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技術 床材

出願人 タキロンシーアイ株式会社
発明者 國富一郎
出願日 2015年10月29日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2015-212878
公開日 2017年5月18日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2017-082508
状態 特許登録済
技術分野 建築物の階段 床の仕上げ
主要キーワード 凹エッジ 三角山形状 凸エッジ 楕円枠 立壁面 滑り止め作用 配設パターン 凸部領域
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (17)

課題

特異な多段凸部領域床材表面に形成することで、見る方向により表面の多段状模様が変化する意匠性に優れた防滑性床材を提供する。

解決手段

床材表面1に多段状凸部領域2が形成された床材10であって、多段状凸部領域2が、該凸部領域2の一方に偏在する最上段部2aと、最上段部2aに続く該凸部領域2の一方の立壁面2bと、最上段部2aから段階的に高さを減じるように該凸部領域2の他方に形成された多段部2cとを有する構成とする。多段状凸部領域2を多段部2cの方から立壁面2bの方に向かって斜め上から見下ろすと、該凸部領域2が多段状であると視認され、逆方向に斜め上から見下ろすと、該凸部領域2が恰も無段状の凸部領域であるかのように視認され、見る方向によって多段状模様が変化するので意匠性に優れた床材10となる。

概要

背景

表面に多段状の凸部領域を形成した床材としては、例えば、段差被覆用の床材のL形コーナー被覆部に隆起部を設け、その上に複数の防滑用線状凸部を設けて多段状(2段状)の凸部領域を形成すると共に、更に、床材の上面被覆部に矩形凸部を設け、その上に複数の防滑用線状凸部を設けて多段状(2段状)の凸部領域を形成した段差被覆用の床材(段差被覆材)が知られている(特許文献1)。

この段差被覆材を用いて段差のコーナー部から上面を被覆すると、隆起部の上に防滑用線状凸部を設けた多段状(2段状)の凸部領域と、矩形凸部の上に防滑用線状凸部を設けた多段状(2段状)の凸部領域によって、優れた防滑性が発揮され、段差を踏み外したり足を滑らせたりする危険性が減少するという利点がある。

概要

特異な多段状凸部領域を床材表面に形成することで、見る方向により表面の多段状模様が変化する意匠性に優れた防滑性の床材を提供する。床材表面1に多段状凸部領域2が形成された床材10であって、多段状凸部領域2が、該凸部領域2の一方に偏在する最上段部2aと、最上段部2aに続く該凸部領域2の一方の立壁面2bと、最上段部2aから段階的に高さを減じるように該凸部領域2の他方に形成された多段部2cとを有する構成とする。多段状凸部領域2を多段部2cの方から立壁面2bの方に向かって斜め上から見下ろすと、該凸部領域2が多段状であると視認され、逆方向に斜め上から見下ろすと、該凸部領域2が恰も無段状の凸部領域であるかのように視認され、見る方向によって多段状模様が変化するので意匠性に優れた床材10となる。

目的

本発明は上記問題に対処すべくなされたものであって、その解決しようとする課題は、特異な多段状凸部領域を床材表面に形成することで、見る方向により表面の多段状模様が変化する意匠性に優れた防滑性の床材を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

床材表面多段凸部領域が形成された床材であって、上記多段状凸部領域が、該凸部領域の一方に偏在する最上段部と、最上段部に続く該凸部領域の一方の立壁面と、最上段部から段階的に高さを減じるように該凸部領域の他方に形成された多段部と、を有することを特徴とする床材。

請求項2

上記多段状凸部領域が方形の平面形状を有する領域であることを特徴とする、請求項1に記載の床材。

請求項3

上記多段状凸部領域が、上記立壁面を異なる方向に向けて、床材表面に複数配設されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の床材。

請求項4

上記多段状凸部領域が、上記立壁面を同じ方向に向けて、床材表面の少なくとも幅方向に複数配設されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の床材。

技術分野

0001

本発明は、屋内外の床面や階段踏み面などを被覆する床材に関し、更に詳しくは、特異な多段凸部領域床材表面に形成することで、見る方向により表面の多段状模様が変化する意匠性に優れた防滑性の床材に関する。

背景技術

0002

表面に多段状の凸部領域を形成した床材としては、例えば、段差被覆用の床材のL形コーナー被覆部に隆起部を設け、その上に複数の防滑用線状凸部を設けて多段状(2段状)の凸部領域を形成すると共に、更に、床材の上面被覆部に矩形凸部を設け、その上に複数の防滑用線状凸部を設けて多段状(2段状)の凸部領域を形成した段差被覆用の床材(段差被覆材)が知られている(特許文献1)。

