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技術 ディスクスクリーン装置

出願人 東京都下水道サービス株式会社
発明者 山田素義戸張真吾
出願日 2015年10月14日 (3年9ヶ月経過) 出願番号 2015-202687
公開日 2017年4月20日 (2年3ヶ月経過) 公開番号 2017-075471
状態 特許登録済
技術分野 運河・水路・えん堤 下水
主要キーワード 基準底面 側近傍領域 前面部位 側方傾斜面 底部ブロック 上昇流れ 背面部位 側面視円弧状
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

ディスクスクリーン装置において、スクリーン本体の上流側でし渣が大きな塊に成長することを抑制でき、かつ、容易に取り扱うことができるようにする。

解決手段

処理対象水を流すための水路部2と、軸方向が水路部2の幅方向に向くように配される回転軸21、及び、回転軸21に対してその軸方向に間隔をあけて設けられる複数枚ディスク22を有し、水路部2に対して回転軸21を中心に回転自在に設けられるスクリーン本体3と、スクリーン本体3に対して上流側に隣り合う水路部2の上流側隣接領域CLAに配され、上流側隣接領域CLAを水路部2の幅方向に並ぶ複数の分割領域PAに分割する分割部6と、を備えるディスクスクリーン装置1を提供する。

概要

背景

従来、下水道施設などには、例えば特許文献1のように、流れてくる処理対象水に含まれるし渣(比較的大きなゴミ)を捕捉して処理対象水から除去するためのディスクスクリーン装置が設けられている。ディスクスクリーン装置は、複数の円板状またはリング状のディスク所定間隔で配列して円柱状の外観を有するスクリーン本体(ディスクスクリーン本体)を備える。スクリーン本体は、その軸線水路幅方向に向くように水路に配される。

この種のディスクスクリーン装置では、スクリーン本体が回転することで、処理対象水と共に水路の上流側から流れてくるし渣をスクリーン本体の外周部に付着させ、処理対象水から除去する。
特許文献1には、し渣がスクリーン本体の外周部に好適に付着するように、ディスクの外周面に、し渣を引っ掛けるための突起(し渣掻き揚げレーキ)を形成した構成が開示されている。

概要

ディスクスクリーン装置において、スクリーン本体の上流側でし渣が大きな塊に成長することを抑制でき、かつ、容易に取り扱うことができるようにする。処理対象水を流すための水路部2と、軸方向が水路部2の幅方向に向くように配される回転軸21、及び、回転軸21に対してその軸方向に間隔をあけて設けられる複数枚のディスク22を有し、水路部2に対して回転軸21を中心に回転自在に設けられるスクリーン本体3と、スクリーン本体3に対して上流側に隣り合う水路部2の上流側隣接領域CLAに配され、上流側隣接領域CLAを水路部2の幅方向に並ぶ複数の分割領域PAに分割する分割部6と、を備えるディスクスクリーン装置1を提供する。

目的

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、スクリーン本体の上流側においてし渣が大きな塊に成長することを抑制でき、かつ、容易に取り扱うことが可能なディスクスクリーン装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

処理対象水を流すための水路部と、軸方向が前記水路部の幅方向に向くように配される回転軸、及び、前記回転軸に対してその軸方向に間隔をあけて設けられる複数枚ディスクを有し、前記水路部に対して前記回転軸を中心に回転自在に設けられるスクリーン本体と、前記スクリーン本体に対して上流側に隣り合う前記水路部の上流側隣接領域に配され、前記上流側隣接領域を前記水路部の幅方向に並ぶ複数の分割領域に分割する分割部と、を備えるディスクスクリーン装置

請求項2

前記分割部のうち前記水路部の上流側に向く面が、上方に向かうにしたがってスクリーン本体側に傾斜する上流側傾斜面である請求項1に記載のディスクスクリーン装置。

請求項3

前記分割部のうち前記水路部の幅方向に向く面が、上方に向かうにしたがって前記幅方向において前記分割部の内側に傾斜する側方傾斜面である請求項1又は請求項2に記載のディスクスクリーン装置。

