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技術 車両のバッテリ搭載構造

出願人 マツダ株式会社
発明者 坂上翔湯原将光
出願日 2015年10月21日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2015-207558
公開日 2017年4月27日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2017-077841
状態 特許登録済
技術分野 車両用車体構造 車両の推進装置の配置または取付け
主要キーワード 固定ボルト穴 前提構造 左側フランジ 右側フランジ 荷重集中 側剛性 右端側部分 上下方向剛性
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年4月27日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (15)

課題

側面衝突時にバッテリが上方から受ける衝撃を低減することができる車両のバッテリ搭載構造を提供する。

解決手段

フロアパネル1と、このフロアパネル1の下面側に左右1対の第1閉断面C1を構成する左右1対のフロアフレーム2と、前後方向に延びるトンネル部11と、フロアパネル1の上面側に車幅方向外側に延びる第3閉断面C3を構成するフロアクロスメンバ7とを備え、フロアパネル1の下方で且つフロアフレーム2とトンネル部11との間にバッテリ3を配設し、フロアパネル1の下面側に前後方向に延びる左右1対の第2閉断面C2を構成する左右1対のトルネルサイドフレーム4と、フロアフレーム2とトルネルサイドフレーム4とに連結されて両者の間を補強する補強体23とを備え、補強体23がフロアクロスメンバ7の下側位置で且つバッテリ3の上側位置に配置された。

概要

背景

従来より、定格電圧を12Vとする鉛バッテリエンジンルーム内に配置されている。
近年増加傾向にある電気自動車ハイブリッド車両は、大型のバッテリユニットを搭載している。また、回生制動させた回生発電によって充電する電源装置を備えた車両には、通常の鉛バッテリの他にリチウムイオンバッテリ等の補助バッテリが搭載されている。
このような大型のバッテリユニットや補助バッテリ(以下、単にバッテリと総称する)は、エンジンルーム内が高温になる上、スペース的にも厳しいことから、従来と同様にエンジンルーム内に搭載することは容易ではない。
そこで、配置レイアウトの観点から、エンジンルームの外部空間、例えばフロアパネルの下方を利用してバッテリを配設したバッテリ搭載構造が提案されている。

特許文献1の車両のバッテリ搭載構造は、左右1対サイドシル間に亙って架け渡されたフロアパネルと、このフロアパネルの下面側にフロアパネルと協働して前後に延びる左右1対の閉断面を構成する左右1対のフロアサイドフレームフロアフレームともいう)と、フロアパネルの下方に配設された電気自動車用バッテリとを備え、バッテリはシートクッションよりも下方で且つフロアパネルの一般面よりも上方に突出した突出部を有し、フロアパネルに突出部を上方から覆う凸部が形成されている。
これにより、バッテリの地上高を確保しつつ、側面衝突時にシートパイプシートフレーム)がバッテリに対して相対的に変形しても、突出部に対するシートパイプの直接的な衝撃をフロアパネルの凸部によって抑制している。

概要

側面衝突時にバッテリが上方から受ける衝撃を低減することができる車両のバッテリ搭載構造を提供する。フロアパネル1と、このフロアパネル1の下面側に左右1対の第1閉断面C1を構成する左右1対のフロアフレーム2と、前後方向に延びるトンネル部11と、フロアパネル1の上面側に車幅方向外側に延びる第3閉断面C3を構成するフロアクロスメンバ7とを備え、フロアパネル1の下方で且つフロアフレーム2とトンネル部11との間にバッテリ3を配設し、フロアパネル1の下面側に前後方向に延びる左右1対の第2閉断面C2を構成する左右1対のトルネルサイドフレーム4と、フロアフレーム2とトルネルサイドフレーム4とに連結されて両者の間を補強する補強体23とを備え、補強体23がフロアクロスメンバ7の下側位置で且つバッテリ3の上側位置に配置された。

