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技術 接着剤組成物

出願人 株式会社オーシカ国立大学法人京都大学
発明者 植田成治樋田淳平大鹿真一梅村研二
出願日 2015年10月28日 (5年10ヶ月経過) 出願番号 2015-211446
公開日 2017年5月18日 (4年3ヶ月経過) 公開番号 2017-082082
状態 特許登録済
技術分野 接着剤、接着方法 単板の加工・合板製造
主要キーワード 平均変形 目標密度 引張り破壊 被接着材 膨張試験 繰返し試験 無機質繊維板 水分散型イソシアネート化合物
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年5月18日)のものです。
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図面 (9)

課題

糖を含み、熱圧時間を短縮することができ、かつ、優れた接着性能を得ることができる接着剤組成物を提供する。

解決手段

接着剤組成物、単糖又はオリゴ糖からなる群から選択される少なくとも1種の糖と、リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムと、イソシアネート化合物とを含むことを特徴とする。

概要

背景

従来、木質材料用接着剤組成物として、尿素樹脂メラミン樹脂フェノール樹脂等のホルムアルデヒド原料とする樹脂を含む接着剤組成物が知られている。前記樹脂は、それぞれ尿素メラミンフェノール等の石油由来物質とホルムアルデヒドとを重合させて得られるが、未反応のホルムアルデヒドを含むためシックハウス症候群等の健康被害の原因となる。また、前記石油由来物質は、化石資源枯渇に備え、その消費を抑制することが望まれる。

そこで、前記石油由来物質及びホルムアルデヒドを原料として用いることのない接着剤組成物として、糖を含む接着剤組成物が検討されている。前記糖を含む接着剤組成物として、例えば、スクロース等の糖とリン酸アンモニウム等の無機アンモニウムとからなる鉱物繊維用接着剤組成物が知られている(特許文献1参照)。

また、クエン酸イタコン酸リンゴ酸等のポリカルボン酸と、スクロース等の糖と、イソシアネート化合物とからなる木質繊維板又は削片板パーティクルボード)用接着剤組成物が知られている(特許文献2参照)。

概要

糖を含み、熱圧時間を短縮することができ、かつ、優れた接着性能を得ることができる接着剤組成物を提供する。接着剤組成物、単糖又はオリゴ糖からなる群から選択される少なくとも1種の糖と、リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムと、イソシアネート化合物とを含むことを特徴とする。

目的

本発明は、前記不都合を解消して、糖を含み、熱圧時間を短縮することができ、かつ、優れた接着性能を得ることができる接着剤組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

単糖又はオリゴ糖からなる群から選択される少なくとも1種の糖と、リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムと、イソシアネート化合物とを含むことを特徴とする接着剤組成物

請求項2

請求項1記載の接着剤組成物において、前記糖は、グルコースフルクトーススクロースからなる群から選択される少なくとも1種の糖であることを特徴とする接着剤組成物。

請求項3

請求項1又は請求項2記載の接着剤組成物において、前記糖と、リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムとの質量比が95:5〜75:25の範囲にあることを特徴とする接着剤組成物。

請求項4

請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の接着剤組成物において、カルボキシメチルセルロース又はその塩を含むことを特徴とする接着剤組成物。

請求項5

請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の接着剤組成物において、前記イソシアネート化合物は、水分散型イソシアネート化合物であることを特徴とする接着剤組成物。

請求項6

単糖又はオリゴ糖からなる群から選択される少なくとも1種の糖と、リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムと、イソシアネート化合物とを含む接着剤組成物を用いて接着されていることを特徴とする木質材料複合材

請求項7

単糖又はオリゴ糖からなる群から選択される少なくとも1種の糖と、リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムと、イソシアネート化合物とを含む接着剤組成物を用いて接着されていることを特徴とする無機質材料複合材。

技術分野

0001

本発明は、接着剤組成物に関する。

背景技術

0002

従来、木質材料用の接着剤組成物として、尿素樹脂メラミン樹脂フェノール樹脂等のホルムアルデヒド原料とする樹脂を含む接着剤組成物が知られている。前記樹脂は、それぞれ尿素メラミンフェノール等の石油由来物質とホルムアルデヒドとを重合させて得られるが、未反応のホルムアルデヒドを含むためシックハウス症候群等の健康被害の原因となる。また、前記石油由来物質は、化石資源枯渇に備え、その消費を抑制することが望まれる。

0003

そこで、前記石油由来物質及びホルムアルデヒドを原料として用いることのない接着剤組成物として、糖を含む接着剤組成物が検討されている。前記糖を含む接着剤組成物として、例えば、スクロース等の糖とリン酸アンモニウム等の無機アンモニウムとからなる鉱物繊維用接着剤組成物が知られている(特許文献1参照)。

