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技術 搬送装置及び画像記録装置

出願人 ブラザー工業株式会社
発明者 西村陽一郎
出願日 2015年9月30日 (6年4ヶ月経過) 出願番号 2015-194525
公開日 2017年4月6日 (4年10ヶ月経過) 公開番号 2017-065891
状態 特許登録済
技術分野 ベルト,ローラによる搬送 シートの分離、振分け、減速、湾曲 用紙の取扱い 循環式搬送
主要キーワード 表面給 切替ギヤ 通過領域外 裏面給 経路切替部材 直線搬送路 無端環状 合流位置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年4月6日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

ローラへ回転を付与するモータロックを防止できる装置を提供する。

解決手段

当該装置は、搬送モータ102の正転搬送ローラ60から排出ローラ62へ伝達し、搬送モータ102の逆転を搬送ローラ60から排出ローラ62へ伝達しない第1伝達部74と、搬送モータ102の逆転を搬送ローラ60から排出ローラ62へ伝達し、搬送モータ102の正転を搬送ローラ60から排出ローラ62へ伝達しない第2伝達部149とを備える。第2伝達部149は、搬送モータ102の逆転を伝達されて、排出ローラ62と一体回転するギヤ154と噛合し、搬送モータ102の正転を伝達されて、ギヤ154から離間する遊星ギヤ152を備える。第1伝達部74は、搬送モータ102の回転が逆転から正転に変わったときに、搬送モータ102の一定量の回転の間、排出ローラ62へ搬送モータ102の回転を伝達しない伝達遅延部160を備える。

概要

背景

シート搬送路に沿って搬送させる搬送装置が知られている。搬送装置を備える装置として、例えばシートに画像を記録する画像記録装置が挙げられる。画像記録装置には、モータによって駆動される複数の駆動部が設けられている。駆動部の一例として、ローラが挙げられる。ローラは、回転することでシートを搬送する。

近年の画像記録装置の小型化や低コスト化要請に鑑みると、画像記録装置に搭載されるモータの数は少ないことが好ましい。つまり、画像記録装置に設けられた複数の駆動部は、共通のモータによって駆動されることが好ましい。また、近年の画像記録装置の多機能化に伴って、複数の駆動部の一部が駆動する場合に、残りが駆動したり、又は、停止したりするような構成が求められている。例えば、複数のローラの一部が正転する場合に残りのローラが逆転したり、複数のローラの一部が回転する場合に残りのローラが停止したりする構成が求められている。

特許文献1に開示された画像記録装置は、記録部によって画像を記録されたシートを排出トレイへ導く排出ローラと、シートを記録部へ導く搬送ローラと、を備えている。また、当該画像記録装置は、搬送ローラから排出ローラへモータからの駆動を伝達する2つの駆動伝達部(第1の駆動伝達部及び第2の駆動伝達部)と、第2の駆動伝達部へのモータからの駆動の伝達の有無を切り替え切替部とを備えている。第1の駆動伝達部は、ワンウェイクラッチを備えることによって、モータの正転のみを搬送ローラから排出ローラへ伝達する。第2の駆動伝達部は、太陽ギヤ及び遊星ギヤよりなる遊星ギヤ機構と、伝達ギヤとを備えることによって、モータの逆転のみを搬送ローラから排出ローラへ伝達する。つまり、第2の駆動伝達部において、搬送ローラが逆転しているときに遊星ギヤが伝達ギヤと噛合し、搬送ローラが正転しているときに遊星ギヤが伝達ギヤから離間する。以上より、当該画像記録装置は、第1の駆動伝達部及び第2の駆動伝達部によって、モータの正転及び逆転を搬送ローラから排出ローラへ伝達可能な構成でありながら、切替部によってモータからの第2の駆動伝達部への駆動の伝達を遮断することにより、搬送ローラを回転させつつ排出ローラを停止させることができる。

概要

ローラへ回転を付与するモータのロックを防止できる装置を提供する。当該装置は、搬送モータ102の正転を搬送ローラ60から排出ローラ62へ伝達し、搬送モータ102の逆転を搬送ローラ60から排出ローラ62へ伝達しない第1伝達部74と、搬送モータ102の逆転を搬送ローラ60から排出ローラ62へ伝達し、搬送モータ102の正転を搬送ローラ60から排出ローラ62へ伝達しない第2伝達部149とを備える。第2伝達部149は、搬送モータ102の逆転を伝達されて、排出ローラ62と一体回転するギヤ154と噛合し、搬送モータ102の正転を伝達されて、ギヤ154から離間する遊星ギヤ152を備える。第1伝達部74は、搬送モータ102の回転が逆転から正転に変わったときに、搬送モータ102の一定量の回転の間、排出ローラ62へ搬送モータ102の回転を伝達しない伝達遅延部160を備える。

目的

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ローラへ回転を付与するモータのロックを防止できる装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

正転及び逆転されるモータと、上記モータの正転または逆転の少なくとも一方が、上記モータから伝達されて駆動する駆動部と、シートが搬送される第1搬送路に設けられた第1ローラと、上記モータの正転または逆転の一方を上記駆動部から上記第1ローラへ伝達し、上記モータの正転または逆転の他方を上記駆動部から上記第1ローラへ伝達しない第1駆動伝達機構と、上記モータの正転または逆転の他方を上記駆動部から上記第1ローラへ伝達し、上記モータの正転または逆転の一方を上記駆動部から上記第1ローラへ伝達しない第2駆動伝達機構と、を備え、上記第2駆動伝達機構は、上記駆動部から上記モータの正転または逆転の一方を伝達されて第1回転方向に回転し、上記駆動部から上記モータの正転または逆転の他方を伝達されて当該第1回転方向と逆方向の第2回転方向に回転する太陽ギヤと、上記太陽ギヤによって回動可能に支持されたアームと、上記太陽ギヤに噛合された状態で回転可能に上記アームによって支持されており、上記太陽ギヤの周り公転可能な遊星ギヤと、上記遊星ギヤと噛合可能であって、上記遊星ギヤから伝達された上記モータの回転を上記第1ローラへ伝達する伝達ギヤと、を備え、上記遊星ギヤは、上記太陽ギヤの上記第1回転方向の回転によって上記伝達ギヤから離間する方向に公転し、上記太陽ギヤの上記第2回転方向の回転によって上記伝達ギヤと噛合する方向に公転し、上記第1駆動伝達機構は、上記モータから上記駆動部へ伝達される回転が正転または逆転の他方から一方に変わったときに、上記モータの一定量の回転の間、上記駆動部から上記第1ローラへ上記モータの回転を伝達しない伝達遅延部を備える搬送装置

請求項2

上記伝達遅延部は、第1回転体及び当該第1回転体と同軸で回転する第2回転体を備え、上記第1回転体は、周方向に沿って間隔を空けて設けられた第1面と第2面とを備え、上記第2回転体は、上記周方向において上記第1面及び上記第2面の間に位置し、上記第1面及び上記第2面に当接可能な当接部を備え、上記当接部における上記第1面との当接箇所及び上記第2面との当接箇所の上記周方向の距離は、上記第1面及び上記第2面の間の上記周方向の距離よりも短い請求項1に記載の搬送装置。

請求項3

上記第1駆動伝達機構は、上記モータの正転または逆転の一方が伝達されることによって上記第1ローラと一体に回転し、上記モータの正転または逆転の他方が伝達されることによって上記第1ローラに対して空転するワンウェイクラッチを備える請求項1または2に記載の搬送装置。

請求項4

上記駆動部は、上記モータから上記モータの正転または逆転の一方が伝達されて、シートを搬送方向に搬送する方向に回転し、上記モータから上記モータの正転または逆転の他方が伝達されて、シートを当該搬送方向と逆方向に搬送する方向に回転する第2ローラであり、上記第1ローラは、上記第2ローラから上記第1駆動伝達機構を介して上記モータの正転または逆転の一方が伝達されて、シートを上記搬送方向に搬送する方向に回転し、上記第2ローラから上記第2駆動伝達機構を介して上記モータの正転または逆転の他方が伝達されて、シートを上記搬送方向と逆方向に搬送する方向に回転するものであり、上記第2ローラは、上記第1搬送路における上記第1ローラよりも上記搬送方向の上流に設けられている請求項1から3のいずれかに記載の搬送装置。

請求項5

上記第2駆動伝達機構を介した上記第2ローラから上記第1ローラへの上記モータの回転の伝達が遮断された第1状態、及び上記第2駆動伝達機構を介した上記第2ローラから上記第1ローラへの上記モータの回転の伝達が可能な第2状態に状態切替可能な切替機構を更に備える請求項4に記載の搬送装置。

請求項6

シートが支持されるトレイと、上記トレイに支持されたシートを上記第2ローラへ向けて上記搬送方向に給送する給送ローラと、上記モータの正転または逆転の他方を上記第2ローラから上記給送ローラへ伝達し、上記モータの正転または逆転の一方を上記第2ローラから上記給送ローラへ伝達しない第3駆動伝達機構と、を更に備え、上記切替機構は、上記第1状態において上記第3駆動伝達機構を介した上記第2ローラから上記給送ローラへの上記モータの回転の伝達を可能とし、上記第2状態において上記第3駆動伝達機構を介した上記第2ローラから上記給送ローラへの上記モータの回転の伝達を遮断する請求項5に記載の搬送装置。

請求項7

上記第1搬送路と接続された第2搬送路に設けられた第3ローラと、上記モータの正転及び逆転を、上記第2搬送路へ案内されるシートを搬送可能な方向に回転する回転として、上記第2ローラから上記第3ローラへ伝達する第4駆動伝達機構と、を更に備え、上記切替機構は、上記第1状態において上記第4駆動伝達機構を介した上記第2ローラから上記第3ローラへの上記モータの回転の伝達を遮断し、上記第2状態において上記第4駆動伝達機構を介した上記第2ローラから上記第3ローラへの上記モータの回転の伝達を可能とする請求項6に記載の搬送装置。

