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技術 ウインドデフレクタ

出願人 日野自動車株式会社
発明者 土田典裕
出願日 2015年10月28日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2015-211755
公開日 2017年5月18日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2017-081412
状態 特許登録済
技術分野 旅客車・荷物車の上部構造 特殊荷物運搬車両
主要キーワード 中間傾斜 湾曲形 空気導出口 導風通路 ベース上面 導風部材 正面構造 ウインドデフレクタ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

キャブよりも上方に冷凍装置熱交換器が位置する貨物自動車に装着されるウインドデフレクタであって、冷凍サイクルの効率の低下を抑えるウインドデフレクタを提供する。

解決手段

ウインドデフレクタ20は、キャブ11よりも上方に冷凍装置の熱交換器13が位置する貨物自動車に装着されるウインドデフレクタであって、キャブ11のルーフ11Rに固定される第1導風部材30と、第1導風部材30の上方に位置して第1導風部材30から離れている第2導風部材50と、第1導風部材30と第2導風部材50とを連結する連結部材60とを備え、第1導風部材30の第1上面部37と第2導風部材50の第2下面部54とは、車両の前方側からの走行風の一部を熱交換器13へ導く導風通路65を構成する。

概要

背景

貨物自動車の1つとして、荷台の内部空間を低温状態に維持する冷凍装置を搭載した冷凍車が知られている。冷凍装置は、コンプレッサによって圧縮された冷媒を冷却する空冷式熱交換器を備えており、例えば特許文献1には、キャブの上方に熱交換器が位置するノーズマウント式の冷凍装置を搭載した貨物自動車が開示されている。また、例えば特許文献2には、走行時の空気抵抗を低減するべく、走行風を荷台の上方へと案内するウインドデフレクタをキャブのルーフに備えた貨物自動車が開示されている。

概要

キャブよりも上方に冷凍装置の熱交換器が位置する貨物自動車に装着されるウインドデフレクタであって、冷凍サイクルの効率の低下を抑えるウインドデフレクタを提供する。ウインドデフレクタ20は、キャブ11よりも上方に冷凍装置の熱交換器13が位置する貨物自動車に装着されるウインドデフレクタであって、キャブ11のルーフ11Rに固定される第1導風部材30と、第1導風部材30の上方に位置して第1導風部材30から離れている第2導風部材50と、第1導風部材30と第2導風部材50とを連結する連結部材60とを備え、第1導風部材30の第1上面部37と第2導風部材50の第2下面部54とは、車両の前方側からの走行風の一部を熱交換器13へ導く導風通路65を構成する。

目的

本発明は、キャブよりも上方に冷凍装置の熱交換器が位置する貨物自動車に装着されるウインドデフレクタであって、冷凍サイクルの効率の低下を抑えるウインドデフレクタを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

キャブよりも上方に冷凍装置熱交換器が位置する貨物自動車に装着されるウインドデフレクタであって、前記キャブのルーフに位置する第1導風部と、前記第1導風部の上方に位置して前記第1導風部から離れている第2導風部とを備え、前記第1導風部の上面部と前記第2導風部の下面部とは、車両の前方側からの走行風の一部を前記熱交換器へ導く導風通路を構成するウインドデフレクタ。

請求項2

前記第1導風部の上面部は、前記車両の後方側の部位ほど上方に位置するように傾斜している請求項1に記載のウインドデフレクタ。

請求項3

前記第1導風部の上面部は、前記車両の前後方向に連なる2つの傾斜部を含み、前記2つの傾斜部の一方は、前記第1導風部の上面部の前縁部を含み、前記2つの傾斜部の他方よりも大きい傾斜角度を有する請求項2に記載のウインドデフレクタ。

請求項4

前記第1導風部と前記第2導風部とを連結する連結部を備え、前記連結部は、前記ウインドデフレクタの上面視において前記車両の前後方向に前縁部と後縁部とが並ぶ翼型形状を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載のウインドデフレクタ。

