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技術 洗濯機

出願人 東芝ライフスタイル株式会社
発明者 川口弘暁西村好美久野功二池田恭雄牧野嘉幸
出願日 2015年10月28日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2015-211835
公開日 2017年5月18日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2017-080087
状態 特許登録済
技術分野 洗濯一般
主要キーワード 冷却行程 水温検知センサ 温水洗い 運転再開後 温水運転 縦軸型 排水系統 横軸型
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年5月18日)のものです。
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図面 (14)

課題

給水弁からの給水により水温を低下させる洗濯水冷却運転に依らずとも、温水洗い動作後に正常に脱水動作を行うことができる洗濯機を提供する。

解決手段

本実施形態の洗濯機は、少なくとも一部が樹脂で構成された水槽と、前記水槽内に設けられた回転槽と、前記回転槽内洗濯物洗う洗い動作として、前記水槽内の水を温めて、または、前記水槽内に温水を供給して前記洗濯物を洗う温水洗い動作と、前記水槽内の水を温めずに前記洗濯物を洗う非温水洗い動作と、を実行可能な洗い動作実行手段と、前記洗い動作の後に、前記回転槽を回転させて前記洗濯物を脱水する脱水動作を実行する脱水動作実行手段と、を備え、前記脱水動作実行手段は、前記温水洗い動作の後に行う脱水動作では、前記非温水洗い動作の後に行う通常脱水動作よりも前記回転槽の最高回転速度を低くした低速脱水動作を行う。

概要

背景

従来より、槽内の洗濯物温水により洗う洗濯機が考えられている。この種の洗濯機においては、排水系統を構成する配管などに温水が排出されることから、このような温排水に起因する排水系統への悪影響を回避することが要求される。例えば特許文献1には、水槽内の水の温度が所定温度以上である場合には、給水弁からの給水により水温を低下させる洗濯水冷却運転を実行した後に排水を行う技術が開示されている。

概要

給水弁からの給水により水温を低下させる洗濯水冷却運転に依らずとも、温水洗い動作後に正常に脱水動作を行うことができる洗濯機を提供する。本実施形態の洗濯機は、少なくとも一部が樹脂で構成された水槽と、前記水槽内に設けられた回転槽と、前記回転槽内の洗濯物を洗う洗い動作として、前記水槽内の水を温めて、または、前記水槽内に温水を供給して前記洗濯物を洗う温水洗い動作と、前記水槽内の水を温めずに前記洗濯物を洗う非温水洗い動作と、を実行可能な洗い動作実行手段と、前記洗い動作の後に、前記回転槽を回転させて前記洗濯物を脱水する脱水動作を実行する脱水動作実行手段と、を備え、前記脱水動作実行手段は、前記温水洗い動作の後に行う脱水動作では、前記非温水洗い動作の後に行う通常脱水動作よりも前記回転槽の最高回転速度を低くした低速脱水動作を行う。

目的

そこで、給水弁からの給水により水温を低下させる洗濯水冷却運転に依らずとも、温水洗い動作後に正常に脱水動作を行うことができる洗濯機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

少なくとも一部が樹脂で構成された水槽と、前記水槽内に設けられた回転槽と、前記回転槽内洗濯物洗う洗い動作として、前記水槽内の水を温めて、または、前記水槽内に温水を供給して前記洗濯物を洗う温水洗い動作と、前記水槽内の水を温めずに前記洗濯物を洗う非温水洗い動作と、を実行可能な洗い動作実行手段と、前記洗い動作の後に、前記回転槽を回転させて前記洗濯物を脱水する脱水動作を実行する脱水動作実行手段と、を備え、前記脱水動作実行手段は、前記温水洗い動作の後に行う脱水動作では、前記非温水洗い動作の後に行う通常脱水動作よりも前記回転槽の最高回転速度を低くした低速脱水動作を行う洗濯機

請求項2

前記温水洗い動作の後に、前記水槽内の水を冷却する冷却動作を実行する冷却動作実行手段をさらに備え、前記冷却動作実行手段は、前記低速脱水動作の前に前記冷却動作を行う請求項1に記載の洗濯機。

請求項3

前記脱水動作実行手段は、前記水槽内の水の温度が所定の脱水許可温度以下になることを条件に前記脱水動作を実行するように構成され、前記冷却動作実行手段は、前記水槽内の水の温度が前記脱水許可温度以下となるまで前記冷却動作を繰り返す請求項2に記載の洗濯機。

請求項4

前記冷却動作実行手段は、前記冷却動作の後に前記水槽内の水の温度を検知する請求項3に記載の洗濯機。

請求項5

前記回転槽内の洗濯物をすすぐすすぎ動作を実行するすすぎ動作実行手段をさらに備え、前記温水洗い動作の後に前記すすぎ動作が実行される場合の前記脱水許可温度として第1脱水許可温度が設定され、前記温水洗い動作の後に前記すすぎ動作が実行されない場合の前記脱水許可温度として前記第1脱水許可温度よりも低い第2脱水許可温度が設定されている請求項3または4に記載の洗濯機。

請求項6

前記すすぎ動作実行手段は、前記温水洗い動作を含む運転コースにおける前記すすぎ動作の回数を、前記温水洗い動作を含まない運転コースにおける前記すすぎ動作の回数よりも多くする請求項5に記載の洗濯機。

請求項7

前記脱水動作実行手段は、前記水槽内の水の温度に基づいて前記通常脱水動作と前記低速脱水動作とを切り換える請求項1から6の何れか1項に記載の洗濯機。

請求項8

前記温水洗い動作の前に前記水槽内の水を加熱、または、前記水槽内に温水を供給する加熱動作を実行する加熱動作実行手段をさらに備え、前記脱水動作実行手段は、前記加熱動作中に前記水槽内の水が所定の基準温度に到達しない場合には、前記温水洗い動作の後に前記通常脱水動作を行う請求項1から7の何れか1項に記載の洗濯機。

請求項9

前記温水洗い動作の前に前記水槽内の水を加熱する加熱動作を実行する加熱動作実行手段をさらに備え、前記脱水動作実行手段は、前記加熱動作中に前記水槽内の水が所定の第1基準温度に到達せず、且つ、前記第1基準温度よりも低い第2基準温度に到達しない場合には、前記温水洗い動作の後に前記通常脱水動作を行う請求項1から7の何れか1項に記載の洗濯機。

