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技術 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及びプログラム

出願人 キヤノン株式会社
発明者 東克彦
出願日 2016年10月3日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2016-196000
公開日 2017年5月18日 (4年9ヶ月経過) 公開番号 2017-085556
状態 特許登録済
技術分野 FAXの帯域、冗長度の圧縮 スタジオ装置 TV信号の圧縮,符号化方式 カラーテレビジョン画像信号発生装置
主要キーワード 低域バンド ローパスフィルタ演算 Lバンド 無線LAN通信モジュール 空模様 画像特徴解析 タブレット型情報端末 デジタルカムコーダー
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (16)

課題

RAWデータの効率的な符号化を可能とする技術を提供する。

解決手段

ベイヤー配列の画像データを符号化する画像処理装置であって、画像データを構成する複数の色成分をベイヤー配列に基づき複数のプレーン画像データに分離する色分離手段121と、複数のプレーン画像データのうち、同色の成分同士を加算して和プレーンのプレーン画像データを生成する和プレーン生成手段124と、同色の成分同士を減算して差プレーンのプレーン画像データを生成する差プレーン生成手段125と、プレーン画像データを圧縮符号化する符号化手段であって、同色の成分のプレーン画像データについては、和プレーン及び差プレーンのプレーン画像データを圧縮符号化する符号化手段とを備える。

概要

背景

昨今のデジタルカメラデジタルカムコーダー等の撮像装置は、撮像素子CCDセンサまたはCMOSセンサを採用している。それらのセンサは主に単板式で構成されており、センサ表面カラーフィルターアレイ(以下、CFA呼称する)によって1つの画素で1つの色成分(例えばRGBの内の1つ)の画素値を取得する。CFAを用いることで、例えば図2(a)に示すようなR(赤)、G0(緑)、B(青)、G1(緑)の周期的なパターンで配置されたベイヤー配列の画像データ(以下、RAWデータと呼称する)が得られる。人間の視覚輝度成分に対し、高い感度を持っていることから、図2(a)のRAWデータは輝度成分を多く含む緑成分が赤成分や青成分に比べ2倍の画素数割り当てられている。RAWデータは前述した通り、1画素に1つの色成分の情報しか持たないため、デモザイク処理を用いて、1画素に対して赤、青、緑の画素値を生成する必要がある。「デモザイク」(de-mosaic)処理とは、各画素に対してその周辺画素から足りない色情報を集め与えることで色情報を補完し、フルカラー画像を作り出す処理である。

一般に、撮像装置においては、デモザイクによって得られたRGB信号、あるいはRGB信号から変換して得られたYUV信号の画像データを符号化して記録する。一方、近年では、デモザイク前のRAWデータを符号化して記録する方法も提案されている。

例えば、特許文献1には、RAWデータを信号成分毎(R、G0、B、G1)に分類して4つのコンポーネントプレーン)に整理した後に符号化をする方法が示されている。

概要

RAWデータの効率的な符号化を可能とする技術を提供する。ベイヤー配列の画像データを符号化する画像処理装置であって、画像データを構成する複数の色成分をベイヤー配列に基づき複数のプレーン画像データに分離する色分離手段121と、複数のプレーン画像データのうち、同色の成分同士を加算して和プレーンのプレーン画像データを生成する和プレーン生成手段124と、同色の成分同士を減算して差プレーンのプレーン画像データを生成する差プレーン生成手段125と、プレーン画像データを圧縮符号化する符号化手段であって、同色の成分のプレーン画像データについては、和プレーン及び差プレーンのプレーン画像データを圧縮符号化する符号化手段とを備える。B

目的

本発明は、RAWデータの効率的な符号化を可能とする技術を提供する

効果

実績

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牽制数
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請求項1

ベイヤー配列の画像データを符号化する画像処理装置であって、前記画像データを構成する複数の色成分を前記ベイヤー配列に基づき複数のプレーン画像データに分離する色分離手段と、前記複数のプレーン画像データのうち、同色の成分同士を加算して和プレーンのプレーン画像データを生成する和プレーン生成手段と、前記同色の成分同士を減算して差プレーンのプレーン画像データを生成する差プレーン生成手段と、前記プレーン画像データを圧縮符号化する符号化手段であって、前記同色の成分のプレーン画像データについては、前記和プレーン及び前記差プレーンのプレーン画像データを圧縮符号化する符号化手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。

請求項2

前記符号化手段が圧縮符号化するプレーン画像データのそれぞれに対し、該圧縮符号化における目標符号量を設定する設定手段を更に備え、前記設定手段は、前記和プレーンのプレーン画像データに対する目標符号量と前記差プレーンのプレーン画像データに対する目標符号量とを同じに設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。

請求項3

前記符号化手段が圧縮符号化するプレーン画像データのそれぞれに対し、該圧縮符号化における目標符号量を設定する設定手段を更に備え、前記設定手段は、前記和プレーンのプレーン画像データに対する目標符号量を、前記差プレーンのプレーン画像データに対する目標符号量よりも多く設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。

請求項4

前記和プレーンのプレーン画像データに対する目標符号量と前記差プレーンのプレーン画像データに対する目標符号量との合計は、前記和プレーンのプレーン画像データに対する目標符号量と前記差プレーンのプレーン画像データに対する目標符号量とを同じに設定した場合の合計と同じであることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。

請求項5

前記プレーン画像データを周波数帯域毎に階層的に変換する変換手段を更に備え、前記符号化手段は、前記変換手段が変換したプレーン画像データを圧縮符号化し、前記設定手段は、前記変換手段が生成するサブバンドごとに目標符号量を設定することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。

請求項6

前記符号化手段は、前記変換手段が変換した前記和プレーンのプレーン画像データと前記差プレーンのプレーン画像データとにつき、低域成分を抽出したサブバンドの和プレーンと差プレーンとの目標符号量の比率に対して、高域成分を抽出したサブバンドの和プレーンと差プレーンとの目標符号量の比率の方が、差プレーンに与える目標符号量が大きくなるように圧縮符号化することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。

請求項7

前記設定手段は、前記和プレーンにおいては、高域のサブバンドよりも低域のサブバンドに目標符号量が多く割り当てられるように目標符号量を設定し、前記差プレーンにおいては、低域のサブバンドよりも高域のサブバンドに目標符号量が多く割り当てられるように目標符号量を設定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。