0003

この段差被覆材を用いて段差のコーナー部から上面を被覆すると、隆起部の上に防滑用線状凸部を設けた多段状(2段状)の凸部領域と、矩形凸部の上に防滑用線状凸部を設けた多段状(2段状)の凸部領域によって、優れた防滑性が発揮され、段差を踏み外したり足を滑らせたりする危険性が減少するという利点がある。

先行技術

0004

特開2015−59387号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記特許文献1の段差被覆材は、隆起部の上に防滑用線状凸部を設けた多段状の凸部領域や、矩形凸部の上に防滑用線状凸部を設けた多段状の凸部領域が、いずれの方向から見ても多段(2段)状に視認されて変化に乏しいため、これらの凸部領域による段差被覆材表面の多段状模様が見る方向によって殆ど変化せず、意匠性に劣るという問題があった。

0006

本発明は上記問題に対処すべくなされたものであって、その解決しようとする課題は、特異な多段状凸部領域を床材表面に形成することで、見る方向により表面の多段状模様が変化する意匠性に優れた防滑性の床材を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、床材表面に多段状凸部領域が形成された床材であって、上記多段状凸部領域が、該凸部領域の一方に偏在する最上段部と、最上段部に続く該凸部領域の一方の立壁面と、最上段部から段階的に高さを減じるように該凸部領域の他方に形成された多段部と、を有することを特徴とするものである。

0008

そして、請求項2に係る発明は、請求項1の床材において、上記多段状凸部領域が方形の平面形状を有する領域であることを特徴とするものであり、
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2の床材において、上記多段状凸部領域が、上記立壁面を異なる方向に向けて、床材表面に複数配設されていることを特徴とするものであり、
請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2の床材において、上記多段状凸部領域が、上記立壁面を同じ方向に向けて、床材表面の少なくとも幅方向に複数配設されていることを特徴とするものである。

発明の効果

0009

請求項1の発明に係る床材は、その表面に形成された多段状凸部領域を、多段部の方から立壁面の方に向かって斜め上から見下ろすと、最上段部の段差面や多段部の各段差面が良く見え、それぞれの段差面上端凸エッジの線と段差面下端凹エッジの線も平行して良く見えるので、該凸部領域が多段状であることを明瞭に視認できる。これに対し、多段状凸部領域を立壁面の方から多段部の方に向かって斜め上から見下ろすと、一方の立壁面は良く見えるが、最上段部の他方の段差面や多段部の各段差面は全く見えず、それぞれの段差面下端の凹エッジの線も見えず、それぞれの段差面上端の凸エッジの線もその一段下の段部の上面に重なって見えにくいので、該凸部領域が多段状であることを視認し難く、あたかも最上段部及び多段部の各上面が連続する無段状の凸部領域であるかのように視認される。このように、請求項1の発明に係る床材は、見る方向(視線方向)によって多段状凸部領域が多段状に視認されたり、無段状に視認されたりするので、床材表面の多段状凸部領域によって形成される多段状凸模様が視線方向によって変化する意匠性に優れた床材となる。しかも、多段状凸部領域の一方の立壁面上端の凸エッジや、他方の多段部及び最上段部のそれぞれの段差面上端の凸エッジは、いずれも歩行時の滑り止めに寄与するので、請求項1の発明に係る床材は防滑性も良好である。

0010

多段状凸部領域の平面形状は特に限定されないが、最上段部や多段部の形状の自由度(多段状凸模様の自由度)、多段状凸部領域の配設のし易さ等を考慮すると、請求項2の発明に係る床材のように、多段状凸部領域が方形の平面形状を有するものであることが望ましい。

0011

また、請求項3の発明に係る床材のように、多段状凸部領域がその立壁面を異なる方向に向けて床材表面に複数配設されていると、視線方向を360°任意に変えて多段状凸部領域を斜め上から見下ろしたとき、立壁面が視線方向と対向する方向を向いて配設されている凸部領域はあたかも無段状であるかのように視認されるのに対し、立壁面が視線方向と同じ方向を向いて配設されている凸部領域は多段状であると視認されるので、視線方向の変化に伴って、多段状と視認される凸部領域とあたかも無段状と視認される凸部領域の配置が変化し、極めて変化に富む多段状凸模様を備えた床材となる。そして、歩行時の滑り止めに寄与する多段状凸部領域の一方の立壁面上端の凸エッジや、他方の多段部及び最上段部のそれぞれの段差面上端の凸エッジが、多段状凸部領域ごとに異なる方向を向くので、様々な方向に歩行する歩行者に対して十分な防滑性を与えることができる。

