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図面 (1)

課題

本発明は、新規抗糖化剤を提供することを目的とする。

解決手段

ボタン科植物の花部又はその処理物を含有する抗糖化剤。

概要

背景

近年、生体への糖化ストレス老化を促進する大きな危険因子として注目されている。糖化ストレスとは、還元糖アルデヒド等がタンパク質アミノ酸と反応してカルボニル化合物終末糖化産物(advanced glycation endproducts:AGEs)等を生成し、これらの物質蓄積細胞組織への負荷機能性タンパク質機能低下惹起させ、さらには炎症を誘引する等の一連の反応を含む概念である。糖化ストレスの中心である糖化反応はタンパク質と還元糖が非酵素的に結合し、糖化物を生成する反応であり、糖化物にはAGEsであるペントシジン生成中間体である3−デオキシグルコソン(3−deoxyglucosone:3DG)等の物質が報告されている。糖化物の生体内蓄積は、皮膚硬化動脈硬化症骨粗鬆症不妊症等に関与するとされ、これらの疾病は一般的に加齢に伴い増加する。そのため、糖化物の生成抑制や分解除去による糖化ストレスの低減効果アンチエイジングへの新しい提案として注目されている。特に女性では加齢によってこれら疾患リスク急増するため、糖化ストレスの低減は女性のQOL向上につながると考えられる(非特許文献1)。

一方、シャクヤクの根は、昔から漢方薬等の医薬品として用いられてきた。さらに、シャクヤクが消臭作用(特許文献1)、ムコ多糖類断片化抑制作用及び活性酸素消去作用(特許文献2)メラニン生成抑制作用(特許文献3)等を有することが知られている。しかし、シャクヤク等のボタン科植物抗糖化作用を有することは、これまでに一切報告されていない。さらに、消臭作用、ムコ多糖類断片化抑制作用、活性酸素消去作用、メラニン生成抑制作用等と抗糖化作用との間に相関性があることも報告されていない。

概要

本発明は、新規抗糖化剤を提供することを目的とする。ボタン科植物の花部又はその処理物を含有する抗糖化剤。なし

目的

本発明は、新規な抗糖化剤を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

ボタン科植物の花部又はその処理物を含有する抗糖化剤

請求項2

ボタン科植物がシャクヤクである請求項1記載の剤。

請求項3

医薬品、医薬部外品化粧品雑品飲食品食品添加剤又は飼料である請求項1又は2に記載の剤。

請求項4

アンチエイジング剤である請求項1〜3のいずれか1項に記載の剤。

請求項5

皮膚硬化動脈硬化糖尿病骨粗鬆症不妊症脱毛アルツハイマー病認知症白内障若しくは性機能障害の予防及び/又は治療用である請求項1〜4のいずれか1項に記載の剤。

請求項6

糖化コンセプトとする旨が表示されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の剤を含むサプリメント栄養補助食品保健機能食品又は特別用途食品

技術分野

0001

本発明は、抗糖化剤に関する。

背景技術

0002

近年、生体への糖化ストレス老化を促進する大きな危険因子として注目されている。糖化ストレスとは、還元糖アルデヒド等がタンパク質アミノ酸と反応してカルボニル化合物終末糖化産物(advanced glycation endproducts:AGEs)等を生成し、これらの物質蓄積細胞組織への負荷機能性タンパク質機能低下惹起させ、さらには炎症を誘引する等の一連の反応を含む概念である。糖化ストレスの中心である糖化反応はタンパク質と還元糖が非酵素的に結合し、糖化物を生成する反応であり、糖化物にはAGEsであるペントシジン生成中間体である3−デオキシグルコソン(3−deoxyglucosone:3DG)等の物質が報告されている。糖化物の生体内蓄積は、皮膚硬化動脈硬化症骨粗鬆症不妊症等に関与するとされ、これらの疾病は一般的に加齢に伴い増加する。そのため、糖化物の生成抑制や分解除去による糖化ストレスの低減効果アンチエイジングへの新しい提案として注目されている。特に女性では加齢によってこれら疾患リスク急増するため、糖化ストレスの低減は女性のQOL向上につながると考えられる(非特許文献1)。

