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技術 既存杭の粉砕除去装置および既存杭の粉砕除去方法

出願人 株式会社遠藤工業
発明者 遠藤誠
出願日 2015年10月5日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2015-197289
公開日 2017年4月13日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-071890
状態 特許登録済
技術分野 杭・地中アンカー 杭、矢板の設置・撤去及びそれらの付属品
主要キーワード 粉砕除去 内部カッター 二重螺旋構造 ケーシングビット アースオーガ装置 汎用機 切削量 工事期間
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (3)

課題

汎用機種の単軸アースオーガ装置に対応可能で、設備コストの低減を図ることができる既存杭粉砕除去装置および既存杭の粉砕除去方法を提供する。

解決手段

ケーシング11が、オーガスクリュー13の先端に取り付けられたオーガヘッド12の周囲を覆うよう、オーガスクリュー13の先端部に固定されて、オーガスクリュー13とともに回転する。ケーシング11は、回転掘削しながら1の周囲の地盤に挿入されたとき杭1の外周を切削可能に、オーガヘッド12より前方の内周面に、中心軸方向に向かって突出する複数の内部カッター22を有する。オーガヘッド12は、ケーシング11が杭1の外周を切削するとき、オーガスクリュー13とともに回転して、杭1を頭部から粉砕する。オーガスクリュー13は、オーガヘッド12により粉砕された杭1の粉砕物を地上まで搬出するよう回転可能に設けられる。

概要

背景

従来、地盤に設置された既存のコンクリート杭粉砕、除去する方法として、内側のオーガスクリューおよびその先端に取り付けられたオーガヘッドと外側のケーシングとを互いに逆回転させて掘削を行うオーガ工法を利用した方法が開発されている(例えば、特許文献1参照)。本発明者が開発したその方法によれば、継ぎ部に鉄板が設けられている場合にも、ケーシングの内周に突出して設けられた複数の内部カッターにより、杭の外周を切削して継ぎ部を除去し、杭を残さず除去することが可能となる。

概要

汎用機種の単軸アースオーガ装置に対応可能で、設備コストの低減をることができる既存杭粉砕除去装置および既存杭の粉砕除去方法を提供する。ケーシング11が、オーガスクリュー13の先端に取り付けられたオーガヘッド12の周囲を覆うよう、オーガスクリュー13の先端部に固定されて、オーガスクリュー13とともに回転する。ケーシング11は、回転掘削しながら杭1の周囲の地盤に挿入されたとき杭1の外周を切削可能に、オーガヘッド12より前方の内周面に、中心軸方向に向かって突出する複数の内部カッター22を有する。オーガヘッド12は、ケーシング11が杭1の外周を切削するとき、オーガスクリュー13とともに回転して、杭1を頭部から粉砕する。オーガスクリュー13は、オーガヘッド12により粉砕された杭1の粉砕物を地上まで搬出するよう回転可能に設けられる。

目的

本発明は、このような課題に着目してなされたもので、汎用機種の単軸式アースオーガ装置に対応可能で、設備コストの低減を図ることができる既存杭の粉砕除去装置および既存杭の粉砕除去方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

オーガスクリューとその先端に取り付けられたオーガヘッドとを回転させて掘削を行うオーガ工法により、地盤に設置されたを除去する既存杭粉砕除去装置であって、前記オーガヘッドの前方から後方にかけてその周囲を覆うよう、前記オーガスクリューに固定されて前記オーガスクリューとともに回転するよう設けられたケーシングを有し、前記ケーシングは、回転掘削しながら前記杭の周囲の地盤に挿入されたとき前記杭の外周を切削可能に、前記オーガヘッドより前方の内周面中心軸方向に向かって突出する複数の内部カッターを有し、前記オーガヘッドは、前記ケーシングが前記杭の外周を切削するとき、前記オーガスクリューとともに回転して、前記杭を頭部から粉砕するよう設けられ、前記オーガスクリューは、前記オーガヘッドにより粉砕された前記杭の粉砕物を地上まで搬出するよう回転可能に設けられていることを特徴とする既存杭の粉砕除去装置。

