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技術 取付具及び外装構造

出願人 ニチハ株式会社
発明者 鈴木健二
出願日 2015年10月5日 (6年2ヶ月経過) 出願番号 2015-197702
公開日 2017年4月13日 (4年8ヶ月経過) 公開番号 2017-071900
状態 特許登録済
技術分野 壁の仕上げ
主要キーワード 下端支持部材 金属系材 横ずれ防止部材 横支持部材 縦支持部材 矩形片 両取付具 横ずれ防止
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年4月13日)のものです。
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図面 (20)

課題

垂直方向及び水平方向に隣接する外装材同士の隙間に沿って下方に流れる雨水の滞留及び水平方向への移動を防止できる取付具及び外装構造を提供する。

解決手段

取付具10は、建物を構成する構造体8に対し、四辺形状をなす複数の外装材2を垂直方向及び水平方向に隣接するように取り付けるためのものである。取付具10は、構造体8に固定される基板部16と、基板部16に設けられ、第1外装材2A1の上端部2Uを係止する第1係止片11A、及び第2外装材2A2の下端部2Dを係止する第2係止片11Bを有する第1係止部11と、基板部16に設けられ、第3外装材2A3の上端部2Uを係止する第3係止片12A、及び第4外装材2A4の下端部2Dを係止する第4係止片12Bを有する第2係止部12と、第1係止部11と第2係止部12とを水平方向に離間させる離間部15と、を備える。

概要

背景

特許文献1、2に従来の取付具が開示されている。これらの取付具は、建物を構成する構造体に対し、四辺形状をなす複数の外装材垂直方向及び水平方向に隣接するように取り付けるためのものである。

各外装材は、第1外装材と、第1外装材に対して上方から隣接する第2外装材と、第1外装材に対して水平方向の一方から隣接する第3外装材と、第3外装材に対して上方から隣接し、かつ、第2外装材に対して水平方向の一方から隣接する第4外装材と、を含んでいる。

特許文献1、2に開示の取付具は、基板部と係止部とを備えている。両取付具において、基板部は、取付部を構造体に固定するためのものである。また、係止部は、外装材を係止するためのものである。

特許文献1に開示の取付具では、係止部は、中央前板部と、一対の下板係止部と、一対の上板係止部とを有している。中央前板部は、基板部の中央に設けられている。両下板係止部及び両上板係止部はそれぞれ、中央前板部を水平方向の一方と他方とから挟むように基板部に設けられている。従って、中央前板部、両下板係止部及び両上板係止部は、水平方向に連続するように並んでいる。

特許文献2に開示の取付具では、係止部は、水平部と、下側屈曲片と、一対の上側屈曲片とを有している。水平部は、基板部から突出し、かつ水平方向に延在している。下側屈曲片は、水平部の先端縁の中央から下向きに屈曲している。両上側屈曲片は、水平部の先端縁の一端部と他端部とから上向きに屈曲している。

特許文献1、2に開示の取付具では、このような係止部によって、第1外装材の上端部と、第2外装材の下端部と、第3外装材の上端部と、第4外装材の下端部とを係止する。

概要

垂直方向及び水平方向に隣接する外装材同士の隙間に沿って下方に流れる雨水の滞留及び水平方向への移動を防止できる取付具及び外装構造を提供する。取付具10は、建物を構成する構造体8に対し、四辺形状をなす複数の外装材2を垂直方向及び水平方向に隣接するように取り付けるためのものである。取付具10は、構造体8に固定される基板部16と、基板部16に設けられ、第1外装材2A1の上端部2Uを係止する第1係止片11A、及び第2外装材2A2の下端部2Dを係止する第2係止片11Bを有する第1係止部11と、基板部16に設けられ、第3外装材2A3の上端部2Uを係止する第3係止片12A、及び第4外装材2A4の下端部2Dを係止する第4係止片12Bを有する第2係止部12と、第1係止部11と第2係止部12とを水平方向に離間させる離間部15と、を備える。

目的

本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、垂直方向及び水平方向に隣接する外装材同士の隙間に沿って下方に流れる雨水の滞留及び水平方向への移動を防止できる取付具及び外装構造を提供する

効果

実績

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請求項1

建物を構成する構造体に対し、四辺形状をなす複数の外装材垂直方向及び水平方向に隣接するように取り付けるための取付具であって、前記各外装材は、第1外装材と、前記第1外装材に対して上方から隣接する第2外装材と、前記第1外装材に対して水平方向の一方から隣接する第3外装材と、前記第3外装材に対して上方から隣接し、かつ、前記第2外装材に対して水平方向の一方から隣接する第4外装材と、を含み、前記取付具は、前記構造体に固定される基板部と、前記基板部に設けられ、前記第1外装材の上端部を係止する第1係止片、及び前記第2外装材の下端部を係止する第2係止片を有する第1係止部と、前記基板部に設けられ、前記第3外装材の上端部を係止する第3係止片、及び前記第4外装材の下端部を係止する第4係止片を有する第2係止部と、前記第1係止部と前記第2係止部とを水平方向に離間させる離間部と、を備えていることを特徴とする取付具。

請求項2

前記離間部に設けられ、前記第1外装材、前記第2外装材、前記第3外装材及び前記第4外装材の端部同士の接合部が略十字状に交差する交差部に対して、前記外装材の裏面側から接触する防水面を有する防水部をさらに備えている請求項1記載の取付具。

請求項3

前記各外装材の下端部は、前記外装材の裏面から表面に向かって凹み、水平方向に延在する表側上下接合部を有し、前記各外装材の上端部は、前記外装材の前記表面から前記裏面に向かって凹み、水平方向に延在する裏側上下接合部を有し、前記第1係止部の前記第1係止片は、前記第1外装材の前記裏側上下接合部を係止し、前記第1係止部の前記第2係止片は、前記第2外装材の前記表側上下接合部を係止し、前記第2係止部の前記第3係止片は、前記第3外装材の前記裏側上下接合部を係止し、前記第2係止部の前記第4係止片は、前記第4外装材の前記表側上下接合部を係止する請求項1又は2記載の取付具。

請求項4

前記離間部に対して下方に設けられ、前記第1外装材及び前記第3外装材の水平方向において対向する端部同士の間に配置される横ずれ防止部をさらに備えている請求項1乃至3のいずれか1項記載の取付具。

請求項5

前記各外装材における水平方向の一端部は、前記外装材の前記表面から前記裏面に向かって凹み、垂直方向に延在する裏側左右接合部を有し、前記各外装材における水平方向の他端部は、前記外装材の前記裏面から前記表面に向かって凹み、垂直方向に延在する表側左右接合部を有し、前記横ずれ防止部は、前記第1外装材の前記裏側左右接合部と、前記第3外装材の前記表側左右接合部との間に配置される請求項4記載の取付具。

請求項6

建物を構成する構造体と、四辺形状をなす複数の外装材と、前記構造体に対し、前記各外装材を垂直方向及び水平方向に隣接するように取り付けるための取付具と、を備え、前記取付具によって前記構造体に取り付けられた前記各外装材が前記構造体を覆う外装構造であって、前記各外装材は、第1外装材と、前記第1外装材に対して上方から隣接する第2外装材と、前記第1外装材に対して水平方向の一方から隣接する第3外装材と、前記第3外装材に対して上方から隣接し、かつ、前記第2外装材に対して水平方向の一方から隣接する第4外装材と、を含み、前記取付具は、前記構造体に固定される基板部と、前記基板部に設けられ、前記第1外装材の上端部を係止する第1係止片、及び前記第2外装材の下端部を係止する第2係止片を有する第1係止部と、前記基板部に設けられ、前記第3外装材の上端部を係止する第3係止片、及び前記第4外装材の下端部を係止する第4係止片を有する第2係止部と、前記第1係止部と前記第2係止部とを水平方向に離間させる離間部と、を備えていることを特徴とする外装構造。

技術分野

0001

本発明は外装材取付具及び建物外装構造に関する。

背景技術

0002

特許文献1、2に従来の取付具が開示されている。これらの取付具は、建物を構成する構造体に対し、四辺形状をなす複数の外装材を垂直方向及び水平方向に隣接するように取り付けるためのものである。

