図面 (/)

技術 回転電機用接続部品及びその製造方法

出願人 日立金属株式会社本田技研工業株式会社
発明者 江上健一吉澤拓也岡村光浩
出願日 2015年10月20日 (5年2ヶ月経過) 出願番号 2015-206093
公開日 2017年4月27日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2017-079528
状態 特許登録済
技術分野 電動機、発電機の巻線の絶縁、固着
主要キーワード 二次成型 各動力線 一次成形後 断面平角状 線材同士 導出方向 有底円筒 摩擦摺動
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年4月27日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

端子台ステータ巻線との間を接続する複数の線状導体樹脂部材によって互いに連結された回転電機用接続部品において、線状導体が樹脂部材に対して動くことを抑制することが可能な回転電機用接続部品及びその製造方法を提供する。

解決手段

三相モータ10の巻線121〜123に電流を供給する接続部品1は、第1乃至第3線状導体21〜23と、第1乃至第3線状導体21〜23を互いに連結する第1樹脂モールド部31とを備える。第1樹脂モールド部31は、第1樹脂モールド部31からロータ13の回転軸線Oと平行に導出された第1直線部211,221,231の一部と、第1樹脂モールド部31から第1直線部211,221,231とは異なる方向に導出された第2直線部221,222,232の一部と、第1直線部211,221,231と第2直線部221,222,232との間の屈曲部21a,22a,23aとを一括して覆う。

概要

背景

従来、電気自動車や所謂ハイブリッド車両には、走行用駆動源として回転電機が搭載されている。回転電機は、永久磁石が周面に固定されたロータと、ロータを囲む環状のコア巻線が巻き回されたステータとを有している。このような回転電機には、その近傍に配置された端子台から接続部品を介してステータの巻線に複数相電流が供給されるものがある(例えば、特許文献1参照)。

特許文献1に記載の回転電機は、ステータの巻線にU相、V相、及びW相の三相の電流が供給される三相モータである。端子台と各相の巻線との間は、各相に対応して設けられた3本の動力線を有する接続部品によって接続されている。これら3本の動力線は、ステータの周方向に沿って湾曲した棒形状の固定部材によって相互に固定されている。固定部材には、ステータの径方向に延びる3つの貫通孔が形成され、各動力線の直線状の部分がこの貫通孔に挿通されている。

概要

端子台とステータの巻線との間を接続する複数の線状導体樹脂部材によって互いに連結された回転電機用接続部品において、線状導体が樹脂部材に対して動くことを抑制することが可能な回転電機用接続部品及びその製造方法を提供する。三相モータ10の巻線121〜123に電流を供給する接続部品1は、第1乃至第3線状導体21〜23と、第1乃至第3線状導体21〜23を互いに連結する第1樹脂モールド部31とを備える。第1樹脂モールド部31は、第1樹脂モールド部31からロータ13の回転軸線Oと平行に導出された第1直線部211,221,231の一部と、第1樹脂モールド部31から第1直線部211,221,231とは異なる方向に導出された第2直線部221,222,232の一部と、第1直線部211,221,231と第2直線部221,222,232との間の屈曲部21a,22a,23aとを一括して覆う。

目的

本発明は、端子台とステータの巻線との間を接続する複数の線状導体が樹脂部材によって互いに連結された回転電機用接続部品において、線状導体が樹脂部材に対して動くことを抑制することが可能な回転電機用接続部品及びその製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

ロータ及び前記ロータを囲む環状のコア巻線が巻き回されたステータを有する回転電機の前記巻線に、位相が互いに異なる複数相電流を供給する回転電機用接続部品であって、前記位相のそれぞれに対応して設けられ、一方の端部が前記巻線に接続されると共に他方の端部が端子台に接続される複数の線状導体と、前記複数の線状導体のそれぞれの一部を一括して覆い、前記複数の線状導体を互いに連結する第1樹脂モールド部とを備え、前記複数の線状導体のそれぞれは、前記第1樹脂モールド部から前記ロータの回転軸線と平行に導出されて前記端子台に接続される第1直線部と、前記第1樹脂モールド部から前記第1直線部とは異なる方向に導出された第2直線部と、前記第1直線部と前記第2直線部との間で屈曲された屈曲部とを有し、前記第1樹脂モールド部は、前記複数の線状導体のそれぞれの前記第1直線部の一部、前記屈曲部、及び前記第2直線部の一部を一括して覆う、回転電機用接続部品。

請求項2

前記第1樹脂モールド部は、前記複数の線状導体を連結する連結部と、前記連結部から前記複数の線状導体のそれぞれの前記第2直線部に沿って突出した複数の突出部とを有する、請求項1に記載の回転電機用接続部品。

請求項3

前記複数の線状導体は、前記一方の端部と前記他方の端部との間の線路長がそれぞれ異なり、前記複数の線状導体のうち前記線路長が最も長い線状導体と他の少なくとも何れかの線状導体とを互いに連結する第2樹脂モールド部をさらに備えた、請求項1又は2に記載の回転電機用接続部品。

請求項4

前記複数の線状導体のそれぞれは、複数の線材を平行配置してなる、請求項1乃至3の何れか1項に記載の回転電機用接続部品。

請求項5

前記複数の線状導体のそれぞれの前記他方の端部の近傍に設けられた複数の第3樹脂モールド部をさらに備え、前記第3樹脂モールド部によって前記複数の線材が互いに連結されている、請求項4に記載の回転電機用接続部品。

請求項6

前記複数の線状導体のそれぞれの前記他方の端部の近傍に設けられた複数の第3樹脂モールド部をさらに備え、前記複数の線状導体のそれぞれは、複数の線材を平行配置してなり、前記第3樹脂モールド部によって前記複数の線材が互いに連結され、前記第2樹脂モールド部は、前記複数の第3樹脂モールド部のうちの1つの第3樹脂モールド部と一体に形成されている、請求項3に記載の回転電機用接続部品。