請求項5

前記第1導風部と前記第2導風部とを連結する連結部を複数備える請求項1〜4のいずれか一項に記載のウインドデフレクタ。

請求項6

前記第2導風部の上面部は、前記車両の後方側の部位ほど小さい傾斜角度を有する請求項1〜5のいずれか一項に記載のウインドデフレクタ。

請求項7

前記車両の幅方向に直交する断面において前記第2導風部の上面部と前記第2導風部の下面部とがなす形状が翼型形状である請求項6に記載のウインドデフレクタ。

技術分野

0001

本発明は、冷凍装置熱交換器キャブよりも上方に位置する貨物自動車に装着されるウインドデフレクタに関する。

背景技術

0002

貨物自動車の1つとして、荷台の内部空間を低温状態に維持する冷凍装置を搭載した冷凍車が知られている。冷凍装置は、コンプレッサによって圧縮された冷媒を冷却する空冷式の熱交換器を備えており、例えば特許文献1には、キャブの上方に熱交換器が位置するノーズマウント式の冷凍装置を搭載した貨物自動車が開示されている。また、例えば特許文献2には、走行時の空気抵抗を低減するべく、走行風を荷台の上方へと案内するウインドデフレクタをキャブのルーフに備えた貨物自動車が開示されている。

先行技術

0003

特開2013−133981号公報
特開2012−136120号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ここで、特許文献1のようなノーズマウント式の冷凍装置を備えた冷凍車に対して、特許文献2のようなウインドデフレクタが装着されると、走行風が荷台の上方へと案内されることで熱交換器に吹き付けられる走行風が少なくなる。そのため、熱交換器の冷却効率が低下し、結果として、冷凍サイクルの効率が低下してしまう。

0005

本発明は、キャブよりも上方に冷凍装置の熱交換器が位置する貨物自動車に装着されるウインドデフレクタであって、冷凍サイクルの効率の低下を抑えるウインドデフレクタを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するウインドデフレクタは、キャブよりも上方に冷凍装置の熱交換器が位置する貨物自動車に適用されるウインドデフレクタであって、前記キャブのルーフに位置する第1導風部と、前記第1導風部の上方に位置して前記第1導風部から離れている第2導風部とを備え、前記第1導風部の上面部と前記第2導風部の下面部とは、走行風の一部を前記熱交換器へ導く導風通路を構成する。

0007

上記構成によれば、導風通路によって走行風の一部が熱交換器へと導かれることから、熱交換器の冷却効率の低下を抑えることができる。その結果、冷凍サイクルの効率の低下を抑えることができる。

0008

上記ウインドデフレクタにおいて、前記第1導風部の上面部は、前記車両の後方側の部位ほど上方に位置するように傾斜していることが好ましい。
上記構成によれば、第1導風部の上面部における走行風の剥離に起因した空気抵抗を低減することができる。

0009

上記ウインドデフレクタにおいて、前記第1導風部の上面部は、前記車両の前後方向に連なる2つの傾斜部を含み、前記2つの傾斜部の一方は、前記第1導風部の上面部の前縁部を含み、前記2つの傾斜部の他方よりも大きい傾斜角度を有することが好ましい。なお、傾斜角度は、車両の上下方向に直交する平面に対する角度である。

0010

上記構成によれば、第1導風部の上面部の前縁部において傾斜角度が大きくなることで、導風通路に流入する走行風を多くすることができる。その結果、熱交換器の冷却効率の低下をさらに抑えることができる。

0011

上記ウインドデフレクタは、前記第1導風部と前記第2導風部とを連結する連結部を備え、前記連結部は、前記ウインドデフレクタの上面視において前記車両の前後方向に前縁部と後縁部とが並ぶ翼型形状を有するとよい。

0012

上記構成によれば、連結部の前縁部で分流した走行風が連結部から剥離しにくくなる。その結果、連結部に起因した空気抵抗を低減することができる。
上記ウインドデフレクタは、前記第1導風部と前記第2導風部とを連結する連結部を複数備えることが好ましい。

