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技術 乳化組成物

出願人 小林製薬株式会社
発明者 長谷川友美
出願日 2015年9月28日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2015-189164
公開日 2017年4月6日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2017-066035
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 選択調整 改善向上 固体アルコール 粉体物 ケーキング現象 デッカ 最終乳化 液体アルコール
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

本発明は、5重量%以上の粘土鉱物を含有しながらも、皮膚使用感展延性肌馴染み色むら白残り)が向上された乳化組成物を提供することを目的とする。

解決手段

塩酸硫酸硝酸及びリン酸からなる群から選択される酸、及び少なくとも5重量%の粘土鉱物を含有する乳化組成物。

概要

背景

従来、カオリンベントナイトなどの粘土鉱物を含有する外用組成物が知られている。しかし、粘土鉱物は比重が大きく沈殿しやすいため、これを5重量%以上も多量に配合すると安定な組成物を調製することができない。このため、これを解決する方法として、従来、例えば粘土鉱物を表面処理し、分散性を向上させる方法が提案されている(例えば、特許文献1及び2等参照)。しかし、粘土鉱物の表面処理は作業が煩雑で手間がかかるという問題がある。

また、粘土鉱物を5重量%以上も多量に含有した外用組成物は、使用時に肌馴染みが悪く、皮膚に伸びにくいだけではなく、色むら白残りするといった問題があり、満足使用感を得ることができない。

ローション剤等の皮膚外用剤に関しては、粉体物の沈降(ケーキング現象)を防ぐ目的で、脂肪酸金属石鹸を配合する方法が知られている(特許文献3)。しかしながら、粉体として粘土鉱物を5重量%以上も多量に含有する外用組成物においては、脂肪酸金属石鹸を配合することで分散性は改善できても、外用剤の使用感(肌馴染み、伸びやすさ、色むら、白残り)は劣り、使用者に十分な満足を与えることのできる外用組成物を調製することは困難であった。

概要

本発明は、5重量%以上の粘土鉱物を含有しながらも、皮膚使用感(展延性、肌馴染み、色むら、白残り)が向上された乳化組成物を提供することを目的とする。塩酸硫酸硝酸及びリン酸からなる群から選択される酸、及び少なくとも5重量%の粘土鉱物を含有する乳化組成物。なし

目的

本発明は、粘土鉱物を5重量%以上含有しているにもかかわらず、皮膚に対する使用感(肌馴染み、伸びやすさ、色むら、及び/又は白残り)が良好な乳化組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

塩酸硫酸硝酸及びリン酸からなる群から選択される酸、及び少なくとも5重量%の粘土鉱物を含有する乳化組成物

請求項2

さらに酸化鉄を含有する請求項1記載の乳化組成物。

請求項3

粘土鉱物の含有量が5〜15重量%である請求項1又は2に記載の乳化組成物。

請求項4

pH4−7である請求項1〜3のいずれかに記載する乳化組成物。

請求項5

増粘剤を含有しない請求項1〜4のいずれかに記載の乳化組成物。

技術分野

0001

本発明は、乳化組成物に関する。

背景技術

0002

従来、カオリンベントナイトなどの粘土鉱物を含有する外用組成物が知られている。しかし、粘土鉱物は比重が大きく沈殿しやすいため、これを5重量%以上も多量に配合すると安定な組成物を調製することができない。このため、これを解決する方法として、従来、例えば粘土鉱物を表面処理し、分散性を向上させる方法が提案されている(例えば、特許文献1及び2等参照)。しかし、粘土鉱物の表面処理は作業が煩雑で手間がかかるという問題がある。

0003

また、粘土鉱物を5重量%以上も多量に含有した外用組成物は、使用時に肌馴染みが悪く、皮膚に伸びにくいだけではなく、色むら白残りするといった問題があり、満足使用感を得ることができない。

0004

ローション剤等の皮膚外用剤に関しては、粉体物の沈降(ケーキング現象)を防ぐ目的で、脂肪酸金属石鹸を配合する方法が知られている(特許文献3)。しかしながら、粉体として粘土鉱物を5重量%以上も多量に含有する外用組成物においては、脂肪酸金属石鹸を配合することで分散性は改善できても、外用剤の使用感(肌馴染み、伸びやすさ、色むら、白残り)は劣り、使用者に十分な満足を与えることのできる外用組成物を調製することは困難であった。

先行技術

0005

国際公開第2007/111335号明細書
特開平8−208218号公報
特開2002−193739号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、粘土鉱物を5重量%以上含有しているにもかかわらず、皮膚に対する使用感(肌馴染み、伸びやすさ、色むら、及び/又は白残り)が良好な乳化組成物を提供することを目的とする。具体的には、肌に馴染みやすく、肌に対して伸びやすく、色むら及び/又は白残りしない外用の乳化組成物を提供することを目的とする。

