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技術 駆動装置、画像読取装置および画像形成装置

出願人 シャープ株式会社
発明者 井口和博中西健二福留正一数藤康裕車拓樹
出願日 2015年10月14日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2015-203180
公開日 2017年4月20日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2017-075645
状態 特許登録済
技術分野 FAXの走査装置 ベルト・チェーン 投影型複写機の光学系 電子写真一般。全体構成、要素 伝動装置 プーリ
主要キーワード 支持プーリ 円柱側面 シャフト挿入孔 機構構造 螺子溝 原稿読み取り方向 テンションスプリング 駆動ワイヤ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題

駆動プーリ巻回表面から駆動ワイヤが浮くことを防止し、駆動時に駆動ワイヤの浮きによって生じる巻取動作不良を抑制して、被駆動体を一様な速度で移動させることができる駆動装置画像読取装置および画像形成装置を提供する

解決手段

駆動ワイヤ(45b)が巻回される駆動プーリ(39b)の巻回表面(60)に固定穴(61)とガイド溝(62)が形成されており、ガイド溝(62)に沿って配置された駆動ワイヤ(45b)が固定部材(67)で固定穴(61)に固定され、ガイド溝(62)の底面には、巻回表面(60)とガイド溝(62)の境界領域に凸状の曲面部(69)が形成されている。

概要

背景

従来から、画像読取装置や画像形成装置が備えている光源ユニットを移動させる駆動装置として、光源ユニットに接続した駆動ワイヤ駆動プーリに巻きつけて、駆動プーリを回転駆動することで光源ユニットを移動させる方式のものが提案されている(例えば特許文献1)。

このような従来の駆動装置の駆動プーリと駆動ワイヤを図11に模式断面図で示し、図12に外観斜視図として示す。図11に示したように、駆動プーリPに形成された固定用の穴Hに固定部材Bで駆動ワイヤWを固定してから、略円柱形状の駆動プーリPの表面Psに形成された溝Gに沿って駆動ワイヤWを巻き始め、表面Psに駆動ワイヤWを巻き付けている。このとき、固定用の穴Hに固定部材Bで駆動ワイヤWを固定することから、駆動プーリPの表面Psよりも回転中心方向に沈み込んだ位置から駆動ワイヤWを巻き始め、溝Gに沿って表面Psに駆動ワイヤWを這わせることになる。

しかし、駆動ワイヤWはその材質と直径に応じた曲げ剛性を有しており、図12に示したように、固定部材Bでの固定位置から表面Psに至るまでの距離が短いため側面形状に追従できず、巻き始め位置や溝Gとの境界位置で表面Psから浮き上がりWfが形成されてしまうことがあった。

駆動ワイヤWが浮き上がりWfのように浮いていると、駆動装置の駆動時に駆動プーリPに駆動ワイヤWを巻回する際に、浮いた部分が干渉して均一な長さで駆動ワイヤWを巻回できない可能性や、駆動時に浮いた部分が巻き直されて駆動ワイヤWの空転が生じる可能性があった。これにより、駆動プーリPによる駆動ワイヤWの巻取動作が不均一になると、駆動ワイヤWに接続された被駆動体である光源ユニットの移動も不均一になり、画像読取り動作の位置ずれが生じて読取画像にブレが生じてしまうという問題があった。

概要

駆動プーリの巻回表面から駆動ワイヤが浮くことを防止し、駆動時に駆動ワイヤの浮きによって生じる巻取動作不良を抑制して、被駆動体を一様な速度で移動させることができる駆動装置、画像読取装置および画像形成装置を提供する駆動ワイヤ(45b)が巻回される駆動プーリ(39b)の巻回表面(60)に固定穴(61)とガイド溝(62)が形成されており、ガイド溝(62)に沿って配置された駆動ワイヤ(45b)が固定部材(67)で固定穴(61)に固定され、ガイド溝(62)の底面には、巻回表面(60)とガイド溝(62)の境界領域に凸状の曲面部(69)が形成されている。