目的

本発明の目的は、側面衝突時にバッテリを十分に保護することができる車両のバッテリ搭載構造等を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車室床面を構成するフロアパネルと、このフロアパネルの下面側にフロアパネルと協働して前後方向に延びる左右1対の閉断面を構成する左右1対のフロアフレームと、前記フロアパネルの車幅方向中央部分に車室側へ突出して前後方向に延びるトンネル部と、前記フロアパネルの上面側にフロアパネルと協働して前記トンネル部から車幅方向外側に延びる閉断面を構成するフロアクロスメンバとを備え、前記フロアパネルの下方で且つ前記フロアフレームとトンネル部との間にバッテリを配設した車両のバッテリ搭載構造において、前記トンネル部の左右両端位置に前記フロアパネルの下面側にフロアパネルと協働して前後方向に延びる左右1対の閉断面を構成する左右1対のトルネルサイドフレームと、前記フロアフレームとこれに対向するトルネルサイドフレームとに連結されて両者の間を補強する補強体とを備え、前記補強体が前記フロアクロスメンバの下側位置で且つ前記バッテリの上側位置に配置されたことを特徴とする車両のバッテリ搭載構造。

請求項2

前記バッテリを下方から支持して車体側に取付けるための取付ブラケットを備え、前記取付ブラケットが前記トルネルサイドフレームの下側壁部又はフロアパネルに前記補強体を介して連結されたことを特徴とする請求項1に記載の車両のバッテリ搭載構造。

請求項3

前記補強体に車幅方向に延びる高剛性部を形成し、前記高剛性部が、前記フロアクロスメンバとフロアパネルとが構成した閉断面に上下方向に重なるように配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のバッテリ搭載構造。

請求項4

前記高剛性部が下方に凹入する凹入部で構成され、前記凹入部がフロアパネルと協働して車幅方向に延びる閉断面を構成することを特徴とする請求項3に記載の車両のバッテリ搭載構造。

技術分野

0001

本発明は、車両のバッテリ搭載構造に関し、特にフロアパネルの下方にバッテリを配設した車両のバッテリ搭載構造に関する。

背景技術

0002

従来より、定格電圧を12Vとする鉛バッテリエンジンルーム内に配置されている。
近年増加傾向にある電気自動車ハイブリッド車両は、大型のバッテリユニットを搭載している。また、回生制動させた回生発電によって充電する電源装置を備えた車両には、通常の鉛バッテリの他にリチウムイオンバッテリ等の補助バッテリが搭載されている。
このような大型のバッテリユニットや補助バッテリ(以下、単にバッテリと総称する)は、エンジンルーム内が高温になる上、スペース的にも厳しいことから、従来と同様にエンジンルーム内に搭載することは容易ではない。
そこで、配置レイアウトの観点から、エンジンルームの外部空間、例えばフロアパネルの下方を利用してバッテリを配設したバッテリ搭載構造が提案されている。

0003

特許文献1の車両のバッテリ搭載構造は、左右1対サイドシル間に亙って架け渡されたフロアパネルと、このフロアパネルの下面側にフロアパネルと協働して前後に延びる左右1対の閉断面を構成する左右1対のフロアサイドフレームフロアフレームともいう)と、フロアパネルの下方に配設された電気自動車用バッテリとを備え、バッテリはシートクッションよりも下方で且つフロアパネルの一般面よりも上方に突出した突出部を有し、フロアパネルに突出部を上方から覆う凸部が形成されている。
これにより、バッテリの地上高を確保しつつ、側面衝突時にシートパイプシートフレーム)がバッテリに対して相対的に変形しても、突出部に対するシートパイプの直接的な衝撃をフロアパネルの凸部によって抑制している。

先行技術

0004

特開2013−23163号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1の車両のバッテリ搭載構造は、上側折曲部と下側に形成された下側折曲部をフロアパネルに形成することによって縦断面略台形状の凸部を構成している。
これにより、比較的小さな側突荷重が作用した場合には、シートパイプとバッテリとの干渉による衝撃を凸部を介して抑制することができ、バッテリを保護することが可能である。

0006

しかし、大きな側突荷重が作用した場合、バッテリの保護が十分ではない。
大きな側突荷重が作用した場合には、側突荷重によって車体側剛性部材であるサイドシルが車幅方向内側へ移動するため、バッテリとサイドシルとが干渉する虞がある。
バッテリとサイドシルとの間にフロアサイドフレームを配設することも考えられる。
しかし、大きな側突荷重によってバッテリの上側に配置された部材(例えばフロアクロスメンバ等)が下側に折れ変形し、バッテリの上側に配置された部材の下方への変形によりバッテリが上方から直接的に集中荷重を受ける虞がある。
上記問題を対策するためには、補強部材の配設や板厚増加等の対策が必要になるが、その場合、重量が増加する可能性があり、改善の余地があった。