請求項8

上記第1搬送路における上記第1ローラよりも上記搬送方向の下流に設けられた第4ローラを更に備え、上記第2搬送路は、上記第1ローラと上記第4ローラとの間の第1接続位置と、上記第2ローラよりも上記搬送方向の上流の第2接続位置と、において上記第1搬送路と接続されており、上記第1駆動伝達機構は、上記モータの正転または逆転の一方を、上記第2ローラから上記第1ローラを介して上記第4ローラへ伝達し、上記第2駆動伝達機構は、上記モータの正転または逆転の他方を、上記第2ローラから上記第1ローラを介して上記第4ローラへ伝達する請求項7に記載の搬送装置。

請求項9

上記第1駆動伝達機構は、上記第2ローラの回転に連動して回転する第1プーリと、回転することによって上記第1ローラを連動して回転させる第2プーリと、上記第2プーリの回転に連動して回転する第3プーリと、回転することによって上記第4ローラを連動して回転させる第4プーリと、上記第1プーリ及び上記第2プーリに巻架された第1ベルトと、上記第3プーリ及び上記第4プーリに巻架された第2ベルトと、を備え、上記第2駆動伝達機構は、上記第3プーリと、上記第4プーリと、上記第2ベルトと、を含む請求項8に記載の搬送装置。

請求項10

上記第2駆動伝達機構は、上記第2駆動伝達機構を介して上記モータの正転または逆転の他方を伝達されて回転する上記第1ローラの回転速度を、上記第2ローラの回転速度よりも遅くする減速部を備える請求項4から9のいずれかに記載の搬送装置。

請求項11

上記第1駆動伝達機構は、上記第1ローラの軸方向における一端側から当該第1ローラへ上記モータの回転を伝達し、上記第2駆動伝達機構は、上記第1ローラの上記軸方向における他端側から当該第1ローラへ上記モータの回転を伝達する請求項1から10に記載の搬送装置。

請求項12

請求項1から11のいずれかに記載の搬送装置と、上記第1搬送路に設けられており、シートに画像を記録する記録部と、を備える画像記録装置

請求項13

上記記録部は、上記第1ローラよりも上記搬送方向の上流に設けられている請求項12に記載の画像記録装置。

技術分野

0001

本発明は、シート搬送路に沿って搬送させる搬送装置、及び当該搬送装置を備えておりシートに画像記録可能な画像記録装置に関する。

背景技術

0002

シートを搬送路に沿って搬送させる搬送装置が知られている。搬送装置を備える装置として、例えばシートに画像を記録する画像記録装置が挙げられる。画像記録装置には、モータによって駆動される複数の駆動部が設けられている。駆動部の一例として、ローラが挙げられる。ローラは、回転することでシートを搬送する。

0003

近年の画像記録装置の小型化や低コスト化要請に鑑みると、画像記録装置に搭載されるモータの数は少ないことが好ましい。つまり、画像記録装置に設けられた複数の駆動部は、共通のモータによって駆動されることが好ましい。また、近年の画像記録装置の多機能化に伴って、複数の駆動部の一部が駆動する場合に、残りが駆動したり、又は、停止したりするような構成が求められている。例えば、複数のローラの一部が正転する場合に残りのローラが逆転したり、複数のローラの一部が回転する場合に残りのローラが停止したりする構成が求められている。

0004

特許文献1に開示された画像記録装置は、記録部によって画像を記録されたシートを排出トレイへ導く排出ローラと、シートを記録部へ導く搬送ローラと、を備えている。また、当該画像記録装置は、搬送ローラから排出ローラへモータからの駆動を伝達する2つの駆動伝達部(第1の駆動伝達部及び第2の駆動伝達部)と、第2の駆動伝達部へのモータからの駆動の伝達の有無を切り替え切替部とを備えている。第1の駆動伝達部は、ワンウェイクラッチを備えることによって、モータの正転のみを搬送ローラから排出ローラへ伝達する。第2の駆動伝達部は、太陽ギヤ及び遊星ギヤよりなる遊星ギヤ機構と、伝達ギヤとを備えることによって、モータの逆転のみを搬送ローラから排出ローラへ伝達する。つまり、第2の駆動伝達部において、搬送ローラが逆転しているときに遊星ギヤが伝達ギヤと噛合し、搬送ローラが正転しているときに遊星ギヤが伝達ギヤから離間する。以上より、当該画像記録装置は、第1の駆動伝達部及び第2の駆動伝達部によって、モータの正転及び逆転を搬送ローラから排出ローラへ伝達可能な構成でありながら、切替部によってモータからの第2の駆動伝達部への駆動の伝達を遮断することにより、搬送ローラを回転させつつ排出ローラを停止させることができる。

先行技術

0005

特開2013−203503号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、特許文献1に開示された画像記録装置の場合、以下の問題が生じるおそれがある。第2の駆動伝達部によってモータの逆転が搬送ローラから排出ローラへ伝達可能な状態において、モータの回転が逆転から正転へ切り替えられるとき、遊星ギヤが伝達ギヤから離間することで第2の駆動伝達部を介した排出ローラへの駆動の伝達が遮断される一方で、第1の駆動伝達部を介した排出ローラへの駆動の伝達が可能となる。このとき、第2の駆動伝達部の一部であって通常はモータの逆転を排出ローラへ伝達する伝達ギヤに対して、第1の駆動伝達部及び排出ローラを介してモータの正転が伝達可能な状態となっている。

0007

そして、モータの回転が逆転から正転へ切り替えられるときに、第1の駆動伝達部を介した排出ローラへのモータの駆動の伝達のタイミングが、遊星ギヤが伝達ギヤから離間するタイミングよりも早い場合、伝達ギヤは、遊星ギヤと噛合した状態のまま、第1の駆動伝達部及び排出ローラを介して伝達されたモータの正転によって回転しようとする。これにより、遊星ギヤが、伝達ギヤから離間できなくなる。その結果、モータに対する負荷上がり、当該モータは、ロック状態となり回転できなくなる。

0008

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ローラへ回転を付与するモータのロックを防止できる装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0009

(1) 本発明の搬送装置は、正転及び逆転されるモータと、上記モータの正転または逆転の少なくとも一方が、上記モータから伝達されて駆動する駆動部と、シートが搬送される第1搬送路に設けられた第1ローラと、上記モータの正転または逆転の一方を上記駆動部から上記第1ローラへ伝達し、上記モータの正転または逆転の他方を上記駆動部から上記第1ローラへ伝達しない第1駆動伝達機構と、上記モータの正転または逆転の他方を上記駆動部から上記第1ローラへ伝達し、上記モータの正転または逆転の一方を上記駆動部から上記第1ローラへ伝達しない第2駆動伝達機構と、を備える。上記第2駆動伝達機構は、上記駆動部から上記モータの正転または逆転の一方を伝達されて第1回転方向に回転し、上記駆動部から上記モータの正転または逆転の他方を伝達されて当該第1回転方向と逆方向の第2回転方向に回転する太陽ギヤと、上記太陽ギヤによって回動可能に支持されたアームと、上記太陽ギヤに噛合された状態で回転可能に上記アームによって支持されており、上記太陽ギヤの周り公転可能な遊星ギヤと、上記遊星ギヤと噛合可能であって、上記遊星ギヤから伝達された上記モータの回転を上記第1ローラへ伝達する伝達ギヤと、を備える。上記遊星ギヤは、上記太陽ギヤの上記第1回転方向の回転によって上記伝達ギヤから離間する方向に公転し、上記太陽ギヤの上記第2回転方向の回転によって上記伝達ギヤと噛合する方向に公転する。上記第1駆動伝達機構は、上記モータから上記駆動部へ伝達される回転が正転または逆転の他方から一方に変わったときに、上記モータの一定量の回転の間、上記駆動部から上記第1ローラへ上記モータの回転を伝達しない伝達遅延部を備える。

0010

本構成によれば、モータから駆動部へ伝達されるモータの回転が正転または逆転の他方から一方に変わったときに、駆動部から第1ローラへの第1駆動伝達機構を介したモータの正転または逆転の一方の伝達が可能となるタイミングが、伝達遅延部によって遅延される。これにより、第1駆動伝達機構及び第1ローラを介した伝達ギヤへのモータの正転または逆転の一方の伝達が可能となるタイミングが、遊星ギヤが伝達ギヤから離間するタイミングよりも遅くすることができる。つまり、伝達ギヤが、遊星ギヤと噛合した状態で、モータの正転または逆転の一方によって回転することを防止できる。これにより、遊星ギヤを、伝達ギヤから離間させることができる。その結果、モータがロック状態となり回転できなくなることを防止できる。

0011

(2) 上記伝達遅延部は、第1回転体及び当該第1回転体と同軸で回転する第2回転体を備える。上記第1回転体は、周方向に沿って間隔を空けて設けられた第1面と第2面とを備える。上記第2回転体は、上記周方向において上記第1面及び上記第2面の間に位置し、上記第1面及び上記第2面に当接可能な当接部を備える。上記当接部における上記第1面との当接箇所及び上記第2面との当接箇所の上記周方向の距離は、上記第1面及び上記第2面の間の上記周方向の距離よりも短い。

0012

本構成によれば、伝達遅延部を簡易な構成で実現することができる。

0013

(3) 上記第1駆動伝達機構は、上記モータの正転または逆転の一方が伝達されることによって上記第1ローラと一体に回転し、上記モータの正転または逆転の他方が伝達されることによって上記第1ローラに対して空転するワンウェイクラッチを備える。

0014

本構成によれば、第1駆動伝達機構を簡易な構成で実現することができる。

0015

(4) 例えば、上記駆動部は、上記モータから上記モータの正転または逆転の一方が伝達されて、シートを搬送方向に搬送する方向に回転し、上記モータから上記モータの正転または逆転の他方が伝達されて、シートを当該搬送方向と逆方向に搬送する方向に回転する第2ローラであってもよい。上記第1ローラは、上記第2ローラから上記第1駆動伝達機構を介して上記モータの正転または逆転の一方が伝達されて、シートを上記搬送方向に搬送する方向に回転し、上記第2ローラから上記第2駆動伝達機構を介して上記モータの正転または逆転の他方が伝達されて、シートを上記搬送方向と逆方向に搬送する方向に回転するものである。上記第2ローラは、上記第1搬送路における上記第1ローラよりも上記搬送方向の上流に設けられている。