請求項2

前記ケーシングは、後端部が前記オーガスクリューの先端部に固定されていることを特徴とする請求項1記載の既存杭の粉砕除去装置。

請求項3

前記ケーシングは、回転掘削しながら前記杭の周囲の根固めに挿入されたとき前記根固めを粉砕可能に、外周面放射状に突出する複数の外部カッターを有していることを特徴とする請求項1または2記載の既存杭の粉砕除去装置。

請求項4

前記ケーシングは、前記オーガヘッドより後方の側面に貫通する複数の側面開口を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の既存杭の粉砕除去装置。

請求項5

前記オーガスクリューは、前記ケーシングの後端より後方側で分割可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の既存杭の粉砕除去装置。

請求項6

オーガスクリューとその先端に取り付けられたオーガヘッドとを回転させて掘削を行うオーガ工法により、地盤に設置された杭を除去する既存杭の粉砕除去方法であって、前記オーガヘッドの前方から後方にかけてその周囲を覆うよう、前記オーガスクリューに固定されて前記オーガスクリューとともに回転するよう設けられたケーシングを有し、前記ケーシングは、回転掘削しながら前記杭の周囲の地盤に挿入されたとき前記杭の外周を切削可能に、前記オーガヘッドより前方の内周面に中心軸方向に向かって突出する複数の内部カッターを有し、前記ケーシングを回転掘削により前記杭の周囲の地盤に挿入し、各内部カッターで前記杭の外周を切削しつつ、前記オーガヘッドで前記杭を頭部から粉砕し、前記オーガヘッドにより粉砕された前記杭の粉砕物を、前記オーガスクリューで地上まで搬出することを特徴とする既存杭の粉砕除去方法。

請求項7

各内部カッターで前記杭の外周を切削しつつ、前記オーガヘッドで前記杭を頭部から粉砕するとともに、前記杭の継ぎ部を挟む上下の杭の外周を各内部カッターで切削した後、前記オーガヘッドで前記継ぎ部に衝撃を加えて前記継ぎ部を前記杭から分離し、前記継ぎ部を前記杭の粉砕物とともに前記オーガスクリューで地上まで搬出することを特徴とする請求項6記載の既存杭の粉砕除去方法。

請求項8

前記ケーシングは、回転掘削しながら前記杭の周囲の根固めに挿入されたとき前記根固めを粉砕可能に、外周面に放射状に突出する複数の外部カッターを有し、前記ケーシングを回転掘削により前記杭の周囲の地盤とともに前記根固めにも挿入して、各外部カッターで前記根固めを粉砕し、粉砕された前記根固めを、前記杭の粉砕物とともに前記オーガスクリューで地上まで搬出することを特徴とする請求項6または7記載の既存杭の粉砕除去方法。

技術分野

0001

本発明は、既存杭粉砕除去装置および既存杭の粉砕除去方法に関する。

背景技術

0002

従来、地盤に設置された既存のコンクリート杭粉砕、除去する方法として、内側のオーガスクリューおよびその先端に取り付けられたオーガヘッドと外側のケーシングとを互いに逆回転させて掘削を行うオーガ工法を利用した方法が開発されている(例えば、特許文献1参照)。本発明者が開発したその方法によれば、継ぎ部に鉄板が設けられている場合にも、ケーシングの内周に突出して設けられた複数の内部カッターにより、杭の外周を切削して継ぎ部を除去し、杭を残さず除去することが可能となる。

先行技術

0003

特許第4851632号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、特許文献1に記載のオーガ工法を利用した既存杭の粉砕除去方法は、汎用機種の単軸アースオーガ装置には対応していないという課題があった。