目的

本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、駆動プーリの巻回表面から駆動ワイヤが浮くことを防止し、駆動時に駆動ワイヤの浮きによって生じる巻取動作不良を抑制して、被駆動体を一様な速度で移動させることができる駆動装置、画像読取装置および画像形成装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

駆動プーリ駆動ワイヤ巻回され、前記駆動プーリが回転することで前記駆動ワイヤに接続された被駆動体を移動する駆動装置であって、前記駆動プーリには前記駆動ワイヤが巻回される巻回表面に固定穴ガイド溝が形成されており、前記ガイド溝に沿って配置された前記駆動ワイヤが固定部材で前記固定穴に固定され、前記ガイド溝の底面には、前記巻回表面と前記ガイド溝の境界領域に凸状の曲面部が形成されていることを特徴とする駆動装置。

請求項2

請求項1に記載の駆動装置であって、前記ガイド溝の底面には、さらに前記固定穴と前記曲面部の間に平面部が形成されていることを特徴とする駆動装置。

請求項3

請求項1又は2に記載の駆動装置であって、前記駆動プーリの回転中心軸を中心にして、前記曲面部と前記巻回表面の境界位置は、前記固定穴の形成方向と為す角度が90度以下であることを特徴とする駆動装置。

請求項4

請求項1から3のいずれか1つに記載の駆動装置であって、前記固定部材は、前記駆動ワイヤの一部に設けられたボール端子であることを特徴とする駆動装置。

請求項5

請求項1から4のいずれか1つに記載の駆動装置を備え、前記被駆動体は、被照射体を画像として読取るための光源ユニットであることを特徴とする画像読取装置。

請求項6

請求項5に記載の画像読取装置と、前記画像読取装置により読取られた画像を記録用紙印刷する印刷部を備えたことを特徴とする画像形成装置

技術分野

0001

この発明は、駆動装置画像読取装置および画像形成装置に関し、特に駆動プーリ駆動ワイヤを用いて光源ユニットを移動させる駆動装置、画像読取装置および画像形成装置に関する。

背景技術

0002

従来から、画像読取装置や画像形成装置が備えている光源ユニットを移動させる駆動装置として、光源ユニットに接続した駆動ワイヤを駆動プーリに巻きつけて、駆動プーリを回転駆動することで光源ユニットを移動させる方式のものが提案されている(例えば特許文献1)。

0003

このような従来の駆動装置の駆動プーリと駆動ワイヤを図11に模式断面図で示し、図12外観斜視図として示す。図11に示したように、駆動プーリPに形成された固定用の穴Hに固定部材Bで駆動ワイヤWを固定してから、略円柱形状の駆動プーリPの表面Psに形成された溝Gに沿って駆動ワイヤWを巻き始め、表面Psに駆動ワイヤWを巻き付けている。このとき、固定用の穴Hに固定部材Bで駆動ワイヤWを固定することから、駆動プーリPの表面Psよりも回転中心方向に沈み込んだ位置から駆動ワイヤWを巻き始め、溝Gに沿って表面Psに駆動ワイヤWを這わせることになる。

0004

しかし、駆動ワイヤWはその材質と直径に応じた曲げ剛性を有しており、図12に示したように、固定部材Bでの固定位置から表面Psに至るまでの距離が短いため側面形状に追従できず、巻き始め位置や溝Gとの境界位置で表面Psから浮き上がりWfが形成されてしまうことがあった。

0005

駆動ワイヤWが浮き上がりWfのように浮いていると、駆動装置の駆動時に駆動プーリPに駆動ワイヤWを巻回する際に、浮いた部分が干渉して均一な長さで駆動ワイヤWを巻回できない可能性や、駆動時に浮いた部分が巻き直されて駆動ワイヤWの空転が生じる可能性があった。これにより、駆動プーリPによる駆動ワイヤWの巻取動作が不均一になると、駆動ワイヤWに接続された被駆動体である光源ユニットの移動も不均一になり、画像読取り動作の位置ずれが生じて読取画像にブレが生じてしまうという問題があった。