0007

本発明の目的は、側面衝突時にバッテリを十分に保護することができる車両のバッテリ搭載構造等を提供することである。

課題を解決するための手段

0008

請求項1の車両のバッテリ搭載構造は、車室床面を構成するフロアパネルと、このフロアパネルの下面側にフロアパネルと協働して前後方向に延びる左右1対の閉断面を構成する左右1対のフロアフレームと、前記フロアパネルの車幅方向中央部分に車室側へ突出して前後方向に延びるトンネル部と、前記フロアパネルの上面側にフロアパネルと協働して前記トンネル部から車幅方向外側に延びる閉断面を構成するフロアクロスメンバとを備え、前記フロアパネルの下方で且つ前記フロアフレームとトンネル部との間にバッテリを配設した車両のバッテリ搭載構造において、前記トンネル部の左右両端位置に前記フロアパネルの下面側にフロアパネルと協働して前後方向に延びる左右1対の閉断面を構成する左右1対のトルネルサイドフレームと、前記フロアフレームとこれに対向するトルネルサイドフレームとに連結されて両者の間を補強する補強体とを備え、前記補強体が前記フロアクロスメンバの下側位置で且つ前記バッテリの上側位置に配置されたことを特徴としている。

0009

この車両のバッテリ搭載構造では、フロアフレームとこれに対向するトルネルサイドフレームとに連結されて両者の間を補強する補強体を備えたため、側面衝突時、フロアフレームとこれに対向するトルネルサイドフレームとの離隔距離を確保することができる。
補強体がフロアクロスメンバの下側位置で且つバッテリの上側位置に配置されたため、側突荷重によってフロアクロスメンバが下側に折れ変形しても、バッテリの上側を補強体で保護することができ、バッテリが上方から受ける衝撃を低減することができる。

0010

請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記バッテリを下方から支持して車体側に取付けるための取付ブラケットを備え、前記取付ブラケットが前記トルネルサイドフレームの下側壁部又はフロアパネルに前記補強体を介して連結されたことを特徴としている。
本構成によれば、側突荷重を取付ブラケットを介して車体側に分散することができ、フロアクロスメンバによる下側への折れ変形を抑制することができる。

0011

請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記補強体に車幅方向に延びる高剛性部を形成し、前記高剛性部が、前記フロアクロスメンバとフロアパネルとが構成した閉断面に上下方向に重なるように配置されたことを特徴としている。
本構成によれば、フロアクロスメンバの上下方向剛性を増加することができ、フロアクロスメンバによる下側への折れ変形を一層抑制することができる。

0012

請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記高剛性部が下方に凹入する凹入部で構成され、前記凹入部がフロアパネルと協働して車幅方向に延びる閉断面を構成することを特徴としている。
本構成によれば、フロアフレームとこれに対向するトルネルサイドフレームとを結ぶ閉断面の断面積を増加することができ、フロアクロスメンバによる下側への折れ変形を確実に抑制することができる。

発明の効果

0013

本発明の車両のバッテリ搭載構造によれば、側面衝突時にバッテリが上方から受ける衝撃を低減することができる。

図面の簡単な説明

0014

実施例1に係る車両の下部車体の斜視図である。
下部車体の平面図である。
図1の要部拡大図である。
下部車体の底面図である。
図4の要部拡大図である。
取付ブラケットを省略した図5相当図である。
取付ブラケットの斜視図である。
取付ブラケットの平面図である。
荷重伝達部材の斜視図である。
図6からバッテリを省略した要部拡大図である。
補強体を示す図であって、(a)は斜め下方から視た斜視図、(b)は正面図、(c)は車幅方向外側から視た側面図である。
図2のXII−XII線断面図である。
図10のXIII−XIII線断面図である。
図2のXIV−XIV線断面図である。

0015

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明は、本発明を例示したものであり、本発明、その適用物、或いは、その用途を制限するものではない。

0016

以下、本発明の実施例1について図1図14に基づいて説明する。
図1図6に示すように、本実施例の車両Vは、車室の床面を構成する鋼板製の矩形状フロアパネル1と、このフロアパネル1と協働して前後に延びる第1閉断面C1を構成する左右1対のフロアフレーム2と、フロアパネル1の下方に車載電装品に対して供給する電力蓄電可能なバッテリ3等を備えている。
以下、矢印F方向を前方、矢印L方向を左方、矢印U方向を上方として説明する。