技術分野

0001

本発明は、ディスクスクリーン装置に関する。

背景技術

0002

従来、下水道施設などには、例えば特許文献1のように、流れてくる処理対象水に含まれるし渣(比較的大きなゴミ)を捕捉して処理対象水から除去するためのディスクスクリーン装置が設けられている。ディスクスクリーン装置は、複数の円板状またはリング状のディスク所定間隔で配列して円柱状の外観を有するスクリーン本体(ディスクスクリーン本体)を備える。スクリーン本体は、その軸線水路幅方向に向くように水路に配される。

0003

この種のディスクスクリーン装置では、スクリーン本体が回転することで、処理対象水と共に水路の上流側から流れてくるし渣をスクリーン本体の外周部に付着させ、処理対象水から除去する。
特許文献1には、し渣がスクリーン本体の外周部に好適に付着するように、ディスクの外周面に、し渣を引っ掛けるための突起(し渣掻き揚げレーキ)を形成した構成が開示されている。

先行技術

0004

特開2008−303542号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記従来のディスクスクリーン装置では、スクリーン本体の上流側における処理対象水の状態(例えば、処理対象水の(渦流などの)流れや、処理対象水の貯留状態水位または水流))の影響を受けて、し渣がスクリーン本体に付着せずに上流側で滞留することがある。この場合、し渣が集積して大きな塊に成長しまう、という不具合が生じる。
特許文献1のディスクスクリーン装置では、ディスクの外周面に形成された突起(以下、レーキと呼ぶ)によって、上記したし渣の集積を抑制できるものの、し渣がレーキに絡みつく可能性がある。この場合、人力でし渣をスクリーン本体から取り除く必要がある。すなわち、ディスクスクリーン装置の取り扱いが面倒である。

0006

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、スクリーン本体の上流側においてし渣が大きな塊に成長することを抑制でき、かつ、容易に取り扱うことが可能なディスクスクリーン装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するため、本発明に係るディスクスクリーン装置は、処理対象水を流すための水路部と、軸方向が前記水路部の幅方向に向くように配される回転軸、及び、前記回転軸に対してその軸方向に間隔をあけて設けられる複数枚のディスクを有し、前記水路部に対して前記回転軸を中心に回転自在に設けられるスクリーン本体と、前記スクリーン本体に対して上流側に隣り合う前記水路部の上流側隣接領域に配され、前記上流側隣接領域を前記水路部の幅方向に並ぶ複数の分割領域に分割する分割部と、を備えることを特徴とする。

0008

上記のディスクスクリーン装置によれば、し渣が水路部の上流側隣接領域に滞留し集積しても、し渣は各分割領域に分けた状態で集積される。このため、し渣が上流側隣接領域において大きな塊に成長することを抑制できる。
また、特許文献1のディスクスクリーン装置のように、スクリーン本体にレーキを形成せずにし渣の成長を抑制できるため、し渣がスクリーン本体に絡みつくことも抑制できる。したがって、ディスクスクリーン装置を容易に取り扱うことができる。

0009

前記ディスクスクリーン装置においては、前記分割部のうち前記水路部の上流側に向く面が、上方に向かうにしたがってスクリーン本体側に傾斜する上流側傾斜面であってもよい。

0010

また、前記ディスクスクリーン装置においては、前記分割部のうち前記水路部の幅方向に向く面が、上方に向かうにしたがって前記幅方向において前記分割部の内側に傾斜する側方傾斜面であってもよい。

0011

上記のディスクスクリーン装置によれば、浮遊状態で上流側からスクリーン本体に向けて流れるし渣が、分割部の上流側傾斜面上や側方傾斜面上を通って、スクリーン本体の外周部のうち傾斜が緩やかな上部に到達しやすくなる。これによって、し渣がスクリーン本体の外周部に付着しやすくなる。すなわち、し渣が水路部の上流側隣接領域に滞留することを効果的に抑制できる。

発明の効果

0012

本発明によれば、スクリーン本体の上流側においてし渣が大きな塊に成長することを抑制できる。また、ディスクスクリーン装置を容易に取り扱うことができる。

図面の簡単な説明

0013

本発明の第一実施形態に係るディスクスクリーン装置の概略を示す側断面図である。
本発明の第一実施形態に係るディスクスクリーン装置の概略を示す上面図である。
図1,2のディスクスクリーン装置の変形例を示す上面図である。
図1,2のディスクスクリーン装置の分割部の変形例を示す上面図である。
本発明の第二実施形態に係るディスクスクリーン装置の概略を示す上面図である。
本発明の第三実施形態に係るディスクスクリーン装置の概略を示す側断面図である。
図6のディスクスクリーン装置の変形例を示す上面図である。

