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技術 タービンブレード用スロット付きダンパピン

出願人 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
発明者 スペンサー・アーロン・カレフガーヤトリー・プラムブラッドリー・テイラー・ボイアークリストファー・マイケル・ペニーマシュー・アール・ピアーサル
出願日 2016年8月19日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2016-160927
公開日 2017年5月18日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2017-082758
状態 特許登録済
技術分野 タービンロータ・ノズル・シール
主要キーワード 強制応答 剛性効果 入口セクション 軸方向縁 幾何学的形 半径方向外向 動的応力 調整ツール
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題

タービンブレード用のダンパピンを提供する。

解決手段

ロータ軸に結合された隣接するタービンブレードを制振するためのダンパピン44が、第1の端部106と第2の端部108との間に配置された中央部104を有する細長い本体102を備える。第1の端部106、中央部104、及び第2の端部108は、隣接するタービンブレードの間に定められた溝と接触するように構成された、細長い本体102の略弓形上部を定める。細長い本体102は、第2の側部に横方向に対向する第1の側部を含み、かつ複数の横方向に延びるスロット116を定める。スロット116は、中央部104に沿って軸方向に離間され、各スロット116は、第1の側部又は第2の側部の少なくとも1つを少なくとも部分的に貫通して延びる。

概要

背景

タービンブレードは、タービンバケット又はタービンロータブレードとして知られ、高温燃焼ガス又は蒸気などの流体の流れのエネルギーターボ機械ロータ軸を回転させることにより機械的エネルギーに変換する。ターボ機械が種々の運転モードを遷移する際に、タービンブレードは機械的及び熱応力の両方にさらされる。

タービンブレードは、一般的に、プラットフォームから半径方向外向きに延びる翼形部、プラットフォームから半径方向内向きに延びるシャンク、及びシャンクから半径方向内向きに延びるダブテールつまり取り付け部を含む。各タービンブレードのダブテールは、ロータホイールつまりディスクに定められた相補形スロット内に固定される。ロータホイールは、ロータ軸に結合される。

エンジンの運転の間、タービンブレードに振動が発生する場合がある。例えば、高温燃焼ガス又は蒸気の流れの変動が、タービンブレードを振動させることがある。ターボ機械設計者考慮すべき基本的設計事項の1つは、タービンブレードの固有振動数での共振及び強制応答及び/又は空力弾性不安定性によって引き起こされる動的応力を回避又は最小化することにより、タービンブレードの高サイクル疲労を制御することである。タービンブレードの高サイクル疲労寿命を改善するために、一般的に、プラットフォームの下及び/又は間に制振ダンパを設けて振動エネルギーを、摩擦により散逸させ、運転中の対応する振動の振幅を低減させる。制振ダンパにより除去される振動エネルギーの量は、制振ダンパの動的重量と反動荷重との関数である。

公知のダンパは、通常の運転に対しては、十分適切であるものの、ダンパの全体的有効性を改善したいという要望がある。振動の減衰を達成するための従来の試みには、円形ダンパピン金属薄板平型ダンパ、或いは複合楔形ダンパなどがあった。上記の形式のダンパの真の減衰性能は、最初のエンジン試験までわからないことが多い。しかしながら、その時は、タービンブレードのダンパポケット幾何学的形状は、激しい仕上げ作業によって閉じ込められてしまう。そのため、ダンパが初期の性能を発揮しない場合、費用のかかる仕上げ作業のやり直しが必要になる。従って、共振モード励起を回避するための固有振動数調整ツールを提供し、かつ既存のタービンブレードの設計に対する変更を必要とせずに独立したモード調整機能を可能にするダンパピンに対する要求がある。

概要

タービンブレード用のダンパピンを提供する。ロータ軸に結合された隣接するタービンブレードを制振するためのダンパピン44が、第1の端部106と第2の端部108との間に配置された中央部104を有する細長い本体102を備える。第1の端部106、中央部104、及び第2の端部108は、隣接するタービンブレードの間に定められた溝と接触するように構成された、細長い本体102の略弓形上部を定める。細長い本体102は、第2の側部に横方向に対向する第1の側部を含み、かつ複数の横方向に延びるスロット116を定める。スロット116は、中央部104に沿って軸方向に離間され、各スロット116は、第1の側部又は第2の側部の少なくとも1つを少なくとも部分的に貫通して延びる。