請求項10

前記水槽内の水の温度が所定の高温度に到達したことを示す温度高情報を記憶する記憶手段をさらに備え、前記脱水動作実行手段は、前記記憶手段が前記温度高情報を記憶している場合には前記低速脱水動作を実行する請求項1から9の何れか1項に記載の洗濯機。

請求項11

前記脱水動作実行手段は、前記洗い動作を含む運転が実行されていない期間が所定期間以上継続している場合には、前記記憶手段が前記温度高情報を記憶している場合であっても前記通常脱水動作を実行する請求項10に記載の洗濯機。

技術分野

0001

本発明の実施形態は、洗濯機に関する。

背景技術

0002

従来より、槽内の洗濯物温水により洗う洗濯機が考えられている。この種の洗濯機においては、排水系統を構成する配管などに温水が排出されることから、このような温排水に起因する排水系統への悪影響を回避することが要求される。例えば特許文献1には、水槽内の水の温度が所定温度以上である場合には、給水弁からの給水により水温を低下させる洗濯水冷却運転を実行した後に排水を行う技術が開示されている。

先行技術

0003

特開2003−159492号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上述の従来技術によれば、温水による排水系統への影響は回避することができる。しかし、排水系統以外の構成要素に対する温水の悪影響については十分に考慮されていない。即ち、温水により洗濯物を洗う温水洗い動作によれば、温水により水槽の構成成分である樹脂軟化し、排水動作に続く脱水動作において水槽の振動が大きくなる。そのため、温水洗い動作の後の脱水動作を、温水によらずに洗濯物を洗う通常の洗い動作の後の脱水動作と同様に実行すると、軟化した水槽が大きく振動して内部の回転槽衝突するおそれがあり、正常に脱水動作を行うことができない。

0005

なお、上述の従来技術において、例えば所定温度を低めに設定することにより洗濯水冷却運転の実行条件を緩めたり、あるいは、洗濯水冷却運転における給水量を増やしたりすることにより、水槽を冷やすことも考えられる。しかし、この場合、冷却用の水の使用量の増加や運転時間の延長などを招いてしまう。

0006

そこで、給水弁からの給水により水温を低下させる洗濯水冷却運転に依らずとも、温水洗い動作後に正常に脱水動作を行うことができる洗濯機を提供する。

課題を解決するための手段

0007

本実施形態に係る洗濯機は、水槽と、回転槽と、洗い動作実行手段と、脱水動作実行手段と、を備える。水槽は、少なくとも一部が樹脂で構成されている。回転槽は、前記水槽内に設けられている。洗い動作実行手段は、前記回転槽内の洗濯物を洗う洗い動作として、前記水槽内の水を温めて、または、前記水槽内に温水を供給して前記洗濯物を洗う温水洗い動作と、前記水槽内の水を温めずに前記洗濯物を洗う非温水洗い動作と、を実行可能である。脱水動作実行手段は、前記洗い動作の後に、前記回転槽を回転させて前記洗濯物を脱水する脱水動作を実行する。そして、脱水動作実行手段は、前記温水洗い動作の後に行う脱水動作では、前記非温水洗い動作の後に行う通常脱水動作よりも前記回転槽の最高回転速度を低くした低速脱水動作を行う。

図面の簡単な説明

0008

第1実施形態に係る洗濯機の構成例を概略的に示す縦断側面図
洗濯機の電気的構成例を示すブロック図
洗濯機の動作例を示すフローチャート
第2実施形態に係る洗濯機の動作例を示すフローチャート
第3実施形態に係る洗濯機の動作例を示すフローチャート
第4実施形態に係る洗濯機の動作例を示すフローチャート
第5実施形態に係る洗濯機の動作例を示すフローチャート
第6実施形態に係る脱水許可温度の設定例を示す図
第7実施形態に係る洗濯機の電気的構成例を示すブロック図
水槽内の水温の変化例を示す図
度高情報の有無に基づく脱水動作の制御例を示す図
第8実施形態に係る洗濯機の動作例を示すフローチャート
第9実施形態に係るすすぎ動作の回数の設定例を示す図

実施例

0009

以下、洗濯機に係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に例示する洗濯機10は、回転槽の回転軸方向が傾斜したいわゆる横軸型ドラム式洗濯機であり、その外殻を構成する外箱11内に、水槽12、ドラム13などを備える。水槽12は、有底円筒状をなしており、図示しないサスペンションによって弾性的に支持されている。水槽12は、胴部14の前面に水槽カバー15を備える。水槽カバー15には、円形状の開口部16が設けられている。水槽12の開口部16は、水槽12の胴部14よりも直径が小さくなっている。水槽12および水槽カバー15は、樹脂材料で構成されている。

0010

ドラム13は、有底円筒状をなしており、水槽12内に回転可能に配設されている。ドラム13は、回転槽の一例である。ドラム13の回転軸方向は、洗濯機10の前後方向、つまり、奥行方向に沿って、後面側が前面側よりも低くなるように傾斜している。ドラム13は、水槽12の後面に設けられた駆動モータ17により回転される。ドラム13の前面には、円形状の開口部13aが設けられている。ドラム13の周壁部には図示しない複数の孔が設けられている。また、ドラム13の内周面には、洗濯物掻き上げ用の図示しない複数のバッフルが設けられている。

0011

外箱11の前面には、洗濯物を出し入れするための洗濯物出入口18が設けられている。この洗濯物出入口18には、扉19が開閉可能に取り付けられている。扉19は、例えばガラスなどといった透明な部材を主体として構成されており、洗濯機10の外部から槽内を視認可能となっている。また、洗濯物出入口18と水槽12の開口部16は、ベローズ20により水密に接続されている。また、外箱11の前面上部には、運転スタートタンなどの各種操作ボタンや表示部などを有する図示しない操作パネルが設けられている。そして、操作パネルの裏側には、制御装置21が設けられている。制御装置21は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、洗濯機10の動作全般を制御する。

0012

また、洗濯機10は、水槽12内に水を供給する給水機構部22、および、水槽12内の水を機外に排出する排水機構部23などを備える。給水機構部22は、給水弁24、注水ケース25、給水ホース26などを備える。給水機構部22は、給水弁24を開くことにより、注水ケース25、給水ホース26を介して水槽12内への給水を行う。排水機構部23は、排水弁27、排水ホース28などを備える。排水機構部23は、排水弁27を開くことにより、排水ホース28を介して水槽12内の水を排水する。

