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技術 漏水検知装置

出願人 株式会社ネフロンジャパン
発明者 簗嶋武彦半澤弘行
出願日 2015年10月16日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2015-204429
公開日 2017年4月20日 (8ヶ月経過) 公開番号 2017-075892
状態 特許登録済
技術分野 気密性の調査・試験
主要キーワード 回転指標 装着用部材 専用LSI 入力値表示 漏水検出 漏水判定 漏水調査 メーターボックス

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図面 (8)

課題

漏水の量が微量な場合でも、水道検針時のわずかな時間の間に、パイロットマーク動きを見逃さず、漏水の判断ができるようにする。

解決手段

撮像部21は、水道メーターのパイロットマークを撮影する。漏水判定部26は、異なる時刻に撮像部21が撮影した複数の画像に写っているパイロットマークの角度が異なる場合に、水道メーターの測定対象範囲内に漏水があると判定する。漏水量算出部25は、複数の画像に写っているパイロットマークの角度の差に基づいて、漏水の量を算出する。

概要

背景

現在、高度経済成長時代建設された水道管路老朽化し、更新時期を迎えている。試算によれば、更新すべき水道管路をすべて更新するためには、年間約1兆円以上の費用が発生する。これに対し、水道事業の年間収入は、全国合計で約3兆円程度である。このため、予算不足により、更新すべき水道管路の約3分の1程度しか更新できていない。2020年には、老朽管路比率が全国平均で40%を超えると予測されている。
水道管路の老朽化は、漏水発生の可能性を増大させる。漏水放置すると、人身事故などの重大事故につながる可能性がある。このため、できるだけ早く漏水を発見し、適切に対処する必要がある。

漏水には、公道上の配水管給水管における公道漏水と、水道メーターよりも下流における宅内漏水とがある。水道メーターは、通水時に回転するパイロットマーク備える。水道検針員は、水道を使用していないにもかかわらず、このパイロットマークが回転している場合、宅内漏水の可能性があると判断する。
しかし、メーターボックスは、通常、地中埋設されているので、窮屈な体勢で表示を読み取らなければならない場合がある。また、表示部が汚れていたり、冬季の夕方など、あたりが薄暗かったりして、表示の読取が困難な場合がある。このため、水道検針員が漏水を見逃す可能性がある。
特許文献1には、拡大鏡部材照明部材などの装着用部材を備える水道メータ検針棒が記載されている。

概要

漏水の量が微量な場合でも、水道検針時のわずかな時間の間に、パイロットマークの動きを見逃さず、漏水の判断ができるようにする。撮像部21は、水道メーターのパイロットマークを撮影する。漏水判定部26は、異なる時刻に撮像部21が撮影した複数の画像に写っているパイロットマークの角度が異なる場合に、水道メーターの測定対象範囲内に漏水があると判定する。漏水量算出部25は、複数の画像に写っているパイロットマークの角度の差に基づいて、漏水の量を算出する。

目的

本発明は、漏水の量が微量な場合でも、水道検針時のわずかな時間の間に、パイロットマークの動きを見逃さず、漏水の判断ができるようにすることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

水道メーターパイロットマーク撮影する撮像部と、異なる時刻に前記撮像部が撮影した複数の画像に写っている前記パイロットマークの角度が異なる場合に、前記水道メーターの測定対象範囲内に漏水があると判定する漏水判定部と、を備える、漏水検知装置

請求項2

前記複数の画像に写っている前記パイロットマークの角度の差に基づいて、漏水の量を算出する漏水量算出部を備える、請求項1の漏水検知装置。

請求項3

更に、前記漏水判定部による判定結果を作業員通知する漏水通知部を備える、請求項1又は2いずれかの漏水検知装置。

請求項4

前記水道メーターの表示部の上に載置可能であり、前記撮像部を備えるセンサー装置と、作業員が携帯可能であり、前記漏水通知部を備える携帯端末装置と、を有する、請求項3の漏水検知装置。

