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技術 物品取扱装置

出願人 株式会社イトーキ
発明者 北田暢彦
出願日 2015年11月6日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2015-218303
公開日 2017年5月25日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2017-088287
状態 特許登録済
技術分野 倉庫・貯蔵装置
主要キーワード 両側開口縁 係止解除姿勢 帯板状部分 横支持棒 環状チェーン 嵌め込み構造 並行状態 待機空間
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年5月25日)のものです。
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図面 (20)

課題

待機位置に位置する取扱媒体から物品取出す際に、取扱媒体の移動を抑制することを目的とする。

解決手段

物品取扱装置の一例としての図書取扱装置は、物品を収納可能な取扱媒体(例えば、フォルダ210)と、取扱媒体に物品(例えば、書籍)を収納した状態で取扱媒体を格納可能な格納部と、取扱媒体を待機位置にて支持可能な取扱媒体支持部(例えば、待機位置支持レール150)と、待機位置との間で取扱媒体を搬送するピッカーと、通過口が形成された仕切パネルと、通過口を閉じる閉位置と前記通過口を開放状態にする開位置との間で移動可能に支持された扉112と、待機位置にて支持された取扱媒体に係止可能な係止姿勢と待機位置にて支持された取扱媒体からの係止解除可能な係止解除姿勢との間で姿勢変更可能で、扉112が閉位置から開位置に移動するのに連動して、係止解除姿勢から係止姿勢に姿勢変更する係止部材160とを備える。

概要

背景

図書を自動で貸し出すシステムに関する技術が、例えば、特許文献1〜4に開示されている。

特許文献1〜3は、に格納された図書を、ロボット等によって取出す技術を開示している。

特許文献4は、図書を収納した複数のカセットと、複数のカセットを長円状の経路に沿って循環移動させる構成とが開示されている。特許文献4では、複数のカセットのうちの1つが、所定の貸出返却位置に移動することで、書籍の貸出し、返却がなされる。

概要

待機位置に位置する取扱媒体から物品を取出す際に、取扱媒体の移動を抑制することを目的とする。物品取扱装置の一例としての書取扱装置は、物品を収納可能な取扱媒体(例えば、フォルダ210)と、取扱媒体に物品(例えば、書籍)を収納した状態で取扱媒体を格納可能な格納部と、取扱媒体を待機位置にて支持可能な取扱媒体支持部(例えば、待機位置支持レール150)と、待機位置との間で取扱媒体を搬送するピッカーと、通過口が形成された仕切パネルと、通過口を閉じる閉位置と前記通過口を開放状態にする開位置との間で移動可能に支持された扉112と、待機位置にて支持された取扱媒体に係止可能な係止姿勢と待機位置にて支持された取扱媒体からの係止解除可能な係止解除姿勢との間で姿勢変更可能で、扉112が閉位置から開位置に移動するのに連動して、係止解除姿勢から係止姿勢に姿勢変更する係止部材160とを備える。

目的

本発明は、待機位置に位置する取扱媒体から物品を取出す際に、取扱媒体の移動を抑制することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

それぞれ物品収納可能な複数の取扱媒体と、前記複数の取扱媒体のそれぞれに物品を収納した状態で前記複数の取扱媒体を格納可能な格納部と、前記取扱媒体を待機位置にて支持可能な取扱媒体支持部と、前記格納部と前記取扱媒体支持部との間で少なくとも一方に向けて前記取扱媒体を搬送するピッカーと、前記取扱媒体支持部側待機側空間とその隣の外側空間とを仕切ると共に、前記待機位置に支持された前記取扱媒体と対向する位置で物品が通過可能な通過口が形成された仕切パネルと、前記通過口を閉じる閉位置と前記通過口を開放状態にする開位置との間で移動可能に支持された扉と、前記待機位置にて支持された前記取扱媒体に係止可能な係止姿勢と前記待機位置にて支持された前記取扱媒体からの係止解除可能な係止解除姿勢との間で姿勢変更可能で、前記扉が前記閉位置から前記開位置に移動するのに連動して、前記係止解除姿勢から前記係止姿勢に姿勢変更する係止部材と、を備える物品取扱装置

請求項2

請求項1記載の物品取扱装置であって、前記係止部材は、前記待機位置に位置する前記取扱媒体の上部に係脱可能に支持されると共に、前記係止解除姿勢から前記係止姿勢に姿勢変更させる力が常時作用しており、前記扉は、前記開位置とこれよりも上側の前記閉位置との間で移動可能に支持されると共に、前記閉位置に位置する状態で、前記係止部材を前記係止解除姿勢に向けて押している、物品取扱装置。

請求項3

請求項2記載の物品取扱装置であって、前記係止部材は、支軸周りに回転可能に支持され、前記取扱媒体に係脱可能な爪部と、前記扉が前記開位置から前記閉位置に移動する際に前記扉が移動する力を受けて、前記爪部と共に一体的に回転する受部とを含む、物品取扱装置。

請求項4

請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の物品取扱装置であって、前記取扱媒体は、物品としての図書を収納可能な図書収納用フォルダである、物品取扱装置。

技術分野

0001

この発明は、図書等の物品を、フォルダ等の取扱媒体を介して取扱うための技術に関する。

背景技術

0002

図書を自動で貸し出すシステムに関する技術が、例えば、特許文献1〜4に開示されている。

0003

特許文献1〜3は、に格納された図書を、ロボット等によって取出す技術を開示している。

0004

特許文献4は、図書を収納した複数のカセットと、複数のカセットを長円状の経路に沿って循環移動させる構成とが開示されている。特許文献4では、複数のカセットのうちの1つが、所定の貸出返却位置に移動することで、書籍の貸出し、返却がなされる。

先行技術

0005

特開2001−233405号公報
特開2006−341957号公報
台湾特許第422345号明細書
韓国特許第101015164号明細書

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、特許文献1〜3に開示の技術によると、図書を直接ロボット等によって出し入れしているため、図書が傷みやすいという問題がある。

0007

また、特許文献4に開示の技術によると、図書を収納した複数のカセット全てを循環移動可能とする必要があるため、設備構成が大型化するという問題がある。

0008

そこで、複数の図書収納用フォルダのそれぞれに図書を収納した状態で、それらの図書収納用フォルダを格納部に格納し、ピッカーによって、複数の図書収納用フォルダを格納部から選択的に取出して、待機位置に向けて搬送する図書取扱装置が提案されている。

0009

ところで、図書収納用フォルダは、図書の利用者にとっては、不要である。このため、図書収納用フォルダを図書取扱装置内の待機位置に残したまま、利用者が図書収納用フォルダから図書を取出せるようにすることが好ましい。

0010

しかしながら、図書の利用者が、図書収納用フォルダから図書を取出す際に、利用者が図書収納用フォルダに触れてしまうことがある。そうすると、図書収納用フォルダが、待機位置からずれた位置に配設されてしまう恐れがある。すると、その後、ピッカーによる図書収納用フォルダの搬送動作が失敗する恐れが生じる。

0011

そこで、本発明は、待機位置に位置する取扱媒体から物品を取出す際に、取扱媒体の移動を抑制することを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

上記課題を解決するため、第1の態様に係る物品取扱装置は、それぞれ物品を収納可能な複数の取扱媒体と、前記複数の取扱媒体のそれぞれに物品を収納した状態で前記複数の取扱媒体を格納可能な格納部と、前記取扱媒体を待機位置にて支持可能な取扱媒体支持部と、前記格納部と前記取扱媒体支持部との間で少なくとも一方に向けて前記取扱媒体を搬送するピッカーと、前記取扱媒体支持部側待機側空間とその隣の外側空間とを仕切ると共に、前記待機位置に支持された前記取扱媒体と対向する位置で物品が通過可能な通過口が形成された仕切パネルと、前記通過口を閉じる閉位置と前記通過口を開放状態にする開位置との間で移動可能に支持された扉と、前記待機位置にて支持された前記取扱媒体に係止可能な係止姿勢と前記待機位置にて支持された前記取扱媒体からの係止解除可能な係止解除姿勢との間で姿勢変更可能で、前記扉が前記閉位置から前記開位置に移動するのに連動して、前記係止解除姿勢から前記係止姿勢に姿勢変更する係止部材とを備える。

0013

第2の態様は、第1の態様に係る物品取扱装置であって、前記係止部材は、前記待機位置に位置する前記取扱媒体の上部に係脱可能に支持されると共に、前記係止解除姿勢から前記係止姿勢に姿勢変更させる力が常時作用しており、前記扉は、前記開位置とこれよりも上側の前記閉位置との間で移動可能に支持されると共に、前記閉位置に位置する状態で、前記係止部材を前記係止解除姿勢に向けて押しているものである。

0014

第3の態様は、第2の態様に係る物品取扱装置であって、前記係止部材は、支軸周りに回転可能に支持され、前記取扱媒体に係脱可能な爪部と、前記扉が前記開位置から前記閉位置に移動する際に前記扉が移動する力を受けて、前記爪部と共に一体的に回転する受部とを含むものである。

0015

第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係る物品取扱装置であって、前記取扱媒体は、物品としての図書を収納可能な図書収納用フォルダとされているものである。

発明の効果

0016

第1の態様に係る物品取扱装置によると、取扱媒体が取扱媒体支持部の待機位置にて支持された状態で、扉が閉位置から開位置に移動すると、通過口が開放状態になり、利用者は、通過口を通じて待機位置に位置する取扱媒体から物品を取出し或は収納することができるようになる。この際、扉が閉位置から開位置に移動すると、これに連動して、係止部材が係止解除姿勢から係止姿勢に姿勢変更する。これにより、係止部材が取扱媒体に係止し、取扱媒体が待機位置に維持された状態となる。このため、待機位置に位置する取扱媒体から物品を取出し或は収納する際に、取扱媒体の移動を抑制することができる。

0017

第2の態様によると、扉が閉位置に位置する状態で、係止部材を係止解除姿勢に向けて押しているため、扉が閉じられた状態で、簡易な構成で、係止部材を係止解除姿勢に保つことができる。また、扉を開位置に移動させると、係止部材は、係止解除姿勢から係止姿勢に姿勢変更するため、係止部材を取扱媒体に係止させて、取扱媒体を待機位置に保つことができる。