先行技術

0006

実開昭62−154443号(実願昭61−041211号)のマイクロフィルム

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、駆動プーリの巻回表面から駆動ワイヤが浮くことを防止し、駆動時に駆動ワイヤの浮きによって生じる巻取動作不良を抑制して、被駆動体を一様な速度で移動させることができる駆動装置、画像読取装置および画像形成装置を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するために、本発明の駆動装置は、駆動プーリに駆動ワイヤが巻回され、前記駆動プーリが回転することで前記駆動ワイヤに接続された被駆動体を移動する駆動装置であって、前記駆動プーリには前記駆動ワイヤが巻回される巻回表面に固定穴ガイド溝が形成されており、前記ガイド溝に沿って配置された前記駆動ワイヤが固定部材で前記固定穴に固定され、前記ガイド溝の底面には、前記巻回表面と前記ガイド溝の境界領域に凸状の曲面部が形成されていることを特徴とする。

0009

このような本発明の駆動装置では、巻回表面とガイド溝の境界領域に形成された曲面部に沿って、駆動ワイヤが駆動プーリに巻回されるため、巻回表面から駆動ワイヤが浮くことを防止できる。したがって、駆動時に駆動ワイヤの浮きによって生じる巻取動作不良が抑制され、被駆動体を一様な速度で移動させることができる。

0010

また、本発明の一実施態様では、前記ガイド溝の底面には、さらに前記固定穴と前記曲面部の間に平面部が形成されている。

0011

また、本発明の一実施態様では、前記駆動プーリの回転中心軸を中心にして、前記曲面部と前記巻回表面の境界位置は、前記固定穴の形成方向と為す角度が90度以下である。

0012

また、本発明の一実施態様では、前記固定部材は、前記駆動ワイヤの一部に設けられたボール端子である。

0013

また上記課題を解決するために、本発明の画像読取装置は前記駆動装置を備え、前記被駆動体は、被照射体を画像として読取るための光源ユニットである。

0014

このような本発明の画像読取装置でも、巻回表面とガイド溝の境界領域に形成された曲面部に沿って、駆動ワイヤが駆動プーリに巻回されるため、巻回表面から駆動ワイヤが浮くことを防止できる。したがって、駆動時に駆動ワイヤの浮きによって生じる巻取動作不良が抑制され、光源ユニットを一様な速度で移動させることができ、読取画像のブレを抑制して良好に画像を読み取ることができる。

0015

また上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、前記画像読取装置と、前記画像読取装置により読取られた画像を記録用紙印刷する印刷部を備えたことを特徴とする。

0016

このような本発明の画像形成装置でも、巻回表面とガイド溝の境界領域に形成された曲面部に沿って、駆動ワイヤが駆動プーリに巻回されるため、巻回表面から駆動ワイヤが浮くことを防止できる。したがって、駆動時に駆動ワイヤの浮きによって生じる巻取動作不良が抑制され、光源ユニットを一様な速度で移動させることができ、読取画像のブレを抑制して良好に画像を読み取り、良好に画像形成することができる。

発明の効果

0017

本発明では、駆動プーリの巻回表面から駆動ワイヤが浮くことを防止し、駆動時に駆動ワイヤの浮きによって生じる巻取動作不良を抑制して、被駆動体を一様な速度で移動させることができる駆動装置、画像読取装置および画像形成装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0018

