図面 (/)

技術 毛髪化粧料

出願人 花王株式会社
発明者 江連美佳子井上将来
出願日 2015年11月5日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2015-217483
公開日 2017年5月25日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2017-088514
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード pH計 アルガンオイル 仕上がり後 pH測定 ポリグリセリン混合物 本ピックアップ 剥離抑制効果 極性液相
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年5月25日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

毛髪延伸時のキューティクル剥離を抑制し、仕上がりツヤまとまり性を向上しうる毛髪化粧料を提供する。

解決手段

成分(A)カチオン性界面活性剤、成分(B)コハク酸またはその塩を0.3質量%以上5質量%以下(酸としての含有量)、成分(C)トリグリセリンテトラグリセリンとの合計濃度が40質量%以上100質量%以下であるポリグリセリンを0.1質量%以上3.0質量%以下、および、水を含む、毛髪化粧料。

概要

背景

毛髪は、太陽光による紫外線や熱、乾燥等の影響を常に受けると共に、日々の洗髪ブラッシングドライヤーの熱等によりダメージに晒されている。また、近年では、自由に髪色を変え(カラーリング等)、髪形化学処理によって変化させる(パーマ等)など、髪の外観を変化させ、おしゃれを楽しむことが一般化している。このような施術頻度が高まると、髪にダメージが蓄積され、枝毛切れ毛が発生したり、毛先がパサついたりすることがわかっている。

具体的には、特許文献1(特開2000−38322号公報)には、毛髪の感触向上のために用いられるカチオン活性剤が、キューティクル剥離現象を発生させることが記載されており、これを抑制する技術としてカチオン性界面活性剤および有機酸を含有するキューティクルケア剤が提案されている。

一方、グリセリン誘導体を配合した毛髪化粧料は知られており、たとえば特許文献2(特開2007−112716号公報)では、カチオン性界面活性剤とジグリセリン等の特定の多価アルコールとを含有した組成物により、櫛通り性が向上することが開示されている。

また、特許文献3(国際公開第2013/081018号)では、整髪性を向上させる毛髪改質技術として、カチオン界面活性剤と特定のポリグリセリンHLB2〜7のアルキルグリセリルエステルまたはアルキルグリセリルエーテル芳香族アルコールを用いた組成物も提案されている。

概要

毛髪の延伸時のキューティクルの剥離を抑制し、仕上がりツヤまとまり性を向上しうる毛髪化粧料を提供する。成分(A)カチオン性界面活性剤、成分(B)コハク酸またはその塩を0.3質量%以上5質量%以下(酸としての含有量)、成分(C)トリグリセリンテトラグリセリンとの合計濃度が40質量%以上100質量%以下であるポリグリセリンを0.1質量%以上3.0質量%以下、および、水を含む、毛髪化粧料。なし

目的

本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、毛髪の延伸時のキューティクルの剥離を抑制し、仕上がりのツヤ、まとまり性を向上しうる毛髪化粧料を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

次の成分(A)〜(C)および水を含む、毛髪化粧料。(A)カチオン性界面活性剤(B)コハク酸またはその塩を0.3質量%以上5質量%以下(酸としての含有量)(C)トリグリセリンテトラグリセリンとの合計濃度が40質量%以上100質量%以下であるポリグリセリンを0.1質量%以上3.0質量%以下

請求項2

当該毛髪化粧料における前記成分(B)の酸としての質量および前記成分(C)の質量の合計に対する前記成分(A)の質量の割合((A)/((B)+(C)))が、0.01以上7.0以下である、請求項1に記載の毛髪化粧料。

請求項3

さらに成分(D)として、(D)HLB2以上7以下である、アルキルグリセリルエステル、アルキルグリセリルエール、およびソルビタン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種を、0.3質量%以上3.0質量%以下含む、請求項1または2に記載の毛髪化粧料。

請求項4

前記成分(C)のポリグリセリンにおいて、前記トリグリセリンおよび前記テトラグリセリンの各々の濃度が10質量%以上80質量%以下である、請求項1乃至3いずれか1項に記載の毛髪化粧料。

請求項5

当該毛髪化粧料中の前記成分(A)および(C)の含有量ならびに前記成分(B)の酸としての含有量の合計が、2.0質量%以上8.0質量%以下である、請求項1乃至4いずれか1項に記載の毛髪化粧料。

請求項6

請求項1乃至5いずれか1項に記載の毛髪化粧料を毛髪に適用し、濯ぎ流す、毛髪処理方法

技術分野

0001

本発明は、毛髪化粧料に関する。

背景技術

0002

毛髪は、太陽光による紫外線や熱、乾燥等の影響を常に受けると共に、日々の洗髪ブラッシングドライヤーの熱等によりダメージに晒されている。また、近年では、自由に髪色を変え(カラーリング等)、髪形化学処理によって変化させる(パーマ等)など、髪の外観を変化させ、おしゃれを楽しむことが一般化している。このような施術頻度が高まると、髪にダメージが蓄積され、枝毛切れ毛が発生したり、毛先がパサついたりすることがわかっている。

0003

具体的には、特許文献1(特開2000−38322号公報)には、毛髪の感触向上のために用いられるカチオン活性剤が、キューティクル剥離現象を発生させることが記載されており、これを抑制する技術としてカチオン性界面活性剤および有機酸を含有するキューティクルケア剤が提案されている。

0004

一方、グリセリン誘導体を配合した毛髪化粧料は知られており、たとえば特許文献2(特開2007−112716号公報)では、カチオン性界面活性剤とジグリセリン等の特定の多価アルコールとを含有した組成物により、櫛通り性が向上することが開示されている。