0003

一方、シャクヤクの根は、昔から漢方薬等の医薬品として用いられてきた。さらに、シャクヤクが消臭作用(特許文献1)、ムコ多糖類断片化抑制作用及び活性酸素消去作用(特許文献2)メラニン生成抑制作用(特許文献3)等を有することが知られている。しかし、シャクヤク等のボタン科植物抗糖化作用を有することは、これまでに一切報告されていない。さらに、消臭作用、ムコ多糖類断片化抑制作用、活性酸素消去作用、メラニン生成抑制作用等と抗糖化作用との間に相関性があることも報告されていない。

0004

特許第4868323号公報
特許第3532244号公報
特許第4659378号公報

先行技術

0005

Food STYLE21,Vol.19,No.9,2015

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、新規な抗糖化剤を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ボタン科植物の花部又はその処理物が抗糖化作用を有することを見い出し、この知見に基づいてさらに研究を進め、本発明を完成するに至った。

0008

すなわち、本発明は以下の発明に関する。
[1]ボタン科植物の花部又はその処理物を含有する抗糖化剤。
[2]ボタン科植物がシャクヤクである前記[1]記載の剤。
[3]医薬品、医薬部外品化粧品雑品飲食品食品添加剤又は飼料である前記[1]又は[2]に記載の剤。
[4]アンチエイジング剤である前記[1]〜[3]のいずれか1項に記載の剤。
[5]皮膚硬化、動脈硬化糖尿病、骨粗鬆症、不妊症、脱毛アルツハイマー病認知症白内障若しくは性機能障害の予防及び/又は治療用である前記[1]〜[4]のいずれか1項に記載の剤。
[6]抗糖化をコンセプトとする旨が表示されている前記[1]〜[5]のいずれか1項に記載の剤を含むサプリメント栄養補助食品保健機能食品又は特別用途食品
[7]糖化ストレスの低減又はアンチエイジングの用途に使用される前記[1]〜[5]のいずれかに記載の剤又は前記[6]に記載の食品。

発明の効果

0009

本発明により、ボタン科植物の花部又はその処理物を含有する抗糖化剤を提供することができる。ボタン科植物の花部又はその処理物は、天然物由来の安全なものであるので、日常的に摂取可能な医薬品、医薬部外品、化粧品、雑品、飲食品(サプリメント、栄養補助食品、保健機能食品、特別用途食品等を含む)、食品添加剤、飼料等として、広く使用が可能である。本発明により、廃棄物の有効利用が可能となる。ボタン科植物の花部は採取のしやすさの点でも優れている。本発明では、有効成分又はその含有物の抽出を工業的有利に行うことができる。本発明は、抗糖化剤を低コスト生産可能な点でも優れている。本発明は抗糖化剤の単位量当たりの抗糖化効果が大きい点でも優れている。

図面の簡単な説明

0010

シャクヤク花エキスのAGEs産生抑制率を示す図である。

0011

本発明は、ボタン科植物の花部又はその処理物を有効成分として含有する抗糖化剤を提供する。本発明の抗糖化剤は、ボタン科植物の花部又はその処理物を含むものであればどのようなものであってもよい。本発明におけるボタン科(Paeoniaceae)植物として、例えば、ヤマシャクヤク(Paeonia japonica (Makino) Miyabe et Takeda)、ケヤマシャクヤク(Paeonia japonica (Makino) Miyabe et Takeda f. hirsuta H.Hara)、シベリアシャクヤク(Paeonia lactiflora Pall. var. lactiflora)、シャクヤク(Paeonia lactiflora Pall. var. trichocarpa (Bunge) Stearn)、ベニバナヤマシャクヤク(Paeonia obovata Maxim.)、ケナシシロシャクヤク(Paeonia obovata Maxim. f. albiflora M.Mizush. ex T.Shimizu)、ケナシベニバナヤマシャクヤク(Paeonia obovata Maxim. f. glabra (Makino) Kitam.)、マンシュウヤマシャクヤク(Paeonia obovata Maxim. f. oreogeton (S.Moore) Kitag.)、オランダシャクヤク(Paeonia officinalis L.)、ボタン(Paeonia suffruticosa Andrews)、カンボタン(Paeonia suffruticosa Andrews ‘Hiberniflora’)、ホソバシャクヤク(Paeonia tenuifolia L.)等が挙げられる。本発明におけるボタン科植物として、例えば、品種名称が湘、谷の誉、酔月、ジュリエット、白姫、かぐや姫、宰相、紅日輪、宵待、日、多摩の瑞、べにしずか等のシャクヤク(Paeonia lactiflora Pall.)や、品種名称が黄、翠、黒の司、赤銅の輝、ジパング等であるボタン(Paeonia suffruticosa Andrews)等であってもよい。使用するボタン科植物の部位は花部である。さらに、例えば根等の地下部、種子、葉等の地上部;これらの2以上の組み合わせ;等を組み合わせて使用してもよく、実際の使用に際し適用される法律遵守するべきであろうが、特に制限されない。

