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技術 ステアリング軸の支持構造

出願人 川崎重工業株式会社
発明者 石井宏志松田義基
出願日 2015年10月6日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2015-198671
公開日 2017年4月13日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2017-071270
状態 特許登録済
技術分野 自動自転車、自転車の操向装置 自転車用入れ物、その他の付属品
主要キーワード 側方外方 上支持部材 上下方向中心 抜止ピン 支持間隔 上下方向両端 支持姿勢 隙間ばめ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

ステアリング軸ヘッドパイプ内位置変更できると共にヘッドパイプ吸気通路として用いることができる、ステアリング軸の支持構造を提供する。

解決手段

自動二輪車10のステアリング軸16を支持する支持構造であって、ヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3に形成される取り付け座31、32に着脱自在に固定され、ステアリング軸16を回転支持する軸受71、72が嵌まる、上下一対支持部材81、82と、を備え、支持部材81、82は、ヘッドパイプ3に対して、ステアリング軸16の支持位置及び支持姿勢を規定し、ヘッドパイプ3は、ステアリング軸16の外径よりも大きな断面積を有する軸収容空間33aを形成する筒状部33を備え、自動二輪車10が走行する際の走行風が、ヘッドパイプ3の内部空間を前方から後方に向かって流れるように構成され、筒状部33の外径は、ヘッドパイプ3の上下方向中間部が、上下方向両端部に対して小さくなっていることを特徴とする。

概要

背景

自動二輪車において、ステアリング軸は、ヘッドパイプ内で回転自在に支持される。ヘッドパイプには、上下に貫通する貫通孔が形成され、貫通孔内にステアリング軸が挿通される。ステアリング軸には、ブラケットを介してフロントフォーク及びステアリングハンドルが取り付けられ、ステアリングハンドルの操作によって、前輪が左右に旋回する。そして、例えば、キャスター角を変更可能とする自動二輪車が、特許文献1に示されている。

概要

ステアリング軸をヘッドパイプ内で位置変更できると共にヘッドパイプを吸気通路として用いることができる、ステアリング軸の支持構造を提供する。自動二輪車10のステアリング軸16を支持する支持構造であって、ヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3に形成される取り付け座31、32に着脱自在に固定され、ステアリング軸16を回転支持する軸受71、72が嵌まる、上下一対支持部材81、82と、を備え、支持部材81、82は、ヘッドパイプ3に対して、ステアリング軸16の支持位置及び支持姿勢を規定し、ヘッドパイプ3は、ステアリング軸16の外径よりも大きな断面積を有する軸収容空間33aを形成する筒状部33を備え、自動二輪車10が走行する際の走行風が、ヘッドパイプ3の内部空間を前方から後方に向かって流れるように構成され、筒状部33の外径は、ヘッドパイプ3の上下方向中間部が、上下方向両端部に対して小さくなっていることを特徴とする。

目的

本発明は、ステアリング軸を容易に位置変更可能としつつ、ヘッドパイプをエンジンの吸気通路の一部として好適に用いることが可能なステアリング支持構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

自動二輪車ステアリング軸を支持する支持構造であって、ヘッドパイプと、前記ヘッドパイプに形成される取り付け座着脱自在に固定され、前記ステアリング軸を回転支持する軸受が嵌まる、上下一対支持部材と、を備え、前記支持部材は、前記ヘッドパイプに対して、前記ステアリング軸の支持位置及び支持姿勢を規定し、前記ヘッドパイプは、前記ステアリング軸の外径よりも大きな断面積を有する軸収容空間を形成する筒状部を備え、前記自動二輪車が走行する際の走行風が、前記ヘッドパイプの内部空間を前方から後方に向かって流れるように構成され、前記筒状部の外径は、前記ヘッドパイプの上下方向中間部が、上下方向両端部に対して小さくなっていることを特徴とする、ステアリング軸の支持構造。

請求項2

前記筒状部は、軸線方向から見て、少なくとも左右方向両側部分が、前記支持部材と重なるように形成される、請求項1記載のステアリング軸の支持構造。

請求項3

前記筒状部は、前記ステアリング軸に垂直な断面において、前後方向長さが左右方向長さより長くなるように形成される、請求項1又は2に記載のステアリング軸の支持構造。

請求項4

前記ヘッドパイプの前部に吸気口が形成され、前記筒状部は、前記吸気口よりも後方に位置し、前後方向において、前記吸気口に対向する部分が、その他の部分に比べて縮径する、請求項1〜3のいずれか1つに記載のステアリング軸の支持構造。

