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技術 顔面へ取付けられるアンカー部材、その着色方法及び顔面装着部材

出願人 株式会社ボックス株式会社トップ
発明者 山内敏郎
出願日 2016年10月24日 (2年9ヶ月経過) 出願番号 2016-208094
公開日 2017年4月27日 (2年3ヶ月経過) 公開番号 2017-077474
状態 未査定
技術分野 装身具 呼吸装置;防護 職業用、工業用またはスポーツ用保護衣 髪止め具 造花、かつら、仮面、羽毛
主要キーワード 装着前状態 角アール 長径部分 フラッグ状 雄側面ファスナー 雄型面ファスナー 平面印刷 先端球状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年4月27日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (12)

課題

顔面へ予め取付けられてマスク等を止着するアンカー部材は、フック形状係合突起を備えているが、これが目障りになるとともに、アンカー部材を顔面の装飾部材としにくかった。そこで、目障りにならない薄型とし、かつ、着色等を容易にして装飾性を高める。

解決手段

顔面へ予め取付けられ、マスクカバー着脱自在に止着するアンカー部材を、雄側面ファスナーからなる雄側面ファスナーアンカー20とし、基部20と雄側係合部材23を設ける。基部20の顔面へ取付けられる裏面に粘着層22を設け、顔面へ直接貼り付ける。雄側係合部材23は先端の係合部を含む表面に印刷を施して装飾部24にする。これにより、目障りになりにくい薄型となり、かつ表面が均一化して整然とした面になるため装飾性が高まるとともに、この表面へ装飾印刷等の着色ができるようになり、アンカー部材を装飾性の高い装飾部材とする。

概要

背景

顔へ予めアンカー部材取付け、このアンカー部材を介してマスク着脱自在に顔面へ取付けたものは公知である。このようにしたマスクは、従来のように耳掛け紐を介してへ取付けないので、長時間使用しても耳の付け根が痛くなるようなことが無く、快適に使用できる。また、アンカー部材はマスクを止着しないとき、それ自体を顔面に露出させて装飾部材として利用することもできる(特許文献1)。
さらに、耳掛け紐のないマスクの他の例として、マスクをマスク本体と左右方向端部に分離し、左右方向端部を粘着部とし、これを粘着材で顔面へ取付けるとともに、この部分の表面と、これに重なるマスク本体の端部内側に面ファスナー等からなる接続部を設け、この接続部でマスク本体を粘着部と分離・結合にすることにより、マスク本体を顔面上へ着脱自在にしたものもある(特許文献2)。
なお、一般的な面ファスナーは、互いに係脱する雄側面ファスナー雌側面ファスナーの組み合わせで構成され、雄側面ファスナーは係合突起を備えるものであり、雌側面ファスナーは雄側面ファスナーの係合突起が係合するループ状等の繊維部分を有するものである。また、本願では雌側面ファスナーと同様に雄側面ファスナーを係合させることを雌側面ファスナー機能ということにする。

概要

顔面へ予め取付けられてマスク等を止着するアンカー部材は、フック形状の係合突起を備えているが、これが目障りになるとともに、アンカー部材を顔面の装飾部材としにくかった。そこで、目障りにならない薄型とし、かつ、着色等を容易にして装飾性を高める。顔面へ予め取付けられ、マスクカバーを着脱自在に止着するアンカー部材を、雄側面ファスナーからなる雄側面ファスナーアンカー20とし、基部20と雄側係合部材23を設ける。基部20の顔面へ取付けられる裏面に粘着層22を設け、顔面へ直接貼り付ける。雄側係合部材23は先端の係合部を含む表面に印刷を施して装飾部24にする。これにより、目障りになりにくい薄型となり、かつ表面が均一化して整然とした面になるため装飾性が高まるとともに、この表面へ装飾印刷等の着色ができるようになり、アンカー部材を装飾性の高い装飾部材とする。

目的

そこで、本願は、使用に違和感が無く、かつ装飾効果のある顔面装飾部材としてのアンカー部材の提供を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

顔面(10)へ予め設けられて顔面装着部材(30、40、50、60)を止着することにより、この顔面装着部材を顔面へ着脱自在に装着するアンカー部材(20)において、前記アンカー部材(20)は、基部(21)と雄側係合部材(23)を有する雄側面ファスナーからなり、前記基部(21)は、裏面が平滑面をなし、この平滑面に粘着層(22)が設けられて顔面へ直接取付けられ、表面には雄側面ファスナーを構成する前記雄側係合部材(23)が一体に突出形成されるとともに、この雄側係合部材(23)の突出側先端を含む表面が装飾部(24)をなすことを特徴とするアンカー部材。

請求項2

前記装飾部(24)は有彩色で着色されていることを特徴とする請求項1に記載したアンカー部材。

請求項3

前記装飾部(24)の着色は、宝飾を模したビジュー印刷からなることを特徴とする請求項2に記載したアンカー部材。

請求項4

前記雄側係合部材(23)は、前記アンカー部材の基部(21)表面側から突出する軸部(23a)と、その突出側先端に形成される係合部とを備え、この係合部は、前記軸部から直交方向へ広がり、前記装飾部(24)を構成する偏平頭部(23b)をなし、この偏平頭部(23b)の裏面は、前記軸部(23a)から突出方向先端に向かって斜め上がりに広がって傾斜する傾斜面(23c)になっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載したアンカー部材。

請求項5

前記アンカー部材(20)が前方の髪の毛(17)と耳(11)との間に位置する耳前方部(12b)へ取付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載したアンカー部材。

請求項6

前記雄型面ファスナーからなる前記アンカー部材(20)は、前記雄側係合部材(23)の密度突出長さ及び配置により、髪の毛の絡みにくい構造になっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載したアンカー部材。

請求項7

顔面(10)へ予め設けられて顔面装着部材(30、40、50、60)を止着することにより、この顔面装着部材を顔面へ着脱自在に装着するアンカー部材(20)の着色方法において、前記アンカー部材(20)は、基部(21)と雄側係合部材(23)を有する雄側面ファスナーからなり、前記基部(21)は、顔面へ取付けられる裏面に粘着層(22)が設けられ、表面には雄側面ファスナーを構成する前記雄側係合部材(23)が一体に突出形成され、この雄側係合部材(23)の突出側先端を含む表面が装飾部(24)をなすとともに、前記装飾部(24)は、前記雄側係合部材(23)の突出側先端に形成された偏平頭部(23b)により形成され、隣り合う前記偏平頭部(23b)により形成される印刷面に着色されることを特徴とするアンカー部材の着色方法。

請求項8

前記着色はインクジェット印刷でおこなわれ、このインクジェット印刷は、前記印刷面に対して印刷されることを特徴とする請求項7に記載したアンカー部材の着色方法。

請求項9

隣り合う前記偏平頭部(23b)の間に間隙が形成され、この間隙内において、前記インクジェット印刷により前記基部(21)の表面へ目地印刷層(24b)を形成することを特徴とする請求項8に記載したアンカー部材の着色方法。

請求項10

請求項1〜6のいずれか1項に記載した前記雄側面ファスナーからなる前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着される前記顔面装着部材において、前記顔面装着部材がマスクカバー(30)であり、このマスクカバー(30)は、(13)及び口(15)を覆う別部材の交換マスク(34)の外側を覆って支持するとともに、前記交換マスク(34)の左右両側から耳方向へ延びる延出部(32)を備え、この延出部(32)に設けられた、前記アンカー部材(20)と係脱する雌側面ファスナー機能部を有する結合部(33)にて、前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着されることを特徴とする顔面装着部材。

請求項11

請求項1〜6のいずれか1項に記載した前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着される前記顔面装着部材において、前記顔面装着部材は、顔面装飾のためのフェイスアクセサリー(40)であり、このフェイスアクセサリー(40)は、宝飾やフェイスペイントのような装飾を施されるとともに、雌側係合部(42)を備え、この雌側係合部(42)にて前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着されることを特徴とする顔面装着部材。

