図面 (/)

技術 エンジンの排気接合部構造

出願人 株式会社クボタ
発明者 宮田雄介尾曽洋樹後藤英之長谷川諭秋朝智也櫻井直也
出願日 2015年9月30日 (3年9ヶ月経過) 出願番号 2015-192776
公開日 2017年4月6日 (2年3ヶ月経過) 公開番号 2017-066964
状態 特許登録済
技術分野 機関のピストンリング、ケーシング、シール 排気消音装置 内燃機関のシリンダブロック、ケーシング
主要キーワード 入口壁 出口壁 芯出し状態 インロー構造 先下がり ポート出口 排気弁体 軽負荷運転
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年4月6日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

主に排気系のさらなる構造見直しにより、無負荷(又は軽負荷運転が長時間行われても、シリンダヘッド排気マニホルドとの接合部から、液状未燃焼物漏れ出すことが回避又は軽減されるように、改善されたエンジンの排気接合部構造を提供する。

解決手段

排気マニホルド9と、シリンダヘッド2の排気ポート13とを備え、排気ポート13の出口13aを備える出口壁16と、排気マニホルド9の排気通路9Aの入口9aを備える入口壁17とを、ガスケット18を挟んで連結してなる接合部Sを有するエンジンの排気接合部構造において、接合部Sが、第1内側壁面16aと第2内側壁面17aとの対向配置でなる内側接合部分と、第1筒状周面16cと第2筒状周面17cとの嵌合でなる嵌合部と、第1外側壁面16bと第2外側壁面17bとをガスケット18を挟んで圧接してなる外側接合部分とにより構成されている。

概要

背景

この種のエンジン排気接合部構造、即ち、シリンダヘッドに設けられた排気ポートと、シリンダヘッドに取付けられている排気通路とを備え、排気通路と排気ポートとで排気経路が形成されているエンジンの排気接合部構造としては、特許文献1や特許文献2において開示されるものが知られている。この場合、特許文献2(図1,3参照)に記載されるように、シリンダヘッドと排気マニホルドとの間には、通常、ガスケット介装されている。

ところで、ディーゼルエンジンにおいては、無負荷(又は軽負荷運転を行うと、(1)燃焼温度が低い、(2)燃料噴射率が低く噴霧が粗くなる、(3)ピストンシリンダとのクリアランスが大きいことから、シリンダ内未燃焼燃料エンジンオイルが発生し、排気と一緒にシリンダ外に排出される、といった慢性的な問題がある。

エンジンが普通に運転され続けることによる温度上昇に伴い、燃焼温度や燃料噴射率は高くなり、また、未燃焼燃料やエンジンオイルは燃焼されて燃焼ガスとなることから、通常、前述した(1)〜(3)の問題は、一般的な運転状態においては解消されている。

しかしながら、長時間アイドリング状態が続くとか、冬季軽負荷運転が続くなど、長時間に亘って無負荷(又は軽負荷)運転が行われると、未燃焼ガスなどが、マフラーや排気マニホルドといった排気系内滞留してしまうことがある。

この場合、シリンダヘッドの排気ポートや排気マニホルドに滞留している未燃焼燃料やエンジンオイルなどによる液状未燃焼物が、シリンダヘッドと排気マニホルドとの接合部(接続部)から漏れ出すことがあった。この排気接合部にはガスケットが設けられているが、経時によりガスケットがへたることもあり、前記漏れは起こりうるものであった。

概要

主に排気系のさらなる構造見直しにより、無負荷(又は軽負荷)運転が長時間行われても、シリンダヘッドと排気マニホルドとの接合部から、液状未燃焼物が漏れ出すことが回避又は軽減されるように、改善されたエンジンの排気接合部構造を提供する。排気マニホルド9と、シリンダヘッド2の排気ポート13とを備え、排気ポート13の出口13aを備える出口壁16と、排気マニホルド9の排気通路9Aの入口9aを備える入口壁17とを、ガスケット18を挟んで連結してなる接合部Sを有するエンジンの排気接合部構造において、接合部Sが、第1内側壁面16aと第2内側壁面17aとの対向配置でなる内側接合部分と、第1筒状周面16cと第2筒状周面17cとの嵌合でなる嵌合部と、第1外側壁面16bと第2外側壁面17bとをガスケット18を挟んで圧接してなる外側接合部分とにより構成されている。