請求項8

前記設定手段は、前記和プレーンの目標符号量を、前記差プレーンの目標符号量よりも大きく設定し、前記差プレーンのHHサブバンドの目標符号量を、前記和プレーンのHHサブバンドの目標符号量よりも大きく設定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。

請求項9

前記画像データが有する画像の特徴を解析して解析情報を生成する解析手段を更に備え、前記設定手段は、前記解析情報を用いて前記和プレーンのプレーン画像データに対する目標符号量と、前記差プレーンのプレーン画像データに対する目標符号量とを設定することを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。

請求項10

前記解析情報は、前記色成分のプレーン画像データにおける画素値の分散を示すことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。

請求項11

前記設定手段は、前記分散が大きいほど前記差プレーンのプレーン画像データに対する目標符号量を増やすことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。

請求項12

前記解析情報は、前記和プレーンのプレーン画像データにおける画素値の分散であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。

請求項13

前記解析情報は、前記差プレーンのプレーン画像データにおける画素値の分散であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。

請求項14

前記ベイヤー配列は、第1の緑成分、第2の緑成分、青成分及び赤成分で構成され、前記同色の成分は、前記第1の緑成分と前記第2の緑成分であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像処理装置。

請求項15

前記ベイヤー配列は、第1の赤成分、第2の赤成分、第1の青成分、第2の青成分及び緑成分で構成され、前記同色の成分は、前記第1の赤成分と前記第2の赤成分、及び前記第1の青成分と前記第2の青成分であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像処理装置。

請求項16

被写体像撮像しベイヤー配列の画像データを生成する撮像手段と、前記ベイヤー配列の画像データを符号化する請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像処理装置とを備えることを特徴とする撮像装置

請求項17

ベイヤー配列の画像データを符号化する画像処理方法であって、前記画像データを構成する複数の色成分を前記ベイヤー配列に基づき複数のプレーン画像データに分離する色分離工程と、前記複数のプレーン画像データのうち、同色の成分同士を加算して和プレーンのプレーン画像データを生成する和プレーン生成工程と、前記同色の成分同士を減算して差プレーンのプレーン画像データを生成する差プレーン生成工程と、前記プレーン画像データを圧縮符号化する符号化工程であって、前記同色の成分のプレーン画像データについては、前記和プレーン及び前記差プレーンのプレーン画像データを圧縮符号化する符号化工程とを含むことを特徴とする画像処理方法。

請求項18

コンピュータに、ベイヤー配列の画像データを符号化する画像処理方法を実行させるためのプログラムであって、前記画像処理方法は、前記画像データを構成する複数の色成分を前記ベイヤー配列に基づき複数のプレーン画像データに分離する色分離工程と、前記複数のプレーン画像データのうち、同色の成分同士を加算して和プレーンのプレーン画像データを生成する和プレーン生成工程と、前記同色の成分同士を減算して差プレーンのプレーン画像データを生成する差プレーン生成工程と、前記プレーン画像データを圧縮符号化する符号化工程であって、前記同色の成分のプレーン画像データについては、前記和プレーン及び前記差プレーンのプレーン画像データを圧縮符号化する符号化工程とを含むことを特徴とするプログラム。

技術分野

0001

本発明は、画像処理装置撮像装置画像処理方法及びプログラムに関する。

背景技術

0002

昨今のデジタルカメラデジタルカムコーダー等の撮像装置は、撮像素子CCDセンサまたはCMOSセンサを採用している。それらのセンサは主に単板式で構成されており、センサ表面カラーフィルターアレイ(以下、CFA呼称する)によって1つの画素で1つの色成分(例えばRGBの内の1つ)の画素値を取得する。CFAを用いることで、例えば図2(a)に示すようなR(赤)、G0(緑)、B(青)、G1(緑)の周期的なパターンで配置されたベイヤー配列の画像データ(以下、RAWデータと呼称する)が得られる。人間の視覚輝度成分に対し、高い感度を持っていることから、図2(a)のRAWデータは輝度成分を多く含む緑成分が赤成分や青成分に比べ2倍の画素数割り当てられている。RAWデータは前述した通り、1画素に1つの色成分の情報しか持たないため、デモザイク処理を用いて、1画素に対して赤、青、緑の画素値を生成する必要がある。「デモザイク」(de-mosaic)処理とは、各画素に対してその周辺画素から足りない色情報を集め与えることで色情報を補完し、フルカラー画像を作り出す処理である。

0003

一般に、撮像装置においては、デモザイクによって得られたRGB信号、あるいはRGB信号から変換して得られたYUV信号の画像データを符号化して記録する。一方、近年では、デモザイク前のRAWデータを符号化して記録する方法も提案されている。

0004

例えば、特許文献1には、RAWデータを信号成分毎(R、G0、B、G1)に分類して4つのコンポーネントプレーン)に整理した後に符号化をする方法が示されている。

先行技術

0005

特開2003−125209号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、RAWデータを各色の信号成分毎に分離することで、元々画素位置が近く、同色相関が高いG0成分とG1成分を別プレーンに分離してしまうことになる。そのため、G0、G1それぞれにおいて隣接画素の画素値が離れてしまう場合があり、結果として符号化効率が悪くなることが考えられる。

0007

そこで、本発明は、RAWデータの効率的な符号化を可能とする技術を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するための本発明は、ベイヤー配列の画像データを符号化する画像処理装置であって、
前記画像データを構成する複数の色成分を前記ベイヤー配列に基づき複数のプレーン画像データに分離する色分離手段と、
前記複数のプレーン画像データのうち、同色の成分同士を加算して和プレーンのプレーン画像データを生成する和プレーン生成手段と、
前記同色の成分同士を減算して差プレーンのプレーン画像データを生成する差プレーン生成手段と、
前記プレーン画像データを圧縮符号化する符号化手段であって、前記同色の成分のプレーン画像データについては、前記和プレーン及び前記差プレーンのプレーン画像データを圧縮符号化する符号化手段と
を備えることを特徴とする。