0005

また、特許文献3(国際公開第2013/081018号)では、整髪性を向上させる毛髪改質技術として、カチオン界面活性剤と特定のポリグリセリンHLB2〜7のアルキルグリセリルエステルまたはアルキルグリセリルエーテル芳香族アルコールを用いた組成物も提案されている。

先行技術

0006

特開2000−38322号公報
特開2007−112716号公報
国際公開第2013/081018号

発明が解決しようとする課題

0007

髪の外観を変化させておしゃれを楽しみたい消費者にとって、カラーやパーマは必需品であり、日々のヘアケア行動の中で、ブラッシング、ブローアイロン使用等により毛髪には引き延ばすような力が加えられる。毛髪は延伸させられると、キューティクルがめくれ上がる現象リフトアップ)が観察され、キューティクル剥離が促進されると考えられる。従って、毛髪を延伸するような力が加わった際に生じるリフトアップを抑制し、キューティクル剥離を抑制できる毛髪化粧料が求められる。

0008

この点、特許文献1では、カチオン性界面活性剤と有機酸またはその塩を作用させることでキューティクルのリフトアップを抑制し、キューティクルの剥離を抑制する旨の開示があるが、毛髪を延伸した際のリフトアップ抑制効果は十分ではない点で改善の余地があった。
また、特許文献2や3においても、種々ヘアケア効果が開示されているが、毛髪を延伸した際のキューティクル剥離抑制に関する記述は見られず、その効果は十分ではない点で、改善の余地があった。

0009

本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、毛髪の延伸時のキューティクルの剥離を抑制し、仕上がりツヤまとまり性を向上しうる毛髪化粧料を提供する。

課題を解決するための手段

0010

本発明は、次の成分(A)〜(C)および水を含む毛髪化粧料を提供するものである。
(A)カチオン性界面活性剤
(B)コハク酸またはその塩を0.3質量%以上5質量%以下(酸としての含有量
(C)トリグリセリンテトラグリセリン合計濃度が40質量%以上100質量%以下であるポリグリセリンを0.1質量%以上3.0質量%以下

0011

また、本発明は、上記本発明における毛髪化粧料を毛髪に適用し、濯ぎ流す、毛髪処理方法を提供するものである。

発明の効果

0012

本発明によれば、毛髪の延伸時のキューティクルの剥離を抑制し、仕上がりのツヤ、まとまり性を向上しうる毛髪化粧料を提供することができる。

0013

以下、本発明の実施の形態について、各成分の具体例を挙げて説明する。なお、各成分はいずれも単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本明細書中、pHは25℃、20倍希釈した場合での測定値ガラス電極測定法)を意味する。

0014

(成分(A))
成分(A)のカチオン性界面活性剤は、成分(B)および(C)の作用を有効に発現させる機能を有する。

0015

成分(A)のカチオン性界面活性剤としては、たとえば、下記一般式(1)で表されるエーテルアミンまたはヒドロキシエーテルアミンおよびそれらの塩、下記一般式(2)で表される第4級アンモニウム塩ならびに下記一般式(3)で表されるアミドアミンおよびその塩からなる群より選ばれる1種または2種以上が用いられる。

0016

0017

〔上記一般式(1)中、R1は、炭素数12以上24以下の直鎖または分岐鎖アルキル基またはアルケニル基を示し、R2およびR3は、同一または異なる炭素数1以上6以下のアルキル基または基−(AO)mH(Aは炭素数2以上4以下のアルキレン基、mは1以上6以下の数を示し、m個のAは同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、Yは−O−(CH2)3−または−(OCH2CH(OH)CH2)a−(aは1〜5の数を示す。)を示す。〕

0018

一般式(1)で表されるエーテルアミン、ヒドロキシエーテルアミンは、有機酸によって塩としたものを用いてもよいし、本実施形態の毛髪化粧料に酸を配合して、pH調整剤と共に組成物中で塩を形成させてもよい。かかる酸としては、たとえば、アルキルリン酸アルキルスルホン酸アルキル硫酸等の短鎖アルキル基、好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基を有する酸;L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸等の酸性アミノ酸ピログルタミン酸安息香酸p−トルエンスルホン酸等の芳香族酸グリコール酸乳酸グリセリン酸グルコン酸パントテン酸リンゴ酸酒石酸クエン酸等のヒドロキシ酸;その他酢酸などが挙げられる。中でも毛髪に対する保湿および柔軟化効果をもたらす点から、有機酸が好ましく、殊に、酸性アミノ酸、ピログルタミン酸、ヒドロキシ酸が好ましく、ヒドロキシ酸がより好ましい。
本実施形態において、成分(B)以外の有機酸の含有量は、毛髪の潤滑性を維持する観点から、一般式(1)で表されるエーテルアミン、ヒドロキシエーテルアミンおよびそれらの塩のアミン当量に対して、好ましくは0.5〜1.5モル倍であり、より好ましくは1〜1.3モル倍である。

0019

一般式(1)で表されるエーテルアミン、ヒドロキシエーテルアミンおよびそれらの塩の好ましい具体例としてエーテルアミンが挙げられ、より好ましくは、N,N−ジメチル−3−ヘキサデシルオキシプロピルアミン、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミン(以下、ステアロキシプロピルジメチルアミンともいう。)等が挙げられる。

0020

0021

〔上記一般式(2)中、R4は炭素数12以上24以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、X-は陰イオンを示す。〕