請求項7

前記第1樹脂モールド部は、前記複数の線状導体のそれぞれの前記複数の線材同士を連結する複数の一次樹脂成形部と、前記複数の一次樹脂成形部同士を連結する二次樹脂成形部とを有する、請求項4乃至6の何れか1項に記載の回転電機用接続部品。

請求項8

前記複数の一次樹脂成形部には、それぞれ貫通孔が形成され、前記二次樹脂成形部のモールド樹脂の一部が前記貫通孔内に充填された、請求項7に記載の回転電機用接続部品。

請求項9

ロータ及び前記ロータを囲む環状のコアに巻線が巻き回されたステータを有する回転電機の前記巻線に、位相が互いに異なる複数相の電流を供給する回転電機用接続部品の製造方法であって、前記回転電機用接続部品は、前記位相のそれぞれに対応して設けられた複数の線状導体と、前記複数の線状導体のそれぞれの一部を一括して覆い、前記複数の線状導体を互いに連結する樹脂モールド部とを備え、前記複数の線状導体のそれぞれは、一方の端部が前記巻線に接続されると共に他方の端部が端子台に接続され、前記樹脂モールド部から前記ロータの回転軸線と平行に導出されて前記端子台に接続される第1直線部と、前記樹脂モールド部から前記第1直線部とは異なる方向に導出された第2直線部と、前記第1直線部と前記第2直線部との間で屈曲された屈曲部とを有し、前記複数の線状導体のそれぞれは、複数の線材を平行配置してなり、前記樹脂モールド部を成形する工程は、前記複数の線状導体のそれぞれの前記複数の線材同士を連結する複数の一次樹脂成形部を形成する一次成形工程と、前記複数の一次樹脂成形部同士を連結する二次樹脂成形部を形成する二次成形工程とを含む、回転電機用接続部品の製造方法。

請求項10

前記一次成形工程では、前記複数の一次樹脂成形部のそれぞれに貫通孔を形成し、前記二次成形工程では、前記貫通孔にモールド樹脂を充填して前記二次樹脂成形部を成形する、請求項9に記載の回転電機用接続部品の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、回転電機ステータ巻線位相が互いに異なる複数相電流を供給する回転電機用接続部品及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

従来、電気自動車や所謂ハイブリッド車両には、走行用駆動源として回転電機が搭載されている。回転電機は、永久磁石が周面に固定されたロータと、ロータを囲む環状のコアに巻線が巻き回されたステータとを有している。このような回転電機には、その近傍に配置された端子台から接続部品を介してステータの巻線に複数相の電流が供給されるものがある(例えば、特許文献1参照)。

0003

特許文献1に記載の回転電機は、ステータの巻線にU相、V相、及びW相の三相の電流が供給される三相モータである。端子台と各相の巻線との間は、各相に対応して設けられた3本の動力線を有する接続部品によって接続されている。これら3本の動力線は、ステータの周方向に沿って湾曲した棒形状の固定部材によって相互に固定されている。固定部材には、ステータの径方向に延びる3つの貫通孔が形成され、各動力線の直線状の部分がこの貫通孔に挿通されている。

先行技術

0004

特開2011−259654号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1に記載された接続部品の固定部材が樹脂によって形成された場合、車両の走行や回転電機の回転に伴う振動によって動力線の外面が貫通孔の内面摩擦摺動し、これによる固定部材の摩耗によって貫通孔の内径が拡大してしまうおそれがある。貫通孔の内径が拡大すると、固定部材が各動力線に対して大きく振動し、騒音が発生してしまう虞がある。

0006

また、回転電機及び端子台は、それぞれ車体に直接的または間接的に取り付けられるが、その取付構造や車体の構成によっては、車両の走行や回転電機の回転に伴ってステータと端子台との間隔が変動する場合がある。この場合において、固定部材の摩耗によって貫通孔の内径が拡大していると、固定部材による動力線同士の固定が適切になされず、動力線が固定部材に対して相対移動することによって動力線同士の間隔や動力線と巻線との間隔が狭くなり、絶縁距離が十分に確保されなくなる虞がある。

0007

そこで、本発明は、端子台とステータの巻線との間を接続する複数の線状導体樹脂部材によって互いに連結された回転電機用接続部品において、線状導体が樹脂部材に対して動くことを抑制することが可能な回転電機用接続部品及びその製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、上記課題を解決することを目的として、ロータ及び前記ロータを囲む環状のコアに巻線が巻き回されたステータを有する回転電機の前記巻線に、位相が互いに異なる複数相の電流を供給する回転電機用接続部品であって、前記位相のそれぞれに対応して設けられ、一方の端部が前記巻線に接続されると共に他方の端部が端子台に接続される複数の線状導体と、前記複数の線状導体のそれぞれの一部を一括して覆い、前記複数の線状導体を互いに連結する第1樹脂モールド部とを備え、前記複数の線状導体のそれぞれは、前記第1樹脂モールド部から前記ロータの回転軸線と平行に導出されて前記端子台に接続される第1直線部と、前記第1樹脂モールド部から前記第1直線部とは異なる方向に導出された第2直線部と、前記第1直線部と前記第2直線部との間で屈曲された屈曲部とを有し、前記第1樹脂モールド部は、前記複数の線状導体のそれぞれの前記第1直線部の一部、前記屈曲部、及び前記第2直線部の一部を一括して覆う、回転電機用接続部品を提供する。

