図面 (/)

技術 マッピングシステム、マッピング装置及びコンピュータプログラム

出願人 ヤンマー株式会社
発明者 宮本宗徳金谷一輝
出願日 2015年10月20日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2015-206655
公開日 2017年4月27日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-077204
状態 特許登録済
技術分野 脱穀機要素4(籾処理) 収穫機本体(6)(機枠、駆動) 収穫機本体(4)(コンバイン)
主要キーワード 合成マップ 吸引カバー 変速ボタン 排出時刻 ダッシュボードパネル 通路板 ロスセンサ タンクモニタ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年4月27日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (18)

課題

外部に排出された穀粒の排出量をコンバインセッティング等に反映させ易いマッピングシステムマッピング装置及びコンピュータプログラムを提供する。

解決手段

圃場走行する走行部に取り付けられており、圃場の穀稈を刈取る刈取部、該刈取部によって刈取られた穀稈を脱穀する脱穀装置、該脱穀装置から外部に排出される穀粒の排出量を穀粒の衝突によって検出する排出量検出部、前記走行部の位置を測定する測位部、並びに前記測位部の測定結果及び前記排出量検出部の検出結果を送信する送信部を備えるコンバインと、前記送信部から送信された前記測定結果及び検出結果を受信する受信部と、該受信部にて受信した前記測定結果及び検出結果に基づいて、前記排出量と該排出量に対応する穀稈の刈取位置とを対応付けて、前記排出量をマッピングする排出量マッピング部とを備えることを特徴とするマッピングシステム。

概要

背景

圃場での収穫作業を行う場合には、穀稈刈取り及び脱穀並びに穀粒回収を行うコンバインを使用することが多い。コンバインは、クローラ走行中に刈刃にて穀稈を刈取り、刈取った穀稈を扱胴へ搬送して脱穀する。そして扱胴の下方に配置されたチャフシーブにて、穀稈から分離した及び穀粒の選別を行い、選別された穀粒をチャフシーブから漏下させて、スクリューを介して穀粒タンクに回収する。チャフシーブの下方に配置された唐箕起風作用によって、チャフシーブから漏下する細かな塵埃はコンバインの後部に設けてある排塵口から排出され、また穀粒の一部も塵埃と共に排塵口から排出される。

穀稈の刈取量が増加すると穀稈から分離する穀粒量が増加し、排塵口から排出される穀粒量も増加する。このため穀稈の刈取量が増加した場合には、穀粒タンクへの穀粒の回収量を増加させることが望ましい。この要望応えるべく、排出されるロス量(排出量)を検出するロスセンサ及びロス量を確認することができる表示部を設けたコンバインが提案されている(例えば特許文献1参照)。該表示部を視認することによって、コンバインの操作中にユーザはロス量を確認することができる。

概要

外部に排出された穀粒の排出量をコンバインのセッティング等に反映させ易いマッピングシステムマッピング装置及びコンピュータプログラムを提供する。圃場を走行する走行部に取り付けられており、圃場の穀稈を刈取る刈取部、該刈取部によって刈取られた穀稈を脱穀する脱穀装置、該脱穀装置から外部に排出される穀粒の排出量を穀粒の衝突によって検出する排出量検出部、前記走行部の位置を測定する測位部、並びに前記測位部の測定結果及び前記排出量検出部の検出結果を送信する送信部を備えるコンバインと、前記送信部から送信された前記測定結果及び検出結果を受信する受信部と、該受信部にて受信した前記測定結果及び検出結果に基づいて、前記排出量と該排出量に対応する穀稈の刈取位置とを対応付けて、前記排出量をマッピングする排出量マッピング部とを備えることを特徴とするマッピングシステム。

目的

本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、外部に排出された穀粒の排出量をコンバインのセッティング等に反映させ易いマッピングシステム、マッピング装置及びコンピュータプログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

圃場走行する走行部に取り付けられており、圃場の穀稈を刈取る刈取部、該刈取部によって刈取られた穀稈を脱穀する脱穀装置、該脱穀装置から外部に排出される穀粒の排出量を穀粒の衝突によって検出する排出量検出部、前記走行部の位置を測定する測位部、並びに前記測位部の測定結果及び前記排出量検出部の検出結果を送信する送信部を備えるコンバインと、前記送信部から送信された前記測定結果及び検出結果を受信する受信部と、該受信部にて受信した前記測定結果及び検出結果に基づいて、前記排出量と該排出量に対応する穀稈の刈取位置とを対応付けて、前記排出量をマッピングする排出量マッピング部とを備えることを特徴とするマッピングシステム

請求項2

前記コンバインは、前記刈取部から前記脱穀装置に穀稈を搬送する穀稈搬送部と、該穀稈搬送部における穀稈の搬送速度を検出する搬送速度検出部と、前記排出量検出部の検出時点を記録する排出時点記録部とを更に備え、前記送信部は、前記搬送速度検出部の検出結果及び前記排出時点記録部の記録時点を送信するように構成されており、前記排出量マッピング部は、前記測位部の測定結果、前記排出量検出部及び搬送速度検出部の検出結果、並びに前記排出時点記録部の記録時点を前記送信部から受信し、受信した前記測位部の測定結果、前記排出量検出部及び搬送速度検出部の検出結果、並びに前記排出時点記録部の記録時点に基づいて、前記刈取位置を決定する刈取位置決定部を備えることを特徴とする請求項1に記載のマッピングシステム。

請求項3

前記コンバインは、前記脱穀装置にて脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンクと、該穀粒タンク内に配置されており、前記穀粒タンクに投入された穀粒の衝突によって穀粒の投入量を検出する投入量検出部と、前記投入量検出部の検出時点を記録する投入時点記録部とを更に備え、前記送信部は、前記投入量検出部の検出結果及び前記投入時点記録部の記録時点を送信するように構成されており、前記測位部の測定結果、前記搬送速度検出部及び投入量検出部の検出結果、並びに前記投入時点記録部の記録時点を前記送信部から受信し、受信した前記測位部の測定結果、前記搬送速度検出部及び投入量検出部の検出結果、並びに前記投入時点記録部の記録時点に基づいて、前記投入量と前記投入量に対応する穀稈の刈取位置とを対応付けて、前記投入量をマッピングする投入量マッピング部と、該投入量マッピング部及び排出量マッピング部それぞれによって作成されたマップを合成する合成部とを更に備えることを特徴とする請求項2に記載のマッピングシステム。

請求項4

コンバインに記憶された情報に基づいて、圃場に対するマッピングを行うマッピング装置であって、前記コンバインは、圃場を走行する走行部に取り付けられており、圃場の穀稈を刈取る刈取部と、該刈取部によって刈取られた穀稈を脱穀する脱穀装置と、該脱穀装置から外部に排出される穀粒の排出量を穀粒の衝突によって検出する排出量検出部と、前記走行部の位置を測定する測位部と、前記排出量検出部の検出結果及び前記測定部の測定結果を記憶する記憶部とを有し、前記記憶部に記憶された前記検出結果及び測定結果を取得する取得部と、該取得部にて取得した前記検出結果及び測定結果に基づいて、前記排出量と該排出量に対応する穀稈の刈取位置とを対応付けて、前記排出量をマッピングする排出量マッピング部とを備えることを特徴とするマッピング装置。

請求項5

前記コンバインは、前記記憶部に記憶された前記検出結果及び測定結果を送信する送信部を更に有し、前記取得部は、前記送信部から送信された前記測定結果及び検出結果を受信する受信部を有することを特徴とする請求項4に記載のマッピング装置。

請求項6

コンピュータを、コンバインに記憶された情報に基づいて、圃場に対するマッピングを行う装置として機能させるコンピュータプログラムであって、前記コンバインは、圃場を走行する走行部に取り付けられており、圃場の穀稈を刈取る刈取部と、該刈取部によって刈取られた穀稈を脱穀する脱穀装置と、該脱穀装置から外部に排出される穀粒の排出量を穀粒の衝突によって検出する排出量検出部と、前記走行部の位置を測定する測位部と、前記排出量検出部の検出結果及び前記測定部の測定結果を記憶する記憶部とを有し、コンピュータを、前記記憶部に記憶された前記検出結果及び測定結果を取得する取得部、並びに該取得部にて取得した前記測定結果及び検出結果に基づいて、前記排出量と該排出量に対応する穀稈の刈取位置とを対応付けて、前記排出量をマッピングする排出量マッピング部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