実施例

0014

〔第一実施形態〕
以下、図1,2を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1,2に示すように、本実施形態に係るディスクスクリーン装置1は、下水等の処理対象水Wに含まれるし渣を処理対象水Wから除去するものである。ディスクスクリーン装置1は、水路部2と、スクリーン本体3と、し渣剥離部4と、し渣回収部5と、分割部6と、を備える。
水路部2は、下水等の処理対象水Wを上流から下流に流すものである。本実施形態の水路部2は、外部から流入された処理対象水Wを貯留可能な流入槽11と、流入槽11から流出した処理対象水Wが流入する排水槽12と、を備える。

0015

流入槽11は、平面視矩形の箱状に形成されている。流入槽11は、その底面13に沿う一方向(図1,2において左方向)に処理対象水Wが流れるように構成されている。流入槽11の上流側端部(図1,2において右側の端部)には、処理対象水Wを外部から流入するための流入管14が接続されている。流入槽11の下流側端部(図1,2において左側の端部)には、流入槽11の外側に開口する開口部15が形成されている。
流入槽11の底面13は、例えば全体が平坦基準底面13Aであってもよいが、本実施形態では、基準底面13Aと、流入槽11の開口部15近傍において基準底面13Aに対し開口部15に近づくにしたがって上方(鉛直方向上側)に傾斜する傾斜底面13Bと、を有する。

0016

排水槽12は、上方に開口する平面視矩形の箱状に形成されている。排水槽12は、流入槽11の開口部15から下方(鉛直方向下側)に流れ落ちる処理対象水Wが排水槽12内に流入するように、流入槽11よりも下方に配される。排水槽12は、少なくとも処理対象水Wが流入槽11の開口部15から流れ落ちる位置に配されればよい。すなわち、排水槽12は、例えば流入槽11の直下に配されなくてもよいが、本実施形態では、流入槽11の直下まで延びて形成されている。
排水槽12には、排水槽12内に流入した処理対象水Wを外部に排出するための排水管16が接続されている。

0017

以下の説明では、上記した流入槽11や排水槽12を含む水路部2の深さ方向(鉛直方向)、及び、水路部2における処理対象水Wの流れ方向、に直交する方向を、水路部2(流入槽11、排水槽12)の幅方向と呼ぶ。水路部2の幅方向は、図2において上下方向に対応する。

0018

スクリーン本体3は、処理対象水Wに含まれるし渣Rを捕捉するものであり、回転軸21と、複数枚のディスク22と、を備える。
回転軸21は、その軸方向が水路部2の幅方向に向くように配され、水路部2に対して回転自在に取り付けられている。

0019

複数枚のディスク22は、回転軸21に対してその軸方向に間隔をあけて配列され、回転軸21に固定されている。図1に示すディスク22は円形状に形成されているが、例えば円環状に形成されてもよい。ディスク22は、その中心に回転軸21が通るように回転軸21に固定されている。複数のディスク22は、同一形状かつ同等の大きさに形成されている。これにより、スクリーン本体3は、円柱状(又は円筒状)の外観を有する。

0020

上記した構成のスクリーン本体3は、水路部2の流れ方向の中途部に配される。本実施形態において、スクリーン本体3は、流入槽11の開口部15に配され、排水槽12の上方に位置する。これにより、流入槽11の開口部15から流出する処理対象水Wは、ディスク22の間を通るようにスクリーン本体3を通過して排水槽12に流入する。

0021

本実施形態において、スクリーン本体3は、回転軸21が流入槽11の開口部15の下端よりも低く位置するように配される。これにより、スクリーン本体3の外周部23のうち流入槽11の開口部15の下端から上方に延びる部位(前面部位25)は、流入槽11の底面13(基準底面13A)に対して垂直に立ち上がる、または、開口部15から離れるように傾斜する。言い換えれば、スクリーン本体3の一部が流入槽11の底面13上に張り出すことはない。