請求項12

請求項1〜6のいずれか1項に記載した前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着される前記顔面装着部材において、前記顔面装着部材がアイマスク(50)であり、このアイマスク(50)は、目を覆うとともに、目(14)から耳(11)方向へ延びる延出部(52)を備え、この延出部(52)に設けられた、前記アンカー部材(20)と係脱する雌側面ファスナー機能部を有する結合部(51)にて前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着されることを特徴とする顔面装着部材。

請求項13

前記アンカー部材(20)が目(14)の周囲(12c、12d)へ設けられていることを特徴とする請求項12に記載した顔面装着部材。

請求項14

請求項1〜6のいずれか1項に記載した前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着される前記顔面装着部材において、前記顔面装着部材が、目(14)の周囲部分を含んで少なくとも顔面(10)の一部を覆うファンシーマスク(60)であり、このファンシーマスク(60)は、周囲の一部に、前記アンカー部材(20)と係脱する雌側面ファスナー機能部を有する結合部(61)を備え、この結合部(61)にて前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着されることを特徴とする顔面装着部材。

技術分野

0001

この発明は、予め顔面取付けられマスクなどの物品を顔面へ止着するために用いられるアンカー部材、及びこのアンカー部材に対する装飾のための着色方法並びにこのアンカー部材に止着される各種顔面装着部材に関する。

背景技術

0002

顔へ予めアンカー部材を取付け、このアンカー部材を介してマスクを着脱自在に顔面へ取付けたものは公知である。このようにしたマスクは、従来のように耳掛け紐を介してへ取付けないので、長時間使用しても耳の付け根が痛くなるようなことが無く、快適に使用できる。また、アンカー部材はマスクを止着しないとき、それ自体を顔面に露出させて装飾部材として利用することもできる(特許文献1)。
さらに、耳掛け紐のないマスクの他の例として、マスクをマスク本体と左右方向端部に分離し、左右方向端部を粘着部とし、これを粘着材で顔面へ取付けるとともに、この部分の表面と、これに重なるマスク本体の端部内側に面ファスナー等からなる接続部を設け、この接続部でマスク本体を粘着部と分離・結合にすることにより、マスク本体を顔面上へ着脱自在にしたものもある(特許文献2)。
なお、一般的な面ファスナーは、互いに係脱する雄側面ファスナー雌側面ファスナーの組み合わせで構成され、雄側面ファスナーは係合突起を備えるものであり、雌側面ファスナーは雄側面ファスナーの係合突起が係合するループ状等の繊維部分を有するものである。また、本願では雌側面ファスナーと同様に雄側面ファスナーを係合させることを雌側面ファスナー機能ということにする。

先行技術

0003

特許第4684318号公報
特開2007−20983号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、上記特許文献1に記載されているアンカー部材は、先端球状の係合突起を突出形成し、マスク側に設けられている係合凹部と係脱するものであって、係合突起が顔面から大きく突出するので、この係合突起が視界内へ入ると違和感が生じ易い。このため、アンカー部材のみを装飾目的で予め顔面へ取付けておくには適さず、顔面装飾部材としては使いにくいものであった。また、係合突起が邪魔になって、アンカー部材の表面へ模様印刷等を施して装飾効果を高めることが難しかった。
そこで、顔面上へ違和感なく長時間取付けて装飾的に使用するには、薄くかつ小型にすることが好ましい。このようにできる可能性があるものとして、例えば面ファスナーがある。
しかし、特許文献2に使用を示唆されている面ファスナーは、本来のマスクにおける左右方向端部である比較的大きな面積を有する粘着部の一部表面に取付けられている。このため、顔面上へ取付けられる部分は、マスクの一部である粘着部と、その上に取付けられる面ファスナー等の接続部とからなる部分となり、例えば面ファスナーは比較的剛性が高く厚い部材のため、粘着部と接続部からなる部材は全体が比較的大きく嵩張ったものになる。

0005

このように、マスク本体を支持する顔面側の部材を大きくすると、この部分がマスク本体を外したときそのまま顔面へ残り体裁が悪くなってしまう。そのうえ、嵩張って厚く、比較的大型なので、視界内に入り込んで違和感や不快感を生じる。このため、マスク本体を外したときは、直ちに別のマスク本体を交換取付する場合を除き、上記粘着部を顔面から剥がして取り外すことが前提であり、マスク本体とは別に単独で顔面上へ残して顔面装飾部材として使用するようなことはできなかった。
さらに、面ファスナーのみをアンカー部材として使用すること並びに面ファスナーを顔面装飾部材として使用することは想定外であった。
そこで、本願は、使用に違和感が無く、かつ装飾効果のある顔面装飾部材としてのアンカー部材の提供を目的とする。併せて、表面を装飾するための有利な着色方法並びにこのアンカー部材に止着する顔面装着部材の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するため請求項1に記載したアンカー部材に係る発明は、顔面(10)へ予め設けられて顔面装着部材(30、40、50、60)を止着することにより、この顔面装着部材を顔面へ着脱自在に装着するアンカー部材(20)において、
前記アンカー部材(20)は、基部(21)と雄側係合部材(23)を有する雄側面ファスナーからなり、
前記基部(21)は、裏面が平滑面をなし、この平滑面に粘着層(22)が設けられて顔面へ直接取付けられ、
表面には雄側面ファスナーを構成する前記雄側係合部材(23)が一体に突出形成されるとともに、
この雄側係合部材(23)の突出側先端を含む表面が装飾部(24)をなすことを特徴とする。

0007

請求項2に記載した発明は上記請求項1において、前記装飾部(24)は有彩色で着色されていることを特徴とする。

0008

請求項3に記載した発明は上記請求項2において、前記装飾部(24)の着色が、宝飾を模したビジュー印刷からなることを特徴とする。

0009

請求項4に記載した発明は上記請求項1〜3のいずれか1項において、
前記雄側係合部材(23)は、前記アンカー部材の基部(21)表面側から突出する軸部(23a)と、その突出側先端に形成される係合部とを備え、
この係合部は、前記軸部から直交方向へ広がり、前記装飾部(24)を構成する偏平頭部(23b)をなし、
この偏平頭部(23b)の裏面は、前記軸部(23a)から突出方向先端に向かって斜め上がりに広がって傾斜する傾斜面(23c)になっていることを特徴とする。

0010

請求項5に記載した発明は、請求項1〜4のいずれか1項において、前記アンカー部材(20)が耳前方の髪の毛(17)と耳(11)との間に位置する耳前方部(12b)へ取付けられることを特徴とする。

0011

請求項6に記載した発明は上記請求項1〜5のいずれかにおいて、前記雄型面ファスナーからなる前記アンカー部材(20)は、前記雄側係合部材(23)の密度突出長さ及び配置により、髪の毛の絡みにくい構造になっていることを特徴とする。

0012

請求項7に記載した発明は、顔面(10)へ予め設けられて顔面装着部材(30、40、50、60)を止着することにより、この顔面装着部材を顔面へ着脱自在に装着するアンカー部材(20)の着色方法において、
前記アンカー部材(20)は、基部(21)と雄側係合部材(23)を有する雄側面ファスナーからなり、
前記基部(21)は、顔面へ取付けられる裏面に粘着層(22)が設けられ、
表面には雄側面ファスナーを構成する前記雄側係合部材(23)が一体に突出形成されるとともに、
この雄側係合部材(23)の突出側先端を含む表面が装飾部(24)をなすとともに、
前記装飾部(24)は、前記雄側係合部材(23)の突出側先端に形成された偏平頭部(23b)により形成され、
隣り合う前記偏平頭部(23b)により形成される印刷面に着色されることを特徴とする。

0013

請求項8に記載した発明は、上記請求項7に記載したアンカー部材の着色方法において、
前記着色はインクジェット印刷でおこなわれ、この前記装飾部(24)は、前記印刷面に対して印刷されることを特徴とする。