0007

さらに、本発明は、粘土鉱物を5重量%以上含む乳化組成物について、皮膚に対する使用感(肌馴染み、伸びやすさ、色むら、及び/又は白残り)を向上させる方法を提供することを目的とする。具体的には、上記乳化組成物について、肌馴染みを向上する方法、肌上での伸び感を向上する方法、色むらを改善する方法、及び/又は白残りを改善する方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねていたところ、粘土鉱物を含有する乳化組成物において、塩酸硫酸硝酸及びリン酸からなる酸より選択される少なくとも1種を配合することによって、粘土鉱物を5重量%以上もの多量配合した場合であっても、肌馴染みが良好で、使用時に皮膚に伸びやすく、しかも色むらや白残りしにくい組成物とすることができることを見出した。

0009

また、本発明者らは、上記検討の過程で、上記の乳化組成物にさらに金属酸化物及びヘパリン類似物質を配合すると、乳化組成物中の粘土鉱物や粉体の分散安定性が向上し、さらに着色性も向上することを見出した。

0010

本発明は、これらの知見に基づいて完成したものであり、下記の実施形態を有するものである。

0011

(I)乳化組成物
(I−1)塩酸、硫酸、硝酸及びリン酸からなる群から選択される少なくとも1種の酸、及び少なくとも5重量%の粘土鉱物を含有する乳化組成物。
(I−2)さらに金属酸化物、好ましくは酸化鉄を含有する(I−1)記載の乳化組成物。
(I−3)粘土鉱物の含有量が5〜15重量%である(I−1)又は(I−2)に記載の乳化組成物。
(I−4)pH4−8、好ましくはpH4〜7である(I−1)〜(I−3)のいずれかに記載する乳化組成物。
(I−5)増粘剤を含有しない(I−1)〜(I−4)のいずれかに記載の乳化組成物。
(I−6)さらに白色顔料を含む(I−1)〜(I−5)のいずれかに記載の乳化組成物。
(I−7)さらにヘパリン類似物質を含む(I−1)〜(I−6)のいずれかに記載の乳化組成物。

0012

(II)皮膚使用感の向上方法
(II−1)少なくとも5重量%の粘土鉱物を含有する乳化組成物に、塩酸、硫酸、硝酸及びリン酸からなる群から選択される少なくとも1種の酸を併存させることを特徴とする、皮膚使用感の向上方法。
(II−2)粘土鉱物の含有量が5〜15重量%である(II−1)に記載の方法。
(II−3)少なくとも5重量%の粘土鉱物を含有する乳化組成物に、上記酸を併存させてpH4−8、好ましくはpH4〜7に調整する工程を有する、(II−1)又は(II−2)に記載する方法。
(II−4)上記乳化組成物が増粘剤を含有しないものである(II−1)〜(I−3)のいずれかに記載の方法。
(II−5)上記乳化組成物が白色顔料を含むものである、(II−1)〜(II−4)のいずれかに記載の方法。
(II−6)上記乳化組成物がさらに金属酸化物、好ましくは酸化鉄を含むものである、(II−1)〜(II−5)のいずれかに記載の方法。
(II−7)上記乳化組成物がさらにヘパリン類似物質を含むものである、(II−1)〜(II−6)のいずれかに記載の方法。
(II—8)皮膚使用感が、肌馴染み及び/又は肌に対する伸びやすさである(II−1)〜(II−7)のいずれかに記載の方法。
(II—9)皮膚使用感が、肌に対する色むら及び/又は白残りの生じにくさである(II−1)〜(II−8)のいずれかに記載の方法。

0013

(III)分散安定化方法/着色向上方法
(III−1)少なくとも5重量%の粘土鉱物を含有する乳化組成物に、塩酸、硫酸、硝酸及びリン酸からなる群から選択される少なくとも1種の酸、金属酸化物、並びにヘパリン類似物質を併存させることを特徴とする、上記乳化組成物に対する粘土鉱物の分散安定化方法。
(III−2)上記金属酸化物が酸化鉄である、(III−1)に記載の方法。
(III−3)粘土鉱物の含有量が5〜15重量%である(III−1)又は(III−2)に記載の方法。
(III−4)少なくとも5重量%の粘土鉱物を含有する乳化組成物に、上記酸を併存させてpH4−8、好ましくはpH4〜7に調整する工程を有する、(III−1)〜(III−3)のいずれかに記載の方法。
(III−5)上記乳化組成物が増粘剤を含有しないものである(III−1)〜(III−4)のいずれかに記載の方法。

発明の効果

0014

本発明の乳化組成物は、5重量%以上もの多量の粘土鉱物を含有するにもかかわらず、塩酸、硫酸、硝酸及びリン酸からなる群から選択される少なくとも1種の酸を用いてpH調整されており(pH4〜8、好ましくはpH4〜7)、その結果、外用組成物として皮膚に適用した場合の使用感が、当該酸に代えて有機酸を用いてpH調整された乳化組成物(対照乳化組成物)と比べて、有意に改善及び向上している。具体的には、本発明の乳化組成物は、上記対照乳化組成物と比べて、肌馴染みがよく、及び/又は肌に対して伸びやすいことを特徴とする。また本発明の乳化組成物は、上記対照乳化組成物と比べて、色むらを発生しにくく、及び/又は白残りしにくいことをも特徴とする。このことから、当該本発明の乳化組成物によれば皮膚に塗布したときの使用感が改善されており、使用感の点から品質の高い乳化組成物を提供することができる。