請求項5

前記撮像部は、更に、前記水道メーターの直読指示部を撮影し、更に、前記撮像部が撮影した画像を解析して、前記画像のうち、前記直読式指示部が写っている部分を抽出する画像抽出部を備える、請求項1乃至4いずれかの漏水検知装置。

請求項6

前記撮像部は、前記直読式指示部を撮影した画像と同じ画像内に、前記水道メーターの個別識別番号を撮影する、請求項5の漏水検知装置。

請求項7

請求項6の漏水検知装置と、検針結果疑義が生じた場合の証拠とするため、前記撮像部が撮影した画像を記録する記録装置と、を有する、システム。

請求項8

更に、前記撮像部による撮影と並行して、付近振動検知する振動検知部を備える、請求項1乃至6いずれかの漏水検知装置。

請求項9

更に、前記振動検知部が検知した振動を、前記水道メーターを識別する情報紐付け記憶する振動記憶部を備える、請求項8の漏水検知装置。

請求項10

請求項8又は9の漏水検知装置を有し、更に、前記振動検知部が検知した振動を解析して、付近の漏水の有無を判定する付近漏水判定部と、前記付近漏水判定部の判定結果に基づいて、漏水の可能性のある場所を地図上にマークする漏水地図作成部と、を備える、システム。

技術分野

0001

本発明は、漏水検知に用いられる漏水検知装置に関する。

背景技術

0002

現在、高度経済成長時代建設された水道管路老朽化し、更新時期を迎えている。試算によれば、更新すべき水道管路をすべて更新するためには、年間約1兆円以上の費用が発生する。これに対し、水道事業の年間収入は、全国合計で約3兆円程度である。このため、予算不足により、更新すべき水道管路の約3分の1程度しか更新できていない。2020年には、老朽管路比率が全国平均で40%を超えると予測されている。
水道管路の老朽化は、漏水発生の可能性を増大させる。漏水を放置すると、人身事故などの重大事故につながる可能性がある。このため、できるだけ早く漏水を発見し、適切に対処する必要がある。

0003

漏水には、公道上の配水管給水管における公道漏水と、水道メーターよりも下流における宅内漏水とがある。水道メーターは、通水時に回転するパイロットマーク備える。水道検針員は、水道を使用していないにもかかわらず、このパイロットマークが回転している場合、宅内漏水の可能性があると判断する。
しかし、メーターボックスは、通常、地中埋設されているので、窮屈な体勢で表示を読み取らなければならない場合がある。また、表示部が汚れていたり、冬季の夕方など、あたりが薄暗かったりして、表示の読取が困難な場合がある。このため、水道検針員が漏水を見逃す可能性がある。
特許文献1には、拡大鏡部材照明部材などの装着用部材を備える水道メータ検針棒が記載されている。

先行技術

0004

特開2006−208059号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、漏水の量が微量である場合は、パイロットマークの動きが遅い。このため、水道検針時のわずかな時間では、パイロットマークがほとんど動かない。したがって、いくら、拡大鏡部材で表示を拡大したり、照明部材で表示を照らしたりしても、目視での判断では、パイロットマークが動いていないと誤認する可能性がある。
本発明は、漏水の量が微量な場合でも、水道検針時のわずかな時間の間に、パイロットマークの動きを見逃さず、漏水の判断ができるようにすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る漏水検知装置は、水道メーターのパイロットマークを撮影する撮像部と、異なる時刻に前記撮像部が撮影した複数の画像に写っている前記パイロットマークの角度が異なる場合に、前記水道メーターの測定対象範囲内に漏水があると判定する漏水判定部と、を備える。
前記複数の画像に写っている前記パイロットマークの角度の差に基づいて、漏水の量を算出する漏水量算出部を備えることが好ましい。
更に、前記漏水判定部による判定結果を作業員通知する漏水通知部を備えることが好ましい。
前記水道メーターの表示部の上に載置可能であり、前記撮像部を備えるセンサー装置と、作業員が携帯可能であり、前記漏水通知部を備える携帯端末装置と、を有することが好ましい。
前記撮像部は、更に、前記水道メーターの直読指示部を撮影し、更に、前記撮像部が撮影した画像を解析して、前記画像のうち、前記直読式指示部が写っている部分を抽出する画像抽出部を備えることが好ましい。
前記撮像部は、前記直読式指示部を撮影した画像と同じ画像内に、前記水道メーターの個別識別番号を撮影することが好ましい。
本発明に係るシステムは、前記漏水検知装置と、検針結果疑義が生じた場合の証拠とするため、前記撮像部が撮影した画像を記録する記録装置と、を有する。
更に、前記撮像部による撮影と並行して、付近振動を検知する振動検知部を備えることが好ましい。
更に、前記振動検知部が検知した振動を、前記水道メーターを識別する情報紐付け記憶する振動記憶部を備えることが好ましい。
本発明に係るシステムは、前記漏水検知装置を有し、更に、前記振動検知部が検知した振動を解析して、付近の漏水の有無を判定する付近漏水判定部と、前記付近漏水判定部の判定結果に基づいて、漏水の可能性のある場所を地図上にマークする漏水地図作成部と、を備える。