0012

本発明におけるボタン科植物の花部として、例えば、ボタン科の植物の花部をそのまま用いてもよく、それを乾燥させたり、細切したり、粉砕したりしたものを用いてもよい。本発明におけるボタン科植物の処理物として、例えば、ボタン科の植物の花部を抽出溶媒で抽出することにより得られる処理物を用いてもよい。上記の処理物は、通常、抽出溶媒による抽出液、その希釈液、その濃縮液、又はその抽出溶媒を除去した乾燥物の態様をとり得る。具体的には、処理物は、例えば、溶液状、ペースト状、ゲル状、粉末状等の態様をとり得る。

0013

前記抽出溶媒としては、水;メタノールエタノールプロパノール等の脂肪族1価アルコールグリセリンプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の脂肪族多価アルコールアセトン等のケトン類ジエチルエーテルジオキサン等のエーテル類アセトニトリル等のニトリル類酢酸エチルエステル等のエステル類キシレンベンゼントルエン等の芳香族類クロロホルムハロゲン化アルキル類等の有機溶媒が挙げられる。
これらの抽出溶媒は、1種が単独で、又は2種以上が混合されて用いられ得る。混合されてなる抽出溶媒の混合比は、特に限定されるものではなく、適宜調整される。

0014

前記抽出溶媒としては、抗糖化剤がより抗糖化性能に優れたものになるという点で、脂肪族1価アルコール又は脂肪族多価アルコール等の脂肪族アルコールを含む抽出溶媒が好ましく、脂肪族1価アルコールを含む抽出溶媒がより好ましく、エタノールを含む抽出溶媒がさらに好ましく、エタノール及び水の混合液が最も好ましい。

0015

また、通常、抽出溶媒量が抽出原料の2〜100倍量(質量比)であり、室温または加熱下で、抽出時間が1時間〜5日間(室温抽出)、10分間〜5時間(加熱抽出)である。抽出工程を複数回繰り返し行ってもよい。抽出した後においては、必要に応じて、適宜、ろ過、脱臭、脱色等の精製処理希釈濃縮、乾燥等を行うことができる。

0016

このようにして得られたボタン科植物の花部又はその処理物を含有する本発明の抗糖化剤は、抗糖化作用を有しているので、糖化により生じるあらゆる症状、例えば、老化、皮膚硬化、動脈硬化、糖尿病、骨粗鬆症、不妊症、脱毛、アルツハイマー型認知症、脳の老人斑、白内障、性機能障害等の予防及び/又は治療等の好適に用いることができる。「治療」は、「軽減」、「改善」等の概念を包含する。本発明の抗糖化剤は、抗老化作用を有しているので、アンチエイジング剤として有用である。当該アンチエイジング剤は、例えば皮膚のシワシミ、くすみ等について、その発生を抑制したり、その発生後の進行を抑制したりすることができる。