目的

ターボ機械設計者が考慮すべき基本的設計事項の1つは、タービンブレードの固有振動数での共振及び強制応答及び/又は空力弾性不安定性によって引き起こされる動的応力を回避又は最小化することにより、タービンブレードの高サイクル疲労を制御することである

効果

実績

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請求項1

ロータ軸(24)に結合された隣接するタービンブレード(28)の制振のためのダンパピン(44)であって、第1の端部(106)と第2の端部(108)との間に配置された中央部(104)を有する細長い本体(102)を備え、前記第1の端部、前記中央部、及び前記第2の端部は、前記隣接するタービンブレードの間に定められた溝(48)と接触するように構成された、前記細長い本体の略弓形上部(110)を定め、前記細長い本体は、第2の側部(114)に横方向に対向する第1の側部(112)を含み、前記細長い本体は、前記中央部に沿って軸方向に離間された複数の横方向に延びるスロット(116)を定め、前記スロットの各々は、前記第1の側部又は前記第2の側部の少なくとも一方を少なくとも部分的に貫通して延びる、ダンパピン。

請求項2

前記複数のスロットは、前記細長い本体の前記第1の側部を貫通して延びる第1の組のスロットと、前記細長い本体の前記2の側部を貫通して延びる第2の組のスロットとを備える、請求項1に記載のダンパピン。

請求項3

前記第1の組のスロットの各スロットは、前記第2の組のスロットの軸方向に隣接するスロットから軸方向にオフセットされる、請求項2に記載のダンパピン。

請求項4

前記複数のスロットの少なくとも1つのスロットは、前記細長い本体の前記上部と、前記第1の側部及び前記第2の端部の両方を貫通して延びる、請求項1に記載のダンパピン。

請求項5

前記複数のスロットの少なくとも1つのスロットは、前記細長い本体の前記第1の側部又は前記第2の端部のうちの一方に沿って、前記細長い本体の前記上部及び前記底部を貫通して連続的に延びる、請求項1に記載のダンパピン。

請求項6

前記複数のスロットの少なくとも1つは、前記細長い本体の前記上部を貫通して、前記底部に向かって半径方向に延びる、請求項1に記載のダンパピン。

請求項7

前記第1の端部は、半円筒形である、請求項1に記載のダンパピン。

請求項8

前記第1の端部は、平坦表面をさらに定める、請求項7に記載のダンパピン。

請求項9

前記第2の端部は、半円筒形である、請求項1に記載のダンパピン。

請求項10

前記第2の端部は、平坦表面をさらに定める、請求項9に記載のダンパピン。

請求項11

タービンエンジン(10)であって、前記タービンエンジンの中で軸方向に延びるロータ軸(24)と、各々が前記対応するタービンブレードのスラッシュ面に沿って延びる溝(48)を少なくとも部分的に定める、前記ロータ軸に結合された隣接する組のタービンブレード(28)と、前記溝内に配置されたダンパピン(44)と、を備え、前記ダンパピンは、第1の端部(106)と第2の端部(108)との間に配置された中央部(104)を有する細長い本体(102)を備え、前記第1の端部、前記中央部、及び前記第2の端部は、前記隣接するタービンブレードの間に定められた溝(48)と接触するように構成された、前記細長い本体の略弓形上部(110)を定め、前記細長い本体は、第2の側部(114)に横方向に対向する第1の側部(112)を含み、前記細長い本体は、前記中央部に沿って軸方向に離間された複数の横方向に延びるスロット(116)を定め、前記スロットの各々は、前記第1の側部又は前記第2の側部の少なくとも一方を少なくとも部分的に貫通して延びる、タービンエンジン。