0012

また、請求項4の発明に係る床材のように、多段状凸部領域がその立壁面を同じ方向に向けて床材表面の少なくとも幅方向に複数配設されていると、多段部の方から立壁面の方に向かって斜め上から見下ろしたときには、床材表面の幅方向に配設された多段状凸部領域が一斉に多段状と視認されるのに対し、立壁面の方から多段部の方に向かって斜め上から見下ろしたときには、床材表面の幅方向に配設された多段状凸部領域が一斉に多段状と視認され難く、あたかも無段状と視認されるようになる。従って、このような床材は、歩行者が一方向及びその逆方向に移動する比較的幅の狭い廊下スロープ、階段などの床材として好ましく使用され、歩行者の移動する方向によって多段状凸模様が視認されたり視認され難くなったりする特異な意匠性を発現する。しかも、床材表面の幅方向に配設された多段状凸部領域の一方の立壁面上端の凸エッジや、他方の多段部及び最上段部のそれぞれの段差面上端の凸エッジが、歩行者の移動方向を向くことになるので、この床材をスロープや階段の踏み面に敷設すると、歩行者がスロープや階段を昇ったり降りたりする際に十分な防滑性を発揮して歩行者に安心感を与えることができる。

図面の簡単な説明

0013

本発明の一実施形態に係る床材を示す斜視図である。
同床材の多段状凸部領域を示すもので、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は前方斜め上から見下ろした斜視図、(d)は後方斜め上から見下ろした斜視図である。
多段状凸部領域の他の例を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
多段状凸部領域の更に他の例を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
多段状凸部領域の更に他の例を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
多段状凸部領域の更に他の例を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
多段状凸部領域の更に他の例を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
多段状凸部領域の更に他の例を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
多段状凸部領域の更に他の例を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
多段状凸部領域の更に他の例を示す断面図である。
多段状凸部領域の更に他の例を示す断面図である。
本発明の他の実施形態に係る床材を示す平面図である。
本発明の更に他の実施形態に係る床材を示す平面図である。
本発明の更に他の実施形態に係る床材を示す斜視図である。
床材表面に形成した多段状凸部領域をその立壁面の方から多段部の方に向かって斜め上から撮影した写真である。
同多段状凸部領域をその多段部の方から立壁面の方に向かって斜め上から撮影した写真である。

実施例

0014

以下、図面を参照して、本発明に係る床材の実施形態を詳細に説明する。

0015

図1は本発明の一実施形態に係る床材を示す斜視図、図2は同床材の多段状凸部領域を示すもので、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は前方斜め上から見下ろした斜視図、(d)は後方斜め上から見下ろした斜視図である。

0016

この実施形態の床材10は、塩化ビニル樹脂オレフィン系樹脂等の熱可塑性合成樹脂成形された可撓性を有する床材であって、例えば、集合住宅ビルの廊下、スロープ、エントランスなど、屋内外の床面に敷設されるものである。図1にはタイル状の床材10が例示されているが、床材それ自体の形状はタイル状に限定されるものではなく、例えば、連続した長尺フラットな床材や、前縁を下方に屈曲させたL形の階段被覆用の床材などであってもよい。

0017

この床材10の表面1には、本発明の特徴とする複数の多段状凸部領域2が縦横に配列されて表面1に一体に形成されている。この実施形態における多段状凸部領域2は、図2の(a)に示すような方形(四角形)の平面形状を有する領域であって、図2の(a)(b)(c)(d)に示すように、凸部領域2の一方(前端側)に偏在する最上段部2aと、この最上段部2aに続く凸部領域2の一方(前端側)の垂直な立壁面2bと、この最上段部2aから段階的に高さを減じるように凸部領域2の他方(後端側)に形成された多段部2cを有している。この凸部領域2の最上段部2aは山形状(頂角鈍角である5角形の山形状)の平面形状を有するものであり、多段部2cは、最下段部2c1の上に頂角が鈍角である逆V字状の平面形状を有する段部2c2,2c3を段階的に積み重ねたものである。