0003

各外装材は、第1外装材と、第1外装材に対して上方から隣接する第2外装材と、第1外装材に対して水平方向の一方から隣接する第3外装材と、第3外装材に対して上方から隣接し、かつ、第2外装材に対して水平方向の一方から隣接する第4外装材と、を含んでいる。

0004

特許文献1、2に開示の取付具は、基板部と係止部とを備えている。両取付具において、基板部は、取付部を構造体に固定するためのものである。また、係止部は、外装材を係止するためのものである。

0005

特許文献1に開示の取付具では、係止部は、中央前板部と、一対の下板係止部と、一対の上板係止部とを有している。中央前板部は、基板部の中央に設けられている。両下板係止部及び両上板係止部はそれぞれ、中央前板部を水平方向の一方と他方とから挟むように基板部に設けられている。従って、中央前板部、両下板係止部及び両上板係止部は、水平方向に連続するように並んでいる。

0006

特許文献2に開示の取付具では、係止部は、水平部と、下側屈曲片と、一対の上側屈曲片とを有している。水平部は、基板部から突出し、かつ水平方向に延在している。下側屈曲片は、水平部の先端縁の中央から下向きに屈曲している。両上側屈曲片は、水平部の先端縁の一端部と他端部とから上向きに屈曲している。

0007

特許文献1、2に開示の取付具では、このような係止部によって、第1外装材の上端部と、第2外装材の下端部と、第3外装材の上端部と、第4外装材の下端部とを係止する。

先行技術

0008

特開2002−220910号公報
特開2003−239497号公報

発明が解決しようとする課題

0009

ところで、取付具によって構造体に取り付けられた第1〜4外装材に雨水がかかると、その雨水が第2外装材と第4外装材との隙間、及び第1外装材と第3外装材との隙間に沿って下方に流れようとする。

0010

ここで、特許文献1に開示の取付具では、係止部において、中央前板部、両下板係止部及び両上板係止部が水平方向に連続するように並んでいる。これにより、係止部のその水平部分は、第2外装材と第4外装材との隙間と、第1外装材と第3外装材との隙間とを横切ることとなる。このため、下方に流れる雨水が係止部のその水平部分に滞留し、その雨水が水平方向に移動するおそれがある。この点、特許文献1に開示の取付具では、係止部に防水部材を設け、滞留して水平方向に移動しようとする雨水を防水部材によってき止めるようになっているものの、雨水の滞留及び水平方向への移動を防止するには不十分な場合がある。

0011

また、特許文献2に開示の取付具でも、係止部において、水平部が水平方向に延在している。これにより、係止部の水平部は、第2外装材と第4外装材との隙間と、第1外装材と第3外装材との隙間とを横切ることとなる。このため、下方に流れる雨水が係止部の水平部に滞留し、その雨水が水平方向に移動するおそれがある。この点、特許文献2に開示の取付具では、係止部の水平部に水抜き穴を設け、滞留して水平方向に移動しようとする雨水を水抜き穴から下方に垂らすようになっているものの、雨水の滞留及び水平方向への移動を防止するには不十分な場合がある。

0012

本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、垂直方向及び水平方向に隣接する外装材同士の隙間に沿って下方に流れる雨水の滞留及び水平方向への移動を防止できる取付具及び外装構造を提供することを解決すべき課題としている。

課題を解決するための手段

0013

本発明の取付具は、建物を構成する構造体に対し、四辺形状をなす複数の外装材を垂直方向及び水平方向に隣接するように取り付けるための取付具であって、
前記各外装材は、第1外装材と、前記第1外装材に対して上方から隣接する第2外装材と、前記第1外装材に対して水平方向の一方から隣接する第3外装材と、前記第3外装材に対して上方から隣接し、かつ、前記第2外装材に対して水平方向の一方から隣接する第4外装材と、を含み、
前記取付具は、前記構造体に固定される基板部と、
前記基板部に設けられ、前記第1外装材の上端部を係止する第1係止片、及び前記第2外装材の下端部を係止する第2係止片を有する第1係止部と、
前記基板部に設けられ、前記第3外装材の上端部を係止する第3係止片、及び前記第4外装材の下端部を係止する第4係止片を有する第2係止部と、
前記第1係止部と前記第2係止部とを水平方向に離間させる離間部と、を備えていることを特徴とする。

0014

本発明の取付具では、離間部によって第1係止部と第2係止部とが水平方向に離間される。このため、第1係止部において、第1係止片が第1外装材の上端部を係止し、第2係止片が第2外装材の下端部を係止し、かつ、第2係止部において、第3係止片が第3外装材の上端部を係止し、第4係止片が第4外装材の下端部を係止する状態において、第1係止部と第2係止部とは、第2外装材と第4外装材との隙間と、第1外装材と第3外装材との隙間とを横切らない。このため、第2外装材と第4外装材との隙間と、第1外装材と第3外装材との隙間とが垂直方向において連続するので、雨水を第2外装材と第4外装材との隙間、及び第1外装材と第3外装材との隙間に沿って下方に効果的に排出することができる。

0015

したがって、本発明の取付具によれば、垂直方向及び水平方向に隣接する外装材同士の隙間に沿って下方に流れる雨水の滞留及び水平方向への移動を防止できる。

0016

本発明の第2の態様として、取付具は、離間部に設けられ、第1外装材、第2外装材、第3外装材及び第4外装材の端部同士の接合部が略十字状に交差する交差部に対して、外装材の裏面側から接触する防水面を有する防水部をさらに備えていることが望ましい。

0017

この場合、防水面によって外装材の交差部が封止されて、雨水が交差部から外装材の裏面側に侵入することが防止される。防水面に付着した雨水は、毛管現象等によって、外装材の裏面と防水面との狭い隙間を通過し、第1係止部と第2係止部とに阻害されることなく、下方に流れる。その結果、この取付具では、雨水の滞留及び水平方向への移動を一層防止できる。

0018

また、第3の態様として、各外装材の下端部は、外装材の裏面から表面に向かって凹み、水平方向に延在する表側上下接合部を有していることが望ましい。各外装材の上端部は、外装材の表面から裏面に向かって凹み、水平方向に延在する裏側上下接合部を有していることが望ましい。そして、第1係止部の第1係止片は、第1外装材の裏側上下接合部を係止し、第1係止部の第2係止片は、第2外装材の表側上下接合部を係止することが望ましい。また、第2係止部の第3係止片は、第3外装材の裏側上下接合部を係止し、第2係止部の第4係止片は、第4外装材の表側上下接合部を係止することが望ましい。

0019

この場合、各外装材は、表側上下接合部及び裏側上下接合部を備える、いわゆる「合い決り構造」を含む板材である。このため、表側上下接合部及び裏側上下接合部が重なり合って形成される上下接合部により、垂直方向に隣接する外装材同士の隙間が生じ難く、また、雨水が外装材の裏面側に侵入することを防止できる。

0020

第4の態様として、取付具は、離間部に対して下方に設けられ、第1外装材及び第3外装材の水平方向において対向する端部同士の間に配置される横ずれ防止部をさらに備えていることが望ましい。

0021

この場合には、取付具によって第1〜4外装材を構造体に取り付けた後に、横ずれ防止部によって、第1外装材及び第3外装材の横ずれを防止することができる。

0022

第5の態様として、各外装材における水平方向の一端部は、外装材の表面から裏面に向かって凹み、垂直方向に延在する裏側左右接合部を有していることが望ましい。各外装材における水平方向の他端部は、外装材の裏面から表面に向かって凹み、垂直方向に延在する表側左右接合部を有していることが望ましい。そして、横ずれ防止部は、第1外装材の裏側左右接合部と、第3外装材の表側左右接合部との間に配置されることが望ましい。

0023

この場合、各外装材は、表側左右接合部及び裏側左右接合部を備える、いわゆる「合い決り構造」を含む板材である。このため、表側左右接合部及び裏側左右接合部が重なり合って形成される左右接合部により、水平方向に隣接する外装材同士の隙間が生じ難く、また、雨水が外装材の裏面側に侵入することを抑制できる。また、横ずれ防止部が第3外装材の表側左右接合部に覆われ、外装材の表面側に露出しない構成とすることができる。