本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略断面図である。
本発明が適用される画像読取装置の構成例を示す概略断面図である。
原稿読取部の機構部分の具体的構造を示す概略斜視図である。
駆動プーリの構造を拡大して示す外観斜視図である。
駆動プーリに駆動ワイヤを巻回した状態を示すガイド溝位置での模式断面図である。
駆動プーリに駆動ワイヤを巻回した状態を示す外観斜視図である。
第1実施形態におけるガイド溝の底面に形成される平面部と曲面部の構造を説明する模式断面図である。
第2実施形態におけるガイド溝の底面に形成される平面部と曲面部の構造を説明する模式断面図である。
第3実施形態におけるガイド溝の底面に形成される平面部と曲面部の構造を説明する模式断面図である。
第4実施形態におけるガイド溝の底面に形成される平面部と曲面部の構造を説明する模式断面図である。
従来の駆動装置の駆動プーリと駆動ワイヤを示す模式断面図である。
従来の駆動装置の駆動プーリと駆動ワイヤを示す外観斜視図である。

実施例

0019

(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明が適用される画像形成装置100を示す概略斜視図である。画像形成装置100は、装置本体110及び自動原稿送り装置120を備え、さらに、装置本体110は、原稿の画像を読み取る原稿読取部90と、原稿が載置される原稿載置台92とを備えている。

0020

原稿読取部90は、装置本体110の上部に設けられている。原稿載置台92は、透明ガラスで形成され、原稿読取部90の上側に設けられている。自動原稿送り装置120は、原稿載置台92の上側に取り付けられており、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送する。また、自動原稿送り装置120は、装置本体110と自動原稿送り装置120とを連結する軸回り回動自在に構成され、原稿載置台92の上を開放することにより原稿を手置きで置くことができるようになっている。

0021

自動原稿送り装置120、原稿読取部90及び原稿載置台92により、本発明にかかる画像読取装置が構成されている。画像形成装置100は、画像読取装置により読み取られた原稿の画像又は外部から受信した画像データに応じて、所定の用紙に対して多色及び単色の画像を形成する。

0022

装置本体110は、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7及び2次転写ユニット10を備える構成とされている。本画像形成装置において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。

0023

画像形成装置100は、さらに、給紙カセット81、手差し給紙カセット82、排紙トレイ91を備えている。

0024

<画像読取装置の説明>
図2は、図1に示す画像読取装置、すなわち自動原稿送り装置120、原稿読取部90及び原稿載置台92の概略縦断面図である。

0025

原稿読取部90は、光源部130を含む光源ユニット140、ミラーユニット141、集光レンズ142及び撮像素子(ここではCCD)143を備えている。

0026

原稿載置台92は、透明なガラス板からなり、主走査方向の両端部が原稿読取部90の枠体に載置されている。自動原稿送り装置120は、副走査方向(図2中の矢印Xに沿う方向)に沿った軸線回りに(例えばヒンジによって軸支され)原稿読取部90に対して開閉可能となっている。自動原稿送り装置120の下面は、原稿読取部90の原稿載置台92上に載置された原稿Dを上から押さえ原稿カバーを兼ねている。

0027

画像読取装置は、原稿固定方式により原稿Dを固定して原稿画像を読み取ると共に、原稿移動方式により原稿Dを移動させて原稿画像を読み取るように構成されている。

0028

原稿固定方式によって原稿Dの原稿画像を読み取る場合、光源ユニット140は原稿載置台92に載置される原稿Dに対して原稿載置台92を介して光を照射しながら一定の速度で副走査方向Xの一方側に移動して原稿Dの画像を走査する。このとき、光源部130は、原稿載置台92の下から原稿Dが載置される載置面に向けて光を照射する。それと同時にミラーユニット141は光源ユニット140の移動速度の1/2の移動速度で同じく副走査方向Xの一方側に移動する。

0029

光源ユニット140にて照明された原稿Dからの反射光(読取光)は、光源ユニット140に設けられた第1ミラー反射したのち、ミラーユニット141の第2及び第3ミラーによって光路変換され、集光レンズ142を介して撮像素子143に結像し、ここで原稿画像光が読み取られて電気的な画像データに変換される。

0030

一方、原稿移動方式によって原稿Dの原稿画像を読み取る場合、光源ユニット140及びミラーユニット141が図2に示される位置に静止したまま、自動原稿送り装置120によって原稿Dが図2に示される位置の上部を通過するように副走査方向Xの一方側に搬送される。