0013

上記構成によれば、第1導風部と第2導風部とをより強固に連結することができる。また、連結部が翼型形状を有する場合には、連結部に起因した空気抵抗を低減しつつ、第1導風部と第2導風部とをより強固に連結することができる。

0014

上記ウインドデフレクタにおいて、前記第2導風部の上面部は、前記車両の後方側の部位ほど小さい傾斜角度を有することが好ましい。
上記構成によれば、第2上面部によって荷台の上方へと案内された走行風が荷台から剥離しにくくなることから、当該剥離に起因する空気抵抗を低減することができる。

0015

上記ウインドデフレクタにおいて、前記車両の幅方向に直交する断面において前記第2導風部の上面部と前記第2導風部の下面部とがなす形状が翼型形状であってもよい。
上記構成によれば、第2導風部の前縁部で分流した走行風が第2導風部から剥離しにくくなる。その結果、第2導風部に起因する空気抵抗を低減することができる。

図面の簡単な説明

0016

一実施形態のウインドデフレクタを装着した貨物自動車を熱交換器が収容されるカバー断面構造とともに模式的に示す側面図。
ウインドデフレクタの斜視構造を示す斜視図。
(a)は第1導風部の上面構造を示す上面図、(b)は第1導風部の正面構造を示す正面図。
(a)はウインドデフレクタの上面構造を示す上面図、(b)はウインドデフレクタの正面構造を示す正面図。
第2導風部に導かれる走行風の流れの一例を模式的に示す斜視図。
第1導風部に導かれる走行風の流れの一例を模式的に示す斜視図であって、第2導風部を省略して示す斜視図。
導風通路を流れる走行風の流れの一例を模式的に示す部分断面図。
連結部の周囲における走行風の流れの一例を模式的に示す図。
変形例における第2導風部の断面構造を走行風の流れの一例とともに示す部分断面図。

実施例

0017

図1図8を参照して、ウインドデフレクタの一実施形態について説明する。
図1に示すように、ウインドデフレクタ20が装着される貨物自動車10は、キャブ11の後方に位置する荷台12の内部空間を例えば−20℃〜+5℃といった低温状態に維持する冷凍装置を備えた冷凍車である。冷凍装置は、冷媒を冷却する空冷式の熱交換器13を備えており、この熱交換器13がキャブ11の上方に位置するノーズマウント式の冷凍装置である。熱交換器13の後方には、熱交換器13を通じて空気を吸入するファン14が位置する。ファン14は、外気温車速等に応じて図示されない電源装置から電力が供給されることにより駆動される。これら熱交換器13およびファン14は、荷台12の前面に固定されたカバー15に収容されている。

0018

カバー15は、荷台12の前面から車両の前方に突き出すような形状を有しており、荷台12の前面上端部から車両の前方へ僅かに下方に傾斜しながら延びる上壁部16と、上壁部16の前端部から車両の下側後方へ向かって荷台12の前面まで延びる前壁部17とを備える。カバー15は、上壁部16と前壁部17とがなす隅部、および、前壁部17における上部に、車両の前方に開口する複数の空気導入口18を備え、また、上壁部16に、車両の上方に開口する空気導出口19を備えている。空気導入口18を通じてカバー15内に導入された空気は、熱交換器13にて冷媒を冷却したのち空気導出口19を通じてカバー15の上方へと導出される。

0019

ウインドデフレクタ20は、キャブ11のルーフ11Rに固定されており、後方に位置するカバー15との間に隙間63を形成する後端形状を有する。ウインドデフレクタ20は、キャブ11のルーフ11Rに固定される第1導風部としての第1導風部材30と、第1導風部材30の上方にて第1導風部材30から離れている第2導風部としての第2導風部材50と、第1導風部材30と第2導風部材50とを連結する連結部として一対の連結部材60とを備える。ウインドデフレクタ20は、第1導風部材30の第1上面部37と第2導風部材50の第2下面部54とで構成される導風通路65を有する。導風通路65は、車両の前方側に位置して走行風が流入する流入部66と車両の後方側に位置して走行風が流出する流出部67を有しており、走行風の一部をカバー15の空気導入口18の前方へ導く。