0009

また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、ロータ及び前記ロータを囲む環状のコアに巻線が巻き回されたステータを有する回転電機の前記巻線に、位相が互いに異なる複数相の電流を供給する回転電機用接続部品の製造方法であって、前記回転電機用接続部品は、前記位相のそれぞれに対応して設けられた複数の線状導体と、前記複数の線状導体のそれぞれの一部を一括して覆い、前記複数の線状導体を互いに連結する樹脂モールド部とを備え、前記複数の線状導体のそれぞれは、一方の端部が前記巻線に接続されると共に他方の端部が端子台に接続され、前記樹脂モールド部から前記ロータの回転軸線と平行に導出されて前記端子台に接続される第1直線部と、前記樹脂モールド部から前記第1直線部とは異なる方向に導出された第2直線部と、前記第1直線部と前記第2直線部との間で屈曲された屈曲部とを有し、前記複数の線状導体のそれぞれは、複数の線材を平行配置してなり、前記樹脂モールド部を成形する工程は、前記複数の線状導体のそれぞれの前記複数の線材同士を連結する複数の一次樹脂成形部を形成する一次成形工程と、前記複数の一次樹脂成形部同士を連結する二次樹脂成形部を形成する二次成形工程とを含む、回転電機用接続部品の製造方法を提供する。

発明の効果

0010

本発明によれば、端子台とステータの巻線との間を接続する複数の線状導体が樹脂部材によって互いに連結された回転電機用接続部品において、線状導体が樹脂部材に対して動くことを抑制することが可能となる。

図面の簡単な説明

0011

本発明の実施の形態に係る回転電機用接続部品を、この回転電機用接続部品によって電流が供給される回転電機としての三相モータと共に示す斜視図である。
(a)は、回転電機用接続部品及び三相モータを示す平面図であり、(b)は、回転電機用接続部品及び三相モータを示す側面図である。
巻線によって形成される三相モータにおける電気回路の構成例を示す回路図である。
(a)は、接続部品を示す斜視図であり、(b)は、第1乃至第3樹脂モールド部の図示を省略して第1乃至第3線状導体の全体を示す斜視図である。
(a)は、接続部品を示す斜視図であり、(b)は、第1乃至第3樹脂モールド部の図示を省略して第1乃至第3線状導体の全体を示す斜視図である。
一次成形後の第1乃至第3組立体を示す斜視図である。
第1乃至第3組立体が組み合わされた組立状態を示す斜視図である。
三相モータの外周側から見た第1樹脂モールド部を示し、(a)は全体図、(b)は二次成型工程前の状態図、(c)は(b)のA−A線断面図、(d)は(a)のB−B線断面図、(e)は(a)のC−C線断面図、(f)は(a)のD−D線断面図である。
図7のE−E線断面図である。

実施例

0012

[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る回転電機用接続部品1を、この回転電機用接続部品1によって電流が供給される回転電機としての三相モータ10と共に示す斜視図である。図2(a)は、回転電機用接続部品1及び三相モータ10を示す平面図であり、図2(b)は回転電機用接続部品1及び三相モータ10を示す側面図である。図2(b)では、三相モータ10の一部を破断してその内部構造を図示している。

0013

三相モータ10は、走行用の駆動源として車両に搭載され、図略のインバータから端子台100及び回転電機用接続部品1を介して三相交流電流が供給される。以下、回転電機用接続部品1を単に「接続部品1」という。

0014

三相モータ10は、有底円筒状のモータケース11と、モータケース11に収容されたステータ12と、ステータ12の内側に配置されたロータ13と、ロータ13の中心部を貫通してロータ13と一体に回転可能に支持されたシャフト14と、モータケース11の開口部を覆うモールド樹脂からなる蓋部材15とを有している。

0015

ステータ12は、ロータ13を囲む環状のステータコア120に、U相,V相,及びW相の巻線121〜123が巻き回されている。より具体的には、ステータコア120に設けられた複数のティースのそれぞれに、U相,V相,及びW相の巻線121〜123の何れかが巻き回されている。ステータコア120は、鋼材等の磁性材料からなる。巻線121〜123は、銅からなる導体外周面エナメルからなる絶縁被覆層が形成された平角絶縁電線である。巻線121〜123は、その一部が蓋部材15からモータケース11の外部に露出して、蓋部材15にモールドされている。

0016

ロータ13は、シャフト14を挿通させる貫通孔が形成された円筒状のロータコア131と、ロータコア131の外周部に配置された磁石132とを有している。磁石132には、S極及びN極が交互に位置するように複数の磁極が設けられている。シャフト14は、図略の軸受によってモータケース11に回転可能に支持されている。

0017

図3は、巻線121〜123によって形成される三相モータ10における電気回路の構成例を示す回路図である。U相の巻線121、V相の巻線122、及びW相の巻線123は、それぞれ複数箇所図3に示す例では6箇所)でステータコア120に巻き回されてコイルを形成し、かつそれぞれの中央部において中性点12nに接続されている。U相の巻線121の一方の端部121a及び他方の端部121bには、U相電流が供給される。V相の巻線122の一方の端部122a及び他方の端部122bには、V相電流が供給される。W相の巻線123の一方の端部123a及び他方の端部123bには、W相電流が供給される。すなわち、接続部品1は、位相が異なる複数相の電流を各相の巻線121〜123に供給する。

0018

図4(a)及び図5(a)は、接続部品1を示す斜視図である。接続部品1は、U相,V相,及びW相のそれぞれに対応して設けられた第1乃至第3線状導体21〜23と、モールド成形によって形成された第1乃至第3樹脂モールド部31〜33と、端子台100に接続される第1乃至第3接続端子41〜43を備えている。図4(b)及び図5(b)は、第1乃至第3樹脂モールド部31〜33の図示を省略して第1乃至第3線状導体21〜23の全体を示す斜視図である。図5(a)及び(b)では、接続部品1を図4(a)及び(b)とは異なる方向から見た状態を示している。

