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技術 墜落防止手すりの改修工法

出願人 ナカ工業株式会社
発明者 佐山茂土橋一友佐藤強
出願日 2015年10月7日 (3年11ヶ月経過) 出願番号 2015-199788
公開日 2017年4月13日 (2年5ヶ月経過) 公開番号 2017-071968
状態 特許登録済
技術分野 既存建築物への作業 建築物の階段
主要キーワード 電動サンダ 設置ステップ 改修費用 支柱ブラケット 締付機構 囲い部材 電動のこぎり 固定支柱
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年4月13日)のものです。
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図面 (20)

課題

改修中に住民の安全確保のための大掛かりな設備が必要なく、改修後見栄えがよい墜落防止手すり改修工法

解決手段

固定支柱のうち立上がり部上面近傍根元と該根元より上方且つ囲い部材より下方の所定位置との間の部分を切除する。また、立上がり部における該上側残余支柱部の真下位置から外れた位置に、該上側残余支柱部を補強する補強具仮設する。そして、下側残余支柱部の残る立上がり部を補修する。続いて、上側残余支柱部から囲い部材を分離し、立上がり部から補強具及び上側残余支柱部を撤去する。そして、立上がり部の上面に新規固定支柱立設用の支柱ブラケットを設置する。さらに、支柱ブラケットを用いて立上がり部に新規固定支柱を立設する。そして、新規固定支柱に対して囲い部材を取付ける。また、立上がり部における補強具の撤去跡を修復する。

概要

背景

ベランダバルコニ等の躯体に固定される墜落防止手すりは、下端部が躯体内埋設された固定支柱に対して、笠木格子材によって構成される囲い部材取付けられた構造とされる。固定支柱は、墜落防止手すりの強度を確保する重要部材となるが、長年の使用により劣化が避けられないものである。

従来、固定支柱の劣化した墜落防止手すりを改修する場合に、躯体から既設の固定支柱と共に囲い部材も撤去されることから、新たに躯体に新規支柱を設置して囲い部材を取付けるまでの間、住民がベランダから落下しないよう安全対策をとる必要があった。

そこで、特許文献1記載の手すりの補修方法では、既存の固定支柱の根元を切断した後に、手すりを吊り上げた状態で、既存の固定支柱の腐食部分の除去と躯体の補修とを行った後、吊り上げた手すりを降ろし、さらに躯体に取付けた支持用ブラケットに固定した新規支柱によって既存の固定支柱を補強するものとなっている。また、特許文献2記載の手すり改修工法では、既存の固定支柱に並設して新規支柱を増設し、この新規支柱に新規の笠木や格子材を取付けるものとなっている。

概要

改修中に住民の安全確保のための大掛かりな設備が必要なく、改修後見栄えがよい墜落防止手すりの改修工法。固定支柱のうち立上がり部上面近傍の根元と該根元より上方且つ囲い部材より下方の所定位置との間の部分を切除する。また、立上がり部における該上側残余支柱部の真下位置から外れた位置に、該上側残余支柱部を補強する補強具仮設する。そして、下側残余支柱部の残る立上がり部を補修する。続いて、上側残余支柱部から囲い部材を分離し、立上がり部から補強具及び上側残余支柱部を撤去する。そして、立上がり部の上面に新規固定支柱立設用の支柱ブラケットを設置する。さらに、支柱ブラケットを用いて立上がり部に新規固定支柱を立設する。そして、新規固定支柱に対して囲い部材を取付ける。また、立上がり部における補強具の撤去跡を修復する。

目的

本発明は以上のような事情案してなされたもので、その目的は、改修工事中に住民の安全を確保するための大掛かりな設備が必要とせず、改修工事後の見栄えもよい墜落防止手すりの改修工法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