技術分野

0001

本発明は、排出された穀粒圃場とを対応付けマッピングシステムマッピング装置及びコンピュータプログラムに関する。

背景技術

0002

圃場での収穫作業を行う場合には、穀稈刈取り及び脱穀並びに穀粒の回収を行うコンバインを使用することが多い。コンバインは、クローラ走行中に刈刃にて穀稈を刈取り、刈取った穀稈を扱胴へ搬送して脱穀する。そして扱胴の下方に配置されたチャフシーブにて、穀稈から分離した及び穀粒の選別を行い、選別された穀粒をチャフシーブから漏下させて、スクリューを介して穀粒タンクに回収する。チャフシーブの下方に配置された唐箕起風作用によって、チャフシーブから漏下する細かな塵埃はコンバインの後部に設けてある排塵口から排出され、また穀粒の一部も塵埃と共に排塵口から排出される。

0003

穀稈の刈取量が増加すると穀稈から分離する穀粒量が増加し、排塵口から排出される穀粒量も増加する。このため穀稈の刈取量が増加した場合には、穀粒タンクへの穀粒の回収量を増加させることが望ましい。この要望応えるべく、排出されるロス量(排出量)を検出するロスセンサ及びロス量を確認することができる表示部を設けたコンバインが提案されている(例えば特許文献1参照)。該表示部を視認することによって、コンバインの操作中にユーザはロス量を確認することができる。

先行技術

0004

特開2012−244492号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、検出したロス量を、コンバインのセッティング等に十分に反映できていない場合があった。

0006

本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、外部に排出された穀粒の排出量をコンバインのセッティング等に反映させ易いマッピングシステム、マッピング装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係るマッピングシステムは、圃場を走行する走行部に取り付けられており、圃場の穀稈を刈取る刈取部、該刈取部によって刈取られた穀稈を脱穀する脱穀装置、該脱穀装置から外部に排出される穀粒の排出量を穀粒の衝突によって検出する排出量検出部、前記走行部の位置を測定する測位部、並びに前記測位部の測定結果及び前記排出量検出部の検出結果を送信する送信部を備えるコンバインと、前記送信部から送信された前記測定結果及び検出結果を受信する受信部と、該受信部にて受信した前記測定結果及び検出結果に基づいて、前記排出量と該排出量に対応する穀稈の刈取位置とを対応付けて、前記排出量をマッピングする排出量マッピング部とを備えることを特徴とする。

0008

本発明に係るマッピングシステムは、前記コンバインは、前記刈取部から前記脱穀装置に穀稈を搬送する穀稈搬送部と、該穀稈搬送部における穀稈の搬送速度を検出する搬送速度検出部と、前記排出量検出部の検出時点を記録する排出時点記録部とを更に備え、前記送信部は、前記搬送速度検出部の検出結果及び前記排出時点記録部の記録時点を送信するように構成されており、前記排出量マッピング部は、前記測位部の測定結果、前記排出量検出部及び搬送速度検出部の検出結果、並びに前記排出時点記録部の記録時点を前記送信部から受信し、受信した前記測位部の測定結果、前記排出量検出部及び搬送速度検出部の検出結果、並びに前記排出時点記録部の記録時点に基づいて、前記刈取位置を決定する刈取位置決定部を備えることを特徴とする。

0009

本発明に係るマッピングシステムは、前記コンバインは、前記脱穀装置にて脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンクと、該穀粒タンク内に配置されており、前記穀粒タンクに投入された穀粒の衝突によって穀粒の投入量を検出する投入量検出部と、前記投入量検出部の検出時点を記録する投入時点記録部とを更に備え、前記送信部は、前記投入量検出部の検出結果及び前記投入時点記録部の記録時点を送信するように構成されており、前記測位部の測定結果、前記搬送速度検出部及び投入量検出部の検出結果、並びに前記投入時点記録部の記録時点を前記送信部から受信し、受信した前記測位部の測定結果、前記搬送速度検出部及び投入量検出部の検出結果、並びに前記投入時点記録部の記録時点に基づいて、前記投入量と前記投入量に対応する穀稈の刈取位置とを対応付けて、前記投入量をマッピングする投入量マッピング部と、該投入量マッピング部及び排出量マッピング部それぞれによって作成されたマップを合成する合成部とを更に備えることを特徴とする。

0010

本発明に係るマッピング装置は、コンバインに記憶された情報に基づいて、圃場に対するマッピングを行うマッピング装置であって、前記コンバインは、圃場を走行する走行部に取り付けられており、圃場の穀稈を刈取る刈取部と、該刈取部によって刈取られた穀稈を脱穀する脱穀装置と、該脱穀装置から外部に排出される穀粒の排出量を穀粒の衝突によって検出する排出量検出部と、前記走行部の位置を測定する測位部と、前記排出量検出部の検出結果及び前記測定部の測定結果を記憶する記憶部とを有し、前記記憶部に記憶された前記検出結果及び測定結果を取得する取得部と、該取得部にて取得した前記検出結果及び測定結果に基づいて、前記排出量と該排出量に対応する穀稈の刈取位置とを対応付けて、前記排出量をマッピングする排出量マッピング部とを備えることを特徴とする。

0011

本発明に係るマッピング装置は、前記コンバインは、前記記憶部に記憶された前記検出結果及び測定結果を送信する送信部を更に有し、前記取得部は、前記送信部から送信された前記測定結果及び検出結果を受信する受信部を有することを特徴とする。

0012

本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、コンバインに記憶された情報に基づいて、圃場に対するマッピングを行う装置として機能させるコンピュータプログラムであって、前記コンバインは、圃場を走行する走行部に取り付けられており、圃場の穀稈を刈取る刈取部と、該刈取部によって刈取られた穀稈を脱穀する脱穀装置と、該脱穀装置から外部に排出される穀粒の排出量を穀粒の衝突によって検出する排出量検出部と、前記走行部の位置を測定する測位部と、前記排出量検出部の検出結果及び前記測定部の測定結果を記憶する記憶部とを有し、コンピュータを、前記記憶部に記憶された前記検出結果及び測定結果を取得する取得部、並びに該取得部にて取得した前記測定結果及び検出結果に基づいて、前記排出量と該排出量に対応する穀稈の刈取位置とを対応付けて、前記排出量をマッピングする排出量マッピング部として機能させることを特徴とする。

0013

本発明においては、穀粒の排出量と、該排出量に対応する穀稈の刈取位置とを対応付けて、マッピングする。ユーザは、排出量がマッピングされた圃場の画像を確認することができる。

0014

本発明においては、走行部の位置、刈り取った穀稈の搬送速度及び穀粒の排出時点に基づいて、刈取位置を決定する。例えば、穀粒が排出された時点及び穀稈の搬送速度等に基づいて、穀稈が刈り取られた時点を算出し、穀稈が刈り取られた時点の位置、すなわち刈取位置を決定する。

0015

本発明においては、穀粒の投入量と、該投入量に対応する穀稈の刈取位置とを対応付けて、マッピングし、投入量のマップと排出量のマップとを合成する。ユーザは、コンバインのセッティング等に合成結果を反映させることができる。

発明の効果

0016

本発明に係るマッピングシステム、マッピング装置及びコンピュータプログラムにあっては、穀粒の排出量と、該排出量に対応する穀稈の刈取位置とを対応付けて、マッピングする。ユーザは、マッピングされた圃場の画像を確認し、次回、コンバインを使用する場合に、例えばチャフシーブ又は送塵弁の角度、唐箕の風量等のセッティングに前記排出量を反映させることができる。