請求項12

前記複数のスロットは、前記細長い本体の前記第1の側部を貫通して延びる第1の組のスロットと、前記細長い本体の前記2の側部を貫通して延びる第2の組のスロットとを備える、請求項11に記載のタービンエンジン。

請求項13

前記第1の組のスロットの各スロットは、前記第2の組のスロットの軸方向に隣接するスロットから軸方向にオフセットされる、請求項12に記載のタービンエンジン。

請求項14

前記複数のスロットの少なくとも1つのスロットは、前記細長い本体の前記上部と、前記第1の側部及び前記第2の端部の両方を貫通して延びる、請求項11に記載のタービンエンジン。

請求項15

前記複数のスロットの少なくとも1つのスロットは、前記細長い本体の前記第1の側部又は前記第2の端部のうち1つに沿って、前記細長い本体の前記上部及び前記底部を貫通して連続的に延びる、請求項11に記載のタービンエンジン。

請求項16

前記複数のスロットの少なくとも1つは、前記細長い本体の前記上部を貫通して、前記底部に向かって半径方向に延びる、請求項11に記載のタービンエンジン。

請求項17

前記第1の端部は、半円筒形である、請求項11に記載のタービンエンジン。

請求項18

前記第1の端部は、平坦表面をさらに定める、請求項17に記載のタービンエンジン。

請求項19

前記第2の端部は、半円筒形である、請求項11に記載のタービンエンジン。

請求項20

前記第2の端部は、平坦表面をさらに定める、請求項19に記載のタービンエンジン。

技術分野

0001

本発明は、一般的に、複数の周方向に位置合わせされたタービンブレードを有するターボ機械に関する。より具体的には、本発明は、隣接するタービンブレードの間の制振をもたらすための複数のスロットを有するダンパピンに関する。

背景技術

0002

タービンブレードは、タービンバケット又はタービンロータブレードとして知られ、高温燃焼ガス又は蒸気などの流体の流れのエネルギーをターボ機械のロータ軸を回転させることにより機械的エネルギーに変換する。ターボ機械が種々の運転モードを遷移する際に、タービンブレードは機械的及び熱応力の両方にさらされる。

0003

タービンブレードは、一般的に、プラットフォームから半径方向外向きに延びる翼形部、プラットフォームから半径方向内向きに延びるシャンク、及びシャンクから半径方向内向きに延びるダブテールつまり取り付け部を含む。各タービンブレードのダブテールは、ロータホイールつまりディスクに定められた相補形スロット内に固定される。ロータホイールは、ロータ軸に結合される。

0004

エンジンの運転の間、タービンブレードに振動が発生する場合がある。例えば、高温燃焼ガス又は蒸気の流れの変動が、タービンブレードを振動させることがある。ターボ機械設計者考慮すべき基本的設計事項の1つは、タービンブレードの固有振動数での共振及び強制応答及び/又は空力弾性不安定性によって引き起こされる動的応力を回避又は最小化することにより、タービンブレードの高サイクル疲労を制御することである。タービンブレードの高サイクル疲労寿命を改善するために、一般的に、プラットフォームの下及び/又は間に制振ダンパを設けて振動エネルギーを、摩擦により散逸させ、運転中の対応する振動の振幅を低減させる。制振ダンパにより除去される振動エネルギーの量は、制振ダンパの動的重量と反動荷重との関数である。

0005

公知のダンパは、通常の運転に対しては、十分適切であるものの、ダンパの全体的有効性を改善したいという要望がある。振動の減衰を達成するための従来の試みには、円形ダンパピン、金属薄板平型ダンパ、或いは複合楔形ダンパなどがあった。上記の形式のダンパの真の減衰性能は、最初のエンジン試験までわからないことが多い。しかしながら、その時は、タービンブレードのダンパポケット幾何学的形状は、激しい仕上げ作業によって閉じ込められてしまう。そのため、ダンパが初期の性能を発揮しない場合、費用のかかる仕上げ作業のやり直しが必要になる。従って、共振モード励起を回避するための固有振動数調整ツールを提供し、かつ既存のタービンブレードの設計に対する変更を必要とせずに独立したモード調整機能を可能にするダンパピンに対する要求がある。

