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技術 シリンジ装置への内容物の充填方法

出願人 株式会社吉野工業所
発明者 當麻徹飯塚茂雄
出願日 2015年10月29日 (6年3ヶ月経過) 出願番号 2015-213378
公開日 2017年5月18日 (4年9ヶ月経過) 公開番号 2017-080188
状態 特許登録済
技術分野 注入、注射、留置装置 治療用噴霧、吸入、呼吸装置
主要キーワード 装填具 プランジャ装置 軟材質 湾曲形 空気除去 係合脚 ノズル装着 減圧動作
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年5月18日)のものです。
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図面 (6)

課題

ノズルシリンジ本体に装着された構成のシリンジ装置収容室の内部に、空気の混入を抑制して正確な充填量で液状の内容物を充填できるシリンジ装置への内容物の充填方法を提供する。

解決手段

シリンジ装置1の収容室Rに、ノズル20に設けられた吐出孔23を通して液状の内容物を充填するシリンジ装置への内容物の充填方法であって、充填機60の充填口61を吐出孔23に接続する充填機接続工程と、充填機60を減圧動作させて収容室Rの内部の空気を吐出孔23を通して吸引除去する空気除去工程と、空気除去工程の後、充填機60を充填動作させて吐出孔23を通して収容室Rの内部に液状の内容物を充填する充填工程と、を有することを特徴とする。

概要

背景

従来から、ピストンによりシリンジ本体の内部に区画形成した収容室の内部に内容物を収容し、プランジャ押し込み操作によってピストンをノズルに向けて移動させて当該内容物を収容室からノズルの吐出孔を通して外部に吐出させるようにしたシリンジ装置が知られている。

このようなシリンジ装置の収容室の内部への内容物の充填方法としては、充填機充填口をノズルの吐出孔に接続し、当該充填機を充填動作させることで吐出孔を通して収容室の内部に内容物を充填するようにした方法が知られている(例えば特許文献1参照)。

概要

ノズルがシリンジ本体に装着された構成のシリンジ装置の収容室の内部に、空気の混入を抑制して正確な充填量で液状の内容物を充填できるシリンジ装置への内容物の充填方法を提供する。シリンジ装置1の収容室Rに、ノズル20に設けられた吐出孔23を通して液状の内容物を充填するシリンジ装置への内容物の充填方法であって、充填機60の充填口61を吐出孔23に接続する充填機接続工程と、充填機60を減圧動作させて収容室Rの内部の空気を吐出孔23を通して吸引除去する空気除去工程と、空気除去工程の後、充填機60を充填動作させて吐出孔23を通して収容室Rの内部に液状の内容物を充填する充填工程と、を有することを特徴とする。

目的

本発明は、このような問題を解決することを課題とするものであり、その目的は、ノズルがシリンジ本体に装着された構成のシリンジ装置の収容室の内部に、空気の混入を抑制して正確な充填量で液状の内容物を充填できるシリンジ装置への内容物の充填方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

円筒状のシリンジ本体と、前記シリンジ本体とは別体に形成されて該シリンジ本体の先端に装着されるノズルと、前記シリンジ本体の内部に移動自在に装着されて該シリンジ本体の内部に収容室区画形成するピストンと、を有するシリンジ装置の前記収容室に、前記ノズルに設けられた吐出孔を通して液状の内容物を充填するシリンジ装置への内容物の充填方法であって、充填機の充填口を前記吐出孔に接続する充填機接続工程と、前記充填機を減圧動作させて前記収容室の内部の空気を前記吐出孔を通して吸引除去する空気除去工程と、前記空気除去工程の後、前記充填機を充填動作させて前記吐出孔を通して前記収容室の内部に液状の内容物を充填する充填工程と、を有することを特徴とするシリンジ装置への内容物の充填方法。

