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技術 スロープ構造

出願人 いすゞ自動車株式会社
発明者 小野口芳男
出願日 2015年10月1日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2015-196252
公開日 2017年4月6日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2017-065619
状態 特許登録済
技術分野 傷病者運搬具 階段・物品収容
主要キーワード スロープ構造 スロープ面 格納部材 前傾斜 反転回動 スロープ板 排水溝内 前部領域
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

スロープ格納作業中の車室内側への水の飛散を防止し、且つ車室外へ水を排出する。

解決手段

スロープ本体10は、スロープ板20と脱輪防止部材22とを有し、格納部材12の外端縁部12aに回転自在に支持され、格納部材12の外端縁部12aから路面3に架け渡される展開状態と、格納部材12の受け板15の上面15aに沿って車室内側へ延びる格納状態とに設定可能である。スロープ板20の乗降面20aには、前後方向に直線状に延びる複数の溝26が形成される。スロープ板20の端面20cと脱輪防止部材22との間には、排水溝32が形成される。排水溝32は、スロープ板20の端面20cのうちの上端部の領域から後側へ切欠き状に形成される。排水溝32は、脱輪防止部材22の回転軸CL側の端部の排出口40から連続してスロープ板20の先端36側へ、スロープ板20の端面20cに沿って延びる。

概要

背景

特許文献1には、バス乗降口フロアに搭載して使用できる反転式スロープ装置が記載されている。このスロープ装置は、フロア側に設置する収納部と、収納部の先端部にヒンジ構造等を用いて枢着部にて枢着したスロープ部とからなる。スロープ部は、フロアと路面との間にスロープ面を形成した展開状態と、スロープ部を反転させてフロアの収納部に収納した収納状態との間を相互に反転回動する。スロープ部は、中空断面形状パネル部材左右両端側からレール部を立設してある。また、同公報の図2(b)には、スロープ部の断面が示されており、パネル部材の端面にレール部が接している状態が示されている。

概要

スロープ格納作業中の車室内側への水の飛散を防止し、且つ車室外へ水を排出する。スロープ本体10は、スロープ板20と脱輪防止部材22とを有し、格納部材12の外端縁部12aに回転自在に支持され、格納部材12の外端縁部12aから路面3に架け渡される展開状態と、格納部材12の受け板15の上面15aに沿って車室内側へ延びる格納状態とに設定可能である。スロープ板20の乗降面20aには、前後方向に直線状に延びる複数の溝26が形成される。スロープ板20の端面20cと脱輪防止部材22との間には、排水溝32が形成される。排水溝32は、スロープ板20の端面20cのうちの上端部の領域から後側へ切欠き状に形成される。排水溝32は、脱輪防止部材22の回転軸CL側の端部の排出口40から連続してスロープ板20の先端36側へ、スロープ板20の端面20cに沿って延びる。

目的

本発明は、スロープ格納作業中の車室内側への水の飛散を防止することができ、且つ車室外へ水を排出することが可能なスロープ構造の提供を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

車両の乗降口下縁区画する外端縁部を有する車両床部材と、前記乗降口の幅方向に沿った所定方向に延びる回転軸を中心として前記車両床部材の前記外端縁部に対して回転自在に支持され、前記車両床部材の前記外端縁部から車室外斜め下方に延びて路面に架け渡される展開状態と、前記回転軸を中心として前記展開状態から反転して前記車両床部材の前記外端縁部から前記車両床部材の上面に沿って車室内側へ延びる格納状態とに設定可能なスロープ本体と、を備え、前記スロープ本体は、前記展開状態で上方へ露出する乗降面に前記所定方向に沿って延びる凹部が形成されたスロープ板と、前記スロープ板の前記所定方向の一側の端縁部に沿って延びて前記端縁部に固定され、前記スロープ板の前記一側の端面を覆う端部部材とを有し、前記端部部材は、前記格納状態で車室外へ向かって開口する前記回転軸側の端部の排出口と、前記排出口から連続して前記スロープ板の前記端面に沿って前記スロープ板の先端側へ延びる排水溝とを有し、前記排水溝は、前記スロープ板の前記端面側から前記一側へ向かって切欠き状に形成されることを特徴とするスロープ構造