0004

また、クエン酸イタコン酸リンゴ酸等のポリカルボン酸と、スクロース等の糖と、イソシアネート化合物とからなる木質繊維板又は削片板パーティクルボード)用接着剤組成物が知られている(特許文献2参照)。

先行技術

0005

特表2014−500916号公報
国際公開2012/098749号

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、前記従来の糖を含む接着剤組成物は、いずれも複合材を製造する際に熱圧時間が長くなり、しかも十分な接着性能を得ることができないという不都合がある。

0007

本発明は、前記不都合を解消して、糖を含み、熱圧時間を短縮することができ、かつ、優れた接着性能を得ることができる接着剤組成物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明の接着剤組成物は、単糖又はオリゴ糖からなる群から選択される少なくとも1種の糖と、リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムと、イソシアネート化合物とを含むことを特徴とする。本発明の接着剤組成物によれば、複合材を製造する際の熱圧時間を短縮することができ、しかも優れた接着強度を得ることができる。

0009

また、本発明の接着剤組成物によれば、前記糖と、リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムとの組合せに対し、さらにイソシアネート化合物を含むので、前記組合せとイソシアネート化合物との相乗効果により、優れた接着性能を得ることができる。前記相乗効果によれば、被接着材合板である場合には日本農林規格スチーミング繰返し試験における木破率について、パーティクルボードである場合には日本工業規格の吸水厚さ膨張率について、ガラスビーズ成形体である場合には自社評価方法における曲げ強さについて、それぞれ優れた接着性能を得ることができる。

0010

尚、前記自社評価方法は、2cm×7cmの試験片について、スパン5cmで平均変形速度2mm/分の荷重を加えたときの最大荷重を測定し、曲げ強さを算出するという方法である。

0011

本発明の接着剤組成物において、前記糖は、グルコースフルクトース、スクロースからなる群から選択される少なくとも1種の糖を用いることができる。

0012

また、本発明の接着剤組成物は、前記糖と、リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムとの質量比が95:5〜75:25の範囲にあることが好ましい。リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムとの質量比が前記範囲外であるときは、優れた接着性能を得ることができないことがある。

0013

また、本発明の接着剤組成物は、カルボキシメチルセルロース又はその塩を含むことが好ましい。本発明の接着剤組成物は、カルボキシメチルセルロース又はその塩を含むことにより粘度が増大し、例えば、合板を製造する際にロールコートによる塗布に適した粘度とすることができる。カルボキシメチルセルロースの塩としては、カルボキシメチルセルロースナトリウムが好ましい。

0014

また、本発明の接着剤組成物において、前記イソシアネート化合物は、水分散型イソシアネート化合物であることが好ましい。前記イソシアネート化合物は水分散型イソシアネート化合物であることにより水に分散しやすくなるので、例えば、パーティクルボードを製造する際にスプレーコートによる塗布を容易に行うことができる。

0015

本発明の木質材料複合材又は無機質材料複合材は、本発明の接着剤組成物を用いて接着されていることを特徴とする。

図面の簡単な説明

0016

Aは本発明の接着剤組成物を用いて製造された合板の接着強さを示し、Bは木破率を示すグラフ
Aは本発明の接着剤組成物を用い、熱圧時間を変えて製造された各合板の接着強さを示し、Bは木破率を示すグラフ。
Aは本発明の接着剤組成物を用い、熱圧時間を短縮して製造された各合板の接着強さを示し、Bは木破率を示すグラフ。
本発明の接着剤組成物を用いて製造されたパーティクルボードにおけるイソシアネート化合物の含有率と吸水厚さ膨張率との関係を示すグラフ。
本発明の接着剤組成物を用いて製造されたガラスビーズ成形体におけるイソシアネート化合物の含有率と曲げ強さとの関係を示すグラフ。
本発明の接着剤組成物におけるリン酸二水素アンモニウムとリン酸水素二アンモニウムとを用いた場合の比較であり、Aは本発明の接着剤組成物を用いて製造されたパーティクルボードの曲げ強さ、Bは吸水厚さ膨張率を示すグラフ。
Aは本発明の接着剤組成物におけるスクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比と本発明の接着剤組成物を用いて製造されたパーティクルボードの曲げ強さとの関係を、Bは本発明の接着剤組成物におけるスクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比と本発明の接着剤組成物を用いて製造されたパーティクルボードの吸水厚さ膨張率との関係を示すグラフ。
本発明の接着剤組成物におけるスクロースと他の糖を用いた場合の比較であり、Aは本発明の接着剤組成物を用いて製造されたパーティクルボードの曲げ強さ、Bは吸水厚さ膨張率を示すグラフ。

0017

次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。

0018

本実施形態の接着剤組成物は、単糖又はオリゴ糖からなる群から選択される少なくとも1種の糖と、リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムと、イソシアネート化合物とを含む。