0013

また、洗濯機10は、加熱ユニット30を備える。加熱ユニット30は、水槽12の底部に設けられた溝状の凹部31と、この凹部31内に配設された温水ヒータ32と、を備える。排水機構部23の排水ホース28は、凹部31に連通されている。また、洗濯機10は、ドラム13内の洗濯物を乾燥するための図示しない乾燥ユニットを備える。この乾燥ユニットを実現する構成としては、ドラム13内に温風を供給する種々の構成が考えられ、例えば凝縮器蒸発器などを含むヒートポンプ機構による構成などが考えられる。また、洗濯機10は、水槽12内の水を循環しながら水槽12内にシャワー状に噴出する図示しない循環機構部を備える。この循環機構部は、水槽12内に連通する循環水路や、水槽12内の水を循環水路を通して圧送する循環ポンプなどを備える。

0014

図2に例示するように、制御装置21には、上述した駆動モータ17、給水弁24、排水弁27、加熱ユニット30などといった洗濯機10の各種の電気的な構成要素が接続されている。制御装置21は、ユーザによる操作パネルの操作入力に基づいて、これらの構成要素の駆動を制御することにより、各種の運転コースを実行する。また、制御装置21には、例えば、水温検知センサ41、回転位置検知センサ42などといった各種のセンサ類が接続されている。水温検知センサ41は、水槽12内に溜められている水の温度を検知する。回転位置検知センサ42は、駆動モータ17のロータ回転位置を検出する。また、制御装置21には、例えば不揮発性メモリなどで構成される記憶部45が接続されている。

0015

また、制御装置21は、CPUにより制御プログラムを実行することにより、洗い動作実行処理部51、すすぎ動作実行処理部52、脱水動作実行処理部53、冷却動作実行処理部54、加熱動作実行処理部55をソフトウェアにより仮想的に実現する。なお、これらの処理部51〜55は、ハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせにより実現してもよい。

0016

洗い動作実行処理部51は、洗い動作実行手段の一例であり、ドラム13を回転あるいは揺動させて当該ドラム13内の洗濯物を洗う周知の洗い動作を実行する。この場合、洗い動作実行処理部51は、洗い動作として、温水洗い動作および非温水洗い動作を実行可能である。温水洗い動作は、加熱ユニット30を駆動することにより水槽12内の水を温めて洗濯物を洗う洗い動作である。非温水洗い動作は、加熱ユニット30を駆動せず、水槽12内の水を温めずに洗濯物を洗う洗い動作である。

0017

すすぎ動作実行処理部52は、すすぎ動作実行手段の一例であり、ドラム13を回転あるいは揺動させて当該ドラム13内の洗濯物をすすぐ周知のすすぎ動作を実行する。
脱水動作実行処理部53は、脱水動作実行手段の一例であり、洗い動作実行処理部51による洗い動作の後に、ドラム13を回転させて洗濯物を脱水する周知の脱水動作を実行する。この場合、脱水動作実行処理部53は、脱水動作として、通常脱水動作および低速脱水動作を実行可能である。通常脱水動作は、予め設定された所定の回転速度によりドラム13を回転させることにより洗濯物を脱水する脱水動作である。低速脱水動作は、通常脱水動作よりもドラム13の回転速度を低くして洗濯物を脱水する脱水動作である。

0018

冷却動作実行処理部54は、冷却動作実行手段の一例であり、水槽12内の水を冷却する冷却動作を実行する。この場合、冷却動作実行処理部54は、給水機構部22により水槽12内に給水し、また、ドラム13を回転させることにより水槽12内の水を撹拌することにより、水槽12内の水の温度を低下させる。また、冷却動作実行処理部54は、この場合、洗い動作実行処理部51により温水洗い動作が実行された後に冷却動作を実行するように設定されている。なお、冷却動作実行処理部54は、非温水洗い動作が実行された後には冷却動作を実行しないように設定してもよいし、実行するように設定することも可能である。

0019

加熱動作実行処理部55は、加熱動作実行手段の一例であり、洗い動作実行処理部51により温水洗い動作が実行される場合には、その実行前に加熱ユニット30を駆動して水槽12内の水を加熱する加熱動作を実行する。即ち、加熱動作実行処理部55は、温水洗い動作で用いられる温水を生成する。

0020

次に、洗濯機10による温水洗い運転の動作例について説明する。この温水洗い運転は、洗い動作、すすぎ動作、脱水動作を含む運転コースであり、洗い動作として「温水洗い動作」を実行するものである。図3に例示するように、温水洗い運転が開始されると、制御装置21は、洗濯物量判定処理を実行する(A1)。この洗濯物量判定処理は、ドラム13内に投入された洗濯物の量を判定する処理であり、例えば以下のようにして洗濯物量を判定する。

0021

即ち、制御装置21は、駆動モータ17に一定の電力を供給して駆動するとともに、回転位置検知センサ42から得られる回転位置検出信号に基づいて駆動モータ17のロータの回転位置を監視する。そして、制御装置21は、駆動モータ17の回転速度が所定の第1回転速度から第2回転速度に上昇するまでの所要時間を、図示しないタイマにより計測する。次に、制御装置21は、駆動モータ17への通電を停止してドラム13を慣性的に回転させ、このときに駆動モータ17の回転速度が所定の第3回転速度から第4回転速度まで下降するまでの所要時間を計測する。

0022

計測された回転速度上昇時の所要時間および回転速度下降時の所要時間は、それぞれ洗濯物量に比例した値となる。そのため、制御装置21は、計測された回転速度上昇時の所要時間および回転速度下降時の所要時間と、予め記憶されている時間/洗濯物量データテーブルとを照合することにより、ドラム13内の洗濯物量を、例えば「大」、「中」、「小」の多段階に判定する。なお、時間/洗濯物量データテーブルは、回転速度上昇時の所要時間および回転速度下降時の所要時間と、洗濯物量との関係を示すデータを格納したデータテーブルである。

0023

制御装置21は、洗濯物量判定処理を完了すると、給水機構部22により水槽12内への給水動作を実行する(A2)。この給水動作では、制御装置21は、洗濯物量判定処理により判定された洗濯物量に応じた量の水を水槽12内に供給する。この場合、制御装置21は、洗濯物量が「大」である場合には例えば30リットル、洗濯物量が「中」である場合には例えば25リットル、洗濯物量が「小」である場合には例えば20リットルを水槽12内に給水する。水槽12内への給水動作に伴い、注水ケース25内の洗剤類が水とともに水槽12内に供給される。また、制御装置21は、水槽12内への給水動作に伴い、駆動モータ17によりドラム13を正転方向および逆転方向に回転させる。これにより、水槽12内の洗濯水が撹拌され、洗剤類の溶解が促進される。