図面の簡単な説明

0017

実施の形態1に係るマッピングシステムのコンバインの外観斜視図である。
脱穀装置の内部構成を略示する側面断面図である。
穀粒タンクを略示する縦断面図である。
コンバインのキャビンの内部を略示する斜視図である。
エンジン駆動力を伝達する伝動機構を略示する断面図である。
第1伝動筒が第2ギヤに連結した場合における伝達機構の断面図である。
第1伝動筒が第1ギヤに連結した場合における伝達機構の断面図である。
第1伝動筒が中立位置にある場合における伝達機構の断面図である。
コンバイン及びサーバを備える排出量マッピングシステムを示すブロック図である。
制御部によるロス量データ収集送信処理を説明するフローチャートである。
サーバによるロス量マッピング処理を説明するフローチャートである。
スマップの一例を示す図である。
実施の形態2に係るマッピングシステムの制御部による投入量データ収集・送信処理を説明するフローチャートである。
サーバによる投入量マッピング処理及びマップ合成処理を説明するフローチャートである。
投入量マップの一例を示す図である。
合成マップの一例を示す図である。
実施の形態3に係るマッピングシステムにおけるネットワークを介して接続された端末及びサーバを示すブロック図である。

実施例

0018

(実施の形態1)
以下本発明を実施の形態1に係るマッピングシステムを示す図面に基づいて説明する。図1は、マッピングシステムのコンバインの外観斜視図である。

0019

図において1は走行クローラ(走行部)であり、該走行クローラ1の上側に機体9が設けられている。該機体9の上には脱穀装置2が設けられている。該脱穀装置2の前側に、刈取り穀稈と非刈取り穀稈とを区別する分草板3aと、穀稈を刈取る刈刃3bと、穀稈を引き起こす引起し装置3cと、刈取った穀稈を搬送する複数のタイン3d(穀稈搬送部)とを備える刈取部3が設けられている。タイン3dは、チェン(図示略)に連結されている。チェンは上下方向に延びた長円形状をなし、上下両端部がスプロケットによって支持されている。チェンの回転によって、タイン3dは回転し、穀稈を上側に搬送する。タイン3dに連結したチェンの近傍には、タイン3dの回転速度を検出するタイン速度センサ88が設けられている(図9参照)。タイン速度センサ88は、例えばホール素子を備える。

0020

前記脱穀装置2の右側には穀粒を収容する穀粒タンク4が設けてあり、前記脱穀装置2の左部には、穀稈を搬送する前後に長いフィードチェン5(穀稈搬送部)が設けられている。該フィードチェン5の上側に、穀稈を挟持する挟持部材6が設けてあり、該挟持部材6とフィードチェン5とが対向している。

0021

前記フィードチェン5の前端付近には上部搬送装置7が配設されている。フィードチェン5の近傍には、フィードチェン5による穀稈の搬送速度を検出する搬送速度センサ87が設けられている(図9参照)。また前記穀粒タンク4には、穀粒タンク4から穀粒を排出する筒状の排出オーガ4aが取り付けられており、穀粒タンク4の前側にはキャビン8が設けられている。

0022

走行クローラ1の駆動によって機体9は走行する。機体9の走行によって刈取部3に穀稈が取り込まれ、刈り取られる。刈り取られた穀稈は上部搬送装置7、フィードチェン5及び挟持部材6を介して脱穀装置2に搬送され、脱穀装置2内にて脱穀される。

0023

図2は脱穀装置2の内部構成を略示する側面断面図である。図2に示すように、脱穀装置2の前側上部に穀稈を脱穀するための扱室10が設けられている。該扱室10内に、前後方向を軸長方向とした円筒形の扱胴11が軸架してあり、該扱胴11は軸回り回動可能となっている。扱胴11の周面には多数の扱歯12、12、・・・12が螺旋状に並んでいる。前記扱胴11の下側に、前記扱歯12、12、・・・12と協働して稈を揉みほぐすクリンプ網15が配置されている。前記扱胴11は後述するエンジン40の駆動力によって回動し、穀稈を脱穀する。

0024

前記扱室10の上壁に四つの送塵弁10a、10a、10a、10aが前後方向に並設されており、該送塵弁10aは扱室10の後部へ送出する稈及び穀粒の量を調節する。

0025

扱室10の後部には処理室13が連なっている。該処理室13内に、前後方向を軸長方向とした円筒形の処理胴13bが軸架されており、該処理胴13bは軸回りに回動可能となっている。処理胴13bの周面には多数の扱歯13c、13c、・・・、13cが螺旋状に並んでいる。前記処理胴13bの下側には扱歯13c、13c、・・・、13cと協働して稈を揉みほぐす処理網13dが配置されている。前記処理胴13bはエンジン40の駆動力によって回動し、扱室10から送出された稈及び穀粒から穀粒を分離する処理を行う。処理室13の下側には排出口13eが設けられている。

0026

前記処理室13の上壁に四つの処理胴弁13a、13a、13a、13aが前後方向に沿って並設してあり、該処理胴弁13a、13a、13a、13aは処理室13の後部へ送出する稈及び穀粒の量を調節する。

0027

前記クリンプ網15の下側には、穀粒及び稈の選別を行う揺動選別装置16が設けられている。揺動選別装置16は、穀粒及び稈を均一化すると共に比重選別を行う揺動選別盤17と、該揺動選別盤17の後側に設けられており、穀粒及び稈の粗選別を行うチャフシーブ18と、該チャフシーブ18の後側に設けてあり、稈に混入した穀粒を落下させるためのストローラック19とを備える。該ストローラック19は図示しない複数の透孔を有している。また前記揺動選別盤17の前部には揺動アーム21が連結している。該揺動アーム21は前後に揺動するように構成されている。この揺動アーム21の揺動によって揺動選別装置16は揺動し、稈及び穀粒の選別が行われる。

0028

揺動選別装置16は、前記チャフシーブ18の下側に設けてあり、穀粒及び稈の精選別を行うグレンシーブ20を更に備える。該グレンシーブ20の下方に、前方を下として傾斜した一番穀粒板22が設けてあり、該一番穀粒板22の前側に、一番スクリューコンベア23が設けられている。

0029

該一番スクリューコンベア23は、一番穀粒板22を滑落した穀粒を取り込み、穀粒タンク4へ送給する。穀粒タンク4の側面に投口4bが設けてあり、該投口4bから穀粒が穀粒タンク4内に投入される。穀粒タンク4内には、圧電素子を有する投口センサ4c(図3参照)が設けられている。投口センサ4cは、穀粒の衝撃力に基づいて、穀粒の流量を検出する。投口センサ4cは投入量検出部を構成する。

0030

前記一番穀粒板22の後部に、後方に向けて下降傾斜した傾斜板24が連なっている。該傾斜板24の後端部に、前方に向けて下降傾斜した二番穀粒板25が連なっている。該二番穀粒板25と前記傾斜板24との連結部分の上側に稈及び穀粒を搬送する二番スクリューコンベア26が設けられている。

0031

前記ストローラック19の透孔から傾斜板24又は二番穀粒板25に落下した落下物は前記二番スクリューコンベア26に向けて滑落する。滑落した落下物は、二番スクリューコンベア26によって前記扱胴11の左側に設けてある処理ロータ14に搬送され、処理ロータ14にて脱穀処理される。

0032

前記一番スクリューコンベア23よりも前方であって、前記揺動選別盤17よりも下方に、起風動作を行う唐箕27が設けられている。前記唐箕27の起風動作によって発生した風は、後方へ進行する。唐箕27と前記一番スクリューコンベア23との間に、風を上向きに送り出す整流板28が配設されている。

0033

前記二番穀粒板25の後端部に通路板36が連ねてある。該通路板36の上方には下部吸引カバー30が設けられている。該下部吸引カバー30及び通路板36の間は塵埃が排出される排出通路37になっている。

0034

下部吸引カバー30の上方に上部吸引カバー31が設けられている。該上部吸引カバー31及び下部吸引カバー30の間に、稈を吸引排出する軸流ファン32が配設されている。該軸流ファン32の後方には排塵口33が設けられている。前記唐箕27の動作によって発生した気流は、前記整流板28によって整流された後に、前記揺動選別装置16を通過して、前記排塵口33及び排出通路37に至る。排塵口33及び排出通路37から、穀粒が排出される。