0024

本発明の外装構造は、建物を構成する構造体と、
四辺形状をなす複数の外装材と、
前記構造体に対し、前記各外装材を垂直方向及び水平方向に隣接するように取り付けるための取付具と、を備え、
前記取付具によって前記構造体に取り付けられた前記各外装材が前記構造体を覆う外装構造であって、
前記各外装材は、第1外装材と、前記第1外装材に対して上方から隣接する第2外装材と、前記第1外装材に対して水平方向の一方から隣接する第3外装材と、前記第3外装材に対して上方から隣接し、かつ、前記第2外装材に対して水平方向の一方から隣接する第4外装材と、を含み、
前記取付具は、前記構造体に固定される基板部と、
前記基板部に設けられ、前記第1外装材の上端部を係止する第1係止片、及び前記第2外装材の下端部を係止する第2係止片を有する第1係止部と、
前記基板部に設けられ、前記第3外装材の上端部を係止する第3係止片、及び前記第4外装材の下端部を係止する第4係止片を有する第2係止部と、
前記第1係止部と前記第2係止部とを水平方向に離間させる離間部と、を備えていることを特徴とする。

0025

本発明の外装構造は、上記の取付具を採用している。このため、この外装構造では、上述したように、取付具の第1係止部において、第1係止片が第1外装材の上端部を係止し、第2係止片が第2外装材の下端部を係止し、かつ、取付具の第2係止部において、第3係止片が第3外装材の上端部を係止し、第4係止片が第4外装材の下端部を係止する状態において、第1係止部と第2係止部とは、第2外装材と第4外装材との隙間と、第1外装材と第3外装材との隙間とを横切らない。このため、第2外装材と第4外装材との隙間と、第1外装材と第3外装材との隙間とが垂直方向において連続するので、雨水を第2外装材と第4外装材との隙間、及び第1外装材と第3外装材との隙間に沿って下方に効果的に排出することができる。

0026

したがって、本発明の外装構造によれば、垂直方向及び水平方向に隣接する外装材同士の隙間に沿って下方に流れる雨水の滞留及び水平方向への移動を防止できる。

発明の効果

0027

本発明の取付具及び外装構造によれば、垂直方向及び水平方向に隣接する外装材同士の隙間に沿って下方に流れる雨水の滞留及び水平方向への移動を防止できる。

図面の簡単な説明

0028

図1は、実施例1の外装構造の斜視図である。
図2は、実施例1の外壁板(第1〜4外壁板)の正面図である。
図3は、図2のIII−III断面を示す部分断面図である。
図4は、図2のIV−IV断面を示す部分断面図である。
図5は、実施例1に係り、隣接する第1〜4外壁板同士の組み付け構成を示す部分斜視図である。
図6は、実施例1に係り、最も下方に位置する外壁板の取り付け構成を示す部分斜視図である。
図7は、図6のVII−VII断面を示す部分断面図である。
図8は、実施例1に係り、第1〜4外壁板と取付具との相対位置関係を示す正面図である。
図9は、実施例1に係り、取付具を用いた第1、3外壁板の取り付け構成を示す部分斜視図である。
図10は、実施例1に係り、取付具を用いた第1〜3外壁板の取り付け構成を示す部分斜視図である。
図11は、図9のXI−XI断面を示す断面図である。
図12は、実施例1に係り、取付具の斜視図である。
図13は、図12のXIII−XIII断面を示す断面図である。
図14は、図12のXIV−XIV断面を示す断面図である。
図15は、実施例1に係り、取付具と第1、3外壁板との位置合わせ方法を示す部分斜視図である。
図16は、図11のXVI−XVI断面を示す部分断面図である。
図17は、図11のXVII−XVII断面を示す部分断面図である。
図18は、実施例1に係る各左右接合部によって形成される接合領域を説明するための部分斜視図である。
図19は、実施例2に係り、取付具の斜視図である。
図20は、実施例2に係り、図17と同様の断面を示す部分断面図である。
図21は、実施例3に係り、取付具の斜視図である。
図22は、実施例4に係り、取付具の斜視図である。
図23は、実施例4に係り、取付具を用いた第1〜3外壁板の取り付け構成を示す部分斜視図である。
図24は、実施例4に係り、交差部と防水面との相対位置関係を示す部分斜視図である。
図25は、実施例4に係り、図17と同様の断面を示す部分断面図である。
図26は、実施例5に係り、取付具の斜視図である。
図25は、実施例5に係り、図17と同様の断面を示す部分断面図である。
図28は、実施例6に係り、取付具の斜視図である。

実施例

0029

以下、本発明を具体化した実施例1〜6を図面を参照しつつ説明する。なお、図1において、垂直方向の上側を上と表示し、垂直方向の下側を下と表示し、建物の外側方向を屋外と表示し、建物の内側方向を屋内と表示する。また、図1において、屋外から構造体8の外面8Fに対面した状態における水平方向の左手側を左と表示し、屋外から外面8Fに対面した状態における水平方向の右手側を右と表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、図1に対応させて表示する。

0030

(実施例1)
図1に示すように、実施例1の外装構造は、本発明の外装構造の具体的態様の一例である。この外装構造は、本実施例では、住宅、施設倉庫等の建物を構成する構造体8に対し、図2図5等に示す複数の外壁板2を取り付けて、構造体8を外装するためのものである。構造体8は、本発明の「構造体」の一例である。外壁板2は、本発明の「外装材」の一例である。外壁板2は、それ自体が高い強度や剛性を有して建物の外壁を構成する板材である。なお、本発明の外装構造に外装される構造体は、例えば、木造鉄骨造り、鉄筋コンクリート造り、レンガ造り等の躯体が挙げられる。構造体8も図1図6及び図7に示す構成に限定されず、より簡素な構成を採用してもよい。本発明において、外装材は外壁板に限定されず、例えば、表面に意匠性の高い化粧面を有する化粧板等であってもよい。化粧板は、外壁を構成する強固な躯体に取り付けられることが多く、一般的に、外壁板と比較して、強度や剛性が低い板材である。

0031

また、図1及び図8図17に示すように、実施例1の取付具10は、本発明の取付具の具体的態様の一例である。取付具10は、構造体8に対し、複数の外壁板2を垂直方向及び水平方向に隣接するように取り付けるためのものである。本実施例では、取付具10は、複数の支持部材5を介して構造体8に取付けられているが、この構成には限定されず、取付具10を木造構造体の柱に対して、止めネジ等で直接固定してもよい。

0032

図1図6及び図7に示すように、構造体8は、建物を構成して、屋外と屋内とを区画している。構造体8の屋外方向を向く外面8Fは、水平方向及び垂直方向に延在する略平坦面である。図1に示すように、外面8Fは、建物の外形状に合わせて屈曲している。

0033

本実施例では、構造体8の外面8Fに沿って、断熱材7が配置されている。断熱材7は、例えば、ロックウールグラスウール等の繊維系断熱材や、硬質ウレタンフォーム等の発泡系断熱材等である。なお、構造体8の内部に断熱材が配置されていてもよい。

0034

図1及び図7に示すように、断熱材7の表面に沿って、防水シート6が敷設されている。防水シート6は、フィルム系や不織布系のシート等であり、防水性の他に透湿性を備えるものもある。なお、構造体8の外面8Fに沿って防水シートが敷設されていてもよい。また、構造体の施工状況等によっては、防水シートを省略することもできる。

0035

図1図6及び図7に示すように、構造体8の外面8Fの下端部には、上方から流れてきた水を外部に排出するための水切り板6Aが止めネジ6Bによって固定されている。なお、止めネジ6Bは、水切り板6Aを外面8Fに固定する取付具の一例であって、止めネジ6Bの代わりに、釘等を用いてもよい。水切り板6Aは、左右方向に長尺な板材が折り曲げ加工されてなる。水切り板6Aは、止めネジ6Bよりも下方の位置で屈曲し、屋外方向に向かって下り傾斜した後、再び屈曲して下向きに延びている。