0017

まず、車両Vの前提構造について説明する。
フロアパネル1は、このフロアパネル1と協働して前後に延びる第2閉断面C2を構成する左右1対のトンネルサイドフレーム4と、トンネル部11を下方から部分的に覆う略矩形状の前側及び後側ブレース5,6と、フロアパネル1と協働して左右に延びる第3閉断面C3を構成するフロアクロスメンバ7と、フロアパネル1と協働して前後に延びる第4閉断面C4を構成する左右1対のフロア部フレーム8等を備えている。
このフロアパネル1は、ダッシュパネル(図示略)の傾斜部下端から後方へ略水平状に拡がるように形成され、左右両端部が前後に延びる左右1対のサイドシル9の車幅方向内側壁部の下端部分に夫々連結されている。

0018

図1図3に示すように、フロアパネル1の車幅方向中央部分には、車室側に突出して前後に延びるトンネル部11が形成され、フロアパネル1のトンネル部11よりも右側部分には、車室側に膨出した膨出部12が形成されている。
図13に示すように、左右1対のトンネルサイドフレーム4は、断面略ハット状に形成され、トンネル部11の左右両端位置においてフロアパネル1の下面に左右両フランジ部4d,4eが夫々接合されている。
図4に示すように、前側ブレース5は、フロアパネル1の前端側部分に対応したトンネル部11の左右両端位置を連結し、後側ブレース6は、フロアパネル1の中間部分に対応したトンネル部11の左右両端位置を連結している。これらブレース5,6は、フロアパネル1の振動抑制のために設けられた補強部材である。

0019

フロアクロスメンバ7は、トンネル部11を間に介して左右1対のサイドシル9の車幅方向内側壁部同士を連結している。図13に示すように、フロアクロスメンバ7は、断面略ハット状に形成され、前側ブレース5の後端近傍に対応する位置においてフロアパネル1の上面に前後両フランジ部7d,7eが夫々接合されている。
図1図3に示すように、フロアクロスメンバ7の後方には、左右1対の後側フロアクロスメンバ10が設けられている。これら1対の後側フロアクロスメンバ10は、トンネル部11を間に介して左右1対のサイドシル9の車幅方向内側壁部同士を連結している。フロアクロスメンバ7と後側フロアクロスメンバ10は、左右の前席シートスライドレールを介して支持している(何れも図示略)。

0020

図3図14に示すように、左右1対のフロア上部フレーム8は、断面略ハット状に形成され、フロアクロスメンバ7の前側壁部7aにその後端部が夫々接合されている。これら1対のフロア上部フレーム8は、前端部から後端部に亙ってフロアパネル1の上面に左右両フランジ部8d,8eが夫々接合されている。

0021

左右1対のフロアフレーム2は、前端側部分においてトンネルサイドフレーム4とサイドシル9との中間位置に夫々配置され、後側程車幅方向外側に移行するように夫々形成されている。これら1対のフロアフレーム2は、断面略ハット状に形成され、フロアパネル1の下面に左右両フランジ部2d,2eが夫々接合されている。
フロアフレーム2の下側壁部2cは、トンネルサイドフレーム4の下側壁部4cよりも低い高さ位置になるように配設されている。
図14に示すように、フロアフレーム2のフロアクロスメンバ7よりも前側部分は、左右両フランジ部2d,2eがフロア上部フレーム8の左右両フランジ部8d,8eにフロアパネル1を間に介して三重溶接によって夫々接合されている。
バッテリ3は、略直方体状ユニットに形成され、膨出部12の下方にフロアパネル1から僅かに離隔した状態で配設されている。このバッテリ3は、充放電可能な複数(例えば8つ)のバッテリモジュール二次電池)を備え、後述する取付ブラケット21に支持されている。

0022

次に、膨出部12について説明する。
図1図3に示すように、膨出部12は、フロアパネル1の右半部において右側の後側フロアクロスメンバ10よりも前側位置で且つ右側のサイドシル9とトンネル部11の間に形成されている。
図3図12図14に示すように、膨出部12は、フロアパネル1の大半を占める一般面よりも高い高さ位置に略矩形状の平坦部を形成する上側折曲部12aと、この上側折曲部12aよりも下方に形成され且つ一般面から上方に向けて折れ曲がった下側折曲部12bとを備え、断面略台形状に突出形成されている。
尚、下側折曲部12bによって囲まれた部分が、膨出部12に相当している。
また、折曲部とは、フロアパネル1の曲率が一般面に対して急激に変化する湾曲状の変曲部であって、側面衝突時、変形の起点となり得る変曲部を含むものである。