0022

一般式(2)で表される第4級アンモニウム塩の好ましい具体例として、ラウリルトリメチルアンモニウム塩パルミチルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリモニウムクロリド等のステアリルトリメチルアンモニウム塩オレイルトリメチルアンモニウム塩、アラキルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩等が挙げられ、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩がより好ましい。また、陰イオンX-の具体例としては、塩化物イオン臭化物イオン等のハロゲン化物イオンメトサルフェートイオンエトサルフェートイオン、メトフォスフェートイオン、エトフォスフェートイオン、メトカーボナートイオン等の無機有機陰イオン等が挙げられ、ハロゲン化物イオンが好ましく、塩化物イオンがさらに好ましい。

0023

0024

〔上記一般式(3)中、R5は炭素数17以上21以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示し、2個のR6は同一のまたは異なる炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、nは2以上4以下の数を示す。〕

0025

一般式(3)で表されるアミドアミンの好ましい具体例として、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミドステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド東邦化学工業社製;カチナールPAS)、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド(東邦化学工業社製;カチナールAEAS)、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノプロピルアミド、ベヘン酸ジメチルアミノプロピルアミド(日光ケミカルズ社製;アミドアミンMPB)、ベヘン酸ジエチルアミノプロピルアミド(東邦化学工業社製;カチナールGMPA)等が挙げられ、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘン酸ジエチルアミノプロピルアミド等がより好ましい。

0026

一般式(3)で表されるアミドアミンは、有機酸によって塩としたものを用いてもよいし、本実施形態の毛髪化粧料に酸を配合して、pH調整剤と共に組成物中で塩を形成させてもよい。かかる酸としては、たとえば、アルキルリン酸、アルキルスルホン酸、アルキル硫酸等の短鎖アルキル基を有する酸;L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;ピログルタミン酸;安息香酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族酸;グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、グルコン酸、パントテン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシ酸;その他酢酸などが挙げられる。中でも毛髪に対する保湿および柔軟化効果をもたらす点から、有機酸が好ましく、殊に、酸性アミノ酸、ピログルタミン酸、ヒドロキシ酸が好ましく、ヒドロキシ酸がより好ましい。
本実施形態において、成分(B)以外の有機酸の含有量は、毛髪の潤滑性を維持する観点から、一般式(3)で表されるアミドアミンまたはその塩のアミン当量に対して、好ましくは0.5〜1.5モル倍であり、より好ましくは1〜1.3モル倍である。

0027

これらのカチオン性界面活性剤は、いずれかを単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。これらのカチオン性界面活性剤のうち、塗布時および乾燥後の感触を向上させる観点から、一般式(1)で表されるエーテルアミン、ヒドロキシエーテルアミンまたはそれらの塩あるいは一般式(2)で表される第4級アンモニウム塩を用いることが好ましい。

0028

本実施形態の毛髪化粧料中における成分(A)のカチオン性界面活性剤の含有量は、キューティクルリフトアップ抑制効果を向上させる観点から、毛髪化粧料全体に対して好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、さらにより好ましくは0.7質量%以上であり、また、好ましくは5.5質量%以下が好ましい。さらには、毛髪のツヤを増す観点から、成分(A)の含有量は、毛髪化粧料全体に対して好ましくは5.0質量%以下であり、より好ましくは3.0質量%以下である。
また、アミドアミン、エーテルアミン、ヒドロキシエーテルアミンの含有量は、一般式(1)、一般式(3)に相当する化合物で計算をする。

0029

(成分(B))
次に、成分(B)について説明する。成分(B)は、コハク酸またはその塩である。
本実施形態においては、毛髪化粧料中に成分(B)と成分(A)および後述する成分(C)とを組み合わせて用いることにより、日々のヘアケア行動の際に生じるキューティクル剥離を効果的に抑制することができる。また、成分(A)〜(C)を組み合わせて用いることにより、毛髪を健常な状態に維持することができるため、たとえば毛髪の感触の悪化を低減したり、仕上がりのツヤ、まとまり性を向上させたりすることも可能となる。

0030

毛髪化粧料中の成分(B)の酸としての含有量は、毛髪延伸時のキューティクルの剥離抑制効果や毛髪へのツヤの付与の観点から、毛髪化粧料全体に対して0.3質量%以上であり、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上である。また、毛髪化粧料の安定性を向上させる観点から、成分(B)の酸としての含有量は、毛髪化粧料全体に対して5質量%以下であり、好ましくは3.5質量%以下とすることができる。

0031

(成分(C))
次に、成分(C)のポリグリセリンについて説明する。
成分(C)は、トリグリセリンの濃度とテトラグリセリンの濃度との合計が40質量%以上100質量%以下であるポリグリセリンである。
本実施形態においては、ポリグリセリンとは、グリセリン縮合物をいい、2量体以上の縮合物を示す。ポリグリセリンは、30量体以上の縮合物も知られており、上限は特にないが、毛髪との親和性を高める観点から、ポリグリセリンの構成体は20量体以下が好ましく、10量体以下から構成されるポリグリセリンがより好ましい。

0032

また、成分(C)のポリグリセリン中には、トリグリセリンおよびテトラグリセリンの各々の濃度が好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは15質量%以上であり、また、好ましくは80質量%以下であり、より好ましくは52質量%以下の濃度で含まれることが、成分(A)および(B)との関係で、毛髪延伸時のキューティクルのリフトアップを抑制する観点から好ましい。

0033

次に、成分(C)として用いられるトリグリセリンおよびテトラグリセリンについてさらに具体的に説明する。
トリグリセリンとは、3分子のグリセリンが脱水縮合によって直鎖状、環状または分岐状に結合した3量体を示し、化合物(3−1)〜(3−5)のような形をとる。