0036

図1及び図6では、水切り板6Aの右側部分の図示を省略しているが、実際には、水切り板6Aは、外面8Fに沿って右方に延びている。

0037

図1図6図7及び図9に示すように、支持部材5としては、形状、大きさ、長さ等が異なる複数種類の部材が適宜使用される。本実施例では、支持部材5は、アルミや鉄等の金属材料からなる。なお、支持部材5の材質は、金属材料に限定されず、木材や、硬質プラスチック繊維強化プラスチック等の樹脂系材料等が適宜選択される。本実施例では、支持部材5には、ブラケット57、横支持部材53、縦支持部材50及び下端支持部材55が含まれている。ブラケット57、横支持部材53、縦支持部材50及び下端支持部材55は、例えば、アルミ押出型材が所定の長さに切断されたり、鋼板打ち抜き加工や折り曲げ加工されたりしてなる。

0038

図1及び図6では、横支持部材53及び下端支持部材55の右側部分の図示を省略しているが、実際には、横支持部材53及び下端支持部材55は、外面8Fに沿って右方に延びている。また、図6では、縦支持部材50の上側部分の図示を省略しているが、実際には、縦支持部材50は、外面8Fに沿って上方に延びている。

0039

図7に示すように、ブラケット57は、板材が断面略字形状に折り曲げ加工されてなる。複数のブラケット57は、止めネジ57Bによって、構造体8の外面8Fの各所に固定される。その後、断熱材7及び防水シート6が外面8Fに敷設されると、ブラケット57の先端部57Aは、断熱材7及び防水シート6を貫通し、屋外方向に向かって突出した状態となる。なお、止めネジ57Bは、ブラケット57を外面8Fに固定する取付具の一例であって、止めネジ57Bの代わりに、釘等を用いてもよい。

0040

図1図6図7及び図9に示すように、横支持部材53は、左右方向に長尺な断面L形型材である。複数の横支持部材53が断熱材7及び防水シート6よりも構造体8の外側に配置され、垂直方向において互いに所定の間隔で離間している。図7に示すように、横支持部材53は、垂直方向において同じ高さに位置する複数のブラケット57の先端部57Aに、止めネジ53Bによって固定されている。なお、止めネジ53Bは、横支持部材53をブラケット57の先端部57Aに固定する取付具の一例であって、止めネジ53Bの代わりに、リベットボルト及びナット等を用いてもよい。

0041

図1図6図7及び図9に示すように、縦支持部材50は、垂直方向に長尺なハット形状の型材である。複数の縦支持部材50が断熱材7及び防水シート6よりも構造体8の外側に配置され、左右方向において互いに所定の間隔で離間している。図7及び図9に示すように、縦支持部材50は、複数の横支持部材53に、止めネジ50Bによって固定されている。なお、止めネジ50Bは、縦支持部材50を横支持部材53に固定する取付具の一例であって、止めネジ50Bの代わりに、リベットやボルト及びナット等を用いてもよい。

0042

図1図6及び図7に示すように、下端支持部材55は、左右方向に長尺な板材が断面略J字形状に折り曲げ加工されてなる。下端支持部材55は、複数の縦支持部材50の下端部に、止めネジ55Bによって固定されている。なお、止めネジ55Bは、下端支持部材55を縦支持部材50に固定する取付具の一例であって、止めネジ55Bの代わりに、リベットやボルト及びナット等を用いてもよい。下端支持部材55の下端部は、屋外方向に向かって屈曲した後、上向きに延びている。

0043

つまり、横支持部材53、縦支持部材50及び下端支持部材55は、断熱材7及び防水シート6よりも構造体8の外側に配置され、格子状に組み合わされている。

0044

図1に示すように、本実施例では、各取付具10は、複数の縦支持部材50のそれぞれに複数設けられるようになっている。各取付具10は、複数の外壁板2を各縦支持部材50に取り付ける際に、各縦支持部材50における各外壁板2に対応する位置に固定されるものである。このため、図1では、最も下方の2枚の外壁板2に対応する位置に固定された各取付具10については、実線で図示する。その一方、まだ取り付けられていない複数の外壁板2に対応する各取付具10が各縦支持部材50に固定される位置P10を二点鎖線の円で囲んで図示する。図1及び図8に示すように、各取付具10は、左右方向及び垂直方向において互いに所定の間隔で離間して固定される。図9図11に示すように、各取付具10は、各縦支持部材50の所定の位置に、止めネジ10Bによって固定されている。なお、止めネジ10Bは、取付具10を縦支持部材50に固定する取付具の一例であって、止めネジ10Bの代わりに、リベットやボルト及びナット等を用いてもよい。

0045

なお、支持部材5において、例えば、縦支持部材50を省略し、各取付具10を複数の横支持部材53のそれぞれに複数設けることもできる。また、支持部材5において、縦支持部材50及び横支持部材53を省略し、各取付具10を複数のブラケット57の先端部57Aに設けることもできる。さらに、支持部材5を省略し、各取付具10を構造体8の外面8Fに設けることもできる。下端支持部材55の取り付けについても、各取付具10と同様である。

0046

ここで、取付具10の具体的構成について、図11図14を参照しつつ説明する。以下の説明では、取付具10の姿勢について、取付具10が縦支持部材50に固定された状態を基準とする。

0047

本実施例では、取付具10は、鉄やステンレススチール等の板材が打ち抜き加工や折り曲げ加工されてなる。なお、取付具10の材質や製造方法は上記に限定されず、各種の材料や、製造方法を適宜選択できる。

0048

取付具10は、基板部16、横ずれ防止部19、第1係止部11、第2係止部12、離間部15及び一対の支持面13L、13Rを有している。

0049

図12に示すように、基板部16は、正面視した場合に略矩形状とされている。図12及び図13に示すように、基板部16は、略平坦に延在している。基板部16の下端部における右側部分は、下向きに突出しており、その突出する部分の左端縁に、横ずれ防止部19が形成されている。横ずれ防止部19は、屋外方向に向けて突出し、かつ垂直方向に延びる略矩形片である。横ずれ防止部19は、外壁板2が取り付けられた後に左右方向に変位することを防止するためのものである。なお、取付具10から横ずれ防止部19を取り除き、必要に応じて取付具10とは別個に、板状の横ずれ防止部材を隣接する外壁板2の間に設置することができる。

0050

基板部16の上側部分には、3つの取付穴16Hが左右方向に並んで貫設されている。図12に示すように、中央の取付穴16Hは、基板部16の中央線H−H上に穿設されている。図9等に示すように、取付穴16Hに止めネジ10Bが挿通されることにより、基板部16が縦支持部材50に固定される。図11及び図12に示すように、横ずれ防止部19は、基板部16の中央線H−Hよりも右方に位置している。

0051

図12図14に示すように、第1係止部11及び第2係止部12は、基板部16における各取付穴16Hよりも下方の位置から屋外方向に向けて突出している。

0052

図11及び図12に示すように、第1係止部11及び第2係止部12は、左右方向に並んでいる。第1係止部11は、中央線H−Hよりも左方に位置している。第2係止部12は、中央線H−H及び横ずれ防止部19よりも右方に位置している。

0053

離間部15は、中央の取付穴16Hの下方に位置して、第1係止部11と第2係止部12との間で、基板部16に向かって凹む空間である。離間部15は、第1係止部11と第2係止部12とを左右方向に離間させている。横ずれ防止部19は、離間部15に対して下方に位置している。

0054

図14に示すように、第1係止部11は、側面視した場合に基板部16から屋外方向に向かって水平に延びる部分と、その水平に延びる部分の先端に頂点が接続し、底辺が垂直方向に延びる二等辺三角形状の部分とを有する形状とされている。

0055

第1係止部11は、第1係止片11A及び第2係止片11Bを有している。第1係止片11Aは、第1係止部11における水平に延びる部分の下面と、第1係止部11における二等辺三角形状の部分の下側斜面とによって形成されている。第2係止片11Bは、第1係止部11における水平に延びる部分の上面と、第1係止部11における二等辺三角形状の部分の上側斜面とによって形成されている。

0056

図13に示すように、第2係止部12の断面形状は、図14に示す第1係止部11の断面形状と同一である。

0057

第2係止部12は、第3係止片12A及び第4係止片12Bを有している。第3係止片12Aは、第2係止部12における水平に延びる部分の下面と、第2係止部12における二等辺三角形状の部分の下側斜面とによって形成されている。第4係止片12Bは、第2係止部12における水平に延びる部分の上面と、第2係止部12における二等辺三角形状の部分の上側斜面とによって形成されている。