0016

(5) 本発明の搬送装置は、上記第2駆動伝達機構を介した上記第2ローラから上記第1ローラへの上記モータの回転の伝達が遮断された第1状態、及び上記第2駆動伝達機構を介した上記第2ローラから上記第1ローラへの上記モータの回転の伝達が可能な第2状態に状態切替可能な切替機構を更に備える。

0017

本構成によれば、切替機構を第1状態とすることによって、第2ローラを回転させつつ第1ローラを停止させることができる。例えば、第2ローラを、シートを搬送方向と逆方向に搬送させる方向に回転させつつ、第1ローラを停止させることができる。これにより、第2ローラへ向けて搬送されるシートが、シートを搬送方向と逆方向に搬送させる方向に回転する第2ローラに当接することによって、当該シートの斜行矯正することができる。また、このとき、当該シートに先行するシートが第1ローラに当接している状態であっても、第1ローラが停止しているため、当該先行するシートが第1ローラによって搬送されることはない。

0018

(6) 本発明の搬送装置は、シートが支持されるトレイと、上記トレイに支持されたシートを上記第2ローラへ向けて上記搬送方向に給送する給送ローラと、上記モータの正転または逆転の他方を上記第2ローラから上記給送ローラへ伝達し、上記モータの正転または逆転の一方を上記第2ローラから上記給送ローラへ伝達しない第3駆動伝達機構と、を更に備える。上記切替機構は、上記第1状態において上記第3駆動伝達機構を介した上記第2ローラから上記給送ローラへの上記モータの回転の伝達を可能とし、上記第2状態において上記第3駆動伝達機構を介した上記第2ローラから上記給送ローラへの上記モータの回転の伝達を遮断する。

0019

本構成によれば、切替機構を第1状態とし、且つ第2ローラへモータの正転または逆転の他方を伝達することによって、トレイに支持されたシートを給送ローラによって第2ローラへ向けて給送することができる。

0020

(7) 本発明の搬送装置は、上記第1搬送路と接続された第2搬送路に設けられた第3ローラと、上記モータの正転及び逆転を、上記第2搬送路へ案内されるシートを搬送可能な方向に回転する回転として、上記第2ローラから上記第3ローラへ伝達する第4駆動伝達機構と、を更に備える。上記切替機構は、上記第1状態において上記第4駆動伝達機構を介した上記第2ローラから上記第3ローラへの上記モータの回転の伝達を遮断し、上記第2状態において上記第4駆動伝達機構を介した上記第2ローラから上記第3ローラへの上記モータの回転の伝達を可能とする。

0021

本構成によれば、切替機構を第2状態として、第2ローラから第3ローラへ第4駆動伝達機構を介してモータの回転を伝達することによって、第2搬送路へ案内されるシートを第3ローラによって第2搬送路に沿って搬送することができる。特に、搬送装置が(6)の構成をも備えている場合、切替機構の状態に応じて、給送ローラによるシートの給送と、第3ローラによるシートの第2搬送路に沿った搬送とを別々に実行することができる。

0022

(8) 本発明の搬送装置は、上記第1搬送路における上記第1ローラよりも上記搬送方向の下流に設けられた第4ローラを更に備える。上記第2搬送路は、上記第1ローラと上記第4ローラとの間の第1接続位置と、上記第2ローラよりも上記搬送方向の上流の第2接続位置と、において上記第1搬送路と接続されている。上記第1駆動伝達機構は、上記モータの正転または逆転の一方を、上記第2ローラから上記第1ローラを介して上記第4ローラへ伝達する。上記第2駆動伝達機構は、上記モータの正転または逆転の他方を、上記第2ローラから上記第1ローラを介して上記第4ローラへ伝達する。

0023

本構成によれば、第1駆動伝達機構及び第2駆動伝達機構の駆動伝達経路うち、第4ローラから第1ローラへの部分を共通化することができる。これにより、第1駆動伝達機構及び第2駆動伝達機構が占めるスペースを小さくすることができる。

0024

(9) 例えば、上記第1駆動伝達機構は、上記第2ローラの回転に連動して回転する第1プーリと、回転することによって上記第1ローラを連動して回転させる第2プーリと、上記第2プーリの回転に連動して回転する第3プーリと、回転することによって上記第4ローラを連動して回転させる第4プーリと、上記第1プーリ及び上記第2プーリに巻架された第1ベルトと、上記第3プーリ及び上記第4プーリに巻架された第2ベルトと、を備える。上記第2駆動伝達機構は、上記第3プーリと、上記第4プーリと、上記第2ベルトと、を含む。

0025

(10) 上記第2駆動伝達機構は、上記第2駆動伝達機構を介して上記モータの正転または逆転の他方を伝達されて回転する上記第1ローラの回転速度を、上記第2ローラの回転速度よりも遅くする減速部を備える。

0026

本構成によれば、第2駆動伝達機構が減速部を備えているため、第2ローラから第1ローラへの第1駆動伝達機構を介したモータの回転の伝達が可能となるタイミングが、遊星ギヤが伝達ギヤから離間するタイミングよりも早くなる可能性がある。これに対して、第1駆動伝達機構が伝達遅延部を備えることにより、第2ローラから第1ローラへの第1駆動伝達機構を介したモータの回転の伝達が可能となるタイミングを、遊星ギヤが伝達ギヤから離間するタイミングよりも遅くすることができる。

0027

(11) 上記第1駆動伝達機構は、上記第1ローラの軸方向における一端側から当該第1ローラへ上記モータの回転を伝達する。上記第2駆動伝達機構は、上記第1ローラの上記軸方向における他端側から当該第1ローラへ上記モータの回転を伝達する。

0028

本構成によれば、第1駆動伝達機構と第2駆動伝達機構とが干渉しないため、各駆動伝達機構の構成を簡略化できる。

0029

(12) 本発明は、(1)から(11)の搬送装置と、上記第1搬送路に設けられており、シートに画像を記録する記録部と、を備える画像記録装置として捉えることもできる。

0030

(13) 上記記録部は、上記第1ローラよりも上記搬送方向の上流に設けられていてもよい。

発明の効果

0031

本発明によれば、ローラへ回転を付与するモータのロックを防止できる。

図面の簡単な説明

0032

図1は、複合機10の斜視図である。
図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。
図3は、キャリッジ23及びガイドレール43、44の平面図である。
図4は、切替機構170の斜視図であって、(A)は第1状態を、(B)は第2状態を示す。
図5は、第1伝達部74及び第3伝達部85の模式図であって、(A)は搬送モータ102を正転させた状態を、(B)は搬送モータ102を逆転させた状態を示す。
図6は、第1伝達部74、第2伝達部149、及び第4伝達部140の模式図であって、(A)は搬送モータ102を正転させた状態を、(B)は搬送モータ102を逆転させた状態を示す。
図7は、駆動伝達機構70及び各ローラ60、62、45の平面図である。
図8は、プリンタ部11のブロック図である。
図9は、画像記録処理フローチャートである。
図10は、伝達遅延部160の斜視図である。

実施例

0033

以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上方向4及び下方向5が定義され、開口13が設けられている面を前面104として前方向6及び後方向7が定義され、複合機10を後方向7に視て右方向8及び左方向9が定義される。上方向4及び下方向5は互いに反対方向である。前方向6及び後方向7は互いに反対方向である。右方向8及び左方向9は互いに反対方向である。上方向4、前方向6、及び右方向8は互いに直交している。

0034

[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10(画像記録装置の一例)は、概ね直方体に形成されている。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。なお、プリンタ部11は、インクジェット記録方式以外、例えば電子写真方式で用紙12に画像を記録するものであってもよい。

0035

図2に示されるように、プリンタ部11は、搬送装置と、記録部24と、プラテン42とを備えている。搬送装置は、給送部15と、給送トレイ20(トレイの一例)と、排出トレイ21と、搬送部54と、排出部55と、反転部56と、再搬送部57と、搬送モータ102(モータの一例、図7参照)と、駆動伝達機構70(図7参照)とを備えている。

0036

[給送トレイ20、排出トレイ21]
図1及び図2に示されるように、給送トレイ20は、プリンタ部11の正面に形成された開口13を通じて、後方向7へ挿入され、前方向6へ脱抜される。給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持する。排出トレイ21は、給送トレイ20の上方に配置されている。排出トレイ21は、開口13を通じて反転部56によって排出された用紙12を支持する。

0037

[給送部15]
図2に示されるように、給送部15は、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ102(図7参照)の逆転によって、給送トレイ20に支持された用紙12を第1搬送方向16A(搬送方向の一例)へ搬送する方向に回転する。第1搬送方向16Aは、後述する第1搬送路65に沿った方向で、図2に一点鎖線の矢印で示されている。給送トレイ20によって第1搬送方向16Aへ搬送される用紙12は、第1搬送路65に配置された搬送部54へ向かう。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。

0038

なお、以下の説明において、用紙12を第1搬送方向16Aへ搬送する方向の給送ローラ25の回転は、正転と記される。

0039

[第1搬送路65、第2搬送路66]
図2に示されるように、プリンタ部11の内部には、用紙12が通過する第1搬送路65及び第2搬送路66が形成されている。第1搬送路65は、プリンタ部11の内部において所定間隔を隔てて対向するガイド部材18、19によって画定される空間を指す。

0040

第1搬送路65は、湾曲された湾曲搬送路と、直線的に延びる直線搬送路とで構成されている。湾曲搬送路は、プリンタ部11の後部において下方から上方に延びつつUターンする経路である。直線搬送路は、搬送部54から記録部24を経て排出トレイ21に至る経路である。また、本実施形態に係る排出部55及び反転部56は、第1搬送路65の直線搬送路に配置されている。

0041

なお、第1搬送路65は、図2に示されたような湾曲搬送路と直線搬送路よりなる構成に限らない。例えば、第1搬送路65は、直線搬送路のみによって構成されていてもよい。

0042

第2搬送路66は、プリンタ部11の内部において所定間隔を隔てて対向するガイド部材29、30によって画定される空間を指す。第2搬送路66は、記録部24によって画像が記録された用紙12を、表裏反転させて再び記録部24に到達させるための経路である。本実施形態に係る第2搬送路66は、分岐位置66A(第1接続位置の一例)において第1搬送路65から分岐し、合流位置66B(第2接続位置の一例)において第1搬送路65と合流する。分岐位置66Aは、記録部24よりも第1搬送方向16Aの下流に位置する。合流位置66Bは、後述する第1センサ120より第1搬送方向16Aの上流に位置する。第2搬送路66内における用紙12の第2搬送方向16Bは、図2二点鎖線の矢印で示されている。