0034

0035

また、テトラグリセリンとは、4分子のグリセリンが脱水縮合によって直鎖状、環状または分岐状に結合した4量体を示し、化合物(4−1)〜(4−9)のような形をとる。

0036

0037

成分(C)のポリグリセリンは、さらに、毛髪延伸時のキューティクルのリフトアップを抑制する観点から以下の条件を満たすことが好ましい。
すなわち、全ポリグリセリン中におけるトリグリセリン(3量体)とテトラグリセリン(4量体)との合計含有量(p)に対するジグリセリン(2量体)の含有量(q)の比率q/pが、好ましくは0以上であり、また、好ましくは0.8未満であり、より好ましくは0.6未満、さらに好ましくは0.5未満である。また、全ポリグリセリン中における3量体と4量体との合計含有量(p)に対する5量体以上の合計含有量(r)の比率r/pは、好ましくは0以上であり、また、好ましくは0.5未満であり、より好ましくは0.4未満である。上記のような重合度分布を有するポリグリセリンは、おおよそ水酸基価が970以上1242以下(mgKOH/g)、好ましくは1000以上1200以下(mgKOH/g)である。また、上記のような重合度分布を有するポリグリセリンは、30℃における比重がたとえば1.271以上1.350以下の範囲内にあり、好ましくは1.275以上1.320以下の範囲である。これらの物性値を、成分(C)を選択する根拠としてもよい。

0038

ここでジグリセリンとは、2分子のグリセリンが脱水縮合によって直鎖状または環状に結合した2量体を示し、化合物(2−1)、(2−2)のような形をとる。

0039

0040

本実施形態の毛髪化粧料中における成分(C)のポリグリセリン中の上記pの値は、キューティクルリフトアップ抑制効果にすぐれたものとする観点から、好ましくは44質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは53質量%以上、さらにより好ましくは60質量%以上であり、また、100質量%以下が好ましい。

0041

成分(C)のポリグリセリンとして2種以上を併用することもできるが、その場合には、成分(C)のポリグリセリン全体として、トリグリセリンの濃度とテトラグリセリンの濃度との合計pが40質量%以上100質量%以下の条件を満たす構成とする。上記の条件を満たす市販のポリグリセリンとしては、Solvay社製のポリグリセロール−3(q/p=0.43、r/p=0.13、水酸基価:1140、30℃における比重:1.285、p=64.1質量%、3量体=46.2質量%、4量体=17.9質量%)、ポリグリセロール−4(q/p=0.07、r/p=0.31、水酸基価:1053、30℃における比重:1.296、p=72.5質量%、3量体=37.5質量%、4量体=35.0質量%)、薬品社製のPGL#250(q/p=0.44、r/p=0.14、p=62.5質量%、3量体=45質量%、4量体=17.5質量%)等が挙げられる。

0042

また、成分(C)のポリグリセリン中の各成分の質量比は、以下の方法で求めることができる。すなわち、測定対象ポリグリセリン混合物に対してトリメチルシリル化をおこないポリグリセリン誘導体とし、その上でガスクロマトグラフィー(Gas Chromatography:GC)法にて分離定量を行い、面積法にて求めることができる。GC法による分析は、たとえばメチルシリコーンなど低極性液相化学結合せしめた、フューズドシリカキャピラリー管を用いて100〜320℃まで10℃/分の昇温分析をおこなえば容易に実施することができる。また、成分(C)の水酸基価は、たとえば、JIS K 1557−1記載の方法で求めることができる。成分(C)の比重は、医薬部外品原料規格(外原規)2006記載の第1法Aの方法で求めることができる。

0043

本実施形態の毛髪化粧料中における成分(C)のポリグリセリンの含有量は、毛髪延伸時のキューティクル剥離抑制効果の観点から、毛髪化粧料全体に対して0.1質量%以上であり、また、3.0質量%以下であり、好ましくは2.5質量%以下である。さらに毛髪のツヤを増す観点から、成分(C)のポリグリセリンの含有量は毛髪化粧料全体に対して好ましくは0.1質量%以上1.0質量%以下である。

0044

また、毛髪化粧料における成分(B)の酸としての質量および成分(C)の質量の合計に対する成分(A)の質量の割合((A)/((B)+(C)))は、毛髪延伸時のキューティクル剥離抑制効果の観点から好ましくは0.01以上であり、より好ましくは0.1以上であり、また、好ましくは7.0以下であり、より好ましくは5.0以下である。

0045

また、毛髪化粧料中の成分(A)および(C)の含有量ならびに前記成分(B)の酸としての含有量の合計は、感触が重くなり難く、また、毛髪延伸時のキューティクル剥離抑制効果も高く維持できる観点から、好ましくは2.0質量%以上であり、より好ましくは4.0質量%以上であり、また、好ましくは8.0質量%以下である。

0046

また、本実施形態における毛髪化粧料は、さらに具体的には、水性毛髪化粧料である。すなわち、本実施形態における毛髪化粧料は、さらに水を含む。水としては、イオン交換水蒸留水等を用いることができる。
毛髪化粧料中の水の含有量は、たとえば毛髪化粧料中の水以外の成分を除いた残部とすることができる。また、水の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは60質量%以上であり、また、好ましくは98質量%以下であり、より好ましくは95質量%以下である。

0047

本実施形態において、毛髪化粧料は成分(A)〜(C)および水以外の成分を含むことができる。たとえば本実施形態の毛髪化粧料は以下の成分(D)を含んでもよい。

0048

(成分(D))
成分(D)は、HLB2以上7以下である、アルキルグリセリルエステル、アルキルグリセリルエールおよびソルビタン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種である。成分(A)〜(C)に加え、成分(D)を含むことにより、毛髪延伸時のキューティクルのリフトアップをさらに効率的に抑制することができる。また、HLBを2以上7以下に特定することで処理後の毛髪のまとまり性をさらに向上させることもできる。