0014

請求項9に記載した発明は、上記請求項8に記載したアンカー部材の着色方法において、
隣り合う前記偏平頭部(23b)の間に間隙が形成され、この間隙内において、前記インクジェット印刷により前記基部(21)の表面へ目地印刷層(24b)を形成することを特徴とする。

0015

請求項10に記載した発明は上記請求項1〜6のいずれか1項に記載した前記雄側面ファスナーからなる前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着される前記顔面装着部材において、
前記顔面装着部材がマスクカバー(30)であり、
このマスクカバー(30)は、(13)及び口(15)を覆う別部材の交換マスク(34)の外側を覆って支持するとともに、前記交換マスク(34)の左右両側から耳方向へ延びる延出部(32)を備え、
この延出部(32)に設けられた、前記アンカー部材(20)と係脱する雌側面ファスナー機能部を有する結合部(33)にて、前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着されることを特徴とする。

0016

請求項11に記載した発明は上記請求項1〜6のいずれか1項に記載した前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着される前記顔面装着部材において、
前記顔面装着部材は、顔面装飾のためのフェイスアクセサリー(40)であり、
このフェイスアクセサリー(40)は、宝飾やフェイスペイントのような装飾を施されるとともに、雌側係合部(42)を備え、
この雌側係合部(42)にて前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着されることを特徴とする。

0017

請求項12に記載した発明は上記請求項1〜6のいずれか1項に記載した前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着される前記顔面装着部材において、
前記顔面装着部材がアイマスク(50)であり、
このアイマスク(50)は、目を覆うとともに、目(14)から耳(11)方向へ延びる延出部(52)を備え、
この延出部(52)に設けられた、前記アンカー部材(20)と係脱する雌側面ファスナー機能部を有する結合部(51)にて前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着されることを特徴とする。

0018

請求項13に記載した発明は上記請求項12において、前記アンカー部材(20)が目(14)の周囲(12c、12d)へ設けられていることを特徴とする。

0019

請求項14に記載した発明は上記請求項1〜6のいずれか1項に記載した前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着される前記顔面装着部材において、
前記顔面装着部材が、目(14)の周囲部分を含んで少なくとも顔面(10)の一部を覆うファンシーマスク(60)であり、
このファンシーマスク(60)は、周囲の一部に、前記アンカー部材(20)と係脱する雌側面ファスナー機能部を有する結合部(61)を備え、
この結合部(61)にて前記アンカー部材(20)へ着脱自在に止着されることを特徴とする。

発明の効果

0020

請求項1の発明によれば、アンカー部材として雄側面ファスナーを用い、直接顔面へ取付けたので、アンカー部材を薄型にでき、顔面上へ単独で使用しても目障りになりにくく、違和感のない使用が可能になる。しかも、雄側面ファスナーを用いることによって、アンカー部材の表面が均一化して整然とした面になるため、この面を装飾面とすることができるようになり、アンカー部材を装飾性の高い装飾部材とすることができる。
また、アンカー部材を雄側面ファスナーとすることにより、顔面装着部材の素材が布等からなり雄側面ファスナーと係脱できる雌側面ファスナー機能部を有するものであれば、雌側面ファスナーを省略して、顔面装着部材自体を直接アンカー部材へ止着できるので、顔面装着部材の部品点数を削減して、簡単な構造のものにすることができる。
しかも、基部を粘着層で顔面へ直接取付けできるので、他の比較的大きな介在部材を要さず、雄側面ファスナーアンカーは雄側面ファスナー機能部のみの外観をなすため、不要物を外観させず、装飾的に優れた外観にすることができ、かつ比較的小型にして、顔面取付時における苦痛や不快感を低減させることができる。

0021

請求項2の発明によれば、装飾部が有彩色で着色されているので、装飾部をカラフルにして装飾効果を高めることができる。特に、雄側面ファスナーを用いることにより、その表面の装飾部が、均一化して整然とした面になっているため、ここに印刷等で着色することが容易になる。

0022

請求項3の発明によれば、アンカー部材の装飾部がビジュー印刷で形成されているので、アンカー部材をより装飾性の高い顔面装飾部材にすることができる。

0023

請求項4の発明によれば、雄側係合部材の先端部が偏平頭部をなしているので、アンカー部材の表面は全体として平坦な平面からなる装飾部を形成する。このため、印刷面の着色が容易となり、かつ明瞭な模様等を形成できる。

0024

請求項5の発明によれば、アンカー部材を化粧がほとんどされていないことが多い、耳前方の髪の毛と耳との間に位置する耳前方部へ取付けたので、アンカー部材の着脱により化粧が乱れ心配がない。このため、化粧をすることが多い女性等の使用に特に好適である。

0025

請求項7の発明によれば、印刷面が雄側係合部材の先端部に形成された偏平頭部で構成されているため、全体として平坦な平面からなる印刷面になり、印刷を容易にすることができる。

0026

請求項8の発明によれば、装飾部をインクジェット印刷で着色形成するので、独立した雄側係合部材の先端部が多数集合して形成されている全体として平坦な表面層へ容易かつ美しい装飾印刷が可能になる。しかも、インクジェット印刷はアンカー部材側へ非接触であるから、印刷時に雄側係合部材が折れ曲がる等して印刷面が乱れるおそれがないので、高精細な印刷が可能になる。

0027

請求項9の発明によれば、隣り合う偏平頭部の間に間隙があり、この間隙にインクジェット印刷時のインクが入り、基部表面に目地印刷層を形成する。
この目地印刷層により、隣り合う拡大頭部間の間隙を埋めるので、隣り合う偏平頭部の印刷層は間隙を有するが、離隔観察において、各偏平頭部の印刷層は目地印刷層により連続した滑らかに連続する単一の印刷層として見えることになり、印刷むらの少ない装飾印刷層を形成できる。したがって、ビジュー印刷などの高精細で装飾効果の高い表現が可能になる。

0028

請求項10の発明によれば、顔面装着部材をマスクカバーとしたので、マスクカバーの着脱により、マスクの着脱ができる。このため、複数のマスクを交換して使用するに際して、マスクカバーを専用品とせず、交換することなく共通に使用し、複数のマスクだけを交換できるので汎用性が増す。

0029

請求項11の発明によれば、顔面装着部材をフェイスアクセサリーとしたので、アンカー部材に対して、フェイスアクセサリーを着脱することにより、自由に顔面の装飾ができる。
しかも、ビジュー印刷又はフェイスペイント風の模様等を印刷してあるので、顔面の装飾シーンの多くに適用できる。

0030

請求項12の発明によれば、顔面装着部材をアイマスクとしたので、アンカー部材に対して、アイマスクを取付けすることにより、寝返り時にずれないよう顔面へ確実に固定することができる。また、アイマスクをアンカー部材へ固定することにより、隙間を少なくして遮光することができる。

0031

請求項13の発明によれば、アンカー部材を目の周囲に設けたので、アイマスクを目の周囲へ固定することができ、より確実に遮光できる。

0032

請求項14の発明によれば、顔面装着部材をファンシーマスクとしたので、アンカー部材に対して、ファンシーマスクを着脱自在かつ容易に取付けることができる。

図面の簡単な説明

0033

第1実施例に係る斜視図(装着前状態
第1実施例に係る斜視図(装着時状態
第1実施例に係るアンカー部材の正面図及び断面図
アンカー部材の基部斜視図及び部分拡大断面図
第2実施例に係るアンカー部材の装着状態斜視図
第3実施例に係るアンカー部材の装着状態斜視図
第4実施例に係るフェイスアクセサリーの取付図
第5実施例に係る斜視図(装着前状態)
第5実施例に係る斜視図(装着時状態)
第6実施例に係る斜視図(装着前状態)
第6実施例に係る斜視図(装着時状態)