0023

下側折曲部12bは、前端側部分が前側ブレース5の後端部よりも前側、後端側部分が前端側部分に略平行で且つ後側フロアクロスメンバ10の前端部よりも前側に位置するように配置されている。それ故、フロアクロスメンバ7が膨出部12の上側を横切るように配置されているため、前後両フランジ部7d,7eが膨出部12の上面を横断するように夫々接合されている。これにより、折曲部12a,12bの強度増加を図っている。

0024

また、下側折曲部12bは、左端側部分がトンネルサイドフレーム4に沿うように形成され且つトンネルサイドフレーム4の左端部よりも右側に位置するように配置され、右端側部分がフロアフレーム2に沿うように形成され且つフロアフレーム2の右端部よりも左側に位置するように配置されている。
本実施例では、上側折曲部12aの左端側部分がトンネルサイドフレーム4の右側壁部4bよりも左側で且つ下側折曲部12bの左端側部分がトンネルサイドフレーム4の左側壁部4aよりも右側に位置するように形成されている。それ故、折曲部12a,12bの左端側部分が第2閉断面C2の一部に形成されている。また、上側折曲部12aの右端側部分がフロアフレーム2の左側壁部2aよりも右側で且つ下側折曲部12bの右端側部分がフロアフレーム2の右側壁部2bよりも左側に位置するように形成されている。それ故、折曲部12a,12bの右端側部分が第1閉断面C1の一部に形成されている。
これにより、折曲部12a,12bの左端側部分及び右端側部分の強度増加を図っている。

0025

そして、図14に示すように、折曲部12a,12bの右端側部分のうちフロアクロスメンバ7よりも前側部分は、上側折曲部12aの右端側部分がフロア上部フレーム8の左側壁部8aよりも右側で且つ下側折曲部12bの右端側部分がフロア上部フレーム8の右側壁部8bよりも左側に位置するように形成されている。また、フロア上部フレーム8の後端部が、折曲部12a,12bとフロアクロスメンバ7との接合部分を第4閉断面C4の一部に形成するようにフロアクロスメンバ7に接合されている。
これにより、折曲部12a,12bの右端側部分をフロアフレーム2とフロア上部フレーム8とによって上下両方向から挟み込むことにより、折曲部12a,12bの右端側部分を第1閉断面C1及び第4閉断面C4からなる閉断面の節部分として取り込むことができる。

0026

次に、取付ブラケット21について説明する。
図4図5図12に示すように、取付ブラケット21は、バッテリ3及び後述する荷重伝達部材22を下方から支持すると共に、これらを車体側に取付可能に構成されている。
図7図8に示すように、取付ブラケット21は、鋼板をプレス加工することによって成形され、バッテリ3及び荷重伝達部材22を支持する本体部21aと、車体側に取付けるための5つの取付部21b〜21f等を備えている。

0027

本体部21aは、トンネルサイドフレーム4の下側壁部4cと略同じ高さ位置になるように配設されている。この本体部21aには、バッテリ3をボルト(図示略)を介して固着するための複数の支持ボルト穴b1と、荷重伝達部材22をボルト(図示略)を介して取付ブラケット21に固着するための複数の支持ボルト穴b2とが形成されている。
複数の支持ボルト穴b1は、本体部21aの左端側部分及び右端側部分に夫々前後に整列するように4つづつ、計8つ設けられている。複数の支持ボルト穴b2は、本体部21aの右端部分の支持ボルト穴b1よりも右側位置において本体部21aの後半部に前後1対設けられている。

0028

図7図8に示すように、取付部21b〜21fは、本体部21aから略水平状に外側に張り出すように夫々形成され、取付ブラケット21をボルト(図示略)を介して車体側に固着するための固定ボルト穴b3を夫々有している。
図4図5に示すように、取付部21b,21dは、本体部21aの左端部分の前端側部分、後端側部分に夫々形成され、トンネルサイドフレーム4の下側壁部4cにボルトによって締結固定される。取付部21cは、本体部21aの左端部分の途中部分に形成され、トンネルサイドフレーム4の下側壁部4cに後述する補強体23を間に介してボルトによって締結固定される。尚、この取付部21cは、フロアパネル1に補強体23を間に介してボルトによって締結固定しても良い。