先行技術

0006

米国特許第7731482号明細書

0007

本発明の態様及び利点は、以下の説明において記載され、又は本説明から明らかになることができ、或いは、本発明を実施することによって理解することができる。

0008

本発明の1つの実施形態は、ロータ軸に結合された隣接するタービンブレードを制振するためのダンパピンである。ダンパピンは、第1の端部と第2の端部との間に配置された中央部を有する細長い本体を含む。第1の端部、中央部及び第2の端部は、隣接するタービンブレードの間に定められた溝と接触するように構成された、細長い本体の略弓形上部を定める。細長い本体は、第2の側部に横方向に対向する第1の側部を含み、かつ複数の横方向に延びるスロットを定める。スロットは、中央部に沿って軸方向に離間され、各スロットは、第1の側部又は第2の側部の少なくとも1つを少なくとも部分的に貫通して延びる。

0009

本発明の別の実施形態は、タービンエンジンである。タービンエンジンは、タービンエンジン内を軸方向に延びるロータ軸と、ロータ軸に結合された隣接する対のタービンブレードとを含む。各タービンブレードは、対応するタービンブレードのスラッシュ面に沿って延びる溝を少なくとも部分的に定める。タービンエンジンは、隣接するタービンブレードの間の溝内に配置されたダンパピンをさらに含む。ダンパピンは、第1の端部と第2の端部との間に配置された中央部を有する細長い本体を備える。第1の端部、中央部、及び第2の端部は、隣接するタービンブレードの間に定められた溝と接触するように構成された(寸法決め及び/又は形作られた)、細長い本体の略弓形上部を定める。細長い本体は、第2の側部に横方向に対向する第1の側部を含む。細長い本体は、中央部に沿って軸方向に離間された複数の横方向に延びるスロットを定める。各スロットは、第1の側部又は第2の側部の少なくとも1つを少なくとも部分的に貫通して延びる。

0010

業者であれば、本明細書を検討することにより、上記実施形態の特徴及び態様、及び他の特徴及び態様をよりよく理解できる。

0011

添付図の参照を含む本明細書の残りの部分において、当業者に対してなしたその最良の形態を含む本発明の完全且つ有効な開示をより詳細に説明する。

図面の簡単な説明

0012

本発明の少なくとも1つの実施形態を組み込むことができる例示的なガスタービン機能図
本発明の少なくとも1つの実施形態による例示的なタービンブレードの斜視図。
本発明の少なくとも1つの実施形態による周方向に隣接するタービンブレードの間に配置されたダンパピンの概略図。
本発明の1つの実施形態による例示的なダンパピンの側面図。
図4に示した例示的なダンパピンの上面図。
本発明の1つの実施形態による例示的なダンパピンの側面図。
本発明の1つの実施形態による例示的なダンパピンの側面図。
本発明の1つの実施形態による図7に示した例示的なダンパピンの上面図。
本発明の1つの実施形態による例示的なダンパピンの側面図。
図9に示した例示的なダンパピンの上面図。
本発明の1つの実施形態による例示的なダンパピンの側面図。
図11に示した例示的なダンパピンの上面図。

実施例

0013

ここで、その1つ又はそれ以上の実施例が添付図面に例示されている本発明の実施形態について詳細に説明する。詳細な説明では、図面中の特徴部を示すために参照符号及び文字表示を使用している。本発明の同様の又は類似の要素を示すために、図面及び説明において同様の又は類似の記号表示を使用している。本明細書で使用される用語「第1」、「第2」、及び「第3」は、ある構成要素を別の構成要素と区別するために同義的に用いることができ、個々の構成要素の位置又は重要性を意味することを意図したものではない。