実施例

0034

図1〜4は第1実施例に係り図1はマスクカバーを装着する途中の状態、図2は装着後の状態をそれぞれ示す。
顔面10の耳11近傍における左右両12に予め雄側面ファスナーアンカー20(本願発明におけるアンカー部材の一例をなす)が着脱自在に取付けられている。雄側面ファスナーアンカー20の取付位置は、頬12のうち、鼻13と耳11の中間部で耳11寄りの位置である。14は目、15は口、16は図5参照)、17は耳前方の髪の毛(「もみあげ」ともいう)である。

0035

なお、雄側面ファスナーアンカー20の取付位置は任意に設定できる。本実施例では、鼻13の先端側後方かつ耳の穴前方に位置する突起11aの前方となる頬骨上位置12aになっている。この位置は、耳たぶ11bの近傍でもあって、雄側面ファスナーアンカー20を容易に取付けできるスペースがあるとともに、マスクカバー30の支持に適した位置であり、かつ雄側面ファスナーアンカー20を露出させる場合に周囲から見えやすい位置でもある。

0036

また、耳前方の髪の毛17と耳11との間に形成される耳前方部12bも、マスクカバー30を支持する雄側面ファスナーアンカー20の取付位置に適している。この位置は、特に化粧をした女性などにおいても、この部分はほとんど化粧がされないため、雄側面ファスナーアンカー20を着脱しても、化粧が乱れる心配のない部分である。
なお、耳前方部12bは、比較的前後方向(横幅方向)の狭い部分であるが、雄側面ファスナーアンカー20を図示形状と異なる楕円等の縦長形状にしておけば、耳前方部12bへ容易に取付けることができる。

0037

左右の雄側面ファスナーアンカー20にはマスクカバー30の左右両端が着脱自在に止着される。マスクカバー30は不織布等の通気性を有する繊維素材であり、左右の頬12間を横断して顔面10の下半部全体を覆う左右方向へ長い部材であり、鼻13、口15、顎16を覆う。

0038

マスクカバー30は本願発明における顔面装着部材の一例であり、左右方向中間部の本体部31と、その左右両側から耳11方向へ延びる延出部32を一体に備え、顔面へフィットするように立体的に形成されている。延出部32の裏側(顔面10に対面する側)で雄側面ファスナーアンカー20に重なる位置には結合部33が設けられている。この例における結合部33は、雌側面ファスナーであり、両面接着等で延出部32の裏面へ予め取付けられている。

0039

雄側面ファスナーアンカー20は雄側の面ファスナーで構成されており、その表面に雄側結合部が設けられ、これに雌側面ファスナーからなる結合部33が係合可能になっており、その結果、結合部33は雄側面ファスナーアンカー20へ係脱自在になっている。
アンカー部材として雄側面ファスナーを用いることによって、雌側面ファスナーの起毛状をなす表面と異なり、アンカー部材の表面が均一化して整然とした面になるため、この面を装飾部とすることができるようになり、アンカー部材を装飾性の高い装飾部材とすることができる。

0040

なお、マスクカバー30がフェルトや不織布、又はガーゼのような織布などの布であり、雄側面ファスナーアンカー20に結合する部分の表面が起毛等してそれ自体が雌側面ファスナーとして機能できる場合は雌側面ファスナーを省略可能であり、顔面装着部材の部品点数を削減して、簡単な構造のものにすることができる。
この雌側面ファスナーと同様に機能する部分を雌側面ファスナー機能部分という。但し、この雌側面ファスナー機能部分は雌側面ファスナー自体も含むものである。

0041

すなわち、結合部33は雌側面ファスナー機能部であり、マスクカバー30の一部(少なくとも雄側面ファスナーのアンカー20へ重なる部分)が起毛等して雌側面ファスナーとして機能する場合は、この部分自体を結合部33とし、別体の雌側面ファスナーを省略することができる。但し、マスクカバー30が布であっても、平織りの場合は、別体の結合部33を設けることが好ましい。

0042

本体部31の裏側には、医療用もしくは衛生用の交換マスク34が重ねられている。交換マスク34は、例えば花粉対策として5μm以上の微粒子捕捉できる家庭用衛生マスクであり、市販されている既製品である。但し、耳掛け紐のないフィルター本体部のみからなり、ガーゼや不織布などの適当な素材を単純に四角状に折り畳んだものでもよい。また、マスクの性能は、より小さな微粒子を捕捉できる医療用や産業用のものでもよい。

0043

この交換マスク34は、本体部31の裏側へ重ねられることにより、鼻13、目14もしくは口15を覆った状態で、マスクカバー30により顔面10上へ固定される。但し、交換マスク34をマスクカバー30へ、より確実に固定させるには、必要により両面接着テープ等により仮止めすることもできる。

0044

本体部31の表面には、上部表示35と下部表示36が設けられている。これらはマスクカバー30を上下反対にして使用することを防止するためのものであり、上部表示35は、例えば鼻13の上になる部分に、「NOSE」の文字上向き矢印、下部表示36はあご16の上になる部分に「CHIN」の文字と下向き矢印を表示することにより形成されている。

0045

ただし、上部表示35と下部表示36はこのような文字や記号に限らず、種々の文字、符号、記号や図形などが可能であり、例えば、△▽などでもよい。
また、結合部33の表側に結合部表示37が設けられ、この例では、結合方向を示す矢印等の適当な表示が設けられている。この表示も、種々の文字、符号、記号や図形などが可能である。

0046

図1に示すように、本体部31の裏側へ交換マスク34を重ね、予め一方側の結合部33を雄側面ファスナーアンカー20へ係合させ、本体部31及び交換マスク34を鼻13、口15上へ重ね、他方側の結合部33を対向する側の雄側面ファスナーアンカー20へ重ねて係合させる。
これにより、図2に示すように、マスクカバー30は左右両端の結合部33が左右両頬12上の雄側面ファスナーアンカー20へ係合することにより顔面10上に止着固定され、同時に交換マスク34もマスクカバー30により顔面10上に固定される。

0047

このとき、マスクカバー30における結合部33表側には、結合部表示37が設けられているので、結合部33を雄側面ファスナーアンカー20の上へ容易に重ねることができる。また、上部表示35と下部表示36の存在により上下の合わせも正確にできる。

0048

この装着状態において、左右の延出部32は交換マスク34から左右へ延び、耳11近傍まで頬12の上を覆う。また、上下方向にても、本体部31の上下部が交換マスク34の上下を越えて長く延びだしている。
したがって、マスクカバー30は交換マスク34を完全に覆い、交換マスク34を露出させないため、顔面装飾としても機能している。
また、交換マスク34を耳掛け紐で耳11へ掛けないため、長時間装着しても耳の付け根が痛くなることがない。

0049

交換マスク34は、必要により交換自由である。交換する場合は、まず、マスクカバー30の左右の結合部33のうち少なくとも一方を雄側面ファスナーアンカー20から外せば、マスクカバー30を顔面10から離し、交換マスク34だけをマスクカバー30及び顔面10から取り外すことができ、交換マスク34のみを交換してマスクカバー30の内側へ重ね、再びマスクカバー30の左右の結合部33を対応する雄側面ファスナーアンカー20へ係合すれば、顔面10上に新たな交換マスク34を装着できる。

0050

しかも、複数の交換マスク34は既製品(耳掛け紐がある場合はこれを切除したもの)が利用できるとともに、これらに対して共通のマスクカバー30を使用できるので、マスクカバー30を専用品とせず、複数のマスクを交換できるようになり汎用性が増す。

0051

アンカーへ止着される形式の従来例のマスクは、耳掛け紐に代わって、左右にアンカー部材へ着脱するための結合部を延出させて設ける必要があるため、専用のものとなり、マスクの性能を変えようとすれば、全体を交換しなければならず、汎用性に乏しいものであった。そこで、異なる性能等を有する複数のマスクを交換使用可能にして汎用性を高めるようにすることが求められていた。