発明の効果

0009

本発明によれば、RAWデータの効率的な符号化が可能となる。

図面の簡単な説明

0010

発明の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。
発明の実施形態に係る画像処理部の構成例を示すブロック図である。
(a)ベイヤー配列を示す図、及び、(b)倍密度ベイヤー配列を示す図である。
発明の実施形態1に係る符号化動作の一例を示すフローチャートである。
ベイヤー配列のRAWデータの色分離、プレーン形成方法を模式的に示す図である。
発明の実施形態に係る和プレーン生成方法の一例を示す説明図である。
発明の実施形態に係る差プレーン生成方法の一例を示す説明図である。
ウェーブレット変換後サブバンド画像を例示する図である。
倍密度ベイヤー色成分毎の画素値の扱いを表した図である。
発明の実施形態2に係る符号化動作の一例を示すフローチャートである。
発明の実施形態3に係る符号化動作の一例を示すフローチャートである。
発明の実施形態3に係るサブバンド毎に和プレーンと差プレーンの目標符号量重み付けの一例を示す図である。
発明の実施形態4に係る画像処理部の構成例を示すブロック図である。
発明の実施形態4に係る符号化動作の一例を示すフローチャートである。
発明の実施形態5に係るプレーン、サブバンド毎の目標符号量の重み付けの一例を示す図である。

実施例

0011

以下、本発明の好ましい実施の形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。すなわち、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。

0012

また、本実施形態において説明される各機能ブロックは必ずしも個別のハードウェアである必要はない。すなわち、例えばいくつかの機能ブロックの機能は、1つのハードウェアにより実行されても良い。また、いくつかのハードウェアの連係動作により1つの機能ブロックの機能または、複数の機能ブロックの機能が実行されても良い。また、各機能ブロックの機能は、CPUがメモリ上に展開したコンピュータプログラムにより実行されても良い。

0013

[実施形態1]
以下、発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態では、デジタルカメラ等の撮像装置を例にとって説明するが、ベイヤー配列のRAW画像データ圧縮することができる装置であればどのような装置でも良い。たとえば、携帯電話スマートフォンタブレット型情報端末ノート型情報端末コンピュータ等の通信装置情報処理装置等であってもよい。以下、発明の実施形態に対応する撮像装置について説明する。

0014

まず、図1Aを参照して、本実施形態の撮像装置100の主要な構成を説明する。図1において、制御部101は、例えば、CPU(MPU)、メモリ(DRAM、SRAM)、不揮発性メモリ(EEPROM)などからなり、各種処理(プログラム)を実行して撮像装置100の各ブロックを制御したり、各ブロック間でのデータ転送を制御したりする。また、制御部101は、ユーザからの操作を受け付ける操作部102からの操作信号に応じて、撮像装置100の各ブロックを制御する。

0015

操作部102は、例えば、電源タン静止画記録ボタン動画記録開始ボタン、ズーム調整ボタン、オートフォーカスボタンなどの撮影に関連する各種操作を入力するスイッチ類からなる。また、メニュー表示ボタン、決定ボタン、その他カーソルキーポインティングデバイスタッチパネル等からなり、ユーザによりこれらのキーやボタンが操作されると制御部101に操作信号を送信する。なお、撮像装置100は、不図示の電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリを有し、制御部101の動作用の定数、プログラム等が記憶される。

0016

撮像部103は、レンズにより取り込まれた被写体の光学像被写体像)を、絞りにより光量を制御して、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子により画像信号に変換し、アナログデジタル変換をして、画像処理部104に送信する。画像処理部104は、入力されたデジタル画像信号を処理し、処理された画像データは制御部101により不図示の不揮発性メモリに格納される。具体的な処理については後述する。なお、ここで撮像素子により得られた画像信号は、いわゆるRAW画像データであり、ベイヤー配列のRGBデータである。

0017

音声入力部105は、例えば、内蔵された無指向性マイクまたは音声入力端子を介して接続された外部マイク等により、撮像装置100の周囲の音声集音収音)し、アナログデジタル変換をして音声処理部106に送信する。音声処理部106は、入力されたデジタル音声信号のレベルの適正化処理等の音声に関する処理を行う。そして、音声処理部106で処理された音声データは、制御部101により不図示の不揮発性メモリに格納される。

0018

画像処理部104及び音声処理部106により処理され、不図示の不揮発性メモリに格納された画像データ、音声データは、制御部101により、記録再生部110に送信され、記録媒体111に記録される。ここで、記録媒体111は、撮像装置に内蔵された記録媒体でも、取外し可能な記録媒体でもよく、撮像装置100で生成した圧縮画像信号圧縮音声信号音声信号、各種データなどを記録することができればよい。例えば、記録媒体111は、ハードディスク光ディスク光磁気ディスク、CD−R、DVD−R、磁気テープ不揮発性半導体メモリフラッシュメモリ、などのあらゆる方式の記録媒体を含む。

0019

また、記録媒体111に記録された圧縮画像信号、圧縮音声信号は、画像処理部104及び音声処理部106により復号され、画像は表示制御部109を介して表示部108に表示され、音声はスピーカユニット107より音声出力される。

0020

通信部112は、撮像装置100と外部装置との間で通信を行うもので、例えば、音声信号、画像信号、圧縮音声信号、圧縮画像信号などのデータを送信したり受信したりする。また、撮影開始や終了コマンド等の、撮影にかかる制御信号や、その他の情報を送信したり受信したりする。通信部112は、例えば、赤外線通信モジュール、Bluetooth(登録商標通信モジュール無線LAN通信モジュール、WirelessUSB、GPS受信機等の無線通信モジュールである。

0021

次に、本実施形態に対応する画像処理部104の構成及び処理の流れについて、図1bのブロック図を参照しながら説明を行う。

0022

本実施形態の画像処理部104は符号化部として機能し、色分離部121、メモリI/F部122、メモリ123、和プレーン生成部124、差プレーン生成部125、符号化順序設定部126、符号量制御部127、ウェーブレット変換部128、量子化部129、エントロピー符号化部130、及び符号量判定部131で構成される。

0023

色分離部121はベイヤー配列のRAWデータを図4に示すようにR、G0、G1、Bの画素毎に独立したプレーン画像データ(以下、単に「プレーン」という)に分離する。色分離部121によって生成された各色成分のプレーンの内、R、Bプレーンは、メモリI/F部122を介してメモリ123に書き込まれ、G0、G1プレーンは和プレーン生成部124、差プレーン生成部125に入力される。メモリI/F部122は、各処理部からのメモリアクセス要求調停し、メモリ123に対する読み出し書き込み制御を行う。メモリ123は各処理部から出力される各種データを保持するための記憶領域である。