下端部を躯体の立上がり部に埋設された固定支柱に対して囲い部材取付けてなる墜落防止手すり改修工法であって、前記固定支柱のうち前記立上がり部上面近傍根元と該根元より上方且つ前記囲い部材より下方の所定位置との間の部分を切除して、前記立上がり部に残る下側残余支柱部と前記囲い部材に残る上側残余支柱部とに切り離す切除ステップと、前記立上がり部における前記上側残余支柱部の真下位置から外れた位置に、前記上側残余支柱部を補強する補強具仮設する仮補強ステップと、前記切除ステップ及び前記仮補強ステップの後に、前記下側残余支柱部の残る前記立上がり部を補修する補修ステップと、前記補修ステップの後に、前記上側残余支柱部から前記囲い部材を分離する分離ステップと、前記囲い部材を分離した前記上側残余支柱部及び該上側残余支柱部を補強する前記補強具を前記立上がり部から撤去する撤去ステップと、前記補強具を撤去した前記立上がり部の上面の所定位置に、新規固定支柱立設用の支柱ブラケットを設置する設置ステップと、前記支柱ブラケットを用いて前記立上がり部に新規固定支柱を立設する立設ステップと、前記立上がり部に立設した前記新規固定支柱に対して前記囲い部材を取付ける組立ステップと、前記立上がり部から前記補強具を撤去した後に、前記立上がり部における前記補強具の撤去跡を修復する修復ステップと、を備えていることを特徴とする墜落防止手すりの改修工法。

請求項2

請求項1において、前記切除ステップ以後で前記補修ステップよりも前に、前記下側残余支柱部の少なくとも前記立上がり部上面よりも上方に突出した部位を除去する、ことを特徴とする墜落防止手すりの改修工法。

請求項3

請求項1または請求項2において、前記補修ステップにおいて、前記下側残余支柱部を前記立上がり部内に埋め立てる、ことを特徴とする墜落防止手すりの改修工法。

請求項4

請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記仮補強ステップにおいて、前記補強具を前記立上がり部の内側側面に仮設すると共に、該補強具を前記上側残余支柱部に固定する、ことを特徴とする墜落防止手すりの改修工法。

請求項5

請求項4において、前記仮補強ステップにおいて、前記立上がり部の内側側面にアンカーボルトを植え込んで、前記補強具を該アンカーボルトに固定することで前記立上がり部に仮設する、ことを特徴とする墜落防止手すりの改修工法。

請求項6

請求項5において、前記撤去ステップにおいて、前記補強具を前記アンカーボルトから取外し、前記修復ステップにおいて、前記アンカーボルトにおける前記立上がり部の内側側面から突出した部位を切断する、ことを特徴とする墜落防止手すりの改修工法。

請求項7

請求項6において、前記修復ステップにおいて、前記立上がり部に残る前記アンカーボルトを打ち込んで埋没させる、ことを特徴とする墜落防止手すりの改修工法。

技術分野

0001

本発明は、墜落防止手すり改修工法に関するものである。

背景技術

0002

ベランダバルコニ等の躯体に固定される墜落防止手すりは、下端部が躯体内埋設された固定支柱に対して、笠木格子材によって構成される囲い部材取付けられた構造とされる。固定支柱は、墜落防止手すりの強度を確保する重要部材となるが、長年の使用により劣化が避けられないものである。

0003

従来、固定支柱の劣化した墜落防止手すりを改修する場合に、躯体から既設の固定支柱と共に囲い部材も撤去されることから、新たに躯体に新規支柱を設置して囲い部材を取付けるまでの間、住民がベランダから落下しないよう安全対策をとる必要があった。

0004

そこで、特許文献1記載の手すりの補修方法では、既存の固定支柱の根元を切断した後に、手すりを吊り上げた状態で、既存の固定支柱の腐食部分の除去と躯体の補修とを行った後、吊り上げた手すりを降ろし、さらに躯体に取付けた支持用ブラケットに固定した新規支柱によって既存の固定支柱を補強するものとなっている。また、特許文献2記載の手すり改修工法では、既存の固定支柱に並設して新規支柱を増設し、この新規支柱に新規の笠木や格子材を取付けるものとなっている。

先行技術

0005

特開2013−147877号公報
特開2007−138651号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、特許文献1記載の手摺の補修方法では、手摺昇降装置により吊り上げられた手すりが、落下防止のための安全として機能するものの、手摺昇降装置等の大掛かりな設備が必要であった。また、手摺昇降装置で手すりを吊り上げている間、墜落防止手すりの改修に合わせて、躯体を防水加工する等の作業を行う際、手摺昇降装置が作業の邪魔になる。

0007

特許文献2記載の手すり改修工法では、改修工事中に躯体から手すりが撤去されないため、住民がベランダから落下するおそれはないものの、1本の既設固定支柱に対し複数の新規固定支柱を追加するため、墜落防止手すりが固定支柱だらけとなり、見栄えが悪くなっていた。

