記服薬管理用ケース9の各区画9a内に一回服用分の薬剤を配置した後に前記各区画9aの開口部を自動的に閉塞する閉塞機構18を備えるようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、前記閉塞機構18を備えないで、例えば薬剤師の監査が行われた後などに、薬剤師などが閉塞用シートを使用して手作業で前記各区画9aの開口部を閉塞するようにしてもよい。

0079

1処方箋読取部
2 制御部
3薬剤保管部
4PTPシート
4a裸状の錠剤
5取出除包部
6,31,41ホッパー
6a ホッパーの底蓋
6c ホッパーの底蓋の開口部
7 移動部
7a 移動部の容器
7b 移動部の底蓋
7c’ 移動部の底蓋の開口部
8移動機構
9,21,25,34,44服薬管理用ケース
9a,21a,25a,35a,45a区画
9a,9b仕切板
13a〜13c位置決め用マーク
15カメラ
16アラーム発生部
17薬剤データベース
18閉塞機構
26a,26b 凹部(切欠き)
26c,26d 穴(貫通穴)
27架台
28a,28bポール
28c,28d突起
31a,41a ホッパーの下側開口部
32,42分配パイプ
32a,42a 分配パイプの導入口
32b,42b 分配パイプの排出口
33 跳ね防止板

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