0049

成分(D)のアルキルグリセリルエステルまたはアルキルグリセリルエーテル中のアルキル基は、好ましくは直鎖または分枝鎖の炭素数8以上18以下のアルキル基を示し、これらのうち、炭素数18のアルキルグリセリルエステルまたはアルキルグリセリルエーテルがより好ましい。または、成分(D)のソルビタン脂肪酸エステルとしては、ソルビタンと直鎖または分枝鎖の炭素数8以上18以下の脂肪酸とのエステルが好ましく、炭素数18の脂肪酸とのエステルがより好ましい。

0050

成分(D)の具体例としては、ステアリルグリセリルエステル、セチルグリセリルエステル、ドデシルグリセリルエステル等のアルキルグリセリルエステル;イソステアリルグリセリルエーテル、ステアリルグリセリルエーテルイソデシルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、セチルグリセリルエーテル等のアルキルグリセリルエーテル;およびステアリン酸ソルビタンオレイン酸ソルビタン、セスオレイン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステルが挙げられる。このうち、ステアリルグリセリルエステル、イソステアリルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、ステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタンが好ましい。これらはいずれかを単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
なお、ここでのHLBはデイビス法により求められる値をいう。

0051

本実施形態の毛髪化粧料中における成分(D)の含有量は、毛髪延伸時のキューティクル剥離抑制効果を向上する観点に加え、つや、まとまりを改善する観点から、好ましくは0.3質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは3.0質量%以下であり、より好ましくは2.5質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下である。

0052

次に、毛髪化粧料のpHについて説明する。
本実施形態の毛髪化粧料においては、毛髪延伸時のキューティクル剥離を抑制する効果を向上させる観点から、水で20倍に希釈したときの25℃におけるpHが、好ましくは2.5以上であり、より好ましくは3以上であり、また、好ましくは7以下であり、より好ましくは6.5以下である。

0053

本実施形態の毛髪化粧料には、洗浄性能の向上、乾燥後の仕上がり等について所望の効果を得るために、さらに、成分(A)および(D)以外の界面活性剤シリコーン類、他の油剤等を含有させてもよい。

0054

たとえば、本実施形態の毛髪化粧料は脂肪族アルコールをさらに含んでもよい。脂肪族アルコールとしては、コンディショニング効果を高める観点から、炭素数8以上30以下の脂肪族アルコールが好ましい。また、脂肪族アルコールは、好ましくは直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を有する脂肪族アルコールであり、より好ましくは炭素数12以上26以下、さらに好ましくは炭素数16以上22以下、殊更好ましくは炭素数16以上18以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を有する脂肪族アルコールが好ましい。具体的には、セチルアルコールステアリルアルコール、またはこれらの混合物が好ましく、コンディショニング効果の向上の観点から、ステアリルアルコールがより好ましい。
毛髪化粧料中の脂肪族アルコールの含有量は、毛髪化粧料全体に対して好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、また、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下である。

0055

また、本実施形態の毛髪化粧料は、ベンジルアルコールシンナミルアルコールフェネチルアルコール、p−アニシルアルコール、p−メチルベンジルアルコールフェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコールを含んでもよい。
毛髪化粧料中の芳香族アルコールの含有量は、毛髪化粧料全体に対して好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下である。

0056

また、本実施形態における毛髪化粧料には、pH調整剤を配合してもよい。このようなpH調整剤として、たとえば、上記成分(B)以外の有機酸が挙げられ、乳酸、リンゴ酸、クエン酸等の有機カルボン酸を用いることもできる。また、他のpH調整剤として、これら有機酸と合わせて、水酸化ナトリウム水酸化カリウム塩化アンモニウム等の塩基を用いてもよい。

0057

本実施形態の毛髪化粧料においては、上記成分のほか、通常の毛髪化粧料に用いられる成分を所望の効果に応じて適宜配合できる。このような任意成分としては、たとえば、抗フケ剤、ビタミン剤殺菌剤抗炎症剤グリチルリチン酸グリチルレチン酸、その誘導体等)、防腐剤キレート剤保湿剤ソルビトールパンテノール等)、着色剤染料顔料等)、エキス類ユーカリ極性溶媒抽出物コンキオリンおよびその加水分解物蜂蜜ローヤルゼリーシルクホエイから得られる蛋白質またはその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物オタネニンジン抽出物米胚芽抽出物ヒバマタ抽出物アロエ抽出物ハス抽出物ザクロ抽出物ノバラ抽出物カモミラ抽出物、カンゾウ抽出物月桃葉抽出物クロレラ抽出物カツミレ抽出物、オリーブ葉抽出物キイチゴ抽出物、レモン抽出物レモングラス抽出物ローズマリー抽出物アセロラ抽出物ユズ抽出物キウイ抽出物、リンゴ抽出物スターフルーツ葉抽出物ローズヒップ抽出物グレープフルーツ抽出物プルーン抽出物葉抽出物ホホバリーフ抽出物、へメロカリスフルバ花抽出物アルテア抽出物オクラ抽出物アスナロ抽出物等)、酸化チタン等のパール化剤香料紫外線吸収剤酸化防止剤シアバターローズ水オレンジ油ユーカリ油ラベンダー油アボカドオイルアルガンオイルホホバオイルティーツリーオイル等が挙げられる。

0058

次に、毛髪化粧料の製造方法を説明する。
本実施形態において、毛髪化粧料は、たとえば、成分(A)〜(C)と適宜他の成分とを所定の手順で混合して水に溶解または分散することで製造される。
さらに具体的には、成分(B)、(C)、(D)ならびにその他の成分を50℃以上100℃以下に加熱した水に混合し、溶解したところで成分(A)を添加して均一にし、室温まで冷却して毛髪化粧料を得る。