請求項2

請求項1に記載のスロープ構造であって、前記排水溝は、前記スロープ板の前記端面のうち前記格納状態で下端側になる領域の前記一側に配置されることを特徴とするスロープ構造。

請求項3

請求項1または請求項2に記載のスロープ構造であって、前記格納状態の前記排水溝は、前記スロープ板の前記先端側から前記回転軸側へ向かって斜め下方へ傾斜することを特徴とするスロープ構造。

技術分野

0001

本発明は、車両の乗降口に対する車椅子等の乗降補助するスロープ構造に関する。

背景技術

0002

特許文献1には、バスの乗降口のフロアに搭載して使用できる反転式スロープ装置が記載されている。このスロープ装置は、フロア側に設置する収納部と、収納部の先端部にヒンジ構造等を用いて枢着部にて枢着したスロープ部とからなる。スロープ部は、フロアと路面との間にスロープ面を形成した展開状態と、スロープ部を反転させてフロアの収納部に収納した収納状態との間を相互に反転回動する。スロープ部は、中空断面形状パネル部材左右両端側からレール部を立設してある。また、同公報の図2(b)には、スロープ部の断面が示されており、パネル部材の端面にレール部が接している状態が示されている。

先行技術

0003

特開2015−134594号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1に記載のスロープ装置では、スロープ部は、展開状態でフロアと路面との間にスロープ面(パネル部材の上面)を形成する。車椅子等の乗降時には、パネル部材(スロープ板)のスロープ面上を車椅子等の車輪が移動するので、スロープ板のスロープ面には、車椅子等の車輪のすべり止めとして機能する複数の溝が幅方向に形成される場合がある。このような場合、雨天時やパネル部材のスロープ面の清掃時等にスロープ面が濡れてしまうと、水がスロープ面の溝に案内されて左右両端のレール部側に流れ、スロープ板の端縁とレール部との僅かな隙間からパネル部材の内部空間に水が浸入してしまう可能性がある。スロープ板の内部空間に水が浸入して溜まってしまうと、スロープ板の内部空間に溜まった水を外部に排水することが難しい。このような不具合を解決するために、スロープ板のスロープ面に滑り止め用の溝と交叉して延びる排水溝を設けてスロープ板の内部空間への水の進入を防止することが考えられるが、単に排水溝を設けただけでは、スロープ部を展開状態から収納状態(格納状態)にする際に、排水溝内の水が車両の車室内側へ飛び散って、車室内を濡らしてしまうおそれがある。

0005

そこで、本発明は、スロープ格納作業中の車室内側への水の飛散を防止することができ、且つ車室外へ水を排出することが可能なスロープ構造の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するため、本発明のスロープ構造は、車両床部材とスロープ本体とを備える。車両床部材は、車両の乗降口の下縁区画する外端縁部を有する。スロープ本体は、乗降口の幅方向に沿った所定方向に延びる回転軸を中心として車両床部材の外端縁部に対して回転自在に支持され、車両床部材の外端縁部から車室外へ斜め下方に延びて路面に架け渡される展開状態と、回転軸を中心として展開状態から反転して車両床部材の外端縁部から車両床部材の上面に沿って車室内側へ延びる格納状態とに設定可能である。スロープ本体は、展開状態で上方へ露出する乗降面に上記所定方向に沿って延びる凹部が形成されたスロープ板と、スロープ板の上記所定方向の一側の端縁部に沿って延びて端縁部に固定され、スロープ板の一側の端面を覆う端部部材とを有する。端部部材は、格納状態で車室外へ向かって開口する回転軸側の端部の排出口と、排出口から連続してスロープ板の端面に沿ってスロープ板の先端側へ延びる排水溝とを有する。排水溝は、スロープ板の端面側から一側へ向かって切欠き状に形成される。

0007

上記構成では、端部部材がスロープ板の端面に沿って延びる排水溝を有するので、雨天時に展開状態にしてスロープ本体を使用した際や、展開状態にしてスロープ板の乗降面を水洗いした際に、スロープ板の凹部内を流れてスロープ板の端面側に流れた水を排水溝に流入させることができる。