0035

処理室13の後端部下側には、圧電素子を備えるロスセンサ34a(排出量検出部)が設けられている。処理室13から排出される穀粒がロスセンサ34aに当接し、ロスセンサ34aから電圧信号が出力される。出力された電圧信号に基づいて、後述する表示部83の扱胴ロスモニタ(図示略)が点灯する。

0036

前記上部吸引カバー31の上側であって、前記処理室13の下方に、前方を下向きとして傾斜した流下樋35が設けられている。処理室13の処理網13dにて揉みほぐされ、処理網13dから落下した処理物(穀粒、稈等)はチャフシーブ18又はストローラック19に落下する。処理網13dの後端部から排出された排出物は流下樋35を滑落してストローラック19に落下する。

0037

二番スクリューコンベア26よりも後方、実施の形態1においてはストローラック19の後方且つ排出通路37の前方に、外部に排出される穀粒の排出量(ロス量)を検出するロスセンサ34b(排出量検出部)が設けられている。チャフシーブ18及びストローラック19上を通過した層状の塵埃及び穀粒はロスセンサ34bに衝突する。

0038

ロスセンサ34bは圧電素子を備えており、穀粒の衝突によってロスセンサ34bから電圧信号が出力される。出力された電圧信号に基づいて、後述する表示部83の揺動ロスモニタ(図示略)が点灯する。

0039

図3は穀粒タンク4を略示する縦断面図である。図3に示すように、一番スクリューコンベア23の上端部の軸部分23cには、矩形羽根板23bが設けてある。該羽根板23bは、軸部分23cを中心として放射方向に突出している。該羽根板23bは、一番スクリューコンベア23に同期して回転する。

0040

軸部分23c及び羽根板23bは、ケーシング140に収容してある。ケーシング140は、軸部分23c及び羽根板23bの周囲を覆う側面141を備える。該側面141は、軸部分23c及び羽根板23bを間にして、穀粒タンク4の側面に対向している。

0041

穀粒タンク4の側面に投口4bが設けてある。羽根板23bは投口4bに対向している。

0042

前記グレンシーブ20から一番穀粒板22に落下した穀粒は前記一番スクリューコンベア23に向けて滑落する。滑落した穀粒は一番スクリューコンベア23よって搬送される。穀粒に遠心力が作用し、穀粒は一番スクリューコンベア23の外周に沿って上昇する。羽根板23bは穀粒を投口4bへ向けて押し出す

0043

図3に示すように、投口4bの下側に、複数の押圧式スイッチ4e、4e、・・・4eが上下に並設してある。穀粒タンク4に穀粒が貯留されるに従って、押圧式スイッチ4eは貯留した穀粒によって、下側から順に押圧される。押圧された押圧式スイッチ4eは信号を出力し、該信号に基づいて後述する表示部83(図4参照)のタンクモニタが点灯する。

0044

また投口4bから投入された穀粒の衝撃値を検出する投口センサ4cが穀粒タンク4内に配置してある。穀粒タンク4の天面から支持部材4dが垂下しており、該支持部材4dに投口センサ4cが固定されている。

0045

投口センサ4cは、投口4bの下縁部よりも上側に配置してある。また穀粒タンク4が満杯になった場合に、穀粒タンク4に貯留された穀粒の上面よりも上側に位置する。換言すれば、満杯時に、穀粒に埋没しない上下位置及び奥行き位置に投口センサ4cを配置してある。

0046

図3において破線矢印にて示すように、押し出された穀粒は、一番スクリューコンベア23から受ける上向きの力及び羽根板23bから受ける横向きの力の合成によって、斜め上方向に移動し、投口センサ4cに衝突する。

0047

穀粒は投口4bから、羽根板23bの回転によって間欠的に穀粒タンク4へ投入される。投入された穀粒が投口センサ4cに衝突する都度、歪みゲージから電圧が出力され、出力された電圧に基づいて穀粒量が、後述する制御部90(図9参照)によって算出される。

0048

図4はコンバインのキャビン8の内部を略示する斜視図である。キャビン8内には、ステアリングホイール81と、運転席82とが設けられている。またダッシュボードパネル80が運転席82の左側に設けられている。

0049

該ダッシュボードパネル80には、主変速レバー84、作業クラッチレバー85、操作スイッチ、操作ボタン等が設けられている。主変速レバー84はポテンショメータ(図示略)を備え、「前進」、「ニュートラル」及び「後進」を示す各位置を検出する。

0050

主変速レバー84は、刈取変速ボタン84a及び副変速ボタン84bを備える。刈取変速ボタン84aを操作することによって、フィードチェン5の搬送速度を「標準速度」又は「高速」に切り替えることができる。副変速ボタン84bを操作することによって、走行クローラ1の速度を「高速」又は「低速」に切り替えることができる。作業クラッチレバー85はポテンショメータ(図示略)を備え、「刈取」、「脱穀」及び「オフ」の各位置を検出する。

0051

運転席82の右前には、刈取クイックペダル86が設けられている。刈取クイックペダル86を踏むことによって、後述するHSTから刈取部3への駆動力の伝達が遮断される。キャビン8内には、記憶媒体(例えばUSBメモリ)300(図17参照)を接続する為の端子89が設けられている。ユーザは、端子89に記憶媒体300を接続し、後述する記憶部94(図9参照)に記憶されたデータを記憶媒体300に格納することができる。

0052

図5は、エンジン40の駆動力を伝達する伝動機構100を略示する断面図である。図5に示すように、伝動機構100は、両端部にプーリを42a、42bを有する選別駆動軸を備える。一方のプーリ42aには、ベルト(図示略)を介してエンジン40から略一定の駆動力が伝達され、選別駆動軸は略一定回転速度で軸回りに回転する。

0053

他方のプーリ42bはベルト(図示略)を介して揺動アームに連結されている。選別駆動軸の回転は揺動アームを介して揺動選別装置に伝達される。

0054

選別駆動軸に対して略直交する向きに、扱胴駆動軸46が設けられている。選別駆動軸の中途部に、第1傘歯車47が設けられている。扱胴駆動軸46の一端部には、前記第1傘歯車47に噛合する第2傘歯車48が設けられている。扱胴駆動軸46の他端部にはプーリ49が設けられている。該プーリ49にはベルト(図示略)が掛架されている。

0055

選別駆動軸の回転は、第1傘歯車47及び第2傘歯車48を介して扱胴駆動軸46に伝達される。扱胴駆動軸46の回転は、プーリ49及びベルトを介して、扱胴に伝達される。

0056

なお扱胴駆動軸46及び扱胴11間の動力伝達経路に、電磁式脱穀クラッチ(図示略)が設けられている。作業クラッチレバー85が「脱穀」又は「刈取」位置にある場合、脱穀クラッチは接続され、「オフ」位置にある場合、脱穀クラッチは切断される。

0057

伝動機構100は、選別駆動軸に略平行な入力軸50を備える。入力軸50の一端部にはプーリ50aが設けられている。該プーリ50aには、ベルト(図示略)を介して、HST41(Hydro Static Transmission)から駆動力が伝達され、入力軸50は軸回りに回転する。

0058

HST41からは、車速同調した駆動力が入力軸50に伝達される。HST41には走行ミッション(図示略)が連結している。走行ミッションには、走行機体の速度を検出する車速センサ(図示略)が設けられている。

0059

入力軸50の中途部に第1伝動ギヤ51が設けられており、入力軸50の他端部に第2伝動ギヤ52が設けられている。入力軸50及び選別駆動軸の間に、入力軸50及び選別駆動軸に略平行な第1変速軸53が設けられている。第1変速軸53の外周には、軸方向に延びた一又は複数のキー溝53aが設けられている。第1変速軸53の一端部には、軸受54を介して第1ギヤ55が設けられている。第1変速軸53の他端部には、軸受56を介して第2ギヤ57が設けられている。第1ギヤ55の歯数は、第1ギヤ55は第1伝動ギヤ51に噛合し、第2ギヤ57は第2伝動ギヤ52に噛合する。第1ギヤ55及び第1伝動ギヤ51の変速比は、第2ギヤ57及び第2伝動ギヤ52の変速比よりも小さい。