0052

また、雄側面ファスナーアンカー20は予め顔面10へ取り付けたままとしておくことができる。雄側面ファスナーアンカー20は顔面へ粘着剤により取付けてから一度剥がすと、粘着剤の表面に皮脂が付着することにより、再度の粘着が困難になり、繰り返し使用が難しくなるが、雄側面ファスナーアンカー20を剥がさなければ雄側面ファスナーアンカー20は顔面10に対する当初の取付状態を維持し、アンカーとしての機能を失わない。そこで、雄側面ファスナーアンカー20を剥がさず、マスクカバー30のみを脱着することにより、顔面10へマスクカバー30を複数回着脱できる。

0053

しかも、マスクカバー30を装着しないときは、雄側面ファスナーアンカー20が顔面10の上に露出して配置されることになるが、雄側面ファスナーアンカー20の表面には後述するように、印刷により装飾が施されているので、雄側面ファスナーアンカー20を積極的に顔面10の装飾部材として機能させることができる。

0054

図3図4は雄側面ファスナーとして形成された雄側面ファスナーアンカー20の詳細を示す。図3はAに雄側面ファスナーアンカー20の正面図、BにAのB−B線断面図を示す。これらにおいて、雄側面ファスナーアンカー20は基部21の裏面に適当な粘着剤が塗布された粘着層22が形成され、顔面10へ着脱自在に取付可能である。なお、粘着層22は、両面接着テープ式のものであってもよい。基部21を含む雄側面ファスナーアンカー20は、顔面10の曲面になじんで変形できるようにある程度の柔らかな弾性を有する弾性部材からなる。

0055

基部21の表面側には、雄側係合部材23が形成され、その上に装飾部24が印刷により形成されている。なお、図3のBは、雄側係合部材23及び装飾部24を概略的にかつ誇張したサイズの表記になっている。装飾部24は雄側面ファスナーアンカー20における装飾面でもある。

0056

装飾部24は雄側係合部材23の上から施され、例えば、宝飾類(ビジュー)を模した宝飾風装飾印刷(ビジュー印刷という)となっている。図3のAに示す例では、正面視6角形状をなし、表面全体がビジューの印刷による装飾部24になっている。周囲の縁取り部24cは、カット面を示すように表現されている。

0057

また、ビジュー印刷とすることにより、雄側面ファスナーアンカー20を顔面10へ取付けたまま、これへマスクカバー30を係合しない状態で、顔面10を装飾する宝飾風顔面アクセサリーとすることができる。したがって、雄側面ファスナーアンカー20を単独で比較的長時間顔面10上へ取付けておくことが可能になる。
但し、装飾部24としてビジューの印刷は必須ではなく、宝飾風以外の模様や形状等からなる適宜装飾にすることができる。

0058

図4はAに雄側面ファスナーアンカー20を構成する基部21の表面側の一部を拡大した斜視図、Bに図3のBにおける断面の一部を拡大した拡大断面図を示す。
雄側面ファスナーアンカー20は帯状に連続して製造された雄側面ファスナーの原反ロール、もしくは予めこれを適当長さにカットした正方形もしくは長方形カットシートから切り出される。以下、原反ロールやカットシートを雄側面ファスナーアンカー20の原材料という。
このとき、原材料からの切り出しに伴う材料ロスの最も少ない雄側面ファスナーアンカー20の形状は、原反の帯形状やカットシートの相似形である正方形もしくは長方形である。このような形状を非ロス形状ということにする。

0059

本願の雄側面ファスナーアンカー20はその形状による装飾性を実現するため、あえて材料ロスの生じる形状を採用している。このような形状は、例えば、円形楕円形正六角形、等の幾何学的形状であってもよく、このような形状でも、外接する正方形もしくは長方形、から切り出すとき10%以上の材料ロスを生じる。そこで、このような比較的大きい材料ロスを生じる形状をロス形状ということにする。ロス形状にすることで切り出し後の形状を装飾的にすることができる。本願の雄側面ファスナーアンカー20はすべてロス形状である。

0060

なお、正方形もしくは長方形であっても、面取り角アール処理することにより、若干の材料ロスを生じるものがある。しかし、このような、面取りや角アール処理は、外接する正方形もしくは長方形に対して数%以下の微小な材料ロスを生じるにすぎないため、このようなものは本願のロス形状に含めず、非ロス形状に含めることにする。
また、非ロス形状で装飾性のないもの、例えば長方形のものであっても、これを複数個使用した場合(図5参照)は、装飾的な使用とする。

0061

以下、雄側面ファスナーアンカー20の細部構造を説明する。まず、Aにおいて、基部21は、ポリプロピレン樹脂等の適宜熱可塑性樹脂からなり、その表面に多数の雄側係合部材23が密に立設されている。各雄側係合部材23は、略きのこ型をなし、基部21から一体に突出形成された軸部23aと、その突出側先端を略偏平形状にした拡大頭部23bとを有する。この例における拡大頭部23bは軸部23aの軸方向から見た平面視で小判状又は長円状になっており、長径部分最大幅部、短径部分が小幅部になっている。各雄側係合部材23は、隣り合う拡大頭部23bの間に若干の間隙を形成するようにして配列されている。

0062

図4のBに示すように、多数の拡大頭部23bがそれぞれ略偏平形状をなし、若干の間隙を介して配列することにより、表面側を所定距離離れて見たとき(以下、離隔観察という)、各拡大頭部23bの表面がほぼ連続する一つの平面をなすように見える。したがって、各拡大頭部23bの表面に印刷すると、略偏平形状の表面に頭部印刷層24aが形成され、この各頭部印刷層24aが隣り合って密に配列されることにより、ほぼ平坦で実質的に同一平面をなす印刷面を形成するので、この平坦な印刷面へ印刷することにより、全体として美しい装飾部24が形成される。なお、図4のBにおける雄側係合部材23の拡大頭部23bは最大幅部の断面を示している。

0063

このような印刷は、雄側面ファスナーアンカー20を雄側面ファスナーで構成し、雄側係合部材23の先端を略偏平形状の拡大頭部23bとすることにより可能になったものであり、例えば、ホックのような比較的大きな係合部材を設けた場合には実現不可能となる。
なお、例えば、雄側係合部材23の先端がって急傾斜形をなす場合には、平坦面が少なくなるため、印刷面が凹凸の大きなものになり、美しい装飾印刷が困難になる。

0064

また、本実施例の頭部印刷層24aのように、略偏平形状の表面ではなく、例えば、半球面状をなすきのこ型であっても、表面の曲率半径が比較的大きく、表面の傾斜が緩ければ、印刷面の凹凸が小さくなるので、美しい装飾印刷をすることが可能になる。ただし、表面側にできるだけ偏平部を設けて平面に近い状態にすることが好ましい。

0065

なお、各拡大頭部23bの間には、基部21上に目地印刷層24bが形成される。この目地印刷層24bは、隣り合う拡大頭部23b間の間隙を埋めるものであり、離隔観察において、頭部印刷層24aと連続し、頭部印刷層24aと目地印刷層24bとにより、印刷むらの少ない装飾部24が形成される。したがって、印刷面が実際には多数の拡大頭部23bからなり、各拡大頭部23b間に微小な間隙が形成されるものであっても、装飾部24はあたかも単一な平面上に印刷されたかのように、滑らかに連続する単一の印刷層からなるもののように見える。このため面ファスナーの表面に対する印刷であっても、ビジューなどを模した高精細で装飾効果の高い表現が可能になる。