0024

和プレーン生成部124は、図5に示すように、入力された2つのプレーンの同位置の画素値同士を加算し、出力される和プレーンの画素値とする。和プレーン生成部124によって生成された和プレーンは、メモリI/F部122を介してメモリ123に書き込まれる。差プレーン生成部125は、図6に示すように、入力された2つのプレーンの同位置の画素値同士を減算し、出力される差プレーンの画素値とする。差プレーン生成部125によって生成された差プレーンは、メモリI/F部122を介してメモリ123に書き込まれる。

0025

符号化順序設定部126は、R、B、和、差プレーンの符号化の順番を設定して、メモリ123から設定した順番通りにプレーンを読みだすように、メモリI/F部122を制御する。符号量制御部127は、各プレーンの符号化データの目標符号量を、量子化部129、及び符号量判定部131に設定する。

0026

ウェーブレット変換部128は、メモリI/F部122を介してメモリ123から読み出したR、B、及び和、差プレーンに対して、ウェーブレット変換を実行した後、サブバンド画像の形式で生成した変換係数を量子化部129に送る。ここで、ウェーブレット変換とは、処理対象の画像を周波数帯域毎に階層的な画像(サブバンド)に変換する変換処理である。具体的に、画像全体に対してローパスフィルタ処理ハイパスフィルタ処理掛けることで、低域成分と高域成分を切り分ける処理のことを指す。ウェーブレット変換後の変換係数は図7に示すようなサブバンド画像の形式をとる。ウェーブレット変換は、分割回数を増やす度に低域のサブバンドのみを繰り返し分割するが、これは画像のエネルギーの多くが低域バンドに集中している特性を利用して符号化効率を高くするために使用される。

0027

続いて、サブバンド画像について図7を用いて説明する。図7はウェーブレット変換を2回実行して生成されたサブバンド画像の例であり、計7個のサブバンドで形成されていることを表す。ここで、Lが低域、Hが高域を表し、L、Hの前の数字階層レベルを表す。例えば、1HLは、水平方向が高域成分で、垂直方向が低域成分である階層レベル=1のサブバンド画像を表す。また、左上のサブバンドほど低域成分を多く持ち、画像のエネルギーが集中している。

0028

量子化部129は、ウェーブレット変換部128から送られたサブバンド画像に対し、量子化を実行して、エントロピー符号化部130に送る。尚、量子化を行う際に用いるパラメータは、符号量制御部127によって設定された目標符号量を基に設定される。エントロピー符号化部130は、量子化部129で量子化されたサブバンド画像を、エントロピー符号化して符号化データを生成する。生成された符号化データは符号量判定部131に送られる。エントロピー符号化部130で実行されるエントロピー符号化としては、例えばJPEG2000方式で採用されているEBCOT(Embedded Block Coding with Optimized Truncation)を用いる。符号量判定部131は、エントロピー符号化部130から送られた符号化データが、符号量制御部127によって設定された目標符号量よりも大きくなるか判定する。

0029

また、本実施形態では符号化データが目標符号量よりも大きかった場合、符号量判定部131は符号化データの大きさが目標符号量を満たすように、符号化データを更に圧縮する。符号化データを更に圧縮する方法としては、例えばJPEG2000の機能の1つであるポスト量子化を用いる。ポスト量子化は、JPEG2000で用いられているエントロピー符号化のEBCOTが、変換係数を各ビットプレーンで符号化していることを利用して、完成した符号化データを下位ビットから切り捨てることで、目標符号量を達成する方法である。

0030

続いて、本実施形態のRAWデータ1フレームに対する符号化処理について図3に示すフローチャートを基に説明を行う。図3のフローチャートは、例えば、画像処理部104として機能するプロセッサがメモリ(ROM)に格納されているプログラムをワークメモリ(RAM)に展開し実行することにより実現することができる(他の実施形態における図3に対応するフローチャートについても同様)。

0031

まず、S301では、色分離部121がRAWデータからR、B、G0、G1を分離してそれぞれでプレーンを形成する。色成分毎にプレーンを形成した後に、S302において和プレーンと差プレーンとを生成する。具体的に、和プレーン生成部124がG0プレーンとG1プレーンの加算を実行して、和プレーンを生成する。また、差プレーン生成部125がG0プレーンとG1プレーンの減算を実行して、差プレーンを生成する。尚、R、Bプレーン及び和、差プレーンはそれぞれを生成した後に、メモリI/F部122を介してメモリ123に書き込まれる。

0032

R、B、和、差プレーンを生成した後、S303にて符号化順序設定部126がどのプレーンから符号化処理を実行するかを設定する。ここでは一例としてR、B、和、差の順番に設定するが、この順番に限定されるものではない。符号化対象のプレーンを設定した後、S304にて符号量制御部127が選択されたプレーンに対し目標符号量を設定する。本実施形態では、符号量制御部127はRAWデータ全体の目標符号量をプレーン数で等分した値をプレーン毎の目標符号量として設定する。すなわち、R、B、和、差プレーンそれぞれの目標符号量はほぼ同じ符号量に設定される。

0033

目標符号量を設定した後、S305にてウェーブレット変換部128が、選択プレーンをメモリI/F部122を介してメモリ123から読み出し、ウェーブレット変換を実行する。次に、S306にて、ウェーブレット変換された画像を量子化部129が量子化する。尚、量子化に用いる量子化パラメータは、符号量制御部127で設定した目標符号量に基づいて決定する。

0034

量子化後、S307にて、エントロピー符号化部130がサブバンド画像を圧縮符号化して、符号化データを出力する。圧縮符号化の終了後、符号量判定部131はS308にて、出力符号化データの符号量が、符号量制御部127が設定した目標符号量よりも大きいか判定する。もし目標符号量よりも大きい場合は、S307に戻ってエントロピー符号化部130が、目標符号量を満たすために符号化データを更に圧縮する。符号量が目標符号量以下の場合はS309にて、R、B、和、差プレーンの全てに対して符号化が実行されたかどうかを判定し、未処理のプレーンがあればS303に戻って処理を継続する。一方、全てについて処理が完了した場合は符号化処理を終了する。