請求項5

前記ヘッドパイプの前部に吸気口が形成され、前記筒状部は、前記吸気口よりも後方に位置し、前記筒状部の上下方向寸法は、前記吸気口の上下方向寸法と比べて大きくなっている、請求項1〜4のいずれか1つに記載のステアリング軸の支持構造。

請求項6

前記軸収容空間内から軸線方向外方を見て、前記支持部材の一部が、前後方向の少なくとも一方側において、前記軸収容空間に露出するように形成される、請求項1〜5のいずれか1つに記載のステアリング軸の支持構造。

請求項7

前記取り付け座には、前記支持部材の抜け止めを防止する抜止部材が設けられる、請求項1〜6のいずれか1つに記載のステアリング軸の支持構造。

請求項8

前記ヘッドパイプには、前記取り付け座の外周側に、前記筒状部の軸線方向に延びるねじ穴が形成される、請求項1〜7のいずれか1つに記載のステアリング軸の支持構造。

技術分野

0001

本発明は、自動二輪車ステアリング軸を支持する支持構造に関するものである。

背景技術

0002

自動二輪車において、ステアリング軸は、ヘッドパイプ内で回転自在に支持される。ヘッドパイプには、上下に貫通する貫通孔が形成され、貫通孔内にステアリング軸が挿通される。ステアリング軸には、ブラケットを介してフロントフォーク及びステアリングハンドルが取り付けられ、ステアリングハンドルの操作によって、前輪が左右に旋回する。そして、例えば、キャスター角を変更可能とする自動二輪車が、特許文献1に示されている。

先行技術

0003

特開平8−127380号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、特許文献1に示されるステアリング支持構造では、エンジン吸気通路としてヘッドパイプを用いることができない。

0005

そこで、本発明は、ステアリング軸を容易に位置変更可能としつつ、ヘッドパイプをエンジンの吸気通路の一部として好適に用いることが可能なステアリング支持構造を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、
自動二輪車のステアリング軸を支持する支持構造であって、
ヘッドパイプと、
前記ヘッドパイプに形成される取り付け座着脱自在に固定され、前記ステアリング軸を回転支持する軸受が嵌まる、上下一対支持部材と、を備え、
前記支持部材は、前記ヘッドパイプに対して、前記ステアリング軸の支持位置及び支持姿勢を規定し、
前記ヘッドパイプは、前記ステアリング軸の外径よりも大きな断面積を有する軸収容空間を形成する筒状部を備え、前記自動二輪車が走行する際の走行風が、前記ヘッドパイプの内部空間を前方から後方に向かって流れるように構成され、
前記筒状部の外径は、前記ヘッドパイプの上下方向中間部が、上下方向両端部に対して小さくなっていることを特徴とする。

0007

前記構成によれば、ヘッドパイプには、ステアリング軸の外径よりも大きな断面積を有する軸収容空間が形成されるので、軸受の位置を異ならせることが可能となる。その結果、軸受の位置を異ならせた支持部材を用いることで、ヘッドパイプの構造を変更することなく、ステアリング軸をヘッドパイプ内で容易に位置変更することができ、ライダーの好みに応じて、自動二輪車の走行性を変化させることができる。また、ヘッドパイプが筒状部を有することによって、ヘッドパイプによるステアリング軸の支持性を向上させることができる。さらに、筒状部の外径が、ヘッドパイプの上下方向中間部で、上下方向両端部に対して小さくなっているので、ヘッドパイプの前方から後方に向かって流れる走行風を吸気することにおける、筒状部の吸気抵抗を小さくすることができる。

0008

本発明は、更に、次のような構成を備えるのが好ましい。
(1)前記筒状部は、軸線方向から見て、少なくとも左右方向両側部分が、前記支持部材と重なるように形成される。
(2)前記筒状部は、前記ステアリング軸に垂直な断面において、前後方向長さが左右方向長さより長くなるように形成される。
(3)前記ヘッドパイプの前部に吸気口が形成され、
前記筒状部は、前記吸気口よりも後方に位置し、前後方向において、前記吸気口に対向する部分が、その他の部分に比べて縮径する。
(4)前記ヘッドパイプの前部に吸気口が形成され、
前記筒状部は、前記吸気口よりも後方に位置し、
前記筒状部の上下方向寸法は、前記吸気口の上下方向寸法と比べて大きくなっている。
(5)前記軸収容空間内から軸線方向外方を見て、前記支持部材の一部が、前後方向の少なくとも一方側において、前記軸収容空間に露出するように形成される。
(6)前記取り付け座には、前記支持部材の抜け止めを防止する抜止部材が設けられる。
(7)前記ヘッドパイプには、前記取り付け座の外周側に、前記筒状部の軸線方向に延びるねじ穴が形成される。