0008

本発明は以上のような事情案してなされたもので、その目的は、改修工事中に住民の安全を確保するための大掛かりな設備が必要とせず、改修工事後の見栄えもよい墜落防止手すりの改修工法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手段を採択してある。すなわち、
下端部を躯体の立上がり部に埋設された固定支柱に対して囲い部材を取付けてなる墜落防止手すりの改修工法であって、
前記固定支柱のうち前記立上がり部上面近傍の根元と該根元より上方且つ前記囲い部材より下方の所定位置との間の部分を切除して、前記立上がり部に残る下側残余支柱部と前記囲い部材に残る上側残余支柱部とに切り離す切除ステップと、
前記立上がり部における前記上側残余支柱部の真下位置から外れた位置に、前記上側残余支柱部を補強する補強具仮設する仮補強ステップと、
前記切除ステップ及び前記仮補強ステップの後に、前記下側残余支柱部の残る前記立上がり部を補修する補修ステップと、
前記補修ステップの後に、前記上側残余支柱部から前記囲い部材を分離する分離ステップと、
前記囲い部材を分離した前記上側残余支柱部及び該上側残余支柱部を補強する前記補強具を前記立上がり部から撤去する撤去ステップと、
前記補強具を撤去した前記立上がり部の上面の所定位置に、新規固定支柱立設用の支柱ブラケットを設置する設置ステップと、
前記支柱ブラケットを用いて前記立上がり部に新規固定支柱を立設する立設ステップと、
前記立上がり部に立設した前記新規固定支柱に対して前記囲い部材を取付ける組立ステップと、
前記立上がり部から前記補強具を撤去した後に、前記立上がり部における前記補強具の撤去跡を修復する修復ステップと、
を備えているようにしてある。

0010

上記解決手段によれば、切除ステップで固定支柱の所定部位を切除した後、立上がり部に補強具を仮設して上側残余支柱部を補強することで、改修工事中の墜落防止手すりの強度を確保することができる。また、上記解決手段によれば、既設の固定支柱を新規固定支柱に取替えることにより、墜落防止手すりの外観を大きく損なうことなく改修することが可能である。さらに、組立ステップで既存の囲い部材を再利用することにより、改修費用廃棄物の低減を図ることができ、その際、腐食や破損した部品のみを新品の部材に取替えることも可能である。

0011

また、本発明に係る墜落防止手すりの改修工法は、
前記切除ステップ以後で前記補修ステップよりも前に、前記下側残余支柱部の少なくとも前記立上がり部上面よりも上方に突出した部位を除去する、ことが好ましい。

0012

また、本発明に係る墜落防止手すりの改修工法は、
前記補修ステップにおいて、前記下側残余支柱部を前記立上がり部内に埋め立てる、ことが好ましい。

0013

これにより、下側残余支柱部の腐食や立上がり部の劣化を抑制することができる。

0014

また、本発明に係る墜落防止手すりの改修工法は、
前記仮補強ステップにおいて、前記補強具を前記立上がり部の内側側面に仮設すると共に、該補強具を前記上側残余支柱部に固定する、ようにすることが好ましい。

0015

これに加えて、前記仮補強ステップにおいて、前記立上がり部の内側側面にアンカーボルトを植え込んで、前記補強具を該アンカーボルトに固定することで前記立上がり部に仮設する、ようにすることが好ましい。

0016

これにより、作業者が仮補強ステップの作業を躯体側から行うことができ、墜落防止手すりの改修作業が容易となる。また、改修工事中、補強具が躯体の外側からほとんど見えず、さらに修復ステップの後、補強具の撤去跡を修復した部分が躯体の外側から見えないため、改修工事により躯体の外観が損なわない。

0017

さらに、前記撤去ステップにおいて、前記補強具を前記アンカーボルトから取外し、
前記修復ステップにおいて、前記アンカーボルトにおける前記立上がり部の内側側面から突出した部位を切断する、ようにすることが好ましい。