0024

制御装置21は、給水動作を完了すると、水槽12内の水を加熱する加熱動作を実行する(A3)。この加熱動作では、制御装置21は、加熱ユニット30の温水ヒータ32に通電することにより水槽12内の水を加熱する。また、制御装置21は、水温検知センサ41により検知される水槽12内の水の温度に基づいて、温水ヒータ32への通電をフィードバック制御する。これにより、制御装置21は、水槽12内の水を所定の設定温度まで加熱する。この設定温度は、適宜変更して設定することができ、この場合、例えば、15℃、40℃、60℃の多段階から選択して設定可能となっている。水槽12内の水を例えば60℃前後に加熱する場合には除菌効果も期待できる。

0025

本実施形態では、上述の通り、制御装置21は、水槽12内への給水動作の直後に加熱動作を実行するように構成されている。但し、例えば給水動作の後に、ドラム13内の洗濯物を予備的に洗う予洗い動作が設定されている場合には、制御装置21は、この予洗い動作の後に加熱動作を実行するように構成してもよい。予洗い動作により、洗濯水中の洗剤類成分を洗濯物に素早く浸透させることができる。そして、この予洗い動作の後に加熱動作を実行することにより、温水によるいわゆる「つけおき洗い」の効果を得ることができ、より高い洗浄効果を奏することができる。

0026

また、制御装置21は、加熱動作中においても、ドラム13を正転方向および逆転方向に回転させる。これにより、水槽12内の洗濯水が撹拌され、洗濯水の温度が局部的に上昇してしまうことを回避でき、洗濯水を均一に温めることができる。

0027

制御装置21は、加熱動作を完了すると、温水洗い動作を実行する(A4)。この温水洗い動作では、加熱動作により温められた水槽12内の水によりドラム13内の洗濯物の洗浄が行われる。

0028

制御装置21は、温水洗い動作を完了すると、冷却動作を実行する。この冷却動作は、水槽12内への給水動作(A5)および水槽12内の水の撹拌動作(A6)を含む。ステップA5の給水動作では、制御装置21は、予め設定されている所定量の水を水槽12内に供給する。このときの給水量は、適宜変更して設定することができる。また、ステップA6の撹拌動作では、制御装置21は、所定時間をかけてドラム13を正転方向および逆転方向に回転させることにより水槽12内の水を撹拌する。これにより、水槽12内の水に温度ムラが発生することを抑止するとともに、水槽12内の水の温度の冷却作用を促進する。

0029

制御装置21は、冷却動作を完了すると、排水弁27を開いて、水槽12内の水を機外に排出する排水動作を実行する(A7)。そして、制御装置21は、排水動作を完了すると、低速脱水動作を実行する(A8)。この低速脱水動作では、制御装置21は、水槽12内の水を温めずに洗濯物を洗う非温水洗い動作の後に行う通常脱水動作よりもドラム13の回転速度を低くして脱水動作を行う。即ち、制御装置21は、通常脱水動作におけるドラム13の最高回転速度が例えば1200rpmとすると、低速脱水動作におけるドラム13の最高回転速度を400rpmとする。

0030

温水洗い動作の後に行う脱水動作において、非温水洗い動作の後に行う通常脱水動作よりもドラム13の回転速度を低くする理由は以下の通りである。即ち、本実施形態に係る洗濯機10の構成例も含め近年の洗濯機では、温水洗い動作における洗濯水の温度を例えば60℃以上の高温度とし、洗浄性能のさらなる向上を図るようにする傾向がある。しかし、このような高温度の温水により洗い動作が行われると、水槽12の構成成分である樹脂が軟化し、その後の排水動作に続く脱水動作において水槽12の振動が大きくなってしまう。そのため、脱水動作において回転するドラム13の遠心力が上昇するにつれて、ドラム13と、その外側に位置する水槽12とが衝突しやすい状態となる。ドラム13と水槽12とが衝突すると、異常音が発生したり、ドラム13が良好に回転しなくなったりして、正常に脱水運転を行うことが困難となる。

0031

そのため、本実施形態に係る洗濯機10では、温水洗い動作の後に行う脱水動作では、通常脱水動作よりもドラム13の回転速度を低くした低速脱水動作を実行する。このように温水洗い動作後の脱水動作におけるドラム13の最高回転速度を低くすることにより、ドラム13と水槽12との衝突を回避することができ、正常に脱水運転を行うことが可能となる。また、低速であってもドラム13を回転させる脱水動作を実行することにより水槽12を冷却することができ、これにより、水槽12を硬化させてドラム13との衝突を一層回避することができる。

0032

制御装置21は、低速脱水動作を完了すると、シャワーすすぎ動作を実行する(A9)。このシャワーすすぎ動作では、制御装置21は、ドラム13の内周面に洗濯物が貼り付く程度の低速度、例えば100rpmで当該ドラム13を回転させる。また、制御装置21は、水槽12内に所定量の水を供給する。そして、制御装置21は、図示しない循環機構部を駆動することにより、水槽12内の水を循環させながら当該水槽12内にシャワー状に噴出する。このシャワーすすぎ動作によれば、水槽12内に循環水をシャワー状に噴出しない通常のすすぎ動作と同等の洗濯物のすすぎ効果が得られるだけでなく、シャワー状に噴出する循環水による水槽12の冷却効果も得られる。

0033

制御装置21は、シャワーすすぎ動作を完了すると、通常脱水動作を実行する(A10)。上述した通り、シャワーすすぎ動作によれば、水槽12の冷却効果も得られる。よって、シャワーすすぎ動作の後に行われる通常脱水動作までに水槽12を十分に冷却することができ、水槽12とドラム13との衝突を一層抑止することができる。

0034

制御装置21は、通常脱水動作を完了すると、ためすすぎ動作を実行する(A11)。このためすすぎ動作では、制御装置21は、水槽12内に所定量の水を供給する。そして、制御装置21は、水槽12内に水を溜めた状態でドラム13を正転方向および逆転方向に回転させる。これにより、制御装置21は、ドラム13内の洗濯物を水槽12内の水とともに撹拌しながらすすぐ。なお、このためすすぎ動作によっても、水槽12の冷却効果を得ることができる。そのため、例えば、続く脱水動作における最高回転速度を通常脱水動作の最高回転速度よりも高くして行う場合には、ためすすぎ動作による水槽12の冷却効果により、水槽12とドラム13との衝突を一層抑止することができる。