請求項2

前記シリンジ本体に対して前記ノズルが上側となる起立姿勢で前記空気除去工程を行う、請求項1に記載のシリンジ装置への内容物の充填方法。

請求項3

前記充填機接続工程の前に、前記シリンジ装置を台座に保持させる保持工程を行う、請求項1または2に記載のシリンジ装置への内容物の充填方法。

請求項4

前記充填工程において、前記ピストンの移動にともなう圧力の上昇を、前記台座に設けた排気溝を通して解除する、請求項3に記載のシリンジ装置への内容物の充填方法。

技術分野

0001

本発明は、シリンジ本体の先端に装着されたノズル吐出孔を通してシリンジ装置収容室の内部に液状の内容物を充填するシリンジ装置への内容物の充填方法に関する。

背景技術

0002

従来から、ピストンによりシリンジ本体の内部に区画形成した収容室の内部に内容物を収容し、プランジャ押し込み操作によってピストンをノズルに向けて移動させて当該内容物を収容室からノズルの吐出孔を通して外部に吐出させるようにしたシリンジ装置が知られている。

0003

このようなシリンジ装置の収容室の内部への内容物の充填方法としては、充填機の充填口をノズルの吐出孔に接続し、当該充填機を充填動作させることで吐出孔を通して収容室の内部に内容物を充填するようにした方法が知られている(例えば特許文献1参照)。

先行技術

0004

特開2015−177908号公報

発明が解決しようとする課題

0005

シリンジ装置としては、シリンジ本体とは別体に設けられたノズルの内部に霧状化機構や泡状化機構を設け、このノズルをシリンジ本体の先端に装着することで当該ノズルにおいて内容物を霧状や泡状として吐出孔から外部に吐出するようにしたノズル装着タイプのものが知られている。

0006

このようなノズル装着タイプのシリンジ装置は、薬剤等の液体投与する用途に用いられることがある。この場合、薬剤の投与量を一定とするために、正確な充填量で液状の内容物を収容室に充填するとともに、内容物を吐出量にばらつきを生じさせることなく吐出させる必要がある。

0007

しかしながら、ノズル装着タイプのシリンジ装置では、ノズルの内部に霧状化機構や泡状化機構等の部材が設けられるとともに当該ノズルをシリンジ本体に係止するための係合部等の部材が設けられることになるので、ピストンをノズル側ストローク端に配置しても、これらの部材によって収容室の内部には隙間が生じることになる。そのため、充填機を用いて内容物を充填する際に当該隙間内の空気が内容物に混入して、内容物の充填量にばらつきが生じ、あるいは内容物の吐出量にばらつきが生じるなどの問題点があった。

0008

これに対して、特許文献1に記載の方法では、内容物を充填する際に、そのピストン(中栓)としてシリンジ本体の内径よりも僅かに小径のものを用いることにより、内容物を収容室の内部に充填する際に当該収容室の内部の空気をシリンジ本体の内周面とピストンの外周面との隙間を通して外部に排出して内容物への空気の混入を抑制するようにしている。しかしながら、この方法は、ペースト状の内容物の充填には適用できても、シリンジ本体の内周面と中栓の外周面との隙間から漏れ出るおそれがある液状の内容物の充填には適用することができないものであった。

0009

本発明は、このような問題を解決することを課題とするものであり、その目的は、ノズルがシリンジ本体に装着された構成のシリンジ装置の収容室の内部に、空気の混入を抑制して正確な充填量で液状の内容物を充填できるシリンジ装置への内容物の充填方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

本発明のシリンジ装置への内容物の充填方法は、円筒状のシリンジ本体と、前記シリンジ本体とは別体に形成されて該シリンジ本体の先端に装着されるノズルと、前記シリンジ本体の内部に移動自在に装着されて該シリンジ本体の内部に収容室を区画形成するピストンと、を有するシリンジ装置の前記収容室に、前記ノズルに設けられた吐出孔を通して液状の内容物を充填するシリンジ装置への内容物の充填方法であって、充填機の充填口を前記吐出孔に接続する充填機接続工程と、前記充填機を減圧動作させて前記収容室の内部の空気を前記吐出孔を通して吸引除去する空気除去工程と、前記空気除去工程の後、前記充填機を充填動作させて前記吐出孔を通して前記収容室の内部に液状の内容物を充填する充填工程と、を有することを特徴とする。