目的

本発明の目的は、主に排気系のさらなる構造見直しにより、無負荷(又は軽負荷)運転が長時間行われても、シリンダヘッドと排気マニホルドとの接合部から、液状未燃焼物が漏れ出すことが回避又は軽減されるように、改善されたエンジンの排気接合部構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

前記シリンダヘッドに設けられている排気ポートと、シリンダヘッドに取付けられている排気構造体とを備え、前記シリンダヘッドにおける前記排気ポートの出口を備える出口壁と、前記排気構造体における排気通路の入口を備える入口壁とを、ガスケットを挟んで連結してなる接合部を有するエンジン排気接合部構造であって、前記出口壁が、前記出口を備える第1内側壁面と、前記第1内側壁面と排気流れ方向の位置が異なる第1外側壁面と、前記第1内側壁面の外径部と前記第1外側壁面の内径部とを繋ぐ第1筒状周面とを有して構成され、前記入口壁が、前記入口を備える第2内側壁面と、前記第2内側壁面と排気流れ方向の位置が異なる第2外側壁面と、前記第2内側壁面の外径部と前記第2外側壁面の内径部とを繋ぐ第2筒状周面とを有して構成され、前記接合部は、前記第1筒状周面と前記第2筒状周面とが嵌合され、かつ、前記第1外側壁面と前記第2外側壁面とが前記ガスケットを介して圧接され、かつ、前記第1内側壁面と前記第2内側壁面とが間隙を有して対向する構成とされているエンジンの排気接合部構造。

請求項2

前記第1外側壁面は、前記第1内側壁面よりも排気流れ方向の上流側に寄せて配置されるとともに、前記第2外側壁面は、前記第2内側壁面よりも排気流れ方向の上流側に寄せて配置されている請求項1に記載のエンジンの排気接合部構造。

請求項3

前記排気ポートにおける前記出口付近の底部は、排気流れ方向の下流側に寄るほど高さ位置が低くなり、かつ、前記排気通路における前記入口付近の底部は、排気流れ方向の上流側に寄るほど高さ位置が低くなる状態に構成されている請求項1又は2に記載のエンジンの排気接合部構造。

請求項4

前記接合部は、前記第1筒状周面と前記第2筒状周面とを密嵌合する構成とされている請求項1〜3の何れか一項に記載のエンジンの排気接合部構造。

技術分野

0001

本発明は、ディーゼルエンジンにおけるシリンダヘッド排気側排気マニホルドとの接続部の構造など、エンジン排気接合部構造に関するものである。

背景技術

0002

この種のエンジンの排気接合部構造、即ち、シリンダヘッドに設けられた排気ポートと、シリンダヘッドに取付けられている排気通路とを備え、排気通路と排気ポートとで排気経路が形成されているエンジンの排気接合部構造としては、特許文献1や特許文献2において開示されるものが知られている。この場合、特許文献2(図1,3参照)に記載されるように、シリンダヘッドと排気マニホルドとの間には、通常、ガスケット介装されている。

0003

ところで、ディーゼルエンジンにおいては、無負荷(又は軽負荷運転を行うと、(1)燃焼温度が低い、(2)燃料噴射率が低く噴霧が粗くなる、(3)ピストンシリンダとのクリアランスが大きいことから、シリンダ内未燃焼燃料エンジンオイルが発生し、排気と一緒にシリンダ外に排出される、といった慢性的な問題がある。

0004

エンジンが普通に運転され続けることによる温度上昇に伴い、燃焼温度や燃料噴射率は高くなり、また、未燃焼燃料やエンジンオイルは燃焼されて燃焼ガスとなることから、通常、前述した(1)〜(3)の問題は、一般的な運転状態においては解消されている。