0005

本発明は、このような課題に着目してなされたもので、汎用機種の単軸式アースオーガ装置に対応可能で、設備コストの低減を図ることができる既存杭の粉砕除去装置および既存杭の粉砕除去方法を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するために、本発明に係る既存杭の粉砕除去装置は、オーガスクリューとその先端に取り付けられたオーガヘッドとを回転させて掘削を行うオーガ工法により、地盤に設置された杭を除去する既存杭の粉砕除去装置であって、前記オーガヘッドの前方から後方にかけてその周囲を覆うよう、前記オーガスクリューに固定されて前記オーガスクリューとともに回転するよう設けられたケーシングを有し、前記ケーシングは、回転掘削しながら前記杭の周囲の地盤に挿入されたとき前記杭の外周を切削可能に、前記オーガヘッドより前方の内周面中心軸方向に向かって突出する複数の内部カッターを有し、前記オーガヘッドは、前記ケーシングが前記杭の外周を切削するとき、前記オーガスクリューとともに回転して、前記杭を頭部から粉砕するよう設けられ、前記オーガスクリューは、前記オーガヘッドにより粉砕された前記杭の粉砕物を地上まで搬出するよう回転可能に設けられていることを特徴とする。

0007

本発明に係る既存杭の粉砕除去方法は、オーガスクリューとその先端に取り付けられたオーガヘッドとを回転させて掘削を行うオーガ工法により、地盤に設置された杭を除去する既存杭の粉砕除去方法であって、前記オーガヘッドの前方から後方にかけてその周囲を覆うよう、前記オーガスクリューに固定されて前記オーガスクリューとともに回転するよう設けられたケーシングを有し、前記ケーシングは、回転掘削しながら前記杭の周囲の地盤に挿入されたとき前記杭の外周を切削可能に、前記オーガヘッドより前方の内周面に中心軸方向に向かって突出する複数の内部カッターを有し、前記ケーシングを回転掘削により前記杭の周囲の地盤に挿入し、各内部カッターで前記杭の外周を切削しつつ、前記オーガヘッドで前記杭を頭部から粉砕し、前記オーガヘッドにより粉砕された前記杭の粉砕物を、前記オーガスクリューで地上まで搬出することを特徴とする。

0008

また、本発明に係る既存杭の粉砕除去方法は、各内部カッターで前記杭の外周を切削しつつ、前記オーガヘッドで前記杭を頭部から粉砕するとともに、前記杭の継ぎ部を挟む上下の杭の外周を各内部カッターで切削した後、前記オーガヘッドで前記継ぎ部に衝撃を加えて前記継ぎ部を前記杭から分離し、前記継ぎ部を前記杭の粉砕物とともに前記オーガスクリューで地上まで搬出することが好ましい。

0009

本発明に係る既存杭の粉砕除去装置は、地盤に設置された杭を除去するために、以下のようにして使用される。まず、オーガスクリューとともにケーシングおよびオーガヘッドを回転させ、ケーシングを回転掘削させながら杭の周囲の地盤に挿入する。このとき、ケーシングの挿入とともに、ケーシングの内周面に中心軸方向に向かって突出するよう設けられた複数の内部カッターにより、杭の外周を切削することができる。杭の外周を切削しつつケーシングをさらに地盤に挿入させると、ケーシングの内側で回転するオーガヘッドが杭の頭部に達し、オーガヘッドにより杭を頭部から粉砕することができる。このとき、あらかじめ各内部カッターにより杭の外周が切削されているため、オーガヘッドで容易に杭を粉砕することができる。また、その粉砕物をオーガスクリューにより地上まで搬出することができる。

0010

鉄板などの杭の継ぎ部が存在する場合には、各内部カッターが鉄板の側面を滑るようにして通過し、鉄板より下の杭の外周を切削する。これにより、継ぎ部の上下の杭の外周を切削することができる。この状態でオーガヘッドが杭を破砕しつつ継ぎ部に衝撃を加えると、その継ぎ部に加えられた衝撃力により、継ぎ部の下の切削された部分を破壊することができる。これにより、継ぎ部を杭から分離し、オーガスクリューにより杭の破砕物とともに地上に搬出することができる。なお、オーガスクリューで搬出できずに地中に杭の粉砕物や継ぎ部が残っていても、ハンマーグラブ等を利用することにより容易に除去することができる。