0019

第1線状導体21は、一方の端部がU相の巻線121に接続され、他方の端部が端子台100に接続される。第2線状導体22は、一方の端部がV相の巻線122に接続され、他方の端部が端子台100に接続される。第3線状導体23は、一方の端部がW相の巻線123に接続され、他方の端部が端子台100に接続される。なお、本実施の形態では、第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれの他方の端部が第1乃至第3接続端子41〜43を介して端子台100に接続されているが、これに限らず、例えば第1乃至第3線状導体21〜23の端子台100側の端部を円弧状又は環状に屈曲させて直接的に端子台100に接続してもよい。

0020

端子台100は、図略の複数(3つ)の座金を有し、それぞれの座金に第1乃至第3接続端子41〜43がボルト40(図1及び図2参照)によって固定されている。端子台100は、図略の固定部材によって車体に固定され、座金はワイヤハーネスによってインバータの出力端子電気的に接続される。

0021

本実施の形態では、第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれが、複数の線材を隣接させて並べ、平行配置してなる。より具体的には、U相の第1線状導体21は、一対の線材としての絶縁電線511,512を平行配置して構成され、V相の第2線状導体22は、一対の線材としての絶縁電線521,522を平行配置して構成され、W相の第3線状導体23は、一対の線材としての絶縁電線531,532を平行配置して構成されている。これらの絶縁電線511,512,521,522,531,532は、例えば銅等の良導電性の金属からなる断面円形状の芯線絶縁体被覆してなり、両端部では絶縁体が除去されて芯線が露出している。

0022

U相の第1線状導体21を構成する一対の絶縁電線511,512のうち、一方の絶縁電線511はU相の巻線121の一方の端部121aに接続され、他方の絶縁電線512はU相の巻線121の他方の端部121bに接続される。V相の第2線状導体22を構成する一対の絶縁電線521,522のうち、一方の絶縁電線521はV相の巻線122の一方の端部122aに接続され、他方の絶縁電線522はV相の巻線122の他方の端部122bに接続される。また、W相の第2線状導体23を構成する一対の絶縁電線531,532のうち、一方の絶縁電線531はW相の巻線123の一方の端部123aに接続され、他方の絶縁電線532はW相の巻線123の他方の端部123bに接続される。

0023

絶縁電線511,512,521,522,531,532と、巻線121〜123との接続は、例えば溶接によって行われる。絶縁電線511,512,521,522,531,532の芯線は、巻線121〜123に接続される一方の端部が断面円形状から断面平角状に押しつぶされ、巻線121〜123との接続が容易化されている。絶縁電線511,512,521,522,531,532の芯線の他方の端部は、第1乃至第3接続端子41〜43にそれぞれ加締められている。

0024

第1乃至第3線状導体21〜23は、各相の巻線121〜123に接続される一方の端部と端子台100に接続される他方の端部との間の線路長がそれぞれ異なり、第2線状導体22の線路長は第3線状導体23の線路長よりも長く、第1線状導体21の線路長は第2線状導体22の線路長よりもさらに長い。本実施の形態では、第2線状導体22の絶縁電線521,522のうち短い方の絶縁電線522の長さが第3線状導体23の絶縁電線531,532のうち長い方の絶縁電線531の長さよりも長く、第1線状導体21の絶縁電線511,512のうち短い方の絶縁電線512の長さが第2線状導体22の絶縁電線521,522のうち長い方の絶縁電線521の長さよりも長い。

0025

第1乃至第3線状導体21〜23は、複数箇所で屈曲され、両端部及び屈曲された箇所の間が直線状である。第1線状導体21は、第1乃至第4屈曲部21a〜21dと、第1乃至第5直線部211〜215とを有している。第2線状導体22は、第1乃至第3屈曲部22a〜22cと、第1乃至第4直線部221〜224とを有している。第3線状導体23は、第1乃至第3屈曲部23a〜23cと、第1乃至第4直線部231〜235とを有している。このうち、第1屈曲部21a,22a,23aは、第1直線部211,221,231と第2直線部212,222,232との間で絶縁電線511,512,521,522,531,532が屈曲された本発明の「屈曲部」に相当する。

0026

第1乃至第3接続端子41〜43は、第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれの第1直線部211,221,231の端部に接続されている。U相の巻線121は、第1線状導体21の第5直線部215の端部に接続され、V相及びW相の巻線122,123は、第2及び第3線状導体22,23のそれぞれの第4直線部224,234に接続されている。

0027

本実施の形態では、第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれの第1屈曲部21a,22a,23aが、その両端部において互いに異なる方向に折り曲げられると共に、折り曲げられた部分の間には短い直線状の部分が形成されているが、この短い直線状の部分はなくともよい。つまり、第1乃至第3線状導体21〜23は、第1直線部211,221,231と第2直線部212,222,232との間を1箇所で屈曲し、この屈曲された部分を第1屈曲部21a,22a,23aとしてもよい。

0028

第1樹脂モールド部31は、第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれの一部を一括して覆い、第1乃至第3線状導体21〜23を互いに連結している。具体的には、第1乃至第3線状導体21〜23の第1屈曲部21a,22a,23a、第1直線部211,221,231の第1屈曲部21a,22a,23a側の一部、及び第2直線部212,222,232の第1屈曲部21a,22a,23a側の一部が、第1樹脂モールド部31に覆われている。

0029

第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれの第1直線部211,221,231と第2直線部212,222,232とは、第1樹脂モールド部31から互いに異なる方向に導出されている。第1直線部211,221,231は、図4(a)及び図5(a)に矢印A1で示す第1の方向に導出され、第2直線部212,222,232は、図4(a)及び図5(a)に矢印A2で示す第2の方向に導出されている。本実施の形態では、第1の方向が三相モータ10におけるロータ13の回転軸線Oと平行である。第2の方向は、回転軸線Oに平行な方向に対して垂直で、かつ回転軸線Oに直交する径方向に対して傾斜している。第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれの第1直線部211,221,231は、その先端部が端子台100に電気的に接続される。