0022

スクリーン本体3は、モータ等の駆動源(不図示)によって回転駆動される。駆動源は、処理対象水Wの影響を受けないようにスクリーン本体3から離れて位置する。スクリーン本体3の回転軸21は、ベルト等の伝達手段によって駆動源の回転軸に連結される。
スクリーン本体3は、その外周部23のうち流入槽11側(水路部2の上流側)に向く部位(前面部位25)が上方に移動するように回転する。図1において、スクリーン本体3は反時計回りに回転する。これにより、処理対象水Wの通過に伴ってスクリーン本体3の外周部23に付着したし渣Rを、流入槽11における処理対象水Wの水面よりも上方に移動させることができる。すなわち、し渣Rを処理対象水Wから除去することができる。

0023

し渣剥離部4は、スクリーン本体3の回転に伴ってスクリーン本体3の外周部23に付着したし渣Rを外周部23から剥離させるものである。し渣剥離部4は、スクリーン本体3の外周部23の前面部位25と反対側(図示例において左側)に向く外周部23の背面部位26に接触して配される。し渣剥離部4は、図1に例示するように複数のディスク22の間に入り込む櫛歯状に形成されてもよいし、例えば単に複数のディスク22の外周面に当接する楔形状に形成されてもよい。また、櫛歯状のし渣剥離部4であっても、例えば櫛歯のつけ根がディスク22の外周面に当接するように形成されてもよい。

0024

し渣回収部5は、し渣剥離部4によってスクリーン本体3の外周部23から剥離したし渣Rを回収するものである。本実施形態において、し渣回収部5は、スクリーン本体3の背面部位26側においてし渣剥離部4の下方に設置され、スクリーン本体3の外周部23から剥離して落下するし渣Rを回収する。
し渣回収部5は、例えば上方に開口する箱であってもよいが、本実施形態では上下方向に延びる配管シュート部)である。し渣回収部5の下端の開口から外部に出たし渣Rは、例えばし渣Rを脱水するし渣脱水機(不図示)等のし渣処理装置投入される。

0025

分割部6は、スクリーン本体3に対して上流側に隣り合う流入槽11の上流側隣接領域CLA(流入槽11の開口部15近傍の領域)に配される。分割部6は、流入槽11の上流側隣接領域CLAを流入槽11の幅方向に並ぶ複数の分割領域PAに分割する。図1において、分割部6は流入槽11の底面13に固定されているが、少なくとも流入槽11に固定されればよい。
本実施形態における分割部6は一つであるため、分割領域PAの数は二つとなる。また、分割部6は流入槽11の幅方向の中央に配されているため、流入槽11の幅方向における二つの分割領域PAの寸法(幅寸法)は互いに等しい。

0026

分割部6は、例えば板状に形成されてもよいが、本実施形態ではブロック状に形成されている。
分割部6のうちスクリーン本体3の外周部23に対向する面は、スクリーン本体3の外周部23に沿う側面視円弧状湾曲面31となっている。分割部6の湾曲面31は、スクリーン本体3の外周部23に接触してもよいし、外周部23に対して微小な隙間をあけて位置してもよい。この場合、分割部6の湾曲面31との間に、処理対象水Wに含まれるし渣R等のゴミが入り込むことを抑制または防止できる。

0027

また、分割部6のうち流入槽11の上流側に向く面は、上方に向かうにしたがってスクリーン本体3側に傾斜する上流側傾斜面32となっている。図示例の分割部6では、湾曲面31と上流側傾斜面32とは、これらの上端において直接つながってもよいが、図示例のように上方に向く平坦な上面30を介してつながってもよい。

0028

また、分割部6のうち流入槽11(水路部2)の幅方向に向く面は、上方に向かうにしたがい、流入槽11の幅方向において分割部6の内側に傾斜する側方傾斜面33となっている。側方傾斜面33は、流入槽11の幅方向において分割部6の両側に形成されている。二つの側方傾斜面33は、これらの上端において直接つながってもよいが、図示例のように上面30を介してつながってもよい。
本実施形態において、上記した上流側傾斜面32、側方傾斜面33は、いずれも平坦な面に形成されている。また、上流側傾斜面32と側方傾斜面33との間には角部がある。このため、本実施形態では、分割部6の上面30が平面視矩形状に形成されている。