発明の効果

0007

本発明に係る漏水検知装置によれば、異なる時刻に撮影した複数の画像に写っているパイロットマークの角度が異なる場合に漏水があると判定するので、漏水が微量であり、パイロットマークの動きを目視では判別しにくい場合であっても、宅内漏水の有無を正しく判定することができる。
撮影した複数の画像に写っているパイロットマークの角度の差に基づいて漏水の量を算出すれば、漏水の量に基づく適切な対処をすることができる。
漏水判定の結果を作業員に通知すれば、漏水の可能性がある場合に、更に詳しい漏水検査をするなどの対応を取ることができ、宅内漏水を早期に発見することができる。
水道メーターの表示部の上に載置可能なセンサー装置と、作業員が携帯可能な携帯端末装置とを備える構成であれば、楽な体勢で漏水検知をすることができ、作業員の負担を軽減することができる。
撮影した画像から直読式指示部が写っている部分を抽出すれば、抽出した画像を使って検針することができるので、誤検針の発生を防ぐことができる。
直読式指示部と個別識別番号とを同じ画像内に撮影すれば、検針結果に疑義が生じた場合の証拠として使うことができる。
撮像部による撮影と並行して付近の振動を検知すれば、漏水の有無を判断するための振動データ収集することができる。
振動データを水道メーターの識別情報と紐付けて記憶すれば、複数の振動データを記憶した場合でも、振動データと水道メーターとの対応関係が明確になる。
振動データを解析して付近の漏水の有無を判定し、判定結果を地図上にマークすれば、それを使って漏水調査をすることができ、漏水を早期に発見することができる。

図面の簡単な説明

0008

水道メーターを示す斜視図。
表示部を示す平面図。
水道検針装置を示す斜視図。
センサー装置を示すブロック図。
携帯端末装置を示すブロック図。
表示画面を示す平面図。
サーバ装置を示すブロック図。

実施例

0009

図1に示すように、水道メーター90は、表示部91を備える。表示部91は、水道の積算使用量などが表示される表示盤であり、ガラスなどの透明板によって覆われている。
図2に示すように、表示部91は、以下の構成を備える。
<直読式指示部92>:水道の積算使用量を表す数字を表示する。
<円読式指示部93及び94>:水道の積算使用量のうち10リットル及び1リットルの桁を、回転する針で示す。円読式指示部93の針は、100リットルの通水で1回転する。円読式指示部94の針は、10リットルの通水で1回転する。
<パイロットマーク95>:通水により回転する回転指標である。回転量は、水道管管径によって異なり、例えば、呼び径13mmの場合、0.09リットルで1回転、20mm又は25mmの場合、0.15リットルで1回転、30mmの場合、0.36リットルで1回転である。
<個別識別番号96>:水道メーター90を一意に識別する番号であり、水道メーター90の管理に用いられる。個別識別番号96が表示部91に表示されているので、表示部91を撮影したとき、直読式指示部92と個別識別番号96とを同じ1枚の画像に写すことができる。