0035

その後、制御装置21は、通常脱水動作およびためすすぎ動作を所定回数繰り返す(A12,A13)。この場合、制御装置21は、通常脱水動作およびためすすぎ動作を2回繰り返す(A10,A11,A12,A13)。そして、制御装置21は、最後に最終脱水動作を実行して(A14)、この制御を終了する。最終脱水動作では、制御装置21は、通常脱水動作と同様の1200rpmでドラム13を回転させる。この最終脱水動作までに水槽12内では複数回の給水や撹拌が行われる。そのため、水槽12を十分に冷却することができ、脱水動作を良好に行うことができる。

0036

本実施形態によれば、制御装置21は、温水洗い動作の後に行う脱水動作では、非温水洗い動作の後に行う通常脱水動作よりもドラム13の最高回転速度を低くした低速脱水動作を行う。従って、高温度の温水により洗い動作を実行し水槽12が軟化するような場合であっても、その後の脱水動作におけるドラム13の最高回転速度が通常よりも低いため、水槽12とドラム13との衝突を回避することができ、正常に脱水動作を行うことができる。

0037

また、水槽12の軟化により当該水槽12に異常振動が発生すると、脱水動作の起動上手くできないおそれがある。この場合、脱水動作の再起動が必要となり、脱水時間、ひいては運転全体の所要時間の長時間化を招いてしまう。本実施形態によれば、温水による洗い動作により水槽12が軟化するような場合には、その後の脱水動作におけるドラム13の最高回転速度を低くする。そのため、水槽12に異常振動が発生しにくくなり、脱水動作の起動が失敗する可能性が低くなる。よって、脱水動作を再起動しなければならない事態が起きにくく、脱水時間、ひいては運転全体の所要時間の短期化を図ることができる。

0038

また、制御装置21は、低速脱水動作の前に、給水および撹拌からなる冷却動作を行う。従って、低速脱水動作を実行するまでに水槽12の温度を十分に冷却することができ、水槽12とドラム13との衝突を一層回避することができる。

0039

(第2実施形態)
図4に例示する動作例において、ステップB1〜B7は、図3におけるステップA1〜A7と同様である。また、ステップB11〜B16は、図3におけるステップA9〜A14と同様である。本実施形態では、制御装置21は、排水動作(B7)を完了すると、水槽12内の水の温度が所定温度以下であるか否かを判断する(B8)。なお、制御装置21は、上述の排水動作(B7)を実行する前に、つまり、水槽12内の水が排水される前に、水温検知センサ41により水槽12内の水の温度を検知する。また、ステップB8の判断基準となる所定温度は適宜変更して設定することができる。

0040

ステップB3の加熱動作により加熱された水槽12内の水の温度が、その後の温水洗い動作(B4)において低下する度合いは、例えば、外気の温度や、水槽12内に供給される水の温度などに応じて異なってくる。即ち、例えば冬季においては、外気が低く、水槽12内に供給される水の温度も低い。さらに、冷却行程(B5)において冷たい水が供給されれば、水槽12内の水の温度は急激に低下する。このような場合には、温水洗い動作(B4)を実行したとしても、水槽12が高温となりにくく、軟化もしにくい。そのため、温水洗い動作後の脱水動作においてドラム13の回転速度を低くしなくても、水槽12とドラム13とが衝突しにくく、正常に脱水動作を行える可能性が高い。

0041

そのため、本実施形態では、制御装置21は、水槽12内の水の温度が所定温度以下である場合には(B8:YES)、水槽12の温度も低下していると推定し、通常脱水動作(B9)を実行する。一方、制御装置21は、水槽12内の水の温度が所定温度を超えている場合には(B7:NO)、水槽12の温度が十分に低下していないと推定し、低速脱水動作(B10)を実行する。即ち、制御装置21は、水槽12内の水の温度に基づいて、水槽12の温度、換言すれば水槽12の軟化の度合いを推定し、その推定結果に応じて通常脱水動作と低速脱水動作とを切り換える。

0042

本実施形態によっても、軟化した水槽12とドラム13との衝突を回避することができ、正常に脱水動作を行うことができる。また、脱水動作までに水槽12の温度が低下していると推定される場合には、ドラム13を低速で回転させる必要が無いため、通常の回転速度によりドラム13を回転させて脱水性能の向上を図ることができる。また、脱水時間、ひいては運転全体の所要時間の短時間化を図ることができる。

0043

(第3実施形態)
図5に例示する動作例において、ステップC7は、図3におけるステップA7あるいは図4におけるステップB7と同様の排水動作である。また、ステップC12は、図3におけるステップA9あるいは図4におけるステップB11と同様のシャワーすすぎ動作である。本実施形態では、制御装置21は、排水動作を完了すると、加熱動作中に水槽12内の水が所定の第1基準温度に到達したか否かを判断する(C8)。なお、第1基準温度は適宜変更して設定することができ、この場合、65℃が設定されている。第1基準温度は、温水洗い動作を実行するための温水の目標温度である。また、制御装置21は、加熱動作中に水温検知センサ41により水槽12内の水の温度を検知する。

0044

制御装置21は、加熱動作中に水槽12内の水の温度が第1基準温度に到達した場合には(C8:YES)、水槽12の温度が高いと推定し、低速脱水動作を実行する(C10)。一方、制御装置21は、加熱動作中に水槽12内の水の温度が第1基準温度に到達しない場合には(C8:NO)、加熱動作中に水槽12内の水が所定の第2基準温度に到達したか否かを判断する(C9)。第2基準温度は、第1基準温度よりも低い温度であれば適宜変更して設定することができ、この場合、45℃が設定されている。第2基準温度は、それより低い場合であればユーザにとって安全と考えられる温度、あるいは、水槽12内の水が温水であるのか否かを判断するための基準となる温度である。また、制御装置21は、加熱動作中に水温検知センサ41により水槽12内の水の温度を検知する。

0045

制御装置21は、加熱動作中に水槽12内の水の温度が第2基準温度に到達した場合には(C9:YES)、水槽12の温度が高いと推定し、低速脱水動作を実行する(C10)。一方、制御装置21は、加熱動作中に水槽12内の水の温度が第2基準温度に到達しない場合には(C9:YES)、水槽12の温度が低いと推定し、通常脱水動作を実行する(C11)。

0046

例えば、加熱ユニット30に何らかの不具合が生じている場合、水槽12内の水に泡が発生している場合、水槽12内に供給された水が低い場合などには、水槽12内の水が温水洗い動作の目標水温に到達しない場合がある。しかし、温水洗い動作の目標水温よりも低い温度であっても、水温が例えば45℃を超えているような場合には、水槽12が軟化してドラム13との衝突を起こす可能性がある。