0011

本発明のシリンジ装置への内容物の充填方法は、上記構成において、前記シリンジ本体に対して前記ノズルが上側となる起立姿勢で前記空気除去工程を行うのが好ましい。

0012

本発明のシリンジ装置への内容物の充填方法は、上記構成において、前記充填機接続工程の前に、前記シリンジ装置を台座に保持させる保持工程を行うのが好ましい。

0013

本発明のシリンジ装置への内容物の充填方法は、上記構成において、前記充填工程において、前記ピストンの移動にともなう圧力の上昇を、前記台座に設けた排気溝を通して解除するのが好ましい。

発明の効果

0014

本発明によれば、空気除去工程において収容室の内部の空気を吐出孔を通して吸引除去してから当該収容室に内容物を充填するようにしたので、収容室の内部に充填された内容物への空気の混入を抑制して、収容室の内部に正確な充填量で内容物を充填することができる。

0015

このように、本発明によれば、ノズルがシリンジ本体に装着された構成のシリンジ装置の収容室の内部に、空気の混入を抑制して正確な充填量で液状の内容物を充填できるシリンジ装置への内容物の充填方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明の一実施の形態であるシリンジ装置への内容物の充填方法の対象となるシリンジ装置を充填装置に装着した状態で示す断面図である。
図1における充填機とシリンジ装置との接続部分を拡大して示す断面図である。
(a)〜(c)は、それぞれ充填装置にシリンジ装置を装着する手順を示す説明図である。
(a)は空気除去工程を行っている様子を示す説明図であり、(b)、(c)は、それぞれ充填工程を行っている様子を示す説明図である。
(a)〜(d)は、それぞれ内容物の充填が完了したシリンジ装置を充填装置から取り出す手順を示す説明図である。

実施例

0017

以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。

0018

本発明の一実施の形態であるシリンジ装置への内容物の充填方法は、例えば図1に示すような、カートリッジ式噴出器(不図示)のカートリッジとして構成されたシリンジ装置1への内容物の充填に適用することができる。

0019

このシリンジ装置1は、円筒状のシリンジ本体10と、シリンジ本体10とは別体に形成されてシリンジ本体10の先端に装着されるノズル20と、シリンジ本体10の内部に移動自在に装着されてシリンジ本体10の内部に収容室Rを区画形成するピストン30と、を有するノズル装着タイプとなっている。このシリンジ装置1の収容室Rには、例えば薬剤等の液状の内容物を充填することができる。

0020

詳細は図示しないが、このシリンジ装置1はカートリッジ式噴出器を構成する装填具装填され、この装填具のプランジャによってピストン30が押されることで収容室Rの内部に収容された液状の内容物をノズル20から霧状に吐出(噴出)させることができる。図示する場合では、シリンジ装置1を、収容室Rに液状の点鼻薬が充填され、カートリッジ式噴出器を用いて収容室Rに収容された点鼻薬を鼻腔内に投与するためのものとした場合を示す。

0021

シリンジ本体10は円筒状の胴部11を有し、この胴部11の内側は内径が一定のシリンジ内面11aとなっている。胴部11の基端図1中下側となる端部)にはフランジ部12が一体に設けられ、胴部11の先端(図中上側となる端部)には胴部11よりも小径の円筒状に形成されたノズル装着部13が一体に設けられている。ノズル装着部13の外周面には、図2に示すように、環状突起13aが一体に設けられている。このシリンジ本体10は、例えば透明な樹脂材料ガラスで形成することができる。