0018

第3の態様によると、扉が開位置から閉位置に向けて移動すると、扉が移動する力を受部が受けて、係止部材が係止解除姿勢に移動し、爪部と取扱媒体との係止が解除される。これにより、簡易な構成で、扉が開位置に移動するのに連動して、爪部と取扱媒体との係止を解除できる。

0019

第4の態様によると、待機位置に位置する図書収納用フォルダから図書を取出し或は収納する際に、図書収納用フォルダの移動を抑制することができる。

図面の簡単な説明

0020

実施形態に係る図書取扱装置を示す概略斜視図である。
同上の図書取扱装置を示す概略側面図である。
同上の図書取扱装置を示す概略平面図である。
同上の図書取扱装置の内部構造を示す概略正面図である。
図書を示す概略斜視図である。
図書収納用フォルダを示す概略側面図である。
同上のフォルダを示す概略正面図である。
同上のフォルダを示す概略平面図である。
図8のIX−IX線概略断面図である。
他の図書収納用フォルダを示す概略側面図である。
ピッカー及び格納部を示す概略側面図である。
格納部の一部を示す概略正面図である。
ピッカーの一部を示す正面図である。
格納部からピッカーにフォルダを移載する様子を示す説明図である。
格納部からピッカーにフォルダを移載する様子を示す説明図である。
取出口機構部を示す概略斜視図である。
取出口機構本体部を示す概略斜視図である。
扉を示す概略斜視図である。
扉の開閉動作を示す説明図である。
扉の開閉動作を示す説明図である。
扉の開閉動作を示す説明図である。
扉の開閉動作を示す説明図である。
取出口機構本体部の内部構成を示す概略斜視図である。
係止部材の動作を示す説明図である。
係止部材の動作を示す説明図である。
係止部材の動作を示す説明図である。
図書取扱装置の動作制御を司る制御部を示すブロック図である。
図書管理データの一例を示す図である。
入庫処理を示すフローチャートである。
貸出処理を示すフローチャートである。
図書選択貸出処理を示すフローチャートである。
図書取出処理を示すフローチャートである。

実施例

0021

以下、実施形態に係る物品取扱装置について説明する。ここでは、物品取扱装置が、物品として図書を取扱う図書取扱装置である例で説明する。

0022

{1.図書取扱装置の全体構成について}
<全体構成について>
図1は図書取扱装置10を示す概略斜視図であり、図2は図書取扱装置10を示す概略側面図であり、図3は図書取扱装置10を示す概略平面図であり、図4は図書取扱装置10の内部構造を示す概略正面図である。

0023

この図書取扱装置10は、図書館等に設置される装置であり、ここでは、格納された複数の図書の中から利用者により選択された図書を自動的に貸出す装置である。貸出された図書は、別途設けられた返却ボックス又は有人カウンターに返却される。もっとも、本図書取扱装置10も、図書の返却を受付けて、その内部に自動に格納する装置として用いることもできる。

0024

すなわち、本図書取扱装置10は、利用者による図書の貸出指示に応じて当該装置に格納されている図書を利用者に自動で貸出すことができる装置である。利用者による図書の貸出指示は、本図書取扱装置10に設置された貸出受付部70等によってなされる。

0025

図書取扱装置10は、ここでは、格納部30と、ピッカー40と、取出口機構部100と、可動フォルダ格納部としての入庫台車60と、貸出受付部70と、制御部80(図27参照)とを備える。

0026

図書取扱装置10の四方及び上方は、パネル22によって囲われている。ここでは、図書取扱装置10のうち格納部30と、ピッカー40と、取出口機構部100の一部とが、四方及び上方をパネル22で囲われた閉鎖空間内に配置されている。また、取出口機構部100の他の一部と貸出受付部70とが、パネル22の外を臨むように配設されている。以降、図書取扱装置の内部とは、パネル22の内部を指すものとする。図書取扱装置10の内部はパネル22により関係者以外の立ち入りが制限されている。また、入庫台車60は、図書取扱装置10の内外出入り可能に配置されている。

0027

本図書取扱装置10においては、図書200は、図書収納用フォルダ210に収納された状態で格納及び搬送される。

0028

すなわち、図書200は、図書収納用フォルダ210に収納された状態で、格納部30に格納されている(図2において一部の図書収納用フォルダ210に図書200を収納した状態を図示)。そして、利用者が貸出受付部70を通じて所望の図書200の貸出しを指示すると、ピッカー40は、所望の図書200を収納した図書収納用フォルダ210を、取出口機構部100内の待機位置R(図3参照)に向けて搬送する。取出口機構部100では、図書収納用フォルダ210から外部に図書200を取出可能な状態で、図書収納用フォルダ210が支持される。そして、利用者は、取出口機構部100において、図書収納用フォルダ210を図書取扱装置10内に残したまま、当該図書収納用フォルダ210から図書200を取出す。これにより、利用者に対して、所望の図書を自動で貸出せるようになっている。

0029

また、入庫台車60は、例えば、図書200を収納したフォルダ210を、本図書取扱装置10内に格納する際に用いられる。

0030

すなわち、入庫台車60は、複数の図書収納用フォルダ210を格納した状態で走行可能に構成されている。そして、図書200を収納した図書収納用フォルダ210を、入庫台車60に格納した状態で、当該入庫台車60を、図書取扱装置10内に入れる。この状態で、ピッカー40が、入庫台車60に格納された図書収納用フォルダ210を、格納部30の空き格納位置に向けて搬送することによって、図書を収納した図書収納用フォルダ210が格納部30に格納される。

0031

制御部80は、上記各動作を含む本図書取扱装置10の各動作を制御可能に構成されている。制御部80は、パネル22内に設けられていてもよいし、パネル22外に設けられていてもよい。

0032

<図書取扱装置における図書の流れについて>
上記図書取扱装置10における図書200の流れについて説明しておく。

0033

まず、複数の図書200が、それぞれ別々の図書収納用フォルダ210に収納された状態で、格納部30内に格納されている。

0034

図書200の貸出し時においては、貸出しを望む利用者が、上記貸出受付部70を通じて、貸出しを望む図書200の特定情報及び貸出指示を入力する。すると、制御部80の制御下、ピッカー40が当該図書200を収納する図書収納用フォルダ210を待機位置Rに向けて搬送する。待機位置Rは、取出口機構部100内において利用者がアクセス可能な位置である。これにより、利用者は、待機位置Rの図書収容用フォルダ210から図書200を取出し、当該図書200を借出すことができる。

0035

図書200の返却時においては、利用者は、図書200を、別途設けられた返却ボックス又は有人のカウンターに返却する。返却された図書200の格納部30への格納は次のようになされる。

0036

すなわち、図書館の員等の作業者により、返却された図書200の汚損状況破損状況の確認等がなされる。この後、作業者は、必要に応じて、図書200の修理補修等を行い、図書200を図書収納用フォルダ210に収納し、図書収納用フォルダ210を入庫台車60に格納する。そして、入庫台車60を図書取扱装置10内に入れる。すると、ピッカー40が、図書200を収納した図書収納用フォルダ210を、格納部30のうち空きとなった箇所に搬送して、格納する。これにより、図書200が図書収納用フォルダ210に収納された状態で、格納部30に格納され、次の貸出しに供される。

0037

{2.各部構成について}
図書取扱装置及び図書返却装置の各部構成について説明する。

0038

<図書>
図5に示すように、図書200には、自己識別符号を記録したタグ202が設けられている。タグ202は、図書のうち、表紙、裏表紙及び背表紙の少なくとも1つに取付けられるとよい。

0039

タグ202としては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性メモリと、外部と電磁波(電波)等を通じて外部の無線読取装置等との間で無線通信可能な通信部とを備えたRFID(Radio Frequency Identifier)等を用いることができる。上記不揮発性メモリには、当該図書を識別するための識別符号が記憶されている。そして、タグ202が、無線読取装置等からの識別符号問合信号に応じて、自己の識別符号を含む応答信号を送信することで、無線読取装置等かタグ202の識別符号を読取ることができる。この識別符号が制御部80に与えられることにより、制御部80は、図書200を識別することができる。

0040

もっとも、図書200に付されるタグは、上記例に限られない。例えば、タグとして、磁気によって自己の識別符号を記録したもの(磁気バーコード等)、一次元又は二次元の図形の形状でデータを記録したもの(バーコード又はQRコード登録商標)等)が採用されてもよい。この際に、読取装置は、タグに準拠したものが用いられればよいが、タグと読取装置とは、非接触で識別符号を読取可能であるものが好ましい。

0041

ここでは、タグとして、RFIDタグが採用されているため、読取装置としては、タグと非接触で無線通信を行うものが用いられる。

0042

<図書収納用フォルダ>
図6は図書収納用フォルダ210(以下、単にフォルダと称する)を示す概略側面図であり、図7はフォルダ210を示す概略正面図であり、図8はフォルダ210を示す概略平面図であり、図9図8のIX−IX線概略断面図である。なお、各図の側面において開口した領域には、網点が付されている。

0043

図書収納用フォルダ210は、図書200を内部に収納した状態で、格納部30に格納可能に、また、ピッカー40により搬送可能に構成されている。

0044

フォルダ210は、物品としての図書200を収納可能に構成されている。具体的には、図書収納用フォルダ210は、フォルダ本体部222と、付勢部226、227と、被保持部228とを備える。

0045

フォルダ本体部222は、図書200を収納可能な筒状に形成されている。ここでは、フォルダ本体部222は、底部223と、一対の側面部224とを備える。

0046

底部223は、樹脂等によって形成されており、細長い板状に形成されている。底部223の両端部は、外方に向けて徐々に幅狭になる形状に形成されている。また、底部223の上面には、その両端側の段部223S1,223S2を介して凹む載置凹部223aが形成されている。そして、図書200を底部223上に載置する際に、上記載置凹部223a内に収容することによって、図書200がフォルダ210から脱落することが抑制される。特に、図書200の下部の背表紙側の部分を、一方側の段部223S1に当接させるようにしつつ、図書200を載置凹部223a上に載置することによって、図書200のサイズに拘らず、本フォルダ210における図書200の背表紙の位置を一定にすることができる(図9参照)。これにより、利用者が、フォルダ210から図書200を取出しやすくなる。