0030

第1樹脂モールド部31は、第1乃至第3線状導体21〜23を連結する棒状の連結部310と、連結部310から第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれの第2直線部212,222,232に沿って突出した複数(3つ)の突出部311,312,313とを有している。第1乃至第3線状導体21〜23は、第1直線部211,221,231の一部、第2直線部212,222,232の一部、及び第1屈曲部21a,22a,23aが、第1樹脂モールド部31の連結部310に覆われている。

0031

第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれの第3直線部213,223,233は、回転軸線Oに平行な方向に対して垂直で、かつ第2直線部212,222,232に対して略直角な方向に延在している。第2樹脂モールド部32は、これらの第3直線部213,223,233のうち、線路長が最も長い第1線状導体21の第3直線部213と、第1線状導体21に隣り合う第2線状導体22の第3直線部223とを互いに連結している。これにより、第1線状導体21及び第2線状導体22の形状や互いの位置を維持させている。

0032

第1線状導体21の第4直線部214は、回転軸線Oに平行な方向に対して垂直で、第3直線部213に対してステータ12の周方向に沿うように鈍角をもって傾斜している。第1線状導体21の第5直線部215は、第4直線部214における第3直線部213側とは反対側の端部から回転軸線Oと平行に延在している。第5直線部215の先端部は、U相の巻線121に接続される。

0033

第2線状導体22の第4直線部224は、第3直線部223における第2直線部222側とは反対側の端部から回転軸線Oと平行に延在している。第2線状導体22の第4直線部224の先端部は、V相の巻線122に接続される。同様に、第3線状導体23の第4直線部234は、第3直線部233における第2直線部232側とは反対側の端部から回転軸線Oと平行に延在している。第3線状導体23の第4直線部234の先端部は、W相の巻線123に接続される。

0034

第3樹脂モールド部33は、第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれに対応して設けられている。すなわち、本実施の形態では、接続部品1が3つの第3樹脂モールド部33を備えている。以下の説明において、これら3つの第3樹脂モールド部33のそれぞれを区別する必要がある場合には、第1線状導体21に設けられた第3樹脂モールド部33をU相第3樹脂モールド部33Uとし、第2線状導体22に設けられた第3樹脂モールド部33をV相第3樹脂モールド部33Vとし、第3線状導体23に設けられた第3樹脂モールド部33をW相第3樹脂モールド部33Wとして説明する。

0035

U相第3樹脂モールド部33Uは、第1線状導体21の端子台100側の端部の近傍に設けられ、第4屈曲部21d、第4直線部214の第4屈曲部21d側の一部、及び第5直線部215の第4屈曲部21d側の一部を覆っている。V相第3樹脂モールド部33Vは、第2線状導体22の端子台100側の端部の近傍に設けられ、第3屈曲部22c、第3直線部223の第3屈曲部21c側の一部、及び第4直線部224の第3屈曲部22c側の一部を覆っている。W相第3樹脂モールド部33Wは、第3線状導体23の端子台100側の端部の近傍に設けられ、第3屈曲部23c、第3直線部233の第3屈曲部23c側の一部、及び第4直線部234の第3屈曲部23c側の一部を覆っている。

0036

U相第3樹脂モールド部33Uは、第1線状導体21の一対の絶縁電線511,512を連結し、V相第3樹脂モールド部33Vは、第2線状導体22の一対の絶縁電線521,522を連結している。W相第3樹脂モールド部33Wは、第3線状導体23の一対の絶縁電線531,532を連結している。

0037

V相第3樹脂モールド部33Vは、第2樹脂モールド部32と一体に形成されている。より具体的には、V相第3樹脂モールド部33Vが第2線状導体22の第3直線部223に沿って第2樹脂モールド部32の第3屈曲部21c側に連続して形成されている。

0038

第1乃至第3樹脂モールド部31〜33を形成する工程は、第1線状導体21の絶縁電線511,512、第2線状導体22の絶縁電線521,522、及び第3線状導体23の絶縁電線531,532を連結する複数の一次樹脂成形部を形成する一次成形工程と、一次成形工程によって形成された複数の一次樹脂成形部同士を連結する二次樹脂成形部を形成する二次成形工程とを含んでいる。具体的には、第1及び第2樹脂モールド部31,32は、一次成形工程及び二次成形工程によって形成され、第3樹脂モールド部33は、一次成形工程によって形成される。以下、図6図9を参照して、一次成形工程及び二次成形工程を含む接続部品1の製造方法について説明する。

0039

図6は、一次成形後の第1乃至第3組立体61〜63を示す斜視図である。図7は、これらの第1乃至第3組立体61〜63が組み合わされた組立状態を示す斜視図である。図8は、三相モータの外周側から見た第1樹脂モールド部を示し、(a)は全体図、(b)は二次成型工程前の状態図、(c)は(b)のA−A線断面図、(d)は(a)のB−B線断面図、(e)は(a)のC−C線断面図、(f)は(a)のD−D線断面図である。図9は、図4(a)のE−E線断面図である。

0040

第1組立体61は、第1線状導体21と、一次成形で形成された一次樹脂成形部610とを有している。この一次樹脂成形部610は、U相第1樹脂成形部611、U相第2樹脂成形部612、及びU相第3樹脂成形部613からなる。第1線状導体21の絶縁電線511,512は、U相第1樹脂成形部611、U相第2樹脂成形部612、及びU相第3樹脂成形部613によって連結されている。

0041

第2組立体62は、第2線状導体22と、一次成形で形成された一次樹脂成形部620とを有している。この一次樹脂成形部620は、V相第1樹脂成形部621、及びV相第2樹脂成形部622からなる。第2線状導体22の絶縁電線521,522は、V相第1樹脂成形部621、及びV相第2樹脂成形部622によって連結されている。