0059

本実施形態において得られる毛髪化粧料は、上述した成分(A)〜(C)を含むものであるため、たとえばブラッシング、ブロー、アイロン等の使用中のように毛髪を引き延ばすような物理的な力が働いても、キューティクルのリフトアップを抑制するとともに、仕上がりのツヤおよびまとまり性を向上させることができる。
さらに具体的には、本実施形態においては、成分(B)および(C)を組み合わせて用いることにより、毛髪を延伸する際のキューティクルの剥離を効果的に抑制することができる。このため、たとえば、毛髪を健常な状態に維持することや、感触の悪化を低減することも可能となる。

0060

本実施形態の毛髪化粧料の形態に制限はなく、液状、ゲル状またはクリーム状等適宜選択できる。

0061

また、本実施形態の毛髪化粧料は、たとえば毛髪に適用後、濯ぎ流して使用されるものであり、さらに具体的には、ヘアリンスヘアコンディショナーヘアトリートメントヘアパック等の浴室内で使用されるものが挙げられる。
また、本実施形態における毛髪化粧料を用いた毛髪処理方法は、たとえば、毛髪化粧料を毛髪に適用し、濯ぎ流すものである。

0062

以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。

0063

以上に述べた実施形態に関し、以下に本発明の好ましい態様をさらに開示する。

0064

<1> 次の成分(A)〜(C)および水を含む、毛髪化粧料。
(A)カチオン性界面活性剤
(B)コハク酸またはその塩を0.3質量%以上5質量%以下(酸としての含有量)
(C)トリグリセリンとテトラグリセリンとの合計濃度が40質量%以上100質量%以下であるポリグリセリンを0.1質量%以上3.0質量%以下

0065

<2> 当該毛髪化粧料における成分(B)の酸としての質量および成分(C)の質量の合計に対する成分(A)の質量の割合((A)/((B)+(C)))が、好ましくは0.01以上であり、より好ましくは0.1以上であり、また、好ましくは7.0以下であり、より好ましくは5.0以下である、前記<1>に記載の毛髪化粧料。
<3> さらに成分(D)として、
(D)HLB2以上7以下である、アルキルグリセリルエステル、アルキルグリセリルエール、およびソルビタン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種を0.3質量%以上3.0質量%以下含む、前記<1>または<2>に記載の毛髪化粧料。
<4> 成分(C)のポリグリセリンにおいて、トリグリセリンおよびテトラグリセリンの各々の濃度が好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは15質量%以上であり、また、好ましくは80質量%以下であり、より好ましくは52質量%以下である、前記<1>乃至<3>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<5> 当該毛髪化粧料中の成分(A)および(C)の含有量ならびに成分(B)の酸としての含有量の合計が、好ましくは2.0質量%以上であり、より好ましくは4.0質量%以上であり、また、好ましくは8.0質量%以下である、前記<1>乃至<4>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<6> 成分(A)が、好ましくは、前記一般式(1)で表されるエーテルアミンまたはヒドロキシエーテルアミンおよびそれらの塩、前記一般式(2)で表される第4級アンモニウム塩ならびに前記一般式(3)で表されるアミドアミンおよびその塩からなる群より選ばれる1種または2種以上である、前記<1>乃至<5>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<7> 成分(A)が、好ましくは、前記一般式(1)で表されるエーテルアミン、ヒドロキシエーテルアミンおよびそれらの塩ならびに前記一般式(2)で表される第4級アンモニウム塩からなる群から選択される1種または2種以上であり、より好ましくは、N,N−ジメチル−3−ヘキサデシルオキシプロピルアミン、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミンおよびステアリルトリメチルアンモニウム塩からなる群から選択される1種または2種以上である、前記<1>乃至<6>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<8> 毛髪化粧料中の成分(A)の含有量が、毛髪化粧料全体に対して好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、さらにより好ましくは0.7質量%以上であり、また、好ましくは5.5質量%以下であり、より好ましくは5.0質量%以下、さらに好ましくは3.0質量%以下である、前記<1>乃至<7>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<9> 毛髪化粧料中の成分(B)の酸としての含有量が、毛髪化粧料全体に対して0.3質量%以上であり、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、また、5質量%以下であり、好ましくは3.5質量%以下である、前記<1>乃至<8>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<10> 成分(C)のポリグリセリン中のトリグリセリンの濃度とテトラグリセリンの濃度との合計pが、好ましくは44質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは53質量%以上、さらにより好ましくは60質量%以上であり、また、好ましくは100質量%以下である、前記<1>乃至<9>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<11> 成分(C)のポリグリセリン中のトリグリセリンとテトラグリセリンとの合計含有量pに対するジグリセリンの含有量qの比率q/pが、好ましくは0以上であり、また、好ましくは0.8未満であり、より好ましくは0.6未満、さらに好ましくは0.5未満である、前記<1>乃至<10>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<12> 