0047

側面部224は、樹脂等により形成されており、側面本体部224aと、側面本体部224aの上端部に設けられた天井部224bとを備える。

0048

側面本体部224aは、平板状に形成されている。天井部224bは、側面本体部224aの上端縁部からその一方主面側(フォルダ本体部222の内向き)に延出する部分と、その部分の先端部から上方に延出する部分とを含む形状に形成されている。

0049

そして、一対の側面部224の側面本体部224aの下部を、底部223の両側部に嵌め込み構造接着剤等によって固定すると共に、一対の側面本体部224aの上側の天井部224bを突合わせることによって、両端が開口した直方体筒状(ここでは、上下方向に扁平な直方体筒状)をなすフォルダ本体部222が構成される。

0050

また、フォルダ本体部222を側面視した状態において、その両側開口縁部、すなわち、側面本体部224aの両端側縁部には、上下方向中央部で凹む凹部224gが形成されている。一方の凹部224gの最も凹んだ部分は、段部223S1の位置を越えている。このため、上記したように、図書200の下部の背表紙側の部分を、一方側の段部223S1に当接させるようにしつつ、図書200を底部223上に載置した状態において、図書200のうち背表紙側の一部は、当該一方の凹部224gで外部に露出している。このため、利用者は、図書200のうち一方の凹部224gで外部に露出した部分を掴んで、図書200をフォルダ210から容易に取出すことができる。

0051

なお、側面本体部224aには、その変形を抑制するためのリブ224cが形成されている。

0052

付勢部226、227は、一対の側面部224のそれぞれに一体形成された部分である。

0053

付勢部226、227は、側面部224の内向き面から突出し、フォルダ本体部222の内部に収納された図書200の表紙又は裏表紙を押さえる。

0054

ここでは、付勢部226は、側面部224の中央部に設けられており、付勢部227は、付勢部226よりも下方でかつ段部223S1に近い位置に設けられている。また、各付勢部226、227は、側面部224の内向き面から図書200を取出す方向(図6図8及び図9において右方向)に向って延びつつ、徐々にフォルダ本体部222の幅方向中央部に向けて突出するように延在している。これにより、図書200をフォルダ本体部222に対して、上記図書200の取出し方向とは逆側の開口(図6図8及び図9において左側開口)から図書200を収納する際には、当該図書200が両側の付勢部226及び両側の付勢部227を開きつつ、それらの間に収納することができる。また、図書200をフォルダ本体部222から取出す際には、付勢部226、227が図書200に引っ掛かったりすることなく、円滑に図書200を取出すことができる。

0055

また、各付勢部226、227の先端部は、側面本体部224aの延在方向に沿うように延出しており、各付勢部226、227が図書200に対してなるべく大きい接触面積で接触するようになっている。これにより、付勢部226、227と図書200との接触による、図書200のダメージが抑制される。

0056

被保持部228は、フォルダ本体部222の上方外側に設けられており、格納部30及びピッカー40等に吊し掛け可能に構成されている。

0057

具体的には、被保持部228は、樹脂等によって形成された細長い棒状の部材であり、上記一対の天井部224bの上端縁部に取付けられている。被保持部228の幅寸法は、一対の天井部224bの上端縁部の厚み寸法よりも大きい。従って、フォルダ210を正面視すると、被保持部228は、一対の天井部224bの上端部よりも両側外方張出している。そして、この被保持部228が格納部30に配設された隣り合うハンガー36の対向するレール37に引っ掛かることで被保持部228が格納部30に吊し掛けられる。

0058

また、被保持部228には、取出口機構部100の係止部材160が係脱する位置決用凹部229が形成されている。ここでは、被保持部228のうち図書200の背表紙が配設される端部側の位置に形成されている。位置決用凹部229は、図書収納用フォルダ210の上側に向いて開口する凹形状に形成されている。ここでは、位置決用凹部229は、図書200の背表紙側では、垂直に立上がるように形成されており、その反対側では上方に向けて徐々に外側に向う斜め傾斜形状に形成されている。

0059

図10は、他の図書収納用フォルダ210Bを示す側面図である。

0060

この図書収納用フォルダ210Bの高さ寸法は、上記図書収納用フォルダ210の高さ寸法よりも小さい。より具体的には、この図書収納用フォルダ210Bの上部構造は、上記図書収納用フォルダ210Aの上部構造と同じであり、上記被保持部228と同様構成を備えている。もっとも、フォルダ本体部222Bの高さ寸法は、上記フォルダ本体部222の高さ寸法よりも小さい。また、この図書収納用フォルダ210Bでは、上下方向において1箇所にだけ付勢部226Bが設けられている。この図書収納用フォルダ210Bは、専ら小さいサイズの図書200を収納するために用いられる。

0061

本図書取扱装置10では、図書収納用フォルダ210、210Bの上部を吊し掛けたり、スライド移動させたりして、図書収納用フォルダ210、210Bを格納又は移動させるため、図書収納用フォルダ210、210Bの上部構成(被保持部228)が共通構成であれば、それらの高さ寸法が異なっていても、問題なく取扱うことができる。

0062

なお、格納部30において、高さ寸法が比較的大きい図書収納用フォルダ210と、高さ寸法が比較的小さい図書収納用フォルダ210Bについては、段を分けて格納することが好ましい。これにより、図書収納用フォルダ210Bを格納する段の格納高さ寸法を小さくすることができ、限られた格納スペースに、図書収納用フォルダ210、210Bを効率よく格納できる。

0063

本説明では、図書収納用フォルダ210、210Bの高さ寸法の大小を区別する必要が無い限り、図書収納用フォルダ210を取扱うものとして説明する。

0064

<格納部及びピッカーについて>
図11はピッカー40及び格納部30を示す概略側面図であり、図12は格納部30の一部を示す概略正面図であり、図13はピッカー40の一部を示す正面図である。

0065

図2図4図11図13に示すように、格納部30は、図書取扱装置10においてパネル22によって外部から遮断された空間内に配設されている。また、ピッカー40は、図書取扱装置10においてパネル22によって外部から遮断された空間内に配設されており、格納部30に対してフォルダ210を出し入れ可能に構成されている。

0066

格納部30は、複数のフォルダ210のそれぞれに図書200を収納した状態で、複数のフォルダ210を格納可能に構成されている。

0067

より具体的には、格納部30は、フレーム部32と、複数のハンガー36とを備える。

0068

フレーム部32は、互いに間隔を空けて対向する一対の側壁部33aと、一対の側壁部33a間を結ぶように配設された横支持棒33bとを備える。

0069

横支持棒33bは、一対の側壁部33a間に掛渡すように、上下方向に間隔をあけて複数箇所に配設されている。また、上下方向における各箇所において、2つの横支持棒33bが間隔を空けて配設されている。

0070

ハンガー36は、長尺状のレール37と、当該レール37を横支持棒33bに対して支持するブラケット部38とを備える。

0071

2つのブラケット部38は、上下方向において所定高さ位置の2つの横支持棒33bのそれぞれに垂下状に固定されている。レール37は、2つのブラケット部38の下端部に固定されている。これにより、レール37が横支持棒33bに対して直交する姿勢でかつ水平姿勢で支持されている。

0072

複数のハンガー36は、横支持棒33bに対して等間隔で並列状に支持されている。隣り合うハンガー36の対向するレール37間には、隙間が形成されている。この隙間の幅寸法は、フォルダ210の天井部224bの上端部の幅寸法と同じかそれよりも大きく、且つ、被保持部228の幅寸法よりも小さく設定されている。また、隙間の高さ寸法は、フォルダ210の天井部224bの上端部の幅寸法と同じかそれよりも大きく設定されている。そして、ハンガー36のレール37の長手方向一方側から他方側に向けて、隣り合う一対のハンガー36の対向するレール37間にフォルダ210の天井部224bの上端部を挿通すると共に、その一対のレール37上にフォルダ210の被保持部228をスライド挿入することで、ハンガー36に対してフォルダ210を一定位置に格納することができる。すなわち、複数のハンガー36は、フォルダ210を吊し掛け可能に構成されている。

0073

なお、ここでは、格納部30は、後述するピッカー40のレール41を挟んで互いに対向する位置に2つ設けられている。もっとも、格納部30は、レール41の一側にのみ設けられていてもよい。

0074

また、フレーム部32には、上記ハンガー36からフォルダ210を格納可能な高さ寸法以上離れた位置に棚段34が設けられている。ハンガー36に吊し掛けられたフォルダ210の底部は、棚段34に接するか又は棚段34の上面から隙間(通常は僅かな隙間)をあけて対向している。棚段34上には、隣合うハンガー36間に位置して、フォルダガイド35が設けられている。フォルダガイド35は、樹脂等により形成された長尺部材であり、棚段34の手前側(ピッカー40の走行エリア側)からその反対の奥側に向けて延在するように設けられている。また、フォルダガイド35は、棚段34の手前側に向うに従って徐々に薄くなるように形成されており、従って、フォルダガイド35の両側面は、棚段34の手前側に向うに従ってハンガー36の中心から外側に向うように傾斜している。

0075

そして、フォルダ210をハンガー36にスライド挿入する際に、フォルダ210の下部がその両側のフォルダガイド35によって案内される。また、フォルダ210がハンガー36に吊し掛けられた状態で、フォルダ210の下部が2つのフォルダガイド35間に挟まれ、その横揺れが抑制されている。これにより、格納部30に振動等が加わった場合に、フォルダ210の揺れが抑制され、もって、フォルダ210からの図書200の脱落等が抑制される。

0076

また、格納部30のうち取出口機構部100が設けられる位置には、ハンガー36、棚段34等が省略され、その位置に取出口機構部100が配設されている。同様に、格納部30のうち貸出受付部70が設けられる位置には、ハンガー36、棚段34等が省略され、その位置に貸出受付部70が設けられている。