0017

本発明の抗糖化剤(製剤)におけるボタン科植物の花部又はその処理物の含有量は特に限定されるものではないが、製剤に対してボタン科植物の花部又はその処理物を約0.001〜約100質量%含むことが好ましく、約0.01〜約100質量%含むことがより好ましい。質量比(ボタン科植物の花部の処理物):(ボタン科植物の花部)は、(1:25)〜(25:1)であることが好ましく、(1:5)〜(5:1)であることがより好ましい。
また、ボタン科植物の花部又はその処理物の1日当たり投与量は投与対象により異なるが、例えば対象が成人ヒトの場合、通常約1〜約17000mg/日であり、好ましくは約10〜約5000mg/日である。

0018

本発明の抗糖化剤は、経口又は非経口のいずれかの経路哺乳動物に投与することができる。経口剤としては、錠剤カプセル剤顆粒剤丸剤散剤口腔用錠剤、経口液剤乳剤懸濁剤シロップ剤ゼリー状剤飴状剤、グミ状剤、ペースト状剤等が挙げられる。また、ティーバック状に分包し、水またはお湯に浸出させてから飲むようにしてもよく、水やお湯などで溶いて飲んだり、飲食品等に添加して摂取してもよい。非経口剤としては、注射剤(例えば、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤)、点滴剤皮膚外用剤(例えば、経鼻投与製剤、経皮製剤軟膏剤ローション剤、乳剤、ゲル剤クリーム剤)、点眼剤点耳剤点鼻剤坐剤(例えば、直腸坐剤、膣坐剤)、パック浴用剤石けん洗顔料を含む)等が挙げられる。これらの製剤は、当該分野で通常行われている手法により、薬学上許容される添加剤を用いて製剤化することができる。薬学上許容される添加剤としては、安定(化)剤、界面活性剤滑沢剤緩衝剤甘味剤矯味剤結合剤抗酸化剤コーティング剤着香剤香料糖衣剤、等張化剤乳化剤粘稠(化)剤、pH調節剤賦形剤分散剤崩壊剤防腐剤保存剤溶解補助剤等が挙げられ、例えば、炭酸マグネシウムステアリン酸マグネシウムタルク砂糖ラクトースペクチンデキストリン澱粉ゼラチントラガントメチルセルロースナトリウムカルボキシメチルセルロース低融点ワックスカカオバター等を賦形剤又は担体として使用できる。

0019

本発明の抗糖化剤は、経口剤である場合、固形剤(錠剤、カプセル剤、顆粒剤、丸剤、散剤、口腔用錠剤)であることが好ましく、有効成分を例えば賦形剤(乳糖ショ糖、デキストリン等の糖類、トウモロコシデンプン、α化デンプン等のでんぷん類、結晶セルロースセルロース等のセルロース類マンニトールマルチトールエリスリトール等の糖アルコール類ケイ酸二酸化ケイ素メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等のケイ素化合物炭酸カルシウムリン酸カルシウム等のカルシウム化合物酸化アルミニウム水酸化アルミニウム等のアルミニウム化合物、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム等のマグネシウム化合物またはタルク、酸化チタンなどの鉱物)、結合剤(メタクリル酸コポリマー等のアクリル酸ポリマーヒプロメロースヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース類、エポキシ樹脂類、トウモロコシデンプン、α化デンプン等のでんぷん類、ポリビニルアルコールカルボキシビニルポリマー等のビニル系ポリマー、ペクチン、プルランなどの糖類)、崩壊剤(ラウリル硫酸ナトリウムマクロゴールポリソルベート等の界面活性剤、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム等のセルロース類、ヒドロキシプロピルスターチ、トウモロコシデンプン、α化デンプンなどのでんぷん類、ポビドンクロスポビドン等のポビドン類、寒天、マンニトール等の糖類)、滑沢剤(ラウリル硫酸ナトリウム、マクロゴール、ポリソルベート等の界面活性剤、ケイ酸、二酸化ケイ素、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等のケイ素化合物、ステアリン酸及びその塩類ミツロウカルナウバロウ等の油脂類)等の添加剤と混合し、常法に従って製剤化することができる。必要に応じて糖衣(必要に応じて製剤にアクリル酸ポリマー、セルロース類、エポキシ樹脂ビニル系樹脂シェラックなどを用いて被膜を形成し、糖類、糖アルコール類、アルミニウム化合物、カルシウム化合物、ケイ素化合物、鉱物、樹脂ゼラチン類、セルロース類、でんぷん類、マグネシウム化合物、油脂類等で被覆する)、フィルムコーティング(アクリル酸ポリマー、セルロース類、エポキシ樹脂、ビニル系樹脂、シェラックなどを用いて被膜を形成する。被膜には必要に応じて糖類、糖アルコール類、アルミニウム化合物、カルシウム化合物、ケイ素化合物、鉱物、樹脂、界面活性剤、ゼラチン類、セルロース類、でんぷん類、マグネシウム化合物、油脂類等を添加することができる)等で被覆してもよい。また、多層錠有核錠としてもよい。