0008

また、端部部材の排水溝は、スロープ板の上記所定方向の一側の端面側から一側へ向かって切欠き状に形成される。すなわち、展開状態における端部部材の排水溝の上方が端部部材に覆われているので、上記所定方向に延びる回転軸を中心としてスロープ本体を傾動させて展開状態から格納状態にする際の、排水溝内の水の車室内側への飛び出しを防止することができる。

0009

また、排水溝が排出口に連続し、排出口が格納状態で車室外へ向かって開口するので、例えば、車両走行時等に、格納状態のスロープ本体の排水溝内の水を排出口から車室外へ排出することができる。

0010

また、上記排水溝は、スロープ板の端面のうち格納状態で下端側になる領域の一側に配置されてもよい。

0011

上記構成では、排水溝がスロープ板の端面のうち格納状態で下端側になる領域の一側に配置されるので、例えば、スロープ板が上記所定方向に貫通する筒状に形成されて内部空間を有する場合であっても、内部空間に溜まった水をスロープ板の端面のうち格納状態で下端側になる領域から排水溝に流入させて、排出口から排出することができる。

0012

また、上記格納状態の排水溝は、スロープ板の先端側から回転軸側へ向かって斜め下方へ傾斜してもよい。

0013

上記構成では、格納状態の排水溝がスロープ板の先端側から回転軸側へ向かって斜め下方へ傾斜するので、格納状態での車室外への水の排水性が向上する。

発明の効果

0014

本発明によれば、スロープ格納作業中の車室内側への水の飛散を防止することができ、且つ車室外へ水を排出することができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明の実施形態に係るスロープ構造の格納状態を示す外観斜視図である。
図1のスロープ構造の展開状態を示す外観斜視図である。
図2のIII−III矢視断面図である。
図1のIV部分の拡大図である。
図1のV部分の拡大図である。
図1のVI−VI矢視断面図である。
他の実施例に係るスロープ本体の断面図である。

実施例

0016

以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示し、一点鎖線CLはスロープ本体を回動させる際の回転軸を示す。また、以下の説明において、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。

0017

図1及び図2に示すように、車両1は、左側の側面部の前後方向略中央で左側方に向かって開口する乗降口11を有し、乗降口11に対する車椅子の乗降を補助するスロープ構造を乗降口11付近に採用した路線バスである。車両1は、車両の床板2に設けられた切欠(図示省略)に嵌め込まれて固定される格納部材(車両床部材)12と、格納部材12の車幅方向の外端縁部12aから路面3に架け渡されるスロープ本体10と、格納部材12の外端縁部12aとスロープ本体10とを回転自在に連結するヒンジ13等を備えている。ヒンジ13は、乗降口11の幅方向である前後方向(所定方向)に沿って延びる回転軸CLを有する。

0018

格納部材12は、枠体14と、枠体14に固定される受け板15とを有し、格納部材12の外端縁部12aが乗降口11の下縁を区画する。

0019

枠体14は、金属等からなり、乗降口11の前側において左右に延びる前枠16と、前枠16の車両内側の端部から曲折して後方に延びる中枠17と、中枠17の後端部から車両外側に曲折して前枠16と平行に延びる後枠18とが一体に構成される。前枠16は、前方から後方に向けて下方に傾斜する前傾斜面16aを有する。中枠17は、車両内側から車両外側に向けて下方に傾斜する中傾斜面17aを有する。両傾斜面16a,17aは、床板2と受け板15との間のスロープを構成する。

0020

受け板15は、前後方向に延びて左右方向に並べられた複数の長尺状の板からなり、枠体14に囲われる矩形状を有し、枠体14の中枠17側から車幅方向外側の下方へ向かって傾斜して設けられる。受け板15は、スロープ本体10を格納することを考慮して、スロープ本体10の後述するスロープ板20の厚み分だけ床板2よりも低く設定されている。受け板15の上面15aは、スロープ本体10の使用時(展開時)に、床板2の上面2aとともに車両1の床面4を構成し、スロープ本体10の格納時に後述するスロープ板20の乗降面20aと対面する。

