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課題
解決手段
概要
背景
既知の種類の掘削機は、車台又は中央フレームユニットから構成され、該車台又は中央フレームユニットは、一般的な構造体及び車両を前進可能にするのに適する一対の履帯式下部走行体に接続される。
また、こうした車両は、前進用下走行体の他に、以下を備える:
−オペレータステーション(ステアリング制御、シフトボタン付きツーウェイジョイスティック、差動装置等…を有する)
−伝動機構
−電気システム
−油圧システム
−管敷設用途用の適切な工事機械(固定機構付きブロック及びフック、カウンタウェイト、伸縮可能なセグメント化されたウィンチ、又はフック締結機構を用いて制御され、油圧で作動されるウィンチ)。
車両の下走行体(車台)は、2つのクローラ下部走行体から構成され、該走行体は、後(駆動)輪及び前(遊)輪、トラクタの地面にかかる重量を均一に分散可能にする「耐荷重ローラ」、上部で履帯をガイドし、支持する支持ローラ、及び全体を接続し、締結するフレーム構造体を含む。
駆動後輪は、油圧モータに直接フランジを付けた全遊星ギアユニット(変速機)を含み;上記ピストンモータは、中央車台に設置された油圧回路によって動かされる。
通常、各履帯は、フランジ継手によって本体に接続及び取着され、安定して接続するために互いにボルト締結される。
トラック運搬される下部走行体を駆動機械の本体に簡単に着脱するシステムは、従来技術から既知である。これらのシステムは、機械自体の輸送に関する、特に海上輸送による、高額な輸送費を避けられる。
確かに、下部走行体の全体寸法のために、機械は、特別な積載貨物と見なされ、通常の商品コンテナで輸送するのを避ける特別な手段を必要とする。
その結果、販売機械の価格自体にも、又は販売機械に付加される現地での介入のための費用にも影響を与える高額で、時には不当な追加費用が発生する。
既知の掛止システムが、米国特許第7896178号(特許文献1)及びPR2015A00019(特許文献2)に記載されている。特許文献2では、下部走行体を迅速に分離可能にするために、各クローラ下部走行体は、図1及び図2で示されたような、結合ピン及びクイックリリースピンだけで、車両の中央車台に固定されることが、提供される。
それに対して、特許文献1は、管敷設機械の分解を容易にするために、クローラの各部分に、履帯フレームの対応するブラケットに取着できる1つ又は複数の多孔板を備えることを、提供している。更に、該システムは、対応するフックを含む。
上記特許文献では、油圧ピストンエンジンに動力を供給する回路を、簡単で機能的な油圧接続で操縦する如何なるシステムも期待されない;上記モータは、遊星ギアに直接フランジが付けられ、運動及びトルクを伝達するトラック運搬される各下部走行体の後部駆動輪に両方とも設置される。
上記下部走行体の分離操作中、減速機に直接フランジを付けられた油圧モータは、減速機に組付けられたままであり、従って、下部走行体と一体化しており;従って、油圧システムが中央車台に設置されているため、油圧ホースを、下部走行体に嵌合されたピストン油圧モータから外す必要がある。
概要
履帯式下部走行体を油圧部分を切断せずに車台を離脱する装置を有する産業車両。車台3、及び運動及びエンジントルクを、駆動輪4が連動される遊星ギアユニット6に伝達する油圧モータ5によって其々が駆動される一対のクローラ下部走行体2を有する少なくとも1つの構造体1を含む産業用車両である。油圧モータ5と減速ギア6は、直接接続されないが、油圧モータ5と減速ギア6との間には、伝達装置10が介在する。クローラ下部走行体2を車台3から分離する操作中、油圧モータ5は、伝達装置10から離脱され、車台3に取着されたまま残り、該油圧モータの油圧接続を保ちつつ、一方で、遊星ギアユニット6及び伝達装置10は、下部走行体2に固定されたまま残る。
目的
本発明の一目的は、履帯式下部走行体を、油圧部分を切断せずに離脱するための、迅速離脱装置を用いて、且つ下部走行体を確実に簡単且つ急速に離脱可能にしながら、技術性能及びシステム費用を最適化する解決方法を用いて、産業車両を改良する技術を、利用可能にすることである