0020

経口用液剤(経口液剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、リモナーデ剤、シロップ剤等)は、有効成分を一般的に用いられる希釈剤(水、エタノール又はそれらの混液等)に溶解、懸濁又は乳化して製剤化される。さらにこの液剤は、安定(化)剤、界面活性剤、緩衝剤、甘味剤、矯味剤、抗酸化剤、着香剤・香料、等張化剤、乳化剤、粘稠(化)剤、pH調節剤、分散剤、防腐剤、保存剤、溶解補助剤等を含有していてもよい。

0021

非経口剤としては例えば、皮膚外用剤が挙げられる。皮膚外用剤は、固形剤、液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、貼付剤等に適用できるが、外用に適する剤型であればこれらに限定されるものではない。皮膚外用剤には、必要に応じて、水、低級アルコール、溶解補助剤、界面活性剤、乳化安定化剤ゲル化剤粘着剤、その他、所望する剤型を得るために通常使用される基剤成分を配合でき、使用目的に応じて血管拡張剤副腎皮質ホルモン保湿剤殺菌剤清涼化剤ビタミン類、香料、色素等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することも可能である。

0022

非経口剤としては例えば、注射剤が挙げられる。注射剤は、溶液、懸濁液、乳濁液、及び用時溶剤に溶解又は懸濁して用いる固形の注射剤を包含する。注射剤は、有効成分を溶剤に溶解、懸濁又は乳化して製剤化される。溶剤として、例えば注射用蒸留水生理食塩水植物油、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、エタノールのようなアルコール類等及びそれらの組み合わせが用いられる。さらにこの注射剤は、安定剤、溶解補助剤(グルタミン酸アスパラギン酸ポリソルベート80登録商標)等)、懸濁化剤、乳化剤、無痛化剤、緩衝剤、保存剤等を含んでいてもよい。これらは最終工程において滅菌するか無菌操作法によって製造される。また無菌の固形剤、例えば凍結乾燥品を製造し、その使用前に無菌化又は無菌の注射用蒸留水又は他の溶剤に溶解して使用することもできる。

0023

本発明の経口剤又は非経口剤は、医薬品、医薬部外品、化粧品、雑品、飲食品(サプリメント、栄養補助食品、保健機能食品、特別用途食品等を含む)、食品添加剤、飼料等の態様で実施することができる。なお、本発明において雑品とは、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の対象外の商品をいい、例えばスプレー剤、クリーム剤等が挙げられる。

0024

本発明の抗糖化剤が医薬品の態様である場合、上記本発明のボタン科植物の花部又はその処理物を有効成分とし、薬学的に許容される担体又は添加剤を適宜配合して製剤化することができる。剤型は特に限定されず、好ましくは例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、丸剤、散剤、口腔用錠剤、経口液剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤、ゼリー剤等の経口剤;注射剤(例えば、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤)、輸液、点滴剤、皮膚外用剤(例えば、経鼻投与製剤、経皮製剤、軟膏剤)、点眼剤、点耳剤、点鼻剤、坐剤(例えば、直腸坐剤、膣坐剤)、軟膏パッチ剤、液剤等の非経口剤とすることができる。好適には外用剤である。