0058

図11図14に示すように、第1係止部11及び第2係止部12はそれぞれ、シール材18を有している。第1係止部11に保持されたシール材18は、第1係止部11の右端部を屋外から覆いつつ上方に延びた後、第2係止片11Bの右端部に沿って下向きに延び、さらに屋内方向に向けて延びている。第2係止部12に保持されたシール材18は、第2係止部12の左端部を屋外から覆いつつ上方に延びた後、第4係止片12Bの右端部に沿って下向きに延び、さらに屋内方向に向けて延びている。

0059

本実施例では、シール材18は、発泡EPDMエチレンプロピレンジエンゴム)製の小片である。なお、シール材18の材質は上記構成に限定されず、圧縮変形し易い材料が適宜選択される。また、シール材は必須ではなく、本実施例のシール材18を省略することもできる。

0060

左側の支持面13Lは、基板部16の左端縁から屈曲して屋外方向に向けて延びた後、左向きに屈曲する屈曲片の屋外方向を向く平坦面である。右側の支持面13Rは、基板部16の右端縁から屈曲して屋外方向に向けて延びた後、右向きに屈曲する屈曲片の屋外方向を向く平坦面である。

0061

図1図2及び図8等に示すように、各外壁板2は、四辺形状、より具体的には、左右方向に長い略矩形状の板材である。本実施例では、外壁板2は、セメントを含む窯業系材料からなる。なお、外壁板2の材質は上記には限定されず、例えば、金属系材木質系材樹脂系材等を適宜選択できる。

0062

図1及び図6図11に示すように、各外壁板2は、水平方向及び垂直方向に隣接する状態で、断熱材7、防水シート6、ブラケット57の先端部57A、横支持部材53、縦支持部材50、下端支持部材55及び取付具10よりも構造体8の外側に配置されて、それらを覆っている。

0063

各外壁板2は、図2図5に示す板状の部材である。外壁板2の表面2Fは、例えば図2に示すようなレンガ柄等の外装面となっている。外壁板2における左端部2Lには、表側左右接合部21が形成されている。左端部2Lは、「各外装材における水平方向の他端部」の一例である。各外壁板2における右端部2Rには、裏側左右接合部22が形成されている。右端部2Rは、「各外装材における水平方向の一端部」の一例である。各外壁板2における下端部2Dには、表側上下接合部23が形成されている。各外壁板2における上端部2Uには、裏側上下接合部24が形成されている。

0064

図3及び図5に示すように、表側左右接合部21は、外壁板2の裏面2Bから表面2Fに向かって段状に凹み、垂直方向、即ち、左端部2Lに沿って延在している。

0065

裏側左右接合部22は、外壁板2の表面2Fから裏面2Bに向かって段状に凹み、垂直方向、即ち、右端部2Rに沿って延在している。裏側左右接合部22における屋外方向を向く平坦面には、コーキング22Sが設けられている。コーキング22Sは、裏側左右接合部22に沿って直線状に配設されている。なお、コーキングは必須ではなく、本実施例のコーキング22Sを省略することもできる。

0066

図4及び図5に示すように、表側上下接合部23は、外壁板2の裏面2Bから表面2Fに向かって段状に凹み、左右方向、即ち、下端部2Dに沿って延在している。表側上下接合部23には、上向きに略テーパ状に凹む係合凹部23Aが形成されている。

0067

裏側上下接合部24は、外壁板2の表面2Fから裏面2Bに向かって段状に凹み、左右方向、即ち、上端部2Uに沿って延在している。裏側上下接合部24における屋外方向を向く平坦面には、コーキング24Sが設けられている。コーキング24Sは、裏側上下接合部24に沿って直線状に配設されている。なお、コーキングは必須ではなく、本実施例のコーキング24Sを省略することもできる。裏側上下接合部24には、コーキング24Sよりも上方において上向きに略テーパ状に突出する係合凸部24Aが形成されている。

0068

図8図11及び図15に示すように、表側左右接合部21と裏側左右接合部22とが重なり合うことによって、水平方向に隣接する外壁板2同士の間に、左右接合部26が形成される。図8図10及び図16図18に示すように、表側上下接合部23と裏側上下接合部24とが重なり合うことによって、垂直方向に隣接する外壁板2同士の間に、上下接合部25が形成される。即ち、各外壁板2は、表側左右接合部21、裏側左右接合部22、表側上下接合部23及び裏側上下接合部24を備える、いわゆる「四方合い決り構造」である板材であり、表側左右接合部21、裏側左右接合部22、表側上下接合部23及び裏側上下接合部24が重なり合って左右接合部26及び上下接合部25が形成される。

0069

ここで、図5図8図11及び図15図18に示すように、各外壁板2のうちの任意の1枚の外壁板2を第1外壁板2A1とし、第1外壁板2A1に対して以下の関係にある3枚の外壁板2を第2外壁板2A2、第3外壁板2A3及び第4外壁板2A4とする。第2外壁板2A2は、第1外壁板2A1に対して上方から隣接している。第3外壁板2A3は、第1外壁板2A1に対して右方から隣接している。第4外壁板2A4は、第3外壁板2A3に対して上方から隣接し、かつ、第2外壁板2A2に対して右方から隣接している。

0070

このような構成である各外壁板2は、以下のようにして、各取付具10及び各支持部材5に支持される。

0071

図1図6及び図7に示すように、初めに、構造体8の外面8Fの最も下方の位置に、複数の外壁板2を左右方向に隣接させた状態で取り付ける。この際、図7に示すように、それらの外壁板2における下端部2Dは、表側上下接合部23の係合凹部23Aに下端支持部材55の下端部が下方から嵌入することによって、各支持部材5に支持される。

0072

次に、図15に示すように、左右方向に隣接する外壁板2(第1外壁板2A1及び第3外壁板2A3)の左右接合部26に、取付具10の横ずれ防止部19を各外壁板2(第1外壁板2A1及び第3外壁板2A3)の上端部2U側、かつ裏面2B側から挿入する。そして、図9及び図11に示すように、取付具10を下方に移動させ、止めネジ10Bによって、取付具10を縦支持部材50に固定する。

0073

これにより、図16及び図17に示すように、第1外壁板2A1における裏側上下接合部24の係合凸部24Aに対して、取付具10の第1係止部11における第1係止片11Aが上方から係合する。その結果、第1係止片11Aは、第1外壁板2A1の上端部2Uを係止する。また、第3外壁板2A3における裏側上下接合部24の係合凸部24Aに対して、取付具10の第2係止部12における第3係止片12Aが上方から係合する。その結果、第3係止片12Aは、第3外壁板2A3の上端部2Uを係止する。さらに、図11に示すように、横ずれ防止部19は、第1外壁板2A1の裏側左右接合部22と、第3外壁板2A3の表側左右接合部21との水平方向において対向する端部同士の間に配置される。

0074

次に、図10図16及び図17に示すように、外面8Fの最も下方に取り付けられた各外壁板2(第1外壁板2A1及び第3外壁板2A3)の上方に、複数の外壁板2(第2外壁板2A2及び第4外壁板2A4)を左右方向に隣接させた状態で取り付ける。

0075

これにより、図16及び図17に示すように、第2外壁板2A2における表側上下接合部23の係合凹部23Aに対して、取付具10の第1係止部11における第2係止片11Bが下方から係合する。その結果、第2係止片11Bは、第2外壁板2A2の下端部2Dを係止する。この際、第1係止部11に保持されたシール材18は、第2外壁板2A2の下端部2Dに当接して圧縮変形する。また、第4外壁板2A4における表側上下接合部23の係合凹部23Aに対して、取付具10の第2係止部12における第4係止片12Bが下方から係合する。その結果、第4係止片12Bは、第4外壁板2A4の下端部2Dを係止する。この際、第2係止部12に保持されたシール材18は、第4外壁板2A4の下端部2Dに当接して圧縮変形する。

0076

要するに、取付具10において、第1係止部11は、第1係止片11A及び第2係止片11Bによって、第1外壁板2A1と第2外壁板2A2との間に形成される上下接合部25を支持する。また、第2係止部12は、第3係止片12A及び第4係止片12Bによって、第3外壁板2A3と第4外壁板2A4との間に形成される上下接合部25を支持する。