0005

しかしながら、長時間アイドリング状態が続くとか、冬季軽負荷運転が続くなど、長時間に亘って無負荷(又は軽負荷)運転が行われると、未燃焼ガスなどが、マフラーや排気マニホルドといった排気系内滞留してしまうことがある。

0006

この場合、シリンダヘッドの排気ポートや排気マニホルドに滞留している未燃焼燃料やエンジンオイルなどによる液状未燃焼物が、シリンダヘッドと排気マニホルドとの接合部(接続部)から漏れ出すことがあった。この排気接合部にはガスケットが設けられているが、経時によりガスケットがへたることもあり、前記漏れは起こりうるものであった。

先行技術

0007

特開2015−161225号公報
特開2004−156547号公報

発明が解決しようとする課題

0008

本発明の目的は、主に排気系のさらなる構造見直しにより、無負荷(又は軽負荷)運転が長時間行われても、シリンダヘッドと排気マニホルドとの接合部から、液状未燃焼物が漏れ出すことが回避又は軽減されるように、改善されたエンジンの排気接合部構造を提供する点にある。

課題を解決するための手段

0009

請求項1に係る発明は、前記シリンダヘッド2に設けられている排気ポート13と、シリンダヘッド2に取付けられている排気構造体9とを備え、前記シリンダヘッド2における前記排気ポート13の出口13aを備える出口壁16と、前記排気構造体9における排気通路9Aの入口9aを備える入口壁17とを、ガスケット18を挟んで連結してなる接合部Sを有するエンジンの排気接合部構造において、
前記出口壁16が、前記出口13aを備える第1内側壁面16aと、前記第1内側壁面16aと排気流れ方向の位置が異なる第1外側壁面16bと、前記第1内側壁面16aの外径部と前記第1外側壁面16bの内径部とを繋ぐ第1筒状周面16cとを有して構成され、
記入口壁17が、前記入口9aを備える第2内側壁面17aと、前記第2内側壁面17aと排気流れ方向の位置が異なる第2外側壁面17bと、前記第2内側壁面17aの外径部と前記第2外側壁面17bの内径部とを繋ぐ第2筒状周面17cとを有して構成され、
前記接合部Sは、前記第1筒状周面16cと前記第2筒状周面17cとが嵌合され、かつ、前記第1外側壁面16bと前記第2外側壁面17bとが前記ガスケット18を介して圧接され、かつ、前記第1内側壁面16aと前記第2内側壁面17aとが間隙dを有して対向する構成とされていることを特徴とする。

0010

請求項2に係る発明は、請求項1に記載のエンジンの排気接合部構造において、
前記第1外側壁面16bは、前記第1内側壁面16aよりも排気流れ方向の上流側に寄せて配置されるとともに、前記第2外側壁面17bは、前記第2内側壁面17aよりも排気流れ方向の上流側に寄せて配置されていることを特徴とする。

0011

請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載のエンジンの排気接合部構造において、
前記排気ポート13における前記出口13a付近の底部は、排気流れ方向の下流側に寄るほど高さ位置が低くなり、かつ、前記排気通路9Aにおける前記入口9a付近の底部は、排気流れ方向の上流側に寄るほど高さ位置が低くなる状態に構成されていることを特徴とする。

0012

請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のエンジンの排気接合部構造において、
前記接合部Sは、前記第1筒状周面16cと前記第2筒状周面17cとを密嵌合する構成とされていることを特徴とするものである。

発明の効果

0013

請求項1の発明によれば、第1内側壁面16aと第2内側壁面17aとが対向配備される内側接合部分とも言うべき箇所と、第1外側壁面16bと第2外側壁面17bとがガスケット18を介して圧接される外側接合部分とも言うべき箇所とが、排気流れ方向において互いの位置が異なる構造、即ち、ラビリンス構造が構成されている。

0014

故に、排気ポート13と排気通路9Aとの境目に液状未燃焼物rが存在しても、ラビリンス構造を越えてガスケット18部位に到達し難くなる。また、第1内側壁面16aと第2内側壁面17aとの間には間隙dが設けられているので、その感激にはある程度の量の液状未燃焼物rを滞留させることができ、この点でもガスケット18部位に液状未燃焼物rが届き難くなる。

