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技術 網状体の接続構造

出願人 ジャパンコンステック株式会社
発明者 稲葉正成
出願日 2015年10月13日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2015-201902
公開日 2017年4月20日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-075448
状態 特許登録済
技術分野 道路の舗装構造
主要キーワード 押し抜き加工 路盤内 引張ひずみ 突き出し長 引張応力度 切り土 アスファルト混合物層 道路構造物
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年4月20日)のものです。
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図面 (12)

課題

帯状鋼板を結合することによって形成された網状体を、敷設する現場において効率よく接続することができる接続構造を提供する。

解決手段

上下方向に幅を有し、水平方向に曲折されて両側に凸部と凹部とが長手方向に交互に配列されるように加工された帯状の鋼板11が複数並列され、隣り合う鋼板の双方から突きだした凸部を互いに重ね合せて結合された網状体10a,10bを、鋼板が連続する方向に接続する。接続する双方の網状体は接合端部において、複数の鋼板11a−aが一つ置きに突き出しており、接合したときに2つの網状体の一方から突き出した複数の鋼板11a−aが、他方の網状体から突き出した複数の鋼板11a−bの間にそれぞれ突き入れられた位置となる。双方の網状体から突き出して互いに隣り合う鋼板11a−a,11a−bは、互いに対向する方向に張り出した凸部が重ね合され、押し抜き加工によって結合されている。

概要

背景

道路舗装等に用いられるアスファルト混合物層内に網状体を埋め込む技術が知られている。これは、網状体によってアスファルト混合物層に作用する主に引張ひずみを分散させるものであり、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1に記載の技術は、図9に示すように橋梁の桁61と桁62との遊間63又は桁と橋台との遊間の両側にわたって連続するアスファルト舗装64に網状体65を埋め込むものである。桁61,62の収縮にともなって舗装64には引張応力度及び引張ひずみが生じ、これを舗装の基層64aに埋め込んだ上記網状体65によって分散させるものとなっている。

また、特許文献2に記載の技術は、図10に示すように橋台等のコンクリート構造物71と隣接する背面土72の上にアスファルト混合物層からなる可撓性の踏掛板74を形成し、この踏掛板内に鋼製の網状体75を埋め込むものである。可撓性を有する踏掛板74は、背面土72が締め固められて沈下したとき、又は地震時に背面土72の変形が生じてコンクリート構造物71との間に段差が生じとき等に、緩やかに変形して路面に大きな段差や急な勾配が生じるのを抑制するものである。このアスファルト混合物層からなる踏掛板内に鋼製の網状体75を埋め込み、引張応力度及び引張ひずみを分散させてアスファルト混合物層が折れ曲がったり、曲率半径の小さい曲げが生じたりするのを抑制している。

一方、帯状鋼板を結合した網状体は、上記のような舗装の基層や、可撓性の踏掛板以外の目的で形成されるアスファルト混合物層に埋め込んで用いることも考えられる。例えば、図11に示すように、路床又は路体の構造が急変する部分の両側にわたって、上層路盤84と下層路盤83との間にアスファルト混合物からなる沈下抑制層85を設け、この沈下抑制層85に鋼製の網状体87を埋め込むことができる。これによって路床又は路体の構造が急変する部分で路面に段差や急な勾配が生じるのを抑えることが可能となる。また、締め固められた路盤内、又は地盤に埋め込んで用いることも考えられる。

概要

帯状の鋼板を結合することによって形成された網状体を、敷設する現場において効率よく接続することができる接続構造を提供する。上下方向に幅を有し、水平方向に曲折されて両側に凸部と凹部とが長手方向に交互に配列されるように加工された帯状の鋼板11が複数並列され、隣り合う鋼板の双方から突きだした凸部を互いに重ね合せて結合された網状体10a,10bを、鋼板が連続する方向に接続する。接続する双方の網状体は接合端部において、複数の鋼板11a−aが一つ置きに突き出しており、接合したときに2つの網状体の一方から突き出した複数の鋼板11a−aが、他方の網状体から突き出した複数の鋼板11a−bの間にそれぞれ突き入れられた位置となる。双方の網状体から突き出して互いに隣り合う鋼板11a−a,11a−bは、互いに対向する方向に張り出した凸部が重ね合され、押し抜き加工によって結合されている。