0077

この際、図11図16及び図17に示すように、支持面13L、13Rは、第1〜4外壁板2A1〜2A4の裏面2Bに当接し、第1〜4外壁板2A1〜2A4が屋内方向に向かって位置ずれしないように規制する。また、支持面13L、13Rが基板部16から屋外側方向の幅によって、縦支持部材50の表面から第1〜4外壁板2A1〜2A4の裏面2Bまでの距離が確保される。

0078

図示は省略するが、第2外壁板2A2及び第4外壁板2A4の上端部2Uは、別の取付具10によって、上述した手順で各支持部材5に支持される。このような作業を他の外壁板2についても実施することにより、各外壁板2は、水平方向及び垂直方向に隣接する状態で、各取付具10及び各支持部材5に取り付けられ、構造体8の外面8F全体を覆う。

0079

なお、図8において、左右方向に並ぶ任意の2つの取付具10の間に、追加的に他の取付具を配置して、垂直方向に隣接する外壁板2同士の上下接合部25(第1、2外壁板2A1、2A2の上下接合部25、及び第3、4外壁板2A3、2A4の上下接合部25)をより強固に支持させてもよい。

0080

図8図11図15図17及び図18に示すように、水平方向及び垂直方向に隣接する少なくとも4枚の外壁板2(第1〜4外壁板2A1〜2A4)において、各左右接合部26は、垂直方向に直線状に連続した接合領域E1を形成している。接合領域E1は、表側左右接合部21と裏側左右接合部22とが当接することによって形成される極めて狭い隙間である。接合領域E1は、図11に示すように、垂直方向から見て、略クランク状に屈曲している。なお、図18では、接合領域E1の厚みを誇張して図示している。

0081

図9及び図11等に示すように、離間部15は、接合領域E1を内在させた状態で、第1係止部11と第2係止部12とを左右方向に離間させている。これにより、第1係止部11と、第1係止部11に保持されたシール材18とは、接合領域E1に対して左方に離間して配置されている。また、第2係止部12と、第2係止部12に保持されたシール材18とは、接合領域E1に対して右方に離間して配置されている。

0082

つまり、取付具10の第1係止部11及び第2係止部12と、第1係止部11及び第2係止部12にそれぞれ支持されたシール材18とは、離間部15によって、左右方向において接合領域E1を横切らない。

0083

本実施例では、図7に示すように、断熱材7及び防水シート6と、各外壁板2の裏面2Bとの間に、通気のための隙間S1が確保されている。通気のための隙間S1は、構造体8の設置状況等によって適宜設定される。例えば、通気のための隙間S1は、通気性確保の観点からは7mm以上とすることが好ましい。なお、通気のための隙間は必須ではなく、本実施例の通気のための隙間S1を省略することもできる。この様に通気のための隙間を小さくするためには、支持面13L、13Rを有しない後述する実施例2の取付具210を使用することができる。

0084

図11図16及び図17に示すように、取付具10の支持面13L、13Rが第1〜4外壁板2A1〜2A4の裏面2Bに当接し、第1〜4外壁板2A1〜2A4が屋内方向に向かって位置ずれしないように規制することにより、図7に示す通気のための隙間S1が確実に確保される。この際、図10等に示すように、略平坦に延在する基板部16が縦支持部材50に広い面積で当接して強固に固定されるので、支持面13L、13Rも安定して、第1〜4外壁板2A1〜2A4を規制できる。

0085

作用効果
実施例1の取付具10では、図9及び図11等に示すように、離間部15によって第1係止部11と第2係止部12とが左右方向に離間される。このため、第1係止部11において、第1係止片11Aが第1外壁板2A1の上端部2Uを係止し、第2係止片11Bが第2外壁板2A2の下端部2Dを係止し、かつ、第2係止部12において、第3係止片12Aが第3外壁板2A3の上端部2Uを係止し、第4係止片12Bが第4外壁板2A4の下端部2Dを係止する状態において、第1係止部11と第2係止部12とは、第2外壁板2A2と第4外壁板2A4との隙間と、第1外壁板2A1と第3外壁板2A3との隙間とを横切らない。このため、第2外壁板2A2と第4外壁板2A4との隙間と、第1外壁板2A1と第3外壁板2A3との隙間とが垂直方向において連続する。より詳しくは、第2、4外壁板2A2、2A4の左右接合部26と、第1、3外壁板2A1、2A3の左右接合部26とは、図17及び図18に示すように、垂直方向に直線状に連続した接合領域E1を形成している。これにより、この取付具10では、雨水が左右接合部26を介して外壁板2の裏面2B側に侵入する場合に、図17及び図18に矢印Y1によって示すように、雨水を接合領域E1に沿って下方に効果的に排出することができる。また、接合領域E1から上下接合部25に雨水が侵入しそうになっても、シール材18によって、その雨水の侵入が防止される。

0086

したがって、実施例1の取付具10及び外装構造によれば、垂直方向及び水平方向に隣接する外壁板2同士の隙間に沿って下方に流れる雨水の滞留及び水平方向への移動を防止できる。

0087

また、この外装構造では、図2図5等に示すように、各外壁板2は、表側左右接合部21、裏側左右接合部22、表側上下接合部23、裏側上下接合部24を備える、いわゆる「四方合い決り構造」である板材であり、表側左右接合部21、裏側左右接合部22、表側上下接合部23及び裏側上下接合部24が重なり合って形成される左右接合部26及び上下接合部25により、水平方向及び垂直方向に隣接する外壁板2(第1〜4外壁板2A1〜2A4)同士の隙間が生じ難い。また、雨水が外壁板2の裏面2B側に侵入することを抑制できる。

0088

さらに、この外装構造では、図8図11及び図17等に示すように、取付具10によって第1〜4外壁板2A1〜2A4を構造体8に取り付けた後に、取付具10の横ずれ防止部19によって、第1外壁板2A1及び第3外壁板2A3の横ずれを防止することができる。また、横ずれ防止部19は、図11に示すように、第1外壁板2A1の裏側左右接合部22と、第3外壁板2A3の表側左右接合部21との間に配置される。このため、横ずれ防止部19が第3外壁板2A3の表側左右接合部21に覆われ、外壁板2の表面2F側に露出しない。

0089

(実施例2)
実施例2の外装構造では、実施例1に係る取付具10の代わりに、図19及び図20に示す取付具210を採用している。実施例2のその他の構成は実施例1と同一である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略して示す。

0090

取付具210は、基板部216、横ずれ防止部219、第1係止部211、第2係止部212及び離間部215を有している。

0091

図19に示すように、基板部216は、正面視した場合に略矩形状とされている。基板部216の上端部は、屈曲して屋内方向に向けて上り傾斜するように延びた後、さらに屈曲して上向きに垂直に延びている。基板部216の下端部は、屈曲して屋内方向に向けて略水平に延びた後、さらに屈曲して下向きに垂直に延びている。

0092

基板部216の下端部における右側部分は、下向きに突出しており、その突出する部分の左端縁に、横ずれ防止部219が形成されている。横ずれ防止部219は、屋外方向に向けて突出し、かつ垂直方向に延びる略矩形片である。

0093

基板部216の上側部分には、取付凹部217が屋内方向に向けて凹設されている。取付凹部217は、左右方向に長く延びている。取付凹部217の底部に、3つの取付穴216Hが左右方向に並んで貫設されている。図20に示すように、取付穴216Hに止めネジ210Bが挿通されることにより、基板部216が縦支持部材50に固定される。図19に示すように、横ずれ防止部219は、中央の取付穴216Hよりも右方に位置している。

0094

なお、取付具210は、基板部216の左端縁及び右端縁から屈曲する屈曲片を有しておらず、実施例1に係る一対の支持面13L、13Rに相当するものも有していない。

0095

第1係止部211及び第2係止部212は、基板部216における各取付穴216Hよりも下方の位置から屋外方向に向けて突出している。基板部216には、第1係止部211と第2係止部212との間で略矩形状に切り欠かれた切欠部216Cが形成されている。

0096

第1係止部211及び第2係止部212は、左右方向に並んで配置されている。第1係止部211は、基板部216の中央線H2−H2よりも左方に位置している。第2係止部212は、基板部216の中央線H2−H2及び横ずれ防止部219よりも右方に位置している。