0009

前記構成(1)によれば、筒状部が支持部材より左右方向外側に配置される場合と比べて、筒状部の左右方向寸法を小さくすることができ、その結果、筒状部による吸気抵抗を抑制しながら、ステアリング軸の調整範囲を確保するための所定の軸収容空間を形成することができる。

0010

前記構成(2)によれば、筒状部を、左右方向寸法が前後方向寸法より小さく形成されることで、ステアリング軸の調整範囲を確保するための所定の軸収容空間を確保しながら、筒状部の左右方向寸法が長くなることを抑制することによって、筒状部による吸気抵抗を抑制することができる。

0011

前記構成(3)によれば、筒状部は、前後方向において、吸気口に対向する部分が、その他の部分に比べて縮径するので、筒状部による吸気抵抗を小さくすることができる。

0012

前記構成(4)によれば、筒状部の上下方向寸法は、吸気口の上下方向寸法と比べて大きくなっているので、支持部材によるステアリング軸の支持間隔を大きくすることができ、支持部材に嵌まる軸受の負荷を小さくすることができる。また、筒状部による吸気抵抗を小さくできる。

0013

前記構成(5)によれば、支持部材の一部が軸収容空間に露出するので、露出部分を押すことによって支持部材の取り外しが容易とできる。
露出部分が左右方向側ではなく前後方向側に形成されるので、露出部分による吸気抵抗への影響を小さくすることができる。

0014

前記構成(6)によれば、抜止部材によって、支持部材の抜け止めを防止できる。

0015

前記構成(7)によれば、ねじ穴を用いて支持部材を取り付け座に取り付けることができる、また、ねじ穴に支持部材を取り付けるための取付治具を取り付けることができる。

発明の効果

0016

要するに、本発明によると、ステアリング軸をヘッドパイプ内で位置変更できると共にヘッドパイプを吸気通路として用いることができる、ステアリング軸の支持構造を提供することができる。

図面の簡単な説明

0017

本発明の実施形態に係るステアリング軸の支持構造を備える自動二輪車の左側面図である。
側方からみたヘッドパイプ部分の縦断面図である。
前方からみたヘッドパイプ部分の一部縦断面図である。
ヘッドパイプ及び筒状部の前面図
軸収容空間内から軸線方向外方を見た図
取り付け座部分の斜視図である。

実施例

0018

図1は、本発明の実施形態に係るステアリング軸の支持構造を備える自動二輪車10の左側面図である。なお、本実施形態で用いる方向の概念は、自動二輪車10の運転者から見た方向の概念と一致するものとして説明する。

0019

図1に示されるように、自動二輪車10は前輪11と後輪12とを備え、前輪11は略上下方向に延びるフロントフォーク13の下部にて回転自在に支持される。フロントフォーク13は、その上端部に設けられたアッパーブラケット14と、アッパーブラケット14の下方に設けられたアンダーブラケット15とを介して、ステアリング軸16に支持される。ステアリング軸16は、ヘッドパイプ3によって回転自在に支持される。アッパーブラケット14には、左右に延びるバー型のステアリングハンドル17が取り付けられる。従って、運転者がステアリングハンドル17を左右に揺動させることによって、ステアリング軸16を回転軸として、前輪11が操舵される。

0020

車体フレームの内、メインフレーム4は、ヘッドパイプ3から後下方へ延設され、左右一対として設けられる。メインフレーム4は、アルミニウム合金で形成される。メインフレーム4の後部には、スイングアーム18の前端部がピボットシャフト5で支持される。スイングアーム18の後端部には、後輪12が回転自在に支持される。

0021

メインフレーム4の上方であって、ステアリングハンドル17の後方には、燃料タンク19が配置され、燃料タンク19の後方には、運転者用シート20が配置される。燃料タンク19の下方には、エンジン21が配置される。そして、エンジン21の動力チェーン等を介して後輪12に伝達される。