0066

この装飾部24は、インクジェット印刷によって形成される。インクジェット印刷とは、公知のインクジェットプリンタにより、被印字媒体に対して微滴化したインクをノズルから直接に吹き付ける印刷方式であり、きめ細かで高精細な印刷が可能である。しかも、ノズルが被印字媒体に非接触であるから、印刷面が個々の独立した多数の拡大頭部23bからなるものであっても、拡大頭部23bを変形させることなく印刷面を安定した状態に保って印刷できる。また、インクが速乾性を有するため、液だれが生じず、拡大頭部23b間に間隙があっても、微滴化したインクが確実に間隙内へ入り込むことにより、輪郭の整った頭部印刷層24aを形成できる。
しかも、インクジェット印刷は雄側面ファスナーアンカー20側へ非接触であるから、印刷時に雄側係合部材23が折れ曲がる等して印刷面が乱れるおそれがないので、より高精細な印刷が可能になる。

0067

なお、紫外線硬化タイプのインク(UVインク)を用いれば、速乾性があり、かつ硬化後の印刷面が硬くなって擦過キズ等の発生が少なくなるので、インクジェットによる安定した装飾部24を形成するインクとしてUVインクが最適である。
そのうえ、インクが微滴であるため、拡大頭部23b間の間隙に入って、基部21上に正確な目地印刷層24bが形成できる。

0068

雄側面ファスナーアンカー20は薄型に形成される。図4のBにおいて寸法の一例を示せば、基部21の肉厚t1が0.1mm及び粘着層22の肉厚t2が0.05mm、雄側係合部材23の突出長さ(頭部印刷層24aを含む)hが0.3mm、全体の肉厚t3が0.45mmである。なお、インクジェット印刷による装飾部24の厚さは、数μm以下のため無視してある(但し、図中の膜厚は誇張して拡大表示している)。
また、拡大頭部23bの最大幅部の寸法d1が0.6mm、軸部23aの直径Dが0.2mm、隣り合う拡大頭部23bの各最大部間の間隙d2が0.2mmである。なお、隣り合う拡大頭部23bの小幅部間の間隙d4(図4のA参照)もd2と同程度もしくはそれより若干狭い程度になっている。

0069

このように、軸部23aが比較的細くかつ突出長さの短い雄側係合部材23を密に設けることにより、薄型の雄側面ファスナーを実現でき、顔面に取付けたとき、顔面から突出する量が少なく、違和感なく快適に顔面へ取付けて使用できる雄側面ファスナーアンカー20とすることができる。

0070

基部21の裏面は平滑面をなしている。これは、基部21と雄側係合部材23を一体に形成することにより可能になる。仮に、雄側係合部材23を基部21と別部材として、基部21へ植毛するように突き刺して設けるとすれば、裏面に雄側係合部材23の端部が多数突出し、この突出部によって裏面が凹凸面になるため、これを顔面へ接触させれば、痛覚を覚えることになり、実際上使用できない。顔面上で使用するには特許文献2に示した結合部のような大きな別部材を介在させて面ファスナーが直接顔面へ接触しないようにしなければならない。

0071

しかし、本願における基部21の裏面は平滑面をなしているので、顔面へ不快感を与えずに取付け、顔面への粘着層22を介しての直接取付が可能になる。
そのうえ、基部21を粘着層22で顔面へ直接取付けできるので、他の比較的大きな介在部材を要さず、雄側面ファスナーアンカー20は雄側面ファスナー機能部のみの外観をなすため、不要物を外観させず、装飾的に優れた外観にすることができ、かつ比較的小型にして、顔面取付時における苦痛や不快感を低減させている。

0072

また、雄側係合部材23は比較的高密度に形成され、髪の毛が絡みにくい構造になっている。雄側係合部材23の密度は、隣り合う雄側係合部材23の間隔に関係し、これを適切に調整することで髪の毛が絡まりにくくすることができる。そのうえ、軸部23aの突出長さを短くして曲がりにくくすることにより、隣り合う雄側係合部材23の間へ髪の毛が入り込みにくくなっている。さらに、隣り合う雄側係合部材23の間隙を直線状に配置しないようにしても隣り合う雄側係合部材23の間へ髪の毛が入り込みにくくなる。

0073

したがって、雄側係合部材23の密度、突出長さ、隣り合う間隙の配置等を適切に調整すれば、髪の毛が絡みにくくなる。髪の毛が絡みにくいか否かは、実際に髪の毛を雄側面ファスナーアンカー20の表面へ接触させることにより確認できる。この際の髪の毛は、一般的なものとされる、太さが0.06mm〜0.10mm(平均0.08mm)のものを基準にする。この範囲の髪の毛の上に雄側面ファスナーアンカー20を置いてから引き離すことにより、雄側面ファスナーアンカー20から髪の毛が自然に分離すれば絡まないと評価し、これを所定回数(例えば、10回)反復することにより、絡まないとの評価が過半数回のとき、絡みにくい構造であると判定する。
このように、髪の毛が絡みにくい構造とすることにより、雄側面ファスナーアンカー20を、髪の毛と接触しやすい顔面へ取付けて使用することが可能になる。
その結果、結合部33との十分な係合力を維持しつつ、薄型かつ小型で、しかも、髪の毛が絡みにくい状態で顔面へ取付けでき、顔面の装飾部材として活用できる。

0074

このように雄側面ファスナーアンカー20自体が薄型であり、そのうえ他の部材を介在せずに直接顔面10へ取付けられることにより、取付状態においても全体として薄型であるので、顔面10の頬12もしくは頬骨上位置12a(図1)等へ取付けても顔面からの突出量が少ないため、目尻側等の視界内に入って目障りになることが少なくなる。このため、顔面アクセサリーとして単独使用するときも、違和感を少なくして、長時間快適に使用することができる。
なお、この寸法は一例であり、使用目的等により自由に種々設定できる。

0075

また、拡大頭部23bを設けることによって、雌側面ファスナー機能部との係合力に大きな方向性を形成できる。すなわち、雌側面ファスナー機能部と係合したとき、係合力は軸部23aの軸直交方向の係合力F1は大きく、雌側面ファスナー機能部を剥がすときにおける軸方向の係合力F2は小さくなる。
ここで、係合力F1及びF2並びに結合力F3は、F3>F1>F2の関係を満たすように設定される。

0076

係合力F2は、図4のBに示すように、拡大頭部23bの傾斜面23cによって調整される。拡大頭部23bの裏面は、軸部23aから拡大頭部23bの突出方向(図の左右方向)先端に向かって斜め上がりに傾斜する傾斜面23cになっている。このようにすると、拡大頭部23bに係合している雌側面ファスナー機能部を、軸部23aの軸方向に沿って図の上方へ矢示F2方向へ剥がすとき、係合力を弱くして剥がし易くなるように調整できる。
このF2方向へ剥がすときの係合力F2は、傾斜面23cの傾斜角度調整湾曲もしくは凹凸等の種々形状を施すことにより自由に調節できる。

0077

なお、剥がす方向の係合力は、粘着層22の顔面に対する粘着している結合力F3よりも小さくなる様に設定され、雌側面ファスナー機能部を矢示F2方向へ剥がしても、雄側面ファスナーアンカー20を顔面へ粘着状態で残すことができるようになっている。
したがって、マスクカバー30の装着時には、軸部23aに係合した結合部33の雌側面ファスナー機能部が、軸部23aを軸直交方向へ引っ張るため、結合部33は大きな係合力F1にて雄側面ファスナーアンカー20へ係合により止着され、マスクカバー30を確実に顔面10上へ支持できる。

0078

一方、結合部33と雄側面ファスナーアンカー20の係合を解く場合には、結合部33の雌側面ファスナー機能部を軸部23aの軸方向へ引っ張って引き剥がす。このとき係合力F1より小さな係合力F2で引っ張れば、雌側面ファスナー機能部の係合を容易に解くことができる。このため、係合力F1とF2の間に大きな方向性を形成でき、マスクカバー30の顔面10上における支持を確実にするとともに、取り外しを容易にできる。

0079

これにより、雄側面ファスナーアンカー20を顔面へ取付けたままの状態で、マスクカバー30の支持並びに取り外しが可能になる。しかも、F1>F2なる方向性を顕著にすることで、上記、F3>F1>F2の関係を容易に実現できる。
なお、上記の係合力F1及びF2並びに結合力F3の関係は、マスクカバー30以外の後述する他の顔面装着部材を止着する場合も同じである。