目的

本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、帯状の鋼板が結合された網状体を敷設する現場において効率よく接続することが可能となる網状体の接続構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

上下方向に幅を有し、水平方向に曲折されて両側に凸部と凹部とが長手方向に交互に配列されるように加工された帯状鋼板が複数並列され、隣り合う鋼板の双方から張り出した凸部が互いに重ね合され、結合されている網状体を、前記鋼板が連続する方向に接続する網状体の接続構造であって、接合される双方の網状体のそれぞれの接合端部において、複数の前記鋼板は一つ置きに突き出されており、接合される2つの網状体の一方から突き出した複数の鋼板が、他方の網状体から突き出した複数の鋼板の間にそれぞれ突き入れられた位置にあって、双方の網状体から突き出して互いに隣り合う鋼板の、互いに対向する方向に張り出した凸部が重ね合され、結合されていることを特徴とする網状体の接続構造。

請求項2

前記鋼板は内角が90度より大きく、180度より小さい角度となるように折り曲げられて前記凸部と前記凹部とが形成されたものであり、前記網状体は、隣り合う鋼板の間に前記鋼板で仕切られた六角柱状の空間がハニカム状に形成されている鋼製六角パネルであることを特徴とする請求項1に記載の網状体の接続構造。

請求項3

前記網状体の一方から突きだした前記鋼板の先端部は、他方から一つ置きに突き出した前記鋼板の間にある鋼板の先端部と重ね合され、互いに結合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の網状体の接続構造。

請求項4

前記鋼板が重ね合わされた部分の結合は、双方の鋼板を重ねて打ち抜いたときに生じる、開口の周縁部の変形によって結合されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の網状体の接続構造。

技術分野

0001

本発明は、複数の帯状となった鋼板を結合することによって形成された網状体であって、舗装等のアスファルト混合物層締め固められた路盤内又は地盤内に埋め込まれる網状体の接合構造に関するものである。

背景技術

0002

道路の舗装等に用いられるアスファルト混合物層内に網状体を埋め込む技術が知られている。これは、網状体によってアスファルト混合物層に作用する主に引張ひずみを分散させるものであり、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1に記載の技術は、図9に示すように橋梁の桁61と桁62との遊間63又は桁と橋台との遊間の両側にわたって連続するアスファルト舗装64に網状体65を埋め込むものである。桁61,62の収縮にともなって舗装64には引張応力度及び引張ひずみが生じ、これを舗装の基層64aに埋め込んだ上記網状体65によって分散させるものとなっている。

0003

また、特許文献2に記載の技術は、図10に示すように橋台等のコンクリート構造物71と隣接する背面土72の上にアスファルト混合物層からなる可撓性の踏掛板74を形成し、この踏掛板内に鋼製の網状体75を埋め込むものである。可撓性を有する踏掛板74は、背面土72が締め固められて沈下したとき、又は地震時に背面土72の変形が生じてコンクリート構造物71との間に段差が生じとき等に、緩やかに変形して路面に大きな段差や急な勾配が生じるのを抑制するものである。このアスファルト混合物層からなる踏掛板内に鋼製の網状体75を埋め込み、引張応力度及び引張ひずみを分散させてアスファルト混合物層が折れ曲がったり、曲率半径の小さい曲げが生じたりするのを抑制している。

0004

一方、帯状の鋼板を結合した網状体は、上記のような舗装の基層や、可撓性の踏掛板以外の目的で形成されるアスファルト混合物層に埋め込んで用いることも考えられる。例えば、図11に示すように、路床又は路体の構造が急変する部分の両側にわたって、上層路盤84と下層路盤83との間にアスファルト混合物からなる沈下抑制層85を設け、この沈下抑制層85に鋼製の網状体87を埋め込むことができる。これによって路床又は路体の構造が急変する部分で路面に段差や急な勾配が生じるのを抑えることが可能となる。また、締め固められた路盤内、又は地盤に埋め込んで用いることも考えられる。