成分(C)のポリグリセリン中のトリグリセリンとテトラグリセリンとの合計含有量pに対する5量体以上の合計含有量rの比率r/pが、好ましくは0以上であり、また、好ましくは0.5未満であり、より好ましくは0.4未満である、前記<1>乃至<11>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<13> 成分(C)のポリグリセリンの水酸基価が、好ましくは970mgKOH/g以上であり、より好ましくは1000mgKOH/g以上であり、また、好ましくは1242mgKOH/g以下であり、より好ましくは1200mgKOH/g以下である、前記<1>乃至<12>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<14> 成分(C)のポリグリセリンの30℃における比重が、好ましくは1.271以上であり、より好ましくは1.275以上であり、また、好ましくは1.350以下であり、より好ましくは1.320以下である、前記<1>乃至<13>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<15> 毛髪化粧料中の成分(C)の含有量が、毛髪化粧料全体に対して0.1質量%以上であり、また、3.0質量%以下であり、好ましくは2.5質量%以下、より好ましくは1.0質量%以下である、前記<1>乃至<14>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<16> 毛髪化粧料中の水の含有量が、好ましくは毛髪化粧料中の水以外の成分を除いた残部であり、また、毛髪化粧料全体に対し、より好ましくは50質量%以上であり、さらに好ましくは60質量%以上であり、また、より好ましくは98質量%以下であり、さらに好ましくは95質量%以下である、前記<1>乃至<15>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<17> さらに前記成分(D)を含み、かかる成分(D)が、好ましくはステアリルグリセリルエステル、セチルグリセリルエステル、ドデシルグリセリルエステル等のアルキルグリセリルエステル;イソステアリルグリセリルエーテル、ステアリルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、セチルグリセリルエーテル等のアルキルグリセリルエーテル;およびステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、セスオレイン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステルからなる群から選択される1種または2種以上であり、より好ましくは、ステアリルグリセリルエステル、イソステアリルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、ステアリン酸ソルビタンおよびオレイン酸ソルビタンからなる群から選択される1種または2種以上である、前記<1>乃至<16>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<18> さらに前記成分(D)を含み、毛髪化粧料中の成分(D)の含有量が、好ましくは0.3質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは3.0質量%以下であり、より好ましくは2.5質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下である、前記<1>乃至<17>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<19> 毛髪化粧料を水で20倍に希釈したときの25℃におけるpHが、好ましくは2.5以上であり、より好ましくは3以上であり、また、好ましくは7以下であり、より好ましくは6.5以下である、前記<1>乃至<18>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<20>脂肪族アルコールをさらに含み、好ましくは炭素数8以上30以下、より好ましくは炭素数12以上26以下、さらに好ましくは炭素数16以上22以下、さらにより好ましくは炭素数16以上18以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を有する脂肪族アルコールを含み、殊更好ましくはセチルアルコール、ステアリルアルコール、またはこれらの混合物を含み、よりいっそう好ましくはステアリルアルコールを含む、前記<1>乃至<19>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<21> 前記脂肪族アルコールをさらに含み、毛髪化粧料中の脂肪族アルコールの含有量が、毛髪化粧料全体に対して好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、また、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下である、前記<1>乃至<20>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<22>芳香族アルコールをさらに含み、好ましくはベンジルアルコール、シンナミルアルコール、フェネチルアルコール、p−アニシルアルコール、p−メチルベンジルアルコール、フェノキシエタノールおよび2−ベンジルオキシエタノールからなる群から選択される1種または2種以上の芳香族アルコールを含む、前記<1>乃至<21>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<23> 前記芳香族アルコールをさらに含み、毛髪化粧料中の芳香族アルコールの含有量が、毛髪化粧料全体に対して好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下である、前記<1>乃至<22>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<24> 前記成分(B)、(C)および(D)ならびにその他の成分を50℃以上100℃以下に加熱した水に混合し、溶解したところで成分(A)を添加して均一にし、室温まで冷却して毛髪化粧料を得る、前記<1>乃至<23>のいずれか1に記載の毛髪化粧料の製造方法。
<25> 前記<1>乃至<23>のいずれか1に記載の毛髪化粧料を毛髪に適用し、濯ぎ流す、毛髪処理方法。