0031

そして、原稿読取ガラス144上を通過した原稿Dの一方の面に、光源ユニット140からの光が該原稿読取ガラス144を介して照射されて該一方の面で反射される。原稿Dから反射された光は、上述の原稿固定方式と同様に第1ミラーから第2ミラーさらに第3ミラーによって光路変換され、集光レンズ142を介して撮像素子143に結像し、ここで原稿画像が読み取られて電気的な画像データに変換される。

0032

<画像読取装置の機構構造の説明>
図3は、上記構成の画像読取装置において、原稿を走査して読み取る原稿読取部90の機構部分の具体的構造を示す概略斜視図である。

0033

図3に示すように、原稿読取部90の外枠である筐体35(図中二点鎖線により示す)の底部には、集光レンズ142と撮像素子143とを内包した暗箱18が配置されている。光源ユニット140とミラーユニット141とは、この暗箱18の上方を通過しつつ筐体35の底部に沿って、原稿読み取り方向である副走査方向Xに往復移動するように設けられている。筐体35には、例えば、表面に亜鉛メッキを施した鋼板が用いられる。

0034

また、光源ユニット140が取り付けられた走査基台145は、主走査方向Yの両端部にワイヤ固定部21a,21bを有している。一方のワイヤ固定部21aには、一方の駆動ワイヤ45aが固定され、他方のワイヤ固定部21bには、他方の駆動ワイヤ45bが固定されている。また、走査基台145の両端部は、ガイドレール36a,36bにそれぞれ支持されており、走査基台145はこのガイドレール36a,36b上を原稿読み取り方向(副走査方向)Xに往復移動するようになっている。この移動方向Xは、走査基台145の両端に固定された駆動ワイヤ45a,45bが両端部の支持プーリ54a,55aに掛けられた方向で決まるが、これについては後述する。

0035

また、ミラーユニット141が取り付けられた走査基台155も同様に、主走査方向Yの両端部にワイヤ固定部22a,22bを有している。一方のワイヤ固定部22aには、プーリ49aが取り付けられ、このプーリ49aに駆動ワイヤ45aが掛けられている。また、他方のワイヤ固定部22bにも、プーリ49bが取り付けられ、このプーリ49bに駆動ワイヤ45bが掛けられている。また、走査基台155の両端部は、ガイドレール37a,37bにそれぞれ支持されており、走査基台155はこのガイドレール37a,37b上を副走査方向Xに往復移動するようになっている。すなわち、走査基台155に取り付けられたミラーユニット141は、走査基台145に取り付けられた光源ユニット140と同じ方向に、光源ユニット140と連係して移動するようになっている。

0036

駆動モータ38は、光源ユニット140とミラーユニット141とを駆動するステッピングモータであり、図示しないモータ制御回路によって回転が制御される。駆動モータ38の出力軸の回転は、タイミングベルト44を介して駆動シャフト43に伝達され、駆動シャフト43の両端部に取り付けられた駆動プーリ39a,39bを回転させる。駆動プーリ39a,39bには、駆動ワイヤ45a,45bがそれぞれ巻かれており、さらに駆動ワイヤ45a,45bは、それぞれ走査基台145,155の各ワイヤ固定部21a,21b,22a,22bに固定されている。駆動プーリ39a,39bの回転は、駆動ワイヤ45a,45bによって直線運動に変換され、走査基台145,155を副走査方向Xに移動させる。駆動シャフト43及び駆動プーリ39a,39bは鋼製であり、駆動ワイヤ45a,45bにはスチールワイヤが用いられる。