先行技術

0005

特開平11−93105号公報
特開平8−151602号公報

発明が解決しようとする課題

0006

上記帯状の鋼板を結合した網状体は工場において製作され、パネル状となったものが敷設する現場搬入される。網状体を敷設する範囲は、一般にパネル状となった網状体のサイズより大きく、複数の網状体を現場で接続して連続するように敷設される。
網状体の接続は、互いに接続する網状体の帯状の鋼板を突き合せ、これらを溶接によって結合している。しかし、網状体を構成する帯状の鋼板のそれぞれを溶接によって接続するのに、多くの作業時間を要するものとなっている。

0007

本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、帯状の鋼板が結合された網状体を敷設する現場において効率よく接続することが可能となる網状体の接続構造を提供することである。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 上下方向に幅を有し、水平方向に曲折されて両側に凸部と凹部とが長手方向に交互に配列されるように加工された帯状の鋼板が複数並列され、隣り合う鋼板の双方から張り出した凸部が互いに重ね合され、結合されている網状体を、前記鋼板が連続する方向に接続する網状体の接続構造であって、接合される双方の網状体のそれぞれの接合端部において、複数の前記鋼板は一つ置きに突き出されており、 接合される2つの網状体の一方から突き出した複数の鋼板が、他方の網状体から突き出した複数の鋼板の間にそれぞれ突き入れられた位置にあって、 双方の網状体から突き出して互いに隣り合う鋼板の、互いに対向する方向に張り出した凸部が重ね合され、結合されている網状体の接続構造を提供する。

0009

この網状体の接続構造では、互いに接続しようとする網状体の双方から突き出した帯状の鋼板を重ねあわせ、これらの重ね合された部分を結合することによって接続することができる。したがって、網状体を製作するときに互いに隣接する鋼板を結合するのと同様の手段を採用することができる。つまり、溶接以外の手段、例えば重ね合された鋼板に押し抜き加工を施してかしめるように結合することできるし、鋲やボルトで結合することもできる。これにより、現場における作業時間を短縮することができるとともに、接続した部分とその他の部分とで強度や剛性むらが生じるのを抑制することができる。
また、帯状となった鋼板のそれぞれを接続する位置が、並列された鋼板の一つ置きにずれた位置となり、接続部分が弱点となるのを抑えることができる。

0010

請求項2に係る発明は、請求項1に記載の網状体の接続構造において、 前記鋼板は内角が90度より大きく、180度より小さい角度となるように折り曲げられて前記凸部と前記凹部とが形成されたものであり、 前記網状体は、隣り合う鋼板の間に前記鋼板で仕切られた六角柱状の空間がハニカム状に形成されている鋼製六角パネルとする。

0011

この網状体では、帯状の鋼板が平面形状において折れ線状となり、直線部分で隣り合う鋼板と重ね合される。したがって、双方の網状体から突き出した鋼板は、平面形状が直線となった部分で隣り合う鋼板を重ね合わせ、互いに結合することができる。これにより、結合する作業を効率よく行うことができるとともに、接続部分でも六角柱状の空間が隙間なく配列された状態が維持される。

0012

請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の網状体の接続構造において、 前記網状体の一方から突きだした前記鋼板の先端部は、他方から一つ置きに突き出した前記鋼板の間にある鋼板の先端部と重ね合され、互いに結合されているものとする。

0013

この網状体の接続構造では、互いに接続する網状体のすべての鋼板について、一方の網状体の鋼板から他方の網状体の鋼板に直接に引張力が伝達されるように接合される。

0014

請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の網状体の接続構造において、 前記鋼板が重ね合わされた部分の結合は、双方の鋼板を重ねて打ち抜いたときに生じる、開口の周縁部の変形によって結合されているものとする。