0020

図2図3(a)、および、図3(b)に示すように、第1導風部材30は、例えば繊維強化プラスチックからなる中空成形品であり、図示されない締結部材によってキャブ11のルーフ11Rに固定されるベース部31と、ベース部31の上側に一体的に備えられた本体部32とを備える。これらベース部31および本体部32の後端部は、カバー15の前壁部17に倣うように傾斜する形状を有する。

0021

ベース部31は、ベース前面部33と、ベース前面部33の側縁部に連なる一対のベース側面部34と、本体部32の両側にてベース前面部33およびベース側面部34の上縁部に連なるベース上面部35を備える。ベース前面部33は、ルーフ11Rの前縁部に沿うように車両の幅方向に延びているとともに下縁部よりも上縁部が車両の後方側に位置するように傾斜しており、走行風を車両の上側後方に導く。ベース側面部34は、ベース前面部33の両側縁部から車両の後方へ湾曲したのちに車両の外側後方へ向かって延びているとともに下縁部よりも上縁部が内側に位置するように傾斜しており、走行風を車両の外側後方へ導く。ベース上面部35は、走行風の剥離が抑えられるように車両の後方側の部位ほど上方に位置するように緩やかに傾斜している。また、ベース上面部35の内側縁部および外側縁部は、車両の後方側の部位ほどベース上面部35の幅が小さくなるように内側縁部が外側縁部に近づきながら車両の外側後方に向かって延びている。

0022

本体部32は、第2導風部材50に対向する第1上面部37と第1上面部37の側縁部に連なる一対の第1側面部38とを備える。第1上面部37は、ベース前面部33の中央部分から車両の後方へ向かって延びている。第1上面部37は、車両の後方側の部位ほど大きな幅を有するように両側縁部が車両の外側後方へと延びているとともに、第1上面部37における走行風の剥離が抑えられるように車両の後方側の部位ほど上方に位置するように傾斜している。第1上面部37の傾斜は、ベース前面部33の中央部分に連なって第1上面部37の前縁部37fを含む第1前側傾斜部39と、第1前側傾斜部39に連なる第1中間傾斜部40と、第1中間傾斜部40に連なって第1上面部37の後縁部37rを含む第1後側傾斜部41とで構成されている。第1前側傾斜部39は、車両の上下方向に直交する平面に対する角度である傾斜角度として、第1中間傾斜部40の傾斜角度θ2よりも大きい傾斜角度θ1を有する。また、第1後側傾斜部41は、カバー15の空気導入口18に向かって延びており、傾斜角度θ1と略等しい傾斜角度θ3を有する(図1参照)。各傾斜部39〜41の接続部分は、お互いが滑らかに連なるように緩やかな湾曲形状に形成されている。なお、図3(a)および図3(b)において、二点鎖線は、第1上面部37における連結部材60の外形を示している。

0023

第1側面部38は、第1上面部37の両側に位置しており、第1上面部37の側縁部とベース上面部35の内側縁部とに連なっている。第1側面部38は、第1上面部37の側縁部から車両の外側後方に向かって延びているとともに上縁部よりも下縁部が外側に位置するように傾斜しており、走行風を車両の外側後方へ導く。

0024

図2図4(a)、および、図4(b)に示すように、第2導風部材50は、例えば繊維強化プラスチックからなる板状の成形品であり、第1導風部材30の第1前側傾斜部39の上方に前縁部50fが位置し、前縁部50fよりも上方に位置する後縁部50rがカバー15の上壁部16の前端近傍に位置する(図1参照)。第2導風部材50は、第2上面部53および第2下面部54を有する主面部51と、主面部51の両側に一体的に備えられた一対の第2側面部52とを備える。第2導風部材50は、上下方向において、主面部51が第1導風部材30の第1上面部37に対向し、第2側面部52が第1導風部材30の第1側面部38と対向する。