0043

[搬送部54、排出部55、反転部56、再搬送部57]
図2に示されるように、搬送部54は、第1搬送路65における第1センサ120及び記録部24の間に配置されている。搬送部54は、互いに対向する搬送ローラ60(駆動部及び第2ローラの一例)及びピンチローラ61を備える。搬送ローラ60は、搬送モータ102によって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。

0044

排出部55は、第1搬送路65における記録部24及び分岐位置66Aの間に配置されている。排出部55は、互いに対向する排出ローラ62(第1ローラの一例)及び拍車63を備える。排出ローラ62は、搬送モータ102によって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。

0045

反転部56は、第1搬送路65における分岐位置66Aよりも第1搬送方向16Aの下流に配置されている。反転部56は、互いに対向する反転ローラ45(第4ローラの一例)及び拍車46を備える。反転ローラ45は、搬送モータ102によって駆動される。拍車46は、反転ローラ45の回転に伴って連れ回る。

0046

なお、後述するように、搬送ローラ60、排出ローラ62、及び反転ローラ45は、用紙12を第1搬送方向16Aへ搬送する方向、及び当該方向と逆方向に回転可能である。以下の説明において、各ローラ60、62、45の回転のうち、用紙12を第1搬送方向16Aへ搬送する方向の回転は、正転と記される。また、各ローラ60、62、45の回転のうち、当該正転と逆方向の回転は、逆転と記される。

0047

再搬送部57は、第2搬送路66に配置されている。再搬送部57は、互いに対向する再搬送ローラ68(第3ローラの一例)及び従動ローラ69を備える。再搬送ローラ68は、搬送モータ102によって駆動される。従動ローラ69は、再搬送ローラ68の回転に伴って連れ回る。

0048

なお、後述するように、再搬送ローラ68は、用紙12を第2搬送方向16Bへ搬送する方向に回転可能である。以下の説明において、用紙12を第2搬送方向16Bへ搬送する方向の再搬送ローラ68の回転は、正転と記される。

0049

[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、第1搬送路65の直線搬送路に配置されている。本実施形態において、記録部24は、第1搬送路65における搬送部54及び排出部55の間に配置されている。

0050

記録部24は、プラテン42の上方にプラテン42に対向して配置されている。プラテン42は、搬送部54によって搬送される用紙12を下方から支持するものである。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39とを備えている。

0051

図3に示されるように、キャリッジ23からは、インクチューブ32及びフレキシブルフラットケーブル33が延出されている。インクチューブ32は、インクカートリッジインクを記録ヘッド39に供給する。フレキシブルフラットケーブル33は、制御部130(図8参照)が実装された制御基板と記録ヘッド39とを電気的に接続する。

0052

キャリッジ23は、ガイドレール43、44に支持されている。ガイドレール43、44は、前方向6及び後方向7に沿って離間して配置されている。ガイドレール43、44は、右方向8及び左方向9へ延設されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられた公知のベルト機構に連結されている。ベルト機構は、キャリッジモータ103(図8参照)の駆動により周運動する。ベルト機構が周運動することによって、キャリッジ23は、右方向8及び左方向9に沿って往復移動する。

0053

図2に示されるように、記録ヘッド39は、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小インク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、プラテン42に支持されている用紙12に対して記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。

0054

経路切替部材41]
図2に示されるように、プリンタ部11は、第1搬送路65における排出部55及び反転部56の間に、経路切替部材41を備える。経路切替部材41は、フラップ49と、軸50とを備えている。フラップ49は、軸50から概ね第1搬送方向16Aに延出されている。フラップ49は、軸50に回動可能に軸支されている。フラップ49は、第1搬送路65を閉塞させる反転位置図2実線で示される姿勢)と、第1搬送路65上の用紙12の通過を許容する排出位置(図2破線で示される姿勢)との間を、軸50を中心として回動する。なお、フラップ49は、回動以外によって、例えば上方向4及び下方向5に沿った移動によって、反転位置と排出位置とに移動してもよい。

0055

通常状態におけるフラップ49は、自重によって反転位置となっている。なお、フラップ49は、バネなどによって反転位置に付勢されていてもよい。フラップ49は、第1搬送方向16Aに搬送される用紙12に持ち上げられることによって、反転位置から排出位置へ向けて軸50周りに回動する。以後、フラップ49は、第1搬送方向16Aに搬送される用紙12を案内する。また、フラップ49は、第1搬送方向16Aに搬送される用紙12の後端(第1搬送方向16Aの上流端)が分岐位置66Aに到達したことに応じて、自重によって排出位置から反転位置へ回動する。

0056

この状態において反転部56の反転ローラ45が正転を継続すると、後述するように、用紙12は、第1搬送方向16Aに搬送されて排出トレイ21へ排出される。一方、反転部56の反転ローラ45が正転から逆転に切り替えられると、後述するように、用紙12は、第1搬送方向16Aの上流端を先端として、第2搬送路66に沿って第2搬送方向16Bに搬送される。

0057

[第1センサ120、第2センサ122]
図2に示されるように、プリンタ部11は、第1搬送路65における合流位置66B及び搬送部54の間に、公知の第1センサ120を備える。第1センサ120は、第1センサ120の配置位置に用紙12が存在することを検知するためのセンサである。給送部15または再搬送部57によって搬送された用紙12は、第1センサ120の配置位置を通過して搬送部54に到達する。第1センサ120は、用紙12が配置位置に存在していることに応じて、ハイレベル信号またはローレベル信号の一方(本実施形態ではローレベル信号)を制御部130(図8参照)に出力する。一方、第1センサ120は、用紙12が配置位置に存在していないことに応じて、ハイレベル信号またはローレベル信号の他方(本実施形態ではハイレベル信号)を制御部130へ出力する。

0058

また、プリンタ部11は、分岐位置66Aに第2センサ122を備える。第2センサ122は、第1センサ120と同様に、第2センサ122の配置位置に用紙12が存在していることに応じてハイレベル信号またはローレベル信号の一方(本実施形態ではローレベル信号)を制御部130に出力し、第2センサ122の配置位置に用紙12が存在していないことに応じてハイレベル信号またはローレベル信号の他方(本実施形態ではハイレベル信号)を制御部130へ出力する。

0059

ロータリエンコーダ121]
図2に示されるように、プリンタ部11は、搬送ローラ60の回転に応じてパルス信号を発生させる公知のロータリエンコーダ121を備える。ロータリエンコーダ121は、エンコーダディスク123と、光学センサ124とを備える。エンコーダディスク123は、搬送ローラ60の回転と共に回転する。光学センサ124は、回転するエンコーダディスク123を読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部130へ出力する。

0060

[駆動伝達機構70]
図8に示されるように、駆動伝達機構70は、単一の搬送モータ102の回転を、給送ローラ25、搬送ローラ60、排出ローラ62、反転ローラ45、及び再搬送ローラ68へ伝達する。駆動伝達機構70は、ギヤ、プーリ、無端環状のベルト、遊星ギヤ機構、及びワンウェイクラッチ等の全部又は一部を組み合わせて構成される。

0061

図5図7に示されるように、駆動伝達機構70は、搬送モータ102の軸と一体回転するプーリ71と、搬送ローラ60の軸60Aと一体回転するプーリ72と、プーリ71、72に巻架された無端環状のベルト73とを備える。これにより、搬送ローラ60は、搬送モータ102の正転が伝達されて正転し、搬送モータ102の逆転が伝達されて逆転する。搬送ローラ60は、正転することによって、ピンチローラ61との間に挟持した用紙12を第1搬送方向16Aへ搬送する。

0062

図7に示されるように、駆動伝達機構70は、搬送モータ102の回転の伝達先を切り替える切替機構170と、搬送モータ102の回転を搬送ローラ60の軸60Aを介して各ローラ25、62、45、68へ伝達する第1〜第4伝達部74、149、85、140とを備える。但し、搬送モータ102の回転を各ローラ25、60、62、45、68へ伝達する具体的な構成は、以下の例に限定されない。第1伝達部74は第1駆動伝達機構の一例である。第2伝達部149は第2駆動伝達機構の一例である。第3伝達部85は第3駆動伝達機構の一例である。第4伝達部140は第4駆動伝達機構の一例である。

0063

[切替機構170]
図4及び図7に示される切替機構170は、搬送モータ102の回転の伝達状態を、第1状態及び第2状態に切替可能に構成されている。

0064

第1状態は、第3伝達部85を介した搬送ローラ60から給送ローラ25への搬送モータ102の回転の伝達が可能であり、第2伝達部149を介した搬送ローラ60から排出ローラ62及び反転ローラ45への搬送モータ102の回転の伝達が遮断されており、第4伝達部140を介した搬送ローラ60から再搬送ローラ68への搬送モータ102の回転の伝達が遮断されている状態である。

0065

第2状態は、第3伝達部85を介した搬送ローラ60から給送ローラ25への搬送モータ102の回転の伝達が遮断されており、第2伝達部149を介した搬送ローラ60から排出ローラ62及び反転ローラ45への搬送モータ102の回転の伝達が可能であり、第4伝達部140を介した搬送ローラ60から再搬送ローラ68への搬送モータ102の回転の伝達が可能である状態である。

0066

切替機構170は、第1搬送路65よりも右方に設けられている。切替機構170は、切替ギヤ171と、ギヤ177と、2つの受けギヤ172A、172Bと、保持部173と、押圧部材175と、切替レバー176と、第1バネ(不図示)と、第2バネ(不図示)とを備える。

0067

切替ギヤ171は、支軸174を中心として回転可能で且つ支軸174の軸方向(右方向8及び左方向9)に沿って移動可能である。切替ギヤ171には、搬送モータ102の回転が搬送ローラ60の軸60A及びギヤ177を通じて伝達される。ギヤ177は、搬送ローラ60の軸60Aに取り付けられており、搬送ローラ60の軸60Aと一体に回転する。受けギヤ172A、172Bは、支軸174の下方において右方向8及び左方向9に沿った同軸上で回転可能であり、切替ギヤ171に噛合可能に構成されている。すなわち、切替ギヤ171は、右方向8及び左方向9に移動することによって、受けギヤ172A、172Bのいずれかと噛合する。