0015

従って、ラビリンス構造及び間隙dによる前記機能により、液状未燃焼物rがガスケット18部位に到達するのに時間が掛かるようになり、接合部Sから液状未燃焼物rが漏れ出ることを回避又は軽減させることが可能になる。

0016

その結果、主に排気系のさらなる構造見直しにより、無負荷(又は軽負荷)運転が長時間行われても、シリンダヘッドと排気マニホルドとの接合部から、液状未燃焼物が漏れ出すことが回避又は軽減されるように、改善されたエンジンの排気接合部構造を提供することができる。

0017

請求項2の発明によれば、第1外側壁面16bと第2外側壁面17bとでガスケット18が挟まれている外側接合部分が、間隙dを構成する第1内側壁面16aと第2内側壁面17aとによる内側接合部分よりも排気流れ方向で上流側に寄せて配置されている。

0018

従って、液状未燃焼物rがガスケット18部位に到達するには、第1筒状周面16cと第2筒状周面17cとの嵌合部位を、排気の流れに逆らう方向に移動する必要があるから、よりガスケット18部位に到達し難くなる。その結果、請求項1の構成による前述の作用効果がより一層強化される、という利点がある。

0019

請求項3の発明によれば、液状未燃焼物rは、重力により排気経路Hの底部に溜まり易いから、シリンダヘッドと排気構造体との境目に存在する液状未燃焼物rを間隙dの底部に集めるガイド作用が生じ、より効果的に液状未燃焼物rを間隙dに捕捉させることができる利点がある。

0020

請求項4の発明によれば、第1筒状周面16cと第2筒状周面17cとを密嵌合させてあるから、接合部Sの構成により、排気ポート13と排気通路9Aとの芯出しも行える効果を奏することができる。

図面の簡単な説明

0021

ディーゼルエンジンの右側面図
図1に示すディーゼルエンジンの平面図
排気系の接合部構造を示す要部の断面図
図3に示す接合部の拡大断面図

実施例

0022

以下に、本発明によるエンジンの排気接合部構造の実施の形態を、立形直列気筒ディーゼルエンジンの場合について、図面を参照しながら説明する。

0023

このエンジンは、図1図2に示されるように、シリンダブロック1の上部にシリンダヘッド2が組み付けられ、シリンダヘッド2の上部にヘッドカバー3が組み付けられ、シリンダブロック1の下部にオイルパン4が組み付けられ、シリンダブロック1の前部にギヤケース5が組み付けられている。シリンダブロック1の後部にはフライホイールハウジング6が組み付けられ、フライホイールハウジング6内には、クランク軸7に組み付けられたフライホイール(図示省略)が収容されている。

0024

このエンジンは、図2に示すように、シリンダヘッド2の左側には吸気マニホルド8が組み付けられ、シリンダヘッド2の右側には、概略形状仮想線にて示す排気マニホルド(排気構造体の一例)9が組み付けられている。なお、図示は省略するが、排気マニホルド9の上部に過給機を設け、その過給機からパイプを介して吸気マニホルド8の吸気入口部に過給がなされる状態に構成しても良い。次に、排気経路の構造(エンジンの排気接合部構造)について説明する。

0025

〔実施形態1〕
図3に示されるように、シリンダブロック1の上部であるシリンダ1Aに収容されているピストン10と、シリンダヘッド2との間に燃焼室11が形成されている。燃焼室11には、吸気バルブ(図示省略)が配置される吸気ポート(図示省略)と、排気バルブ12が配置される排気ポート13とが臨んでいる。排気ポート13、及び前述の排気マニホルド9の内部に管路状に形成されている排気通路9Aなどにより、エンジンの排気経路Hが構成されている。

0026

シリンダヘッド2の排気ポート13は、環状の金属材料でなるバルブシート14よりなる排気入口15を有している。この排気入口15は、排気バルブ12の下端に形成されている排気弁体12Aにより閉じられたり(図3の状態)、排気バルブ12の下降移動によって開かれたりする。ピストン10が上昇移動する排気工程においては、排気弁体12Aが図3に示される閉じ位置から少し下がり、排気入口15が開いて排気ガスなどが排気ポート13に流れて行く。