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 0件
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請求項1
車台(3)、及び運動及びトルクを、駆動輪(4)が連動される遊星変速機(6)に伝達する油圧モータ(5)によって其々が駆動される一対のクローラ下部走行体(2)を有する少なくとも1つの構造体を含む種類の産業用車両(1)であり、前記車台(3)から前記下部走行体(2)を離脱する掛止離脱手段を含む車両であって;前記油圧モータ(5)と前記変速機(6)は、少なくとも1つの伝達装置(10)を介在して相互接続され;前記車台(3)から前記クローラ下部走行体(2)を離脱する前記操作を受けて、前記油圧モータ(5)は、前記伝達装置(10)から離脱されて、前記車台(3)に一体化されたまま残り、該モータの油圧接続を完全に維持しつつ、一方で前記遊星変速機(6)及び前記伝達装置(10)は、前記下部走行体(2)と一体化されたまま残ることを特徴とする産業用車両。
請求項2
前記伝達装置(10)は、シャフト(7)、ハブ(8)及び中空スリーブ(9)を含み;前記シャフト(7)及び前記ハブ(8)は、前記油圧モータ(5)から前記変速機(6)に、運動及び駆動トルクを伝達するように適合され;前記シャフト(7)及び前記ハブ(8)を収容する前記中空スリーブ(9)は、前記油圧モータ(5)のフランジ及び前記変速機(6)のフランジ其々に接続することを特徴とする、請求項1に記載の産業用車両。
請求項3
請求項4
前記シャフト(7)は、一端部に径方向に歯を付けた、前記変速機(6)の溝付き中空シャフト(14)と結合(mate)するのに適した寸法の溝形状を有し;他端部には、前記シャフト(7)は、径方向に歯を付けた、前記ハブ(8)と結合するのに適した寸法の溝形状を有することを特徴とする、請求項2に記載の産業用車両。
請求項5
請求項6
前記中空スリーブ(9)は、端部に2つのフランジ(11、12)を有し、一方のフランジは、前記油圧モータ(5)のフランジと結合され、ボルト締結されるのに適する寸法及び穿孔部(drilling)を有し、もう一方のフランジは、前記変速機(6)のフランジと結合され、ボルト締結されるのに適する寸法及び穿孔部(drilling)を有し;前記2フランジ間の距離、従って前記中空スリーブ(9)の長さは、前記シャフト(7)の長さによって規定されることを特徴とする、請求項2に記載の産業用車両。
請求項7
前記中空スリーブ(9)は、前記ハブ(8)及び前記シャフト(7)を支持するよう適合された少なくとも1つのベアリング(16)を収容する座部を、内部に有することを特徴とする、請求項2に記載の産業用車両。
請求項8
前記ハブ(8)に溝を付けることで、前記油圧モータ(5)の前記シャフト(13)を容易に取外可能になり;このように、前記モータ(5)は、前記車台(3)に一体化された状態で、前記車台(3)によって支持されたままとなることを特徴とする、請求項3に記載の産業用車両。
技術分野
0001
本発明は、農業機械及び/又は産業用クローラ機械の分野に関し、特に、機械本体から履帯式下部走行体を離脱し易くするためのシステムに関する。用途の一例は、管敷設機械、即ち配管を敷設及び設置する作業で使用される装置におけるものである。該装置は、現場のニーズに応じて可変長アームを備え、正確な位置決めのためのブラケットに嵌着される。
背景技術
0003
また、こうした車両は、前進用下走行体の他に、以下を備える:
−オペレータステーション(ステアリング制御、シフトボタン付きツーウェイジョイスティック、差動装置等…を有する)
−伝動機構
−電気システム
−油圧システム
−管敷設用途用の適切な工事機械(固定機構付きブロック及びフック、カウンタウェイト、伸縮可能なセグメント化されたウィンチ、又はフック締結機構を用いて制御され、油圧で作動されるウィンチ)。
0004