0068

受けギヤ172Aは、搬送モータ102の回転を、第3伝達部85を介して給送ローラ25へ伝達するためのギヤである。受けギヤ172Bは、搬送モータ102の回転を、第2伝達部149を介して排出ローラ62及び反転ローラ45へ伝達し、第4伝達部140を介して再搬送ローラ68へ伝達するためのギヤである。切替ギヤ171が受けギヤ172Aと噛合しているとき、切替機構170は第1状態であり、切替ギヤ171が受けギヤ172Bと噛合しているとき、切替機構170は第2状態である。

0069

押圧部材175は、切替ギヤ171の右方に配置されており、右方向8及び左方向9に沿って移動自在に支軸174に挿通されている。また、押圧部材175は、支軸174を中心に回転可能である。切替レバー176は、押圧部材175から上方に突出し、保持部173の開口179を通って、キャリッジ23の移動経路で且つ用紙12の通過領域外にまで延びている。切替ギヤ171は第1バネ(不図示)によって右方向8へ付勢され、押圧部材175は第2バネ(不図示)によって左方向9へ付勢されている。第2バネの付勢力は、第1バネの付勢力より大きい。その結果、切替ギヤ171及び押圧部材175は、第2バネによって左方向9へ付勢されている。

0070

保持部173は、切替ギヤ171の上方に設けられている。保持部173には、開口179が形成されている。開口179には、切替レバー176が上方向4へ挿通されている。開口179の縁部には、第1ストッパ180と、第1ストッパ180よりも右方に設けられた第2ストッパ181と、第2ストッパ181よりも右方に設けられた傾斜面182とが形成されている。

0071

図4(A)に示されるように、第1ストッパ180は、切替ギヤ171が受けギヤ172Aと噛合している状態のとき、つまり切替機構170が第1状態のとき、切替レバー176と当接する。これにより、切替ギヤ171が、第2バネの付勢力によって、図4(A)に示される位置から左方へ移動することが規制される。一方、第1ストッパ180は、図4(A)に示される位置から切替ギヤ171の右方への移動を規制しない。

0072

図4(B)に示されるように、第2ストッパ181は、切替ギヤ171が受けギヤ172Bと噛合している状態のとき、つまり切替機構170が第2状態のとき、切替レバー176と係合する。これにより、切替ギヤ171が、第2バネの付勢力によって、図4(B)に示される位置から左方へ移動することが規制される。一方、第2ストッパ181は、図4(B)に示される位置から切替ギヤ171の右方への移動を規制しない。

0073

図4(A)に示されるように、切替ギヤ171が受けギヤ172Aと噛合している状態のとき、つまり切替機構170が第1状態のときに、切替レバー176が右方へ移動するキャリッジ23に当接されて押されると、切替レバー176は第2バネの付勢力に抗って右方へ移動する。これにより、押圧部材175は、切替レバー176と一体に右方へ移動する。押圧部材175が右方へ移動すると、第1バネによって右方向8へ付勢された切替ギヤ171は右方へ移動する。切替レバー176が第2ストッパ181と係合することで、切替ギヤ171は受けギヤ172Bと噛合した状態に保持される。つまり、切替機構170は第2状態に保持される(図4(B)参照)。以上のように、切替機構170は、第1状態から第2状態に変化する。

0074

図4(B)に示されるように、切替ギヤ171が受けギヤ172Bと噛合している状態のとき、つまり切替機構170が第2状態のときに、切替レバー176が右方へ移動するキャリッジ23に当接されて押されると、切替レバー176は第2バネの付勢力に抗って右方へ移動する。これにより、押圧部材175は、切替レバー176と一体に右方へ移動する。押圧部材175が右方へ移動すると、第1バネによって右方向8に付勢された切替ギヤ171は右方へ移動する。このとき、切替レバー176は、傾斜面182に沿って移動する。これにより、切替レバー176は、その突出先端上端)が後方へ移動するように回転する。

0075

切替レバー176が第2ストッパ181よりも右方に位置している状態では、キャリッジ23が切替レバー176との当接を維持することによって、切替ギヤ171が第2バネの付勢力によって左方へ移動することが規制される。

0076

切替レバー176が図4(B)に示された位置よりも右方において傾斜面182と当接した状態で、キャリッジ23が左方に移動して切替レバー176から離間すると、切替レバー176は、第2バネの付勢力によって左方に移動する。このとき、上述したように、切替レバー176は、その突出先端が後方へ移動するように回転しているため、第2ストッパ181と係合せずに第2ストッパ181よりも左方へ移動する。その結果、切替レバー176は、第1ストッパ180と当接するまで左方へ移動する。このとき、切替ギヤ171は、押圧部材175に押されて左方へ移動して、受けギヤ172Aと噛合する(図4(A)参照)。つまり、切替機構170が第1状態に保持される。以上のように、切替機構170は、第2状態から第1状態に変化する。

0077

なお、切替レバー176は、左方へ移動する際に、開口179の縁部における第1ストッパ180の近傍に形成された傾斜面183に沿って移動する。これにより、切替レバー176は、その突出先端が前方へ移動するように回転する。

0078

[第1伝達部74]
図5及び図6に示される第1伝達部74は、搬送ローラ60の軸60Aを介して伝達された搬送モータ102の正転を、排出ローラ62及び反転ローラ45へ伝達する。図7に示されるように、第1伝達部74は、第1搬送路65よりも左方に設けられている。つまり、第1伝達部74は、排出ローラ62の左側(一端側の一例)から排出ローラ62へ回転を伝達する。なお、第1伝達部74の位置は、図7に示された位置に限定されない。例えば、第1伝達部74は、第1搬送路65よりも右方に設けられていてもよい。

0079

図5及び図6に示されるように、第1伝達部74は、互いに噛合するギヤ75、76と、プーリ77乃至80と、無端環状のベルト81、82と、ワンウェイクラッチ83とで構成されている。プーリ77は第1プーリの一例である。プーリ78は第2プーリの一例である。プーリ79は第3プーリの一例である。プーリ80は第4プーリの一例である。ベルト81は第1ベルトの一例である。ベルト82は第2ベルトの一例である。

0080

ギヤ75は、ギヤ76と噛合し且つ搬送ローラ60の軸60Aと一体回転する。ギヤ76及びプーリ77は、同軸で一体回転する。つまり、プーリ77は、搬送ローラ60の回転に連動して回転する。プーリ78は、ワンウェイクラッチ83を介して排出ローラ62の軸62Aに取り付けられている。つまり、プーリ78が回転することによって、排出ローラ62が連動して回転する。

0081

ワンウェイクラッチ83は、搬送モータ102の正転が伝達されたときに、排出ローラ62と一体に回転する。つまり、ワンウェイクラッチ83は、プーリ78へ伝達された搬送モータ102の正転を、排出ローラ62の軸62A及びプーリ79へ伝達する。一方、ワンウェイクラッチ83は、搬送モータ102の逆転が伝達されたときに、排出ローラ62に対して空転する。つまり、ワンウェイクラッチ83は、プーリ78へ伝達された搬送モータ102の逆転を、排出ローラ62の軸62A及びプーリ79へ伝達しない。なお、ワンウェイクラッチ83としては、公知のものが使用される。

0082

プーリ79は、排出ローラ62の軸62Aと一体回転する。つまり、プーリ79は、プーリ78の回転に連動して回転する。プーリ80は、反転ローラ45の軸45Aと一体回転する。つまり、プーリ80が回転することによって、反転ローラ45が連動して回転する。

0083

ベルト81は、プーリ77、78に巻架されている。ベルト82は、プーリ79、80に巻架されている。

0084

図5(A)に示されるように、第1伝達部74は、搬送モータ102の正転を、搬送ローラ60から排出ローラ62及び反転ローラ45へ伝達して、各ローラ62、45を正転させる。一方、図5(B)に示されるように、第1伝達部74は、搬送モータ102の逆転を、搬送ローラ60から排出ローラ62及び反転ローラ45へ伝達しない。

0085

以上より、排出ローラ62は、搬送モータ102の正転が第1伝達部74を介して伝達されることによって、拍車63との間に挟持した用紙12を第1搬送方向16Aへ搬送する方向に回転する。また、反転ローラ45は、搬送モータ102の正転が第1伝達部74を介して伝達されることによって、拍車46との間に挟持した用紙12を第1搬送方向16Aへ搬送する方向に回転する。これにより、用紙12は、排出トレイ21へ排出される。

0086

[第2伝達部149]
図6に示される第2伝達部149は、搬送ローラ60の軸60A及び第2状態の切替機構170を介して伝達された搬送モータ102の逆転を、排出ローラ62及び反転ローラ45へ伝達する。図7に示されるように、第2伝達部149は、第1搬送路65よりも右方に設けられている。つまり、第2伝達部149は、排出ローラ62の右側(他端側の一例)から排出ローラ62へ回転を伝達する。なお、第2伝達部149の位置は、図7に示された位置に限定されない。例えば、第2伝達部149は、第1搬送路65よりも左方に設けられていてもよい。第2伝達部149が第1搬送路65よりも左方に設けられている場合、第1伝達部74は、第1搬送路65よりも右方に設けられていることが好ましい。

0087

図6に示されるように、第2伝達部149は、ギヤ列150と、太陽ギヤ151と、遊星ギヤ152と、アーム153と、ギヤ154(伝達ギヤの一例)と、プーリ79、80と、ベルト82とで構成される。プーリ79、80及びベルト82は、第1伝達部74の構成要素の一部であるとともに、第2伝達部149の構成要素の一部でもある。

0088

ギヤ列150は、隣接するギヤ同士が互いに噛合する複数のギヤ150A〜150Dを含む。ギヤ150Aは、受けギヤ172Bと噛合する。太陽ギヤ151は、ギヤ150Dと噛合する。遊星ギヤ152は、太陽ギヤ151と噛合し且つギヤ154に接離する。アーム153は、一端が太陽ギヤ151に回動可能に支持され、他端で遊星ギヤ152を自転可能及び太陽ギヤ151の周りを公転可能に支持している。これにより、遊星ギヤ152は、太陽ギヤ151が回転することによって、自転しながら太陽ギヤ151の周りを公転する。ギヤ154は、排出ローラ62の軸62Aと一体回転する。つまり、ギヤ154は、噛合した遊星ギヤ152から伝達された搬送モータ102の回転を排出ローラ62へ伝達する。