0077

ピッカー40は、格納部30と取扱媒体支持部である待機位置支持レール150との間で少なくとも一方に向けてフォルダ210を搬送可能に構成されている。ここでは、図書取扱装置10を想定しているため、ピッカー40は、複数のフォルダ210を、格納部30から選択的に取出して、取扱媒体支持部である待機位置支持レール150側の待機位置Rに向けて搬送可能に構成されている。また、ここでは、ピッカー40は、入庫台車60に格納されたフォルダ210を格納部30まで搬送可能に構成されている。

0078

より具体的には、ピッカー40は、レール41と、走行機構部42と、昇降機構部43と、回転支持機構部44と、フォルダ出入ユニット45とを備える。

0079

レール41は、間隔を空けて対向配置された格納部30間において、床上に直線状に配設されている。

0080

走行機構部42は、車輪、当該車輪を正逆両方向に回転駆動する走行回転駆動部等を備えており、当該走行回転駆動部の駆動によって、上記レール41を往復走行可能に構成されている。走行機構部42がレール41に沿って走行することによって、ハンガー36の並列方向におけるフォルダ出入ユニット45の位置が調整される。

0081

昇降機構部43は、フォルダ出入ユニット45を昇降移動させるように構成されている。このような昇降機構部43としては、例えば、回転支持機構部44を、走行機構部42上に立設された支柱によって昇降移動可能に支持し、支柱の上下端部に設けられた一対の歯車環状ベルト環状チェーン等)を巻掛け、搬送ユニットを一対の歯車体間で環状ベルトに連結し、一方の歯車体をモータ等の昇降回転駆動部で回転させることで、環状ベルトを回転させて、フォルダ出入ユニット45を昇降移動させる構成を採用することができる。昇降機構部としては、上記の他、リニアモータを用いた構成であってもよいし、つり合いおもりを用いたトラクション式の機構において滑車部分をモータで駆動して搬送ユニットを昇降させる構成であってもよい。

0082

回転支持機構部44は、上記昇降機構部43によって昇降駆動可能に支持されている。回転支持機構部44は、昇降機構部43の支柱より外方に突出するように片持ち状に支持された長尺状に形成されている。その先端部にフォルダ出入ユニット45が回転可能に支持されている。回転支持機構部44は、フォルダ出入ユニット45を回転駆動するモータ等の回転駆動部を有しており、フォルダ出入ユニット45を、レール41の一側の格納部30に対向させる姿勢とレール41の他側の格納部30に対向させる姿勢との間で回転駆動可能(つまり、180度正逆両方向に回転駆動可能)に構成されている(図3及び図4参照、なお、図4ではフォルダ出入ユニット45の回転途中の状態を示している)。

0083

フォルダ出入ユニット45は、格納部30、入庫台車60及び取出口機構部100に対して、フォルダ210を出し入れ可能に構成されている。

0084

すなわち、フォルダ出入ユニット45は、ユニットケース46と、フォルダ移載機構部48とを備える。

0085

ユニットケース46は、両端が開口した箱状に形成されており、上記回転支持機構部44の先端部において、鉛直方向に沿った軸周りに回転可能に支持されている。

0086

このユニットケース46内に、フォルダ移載機構部48が組込まれている。

0087

ユニットケース46内には、ブラケット47aを介して一対のレール47が支持されている。一対のレール47は、ユニットケース46内の上部に近い位置に設けられている。一対のレール47間には、フォルダ210の天井部224bの上端部を挿通可能な隙間が形成されている。そして、天井部224bの上端部を一対のレール47の一端側からそれらの間に配設すると共にその上方に被保持部228を配設した状態で、フォルダ210のフォルダ本体部222がユニットケース46内に格納される。

0088

フォルダ移載機構部48は、外部とユニットケース46との間でフォルダ210を出し入れ可能に構成されている。

0089

より具体的には、フォルダ移載機構部48は、出入移動機構部48aと把持部48bとを備える。

0090

把持部48bは、一対の把持爪部48b1と、電磁アクチュエータ等により構成され、当該一対の把持爪部48b1を開閉駆動する開閉駆動部48b2とを備える。そして、開閉駆動部48b2の駆動によって一対の把持爪部48b1を開閉駆動することによって、一対の把持爪部48b1がフォルダ210の被保持部228を掴んだ状態と、掴むのを解除した状態とに切替駆動することができる。

0091

出入移動機構部48aは、把持部48bを、ユニットケース46の一方側開口とその奥側とを結ぶ方向に移動駆動可能に構成されている。この出入移動機構部48aは、リニアモータ等のリニアアクチュエータ等により構成されている。出入移動機構部48aは、ユニットケース46内の上部等に、レール47の延在方向に沿って取付けられている。

0092

そして、出入移動機構部48aの駆動によって、把持部48bを、ユニットケース46の一方側の開口から突出させて格納部30等に格納されたフォルダ210の被保持部228の一端部を把持可能な位置と、ユニットケース46内に格納されたフォルダ210の被保持部228の一端部を把持可能な位置と、そのさらに外方に退避した位置との間で移動駆動することができる。

0093

なお、このフォルダ出入ユニット45には、図書200のタグ202を読取る読取装置49a及び格納部30又は入庫台車60でのフォルダ210の有無を検出するフォルダ検出部49bが設けられている。

0094

読取装置49aは、RFIDタグとしてのタグ202と無線通信可能な装置であり、ユニットケース46の一方側板に取付けられている。そして、読取装置49aがユニットケース46内に配設された図書200のタグ202を読取るようになっている。

0095

また、フォルダ検出部49bは、反射式光センサ等によって構成されている。フォルダ検出部49bは、本フォルダ移載機構部48が格納部30又は入庫台車60に対向して配設された状態で、その検出光がその対向部分で保持されるフォルダ210の被保持部228の一端部に向けて照射される位置及び姿勢で、ユニットケース46に取付けられている。そして、本フォルダ移載機構部48が格納部30又は入庫台車60に対向する、ある位置に配設された状態で、前記検出光の反射光の有無によって、当該位置におけるフォルダ210の有無を検出できるようになっている。そして、当該フォルダ210が存在する位置にユニットケース46を対向させた状態で、上記出入移動機構部48aによって格納部30又は入庫台車60から当該ユニットケース46内にフォルダ210を移載することができる。或は逆に、当該フォルダ210が存在しない位置にユニットケース46を対向させた状態で、上記出入移動機構部48aによってユニットケース46から格納部30又は入庫台車60にフォルダ210を移載することができる。

0096

また、図11図13図15に示すように、このピッカー40内に、横揺れ防止ガイド機構50が設けられている。

0097

横揺れ防止ガイド機構50は、ユニットケース46内のフォルダ210を両側から挟む位置に設けられた一対のガイド部52と、一対のガイド部52の少なくとも一方をそれらの近接退避方向に付勢するガイド付勢部54とを備える。そして、ユニットケース46内にフォルダ210が配設された状態で、一対のガイド部52がフォルダ210の両側面に接触又は近接配置され、これにより、フォルダ210の揺れを抑制する。また、一対のガイド部52の少なくとも一方がそれらの近接退避方向に付勢されているため、ユニットケース46に対してフォルダ210が斜め姿勢で収容される途中、又は、斜め姿勢で取出される途中で、フォルダ210が斜め姿勢となることを許容し、もって、格納部30からピッカー40へ又はピッカー40から取出口機構部100へ、円滑にフォルダ210を移載することができるようになっている。

0098

より具体的には、一対の基部58が、ユニットケース46の両側内面のそれぞれの高さ方向中間部に取付けられている。基部58は、長尺状に形成され、フォルダ210の収容方向(レール47の延在方向)に沿って設けられている。

0099

一対のガイド部52が、上記一対の基部58のそれぞれに対して、ユニットケース46内のフォルダ210に対して接近離隔方向(幅方向)に移動可能に支持されている。ここでは、基部58に、フォルダ210の収容方向に沿って間隔をあけて複数(ここでは、2つ)の支持棒57が突設されている。そして、各支持棒57がガイド部52に挿通自在かつ抜止め状に嵌め込まれることで、一対のガイド部52が接近離隔方向に移動可能に支持されている。

0100

また、各支持棒57に、コイルバネによって構成されるガイド付勢部54が外嵌めされている。ガイド付勢部54は、基部58とガイド部52との間で圧縮状態で介在している。このガイド付勢部54により、ガイド部52がフォルダ210に向けて付勢されている。

0101

ガイド部52には、ユニットケース46のうちフォルダ210が出し入れされる開口側に向けて徐々に外向き傾斜するガイド面52aが形成されている。また、ガイド部52の延在方向中間部のうちフォルダ210側に向く面は、当該フォルダ210の出し入れ方向に沿って鉛直方向に沿って延在する押え面52bに形成されている。

0102

そして、図14に示すように、ユニットケース46内にフォルダ210が収容された状態では、一対のガイド部52の押え面52bがフォルダ210の外向き両面に接触し、又は、近接して配置され、これにより、フォルダ210の横揺れを抑制している。

0103

また、格納部30からピッカー40にフォルダ210が移載される際、格納部30側のレール37と、ピッカー40側のレール47とがある程度正確に対向する位置関係にあると、格納部30側のフォルダ210は、そのまま真っ直ぐ引出され、一対のガイド部52間の隙間に入り込む。

0104

これに対して、格納部30からピッカー40にフォルダ210が移載される際、仮に、格納部30側のレール37と、ピッカー40側のレール47とがずれた位置関係にあると、図15に示すように、フォルダ210は、一方側のガイド部52のガイド面52aに接触する。これにより、一方側のガイド部52のうち格納部30に近い側の端部がガイド付勢部54の付勢力に抗して押され斜め姿勢となる。この状態で、フォルダ210が一対のガイド部52の間に向けて引込まれる。やがて、フォルダ210が格納部30側から取出され、レール37及びフォルダガイド35による規制状態を脱すると、ガイド付勢部54の付勢力により、一対のガイド部52が元の並行状態戻り、それらの間にフォルダ210が配設される。そして、一対のガイド部52により、フォルダ210の横揺れが抑制された状態となる。