0021

受け板15の前端部と前枠16との間、及び受け板15の後端部と後枠18との間には、各々が左右方向に直線状に延びる前後1対の壁収容溝19が形成されている。前後の壁収容溝19は、上方に開口し、スロープ本体10の格納時にスロープ本体10の後述する脱輪防止壁21が上方から挿入される有底の溝である。各壁収容溝19は、左右1対の壁部19aと、左右の壁部19aの下端に連続する平らな底部19bとからなるU状断面である(図6参照)。すなわち、各壁収容溝19は、底部19bの両端縁から1対の壁部19aが上方へ延びるU状断面である。

0022

図1図3に示すように、スロープ本体10は、スロープ板20と、スロープ板20の前後両端縁部20bに対して固定される前後1対の脱輪防止部材(端部部材)22とを有し、ヒンジ13の回転軸CLを中心として格納部材12の外端縁部12aに回転自在に支持され、格納部材12の外端縁部12aから路面3に架け渡される展開状態(図2参照)と、展開状態から回転軸CLを中心として反転して格納部材12の受け板15の上面15aに沿って回転軸CL側から車室内側へ延びる格納状態(図1参照)とに設定可能である。格納状態のスロープ本体10は、車室内側から車室外側へ向かって斜め下方へ傾斜している。なお、前後1対の脱輪防止部材22は、前側の脱輪防止部材22に突出部31c(図4参照)が設けられる点が前後で異なるが、スロープ板20の前後に略対称的に設けられ、略同様の構成を有するため、以下では、後側の脱輪防止部材22について説明し、前側の詳細な説明は省略する。

0023

スロープ板20は、前後方向に延びる複数(本実施形態では、6枚)の長尺状の板体23を左右方向に並べて連結して形成され、格納位置で受け板15に重なって枠体14に囲われる矩形状を有する。板体23は、前後方向に貫通する貫通孔24を有し、内部に空間25が区画される。スロープ板20の一端は、ヒンジ13の回転軸CLを中心として格納部材12の外端縁部12aに回転自在に支持される。展開状態で上方へ露出するスロープ板20の乗降面20a(展開状態における上面)には、前後方向に直線状に延びる複数の溝(凹部)26が形成される。溝26は、車椅子が路面3から車両1の床面4へ、又は車両1の床面4から路面3へ乗降するためにスロープ板20の乗降面20a上を移動する際(以下、単に車椅子が乗降する際という)に、車椅子の車輪や補助者の足等のすべり止めとして機能する。格納状態では、スロープ板20の乗降面20aは、受け板15の上面15aに対向し、乗降面20aと反対側の面20d(格納状態での上面)は、床板2の上面2aと略同一平面上で連続する。スロープ板20の乗降面20aと反対側の面20dの略中央には、埋込み型アーチ形状把持部5が設けられている。把持部5は、スロープ本体10の展開時に用いられる。

0024

図3に示すように、脱輪防止部材22は、スロープ板20の前後方向の後側(一側)の端縁部20bに沿って延びて、スロープ板20の端縁部20bに固定され、スロープ板20の後側の端面20cを後方から覆う。脱輪防止部材22は、スロープ板20の端縁部20bに固定される固定板部27と、展開状態で起立してスロープ板20の乗降面20aよりも上方へ延びる脱輪防止壁21と、固定板部27と脱輪防止壁21とを連結する連結部31とを一体的に有する。なお、以下の説明において、脱輪防止部材22の説明に関する上下方向は、特に説明のない限り展開状態における上下方向を意味する。

0025

固定板部27は、板状に形成され、スロープ板20の端縁部20bの下面に接触してスロープ板20の延設方向(回転軸CL側とスロープ板20の先端側とを結ぶ方向)に沿って延び、スロープ板20の端縁部20bの下面に固定される。固定板部27の後端縁部は、スロープ板20の端面20cよりも後方に配置される。

0026

連結部31は、固定板部27の後端縁部に沿って起立してスロープ板20の延設方向に沿って延びる。連結部31の上端は、スロープ板20の乗降面20aの高さ位置に配置される。スロープ板20の端面20cと対向する連結部31の前面31bは、スロープ板20の端面20cに接する下部領域33と、スロープ板20の端面20cから後方へ離間する上部領域34とを有する。上部領域34の下端縁と下部領域33の上端縁とは、上方を向く連結面35によって連結される。