0019

前記単糖としては、グルコース、フルクトース、マンノースガラクトースキシロースリボースアラビノースラムノースキシルロースデオキシリボース等を挙げることができ、前記オリゴ糖としてはスクロース、マルトーストレハロースツラノース等の二糖ラフィノースフラクトオリゴ糖ガラクトオリゴ糖マンナンオリゴ糖スタキオース等を挙げることができる。

0020

前記糖のうち、前記単糖としては、比較的広範囲で利用されている点でグルコース、フルクトースが好ましく、前記オリゴ糖としては、天然原料として安価である点でスクロースが好ましい。前記糖は1種のみ単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。

0021

前記リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムは、いずれか一方のみを単独で用いてもよく、混合して用いてもよい。本実施形態の接着剤組成物では、前記糖と、リン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムとの質量比が95:5〜75:25の範囲にあることにより、木質材料又は無機質材料に対して優れた接着性能を得ることができる。

0022

前記イソシアネート化合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製トリレンジイソシアネート、変性トリレンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4’−MDI)、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,2’−MDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−MDI)、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートポリメリックMDI)、変性ジフェニルメタンジイソシアネートカルボジイミド変性、プレポリマー変性等)、オルトトルイジンジイソシアネートTODI)、ナフチレンジイソシアネート(NDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、リジンジイソシアネート(LDI)等を挙げることができる。

0023

前記イソシアネート化合物としては、反応性が高く、安価である点で各種MDIが好ましく、容易に水溶液に分散することができる点で水分散型であることがさらに好ましい。

0024

本実施形態の接着剤組成物では、前記糖とリン酸二水素アンモニウム又はリン酸水素二アンモニウムとの合計量と、前記イソシアネート化合物との不揮発分の質量比が95:5〜30:70の範囲にあることにより、木質材料又は無機質材料に対してさらに優れた接着性能を得ることができる。

0025

また、本実施形態の接着剤組成物は、カルボキシメチルセルロース又はその塩を含むことにより、粘度を増大させることができる。前記カルボキシメチルセルロースの塩としてのカルボキシメチルセルロースナトリウムは、例えば、本実施形態の接着剤組成物をロールコートにより被接着材に塗布する場合、該接着剤組成物100質量部に対し、1.3〜2.3質量部の範囲で添加することができる。

0026

本実施形態の接着剤組成物は、木質材料複合材又は無機質材料複合材の製造に好適に用いることができる。前記木質材料複合材としては、例えば、合板、パーティクルボード、単板積層材、木質繊維板等を挙げることができ、前記無機質材料複合材としては、石膏ボード無機質繊維板、ガラスビーズ成形体等を挙げることができる。

0027

また、本実施形態の接着剤組成物は、接着性能を損なわない範囲で各種添加剤を含んでいてもよい。前記添加剤として、例えば、界面活性剤防腐剤防菌剤防黴剤防虫剤防蟻剤酸化防止剤紫外線吸収剤帯電防止剤難燃剤防錆剤染料顔料分散剤消泡剤凍結防止剤弱酸金属塩金属ハロゲン化物増量剤充填剤等を挙げることができる。

0028

次に、本発明の実施例を示す。

0029

〔実施例1〕
本実施例では、スクロース60質量部、リン酸二水素アンモニウム10.56質量部、カルボキシメチルセルロースナトリウム3質量部、ポリメリックMDI26.67質量部、水60質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0030

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を接着面に20g/918cm2の塗布量(乾燥前の塗布量、以下同じ)で塗布した、厚さ1.6mmの黄ラワン単板含水率4質量%未満)を3層積層し、冷圧1.0MPa、30分間、熱圧160℃、1.0MPa、60秒/mmの条件で圧締して合板を作製した。

0031

次に、本実施例で得られた合板について、合板の日本農林規格(JAS)に規定されるスチーミング繰り返し試験(特類試験)による接着強さ、木破率を測定した。

0032

前記スチーミング繰返し試験は、室温の水中に2時間以上浸漬した後、130±3℃で2時間スチーミングを行い、室温の流水中に1時間浸漬し、さらに130±3℃で2時間スチーミングを行い、室温の水中に冷めるまで浸漬し、濡れたままの状態で両端方向に毎分5880N以下の荷重速度引張り破壊させる接着力試験を行い、接着強さ、木破率を測定した。

0033

結果を表1、図1A、図1Bに示す。

0034

〔比較例1〕
本比較例では、ポリメリックMDIを全く用いなかった以外は、実施例1と全く同一にして接着剤組成物を製糊した。

0035

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用いた以外は、実施例1と全く同一にして合板を作製し、該合板について、実施例1と全く同一にして合板の日本農林規格(JAS)に規定されるスチーミング繰り返し試験(特類試験)による接着強さ、木破率を測定した。