0105

なお、一対のレール47のうち格納部30側の端部は、格納部30側に向けて徐々に開くように形成されているため、フォルダ210は、レール37からレール47側に向けて問題なく移し替えられる。

0106

なお、一対のガイド部52は、フォルダ210の下部近くにもうけられていてもよい。高さ寸法が比較的小さいフォルダ210Bをガイドできるようにするためには、高さ寸法が比較的大きいフォルダ210の上下方向中間部をガイドするとよい。

0107

<入庫台車について>
図1図3に示すように、入庫台車60は、フォルダ210を格納可能でかつ移動可能な可動フォルダ格納部である。ここでは、入庫台車60は、複数のフォルダ210を格納可能に構成されている。

0108

より具体的には、入庫台車60は、台車フレーム部62と、複数のハンガーと、車輪68とを備える。

0109

台車フレーム部62は、少なくとも一側が開口する箱状に形成されている。この台車フレーム部62内に、上記格納部30の同様構成のハンガーが設けられている。ここでは、ハンガーは、台車フレーム部62に対して上下2箇所の位置に設けられている。このため、入庫台車60に対して上下2列で、フォルダ210を格納することができる。また、上下の列において、ハンガーは、複数(ここでは、4つ)並列配置されており、従って、上下の列において、それぞれ複数のフォルダ210を格納することができる。入庫台車60におけるフォルダ210の支持構成は、格納部30におけるフォルダ210の支持構成と同じであるため、入庫台車60を、格納部30に隣接して配設することによって、ピッカー40は、当該入庫台車60に対してフォルダ210を出し入れできる。

0110

この入庫台車60の下部には、車輪68が取付けられており、入庫台車60は車輪68を転がすことによって床下を移動することができる。

0111

ここでは、上記パネル22内であって、一対の格納部30に隣接する位置に、入庫台車60を配設可能なスペースSPが設けられている。パネル22のうちスペースSPに隣接する部分には、開口22G1が設けられている。入庫台車60がパネル22内に配設された状態で、入庫台車60の一方の側面パネルが当該開口を閉じている。そして、入庫台車60は、前記開口22G1を通じてパネル22によって囲まれる空間と外側との間で出し入れ可能とされる。

0112

入庫台車60は、一方の格納部30に隣接する位置のみに設けられていてもよい。

0113

なお、スペースSPにおいて、入庫台車60の上方部分には、格納部30のハンガー36が設けられており、ここにも、フォルダ210が格納可能とされている。

0114

なお、図2の右半部には、入庫台車60の内部及びその上側の格納部30が図示され、左半部には、格納部30のハンガー36が上下全体に亘って設けられた部分の内部を示している。

0115

<取出口機構部について>
図16は取出口機構部100を示す概略斜視図である。本取出口機構部100は、一方の格納部30の外側部分に設けられたパネル22に形成された開口22hを通じて、当該一方の格納部30のうちハンガー36が省略された部分に配設される(図1参照)。そして、格納部30に格納されたフォルダ210がピッカー40によって取出口機構部100に向けて搬送される。利用者は、取出口機構部100に搬送されたフォルダ210から図書200を取出すことができる。取出口機構部100に対して、空のフォルダ210が搬送され、利用者が、借出していた図書200を当該フォルダ210に返却するようにしてもよい。

0116

ここでは、2つの取出口機構部100が設けられているが、取出口機構部100は1つのみ設けられていてもよいし、3つ以上設けられていてもよい。

0117

取出口機構部100は、取出口機構本体部110と、仕切パネル102とを備える。

0118

取出口機構本体部110の一主面(外側を向く面)に仕切パネル102が取付られる。取出口機構部100が格納部30に組込まれた状態で、仕切パネル102は、パネル22の開口22hを閉じるように配設される。これにより、仕切パネル102は、取出口機構部100内の取扱媒体支持部側の待機空間とその隣の外側空間とを仕切る。ここで、取扱媒体支持部側の待機空間は、パネル22内の空間であり、ピッカー40からフォルダ210を搬送可能な空間である。外側空間は、パネル22外の空間であり、利用者が存在することができる空間である。

0119

仕切パネル102には、待機位置にて支持されたフォルダ210と対向する位置で図書200が通過可能な通過口104が形成されている。通過口104は、縦長な方形開口形状に形成されている。通過口104の高さ寸法は、高さ寸法が大きいフォルダ210Aの開口の高さ寸法と同じ程度に設定されていることが好ましい。これにより、利用者は、通過口104を通じて、フォルダ210A内に収納された図書200をそのままの姿勢で外部に取出すことができる。勿論、上下方向の高さ寸法が小さいフォルダ210B内に収納された図書200についても、利用者は、通過口104を通じて外部に取出すことができる。

0120

好ましくは、通過口104の高さ寸法及び幅寸法の少なくとも一方は、フォルダ210Aの高さ寸法又は幅寸法よりも小さく設定される。これにより、フォルダ210Aは、通過口104を通じて外部に取出されなくなる。より好ましくは、通過口104の幅寸法が、フォルダ210A、210Bの幅寸法よりも小さく設定される。これにより、フォルダ210A、210Bの両方は、通過口104を通じて外部に取出されなくなる。

0121

図17は取出口機構本体部110を示す概略斜視図である。取出口機構本体部110は、本体ユニット130と、扉112と、扉112を開閉駆動する扉開閉機構部120とを備える。

0122

本体ユニット130は、本体ケース132内に後述する取扱媒体支持部としての待機位置支持レール150と、係止部材160等が組込まれた構成とされている。本体ケース132内に、ピッカー40から搬送されたフォルダ210が支持される。つまり、本体ケース132内に待機側空間が設けられる。

0123

本体ケース132のうち仕切パネル102側に向く正面パネル133には、その内部に支持されたフォルダ210と対向する位置に、通過口135が形成されている。通過口135は、上記通過口104と同様に図書200が通過可能な大きさ及び形状に形成されており、仕切パネル102に形成された通過口104と同じ位置に形成されている。従って、本体ユニット130内に支持された図書200は、通過口135、104を通じて外部に取出される。

0124

図18は扉112を示す概略斜視図である。図17及び図18に示すように、扉112は、通過口104を閉じる閉位置P1(図17において実線で示される)と、通過口104を開放状態にする開位置P2(図17において二点鎖線で示される)との間で移動可能に支持されている。

0125

ここでは、扉112は、扉基部114と、可動扉部118とを備える。

0126

扉基部114は、主パネル部115の両側部に主パネル部115の一方主面側に突出するように一対の側パネル部116が突設された構成とされている。主パネル部115の上側中間部及び下側中間部には、凹部115a、115bが形成されている。また、本体ケース132の両側部には、一対のガイドレール134が設けられている。そして、主パネル部115を本体ケース132の正面に配設すると共に、一対の側パネル部116を本体ケース132の両側部に配設した状態で、一対の側パネル部116が一対のガイドレール134によって上下方向に移動可能に支持されている。一対のガイドレール134によるガイド状態下、扉基部114が本体ユニット130に対して昇降可能に支持される。扉基部114が上昇した状態では、扉基部114の上側の凹部115aが通過口104(通過口135)の上側部分に配設される。また、扉基部114が下降した状態では、扉基部114は、通過口104(通過口135)から下方に完全に退避移動する。

0127

可動扉部118は、通過口104を完全に閉じることができる程度の大きさに形成されている。ここでは、可動扉部118は、縦長な長方形状に形成されており、その高さ寸法は通過口104の高さ寸法と同じかこれよりも大きく設定され、その幅寸法は、通過口104の幅寸法と同じかこれよりも大きく設定されている。可動扉部118は、扉基部114の外向き面の両側部に設けられた一対のガイドレール117によって、扉基部114によって上下移動可能に支持されている。可動扉部118が扉基部114に対して上方に移動した状態では、可動扉部118は、扉基部114に対して完全に被さり、上記凹部115a、115bをも覆う状態となる(図18において実線で示す可動扉部118参照)。可動扉部118が扉基部114に対して下方に移動した状態では、可動扉部118の上端部が扉基部114の上端部よりも下方に位置するようになる(図18において二点鎖線で示す可動扉部118参照)。この状態では、扉基部114の上側の凹部115aが扉基部114の正面側に露出するようになる。

0128

また、可動扉部118は、扉付勢部119によって上方に付勢されている。ここでは、扉基部114の下方に凹部115bにコイルバネによって構成された扉付勢部119が設けられている。扉付勢部119の一端部は、扉基部114のうち凹部115bの上側縁部分に連結され、扉付勢部119の他端部は可動扉部118の内面側の下端部に連結されている。そして、通常時には、扉付勢部119が縮もうとする力によって、可動扉部118が扉基部114に対して上方に付勢されている。これに対して、扉基部114に対して可動扉部118を下げようとする力が作用した場合、例えば、扉基部114の上昇中に、可動扉部118の上端部に手指等が触れた場合には、扉付勢部119の付勢力に抗して、可動扉部118が扉基部114に対して下降移動する。

0129

また、本体ケース132の一方側の側部に、扉開閉機構部120が設けられている。扉開閉機構部120は、上下方向に間隔をあけて設けられた一対の回転体122(例えば、歯車)に環状体124(例えば、環状ベルト)が巻掛けられた構成とされている。また、一方の回転体122がモータ等の回転駆動部127によって正逆両方向に回転駆動される。また、環状体124のうち一対の回転体122を通過する中間部に、一方の側パネル部116が連結部128を介して連結されている。そして、回転駆動部127の駆動によって環状体124を正逆両方向に回転させることによって、一方の側パネル部116が上方向又は下方向に駆動され、もって、扉112が上記閉位置と開位置との間で移動可能に構成される。

0130

なお、ここでは、フォルダ210として、高さ寸法の異なるフォルダ210A、210Bを想定した場合、扉112の閉位置としては、フォルダ210A用の開位置P2と、フォルダ210B用の開位置P3とが設定される。開位置P2は、フォルダ210Aの開口の高さ寸法に合わせて、通過口104(通過口135)の上下方向のほぼ全体を開放させる位置である。また、開位置P3は、フォルダ210Bの開口の高さ寸法に合わせて、通過口104(通過口135)の上下方向の途中迄を開放させる位置である。