0025

本発明の医薬品の製剤化に用いる添加剤の配合割合については、医薬品分野において通常採用されている範囲に基づいて適宜設定すればよい。配合できる添加剤は特に制限されないが、例えば、水、生理食塩水、その他の水性溶媒水性又は油性基剤等の各種溶媒;安定(化)剤、界面活性剤、滑沢剤、緩衝剤、甘味剤、矯味剤、結合剤、抗酸化剤、コーティング剤、着香剤、糖衣剤、等張化剤、乳化剤、粘稠(化)剤、pH調節剤、賦形剤、分散剤、崩壊剤、防腐剤、保存剤、溶解補助剤等の各種添加剤が挙げられる。

0026

調剤単位形態がカプセルである場合には、上記タイプの材料にさらに油脂のような液状担体を有用な添加剤として含有することができる。注射のための無菌組成物は通常の製剤業務(例えば有効成分を注射用水天然植物油等の溶媒に溶解又は懸濁させる等)に従って調製することができる。注射用水性液としては、例えば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張液(例えば、D−ソルビトール、D−マンニトール、塩化ナトリウム等を含有する水溶液)等が用いられ、適当な溶解補助剤、例えば、アルコール(例、エタノール)、ポリアルコール(例、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール)、非イオン性界面活性剤(例、ポリソルベート80TM、HCO−50)等と併用してもよい。油性液としては、例えば、ゴマ油大豆油等が用いられ、溶解補助剤である安息香酸ベンジルベンジルアルコール等と併用してもよい。また、緩衝剤(例えば、リン酸塩緩衝液酢酸ナトリウム緩衝液)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザルコニウム塩酸プロカイン等)、安定剤(例えば、ヒト血清アルブミン、ポリエチレングリコール等)、保存剤(例えば、ベンジルアルコール、フェノール等)、酸化防止剤等と配合してもよい。

0027

本発明の抗糖化剤が医薬部外品、化粧品又は雑品の態様である場合、形態は特に限定されない。好ましくは例えば、皮膚外用剤(化粧水乳液ファンデーションハンドクリーム美容液等を含む)、シャンプーコンディショナートリートメントヘアケア剤スタイリング剤、パック、石けん(洗顔料を含む)、ボディーシャンプー育毛剤、浴用剤の形態とすることができる。

0028

本発明の抗糖化剤が医薬部外品、化粧品又は雑品の場合、本発明のボタン科植物の花部又はその処理物以外に医薬部外品、化粧品又は雑品として一般に使用されている成分、例えば、安定(化)剤、界面活性剤、滑沢剤、緩衝剤、甘味剤、矯味剤、結合剤、抗酸化剤、コーティング剤、湿潤剤、着香剤・香料、着色剤、糖衣剤、等張化剤、乳化剤、粘稠(化)剤、pH調節剤、賦形剤、分散剤、崩壊剤、防腐剤、保存剤、溶解剤、溶解補助剤、油分、保湿剤、紫外線吸収剤充填剤金属イオン封鎖剤日焼け止め剤消泡剤柔軟剤推進剤酸性化又は塩基性化剤シリコーンビタミン染料顔料ナノ顔料、アルコール等の有機溶媒、水等を目的に応じて適宜配合することができる。

0029

医薬部外品、化粧品又は雑品の好ましい剤形として、固形剤、液剤、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏剤、エアゾール剤等の剤型が挙げられる、外用に適する剤型であればこれらに限定されるものではない。
皮膚外用剤には、必要に応じて、水、低級アルコール、溶解補助剤、界面活性剤、乳化安定化剤、ゲル化剤、粘着剤、その他、所望する剤型を得るために通常使用される基剤成分を配合でき、使用目的に応じて血管拡張剤、副腎皮質ホルモン、保湿剤、殺菌剤、清涼化剤、ビタミン類、香料、色素等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することも可能である。