0029

また、本実施形態のディスクスクリーン装置1は、流入槽11における処理対象水Wの水位が過剰に上昇しないように処理対象水Wを流入槽11の外部に排出するオーバーフロー流路部17も備える。オーバーフロー流路部17は、流入槽11の上部に開口する。図1において、オーバーフロー流路部17は、流入槽11に対してスクリーン本体3の上端よりも低い高さ位置に開口しているが、例えば、流入槽11に対してスクリーン本体3の上端と同等の高さ位置に開口してもよい。

0030

これにより、仮にスクリーン本体3の上流側(流入槽11の開口部15)にし渣Rが滞留することで流入槽11における水位が上昇しても、流入槽11中の処理対象水Wがオーバーフロー流路部17を通じて流入槽11の外部に排出される。このため、流入槽11における処理対象水Wの水位がスクリーン本体3の上端を超えることを防止できる。これにより、流入槽11中の処理対象水Wがし渣回収部5に流れ込むことを防止できる。

0031

次に、本実施形態のディスクスクリーン装置1の動作について説明する。
ディスクスクリーン装置1では、スクリーン本体3が回転している状態において、処理対象水Wが、流入槽11の流入管14側から開口部15に向けて流れ、スクリーン本体3を通過して排水槽12に流れ落ちる。

0032

流入槽11の開口部15に向けて流れる処理対象水Wにし渣Rが含まれる場合、し渣Rは、流入槽11の上流側隣接領域CLAにおいていずれかの分割領域PAに入り込み、回転するスクリーン本体3の外周部23のうち流入槽11側に向く前面部位25に付着する。スクリーン本体3は、その前面部位25が上方に移動するように回転するため、スクリーン本体3に付着したし渣Rは、処理対象水Wの水面よりも上方に移動し、処理対象水Wから分離される。その後、スクリーン本体3に付着したし渣Rは、スクリーン本体3の回転に伴って、スクリーン本体3の背面部位26まで移動し、し渣剥離部4によってスクリーン本体3から剥離され、し渣回収部5内に落下する。

0033

ところで、図1に例示するように、流入槽11における処理対象水Wの水位が低い場合には、上流側から上流側隣接領域CLAに到達したし渣Rが、回転するスクリーン本体3の外周部23に対してスリップ滑り)を繰り返し、上流側隣接領域CLAにおいて滞留することがある。また、流入槽11における処理対象水Wの水位が低いと、上流側隣接領域CLAにおいて、スクリーン本体3の回転に伴って、スクリーン本体3に接触したし渣がスクリーン本体3と逆向きに回転するため、上流側隣接領域CLAに滞留するし渣Rが絡み合ってロール状の塊に成長することがある。
ただし、本実施形態のディスクスクリーン装置1は分割部6を備えるため、上流側隣接領域CLAに滞留するし渣Rは、各分割領域PAに分けた状態で集積される。このため、し渣Rが上流側隣接領域CLAにおいて大きな塊に成長することを抑制できる。

0034

以上説明したように、本実施形態によれば、ディスクスクリーン装置1が分割部6を備えるため、スクリーン本体3の上流側においてし渣Rが大きな塊に成長することを抑制できる。以下、し渣Rの成長を抑制する利点について説明する。

0035

例えば、し渣Rがスクリーン本体3の上流側において大きな塊(塊状し渣)に成長すると、スクリーン本体3の外周部23に付着し難くなり、スクリーン本体3の上流側に滞留しやすくなるため、好ましくない。
また、し渣Rが塊状し渣となった状態でスクリーン本体3の外周部23に付着した場合、塊状し渣が、し渣回収部5に回収された際に、し渣回収部5や、し渣回収部5の後段に設けられるし渣処理装置の投入口に残留し、これらし渣回収部5や投入口の詰まりを引き起こす可能性がある。

0036

これに対し、本実施形態のディスクスクリーン装置1は、し渣Rが大きな塊に成長することを抑制するため、スクリーン本体3の上流側におけるし渣Rの滞留を効果的に抑えることができる。また、し渣Rによってし渣回収部5やし渣処理装置の投入口の詰まりも防ぐことができる。