0018

この多段状凸部領域2は、以下に説明するように、見る方向(視線方向)によって多段状に見えたり、恰も無段状であるかのように見えたりする特異な領域である。
即ち、この多段状凸部領域2を後方斜め上から見下ろすと、図2の(d)に示すように、最上段部2aの段差面2dや多段部2cの各段差面2dが良く見え、それぞれの段差面2dの上端の凸エッジ2eの線とそれぞれの段差面2dの下端の凹エッジ2fの線も平行して良く見えるので、凸部領域2が多段状であることを明瞭に視認することができる。そして、この多段状凸部領域2を左方斜め上又は右方斜め上から見下ろした場合も、多段状の左側面又は右側面が良く見えるので、凸部領域2が多段状であることを明瞭に視認することができる。

0019

これに対し、多段状凸部領域2を前方斜め上から見下ろすと、図2の(c)に示すように、立壁面2bは良く見えるが、最上段部2aや多段部2cの各段差面2dは全く見えず、それぞれの段差面2dの下端の凹エッジ2fの線も全く見えず、それぞれの段差面2dの上端の凸エッジ2eの線がその一段下の各段部2c3,2c2,2c1の上面に重なって見えにくいので、凸部領域2が多段状であることを視認し難く、恰も最上段部2aの上面及び多段部2cの各段部2c3,2c2,2c1の上面が連続する無段状の凸部領域であるかのように視認される。

0020

このように、この実施形態の床材10は、見る方向(視線方向)によって多段状凸部領域2が多段状に視認されたり、無段状であるかのように視認されたりするので、床材表面1の多段状凸部領域2によって形成される多段状凸模様が視線方向によって変化する意匠性に優れた床材10となる。特に、この実施形態の床材10は、多段状凸部領域2の立壁面2bを前方に向けて、全ての凸部領域2を床材表面1に縦横に配列、形成しているので、歩行者が前後方向に移動する比較的幅の狭い廊下やスロープなどに敷設すると、歩行者の移動する方向によって多段状凸模様が視認されたり視認され難くなったりする特異な意匠性を発現することになる。

0021

しかも、この床材10は、多段状凸部領域2の前方の立壁面2b上端の凸エッジ2gや、多段部2c及び最上段部2aのそれぞれの段差面2d上端の凸エッジ2eが、いずれも歩行時の滑り止めに寄与するので、防滑性も良好である。

0022

図1に示す実施形態の床材10は、それぞれの多段状凸部領域2の立壁面2bを同じ方向(この実施形態では前方)に向けて、床材表面1に凸部領域2を縦横に配列して形成しているが、多段状凸部領域2の立壁面2bをそれぞれ異なる方向に向けて、複数の凸部領域2を床材表面1に配設してもよい。
図12はそのような実施形態の床材11を示す平面図であって、この床材11では、複数の多段状凸部領域2が、それぞれの立壁面2bを前方、後方、右方、左方のいずれかに向けて、床材表面1に縦横に配列されて形成されている。

0023

このような床材11は、前方斜め上から見下ろすと、立壁面2bが前方を向いている凸部領域2(B)は多段状と視認し難く、恰も無段状であるかのように視認されるのに対し、立壁面2bがそれぞれ後方、右方、左方を向いている凸部領域2(A),2(C),2(D)は多段状と視認される。
そして、後方斜め上から床材11を見下ろすと、立壁面2bが後方を向いている凸部領域2(A)は多段状と視認し難く、恰も無段状であるかのように視認されるのに対し、立壁面2bがそれぞれ前方、右方、左方を向いている凸部領域2(B),2(C),2(D)は多段状と視認される。
また、右方斜め上から床材11を見下ろすと、立壁面2bが右方を向いている凸部領域2(C)は多段状と視認し難く、恰も無段状であるかのように視認されるのに対し、立壁面2bがそれぞれ左方、前方、後方を向いている凸部領域2(D),2(B),2(A)は多段状と視認される。
更に、左方斜め上から床材11を見下ろすと、立壁面2bが左方を向いている凸部領域2(D)は多段状と視認し難く、恰も無段状であるかのように視認されるのに対し、立壁面2bがそれぞれ右方、前方、後方を向いている凸部領域2(C),2(B),2(A)は多段状と視認される。