0037

<駆動ワイヤの掛け回し構造の説明>
駆動ワイヤ45aの一端は、フック46aに固定されている。その先は、走査基台155のプーリ49aに掛けられ、さらにその先は、走査終端側の走査基台145のワイヤ固定部21aに固定されている。プーリ49aは動滑車のような動きをするので、走査基台155(ミラーユニット141)は、走査基台145(光源ユニット140)の1/2の速度で移動する。走査基台145に固定された駆動ワイヤ45aのさらに先は、支持プーリ54aに掛けられている。さらに、その先は駆動プーリ39aの周囲に巻き掛けられた後、走査始端側にある支持プーリ55aに掛けられている。そして、さらにその先は、走査基台155のプーリ49aに掛けられている。その先の終端部は、テンションスプリング47aを介して筐体35に固定されている。なお、テンションスプリング47aに至る直前で駆動ワイヤ45aがほぼ直角に曲がっている部分には、図示しないプーリが設けられている。このプーリによって、駆動ワイヤ45aのテンションの方向が、筐体35に掛けられたテンションスプリング47aの方向に変えられる。

0038

上記構成において、駆動プーリ39aが図3において時計回りに回転すると、駆動ワイヤ45aのフック46a側が巻き取られる。これによって、走査基台145及び走査基台155が、走査始端側から走査終端側へ移動する。駆動プーリ39aの回転に伴って、駆動ワイヤ45aのテンションスプリング47a側は弛むが、プーリ49aが走査終端側へ移動して、弛んだ分を横U字型に伸ばしていく。駆動プーリ39aが逆方向(反時計回り)に回転すると、テンションスプリング47a側が巻き取られ、プーリ49aに掛けられた横U字型の部分が巻き取られて走査基台155が、走査終端側から走査始端側へ移動し、これに伴って走査基台145も移動する。

0039

以上の説明は、一方の駆動ワイヤ45aについてであるが、他方の駆動ワイヤ45bも同様に一端がフック46bに固定され、その先が、プーリ49b、ワイヤ固定部22b、支持プーリ54b、駆動プーリ39b、支持プーリ55b及びプーリ49bを経て、終端がテンションスプリング47bを介して筐体35に固定されている。

0040

<駆動プーリの構造の説明>
図4は、本発明の駆動プーリ39bの構造を拡大して示す外観斜視図である。図4では駆動プーリ39bのみを示しているが、駆動プーリ39aも駆動プーリ39bと対称な形状であり同様の構造を有している。

0041

駆動プーリ39bは略円柱形状の部材であり、円柱側面である巻回表面60の一部には固定穴61とガイド溝62が形成されている。円柱中心軸にはシャフト取付部63が形成され、シャフト取付部63にはシャフト挿入孔64と螺子孔65が形成されている。また、シャフト取付部63の外周にはスポーク部66が形成されて、巻回表面60とシャフト取付部63とが接続されている。

0042

固定穴61とガイド溝62は、駆動プーリ39bの幅方向(主走査方向Y)略中央に設けられている。固定穴61は略円形状の穴であり、巻回表面60から中心軸方向に向かって垂直に所定の深さまで形成されている。ガイド溝62は固定穴61の略中心を横断して巻回表面60に設けられた溝形状であり、その幅は駆動ワイヤ45bの太さと略同一である。

0043

シャフト取付部63は、駆動プーリ39bの中心軸に駆動シャフト43を取り付けるためのハブである。シャフト挿入孔64は、駆動プーリ39bとシャフト取付部63の共通する中心軸に沿って形成された貫通孔であり、駆動シャフト43が挿入される。螺子孔65は、シャフト取付部63の一部に設けられた中心軸に向かって設けられた貫通孔であり、後述するように螺子70を用いて駆動シャフト43に駆動プーリ39bを固定するための孔である。

0044

<駆動プーリへの駆動ワイヤの固定と巻回の説明>
次に、図5図6を用いて駆動プーリ39bへの駆動ワイヤ45bの巻回について詳細に説明する。図5は駆動プーリ39bに駆動ワイヤ45bを巻回した状態を示すガイド溝62位置での模式断面図であり、図6は外観斜視図である。