0037

また、本実施形態のディスクスクリーン装置1によれば、スクリーン本体3にレーキを形成しなくてもし渣Rの成長を抑制できるため、し渣がスクリーン本体3に絡みつくことも好適に抑制できる。したがって、ディスクスクリーン装置1を容易に取り扱うことができる。

0038

また、本実施形態のディスクスクリーン装置1では、分割部6が上流側傾斜面32を有する。このため、浮遊状態で上流側からスクリーン本体3に向けて流れるし渣Rが、図1,2において矢印D1で示すように、分割部6の上流側傾斜面32上を通って、スクリーン本体3の外周部23のうち傾斜が緩やかな上部に到達しやすくなる。これによって、し渣Rがスクリーン本体3の外周部23に付着しやすくなる。すなわち、し渣Rが流入槽11の上流側隣接領域CLAに滞留することを効果的に抑制できる。

0039

また、本実施形態のディスクスクリーン装置1では、分割部6が側方傾斜面33を有する。このため、浮遊状態で上流側からスクリーン本体3に向けて流れるし渣Rが、流入槽11の上流側隣接領域CLAに到達した後、流入槽11の幅方向に流れることで、図2において矢印D2で示すように、分割部6の側方傾斜面33上を通って、スクリーン本体3の外周部23のうち傾斜が緩やかな上部に到達しやすくなる。これによって、し渣Rがスクリーン本体3の外周部23に付着しやすくなる。すなわち、し渣Rが流入槽11の上流側隣接領域CLAに滞留することを効果的に抑制できる。

0040

第一実施形態において、分割部6は、例えば図3に示すように、流入槽11の上流側隣接領域CLAにおいて流入槽11の幅方向に間隔をあけて配列されてもよい。この場合、複数の分割部6は、例えば複数の分割領域PAの幅寸法が同等になるように配されてもよいが、これに限ることはない。複数の分割部6は、例えば、流入槽11の幅方向の両端における分割領域PA(端部分割領域PA1)の幅寸法が、端部分割領域PAよりも流入槽11の幅方向の内側における分割領域PA(内側分割領域PA2)の幅寸法よりも小さくなるように、配列されてもよい。

0041

第一実施形態において、分割部6の上流側傾斜面32と側方傾斜面33とは、滑らかに連なっていてもよい。具体的には、例えば、上流側傾斜面32と側方傾斜面33との間の角部が丸みを帯びてもよい。また、例えば図4に示すように、上流側傾斜面32及びこれに隣り合う二つの側方傾斜面33が、円錐面のような一つの曲面を成してもよい。図4に例示する構成において、分割部6の上面30は平面視半円状に形成されている。

0042

〔第二実施形態〕
次に、図5を参照して本発明に係るディスクスクリーン装置の第二実施形態について説明する。第二実施形態において、上記第一実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。

0043

図5に示すように、本実施形態のディスクスクリーン装置1Aは、第一実施形態と同様の水路部2、スクリーン本体3、し渣剥離部4及びし渣回収部5を備える。その上で、本実施形態のディスクスクリーン装置1Aは、一対の整流部7を備える。
一対の整流部7は、流入槽11のうちスクリーン本体3の上流側に間隔をあけた上流側近傍領域NAにおいて流入槽11の幅方向の両端に配される。本実施形態において、流入槽11の上流側近傍領域NAは、流入槽11の上流側端部及び下流側端部の両方に対して間隔をあけた領域を意味する。
一対の整流部7は、互いに流入槽11の幅方向に間隔をあけて配されている。これにより、一対の整流部7は、上流側近傍領域NAにおける流入槽11の幅寸法を流入槽11の他の領域(下流側端部の領域や上流側端部の領域)よりも狭める。

0044

各整流部7は、例えば板状に形成されてもよいが、本実施形態ではブロック状に形成されている。
本実施形態において、各整流部7のうち流入槽11の上流側端部に向く面(上流側面41)は、流入槽11の幅方向の両端から内側に向かうにしたがって、流入槽11の下流側に傾斜している。また、各整流部7のうち流入槽11の下流側端部に向く面(下流側面42)は、流入槽11の幅方向の両端から内側に向かうにしたがって、流入槽11の上流側に傾斜している。図示例において、各整流部7は、上方から見た平面視で三角形状に形成されているが、例えば台形状などであってもよい。