0022

ステアリングハンドル17の前方には、ヘッドランプ22が配置されており、ヘッドランプ22は、フロントカウル23で覆われる。フロントカウル23は、その上部がヘッドランプ22を覆い、その下部がエンジン21等を覆った、フルカウル型である。燃料タンク19の下方でありエンジン20の上方には、エンジン20への吸気を浄化するエアクリーナ24が配置される。走行風は、フロントカウル23に形成された開口から吸気通路25を介してヘッドパイプ3を通過し、エアクリーナ24に至る。

0023

図2は、側方からみたヘッドパイプ3部分の縦断面図であり、図3は、前方からみたヘッドパイプ3部分の一部縦断面図である。図2及び図3に示されるように、ヘッドパイプ3は、上方に向かって後方に傾斜するよう上下方向に延び、ヘッドパイプ3の上端及び下端には、上取り付け座31、下取り付け座32がそれぞれ形成される。そして、上方の上取り付け座31には、ステアリング軸16を回転支持する上軸受71が嵌まる上支持部材81が、着脱自在に固定される。具体的には、上支持部材81は、上取り付け座31に圧入で固定される。同様に、下方の下取り付け座32には、ステアリング軸16を回転支持する下軸受72が嵌まる下支持部材82が、着脱自在に固定される。具体的には、下支持部材82は、下取り付け座32に圧入で固定される。上支持部材81、下支持部材82は、それぞれ円筒形状を有し、上軸受71、下軸受72と合わせて、ヘッドパイプ3に対して、ステアリング軸16の支持位置及び支持姿勢を規定する。上取り付け座31、下取り付け座32は、それぞれ、上支持部材81、下支持部材82の軸方向端面が当接する底部と、上支持部材81、下支持部材82の外周面が当接する周部とを備える。周部と上支持部材81、下支持部材82の軸方向端面とが隙間ばめ嵌合することで、上支持部材81、下支持部材82が圧入固定される。また、底部と上支持部材81、下支持部材82の軸方向端面とが当接することで、上支持部材81、下支持部材82の軸方向取付位置が規定される。

0024

上支持部材81、下支持部材82は、それぞれ、ステアリング軸16が貫通する貫通孔が形成される。貫通孔は、ステアリング軸16と平行に延びる。上取り付け座31、下取り付け座32に固定された状態で、上支持部材81、下支持部材82は、貫通孔にステアリング軸16が挿入されることで、ステアリング軸16を支持可能となる。ヘッドパイプ3に形成される挿入孔は、ステアリング軸16の外径よりも大きく形成される。これによって、上支持部材81、下支持部材82は、ヘッドパイプ3の挿入孔内における貫通孔の形成位置が異なるものが複数容易できる。複数種類の上支持部材81、下支持部材82は、貫通孔の形成位置が異なったとしても、他の形状を同一形状とすることによって、ヘッドパイプ3に対するステアリング軸16の位置を異ならせた上で、ヘッドパイプ3を共通化することができる。そして、上取り付け座31、下取り付け座32に対して軸受が傾くように上支持部材81、下支持部材82を形成することで、キャスター角を変更することができる。

0025

ヘッドパイプ3は、ステアリング軸16の外径よりも大きな断面積を有する軸収容空間33aを形成する筒状部33を備える。筒状部33は、上方に向かって後方に傾斜するよう上下方向に延び、その傾斜角度は、本実施形態では、ヘッドパイプ3の傾斜角度と同じとなっている。そして、軸収容空間33aも同様の傾斜角度を有する。特に、図3に示されるように、筒状部33は、ヘッドパイプ3の左右方向外壁よりも内側に形成される。筒状部33とヘッドパイプ3の左右方向外壁との間には、空気が通過可能な通路33cが形成される。筒状部33とステアリング軸16との隙間33dは、上下方向中間部が上下方向端部に比べて狭くなっている。筒状部33近傍で、ヘッドパイプ3の左右方向外壁は、車幅方向外側に膨らんでいる。筒状部33は、左右方向外側部分が、上取り付け座31、下取り付け座32よりも内側に形成される。ステアリング軸16と筒状部33との間の隙間は、前後方向に比べて左右方向が小さく形成される。