0029

取付部21eは、本体部21aの後端部分に形成され、フロアパネル1にボルトによって締結固定される。
取付部21fは、本体部21aの右端部分の途中部分から下方へ屈曲した後、右方に屈曲する断面略クランク状に形成されている。この取付部21fは、フロアフレーム2の下側壁部2cに補強体23を間に介してボルトによって締結固定される。
複数の固定ボルト穴b3は、取付部21b,21d,21fに夫々前後1対設けられ、取付部21eに左右1対設けられ、取付部21cに1つ設けられている。

0030

次に、荷重伝達部材22について説明する。
後側程車幅方向外側に移行するフロアフレーム2の車幅方向内側に直方体状のバッテリ3を配置した場合、バッテリ3の右側部とフロアフレーム2の左側壁部2aとの離隔距離が前後方向で異なり、側面衝突時、フロアフレーム2から作用する側突荷重がバッテリ3の右側部(右側壁部)の前側角周辺局所的に作用する虞がある。
図6に示すように、荷重伝達部材22は、フロアパネル1の下方において、フロアフレーム2とバッテリ3との間に介装され、車両Vの側面衝突時、バッテリ3に局所的に作用する側突荷重を回避可能に構成されている。この荷重伝達部材22は、衝撃吸収能率に優れた金属材料、例えばアルミ合金材料で一体的に構成されている。

0031

図6図9に示すように、荷重伝達部材22は、前後方向に対して略直交して左右に延びる前側壁部22aと、この前側壁部22aに略平行な後側壁部22bと、フロアフレーム2の左側壁部2aに沿って延びる第1壁面部22cと、バッテリ3の右側部に沿って延びる第2壁面部22dと、第1壁面部22cと第2壁面部22dを連結する第1〜第4リブ部22e〜22h等を備えている。

0032

第1壁面部22cは、フロアフレーム2の左側壁部2aに沿っているため、後側程右側に移行するように形成されている。この第1壁面部22cは、フロアフレーム2の左側壁部2aに対して僅かの隙間を空けて離隔状に対向配置されている。これにより、側面衝突時、フロアフレーム2と荷重伝達部材22とが干渉する前段階で衝撃エネルギーを吸収することができ、バッテリ3に作用する側突荷重を低減することができる。

0033

第1〜第4リブ部22e〜22hは、各々左側程後方に移行するように形成されている。
具体的には、第1〜第4リブ部22e〜22hは、フロアフレーム2の左側壁部2aに対して略直交するように配設されている。
第1リブ部22e及び第3リブ部22gの左側下端部分には、ねじ穴を有する取付部22i,22jが夫々形成されている。これら取付部22i,22jは、取付ブラケット21の1対の支持ボルト穴b2にボルトによって締結固定されている。
これにより、側面衝突時、フロアフレーム2が左方に移動して第1壁面部22cに接触した際、第1壁面部22cに作用した側突荷重を第2壁面部22dに対して均等に分散して伝達することができ、結果的に、バッテリ3の右側部に対する局所的な荷重集中を回避している。

0034

次に、補強体23について説明する。
図6図12に示すように、補強体23は、鋼板によって形成され、右側のフロアフレーム2の下側壁部2cと右側のトルネルサイドフレーム4の下側壁部4cとに連結されて両者の間を補強している。これにより、膨出部12の下方において、補強体23の配置された領域は、補強体23の配置されない領域よりも左右方向の強度が高くされている。
補強体23は、フロアクロスメンバ7の下側位置で且つバッテリ3の上側位置に配置されている。これにより、バッテリ3の上方を保護している。

0035

図11(a)〜図11(c)に示すように、補強体23は、左側壁部23aと、右側壁部23bと、左側壁部23aと右側壁部23bとの上端部同士に連なる上側壁部23cと、左側壁部23aの下端部から左方に延びる左側フランジ部23dと、右側壁部23bの下端部から右方に延びる右側フランジ部23e等を一体的に備えている。
左側壁部23aの下端部から右側壁部23bの下端部に亙って連続して凹入する凹入部23fが形成されている。この凹入部23fは、左側壁部23aと右側壁部23bと上側壁部23cとの前後方向中間部分に形成されている。