0010

図3に示すように、水道検針装置10(「漏水検知装置」の一例。)は、センサー装置12と、携帯端末装置13とを備える。センサー装置12は、水道メーター90の表示部91の上に載置可能であり、表示部91に表示された情報などを収集する多機能型端末センサーである。携帯端末装置13は、水道検針員(「作業員」の一例。)が携帯可能なハンディターミナルであり、例えば、水道検針員による操作入力するボタンタッチパネルなどの入力装置、情報を表示するディスプレイなどの表示画面、検針結果などを印刷するプリンタなどの印刷装置を備える。
センサー装置12と携帯端末装置13とは、例えばブルートゥース登録商標)などの無線通信やその他の通信によって情報を送受信する。

0011

図4に示すように、センサー装置12は、以下の構成を備える。なお、これらの構成要素は、専用LSIやその他のハードウェアなどを用いて構成してもよいし、汎用CPUなどのハードウェアがプログラムなどのソフトウェアを実行することにより実現されるものであってもよい。

0012

<撮像部21>:水道メーター90の表示部91を撮影して、直読式指示部92、円読式指示部93及び94、パイロットマーク95並びに個別識別番号96が写った画像データを生成する。例えば、CMOSイメージセンサCCDイメージセンサなどを用いたカメラと、LEDなどの照明装置と、カメラや照明装置を保護する透明板とを備える。透明板は、センサー装置12の底面に設けられている。センサー装置12を表示部91の上に載置したとき、照明装置が、透明板を介して表示部91を照らし、カメラが、透明板を介して表示部91を撮影する。撮像部21が撮影する画像は、静止画であってもよいし、動画であってもよい。

0013

<画像抽出部22>:撮像部21が撮影した画像を解析して、直読式指示部92が写っている部分の画像を抽出する。例えば、撮像部21が生成した画像データを取得し、表示部91の向きを判定して、直読式指示部92の数字が直立する向きになるよう、画像を回転させる。表示部91は円形なので、表示部91の上にセンサー装置12を載置したとき、必ずしも正しい向きに載置するとは限らないからである。そして、回転した画像から、直読式指示部92が写っている部分の画像を切り出し、切り出した画像を表す画像データを出力する。

0014

文字認識部23>:画像抽出部22が抽出した部分画像を解析して、直読式指示部92に表示された数値判読する。例えば、画像抽出部22が出力した画像データから、文字認識機能を用いて、直読式指示部92が指示する数値を認識し、認識した数値を表す文字列データを出力する。

0015

<漏水判定部26>:撮像部21が撮影した画像に基づいて、水道メーター90の測定対象範囲内における漏水(いわゆる「宅内漏水」)の有無を判定する。例えば、撮像部21が撮影した第一の画像と、第一の画像を撮影した時刻とは異なる時刻に撮像部21が撮影した第二の画像とを比較し、2つの画像に写っているパイロットマーク95の角度が異なる場合に、漏水があると判定する。漏水がなければ、パイロットマーク95が動かないので、パイロットマーク95の角度は一致する。これに対し、漏水があれば、パイロットマーク95が動くので、パイロットマーク95の角度は一致しない。
例えば、パイロットマーク95が0.09リットルの通水で1回転する場合、1ミリリットルの通水では、パイロットマーク95が約4度回転する。撮像部21が2つの画像を撮影した間隔が約5秒だとすると、1秒あたりの通水量は、わずか0.2ミリリットルである。水道検針員が目視で判定すると、このような微小漏水を見逃す可能性がある。これに対し、漏水判定部26が漏水有無を判定することにより、このような微小漏水が見逃されるのを防ぐことができる。