0080

このように、剥離時の係合力F2を粘着層22が顔面へ粘着している結合力F3より小さくすることで、雄側面ファスナーアンカー20を顔面へ粘着させた状態のまま、雌側面ファスナー機能部を雄側面ファスナーアンカー20から容易に剥がすことができる。その結果、雄側面ファスナーアンカー20は顔面へ粘着されたままの状態を維持するので、マスクカバー30を取り外した後も、雄側面ファスナーアンカー20を顔面へ残しておくことができ、マスクカバー30の交換や着脱を繰り返すことができる。また、マスクカバー30を取り外したときは、雄側面ファスナーアンカー20を単独で、顔面上のアクセサリーとして装飾的に使用することができる。

0081

また、雄側面ファスナーアンカー20をマスクカバー30と一緒に一度顔面から剥がすと、その後再び同じ雄側面ファスナーアンカー20を顔面へ取付けようとしても、顔面の皮脂のために粘着層22の粘着力が低下しているため、顔面へ粘着しにくくなる。このため、同じ雄側面ファスナーアンカー20を顔面へ何回も着脱して反復使用することが困難になる。しかし、雄側面ファスナーアンカー20を剥がさず、装飾部材として顔面上へ残しておくことにより、同じ雄側面ファスナーアンカー20に対して同一又は異なるマスクカバー30を何回も着脱することが可能になり、雄側面ファスナーアンカー20を使い捨てでなく、長く使用することができる。

0082

図5は第2実施例に係る雄側面ファスナーアンカー20をビジュー風にした例である。この例では、略長方形にされた複数の角形アンカー25と、自由な形状の自由形アンカー26を取付けてある。角形アンカー25は複数(3以上)の屈曲点とこれらを結ぶ直線から形成される多角形星形等からなる直線を主体とする幾何学的に整形された形状をなす。自由形アンカー26は、自然物形状やマスコット図形など、不整形形状曲線的要素を有するものなどを含むより自由な任意形状からなる。この例では、中央部を抜いて空間にしたオープンハート風の宝飾品形状にされている。

0083

このうち、角形アンカー25は複数個を目尻の下方位置12cから目尻後方位置12dへかけて斜めに配置してある。自由形アンカー26は頬骨上位置12aに設けられている。但し、各アンカーの配置は、この例に限らず、顔面10上で任意である。

0084

各アンカー25、26は、それぞれ長尺シート状の面ファスナーへインクジェットプリンタでビジュー印刷をしてから所定形状にカットしたものである。印刷の図柄や形状は任意にできる。なお、粘着層22を形成する粘着加工は、カットの前後いずれであってもよい。

0085

このような多数の雄側面ファスナーアンカー20(25、26)を用いた場合、マスクカバー30を装着したとき、一部(例えば、自由形アンカー26)を結合部33と係合させず、露出しておくことにより、マスクカバー30装着時においても顔面のアクセサリーとしても利用できる。

0086

図6は非ビジュー印刷にした別の例(第3実施例)に係り、この例では、小さな国旗等を模したミニフラッグ状のフェイスペイント状アンカー27となっている。国旗等のの種類や形状は自由である。このようなフェイスペイント状アンカー27は、サッカーなどの国際マッチ観戦において、顔面10へ直接ペイントで模様等を表現したフェイスペイントに代わる手軽な顔面装飾手段として重宝される。
なお、フェイスペイント状アンカー27は、ミニフラッグ以外にも種々可能であり、例えば、応援チーム名や選手名並びに応援メッセージ等を示す文字や、アニメキャラクター等を模したものでもよい。

0087

このフェイスペイント状アンカー27を用いれば、顔面10へ直接絵の具等でペイントする場合と比べて遙かに容易に顔面装飾できる。絵の具等を用いてフェイスペイントする場合は、表現に限界があるばかりでなく、ペイントを容易に変更できず、そのうえ洗顔手間取るところ、このような問題が容易に解決され、変化に富んだ顔面装飾を施すことができる。しかも、フェイスペイント状アンカー27として予め多数種類を用意しておくことにより、顔面上のフェイスペイント状アンカー27を瞬時に変化させることができ、頻繁かつ適時に顔面上の表現を変更できる。

0088

図7は第4実施例に係り、顔面装着部材としてのフェイスアクセサリー40を示す。この例は、宝石の側面を模した第1アクセサリー43及び動物マスコットの第2アクセサリー44を示す。但し、これらは一例であり、フェイスアクセサリー40の形状、模様等は任意であり、ビジュー等の装飾性に富むものや、ミニフラッグ、各種メッセージ及びアニメキャラクター等のそれほど装飾レベルが高くないフェイスペイント風の印刷からなる非ビジュー印刷であってもよい。さらにはビジューを模した印刷でなく、ビジュー自体を用いたものでもよい。

0089

図中の丸囲み部に第1アクセサリー43の部分拡大断面を示すように、第1アクセサリー43は、表面を装飾性の高いビジュー印刷がされた装飾面41とし、裏面を例えば公知の手法で設けられたループ状繊維等からなる雌側係合部42を形成した雌側面ファスナー機能部である。装飾面41は雌側係合部42の反対側であり平坦な表面をなしているので、印刷方法などを自由に選択して容易に印刷や着色をすることができる。

0090

なお、ビジューを模した印刷でなく、ビジュー自体を用いる場合は、ビジューの裏面に雌側面ファスナー又は雌側面ファスナー機能部を有する部材を接着すればよい。
第2アクセサリー44の構造も同じであるが、装飾面41はビジュー印刷と異なり、より簡素な印刷としてもよい。

0091

また、フェイスアクセサリー40のサイズは、雄側面ファスナーアンカー20と同じかより大きくして目立ち易くしてもよい。さらに、一端に雌側面ファスナー機能部からなる係合部を設けて雄側面ファスナーアンカー20へ止着させ、ここからぶら下げ振り子状揺動自在にした揺動型アクセサリーであってもよい。

0092

このフェイスアクセサリー40を、予め顔面10へ取付けられている雄側面ファスナーアンカー20(この例では図1と同様のもの)へ係合させて止着する。予め、多数種類のフェイスアクセサリー40を用意しておけば、これを適宜交換して雄側面ファスナーアンカー20へ止着することにより、変化に富んだ顔面装飾を施すことができ、フェイスペイントの場合と比べて遙かに容易に顔面装飾でき、フェイスペイント状アンカー27を用いる場合と同様の効果が得られる。

0093

図8及び図9は第5実施例に係り、顔面装着部材をアイマスクとした例であり、図8は装着前、図9は装着後の状態を示す。この例では、目14の上を覆うアイマスク50を顔面10上へ雄側面ファスナーアンカー20を介して着脱自在に止着するようになっている。この例では、雄側面ファスナーアンカー20として図5に示す角形アンカー25と自由形アンカー26を用いている。角形アンカー25は目14と耳11の間となる、目尻の下方位置12cから目尻後方位置12dに設けられ、さらに一部が耳前方部12bに設けられている。

0094

自由形アンカー26はそれより下方の鼻13と耳11の間となる頬骨上位置12aに設けられている。この例では、大部分の角形アンカー25はアイマスク50の固定用、耳前方部12bの角形アンカー25及び自由形アンカー26は主として装飾用に設けられている。なお、自由形アンカー26等の非固定用アンカーは、片方の頬12だけに設けることもでき、この例及び次の例ではそのようになっている。

0095

アイマスク50は左右が両目14を覆う帯状の遮光部材であり、裏側適所に雌側面ファスナー機能部からなる結合部51を設けてある。結合部51はアイマスク50のうち、目14から耳11方向へ延びる延出部52の裏側に設けられている。但し、アイマスク50の素材自体が起毛等により雌側面ファスナーとして機能するものであれば、特別に結合部51を設ける必要がなく、延出部52自体を結合部51として利用できる。