0015

また、本発明の乳化組成物は、塩酸、硫酸、硝酸及びリン酸からなる群から選択される少なくとも1種の酸に加えて、金属酸化物及びヘパリン類似物質を配合することで、粘土鉱物やその他の粉体物の分散安定性の向上、及び/又は、金属酸化物(酸化鉄など)の着色性を向上させることができる。このことから、当該本発明の乳化組成物によれば、皮膚に塗布したときの使用感及びその外観が改善されており、その結果、使用感及びその外観の点から品質の高い乳化組成物を提供することができる。

0016

(I)乳化組成物
本発明の乳化組成物は、少なくとも5重量%の粘土鉱物を含有し、塩酸、硫酸、硝酸及びリン酸からなる群から選択される少なくとも1種の酸(以下、「鉱酸」という。)を含有することを特徴とする。なお、乳化組成物は水性成分を含有する水相と油性成分を含有する油相から形成される。

0017

以下、本発明の乳化組成物を構成する各成分について説明する。
(1−1)必須成分
(a)粘土鉱物
本発明の乳化組成物は粘土鉱物を含むことを特徴とする。粘土鉱物の含有量は、少なくとも5重量%であればよい。特に限定されないが、好ましくは5〜20重量%程度であり、より好ましくは5〜15重量%程度である。

0018

本発明において使用する粘土鉱物の種類は、特に限定されず、例えば、ベントナイト、モンモリロナイトサポナイトヘクトライトヘラクライト等のスメクタイト系粘土鉱物バーミキュライト等のバーミキュライト系粘土鉱物;カオリナイトハロイサイト、ナクライト、デッカイト、クリソタイル等のカオリン系粘土鉱物などを挙げることができる。これらは一種単独で使用することができるが、二種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。使用する粘土鉱物は、これらの粘土鉱物のなかから、併用する鉱酸の種類やその量によって適宜選定することができる。好ましくはスメクタイト系粘土鉱物のなかではベントナイト、カオリン系粘土鉱物のなかではカオリナイトである。これら粘土鉱物はいずれも商業的に入手可能であり、例えば、ベントナイトとしては、ベンゲル(日本有機粘土株式会社製)、ベントライトH(サザンクレイプロダクト社製)ならびにベントンMA、ベントンEW及びベントンLT(Elementis社製)等が挙げられ、カオリンとしては、カオリン(株式会社勝光山鉱業所製)、カオリンJP−100(化学工業株式会社製)及びNNカオリンクレー(東新化成株式会社)等が挙げられる。

0019

(b)鉱酸
前述するように、乳化組成物は粘土鉱物に加えて、特定の鉱酸を含むことを特徴とする。

0020

本発明において使用される鉱酸としては、塩酸、硫酸、硝酸及びリン酸を挙げることができる。これらは1種単独で使用することができるし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。好ましくは塩酸、及びリン酸であり、より好ましくは塩酸である。

0021

鉱酸はpH調節剤として作用する。このため、本発明の乳化組成物における鉱酸の配合割合としては、乳化組成物のpHが鉱酸の配合により最終pH4〜8、好ましくはpH4〜7、より好ましくはpH4〜6となるような割合を挙げることができる。

0022

なお、前述する粘土鉱物を含む組成物において、一般に酸を配合すると、粘土鉱物が凝集しやすく、硬くなることがある。このため、皮膚上で伸びにくく(展延性の低下)、肌馴染みが悪くなる傾向がある。これに対して、酸として上記特定の鉱酸を用いることで、乳化組成物のpHを7以下、特にpH6以下の酸性条件に調整しても、伸びやすく(展延性の向上)、肌馴染みが良好であるだけでなく、色むらや白残りが抑制された良好な乳化組成物を調製することができる。

0023

(c)水性成分
本発明の乳化組成物の水相を形成する水性成分としては、水、一価アルコール多価アルコール等を挙げることができる。

0024

水の種類は、特に制限されない。例えば、精製水蒸留水イオン交換水滅菌水生理食塩水、及び海洋深層水などを、制限なく使用することができる。好ましくは精製水である。本発明の乳化組成物における水の含有量は、通常10〜90重量%程度の範囲から選択調整されるが、好ましくは20〜80重量%程度であり、より好ましくは30〜70重量%程度がより好ましい。

0025

一価アルコールとしては、例えば、炭素数1〜4の一価アルコールを挙げることができる。具体的には、メタノールエタノールプロパノールイソプロパノール等を例示することができる。一価アルコールは1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。

0026

多価アルコールとしては、例えば、炭素数2〜6で酸素数2〜3の多価アルコールを挙げることができる。具体的には、エチレングリコールジエチレングリコールプロピレングリコール、1,3−プロパンジオールジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオールグリセリン、及びソルビトール等を例示することができる。中でも好ましくはプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオールであり、より好ましくは1,3−ブチレングリコールである。多価アルコールは1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。