0035

尚、本実施形態では、1フレーム単位での処理の例を示したが、任意の大きさに分割して、それぞれで独立して上記の処理を実行しても良い。また、本実施形態ではウェーブレット変換を用いた例を示したが、JPEGやJPEG XR、MPEG−4 AVC等の符号化技術で用いられている離散コサイン変換を代わりに用いても良い。更に、エントロピー符号化をハフマン符号化にしても良い。

0036

尚、本実施形態では、図2(a)に示すようなベイヤー配列の画素データを扱ったが、図2(b)に示すような倍密度ベイヤー配列を用いても良い。倍密度ベイヤー配列は、ベイヤー配列の画素密度を2倍にするとともに斜め45゜に配列した画素配列であり、R0、R1、B0、B1、及びGで構成されている。倍密度ベイヤー配列は、ベイヤー配列と同様、Gの画素数がR(R0とR1の合計数)やB(B0とB1の合計数)の2倍になっている。倍密度ベイヤー配列を符号化する際には、図8(a)から(c)に示すようにR0、R1、B0、B1、及びGでプレーンを生成し、R0とR1、B0とB1でそれぞれ和プレーンと差プレーンを生成することで、ベイヤー配列と同様にプレーン毎の符号化処理を行うことができる。

0037

この場合、図3の処理では、S301でR0、R1、B0、B1、及びGでプレーンを生成し、S302でR0とR1、B0とB1でそれぞれ和プレーンと差プレーンを生成する。その後、GプレーンとRの和プレーン、差プレーン、Bの和プレーン、差プレーンとにつき、S303からS309までの処理を実行する。

0038

以上のように本実施形態によれば、ベイヤー配列の各色成分をそれぞれ独立した画像であるプレーンに分離し、そのうち同色成分同士のプレーンから、加算により和プレーンを、減算により差プレーンをそれぞれ生成する。即ち、通常のベイヤー配列では、G0とG1の緑の同色成分同士から和プレーン、差プレーンを生成し、倍密度ベイヤー配列ではR0とR1の赤成分、B0とB1の青成分の同色成分同士からそれぞれ和プレーン、差プレーンを生成する。ここで、加算はローパスフィルタ演算であるため、和プレーンの生成はRAWデータの緑成分に対して、ローパスフィルタで低域成分を抽出する処理に相当する。また、減算はハイパスフィルタ演算であるため、差プレーンの生成はRAWデータの緑成分に対して、ハイパスフィルタで高域成分を抽出する処理に相当する。そのため、符号化処理の前にRAWデータの緑成分の低域成分と高域成分が切り分けられる。その結果、ウェーブレット変換時の周波数成分分割効率の悪化を軽減し、符号化処理の圧縮効率を高めることが出来る。なお、これは離散コサイン変換においても同様に、符号化処理の圧縮効率を高めることができる。

0039

尚、本実施形態では基本となる目標符号量をR、B、G0、G1に均等に割り振っているが、R、Bの符号量を少なくし、G0、G1に多く割り振るなど、色成分毎に割り振る符号量の比率を変えても良い。

0040

[実施形態2]
続いて、発明の第2の実施形態に対応する符号化方法について説明する。本実施形態において、撮像装置100及び符号化部として機能する画像処理部104の構成は実施形態1の図1A及び図1Bに示したものと同様である。本実施形態では、実施形態1で述べた、和プレーンがRAWデータの緑成分の低域成分、差プレーンが高域成分に相当することを考慮し、和プレーンの符号量を差プレーンの符号量よりも大きく設定することを特徴とする。

0041

以下、図9のフローチャートを参照して本実施形態の符号化動作を説明する。尚、実施形態1と同様の処理には同じ符号を付して示し、ここでの説明を簡略にする。まず実施形態1と同様に、S301からS303においてR、B、G0、G1毎にプレーンを形成し、G0、G1プレーンを用いて和プレーンと差プレーンを生成した後、R、B、和、差プレーンのどのプレーンに対して符号化処理を実行するかを設定する。本実施形態でも、一例としてR、B、和、差の順番に設定されるものとする。続いて、S901にて符号化順序設定部126が、和プレーンを符号化対象として設定しているか否かを判定する。和プレーンが符号化対象である場合、S902において差プレーンよりも符号量が多くなるように符号量制御部127が目標符号量の重み付けを設定する。

0042

本実施形態では目標符号量に重みを付ける方法として、符号量制御部127が別途設定した基本の目標符号量(一例として、RAWデータ全体の目標符号量をプレーン数で等分した値とする)を、任意に設定したパラメータX(%)だけ増大させる手法を用いる。重み付けに基づいた和プレーンの目標符号量の設定方法は例えば式1に基づく方法がある。ここで、基本の目標符号量をT、重み付け後の目標符号量をT'とする。

0043

T' = (100+X)T/100 (式1)
例えば、Xを15と設定した場合、和プレーンの目標符号量は、基本の目標符号量に対して15%だけ大きくなる。しかしながら、和プレーンの目標符号量を大きくすることで、RAWデータ全体の目標符号量が増大してしまう。そこで本実施形態では、和プレーンについて増加した分、差プレーンの目標符号量を減少させる。具体的に、S903にて符号化順序設定部126が、差プレーンを符号化対象として設定しているか否かを判定する。差プレーンが符号化対象である場合、S904にて符号量制御部127は差プレーンの目標符号量が基本の目標符号量と比べ、X%だけ少なくなるように重み付けを設定する。重み付けに基づいた差プレーンの目標符号量の設定方法は例えば式2に基づく方法がある。ここで、基本の目標符号量をT、重み付け後の目標符号量をT'とする。

0044

T' = (100−X)T/100 (式2)
このようにして、和プレーンの符号量が増加した分だけ差プレーンの符号量が少なくなるように差プレーンの目標符号量に重み付けをすることで、RAWデータ全体の符号量の増大を抑えることができる。符号化順序設定部126が設定する符号化対象のプレーンが、和プレーン、差プレーンの何れでもない(つまりR、Bプレーン)場合(S901、S903で共に「NO」)、符号量制御部127は基本となる目標符号量をそのまま設定する。よって、重み付けを設定しない。符号量制御部127がS304でプレーン毎の重み付けを反映した目標符号量を設定した後、実施形態1と同様にS305からS309の処理を行う。

0045

尚、本実施形態では1フレーム単位での処理の例を示したが、任意の大きさに分割して、それぞれで独立して上記の処理を実行しても良い。また、本実施形態ではウェーブレット変換を用いた実施例を示したが、JPEGやJPEG XR、MPEG−4 AVC等の符号化技術で用いられている離散コサイン変換を代わりに用いても良い。更に、エントロピー符号化をハフマン符号化にしても良い。