0027

脱輪防止壁21は、スロープ板20の延設方向に沿って連結部31の上端から連続して上方へ延び、スロープ板20の乗降面20aよりも上方へ突出し、車椅子が乗降する際にスロープ本体10からの車椅子の脱輪を防止する。脱輪防止壁21の前後方向の厚さは、連結部31の前後方向の厚さよりも厚く形成される。具体的には、脱輪防止壁21の後面21aは、連結部31の後面31aと略同一面上に配置され、脱輪防止壁21の前面21bは、連結部31の前面31bよりも前方に配置される。すなわち、脱輪防止壁21は、その前面21bと連結部31の前面31bとの間に下面21cを有する。脱輪防止壁21の下面21cは、前後方向において連結部31の前面31bの下部領域33よりも前方の前部領域38と、後方の後部領域39とを有し、平面状に形成される。下面21cの後部領域39は、連結部31の連結面35から上方に離間して連結面35に対向する。

0028

脱輪防止部材22には、固定板部27の上面29と、連結部31の前面31bの下部領域33と、脱輪防止壁21の下面21cの前部領域38によって区画される挿入溝28が形成される。挿入溝28は、スロープ板20の延設方向に沿って延び、脱輪防止部材22の回転軸CL側の端部で開口する。スロープ板20は、その端縁部20bが挿入溝28に挿入され、スロープ板20の端面20cと連結部31の前面31bの下部領域33とが接する状態で固定板部27と固定される。スロープ板20と脱輪防止部材22とが固定された状態で、スロープ板20の端面20cと連結部31の前面31bの上部領域34との間には、後述する排水溝32が形成される。なお、図4に示すように、前側の脱輪防止部材22の連結部31には、格納状態で格納部材12の枠体14の前枠16の前傾斜面16aに沿って前方へ突出する突出部31cが連結部31と一体的に設けられている。

0029

図3図5に示すように、排水溝32は、脱輪防止壁21の下面21cの後部領域39と、連結部31の前面31bの上部領域34と、上部領域34と下部領域33とを連結する連結面35とによって区画される。すなわち、排水溝32は、スロープ板20の後側(一側)の端面20cのうちの上端部の領域から後側(一側)へ切欠き状に形成される。排水溝32は、スロープ板20の乗降面20aの溝26内の空間37と連通するとともに、スロープ板20の内部の空間25のうち、空間25の上方を区画するスロープ板20の上面41に隣接する領域と連通する。排水溝32は、スロープ板20の端面20cに沿ってスロープ板20の延設方向に延び、排水溝32の回転軸CL側の端部が脱輪防止部材22の回転軸CL側の端部の排出口40に連続する。すなわち、排水溝32は、脱輪防止部材22の排出口40から連続して回転軸CL側とは反対側のスロープ板20の先端36(図2参照)側へ、スロープ板20の端面20cに沿って延びる。格納状態では、排水溝32は、車室内側(スロープ板20の先端36側)から車室外側(回転軸CL側)へ向かって斜め下方へ傾斜し、排出口40は、車室外へ向かって開口する。

0030

次に、車椅子の乗降のためにスロープ本体10を使用する場合を説明する。

0031

スロープ本体10を使用する場合、作業者は、枠体14内に格納されている格納状態のスロープ本体10のスロープ板20の把持部5を掴んでスロープ本体10を引き上げることによって回転させて、スロープ本体10を車両1から路面3に架け渡して展開状態にする。車椅子の乗降が完了すると、車両1から路面3に架け渡されていた展開状態のスロープ本体10を回転軸CLを中心として回転させて、スロープ本体10を枠体14内に格納して格納状態にする。

0032

次に、雨天時やスロープ本体10の清掃時等にスロープ板20の乗降面20aが濡れた際の水の流れについて説明する。

0033

図2及び図3に示す展開状態では、スロープ板20の乗降面20aが濡れると、水は、スロープ板20の乗降面20aに沿って路面3側へ流れる。また、スロープ板20の乗降面20aの複数の溝26の内側の空間37に流入した水は、溝26に案内されてスロープ板20の前後両側の脱輪防止部材22側に流れ、排水溝32に流入してスロープ板20の内部の空間25に流入する。展開状態から、図1及び図6に示す格納状態にすると、スロープ板20の内部の空間25の水は、車両1の加減速等によってスロープ板20の内部の空間25の下方を区画する下面41(展開状態における上面41)上を前後方向に流動し、前後の排水溝32に流入する。排水溝32に流入した水は、車室外側へ向かって斜め下方へ傾斜する排水溝32に案内されて排出口40から車室外へ排出される。