0045

図5に示すように、駆動ワイヤ45bには固定部材67が取り付けられ、固定部材67を固定穴61に押し込むことで、駆動ワイヤ45bの一部を駆動プーリ39bに固定する。図5では、固定部材67として鋼球などのボール端子を用いた例を示している。ボール端子を固定部材67とする場合には、ボール端子の直径を固定穴61と略同一か少し大きくし、駆動ワイヤ45bにボール端子をかしめて固定し、ボール端子を固定穴61に圧入することで、駆動ワイヤ45bが駆動プーリ39bに固定される。固定部材67としてボール端子を用いると、駆動ワイヤ45bが中心軸方向に過剰に押し込まれて凹むことがなく、巻回表面60からの駆動ワイヤ54の浮きを抑制することができて好ましい。固定部材67としては、固定穴61の内面螺子溝を形成しておき駆動ワイヤ45bを螺子で押し込む構成としてもよい。

0046

ガイド溝62の底面には、固定穴61の両脇に平坦な平面部68が形成され、平面部68から巻回表面60にわたって曲面部69が形成されている。したがって、固定部材67で固定穴61に固定された駆動ワイヤ45bは、固定穴61、平面部68、曲面部69、巻回表面60の順に駆動プーリ39bの周囲に巻回される。平面部68から巻回表面60にわたって曲面部69が形成されていることにより、平面部68の延長と巻回表面60が交差する角度よりも緩やかに曲面部69が巻回表面60と交差し、急激な角度変化が生じない。このように急激な角度変化が生じないことで、図6に示したように駆動ワイヤ45bの曲げ剛性による浮き上がりを抑制して、駆動プーリ39の表面に駆動ワイヤ45bを密着させて巻回することができる。

0047

図7は本実施形態のガイド溝62の底面に形成される平面部68と曲面部69の構造を詳細に説明する模式断面図である。図7では、駆動プーリ39a、39bのうち、駆動ワイヤ45bを巻回する面である固定穴61、平面部68、曲面部69、巻回表面60のみを示し他の構造は図示を省略している。

0048

平面部68は、巻回表面60を円周としたときの弦の一部であり、中心軸からの高さを68hとし、固定穴61の周囲から曲面部69までの長さを68lとするように形成されている。固定穴61は、直径Φの円柱状の穴であり、平面部68を構成する弦を二等分する垂線方向に形成されている。

0049

曲面部69は、平面部68の端部から巻回表面60にわたって曲率半径Rで形成された凸状の曲面である。曲面部69と平面部68の境界位置が固定穴61の中心を通る垂線と為す角度をθ1とし、曲面部69と巻回表面60の境界位置が固定穴61の中心を通る垂線と為す角度をθ2としている。このときθ2が大きくなり過ぎると、平面部68と曲面部69との交差する角度が大きくなり過ぎて駆動ワイヤ45a、45bの浮き上がりが生じる可能性が高くなるため、θ2は90度以下が好ましい。θ2は45度以下であっても、平面部68の延長と巻回表面60が交差する角度よりも、曲面部69と巻回表面60が交差する角度のほうが緩やかなので、駆動ワイヤ45a、45bの浮き上がり抑制効果は得られが、θ2を45度以上とすることが曲面部69と巻回表面60の交差角度を緩やかにして効果的に浮き上がりを抑制するためには好ましい。

0050

これら固定穴61、平面部68、曲面部69、巻回表面60を設計する各パラメータは、曲面部69と巻回表面60の交差角度を緩やかにするために適切な数値で設計される。
[実施例]
図7に示した駆動プーリ39a、39bの一例として、巻回表面60の直径を22.45mmとし、曲面部69の曲率半径Rを6.0mmとし、固定穴61の直径Φを4.0mmとし、平面部68の高さ68hを8.725mmとし、平面部68の長さ68lを2.28mmとし、θ2を58.565度として設計した。この条件で設計した駆動プーリ39a、39bに対して、直径1.0mmの駆動ワイヤ45a、45bに、直径4.0mmのボール端子をかしめて固定部材67として取り付け、駆動ワイヤ45a、45bの巻回を行った。その結果、平面部68、曲面部69、巻回表面60に駆動ワイヤ45a、45bを良好に密着させて巻回することができ、駆動ワイヤ45a、45bに浮き上がりは生じなかった。