0011

このように、本発明に係る既存杭の粉砕除去装置によれば、本発明に係る既存杭の粉砕除去方法を好適に実施することができる。本発明に係る既存杭の粉砕除去装置は、例えば、単軸式アースオーガ装置のオーガスクリューにケーシングを固定すればよく、二軸同軸式アースオーガ装置よりも安価に構成することができ、設備コストの低減を図ることができる。また、ケーシングも、オーガスクリュー全体を覆う必要がなく、短くすることができ、さらに設備コストを低減することができる。

0012

本発明に係る既存杭の粉砕除去装置および既存杭の粉砕除去方法は、各内部カッターで杭の外周を切削することにより、杭の粉砕や継ぎ部の除去が容易になるため、オーガヘッドやオーガスクリューの損耗を抑制することができる。各内部カッターは、例えば超硬チップなど、杭の外周のコンクリートや内部の鉄筋を切削容易な材料から成ることが好ましい。各内部カッターは、ケーシングの長さ方向に移動させて任意の位置で固定可能となっていてもよい。この場合、継ぎ目の厚さや杭の強度などに応じて各内部カッターの上下方向の間隔を調整することができる。

0013

また、各内部カッターは、ケーシングの先端からの距離がそれぞれ異なる位置に、ケーシングの先端側から後端側に向かって、ケーシングの内周面からの突出量が大きくなるよう設けられていることが好ましい。この場合、ケーシングを深く挿入するに従って、内部カッターによる杭の外周の切削量を徐々に増やすことができる。鉄板などの杭の継ぎ部の部分では、ケーシングの先端側の内部カッターほど突出量が小さく、鉄板の側面を通過しやすいため、鉄板より下の杭の外周の切削が容易となり、継ぎ部を容易に除去することができる。

0014

本発明に係る既存杭の粉砕除去装置および既存杭の粉砕除去方法で、前記ケーシングは、後端部が前記オーガスクリューの先端部に固定されていることが好ましい。この場合、ケーシングは、その長さ方向に沿って、複数箇所または所定の範囲に渡って固定されていることが好ましい。ケーシングは、例えば、オーガスクリューの先端部の羽根外周縁に固定されていてもよく、オーガスクリューから放射状に伸び補強リブなどにより、中心軸に対して回転対称を成す複数の位置で固定されていてもよい。

0015

本発明に係る既存杭の粉砕除去装置で、前記ケーシングは、回転掘削しながら前記杭の周囲の根固めに挿入されたとき前記根固めを粉砕可能に、外周面に放射状に突出する複数の外部カッターを有していてもよい。本発明に係る既存杭の粉砕除去方法で、前記ケーシングは、回転掘削しながら前記杭の周囲の根固めに挿入されたとき前記根固めを粉砕可能に、外周面に放射状に突出する複数の外部カッターを有し、前記ケーシングを回転掘削により前記杭の周囲の地盤とともに前記根固めにも挿入して、各外部カッターで前記根固めを粉砕し、粉砕された前記根固めを、前記杭の粉砕物とともに前記オーガスクリューで地上まで搬出してもよい。

0016

この外部カッターを有する場合、地盤に設置された杭の基部に、セメントミルクによる根固めが設けられていても、複数の外部カッターにより、その根固めを容易に粉砕することができ、工事コストの削減を図ることができる。各外部カッターは、ケーシングの長さ方向に移動させて任意の位置で固定可能となっていてもよい。この場合、根固めの強度などに応じて各外部カッターの上下方向の間隔を調整することができる。また、各外部カッターは、ケーシングの先端からの距離がそれぞれ異なる位置に、ケーシングの先端側から後端側に向かって、ケーシングの外周面からの突出量が大きくなるよう設けられていることが好ましい。この場合、ケーシングを深く挿入するに従って、外部カッターによる根固めの切削量を徐々に増やすことができる。

0017

なお、各内部カッターおよび各外部カッターをケーシングの長さ方向に移動させて任意の位置で固定する構成は、例えば、ケーシングの側面にケーシングの長さ方向に沿って溝孔を設け、各内部カッターまたは各外部カッターにボルトを固定し、そのボルトを溝孔に貫通させてケーシングの外周側または内周側で埋設したナット螺合することにより設計可能である。また、ボルトを溝孔に貫通させ、ケーシングの外周側または内周側で埋設したナットに螺合してボルトをケーシングに固定し、ケーシングの内周側で突出するボルトの端部に内部カッターを固定し、ケーシングの外周側で突出するボルトの端部に外部カッターを固定することにより、各内部カッターおよび各外部カッターを共通するボルトに固定してもよい。