0047

本実施形態によれば、制御装置21は、加熱動作中に水槽12内の水温が所定の第1基準温度に到達しない場合であっても、第1基準温度よりも低い第2基準温度に到達している場合には、水槽12の温度が高く軟化が発生していると推定し、低速脱水動作を実行する。従って、水槽12とドラム13との衝突を一層確実に回避することができ、正常に脱水動作を行うことができる。

0048

また、制御装置21は、加熱動作中に水槽12内の水が所定の第1基準温度に到達せず、且つ、第1基準温度よりも低い第2基準温度に到達しない場合には、温水洗い動作の後に通常脱水動作を行う。水槽12内の水が第1基準温度よりも低く、且つ、第1基準温度よりも低い第2基準温度よりも低いのであれば、水槽12の温度はそれほど高くないと推定され、水槽12とドラム13との衝突も起こりにくいと考えられる。よって、このような場合には、ドラム13を低速で回転させる必要性が低いため、通常の回転速度によりドラム13を回転させて脱水性能の向上を図ることができ、また、脱水時間、ひいては運転全体の所要時間の短時間化を図ることができる。

0049

なお、加熱動作時ではなく温水洗い動作時おける水槽12内の水の温度が第1基準温度に到達しているか否か、第2基準温度に到達しているか否かに基づいて、通常脱水動作と低速脱水動作との切り換えを行うようにしてもよい。

0050

また、制御装置21は、水槽12内の水が所定の第1基準温度に到達せず、且つ、第1基準温度よりも低い第2基準温度に到達しない場合、つまり、通常脱水動作を実行する場合には、低速脱水動作を実行する場合に比べ、すすぎ動作の回数を少なくする構成としてもよい。通常脱水動作によれば、低速脱水動作に比べ十分に脱水を行うことができ、ひいては、その後のすすぎ動作におけるすすぎ性能が高くなる。そのため、通常脱水動作後であれば、すすぎ動作の回数を減らしても十分にすすぎ性能を維持することができる。また、すすぎ動作の回数を減らす分、使用水量を減らすことができ節水効果を期待できる。また、すすぎ動作に要するエネルギーの使用量を減らすことができ、また、運転時間全体の短縮を図ることができる。

0051

また、本実施形態では、2つの基準温度に基づき通常脱水動作と低速脱水動作との切り換えを行う動作例を開示したが、1つの基準温度に基づいて、あるいは、3つ以上の複数の基準温度に基づいて、通常脱水動作と低速脱水動作との切り換えを行うようにしてもよい。

0052

(第4実施形態)
図6に例示する動作例において、ステップD1〜D7は、図3におけるステップA1〜A7と同様である。また、ステップD9〜D15は、図3におけるステップA8〜A14と同様である。本実施形態では、制御装置21は、排水動作(D7)を完了すると、水槽12内の水の温度が所定の脱水許可温度以下であるか否かを判断する(D8)。なお、制御装置21は、上述の排水動作(D7)を実行する前に、つまり、水槽12内の水が排水される前に、水温検知センサ41により水槽12内の水の温度を検知する。また、ステップD8の判断基準となる所定の脱水許可温度は適宜変更して設定することができ、この場合、例えば58℃が設定されている。

0053

例えば、温水洗い動作の目標水温が高い場合、夏季などにおいて水槽12内に供給される水の温度が、例えば30℃など、高い場合には、冷却対象となる水槽12内の水の温度が高く、あるいは、冷却に用いる水の温度が高いため、冷却行程を実行しても十分な冷却効果が得られない可能性がある。

0054

そこで、制御装置21は、水槽12内の水の温度が所定の脱水許可温度よりも高い場合には(D8:NO)、再び冷却行程(D5,D6)を実行する。制御装置21は、水槽12内の水の温度が脱水許可温度以下となるまで冷却行程を繰り返し実行する。そして、制御装置21は、水槽12内の水の温度が脱水許可温度以下になると(D8:YES)、低速脱水動作を実行する(D9)。即ち、制御装置21は、水槽12内の水の温度が所定の脱水許可温度以下になることを条件に脱水動作を実行する。

0055

本実施形態によれば、水槽12内の水の温度、換言すれば水槽12の温度を十分に低下させてから脱水動作に移行することができ、水槽12とドラム13との衝突を一層確実に回避することができ、正常に脱水動作を行うことができる。

0056

なお、制御装置21は、冷却動作を複数回繰り返す場合には、各回の冷却動作の後に水槽12内の水の温度を検知するようにするとよい。水槽12内の水の温度が脱水許可温度以下となったか否かの判定を、各回の冷却動作後の水温に基づき行うことで、実際の水温に応じた、より正確な判定を行うことができる。

0057

(第5実施形態)
図7に例示する動作例において、ステップE1〜E7は、図3におけるステップA1〜A7と同様である。また、ステップE12〜E18は、図3におけるステップA8〜A14と同様である。本実施形態では、制御装置21は、排水動作(E7)を完了すると、冷却動作の実行回数が所定回数を超えたか否かを判断する(E8)。この所定回数は適宜変更して設定することができるが、この場合、4回が設定されている。また、制御装置21は、水槽12内の水の温度が所定の脱水許可温度以下であるか否かを判断する(E9)。ステップE9は、図6におけるステップD8と同様である。

0058

制御装置21は、冷却動作の実行回数が所定回数を超えていない場合には(E8:NO)、水槽12内の水の温度が所定の脱水許可温度以下であるか否かを判断する(E9)。そして、制御装置21は、水槽12内の水の温度が所定の脱水許可温度よりも高い場合には(E9:NO)、冷却動作の実行回数を1つインクリメントして(E11)、再び冷却行程(E5,E6)を実行する。制御装置21は、冷却動作の実行回数が所定回数を超えない限りは(E8:NO)、水槽12内の水の温度が脱水許可温度以下となるまで冷却行程を繰り返し実行する。そして、制御装置21は、水槽12内の水の温度が脱水許可温度以下になると(E9:YES)、低速脱水動作を実行する(E12)。

0059

一方、制御装置21は、冷却動作の実行回数が所定回数を超えた場合には(E8:YES)、エラー報知動作を実行する(E10)。このエラー報知動作では、制御装置21は、図示しない操作パネルの表示部に、水槽12内の水の冷却、あるいは、水槽12の冷却が不十分である旨のエラー情報を表示する。なお、制御装置21は、エラー情報を音声により出力する構成としてもよい。また、制御装置21は、表示によるエラー報知および音声によるエラー報知の双方を行う構成としてもよい。