0089

太陽ギヤ151は、搬送モータ102の正転が伝達されることによって、図6(A)に矢印で示される第1回転方向105に回転する。これにより、遊星ギヤ152は、第1回転方向105に公転し、ギヤ154から離間する。その結果、第2伝達部149は、搬送モータ102の正転を、搬送ローラ60から排出ローラ62及び反転ローラ45へ伝達しない。

0090

一方、太陽ギヤ151は、搬送モータ102の逆転が伝達されることによって、図6(B)に矢印で示される第2回転方向106(第1回転方向105と逆方向)に回転する。これにより、遊星ギヤ152は、第2回転方向106に公転し、ギヤ154と噛合する。その結果、第2伝達部149は、搬送モータ102の逆転を、搬送ローラ60から排出ローラ62及び反転ローラ45へ伝達して、各ローラ62、45を逆転させる。

0091

また、反転ローラ45は、搬送モータ102の逆転が第2伝達部149を介して伝達されることによって、拍車46との間に挟持した用紙12を第1搬送方向16Aと逆方向へ搬送する方向に回転する。なお、このとき、フラップ49が通常状態であれば、用紙12は、第1搬送方向16Aの上流端を先端として第2搬送路66へ案内されて、第2搬送路66を第2搬送方向16Bへ搬送される。

0092

第2伝達部149は、搬送ローラ60の回転速度を減速させて排出ローラ62へ伝達する減速部を備えている。これにより、再搬送ローラ68の回転速度を排出ローラ62及び反転ローラ45の回転速度よりも速くすることができる。その結果、第2搬送路66における再搬送ローラ68と反転ローラ45との間で、用紙12が撓むことを防止できる。また、反転ローラ45が正転している状態で、用紙12が反転部56及び再搬送部57の双方に挟持されている場合、反転部56及び再搬送部57の間で用紙12の引っ張り合いが発生するが、引っ張り合いが発生した場合であっても、回転速度の速い再搬送ローラ68によって用紙12を第2搬送路66へ導くことができる。

0093

本実施形態において、減速部は、第2伝達部149における搬送ローラ60から排出ローラ62への伝達方向の最も上流に位置するギヤ150Aと、当該伝達方向の最も下流に位置するギヤ154である。ギヤ150Aの歯数n1とギヤ154の歯数n2との比(n2/n1)は、1よりも大きい。なお、減速部の構成は、上述した構成に限らない。例えば、第2伝達部149を構成するいずれかのギヤ(例えばギヤ150B)における各歯の間隔が、第2伝達部149を構成するギヤ150B以外のギヤよりも大きく構成されていてもよい。この場合、ギヤ150Bが減速部である。もちろん、ギヤ150B以外のギヤの各歯の間隔が大きくされてもよい。

0094

[第3伝達部85]
図5に示される第3伝達部85は、搬送ローラ60の軸60A及び第1状態の切替機構170を介して伝達された搬送モータ102の回転を、給送ローラ25へ伝達する。図5に示されるように、第3伝達部85は、ギヤ86乃至91と、プーリ92乃至95と、無端環状のベルト96、97と、太陽ギヤ98と、遊星ギヤ99と、アーム100とで構成されている。

0095

ギヤ86は、受けギヤ172A及びギヤ87と噛合している。ギヤ87及びプーリ92は、同軸で一体回転する。ギヤ88及びプーリ93は、同軸で一体回転する。ギヤ89は、ギヤ88と噛合している。太陽ギヤ98は、ギヤ89と同軸で一体回転する。遊星ギヤ99は、太陽ギヤ98と噛合し且つギヤ90に接離する。アーム100は、一端が太陽ギヤ98に回動可能に支持され、他端で遊星ギヤ99を自転可能及び太陽ギヤ98の周りを公転可能に支持している。これにより、遊星ギヤ99は、太陽ギヤ98が回転することによって、自転しながら太陽ギヤ98の周りを公転する。ギヤ90は、ギヤ91と噛合する。ギヤ91及びプーリ94は、同軸で一体回転する。プーリ95は、給送ローラ25と同軸で一体回転する。ベルト96は、プーリ92、93に巻架されている。ベルト97は、プーリ94、95に巻架されている。

0096

図5(A)に示されるように、遊星ギヤ99は、搬送モータ102の正転が太陽ギヤ98へ伝達されることによって、ギヤ90から離間する。その結果、第3伝達部85は、搬送モータ102の正転を給送ローラ25へ伝達しない。一方、図5(B)に示されるように、遊星ギヤ99は、搬送モータ102の逆転が太陽ギヤ98へ伝達されることによって、ギヤ90と噛合する。その結果、第3伝達部85は、搬送モータ102の逆転を給送ローラ25へ伝達する。これにより、給送ローラ25は正転する。

0097

[第4伝達部140]
図6に示される第4伝達部140は、搬送ローラ60の軸60A及び第2状態の切替機構170を介して伝達された搬送モータ102の回転を、再搬送ローラ68へ伝達する。図6に示されるように、第4伝達部140は、太陽ギヤ141と、遊星ギヤ142、143と、アーム144、145と、ギヤ列146と、ギヤ147、148とで構成されている。

0098

太陽ギヤ141は、受けギヤ172Bと噛合する。遊星ギヤ142は、太陽ギヤ141と噛合し且つギヤ146Aに接離する。遊星ギヤ143は、太陽ギヤ141と噛合し且つギヤ146Bに接離する。アーム144は、一端が太陽ギヤ141に回動可能に支持され、他端で遊星ギヤ142を自転可能及び太陽ギヤ141の周りを公転可能に支持している。アーム145は、一端が太陽ギヤ141に回動可能に支持され、他端で遊星ギヤ143を自転可能及び太陽ギヤ141の周りを公転可能に支持している。ギヤ列146は、隣接するギヤ同士が互いに噛合する複数のギヤ146A乃至146Fを含む。ギヤ147は、ギヤ146Fと同軸で一体回転する。ギヤ148は、ギヤ147と噛合し、再搬送ローラ68の軸と同軸で一体回転する。

0099

図6(A)に示されるように、搬送モータ102の正転が太陽ギヤ141へ伝達されることによって、遊星ギヤ142がギヤ146Aから離間し、遊星ギヤ143がギヤ146Bと噛合する。すなわち、搬送モータ102の正転は、ギヤ146B〜146Fを通じて搬送ローラ60から再搬送ローラ68に伝達される。一方、図6(B)に示されるように、搬送モータ102の逆転が太陽ギヤ141へ伝達されることによって、遊星ギヤ142がギヤ146Aと噛合し、遊星ギヤ143がギヤ146Bから離間する。すなわち、搬送モータ102の逆転は、ギヤ146A〜146Fを通じて搬送ローラ60から再搬送ローラ68に伝達される。その結果、再搬送ローラ68は、搬送モータ102の正転及び逆転のいずれが伝達された場合であっても正転する。再搬送ローラ68は、正転することによって、従動ローラ69との間に挟持した用紙12を第2搬送方向16Bへ搬送する。

0100

[伝達遅延部160]
図5及び図6に示されるように、第1伝達部74は、伝達遅延部160を備えている。本実施形態において、伝達遅延部160は、ギヤ76(第2回転体の一例)とプーリ77(第1回転体の一例)とを備えている。

0101

以下、図10(A)、(B)を参照しつつ、伝達遅延部160の構成について説明する。なお、図10において、ギヤ76の歯は、省略されている。

0102

ギヤ76は、右方向8及び左方向9に延びた支軸(不図示)に回転可能に支持されている。プーリ77も、ギヤ76と同様に、当該支軸に回転可能に支持されている。つまり、プーリ77は、ギヤ76と同軸で回転する。

0103

ギヤ76の右面193には、右方向8へ突出する凸部194(当接部の一例)が設けられている。換言すると、ギヤ76におけるプーリ77と対向する面(右面193)には、プーリ77へ向けて突出する凸部194が設けられている。凸部194の周方向190の一端面194Aは、プーリ77の凹部198の側面198Aと当接可能である。凸部194の周方向190の他端面194Bは、プーリ77の凹部198の側面198Bと当接可能である。つまり、凸部194の周方向190の長さは、凸部194における側面198Aとの当接箇所である一端面194A及び側面198Bとの当接箇所である他端面194Bの周方向190の距離である。

0104

プーリ77の左面197(プーリ77におけるギヤ76と対向する面)には、凹部198が設けられている。凹部198は、周方向190に沿って延びている。凹部198の周方向190の一端は、側面198A(第1面の一例)によって区画されている。凹部198の周方向190の他端は、側面198B(第2面の一例)によって区画されている。側面198A、198B間の周方向190の距離は、凸部194の周方向190の長さよりも長い。

0105

ギヤ76及びプーリ77は、ギヤ76の右面193とプーリ77の左面197とが対向した状態で配置される。このとき、凸部194が凹部198に挿入されている。つまり、凸部194が、周方向190において凹部198の側面198A、198Bの間に位置する。

0106

ギヤ76及びプーリ77は、上記のように構成されていることによって、以下のように回転する。

0107

ギヤ76は、搬送モータ102の正転が伝達されることによって凸部194が側面198Aに近づく方向に正転し、搬送モータ102の逆転が伝達されることによって凸部194が側面198Bに近づく方向に逆転する。プーリ77は、正転するギヤ76の凸部194によって側面198Aが押されることによってギヤ76と一体に正転する。また、プーリ77は、逆転するギヤ76の凸部194によって側面198Bが押されることによってギヤ76と一体に逆転する。