車両の下走行体(車台)は、2つのクローラ下部走行体から構成され、該走行体は、後(駆動)輪及び前(遊)輪、トラクタの地面にかかる重量を均一に分散可能にする「耐荷重ローラ」、上部で履帯をガイドし、支持する支持ローラ、及び全体を接続し、締結するフレーム構造体を含む。
0010
既知の掛止システムが、米国特許第7896178号(特許文献1)及びPR2015A00019(特許文献2)に記載されている。特許文献2では、下部走行体を迅速に分離可能にするために、各クローラ下部走行体は、図1及び図2で示されたような、結合ピン及びクイックリリースピンだけで、車両の中央車台に固定されることが、提供される。
0011
それに対して、特許文献1は、管敷設機械の分解を容易にするために、クローラの各部分に、履帯フレームの対応するブラケットに取着できる1つ又は複数の多孔板を備えることを、提供している。更に、該システムは、対応するフックを含む。
0012
上記特許文献では、油圧ピストンエンジンに動力を供給する回路を、簡単で機能的な油圧接続で操縦する如何なるシステムも期待されない;上記モータは、遊星ギアに直接フランジが付けられ、運動及びトルクを伝達するトラック運搬される各下部走行体の後部駆動輪に両方とも設置される。
0013
上記下部走行体の分離操作中、減速機に直接フランジを付けられた油圧モータは、減速機に組付けられたままであり、従って、下部走行体と一体化しており;従って、油圧システムが中央車台に設置されているため、油圧ホースを、下部走行体に嵌合されたピストン油圧モータから外す必要がある。
先行技術
0014
米国特許第7896178号
PR2015A00019
0015
本発明の一目的は、履帯式下部走行体を、油圧部分を切断せずに離脱するための、迅速離脱装置を用いて、且つ下部走行体を確実に簡単且つ急速に離脱可能にしながら、技術性能及びシステム費用を最適化する解決方法を用いて、産業車両を改良する技術を、利用可能にすることである。
0017
特に、本発明の一態様は、機械の本体から急速に離脱ができるために、車両の本体(車台又は中央ユニットの本体/フレーム)と関連するクローラ下部走行体との両方を、運送用コンテナに積込み可能になることによって、輸送コストを削減するという基本的なニーズに応えられる装置を、利用可能にする。
0018
本発明の一態様によると、油圧モータと減速変速機は、直接接続されないが、少なくとも1つの伝達装置を介在させて相互接続され、それにより、車台から履帯式下部走行体を分離することによって、油圧モータは、伝達装置から結合解除されて、車台に一体化されたまま残り、該油圧モータの油圧接続を完全に維持しつつ、一方で、変速機ユニット及び伝動ユニットは、下部走行体に取着されたまま残る。
0019
また、この解決方法のために、油圧接続に介入せずに、つまり、運動とトルクを駆動輪に伝達するモータ動力供給部の油圧回路を切断せずに、車台とクローラ下部走行体とを機械的に分離でき;事実上、かかる油圧モータは、油圧システムが設置される中央車台と一体化される。
0021
また、この解決方法により、管に関して急速に結合する必要がなくなったため、油圧システムが改善され;上記急速な結合は、極めて集中的に圧力損失が発生することが多く、その結果、油圧効率が低下し、特に高圧、高流量での作業時に、オイル漏れが起こることがある。
0022
上記の目的及び効果は、特許請求の範囲で特徴付けられる、本発明の対象である、油圧システムを切断せずにクローラ下部走行体を離脱する装置によって、全て達成される。
0023
この特徴及び他の特徴は、添付図において、単に非限定的な例として図示された幾つかの実施形態に関する以下の説明から、より明確になるであろう。
図面の簡単な説明
0024
従来技術による下部走行体を離脱する装置を有する、工作機械、厳密には、産業用車両を示している。
従来技術による下部走行体を離脱する装置を有する、工作機械、厳密には、産業用車両を示している。
本発明による、駆動輪と対応する車台及びクローラ下部走行体の断面図を示している。