0027

乳化組成物における一価アルコール又は多価アルコールの含有量は、通常1〜10重量%程度の範囲から選択調整されるが、好ましくは1〜8重量%程度であり、より好ましくは1〜5重量%程度である。

0028

(d)油性成分
本発明の乳化組成物の油相を形成する油性成分としては、常温(25℃)で液体の油性成分を挙げることができる。

0029

常温で液体の油性成分として、医薬品、医薬部外品化粧品飲食品等の分野において許容されるものであれば特に制限されない。例えば、常温で液体の脂肪族アルコール等を用いることが好ましい。常温で液状の油性成分として、ヘキシルデカノールオクチルドデカノールデシルテトラデカノールオレイルアルコール、及びラウリルアルコール等の液体アルコールを例示することができる。好ましくはヘキシルデカノール、及びオクチルドデカノール等であり、より好ましくはヘキシルデカノールである。常温で液体の油性成分として、シリコーン油鉱物油植物油、液状ロウ類、及びエステル油を用いることもできる。

0030

これらの油性成分は1種単独で使用してもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。

0031

乳化組成物中の常温で液体の油性成分の含有量は1〜30重量%程度の範囲から適宜選択調整される。好ましくは5〜20重量%程度であり、より好ましくは7〜15重量%程度である。乳化組成物中に常温で液体の油性成分がこの含有量で含まれることで、その乳化状態が安定化され、長期に亘り良好な乳化状態を維持することができる。

0032

また本発明の乳化組成物は、更に常温(25℃)で固体の油性成分を含むことができる。これにより、乳化組成物中に、粘土鉱物、金属酸化物(酸化鉄等)及び白色顔料等の分散性をより向上させることができ、着色性をより向上させることができる。常温で固体の油性成分は、乳化組成物をコンシーラー様の医薬品やファンデーション等の化粧料として用いた場合に、基剤として機能する。

0033

常温で固体の油性成分としては、医薬品、医薬部外品、化粧品、飲食品等の分野において許容されるものであれば特に制限されない。例えば、常温で固体のアルコールを用いることが好ましい。

0034

具体的には、例えば、ラウリン酸ミリスチン酸パルミチン酸ステアリン酸オレイン酸ベヘン酸等の脂肪酸ミツロウカルバナロウ、ラノリン、ラノリンエステルキャンデリラワックス等のロウ類、セトステアリルアルコールステアリルアルコールセタノールセチルアルコール)、ミリスチルアルコールイソステアリルアルコールベヘニルアルコール、及びラノリンアルコール等の固体アルコールを挙げることができる。好ましくはセトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、セタノール(セチルアルコール)、ベヘニルアルコール等である。

0035

そのほか、常温で固体の油性成分として、マイクロクリスタリンワックスα−オレフィンオリゴマーゲル化炭化水素セレシンワックス固形パラフィンワセリン等の炭化水素油を用いることもできる。中でもマイクロクリスタリンワックスを用いることが好ましい。

0036

常温で固体の油性成分は1種単独で使用してもよく、2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。

0037

本発明の乳化組成物中の常温で固体の油性成分の含有量は、通常0.5〜30重量%程度の範囲から適宜選択調整することができる。好ましくは1〜20重量%程度であり、より好ましくは2〜18重量%程度である。乳化組成物中の常温で固体の油性成分がこの含有量で含まれることで、その乳化状態が安定化され、長期に亘り良好な乳化状態を維持することができる。また、乳化組成物中の金属酸化物(酸化鉄等)や白色顔料等の分散性をより向上させることができ、着色性をより向上させることができる。

0038

本発明の乳化組成物中の油性成分(常温で液体、固体)の含有量(合計量)は、上記同様の理由から1〜60重量%程度が好ましく、5〜40重量%程度がより好ましく、10〜35重量%程度が更に好ましい。

0039

(1−2)任意成分
(a)着色剤
乳化組成物をコンシーラー様の医薬品やファンデーション等の化粧料として調製する場合、本発明の乳化組成物は着色剤を含有していることが好ましい。着色剤としては、外用組成物(医薬組成物化粧組成物)に配合することが許容される白色顔料、及び有色顔料を挙げることができる。

0040

(a−1)有色顔料
有色顔料は、本発明の乳化組成物をコンシーラー様の医薬品やファンデーション等の化粧料として調製する場合に、当該組成物を着色し、発色させるために用いられる。有色顔料としては、好ましくは酸化鉄を始めとする金属酸化物を挙げることができる。

0041

酸化鉄としては、三二酸化鉄ベンガラ)、黄酸化鉄黄色三二酸化鉄、及び黒酸化鉄等を挙げることができる。これらの各種酸化鉄は、その用途に合わせて、1種単独で使用してもよく、2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。

0042

酸化鉄の粒径や形状も制限されず、従来公知の酸化鉄を目的に応じて適宜用いることができる。酸化鉄の粒径として0.01〜10μm程度を例示することができる。好ましくは0.1〜1μm程度であり、より好ましくは0.1〜0.8μm程度である。なお、酸化鉄の粒径はレーザー回析により測定することができる。また酸化鉄の形状として粉末状が好ましい。