0014

用語「上流」及び「下流」は、流体経路における流体流れに関する相対的方向を指す。例えば、「上流」は、流体がそこから流れる方向を指し、「下流」は流体がそこに向けて流れ込む方向を指す。用語「半径方向」は、特定の構成要素の軸方向中心線に実質的に垂直な相対方向を指し、用語「軸方向」は、特定の構成要素の軸方向中心線に実質的に平行な及び/又は同軸整列された相対方向を指す。

0015

各実施例は、説明の目的で提供され、本開示の実施形態を限定するものではない。実際に、本発明の範囲又は技術的思想から逸脱することなく、修正形態及び変形形態を本発明において実施できることは、当業者であれば理解されるであろう。例えば、1つの実施形態の一部として例示され又は説明される特徴は、別の実施形態と共に使用して更に別の実施形態を得ることができる。従って、本発明は、そのような修正及び変形を特許請求の範囲及びその均等物の技術的範囲内に属するものとして保護することを意図している。本明細書では産業用又は地上設置型のガスタービンが図示され説明されたが、本明細書で図示され説明される本発明は、請求項において特に指定のない限り、産業用又は地上設置型のガスタービンに限定されない。例えば、本明細書に説明する発明は、蒸気タービン航空機用ガスタービン及び船舶用ガスタービン等を含むがこれらに限定されない、あらゆる形式のターボ機械において用いることができる。

0016

ここで図面を参照すると、図1は、ガスタービン10の1つの実施形態の概略図である。ガスタービン10は、一般的に入口セクション12、入口セクション12の下流に配置された圧縮機セクション14、圧縮機セクション14の下流に配置された燃焼器セクション16内の複数の燃焼器(図示せず)、燃焼器セクション16の下流に配置されたタービンセクション18、及びタービンセクション18の下流に配置された排気セクション20を含む。さらに、ガスタービン10は、圧縮機セクション14とタービンセクション18との間に結合された1又は2以上の軸22を含む場合がある。

0017

タービンセクション18は、一般的に複数のロータディスク26(その内1つを示す)を有するロータ軸24と、ロータディスク26から半径方向外向きに延びかつロータディスク26に相互結合された複数のロータブレード28とを含む。次に各ロータディスク26は、タービンセクション18を貫通して延びるロータ軸24の一部に結合することができる。タービンセクション18は、ロータ軸24とロータブレード28とを周方向に囲み、それによりタービンセクション18を通る高温ガス経路32を少なくとも部分的に定める、外側ケーシング30をさらに含む。

0018

運転中、空気等の作動流体は、入口セクション12を通って圧縮機セクション14に流れ込み、そこで空気は漸次的圧縮され、燃焼セクション16の燃焼器に対して加圧された空気を供給する。加圧された空気は、各燃焼器内で燃料と混合され、燃焼して燃焼ガス34を発生する。燃焼ガス34は、燃焼器セクション16からタービンセクション18に向かって高温ガス経路32を通って流れ、(運動及び/又は熱)エネルギーが、燃焼ガス34からロータブレード28に移転することにより、ロータ軸24を回転させる。そして機械的回転エネルギーは、圧縮機セクション14の動力及び/又は発電に用いることができる。次いでタービンセクション18から出る燃焼ガス34は、排気セクション20を介してガスタービン10から排出される。

0019

図2は、翼形部36、プラットフォーム38、シャンク40、及びダブテールつまり取り付け部42を含む従来型タービンブレードつまりバケット28を示す。図3は、1組の周方向に隣接するタービンブレード28(a)、28(b)を下流からみた図である。図2に示すように、本技術分野では公知の通り、ダブテール42を用いてタービンブレード28をロータディスク26(図1)の周縁に固定する。プラットフォーム38は、タービンセクション18(図1)の高温ガス経路32を通って流れる燃焼ガス34に対する内側の流れ境界を定める。本発明の種々の実施形態において、ダンパピン44は、タービンブレードプラットフォーム38に隣接する(つまり半径方向内側)の1つの軸方向縁部(つまりスラッシュ面)46に沿って配置される。図3から明らかなように、ロータディスク26(図1)のタービンブレード28(a)、28(b)の各隣接する組の間に類似のダンパピン44が配置される。特定の実施形態において、図2に示すように、ダンパピン44は、タービンブレード28のスラッシュ面46全体に沿って延びる細長い溝48(図2)に配置される。