0131

ここでは、本体ユニット130の側部に、扉112(より具体的には扉基部114)の高さ位置を検出するセンサS1、S2、S3が複数(ここでは、3つ)設けられている。一番上のセンサS1は、扉112が最も上方に移動して閉位置P1に位置することを検出するセンサであり、上から2番目のセンサS2は、扉112が途中まで下降して開位置P2に位置することを検出するセンサであり、最も下のセンサS3は、扉112が最も下まで下降して開位置P3に位置することを検出するセンサである。センサS1、S2、S3は、例えば、反射型の光センサ等により構成され、扉基部114の一方の側パネル部116を検出することで、扉112の位置を検出する。制御部80は、本センサセンサS1、S2、S3からの検出結果に基づいて、上記回転駆動部127の駆動制御を行い、もって、扉112の開閉制御を行う。

0132

ここで、上記扉112の開閉動作を説明しておく。

0133

扉112が閉位置P1に位置する状態では、図19に示すように、扉112は、通過口104(通過口135)の全体を覆っている。このため、利用者は、本体ユニット130内にはアクセスできない状態となっている。この状態から扉112が開位置P2に向けて移動すると、図20に示すように、通過口104(通過口135)の全体が外方に臨むようになる。これにより、利用者は、フォルダ210Aに収納された図書200を取出して利用できる。また、図19に示す状態から扉112が開位置P3に向けて移動すると、図21に示すように、通過口104(通過口135)の上側部分が外方に臨むようになり、フォルダ210Bの開口の全体が外側を望むようになる。これにより、利用者は、フォルダ210Bに収納された図書200を取出して利用できる。

0134

図20又は図21に示す状態から、扉112が閉位置P1に向けて閉じると、図19に示すように、扉112は、通過口104(通過口135)の全体を覆っている。扉112が閉じる際、通過口104(通過口135)内に手指等の物体Xが残っていると、可動扉部118の上側縁部が物体Xにあたる。すると、図22に示すように、扉付勢部119の付勢力に抗して、可動扉部118が扉基部114に対して下降移動する。つまり、可動扉部118が物体Xにあたって停止する。この際、扉基部114に対する可動扉部118の相対的な移動を検出する検出部(マイクロスイッチ、光センサ等)を設け、制御部80において、当該検出部の検出結果に基づいて可動扉部118の相対的な移動が判定された場合には、扉基部114の移動を停止させ、或は、扉基部114を開くようにしてもよい。

0135

なお、通過口104(通過口135)には、その内部に物体が存在するか否かを検出する検出センサ(光センサ等)を設けておき、通過口104(通過口135)内に物体の存在が検出された場合には、扉112の閉動作を停止させることが好ましい。

0136

上記取出口機構部100内にフォルダ210が搬送された後、取出口機構本体部110内の待機位置にてフォルダ210が支持された状態で、通過口104(通過口135)を通じてフォルダ210から書籍が取出される。利用者がフォルダ210から書籍を取出す際に、利用者の手がフォルダ210に触れてしまうと、フォルダ210の位置ずれが生じる。場合によっては、フォルダ210が待機位置から脱落してしまう恐れもある。以下では、フォルダ210の位置ずれを抑制するための構成に着目して説明する。

0137

図23は取出口機構本体部110の内部構成を示す概略斜視図である。取出口機構本体部110内には、取扱媒体支持部としての待機位置支持レール150と、係止部材160が設けられている。

0138

待機位置支持レール150は、フォルダ210を取出口機構本体部110内の一定位置である待機位置にてフォルダ210を支持可能に構成されている。ここでは、本体ケース132内の上部であって、通過口135の上方位置に、一対の待機位置支持レール150が設けられている。一対の待機位置支持レール150は、本体ケース132内部にブラケット等を介して支持され、それらの間には、隙間が形成されている。一対の待機位置支持レール150の間に、フォルダ210の天井部224bの上端部が挿通される。また、一対の待機位置支持レール150は、本体ケース132の前後に沿って配設されており、それらの一端部は、本体ケース132の背面側開口を向いており、それらの他端部は本体ケース132内の前部であって通過口135の上方部分を向いている。そして、ピッカー40に保持されたフォルダ210が、本体ケース132の背面側開口から本体ケース132内に押込まれる。この際、フォルダ210の天井部224bの上端部が一対の待機位置支持レール150間に挿入される。これにより、フォルダ210が、待機位置支持レール150に吊して支持される。フォルダ210が待機位置支持レール150に吊し掛けられた位置が、本取出口機構本体部110内におけるフォルダ210の待機位置である。

0139

フォルダ210A、210Bの高さ寸法の大小に関係なく、フォルダ210A、210Bの上部は一定位置にて待機位置支持レール150に支持される。このため、フォルダ210が待機位置支持レール150に吊し掛けられた状態では、フォルダ210の開口は、通過口135(通過口104)を臨むように位置する。高さ寸法が大きいフォルダ210Aの開口は、通過口135(通過口104)の全体に臨んでおり、高さ寸法が小さいフォルダ210Bの開口は、通過口135(通過口104)の上側を臨むように位置する。

0140

取扱媒体が待機位置支持部において吊し掛けられて支持されることは必須ではなく、取扱媒体が待機位置支持部上に載置状に支持される構成であってもよい。

0141

係止部材160は、係止姿勢Q1と係止解除姿勢Q2との間で姿勢変更可能で、かつ、扉112が閉位置から開位置に移動するのに連動して係止解除姿勢から係止姿勢に姿勢変更するように構成されている。ここで、係止姿勢Q1は、係止部材160が待機位置にて支持されたフォルダ210に係止可能な姿勢である。また、係止解除姿勢Q2は、係止部材160が待機位置にて支持されたフォルダ210からの係止を解除可能な姿勢である。係止部材160の回転範囲規制は、軸部168の支持構成又は係止部材160が本体ケース132又は本体ケース132に設けられた部材に当接することによって行うことができる。

0142

具体的には、係止部材160は、本体部162と、爪部164と、受部166と、軸部168とを備える。

0143

本体部162は、金属板材を適宜プレス加工し、また、複数の金属板材を適宜ネジ止、溶接等で接合することによって形成された部材であり、帯板状部分160aと、帯板状部分160aの両端部から下方に向う一対の垂片部分160bと、帯板状部分160aの上面から帯板状部分160aの延在方向に対して直交する方向に延出する一対の支持片160cとを備える。

0144

爪部164は、樹脂等で形成された部材であり、上記帯板状部分160aの延在方向中間部に当該帯板状部分160aの下面側に突出するように設けられている。爪部164は、帯板状部分160aの延在方向に沿って見て三角形状に形成されている。爪部164のうち取出口機構本体部110の前側を向く面は帯板状部分160aに対して直交する面に形成され、爪部164のうち取出口機構本体部110の背部側を向く面は徐々に突出寸法が小さくなる傾斜面に形成されている(図24参照)。この爪部164は、フォルダ210の上部に形成された位置決用凹部229に係止可能に構成されている。

0145

受部166は、扉112の上昇時に当該扉112と接触するように構成されている。ここでは、受部166は、樹脂等によって形成された円盤状の部材に形成されている。一対の受部166が、一対の垂片部分160bのそれぞれの外面に回転自在に取付けられている。そして、扉112が閉位置P1に移動すると、一対の側パネル部116の上縁部が一対の受部166のそれぞれに接触し、一対の受部166を上方に持上げる。この際、受部166が回転することで、受部166と一対の側パネル部116の上縁部との擦れ合いが抑制され、一対の受部166が円滑に上方に持上げられる。この際、爪部164と受部166とは共に一体的に回転して持上げられる。

0146

軸部168は、一対の支持片160cの先端部に挿通されている。軸部168の両端部は、本体ケース132に設けられたブラケット132aに対して支持されている。軸部168と一対の支持片160cとの間、又は、軸部168とブラケット132aとの間の少なくとも一方では、軸部168が回転自在に支持されている。このため、係止部材160は、本体ケース132に対して軸部168の中心軸である支軸周りに回転可能に支持されており、爪部164は、軸部168の周りに回転可能な状態となっている。ここでは、軸部168に対して本体ケース132の前方に爪部164が位置しており、爪部164がやや持上がった状態(図24及び図25参照)が係止解除姿勢Q2であり、爪部164がやや下がった状態が係止姿勢Q1である(図23)。

0147

このように係止部材160が支持された状態で、取出口機構本体部110の両端部が本体ケース132の側面上部に形成された開口132bを通じて外部に突出しており、これにより、受部166が本体ケース132の両側部外方であって扉112の一対の側パネル部116の上方位置に配設される。

0148

また、係止部材160が支持された状態で、爪部164は、待機位置に支持されたフォルダ210の位置決用凹部229の上方位置に配設され、当該位置決用凹部229に係脱可能に支持される。そして、係止部材160が係止姿勢Q1に姿勢変更すると、爪部164が待機位置に支持されたフォルダ210の位置決用凹部229に係止し、待機位置支持レール150の延在方向に沿った方向において、フォルダ210の移動を抑制する。また、係止部材160が係止解除姿勢Q2に姿勢変更すると、爪部164は、待機位置に支持されたフォルダ210の位置決用凹部229の上方に退避移動し、待機位置支持レール150の延在方向に沿った方向において、フォルダ210の移動を許容する。

0149

また、上記係止部材160には、係止解除姿勢Q2から係止姿勢Q1に姿勢変更させる力が常時作用している。ここでは、軸部168に対して本体ケース132の前方位置に、爪部164、帯板状部分160a、垂片部分160b、受部166等が設けられているため、これらに作用する重力によって、係止部材160を係止解除姿勢Q2から係止姿勢Q1に姿勢変更させる力が働く。さらに、ここでは、帯板状部分160aを、軸部168の下方に引っ張る付勢部材170が設けられている。ここでは、付勢部材170は、コイルバネであり、その一端部が帯板状部分160aに連結され、その他端部が本体ケース132に設けられたブラケット132cに連結されている。そして、コイルバネである付勢部材170が縮もうとする力によって、係止部材160を係止解除姿勢Q2から係止姿勢Q1に姿勢変更させる力を作用させている。もっとも、このような付勢部材が設けられていることは必須ではない。また、軸部168に取付けられたねじりコイルバネ、その他の板ばね等によって、係止部材160を係止解除姿勢Q2から係止姿勢Q1に姿勢変更させる力を作用させてもよい。