0097

離間部215は、中央の取付穴216Hの下方に位置して、第1係止部211と第2係止部212との間で、基板部216に向かって凹む空間である。離間部215は、切欠部216Cに連続している。離間部215は、第1係止部211と第2係止部212とを左右方向に離間させている。横ずれ防止部219は、離間部215に対して下方に位置している。

0098

第1係止部211及び第2係止部212の構成は、実施例1に係る第1係止部11及び第2係止部12の構成と略同一である。

0099

第1係止部211は、第1係止片211A及び第2係止片211Bを有している。第1係止片211A及び第2係止片211Bの構成も、実施例1に係る第1係止片11A及び第2係止片11Bの構成と略同一である。

0100

第2係止部212は、第3係止片212A及び第4係止片212Bを有している。第3係止片212A及び第4係止片212Bの構成も、実施例1に係る第3係止片12A及び第4係止片12Bの構成と略同一である。

0101

第1係止部211及び第2係止部212はそれぞれ、実施例1に係る第1係止部11及び第2係止部12と同様に、シール材18を有している。

0102

図20に示すように、取付具210において、第1係止部211は、第1係止片211A及び第2係止片211Bによって、第1外壁板2A1と第2外壁板2A2との間に形成される上下接合部25を支持する。また、第2係止部212は、第3係止片212A及び第4係止片212Bによって、第3外壁板2A3と第4外壁板2A4との間に形成される上下接合部25を支持する。この際、第1係止部211及び第2係止部212にそれぞれ保持されたシール材18は、第2、4外壁板2A2、2A4の下端部2Dに当接して圧縮変形する。また、横ずれ防止部219は、第1外壁板2A1の裏側左右接合部22と、第3外壁板2A3の表側左右接合部21との水平方向において対向する端部同士の間に配置される。

0103

離間部215は、接合領域E1を内在させた状態で、第1係止部211と第2係止部212とを左右方向に離間させている。これにより、第1係止部211と、第1係止部211に保持されたシール材18とは、接合領域E1に対して左方に、換言すると、図20紙面奥側に、離間して配置されている。また、第2係止部212と、第2係止部212に保持されたシール材18とは、接合領域E1に対して右方に、換言すると、図20の紙面手前側に、離間して配置されている。

0104

つまり、取付具210の第1係止部211及び第2係止部212と、第1係止部211及び第2係止部212にそれぞれ支持されたシール材18とは、離間部215によって、左右方向において接合領域E1を横切らない。

0105

このような構成である実施例2の取付具210及び外装構造も、実施例1の取付具10及び外装構造と同様に、垂直方向及び水平方向に隣接する外壁板2同士の隙間、すなわち接合領域E1に沿って下方に流れる雨水の滞留及び水平方向への移動を防止できる。

0106

また、図20に示すように、取付具210の屈曲する基板部216と、基板部216が固定される縦支持部材50の間に、通気のための隙間S2が確保される。この隙間S2は比較的小さく設定できるため、実施例2の取付具210は、通気のための隙間が小さくて良い場合や、縦支持部材50の厚みによって、通気のための隙間が十分に確保できる場合に有効である。

0107

(実施例3)
実施例3の外装構造では、実施例1に係る取付具10の代わりに、図21に示す取付具310を採用しているとともに、シール材18が省略されている。実施例3のその他の構成は実施例1と同様である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略して示す。

0108

取付具310は、基板部316、横ずれ防止部319、第1係止部311、第2係止部312、離間部315及び一対の支持面313L、313Rを有している。

0109

基板部316は、正面視した場合に略矩形状とされている。基板部16は、略平坦に延在している。基板部316の下端部には、略C字形状のスリットの内側部分が屈曲されてなる横ずれ防止部319が形成されている。横ずれ防止部319は、屋外方向に向けて突出し、かつ垂直方向に延びる略矩形片である。

0110

基板部316の上側部分には、3つの取付穴316Hが左右方向に並んで貫設されている。取付穴316Hに図示しない止めネジが挿通されることにより、基板部316が縦支持部材50に固定される。横ずれ防止部319は、中央の取付穴316Hよりも右方に位置している。

0111

基板部316における各取付穴316Hよりも下方には、平板部310Fが設けれている。平板部310Fは、屋外方向に向けて突出し、かつ左右方向に平板状に延在している。

0112

平板部310Fの先端縁における中央には、離間部315が形成されている。離間部315は、平板部310Fの先端縁から屋内方向に向かって略矩形状に切り欠かれてなる。離間部315は、中央の取付穴316Hの下方に位置している。

0113

第1係止部311は、平板部310Fにおける離間部315よりも左方に位置する部分である。第1係止部311は、基板部316の中央線H3−H3よりも左方に位置している。第2係止部312は、平板部310Fにおける離間部315よりも右方に位置する部分である。第2係止部312は、基板部316の中央線H3−H3及び横ずれ防止部319よりも右方に位置している。

0114

第1係止部311は、第1係止片311A及び第2係止片311Bを有している。第1係止片311Aは、第1係止部311の先端部の右側部分に形成され、下向きに屈曲する略矩形状の小片である。第2係止片311Bは、第1係止部311の先端部の左側部分に形成され、上向きに屈曲する略矩形状の小片である。

0115

第2係止部312は、第3係止片312A及び第4係止片312Bを有している。第1係止片311Aは、第1係止部311の先端部の左側部分に形成され、下向きに屈曲する略矩形状の小片である。第2係止片311Bは、第1係止部311の先端部の右側部分に形成され、上向きに屈曲する略矩形状の小片である。

0116

左側の支持面313Lは、基板部316の左端縁から屈曲して屋外方向に向けて延びる屈曲片310Gの先端縁から左向きと右向きとに屈曲する2つの小片の屋外方向を向く平坦面である。右側の支持面313Rは、基板部316の右端縁から屈曲して屋外方向に向けて延びる屈曲片310Hの先端縁から左向きと右向きとに屈曲する2つの小片の屋外方向を向く平坦面である。屈曲片310G、310Hは、基板部316の上端から下端まで延在している。

0117

図示は省略するが、取付具310において、第1係止部311は、第1係止片311A及び第2係止片311Bによって、第1外壁板2A1と第2外壁板2A2との間に形成される上下接合部25を支持する。また、第2係止部312は、第3係止片312A及び第4係止片312Bによって、第3外壁板2A3と第4外壁板2A4との間に形成される上下接合部25を支持する。この際、横ずれ防止部319は、第1外壁板2A1の裏側左右接合部22と、第3外壁板2A3の表側左右接合部21との水平方向において対向する端部同士の間に配置される。

0118

また、図示は省略するが、離間部315は、接合領域E1を内在させた状態で、第1係止部311と第2係止部312とを左右方向に離間させている。これにより、第1係止部311は、接合領域E1に対して左方に離間して配置されている。また、第2係止部312は、接合領域E1に対して右方に離間して配置されている。つまり、取付具310の第1係止部311及び第2係止部312は、離間部315によって、左右方向において接合領域E1を横切らない。

0119

このような構成である実施例3の取付具310及び外装構造も、実施例1、2の取付具10、210及び外装構造と同様に、垂直方向及び水平方向に隣接する外壁板2同士の隙間、すなわち接合領域E1に沿って下方に流れる雨水の滞留及び水平方向への移動を防止できる。

0120

また、図示は省略するが、取付具310の支持面313L、313Rが第1〜4外壁板2A1〜2A4の裏面2Bに当接し、第1〜4外壁板2A1〜2A4が屋内方向に向かって位置ずれしないように規制することにより、通気のための隙間が確実に確保される。この際、略平坦に延在する基板部316が縦支持部材50に広い面積で当接して強固に固定されるので、支持面313L、313Rも安定して、第1〜4外壁板2A1〜2A4を規制できる。

0121

さらに、取付具310において、第1係止部311の第1係止片311A及び第2係止片311Bと、第2係止部312の第3係止片312A及び第4係止片312Bとが簡素な形状とされて容易に形成可能であるので、部品コストの低廉化を実現できる。

0122

また、取付具310において、基板部316の上端から下端まで延在する屈曲片310G、310Hは、横ずれ防止部319を左右方向から保護する。これにより、横ずれ防止部319が流通過程施工過程において変形する不具合を防止できる。