0025

主面部51は、前縁部50fから車両の後方へ向かって後縁部50rまで延びているとともに、車両の後方側の部位ほど大きな幅を有するように両側縁部が車両の外側後方に向かって延びている。また、主面部51は、車両の後方側の部位ほど上方に位置するように傾斜している。主面部51の傾斜は、第2前側傾斜部55と第2前側傾斜部55に連なる第2後側傾斜部56とで構成される。図1に示すように、第2前側傾斜部55は、第2後側傾斜部56よりも大きい傾斜角度であって、かつ、第1後側傾斜部41の傾斜角度θ3と略等しい傾斜角度を有する。また、第2後側傾斜部56は、カバー15の上壁部16の傾斜角度と略等しい傾斜角度を有しており、ここでは第1中間傾斜部40の傾斜角度θ2と略等しい傾斜角度を有する。すなわち、第2上面部53は、第2上面部53からの走行風の剥離を抑えつつ走行風を荷台12の上方に導く。第2前側傾斜部55と第2後側傾斜部56とは、主面部51の延在方向における中央部分にて接続されており、その接続部分が緩やかな湾曲形状に形成されている。

0026

第2側面部52は、主面部51の両側に位置しており、主面部51の側縁部に連なっている。第2側面部52は、主面部51の側縁部から車両の外側後方に向かって延びているとともに上縁部よりも下縁部が外側に位置するように傾斜しており、走行風を車両の外側後方へ導く。第2側面部52の下縁部は、図1に示すウインドデフレクタ20の側面視において、第1導風部材30の第1上面部37よりも上方の位置を、主面部51の前縁部から車両の後方へ向かって第1上面部37の第1中間傾斜部40および第1後側傾斜部41に倣うように延びている。

0027

一対の連結部材60は、例えば繊維強化プラスチックからなる成形品であり、第1導風部材30の第1上面部37と第2導風部材50の第2下面部54とを連結している。図3(a)にも示すように、各連結部材60は、導風通路65に位置しており、ウインドデフレクタ20の上面視において、車両の前後方向に前縁部60fと後縁部60rとが並んでいるとともに、その厚みが前縁部60fから後縁部60rに向かって徐々に大きくなったのちに徐々に小さくなる翼型形状を有している。図3(b)に示すように、一対の連結部材60は、第1前側傾斜部39の両側縁部の各々の後方に前縁部60fが位置しているとともに、後縁部60rよりも前縁部60f寄りの部位から厚みが小さくなっている。

0028

上述したウインドデフレクタ20は、第2導風部材50の第2下面部54および第1導風部材30の第1上面部37の各々に対して一対の連結部材60が締結部材によって締結されることにより組み立てられる。図1に示すように、ウインドデフレクタ20には、第1導風部材30の第1上面部37と第2導風部材50の第2下面部54とによって導風通路65が形成される。導風通路65の流入部66は、第1上面部37の前縁部37fと第2下面部54の前縁部として機能する第2導風部材50の前縁部50fとによって構成される。導風通路65の流出部67は、第1上面部37の後縁部37rと第2下面部54の後縁部として機能する第2導風部材50の後縁部50rとによって構成される。そして、ウインドデフレクタ20は、キャブ11のルーフ11Rに対する位置合わせが行われたのち、キャブ11のルーフ11Rに対して締結部材によって締結されることによりキャブ11に装着される。

0029

図5図7を参照して、ウインドデフレクタ20の作用について説明する。なお、図6においては、第2導風部材50を省略してウインドデフレクタ20を示している。
図5に示すように、ウインドデフレクタ20を装着した貨物自動車10が走行すると、第2導風部材50においては、主面部51に吹き付けられる走行風70が第2上面部53によってカバー15の上方を通じて荷台12の上方へと導かれる。また、第2側面部52に吹き付けられる走行風71が第2側面部52によって車両の外側後方へと導かれる。