0024

上記のように、この実施形態の床材11は、視線方向を前方、後方、右方、左方のいずれか変えてそれぞれの多段状凸部領域2を斜め上から見下ろしたとき、立壁面2bが視線方向と対向する方向を向いて配設されている凸部領域2はあたかも無段状であるかのように視認され、立壁面2bが視線方向と同じ方向(順方向)を向いて配設されている凸部領域2は多段状であると視認されるので、視線方向の変化に伴って、多段状と視認される凸部領域2とあたかも無段状と視認される凸部領域2の配置が変化し、極めて変化に富む多段状凸模様を発現する床材となる。そして、歩行時の滑り止めに寄与する多段状凸部領域2の立壁面2b上端の凸エッジや、多段部2c及び最上段部2aのそれぞれの段差面2d上端の凸エッジが、多段状凸部領域2ごとに異なる方向(前方、後方、右方、左方のいずれかの方向)を向くので、様々な方向に歩行する歩行者に対して十分な防滑性を与えることができる。

0025

また、図示はしていないが、多段状凸部領域2の立壁面2bを360°任意の異なる方向に向けて、床材表面1に複数の凸部領域2を複数配設してもよい。このような床材は、視線方向を360°任意に変えて多段状凸部領域2を斜め上から見下ろしたとき、立壁面2bが視線方向と対向する方向を向いて配設されている凸部領域2はあたかも無段状であるかのように視認されるのに対し、立壁面2bが視線方向と同じ方向(順方向)を向いて配設されている凸部領域2は多段状であると視認されるので、視線方向の360°任意の変化に伴って、多段状と視認される凸部領域2とあたかも無段状と視認される凸部領域2の配置が刻々と変化し、極めて変化に富む多段状凸模様を備えた床材となる。そして、歩行時の滑り止めに寄与する多段状凸部領域2の立壁面2b上端の凸エッジや、多段部2c及び最上段部2aのそれぞれの段差面2d上端の凸エッジも、多段状凸部領域2ごとに360°異なる方向を向いているので、様々な方向に歩行する歩行者に対して十分な防滑性を与えることができる。

0026

図14に示す実施形態の床材12は階段被覆用のL形に屈曲した床材であって、階段の踏み面を被覆する踏み面被覆部12aの前端から、階段の段鼻を被覆する前垂れ部12bが一体に屈曲形成されている。そして、踏み面被覆部12aの前端縁の表面には、複数の前記多段状凸部領域2が、それぞれの立壁部2bを前方に向けて横一列に形成されている。
このような床材12を用いて階段の各段を被覆すると、階段を昇る際には各凸部領域2を前方斜め上から見下ろすことになるので、各凸部領域2が一斉にあたかも無段状であるかのように視認されるのに対し、階段を降りる際には各凸部領域2を後方斜め上から見下ろすことになるので、各凸部領域2が一斉に多段状と視認されて、階段の各段の前端の位置をはっきりと認識できるようになり、しかも、床材12の多段部2c及び最上段部2aのそれぞれの段差面2d上端の凸エッジが滑り止め作用を発揮するので、歩行者が階段の各段を踏み外したり足を滑らせたりする恐れがなくなって、階段を昇降する歩行者の安全を確保することができる。

0027

多段状凸部領域2の平面形状は上記のような方形(四角形)に限定されるものではなく、四角形以外の多角形三角形六角形八角形など)、円形楕円形不定形、或いは、記号文字を表す平面形状としてもよい。もっとも、前記の多段状凸部領域2のように方形(四角形)の平面形状を有するものは、最上段部2aや多段部2cの形状の自由度(多段状凸模様の自由度)が大きく、凸部領域2の配設もし易いので好ましい。また、記号や文字を表す平面形状の多段状凸部領域を形成する場合は、見る方向によって記号や文字が表れたり実質的に消えたりする利点がある。
なお、凸部領域2の平面的な大きさは、床材の大きさに応じて、縦横寸法がおよそ5mm〜30cmの範囲内とするのが適当である。

0028

多段状凸部領域2の最上段部2aの平面形状や、多段部2cの各段部の平面形状は、前記のような山形状や逆V字状に限定されるものではなく、後述するような種々の平面形状となし得るものである。また、各段部の高さは0.1〜1mm程度であることが好ましく、各段部の上面の前後方向の長さは0.1〜30mm程度であることが好ましく、立壁面2bの高さは0.3〜3mm程度であることが好ましい。各段部の高さ、前後方向の長さ、立壁面の高さが上記の範囲内であると、立壁面2bと反対方向斜め上から見たとき、凸部領域2が多段状であることを明確に視認することができる。また、最上段部2aと多段部2cの各段部を合計した全体の段部の数は、3段以上であれば所望の段数となし得るものである。