0036

結果を表1、図1A、図1Bに示す。

0037

〔比較例2〕
本比較例では、スクロース及びリン酸二水素アンモニウムを全く用いることなく、カルボキシメチルセルロースナトリウム6質量部、ポリメリックMDI53.34質量部、水120質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0038

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用いた以外は、実施例1と全く同一にして合板を作製し、該合板について、実施例1と全く同一にして合板の日本農林規格(JAS)に規定されるスチーミング繰り返し試験(特類試験)による接着強さ、木破率を測定した。

0039

本比較例で得られた合板は、前記スチーミング繰り返し試験で剥離が生じ、スチーミング繰り返し試験による接着強さ、木破率は測定することができなかった。結果を表1、図1A、図1Bに示す。

0040

0041

表1、図1A、図1Bから、実施例1の接着剤組成物によれば、ポリメリックMDIを全く用いない比較例1の接着剤組成物、スクロース及びリン酸二水素アンモニウムを全く用いない比較例2の接着剤組成物に対し、スチーミング繰り返し試験による接着強さ、木破率において優れた接着性能を備えていることが明らかである。

0042

〔実施例2〕
本実施例では、スクロース60質量部、リン酸二水素アンモニウム10.56質量部、カルボキシメチルセルロースナトリウム2.50質量部、水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)26.67質量部、水60質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0043

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用い、熱圧時間を120秒/mm、300秒/mm、600秒/mm、1200秒/mmとした以外は実施例1と全く同一条件で圧締して合板を作製した。

0044

次に、本実施例で得られた合板について、実施例1と全く同一にして合板の日本農林規格(JAS)に規定されるスチーミング繰り返し試験(特類試験)による接着強さ、木破率を測定した。

0045

結果を表2、図2A、図2Bに示す。

0046

〔比較例3〕
本比較例では、水分散型ポリメリックMDIを全く用いなかった以外は、実施例2と全く同一にして接着剤組成物を製糊した。

0047

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用いた以外は、実施例2と全く同一にして合板を作製し、該合板について、実施例1と全く同一にして合板の日本農林規格(JAS)に規定されるスチーミング繰り返し試験(特類試験)による接着強さ、木破率を測定した。

0048

結果を表2、図2A、図2Bに示す。

0049

0050

表2、図2A、図2Bから、実施例2の接着剤組成物は、水分散型ポリメリックMDIを全く用いない比較例3の接着剤組成物に対し、スチーミング繰り返し試験において、接着強さ、木破率が向上しており、優れた接着性能を備えていることが明らかである。

0051

〔実施例3〕
本実施例では、スクロース60質量部、リン酸二水素アンモニウム10.56質量部、カルボキシメチルセルロースナトリウム2.50質量部、水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)13.33質量部、水60質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0052

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用いた以外は実施例1と全く同一条件で圧締して合板を作製し、該合板について、実施例1と全く同一にして合板の日本農林規格(JAS)に規定されるスチーミング繰り返し試験(特類試験)による接着強さ、木破率を測定した。

0053

結果を表3、図3A、図3Bに示す。

0054

〔実施例4〕
本実施例では、水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)を26.67質量部とした以外は実施例3と全く同一にして、接着剤組成物を製糊した。

0055

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用いた以外は実施例1と全く同一条件で圧締して合板を作製し、該合板について、実施例1と全く同一にして合板の日本農林規格(JAS)に規定されるスチーミング繰り返し試験(特類試験)による接着強さ、木破率を測定した。

0056

結果を表3、図3A、図3Bに示す。

0057

〔比較例4〕
本比較例では、水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)を全く用いず、カルボキシメチルセルロースナトリウムを3質量部とした以外は実施例3と全く同一にして、接着剤組成物を製糊した。

0058

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用い、熱圧時間を60秒/mm、120秒/mmとした以外は実施例1と全く同一条件で圧締して合板を作製し、該合板について、実施例1と全く同一にして合板の日本農林規格(JAS)に規定されるスチーミング繰り返し試験(特類試験)による接着強さ、木破率を測定した。

0059

結果を表3、図3A、図3Bに示す。

0060

0061

表3、図3A、図3Bから、水分散型ポリメリックMDIを全く含まない比較例4の接着剤組成物では、熱圧時間が60秒/mmではスチーミング繰返し試験に合格することができず、120秒/mmとしなければ合格することができないのに対し、水分散型ポリメリックMDIを含む実施例3、4の接着剤組成物では、熱圧時間が60秒/mmでもスチーミング繰返し試験に合格することができることがわかる。