0030

また、図6に示すように、第1導風部材30においては、ベース前面部33の中央部分に吹き付けられる走行風72が、流入部66から導風通路65に流入し、第1上面部37によって導かれて流出部67から流出することにより、カバー15の空気導入口18付近へと導かれる。

0031

ベース前面部33の中央部分の両側に吹き付けられる走行風73の一部は、第1側面部38によって車両の外側後方へと導かれる。また、該走行風73の一部は、第1上面部37の側縁部から導風通路65に流入し、第1上面部37によって導かれて流出部67から流出することにより、カバー15の空気導入口18付近へと導かれる。

0032

図7に示すように、導風通路65によって空気導入口18付近に導かれた走行風72の一部は、第2導風部材50の後縁部50rとカバー15の上壁部16との隙間68を通じてカバー15の上方へと流出し、第2上面部53によって導かれた走行風70とともに荷台12の上方へと導かれる。また、空気導入口18付近に導かれた走行風72の一部は、空気導入口18を通じてカバー15に進入することで熱交換器13へと導かれる。そして、熱交換器13にて冷媒を冷却したのち、カバー15の空気導出口19から流出し、第2上面部53によって導かれた走行風70とともに荷台12の上方へと導かれる。なお、こうした流れは、空気導入口18付近に導かれた走行風73についても同様である。

0033

このようにウインドデフレクタ20が装着された貨物自動車10においては、走行風の一部が導風通路65およびカバー15の空気導入口18を通じて熱交換器13へと導かれる。これにより、熱交換器13の冷却効率の低下が抑えられ、結果として、冷凍サイクルの効率の低下を抑えることができる。

0034

ここで、導風通路65には、第1導風部材30と第2導風部材50とを連結する連結部材60が位置している。
図8に示すように、連結部材60は、ウインドデフレクタ20の上面視において、車両の前後方向に前縁部60fと後縁部60rとが並んだ翼型形状を有している。そのため、連結部材60に吹き付けられる走行風74は、連結部材60の前縁部60fで分流し、連結部材60の側面に沿って流れたのちに連結部材60の後縁部60rで円滑に合流する。すなわち、連結部材60から走行風が剥離しにくいことから、連結部材60の後方に負圧が発生しにくい。その結果、連結部材60に起因した空気抵抗を低減することができる。

0035

上記実施形態のウインドデフレクタ20によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1)導風通路65を通じて走行風の一部が熱交換器13へと導かれることから、熱交換器13の冷却効率の低下が抑えられる。その結果、冷凍サイクルの効率の低下を抑えることができる。

0036

(2)熱交換器13の冷却効率の低下が抑えられることで、ファン14が駆動される頻度が抑えられる。その結果、ウインドデフレクタの装着にともなう冷凍装置のエネルギー効率の低下も抑えられる。

0037

(3)第1上面部37が車両の後方側の部位ほど上方に位置するように傾斜しているため、第1上面部37における走行風の剥離に起因した空気抵抗を低減することができる。
(4)第1上面部37の前端部を含む第1前側傾斜部39は、第1中間傾斜部40よりも大きな傾斜角度を有する。これにより、第1前側傾斜部39において第1上面部37と第2下面部54との隙間、すなわち流入部66が大きくなることから、第1前側傾斜部39から導風通路65に流入する走行風を多くすることができる。その結果、熱交換器13に導かれる走行風が多くなることから、熱交換器13の冷却効率の低下をさらに抑えることができる。

0038

(5)連結部材60は、ウインドデフレクタ20の上面視において、車両の前後方向に前縁部60fと後縁部60rとが並んだ翼型形状を有している。そのため、連結部材60から走行風が剥離しにくいことから、連結部材60に起因した空気抵抗が低減される。