0045

次に、本実施形態のディスクスクリーン装置1Aの作用について説明する。
流入槽11(スクリーン本体3の上流側の領域)では、流入槽11の幅方向両端部に沿ってスクリーン本体3の軸方向両端部に向かう処理対象水Wの流れ(端部流れF1)が強くなる場合がある。これに対し、本実施形態のディスクスクリーン装置1Aでは、処理対象水Wの端部流れF1が整流部7によって妨げられる。すなわち、処理対象水Wの端部流れF1がスクリーン本体3の軸方向両端部に直接到達することを防止できる。これに伴い、流入槽11のうちスクリーン本体3の上流側に隣り合う上流側隣接領域CLA(スクリーン本体3と上流側近傍領域NAとの間の領域)において、流入槽11の幅方向両端から内側に向かう処理対象水Wの流れ(集積流れF2)を弱めることができる。これにより、し渣Rが上流側隣接領域CLAに滞留しても、上流側隣接領域CLAのうち流入槽11の幅方向の中央の領域(中央領域)において集積することを抑制できる。

0046

また、前述した処理対象水Wの集積流れF2に伴って、上流側隣接領域CLAのうち水路部2の幅方向の中央領域においてスクリーン本体3から上流側に剥離する処理対象水Wの流れ(剥離流れF3)も弱めることができる。このため、上流側隣接領域CLAの中央領域に滞留するし渣Rが、処理対象水Wの流れ剥離流れF3によってスクリーン本体3から離れることを抑制できる。その結果、中央領域に滞留するし渣Rが、スクリーン本体3に付着しやすくなり、中央領域に集積することを抑制できる。

0047

以上のことから、本実施形態のディスクスクリーン装置1Aによれば、整流部7を備えることで、し渣Rが上流側隣接領域CLAの中央領域において集積して大きな塊に成長することを効果的に抑制できる。

0048

また、本実施形態のディスクスクリーン装置1Aによれば、整流部7が上流側面41や下流側面42を有するため、整流部7を設けても流入槽11の上流側端部から下流側端部(スクリーン本体3)に向かう処理対象水Wの流れに乱れが発生することを効果的に抑制することができる。

0049

上記した第二実施形態の整流部7は、図1〜4に例示した第一実施形態やその変形例のディスクスクリーン装置にも適用可能である。この場合、整流部7は、例えば分割部6よりも水路部2の上流側に配されるとよい。

0050

〔第三実施形態〕
次に、図6を参照して本発明に係るディスクスクリーン装置の第三実施形態について説明する。第三実施形態において、上記第一実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。

0051

図6に示すように、本実施形態のディスクスクリーン装置1Bは、第一実施形態と同様の水路部2、スクリーン本体3、し渣剥離部4及びし渣回収部5を備える。また、本実施形態の水路部2は、第一実施形態と同様の流入槽11を備える。その上で、本実施形態では、流入槽11の底面13が、平坦な基準底面13Aと、基準底面13Aよりも上方に位置する上側底面13Cと、を有する。
基準底面13Aは、スクリーン本体3の近傍に位置する。本実施形態では、底面13が第一実施形態と同様の傾斜底面13Bも有するため、基準底面13Aは傾斜底面13Bに対して上流側に隣り合う領域に位置する。

0052

上側底面13Cは、基準底面13Aに対して上流側に隣り合う領域に位置する。本実施形態において、上側底面13Cは流入槽11の幅方向全体にわたって形成されている。また、本実施形態の上側底面13Cは、基準底面13Aに平行する段差面として形成されている。上側底面13Cは、例えば流入槽11の底壁部によって形成されてもよいが、本実施形態では、流入槽11の基準底面13Aに配される底部ブロック18によって形成されている。