0022

図2に示すように、ノズル20は、シリンジ本体10の胴部11よりも僅かに小径の有頂筒状に形成されたノズル本体21を備えている。ノズル本体21の側筒壁21aの内周面には環状溝部22が設けられ、この環状溝部22がノズル装着部13の環状突起13aにアンダーカット係合することで、ノズル本体21はノズル装着部13つまりシリンジ本体10の先端に装着されている。また、ノズル本体21の頂壁21bの軸心には、内容物を吐出するための吐出孔23が設けられている。

0023

図2に示すように、ノズル20は、ノズル本体21の内部に内容物を霧状化するためのスピンエレメント24を備えている。このスピンエレメント24は、ノズル本体21の先端内側において液状の内容物を径方向外側から吐出孔23に向けてスピンさせながら供給することにより吐出孔23から霧状に内容物を吐出させるためのものである。このスピンエレメント24は、ノズル装着部13の先端とノズル本体21の頂壁21bとの間に挟み込まれるブロック状のエレメント本体24aを備え、このエレメント本体24aの吐出孔23に対向する上端面にはスピン溝24bが設けられている。スピン溝24bは、エレメント本体24aの外周面に軸方向に沿って設けられた複数本連通溝24cとエレメント本体24aの内部に径方向に向けて設けられた一対の連通孔24d及びエレメント本体24aの軸心に沿って設けられた供給孔24eを介して収容室Rに連通している。つまり、吐出孔23はスピンエレメント24を介して収容室Rに連通されている。これにより、収容室Rに収容された液状の内容物をスピンエレメント24によってスピンさせながら吐出孔23に供給して、当該吐出孔23から液状の内容物を霧状に吐出させることができる。

0024

エレメント本体24aの下端には筒状の係合脚部25が一体に設けられている。係合脚部25の下端側の外周面には、それぞれ径方向外側に突出する複数の爪部25aが一体に設けられており、これらの爪部25aがシリンジ本体10のノズル装着部13の基端に設けられた環状の段差14に係合することにより、スピンエレメント24はシリンジ本体10に固定されている。なお、供給孔24eは、この係合脚部25の内側を介して収容室Rに連通している。

0025

係合脚部25には、その下端から上方に向けて延びる1つのスリット25bが設けられている。このスリット25bにより、係合脚部25の外周面とシリンジ本体10の内周面との間の隙間は供給孔24eに連通されている。したがって、後述する空気除去工程において当該隙間の空気を収容室Rからシリンジ装置1の外部に容易に除去することができる。なお、前記スリット25bを複数設けてもよい。

0026

図2に示すように、ピストン30は、例えばゴムエラストマー等の弾性材料により形成されており、その外周面には一対の環状シール部30aが軸方向に間隔を空けて一体に設けられている。ピストン30は、これらの環状シール部30aをシリンジ本体10のシリンジ内面11aに液密且つ摺動自在に当接させた状態で胴部11の内部で軸方向に移動自在となっている。ピストン30のノズル20の側を向く先端面はノズル20の側に向けて凸となる湾曲形状となっている。一方、ピストン30のノズル20とは反対側を向く後端面には、その軸心に沿って延びる挿通孔30bが開口している。このような構成により、ピストン30は、シリンジ本体10の胴部11の内部に内容物の収容室Rを区画形成するとともに、胴部11の内部をシリンジ内面11aに沿ってスムースに摺動することができる。そして、ピストン30がノズル20の側に向けて移動することにより、収容室Rに収容されている内容物をノズル20の吐出孔23に向けて圧送して吐出孔23から吐出させることができる。

0027

本発明のシリンジ装置1への内容物の充填方法は、例えば図1に示すような充填装置40を用いて行うことができる。この充填装置40は台座50と充填機60とを備えている。

0028

図1に示すように、台座50は、シリンジ装置1をシリンジ本体10に対してノズル20が上側となる起立姿勢で保持するものであり、台座本体51と一対の保持片52及び支持軸53とを有している。