0020

ダンパピン44は、制振ダンパとして機能する。図3に示すように、組み込まれると、ダンパピン44は、隣接するタービンブレード28(a)、28(b)の間に配置される。運転中は、ダンパピン44は、振動エネルギーを摩擦により散逸させ、対応する振動の振幅を低減する。制振ダンパにより除去される振動エネルギーの量は、限定されるものではないが、ダンパピン44の動的重量、ダンパピン44の幾何学的形状、及び隣接するタービンブレード(a)、28(b)の間の反動荷重を含む、幾つかの因子の関数である。

0021

図4は、本発明の1つの実施形態による例示的なダンパピン100の側面図である。図5は、図4に示したダンパピン100の上面図である。図4に示すダンパピン100は、図2及び図3に示すダンパピン44と置き換えることができることを理解されたい。

0022

図4に示すように、1つの実施形態において、ダンパピン100は、第1の端部106と第2の端部108との間に配置された中央部104を有する細長い本体102を含む。図4及び図5に示すように、第1の端部106、中央部104、及び第2の端部108は、細長い本体102の略弓形上部つまり表面110を定める。細長い本体102の上部110は、隣接するタービンブレード28(a)、28(b)の間に定められた溝48の表面と接触するように構成する(寸法決めする及び/又は形作る)ことができる。種々の実施形態において、細長い本体102は、第2の側部114に横方向に対向する第1の側部112を含む。

0023

種々の実施形態において、図4及び図5に示すように、細長い本体102は、複数の横方向に延びるスロット116を定める。スロット116は、軸方向中心線118に対して中央部104に沿って軸方向に離間している。特定の実施形態において、図4に示すように、複数のスロット116のうちの少なくとも1つのスロット116は、上部110を通って、細長い本体102の中央部104により定められる、細長い本体の底部120に向かって、半径方向に延びる。

0024

特定の実施形態において、各スロット116は、第1の側部112又は第2の側部114の少なくとも1つを貫通して延びる。1つの実施形態において、図4及び図5に示すように、各スロット116は、上部110を貫通し、かつ第1の側部112又は第2の側部114の両方を横方向に貫通して延びる。

0025

図6は、本発明の1つの実施形態による、例示的なダンパピン100の側面図である。図6に示すように、細長い本体102は、細長い本体102の底部120に沿って配置された複数のスロット122をさらに含むことができる。複数のスロット122の少なくとも一部は、上部110に向かって底部110を貫通して半径方向に延びることができる。複数のスロット122の各スロット122は、第1の側部112又は第2の側部114の少なくとも1つを貫通して延びることができる。1つの実施形態において、図6に示すように、各スロット122は、底部120を貫通し、かつ第1の側部112及び第2の側部114の両方を横方向に貫通して延びる。図6に示すように、底部120に沿って定められた複数のスロット122は、中心線118に対して、上部110に沿って定められた複数のスロット112から軸方向にオフセットすることができる。

0026

特定の実施形態において、図5及び図6集合的に示すように、第1の細長い本体102の第1の端部106及び/又は第2の端部108は、半円筒形である。図6に示すように、第1の端部106及び/又は第2の端部108は、それぞれ肩部124、126において中央部104に界接することができる。この構成は、タービンブレードスラッシュ面46に形成された溝48の両端において機械加工されたタービンブレードプラットフォーム面つまり肩部に載るようになっている略平坦支持表面128、130(図6に最もよく見られる)を形成し、それにより機械の運転中に望ましくない過度の回転を防止しながら、ダンパピン100の支持を可能にする。