0026

ヘッドパイプ3の前部において、筒状部33の前方には、吸気口34が形成され、筒状部33の後方には、メインフレーム4の開口41が設けられる。自動二輪車10が走行する際の走行風は、吸気口34から吸気され、ヘッドパイプ3の内部空間であって筒状部33の外面を、前方から後方に向かって流れ、開口41を通って、エンジン21のエアクリーナに送られる。走行風圧によって、大気圧よりも高い圧力の空気がエアクリーナに導かれることによって、エンジン21のシリンダ内に導かれる空気の量(充填率)が向上し、エンジン21の出力を高めることができる。そして、エンジン21の出力を高めるためには、吸気口34からエアクリーナまでの流路抵抗の低下が望まれる。

0027

図4は、ヘッドパイプ3及び筒状部33の前面図である。図2及び図4に示されるように、吸気口34の上端は筒状部33の上端より低く、吸気口34の下端は筒状部33の下端より高くなっており、筒状部33の上下方向寸法は、吸気口34の上下方向寸法と比べて大きくなっている。そして、吸気口34の上下方向中心34aは、筒状部33の上下方向中心33bより下方に位置する。なお、筒状部33の上下方向中心33bは、吸気口34の上端部近傍に位置し、前後方向において、吸気口34に対向する位置に位置する。また、吸気口34の左右方向寸法は、筒状部33の左右方向寸法と比べて大きくなっている。

0028

筒状部33の外径は、ヘッドパイプ3の上下方向中間部が、上下方向両端部に対して小さくなっている。具体的には、筒状部33の外径は、ヘッドパイプ3の上下方向両端部から上下方向中心33bに向かって縮径する。そして、筒状部33は、前後方向において、吸気口34に対向する部分が、吸気口34と対向していない部分に比べて縮径する。このため、吸気口34から流入した空気は、筒状部33の左右側方外方を通過して、後方に流れることが容易となっている。

0029

ステアリング軸16と筒状部33との前後及び左右の隙間は、上下方向中間部のほうが、上下方向両端部に比べて、小さく形成される。また、上支持部材81、下支持部材82によってキャスター角度を調整しても、ステアリング軸16の左右方向中間部での変位が小さくなるように設定されることが好ましい。すなわち、左右方向中間部まわりにステアリング軸を角変位させて、キャスター角度を調整することが好ましい。これによって、上下方向中間部は、キャスター角度を変更した場合の影響が少なく、ステアリング軸16と筒状部33との干渉を防いで、ステアリング軸16と筒状部33との前後方向隙間を小さくすることができる。

0030

図5は、軸収容空間33a内から軸線方向Aの外方上方を見た図である。図5に示されるように、筒状部33は、ステアリング軸16に垂直な断面、すなわち、軸線方向Aに垂直な断面において、前後方向長さが左右方向長さより長くなるように形成される。また、筒状部33は、軸線方向Aから見て、左右方向両側部分が、上支持部材81と重なるように形成される。図示しないが、軸収容空間33a内から軸線方向Aの外方下方を見ると、軸線方向Aの外方上方を見るのと同様、筒状部33は、軸線方向Aから見て、左右方向両側部分が、下支持部材82と重なるように形成される。

0031

軸収容空間33a内から軸線方向Aの上方外方を見て、上支持部材81の一部は、前後方向の両側において、軸収容空間33aに露出するように形成される。具体的には、軸収容空間33aは、前後方向が長軸、左右方向が短軸長円形状を有し、前端部及び後端部は、長円形状からさらに前方及び後方に突出する突出空間33a1を有する。その結果、上支持部材81の露出部分81aが、軸収容空間33aの前部及び後部に露出する。同様に、軸収容空間33a内から軸線方向Aの下方外方を見ると、下支持部材82の一部が、前後方向の両側において、軸収容空間33aに露出するように形成される。

0032

上支持部材81は、挿入部と、圧入部とを備える。挿入部と圧入部とは、一体として形成される。挿入部は、圧入部の下方に位置し、上支持部材81が上取り付け座31に取り付けられる際、まず、挿入部が上取り付け座31に挿入され、その後、圧入部が上取り付け座31に圧入される。挿入部の外径は、圧入部の外径より小さくなっており、圧入部の外径は、上取り付け座31に圧入されるため、ほぼ上取り付け座31の内径に等しくなっている。さらに、挿入部の外周面は、上取り付け座31への挿入が容易となるよう、上方から下方に向かって縮径するようテーパ811a(図6参照)が形成される。上支持部材81が上取り付け座31に取り付けられた状態で、上支持部材81の上端面は、上取り付け座31の上端面から上方に突出する。下支持部材82も、上支持部材81と同様に形成される。