0043

本発明の乳化組成物に有色顔料(酸化鉄)を配合する場合、その含有量(2種以上を併用する場合は合計量)は、併用する粘土鉱物の含有量や、白色顔料の種類や含有量等によって適宜選定することができる。本発明の乳化組成物を皮膚に適用する乳化組成物として調製する場合、その適用する皮膚の色に合わせて、通常0.01〜8重量%程度の範囲から選択することができる。好ましくは0.1〜5重量%程度であり、より好ましくは1〜3重量%程度である。

0044

(a−2)白色顔料
白色顔料は、乳化組成物をコンシーラー様の医薬品やファンデーション等の化粧料として用いた場合に、皮膚に対して有色顔料による発色の調製剤として機能する。

0045

白色顔料としては、着色顔料、及び体質顔料等が例示される。具体的には、前記鉱酸及び酸化鉄以外の金属酸化物、マイカ雲母)等を挙げることができる。金属酸化物として、酸化クロム酸化亜鉛亜鉛華)、酸化チタン酸化アルミニウムタルク及びクラウンタルク等を挙げることができる。白色顔料として、好ましくは酸化チタン及びクラウンタルクである。なお、酸化チタン、酸化亜鉛等の超微粒子は、紫外線防御にも使うことができる。酸化チタン被覆雲母雲母チタン)は、真珠光沢顔料として使うことができる。酸化チタンは、化粧品では、紫外線散乱剤として、日焼け止め、ファンデーション等として用いることが可能である。タルクは、光沢、使用感等の調整に使うことができる。白色顔料は、その用途に合わせて、1種単独で使用してもよく、2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。

0046

白色顔料の粒径や形状も制限されず、従来公知の白色顔料を目的に応じて適宜用いることができる。白色顔料の粒径として、通常0.01〜10μm程度の範囲から選択することができる。好ましくは0.1〜1μm程度であり、より好ましくは0.1〜0.8μmである。白色顔料の粒径はレーザー回析で測定することが可能である。白色顔料の形状として粉末状が好ましい。

0047

本発明の乳化組成物に白色顔料を配合する場合、白色顔料の含有量(2種以上を併用する場合は合計量)は、併用する粘土鉱物の含有量や、有色顔料(酸化鉄など)の種類や含有量等によって適宜選定することができる。本発明の乳化組成物を皮膚に適用する乳化組成物として調製する場合、その適用する皮膚の色に合わせて、通常1〜35重量%程度の範囲から選択することができる。好ましくは1〜30重量%程度であり、より好ましくは1〜25重量%程度である。

0048

本発明の乳化組成物中の有色顔料(酸化鉄)及び白色顔料の含有量(合計量)は、上記同様の理由から、1〜40重量%程度が好ましい。より好ましくは1〜35重量%程度、特に好ましくは1〜30重量%程度である。

0049

(b)ヘパリン類似物質
本発明の乳化組成物にはヘパリン類似物質を配合することができる。ヘパリン類似物質は、ムコ多糖の多硫酸エステルであり、日本薬局方外医薬品規格(1993)に収載されているものを使用することが好ましい。

0050

ヘパリン類似物質は、本発明の乳化組成物をコンシーラー様の医薬品やファンデーション等の化粧料として用いた場合に、皮膚の保湿作用や血行促進作用を有する。乳化組成物にヘパリン類似物質を配合することで、皮膚のバリア機能回復し、肌の潤いを取り戻し、外的刺激から保護する作用(保湿作用)、皮膚の新陳代謝活性化、肌再生を促す作用(血行促進作用)、皮膚の炎症を抑え、荒れた肌を正常な状態へ導く作用(抗炎症作用)が期待できる。

0051

本発明の乳化組成物中のヘパリン類似物質の含有量は、併用する有色顔料(酸化鉄)の種類や含有量等によって適宜選定することができる。通常0.0005〜10重量%程度の範囲から選択することができる。好ましくは0.001〜3重量%であり、より好ましくは0.01〜3重量%であり、更に好ましくは、0.01〜1重量%である。

0052

本発明の乳化組成物中のヘパリン類似物質と酸化鉄(2種以上を併用する場合は合計量)との配合比は、ヘパリン類似物質1重量部に対して、酸化鉄を0.001〜16000重量部程度の割合で配合することが好ましく、酸化鉄を0.02〜5000重量部程度配合することがより好ましく、酸化鉄を0.2〜30重量部程度配合することが更に好ましく、酸化鉄を1〜15重量部程度配合することが最も好ましい。

0053

本発明の乳化組成物に酸化鉄が含まれる場合、乳化組成物中のヘパリン類似物質と酸化鉄及び粘土鉱物の合計量(2種以上を併用する場合は合計量)との配合比は、ヘパリン類似物質1重量部に対して、酸化鉄及び粘土鉱物を合計量として0.01〜80000重量部程度配合することが好ましく、0.2〜35000重量部程度配合することがより好ましく、1〜300重量部程度配合することが更に好ましく、10〜75重量部程度配合することが特に好ましい。