0060

第1ギヤ55及び第2ギヤ57の間において、軸方向に摺動可能な第1伝動筒58が第1変速軸53の外側に嵌合している。第1伝動筒58の内周部分に、前記キー溝53aに挿入されるキー58aが設けられている。第1ギヤ55、第2ギヤ57及び第1伝動筒58には電磁石が設けられている。

0061

例えば、刈取変速ボタンが操作され、「高速」が選択された場合、電磁石に電流が供給され、第1伝動筒58は第1ギヤ55側に移動し、第1ギヤ55に連結する。入力軸50の回転は、第1伝動ギヤ51、第1ギヤ55及び第1伝動筒58を介して第1変速軸53に伝達される。

0062

例えば、刈取変速ボタンが操作され、「標準」が選択された場合、電磁石に電流が供給され、第1伝動筒58は第2ギヤ57側に移動し、第2ギヤ57に連結する。入力軸50の回転は、第2伝動ギヤ52、第2ギヤ57及び第1伝動筒58を介して第1変速軸53に伝達される。

0063

なお後述する所定の条件下において、電磁石に電流が供給され、第1伝動筒58は、第1ギヤ55及び第2ギヤ57の中間(中立位置)に配置される。中立位置において、第1伝動筒58は、第1ギヤ55及び第2ギヤ57に連結せず、入力軸50の回転は第1変速軸53に伝達されない。図5は、第1伝動筒58が中立位置に配されている状態を示す。

0064

第1変速軸53の軸心延長線上に第2変速軸60が設けられている。第2変速軸60の外周には、軸方向に延びた一又は複数のキー溝60aが設けられている。第2変速軸60の一端部は、第1変速軸53の他端部に連結している。第2変速軸60の中途部に、軸受61、67を介して第3ギヤ63及び第4ギヤ64が設けられている。第3ギヤ63及び第4ギヤ64は軸方向に並んでいる。第3ギヤ63は第4ギヤ64よりも第1変速軸53側に位置する。

0065

第3ギヤ63及び第4ギヤ64の間において、軸方向に摺動可能な第2伝動筒62が第2変速軸60の外側に嵌合している。第2伝動筒62の内周部分に、前記キー溝60aに挿入されるキー62aが設けられている。第3ギヤ63、第4ギヤ64及び第2伝動筒62には電磁石が設けられている。電磁石に流れる電流を制御することによって、第2伝動筒62は第3ギヤ63又は第4ギヤ64に噛合するか、若しくは、第3ギヤ63及び第4ギヤ64の間(中立位置)に配置される。

0066

第2変速軸60の他端部には、第5ギヤ65が設けられている。第5ギヤ65と第4ギヤ64の間において、第6ギヤ66が第2変速軸60に設けられている。

0067

伝動機構100は、第2変速軸60に平行な刈取伝動軸68を備える。刈取伝動軸68は刈取部3に動力を伝達する。刈取伝動軸68には、トルクリミッタ68b及び刈取伝動ギヤ68aが設けられている。刈取伝動ギヤ68aは第5ギヤ65に噛合する。第2変速軸60の回転は、第5ギヤ65及び刈取伝動ギヤ68aを介して刈取伝動軸68及び刈取部3に伝達される。

0068

なお刈取伝動軸68及び刈取部3間の動力伝達経路に、電磁式の刈取クラッチ(図示略)が設けられている。作業クラッチレバー85が「刈取」位置にある場合、刈取クラッチは接続され、「脱穀」又は「オフ」位置にある場合、刈取クラッチは切断される。

0069

前記選別駆動軸において、他方のプーリ42bと第1傘歯車47の間に、第3ギヤ63に噛合する第3伝動ギヤ43及び第4ギヤ64に噛合する第4伝動ギヤ44が設けられている。第3伝動ギヤ43及び第3ギヤ63の変速比は、第4伝動ギヤ44及び第4ギヤ64の変速比よりも小さい。

0070

第4伝動ギヤ44は、第3伝動ギヤ43よりもプーリ42b側に位置する。第4伝動ギヤ44とプーリ42bとの間に遊星ギヤ機構69が設けられている。遊星ギヤ機構69は、内歯車太陽歯車及び遊星ギヤを備える。内歯車の外周には、第6ギヤ66に噛合する歯が形成されている。太陽歯車は選別駆動軸に設けられており、太陽歯車及び内歯車の間に遊星ギヤが設けられている。遊星ギヤ機構69とプーリ42bとの間に第5伝動ギヤ45が設けられている。

0071

伝動機構100は、選別駆動軸に平行な第1駆動軸70及び第2駆動軸74を備える。第1駆動軸70は遊星ギヤ機構69の隣に位置する。第1駆動軸70には、第5伝動ギヤ45に噛合する第1駆動ギヤ71と、第2駆動ギヤ72とが設けられている。第2駆動軸74には、第2駆動ギヤ72に噛合する第3駆動ギヤ73が設けられている。第3駆動ギヤ73はフィードチェン5に動力を伝達する。

0072

第1伝動筒58が第1伝動ギヤ51又は第2伝動ギヤ52に連結している場合、HST41からの駆動力とエンジン40からの駆動力とが遊星ギヤ機構69において合成され、フィードチェン5に伝達される。

0073

図6は、第1伝動筒58が第2ギヤ57に連結した場合における伝達機構の断面図である。図6の矢印は、エンジン40又はHST41からの駆動力が伝達する方向を示す。例えば、作業クラッチレバー85が「刈取」位置にあり且つ主変速レバー84を「前進」側に位置させた場合、又は刈取変速ボタンが操作され、「高速」が「標準」に変更された場合、第1伝動筒58は第2ギヤ57側に移動し、第2ギヤ57に連結する。図6において、第2伝動筒62は中立位置に配されている。

0074

HST41の駆動力は、入力軸50、第1変速軸53及び第2変速軸60を介して、遊星ギヤ機構69に入力される。遊星ギヤ機構69には、エンジン40の駆動力も入力される。遊星ギヤ機構69において、HST41及びエンジン40の駆動力が合成され、フィードチェン5に伝達される。なおHST41の駆動力は車速に同調し、またエンジン40からの駆動力は略一定なので、フィードチェン5は車速に同調して回転する。

0075

HST41の駆動力は、入力軸50、第1変速軸53、第2変速軸60及び刈取伝動軸68を介して、刈取部3に伝達される。前述したように、エンジン40からの駆動力は扱胴及び揺動アームに伝達される。

0076

図7は、第1伝動筒58が第1ギヤ55に連結した場合における伝達機構の断面図である。図7の矢印は、エンジン40又はHST41からの駆動力が伝達する方向を示す。例えば、作業クラッチレバー85が「刈取」位置にあり且つ主変速レバー84を「前進」側に位置させた場合であって、刈取変速ボタンが操作され、「標準」が「高速」に変更された場合、第1伝動筒58は第1ギヤ55側に移動し、第1ギヤ55に連結する。

0077

この場合、第1伝動筒58が第1ギヤ55に連結することを除けば、伝動機構100の連結関係及び動力の伝達経路は、図6に示す連結関係及び伝達経路と略同じである。前述したように、第1ギヤ55及び第1伝動ギヤ51の変速比は、第2ギヤ57及び第2伝動ギヤ52の変速比よりも小さいので、図6に示した場合よりも、刈取部3は高速で駆動する。

0078

図8は、第1伝動筒58が中立位置にある場合における伝達機構の断面図である。図8の矢印は、エンジン40又はHST41からの駆動力が伝達する方向を示す。例えば、作業クラッチレバー85が「刈取」位置にあり且つ刈取クイックペダル86が踏まれた場合、電磁石に電流が供給され、第1電動筒は、中立位置に配され、第2伝動筒62は第4ギヤ64に連結する。

0079

この場合、入力軸50、即ちHST41から第1変速軸53への駆動力の伝達が遮断され、エンジン40からの駆動力がトルクリミッタ68bを経て刈取部3に入力され、刈取部3は略一定速度で回転する。