0018

本発明に係る既存杭の粉砕除去装置および既存杭の粉砕除去方法で、前記ケーシングは、前記オーガヘッドより後方の側面に貫通する複数の側面開口を有していることが好ましい。この場合、側面開口により、杭の破砕物や継ぎ部、根固めの破砕物が、オーガスクリューとケーシングとの間で目詰まりするのを防ぐことができ、それらをスムーズに地上まで搬出することができる。各側面開口は、例えば、オーガスクリューの羽根と羽根との間に、螺旋状に設けられていてもよい。

0019

本発明に係る既存杭の粉砕除去装置および既存杭の粉砕除去方法で、前記オーガスクリューは、前記ケーシングの後端より後方側で分割可能であることが好ましい。この場合、オーガスクリューを小さく分割して運搬や取扱いを容易にすることができる。また、ケーシングからずれた位置でオーガスクリューの分割や組立を行うため、分割や組立を比較的スムーズに行うことができる。

発明の効果

0020

本発明によれば、汎用機種の単軸式アースオーガ装置に対応可能で、設備コストの低減を図ることができる既存杭の粉砕除去装置および既存杭の粉砕除去方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0021

本発明の実施の形態の既存杭の粉砕除去装置および既存杭の粉砕除去方法を示す(a)縦断面図、(b)横断面図である。
本発明の実施の形態の既存杭の粉砕除去装置を示す(a)正面図、(b)右側面図である。

実施例

0022

以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
図1および図2は、本発明の実施の形態の既存杭の粉砕除去装置および既存杭の粉砕除去方法を示している。
図1および図2に示すように、既存杭の粉砕除去装置10は、ケーシング11とオーガヘッド12とオーガスクリュー13とを有し、オーガスクリュー13とその先端に取り付けられたオーガヘッド12とを回転させて掘削を行うオーガ工法により、地盤に設置された杭1、杭1の継ぎ部2および根固め3を除去するよう構成されている。

0023

図1(a)および図2に示すように、ケーシング11は、円筒状を成し、オーガヘッド12の前方から後方にかけてその周囲を覆うよう、後端部がオーガスクリュー13の先端部に固定されている。図1(b)に示すように、ケーシング11は、内周面がオーガスクリュー13の先端部の羽根13aの外周縁に、溶接により固定されている。これにより、ケーシング11は、オーガスクリュー13とともに同じ方向に回転するよう構成されている。なお、ケーシング11は、オーガスクリュー13から放射状に伸びる補強リブにより、中心軸に対して回転対称を成す複数の位置で固定されていてもよい。

0024

図1(a)および図2に示すように、ケーシング11は、地盤に挿入可能に先端にケーシングビット21を有している。また、ケーシング11は、オーガヘッド12より前方の内周面に、複数の内部カッター22を有している。各内部カッター22は、超硬チップから成り、ケーシング11の先端からの距離がそれぞれ異なる位置に、ケーシング11の中心軸方向に向かって突出して設けられている。各内部カッター22は、ケーシング11の先端側から後端側に向かって、ケーシング11の内周面からの突出量が大きくなるように設定されている。各内部カッター22は、除去する杭1の周囲の地盤に、杭1が中心に位置するよう回転掘削してケーシング11を挿入したとき、杭1の外周を切削可能に構成されている。

0025

また、ケーシング11は、先端側の外周面に放射状に突出する複数の外部カッター23を有している。各外部カッター23は、超硬チップから成り、ケーシング11の先端からの距離がそれぞれ異なる位置に、異なる方向で突出して設けられている。各外部カッター23は、ケーシング11の先端側から後端側に向かって、ケーシング11の外周面からの突出量が大きくなるように設定されている。各外部カッター23は、回転掘削しながら杭1の周囲の根固め3に挿入されたとき、根固め3を粉砕可能に構成されている。