0054

本発明の乳化組成物にヘパリン類似物質が前記割合で配合されることにより、酸化鉄の分散安定性が向上する。その結果、乳化組成物における酸化鉄等の成分の偏りを著しく低減でき、色むらや乳化組成物に含まれる成分の効果のばらつき等を効果的に解消することができる。

0055

本発明の乳化組成物では、更にヘパリン類似物質が前記割合で配合されることにより、ヘパリン類似物質による角質水分保持増強作用や抗炎症作用(血行障害改善作用)を良好に発現することができる。更に、前記酸化鉄と併用で、ヘパリン類似物質による効果と酸化鉄による効果とを相乗的に発現することができる。

0056

(c)乳化組成物に配合するその他の成分
本発明の乳化組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で、目的とする薬効成分を配合することもできる。薬効成分としては、特に制限しないが、例えば、ステロイド剤局所麻酔剤抗炎症剤殺菌剤鎮痒剤、皮膚保護剤血行促進成分ビタミン類等を用いることが好ましい。

0057

本発明の乳化組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で、更に必要に応じて界面活性剤モノステアリン酸グリセリンポリオキシエチレンベヘニルエーテル等)、安定剤(エデト酸ナトリウム等)、吸収促進剤吸着剤充填剤酸化防止剤防腐剤パラオキシ安息香酸メチルパラオキシ安息香酸プロピル等)、乳化剤可溶化剤、殺菌剤、保湿剤pH調整剤香料防臭剤、及び分散剤、並びに前記酸化鉄、白色顔料及びベントナイト以外の顔料等を含有させてもよい。

0058

なお、粘土鉱物を含有する組成物において分散性が悪い場合は、従来より増粘剤を配合して分散性を改善する方法が知られている。これに対して、本発明の乳化組成物には増粘剤を必ずしも配合する必要がなく、増粘剤を配合しなくても、本発明の所望の効果を得ることができる。

0059

本発明の乳化組成物のpHは特に限定されず、使用目的に応じて適宜設定すればよい。例えば弱酸性中性の範囲内のpHが例示され、使用感(肌馴染み、伸びやすさ、色むら、及び/又は白残り)をより一層向上させる観点から、pH4〜8とすることが好ましく、pH4〜7とすることがより好ましく、pH4〜6とすることがさらに好ましい。

0060

(2)乳化組成物の調製方法
本発明の乳化組成物は、当業界の通常の乳化方法に従って製造することができる。

0061

乳化組成物の調製方法で使用される各種成分(必須成分、任意成分)の種類、含有量、配合比等については前述と同様に説明される。乳化組成物の調製では、水相を構成する成分又は油相を構成する成分をそれぞれ混合し、50〜90℃程度の温度になるように加熱した後、ホモジナイザーホモミキサー、又は攪拌機等の混合機を用いて所定条件で混合することが好ましい。これにより、水相のみからなる水性組成物及び油相のみからなる油性組成物を調製することができる。次いで、水性組成物及び油性組成物を混合して乳化することで乳化組成物を調製することができる。なお、当該混合にも上記のホモジナイザー、ホモミキサー、攪拌機等の混合機を用いることができる。

0062

ここで、本発明の乳化組成物は、液状から半固形状の組成物であれば、その粘度を特に制限するものではない。乳化組成物が液状である場合、常温での粘度が1mPa・s〜20,000mPa・sであることが好ましい。乳化組成物が半固形状である場合、常温での粘度が20,000mPa・s〜2,000,000mPa・sであることが好ましい。

0063

(3)乳化組成物の適用対象
本発明の乳化組成物の適用対象は、好適には外用、つまり皮膚(頭皮を含む)である。乳化組成物が皮膚に塗布等して用いられることを目的とする場合、例えば化粧品、皮膚外用医薬部外品皮膚外用医薬品等の皮膚に塗布等して適用される形態である限り制限されない。例えば軟膏状、クリーム状、ペースト状、ムース状ゲル状、ゼリー状、懸濁液状、乳液状等の各種所望の外用剤に適する形態とすることが好ましい。

0064

本発明の乳化組成物が例えばヒトの皮膚に適用することによって使用される場合、乳化組成物を皮膚に適用する量、回数は特に制限されない。例えば含有される生理活性物質の種類や濃度、使用者の年齢性別、症状の程度、適用形態、期待される程度等に応じて、一日に一回〜数回の頻度で適当量を皮膚(特に症状が生じている部位)に適用することが好ましい。

0065

本発明の乳化組成物は、粘土鉱物を5重量%以上も多量に含みながらも、良好な皮膚使用感を有する。具体的には、皮膚上での展延性が良好であり、肌になじみ易い。また、色むらや白残りしにくい。

0066

また本発明の乳化組成物がヘパリン類似物質と酸化鉄とを含有する場合は、乳化組成物中の粘土鉱物及び粉体(酸化鉄など)の分散安定性が向上される。このため、当該本発明の乳化組成物では、含有成分の偏りを著しく低減でき、その結果、色むらの発生が抑制され、また各成分の効果のばらつき等を効果的に解消することができる。それにより、乳化組成物の外観も向上される。その結果、酸化鉄を含有する乳化組成物の品質を著しく向上させることができる。