0053

本実施形態のディスクスクリーン装置1Bによれば、流入槽11のうち外部から流入した処理対象水Wが、図6において矢印F4で示すように、流入槽11の上側底面13C上から基準底面13A上に流れる際に、処理対象水Wの流れを加速させることができる。これにより、流入槽11の基準底面13A上においてスクリーン本体3に向かう処理対象水Wの流れを強めることができる。その結果として、スクリーン本体3に隣り合う上流側隣接領域CLAでは、基準底面13A上からスクリーン本体3の外周部23に沿って上方に向かう処理対象水Wの流れ(上昇流れF5)を強めることができる。
流入槽11(特に上側底面13C上)に滞留するし渣Rは、矢印F4で示す処理対象水Wの流れによって、スクリーン本体3の外周部23の近傍まで誘導され、また、上流側隣接領域CLAにおいて処理対象水Wの上昇流れF5によって上昇する。このため、し渣Rが回転するスクリーン本体3の外周部23に付着しやすくなる。したがって、流入槽11内におけるし渣Rの滞留時間の短縮を図ることができ、これに伴って、し渣Rが流入槽11内において大きな塊に成長することを抑制できる。

0054

また、上記のディスクスクリーン装置1Bでは、流入槽11の底面13が上側底面13Cを有さない場合と比較して、流入槽11の容積が小さくなるため、流入槽11における処理対象水Wの水位も上昇しやすくなる。水位が上昇すれば、し渣R(特に水面に浮遊するし渣R)がスクリーン本体3の外周部23に付着しやすくなるため、し渣Rが流入槽11内において大きな塊に成長することを抑制できる。

0055

第三実施形態において、流入槽11の上側底面13Cは、例えば図7に示すように、流入槽11の幅方向の両端部に配され、基準底面13Aが流入槽11の幅方向において二つの上側底面13Cの間に位置してもよい。
この場合には、流入槽11の上側底面13C上から基準底面13A上に向かう処理対象水Wの流れによって、図7において矢印F6で示すように、処理対象水Wが流入槽11の幅方向の両端部から内側に向けて流れやすくなる。このため、流入槽11の幅方向の両端部に沿ってスクリーン本体3の軸方向両端部に向かう処理対象水Wの端部流れF1(図5参照)を弱め、処理対象水Wの集積流れF2や剥離流れF3(図5参照)を弱めることができる。これにより、流入槽11の上流側隣接領域CLAにおいて、し渣Rが集積して大きな塊に成長することを効果的に抑制できる。

0056

また、流入槽11の上側底面13Cは、例えば図7に示すように、基準底面13Aに対して上方に傾斜する底部傾斜面13Dを有してもよい。上側底面13Cは、例えば底部傾斜面13Dのみで構成されてもよいが、図7においては、底部傾斜面13Dの上端に平坦な段差面13Eをつなげて構成されている。
底部傾斜面13Dの傾斜方向は、例えば、流入槽11における処理対象水Wの流れ方向(図7において左方向)であってもよい。また、図7に示すように、上側底面13Cが流入槽11の幅方向の端部に配される場合、底部傾斜面13Dの傾斜方向は、流入槽11の幅方向の端部から中央に向かう方向であってもよい。

0057

流入槽11の上側底面13Cが底部傾斜面13Dを有する場合、流入槽11の上側底面13C上から基準底面13A上に向かう処理対象水Wの流れに、渦等の乱れが生じることを効果的に抑制できる。すなわち、処理対象水Wを、流入槽11の上側底面13C上から基準底面13A上に向けて滑らかに流すことができる。これにより、流入槽11の基準底面13A上においてスクリーン本体3に向かう処理対象水Wの流れがさらに強まり、し渣Rがスクリーン本体3の外周部23により付着しやすくなる。したがって、流入槽11内におけるし渣Rの滞留時間の短縮をさらに図ることができ、これに伴って、し渣Rが流入槽11内において大きな塊に成長することを効果的に抑制できる。

0058

図6,7に例示した第三実施形態やその変形例の構成は、図1〜5に例示した第一、第二実施形態のディスクスクリーン装置にも適用可能である。

0059

以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。

0060

例えば、水路部2は、直線状に延びる配管であってもよい。この場合、スクリーン本体3は、処理対象水Wの流れ方向に対応する配管の長手方向の中途部に配されればよい。

0061

1,1A,1Bディスクスクリーン装置
2水路部
3スクリーン本体
6 分割部
7整流部
11流入槽
13 底面
13A基準底面
13C 上側底面
21回転軸
22ディスク
32上流側傾斜面
33側方傾斜面
CLA 上流側隣接領域
NA 上流側近傍領域
PA 分割領域
R し渣
W 処理対象水

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