0039

(6)翼型形状を有する連結部材60は、後縁部60rよりも前縁部60f寄りの部位から厚みが小さくなることから、上記(5)に記載した効果がより顕著に得られる。
(7)第1導風部材30と第2導風部材50とが一対の連結部材60によって連結されている。これにより、連結部材60に起因した空気抵抗を低減しつつ、第1導風部材30に対して第2導風部材50をより強固に連結することができる。また、連結部材60が車両の前後方向に沿う長手方向を有することで、導風通路65のうちで一対の連結部材60の間へと流入した走行風が車両の外側へ向かって流れにくくなる。その結果、一対の連結部材60の間へと流入した走行風をより確実に空気導入口18付近へ導くことができる。

0040

(8)第1側面部38から導風通路65に進入する走行風73は、導風通路65内を車両の外側後方へ向かう速度成分を有している。そのため、一対の連結部材60の内側において走行風73が導風通路65に流入するとなれば、該走行風73が連結部材60の内側に吹き付けられることで連結部材60に対する機械的な負荷が大きくなってしまう。この点、ウインドデフレクタ20においては、連結部材60の前縁部60fが第1前側傾斜部39の後方に位置することで、第1側面部38から導風通路65に進入した走行風73が連結部材60の内側に吹き付けられることが抑えられる。これにより、連結部材60に対する機械的な負荷が抑えられる。

0041

(9)第2上面部53は、車両の後方側の部位ほど小さい傾斜角度を有している。そのため、第2上面部53によって導かれた走行風の流れ方向について傾斜角度を小さくすること、すなわち該流れ方向を車両の前後方向に近づけることができる。これにより、荷台12の上面における走行風の剥離が抑えられることから、該剥離に起因した空気抵抗を低減することができる。

0042

なお、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・上記実施形態において第2導風部材50は、第2上面部53および第2下面部54として機能する板状の主面部51を有している。これに限らず、第2導風部材50は、第2上面部53と第2下面部54とが別の部分であってもよい。

0043

例えば、図9に示すように、第2導風部材50は、第2導風部材50の前縁部50fと後縁部50rとを異なる経路で結ぶ第2上面部53と第2下面部54とを有していてもよい。この際、第2導風部材50は、車両の幅方向に直交する断面において第2上面部53と第2下面部54とがなす形状が翼型形状であるとよい。こうした構成によれば、走行風75は、第2導風部材50の前縁部50fにおいて第2上面部53に沿う走行風76と第2下面部54に沿う走行風77とに分流される。そして、走行風77のうちでカバー15に導入されなかった走行風77は、第2導風部材50の後縁部60rにおいて走行風76と円滑に合流する。これにより、第2導風部材50からの走行風77の剥離が抑えられることから、第2導風部材50の後方に負圧が発生しにくい。その結果、第2導風部材50の形状に起因する空気抵抗を低減することができる。

0044

なお、第2導風部材50が翼型形状を有する場合、第1導風部材30の第1上面部37と第2導風部材50の第2下面部54との間隔が一定に保持されるとよい。これにより、空気抵抗がさらに低減される。また、第2下面部54は、各第2側面部52の下縁部に接続されるとよい。これにより、さらなる空気抵抗の低減が可能である。

0045

・第2上面部53は、一定の傾斜角度を有する平面部でもよいし、車両の後方側の部位ほど大きな傾斜角度を有する傾斜部でもよい。こうした構成であっても、第2上面部53によって走行風が荷台12の上方に導かれる分だけ空気抵抗を低減することができる。

0046

・第1導風部材30と第2導風部材50とは1つの連結部材60で連結されてもよいし、3以上の連結部材60で連結されてもよい。複数の連結部材60は、左右対称の位置に設置されることが好ましく、これにより、導風通路65から流出する走行風の偏りを抑えることができる。なお、第1導風部材30と第2導風部材50とが複数の連結部材60で連結される場合、導風通路65は、互いに隣り合う連結部材60の間において、流出部67に向けて第1上面部37と第2下面部54との間隔を小さくしてもよい。こうした構成によれば、流出部67に向けて走行風の流速が高められることから、流出部67から流出する走行風の指向性を高めることができる。