0029

台座本体51は凸形状に形成され、その凸状部分の天面に平坦支持面51aを有している。支持軸53は台座本体51の軸心に設けられた貫通孔51bに挿通され、支持面51aの中心から上方に向けて突出している。支持軸53の支持面51aから突出する部分はシリンジ本体10の内径と略一致する外径円柱状に形成されている。一対の保持片52は、それぞれシリンジ本体10のフランジ部12に対応した切欠き部52aを備え、台座本体51に対して左右に移動自在つまり開閉自在となっている。

0030

このような台座50の支持面51aにシリンジ本体10のフランジ部12を配置し、シリンジ本体10の内側に支持軸53を嵌め込むことにより、シリンジ装置1を起立姿勢で支持することができる。

0031

なお、支持軸53の側面には縦方向に延びる排気溝53aが設けられ、台座50によって起立姿勢に支持されたシリンジ本体10のピストン30の後方側の空間はこの排気溝53aを介して外部に連通されている。これにより、内容物の充填によりシリンジ本体10の内部でピストン30がノズル20から離れる方向に移動したときに、当該ピストン30の移動に伴うシリンジ本体10のピストン30の後方側の空間内の空気の圧力の上昇を、排気溝53aを通して当該空間の空気を外部に排気することで解除してピストン30をスムースに移動させることができる。なお、排気溝53aは、台座50に設けられていれば、支持軸53に替えて台座本体51の側に設けることもできる。

0032

支持軸53の上端側はシリンジ本体10の内径よりも小径に形成されており、その上端は平坦なストッパ面53bとなっている。ピストン30は、その後端面がストッパ面53bに当接することにより、それ以上の下方側への移動が規制される。

0033

また、ストッパ面53bの軸心には当該ストッパ面53bから上方に向けて突出する円柱状のボス53cが一体に設けられている。このボス53cは、ピストン30の挿通孔30bよりも僅かに小径且つ挿通孔30bの深さと同等の長さに形成されており、ピストン30がストッパ面53bに当接したときに挿通孔30bに挿通されるようになっている。これにより、内容物の充填時に、ストッパ面53bに当接した状態のピストン30に当該内容物から過度な圧力が加えられても、当該圧力によるピストン30の軸方向及び径方向への変形を抑制することができる。

0034

充填機60は、液状の内容物をシリンジ装置1の収容室Rに充填するものであり、図2に示すように、シリンジ装置1のノズル20の吐出孔23に接続される充填口61を備えている。充填口61は、例えばシリコン等の軟材質により形成された充填ノズル体62の軸心に設けられている。この充填ノズル体62は止めリング63を用いて接続筒部64の内部に固定されている。

0035

接続筒部64は、ノズル本体21の側筒壁21aと同等、または当該側筒壁21aよりも僅かに大きい内径の円筒状に形成され、台座50に支持されたシリンジ装置1のノズル20の側筒壁21aの外側に上方から嵌合可能となっている。接続筒部64がノズル20に嵌合すると、充填ノズル体62の下端がノズル本体21の頂壁21bに密着して、充填口61はノズル20の吐出孔23に接続される。

0036

充填口61は内容物を収容するタンク65に連通している。充填機60が充填動作すると、タンク65の内部の液状の内容物が加圧されて当該タンク65から充填口61に向けて加圧した液状の内容物が供給される。また、充填機60が減圧動作すると、タンク65の内部が減圧され、充填口61が負圧とされる。

0037

充填機60のタンク65の加圧や減圧は、例えばプランジャ装置等の各種の機器を用いて行うことができる。

0038

次に、このような構成の充填装置40を用いた本発明の一実施の形態であるシリンジ装置への内容物の充填方法により、シリンジ装置1の収容室Rにノズル20の吐出孔23を通して液状の内容物を充填する手順について説明する。