0030

このようにして得られる製剤は、例えば、ヒトや他の動物(例えば、ラットマウスウサギヒツジブタウシネコイヌサル等)に対して投与することができる。

0031

本発明は、飲食品そのものではなく、抗糖化を促進するためのボタン科植物の花部又はその処理物が添加又は増量されている、飲食品(サプリメント、栄養補助食品、保健機能食品、特別用途食品等を含む)をも提供する。本発明の飲食品は、上記本発明の抗糖化剤を含むものであればよい。飲食品の形態は特に限定されないが、例えば、自然流動食、半消化栄養食若しくは成分栄養食、又はドリンク剤等の加工形態とすることもできる。飲食品の形態として、例えば茶飲料清涼飲料炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料乳酸飲料等の飲料、そば、うどん、中華麺即席麺等の麺類、飴、キャンディーガムチョコレートスナック菓子ビスケットゼリージャムクリーム焼き菓子、パン等の菓子及びパン類、かまぼこ、ハムソーセージ等の水産畜産加工食品加工乳発酵乳等の乳製品サラダ油てんぷら油、マーガリンマヨネーズショートニングホイップクリームドレッシング等の油脂及び油脂加工食品ソース、たれ等の調味料カレーシチュー、丼、お雑炊等のレトルトパウチ食品アイスクリームシャーベット、かき等の冷菓等を挙げることができる。また、本発明の飲食品は、抗糖化をコンセプトとする旨が表示されているサプリメント、栄養補助食品、保健機能食品、特別用途食品等を含む。また、本発明の飲食品は、乳糖、デンプン、結晶セルロース、リン酸ナトリウム等の医薬用賦形剤を含んでいてもよい。

0032

本発明は、飲食品そのものではなく、抗糖化を促進するための食品添加剤を提供する。本発明の食品添加剤は、上記本発明の抗糖化剤を含むものであればよい。本発明の食品添加剤の形態は特に限定されないが、例えば、液状、ペースト状、粉末状、フレーク状、顆粒状等が挙げられる。本発明の食品添加剤には、飲料用の添加剤も含まれる。本発明の食品添加剤は、一般的な食品添加剤の製造方法に従って製造することができる。

0033

本発明は、抗糖化を促進するための飼料を提供する。本発明の飼料は、上記本発明の抗糖化剤を含むものであればよい。飼料としては、例えば、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ等の家畜用飼料、イヌ、ネコ等のペット用飼料等が挙げられる。本発明の飼料は、飼料中に本発明の抗糖化剤等を添加する以外、一般的な飼料の製造方法を用いて加工製造することができる。

0034

本発明が抗糖化作用を有することは、例えばLeeらの方法(Lee, E.H. et al.: Biol. Pharm. Bull.,31, 1626-1630 (2008))に従って、AGEs産生抑制能を測定することにより確認することができる。本発明の抗糖化剤は、抗糖化作用に加えて、さらに抗酸化作用も有していてもよい。なお、一般に抗酸化作用と抗糖化作用とは相関性が確認されていない。また、本発明の抗糖化剤の有効成分であるボタン科植物の花部又はその処理物は、抗糖化のために使用される他の有効成分と組み合わせて使用することにより、相加的又は相乗的な効果の向上が期待できる。抗糖化のために使用される他の有効成分としては、マメ科植物マタタビ科植物ザクロ科植物、クスノキ科植物、トウダイグサ科植物、セリ科植物バラ科植物カエデ科植物ヒルガオ科植物アブラナ科植物イネ科植物キク科植物ドクダミ科植物、ブドウ科植物オオバコ科植物、トチノキ科植物フクギ科植物モクセイ科植物ツバキ科植物ミカン科植物フトモモ科植物カキノキ科植物、アカネ科植物ブナ科植物アジサイ科植物ヒシ科植物、ミソハギ科植物、ガガイモ科植物等が挙げられる。抗糖化効果の相乗的な効果が得られる点で、シャクヤクの花エキス等のボタン科植物の花部又はその処理物とマメ科植物、マタタビ科植物、ザクロ科植物、クスノキ科植物、トウダイグサ科植物、セリ科植物、バラ科植物、カエデ科植物、ヒルガオ科植物、アブラナ科植物、イネ科植物、キク科植物、ドクダミ科植物、ブドウ科植物、オオバコ科植物、トチノキ科植物、フクギ科植物、モクセイ科植物、ツバキ科植物、ミカン科植物、フトモモ科植物、カキノキ科植物、アカネ科植物、ブナ科植物、アジサイ科植物、ヒシ科植物、ミソハギ科植物、ガガイモ科植物等とを組み合わせて用いることが好ましい。
本発明の抗糖化剤の有効成分であるボタン科植物の花部又はその処理物は、長期間の摂取又は使用が可能である。