0042

第3組立体63は、第3線状導体23と、一次成形で形成された一次樹脂成形部630とを有している。この一次樹脂成形部630は、W相第1樹脂成形部631、及びW相第2樹脂成形部632からなる。第3線状導体23の絶縁電線531,532は、W相第1樹脂成形部631、及びW相第2樹脂成形部632によって連結されている。

0043

U相第1樹脂成形部611、V相第1樹脂成形部621、及びW相第1樹脂成形部631は、二次成形工程において金型の1つのキャビティ内に配置され、このキャビティ内に充填される二次モールド樹脂により互いに連結される。すなわち、U相第1樹脂成形部611、V相第1樹脂成形部621、及びW相第1樹脂成形部631は、二次樹脂成形部71(図8(a)参照)により連結され、一体化されている。つまり、第1樹脂モールド部31は、U相第1樹脂成形部611、V相第1樹脂成形部621、W相第1樹脂成形部631、及び二次樹脂成形部71によって構成されている。図4(a)及び図5(a)では、これら各樹脂成形部611,621,631,71の境界実線で示している。

0044

U相第1樹脂成形部611、V相第1樹脂成形部621、及びW相第1樹脂成形部631には、図8(b)〜(f)に示すように、一次成形工程で形成された貫通孔611a,621a,631aがそれぞれ形成されている。貫通孔611a,621a,631aは、一次成形に用いられる金型を抜くことにより形成される。貫通孔611a,621a,631aには、二次成形工程において二次樹脂成形部71のモールド樹脂の一部が充填される。

0045

図8(d)に示すように、二次樹脂成形部71は、貫通孔611aを含む経路でU相第1樹脂成形部611の一部を囲んでいる。また、二次樹脂成形部71は、図8(e),(f)に示すように、貫通孔621a,631aを含む経路でV相第1樹脂成形部621及びW相第1樹脂成形部631のそれぞれの一部を囲んでいる。これにより、接続部品1が振動を受けても、U相第1樹脂成形部611、V相第1樹脂成形部621、及びW相第1樹脂成形部631と、二次樹脂成形部71とが分離してしまうことが抑止されている。

0046

図9に示すように、第2樹脂モールド部32は、U相第2樹脂成形部612と、V相第2樹脂成形部622の一部と、二次成形工程によって形成される二次樹脂成形部72とによって構成されている。以下の説明では、第2樹脂モールド部32の一部となるV相第2樹脂成形部622の一部をV相第2樹脂成形部622の第1領域622aといい、その他の部分をV相第2樹脂成形部622の第2領域622bという。

0047

図6に示すように、V相第2樹脂成形部622の第1領域622aには、U相第2樹脂成形部612との対向面に断面半円状の溝622cが形成されている。一方、U相第2樹脂成形部612にも、V相第2樹脂成形部622の第1領域622aとの対向面に断面半円状の溝612aが形成されている。二次成形工程では、これらの溝612a,622c同士が連通して断面円形状の貫通孔600(図7参照)が形成された状態で、U相第2樹脂成形部612及びV相第2樹脂成形部622が金型のキャビティ内に配置される。この貫通孔600には、二次樹脂成形部72のモールド樹脂が充填される。二次樹脂成形部72は、溝612aを含む経路でU相第2樹脂成形部612の一部を囲み、溝622cを含む経路でV相第2樹脂成形部622の第1領域622aの一部を囲んでいる。これにより、接続部品1が振動を受けても、U相第2樹脂成形部612とV相第2樹脂成形部622とが分離してしまうことが抑止されている。

0048

U相第3樹脂成形部613、V相第2樹脂成形部622の第2領域622b、及びW相第3樹脂成形部632は、それぞれU相第3樹脂モールド部33U、V相第3樹脂モールド部33V、W相第3樹脂モールド部33Wとなる。

0049

(実施の形態の作用及び効果)
以上説明した実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。

0050

(1)第1樹脂モールド部31は、第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれの第1直線部211,221,231の一部、第1屈曲部21a,22a,23a、及び第2直線部212,222,232の一部を一括して覆っているので、第1乃至第3線状導体21〜23が第1樹脂モールド部31に対して動くことが抑制される。つまり、第1樹脂モールド部31に対する第1直線部211,221,231の導出方向(矢印A1で示す第1の方向)への第1乃至第3線状導体21〜23の移動は第1樹脂モールド部31内の第2直線部212,222,232によって抑制され、第1樹脂モールド部31に対する第2直線部212,222,232の導出方向(矢印A2で示す第2の方向)への第1乃至第3線状導体21〜23の移動は第1樹脂モールド部31内の第1直線部211,221,231によって抑制される。このため、接続部材1が振動を受けても、第1乃至第3線状導体21〜23との摩擦によって第1樹脂モールド部31が摩耗し、第1乃至第3線状導体21〜23と第1樹脂モールド部31との間に隙間が出来てしまうことが抑制される。これにより、騒音の発生が抑えられると共に、全体として形状を維持することで第1乃至第3線状導体21〜23同士の間隔や、第1乃至第3線状導体21〜23とその周辺導電性部材との間隔を確保することができ、絶縁距離を適切に維持することが可能となる。

0051

(2)第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれの第1直線部211,221,231は、第1樹脂モールド部31からロータ13の回転軸線Oと平行に導出されているので、各相の巻線121〜123に接続される一方の端部と端子台100に接続される他方の端部との間の線路長が長い場合でも、三相モータ10の径方向における接続部品1の大きさを小さくすることが可能となる。

0052

(3)第1乃至第3線状導体21〜23は、第1樹脂モールド部31によって連結されているので、第1乃至第3線状導体21〜23を一括して三相モータ10及び端子台100に取り付けることができる。

0053

(4)第1樹脂モールド部31は、第1乃至第3線状導体21〜23を連結する棒状の連結部310から、第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれの第2直線部212,222,232に沿って突出した複数の突出部311,312,313とを有しているので、第1乃至第3線状導体21〜23に対して第1樹脂モールド部31をより強固に固定することができ、第1樹脂モールド部31に対する第1乃至第3線状導体21〜23の移動をさらに抑制することができる。