0062

従って、実施例3、4の接着剤組成物は、比較例4の接着剤組成物に対し、熱圧時間を短縮できるという優れた接着性能を備えていることが明らかである。

0063

〔実施例5〕
本実施例では、スクロース169.8質量部、リン酸二水素アンモニウム29.9質量部、水169.8質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)10.5質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0064

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを5質量%の割合で含んでいる。

0065

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を、木粉チップ1100gに379.9gの塗布量で噴霧塗布した後、フォーミングを行って、熱圧180℃、3.7MPa、60秒/mmの条件で圧締して、目標厚さ5mm、目標密度0.8g/cm3、目標含脂率20%のパーティクルボードを作成した。

0066

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、日本工業規格(JIS)に規定される吸水厚さ膨張率試験による吸水前後の厚さを測定した。

0067

前記吸水厚さ膨張試験は、5cm×5cmの試験片について、予め中央部の厚さを0.05mmの精度までダイヤルゲージで測定し、20±1℃の水の水面下約3cmの位置に水平に24時間浸漬した後、取り出して水分を拭き取って厚さを測定することにより吸水厚さ膨張率を算出した。結果を表4、図4に示す。

0068

〔実施例6〕
本実施例では、スクロース163.4質量部、リン酸二水素アンモニウム28.7質量部、水163.4質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)17.8質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0069

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを8.5質量%の割合で含んでいる。

0070

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用い、塗布量を373.3gとした以外は実施例5と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0071

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、吸水前後の厚さを測定し、吸水厚さ膨張率を算出した。結果を表4、図4に示す。

0072

〔実施例7〕
本実施例では、スクロース150.6質量部、リン酸二水素アンモニウム26.5質量部、水150.6質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)32.8質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0073

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを15.6質量%の割合で含んでいる。

0074

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用い、塗布量を360.5gとした以外は実施例5と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0075

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、吸水前後の厚さを測定し、吸水厚さ膨張率を算出した。結果を表4、図4に示す。

0076

〔実施例8〕
本実施例では、スクロース130.3質量部、リン酸二水素アンモニウム22.9質量部、水150.6質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)56.7質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0077

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを27.0質量%の割合で含んでいる。

0078

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用い、塗布量を340.2gとした以外は実施例5と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0079

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、吸水前後の厚さを測定し、吸水厚さ膨張率を算出した。結果を表4、図4に示す。

0080

〔実施例9〕
本実施例では、スクロース89.0質量部、リン酸二水素アンモニウム15.7質量部、水89.0質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)104.7質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0081

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを50.0質量%の割合で含んでいる。

0082

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用い、塗布量を298.5gとした以外は実施例5と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0083

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、吸水前後の厚さを測定し、吸水厚さ膨張率を算出した。結果を表4、図4に示す。

0084

〔実施例10〕
本実施例では、スクロース53.4質量部、リン酸二水素アンモニウム9.4質量部、水53.4質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)146.6質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0085

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを70.0質量%の割合で含んでいる。

0086

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用い、塗布量を262.9gとした以外は実施例5と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0087

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、吸水前後の厚さを測定し、吸水厚さ膨張率を算出した。結果を表4、図4に示す。

0088

〔比較例5〕
本比較例では、スクロース178.6質量部、リン酸二水素アンモニウム31.4質量部、水178.6質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0089

本比較例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、水分散型ポリメリックMDIは全く含んでいない。

0090

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用い、塗布量を388.6gとした以外は実施例5と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0091

次に、本比較例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、吸水前後の厚さを測定し、吸水厚さ膨張率を算出した。結果を表4、図4に示す。

0092

〔比較例6〕
本比較例では、水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)209.9質量部、水163.4質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0093

本比較例で得られた接着剤組成物は、水分散型ポリメリックMDIのみを含み、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとは全く含んでいない。

0094

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用い、塗布量を373.3gとした以外は実施例5と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0095

次に、本比較例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、吸水前後の厚さを測定し、吸水厚さ膨張率を算出した。結果を表4、図4に示す。

0096

0097

図4において、破線はそれぞれの水分散型ポリメリックMDI含有率におけるスクロース及びリン酸二水素アンモニウムにより得られる効果と、水分散型ポリメリックMDIにより得られる効果との総和を示している。実施例5〜10の接着剤組成物によれば、水分散型ポリメリックMDIの含有率が5〜70質量%の範囲、換言すれば、スクロース及びリン酸二水素アンモニウムと水分散型ポリメリックMDIとの質量比が95:5〜30:70の範囲で、吸水厚さ膨張率が前記破線の下方にあり、それぞれのMDI含有率におけるスクロース及びリン酸二水素アンモニウムにより得られる効果と、水分散型ポリメリックMDIにより得られる効果との総和以上の顕著な効果を奏することがわかる。

0098

従って、実施例5の接着剤組成物は、パーティクルボードの吸水厚さ膨張率において、スクロース及びリン酸二水素アンモニウムと水分散型ポリメリックMDIとの相乗効果による優れた接着性能を備えていることが明らかである。