0018

その上、前記修復ステップにおいて、前記立上がり部に残る前記アンカーボルトを打ち込んで埋没させる、ようにすることが好ましい。

0019

これにより、撤去ステップや修復ステップの作業の簡易化が図れる。

発明の効果

0020

本発明によれば、墜落防止手すりの改修工事中に住民の安全を確保するための大掛かりな設備が不要であり、また、改修工事後の墜落防止手すりの見栄えもよくすることができる。

図面の簡単な説明

0021

本発明により改修対象となる墜落防止手すりの一例を示す図。
図1において、中央の固定支柱に対して切除ステップを実施した状態を示す図。
図2において、3本の固定支柱に対して切除ステップ及び仮補強ステップを実施した状態を示す図。
図3において、墜落防止手すりに対して補修ステップ及び分離ステップを実施した状態を示す図。
図4において、補強具及び上側残余支柱部に対して撤去ステップを実施した状態を示す図。
図5において、パラペットに対して設置ステップを実施した状態を示す図。
図6において、パラペットに対して立設ステップを実施した状態を示す図。
図7において、新規固定支柱に対して組立ステップを実施した状態を示す図。
図1の墜落防止手すりにおける中央の固定支柱の側面を示す説明図。
図9の固定支柱に対して切除ステップを実施した状態を示す説明図。
図10において、下側残余支柱部の上端研削した状態を示す説明図。
図11において、上側残余支柱部を補強具で補強した状態(仮補強ステップ)を示す説明図。
図12において、パラペットを補修した状態(補修ステップ)を示す説明図。
図13において、上側残余支柱部から囲い部材を分離した状態(分離ステップ)を示す説明図。
図14において、補強具及び上側残余支柱部をパラペットから撤去した状態(撤去ステップ)を示す説明図。
図15において、パラペット上面に支柱ブラケットを設置した状態(設置ステップ)を示す説明図。
図16において、支柱ブラケットを用いてパラペットに新規固定支柱を立設した状態を示す説明図。
図17において、新規固定支柱に囲い部材を取付けた状態を示す説明図。
図18において、パラペットにおける補強具の撤去跡を修復した状態(修復ステップ)を示す説明図。

実施例

0022

本発明の墜落防止手すりの改修工法の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。

0023

図1及び図9は、一般的な墜落防止手すりAを示すものである。図9において、符号1は、ベランダやバルコニ等の躯体である。この躯体1に立上がるパラペット2(立上がり部)に、墜落防止手すりAが設置されている。この墜落防止手すりAは、下端部をパラペット2に埋設された複数本の固定支柱10と、固定支柱10に取付けられた囲い部材20とを有する。囲い部材20は、複数の固定支柱10の上端に架渡された笠木21と、固定支柱10における笠木21よりも下方の位置に取付けられた複数の格子材22と、で構成されている。笠木21、格子材22はそれぞれ、ボルト金具等の固定具を利用して、固定支柱10に取付けられている。なお、囲い部材20には、格子材22の代わりにパネル材が用いられる、あるいは格子材とパネル材とが併用される等、適宜の構造が採択されていてもよく、また、囲い材20としては、笠木21と格子材22等を一体的に形成したものであってもよい。

0024

図9に示すように、固定支柱10は、金属製の筒状の支柱本体12と、支柱本体12の内部に配設された芯材11とによって構成されている。芯材11は、金属にて筒状に形成されているが、柱状、板状、断面H状等、適宜の構造が採択されていてもよい。また、支柱本体12及び芯材11は、それぞれ下端部をパラペット2内に埋め込まれた状態でパラペット2に立設されている。なお、支柱本体12は、その下端部をパラペット2の上面2aに載置された状態でパラペット2に立設されていてもよい。また、パラペット2の上面2aは略水平面に形成されているが、内側側面2b側に下り傾斜した傾斜面等に形成されていてもよい。

0025

次に、墜落防止手すりAを本発明の改修工法で改修する一例について説明する。

0026

まず、切除ステップとして、固定支柱10のうちパラペット2上面2aから上方へ伸びる部分のうち、パラペット2上面2a近傍の根元と、該根元より上方且つ格子材22下面より下方の所定位置とを金のこぎりや電動のこぎり等の切断工具で切断し、3つに切断した中間部分を取り除く(図2図10参照)。そして、この切除により、固定支柱10は、囲い部材20に残る上側残余支柱部10Aと、パラペット2に残る下側残余支柱部10Bとに分離されることになる。また、上述の切断工具で切除しきれずに、下側残余支柱部10Bの上端が周囲のパラペット2上面2aよりも上方に突出している。したがって、例えば電動サンダ等によって下側残余支柱部10B周囲のパラペット2上面2aを研削すると共に、下側残余支柱部10Bの上端部を切除する(図11参照)。この下側残余支柱部10Bの上端部の切除は、後述の仮補強ステップの後で補修ステップよりも前に実施してもよい。なお、図10図14図19においては、下側残余支柱部10Bについて、その外観を示しているが、図11図13においては、下側残余支柱部10Bを断面にて示してある。