0080

エンジン40の駆動力は、第2変速軸60及び第6ギヤ66を介して遊星ギヤ機構69に入力され、該遊星ギヤ機構69にて選別駆動軸からの動力と合成され、フィードチェン5に伝達される。フィードチェン5は略一定速度で回転する。

0081

なお、刈取部3が所定速度以上で回転している場合に、刈取クイックペダルが踏まれたとき、又は刈取部3の回転速度が所定速度に近づいた場合、第1伝動筒58は中立位置に配され、第2伝動筒62は第3ギヤ63に連結する。

0082

この場合、第2伝動筒62が第3ギヤ63に連結することを除けば、伝動機構100の連結関係及び動力の伝達経路は、図8に示す連結関係及び伝達経路と略同じである。前述したように、第3伝動ギヤ43及び第3ギヤ63の変速比は、第4伝動ギヤ44及び第4ギヤ64の変速比よりも小さいので、図8に示した場合よりも、刈取部3は高速で駆動する。

0083

図9は、コンバイン及びサーバ99を備える排出量マッピングシステムを示すブロック図である。コンバインは制御部90を備え、制御部90は、CPU91(Central Processing Unit)、RAM92(Random Access Memory)、ROM93(Read Only Memory)、記憶部94、入力インタフェース(入力I/F)96、出力インタフェース(出力I/F)97、及び送受信部95を備える。

0084

CPU91はタイマ91aを備える。記憶部94は、不揮発性メモリ、例えばEPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)又はフラッシュメモリを備える。記憶部94はハードディスクを備えてもよい。送受信部95は、例えばアンテナを備え、外部機器通信を行う。

0085

CPU91はROM93に記憶された制御プログラムをRAM92に読み込み、該制御プログラムに従って、後述する処理を実行する。

0086

制御部90は出力インタフェース97を介して、表示部83に所定の情報又は映像を表示する信号を出力する。搬送速度センサ87(穀稈搬送速度検出部)、タイン速度センサ88(穀稈搬送速度検出部)、ロスセンサ34b及び投口センサ4cの各出力信号は入力インタフェース96を介して制御部90に入力されている。

0087

制御部90は、送受信部95を介して人工衛星98と通信し、コンバインの位置情報を取得する。また制御部90は、送受信部95を介してサーバ99と通信し、各種データをサーバ99に送信する。

0088

サーバ99はマッピング装置を構成する。サーバ99は、CPU99a、RAM99b、ROM99c、記憶部99d及び送受信部99eを備える。記憶部99dは、不揮発性メモリ、例えばEPROM、EEPROM又はフラッシュメモリを備える。記憶部99dはハードディスクを備えてもよい。送受信部99eは、例えばアンテナを備え、外部機器と通信を行う。CPU99aは、ROM99cに記憶された制御プログラムをRAM99bに読み込み、後述する処理を実行する。

0089

図10は、制御部90によるロス量データ収集・送信処理を説明するフローチャートである。制御部90のCPU91は、刈取が開始されたか否を判定する(ステップS1)CPU91は、作業クラッチレバー85から信号を取得し、作業クラッチレバー85が「刈取」位置にあるか否かを判定する。作業クラッチレバー85が「刈取」位置にない場合、すなわち、刈取が開始されていない場合(ステップS1:NO)、CPU91はステップS1に処理を戻す。

0090

作業クラッチレバー85が「刈取」位置にある場合、すなわち、刈取が開始された場合(ステップS1:YES)、CPU91はタイマ91aを使用し、計時を開始する(ステップS2)。CPU91は、所定時間経過毎に、送受信部95を介して、人工衛星98からコンバインの位置情報を取得して記憶部94に記憶し、タイマ91aを参照して時刻を記憶部94に記憶する処理をサブルーチンとして継続的に実行する(ステップS3)。例えば、CPU91は、所定時間経過毎(例えば0.5秒経過毎)にコンバインの位置情報及び時刻を対応付けて記憶部94に記憶する。

0091

CPU91は、タイン速度センサ88から、タイン3dの移動速度を取得して記憶部94に記憶し、タイマ91aを参照して時刻を記憶部94に記憶する(ステップS4)。CPU91は、搬送速度センサ87からフィードチェン5の移動速度を取得して、記憶部94に記憶し、タイマ91aを参照して記憶部94に時刻を記憶する(ステップS5)。

0092

CPU91は、ロスセンサ34bからロス量を取得して、記憶部94に記憶し、タイマ91aを参照して記憶部94に時刻(以下、排出時刻という)を記憶する(ステップS6)。CPU91は、刈取が終了したか否かを判定する(ステップS7)。CPU91は、作業クラッチレバー85から信号を取得し、作業クラッチレバー85が「脱穀」又は「オフ」位置にあるか否かを判定する。作業クラッチレバー85が「脱穀」又は「オフ」位置にない場合、すなわち、刈取が終了していない場合(ステップS7:NO)、CPU91はステップS4に処理を戻す。

0093

作業クラッチレバー85が「脱穀」又は「オフ」位置にある場合、すなわち、刈取が終了した場合(ステップS7:YES)、CPU91は、記憶部94に記憶した各種データ(位置情報、タイン3dの移動速度、フィードチェン5の移動速度、ロス量及び時刻)を、送受信部95を介してサーバ99に送信し(ステップS8)、処理を終了する。

0094

なお制御部90は、ステップS3〜S7にて取得した、位置情報、タイン3dの移動速度、フィードチェン5の移動速度、ロス量及び時刻をサーバ99に順次送信してもよい。

0095

またステップS4及びS5においても、ステップS3と同様に、タイン速度及びチェン速度を所定時間経過毎に、時刻に紐付けて記憶部94に記憶する処理をサブルーチンとして継続的に実行してもよい。この場合、CPU91は、刈取が終了していないとき(ステップS7:NO)、ステップS4に処理を戻す。

0096

図11は、サーバ99によるロス量マッピング処理を説明するフローチャートである。サーバ99の記憶部99dには、扱胴11による穀稈の脱穀及び揺動選別装置16による穀粒の選別に要する時間(以下、脱穀・選別時間という)、フィードチェン5の寸法、並びにタイン3d及びタイン3dに連結されたチェンの寸法が予め設定されている。

0097

サーバ99のCPU99aは、コンバインからデータを受信するまで待機する(ステップS11:NO)。コンバインからデータを受信した場合(ステップS11:YES)、CPU99aは受信したデータから処理すべき一のデータを選択する(ステップS12)。CPU99aは受信したデータを記憶部99dに記憶する。

0098

CPU99aは、記憶部99dを参照して、脱穀・選別時間を取得する(ステップS13)。CPU99aは、フィードチェン5による穀稈の搬送時間(以下、チェン搬送時間という)を演算する(ステップS14)。例えば、フィードチェン5の寸法をフィードチェン5の移動速度で除算し、チェン搬送時間を演算する。このとき、排出時刻から脱穀・選別時間を減算した時刻(以下、脱穀直前時刻という)を演算し、脱穀直前時刻に対応するフィードチェン5の移動速度を求め、求めた移動速度を使用してもよい。

0099

CPUは、タイン3dによる穀稈の搬送時間(以下、タイン搬送時間という)を演算する(ステップS15)。例えば、タイン3d及びタイン3dに連結したチェンの寸法をタイン3dの移動速度で除算し、タイン搬送時間を演算する。このとき、排出時刻から脱穀・選別時間及びチェン搬送時間を減算した時刻(以下、チェン搬送直前時刻という)を演算し、チェン搬送直前時刻に対応するタイン3dの移動速度を求め、求めた移動速度を使用してもよい。

0100

CPU99aは、検出したロス量に対応する穀稈が刈り取られた時刻(以下、刈取時刻という)を演算する(ステップS16)。例えば、排出時刻から、脱穀・選別時間、チェン搬送時間及びタイン搬送時間を減算し、刈取時刻を演算する。CPU99aは、時刻に対応したコンバインの位置を参照し、刈取時刻に対応する位置を決定する(ステップS17)。CPU99aは、決定した刈取位置に紐付けてロス量を設定し、ロス量マッピングを実行する(ステップS18)。