0047

・翼型形状の連結部材60は、連結部材60に吹き付けられる走行風の方向に応じて、車両の前後方向と交差する方向に前縁部60fと後縁部60rとが並んでいてもよい。
・連結部材60は、ウインドデフレクタ20の上面視において、例えば外形が円状であってもよいし、外形が多角形状であってもよい。なお、外形が多角形状である場合、その角部が前縁部を構成することが好ましい。

0048

・ウインドデフレクタは、第1導風部材30と第2導風部材50とを連結する連結部を備えていなくともよい。すなわち、第1導風部材30および第2導風部材50の各々がキャブ11に対して個別に固定されていてもよい。

0049

・第1上面部37は、複数の傾斜部で構成されるものに限らず、例えば、一定の傾斜角度を有する平面部であってもよい。また、第1上面部37は、車両の後方側の部位ほど上方に位置するように傾斜しているものに限らず、例えば、車両の上下方向に直交する平面部でもよいし、車両の後方側の部位ほど下方に位置する傾斜部でもよい。すなわち、第1上面部37は、カバー15の空気導入口18の近傍に走行風の一部を導く導風通路65を構成する形状であればよい。

0050

・カバー15は、車両の前方に開口する空気導入口18を有しているものであればよく、上述した形状に限られるものではない。また、ウインドデフレクタの後端形状は、後方に位置するカバー15との間に隙間63を形成する形状であればよく、カバー15の形状に応じて適宜変更可能であり、また、カバー15に倣う形状でなくともよい。

0051

・ウインドデフレクタは、第1導風部材30の第1上面部37と第2導風部材50の第2下面部54とによって、走行風の一部を熱交換器13へと導く導風通路65が構成されるものであればよい。そのため、第1導風部材30は、例えば、ルーフ11Rの前縁部と略等しい幅を有する第1上面部37を備えていてもよい。この場合、第1導風部材30は、第1側面部38が割愛された構成であってもよい。また、第2導風部材50は、例えば、ルーフ11Rの前縁部と略等しい幅を有する第2上面部53を備えていてもよい。この場合、第2導風部材50は、第2側面部52が割愛されてもよい。

0052

・冷凍装置の熱交換器13は、走行風を利用した空冷式の熱交換器であって、かつ、キャブ11よりも上方に位置するものであればよい。そのため、熱交換器13は、荷台12の前側上部にカバー15とともに埋め込まれたものであってもよい。また、冷凍装置は、カバー15を備えていなくともよい。

0053

・第1導風部材30と連結部材60とが一体的に成形されていてもよい。また、第2導風部材50と連結部材60とが一体的に成形されていてもよい。
・第1導風部材30は、キャブ11のルーフ11Rに位置していればよく、キャブ11のルーフ11Rに対して固定されるに限らず、例えばキャブ11の側面部に対して固定されてもよい。なお、こうしたことは、第2導風部材50がキャブ11に固定される場合、当該第2導風部材50についても同様である。

0054

10…貨物自動車、11…キャブ、11R…ルーフ、12…荷台、13…熱交換器、14…ファン、15…カバー、16…上壁部、17…前壁部、18…空気導入口、19…空気導出口、20…ウインドデフレクタ、30…第1導風部材、31…ベース部、32…本体部、33…ベース前面部、34…ベース側面部、35…ベース上面部、37…第1上面部、37f…前縁部、37r…後縁部、38…第1側面部、39…第1前側傾斜部、40…第1中間傾斜部、41…第1後側傾斜部、50…第2導風部材、50f…前縁部、50r…後縁部、51…主面部、52…第2側面部、53…第2上面部、54…第2下面部、55…第2前側傾斜部、56…第2後側傾斜部、60…連結部材、60f…前縁部、60r…後縁部、65…導風通路、66…流入部、67…流出部、68…隙間。

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