0016

なお、パイロットマーク95がちょうど1回転した場合など、パイロットマーク95が実際には動いていても、パイロットマーク95の角度が一致する場合がある。そこで、パイロットマーク95の角度が同じ場合は、更に、円読式指示部94の針の角度を比較し、円読式指示部94の針の角度が異なっている場合は、漏水があると判定する構成であってもよい。
例えば、パイロットマーク95が0.09リットルの通水で1回転する場合、パイロットマーク95が1回転する間に、円読式指示部94の針は、約3度動く。したがって、2つの画像を比較するだけで、漏水の有無を正しく判定できる。動画を撮影するなど、パイロットマーク95を連続して観察する必要はない。

0017

漏水判定部26は、撮像部21が画像を撮影する間に動いたパイロットマーク95の回転角度を算出する。例えば、漏水判定部26は、それぞれの画像に写ったパイロットマーク95の角度を算出し、算出した角度の差を求める。そして、パイロットマーク95の回転角度が0でない場合に、漏水があると判定する。

0018

<漏水量算出部25>:撮像部21が撮影した複数の画像に写っているパイロットマーク95の角度の差に基づいて、漏水の量を算出する。例えば、撮像部21が画像を撮影した間隔と、漏水判定部26が算出したパイロットマーク95の回転角度とから、単位時間当たりの漏水量を算出する。
例えば、パイロットマーク95が0.09リットルの通水で1回転する場合において、パイロットマーク95の回転角度が4度であれば、その間の漏水量は、0.09×4÷360=0.001リットル(すなわち、1ミリリットル)である。画像の撮影間隔が5秒であれば、1時間当りの漏水量は、0.001÷5×3600=0.72リットルである。
なお、撮像部21が撮影した画像から水道メーター90の種別を判定し、判定した種別に基づいてパイロットマーク95が1回転したときの通水量を算出する構成であってもよい。

0019

<振動検知部27>:センサー装置12を表示部91の上に載置したとき、水道メーター90を通して伝わる振動を検知する。例えば、振動センサーを備え、振動センサーが検知した振動波形を表す振動データを生成する。生成した振動データを解析することにより、付近の漏水の有無を判定することができる。なお、振動検知部27が漏水による振動を検知しやすくするため、センサー装置12は、表示部91を覆う透明板の上に直接接触して載置される構成であることが好ましい。
<振動記憶部28>:例えば、USBメモリなどの記憶媒体やその他の記憶装置を用いて、振動検知部27が生成した振動データを、メーター番号や水栓番号など水道メーター90を識別する情報に紐付けて記憶する。これにより、振動記憶部28が複数の振動データを記憶している場合であっても、水道メーター90と振動データとの対応関係が明確になる。振動記憶部28が記憶した振動データは、例えば水道検針員が事業所に戻ったとき、記憶媒体を外して読取り装置に接続するなどして、読み出される。

0020

<通信部29>:携帯端末装置13と通信する。例えば、携帯端末装置13から測定開始信号受信する。
通信部29が測定開始信号を受信すると、まず、振動検知部27が振動の録音を開始し、撮像部21が第一の画像を撮影する。通信部29は、第一の画像を携帯端末装置13に対して送信する。画像抽出部22が第一の画像を解析して抽出画像を生成し、文字認識部23が直読式指示部92の指示値を判読する。通信部29は、文字認識部23が判読した直読式指示部92の指示値を携帯端末装置13に対して送信する。
第一の画像を撮影してから所定の時間(例えば5秒)が経過したら、振動検知部27が振動の録音を終了し、撮像部21が第二の画像を撮影する。画像抽出部22が第二の画像を解析して抽出画像を生成し、漏水判定部26が漏水の有無を判定する。漏水ありと判定した場合は、漏水量算出部25が漏水量を算出する。通信部29は、漏水判定部26が判定した判定結果と、漏水量算出部25が算出した漏水量とを携帯端末装置13に対して送信する。