0034

上記のように構成されたスロープ構造では、脱輪防止部材22がスロープ板20の端面20cに沿って延びる排水溝32を有するので、雨天時に展開状態にしてスロープ本体10を使用した際や、展開状態にしてスロープ板20の乗降面20aを水洗いした際に、スロープ板20の溝26の内部の空間37を流れてスロープ板20の端面20c側に流れた水を排水溝32に流入させることができる。

0035

また、排水溝32は、スロープ板20の前後方向の一側の端面20c側から一側へ向かって切欠き状に形成され、脱輪防止壁21の下面21cの後部領域39と、連結部31の前面31bの上部領域34と、上部領域34と下部領域33とを連結する連結面35とによって区画される。すなわち、展開状態における排水溝32の上方が脱輪防止壁21の下面21cの後部領域39に覆われているので、ヒンジ13の回転軸CLを中心としてスロープ本体10を展開状態から格納状態にする際の、排水溝32内の水の車室内側への飛び出しを防止することができる。

0036

また、排水溝32が排出口40に連続し、排出口40が格納状態で車室外へ向かって開口するので、車両1の走行時等に排水溝32内の水を排出口40から車室外へ排出することができる。

0037

また、排水溝32は、スロープ板20の前後方向の一側の端面20cのうち展開状態における上端部の領域から一側へ切欠き状に形成され、スロープ板20の内部の空間25の上方を区画する上面41に隣接する領域と連通する。すなわち、排水溝32は、スロープ板20の端面20cのうち格納状態で下端側になる領域の一側に配置されるので、スロープ板20の内部の空間25に溜まった水を、格納状態でスロープ板20の内部の下面41上から排水溝32に流入させて、排出口40から排出することができる。

0038

また、格納状態の排水溝32がスロープ板20の先端36側から回転軸CL側へ向かって斜め下方へ傾斜するので、格納状態での車室外への水の排水性が向上する。

0039

従って、本実施形態によれば、スロープ本体10の格納作業中の車室内側への水の飛散を防止することができ、且つ車室外へ水を排出することができる。

0040

なお、本実施形態では、車両の床板2に格納部材12を固定し、格納部材12の外端縁部12aにヒンジ13を設けてスロープ本体10を回転自在に支持したが、これに限定されるものではない。例えば、格納部材12を設けることなく、車両の床板2の外端縁部にヒンジ13を設けてスロープ本体10を回転自在に支持してもよい。

0041

また、本実施形態では、スロープ板20の前後両端縁部20bに前後1対の脱輪防止部材22を設けたが、これに限定されるものではなく、スロープ板20の前後の少なくとも一方の端縁部20bに脱輪防止部材22を設けていればよい。例えば、スロープ板20の前後の後側の端縁部20bのみに脱輪防止部材22を設けてもよい。或いは、展開状態でのスロープ板20の下面20dの下方に配置され、前後の脱輪防止部材22を互いに連結する連結板部を設け、前後の脱輪防止部材22と連結板部とが一体形成されてもよい。

0042

また、本実施形態では、脱輪防止壁21を有する脱輪防止部材22を端部部材としてスロープ板20の端縁部20bに固定したが、これに限定されるものではなく、脱輪防止壁21を有さない端部部材をスロープ板20の端縁部20bに固定してもよい。

0043

また、本実施形態では、複数の溝26をスロープ板20の乗降面20aに形成したが、1つの溝26であってもよい。また、溝26は、直線状に延びる溝26に限定されず、例えば、前後方向に波型に延びる溝26であってもよい。