0046

尚、本実施形態では、図2(a)に示すようなベイヤー配列の画素データを扱ったが、図2(b)、図8に示すような倍密度ベイヤー配列を用いても良い。この場合、R0とR1、B0とB1でそれぞれ和プレーンと差プレーンを生成した場合に、和プレーンの目標符号量を差プレーンに対して大きく設定することができる。

0047

以上の様に本実施形態によれば、和プレーンを他のプレーンよりも重視し、符号量を多く割り当てることで、RAWデータの緑成分が有する低域成分の劣化を抑えることができる。画像の低域成分は画質への影響が大きく、また画像の輝度成分は緑成分を赤、青成分よりも多分に含む。そのため本実施例を適用することで、RAWデータの緑成分、延いては画像の輝度の低域成分を維持し、画質劣化を抑えることができる。尚、本実施形態でも基本となる目標符号量をR、B、G0、G1に均等に割り振っているが、R、Bの符号量を少なくし、G0、G1に多く割り振るなど、色成分毎に割り振る符号量の比率を変えても良い。

0048

[実施形態3]
続いて、発明の第3の実施形態に対応する符号化方法について説明する。本実施形態において、撮像装置100及び符号化部として機能する画像処理部104の構成は実施形態1の図1A及び図1Bに示したものと同様である。本実施形態では、実施形態2で述べた和プレーンと差プレーンの目標符号量の重み付けにつき、ウェーブレット変換の特徴を活かした手法を述べる。

0049

以下、図10のフローチャートを参照して本実施形態の符号化動作を説明する。尚、実施形態1と同様の処理には同じ符号を付して示し、ここでの説明を簡略にする。

0050

まず実施形態1と同様に、S301からS303においてR、B、G0、G1毎にプレーンを形成し、G0、G1プレーンを用いて和プレーンと差プレーンを生成した後、R、B、和、差プレーンのどのプレーンに対して符号化処理を実行するかを設定する。本実施形態でも、一例としてR、B、和、差の順番に設定されるものとする。続いて、S1001にて符号化順序設定部126が和プレーンを符号化対象のプレーンとして設定しているか否かを判定する。和プレーンが符号化対象である場合、S1002にて符号量制御部127が和プレーンに対して設定された重み付けを目標符号量に施す。また、符号化順序設定部126が差プレーンを符号化対象のプレーンとして設定しているか否かを判定する。差プレーンが符号化対象である場合、S1004にて符号量制御部127が差プレーンに対して設定された重み付けを目標符号量に施す。

0051

本実施形態では、ウェーブレット変換により周波数成分がサブバンド毎に切り分けられていることを利用して、符号量制御部127による和プレーンと、差プレーンの目標符号量の設定をサブバンド毎に行う。目標符号量の設定方法の詳細については図11を参照して後述する。符号化順序設定部126が設定する符号化対象のプレーンが、和、差プレーンの何れでもない(R、Bプレーン)場合、基本となる目標符号量(例えば、RAWデータ全体の目標符号量をプレーン数で等分した値とする)をそのまま設定する。符号量制御部127がS304でサブバンド毎の重み付けを反映した目標符号量を設定した後、実施形態1と同様にS305からS309の処理を行う。

0052

次に、本実施形態におけるサブバンド毎の和プレーンと差プレーンの目標符号量の重み付けについて説明する。和プレーンと差プレーンの目標符号量の重み付けの例を図11に示す。図11のサブバンド画像は説明を簡単にするため、ウェーブレット変換による分割回数を1回としている。また、図11の4隅のオブジェクトは、各サブバンドの和プレーンと差プレーンの符号量の比率を表したものである。和プレーンはRAWデータの緑成分の低域に相当するため、ウェーブレット変換の結果として、低域のサブバンドに画像のエネルギーがより多く集中する。そこで、低域のサブバンドで和プレーンの符号量の比率を、差プレーンよりも大きくすることで、画像のエネルギーをより多く残し、画質劣化を抑制することができる。

0053

一方で、低域の情報を優先することで、画像の輪郭ぼやけてしまうことも想定される。そこで、差プレーンがRAWデータの緑成分の高域に相当することから、高域のサブバンドでは差プレーンの符号量の比率を和プレーンと同等、あるいは和プレーンよりも大きくすることで、高域の情報を残し画像の輪郭を保つことができる。和プレーン及び差プレーンの符号量を割り振る際に、各サブバンドで和プレーンと差プレーンの目標符号量の合計を設定する。本実施形態では、RAWデータ全体の目標符号量から算出した、プレーン二つ分の目標符号量を更にサブバンド数で等分した値を、和プレーンと差プレーンの目標符号量の合計として設定する。例えば、RAWデータ全体の目標符号量が800KB、サブバンド数が4つとすると、プレーン2つ分の目標符号量は400KBである。また、各サブバンドの和プレーンと差プレーンの符号量の合計はそれぞれ100KBに設定される。

0054

和プレーンと差プレーンのサブバンド毎の符号量の割り振りを、サブバンド毎の和プレーンと差プレーンの符号量の合計を100KB、サブバンド数が4つ、図11で示した比率を用いた場合で具体的に示す。0LLバンドは和プレーンと差プレーンの比率が8:2であることから、和プレーンに80KB、差プレーンに20KB割り振られる。同様に1HLバンド、1LHバンドで和プレーンと差プレーンの比率が6:4であることから、和プレーンに60KB、差プレーンに40KB割り振られる。1HHバンドでは和プレーンと差プレーンの比率が4:6であることから、和プレーンに40KB、差プレーンに60KB割り振られる。

0055

このようにサブバンド毎に和プレーンと差プレーンの符号量が割り振られる。尚、和プレーンと差プレーンのサブバンド毎の符号量設定については、符号量制御部127で実行する。なお、本実施形態では1フレーム単位での処理の例を示したが、任意の大きさに分割して、それぞれで独立して上記の処理を実行しても良い。