0027

次に、仮補強ステップとして、上側残余支柱部10Aを補強する補強具40を、パラペット2における上側残余支柱部10Aの真下位置から外れた位置に仮設する(図3図12参照)。詳述すると、パラペット2の内側側面2bに補強具40を仮設すると共に、この補強具40を上側残余支柱部10Aにねじ41等で固定する。本実施の形態では、図12に示すように、補強具40は、金属板をパラペット2の形状や上側残余支柱部10Aの位置に応じて適宜折り曲げて形成されて、十分な強度(剛性)を有するものとされている。パラペット2への補強具40の仮設は、具体的には、パラペット2の内側側面2bにアンカーボルト42を植え込んで、このアンカーボルト42によって補強具40をパラペット2に固定する。

0028

このように、上側残余支柱部10Aは、パラペット2に仮設された補強具40によって補強されるため、囲い部材20が住民の荷重を受けても上側残余支柱部10Aが倒れないようにされる。そして、補強具40に補強された上側残余支柱部10Aと、この上側残余支柱部10Aに取付けられている囲い部材20とによって、十分な強度を有する仮の墜落防止手すりA−1が構成されることとなって、その後の改修作業の期間中での住民の安全が確保される。

0029

なお、囲い部材20の各部材の重量、手すり壁への固定の有無、その固定具の状態等に応じて、パラペット2に立設された複数の固定支柱10に対し、1本ずつ切除ステップ及び仮補強ステップを繰り返し実施したり、若しくは数本ずつ切除ステップ及び仮補強ステップを繰り返し実施したり、または、全ての固定支柱10に対して切除ステップを実施した後に全ての上側残余支柱部10Aに対して仮補強ステップを実施することもできる。

0030

次に、補修ステップとして、下側残余支柱部10Bの残るパラペット2を補修すべく、下側残余支柱部10Bをパラペット2内に埋め立てる(図13参照)。本実施形態では、下側残余支柱部10Bの内部空間内や、パラペット2の研削された窪みに対して、モルタル等の充填剤30を充填することにより、下側残余支柱部10Bの上端部をパラペット2内に埋め立てて、パラペット2の上面を平滑に仕上げる。あるいは、エポキシ樹脂等を下側残余支柱部10Bの内部空間内に上側開口部付近まで充填し、エポキシ樹脂等の硬化後、パラペット2の研削された窪みにモルタル等を充填することにより、下側残余支柱部10Bの上端部をパラペット2内に埋め立てて、パラペット2の上面を平滑に仕上げてもよい。そして、パラペット2の充填剤30の養生後、パラペット2の上面2aに防水処理を施す。

0031

なお、躯体1の改修に併せて墜落防止手すりの改修を行う場合には、仮補強ステップの後に、躯体1のパラペット2(立上がり部)以外の部分の補修作業と共に上述の補修ステップの作業を実施することにより、これらの補修を効率よく行うことができ、この間、補強具40を利用した仮の墜落防止手すりA−1により住民の安全も確保できる。

0032

次に、分離ステップとして、上側残余支柱部10Aから囲い部材20を分離する。詳述すると、上側残余支柱部10Aと笠木21との固定具や上側残余支柱部10Aと格子材22との固定具を取外す。そして、図4及び図14に示すように、上側残余支柱部10Aの周囲の笠木21や格子材22を仮の墜落防止手すりA−1から取外す。このとき、上側残余支柱部10Aは、上述の仮補強ステップで設けた補強具40によって支持されている。したがって、上側残余支柱部10Aは、分離ステップで囲い部材20を分離されても、そのままの位置に補強具40によって保持される。