0015

この網状体の接続構造では、網状体を敷設する現場において接続する双方の網状体の鋼板を重ね合わせ、押し抜き加工を施すことによって、容易かつ短い作業時間でそれぞれの鋼板を結合することができる。したがって網状体の接続を効率よく行うことができる。

発明の効果

0016

以上説明したように、本発明に係る網状体の接続構造では、帯状の鋼板を結合して網状体を製作するときに互いに隣接する鋼板を結合するのと同様の手段を採用し、網状体を敷設する現場において効率よく網状体を接続することが可能となる。

図面の簡単な説明

0017

本発明に係る接続構造を適用することができる網状体の例を示す概略斜視図である。
図1に示す網状体の製作方法を示す概略斜視図である。
本発明の一実施形態であって、図1に示す網状体を接続する構造を示す概略斜視図である。
図3に示す網状体が接続された部分を示す拡大平面図である。
互いに接続するパネル状となった網状体の、それぞれの鋼板を結合する部分の他の例を示す拡大平面図である。
互いに接続するパネル状となった網状体の、それぞれの鋼板を結合する部分の他の例を示す拡大平面図である。
本発明の他の実施形態であって、平面形状が波形となるように曲げ加工された複数の鋼板によって構成された網状体の接続構造を示す概略平面図である。
平面形状が波形となるように曲げ加工された複数の鋼板によって構成された網状体の他の接続構造を示す概略平面図である。
本発明の接続構造を適用することができる網状体の使用例を示す概略断面図である。
本発明の接続構造を適用することができる網状体の他の使用例を示す概略断面図である。
本発明の接続構造を適用することができる網状体の他の使用例を示す概略断面図である。

実施例

0018

以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の接続構造を適用することができる網状体の例を示す概略斜視図である。また図2は、この網状体の製作方法を示す概略斜視図である。
この網状体10は、帯状の鋼板11の幅方向が上下となるようにして複数が配列され、これらの隣り合う鋼板が互いに結合されて網状となったものである。それぞれの帯状の鋼板は、図2に示すように、幅方向を上下にして水平方向に内角がほぼ120度となるように所定の間隔で折り曲げられており、同じ方向に折り曲げた二か所12aと、反対側にほぼ120度で折り曲げた二か所12bとが、帯状の鋼板の長さ方向に交互に設けられている。そして、これらの隣り合う鋼板11a,11bの対向する方向に張り出した部分13a,13bが重ね合わされ、結合されている。このように結合されることによって、図1に示すように鋼板で仕切られたほぼ六角柱状の空間15がハニカム状に配列された網状体10となる。鋼板11の結合は、重ね合せた鋼板を押し抜き、押し抜いた部分14の周辺部の変形によってかしめるように結合するのが望ましい。また、押し抜き加工は、予め円形又は楕円形等の開口が設けられている部分を、該開口が拡大するように押し抜くものであってもよい。
上記鋼板は、例えば厚さが0.1mm〜3.0mm程度のものを用いることができ、望ましくは0.4mm〜1.6mm程度のものを用いる。そして、幅は3mm〜100mm程度とすることができ、本実施の形態では厚さが0.8mm、幅が20mmのものを用いている。また、ハニカム状となった六角形のそれぞれは、頂角間の最大寸法を30mm〜200mm程度とすることができる。

0019

このような網状体10は、複数の帯状の鋼板11が幅方向を上下として配列され、これらが結合されているので、網状となった面を曲げる変形に対して大きな剛性を有する。つまり、巻き取るように変形させて輸送等を行うことは難しい。したがって、このような網状体10は工場等においてパネル状にして製作され、現場において接続して用いられる。