0035

本発明には、ボタン科植物の花部又はその処理物の有効量を抗糖化が必要なヒトに投与する抗糖化方法が含まれる。また、本発明には、ボタン科植物の花部又はその処理物を抗糖化が必要なヒトに経口的に摂取させる非治療的な抗糖化方法も含まれる。なお、「非治療的」とは、医療行為、すなわち治療による人体又は動物の体への処置行為を含まない概念である。

0036

本発明は、本発明の抗糖化剤の有効量を、抗糖化を促進することが必要な動物に投与することを特徴とする糖化の予防及び/又は軽減方法を包含する。
本発明は、抗糖化のための本発明の抗糖化剤の使用を含む。
本発明は、抗糖化のために使用する本発明の抗糖化剤を含む。

0037

以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。

0038

〔実施例1:シャクヤク花エキスの製造〕
シャクヤク(Paeonia lactiflora Pall. var. trichocarpa (Bunge) Stearn)の花弁から粗シャクヤク花を製造した。粗シャクヤク花は、シャクヤクの花を約1週間自然乾燥し手及び粉砕機で細切して得た。
粗シャクヤク花450gを水/エタノール(95)混液(7:3(容量比))3600mLに入れて、室温で2日間、攪拌して浸出操作を行った。ついで吸引濾過濾紙No.2)をし、残渣及び第一浸出液を得た。残渣を水/エタノール(95)混液(7:3(容量比))3600mLに入れて、室温で2日間、攪拌をして侵出させた。吸引濾過(濾紙No.2)をし、第二浸出液を得た。第一浸出液及び第二浸出液を混合し、水あめ用の稠度になるまで、60℃以下で減圧濃縮し、シャクヤク花エキスを得た。

0039

〔実施例2:試験方法
Leeらの方法(Lee, E.H. et al.: Biol. Pharm. Bull.,31, 1626-1630 (2008))に従って、D−グルコースウシ血清アルブミン及び試験溶液を60℃で48時間反応させた後、反応溶液蛍光強度を測定することでAGEs産生抑制能測定試験を実施した。AGEs産生抑制能は、試験溶液を加えない未処置対照の産生率を100%とした場合の相対値として評価した。また、最終反応溶液中の試験濃度と抑制率のグラフからIC50値(50%阻害濃度)を算出した。
(1)反応溶液の調製
シャクヤク花エキス2.0gを50%(容量比)エタノール溶液50mLで抽出した後、遠心分離(3000rpm、5分間)し、濾過して得られた濾液を50%エタノール溶液で適宜希釈して試験溶液とした。
1.5mLマイクロチューブに100mg/mLウシ血清アルブミン(BSA;Bovine Serum Albumin;製品番号A3733、シグマアルドリッチ製)溶液100μL、200mg/mLD−グルコース溶液500μL、試験溶液20μL及び1/15mol/Lリン酸緩衝液(pH7.2)を380μL加えた後、60℃で48時間加温したものを反応溶液とした。
(2)蛍光強度の測定
反応溶液20μLを96穴マイクロプレートに加え、水200μLを加えた後、マイクロプレートリーダーで蛍光強度を測定した。
AGEs産生抑制能は、試験溶液の代わりに1/15mol/Lリン酸緩衝液(pH7.2)を加えて同様に操作したものを未処置対照とし、下記の通り算出した。なお、ブランクはD−グルコース溶液の代わりに1/15mol/Lリン酸緩衝液(pH7.2)を加えて同様に操作したものを用いた。

0040

0041

マイクロプレートリーダー操作条件
機種:SpectraMax M2e
測定条件蛍光、endpointモード、ボトムリード
励起波長:370nm
蛍光波長:440nm

0042

結果を表1及び図1に示した。

0043

0044

表1及び図1から、シャクヤク花弁エキスが濃度依存的にAGEs産生を抑制することが確認された。なお、試料濃度と産生抑制率の関係を示すグラフから算出されたIC50値は、0.21mg/mLであった。

実施例

0045

なお本発明は上述した各実施形態及び実施例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

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