0039

本発明のシリンジ装置への内容物の充填方法は、充填機60の充填口61をノズル20の吐出孔23に接続する充填機接続工程と、充填機60を減圧動作させて収容室Rの内部の空気を吐出孔23を通して吸引除去する空気除去工程と、空気除去工程の後、充填機60を充填動作させて吐出孔23を通して収容室Rの内部に液状の内容物を充填する充填工程と、を有する。

0040

まず、図3(a)〜(c)に示すように、充填装置40にシリンジ装置1が装着される。より具体的には、充填機接続工程の前に、まず、充填装置40の台座50にシリンジ装置1を保持させる保持工程が行われる。すなわち、図3(a)に示すように、一対の保持片52を開いた状態でシリンジ装置1を台座50に配置し、次いで、図3(b)に示すように一対の保持片52を閉じてシリンジ装置1を台座50に起立姿勢で保持させる。

0041

台座50にシリンジ装置1が装着されると、次いで充填機接続工程が行われる。充填機接続工程では、台座50に保持されたシリンジ装置1に向けて充填機60を下方に移動させ、図3(c)に示すように、充填機60の充填口61をノズル20の吐出孔23に接続させる。このとき、ピストン30はシリンジ本体10の内部の上方側のストローク端に配置されている。

0042

このような手順で充填機60の充填口61がノズル20の吐出孔23に接続されると、次いで、図4(a)に示すように、充填機60が減圧動作して空気除去工程が行われる。空気除去工程においてはタンク65の内部が減圧され、これにより収容室Rの内部の空気がノズル20の吐出孔23を通して充填口61からタンク65の内部に向けて吸引されて当該収容室Rから除去される。空気除去工程は、収容室Rの内部が所定の真空度になるか、当該収容室Rの内部の空気が全て液状の内容物に置き換えられるまで行うのが好ましい。例えば、充填機60の減圧動作により、内容物が充填されたタンク65に収容室R内の空気を吸引した後、減圧動作を停止し初期状態常圧状態)に戻す。このとき、収容室Rは減圧状態となっているため、タンク65内の内容物を吸引する。前記空気の除去が不完全な場合は、減圧動作と初期状態とのサイクルを複数回実施してもよい。

0043

この空気除去工程においては、シリンジ本体10における収容室Rの内部だけでなく、ノズル20の部分つまりスピンエレメント24のスピン溝24bや連通溝24c、連通孔24d、供給孔24e内の空気や、係合脚部25の外周面とノズル本体10の内周面との間の空気もタンク65に向けて吸引除去することができる。上述のように、係合脚部25にスリット25bを設けるようにしたので、係合脚部25の外周面とノズル本体10の内周面との間の空気を、このスリット25bを通して効果的に吐出孔23からタンク65に向けて吸引除去させることができる。

0044

また、本実施の形態においては、シリンジ装置1を起立姿勢として空気除去工程を行うようにしているので、収容室Rからタンク65の内部に向けて吸引除去された空気はタンク65の液状の内容物の内部で泡となってタンク65の上方に移動する。したがって、除去した空気が再度収容室Rに吸引されることを防止しつつ効果的に空気を吸引除去することができる。

0045

空気除去工程が完了すると、次いで、図4(b)に示すように、充填機60が充填動作して充填工程が行われる。充填工程においてはタンク65の内部が加圧され、これによりタンク65の内部の液状の内容物が充填口61から吐出孔23を通して収容室Rの内部に充填される。収容室Rに内容物が充填されると、その充填された内容物の圧力によりピストン30がノズル20から離れる方向つまり下方に向けて押されて移動する。なお、ピストン30の移動に伴い、シリンジ本体10のピストン30の後方側の空間内の空気は排気溝53aを通して適宜外部に排気される。