0067

(4)皮膚使用感向上法
本発明の皮膚使用感向上法は、少なくとも5重量%の粘土鉱物を含有する乳化組成物に、塩酸、硫酸、硝酸及びリン酸からなる群から選択される少なくとも1種の鉱酸を併存させることで実施することができる。かかる鉱酸の配合により、乳化組成物はpH4〜8、好ましくはpH4〜7、より好ましくはpH4〜6に調整される。

0068

この方法において対象とする乳化組成物の成分(必須成分、任意成分)等の種類、含有量、配合比等については(1)に記載の通りであり、ここに(1)の記載を援用することができる。

0069

本発明の皮膚使用感向上法によれば、後述する実施例に示すように、上記酸以外の酸(例えば有機酸)を用いて調製される乳化組成物と比較して、皮膚上での展延性(伸びやすさ)、及び/又は肌馴染みを向上させることができ、良好な皮膚使用感を有する乳化組成物を提供することができる。またこの方法によれば、上記の乳化組成物と比較して色むら、及び/又は白残りが発生しにくく、使用感の良好な乳化組成物を提供することができる。

0070

(5)分散安定化法
本発明の分散安定化法は、少なくとも5重量%の粘土鉱物を含有する乳化組成物に、塩酸、硫酸、硝酸及びリン酸からなる群から選択される少なくとも1種の鉱酸、金属酸化物、並びにヘパリン類似物質を併存させることで実施することができる。かかる鉱酸の配合により、乳化組成物はpH4〜8、好ましくはpH4〜7、より好ましくはpH4〜6に調整される。

0071

この方法において対象とする乳化組成物の成分(必須成分、任意成分)等の種類、含有量、配合比等については(1)に記載の通りであり、ここに(1)の記載を援用することができる。

0072

乳化組成物の分散安定化法は、前述の乳化組成物の調製方法に沿って、行うことができる。

0073

本発明の分散安定化方法によれば、後述する実施例に示すように、乳化組成物における粘土鉱物や酸化鉄等の粉体の分散安定性を向上できる。従って、本発明によれば、乳化組成物における成分の偏りを著しく低減でき、効果のばらつきなどを効果的に解消することができ、また、その外観も改善できる。このことから、本発明によれば、乳化組成物の品質を著しく向上させることができる。更に乳化組成物とする場合の乳化状態(エマルジョン)を長期に亘って安定に維持することが可能になる。

0074

実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。

0075

実施例1〜2、比較例1〜4及び参考例1
(1)調製方法
表1に記載する処方に従って、下記の方法により乳化組成物を調製した。

0076

先ず、表1に記載する粘土鉱物、粉体及び水相成分を夫々量し、80℃にて加熱しながら混合し、水に各成分を均一に溶解させて、水性組成物を調製した。次に、表1に記載する油相成分を夫々秤量し、80℃にて加熱しながら混合し、均一に溶解させて油性組成物を調製した。調製した油性組成物と水性組成物を混合し、攪拌して乳化組成物を調製した。その後冷却し、35℃以下になったところで、pH調節剤を加え、pH5に調整した。

0077

(2)使用感の評価
得られた乳化組成物(実施例1〜2、比較例1〜4及び参考例1)について、評価モニター10名を被験対象として、下記の方法で使用感を評価した。

0078

評価モニターに各乳化組成物約0.2gを腕に塗布し、塗布時の使用感(肌馴染み、伸びやすさ、色むら、白残り)を評価した。評価は、以下に示す基準で1点〜10点の間で評点化したVisual Analogue Scale(以下「VAS」と記載する)によるアンケート結果を平均し、得られた結果(平均値)の小数点第二位を四捨五入して評価点とした。

0079

結果を表1に併せて示す。なお、表1に示す評価点(相対)は、比較例1の実際の評価点を基準(100)とした相対値である。すなわち、実施例1〜2、比較例2〜4及び参考例の実際の評価点を比較例1の実際の評価点で除算して、さらに100倍乗した100パーセント表記(小数点第一位を四捨五入)とした。

0080

<肌馴染み>
1点:塗布時の肌馴染みが悪い。
10点:塗布時の肌馴染みが良い。

0081

<伸びやすさ>
1点:塗布時の伸びが悪い。
10点:塗布時の伸びが良い。

0082

<色むら>
1点:塗布後に色むらがある。
10点:塗布後に色むらがない。

0083

<白残り>
1点:塗布後に白残りする。
10点:塗布後に白残りしない。

0084

0085

比較例3及び4に示すように、油相を全く含まない水性組成物では、粘土鉱物は沈殿してしまい、粘土鉱物及び粉体を均一に分散安定化してなる組成物は得られなかった。

0086

これに対して、粘土鉱物を総量で5重量%以上含有する乳化組成物であって、鉱酸(塩酸、リン酸)でpH5に調整した乳化組成物(実施例1及び2)は、粘土鉱物の沈殿が認められず、また、乳酸又はクエン酸でpH調整した乳化組成物(比較例1及び2)に比べて、すべての評価項目で使用感が有意に改善(向上)していることが確認できた。特に色むらについては顕著な改善(向上)が認められた。