0108

搬送モータ102から搬送ローラ60へ伝達される回転が正転のとき、凸部194は側面198Aに当接している。この状態において、搬送モータ102から搬送ローラ60へ伝達される回転が正転から逆転に変わると、搬送モータ102の逆転を伝達されたギヤ76は、凸部194が側面198Aから離間して側面198Bに近づく方向に逆転する。このとき、ギヤ76は、プーリ77に対して空転する。つまり、プーリ77は回転しない。これにより、ギヤ76がプーリ77に対して空転している間、搬送モータ102の逆転は排出ローラ62へ伝達されない。ギヤ76の逆転によって、凸部194が側面198Bに当接して側面198Bを押すと、プーリ77は、ギヤ76と一体に逆転する。これにより、搬送モータ102の逆転は、排出ローラ62へ伝達される。

0109

一方、搬送モータ102から搬送ローラ60へ伝達される回転が逆転のとき、凸部194は側面198Bに当接している。この状態において、搬送モータ102から搬送ローラ60へ伝達される回転が逆転から正転に変わると、搬送モータ102の正転を伝達されたギヤ76は、凸部194が側面198Bから離間して側面198Aに近づく方向に正転する。このとき、ギヤ76は、プーリ77に対して空転する。つまり、プーリ77は回転しない。これにより、ギヤ76がプーリ77に対して空転している間、搬送モータ102の正転は排出ローラ62へ伝達されない。ギヤ76の正転によって、凸部194が側面198Aに当接して側面198Aを押すと、プーリ77は、ギヤ76と一体に正転する。これにより、搬送モータ102の正転は、排出ローラ62へ伝達される。

0110

以上のように、伝達遅延部160は、搬送モータ102から搬送ローラ60へ伝達された回転が正転から逆転に変わったとき、及び、逆転から正転に変わったときに、搬送モータ102の一定量の回転の間、搬送ローラ60から排出ローラ62へ搬送モータ102の回転を伝達しない。ここで、一定量の回転とは、凸部194が側面198A、198Bの一方から離間して側面198A、198Bの他方と当接するまでの間に、搬送モータ102が回転する量である。

0111

なお、本実施形態では、ギヤ76が1つの凸部を備え、プーリ77が1つの凹部を備えていたが、当該凸部及び当該凹部の数は複数であってもよい。

0112

また、本実施形態では、ギヤ76が凸部を備え、プーリ77が当該凸部が挿入される凹部を備えていたが、プーリ77が凸部を備え、ギヤ76が当該凸部が挿入される凹部を備えていてもよい。

0113

また、本実施形態では、ギヤ76が凸部を備え、プーリ77が当該凸部が挿入される凹部を備えていたが、ギヤ76またはプーリ77の一方に設けられた凸部が、ギヤ76またはプーリ77の他方に周方向190に間隔を空けて設けられた2つの面の間に挿入される構成であれば、本実施形態の構成に限らない。

0114

例えば、ギヤ76及びプーリ77が、それぞれ周方向190に間隔を空けて設けられた2つの凸部を備えており、ギヤ76またはプーリ77の一方の凸部が他方の2つの凸部の向かい合う側面の間に挿入されていてもよい。この場合、上記向かい合う側面が第1面及び第2面の一例である。

0115

また、本実施形態では、伝達遅延部160は、ギヤ76とプーリ77とで構成されていたが、ギヤ76とプーリ77以外のギヤやプーリで構成されていてもよい。例えば、伝達遅延部160は、プーリ78とプーリ79とで構成されていてもよい。この場合、プーリ78がギヤ76またはプーリ77の一方と同構成であり、プーリ79がギヤ76またはプーリ77の他方と同構成である。

0116

また、伝達遅延部160は、搬送モータ102から搬送ローラ60へ伝達された回転の方向が切り替わったときに、搬送モータ102の一定量の回転の間、搬送ローラ60から排出ローラ62へ搬送モータ102の回転を伝達しない構成であれば、上述したような隣接する2つの回転体を備えた構成に限らない。

0117

例えば、伝達遅延部160は、第2伝達部149が備える遊星ギヤ機構(太陽ギヤ151、遊星ギヤ152、及びアーム153)と同様の構成であってもよい。この場合、ギヤ75とギヤ76とは噛合しておらず、遊星ギヤ機構がギヤ75とギヤ76との間に配置される。遊星ギヤ機構の太陽ギヤはギヤ75と噛合し、遊星ギヤ機構の遊星ギヤはギヤ76と接離する。なお、遊星ギヤ機構の配置位置は、搬送モータ102から搬送ローラ60へ正転が伝達されるときに、遊星ギヤがギヤ76と噛合し、搬送モータ102から搬送ローラ60へ逆転が伝達されるときに、遊星ギヤがギヤ76から離間するような位置である。これにより、伝達遅延部160としての遊星ギヤ機構は、搬送モータ102から搬送ローラ60へ伝達された回転が逆転から正転に変わったときに、搬送モータ102の一定量の回転の間、搬送ローラ60から排出ローラ62へ搬送モータ102の回転を伝達しない。ここで、一定量の回転とは、ギヤ76から離間していた遊星ギヤが太陽ギヤの周りを公転することによってギヤ76と噛合するまでの間に、搬送モータ102が回転する量である。

0118

[制御部130]
図8に示されるように、制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えており、これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。

0119

ASIC135には、搬送モータ102及びキャリッジモータ103が接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号を生成し、この駆動信号を元に各モータを制御する。各モータは、ASIC135からの駆動信号によって正転又は逆転する。例えば、制御部130は、搬送モータ102の駆動を制御して各ローラを駆動させる。また、制御部130は、キャリッジモータ103の駆動を制御してキャリッジ23を往復移動させる。また、制御部130は、記録ヘッド39を制御してノズル40からインクを吐出させる。

0120

また、ASIC135には、第1センサ120と、ロータリエンコーダ121と、第2センサ122とが接続されている。制御部130は、第1センサ120及び第2センサ122から出力される検知信号に基づいて、各センサの配置位置に用紙12が存在することを検知する。また、制御部130は、第1センサ120から出力される検知信号と、ロータリエンコーダ121から出力されるパルス信号とに基づいて、用紙12の位置を検知する。

0121

[画像記録処理]
図9を参照して、本実施形態における画像記録処理を説明する。この画像記録処理は、制御部130のCPU131によって実行される。なお、以下の各処理は、ROM132に記憶されているプログラムをCPU131が読み出して実行してもよいし、制御部130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。

0122

制御部130は、ユーザからシートの両面に画像を記録する記録指示を取得したことに応じて、画像記録処理を実行する。記録指示の取得先は特に限定されないが、例えば、複合機10に設けられた操作部17(図1参照)を通じて取得してもよいし、外部機器から通信ネットワークを通じて取得してもよい。制御部130は、取得した記録指示に従って各ローラ、キャリッジ23、及び記録ヘッド39の動作を制御することによって、用紙12に画像を記録する。

0123

まず、制御部130は、切替機構170を第1状態に切り替える(S11)。具体的には、制御部130は、キャリッジ23を右方向8及び左方向9に沿って移動させることによって、切替レバー176を第1ストッパ180に当接させる。これにより、切替ギヤ171を移動させて、切替ギヤ171と受けギヤ172Aとを噛合させる。但し、切替機構170が既に第1状態である場合、制御部130は、ステップS11を実行することなく、ステップS12以降の処理を実行する。

0124

次に、制御部130は、用紙12に対する表面給紙処理を実行する(S12)。表面給紙処理は、給送トレイ20に支持された用紙12の先端(第1搬送方向16Aの下流端)を搬送部54に到達させる処理である。具体的には、制御部130は、搬送モータ102を逆転させることによって、給送ローラ25を回転させる。

0125

次に、制御部130は、用紙12に対する表面記録処理を実行する(S13)。表面記録処理は、用紙12の表面に画像を記録する処理である。詳細には、制御部130は、ステップS13において、搬送処理吐出処理とを交互に繰り返し実行する。搬送処理は、搬送部54に到達された用紙12を第1搬送方向16Aの所定の改行幅だけ搬送部54、排出部55、及び反転部56の少なくとも1つに搬送させる処理である。吐出処理は、所定の改行幅だけ搬送された用紙12に対して記録ヘッド39にインクを吐出させる処理である。

0126

具体的には、制御部130は、搬送処理において、搬送モータ102を正転させることによって、各ローラ60、62、45を正転させる。なお、搬送モータ102の正転は、第1伝達部74を介して搬送ローラ60から排出ローラ62及び反転ローラ45へ伝達される。また、制御部130は、吐出処理において、キャリッジモータ103を駆動させることによってキャリッジ23を右方向8及び左方向9に沿って移動させ、且つ所定のタイミングで記録ヘッド39にインクを吐出させる。

0127

次に、制御部130は、用紙12に対する表面排紙処理を実行する(S14)。表面排紙処理は、搬送部54、排出部55、または反転部56の少なくとも1つに、表面に画像が記録された用紙12の後端(第1搬送方向16Aの上流端)が分岐位置66Aに到達する位置まで当該用紙12を第1搬送方向16Aに搬送させる処理である。具体的には、制御部130は、搬送モータ102を正転させることによって、各ローラ60、62、45を正転させる。なお、このとき、フラップ49は、第1搬送方向16Aに搬送される用紙12に持ち上げられることによって反転位置から排出位置へ回動した後、用紙12の後端が分岐位置66Aに到達すると自重によって排出位置から反転位置へ回動する。これにより、用紙12の後端が第2搬送路66を向いた状態となる。

0128

次に、制御部130は、切替機構170を第1状態から第2状態に切り替える(S15)。具体的には、制御部130は、キャリッジ23を右方向8へ移動させることによって、切替レバー176を第2ストッパ181に当接させる。これにより、切替ギヤ171を移動させて、切替ギヤ171と受けギヤ172Bとを噛合させる。

0129

次に、制御部130は、裏面給紙処理を実行する(S16)。裏面給紙処理は、表面に画像が記録された用紙12の表裏を反転させて、再び搬送部54に到達させる処理である。具体的には、制御部130は、搬送モータ102を逆転させることによって、反転ローラ45を逆転させ且つ再搬送ローラ68を正転させる。これにより、用紙12は、第1搬送方向16Aの上流端を先端として分岐位置66Aから第2搬送路66に進入し、合流位置66Bを通じて搬送部54に到達する。なお、搬送モータ102の逆転は、第2伝達部149を介して搬送ローラ60から排出ローラ62及び反転ローラ45へ伝達され、第4伝達部140を介して搬送ローラ60から再搬送ローラ68へ伝達される。