0150

上記係止部材160の動作について説明する。

0151

まず、扉112が閉位置P1に位置する状態では、図24又は図25に示すように、扉112の側パネル部116が受部166を上方に持上げている。このため、係止部材160は係止解除姿勢Q2に姿勢変更され、爪部164が上方に持上がった状態となっている。

0152

そして、図24に示すように、待機位置にフォルダ210が支持されていない状態で、ピッカー40からフォルダ210が待機位置支持レール150に向けて送られる。これにより、フォルダ210の上部が待機位置支持レール150に沿って送られ、図25に示すように、当該待機位置支持レール150によってフォルダ210が吊下げて支持される。この際、爪部164はフォルダ210の上部が通過する経路から上方に退避した位置に位置しているため、フォルダ210の上部と爪部164とは干渉せずに、フォルダ210が待機位置に向けて送られる。

0153

この後、図26に示すように、扉112が閉位置P1から開位置P2又は開位置P3に向けて下降する。すると、扉112の側パネル部116が受部166の下方に移動し、重力及び付勢部材170の付勢力によって、受部166が下方に移動し、係止部材160は係止解除姿勢Q2から係止姿勢Q1に姿勢変更する。すると、爪部164がフォルダ210の位置決用凹部229内に嵌り込み、待機位置支持レール150の延在方向において、フォルダ210の移動を抑制した状態となる。このため、扉112が開位置P2又は開位置P3で開いた状態となり、利用者が、通過口104、135を通じてフォルダ210内の図書200を取出そうとする際に、手指がフォルダ210に触れたとしても、フォルダ210の移動は抑制される。

0154

なお、上記取出口機構本体部110の側方位置には、貸出受付部70が設けられている。貸出受付部70は、本図書取扱装置10に対する図書200の貸出し指令を受付ける装置である。

0155

ここでは、貸出受付部70は、表示部及び入力受付部としての機能を備えるタッチパネル装置72と、カードリーダ74とを備える。

0156

カードリーダ74は、各利用者に付与された図書館利用者カード等を読取る装置である。カードリーダ74が当該図書館利用者カードを読取ることによって、利用者が設備利用権限があるかどうか等を判断することができる。

0157

タッチパネル装置72のタッチパネル装置には、貸出しを受付けるための諸画面が表示される。例えば、利用者の判別後、当該利用者に貸出し予約がなされている場合には、当該貸出し予約された図書200を表示し、貸出し指示を受付ける。なお、予約は、事前インターネット回線等を介して受付けることができようにするとよい。また、例えば、利用者の判別後、格納された図書200のリストの表示又は図書200の検索画面等を表示し、当該表示に基づいて貸出しを望む図書200の指示を受付ける。

0158

<制御部のハードウエア構成について>
図27は、本図書取扱装置10の動作制御を司る制御部80を示すブロック図である。なお、ここでは、制御部80は、物理的に1つの制御部によって構成されている例で説明するが、物理的に別々の制御部が下記に説明する処理を分散して行う構成であってもよい。

0159

この制御部80は、CPU81、ROM82、RAM83、外部記憶装置84等がバスラインを介して相互接続されたコンピュータによって構成されている。ROM82は本コンピュータ起動させるための基本プログラム(BIOS)等を格納しており、RAM83はCPU81が所定の手順に従った処理を行う際の作業領域として供される。外部記憶装置84は、フラッシュメモリ或はハードディスク装置等の不揮発性記憶装置によって構成されている。

0160

外部記憶装置84には、OS(オペレーションシステム)84a、入出庫制御プログラム84b、図書管理データ84d等が格納されている。

0161

入出庫制御プログラム84bは、上記したように図書取扱装置10におけるフォルダ210の搬送処理を行うための手順を定めたものであり、この入出庫制御プログラム84bに記述された手順に従って、主制御部としてのCPU81が演算処理を行うことにより、フォルダ210の搬送処理がなされる。

0162

図書管理データ84dは、図28に示すように、図書200の特定情報に対して、図書200の在庫の有無、在庫のある図書200の各位置、予約登録、貸出し中の図書200の借主、貸出し中の図書200の返却期限対応付けたテーブルである。図書200の特定情報は、各図書200に割り与えられた固有の識別符号であり、通常、上記タグ202に付与された識別符号と同じである。この特定情報には、図書の題名、著作者等の図書情報も関連付けられているが、図28では、省略している図書200の各位置は、格納部30における図書200の位置を示す情報である。この位置を参照することによって、特定された図書200が格納部30においてどの位置に格納されているかを判別することができる。また、この位置を参照することによって、格納部30内における空き位置を特定することもできる。予約登録は、各図書200に対する予約者の有無を示す情報である。ある図書200に対する予約者が存在する場合には、その予約者の名称(或は予約者の識別情報)が登録されている。この情報を参照することによって、ある予約者に対する図書200の予約の有無が判別される。借主は、在庫が無い図書、すなわち、貸出し中の図書200の借主を特定する情報(氏名或は借主の識別符号等)である。また、返却期限は、貸出し中の図書200の返却期限である。この図書管理データ84dは、図書200が入庫台車60から格納部30に格納されたとき、図書200が貸し出されたときなどに生成、更新される。

0163

また、CPU81は、入出力インターフェース85を介して、ピッカー40、貸出受付部70、取出口機構部100等と通信可能に接続されている。

0164

なお、本制御部80が、通信インターフェースを介して外部の管理サーバ相互通信可能に接続され、当該外部の管理サーバに上記図書管理データ84dが格納されていてもよい。この場合に、利用者が、自己の端末装置等を通じて、公衆通信網等を介して管理サーバにアクセスし、当該端末から図書200の予約を行えるようにするとよい。

0165

{3.処理について}
次に、図書取扱装置10の処理について説明する。

0166

<入庫処理について>
図書取扱装置10に図書200を入庫する処理について図29を参照して説明する。

0167

図書取扱装置10における入庫処理は、入庫台車60が図書取扱装置10内にセットされた状態で開始される。本入庫処理は、作業者が格納開始のボタンを押すこと、又は、ピッカー40が貸出動作を終了した後であって次の貸出動作指令がなされていない期間中等になされる。

0168

なお、本入庫処理がなされる前に、本図書取扱装置10を運用する作業者、準備作業を行う。準備作業として、空きフォルダ210内にタグ202付きの図書200を収納する作業、図書200が収められたフォルダ210を入庫台車60に格納する作業、及び、フォルダ210が格納された入庫台車60を図書取扱装置10内にセットする作業が設定されている。

0169

図書取扱装置10における入庫動作が開始されると、ステップS101において、制御部80は、ピッカー40に対して、入庫台車60にフォルダ210が有るか否かを確認するように指令を与える。ここでは、この確認は、ピッカー40が入庫台車60に対向する位置に移動すると共に、フォルダ出入ユニット45を入庫台車60におけるフォルダ210の格納位置のうちの1つに対向する位置に移動させ、この状態で、フォルダ検出部49bからの検出光の反射の有無を確認することで行われる。また、このフォルダ210の有無の確認は、フォルダ出入ユニット45を入庫台車60前で順次移動させることによって、当該入庫台車60におけるフォルダ210の各格納位置に対して順次なされる。そして、フォルダ210無し(入庫台車60においてフォルダ210無し)と判断された場合には、入庫処理を終了する。一方、フォルダ210有りと判断された場合には、ステップS102に進む。

0170

次ステップS102において、制御部80は、ピッカー40に対して、入庫台車60からフォルダ210を取込むように指令を与える。これにより、フォルダ出入ユニット45は、ステップS101においてフォルダ210有りと判断された位置からフォルダ210を取込む。

0171

次ステップS103において、制御部80は、ピッカー40に対して、取り込んだフォルダ210内の図書200のタグ202のデータを読取るように指令を与える。これにより、読取装置49aがタグ202との間で通信を行ってその図書200の識別符号を読取り、その識別符号を含む信号を制御部80に与える。

0172

次ステップS104において、格納部30における、フォルダ210の格納位置を決定する。格納位置は、上記格納部30における全ての格納位置において、図28に示す図書管理データ84dを参照して、空き位置を特定し、当該空き位置のうちの一つを選ぶこと等によって決定される。

0173

次ステップS105において、制御部80は、ピッカー40に対して格納作業開始指令を与える。具体的には、制御部80は、ピッカー40に、ステップS104で決定された格納位置を伝え、この位置にフォルダ210を格納するように指令を出す。これを受けてピッカー40が格納位置までフォルダ210を搬送し、このフォルダ210を当該格納位置に格納する。

0174

そして、次ステップS106において、制御部80において、ピッカー40における格納作業終了信号に基づいて、ピッカー40による格納作業終了が確認されると、次ステップS107に進む。

0175

次ステップS107では、図書管理データ84dを更新する。すなわち、図書管理データ84dのうち格納完了した図書200を格納有りとして、格納位置を更新する。この後ステップS101に戻る。

0176

以降は、入庫台車60からフォルダ210がなくなるまでステップS101〜ステップS107を繰り返せば、入庫台車60における全てのフォルダ210を格納部30に格納することができる。

0177

なお、ステップS102とステップS103とS104とは、ステップS105が完了する前に行われればよく、順不同で構わない。例えば、入庫台車の所定位置の近傍に図書のタグを読み取る読み取り機が配設され、位置情報とタグとを同時に読み取るものであってもよいし、タグの情報を読み取ってから位置情報を読み取ってもよい。また、上述したようにステップS105の一部(例えば、入庫台車から搬送機構部に図書を格納する指令)は、ステップS102の後であって、ステップS103又はステップS104の前に行われることもあり得る。