0020

上記網状体10の接続は、次のように行うことができる。
図3は、本発明の一実施形態であって、図1に示す網状体を接続する構造を示す概略斜視図である。
上記網状体10は、工場等において帯状の鋼板11を結合し、パネル状とするときに、帯状となった同じ長さの複数の鋼板が交互に長さ方向の位置が所定量だけずれるようにして結合されている。これにより、図3に示すように帯状の鋼板11の長さ方向の端部では、結合された複数の鋼板11が一つ置きに突き出した状態となる。このようなパネル状となった網状体10a,10bの互いに接合する端部を突き合わせると双方から帯状の鋼板11a−a,11a−bが突き出している。そして、一方のパネル状の網状体10aから突き出した鋼板11a−aを他方のパネル状の網状体10bから突き出した鋼板11a−bの間に挿入し、他方から突き出した鋼板11a−bの隣り合うものと重ね合せることができる。つまり、突き出した鋼板11aは両側方蛇行するように曲げられており、図3又は図4に示すように、双方のパネル状の網状体10a,10bから突き出した鋼板の互いに対向する方向に張り出した部分16a,16bを重ねあわせることができる。また、突き出した鋼板11a−aの先端部11dは、隣接する鋼板と接触する部分で、他方のパネル状網状体から突き出した鋼板11a−bの間にある鋼板11b−bの先端部11eと突き合わせることができる。このようにして、接合する双方のパネル状の網状体10a,10bから突き出した鋼板11a−a,11a−bを重ね合わせて結合することによって双方のパネル状の網状体が接合される。

0021

重ね合わせた鋼板11a−a,11a−bの結合は、パネル状の網状体を製作するときに隣り合う鋼板を結合するのと同様に重ねあわせた鋼板に押し抜き加工を施すことによって結合することができる。すなわち、鋼板に押し抜き加工を施すことによって開口を設け、開口の周縁部が押し抜き方向にいわゆるバリとなって突出する。重ね合された2枚の鋼板から突出したバリが互いに密着した状態で変形していることにより双方がかしめられて結合されるものである。
なお、図3において、黒くぬりつぶした押し抜き加工部11cが、二つの網状体10a,10bを接合するために現場で押し抜き加工を行った結合部である。白抜きの押し抜き加工部11dは、網状体をパネル状に製作するときに加工が施された結合部である。

0022

上記帯状となった鋼板11の結合は、上記のように押し抜き加工によるものの他、重ね合わせた双方の鋼板に穴を形成しておき、鋲を用いてかしめるものであってもよいし、ボルトとナットを用いるものであってもよいが、効率よく安価で結合するためには押し抜き加工によって結合するのが望ましい。

0023

以上に説明した網状体10a,10bの接続構造では、接続する双方の網状体の鋼板11a−a,11b−bは先端が突き合わされるように対向し、双方が隣接する鋼板11abの連続する部分に結合されている。突き合わされるように対向する鋼板間11a−a,11b−bでは引張力の伝達は行われないが、これらを重ね合わせて引張力が伝達されるように2つのパネル状の網状体を接続することもできる。つまり、図5に示すように、パネル状となった網状体の一方20aから突き出した鋼板21a−aは他方の網状体20bから突き出した鋼板21a−bの間に差し入れられ、先端部Aは突き出した鋼板間にある鋼板21b−bの先端部Bと重ね合わせられる。そして、これらと隣接する鋼板21a−bの連続する部分Cとの3枚の鋼板を重ね合わせ、押し抜き加工を行うことによってこれらの鋼板をかしめるように結合することができる。また、図6に示すように、一方の網状体30aから突き出したそれぞれの鋼板31a−aは、隣接する鋼板31a−bと離隔した部分で、他方の網状体30bの鋼板31b−bと重ね合わせて結合することもできる。つまり網状体30bの鋼板31b−bが両側で隣り合う鋼板の一方と接触する位置32aから他方の鋼板と近接する位置32bへと移行する部分で、接続する双方の網状体30a,30bの鋼板31a−a,31b−bを重ね合わせ、押し抜き加工でこれらを結合することもできる。
なお、図4図5及び図6に示す網状体の接続構造において、パネル状となった網状体から一つ置きに突き出す鋼板の突き出し長さは、それぞれの図に示す長さに限定されるものではなく、適宜に設定することができる