0027

図7図8図9図10図11及び図12は、本発明の種々の実施形態による例示的なダンパピン100の種々の図である。例えば、1つの実施形態において、図7乃至図10に集合的に示すように、複数のスロット116は、細長い本体102の第1の側部112に沿って定められた第1の組のスロット116(a)と、細長い本体102の第2の側部114に沿って定められた第2の組のスロット116(b)とを備える。特定の実施形態において、図7から図10に示すように、第1の組のスロット116(a)の少なくとも1つのスロット116と、第2の組のスロット116(b)のうちの少なくとも1つのスロット116は、細長い本体102の上部110及び底部120を貫通して略半径方向に延びる。図7及び図9に示すように、第1の組のスロット116(a)は、中心線118に対して、第2の組のスロット116(b)から軸方向にオフセットしている。

0028

1つの実施形態において、図7に示すように、第1の組のスロット116(a)は、第1の側部112を貫通して延び、中心線118の手前の点又は位置で終端することができる。追加的に又は代替的に、第2の組のスロット116(b)は、第2の側部114を貫通して延び、中心線118の手前の点又は位置で終端することができる。1つの実施形態において、図9に示すように、第1の組のスロット116(a)は、第1の側部112を貫通して延び、中心線118を過ぎた点又は位置で終端する。追加的又は代替的に、第2の組のスロット116(b)は、第2の側部114を貫通して延び、中心線118を過ぎた点又は位置で終端する。

0029

特定の実施形態において、図11及び図12に示すように、第1の組のスロット116(a)を細長い本体102の第1の側部112に沿って定め、第2の組のスロット116(b)を細長い本体102の第2の側部114に沿って定めることができる。図11及び図12に集合的に示すように、第1の組のスロット116(a)は、細長い本体102の上部110及び第1の側部112を貫通するが、底部120は貫通しない。加えて、第1の組のスロット116(a)は、中心線118の手前又は隣接する点又は位置で終端する。追加的又は代替的に、第2の組のスロット116(b)は、細長い本体102の上部110及び第2の側部114を貫通するが、底部120は貫通しない。加えて、第2の組のスロット116(b)は、中心線118の手前又は隣接する点又は位置で終端する。図11に示すように、第1の組のスロット116(a)は、中心線118に対して、第2の組のスロット116(b)から軸方向にオフセットしている。

0030

本明細書に示し、説明したダンパピンの種々の実施形態は、本技術分野で公知の既存のダンパピンに対して各種の技術的な利点をもたらす。例えば、ダンパピン100の種々の実施形態において定められたスロット116はピンを途切れさせて、ダンパピンに対する修正を可能にする又はダンパピンの剛性の調整を可能にするので、隣接するタービンブレードに伝達される剛性に影響を与え、かつ、隣接するタービンブレードの特定モードの固有振動数を変更又は調整することができる。途切れ部の形状、パターン、位置、及び形態を利用して、剛性効果の大きさ、方向、及び方法を変更し、それによりロータ軸に結合されたタービンブレードの特定の固有振動数を変更することができる。

0031

本明細書は、開示される主題の実施例を用いて、あらゆる当業者があらゆるデバイス又はシステムを実施及び利用すること及びあらゆる包含の方法を実施することを含む本発明を実施することを可能にする。本開示の特許保護される範囲は、請求項によって定義され、当業者であれば想起される他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、請求項の文言と差違のない構造要素を有する場合、或いは、請求項の文言と僅かな差違を有する均等な構造要素を含む場合には、本発明の範囲内にあるものとする。

0032

10:ガスタービン
12:入口セクション
14:圧縮機セクション
16:燃焼セクション
18:タービンセクション
20:排気セクション
22:軸
24:ロータ軸
26:ロータディスク
28:ロータブレード
30:外側ケーシング
32:高温ガス経路
34:高温ガス
36:翼形部
38:基部/プラットフォーム
40:シャンク
42:ダブテール
44:ダンパピン
46:軸方向縁/スラッシュ面
48:溝
100:ダンパピン
102:細長い本体
104:中央部
106:第1の端部
108:第2の端部
110:上部/表面
112:第1の側部
114:第2の側部
116:スロット
116(a):第1の組のスロット
116(b):第2の組のスロット
118:中心線
120:底部
122:スロット
124:肩部
126:肩部
128:平坦支持表面
130:平坦支持表面

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