0033

次に、撤去ステップとして、図5及び図15に示すように、補強具40と該補強具40に補強された上側残余支柱部10Aをパラペット2から撤去する。本実施形態では、補強具40からねじ41を外して上側残余支柱部10Aを取外し、さらにアンカーボルト42の固定を解除してパラペット2から補強具40を撤去する。

0034

次に、設置ステップとして、図6及び図16に示すように、パラペット2の上面2aにおける下側残余支柱部10Bの略真上の位置に、新規固定支柱立設用の支柱ブラケット50を設置する。本実施形態では、パラペット2の上面2aにアンカーボルト51を植え込んで、該アンカーボルト51に支柱ブラケット50を固定する。

0035

次に、立設ステップとして、図7及び図17に示すように、支柱ブラケット50を用いて立上がり部2に新規固定支柱60を立設する。 具体的には、パラペット2の上面2aに設置した支柱ブラケット50に対して、新規固定支柱60の下端部を支持固定させることにより、パラペット2に新規固定支柱60を立設する。新規固定支柱60は、固定支柱10と同様、金属製の筒状の支柱本体62と、支柱本体62の内部に配設された芯材61とを備えているが、囲い部材20に対応したものであれば適宜の構造を採択することができる。なお、支柱ブラケット50は、ボルト等で新規固定支柱60を直接固定するもの、ボルト等を利用して新規支柱60をその周囲から締め付ける締付機構を有するもの等、適宜の構造のものを用いることができる。

0036

次に、組立ステップとして、図8及び図18に示すように、新規固定支柱60に対して囲い部材20を取付けることにより、改修した墜落防止手すりA−2が得られる。ここでは、分離ステップで取外した笠木21及び格子材22のすべてを、新規固定支柱60に取付けて再利用したが、これら笠木21及び格子材22のうちで一部の部材が腐食や破損等のため再利用が好ましくない場合には、再利用できる笠木21や格子材22を新規固定支柱60に取付けて、腐食や破損等のある笠木21や格子材22を新規な笠木や格子材に交換して新規固定支柱60に取付けることも可能である。このように、既存の囲い部材20を再利用することにより、改修費用の低減や廃棄物を減らす等の観点から好ましいものとなる。

0037

次に、修復ステップとして、パラペット2における補強具40の撤去跡を修復する。本実施形態では、図19に示すように、撤去ステップで補強具40を撤去した後にパラペット2に残ったアンカーボルトに対して、パラペット2の内側側面2bから側方に突出した部位を切断する。さらに、パラペット2に残ったアンカーボルトを打ち込んで、パラペット2内に埋没させる。そして、躯体1の改修に併せて墜落防止手すりの改修を行う場合には、躯体1に防水塗装する際に、パラペット2(立上がり部)の内側側面2bも防水塗装することで、アンカーボルトの埋没部分に対する防水処理とすることができる。あるいは、パラペット2の内側側面2bにおけるアンカーボルトの埋没部分に対し、シリコーンウレタン等のシーリング材で防水処理を施してもよい。

0038

以上、本実施形態によれば、墜落防止手すりの改修工事中に住民の安全を確保するための大掛かりな設備が不要であり、また、既設の固定支柱10を新規固定支柱60に取替えることにより、墜落防止手すりの外観を大きく損なうことなく改修することが可能である。なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲において、適宜の変更や付加が可能である。また、本発明は、上述または図示したパラペット2(立上がり部)に限られず、上側残余支柱部を補強する補強具を仮設可能であり、新規固定支柱立設用の支柱ブラケットを設置可能であれば、様々な形状の立上がり部に適用することができる。

0039

本発明は、ベランダ、バルコニ、屋上、廊下階段等に設置された墜落防止手すりの改修、特に立上がり部に立設された固定支柱を新規固定支柱に取替える改修に利用することができる。

0040

A:墜落防止手すり(改修前)
A−1:墜落防止手すり(仮)
A−2:墜落防止手すり(改修後
1:躯体
2:パラペット(立上がり部)
2a:上面
2b:内側側面
10:固定支柱(既設)
10A:上側残余支柱部
10B:下側残余支柱部
11:芯材
12:支柱本体
20:囲い部材
21:笠木
22:格子材
30:充填剤
40:補強具
41:ねじ
42:アンカーボルト
50:支柱ブラケット
41:アンカーボルト
60:新規固定支柱
61:芯材
62:支柱本体

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