油圧モータと該油圧モータの変速機との接続を行うのに貢献した構成部品のの分解図を示している。
油圧モータと該油圧モータの変速機との接続を行うのに貢献した構成部品のの分解図を示している。
実施例
0028
本発明の対象は、上記車両の下部、即ち、車台及び下部走行体である。
0029
具体的には、車両1の上記下部は、車台3又は中央ユニットフレームを有する構造体によって規定される。一対のクローラ下部走行体2(履帯式下部走行体として知られる)は、一般に、構造体と車両を前進可能にするために、上記車台3に連結される。
0030
各上記クローラ下部走行体2は、地面にかかる装輪車の重量を均一に放出可能にする一連の「耐荷重ローラ」を含み;上記支持ローラは、両履板(先端の)、一対の輪、厳密には第1前遊輪及び第2後輪駆動部4をガイドし、支持する。
0032
上記油圧モータ5は、一般にピストン式のもので、車台3に設置された油圧システムによって動かされる。
0033
車両は、上記車台3から下部走行体2を離脱する掛止離脱手段を含む。
0034
油圧モータ5と減速変速機6は、直接接続されておらず;詳細には、油圧モータ5と 変速機6は、少なくとも1つの伝達装置10を介在させて相互接続される。
0035
車台3からクローラ下部走行体2を離脱する操作を受けて、油圧モータ5は、伝達装置10から離脱されて、車台3に一体化されたまま残り、該モータの油圧接続を完全に維持しつつ、一方で遊星変速機6及び伝達装置10は、下部走行体2と一体化されたまま残る。
0038
シャフト7及びハブ8を収容する中空スリーブ9は、油圧モータ5のフランジ及び変速機6のフランジ其々に接続する。
0040
上記ハブ8は、片側で、雄シャフト13と嵌合し、もう片側で、シャフト7と嵌合する。
0041
シャフト7は、一端部に径方向に歯を付けた、変速機6の溝付き中空シャフト14と結合(mate)するのに適した寸法の溝形状を有し;他端部には、シャフト7は、径方向に歯を付けた、ハブ8と結合するのに適した寸法の溝形状を有する。
0043
シャフト7及びハブ8によって、トルクは、油圧モータ5から変速機6に伝達される。ハブ8に溝を付けることで、トルクを伝達する他に、油圧モータ5の雄シャフト13を容易に取外可能になる。
0044
また、油圧モータ5と変速機6は、端部に2つのフランジ11、12を有する中空スリーブ9によって接続され;フランジ11は、油圧モータ5のフランジと結合され、ボルト締結されるのに適する寸法及び穿孔部(drilling)を有し;フランジ12は、変速機6のフランジと結合され、ボルト締結されるのに適する寸法及び穿孔部(drilling)を有する。
0045
2フランジ間の距離、従って中空スリーブ9の長さは、シャフト7の長さによって規定される。
0046
中空スリーブ9は、ハブ8及びシャフト7を支持するよう適合された少なくとも1つのベアリング16を収容する座部を、内部に有する。
0047
当然ながら、本発明の装置及び方法は、様々な実施形態の形で組込まれることができるが、上記では、その中のほんの数例について、説明及び記載したに過ぎない。
0048
例えば、本発明の別の態様によれば、シャフト7とハブ8は、互いに溶接されてもよい、又は組付ける代わりに一体化して形成されてもよい。
0049
つまり、本発明の実施形態について、本明細書で記載されたが、当業者は、本発明の概念に関する精神の範囲内にある変更例、変形例、改造例等に気付くであろうが、そうした変更例、変形例、改造例等は、以下の特許請求の範囲で表現される本発明の範囲内に含まれるものとする。
0050
例えば、輸送を容易にするために、クローラ下部走行体2を中央車台3から離脱することが必要となる場合には、以下のステップが行われる:油圧モータ5のフランジを、該フランジがボルト締結された中空スリーブ9のフランジ11から外し;油圧モータ5のシャフト13を、スプライン結合されたハブ8から引抜く。
0051
このように、モータ5は、該モータを支持するのに適した手段を備える車台3に取着されたままとなる;車台3に油圧システムも一体化されているため、このように閉じたままの回路を切断する必要がない。