0036

図13に示すように、上側壁部23cの前端側部分と後端側部分は、フロアクロスメンバ7の前側フランジ部7dと後側フランジ部7eとにフロアパネル1を間に介して夫々重畳されている。それ故、凹入部23fとフロアパネル1とがフロアフレーム2とトルネルサイドフレーム4とを繋いで左右に延びる閉断面を構成し、この閉断面は第3閉断面C3と上下方向に隣接している。これにより、フロアフレーム2とトルネルサイドフレーム4とを結ぶ閉断面の断面積を増加している。

0037

次に、上記車両Vのバッテリ搭載構造の作用・効果について説明する。
この車両Vのバッテリ搭載構造によれば、フロアフレーム2とこれに対向するトルネルサイドフレーム4とに連結されて両者の間を補強する補強体23を備えたため、側面衝突時、フロアフレーム2とこれに対向するトルネルサイドフレーム4との離隔距離を確保することができる。補強体23がフロアクロスメンバ7の下側位置で且つバッテリ3の上側位置に配置されたため、側突荷重によってフロアクロスメンバ7が下側に折れ変形しても、バッテリ3の上側を補強体23で保護することができ、バッテリ3が上方から受ける衝撃を低減することができる。

0038

バッテリ3を下方から支持して車体側に取付けるための取付ブラケット21を備え、取付ブラケット21がトルネルサイドフレーム4の下側壁部4c又はフロアパネル1に補強体23を介して連結されたため、側突荷重を取付ブラケット21を介して車体側に分散することができ、フロアクロスメンバ7による下側への折れ変形を抑制することができる。

0039

補強体23に車幅方向に延びる凹入部23fを形成し、凹入部23fが、フロアクロスメンバ7とフロアパネル1とが構成した第3閉断面C3に上下方向に重なるように配置されたため、フロアクロスメンバ7の上下方向剛性を増加することができ、フロアクロスメンバ7による下側への折れ変形を一層抑制することができる。

0040

高剛性部が下方に凹入する凹入部23fで構成され、凹入部23fがフロアパネル1と協働して左右に延びる閉断面を構成するため、フロアフレーム2とこれに対向するトルネルサイドフレーム4とを結ぶ閉断面の断面積を増加することができ、フロアクロスメンバ7による下側への折れ変形を確実に抑制することができる。

0041

次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施形態のバッテリは、充放電可能なバッテリであれば良く、通常の鉛バッテリ、電気自動車の駆動用バッテリハイブリッド車両用バッテリ、回生発電によって充電する電源装置を備えた車両の補助バッテリ等何れのバッテリの搭載にも適用可能である。

0042

2〕前記実施形態においては、膨出部がフロアパネルの右半部に形成された例を説明したが、フロアパネルの左半部に形成しても良く、トンネル部を挟んでフロアパネルの左右両側に膨出部を形成し、左右両方の膨出部の下方にバッテリを夫々搭載することも可能である。

0043

3〕前記実施形態においては、後側程車幅方向外側に移行する左右1対のフロアフレームの例を説明したが、後側程車幅方向内側に移行する左右1対のフロアフレームであっても良く、間隔が一定にされた左右1対のフロアフレームでも良い。

0044

4〕前記実施形態においては、膨出部が上下2つの折曲部を備えた例を説明したが、膨出部が単一或いは3つ以上の折曲部を備えても良い。3つ以上の折曲部を備えている場合、少なくとも1つの折曲部の一部がフロアフレーム又はトンネルサイドフレームの閉断面の一部に形成されることで、本発明の効果を奏することが可能である。

0045

5〕前記実施形態においては、上側折曲部及び下側折曲部の左端側部分がトンネルサイドフレームの閉断面の一部に形成され且つ上側折曲部及び下側折曲部の右端側部分がフロアフレームの閉断面の一部に形成された例を説明したが、上側折曲部と下側折曲部のうち一方のみが閉断面の一部に形成されても良く、また、折曲部の左端側部分と右端側部分のうち一方のみが閉断面の一部に形成されても良い。

実施例

0046

6〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態包含するものである。

0047

V 車両
1フロアパネル
2フロアフレーム
3バッテリ
4トンネルサイドフレーム
4c 下側壁部
11トンネル部
21取付ブラケット
23補強体
23f 凹入部
C1 第1閉断面
C2 第2閉断面
C3 第3閉断面

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