0026

また、ケーシング11は、オーガヘッド12より後方の側面に、厚さ方向に貫通する複数の側面開口24を有している。各側面開口24は、例えば、オーガスクリューの羽根13aと羽根13aとの間に、螺旋状に設けられている。

0027

図1(a)に示すように、オーガヘッド12は、オーガスクリュー13の先端に取り付けられており、杭1を頭部から粉砕可能に構成されている。オーガヘッド12は、ケーシング11の内周面との間に間隔をあけて取り付けられている。オーガスクリュー13は、オーガヘッド12により粉砕された杭1および根固め3の粉砕物を、地上まで搬出可能に構成されている。また、オーガスクリュー13は、ケーシング11の後端より後方側に脱着部13bを有し、脱着部13bで分割可能に構成されている。オーガスクリュー13は、脱着部13bより先端側のロッドと後端側のロッドとを嵌合してピンで固定することによって組み立てられ、ピンを取り外してロッドを分解することによって分割可能に構成されている。オーガスクリュー13は、ケーシング11が取り付けられた先端部で、二重螺旋構造になっている。

0028

本発明の実施の形態の既存杭の粉砕除去方法は、本発明の実施の形態の既存杭の粉砕除去装置10により好適に実施される。本発明の実施の形態の既存杭の粉砕除去方法は、まず、オーガスクリュー13とともにケーシング11およびオーガヘッド12を回転させ、ケーシング11を回転掘削させながら杭1の周囲の地盤に挿入する。このとき、ケーシング11の挿入とともに、ケーシング11の内周面に中心軸方向に向かって突出するよう設けられた複数の内部カッター22により、杭1の外周を切削することができる。また、各内部カッター22が、ケーシング11の先端からの距離がそれぞれ異なる位置に、ケーシング11の先端側から後端側に向かって、ケーシング11の内周面からの突出量が大きくなるよう設けられているため、ケーシング11を深く挿入するに従って、各内部カッター22による杭1の外周の切削量を徐々に増やすことができる。

0029

同時に、ケーシング11の挿入とともに、ケーシング11の外周面に放射状に突出するよう設けられた複数の外部カッター23により、杭の周囲の根固め3を粉砕することができる。特に、各外部カッター23はケーシング11の先端側から後端側に向かって、ケーシング11の外周面からの突出量が大きくなっているため、ケーシング11を深く挿入するに従って、外部カッター23による根固め3の切削量を徐々に増やすことができる。このように、各外部カッター23により、根固め3の粉砕が容易となり、工事コストの削減を図ることができる。

0030

また、杭1の外周を切削しつつさらにケーシング11を地盤に挿入させると、ケーシング11の内側で回転するオーガヘッド12が杭1の頭部に達し、オーガヘッド12により杭1を頭部から粉砕することができる。このとき、あらかじめ各内部カッター22により杭1の外周が切削されているため、オーガヘッド12で容易に杭1を粉砕することができる。また、その粉砕物を、回転するオーガスクリュー13により地上まで搬出することができる。また、根固め3の粉砕物も、オーガスクリュー13により地上まで搬出することができる。

0031

鉄板から成る杭1の継ぎ部2の部分では、ケーシング11の先端からの距離がそれぞれ異なる位置に各内部カッター22が設けられているため、ケーシング11の先端側の突出量が小さい内部カッター22が、継ぎ部2の側面を滑るようにして通過し、その後、継ぎ部2より下の杭1の外周を切削する。これにより、継ぎ部2を挟む上下の杭1の外周を切削することができる。この状態で、継ぎ部2より上の杭1を粉砕しつつオーガヘッド12で継ぎ部2に衝撃を加えると、その継ぎ部2に加えられた衝撃力により、継ぎ部2の下の杭1の切削された部分を破壊することができる。これにより、継ぎ部2を削ったり破壊したりすることなく杭1から容易に分離することができ、オーガスクリュー13により杭1の粉砕物とともに地上に搬出することができる。