0096

一方、目の周囲(この例では目尻の下方位置12c及び目尻後方位置12d)には雄側面ファスナーアンカー20(25)を設けてあるので、アイマスク50を目14の上へ置き、結合部51を雄側面ファスナーアンカー20(25)へ係合させると、アイマスク50が顔面10上へ確実に固定され、睡眠中にアイマスク50がずれたり脱落するおそれが少ない。このとき、目14の周囲へ雄側面ファスナーアンカー20を配置しておくことにより目14の周囲から光が入り込まないようにできる。

0097

目14の周囲に対する雄側面ファスナーアンカー20の配置や数は自由であり、角形アンカー25や自由形アンカー26に限定されない。例えば、目の下位置12e、眉毛側方端部近傍位置12f、眉毛の上方位置12g(いずれも図8)さらには眉間12h(図8)などの適所へ雄側面ファスナーアンカー20を追加すれば、さらに確実な遮光が可能になる。

0098

図10及び図11は第6実施例に係り、顔面装着部材をファンシーマスクとした例であり、特に、ファンシーマスクを仮装用マスク60とした例である。仮装用マスク60は、両目14部分を横切って覆う略サングラス状の形状をなし、左右の両端部裏側に雌側面ファスナー機能部からなる結合部61が設けられ、その内側に目14を除かせる開口62が左右に設けられている。結合部61は顔面10に予め設けられている雄側面ファスナーアンカー20へ着脱自在に止着する。雄側面ファスナーアンカー20は前実施例(図8・9)と同様である。

0099

このようにすれば、仮装用マスク60を顔面へ容易に止着することができ、取り外したときは雄側面ファスナーアンカー20を顔面装飾として際だたせることができる。また予め複数種類の仮装用マスク60を用意しておけば、雄側面ファスナーアンカー20を顔面へ取付けたままで、これらを手軽に交換して装着できる。

0100

このような、ファンシーマスクは、顔面を装飾するマスクであり、他に、顔面全体を覆う能面や玩具面などが多数ある。いずれの面も、結合部61と目14の覗く開口62を備え、雄側面ファスナーアンカー20へ着脱自在に止着できるようにしてある。
なお、ファンシーマスクを、少なくとも目14を含む顔面10を覆うとともに、目14が覗くための開口を設けるか、少なくとも目14の部分を透明にして外部を見ることができるように視界を確保した顔面被覆部材と定義する。

0101

このようにすると、アイマスク50は類似形態であるが、遮光して視界を塞ぐためのものであるからファンシーマスクと区別される。マスクカバー30も目を覆うものではないから区別される。一方、耳かけ用のつるを設けないファンション性の高いサングラスやメガネ等もファンシーマスクに含まれる。

0102

また、ファッション的でなく専ら機能的用途のファンシーマスクとして試着用のフェイスマスクがある。これは、目14の穴を設けるか少なくとも目の部分を透明にして顔面10全体を覆うようにしたものである。
このフェイスマスクの左右裏側に雌側面ファスナー機能部からなる結合部を設け、雄側面ファスナーアンカー20により顔面10上へ着脱自在に装着できるようにすることで、化粧した女性などの衣服試着時に、化粧が衣服に付着しないようになっている。この場合、アンカー部材20は、化粧落ちの問題を考慮して、ほとんど化粧がされていない耳前方部12b(図10)へ設けることが好ましい。これは化粧をすることの多い女性用の試着用具として特に有効である。

0103

なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、鼻13や口15を覆うように設けられた衛生用等の既製品マスクを装着する場合、マスクカバー30を用いず、医療用もしくは衛生用のマスクを顔面装着部材として直接雄側面ファスナーアンカー20へ止着させてもよい。この場合、マスクの左右方向端部等の内表面を直接雌側面ファスナー機能部とすることができる。但し、別体の雌側面ファスナーを取付けて結合部33とすることもできる。
このようにすると、耳掛け紐のないマスクの装着が可能になり、耳掛け紐を省略可能になる。しかも、アンカー部材を顔面に取付けておけば、このアンカー部材に対して複数のマスクを適宜交換使用可能になる。
そのうえ、市販の耳掛け紐を有する既製品マスクを使用する場合は、予め既製品マスクから外観を損なわないように耳掛け紐を除去処理するか、又は耳掛け紐を残したまま雄側面ファスナーアンカー20へ止着させることで、マスクカバー30を用いなくても多数種類の既製品マスクを自由に交換して使用する機会を多くすることができる。

0104

さらに、マスクカバー30と同様のもので、簡易フィルター機能を有する通気性素材で構成されている場合は、内側の交換マスク34を省略した状態で、結合部33を雄側面ファスナーアンカー20もしくは後述する別のアンカー部材へ止着すれば、マスクカバー30と同様の部材を、交換マスク34抜きで直接鼻13や口15を覆って比較的大きな埃等を防ぐ簡易マスクもしくは期の防寒マスクとして使用することもできる。この場合は、素材や色の選択もしくは表面へ適当な模様等の装飾を施すこと等により、顔面装飾部材としても機能させることができる。

0105

また、これらの各顔面装着部材を単に止着するためだけの目的でアンカー部材を用いる場合、このアンカー部材は表面に特別な装飾印刷が施されないシンプルなものであってもよい。例えば、前記ロス形状にカットしてアンカー部材を装飾形状とするだけで、素材の地色のまま使用することもできる。また、素材の地色が着色されていればさらに着色による装飾部とすることができる。この場合、アンカー部材全体を有彩色の単色又はマーブル模様で着色形成し、その結果、アンカー部材の表面に、印刷や塗装等の別作業によらない有彩色のカラフルな着色層としての装飾部を形成でき、装飾効果を高めることができる。
この場合、アンカー部材が樹脂製であれば、マスターバッチ法、練り込み法顔料表面コート法、ドライブレンド等の素材に対する着色方法が可能である。

0106

なお、上記実施例にて説明した装飾部24は、インクジェット印刷によって装飾部を形成したものであるが、他の印刷手法によって形成することもできる。このような他の印刷手法として、平面印刷凸版印刷凹版印刷孔版印刷レーザープリンタ印刷等が可能である。また、装飾部は、印刷によらず着色によっても形成できる。このような着色方法は種々可能であり、例えば、刷毛等による直接着色又は塗布、エアーブラシ等による噴霧染料や顔料漬けなど、主として手作業に適したものがある。
また、上記印刷又は印刷によらない着色をする場合において、着色する対象が雄側面ファスナーであって、その表面が均一化して整然とした面になっているため、ここに印刷等で着色することが容易になる。

0107

また、各顔面装着部材(30、40、50、60)は、必ずしも雄側面ファスナーアンカー20と組み合わせることなく、これ以外の別のアンカー部材(例えば、特許文献1記載のもの)を止着対象としてと組み合わせて使用することができる。さらにこの場合は、アンカー側に雌側面ファスナー機能部を設け、顔面装着部材の結合部を雄側面ファスナーで形成してもよい。また、これらの各顔面装着部材を単に止着するためだけの目的でアンカー部材を用いる場合、このアンカー部材は表面に特別な装飾が施されないシンプルなものであってもよい。
このように、アイマスクやファンシーマスクさらにはフェイスアクセサリーのような各種の顔面装着部材を、アンカー部材を用いて顔面へ容易かつ確実に止着できるようにすれば、より多くの部材を顔面装着可能にして、趣味性や利便性を向上させることができる。

0108

10:顔面、11:耳、12:頬、13:鼻、14:目、20:雄側面ファスナーアンカー、22:粘着層、23:雄側係合部材、23a:軸部、23b:拡大頭部、24:装飾部、30:マスクカバー、32:延出部、33:結合部、34:交換マスク、40:フェイスアクセサリー、50:アイマスク、60:仮装用マスク

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