0021

なお、撮像部21が画像を撮影する間隔は、5秒に限らず、もっと長くてもよいし、もっと短くてもよい。撮影間隔が長ければ長いほど、わずかな漏水を検知することができるが、測定にかかる時間が長くなる。検針の効率を考慮すると、10秒以下であることが好ましい。逆に、撮影間隔が短ければ短いほど、わずかな漏水を見逃す可能性が高くなるので、3秒以上であることが好ましい。漏水検出精度と検針効率とのバランスを考慮すると、5秒が最も好ましい。また、任意の間隔に設定できるよう構成してもよい。
撮像部21が撮影する画像の枚数は、2枚に限らず、もっと多くてもよい。その場合、撮像部21が画像を撮影する間隔は、それぞれ異なることが好ましい。例えば、第一の画像から第二の画像までの撮影間隔を2秒、第二の画像から第三の画像までの撮影間隔を3秒とする。そうすれば、漏水を見逃す可能性を抑えることができる。
振動検知部27が振動を録音する開始時刻及び終了時刻は、撮像部21が画像を撮影する時刻と異なっていてもよい。

0022

通信部29は、測定開始信号とともに、水道メーター90を識別する識別情報を携帯端末装置13から受信することが好ましい。そうすれば、通信部29が受信した識別情報を、振動記憶部28が振動データに紐付けて記憶することができる。
あるいは、撮像部21が撮影した画像から、個別識別番号96が写っている部分を抽出し、個別識別番号96を判読して、判読した個別識別番号96を振動記憶部28が振動データに紐付けて記憶する構成であってもよい。

0023

なお、通信部29は、振動検知部27が生成した振動データを携帯端末装置13に対して送信する構成であってもよい。その場合、振動記憶部28は、なくてもよい。しかし、振動データは、比較的大きなデータなので、送信するのに時間がかかる。このため、検針時には振動データを送信せず、振動記憶部28に記憶しておく構成のほうが、通信終了を待つ必要がなく、検針の効率を高めることができる。検針終了後、次の検針開始までの移動中に、通信部29が振動データを携帯端末装置13に対して送信する構成であってもよい。

0024

図5に示すように、携帯端末装置13は、以下の構成を備える。なお、これらの構成要素は、専用LSIやその他のハードウェアなどを用いて構成してもよいし、汎用CPUなどのハードウェアがプログラムなどのソフトウェアを実行することにより実現されるものであってもよい。例えば、スマートフォンタブレットなどにアプリケーションインストールすることにより、携帯端末装置13として機能させてもよい。

0025

近距離通信部31>:センサー装置12と通信する。例えば、水道検針員が携帯端末装置13のスタートボタンを押した場合に、センサー装置12に対して測定開始信号を送信する。上述したように、メーター番号や水栓番号などの識別情報を、測定開始信号とともに、センサー装置12に対して送信してもよい。また、センサー装置12から、撮像部21が撮影した全体画像、画像抽出部22が抽出した部分画像、文字認識部23が認識した指示値、漏水判定部26が判定した判定結果、漏水量算出部25が算出した漏水量などのデータを受信する。

0026

撮影画像表示部32>:撮像部21が撮影した全体画像を携帯端末装置13の表示画面に表示する。
<抽出画像表示部33>:画像抽出部22が抽出した部分画像を拡大して携帯端末装置13の表示画面に表示する。
<指示値入力部34>:水道検針員が読み取った水道メーター90の指示値を入力する。水道検針員は、水道メーター90の直読式指示部92を直接目視して指示値を読み取ってもよいが、抽出画像表示部33が表示した直読式指示部92の画像から読み取るほうが、楽な体勢で読み取ることができ、また、あたりが薄暗くても指示値を正しく読み取ることができる。水道検針員は、携帯端末装置13の数字ボタンを押すなどして、読み取った指示値を入力する。
入力値表示部35>:指示値入力部34が入力した指示値(入力値)を携帯端末装置13の表示画面に表示する。また、指示値入力部34が指示値をまだ入力していないときは、文字認識部23が認識した指示値を携帯端末装置13の表示画面に表示する。これにより、入力値表示部35に表示された指示値が正しい場合には、指示値の入力を省略することができ、検針の効率を高めることができる。また、表示部91が汚れている場合など、文字認識部23が指示値を正しく認識できなかった場合は、手入力により指示値を正しい値に修正することができる。