0046

充填工程において収容室Rに規定量の内容物が充填されると、図4(c)に示すように、ピストン30の後端面がストッパ面53bに当接し、ピストン30のそれ以上の下方側への移動が規制される。また、ストッパ面53bに設けられたボス53cが挿通孔30bに挿通される。これにより、ストッパ面53bに当接した状態のピストン30に内容物から過度な圧力が加えられても、当該圧力によるピストン30の軸方向及び径方向への変形が抑制される。

0047

充填工程が完了すると、図5(a)に示すように充填機60が上方に向けて移動してノズル20から離脱し、次いで、図5(b)に示すようにノズル20に自動機または手作業によってキャップ70が装着され、吐出孔23がキャップ70により閉塞される。そして、図5(c)に示すように一対の保持片52が開かれ、図5(d)に示すように、収容室Rに所定量の液状の内容物が充填されたシリンジ装置1が充填装置40から取り出される。

0048

このように、本発明のシリンジ装置への内容物の充填方法では、収容室Rに液状の内容物を充填する前に、空気除去工程において収容室Rの内部の空気を吐出孔23を通して吸引除去するようにしたので、ノズル20をシリンジ本体10に装着するようにした構成であっても、このノズル20の部分に存在する空気を空気除去工程によって収容室Rから吸引除去することで、収容室Rの内部に液状の内容物を充填した際に、当該充填されている内容物への空気の混入を抑制することができる。これにより、収容室Rの内部に正確な充填量で内容物を充填することができる。また、収容室Rに充填されている内容物に空気が混入することにより生じる吐出量(噴出量)のばらつきを抑制して、正確な吐出量で内容物を吐出させることができる。

0049

さらに、収容室Rに液状の内容物を充填する前に空気除去工程を行うことにより、ピストン30がノズル20の側のストローク端にまで押し込まれていなくても、空気除去工程により生じる収容室Rの減圧によりピストン30を当該ストローク端にまで移動させることができる。これにより、充填前のピストン30の押し込み不足により充填量のばらつきが生じることを防止することができる。

0050

さらに、充填口61が設けられる充填ノズル体62をシリコン等の軟材質により形成するようにしたので、充填口61をノズル20の吐出孔23に確実に接続させて、内容物の充填時における液漏れを防止することができる。

0051

さらに、充填される液状の内容物への空気の混入を抑制することができるので、内容物として例えば薬剤等の泡になり易い液体を用いた場合であっても、当該液体を泡状化させることなく収容室Rに充填することができる。

0052

本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。

0053

例えば、前記実施の形態においては、シリンジ装置1をカートリッジ式噴出器のカートリッジとして構成されたものとしたが、これに限らず、ピストン30を操作するプランジャを備えるなどして、それ自体で内容物を吐出することができる構成のものとすることもできる。

0054

また、前記実施の形態では、ノズル20はスピンエレメント24を備えた構成とされているが、これに限らず、例えば液状の内容物を泡状にして吐出する構成のものなど、種々の構成のものを用いることができる。

0055

さらに、充填装置40の台座50に支持軸53やボス53cを設けない構成とすることもできる。この場合、規定量の内容物が充填されたときに充填機60の充填動作を停止させればよい。

0056

さらに、ピストン30の形状も種々変更可能である。

0057

1シリンジ装置
10シリンジ本体
11胴部
11aシリンジ内面
12フランジ部
13ノズル装着部
13a環状突起
14段差
20ノズル
21 ノズル本体
21a側筒壁
21b頂壁
22環状溝部
23吐出孔
24スピンエレメント
24aエレメント本体
24bスピン溝
24c連通溝
24d連通孔
24e供給孔
25係合脚部
25a 爪部
25bスリット
30ピストン
30a環状シール部
30b挿通孔
40充填装置
50台座
51 台座本体
51a支持面
51b貫通孔
52保持片
52a切欠き部
53支持軸
53a排気溝
53bストッパ面
53cボス
60充填機
61充填口
62ノズル体
63止めリング
64接続筒部
65タンク
70キャップ
R 収容室

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