0027

図3に示されるように、このディーゼルエンジンは、シリンダヘッド2における排気ポート13のポート出口13aを備える出口壁16と、排気マニホルド9における排気通路9Aの通路入口9aを備える入口壁17とを、ガスケット18を挟んでボルト(図示省略)などにより連結してなる接合部Sを有している。つまり、接合部Sは、シリンダヘッド2と排気マニホルド9とを段付インロー構造で嵌合して構成されている。

0028

図3図4に示されるように、出口壁16が、ポート出口13aを備える第1内側壁面16aと、第1内側壁面16aと排気流れ方向(矢印X)の位置が異なる第1外側壁面16bと、第1内側壁面16aの外径部(最大径部)と第1外側壁面16bの内径部(最小径部)とを繋ぐ第1筒状周面16cとを有して構成されている。
入口壁17が、通路入口9aを備える第2内側壁面17aと、第2内側壁面17aと排気流れ方向(矢印X)の位置が異なる第2外側壁面17bと、第2内側壁面17aの外径部(最大径部)と第2外側壁面17bの内径部(最小径部)とを繋ぐ第2筒状周面17cとを有して構成されている。

0029

接合部Sは、詳しくは、外周面となる第1筒状周面16cと内周面となる第2筒状周面17cとが嵌合され、かつ、第1外側壁面16bと第2外側壁面17bとが円環状のガスケット18を介して圧接され、かつ、第1内側壁面16aと第2内側壁面17aとが間隙dを有して対向する構成とされている。
換言すれば、第1内側壁面16aと第2内側壁面17aとの対向配置でなる内側接合部分(符記省略)と、第1筒状周面16cと第2筒状周面17cとの嵌合でなる嵌合部(符記省略)と、第1外側壁面16bと第2外側壁面17bとをガスケット18を挟んで圧接してなる外側接合部分(符記省略)とにより構成されている。

0030

第1外側壁面16bは、第1内側壁面16aよりも排気流れ方向(矢印X)の上流側に寄せて配置されるとともに、第2外側壁面17bは、第2内側壁面17aよりも排気流れ方向の上流側に寄せて配置されている。また、第1筒状周面16cと第2筒状周面17cとは密嵌合する構成とされており、排気ポート13と排気通路9Aとは、後述するようにそれぞれの軸心P,Qが互いに平行ではなくても(図4参照)、ポート出口13aと通路入口9aとは互いに芯出し状態で対向配置される利点がある。

0031

加えて、排気ポート13は、その後半部において軸心Pには、排気流れ方向(矢印X)の下流側ほど高さ位置が低くなる先下がり傾斜角度θが付けられており、かつ、排気通路9Aの入口部分を、排気流れ方向(矢印X)の上流側ほど径が大きくなる元拡がりテーパー内周面19に形成されている。
その結果、排気ポート13におけるポート出口13a付近の底部は、排気流れ方向(矢印X)の下流側に寄るほど高さ位置が低くなり、かつ、排気通路9Aにおける通路入口9a付近の底部は、排気流れ方向(矢印X)の上流側に寄るほど高さ位置が低くなる状態に構成されている。

0032

図3,4に示す実施形態1の場合では、排気ポート13の径は、排気通路9Aの径より若干大きく、テーパー内周面19の最大径が排気ポート13の径と一致する構成であるが、例えば、排気ポート13の径と排気通路9Aの径とが一致し、テーパー内周面19の最大径が排気ポート13の径よりも大となる構成、その他でも良い。前記間隙dの値は、0.4mm或いはそれ以下が好ましいが、これらには限らない。接合部Sが、ボルトを正しい締付けトルク装備するなど、正規に組み付けられた状態では、ガスケット18が適宜に圧縮され、その状態で間隙dが存在する構成とされている。