0099

〔実施例11〕
本実施例では、スクロース60.0質量部、リン酸二水素アンモニウム10.6質量部、水60.0質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)13.1質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0100

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを15.6質量%の割合で含んでいる。

0101

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を、ガラスビーズ320gに27.5gの塗布量で噴霧塗布した後、フォーミングを行って、熱圧180℃、4.5MPa、60秒/mmの条件で圧締して、目標厚さ10mm、含脂率5%のガラスビーズ成形体を作成した。

0102

次に、本実施例で得られたガラスビーズ成形体について、自社評価方法の曲げ強さ試験による最大荷重を測定した。

0103

前記曲げ強さ試験は、2cm×7cmの試験片について、スパン5cmで、平均変形速度2mm/分の荷重を加えたときの最大荷重を測定し、曲げ強さを算出した。結果を表5、図5に示す。

0104

〔実施例12〕
本実施例では、スクロース60.0質量部、リン酸二水素アンモニウム10.6質量部、水60.0質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)26.1質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0105

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを27.0質量%の割合で含んでいる。

0106

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用い、塗布量を28.4gとした以外は実施例11と全く同一条件で圧締して、ガラスビーズ成形体を作成した。

0107

次に、本実施例で得られたガラスビーズ成形体について、実施例11と全く同一にして最大荷重を測定し、曲げ強さを算出した。結果を表5、図5に示す。

0108

〔比較例7〕
本比較例では、スクロース60.0質量部、リン酸二水素アンモニウム10.6質量部、水60.0質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0109

本比較例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、水分散型ポリメリックMDIは全く含んでいない。

0110

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用い、塗布量を29.6gとした以外は実施例11と全く同一条件で圧締して、ガラスビーズ成形体を作成した。

0111

次に、本実施例で得られたガラスビーズ成形体について、実施例11と全く同一にして最大荷重を測定し、曲げ強さを算出した。結果を表5、図5に示す。

0112

〔比較例8〕
本比較例では、水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)77.1質量部、水60.0質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0113

本比較例で得られた接着剤組成物は、本比較例で得られた接着剤組成物は、水分散型ポリメリックMDIのみを含み、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとは全く含んでいない。

0114

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用い、塗布量を28.4gとした以外は実施例11と全く同一条件で圧締して、ガラスビーズ成形体を作成した。

0115

次に、本比較例で得られたガラスビーズ成形体について、実施例11と全く同一にして最大荷重を測定し、曲げ強さを算出した。結果を表5、図5に示す。

0116

0117

図5において、破線はそれぞれの水分散型ポリメリックMDI含有率におけるスクロース及びリン酸二水素アンモニウムにより得られる効果と、水分散型ポリメリックMDIにより得られる効果との総和を示している。実施例11〜12の接着剤組成物によれば、水分散型ポリメリックMDIの含有率が15.6〜27質量%の範囲、換言すれば、スクロース及びリン酸二水素アンモニウムと水分散型ポリメリックMDIとの不揮発分質量比が84.4:15.6〜73:27の範囲で、曲げ強さが前記破線の上方にあり、それぞれのMDI含有率におけるスクロース及びリン酸二水素アンモニウムにより得られる効果と、水分散型ポリメリックMDIにより得られる効果との総和以上の顕著な効果を奏することがわかる。

0118

従って、実施例11〜12の接着剤組成物は、ガラスビーズ成形体の曲げ強さにおいて、スクロース及びリン酸二水素アンモニウムと水分散型ポリメリックMDIとの相乗効果による優れた接着性能を備えていることが明らかである。

0119

〔実施例13〕
本実施例では、スクロース130.0質量部、リン酸二水素アンモニウム22.8質量部、水130.0質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)56.6質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0120

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを27.0質量%の割合で含んでいる。

0121

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を、木粉チップ1100gに339.0gの塗布量で噴霧塗布した後、フォーミングを行って、熱圧180℃、3.7MPa、120秒/mmの条件で圧締して、目標厚さ5mm、目標密度0.8g/cm3、目標含脂率20%のパーティクルボードを作成した。

0122

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表6に示す。また、曲げ強さを図6Aに、吸水厚さ膨張率を図6Bにそれぞれ示す。

0123

〔比較例9〕
本比較例では、スクロース178.1質量部、リン酸二水素アンモニウム31.3質量部、水178.1質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0124

本比較例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、水分散型ポリメリックMDIは全く含んでいない。

0125

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用い、塗布量を388.0gとした以外は実施例13と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0126

次に、本比較例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表6に示す。また、曲げ強さを図6Aに、吸水厚さ膨張率を図6Bにそれぞれ示す。