0101

CPU99aは、受信した全データに対して上記処理を行ったか否かを判定する(ステップS19)。受信した全データに対して上記処理を行っていない場合(ステップS19:NO)、CPU99aは、ステップS12に処理を戻す。受信した全データに対して上記処理を行った場合(ステップS19:YES)、ロス量マッピング処理を終了する。CPU99aはロス量マッピング処理の結果を記憶部99dに記憶する。なおハードディスクを設けて、該ハードディスクにロス量マッピング処理の結果を記憶してもよい。サーバ99は、ロス量マッピング処理の結果に基づいたマップ(ロスマップ)を表示画面に表示させることができる。例えば、サーバ99は表示指令受信後に表示画面にロスマップを表示させる。

0102

表示画面としては、例えばサーバに設けられた表示画面又はネットワークを介して接続されたユーザが使用する端末(例えばパーソナルコンピュータ)の表示画面が挙げられる。CPU99aは、コンバインからの情報及びユーザからの開始指令を受信した後にロス量マッピング処理を開始してもよい。CPU99aは、コンバインから情報を受信した後、ロス量マッピング処理を自動的に実行してもよい。

0103

図12は、ロスマップの一例を示す図である。図12は、圃場の各部分におけるロス量を示す。高密度ハッチング部分は、ロス量が第1基準ロス量を超過していることを示し、低密度のハッチング部分は、ロス量が第1基準ロス量以下第2基準ロス量以上であること(第2基準ロス量<第1基準ロス量)を示し、ハッチングが無い部分は、ロス量が第2基準ロス量未満であることを示す。

0104

ユーザは、ロスマップを確認することによって、圃場におけるロス量の分布状況を把握することができる。そのため、次回の施肥計画又は作付計画を策定する場合に、ユーザはロス量の分布を前記計画に反映させることができる。また次回、コンバインを使用する場合に、ユーザは、チャフシーブ又は送塵弁の角度、唐箕の風量等のセッティングにロス量の分布を反映させることができる。

0105

前述したように、フィードチェン5及びタイン3dの移動速度は、略一定回転する場合もあれば、車速に同調して変更させる場合もある(図5図8参照)。実施の形態1においては、フィードチェン5及びタイン3dの移動速度を検出し、検出した移動速度に基づいて、刈取位置を決定している。そのため、刈取位置を精度よく求めることができる。

0106

(実施の形態2)
以下、本発明を実施の形態2に係るマッピングシステムを示す図面に基づいて、説明する。実施の形態2に係る構成の内、実施の形態1と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図13は、制御部90による投入量データ収集・送信処理を説明するフローチャートである。

0107

制御部90のCPU91は、刈取が開始されたか否を判定する(ステップS21)。CPU91は、作業クラッチレバー85から信号を取得し、作業クラッチレバー85が「刈取」位置にあるか否かを判定する。作業クラッチレバー85が「刈取」位置にない場合、すなわち、刈取が開始されていない場合(ステップS21:NO)、CPU91はステップS21に処理を戻す。

0108

作業クラッチレバー85が「刈取」位置にある場合、すなわち、刈取が開始された場合(ステップS21:YES)、CPU91はタイマ91aを使用し、計時を開始する(ステップS22)。CPU91は、送受信部95を介して、人工衛星98からコンバインの位置情報を取得して記憶部94に記憶し、タイマ91aを参照して時刻を記憶部94に記憶する処理をサブルーチンとして継続的に実行する(ステップS23)。例えば、CPU91は、所定時間経過毎(例えば0.5秒経過毎)にコンバインの位置情報及び時刻を対応付けて記憶部94に記憶する。

0109

CPU91は、タイン速度センサ88から、タイン3dの移動速度を取得して記憶部94に記憶し、タイマ91aを参照して時刻を記憶部94に記憶する(ステップS24)。CPU91は、搬送速度センサ87からフィードチェン5の移動速度を取得して、記憶部94に記憶し、タイマ91aを参照して記憶部94に時刻を記憶する(ステップS25)。

0110

CPU91は、投口センサ4cから投入量を取得して、記憶部94に記憶し、タイマ91aを参照して記憶部94に時刻(以下、投入時刻という)を記憶する(ステップS26)。CPU91は、刈取が終了したか否かを判定する(ステップS27)。CPU91は、作業クラッチレバー85から信号を取得し、作業クラッチレバー85が「脱穀」又は「オフ」位置にあるか否かを判定する。作業クラッチレバー85が「脱穀」又は「オフ」位置にない場合、すなわち、刈取が終了していない場合(ステップS27:NO)、CPU91はステップS24に処理を戻す。

0111

作業クラッチレバー85が「脱穀」又は「オフ」位置にある場合、すなわち、刈取が終了した場合(ステップS27:YES)、CPU91は、記憶部94に記憶した各種データ(タイン3dの移動速度、フィードチェン5の移動速度、投入量及び時刻)を、送受信部95を介してサーバ99に送信し(ステップS28)、処理を終了する。

0112

なお制御部90は、ステップS23〜S26にて取得したタイン3dの移動速度、フィードチェン5の移動速度、投入量及び時刻をサーバ99に順次送信してもよい。

0113

またステップS24及びS25においても、ステップS23と同様に、タイン速度及びチェン速度を所定時間経過毎に、時刻に紐付けて記憶部94に記憶する処理をサブルーチンとして継続的に実行してもよい。この場合、CPU91は、刈取が終了していないとき(ステップS27:NO)、ステップS24に処理を戻す。

0114

図14は、サーバ99による投入量マッピング処理及びマップ合成処理を説明するフローチャートである。

0115

サーバ99のCPU99aは、コンバインからデータを受信するまで待機する(ステップS31:NO)。コンバインからデータを受信した場合(ステップS31:YES)、CPU99aは受信したデータから処理すべき一のデータを選択する(ステップS32)。

0116

CPU99aは、記憶部99dを参照して、脱穀・選別時間を取得する(ステップS33)。CPU99aは、チェン搬送時間を演算する(ステップS34)。例えば、フィードチェン5の寸法をフィードチェン5の移動速度で除算し、チェン搬送時間を演算する。このとき、前記脱穀直前時刻に対応するフィードチェン5の移動速度を求め、求めた移動速度を使用してもよい。

0117

CPU99aは、タイン搬送時間を演算する(ステップS35)。例えば、タイン3d及びタイン3dに連結したチェンの寸法をタイン3dの移動速度で除算し、タイン搬送時間を演算する。このとき、前記チェン搬送直前時刻に対応するタイン3dの移動速度を求め、求めた移動速度を使用してもよい。

0118

CPU99aは、刈取時刻を演算する(ステップS36)。例えば、排出時刻から、脱穀・選別時間、チェン搬送時間及びタイン搬送時間を減算し、刈取時刻を演算する。CPU99aは、時刻に対応したコンバインの位置を参照し、刈取時刻に対応する位置を決定する(ステップS37)。CPU99aは、決定した刈取位置に紐付けて投入量を設定し、投入量マッピングを実行する(ステップS38)。

0119

CPU99aは、受信した全データに対して上記処理を行ったか否かを判定する(ステップS39)。受信した全データに対して上記処理を行っていない場合(ステップS39:NO)、CPU99aは、ステップS32に処理を戻す。受信した全データに対して上記処理を行った場合(ステップS39:YES)、投入量マッピング処理によって作成されたマップ(投入量マップ)とロスマップとを合成し(ステップS40)、処理を終了する。CPU99aは投入量マッピング処理及びマップ合成処理の結果を記憶部99dに記憶する。なおハードディスクを設けて、該ハードディスクに投入量マッピング処理及びマップ合成処理の結果を記憶してもよい。

0120

CPU99aは、コンバインからの情報及びユーザからの開始指令を受信した後に投入量マッピング処理及びマップ合成処理を開始してもよい。CPU99aは、コンバインから情報を受信した後、投入量マッピング処理及びマップ合成処理を自動的に実行してもよい。