0027

<漏水通知部37>:漏水判定部26による判定結果や漏水量算出部25が算出した漏水量を水道検針員に通知する。例えば、漏水があると漏水判定部26が判定した場合に、そのことを携帯端末装置13の表示画面に表示したり、アラームを鳴らしたり、携帯端末装置13を振動させたりする。更に、携帯端末装置13の表示画面に漏水量を表示する。これにより、更に詳しい漏水検査をするなどの対処をすることができ、宅内漏水を早期に発見することができる。
具体的な対処方法としては、例えば、水道の契約者在宅であれば、水道検針員が声を掛けて、水道を使用中でないかを確認し、使用中であれば、使用を中止してもらう。そして、もう一度、漏水の有無を判定し、それでも漏水があると判定された場合には、漏水があることを契約者に伝える。
漏水がある場合、漏水箇所を特定し、修理するなどの対処が必要になる。しかし、漏水量が微量である場合、漏水箇所を特定するための検査や修理にかかるコストを考慮すると、しばらく様子を見たほうがよい場合もある。
漏水量算出部25が算出した漏水量が水道検針員に通知されているので、漏水量を契約者に伝えたり、どう対処すべきかのアドバイスをしたりすることができ、漏水量に見合った適切な対処をすることができる。

0028

遠距離通信部39>:水道局のデータ解析センターなどに備えられたサーバ装置40と通信する。例えば、撮像部21が撮影した全体画像、入力値表示部35が表示した指示値(文字認識部23が認識した値又は指示値入力部34が入力した値)、漏水判定部26による判定結果、漏水量算出部25が算出した漏水量などを、サーバ装置40に対して送信する。このように、サーバ装置40に対して検針結果をその都度送信すれば、水道検針装置10に検針結果を蓄えておく必要がなく、水道検針装置10の紛失などによる個人情報漏洩を防ぐことができる。水道検針員が水道検針装置10を自宅に持ち帰ることを許可できるので、水道検針員が現場に直行直帰でき、検針の効率を高めることができる。

0029

図6に示すように、携帯端末装置13の表示画面には、撮影画像表示部32が表示する全体画像62、抽出画像表示部33が表示する拡大された部分画像63、入力値表示部35が表示する入力値65(指示値)などが表示される。入力値表示部35は、部分画像63に隣接した位置に入力値65を表示する。これにより、直読式指示部92の指示値と、入力値65とを見比べることが容易になり、入力ミスを防ぐことができる。部分画像63や入力値65は通常横長であるから、入力値表示部35は、部分画像63の上又は下に入力値65を表示することが好ましい。

0030

以上のように、水道検針員は、センサー装置12の電源スイッチを入れて、センサー装置12を表示部91の上に載置し、携帯端末装置13のスタートボタンを押すだけで、積算使用量の判読、宅内漏水の判定、及び振動データの収集が自動的に行われる。水道検針員は、文字認識部23が認識した指示値を確認し、正しく認識されていない場合のみ、指示値を入力する。これにより、検針及び漏水検査にかかる労力を大幅に削減することができる。水道検針員の負荷が大幅に軽減されることにより、疲労による入力ミスや判断ミスなどのヒューマンエラーの発生を防ぐことができる。

0031

なお、画像抽出部22、文字認識部23及び漏水判定部26のうちのいくつか又はすべては、センサー装置12が備えるのではなく、携帯端末装置13が備える構成であってもよい。また、水道検針装置10は、センサー装置12と携帯端末装置13とに分かれているのではなく、一体型の装置であってもよい。

0032

図7に示すように、サーバ装置40は、以下の構成を備える。
<通信部41>:水道検針装置10と通信する。例えば、携帯端末装置13から、撮像部21が撮影した全体画像、入力値表示部35が表示した指示値、漏水判定部26による判定結果などを受信する。また、読取り装置などから、センサー装置12の振動記憶部28が記憶した振動データなどを受信する。
通信部41が受信したデータは、記録装置49が記憶する。撮像部21が撮影した全体画像には、直読式指示部92と、個別識別番号96とが含まれているので、これを記録装置49に記録することにより、検針結果に疑義がある場合の証拠として使用することができる。