0123

(実施例4)
実施例4の外装構造では、図22図25に示すように、実施例1に係る取付具10に対して、防水部414が追加的に形成されている。実施例4のその他の構成は実施例1と同様である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して、説明を省略又は簡略して示す。

0124

図22に示すように、防水部414は、取付具10の離間部15に設けられている。図22に示すように、防水部414は、基板部16における第1係止部11及び第2係止部12よりも下方の位置から屈曲して屋外方向に向かって上り傾斜した後、上向きに屈曲して垂直に延びている。防水部414の上端部414Bは、屋内方向に向かって上り傾斜するように屈曲している。

0125

防水部414は、防水面414Aを有している。防水面414Aは、防水部414の垂直に延びる部分の屋外方向を向く平坦面である。

0126

図23図25に示すように、第1係止部11において、第1係止片11Aが第1外壁板2A1の上端部2Uを係止し、第2係止片11Bが第2外壁板2A2の下端部2Dを係止する。また、第2係止部12において、第3係止片12Aが第3外壁板2A3の上端部2Uを係止し、第4係止片12Bが第4外壁板2A4の下端部2Dを係止する。この状態において、防水面414Aは、第1〜4外壁板2A1〜2A4の端部同士の接合部が略十字状に交差する交差部C1に対して、外壁板2の裏面2B側から接触する。

0127

このような構成である実施例4の防水面414Aを有する取付具10及び外装構造でも、実施例1〜3の取付具10、210、310及び外装構造と同様に、垂直方向及び水平方向に隣接する外壁板2同士の隙間、すなわち接合領域E1に沿って下方に流れる雨水の滞留及び水平方向への移動を防止できる。

0128

この外装構造では、図25等に示すように、外壁板2の裏面2Bに接触する防水面414Aによって、第1〜4外壁板2A1〜2A4の交差部C1が封止されて、雨水が交差部C1から外壁板2の裏面2B側に侵入することが防止される。雨水が浸入したとしても、防水面414Aに付着した雨水は、毛管現象等によって、外壁板2の裏面2Bと防水面414Aとの狭い隙間を通過し、第1係止部11と第2係止部12とに阻害されることなく、下方に流れる。この時、上方から流れてくる雨水は、防水部414の上端部414Bの傾斜面で受け止められ、防水面414Aと外壁板2の裏面2Bとの間を通って下方に排出される。その結果、この外装構造では、雨水の滞留及び水平方向への移動を一層防止できる。

0129

(実施例5)
実施例5の外装構造では、図26及び図27に示すように、実施例2に係る取付具210に対して、防水部514が追加的に形成されているとともに、シール材18が省略されている。実施例5のその他の構成は実施例1、2と同様である。このため、実施例1、2と同一の構成については同一の符号を付して、説明を省略又は簡略して示す。

0130

図26に示すように、防水部514は、取付具210の離間部215に設けられている。防水部514は、基板部216における第1係止部211と第2係止部212との間で、切欠部216Cに進入するように下向きに突出する略矩形片である。

0131

防水部514は、防水面514Aを有している。防水面514Aは、防水部514の屋外方向を向く平坦面である。

0132

図27に示すように、第1係止部211において、第1係止片211Aが第1外壁板2A1の上端部2Uを係止し、第2係止片211Bが第2外壁板2A2の下端部2Dを係止する。また、第2係止部212において、第3係止片212Aが第3外壁板2A3の上端部2Uを係止し、第4係止片212Bが第4外壁板2A4の下端部2Dを係止する。この状態において、防水面514Aは、第1〜4外壁板2A1〜2A4の端部同士の接合部が略十字状に交差する交差部C1に対して、外壁板2の裏面2B側から接触する。

0133

このような構成である実施例5の防水面514Aを有する取付具210及び外装構造でも、実施例1〜4の取付具10、210、310及び外装構造と同様に、垂直方向及び水平方向に隣接する外壁板2同士の隙間、すなわち接合領域E1に沿って下方に流れる雨水の滞留及び水平方向への移動を防止できる。

0134

即ち、この外装構造では、図27に示すように、外壁板2の裏面2Bに接触する防水面514Aによって、第1〜4外壁板2A1〜2A4の交差部C1が封止されて、雨水が交差部C1から外壁板2の裏面2B側に侵入することが防止される。雨水が浸入したとしても、防水面514Aに付着した雨水は、毛管現象等によって、外壁板2の裏面2Bと防水面514Aとの狭い隙間を通過し、第1係止部211と第2係止部212とに阻害されることなく、下方に流れる。その結果、この外装構造では、雨水の滞留及び水平方向への移動を一層防止できる。

0135

(実施例6)
実施例6の外装構造では、図28に示すように、実施例3に係る取付具310に対して、防水部614が追加的に形成されている。実施例6のその他の構成は実施例1、3と同様である。このため、実施例1、3と同一の構成については同一の符号を付して、説明を省略又は簡略して示す。

0136

防水部614は、取付具210の離間部215に設けられている。防水部614は、基板部216における第1係止部311と第2係止部312との間で、上向きに屈曲する略矩形片である。

0137

防水部614は、防水面614Aを有している。防水面614Aは、防水部614の屋外方向を向く平坦面である。

0138

図示は省略するが、第1係止部311において、第1係止片311Aが第1外壁板2A1の上端部2Uを係止し、第2係止片311Bが第2外壁板2A2の下端部2Dを係止する。また、第2係止部312において、第3係止片312Aが第3外壁板2A3の上端部2Uを係止し、第4係止片312Bが第4外壁板2A4の下端部2Dを係止する。この状態において、防水面614Aは、第1〜4外壁板2A1〜2A4の端部同士の接合部が略十字状に交差する交差部C1に対して、外壁板2の裏面2B側から接触する。

0139

このような構成である実施例6の防水面614Aを有する取付具310及び外装構造でも、実施例1〜5の取付具10、210、310及び外装構造と同様に、垂直方向及び水平方向に隣接する外壁板2同士の隙間、すなわち接合領域E1に沿って下方に流れる雨水の滞留及び水平方向への移動を防止できる。

0140

また、この外装構造では、図示は省略するが、外壁板2の裏面2Bに接触する防水面614Aによって、第1〜4外壁板2A1〜2A4の交差部C1が封止されて、雨水が交差部C1から外壁板2の裏面2B側に侵入することが防止される。雨水が浸入したとしても、防水面614Aに付着した雨水は、毛管現象等によって、外壁板2の裏面2Bと防水面614Aとの狭い隙間を通過し、第1係止部311と第2係止部312とに阻害されることなく、下方に流れる。その結果、この外装構造では、雨水の滞留及び水平方向への移動を一層防止できる。

0141

以上において、本発明を実施例1〜6に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜6に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。

0142

例えば、本発明は、「合い決くり構成」を含まない外装材、すなわち、外装材の四辺を構成する上下左右の各端部に、外装材の表面及び裏面と直交する平坦な端面が形成されている外装材にも適用できる。

0143

8…構造体
2…外装材(外壁板)
2A1…第1外装材(第1外壁板)
2A2…第2外装材(第2外壁板)
2A3…第3外装材(第3外壁板)
2A4…第4外装材(第4外壁板)
2U…外装材の上端部(第1〜4外壁板の上端部)
2D…外装材の下端部(第1〜4外壁板の下端部)
10、210、310…取付具
16、216、316…基板部
11、211、311…第1係止部
11A、211A、311A…第1係止片
11B、211B、311B…第2係止片
12、212、312…第2係止部
12A、212A、312A…第3係止片
12B、212B、312B…第4係止片
15、215、315…離間部
C1…第1〜4外装材(第1〜4外壁板)の端部同士の接合部が略十字状に交差する交差部
2F…外装材の表面(外壁板の表面)
2B…外装材の裏面(外壁板の裏面)
414、514、614…防水部
414A、514A、614A…防水面
23…表側上下接合部
24…裏側上下接合部
25…上下接合部
19、219、319…横ずれ防止部
2L…外装材における水平方向の他端部(外壁板の左端部)
2R…外装材における水平方向の一端部(外壁板の右端部)
21…表側左右接合部
22…裏側左右接合部
26…左右接合部

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