0033

図6は、上取り付け座31部分の斜視図である。図6に示されるように、上取り付け座31には、上支持部材81の抜け止めを防止する抜止部材311が設けられる。抜止部材311は、具体的には抜止ピンであり、上取り付け座31から内方に突出することによって、上支持部材81の外周面に形成された凹部と係合し、上支持部材81の抜け止めを防止する。本実施形態では、抜止部材311は、上取り付け座31の中心に対して対向するよう、左右一対として2個設けられるが、1個でも良く、また3個以上設けられても良い。また、下取り付け座32にも、上取り付け座31と同様に、下支持部材82の抜け止めを防止する抜止部材が設けられる。ここで、下取り付け座32に抜止部材を2個設ける場合、上取り付け座31と同様に、左右一対として設けても良く、また、上取り付け座31における抜止部材の取付方向と直交するように、前後一対として設けても良い。

0034

図6には、取付治具37をヘッドパイプ3に取り付けた状態が示される。図6に示されるように、ヘッドパイプ3には、上取り付け座31の外周側に、筒状部33の軸線方向Aに延びるねじ穴36が形成される。ねじ穴36は、上取り付け座31の開口部に対して対向するように2個設けられる。取付治具37は、ねじ穴36に螺合して取り付けられ、上取り付け座31から、軸線方向Aの上方に突出する。上支持部材81には、取付治具37によって案内される凹部81cが形成される。上支持部材81は、凹部81cが取付治具37によって案内されながら軸線方向Aの下方に移動することによって、上取り付け座31の上面に対して平行な状態に維持されて、上取り付け座31に挿入及び圧入される。また、ヘッドパイプ3には、同様に、下取り付け座32の外周側に、取付治具が取り付けられるねじ穴が形成される。そして、下支持部材82は、下取り付け座32の下面に対して平行な状態に維持されて、下取り付け座32に挿入及び圧入される。

0035

前記構成のステアリング軸16の支持構造によれば、次のような効果を発揮できる。

0036

(1)ヘッドパイプ3には、ステアリング軸16の外径よりも大きな断面積を有する軸収容空間33aが形成されるので、上軸受71、下軸受72の位置を異ならせることが可能となっている。その結果、上軸受71、下軸受72の位置を異ならせた支持部材を用いることで、ヘッドパイプ3の構造を変更することなく、ステアリング軸16をヘッドパイプ3内で容易に位置変更することができ、ライダーの好みに応じて、自動二輪車10の走行性を変化させることができる。この場合、ステアリング軸16は共通品を使用することができる。

0037

(2)ヘッドパイプ3が筒状部33を有することによって、ヘッドパイプ3によるステアリング軸16の支持性を向上させることができる。さらに、筒状部33の外径が、ヘッドパイプ3の上下方向中間部で、上下方向両端部に対して小さくなっているので、ヘッドパイプ3の前方から後方に向かって流れる走行風を吸気することにおける、筒状部33の吸気抵抗を小さくすることができる。

0038

(3)筒状部33は、軸線方向Aから見て、少なくとも左右方向両側部分が、上支持部材81、下支持部材82と重なるように形成されるので、筒状部33の左右方向寸法を小さくすることができ、その結果、筒状部33による吸気抵抗を抑制しながら、ステアリング軸16の調整範囲を確保するための所定の軸収容空間33aを形成することができる。

0039

(4)筒状部33は、前後方向長さが左右方向長さより長くなるよう形成されるので、ステアリング軸16の調整範囲を確保するための所定の軸収容空間33aを確保しながら、筒状部33の左右方向長さが長くなることを抑制することによって、筒状部33による吸気抵抗を抑制することができる。

0040

(5)筒状部33は、前後方向において、吸気口34に対向する部分が、その他の部分に比べて縮径するので、筒状部33による吸気抵抗を小さくすることができる。

0041

(6)筒状部33の上下方向寸法は、吸気口34の上下方向寸法と比べて大きくなっているので、上支持部材81、下支持部材82によるステアリング軸16の支持間隔を大きくすることができ、上支持部材81、下支持部材82に嵌まる上軸受71、下軸受72の負荷を小さくすることができる。