0029

図3図9はいずれも多段状凸部領域の他の例を示すもので、各図の(a)はその平面図、(b)はその右側面図である。

0030

即ち、図3に示す多段状凸部領域21は方形(四角形)の平面形状を有するもので、横長矩形状の平面形状を有する最上段部21aが凸部領域21の一方(前端側)に偏位して形成されており、凸部領域21の他方(後端側)には、最下段部21c1の上に横長矩形状の平面形状を有する段部21c2,21c3を段階的に積み重ねた多段部21cが形成されている。

0031

図4に示す多段状凸部領域22は方形(四角形)の平面形状を有するもので、頂角が鋭角である三角山形状の平面形状を有する最上段部22aが凸部領域22の一方(前端側)に偏位して形成されており、凸部領域22の他方(後端側)には、最下段部22c1の上に頂角が鋭角である逆V字状の平面形状を有する段部22c2,22c3を段階的に積み重ねた多段部22cが形成されている。

0032

図5に示す多段状凸部領域23は方形(四角形)の平面形状を有するもので、直角三角形の平面形状を有する最上段部23aが凸部領域23の一方(前方斜め右側)に偏位して形成されており、凸部領域23の他方(後方斜め左側)には、最下段部23c1の上に斜め帯状の平面形状を有する段部23c2,23c3を段階的に積み重ねた多段部23cが形成されている。

0033

図6に示す多段状凸部領域24は方形(四角形)の平面形状を有するもので、波形状の平面形状を有する最上段部24aが凸部領域24の一方(前端側)に偏位して形成されており、凸部領域24の他方(後端側)には、最下段部24c1の上に波形状の平面形状を有する段部24c2,24c3を段階的に積み重ねた多段部24cが形成されている。

0034

図7に示す多段状凸部領域25は方形(四角形)の平面形状を有するもので、矩形状の平面形状を有する最上段部25aが凸部領域25の一方(前端側)中央に偏位して形成されており、凸部領域25の他方(後端側)及び両側方には、逆U字状の平面形状を有する段部25c1,25c2を段階的に積み重ねた多段部25cが形成されている。

0035

図8に示す多段状凸部領域26は半楕円形の平面形状を有するもので、小さな半楕円形の平面形状を有する最上段部26aが凸部領域26の一方(前端側)中央に偏位して形成されており、凸部領域26の他方(後端側)及び両側方には、半楕円枠形の平面形状を有する大きい段部26c1と中くらいの大きさの段部26c2を段階的に積み重ねた多段部26cが形成されている。

0036

図9に示す多段状凸部領域27は楕円形の平面形状を有するもので、頂角が鈍角である山形の平面形状を有する最上段部27aが凸部領域27の一方(前端側)に偏位して形成されており、凸部領域27の他方(後端側)には、最下段部27c1の上に頂角が鈍角である逆V字形の平面形状を有する段部27c2,27c3を段階的に積み重ねた多段部27cが形成されている。

0037

上述した多段状凸部領域2,21,22,23,24,25,26,27は、最上段部に連続する立壁面2b,21b,22b,23b,24b,25b,26b,27bも、最上段部及び多段部の各段差面2d,21d,22d,23d,24d,25d,26d,27dも垂直面になっているが、これらは必ずしも垂直面にする必要がなく、傾斜面としてもよい。
図10は立壁面や各段差面を傾斜面とした多段状凸部領域の他の例を示す断面図であって、この多段状凸部領域28は、最上段部28aに続く立壁面28bを多段部28c側に傾斜する傾斜面とし、各段差面28dを立壁面28b側に傾斜する傾斜面としている。傾斜角度は、床材表面(つまり凸部領域28の底面)に対して60°以上、90°未満とするのが適当である。

0038

また、上述した多段状凸部領域2,21,22,23,24,25,26,27は、最上段部の表面も多段部の各段部の表面も水平面になっているが、これらは必ずしも水平面にする必要がなく、傾斜面としてもよい。
図11はそのような多段状凸部領域の他の例を示す断面図であって、この多段状凸部領域29は、最上段部29aの上面も、多段部29cの各段部29c1,29c2,29c3の上面も、立壁面29b側から多段部29c側に向かって徐々に高さを減じる傾斜面としている。各上面の傾斜角度は、床材表面(つまり凸部領域28の底面)に対して30°以下とするのが適当である。