0060

本実施形態によれば、冷却動作を繰り返し実行しても水槽12内の水、換言すれば水槽12を十分に冷却できなかったことをユーザに知らせることができる。また、何らかの異常が発生しているにも関わらず冷却動作が繰り返し実行され続けてしまうことを防止することができる。

0061

(第6実施形態)
図8に例示するように、本実施形態では、運転コースの内容が、温水洗い動作→すすぎ動作→脱水動作である場合、つまり、温水洗い動作の後にすすぎ動作が実行される運転内容である場合の脱水許可温度として、例えば58℃が設定されている。この脱水許可温度は、第1脱水許可温度の一例である。一方、運転コースの内容が、温水洗い動作→脱水動作である場合、つまり、温水洗い動作の後にすすぎ動作が実行されない運転内容である場合の脱水許可温度として、例えば48℃が設定されている。この脱水許可温度は、第2脱水許可温度の一例であり、第1脱水許可温度よりも低い温度が設定されている。

0062

すすぎ動作が含まれない運転コースは、すすぎ動作を含む運転コースに比べ、すすぎ動作の所要時間分、水槽12内の水の温度、換言すれば水槽12の温度を低下させるための期間が少ない。そのため、すすぎ動作が含まれない運転コースでは、運転全体の完了後であっても水槽12の温度が高い可能性がある。また、このように水槽12の温度が高い状態において脱水動作を行ってしまうと、水槽12とドラム13とが衝突してしまうおそれがある。

0063

そこで、本実施形態では、すすぎ動作が含まれない運転コース、つまり、水槽12の温度が下がりにくい運転コースについては、すすぎ動作を含む運転コース、つまり、水槽12の温度が下がりやすい運転コースよりも脱水許可温度を低く設定している。これにより、水槽12の温度が下がりにくい運転コースであっても、水槽12内の水の温度、換言すれば水槽12の温度を十分に低下させてから脱水動作を行うことができる。よって、運転全体の完了後において水槽12の温度が高いままとなってしまうことを回避でき、また、水槽12が軟化したまま脱水動作が実行されてしまうことを回避することができる。

0064

(第7実施形態)
図9に例示するように、本実施形態では、制御装置21は、CPUにより制御プログラムを実行することにより、記憶処理部56をソフトウェアにより仮想的に実現する。なお、記憶処理部56は、ハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせにより実現してもよい。記憶処理部56は、記憶手段の一例であり、水槽12内の水の温度が所定の高温度に到達した場合に、その到達したことを示す温度高情報を記憶部45に記憶する。

0065

図10に例示するように、制御装置21は、加熱動作中において水槽12内の水を目標温度T1まで加熱する。この場合、目標温度T1は、例えば65℃に設定されている。そして、制御装置21は、水槽12内の水を目標温度T1まで加熱する過程において、水槽12内の水温が目標温度T1よりも低い所定の高温度T2に到達すると、記憶処理部56により、水槽12内の水温が高温度T2に到達したことを示す温度高情報を記憶部45に記憶する。この場合、所定の高温度T2は、例えば45℃に設定されている。

0066

洗濯機を使用する場合においては、必ずしも運転コースが最初から最後まで実行されるとは限らない。即ち、例えば運転コースの内容を設定し直したい場合や、運転コースを最初からやり直したい場合などには、運転コースの実行の途中で運転を中止する場合もある。よって、加熱動作により水槽12内の水が加熱されてから運転が中止される場合も考えられる。この場合、次の運転として脱水動作のみの運転がすぐに開始されると、水槽12内の水温が高い状態のまま脱水動作が行われることとなる。そのため、通常の回転速度でドラム13を回転させると、水槽12とドラム13との衝突が起きやすく、正常に脱水動作を行えない可能性がある。

0067

そこで、制御装置21は、記憶処理部56により温度高情報が記憶されている場合、つまり、前回の運転において水槽12内の水が所定の高温度T2以上まで加熱された場合には、水槽12内の水が高温度である可能性が高いと推定し、脱水動作として低速脱水動作を実行する。これにより、水槽12内の水の温度が高いにも関わらず、脱水動作において通常の回転速度でドラム13が回転してしまうことを回避することができ、水槽12とドラム13との衝突を抑止して正常に脱水動作を行うことができる。

0068

なお、制御装置21は、例えば脱水動作を完了した場合には、記憶部45に記憶されている温度高情報をクリアする。この場合、制御装置21は、運転コースが最後まで正常に完了したことを条件に温度高情報をクリアするように構成してもよいし、冷却動作が正常に完了したことを条件に温度高情報をクリアするように構成してもよい。運転コースが最後まで正常に完了したということは、その完了までに、洗い動作、すすぎ動作、給水動作、撹拌動作が行われているということである。そのため、水槽12の温度は低下している可能性が高く、通常の脱水動作であっても正常に行うことができると考えられる。また、冷却動作が正常に完了したということは、水槽12の温度が低下しているということであるから、通常の脱水動作であっても正常に行うことができると考えられる。

0069

図11には、温度高情報の有無に基づき脱水動作におけるドラム13の回転速度を異ならせる場合の制御例を示している。即ち、例えば、洗い動作→すすぎ動作2回→脱水動作の順に実行する運転コースの場合、最初の脱水動作におけるドラム13の回転速度は、温度高情報が記憶されている場合は1000rpm、温度高情報が記憶されていない場合は1200rpmで設定されている。

0070

また、すすぎ動作1回→脱水動作の順に実行する運転コースの場合も、最初の脱水動作におけるドラム13の回転速度は、温度高情報が記憶されている場合は1000rpm、温度高情報が記憶されていない場合は1200rpmで設定されている。

0071

また、脱水動作のみを実行する運転コースの場合も、最初の脱水動作におけるドラム13の回転速度は、温度高情報が記憶されている場合は1000rpm、温度高情報が記憶されていない場合は1200rpmで設定されている。

0072

以上の通り、温度高情報が記憶されている場合において最初に行われる脱水動作における最高回転速度は、温度高情報が記憶されていない場合において最初に行われる脱水動作における最高回転速度よりも低く設定されている。このように、温度高情報を利用して運転再開後に最初に行われる脱水動作の回転速度を異ならせることにより、水槽12の温度に応じた回転速度で脱水動作を行うことができる。