0033

<付近漏水判定部42>:振動データを解析して、付近の漏水の有無を判定する。例えば、漏水に特有振動パターンが振動データに含まれる場合は、付近に漏水があると判断する。漏水の判定に高度な技能がいらないので、ベテラン技術者が現場に行く必要がなく、水道検針員が水道検針時に収集したデータに基づいて、容易に漏水の判定をすることができる。これにより、従来(例えば3年に1回程度)よりもかなり高い頻度(例えば2ヶ月に1回程度)で漏水の判定をすることができ、早期に漏水を発見し、人身事故などの重大事故の発生を未然に防ぐことができる。
生の振動データを記録装置49が記憶しているので、漏水があると判定した場合、更に高度な解析をして、判定精度を高めることもできる。
付近漏水判定部42による判定結果は、記録装置49が記録する。これにより、検針結果と漏水判定結果とを一元的に管理することができる。

0034

<漏水地図作成部43>:付近漏水判定部42の判定結果に基づいて、漏水地図を作成する。例えば、記録装置49は、地理情報システムGIS)など、地形行政区画建造物などの一般的な地図や、水道メーター並びに公道上の配水管及び給水管の設置場所などの水道網に関する地図などを表すデータをあらかじめ記憶している。漏水地図作成部43は、記録装置49が記録した付近漏水判定部42の判定結果を取得し、付近に漏水があるという判定の場合に、その水道メーター90に接続している配給水管を、漏水の可能性のある場所として、地図上にマークする。
他のデータとの組み合わせにより、漏水箇所を絞り込んでもよい。例えば、宅内漏水がない水道メーター90の付近に漏水がある場合、漏水箇所は、水道メーター90よりも上流であると考えられる。また、近接した複数の水道メーター90で、付近に漏水がある場合、漏水箇所は、漏水に特有の振動パターンの振幅が大きいほうの水道メーター90に近いと考えられる。これにより、漏水調査の効率を高めることができる。

0035

漏水地図作成部43が作成した漏水地図は、電子データの形で、例えば、漏水調査員の携帯端末に対して送信される。漏水調査員の携帯端末は、受信した漏水地図を表示し、漏水調査員は、携帯端末に表示された漏水地図にしたがって、漏水調査をする。漏水地図を印刷する必要がないので、紙資源を節約することができる。
水道検針のたびに漏水地図を作成できるので、例えば2ヶ月に1回など、高い頻度で漏水地図を作成することができる。これを使って実地調査をすることにより、早期に漏水を発見することができるので、重大事故の発生を未然に防ぐことができる。

0036

なお、水道検針装置10が付近漏水判定部を備え、振動検知部27が収集した振動データを解析して付近の漏水の有無を判定する構成であってもよい。そうすれば、判定結果をその場で水道検針員に通知し、漏水がある場合に、更に詳しい漏水検査をするなどの対応を取ることができ、漏水を早期に発見することができる。しかし、その場合であっても、生の振動データを振動記憶部28に記憶しておき、サーバ装置40の付近漏水判定部42で水道検針装置10よりも高度な解析をすることが好ましい。

0037

以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例である。本発明は、これに限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって定義される範囲から逸脱することなく様々に修正し、変更し、追加し、又は除去したものを含む。これは、以上の説明から当業者に容易に理解することができる。

0038

10 水道検針装置、12センサー装置、13携帯端末装置、21撮像部、22画像抽出部、23文字認識部、25漏水量算出部、26漏水判定部、27振動検知部、28振動記憶部、29,41通信部、31近距離通信部、32撮影画像表示部、33抽出画像表示部、34指示値入力部、35入力値表示部、37漏水通知部、39遠距離通信部、40サーバ装置、42付近漏水判定部、43 漏水地図作成部、49記録装置、62 全体画像、63部分画像、65入力値、90水道メーター、91 表示部、92直読式指示部、93,94 円読式指示部、95パイロットマーク、96 個別識別番号。

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