0127

〔実施例14〕
本実施例では、リン酸二水素アンモニウムに代えてリン酸水素二アンモニウムを用いた以外は、実施例13と全く同一にして、接着剤組成物を製糊した。

0128

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸水素二アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸水素二アンモニウム=85:15であり、スクロース、リン酸水素二アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを27.0質量%の割合で含んでいる。

0129

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用いた以外は実施例13と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0130

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表6に示す。また、曲げ強さを図6Aに、吸水厚さ膨張率を図6Bにそれぞれ示す。

0131

〔比較例10〕
本比較例では、リン酸二水素アンモニウムに代えてリン酸水素二アンモニウムを用いた以外は、比較例9と全く同一にして、接着剤組成物を製糊した。

0132

本比較例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸水素二アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸水素二アンモニウム=85:15であり、水分散型ポリメリックMDIは全く含んでいない。

0133

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用いた以外は比較例9と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0134

次に、本比較例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表6に示す。また、曲げ強さを図6Aに、吸水厚さ膨張率を図6Bにそれぞれ示す。

0135

0136

表6及び図6A、図6Bから、リン酸二水素アンモニウムに代えてリン酸水素二アンモニウムを用いた場合にも、リン酸二水素アンモニウムを用いた場合と同等の効果を得ることができることが明らかである。

0137

〔実施例15〕
本実施例では、スクロース146.2質量部、リン酸二水素アンモニウム7.7質量部、水195.8質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)56.9質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0138

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=95:5であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを27.0質量%の割合で含んでいる。

0139

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を、木粉チップ1100gに406.6gの塗布量で噴霧塗布した後、フォーミングを行って、熱圧180℃、3.7MPa、120秒/mmの条件で圧締して、目標厚さ5mm、目標密度0.8g/cm3、目標含脂率20%のパーティクルボードを作成した。

0140

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表7に示す。また、曲げ強さを図7Aに、吸水厚さ膨張率を図7Bにそれぞれ示す。

0141

〔実施例16〕
本実施例では、スクロース138.5質量部、リン酸二水素アンモニウム15.4質量部、水195.8質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)56.9質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0142

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=90:10であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを27.0質量%の割合で含んでいる。

0143

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用いた以外は実施例15と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0144

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表7に示す。また、曲げ強さを図7Aに、吸水厚さ膨張率を図7Bにそれぞれ示す。

0145

〔実施例17〕
本実施例では、スクロース130.8質量部、リン酸二水素アンモニウム23.0質量部、水195.8質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)56.9質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0146

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを27.0質量%の割合で含んでいる。

0147

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用いた以外は実施例15と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0148

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表7に示す。また、曲げ強さを図7Aに、吸水厚さ膨張率を図7Bにそれぞれ示す。

0149

〔実施例18〕
本実施例では、スクロース115.4質量部、リン酸二水素アンモニウム38.5質量部、水195.8質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)56.9質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0150

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=75:25であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを27.0質量%の割合で含んでいる。

0151

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用いた以外は実施例15と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0152

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表7に示す。また、曲げ強さを図7Aに、吸水厚さ膨張率を図7Bにそれぞれ示す。

0153

〔比較例11〕
本比較例では、スクロース153.4質量部、水195.2質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)56.8質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0154

本比較例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=100:0であり(リン酸二水素アンモニウムを全く含まない)、スクロース、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを27.0質量%の割合で含んでいる。

0155

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用いた以外は実施例15と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0156

次に、本比較例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表7に示す。また、曲げ強さを図7Aに、吸水厚さ膨張率を図7Bにそれぞれ示す。

0157

0158

表7及び図7A、図7Bから、実施例15〜18の接着剤組成物によれば、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=95:5〜75:25の範囲で、リン酸二水素アンモニウムを全く含まない比較例11の接着剤組成物に対し、曲げ強さがより高く、吸水厚さ膨張率がより低く、優れた接着性能を備えることが明らかである。

0159

〔実施例19〕
本実施例では、スクロース130.0質量部、リン酸二水素アンモニウム22.9質量部、水130.0質量部を混合した後、さらに水分散型ポリメリックMDI(東ソー株式会社製、商品名:コロネート 3521)56.6質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0160

本実施例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、スクロース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを27.0質量%の割合で含んでいる。

0161

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を、木粉チップ1100gに339.0gの塗布量で噴霧塗布した後、フォーミングを行って、熱圧180℃、3.7MPa、120秒/mmの条件で圧締して、目標厚さ5mm、目標密度0.8g/cm3、目標含脂率20%のパーティクルボードを作成した。

0162

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表8に示す。また、曲げ強さを図8Aに、吸水厚さ膨張率を図8Bにそれぞれ示す。