0056

以上の本実施形態によれば、和プレーンと差プレーンの符号量をサブバンド毎に細かく設定することができる。具体的には、低域のサブバンドでRAWデータの緑成分の低域に相当する和プレーンの符号量を多く、高域のサブバンドでRAWデータの緑成分の高域に相当する差プレーンの符号量を多くするように、それぞれの目標符号量に重み付けをする。その効果として、低域成分だけでなく、高域成分も残すことが出来、画質劣化を抑えることが出来る。

0057

尚、本実施形態では、各サブバンドの和プレーンと差プレーンの符号量の合計を均等にしているが、各サブバンドで違う値を設定しても良い。例えば、0LL、1HL、1LH、1HHで100KBとしていたのを、0LLで130KB、1HL、1LHで100KB、1HHで70KBとしても良い。

0058

[実施形態4]
続いて、発明の第4の実施形態に対応する符号化方法について説明する。本実施形態では、和プレーンと差プレーンの目標符号量の重み付けの際に、差プレーンを構成するG0プレーンとG1プレーンの差分値のばらつきから差プレーンの発生符号量予測し、動的に重み付けを変更する。本実施形態において、撮像装置100の構成は実施形態1の図1Aに示したものと同様である。但し、本実施形態に係わる符号化部としての画像処理部104の構成は図12に示す通りである。本実施形態の画像処理部104の構成は、画像特徴解析部1201と重み付け設定部1202とを有し、画像特徴解析処理と重み付け設定処理を行う点で、図1Bの構成とは異なる。尚、図1Bと同様の構成部分は同じ参照符号を付して示し、ここでの説明を省略する。

0059

以下、図13のフローチャートを参照して本実施形態の符号化動作を説明する。尚、実施形態1と同様の処理には同じ符号を付して示し、ここでの説明を簡略にする。

0060

まず実施形態1と同様に、S301とS302にてR、B、G0、G1毎にプレーンを形成し、G0、G1プレーンを用いて和プレーンと差プレーンを生成する。その後、S1301にて画像特徴解析部1201が差プレーンの画素値のばらつきを解析し、解析情報に基づき重み付け設定部1202が和プレーンと差プレーンの符号量の重み付け設定に用いるパラメータYを設定する。本実施形態では、ばらつきの解析の際には、式3の式に基づく分散を用いる。分散をδ、mを差プレーンを構成する成分の総数、x^を差プレーンの全成分の平均値、xiを差プレーンを構成する1からm番の成分の内のi番目の成分の値をそれぞれ表す。

0061

重み付け設定部1202は、複数の閾値を有しており、画像特徴解析部1201が出力した分散と閾値を照らし合わせてパラメータYを設定する。Yの設定方法の具体例については後述する。パラメータYを設定した後、S303にて符号化順序設定部126がR、B、和、差プレーンのどのプレーンに対して符号化処理を実行するかを設定する。本実施形態では、一例として和、差、R、Bの順番に設定されるものとする。S1302で符号化順序設定部126が和プレーンを符号化対象として設定しているか否かを判定する。和プレーンを符号化対象に設定している場合、S1303にて符号量制御部127がパラメータYに基づいて和プレーンの符号量の重み付けを設定する。和プレーンを符号化対象に設定していない場合、S1304で符号化順序設定部126が差プレーンを符号化対象として設定しているか否かを判定する。差プレーンを符号化対象に設定している場合、S1305にて符号量制御部127がパラメータYに基づいて差プレーンの符号量の重み付けを設定する。符号化順序設定部126が設定する符号化対象のプレーンが、和、差プレーンの何れでもない(R、Bプレーン)場合、基本となる目標符号量をそのまま設定する。ここでは、RAWデータ全体の目標符号量を、プレーン数で等分した値を用いることができる。その後、符号量制御部127がプレーン毎の重み付けを反映した目標符号量を設定した後、実施形態1と同様にS305からS309までの処理を行う。

0062

続いて、差プレーンの分散の解析と符号量の重み付けについて説明する。前述した通り、重み付け設定部1202は、複数の閾値を有しており、画像特徴解析部1201が出力した分散と閾値を照らし合わせて重み付けパラメータYを設定する。ここで、例として閾値をT1、T2(T1<T2)、重み付け設定用パラメータYを0、1、2とする。差プレーンの分散δがT1以下(T1≧δ)の場合にY=0とする。分散がT1とT2の間の値である場合(T1<δ<T2)にY=1とする。分散がT2以上の場合(T2≦δ)にY=2とする。差プレーンの分散δが大きい場合、差プレーンの発生符号量が大きくなる。そこで分散が大きいときに設定されるY=2の場合は、差プレーンの符号量をできるだけ少なくしない(増やす)ように重み付けを設定する。逆に、分散が小さいほど差プレーンの発生符号量は少なくなる。そこで分散が小さいときに設定されるY=0の場合は、和プレーンの符号量をできるだけ多くするように重み付けが設定される。

0063

また、重み付け前の目標符号量として、基本の目標符号量が、符号量制御部127によって別途設定される。ここでは、RAWデータ全体の目標符号量を、プレーン数で等分した値を用いる。符号量の重み付けは、和プレーンの符号量が、差プレーン符号量よりも多くなるように設定される。符号量の重み付けについて例を示すと、Y=0の場合は、和プレーンの目標符号量を10%増大、差プレーンの目標符号量を10%減少させる。また、Y=1の場合に和プレーンの目標符号量を5%減少、差プレーンの目標符号量を5%増大させ、Y=2の場合に和プレーンの目標符号量を20%減少、差プレーンの目標符号量を20%増加させる。なお、ここに示す目標符号量の比率についてはあくまで一例であって、差プレーンの分散が大きいほど差プレーンに目標符号量を多めに割り振り、分散が小さくなるほど和プレーンに目標符号量を多めに割り振れればよい。

0064

尚、本実施形態では1フレーム単位での処理の例を示したが、任意の大きさの領域に分割して、それぞれで独立して上記の処理を実行しても良い。本実施形態ではウェーブレット変換を用いた実施例を示したが、JPEGやJPEG XR、MPEG−4 AVC等の符号化技術で用いられている離散コサイン変換を代わりに用いても良い。更に、エントロピー符号化をハフマン符号化にしても良い。