0073

(第8実施形態)
図12に例示する動作例において、ステップF7は、図3におけるステップA7あるいは図4におけるステップB7と同様の排水動作である。また、ステップF12は、図3におけるステップA9あるいは図4におけるステップB11と同様のシャワーすすぎ動作である。本実施形態では、制御装置21は、排水動作(F7)を完了すると、温度高情報が記憶されているか否かを確認する(F8)。そして、制御装置21は、温度高情報が記憶されている場合には(F8:YES)、洗濯機10が稼働していない期間、より厳密には、温水による洗い動作を含む運転が実行されていない期間が所定期間以上継続しているか否かを判断する(F9)。

0074

即ち、制御装置21は、温水による洗い動作を含む運転コースの実行の途中で運転が中止された場合には、図示しないタイマにより経過時間の計測を開始する。なお、運転コースの実行の途中で運転が中止された場合としては、例えば、ユーザによる中止操作の入力による場合、停電による場合などが考えられる。また、経過時間の計測は、運転コースが中止された時点から開始してもよいし、中止時点からある程度の時間が経過してから開始してもよい。そして、制御装置21は、その後に運転が再開されると、経過時間の計測を停止して、洗濯機10が稼働していない期間を特定する。なお、経過時間の計測は、運転が再開された時点で停止してもよいし、再開時点からある程度の時間が経過してから停止してもよい。そして、制御装置21は、経過時間の計測を停止すると、洗濯機10が稼働していない期間が所定期間以上継続しているか否かを判断する。なお、この所定期間は適宜変更して設定することができ、この場合、例えば3時間が設定されている。

0075

制御装置21は、洗濯機10が稼働していない期間が所定期間以上継続している場合には(F9:YES)、温度高情報をクリアして、通常脱水動作(F11)を実行して、シャワーすすぎ動作(F12)に移行する。なお、制御装置21は、ステップF8において温度高情報が記憶されていない場合も(F8:NO)、温度高情報をクリアして、通常脱水動作(F11)を実行して、シャワーすすぎ動作(F12)に移行する。一方、制御装置21は、洗濯機10が稼働していない期間が所定期間以上継続していない場合には(F9:NO)、温度高情報をクリアすることなく、低速脱水動作(F10)を実行して、シャワーすすぎ動作(F12)に移行する。

0076

本実施形態によれば、温度高情報が記憶されている場合であっても(F8:YES)、温水による洗い動作を含む運転が実行されていない期間が所定期間以上継続している場合には(F9:YES)、通常脱水動作を実行する(F11)。即ち、温度高情報が記録されている場合であっても、運転停止から長い期間が経過している場合には、水槽12の温度も低下している可能性が高く、低速脱水動作を行う必要性が低い。本実施形態によれば、このような場合に無用に低速脱水動作が行われてしまうことを回避することができる。

0077

(第9実施形態)
図13に例示するように、本実施形態では、温水洗い動作を含まない標準運転コースにおけるすすぎ動作の回数は2回で設定されている。一方、温水洗い動作を含む温水運転コースにおけるすすぎ動作の回数は3回で設定されている。この設定内容によれば、制御装置21は、すすぎ動作実行処理部52により、温水洗い運転コースではすすぎ動作を3回実行し、標準運転コースではすすぎ動作を2回実行する。即ち、温水洗い運転コースにおけるすすぎ動作の回数を、標準運転コースにおけるすすぎ動作の回数よりも多くする。

0078

温水洗い運転コースでは、水槽12の軟化に伴う水槽12とドラム13との衝突を回避するために、通常の脱水動作よりも回転速度が低い低速脱水動作を実行する。そのため、温水洗い運転コースでは、脱水性能が低下して洗濯物に水が残ったまま次のすすぎ動作が行われる。そのため、すすぎ性能が低下する。本実施形態では、すすぎ性能が低下するおそれのある温水洗い運転コースでは、標準の運転コースよりもすすぎ動作の回数を多くする。そのため、すすぎ性能の低下を補うことができ、すすぎ性能を維持することができる。

0079

(その他の実施形態)
本実施形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように拡張または変形することができる。

0080

洗い動作実行処理部51が実行可能な温水洗い動作は、水槽12内に温水を供給して洗濯物を洗う洗い動作であってもよい。水槽12内に供給する温水は、例えば、住宅の給湯設備からの給湯であってもよいし、風呂水であってもよいし、例えば給水機構部22に温水生成ユニットを備え、この温水生成ユニットが生成する温水を供給する構成としてもよい。即ち、水槽12内に給湯できる構成であれば、種々の構成を採用することができる。

0081

また、加熱動作実行処理部55は、温水洗い動作の前に水槽12内に温水を供給する給湯動作を実行する構成としてもよい。この場合も、住宅の給湯設備から給湯する構成、水槽12内に風呂水を供給する構成、温水生成ユニットにより温水を生成する構成など、種々の構成を採用することができる。

0082

水槽12内の水を検知する水温検知動作は、その実行タイミングを適宜変更して実施することができ、例えば、温水洗い動作の後に行ってもよいし、冷却動作の後に行ってもよい。また、加熱動作中に水槽12内の水が所定の基準温度に到達しない場合には、基準温度に到達した場合に比べ、すすぎ動作の回数を少なくしてもよいし、すすぎ動作の時間を短くしてもよい。また、洗濯機としては、ドラム式の洗濯機に限られず、水槽および回転槽の中心軸線が上下方向に向く、いわゆる縦軸型の洗濯機にも適用することができる。

0083

また、水槽12は、例えばドラム13の回転軸を保持する軸受ケースの周囲など、少なくとも一部が樹脂であればよく、全体が樹脂である必要はない。即ち、水槽12は、温水により軟化が懸念される部分を有する構成であればよい。

0084

本実施形態に係る洗濯機によれば、給水弁からの給水により水温を低下させる洗濯水冷却運転に依らずとも、温水洗い動作の後に行う脱水動作における回転槽の最高回転速度を制御することにより、温水洗い動作後に正常に脱水動作を行うことができる。

0085

本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

0086

図面中、10は洗濯機、12は水槽、13はドラム(回転槽)、51は洗い動作実行処理部(洗い動作実行手段)、52はすすぎ動作実行処理部(すすぎ動作実行手段)、53は脱水動作実行処理部(脱水動作実行手段)、54は冷却動作実行処理部(冷却動作実行手段)、55は加熱動作実行処理部(加熱動作実行手段)、56は記憶処理部(記憶手段)を示す。

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