0087

なお、参考例1に示すように、粘土鉱物の量が5重量%未満の乳化組成物は、分散安定化しており、そもそも塗布時の使用感(肌馴染み、伸びやすさ、色むら、白残り)に問題はなく、いずれの評価項目も良好であった。

0088

実施例3及び比較例5
表2に記載する処方に従って、実施例1と同様の方法により乳化組成物を調製した。但し、pH調節剤を用いて最終乳化組成物のpHが4になるように調整した。斯くして調製した乳化組成物(pH4)について、実施例1と同様の方法により、皮膚に対する使用感を評価した。

0089

結果を表2に示す。

0090

0091

表2に示すように、pH調節剤として乳酸に代えて塩酸を使用することで皮膚に対する使用感(肌馴染み、伸びやすさ、色むら、白残り)が有意に改善向上することが認められた。特に色むらについては顕著な改善(向上)が認められた。

0092

実施例4及び比較例6
表3に記載する処方に従って、実施例1と同様の方法により乳化組成物を調製した。但し、pH調節剤を用いて最終乳化組成物のpHが8になるように調整した。斯くして調製した乳化組成物(pH8)について、実施例1と同様の方法により、皮膚に対する使用感を評価した。

0093

結果を表3に示す。

0094

0095

表3に示すように、pH調節剤として乳酸に代えて塩酸を使用することで皮膚に対する使用感(肌馴染み、伸びやすさ、色むら、白残り)が有意に改善(向上)することが認められた。特に色むらについては顕著な改善(向上)が認められた。

0096

実施例5〜6、比較例7及び8
表4に記載する処方に従って、実施例1と同様の方法により乳化組成物(pH5)を調製した。斯くして調製した乳化組成物について、実施例1と同様の方法により、皮膚に対する使用感を評価した。

0097

0098

皮膚に対する使用感(肌馴染み、伸びやすさ、色むら、白残り)の全ての項目において、実施例5及び6の乳化組成物はそれぞれ比較例7及び8の乳化組成物と比べていずれも良好であった。また、実施例5は、実施例6に比べて、伸びやすく、色むらや白残りの点でより優れていた。

0099

実施例7〜9
表5に記載する処方に従って、実施例1と同様の方法により乳化組成物(pH5.5)を調製した。斯くして調製した乳化組成物について、実施例1と同様の方法により、皮膚に対する使用感を評価した。また、乳化組成物中における粘土鉱物及び粉体の分散安定性、及び乳化組成物の着色性を下記の方法に従って評価した。

0100

(1)粘土鉱物及び粉体の分散安定性
調製した乳化組成物20mlを、透明のバイアル瓶容積:30ml)に入れて、25℃の条件下1時間放置し、下記の基準に従って目視にて粘土鉱物及び粉体の分散性を経時的に観察評価した。

0101

◎:粘土鉱物及び粉体が均一に乳化組成物中に分散した状態で安定している
○:粘土鉱物及び粉体がほぼ乳化組成物中に分散しているが、壁面に一部ムラが生じている
△:粘土鉱物及び粉体があまり乳化組成物中に分散しておらず、放置から暫くすると沈殿が生じ、上清の一部が透明になる
×:粘土鉱物及び粉体が分散しておらず、放置から暫くすると沈殿が生じ、上清が透明になる。

0102

(2)乳化組成物の着色性
調製した乳化組成物の着色性(外観)を目視にて観察評価した。

0103

◎:使用した粘土鉱物及び粉体の色と同じか、ほぼ同じ色となっている
○:使用した粘土鉱物及び粉体の色と同じ系統の色となっている
△:使用した粘土鉱物及び粉体の色と違う色になっている
×:使用した粘土鉱物及び粉体の色と全く違う色になっている。

0104

分散安定性と着色性に関する結果を表5に示す。

0105

0106

表5の結果から、粘土鉱物及び粉体を総量で5重量%以上含む乳化組成物であっても、酸化鉄(三二酸化鉄)及びヘパリン類似物質を配合することで、分散安定性及び着色性を向上させることができた。

0107

皮膚に対する使用感(肌馴染み、伸びやすさ、色むら、白残り)については、全ての項目において、前述する実施例1と同様に優れていた。特に皮膚への伸びやすさは格別に優れていた。

0108

処方例1〜14
表6及び7に、本発明の乳化組成物の処方例を示す。いずれの乳化組成物(処方例1〜14)も表1記載の比較例1の乳化組成物に比べて、使用感(肌馴染み、伸びやすさ、色むら、白残り)が優れていた。また、表7記載の処方例1〜14とは別に、処方例5〜8の処方にさらに黄酸化鉄及び黒酸化鉄を各1g並びにヘパリン類似物質0.3gを含有させた乳化組成物を調製した(合計:102.3g)。当該乳化組成物はいずれも分散安定性及び着色性に優れていた。

0109

実施例

0110

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