0163

〔比較例12〕
本比較例では、スクロース179.7質量部、リン酸二水素アンモニウム31.6質量部、水179.7質量部を混合し、撹拌して、接着剤組成物を製糊した。

0164

本比較例で得られた接着剤組成物は、スクロースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がスクロース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、水分散型ポリメリックMDIは全く含んでいない。

0165

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用い、塗布量を390.9gとした以外は実施例19と全く同一条件で圧締して、パーティクルボードを作成した。

0166

次に、本比較例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表8に示す。また、曲げ強さを図8Aに、吸水厚さ膨張率を図8Bにそれぞれ示す。

0167

〔実施例20〕
本実施例では、スクロースに代えてグルコースを用いた以外は、実施例19と全く同一にして、接着剤組成物を製糊した。

0168

本実施例で得られた接着剤組成物は、グルコースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がグルコース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、グルコース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを27.0質量%の割合で含んでいる。

0169

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用いた以外は、実施例19と全く同一にして、パーティクルボードを作成した。

0170

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表8に示す。また、曲げ強さを図8Aに、吸水厚さ膨張率を図8Bにそれぞれ示す。

0171

〔比較例13〕
本比較例では、スクロースに代えてグルコースを用いた以外は、比較例12と全く同一にして、接着剤組成物を製糊した。

0172

本比較例で得られた接着剤組成物は、グルコースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がグルコース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、水分散型ポリメリックMDIは全く含んでいない。

0173

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用いた以外は、比較例12と全く同一にして、パーティクルボードを作成した。

0174

次に、本比較例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表8に示す。また、曲げ強さを図8Aに、吸水厚さ膨張率を図8Bにそれぞれ示す。

0175

〔実施例21〕
本実施例では、スクロースに代えてフルクトースを用いた以外は、実施例19と全く同一にして、接着剤組成物を製糊した。

0176

本実施例で得られた接着剤組成物は、フルクトースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がフルクトース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、フルクトース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを27.0質量%の割合で含んでいる。

0177

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用いた以外は、実施例19と全く同一にして、パーティクルボードを作成した。

0178

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表8に示す。また、曲げ強さを図8Aに、吸水厚さ膨張率を図8Bにそれぞれ示す。

0179

〔比較例14〕
本比較例では、スクロースに代えてフルクトースを用いた以外は、比較例12と全く同一にして、接着剤組成物を製糊した。

0180

本比較例で得られた接着剤組成物は、フルクトースとリン酸二水素アンモニウムとの質量比がフルクトース:リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、水分散型ポリメリックMDIは全く含んでいない。

0181

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用いた以外は、比較例12と全く同一にして、パーティクルボードを作成した。

0182

次に、本比較例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表8に示す。また、曲げ強さを図8Aに、吸水厚さ膨張率を図8Bにそれぞれ示す。

0183

〔実施例22〕
本実施例では、スクロースに代えてグルコースとフルクトースとを1:1の質量比で混合した混合物を用いた以外は、実施例19と全く同一にして、接着剤組成物を製糊した。

0184

本実施例で得られた接着剤組成物は、前記混合物とリン酸二水素アンモニウムとの質量比が(グルコース+フルクトース):リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、グルコース、フルクトース、リン酸二水素アンモニウム、水分散型ポリメリックMDIの合計量に対し、水分散型ポリメリックMDIを27.0質量%の割合で含んでいる。

0185

次に、本実施例で得られた接着剤組成物を用いた以外は、実施例19と全く同一にして、パーティクルボードを作成した。

0186

次に、本実施例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表8に示す。また、曲げ強さを図8Aに、吸水厚さ膨張率を図8Bにそれぞれ示す。

0187

〔比較例15〕
本比較例では、スクロースに代えてグルコースとフルクトースとを1:1の質量比で混合した混合物を用いた以外は、比較例12と全く同一にして、接着剤組成物を製糊した。

0188

本比較例で得られた接着剤組成物は、前記混合物とリン酸二水素アンモニウムとの質量比が(グルコース+フルクトース):リン酸二水素アンモニウム=85:15であり、水分散型ポリメリックMDIは全く含んでいない。

0189

次に、本比較例で得られた接着剤組成物を用いた以外は、比較例12と全く同一にして、パーティクルボードを作成した。

0190

次に、本比較例で得られたパーティクルボードについて、実施例5と全く同一にして、最大荷重と、吸水前後の厚さを測定し、曲げ強さと吸水厚さ膨張率とを算出した。結果を表8に示す。また、曲げ強さを図8Aに、吸水厚さ膨張率を図8Bにそれぞれ示す。

0191

実施例

0192

表8及び図8A、図8Bから、スクロースに代えて、グルコース、フルクトース又はグルコースとフルクトースとを1:1の質量比で混合した混合物を用いた場合にも、スクロースを用いた場合と同等の効果を得ることができることが明らかである。

0193

符号なし。

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