0044

また、本実施形態では、スロープ板20の乗降面20aに溝26を設けることによって、凹部を形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、スロープ板20の乗降面20aに複数の凸部を設けることによって、結果的に複数の凸部の間に凹部が形成されてもよい。凹部は、溝26のようなスロープ板20の延設方向の幅が狭い凹部に限定されず、スロープ板20の延設方向の幅が広い凹部であってもよい。

0045

また、本実施形態では、内部に空間25を有する中空のスロープ板20を設けたが、これに限定されるものではなく、内部に空間25を有さない中実のスロープ板20であってもよい。この場合、スロープ板20の端面20cと脱輪防止部材22の連結部31の前面31bとの間に浸入した水を排水溝32によって排出する。

0046

また、本実施形態では、脱輪防止壁21の下面21cを平面状に形成し、排水溝32とスロープ板20の乗降面20aの溝26の空間37とを積極的に連通させたが、これに限定されるものではない。例えば、脱輪防止壁21の下面21cの前部領域38をスロープ板20の乗降面20aの溝26に応じた形状に形成してもよい。この場合、スロープ板20の乗降面20aと脱輪防止壁21の下面21cの前部領域38との間に水が流通する程度の僅かな間隙が生じ、結果的に排水溝32とスロープ板20の乗降面20aの溝26の空間37とが連通してもよい。

0047

また、本実施形態では、脱輪防止壁21の下面21cの後部領域39と、連結部31の前面31bの上部領域34と、上部領域34と下部領域33とを連結する連結面35とによって区画される断面略コ字状の排水溝32を設けたが、排水溝32の形状は、これに限定されるものではなく、例えば、スロープ板20の前後方向の一側の端面20c側から一側へ向かって切欠き状に形成される断面略V字状の排水溝32を設けてもよい。

0048

また、本実施形態では、排水溝32は、スロープ板20の前後方向の一側の端面20cのうち格納状態で下端側になる領域の一側に形成されたが、これに限定されるものではない。例えば、スロープ板20の前後方向の一側の端面20cのうち格納状態で上端側になる領域の一側に排水溝32を形成してもよい。或いは、図7に示すように、排水溝50は、挿入溝28から連続してスロープ板20の前後方向の一側の端面20cの全域から一側へ切り欠かれてもよい。

0049

また、本実施形態では、脱輪防止部材22の回転軸CL側の端部に、格納状態で車室外へ向かって開口する排出口40を設けたが、排出口40に加えてスロープ板20の先端36側の脱輪防止部材22の端部に排出口を設けてもよい。

0050

また、本実施形態では、格納部材12の受け板15、格納状態のスロープ本体10、及び格納状態の排水溝32が車室内側から車室外側へ向かって斜め下方へ傾斜したが、これに限定されるものではない。例えば、格納部材12の受け板15、格納状態のスロープ本体10、及び格納状態の排水溝32が略水平に設けられてもよく、或いは、格納部材12の受け板15及び格納状態のスロープ本体10が略水平に設けられ、格納状態の排水溝32のみが車室内側から車室外側へ向かって斜め下方へ傾斜してもよい。

0051

以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。

0052

例えば、上記実施形態では、車両1の左側の側面部の前後方向略中央で左側方に向かって開口する乗降口11に本発明に係るスロープ構造を適用したが、乗降口11は、右側の側面部の前後方向略中央で右側に向かって開口してもよいし、或いは、後面部で後方へ向かって開口してもよい。

0053

また、本発明に係るスロープ構造は、路線バスへの適用に限定されるものではなく、他の様々な車両に適用することができる。

0054

また、本発明に係るスロープ構造を適用するスロープは、車両の乗降口に対する車椅子の乗降を補助するスロープに限定されない。例えば、車両の乗降口に対する手押し車や2輪車、或いは動物等の乗降を補助するスロープに適用してもよい。

0055

1:車両
3:路面
10:スロープ本体
11:乗降口
12:格納部材(車両床部材)
12a:格納部材の外端縁部
15:受け板
15a:受け板の上面(車両床部材の上面)
20:スロープ板
20a:スロープ板の乗降面
20b:スロープ板の端縁部
20c:スロープ板の端面
22:脱輪防止部材(端部部材)
26:乗降面の溝(乗降面の凹部)
32,50:排水溝
36:スロープ板の先端
40:排出口

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