0033

実施形態1によるディーゼルエンジンの排気接合部構造によれば、次のような作用効果を得ることができる。

0034

長時間に亘って無負荷(又は軽負荷)運転が行われて、未燃焼燃料やエンジンオイルなどによる液状未燃焼物rが燃焼室11から排気ポート13に排出されても、接合部Sにおいては、そのラビリンス構造により、第1内側壁面16aと第2内側壁面17aとが間隙dに入る程度で済み(図4参照)、ガスケット18部位にまで達し難くくなる。
即ち、間隙dに入った液状未燃焼物rは、密嵌合状態の第1筒状周面16cと第2筒状周面17cとの間にはまず浸入できず、間隙dに滞留するようになる。

0035

排気ポート13にある液状未燃焼物rは、排気ポート13の傾斜角度θも手伝って排気流れ方向の下流側に移動し(図4参照)、接合部S又は間隙dに溜まる。また、排気マニホルド9のテーパー内周面19に位置する液状未燃焼物rも、接合部S又は間隙dに溜まるようになる。
従って、液状未燃焼物rがガスケット18部位に到達することがあったとしても、その到達時間を従来構造のものより明確に長期化させることができ、実質的に接合部Sから漏れ出ないようにすることが可能となる。

0036

そして、接合部Sを含む排気経路Hに存在する液状未燃焼物rは、エンジンが定常運転されるなど、通常の運転状態になれば、燃焼ガスとなってマフラー外に出されるようになる。このように、エンジンが温度の高い通常運転になると、液状未燃焼物rは排気経路H外に排出されるので、排気ポート13や排気通路9Aなどの排気経路Hに滞留することは生じないようになる。

0037

なお、間隙dを構成する第1内側壁面16a、及び第2内側壁面17aの表面粗さ(粗度)を粗く(例えば、12a〜25a)設定して表面張力を効かせ易くし、間隙d内の液状未燃焼物rがより一層ガスケット18部位に到達する時間を稼げるようにする構成を採れば好都合である。

0038

〔別実施形態〕
接合部Sは、図示は省略するが、第1外側壁面16bが、第1内側壁面16aよりも排気流れ方向(矢印X)の下流側に寄せて配置されているとともに、第2外側壁面17bが、第2内側壁面17aよりも排気流れ方向の下流側に寄せて配置されている構成のものでも良い。
排気ポート13が、先端上がりとなる傾斜角度が付けられている構成や、水平な構成でも良い。
接合部Sが、第1筒状周面16cと第2筒状周面17cとを遊嵌合する構成でも良い。遊嵌合とすれば、複数気筒によるシリンダヘッド2と排気構造体9との複数接合部Sを有する場合に、各接合部Sの寸法仕上げ精度を、密嵌合させる場合に比べて緩くすることが可能である。

0039

2シリンダヘッド
9排気構造体
9A排気通路
9a 入口(通路入口)
13排気ポート
13a出口(ポート出口)
16出口壁
16a 第1内側壁面
16b 第1外側壁面
16c 第1筒状周面
17入口壁
17a 第2内側壁面
17b 第2外側壁面
17c 第2筒状周面
18ガスケット
S接合部
d 間隙

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 愛三工業株式会社の「 排気漏れ検出装置」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】排気通路における触媒よりも上流側の位置での排気の漏れを検出して、大気汚染を抑制することができる排気漏れ検出装置を提供する。【解決手段】本開示の一態様は、排気漏れ検出装置10において、エンジン1... 詳細

  • ヤンマー株式会社の「 エンジン」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】インジェクタが短い場合でも、簡単な構成でシリンダヘッドに取り付けることが可能なエンジンを提供する。【解決手段】シリンダヘッド3と、リテーナ80と、押圧部材70と、インジェクタ40と、を備える。... 詳細

  • 本田技研工業株式会社の「 内燃機関の水噴射装置の取付構造」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】水噴射装置による吸気ポートへの水の噴射を確保しながら、水噴射装置の故障などによる漏水が燃焼室に浸入するのを防止することができる内燃機関の水噴射装置の取付構造を提供する。【解決手段】車両に搭載さ... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