0178

<貸出処理について>
図書取扱装置10から利用者に図書200を貸出す処理について図30を参照して説明する。本処理は、利用者が図書取扱装置10に対して図書200を借りにきた場合に行われる処理である。

0179

なお、利用者には、予め図書館利用者カードが付与されているものとする。また、利用者は、公衆通信網等を通じて、本図書取扱装置10に格納された図書200の事前予約が可能であるとする。

0180

まず、ステップS201において、制御部80により、利用者データを取得できたか否かが判定される。ここで、図書200の貸出を希望する利用者が、図書館利用者カードをカードリーダ74に読み取らせると、利用者データが取得される。これにより、次ステップS202に進む。

0181

次ステップS202において、制御部80は、ステップS201で受信した利用者データの持ち主利用権利を有しているかどうかを照合する。利用権利の有無は、予め作成された利用者リストと上記図書利用者カードに記録された利用者IDとを照合すること等によりなされる。利用権利を有していると判断された場合は、ステップS203に進み、利用権利を有していない場合は、ステップS208に進む。利用権利を有していない場合としては、利用者リストにおける利用者IDの利用可能期間が経過している場合等が想定される。

0182

ステップS208では制御部80からエラー信号が出力される。これにより、貸出受付部70に、「利用できません」等の表示がなされる。そして、処理を終了する。

0183

ステップS203に進んだ場合、貸出可能な図書予約データがあるかを照合する。具体的には、ステップS201で読み取った利用者データと図書管理データ84dとを照合し、利用者が予約してあり且つ在庫がある図書200を探し、あればステップS204に進み、無ければステップS209に進む。

0184

ステップS204において、制御部80は、予約された図書200の貸出指示の有無を確認する。例えば、予約され且つ在庫がある図書200を貸出受付部70の表示部に対象となる図書200を表示する。そして、利用者により当該図書200に対する貸出指示があるか否かが判断される。貸出指示が無いと判断された場合には、処理を終了する。一方、貸出指示有りと判断されると、ステップS205に進み、貸出処理を実行する。

0185

ステップS205は、制御部80が、利用者が受取りを希望した図書200が収納されフォルダ210を格納部30から待機位置Rに搬送するように、ピッカー40に指示を与える処理である。これにより、図書200が収納されたフォルダ210が、利用者によりその図書200を取出し可能な待機位置に搬送される。また、フォルダ210が待機位置に搬送された後、制御部80は、扉112を閉位置P1から開位置P2(又はP3)に移動させる指示を与える。なお、図書200をフォルダ210A、210Bのいずれに収納させたかを、上記図書管理データ84dにおいて対応させて登録しておけば、制御部80が図書管理データ84dを参照して開位置P2及びP3のいずれに移動させるべきかを決定することができる。

0186

次ステップS206では、制御部80は、利用者が図書を受け取ったかどうかを判断する。ここでは、通過口104を通じて図書200を取り出したかどうかを判断する。具体的には、制御部80は、通過口104に設けられた光センサ等の取出検出部(図示省略)の検出信号に基づいて、通過口104を図書200が通過したか否かを判断する。利用者が図書を受け取ったと判断されると、扉112を閉位置P1に移動させ、次ステップS207に進む。

0187

ステップS207において、制御部80は、図書管理データ84dを更新する。更新するデータとしては、例えば、図書管理データ84dのうち貸出が完了した図書200の在庫を無しに更新し、予約登録を無しにし、借主を記録し、当日の日付に貸出可能な期間を付加して返却期限を設定しこれを記録する。

0188

これにより、貸出処理が終了する。

0189

ステップS203において図書予約データが無かった場合における図書の選択貸出処理(ステップS209)について図31を参照して説明する。

0190

この場合、ステップS211にいて、制御部80により、貸出希望指示の有無が判定される。この判定は、利用者による貸出受付部70への指示操作を通じてなされる。貸出希望指示が無いと判定されると、元のフローチャートに戻り処理を終了する。貸出希望有りと判断されると、ステップS212に進む。

0191

ステップS212において、制御部80は、貸出受付部70に図書選択画面を表示するよう指令を与える。これにより、貸出受付部70の表示部に、格納部30に格納された図書200の書籍名のリスト等、或は、図書200の検索画面等が表示される。

0192

次ステップS213において、利用者により、図書200の選択指示が入力されると、次ステップS214に進む。

0193

ステップS214は、上記ステップS205と同じ処理であり、ステップS216は、上記ステップS207と同じ処理である。

0194

これにより、貸出処理が終了する。

0195

上記ステップS205、S215の図書取出処理について図32に示すフローチャートを参照して説明する。

0196

すなわち、貸出対象となる図書200が決った段階で本処理が実行される。

0197

まず、ステップS221において、制御部80は、図書管理データ84dを参照して、格納部30における選択された図書200の格納位置を取得する。

0198

次ステップS222において、制御部80は、ピッカー40に対して、図書200の格納位置を指定して取出開始指令を与える。これにより、ピッカー40は、指定された格納位置に向けて移動し、その格納位置に格納されたフォルダ210をフォルダ出入ユニット45に取込む。そして、ピッカー40は、フォルダ210を、待機位置Rに向けて搬送する。これにより、図書200を収納したフォルダ210が取出口機構部100の待機位置支持レール150に支持される。この後、制御部80から扉開閉機構部120に扉112を開くように指示を与える。すると、扉112が開き、利用者は、通過口104を通じて、フォルダ210内の図書200を取出せるようになる。

0199

この後、元の処理に戻る。

0200

なお、ステップS215において受取完了と判定された場合に、制御部80は、ピッカー40に対して、待機位置Rにあるフォルダ210を、入庫台車60の空き格納位置に移動させるように指令を与えるとよい。これにより、ピッカー40は、待機位置Rに向けて移動して、待機位置Rにある空きフォルダ210をフォルダ出入ユニット45内に取込む。この後、ピッカー40は、入庫台車60に向けて移動し、当該入庫台車60において空きとなっている格納位置をステップS101の処理と同様にして探す。そして、フォルダ出入ユニット45内の空きフォルダ210を、入庫台車60の空きとなった格納位置に移載する。これにより、作業員は、入庫台車60を取出すことによって、空きフォルダ210を容易に外部に取出すことができる。

0201

待機位置Rにおいて、空きとなったフォルダ210は、ピッカー40によって、格納部30のうちの空きとなった格納位置に搬送されてもよい。上記入庫台車60が図書取扱装置10外に移動している場合等には、空きとなったフォルダ210を一時的に格納部30に移載しておき、その後、入庫台車60が図書取扱装置10内に移動した状態で、作業員等による指示に応じて、格納部30に一時的に格納された空きフォルダ210を、ピッカー40によって、入庫台車60の空きとなった位置に搬送移動するようにするとよい。これにより、多数の空きフォルダ210を格納部30に格納しておくことができるため、入庫台車60におけるフォルダ210の格納可能数に限定されず、長期間の運用が可能となる。また、格納部30に格納された多数の空きフォルダ210を、まとめた作業時間で取出すことができるという利点もある。

0202

{4.効果等について}
以上のように構成された物品取扱装置、図書取扱装置10によると、取扱媒体であるフォルダ210が取扱媒体支持部である待機位置支持レール150にて支持された状態で、扉112が閉位置P1から開位置P2(又はP3)に移動すると、通過口104が開放状態になり、利用者は通過口104を通じて待機位置に位置するフォルダ210から図書200を取出す(又は収納)することができる。この際、扉112が閉位置P1から開位置P2(又はP2)に移動すると、これに連動して係止部材160が係止解除姿勢Q2から係止姿勢Q1に姿勢変更する。これにより、係止部材160がフォルダ210に係止し、フォルダ210が待機位置に維持された状態となる。このため、待機位置に位置するフォルダ210から図書200を取出し(或は収納)する際に、フォルダ210の移動を抑制することができる。これにより、空となったフォルダ210をピッカー40によって回収して、入庫台車60又は格納部30に搬送する作業等を円滑に実施できる。

0203

また、係止部材160は、フォルダ210の上部に係脱可能に構成され、係止部材160には、係止姿勢に姿勢変更させる力が常時作用している。そして、扉112が開位置P2(又はP3)とこれよりも上側の閉位置P1との間で移動可能に支持されると共に、閉位置P1に位置する状態で、係止部材160を係止解除姿勢Q2に向けて押すようにしている。このため、扉112が閉じられて閉位置P1に位置する状態で、簡易な構成で、係止部材160を係止解除姿勢Q2に保つことができる。また、扉112を開位置P2(又はP3)に移動させると、係止部材160は、係止解除姿勢Q2から係止姿勢Q1に姿勢変更するため、係止部材160をフォルダ210に係止させて待機位置に保つことができる。

0204

また、扉112が開位置P2(又はP3)から閉位置P1に向けて移動すると、扉112が移動する力を受部166が受けて、係止部材160が係止解除姿勢Q2に姿勢変更し、爪部164とフォルダ210との係止が解除される。これにより、簡易な構成で、扉112が移動するのに連動して、爪部164とフォルダ210との係止を解除できる。

0205

上記構成を、図書200を取扱う図書取扱装置10に適用することで、待機位置に位置するフォルダ210から図書200を取出し或は収納する際に、フォルダ210の移動を抑制することができる。

0206

{変形例}
なお、上記実施形態では、図書200を取扱う例で説明したが、フォルダ210内には、図書以外のCD(Compact Disc)、DVD(digital versatile disc/ digital video disc)等の光学記録媒体ビデオテープ等が格納されてもよい。また、取扱媒体であるフォルダの形状は上記例に限られず、筺状物の一方主面のみが開口する又は開口可能な構成であってもよい。

0207

なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。

0208

以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。

0209

10図書取扱装置
30 格納部
36ハンガー
40ピッカー
100取出口機構部
102仕切パネル
104 通過口
110 取出口機構本体部
112 扉
120扉開閉機構部
150待機位置支持レール
160係止部材
162 本体部
164 爪部
166 受部
168 軸部
170付勢部材
200 図書
210、210A、210B 図書収容用フォルダ
229位置決用凹部
P1 閉位置
P2、P3 開位置
Q1係止姿勢
Q2係止解除姿勢
R 待機位置

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