0024

本発明の網状体の接続構造は、それぞれの鋼板が所定の角度で折り曲げられている網状体に限定されるものではなく、図7に示すように鋼板が波状に曲げ加工された網状体に適用することもできる。
この網状体40a,40bは、波状に曲げ加工されたそれぞれの鋼板41の幅方向を上下にして複数の鋼板を平坦な面上に並列して敷き並べ、隣り合う鋼板の互いに対向する側へ張り出した部分を当接して結合したものである。隣り合う鋼板の結合は、当接する部分に開口を設けておき、鋲42を挿通して該鋲の先端部分を変形させてかしめるものである。

0025

このような網状体についても、2つのパネル状となったものを次のように接続することができる。
網状体は、工場等において製作されるときに、波状に曲げ加工された同じ長さの複数の鋼板41が、交互に長さ方向の位置をずらして並列され、隣り合う鋼板が互いに結合されてパネル状となっている。したがって、波状に曲げ加工された鋼板41の長さ方向の端部では、複数の鋼板が一つ置きに突き出した状態となっている。接続する2つのパネル状となった網状体40a,40bの端部を対向させると、図7に示すように双方から一つ置きに鋼板41a−a,41a−bが突き出しており、一方のパネル状となった網状体40aから突き出した鋼板41a−aを他方から突き出している鋼板41a−bの間に差し入れ、それぞれの鋼板41a−aの先端部Dを他方のパネル状となった網状体40bの突き出していない鋼板41b−bの先端部Eと重ね合わせる。また、他方のパネル状となった網状体40bから突き出した鋼板41a−bの先端部Fは、同様に一方のパネル状となった網状体40aの突き出していない鋼板41b−aの先端部Gと重ね合わせる。そして鋲42により結合して2つのパネル状となった網状体40a,40bを接続することができる。鋼板の先端部を重ね合わせる位置は、図7に示すように隣り合う鋼板が互いに結合される位置に設定し、3枚の鋼板を重ね合わせて結合することができる。また、図8に示すように、接続する鋼板51a−a,51a−bは、両側で隣り合う鋼板51b,51cと互いに結合される位置52,53の間で、双方の先端部H,Lを重ね合わせ、鋲54を用いて結合することもできる。
なお、このような網状体の接続構造でも、双方のパネル状となった網状体の一つ置きに突き出した鋼板の突き出し長さは、図7又は図8に示される長さに限定されるものではなく、適宜に設定することができる。

0026

以上に説明した網状体の接続構造は、図9から図11までに示す網状体の使用例において次のように適用することができる。
図9に示す網状体の使用例では、道路の橋梁部において、橋桁61と橋桁62との遊間63を跨いで連続するように形成した舗装体の基層64aに網状体65が埋め込まれている。橋桁61,62は温度変化乾燥収縮等により伸縮し、遊間63が変化する。これにともなって遊間上の舗装体64に伸び又は収縮ひずみが生じることになるが、橋桁61,62と舗装体64との間にシート66等を介在させて舗装体64が橋桁61,62上で滑動するのを可能とし、網状体65によって舗装体64のひずみを広い範囲に分散させるものとなっている。網状体65は遊間の変化量が大きいときには広い範囲に連続するように敷設してひずみを分散させる必要があり、パネル状の網状体を接続して用いられる。パネル状の網状体65は、橋桁上に滑動させるためのシートを敷き、その上に配列する。そして接続部分を本発明の接続構造を適用して順次に接続し、所定の範囲に連続した網状体65とする。この網状体65を埋め込むように基層のアスファルト混合物を敷均し、転圧して基層64aを形成する。そして、その上に表層64bを形成して遊間63を跨ぐ連続舗装を完成する。