0121

サーバ99は、投入量マップを表示画面に表示させることができる。例えば、サーバ99は表示指令受信後に表示画面に投入量マップを表示させる。図15は、投入量マップの一例を示す図である。図15は、圃場の各部分における投入量を示す。高密度のハッチング部分は、投入量が第1基準投入量を超過していることを示し、低密度のハッチング部分は、投入量が第1基準投入量以下第2基準投入量以上であること(第2基準投入量<第1基準投入量)を示し、ハッチングが無い部分は、投入量が第2基準投入量未満であることを示す。

0122

サーバ99は、投入量マップとロスマップとを合成し、合成したマップ(合成マップ)を表示画面に表示させることができる。例えば、サーバ99は表示指令受信後に表示画面に合成マップを表示させる。図16は、合成マップの一例を示す図である。例えば、合成マップにおいて、ロス量が第1基準ロス量以上且つ投入量が第1基準投入量以上である部分については、収穫しきれずに、コンバインから排出されている穀粒量が多いと考えられる。そのため、ユーザは、当該部分を次回刈取る場合、コンバインのチャフシーブ18若しくは送塵弁13aの角度を調整するか又は唐箕27の風量を調整して、より多くの穀粒が穀粒タンク4に投入されるように、セッティングを変更することができる。

0123

例えば、合成マップにおいて、ロス量が第1基準ロス量以上且つ投入量が第2基準投入量未満である部分については、穀稈の倒伏が多いと考えられる。倒伏が多い場合、脱穀装置2に搬送される穀稈の姿勢又は状態が乱れ、その結果、コンバインから排出される穀粒量が多くなると考えられる。

0124

例えば、稲の第4節間又は第5節間の部分が伸びる時期に、過剰に施肥を行った場合、倒伏の発生確率が高くなる。従って、ユーザは、前述した圃場部分については、倒伏し易い時期には、施肥を行わず、異なる時期に施肥を行う等の対応を行うことができる。

0125

ユーザは、合成マップを確認し、次回の施肥計画又は作付計画を策定する場合に、ユーザはロス量及び投入量の分布を前記計画に反映させることができる。また次回、コンバインを使用する場合に、ユーザは、チャフシーブ18又は送塵弁13aの角度、唐箕27の風量等のセッティングにロス量及び投入量の分布を反映させることができる。

0126

上述した実施の形態においては、ロスセンサ34bの検出値を使用しているが、これに代えて、ロスセンサ34aの検出値を使用してもよい。この場合、ロスセンサ34aの検出値は、入力I/F96を介して、制御部90に入力される。

0127

ロスセンサ34aの検出量は、扱胴11及び処理胴13bによる脱穀の結果が反映され易く、穀稈の脱粒性(脱穀のし易さ)と高い相関関係がある。一方、ロスセンサ34bは、穀稈の葉の量に基づく選別のし易さと高い相関関係がある。これらは、稲の特性によって変わる。

0128

それ故、ロスセンサ34aの検出量に基づいたロスマップを作成した場合、ユーザは、主に送塵弁13aを調整する。一方、ロスセンサ34bの検出量に基づいたロスマップを作成した場合、ユーザは、主にチャフシーブ18の角度又は唐箕27の風量を調整する。

0129

またロスセンサ34a及びロスセンサ34bそれぞれの検出量を検出し、二つの検出量に基づいて、ロスマップをそれぞれ作成してもよい。二つのロスマップを作成することによって、更に精度の高いセッティングが可能となる。また二つのロスマップそれぞれと投入量マップとを合成してもよい。

0130

(実施の形態3)
以下本発明を実施の形態3に係るマッピングシステムを示す図面に基づいて、説明する。実施の形態3に係る構成の内、実施の形態1又は2と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。

0131

上述した実施の形態1及び2においては、制御部90の送受信部95及びサーバ99の送受信部99eの間でデータを送受信しているが、データの授受はこれに限定されない。例えば、キャビン8の端子89に記憶媒体300を接続し、制御部90の記憶部94に記憶されたデータを記憶媒体300に格納し、記憶媒体300に格納されたデータをサーバ99に入力してもよい。

0132

図17は、ネットワークを介して接続された端末199及びサーバ99を示すブロック図である。サーバ99は通信I/F99fを介してネットワーク200に接続されている。ネットワーク200には端末199が接続されている。端末199は、CPU199a、RAM199b、ROM199c、記憶部199d、端子199e及び通信インタフェース(通信I/F)199fを備える。記憶部199dは、不揮発性メモリ、例えばEPROM、EEPROM又はフラッシュメモリを備える。記憶部199dはハードディスクを備えてもよい。通信I/F199fは、ネットワーク200に接続されている。

0133

コンバインは、ステップS1〜ステップS7を実行し、位置情報、タイン3dの移動速度、フィードチェン5の移動速度、ロス量及び時刻(以下これらのデータを第1データ群という)を記憶部94に記憶する。またステップS21〜ステップS27を実行し、タイン3dの移動速度、フィードチェン5の移動速度、投入量及び時刻(以下これらのデータを第2データ群という)を記憶部94に記憶する。

0134

ユーザは、記憶媒体300をコンバインの端子89に接続し、第1データ群及び第2データ群を記憶媒体300に記憶させることができる。

0135

ユーザは、第1データ群及び第2データ群を記憶した記憶媒体300を端末199の端子199eに接続させて、第1データ群及び第2データ群を、ネットワーク200を介して、サーバ99に入力することができる。

0136

サーバ99のCPU99aは、第1データ群を取得したか否かを判定し、第1データ群を取得した場合、ロス量マッピング処理を実行する(図11参照)。ここで、ロス量マッピング処理において、ステップS11での処理は、第1データ群を取得したか否かに読み替える。すなわち、CPU99aは、第1データ群を取得するまで待機し(ステップS11:NO)、第1データ群を取得した場合(ステップS11:YES)、ステップS12に処理を進める。

0137

CPU99aは、第2データ群を取得したか否かを判定し、第2データ群を取得した場合、投入量マッピング処理及びマップ合成処理を実行する(図14参照)。ここで、投入量マッピング処理及びマップ合成処理において、ステップS31での処理は、第2データ群を取得したか否かに読み替える。すなわち、CPU99aは、第2データ群を取得するまで待機し(ステップS31:NO)、第2データ群を取得した場合(ステップS31:YES)、ステップS32に処理を進める。

0138

なお端末199から開始指令が入力された後に、CPU99aは、ロス量マッピング処理又は投入量マッピング処理及びマップ合成処理を実行してもよい。

0139

今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。

0140

1走行クローラ(走行部)
2脱穀装置
3 刈取部
3dタイン(穀稈搬送部)
4穀粒タンク
4c投口センサ(投入量検出部)
5フィードチェン(穀稈搬送部)
34bロスセンサ(排出量検出部)
87 搬送速度センサ(穀稈搬送速度検出部)
88 タイン速度センサ(穀稈搬送速度検出部)
90 制御部
91aタイマ
91 CPU
94 記憶部
95送受信部
99サーバ(マッピング装置)
99a CPU
99d 記憶部
99e 送受信部
99f、199f通信I/F

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 株式会社クボタの「 外形形状算出システム及び外形形状算出方法」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】圃場及び未作業地の外形形状を容易に算出することを目的とする。【解決手段】衛星からの衛星信号を受信する衛星アンテナと、衛星信号に基づいて自車位置に対応する測位データを出力する衛星測位モジュールと... 詳細

  • ヤンマー株式会社の「 コンバイン」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】刈り取った穀稈を脱穀部へと搬送・供給する搬送装置を備えたコンバインにおいて、構造の複雑化を招くことなく、簡単な構造により、搬送装置におけるコンベヤの逆転方向への動作を可能とし、搬送装置における... 詳細

  • 株式会社クボタの「 走行経路生成システム及び走行経路生成方法」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】効率的な自動走行を行うことを目的とする。【解決手段】圃場の未作業地CAを、互いに並列する走行経路に沿って自動走行で往復走行しながら、未作業地CAの作物を収穫する収穫機における自動走行経路を生成... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