0054

(5)第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれの第3直線部213,223,233のうち、線路長が最も長い第1線状導体21の第3直線部213と、これに隣り合う第2線状導体22の第3直線部223とが第2樹脂モールド部32によって連結されているので、第1線状導体21の第3直線部213が振動する際の振幅が抑えられ、騒音の発生を抑える効果や絶縁距離を適切に維持する効果がより顕著となる。

0055

(6)第1線状導体21は、一対の絶縁電線511,512からなるので、U相の巻線121の一方及び他方の端部121a,121bとの接続が容易となる。また、一対の絶縁電線511,512の並び方向への第1乃至第3線状導体21の振動が抑制される。第2線状導体22及び第3線状導体23についても同様である。

0056

(7)第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれの巻線121〜123側の端部近傍には、それぞれ第3樹脂モールド部33が設けられ、第3樹脂モールド部33によって第1線状導体21の絶縁電線511,512、第2線状導体22の絶縁電線521,522、及び第3線状導体23の絶縁電線531,532が互いに連結されているので、第1線状導体21の第5直線部215ならびに第2及び第3線状導体22,23の第4直線部224,234のU相の巻線121の端部121a,121b、V相の巻線122の端部122a,122b、及びW相の巻線123の端部123a,123bとの接続部の間隔が規定され、巻線121〜123への接続が容易となる。

0057

(8)第2樹脂モールド部32は、V相第3樹脂モールド部33Vと一体に形成されているので、第2樹脂モールド部32を形成するための金型の構成が簡素化されると共に、第2樹脂モールド部32の振動を抑制することができる。

0058

(9)第1樹脂モールド部31は、一次成形工程により形成されるU相第1樹脂成形部611、V相第1樹脂成形部621、及びW相第1樹脂成形部631と、二次成形工程により形成される二次樹脂成形部71とによって構成されるので、第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれを近接して配置することができる。つまり、仮に第1樹脂モールド部31を1回の樹脂成形工程によって形成しようとすれば、第1線状導体21の一対の絶縁電線511,512の並び方向に直交する方向、第2線状導体22の一対の絶縁電線521,522の並び方向に直交する方向、及び第3線状導体23の一対の絶縁電線531,532の並び方向に直交する方向にそれぞれスライド型を移動させると共に、第1乃至第3線状導体21〜23の並び方向に直交する方向に上型下型を相対移動させなければならず、金型の構成が複雑化して第1乃至第3線状導体21〜23を近接して配置することができなくなるが、本実施の形態によれば、一次成形工程によってU相第1樹脂成形部611、V相第1樹脂成形部621、及びW相第1樹脂成形部631を形成し、二次成形工程においてこれらを二次樹脂成形部71によって連結するので、第1乃至第3線状導体21〜23のそれぞれを近接して配置することができる。これにより、接続部品1を小型化することが可能となる。

0059

(10)U相第1樹脂成形部611、V相第1樹脂成形部621、及びW相第1樹脂成形部631には、それぞれ貫通孔611a,621a,631aが形成され、これらの貫通孔611a,621a,631aに二次樹脂成形部71のモールド樹脂の一部が充填されるので、U相第1樹脂成形部611、V相第1樹脂成形部621、及びW相第1樹脂成形部631と、二次樹脂成形部71とが分離してしまうことが抑止される。

0060

(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。

0061

[1]ロータ(13)及び前記ロータ(13)を囲む環状のコア(ステータコア120)に巻線(121〜123)が巻き回されたステータ(12)を有する回転電機(三相モータ10)の前記巻線(121〜123)に、位相が互いに異なる複数相の電流を供給する回転電機用接続部品(接続部品1)であって、前記位相のそれぞれに対応して設けられ、一方の端部が前記巻線(121〜123)に接続されると共に他方の端部が端子台(100)に接続される複数の線状導体(21〜23)と、前記複数の線状導体(21〜23)のそれぞれの一部を一括して覆い、前記複数の線状導体(21〜23)を互いに連結する第1樹脂モールド部(31)とを備え、前記複数の線状導体(21〜23)のそれぞれは、前記第1樹脂モールド部(31)から前記ロータ(13)の回転軸線(O)と平行に導出されて前記端子台(100)に接続される第1直線部(211,221,231)と、前記第1樹脂モールド部(31)から前記第1直線部(211,221,231)とは異なる方向に導出された第2直線部(212,222,232)と、前記第1直線部(211,221,231)と前記第2直線部(212,222,232)との間で屈曲された屈曲部(21a,22a,23a)とを有し、前記第1樹脂モールド部(31)は、前記複数の線状導体(21〜23)のそれぞれの前記第1直線部(211,221,231)の一部、前記屈曲部(21a,22a,23a)、及び前記第2直線部(212,222,232)の一部を一括して覆う、回転電機用接続部品(接続部品1)。

0062

[2]前記第1樹脂モールド部(31)は、前記複数の線状導体(21〜23)を連結する連結部(310)と、前記連結部(310)から前記複数の線状導体(21〜23)のそれぞれの前記第2直線部(212,222,232)に沿って突出した複数の突出部(311,312,313)とを有する、前記[1]に記載の回転電機用接続部品(1)。

0063

[3]前記複数の線状導体(21〜23)は、前記一方の端部と前記他方の端部との間の線路長がそれぞれ異なり、前記複数の線状導体(21〜23)のうち前記線路長が最も長い線状導体(21)と他の少なくとも何れかの線状導体(22)とを互いに連結する第2樹脂モールド部(32)をさらに備えた、前記[1]又は[2]に記載の回転電機用接続部品(1)。