0042

(7)上支持部材81、下支持部材82の一部が軸収容空間33aに露出するので、露出部分81aを押すことによって上支持部材81、下支持部材82の取り外しが容易とできる。また、露出部分81aが左右方向側ではなく前後方向側に形成されるので、露出部分81aによる吸気抵抗への影響を小さくすることができる。

0043

(8)上取り付け座31、下取り付け座32には、上支持部材81、下支持部材82の抜け止めを防止する抜止部材311が設けられるので、抜止部材311によって、上支持部材81、下支持部材82の抜け止めを防止できる。

0044

(9)ヘッドパイプ3には、上取り付け座31、下取り付け座32の外周側に、筒状部33の軸線方向Aに延びるねじ穴が形成されるので、ねじ穴を用いて上支持部材81、下支持部材82を上取り付け座31、下取り付け座32に取り付けることができる、また、ねじ穴に上支持部材81、下支持部材82を取り付けるための取付治具を取り付けることができる。

0045

(10)上支持部材81、下支持部材82は、挿入部811、821と圧入部812、822とを有するので、上支持部材81、下支持部材82の上取り付け座31、下取り付け座32への取り付けは、挿入部811、821を挿入した後、圧入部812、822を圧入するため、上支持部材81、下支持部材82の取り付け、特に、圧入を容易に行うことができる。

0046

(11)上支持部材81、下支持部材82は、挿入方向に向かって縮径する挿入部811、821を有するので、圧入前の上支持部材81、下支持部材82のヘッドパイプ3への挿入を容易に行うことができる。また、圧入前に、ヘッドパイプ3内の上支持部材81、下支持部材82の位置決めを容易に行うことができる。

0047

(12)上支持部材81、下支持部材82はそれぞれ、上取り付け座31、下取り付け座32に取り付けられた状態で、上支持部材81、下支持部材82の端面81b、82bは、上取り付け座31、下取り付け座32の端面31a、32aから突出する。したがって、ヘッドパイプ3と上支持部材81、下支持部材82、特に上方の支持部材81との間に水滴等が溜まることを防止できる。

0048

(13)上支持部材81、下支持部材82は、取付治具37によって、上取り付け座31、下取り付け座32に対して平行な状態に維持されて、上取り付け座31、下取り付け座32に挿入及び圧入されるので、上支持部材81、下支持部材82を円滑に、且つ、適切に、上取り付け座31、下取り付け座32に取り付けることができる。

0049

上記実施形態では、上支持部材81、下支持部材82は円筒形状を有するが、内周面円形であれば良く、外周面は、非円形、例えば楕円形角形であっても良い。

0050

上記実施形態では、軸収容空間33a内から軸線方向A外方を見て、上支持部材81、下支持部材82の一部が、前後方向の両側において、軸収容空間33aに露出するように形成されるが、上支持部材81、下支持部材82の一部は、前後方向の少なくとも一方側において、軸収容空間33aに露出すれば良い。前後方向の少なくとも一方側において露出部分が存在すれば、その露出部分を押すことによって、支持部材の取り外しを容易に行うことができる。

0051

上記実施形態では、上取り付け座31、下取り付け座32の外周側に、取付治具37を取り付けるためのねじ穴36が2個形成されるが、ねじ穴の個数は2個に限定されず、1個又は3個以上でも良い。ただし、上支持部材81、下支持部材82を、上取り付け座31、下取り付け座32に対して平行な状態に維持しながら、上取り付け座31、下取り付け座32に挿入及び圧入するためには、ねじ穴の個数は、2個又は3個が好ましい。

0052

特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、上記実施形態に対して各種変形及び変更を行うことも可能である。

0053

本発明は、ステアリング軸をヘッドパイプ内で位置変更できると共にヘッドパイプを吸気通路として用いることができる、ステアリング軸の支持構造を提供できる。

0054

10自動二輪車
11前輪12後輪13フロントフォーク14アッパーブラケット
15アンダーブラケット16ステアリング軸17ステアリングハンドル
18スイングアーム181ピボットパイプ19燃料タンク
20シート21エンジン
22ヘッドランプ23フロントカウル24エアクリーナ25吸気通路
3ヘッドパイプ
31 上取り付け座32下取り付け座
33 筒状部
33a 軸収容空間
34吸気口
36ねじ穴
37取付治具
4メインフレーム
41 開口
5ピボットシャフト
71上軸受72下軸受
81上支持部材81a露出部分
82 下支持部材

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