0066

(実施例1〜15、比較例1〜8)
表2および表3に示す組成の毛髪化粧料を以下の方法に従って調製し、評価した。評価方法および評価基準を以下に示す。

0067

(毛髪化粧料の製造方法)
成分(B)または(B')、(C)、(C')または(C'')、(D)を80℃に加熱した水に混合し、溶解したところで成分(A)を添加して均一にした。さらに、場合によっては、その他成分を加え均一にした後、室温まで冷却して毛髪化粧料を得た。

0068

pH測定方法)
毛髪化粧料のpHは、試料精製水で20質量倍に希釈し、撹拌溶解したのち、東亜ディーケーケー社製のpH計(HM−30R型)を用い、25℃にて測定した。

0069

評価用毛髪サンプルの作製)
美容処理(花王社製プリティアブリーチハイブリーチにて3回処理、毛髪重量1に対して先述のブリーチ液を3重量なじませた、処理時間40分/回)を行った日本人毛髪10gを用いて、横幅5.7cmのプラスチック板2枚の間に毛髪を挟み込んで2剤式接着剤で固定することで毛髪長さ約30cmの毛束を作り、その毛束を以下の手順に従って評価した。

0070

(毛髪キューティクル剥離抑制の評価方法)
1.毛束を、以下の表1に記載の評価用シャンプーで、洗髪し、流水下で濯ぎ流した。
2.実施例・比較例に記載の各サンプル溶液0.5gを、1分間なじませ、流水下で1分間濯ぎ流した。
3.上記処理をおこなった毛束から無作為に毛髪を5本ピックアップし、毛先から10cm〜15cm部位(毛髪長5cm)をカミソリ切り出した。切り出した毛髪の両端0.5cm部位にメンディングテープ(Scotch社製)を上下から挟み込むように張り合わせ固定部とした。切り出された毛髪は、実験室雰囲気下(25℃45%RH)で3時間静置した後、固定部を保持し毛髪の軸方向に引っ張り速度0.1cm/秒、延伸率が25%(テープ未貼り付け部の毛髪の長さが元の4cmから延伸後の5cm)になるように延伸した。この毛髪を動かないようにスライドガラス上に二剤式ボンドで固定して測定用サンプルとした。
4.上記測定用サンプルを用いて、レーザー顕微鏡KEYENCE社製 VK−8700)で毛髪表面形状を測定(測定ピッチ:0.5μm)し、サンプル作製上生じる毛髪由来以外の傾き(スライドガラスやマスキングテープ等によるもの)をソフトウェア上で面傾き補正(3点指定)の操作をした。この後、JIS規格である粗さ曲線要素の平均高さRc値(JIS B0601:2001)を算出した。算出方法としては、さきほど傾き補正した毛髪表面上の軸方向に200μmの長さの直線を引き、その直線上のRc値(μm)をソフトウェア上で算出した。この操作を無作為に選んだ毛髪表面上で計5回行い、その平均値を求めた。
Rc値が大きい程、表面形状が粗くなる、つまりキューティクルの剥離が促進されていることを示唆しており、この値が小さければ小さい程、キューティクル剥離が抑制されていることを示している。

0071

0072

(乾いた髪のまとまりの評価)
前述した方法で処理した評価用毛髪サンプルの毛束(洗髪・美容処理・ドライヤー乾燥後)のまとまりを、以下の方法で評価した。
1.前述した洗髪操作を行う前の毛束根元から5cm、10cm、15cm、20cm、25cmの5か所の毛束の幅をそれぞれ測定し、その平均値を算出した。
2.その後、前述した「毛髪キューティクル剥離抑制の評価方法」の1.〜2.の手順で洗髪操作を行った後に、上記同様に5か所の毛束の幅をそれぞれ測定し、その平均値を算出した。
3.洗髪処理前後での毛束の幅の差分Δd(cm)を求めた。
Δdが大きい程、洗髪処理をした後の毛束の横幅が処理前と比べて減少しており、乾いた髪のまとまりに優れていることを意味する。

0073

(髪を乾かした後のツヤ感
前述した方法で処理した評価用毛髪サンプルの毛束のツヤ感を、専門パネラー10名により、下記基準に従って、評価し、その合計得点をそれぞれ算出した。
+2:未処理毛に比べ、ツヤがある
+1:未処理毛に比べ、ツヤがややある
0:未処理毛に比べ、ツヤがほぼ同等
−1:未処理毛に比べ、ツヤがややない
−2:未処理毛に比べ、ツヤがない

0074

0075

0076

表1〜表3において、各成分の配合量は、いずれもactive濃度(質量%)で記載されている。
また、表2および表3において、以下の成分を用いた。
(*1)ステアロキシプロピルジメチルアミン液:花王社製ファーミンDME−80
(*2)ステアリルトリモニウムクロリド:花王社製コータミン86W(act.28%)
(*3)ポリグリセリン(1):Solvay社製ポリグリセロール−3[トリグリセリンの含有量46.2質量%、テトラグリセリンの含有量17.9質量%、トリグリセリンとテトラグリセリンの合計含有量p=64.1質量%、ジグリセリンの含有量q=27.7質量%、q/p=0.43、5量体以上の合計含有量r=8.2質量%、r/p=0.13]
(*4)ポリグリセリン(2):Solvay社製 ポリグリセロール−4[トリグリセリンの含有量37.5質量%、テトラグリセリンの含有量35.0質量%、トリグリセリンとテトラグリセリンの合計含有量p=72.5質量%、ジグリセリンの含有量q=5.0質量%、q/p=0.07、5量体以上の合計含有量r=22.5質量%、r/p=0.31]
(*5)ポリグリセリン(3):坂本薬品社製 #750[トリグリセリンの含有量20質量%、テトラグリセリンの含有量14質量%、トリグリセリンとテトラグリセリンの合計含有量p=34質量%]
(*6)グリセリルステアレート:花王社製レオドールMS60(HLB3.7:デイビス法)
(*7)モノオレイン酸ソルビタン:花王社製 レオドールAO10V(HLB5.7:デイビス法)
(*8)ステアリルアルコール:花王社製カルコール8098

実施例

0077

表2および表3より、実施例1〜15で得られた毛髪化粧料を塗布して得られた毛束では、各比較例のものに比べて、延伸リフトアップ時のRc値の増加が低減する効果すなわちキューティクル剥離を抑制する効果、ならびに、仕上がり後の髪のツヤおよびまとまりの各効果のバランスに優れていた。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • ユニ・チャーム株式会社の「 化粧用シート」が 公開されました。( 2020/04/09)

    【課題】肌触りの向上と、吸液性及び液戻りの向上と、を両立できる化粧用シートを提供する。【解決手段】化粧用シート(1)は、一方側の面に配置されたスパンレース不織布(20)と、スパンレース不織布(20)に... 詳細

  • 株式会社マンダムの「 整髪剤組成物」が 公開されました。( 2020/04/09)

    【課題】アレンジ力に優れながらも、毛髪に硬さを付与し、整髪後は乾いた仕上がりとなる整髪剤組成物を提供する。【解決手段】下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、及び下記成分(D)を含有し、前記成... 詳細

  • 三菱製紙株式会社の「 爪または皮膚の研磨カス飛散防止組成物」が 公開されました。( 2020/04/09)

    【課題】爪または皮膚を研磨する際、これらの研磨カスを包摂した研磨カス飛散防止組成物が短時間で飛散することを抑制することが可能な爪または皮膚の研磨カス飛散防止組成物を提供する。【解決手段】増粘性化合物お... 詳細

この 技術と関連性が強い法人

関連性が強い法人一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