0130

次に、制御部130は、用紙12に対する裏面記録処理を実行する(S17)。裏面記録処理は、用紙12の裏面に画像を記録する処理である。裏面記録処理は、表面記録処理と同様に、搬送処理と吐出処理とを交互に繰り返す処理である。

0131

制御部130は、裏面記録処理の搬送処理において、搬送モータ102を正転させる。これにより、搬送モータ102の正転は、第1伝達部74を介して搬送ローラ60から排出ローラ62及び反転ローラ45へ伝達され、各ローラ60、62、45を正転させる。つまり、制御部130は、裏面給紙処理において逆転されていた搬送モータ102の回転を、搬送処理において正転に切り替える。この搬送モータ102の回転の切り替えは、用紙12が合流位置66Bを通じて搬送部54に到達するよりも前に行われる。これにより、用紙12が搬送部54に到達したときに、搬送部54は用紙12を第1搬送方向16Aに搬送することができる。また、搬送モータ102が逆転から正転に切り替わっても、再搬送ローラ68は正転し続けるため、用紙12の第2搬送路66に沿った搬送は正常に行われる。

0132

上述した搬送モータ102の逆転から正転への切り替え時に、第2伝達部149に搬送モータ102の正転が伝達されることによって、遊星ギヤ152がギヤ154から離間する。また、搬送モータ102が逆転から正転へ切り替えられることによって、搬送モータ102の正転が、第1伝達部74を介して搬送ローラ60から排出ローラ62へ伝達される。このとき、搬送ローラ60から排出ローラ62への第1伝達部74を介した搬送モータ102の正転の伝達が可能となるタイミングが、伝達遅延部160によって遅延される。これにより、当該タイミングを、遊星ギヤ152がギヤ154から離間した後とすることができる。

0133

次に、制御部130は、裏面排紙処理を実行する(S18)。裏面排紙処理は、用紙12が反転部56を通過するまで(すなわち、用紙12が排出トレイ21に排出されるまで)、排出部55及び反転部56に用紙12を第1搬送方向16Aに搬送させる処理である。具体的には、制御部130は、搬送モータ102を正転させることによって、各ローラ60、62、45を正転させる。

0134

[本実施形態の効果]
上記の実施形態によれば、搬送モータ102から搬送ローラ60へ伝達される搬送モータ102の回転が逆転から正転に変わったときに、搬送ローラ60から排出ローラ62への第1伝達部74を介した搬送モータ102の正転の伝達が可能となるタイミングが、伝達遅延部160によって遅延される。これにより、第1伝達部74及び排出ローラ62を介したギヤ154への搬送モータ102の正転の伝達が可能となるタイミングが、遊星ギヤ152がギヤ154から離間するタイミングよりも遅くすることができる。つまり、ギヤ154が、遊星ギヤ152と噛合した状態で、搬送モータ102の正転によって回転することを防止できる。これにより、遊星ギヤ152を、ギヤ154から離間させることができる。その結果、搬送モータ102がロック状態となり回転できなくなることを防止できる。

0135

また、上記の実施形態によれば、伝達遅延部160がプーリ77及びギヤ76によって構成されているため、伝達遅延部160を簡易な構成で実現することができる。

0136

また、上記の実施形態によれば、ワンウェイクラッチ83を備えることによって、第1伝達部74を簡易な構成で実現することができる。

0137

また、上記の実施形態によれば、切替機構170を第1状態とすることによって、搬送ローラ60を回転させつつ排出ローラ62を停止させることができる。例えば、搬送ローラ60を、用紙12を第1搬送方向16Aと逆方向に搬送させる方向に回転させつつ、排出ローラ62を停止させることができる。これにより、搬送ローラ60へ向けて搬送される用紙12が、用紙12を第1搬送方向16Aと逆方向に搬送させる方向に回転する搬送ローラ60に当接することによって、当該用紙12の斜行を矯正することができる。また、このとき、当該用紙12に先行する用紙12が排出ローラ62に当接している状態であっても、排出ローラ62が停止しているため、当該先行する用紙12が排出ローラ62によって搬送されることはない。

0138

また、上記の実施形態によれば、切替機構170を第1状態とし、且つ搬送ローラ60へ搬送モータ102の逆転を伝達することによって、給送トレイ20に支持された用紙12を給送ローラ25によって搬送ローラ60へ向けて給送することができる。

0139

また、上記の実施形態によれば、切替機構170を第2状態として、搬送ローラ60から再搬送ローラ68へ第4伝達部140を介して搬送モータ102の回転を伝達することによって、第2搬送路66へ案内される用紙12を再搬送ローラ68によって第2搬送路66に沿って搬送することができる。また、切替機構170の状態に応じて、給送ローラ25による用紙12の給送と、再搬送ローラ68による用紙12の第2搬送路66に沿った搬送とを別々に実行することができる。

0140

また、上記の実施形態によれば、第1伝達部74及び第2伝達部149の駆動伝達経路うち、排出ローラ62から反転ローラ45への部分を共通化することができる。これにより、第1伝達部74及び第2伝達部149が占めるスペースを小さくすることができる。

0141

また、第2伝達部149において搬送ローラ60の回転速度が減速されて排出ローラ62に伝達されるため、搬送ローラ60から排出ローラ62への第1伝達部74を介した搬送モータ102の回転の伝達が可能となるタイミングが、遊星ギヤ152がギヤ154から離間するタイミングよりも早くなる可能性がある。これに対して、上記の実施形態によれば、第1伝達部74が伝達遅延部160を備えることにより、搬送ローラ60から排出ローラ62への第1伝達部74を介した搬送モータ102の回転の伝達が可能となるタイミングを、遊星ギヤ152がギヤ154から離間するタイミングよりも遅くすることができる。

0142

また、上記の実施形態によれば、第1伝達部74は第1搬送路65よりも左方に設けられており、第2伝達部149は第1搬送路65よりも右方に設けられている。これにより、第1伝達部74と第2伝達部149とが干渉しないため、各伝達部74、149の構成を簡略化できる。

0143

[変形例]
上記の実施形態では、第1伝達部74を介して搬送モータ102の正転を伝達された各ローラ60、62、45は正転し、第2伝達部149を介して搬送モータ102の逆転を伝達された各ローラ60、62、45は逆転したが、各ローラ60、62、45の回転方向は上記の実施形態の方向に限らない。例えば、各ローラ60、62、45は、第1伝達部74を介して搬送モータ102の正転を伝達されたとき、及び第2伝達部149を介して搬送モータ102の逆転を伝達されたときのいずれの場合であっても、同方向に回転してもよい。

0144

また、上記の実施形態では、本発明の駆動部は、搬送ローラ60であったが、搬送ローラ60に限らない。例えば、本発明の駆動部は、ノズル40内のインクを吸引する際に駆動されるポンプ(不図示)であってもよい。ポンプは、ノズル40内のインクの吸引時に、ノズルに接続されるチューブ(不図示)に配置される。チューブの一端はノズル40に接続されており、チューブの他端は廃インクタンク(不図示)に接続されている。ポンプが駆動されると、チューブが扱かれる。これにより、ノズル40内のインクがチューブに吸引されて、廃インクタンクへ流通される。なお、本発明の駆動部がポンプの場合、ポンプに設けられたギヤなどによって、ポンプから排出ローラ62へ搬送モータ102の回転が伝達される。

0145

また、搬送モータ102から各ローラ25、60、62、45、68へ伝達される正転及び逆転は、上記の実施形態とは逆であってもよい。例えば、上記の実施形態では、第1伝達部74を介して搬送モータ102の正転を伝達された各ローラ60、62、45は正転し、第2伝達部149を介して搬送モータ102の逆転を伝達された各ローラ60、62、45は逆転した。しかし、上記の実施形態とは逆に、第1伝達部74を介して搬送モータ102の逆転を伝達された各ローラ60、62、45が正転し、第2伝達部149を介して搬送モータ102の正転を伝達された各ローラ60、62、45が逆転してもよい。

0146

また、第2搬送路66は、記録部24によって画像が記録された用紙12を、表裏を反転させて再び記録部24に到達させることが可能であることを条件として、図2に示されたものとは異なる構成であってもよい。例えば、分岐位置66Aが、記録部24よりも第1搬送方向16Aの上流に位置しており、合流位置66Bが、分岐位置66Aよりも第1搬送方向16Aの上流に位置していてもよい。

0147

また、上記の実施形態における画像記録処理では、用紙12の両面に画像記録を行う際の裏面記録処理における搬送処理のときに、第1伝達部74を介した搬送モータ102の正転の伝達が伝達遅延部160によって遅延された。しかし、第1伝達部74を介した搬送モータ102の正転の伝達が伝達遅延部160によって遅延されるのは、裏面記録処理における搬送処理のときに限らず、搬送モータ102が正転から逆転、または、逆転から正転に切り替えられるときであれば、如何なるときであってもよい。

0148

例えば、複合機10が、CDやDVDなどの板状の被記録媒体の盤面上に画像を記録する機能を有している場合に、第1伝達部74を介した搬送モータ102の正転の伝達が伝達遅延部160によって遅延されてもよい。当該場合において、被記録媒体は、開口13から第1搬送方向16Aと逆方向に挿入された後、第1搬送方向16Aに搬送されつつ画像記録され、その後、開口13を通じて排出される。そして、搬送モータ102は、被記録媒体が第1搬送方向16Aと逆方向に挿入される際には逆転され、被記録媒体が第1搬送方向16Aに搬送される際には正転される。つまり、被記録媒体の搬送方向が切り替えられるとき、搬送モータ102は逆転から正転に切り替えられる。そして、このとき、当該切り替えのタイミングが伝達遅延部160によって遅延される。

0149

10・・・複合機
24・・・記録部
60・・・搬送ローラ(駆動部、第2ローラ)
62・・・排出ローラ(第1ローラ)
65・・・第1搬送路
74・・・第1伝達部(第1駆動伝達機構)
102・・・搬送モータ(モータ)
105・・・第1回転方向
106・・・第2回転方向
149・・・第2伝達部(第2駆動伝達機構)
151・・・太陽ギヤ
152・・・遊星ギヤ
153・・・アーム
154・・・ギヤ(伝達ギヤ)
160・・・伝達遅延部

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