0065

本実施形態によれば、低域成分への目標符号量を高域成分への目標符号量よりは多めに割り振りながらも、画像の特徴に基づいて、高域成分への目標符号量を適切に増減させることで画質を向上させることが出来る。輪郭がはっきりと出ている画像の場合は、輪郭がぼけた絵に比べて、隣接画素間の画素値の差が大きいため、差プレーンの分散が大きくなる。そこで、差プレーンの分散が大きいとき、差プレーンつまり高域成分への目標符号量を多めに割り振ることで、画像の輪郭を保つことができる。また、空模様などの隣接画素間の差が小さい平坦な画像の場合は、差プレーンの分散が小さくなる。そこで、差プレーンの分散が小さいときに、差プレーンの目標符号量を少なくし、和プレーンつまり低域成分の符号量を多くすることで、画質を良くすることが出来る。

0066

尚、本実施形態では、差プレーンに対して画像特徴解析処理を行ったが、和プレーン、あるいはR、Bプレーンに対して画像特徴解析処理を行っても良い。その場合においても、解析処理の結果に基づき高域成分と低域成分とでどちらの成分が多いか、言い換えれば、どちらの成分に対してより符号量を割り当てるべきかを判別して、差プレーンと和プレーンのいずれに対して符号量を多く割り当てるかを決定することができる。例えば、和プレーンにおける分散を計算した場合、空模様など平坦度のより高い画像については和プレーンにおいても分散が小さくなり、平坦度が高い、即ち和プレーンに対する符号量を多くすべきことが判別できる。また、和プレーンの分散が大きい場合には、逆に差プレーンに対する符号量を多くすべきことを決定できる。

0067

[実施形態5]
続いて、第5の実施形態に対応する符号化方法について説明する。本実施形態は、実施形態1〜4とは、目標符号量の設定方法が異なっているが、撮像装置100及び符号化部として機能する画像処理部104の構成は実施形態1の図1A及び図1Bに示したものと同様である。本実施形態では、実施形態2のようにプレーン毎の重みづけを行い、さらに、実施形態3のようにサブバンド毎の重みづけも行う。基本的な処理は同じであるため、説明は省略し、実施形態1〜4と異なる部分のみ、図14を参照して説明する。

0068

図14(a)は、ベイヤ配列RAW画像をG1、G2、B、Rプレーンに分離して、ウェーブレット変換して得られたサブバンド毎に符号化する場に、各プレーン、サブバンドに目標符号量を割り当てた場合を示している。この場合は、各プレーン、各サブバンドに対して、均等に目標符号量を割り当てている。
RAWデータ1フレームに対する目標符号量を100%としたときに、G1、G2、B、Rの各プレーンには、それぞれ25%割り当てられる。そして、プレーン内では、プレーンに割り当てたれた目標符号量を100%としたときに、それぞれのサブバンド(LL、HL、LH、HH)には、25%ずつ目標符号量が割り当てられる。各サブバンドのカッコ内の数値は、1フレームに対する目標符号量を100%としたときに、各サブバンドに割り当てられる目標符号量を示している。

0069

これに対し、図14(b)は、G1/G2プレーンから、和プレーン、差プレーンを生成し、和、差、B,Rプレーンを符号化する場合に、プレーンおよびサブバンドに応じて重みづけを行って目標符号量を割り当てた場合の目標符号量の割り当てを示している。1フレームの目標符号量を100%としたとき、和プレーンに30%、差プレーンに20%、B/Rプレーンには、図14(a)と同様に25%割り当てている。

0070

和プレーンはRAWデータの緑の低域成分に相当し、差プレーンは、緑の高域成分に相当する。画像データにおいて、低域成分は重要な成分であり、低域成分の損失が大きいと画質が劣化するため、和プレーンには目標符号量を多く割り当てている。そして、高域成分は低域成分よりも重要度は低いため、差プレーンは、和プレーン、Bプレーン、Rプレーンよりも、少ない目標符号量を割りあてている。

0071

また、各プレーンの目標符号量を、さらに、サブバンド毎に割り当てている。和プレーンについては、LL:HL:LH:HH=44:20:20:16となるようにサブバンド目標符号量を割り当てている。このとき、やはり低域成分が重要な成分であるため低域のサブバンドに目標符号量をより多く割り当てている。1フレームに対する目標符号量を100%としたときに、和プレーンには30%のプレーン目標符号量が割り当てられている。そのため、1フレームの目標符号量に対する各サブバンドの目標符号量の比率は、LLは13.2%、HLは6%、LHは6%、HHは4.8%となる。

0072

差プレーンについては、LL:HL:LH:HH=13:29:29:29となるようにサブバンド目標符号量を割り当てている。このとき、差プレーンは緑の高域成分に相当するため、差プレーンでは、高域のサブバンドに目標符号量をより多く割り当てて、他のプレーンでの高域のサブバンドへの目標符号量の割り当ての割合よりも多い割合となるようにしている。なお、図14(b)の例では、HL、LH、HHの割当て比率は同一であるが、HHをより高い比率としても良い。1フレームに対する目標符号量を100%としたときに、差プレーンには20%のプレーン目標符号量が割り当てられている。そのため、1フレームの目標符号量に対する各サブバンドの目標符号量の比率は、LLは2.6%、HLは5.8%、LHは5.8%、HHは5.8%となる。ここで、差プレーンのHHサブバンドの目標符号量は、和プレーンのHHサブバンドの目標符号量よりも大きくなっている。

0073

BプレーンおよびRプレーンについては、LL:HL:LH:HH=25:25:25:25となるようにサブバンド目標符号量を割り当てている。1フレームに対する目標符号量を100%としたときに、B/Rプレーンには25%のプレーン目標符号量が割り当てられている。そのため、1フレームの目標符号量に対する各サブバンドの目標符号量の比率は、全て6.25%となる。

0074

このような比率で1フレームに与えられた目標符号量を、各サブバンドに割り当て、割り当てられた目標符号量に基づいて、上述の実施例で説明したように、量子化および符号化を行う。また、本実施形態では、図14の目標符号量の比率で各プレーン、各サブバンドに目標符号量を割り当てた。しかし、さらに、実施形態4のように画像の解析を行って、解析結果に応じて、図14の目標符号量の比率にさらに重みづけを行って、目標符号量を決定するようにしてもよい。この場合、画像解析の結果、プレーン目標符号量に重みづけをおこなってもよいし、サブバンド目標符号量に重みづけをおこなってもいし、プレーン目標符号量とサブバンド目標符号量の両方に重みづけをおこなってもよい。

0075

(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

0076

100:撮像装置、101:制御部、102:操作部

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