0039

また、上述した多段状凸部領域2,21,22,23,24,25,26,27は、立壁面上端の凸エッジや各段差面上端の凸エッジを直角の凸エッジとし、各段差面下端の凹エッジを直角の凹エッジとしているが、各段差面上端の凸エッジには丸み(R)をつけることが好ましい。このように各段差面上端の凸エッジに丸み(R)をつけると、立壁面側から多段部側に向かって斜め上から見下ろしたとき、それぞれの凸エッジが一層見え難くなり、凸部領域が恰も無段状であるかのように視認される効果が顕著になる。

0040

更に、多段状凸部領域2,21,22,23,24,25,26,27の表面(立壁面、最上段部の上面、多段部の各段部の上面、各段差面、凸部領域の側面など)は、梨子地その他の細かい凹凸模様を施して艶消し表面とすることも好ましい。このような艶消し表面にすると、多段状凸部領域を立壁面側から多段部側に向かって斜め上から見下ろしたとき、各段差面上端の凸エッジが更に見え難くなり、凸部領域が無段状であるかのように視認される効果が更に顕著になる。

0041

図1に示す床材10、図12に示す床材11、図4に示す床材12は、いずれも、前述の多段状凸部領域2を、その立壁面2bを同じ方向又は異なる方向に向けて、床材表面に縦横又は横一列に配設しているが、異なる形状の多段状凸部領域を、その立壁面を同じ方向又は異なる方向に向けて、床材表面に種々の配設パターンで配設しても勿論よい。
図13はそのような床材の一例を示す平面図であって、この床材13は、前述の多段状凸部領域21と、前述の多段状凸部領域27を選択し、これらの凸部領域21,27の立壁面21b,27bを前方、後方、左方、右方のいずれかに向けて、床材表面に複数の多段状凸部領域21,27を縦横に配置して形成したものである。このような床材13は、見る方向(前方斜め上、後方斜め上、左方斜め上、右方斜め上のいずれかからの視線方向)によって、形状の異なる多段状凸部領域21,27が多段状に見えたり無段状に見えたりするので、極めて変化に富んだ多段状凸模様を呈するものとなる。
なお、形状の異なる3種類以上の多段状凸部領域を形成してもよいし、それぞれの多段状凸部領域の向きをアトランダムに設定してもよいし、多段状凸部領域を所望の配設パターンで形成してもよいことは言うまでもない。

0042

図15は床材表面に形成した多段状凸部領域をその立壁面の方から多段部の方に向かって斜め上から撮影した写真であり、図16は同多段状凸部領域をその多段部の方から立壁面の方に向かって斜め上から撮影した写真である。
この多段状凸部領域は、その一方[図15では手前側図16では向こう側]に偏在する山形状の最上段部(頂角が鈍角である5角形の山形状の最上段部)と、この最上段部に続く凸部領域の一方の立壁面と、この最上段部から段階的に高さを減じるように凸部領域の他方に形成された多段部(頂角が鈍角である逆V字状の段部を段階的に3段重ねた多段部)を有するものであり、最上段部の上面には、防滑用の互いに平行な2本の凸条(この凸条は多段状凸部領域と無関係のものである)が横方向に形成されている。

0043

この多段状凸部領域を、多段部の方から立壁面の方に向かって斜め上から見下ろすと、図16の写真から明らかなように、多段状凸部領域が明瞭に多段状に視認される。これに対し、この多段状凸部領域を、立壁面の方から多段部の方に向かって斜め上から見下ろすと、図15の写真から明らかなように、多段状凸部領域が恰も無段状であるかのように視認される。なお、図15の写真において段状に見えるものは、多段状凸部領域とは無関係の防滑用の2本の凸条である。
これら図15図16の写真から、本発明における多段状凸部領域は、見る方向によって多段状に見えたり、恰も無段状に見えたりすることが裏付けられる。

0044

1床材表面
10,11,12,13床材
2,21,22,23,24,25,26,27,28,29多段状凸部領域
2a,21a,22a,23a,24a,25a,26a,27a,28a,29a 最上段部
2b,21b,22b,23b,24b,25b,26b,27b,28b,29b 最上段部に続く立壁面
2c,21c,22c,23c,24c,25c,26c,27c,28c,29c 多段部

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