0064

[4]前記複数の線状導体(21〜23)のそれぞれは、複数の線材(511,512,521,522,531,532)を平行配置してなる、前記[1]乃至[3]の何れか1項に記載の回転電機用接続部品(1)。

0065

[5]前記複数の線状導体(21〜23)のそれぞれの前記他方の端部の近傍に設けられた複数の第3樹脂モールド部(33)をさらに備え、前記第3樹脂モールド部(33)によって前記複数の線材(511,512,521,522,531,532)が互いに連結されている、前記[4]に記載の回転電機用接続部品(1)。

0066

[6]前記複数の線状導体(21〜23)のそれぞれの前記他方の端部の近傍に設けられた複数の第3樹脂モールド部(33)をさらに備え、前記複数の線状導体(21〜23)のそれぞれは、複数の線材(511,512,521,522,531,532)を平行配置してなり、前記第3樹脂モールド部(33)によって前記複数の線材(511,512,521,522,531,532)が互いに連結され、前記第2樹脂モールド部(32)は、前記複数の第3樹脂モールド部(33)のうちの1つの第3樹脂モールド部(33V)と一体に形成されている、前記[3]に記載の回転電機用接続部品(1)。

0067

[7]前記第1樹脂モールド部(31)は、前記複数の線状導体(21〜23)のそれぞれの前記複数の線材(511,512,521,522,531,532)同士を連結する複数の一次樹脂成形部(U相第1樹脂成形部611,V相第1樹脂成形部621,W相第1樹脂成形部631)と、前記複数の一次樹脂成形部同士(611,621,631)を連結する二次樹脂成形部(71)とを有する、前記[4]乃至[6]の何れか1項に記載の回転電機用接続部品。

0068

[8]前記複数の一次樹脂成形部(611,621,631)には、それぞれ貫通孔(611a,621a,631a)が形成され、前記二次樹脂成形部(71)のモールド樹脂の一部が前記貫通孔(611a,621a,631a)内に充填された、前記[7]に記載の回転電機用接続部品(1)。

0069

[9]ロータ(13)及び前記ロータ(13)を囲む環状のコア(120)に巻線(121〜123)が巻き回されたステータ(12)を有する回転電機(10)の前記巻線(121〜123)に、位相が互いに異なる複数相の電流を供給する回転電機用接続部品(1)の製造方法であって、前記回転電機用接続部品(1)は、前記位相のそれぞれに対応して設けられた複数の線状導体(21〜23)と、前記複数の線状導体(21〜23)のそれぞれの一部を一括して覆い、前記複数の線状導体(21〜23)を互いに連結する樹脂モールド部(31)とを備え、前記複数の線状導体(21〜23)のそれぞれは、一方の端部が前記巻線(121〜123)に接続されると共に他方の端部が端子台(100)に接続され、前記樹脂モールド部(31)から前記ロータ(13)の回転軸線(O)と平行に導出されて前記端子台(100)に接続される第1直線部(211,221,231)と、前記樹脂モールド部(31)から前記第1直線部(211,221,231)とは異なる方向に導出された第2直線部(212,222,232)と、前記第1直線部(211,221,231)と前記第2直線部(212,222,232)との間で屈曲された屈曲部(21a,22a,23a)とを有し、前記複数の線状導体(21〜23)のそれぞれは、複数の線材(511,512,521,522,531,532)を平行配置してなり、前記樹脂モールド部(31)を成形する工程は、前記複数の線状導体(21〜23)のそれぞれの前記複数の線材(511,512,521,522,531,532)同士を連結する複数の一次樹脂成形部(611,621,631)を形成する一次成形工程と、前記複数の一次樹脂成形部(611,621,631)同士を連結する二次樹脂成形部(71)を形成する二次成形工程とを含む、回転電機用接続部品(1)の製造方法。

0070

[10]前記一次成形工程では、前記複数の一次樹脂成形部(611,621,631)のそれぞれに貫通孔(611a,621a,631a)を形成し、前記二次成形工程では、前記貫通孔(611a,621a,631a)にモールド樹脂を充填して前記二次樹脂成形部(71)を成形する、前記[9]に記載の回転電機用接続部品(1)の製造方法。

0071

以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。

0072

1…接続部品(回転電機用接続部品)
10…三相モータ(回転電機)
100…端子台
12…ステータ
120…ステータコア(コア)
121〜123…巻線
13…ロータ
14…シャフト
21〜23…第1乃至第3線状導体
21a,22a,23a…第1屈曲部(屈曲部)
211,221,231…第1直線部
212,222,232…第2直線部
31〜33…第1乃至第3樹脂モールド部
310…連結部
311,312,313…突出部
511,512,521,522,531,532…絶縁電線(線材)
611…U相第1樹脂成形部
621…V相第1樹脂成形部
631…W相第1樹脂成形部
611a,621a,631a…貫通孔
71…二次樹脂成形部
O…回転軸線

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 日本電産テクノモータ株式会社の「 モータ」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】端子取付部を覆う樹脂製カバー部を備えるモータで、樹脂の端子部の導通部材接続箇所への到達を防止する。【解決手段】複数のティース上にコイルが巻回されてなる固定子と、固定子に取り付けられる端子台41... 詳細

  • 三菱電機株式会社の「 回転電機および回転電機の製造方法」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】余分な長さのリード線をブラケットの内側に収納する工程を容易にすることができ、製造の段階における作業を効率化できる回転電機および回転電機の製造方法を提供する。【解決手段】巻線12への電力供給路を... 詳細

  • 日本電産株式会社の「 ステータ、モータ、ステータの製造方法、及び絶縁シート」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】ステータのコイルエンドでの導線の結束の緩みを抑制する絶縁シートの提供。【解決手段】ステータは、ステータコア、複数のコイル部、及び絶縁シートを備える。絶縁シートは、一対の絶縁面部と、絶縁面部同士... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