0051

上述したように本実施形態の駆動プーリ39a,39bでは、ガイド溝62の底面に平面部68と曲面部69が形成されているため、駆動ワイヤ45bの浮き上がりを抑制し、駆動時に駆動ワイヤ45bの浮きによって生じる巻取動作不良を抑制して、被駆動体である光源ユニット140を一様な速度で移動させることができる。これにより、画像読取装置では読取画像のブレを抑制して良好に画像を読み取ることができ、画像形成装置では良好に画像形成することができる。

0052

(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態は平面部68と曲面部69の設計が第1実施形態と異なり、他は第1実施形態と同様であるため重複する説明は省略する。図8は、本実施形態におけるガイド溝の底面に形成される平面部と曲面部の構造を説明する模式断面図である。

0053

図8に示すように、本実施形態ではθ2を90度に設定している。本実施形態でも、平面部68と曲面部69の境界位置、および曲面部69と巻回表面60との交差角度は緩やかであり、駆動ワイヤ45a、45bの浮き上がりを抑制できる。

0054

(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態は平面部68が無い点が第1実施形態と異なり、他は第1実施形態と同様であるため重複する説明は省略する。図9は、第4実施形態におけるガイド溝の底面に形成される平面部と曲面部の構造を説明する模式断面図である。

0055

図9に示すように、本実施形態では固定穴61の周囲から巻回表面60にわたって曲面部69が形成されている。本実施形態でも、曲面部69と巻回表面60との交差角度は、平面部68を形成した場合の仮想線延長と巻回表面60が交差する角度よりも緩やかであり、駆動ワイヤ45a、45bの浮き上がりを抑制できる。

0056

(第4実施形態)
以下、本発明の第4実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態も平面部68が無い点と曲面部69の設計が第1実施形態と異なり、他は第1実施形態と同様であるため重複する説明は省略する。図10は、第4実施形態におけるガイド溝の底面に形成される平面部と曲面部の構造を説明する模式断面図である。

0057

図10に示すように、本実施形態では固定穴61の周囲から巻回表面60にわたって曲面部69が形成され、θ2を90度に設定しており、曲面部69が取りうる最大の範囲に形成されている。本実施形態でも、曲面部69と巻回表面60との交差角度は、平面部68を形成した場合の仮想線延長と巻回表面60が交差する角度よりも緩やかであり、駆動ワイヤ45a、45bの浮き上がりを抑制できる。

0058

1…露光ユニット
2…現像器
3…感光体ドラム
4…クリーナユニット
5…帯電器
6…中間転写ベルトユニット
7…定着ユニット
10…次転写ユニット
18…暗箱
21a,21b,22a、22b…ワイヤ固定部
35…筐体
36a,37a…ガイドレール
38…駆動モータ
39a,39b…駆動プーリ
43…駆動シャフト
44…タイミングベルト
45a,45b…駆動ワイヤ
46a,46b…フック
47a,47b…テンションスプリング
49a,49b…プーリ
54a54b,55a,55b…支持プーリ
60…巻回表面
61…固定穴
62…ガイド溝
63…シャフト取付部
64…シャフト挿入孔
65…螺子孔
66…スポーク部
67…固定部材
68…平面部
69…曲面部
70…螺子
81…給紙カセット
82…手差し給紙カセット
90…原稿読取部
91…排紙トレイ
92…原稿載置台
100…画像形成装置
110…装置本体
120…自動原稿送り装置
130…光源部
140…光源ユニット
141…ミラーユニット
142…集光レンズ
143…撮像素子
144…原稿読取ガラス
145,155…走査基台

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