0032

この既存杭の粉砕除去装置10および既存杭の粉砕除去方法は、杭1の継ぎ部2を容易に除去することができ、継ぎ部2の粉砕にかかっていた作業時間を短縮することができる。継ぎ部2を粉砕する必要がないため、オーガヘッド12の損耗が少なく、継ぎ部2を削るための特殊なチップも不要であり、その材料費を低減することができる。また、継ぎ部2があっても、杭1を先端まで粉砕することができ、杭1を残さず容易に除去することができる。オーガスクリュー13で搬出できずに地中に杭1や根固め3の粉砕物が残っていても、ハンマーグラブ等を利用することにより容易に除去することができる。杭1の除去後は、穴を埋め戻すとともに、その埋め戻し部の沈下や新設杭の偏心を防止するため、貧配合ソイルセメントなどを使用して地盤改良を行うことが好ましい。

0033

既存杭の粉砕除去装置10は、汎用機種の単軸式アースオーガ装置のオーガスクリュー13にケーシング11を固定することにより構成することができる。このため、二軸同軸式アースオーガ装置よりも安価に構成することができ、設備コストの低減を図ることができる。また、オーガスクリュー13を地盤に挿入するための杭打ち機本体として、小型のものを使用することができ、設備コストの低減を図ることができる。また、ケーシング11も、オーガスクリュー13全体を覆う必要がなく、短くすることができ、さらに設備コストを低減することができる。

0034

従来、例えば、杭径320mm、根固め径600mmの場合、880mm径のケーシングを用いる必要があり、掘削・埋め戻しの土量が0.608立方mであった。これに対し、この既存杭の粉砕除去装置10および既存杭の粉砕除去方法によれば、680mm径のケーシング11を用い、各外部カッター23の突出量を120mmとして、根固め3をすべて粉砕することができる。このとき、掘削・埋め戻しの土量は0.363立方mとなり、従来の方法に比べて、掘削・埋め戻しの土量を60%削減することができる。このため、工事コストの削減を図ることができ、工事期間の短縮も可能となる。

0035

この既存杭の粉砕除去装置10および既存杭の粉砕除去方法は、各内部カッター22で杭1の外周を切削することにより、杭1の粉砕や継ぎ部2の除去が容易になるため、オーガヘッド12やオーガスクリュー13の損耗を抑制することができる。

0036

また、この既存杭の粉砕除去装置10および既存杭の粉砕除去方法は、ケーシング11を、ケーシング11の長さ方向に沿って所定の長さに渡ってオーガスクリュー13に固定するため、安定した状態で固定することができる。また、オーガヘッド12がケーシング11の内周面との間に間隔をあけて取り付けられているため、オーガヘッド12で破砕した杭1の破砕物や継ぎ部2を、その間隔を通してオーガスクリュー13まで容易に導くことができ、スムーズに地上まで搬出することができる。

0037

また、この既存杭の粉砕除去装置10および既存杭の粉砕除去方法は、各側面開口24により、杭1の破砕物や継ぎ部2、根固め3の破砕物が、オーガスクリュー13とケーシング11との間で目詰まりするのを防ぐことができ、それらをスムーズに地上まで搬出することができる。

0038

また、この既存杭の粉砕除去装置10および既存杭の粉砕除去方法は、脱着部13bでオーガスクリュー13を小さく分割することができ、運搬や取扱いを容易にすることができる。また、ケーシング11からずれた位置でオーガスクリュー13の分割や組立を行うため、分割や組立を比較的スムーズに行うことができる。

0039

1杭
2継ぎ部
3根固め
10既存杭の粉砕除去装置
11ケーシング
21ケーシングビット
22内部カッター
23外部カッター
24側面開口
12オーガヘッド
13オーガスクリュー
13a羽根
13b 脱着部

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  • 鹿島建設株式会社の「 地下構造物用立坑及びその構築方法」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】立坑内にロックボルトの定着部が突出しない立坑及びその構築方法を提供する。【解決手段】地盤面下を鉛直方向に1段ずつ掘削し(掘削工程)、1段掘削する毎に、掘削により形成された縦穴1の壁面に吹付コン... 詳細

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