0027

図10に示す網状体の使用例は、道路構造物である橋台71の背面土72の上に該橋台71と連結して可撓性の踏掛板74が設けられ、この可撓性の踏掛板74に網状体75を埋め込んで用いたものである。背面土72の上には粒度を調整した砕石、砂等の混合物を転圧した路盤73が形成され、その上にアスファルト混合物からなる可撓性の踏掛板74が設けられている。そして、その上に橋桁上の部分から連続する舗装体76が形成されている。
可撓性の踏掛板74を設ける範囲は、繰り返し路面から荷重が作用することによる背面土の沈下の他に、地震時等において背面土72に大きな変形が生じる可能性を考慮して定めるのが望ましい。つまり、背面土72に大きな変形が生じたときに、可撓性の踏掛板74がなだらかに変形して路面に段差や急勾配が生じるのを緩和し、車両の通行を維持するもので、このような機能が発揮できるように可撓性の踏掛板74を設ける範囲を定めるのが良い。したがって、可撓性の踏掛板74は道路の車線の方向に長く設けられることがあり、この範囲で網状体75は連続して埋め込まれる。

0028

この網状体75は可撓性の踏掛板74の形成時に、転圧された路盤上に所定の大きさのパネル状となったものが敷き並べられ、端部は接合金具77を介して橋台71と連結される。そして、本発明に係る接続構造を適用して所定範囲に連続する網状体とされ、これを埋め込むようにアスファルト混合物が敷均され、転圧される。

0029

図11に示す使用例は、路床又は路床の下側にある路体の構造が急変する部分の舗装構造に網状体を用いるものである。
この舗装構造は、既存の地盤81と掘削後の埋戻し土82との境界部の両側に連続するように形成されたものであり、下層路盤83と上層路盤84との間にアスファルト混合物からなる沈下抑制層85が形成されている。そして、上層路盤の上に基層86aと表層86bとが積層されて舗装体86を構成している。
上記沈下抑制層85は、締め固められた下層路盤83上に網状体87を敷設し、これを埋め込むようにアスファルト混合物を敷均して転圧したものである。このような沈下抑制層85は、変形を許容するともに網状体87によって補強され、ひずみが分散されるので、既存の地盤81と埋戻し土82との間に段差又は急な勾配が生じたときに、緩やかに変形して路面に段差や急な勾配が生じるのを抑制するものとなっている。このような沈下抑制層85は路床又は路体の急変部の両側にわたる範囲に設けられ、網状体87はパネル状となったものを接続して上記範囲で連続するものとして用いられる。

0030

なお、路床又は路床の下側にある路体の構造が急変する部分は、既存の地盤と掘削後の埋戻し土との境界部の他に、構造物が設けられた領域とこれに隣接する埋戻し土との境界部、切り土盛り土との境界部等が挙げられる。

0031

以上に説明した例では、網状体はアスファルト混合物に埋め込んで用いられているが、この他に、網状体は路盤内に埋め込んで用いること、締め固めた地盤内に埋め込んで用いることも考えられ、本発明の接続構造を適用して広い範囲に連続して敷設することができる。

0032

10:網状体, 11:帯状の鋼板, 12:鋼板の折り曲げられた部分, 13:隣り合う鋼板の対向する方向に張り出した部分, 14:重ね合せた鋼板を押し抜いた部分, 15:六角柱状の空間, 16:隣り合う鋼板が互いに対向する方向に張り出した部分,
20:網状体, 21:帯状の鋼板,
30:網状体, 31:帯状の鋼板,
40:網状体, 41:帯状の鋼板, 42:鋲,
50:網状体, 51:帯状の鋼板, 52,53:隣り合う鋼板が結合される位置, 54:鋲,
61:橋桁, 62:橋桁, 63:遊間, 64:舗装体, 65:網状体, 66:シート,
71:橋台, 72:背面土, 73:路盤, 74可撓性の踏掛板, 75:網状体, 76:舗装体, 77:接合金具,
81:既存の地盤, 82:掘削後の埋戻し土, 83:下層路盤, 84:上層路盤, 85:沈下抑制層, 86:舗装体, 87:網状体

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